Wikibooks jawikibooks https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 MediaWiki 1.47.0-wmf.1 first-letter メディア 特別 トーク 利用者 利用者・トーク Wikibooks Wikibooks・トーク ファイル ファイル・トーク MediaWiki MediaWiki・トーク テンプレート テンプレート・トーク ヘルプ ヘルプ・トーク カテゴリ カテゴリ・トーク Transwiki Transwiki‐ノート TimedText TimedText talk モジュール モジュール・トーク Event Event talk 高等学校物理/原子物理 0 1946 299291 299278 2026-05-07T12:15:13Z Nermer314 62933 299291 wikitext text/x-wiki == 電子と光 == === 電子の発見と測定 === ==== 陰極線 ==== [図] 図のように両極に電極を封入したガラス管に高電圧を加えるとき、内部の気体を抜いていくと管全体が内部気体特有の発光を示す。このような稀薄気体による放電を'''真空放電'''という。最近は減りつつあるが、蛍光灯は真空のガラス管に少量の水銀蒸気を入れて真空放電を起こすことにより、水銀から紫外線を発生させて蛍光塗料を光らせている。 1858年、ドイツのプリュッカーは真空放電の実験の中で、ガラス管内の真空度を増すとあるとき管内の光が消えて正極側の管壁が蛍光を発することを発見した。これを受けて、1874年にイギリスのクルックスが「負極から出た何かが正極に向かって進んで管壁にぶつかることによって蛍光する」というアイディアを提唱した。ここで、正極・負極をそれぞれ'''陽極'''・'''陰極'''、陰極から出る何かを'''陰極線'''と名づけた。 その後、さまざまな実験により陰極線の性質が解明された。 *写真フィルムを感光する *蛍光物質に当てると発光を示す *物体に遮られ、その後ろに影を作る *電場や磁場に、負電荷と同様の影響を受ける *これらの性質は陰極の金属の種類や管内の気体の種類に依存しない これらを総合すると、「陰極線は負電荷を持つある特定の粒子の流れで、その粒子はすべての金属に含まれる」という仮説が立つ。 この粒子の正体を調べるために、次のような実験が行われた。 ==== トムソンの実験 ==== 1897年、イギリスのトムソンは陰極線が電場や磁場でどのように曲げられるかを詳しく調べた。 真空中に間隔d、長さlの平行平板電極a, bを上から順に置き、電極面に平行に、電極間に向けて左から速さvで質量m、電荷-eの荷電粒子を入射する。電極の右端から距離Lだけ離れたところに蛍光物質を塗ったスクリーンを置いて粒子の到達地点を記録する。電子の入射方向にx軸をとり、電極の左端を通りスクリーンに平行な直線をy軸とする。また、表から裏の向きにz軸をとる。粒子の質量mは非常に小さい値と考えられるので、重力の影響は無視する。 まず、極板間にy軸の負の向きに大きさVの電圧をかける。このとき、極板間の電場は一様になるので、電場の強さは<math>E = \frac{V}{d}</math>と求まる。粒子は負電荷なので電場の向きと逆、すなわちy軸の正の向きに電場からの力を受け、その大きさは<math>F = |-e| E = \frac{eV}{d}</math>である。よって粒子の加速度は運動方程式より<math>a = \frac{eV}{md}</math>と求まる。 このとき、x軸方向は等速直線運動、y軸方向は等加速度運動をするので、xy平面上では放物運動をすると見做せる。x軸方向で考えると、速さvでlだけ移動する時間は、きはじの法則より<math>t_1 = \frac{l}{v}</math>である。y軸方向で考えると、粒子が電極を抜ける瞬間のy座標は<math>y_1 = \frac{1}{2} at^2_1 = \frac{el^2V}{2mdv^2}</math>と求まる。 電極を抜けた粒子は等速直線運動を行うので、粒子が電極を抜けてからスクリーンに到達する時間はx軸方向で考えると<math>t_2 = \frac{L}{v}</math>である。y軸方向は位置<math>y_1</math>に達したときの速度で等速運動をするので、<math>v_y = at_1 = \frac{elV}{mdv}</math> である。よって、電極を通過した後のy方向の移動距離は<math>y_2 = v_y t_2 = \frac{elLV}{mdv^2}</math>と求まる。スクリーンに到達したときの粒子のy座標は<math>y_0 = y_1 + y_1 = \frac{el^2V}{2mdv^2} + \frac{elLV}{mdv^2} = \frac{el(l+2L)V}{2mdv^2}</math>である。 次に、電極間にだけz軸の正方向に一様な磁場を加える。入射した粒子が直進するように磁場を調整すると、粒子が電場から受けるクーロン力と磁場から受けるローレンツ力が釣り合うので、磁束密度の大きさについて力の釣り合いの式より<math>B = \frac{V}{vd}</math>が成り立つ。よって<math>y_0 = \frac{el(l+2L)B}{2mv}</math>である。 これらを総合すると、<math>y_0 = \frac{e}{m} \times \frac{l(l+2L)B}{2v} </math>より<math>\frac{e}{m} = \frac{2y_0v}{l(l+2L)B} = \frac{2y_0E}{l(l+2L)B^2} = \frac{y_0V}{l(\frac{l}{2}+L)dB^2}</math>と求まる。 この<math>\frac{e}{m}</math>を荷電粒子の'''比電荷'''という。当時、最終的に求まった式に含まれる定数はすべて測定可能だったので、比電荷の値を求めることができた。具体的には、<math>\frac{e}{m} \fallingdotseq 1.75882001076 \times 10^{11}</math> C/kgである。 この比電荷は陰極に用いる金属や管内の気体の種類に依存しないので、物質の中には負電荷を持った粒子が共通に含まれることが証明された。この粒子は'''電子'''と名付けられた。現在では、この電子が電気の正体であると判っている。 なお、電子の具体的な質量や電気量の測定は1909年のミリカンの実験を待つことになる。 ==== ミリカンの実験 ==== ミリカンの実験とは、霧吹きなどで作成した油滴の微小な飛沫に、X線やラジウムなどで帯電させる。そして、外部から電場を印加する。すると、油滴の重力(下向き)のほかに、電場による静電気力(上向きになるように電極板を設置する)が働くので、釣り合って静止する状態になった時の電場から、電荷の値を確かめる実験である。 油滴の質量をm、電気量を-q、電場の強さをE、重力加速度をgとすると、油滴に働く重力とクーロン力が釣り合っているので、<math>mg = |-q|E</math>である。 電場の強さを0にすると、油滴は自由落下運動を始めるが、空気抵抗によって終端速度vで落下するようになる。このとき、油滴に働く重力と空気抵抗力が釣り合っているので、空気抵抗の比例定数をkとして<math>mg = kv</math>が成り立つ。 総合して、<math>q = \frac{kv}{E}</math>を得る。 この実験を繰り返したときに算出・測定される電荷の値が全て 1.6×10<sup>-6</sup> Cの整数倍になったので、電子1個の電荷が 1.6×10<sup>-19</sup> Cだと分かった。 なお、この 1.6×10<sup>-19</sup> Cのことを'''電気素量'''という。 現在では、電気素量は <math>e = 1.602 \, 176 \, 634 \times 10^{-19} \, \mathrm C</math> と定義されている。 この値と先ほどの比電荷の値から、電子の質量は<math>m \fallingdotseq 9.1093837015 \times 10^{-30} </math> kgと求まる。 {{コラム|ミリカン以前の電気素量の測定| ラボアジエなどの電気分解の実験により、金属の電気分解の実験の時に発生する気体が帯電していることは古くから知られていた。実験物理学者タウンゼントは、発生した気体のモル数と静電誘導などによって発生した電荷の合計を測定することにより、電子1個あたりの電荷(電気素量)を概算した。 現代の電子の電荷と桁が同じくらいの精度で、タウンゼントは電気素量の測定値を得た。 }} === 光の粒子性 === ==== 光電効果 ==== [[File:Photoelectric effect diagram no label.svg|thumb|300px|電子の運動エネルギーの最大値と、光の振動数との関係]] 負の電荷に帯電させてある金属板に、紫外線を当てると、電子が飛び出してくることがある。また、放電実験用の負極に電子を当てると、電子が飛び出してくることがある。この現象を、'''光電効果'''という。1887年、ヘルツによって、光電効果が発見された。レーナルトによって、光電効果の特徴が明らかになった。 当てる光の振動数が、一定の高さ以上だと、光電効果が起きる。この振動数を'''限界振動数'''といい、これより低周波数の光では、光電効果が起こらない。また、限界振動数のときの波長を、'''限界波長'''という。 限界振動数は物質によって異なる。亜鉛板では紫外線でないと光電効果が起きないが、セシウムでは可視光でも光電効果が起きる。 光電効果とは、物質中(主に金属)の電子が光からエネルギーを受け取って外部に飛び出す現象のことである。 この飛び出した電子を'''光電子'''という。 光電効果には次のような特徴的な性質がある。 :* 光の振動数がある振動数(限界振動数)以上でないと起こらない。 :* 光電子の運動エネルギーの最大値は当てた光の振動数のみに依存し、光の強さには依存しない。 :* 単位時間あたりに飛び出す光電子数は、光の強さに比例する。 これらの性質のうち、1番目と2番目の性質は(それまでの)古典物理学では説明できない。 つまり、光を電磁波という波動の性質だけで捉えていては辻褄が合わないのである。 仮に電磁波の電場によって金属から電子が放出すると考えた場合、光の強さが大きくなるにつれ光波の振幅が大きくなるので、電場も大きくなるはずである。 しかし、実験結果によれば光電子の運動エネルギーは光の強さには依存しない。 よって光電効果は古典物理学では説明できない。 ===== アインシュタインの 光量子仮説 ===== 上述の矛盾(古典的な電磁波理論では、光電効果を説明できないこと)を解決するために、次のような'''光量子仮説'''がアインシュタインによって提唱された。 * 光は、光子の流れである。光子を、光量子ともいう。 * 光子1個の光エネルギー <math>E</math>は、光の振動数 <math>\nu </math> に比例する。 *:<math>E=h\nu</math> 比例定数 <math>h = 6.62607015 \times 10 ^{-34} \, \mathrm{J \cdot s}</math>を'''プランク定数'''という。 光電効果を起こすのに必要な最小エネルギーを'''仕事関数'''という。仕事関数の値は金属の種類によって異なる。 仕事関数を <math>W</math>とすると、光子の得る運動エネルギーの最大値 <math>K_0</math>について、次式が得られる。 :<math> K _0 = h \nu - W </math> (1.1) この式より、光電効果が起こる条件は <math>h \nu \geqq W</math> となる。これは <math>k_0 \geqq 0</math>に相当する。 これより、限界振動数 <math>\nu_0</math>について、<math>h\nu_0=W</math>が成り立つ。 この光量子仮説により、光電効果の1番目と2番目の性質を容易に矛盾なく説明できるようになった。波動は粒子のように振舞うのである。 なお、光電効果の3番目の性質から、ある場所の光の強さはその場所の単位面積と単位時間及び飛来する光子の数に比例することが分かる。 *エネルギーの単位 電子や光子一個のエネルギーは非常に小さいので、ジュール(J)をそのまま用いると使い勝手が悪い。そのため、新たにエネルギーの単位を設定する。 真空中において電子一個を1Vで加速するときに電子が得る運動エネルギーを'''電子ボルト'''('''エレクトロンボルト''')という(記号:eV)。<math>1 \mathrm{eV} = 1.60 \times 10^{-19} \mathrm{J}</math>である。 例) *銅の仕事関数は4.65eV {{コラム|光波長の測定| そもそも、光波長はどうやって測定されたのだろうか。 現在では、例えば原子の発光スペクトルの波長測定なら、回折格子をプリズムとして使うことによって、波長ごとに分け、波長が測定されている。 可視光の波長の測定は回折格子によって測定するわけだが、ではその回折格子の細かい数百nm〜数千nm程度の間隔の格子溝をどうやって作るのか、という問題に行き着く。 歴史的には、下記のように、可視光の波長が測定されていった。 まず、1805年ごろの「ヤングの実験」で有名なヤングらの研究により、可視光の波長は、おおむね 100 nm(10<sup>-7</sup>m) 〜 1000 nm 程度であることは、この頃から既に予想されていた。 その後、ドイツのレンズの研磨工だったフラウンホーファーが優れた回折格子を開発し、可視光の波長を精密に測定する事に成功した。フラウンホーファーは回折格子を作るために細い針金を用いた加工装置を製作し、その加工機で製作された回折格子を用いて光波長の測定を始めたのが研究の起こりである。1821年、フラウンホーファーは格子を130 本/cmも並べた回折格子を製作した。<ref>『現代総合科学教育大系 SOPHIA21 第7巻 運動とエネルギー』、講談社、発行:昭和59年4月21日第一刷発行発行</ref> また、1870年にはアメリカのラザフォードがスペキュラムという光の反射性の高い合金を用いた反射型の回折格子を製作し、これによって700 本/mmもの格子のある回折格子を製作した。 更にこの頃、送り螺子の潤滑のために水銀を使う水銀浮遊法が、研究開発で行われた。 後の時代、より高精度な波長測定が物理学者マイケルソンによって行われた。 干渉計を用いて反射鏡を精密螺子で細かく動かすことにより高精度な波長測定器を作り、この測定器によってカドミウムの赤色スペクトル線を測定した。測定波長は643.84696 nmだった。マイケルソンの測定方法では、赤色スペクトル光の波長を当時のメートル原器と比較することで測定した。<ref>川上親考ほか『新図詳エリア教科辞典 物理』、学研、発行:1994年3月10日新改訂版第一刷、P.244 および P.233</ref> このマイケルソンの制作した干渉計にも、水銀浮遊法の技術が取り入れられている<ref>クリス・エヴァンス 著、橋本洋・上野滋 共訳『精密の歴史』、大河出版、2001年11月28日 再版、185ページ</ref>。 更に螺子の技術革新で、弾力性のある材質で螺子を作ることによって誤差を均し高精度とする技術マートン・ナットが、イギリスの物理学者トーマス・ラルフ・マートンなどによって開発された。 なお、現代でも、研究用として干渉計を用いた波長測定器が用いられている。メートル原器は、マイケルソン当時は長さの基準だったが、1983年以降は標準には用いられていない。現在のメートルの定義は以下の通り。 ;メートルの定義 :真空中の光速 <math>c</math> を単位 m/s で表したときに、その数値を {{val|299792458}} と定めることによって定義される。 :ここで、秒はセシウム周波数 <math>\Delta \nu_{\mathrm{Cs}}</math> によって定義される。 }} ==== 光電効果の測定 ==== [[File:Cellule photoelectriqie.JPG|thumb|300px|光電効果の実験]] [[File:Caracteristique courant tension (frequence fixe).JPG|thumb|300px|電位と光電流の関係]] 右の実験図のように、光電管の陰極に限界振動数ν<sub>0</sub>よりも振動数が大きい光を当てると、光電子が飛び出し陽極に流れ込む。このときの電流を'''光電流'''という。 光電流の測定結果は右のグラフのようになる。 陽極の電位が正であれば飛び出した光電子は全て陽極に流れこむため、電圧を高くしても光電流の大きさは一定である。 陽極の電位が0であっても、光電子は運動エネルギー<math>K_0</math>を持って飛び出すので、陽極に到達することができる。 陽極の電位を負にしてさらに下げると、光電子は電場から受けるクーロン力によって運動を妨げられ、ある電位 <math>-V_0</math>で陽極に到達する前に運動エネルギーが0になってしまう。このときの電圧 <math>V_0</math>を'''阻止電圧'''といい、<math>K_0 = eV_0</math>が成り立つ。 つまり、阻止電圧を測定すれば光電子の持つ運動エネルギー <math>K_0</math>を求めることができる。 このとき、光の振動数 <math>\nu</math>または光の波長 <math>\lambda</math>が判っていれば、<math>K_0 = h \nu - W = \frac{hc}{\lambda} - W</math>より金属の仕事関数 <math>W</math>も求めることができる。 ただし、陽極と陰極で金属の種類が異なるとき、これらの仕事関数の違いに伴い'''接触電位差'''が表れるため、それも考慮しなければならない。 なお、光電効果によってプランク定数を測定することもできる。 === X線 === ==== X線の発見 ==== [[File:Rotating anode x-ray tube (labeled).jpg|thumb|250px|X線管<br>陰極から出た陰極線を陽極に照射すると、X線が出る。]] [[File:Tube RX a fenetre laterale.png|thumb|X線管の原理]] レントゲンは、1895年、放電管を用いて陰極線の実験をしていたとき、放電管の近くに置いてあった写真乾板が感光している事に気付いた。 レントゲンは、陰極線が硝子に当たったとき、何か未知のものが放射されてると考え、これをX線と名づけた。 軈て、種々の実験によってX線は性質が明らかになった。 *磁場や電場で曲がらない。(この事から、X線は荷電粒子ではない事が分かる) *X線を照射された物質はイオンに電離する。('''電離作用''') *可視光線を通さない物質でも、X線なら透過できる場合がある。(医療診断に応用されている。) *蛍光物質を光らせる。 などの性質がある。 ==== X線の発生とスペクトル ==== 上のX線菅の図において、電流による発熱で陰極から放出された'''熱電子'''は高い電圧によって加速され、'''ターゲット'''(陽極)に衝突する。このとき、一個の電子の持つエネルギーの一部または全部がX線光子のエネルギーとなり、残りは陽極熱に変換される。 発生するX線のスペクトルは、ある最短の波長から始まってそれより長い波長を連続的に含む。これを'''連続X線'''という。 電子のエネルギーが全てX線光子のエネルギーに変わるとき、<math>E = h\nu = \frac{hc}{\lambda}</math>よりX線の波長は最短となる。このときのX線の振動数をν<sub>0</sub>、波長をλ<sub>0</sub>、加速電圧をVとすると、電子の初速度が0のとき、<math>eV_0 = h\nu_0 = \frac{hc}{\lambda_0}</math>が成り立つ。すなわち、最短波長は<math>\lambda_0 = \frac{hc}{eV}</math>と求まる。 [[File:TubeSpectrum.jpg|thumb|240px|特性X線(K線)]] 右の図のように、連続X線の他に特定のエネルギーを持つX線が強く放射される場合があり、これを'''固有X線'''('''特性X線''')という。固有X線の波長はターゲットの材質で決まる。 {{-}} ==== X線の波動性 ==== 1912年、物理学者ラウエは、X線を単結晶に当てると、写真フィルムに図のような斑点の模様にあることを発見した。これを'''ラウエ斑点'''といい、結晶中の原子が回折格子の役割をしたことで発生した干渉現象である。 [[File:Bragg diffraction 2.svg|thumb|400px|ブラッグの条件]] 1912年、ブラッグは、反射が強めあう条件式を発見した。 この条件式 :<math>2d\sin\theta = n\lambda</math>(nは非負整数) を'''ブラッグの条件'''という。 上式のdは格子面の間隔の幅である。 これは結晶面での回折や屈折を無視した場合の式であり、実際にはもう少し複雑な式となる。 <!-- 2023年奈良女子大学後期日程などに電子波の屈折を考慮したブラッグ反射の問題が出題。今後、新傾向として注意すべし @2025/08/13 --> {{-}} ==== X線の粒子性 ==== * コンプトン効果 X線を物質に当てて散乱された後のX線を調べると、その中に元のX線の波長よりも長いものが含まれることがわかった。このように散乱X線の波長が伸びる現象は物理学者コンプトンによって解明されたので、'''コンプトン効果'''('''コンプトン散乱''')という。 [[File:Compton ex1.jpg||400px|thumb|right|コンプトンによる実験略図。なお、図中の「単結晶」は波長の測定用であり <ref>原島鮮『初等量子力学』(裳華房、2014年第40版、初版は1972年)</ref> 、「単結晶」の材質は方解石の結晶であり、散乱波長はブラッグ反射などを活用して測定する。(コンプトン本人の論文“The Spectrum of Scattered X-Rays”(May 9, 1923).に、方解石(calcite)を使っていることと、ブラッグ反射(Bragg ?)させている事が書かれている。)]] この現象は、X線を波と考えたのでは説明がつかない。(仮に波と考えた場合、散乱では波長が変化しないので散乱光の波長は入射X線と同じになるはず。) さて、波動の理論でコンプトン効果を説明できないなら、粒子の理論で説明をすれば良いだろう。 この当時、アインシュタインは光量子仮説に基づき、光子はエネルギー<math>E=h\nu</math>だけでなく、次の式で表される運動量 <math>p</math>も持つことを発見している。 <math>p=\frac{h\nu}{c}(=\frac{h\nu}{\nu \lambda}=\frac{h}{\lambda})</math> 物理学者コンプトンは、この発見を利用し、波長λのX線を、運動量<math>\frac{h}{\lambda}</math> とエネルギー<math>\frac{hc}{\lambda}</math>を持つ粒子(光子)の流れと考え、 X線の散乱を、この光子が物質中のある電子と完全弾性衝突をした結果と考えた。 :コンプトンはこの考えに基づき、光子と電子の間に運動量保存則及びエネルギー保存則が成り立つと仮定して計算して、実験結果と良く合う結果が得られることを発見した。 [[File:Compton effect illust.svg|thumb|400px|コンプトン効果<br>この図を見ると、あたかも真空中を漂う電子に電磁波を照射したように見えるが、そうではない。実際にコンプトンが行った実験は、石墨の炭素などの物質にX線を照射する実験である。図中の電子は、炭素などの分子が提供する電子である。<!-- コンプトン本人の論文に、このような感じの図が書かれており、それでこのような図が普及したものと思われる。-->]] 解法は、下記のとおり。 :エネルギー保存の式を立てる。 :運動量の保存の式を立てる。 ---- エネルギー保存の式 :<math>\frac{hc}{\lambda} = \frac{hc}{\lambda '} + \frac{1}{2}mv^2 \qquad \qquad</math> (1.2a) 運動量保存の式 :x軸: <math> \frac{h}{\lambda} =\frac{h}{\lambda '} \cos \theta + mv \cos \phi \quad</math> (1.2b) :y軸: <math> 0 =\frac{h}{\lambda '} \sin \theta - mv \sin \phi \qquad</math>(1.2c) ---- この3つの式を連立し、<math>v</math>と<math>\phi</math>を消去して<math>\lambda,\lambda ',\theta</math>の関係式を求めればよい。 ⅰ)まず、式(1.2b),(1.2c)から<math>\phi</math>を消去する。<br> 式(1.2b)から :<math>(mv \cos \phi)^2 = (\frac{h}{\lambda}-\frac{h}{\lambda '} \cos \theta)^2 </math> 式(1.2c)から :<math>(mv \sin \phi)^2 = (-\frac{h}{\lambda '} \sin \theta)^2</math> この両式を加えると :<math>m^2 v^2 = (\frac{h}{\lambda}-\frac{h}{\lambda '} \cos \theta)^2+(-\frac{h}{\lambda '} \sin \theta)^2+\frac{h^2}{\lambda '^2}</math> この右辺を整頓すると、 :<math>m^2 v^2 =\frac{h^2}{\lambda^2}-2\frac{h^2}{\lambda \lambda '}\cos \theta +\frac{h^2}{\lambda '^2}\quad</math> (1.2d) を得る。 ⅱ)式(1.2d)を式(1.2e)に代入してvを消去する<br> 式(1.2a)の右辺の第2項を変形して式(1.2d)を代入する。 :<math>\frac{1}{2}mv^2 =\frac{1}{2m}m^2v^2 = \frac{1}{2m}\bigl(\frac{h^2}{\lambda^2}-2\frac{h^2}{\lambda \lambda '}\cos \theta\bigr)+\frac{h^2}{\lambda '^2}</math> これを式(1.2a)の右辺に代入すると :<math>\frac{hc}{\lambda} = \frac{hc}{\lambda '} + \frac{1}{2m}\Bigl(\frac{h^2}{\lambda^2}-2\frac{h^2}{\lambda \lambda '}\cos \theta +\frac{h^2}{\lambda '^2}\Bigr)</math> 両辺を<math>hc</math>で割ると :<math>\frac{1}{\lambda} = \frac{1}{\lambda '} + \frac{h}{2mc}\Bigl(\frac{1}{\lambda^2}-2\frac{1}{\lambda \lambda '}\cos \theta +\frac{1}{\lambda '^2}\Bigr)</math> (1.2e) を得る。 この式の右辺の第2項の括弧内を次のように変形する。 :<math>\frac{1}{\lambda^2}-2\frac{1}{\lambda \lambda '}\cos \theta +\frac{1}{\lambda '^2}=\bigl(\frac{1}{\lambda}-\frac{1}{\lambda'}\bigr)^2+\frac{2}{\lambda \lambda'}(1-\cos \theta)</math> この式を式(1.2e)の右辺第2項に代入すると :<math>\frac{1}{\lambda} = \frac{1}{\lambda'} + \frac{h}{2mc} \left\{ \bigl(\frac{1}{\lambda}-\frac{1}{\lambda'}\bigr)^2+\frac{2}{\lambda \lambda'}(1-\cos \theta) \right\}</math> この式の右辺の第1項を移行し、式を変形すると :<math>\frac{\lambda'-\lambda}{\lambda\lambda '}= \frac{h}{2mc}\left\{ \bigl(\frac{\lambda'-\lambda}{\lambda \lambda'}\bigr)^2+\frac{2}{\lambda \lambda'}(1-\cos \theta) \right\}</math> 両辺に<math>\lambda \lambda'</math>を掛けると :<math>\lambda'-\lambda= \frac{h}{2mc}\left\{ \frac{(\lambda'-\lambda)^2}{\lambda \lambda'}+2(1-\cos \theta) \right\}</math> (1.2f) X線の散乱では、<math>\lambda'\fallingdotseq \lambda</math>なので :<math>\frac{(\lambda'-\lambda)^2}{\lambda \lambda'}</math>は、波長に比べて非常に小さい値になり無視できる。 故に式(1.2f)から :<math>\lambda'-\lambda \fallingdotseq \frac{h}{mc} (1-\cos \theta) \qquad</math> (1.2g) これで、所望の式が導出された。 ---- === 粒子の波動性 === ==== 物質波 ==== フランスのド・ブロイは、波と考えられてた光が粒子の性質を持つならば、電子も粒子としての性質だけでなく波動としての性質を持つだろうと考えた。 そして、電子だけでなく、一般の粒子に対しても、その考えを適用し、次の公式を提唱した。 :運動量 <math>p</math>の粒子は波動性をもち、その波長は次式で与えられる。 :<math>\lambda = \frac{h}{p} </math> これはド・ブロイによる仮説であったが、現在では正しいと認められている。 この波は、'''物質波'''と呼ばれる。'''ド・ブロイ波'''ともいう。 すなわち、光子や電子に限らず、あらゆる物質は粒子性と波動性を併せ持つといえる。 この物質波という説によると、電子線を物質に当てれば回折などの現象が起きるはずである。 1927年〜1928年にかけて、デビッソンとガーマーは、ニッケルなどの物質に電子線を当てる実験を行い、X線回折と同様に電子線でも回折が起きることを実証した。日本でも1928年に菊池正士が雲母片に電子線を当てる実験により回折が起きることを確認した。 電子線の波長は、高電圧をかけて電子を加速して速度を高めれば、物質波の波長はかなり小さくできるので、可視光の波長よりも小さくなる。 そのため、可視光では観測できなかった結晶構造が、電子波やX線などで観測できるようになった。生物学でウイルスが電子顕微鏡で観測できるようになったのも、電子の物質波が可視光よりも大幅に小さいからである。 === 粒子と波動の二重性 === *電子ビームによる波動性の干渉実験 [[Image:Egun.jpg|thumb|250px|right|ブラウン管の電子銃]] [[ファイル:double-slit.svg|thumb|right|350px|電子の二重スリットの干渉実験]] [[ファイル:Doubleslitexperiment_results_Tanamura_1.gif|thumb|left|250px|二重スリット実験の結果]] 電子銃は電子を放出する装置である。 電子銃をもちいて、1個ずつ電子を当てる実験を、二重スリットを使って実験すると、図のように、波動のように、電子の多く当たった場所と電子の少なく当たる場所との縞模様ができる。 {{-}} このように、電子にも粒子性と波動性があり、電子は粒子でありつつ、二重スリットに向かって電子を撃ち込むと干渉を起こすという波動性も持っている。 上述のような、さまざまな実験の結果から、すべての物質には、原子程度の大きさでは、波動性と粒子性の両方の性質をもつと考えられている。 このことを'''粒子と波動の二重性'''という。 {{コラム|電子顕微鏡| 光学顕微鏡(レンズを用いる顕微鏡)では、回折が起こることによって光の波長よりも小さな物体を見ることが非常に困難となる。'''分解能'''(2点を識別できる限界の距離)は10<sup>-7</sup>m(100nm)程度である。 より高い分解能を得るため、光よりも波長が短い電子線を用いる'''電子顕微鏡'''が発明された。電子顕微鏡では、加速電圧を高くすることで高い分解能を得られる。ただし、電磁波によるレンズ作用を用いることによる'''収差'''(像の歪み)などの障碍から、現在の最高分解能は10<sup>-10</sup>m(0.1nm)ほどに留まっている。 この分解能では、ウイルスどころか金属・酸素などの原子すらも観察することが可能であるが、中性子・陽子・電子などは小さすぎて観察できない。 }} 副読本:朝永振一郎『光子の裁判』1949年(朝永振一郎は1965年にノーベル物理学賞を受賞した物理学者だが、[[高等学校文学国語/化物の進化|寺田寅彦]]と同様に一般向けの書籍を多数執筆する文豪でもあった。この作品では、光子になぞらえた「波乃光子」という被告の裁判を舞台に、粒子と波動の二重性の不思議さを繙いている。) *不確定性原理 [[File:Bundesarchiv Bild183-R57262, Werner Heisenberg.jpg|thumb|物理学者ハイゼンベルグ <br>不確定性原理の主要な提唱者である。]] そして、原子スケールでは、ある一つの物質(主に電子のような粒子)について、その位置と運動量の両方を同時に決定する事はできない。このことを'''不確定性原理'''という。 {{-}} == 原子・原子核・素粒子 == ===原子=== 陰極線に関連する実験から、全ての原子に負の電荷を持つ電子が含まれると考えられたが、原子は電気的に中性なので正の電荷を帯びた部分が存在するはずである。 そこで、原子の構造について様々な説が登場した。 比電荷の測定を行ったトムソンは、一様に正に帯電した球の中を電子が運動しているというプラムプディングモデル(ブドウパンモデル)を提唱した。長岡半太郎は、フランスのジャン・ペランが提唱した、正電荷を持つ粒子の周りを電子が公転している土星型モデルを定量化して大幅に補強した。しかし、実際に採択されたのは以下のようなモデルだった。 [[File:Geiger-Marsden experiment expectation and result (Japanese).svg|right|400px|thumb|]] ドイツのガイガーとニュージーランドのマースデンは、α粒子を薄い金箔に当てる実験を行い、α粒子の散乱の様子を調べた。(なお、α粒子の正体はヘリウムの原子核。)その結果、ほとんどのα粒子は金箔を素通りするが、金箔中の一部の場所の近くを通ったα粒子だけが大幅に散乱する現象を発見した。 α粒子は電子の7000倍以上の質量を持つことから、電子の影響で大きく曲げられたとは考えにくい。そこで、原子内の狭い部分に集中した正電荷がα粒子に強い斥力を及ぼし、その部分が原子の質量の大部分を占めていると考えて計算を行い、実験結果をうまく説明することに成功した。 原子(10<sup>-10</sup>)内の正電荷が集中した10<sup>-15</sup>~10<sup>-14</sup>程度の重い部分は'''原子核'''と名付けられた。 原子は、中心に原子核があり、そのまわりを電子が運動するというラザフォードモデルとよばれるモデルによって説明される。ラザフォードモデルは、土星型モデルを発展させたものとも言える。 *ラザフォードモデル 原子は、全体としては電気的に中性であり、負の電荷を有する'''電子'''を'''電子殻'''に持つ。 ここで、ミリカンの実験 による結果などから、電子の質量は水素イオンの質量の約1/1840程度しかないことが分かっている。 すなわち、原子は電子と陽イオンとが含まれるが、質量の大部分は陽イオンがもつことが分かる。 原子核の大きさは原子全体の1/10000程度であるため、'''原子の大部分は真空'''である。 原子核は、正の電荷をもつZ個の'''陽子'''と、電気的に中性な(A−Z)個の'''中性子'''からなる。 陽子と中性子の個数の合計を'''質量数'''という。 陽子と中性子の質量はほぼ等しいため、原子核の質量は、質量数Aにほぼ比例する。 ==== 統一原子質量単位 ==== 原子の質量は極めて小さいため、キログラム(kg)をそのまま用いるのは不便である。そこで、(同位体を除いて)118種類ある原子のうちどれかを基準として考えたい。ここで、他の様々な原子と化合できるため質量比較がしやすいこと、同位体<sup>13</sup>Cなどの存在比が極めて小さいことなどから、炭素原子を基準にするのが適当である。 <sup>12</sup>C原子一個の質量を12と定義する単位系を'''統一原子質量単位'''という。単位はDa('''ダルトン''')であるが、廃止されたamu('''アトミックマスユニット''')を用いる人もいる。 [[高等学校化学基礎/物質量#原子量|化学基礎で原子量を習った]]が、原子質量単位は質量を表す単位なのに対し、原子量は質量そのものでなく質量比を表しているので単位はなく無次元である。混同しないように注意しよう。 ==== 水素原子のスペクトル ==== 高温の物体から発光される光には、どの(可視光の)色の波長(周波数)もあり、このような連続的な波長の光を連続スペクトルという。 いっぽう、ナトリウムや水素などの、特定の物質に電圧がかけられ放電したときに発光する波長は、特定の数本の波長しか含まれておらず、このようなスペクトルを輝線という。 パルマーは、水素原子の数本ある輝線の波長が、次の公式で表現できることに気づいた。 :<math>\lambda = 3.65 \times 10^{-7} \mathrm{m} \times \left( {n^2 \over n^2 - 4} \right).\quad(n=3,\ 4,\ 5,\ 6,\cdots\cdots)</math> (2.1) 上式中のmはメートル単位という意味。 その後、水素以外の原子や、可視光以外の領域についても、物理学者たちによって調べられ、次の公式へと、物理学者リュードベリによって、まとめられた。 :<math>\frac{1}{\lambda} =R \left( \frac{1}{m^2} -\frac{1}{n^2} \right).\ \left(\begin{array}{lcl}m =1,\ 2,\ 3,\cdots\cdots, \\ n = m+1,\ m+2,\ m+3,\cdots\cdots \end{array}\right)</math> (2.2) 上式のRは'''リュードベリ定数'''といい、<math>R=1.097373156815712 \times 10^7 \, \mathrm{/m}</math>である。 この公式の<math>m=1, 2, 3</math>をそれぞれ'''ライマン/パルマー/パッシェン 系列'''という。 ==== 量子論と原子の構造 ==== [[File:Stationary wave Quantum rule in atom.svg|thumb|300px|原子内の定常波]] ラザフォードの原子模型に従えば、電子は、まるで惑星の公転のように原子核を中心とする円軌道の上を一定の速度で運動する。 円運動する質点は加速度をもつので、このモデルの電子は加速度運動を続けることになる。 ところが古典電磁気学で、加速度運動を行う電荷は電磁波を放出してエネルギーを失うという法則が既に発見されていた。 この法則によれば、原子核の周りを回る電子は電磁波を放出し続け、エネルギーを絶えず減らしていく。それにつれ電子は原子核に向けて落下していくため、原子核との距離を小さくしながら原子核の周りを回転し、やがて原子核に衝突してしまう。円軌道の上を安定的に運動することは不可能なのである。 デンマークのボーアはラザフォードの原子模型の深刻な矛盾を克服し、さらに水素原子の放出する線スペクトルについても説明できる原子模型を作るため、 プランクの提唱したエネルギー量子化の考えとアインシュタインの光量子論を取り入れた大胆な仮説を立てた(1913年)。 *仮説1:量子条件 原子核を中心とする半径 <math>r</math>の円軌道を速さ <math>v</math>で回転する電子の軌道角運動量<math>rp=mrv</math>は<math>\frac{h}{2\pi}</math>の正整数倍しかとりえない,すなわち :<math>mrv=n\frac{h}{2\pi} \quad (n=1,\ 2,\ 3,\cdots\cdots)</math> (2.3) を満たさねばならない(角運動量の量子化)。この状態を'''定常状態'''、この条件を'''量子条件'''という。 :このボーアの式の正整数nを'''量子数'''という。 後年(1924年)、ド・ブロイは、物質粒子は波動性を持ち、その波(物質波)は、波長 :<math>\lambda=\frac{h}{p}=\frac{h}{mv}</math> をもつと提唱した。また,(2.3)を変形すると :<math>2\pi r=n\frac{h}{mv}=n\lambda</math>. これらは電子の軌道一周の長さが電子の物質波の波長の正整数倍のとき,電子波は定常波になることを示している。 :これは、円軌道上に定常波ができるための条件と同じである。 *仮説2:振動数条件 電子はある決まった飛び飛びのエネルギーしか持たない。このとびとびのエネルギー値を'''エネルギー準位'''という。 :電子がエネルギー順位を<math>E'</math>から<math>E(<E')</math>に遷移する(エネルギーを失う)ときには、<math>E'-E=h\nu</math>できまる振動数<math>\nu</math>の一個の光子を放出し、 :逆にエネルギー準位 Eの電子が外部からエネルギー<math>h\nu = E'-E</math>を得ると、エネルギー準位E'に遷移する。 ==== エネルギー準位 ==== [[File:Circular-motion-electron-in-atom jp.svg|thumb|400px|水素原子内での電子の円運動]] 水素原子において、電子軌道上にある電子のエネルギーを求めたいが、そのためには水素原子の半径を求める必要がある。 量子数<math>n</math>のとき水素の電子が原子核<math>H^+</math>を中心とする半径<math>r_n</math>の円軌道上を一定の速度<math>v_n</math>で運動しているとすれば、円運動方程式は :<math> m \frac{v^2_n}{r_n} = k_0 \frac {e^2}{r^2} </math> で表される。 一方、電子が定常波の条件を満たす必要があるので、前項の式(1)から、 :<math> v_n = \frac {nh}{2 \pi m r } \qquad \qquad (2)</math> である。 この<math>v</math>を先ほどの円運動の式に代入して整頓すれば :<math> r_n = \frac {h^2}{4 \pi ^2 k_0 me^2} n^2\qquad \qquad (3)</math>(<math>n=1, 2, 3\cdots</math>) になる。こうして、水素原子の電子の軌道半径が求まる。 <math>n=1</math>のときの半径 <math>r_1</math>を'''ボーア半径'''という。 原子の世界でも、運動エネルギーKと位置エネルギーUの和が、エネルギーである。 位置エネルギーUは、この水素の電子の場合なら、静電気エネルギーを求めれば充分であり、電位の式によって求められて、 :<math> U = - k_0 \frac {e^2}{r}</math> となる。 運動エネルギーKは、<math> K = \frac{1}{2}mv^2</math>なので :<math> E = K+U = \frac{1}{2}mv{}^2 - k_0 \frac {e^2}{r}</math> 上式の右辺第一項に、 :円運動方程式<math> m \frac{v^2}{r} = k_0 \frac {e^2}{r^2} </math>の両辺にrを掛けた <math> m v^2 = k_0 \frac {e^2}{r} </math>を代入すれば、 :<math>E(= E_n )= K+U = \frac{1}{2} k_0 \frac {e^2}{r}- k_0 \frac {e^2}{r} = - \frac{k_0e^2}{2r} </math> となる。 さらに、これに電子の軌道半径<math>r=r_n</math>として式(3)を代入すれば、 :<math>E_n = -\frac{2\pi ^2 k_0{}^2 me^4} {h^2} \frac{1}{n^2} \quad (n=1,2,3,,,) \qquad \qquad (4)</math> となる。これが水素原子のエネルギー準位である。 エネルギー準位の公式をよく見ると、エネルギーが連続的ではなく離散的な負の値をとることが判る。 <math>n=1</math>のとき、エネルギーが最低なので安定である。よって、電子は通常、<math>n=1</math>の状態であり、なろうとする。これを'''基底状態'''、<math>n=2, 3, \cdots</math>のときを'''{{ruby|励起|れいき}}状態'''という。 {{コラム|[[高校化学 無機化学まとめ#炎色反応|炎色反応]]の原理| 高温の炎中にある種の金属粉末や金属化合物を置くと、試料が熱エネルギーによって解離し原子化される。それぞれの原子は熱エネルギーによって電子が励起され、外側に存在する高エネルギーの電子軌道へと移動する。励起された電子が安定な基底状態に戻ろうとする際に、余分なエネルギーを電磁波として放出する。電磁波の周波数が、ちょうど可視光線の範囲に入る場合が有る。このとき、炎色反応として肉眼で観察できる。 なお、原子の電子軌道のエネルギーは連続した値ではなく飛び飛びの値であるため、励起された電子が基底状態に戻る際に放出されるエネルギーも連続した値ではない。このため、炎色反応として放出された光は連続スペクトルではなく輝線スペクトルを示す。また、元素によっても電子軌道のエネルギーはある程度決まるため、元素によって特徴的な輝線スペクトルを示す。これが、炎色反応を示す元素の種類により、炎色反応によって放出される光の色が決まる理由である。 }} なお、 :<math> -\frac{2\pi ^2 k_0{}^2 me^4} {h^2}</math>に諸定数の値を入れて計算すると :ほぼ<math> - \frac{13.6}{n^2} \ \ \mathrm{eV}</math>となるので、 :水素原子のエネルギー準位は :<math>E_n \fallingdotseq -\frac{13.6}{n^2} \, \mathrm{eV}</math>と書ける。 :<math>E_1 \fallingdotseq 13.6 \, \mathrm{eV}</math>は水素のイオン化エネルギーの値に等しく、実験値によく一致することが判った。 ;補:水素原子のスペクトルの経験式の理論的導出 水素原子の発する光のスペクトルの実測値を表すリュードベリの経験式については既に説明した。 ボーアの水素原子モデルに基づいて得られたエネルギー準位と振動数条件を用いれば、この式が以下のように理論的に導出できる。 任意の正整数<math>m, n \; (n>m)</math>を考える。 振動数条件により電子がエネルギー準位<math>E_n</math>から、低いエネルギー準位<math>E_m</math>に遷移するときに1個放出する光子の振動数は<math>\nu=\frac{E_n-E_m}{h}</math>である。 この光子の波長λは <math>\frac{1}{\lambda} = \frac{E_n-E_m}{ch}</math> で与えられるので、右辺のエネルギー準位に式(4)を代入すると :<math>\frac{1}{\lambda} = \frac{2\pi ^2 k_0{}^2 me^4} {ch^3}(\frac{1}{m^2}-\frac{1}{n^2}) \qquad \qquad (5)</math> が得られる。 <math>\mathbf{R} := \frac{2\pi ^2 k_0{}^2 me^4} {ch^3}</math> でリュードベリ定数を定義すると、式(5)は :<math>\frac{1}{\lambda} = {\bf R}(\frac{1}{m^2}-\frac{1}{n^2}) \qquad \qquad (5')</math> Rの定義式中の諸定数に値をいれて計算すると :<math>{\bf R} = 1.097373156815712\times 10^7 \rm{ /m} \qquad \qquad \qquad (6)</math> 驚くべきことに、リュードベリの経験式が、見事に導出できたのである。 これは、ボーアの仮説の妥当性を示すものと言えよう。 なお、実際の特性スペクトルの波長は、原子内部の電子の影響により若干摺れる。そういった内部電子の補正を考慮した、より精度の高い式として「[[w:モーズリーの公式]]」というのが知られている。歴史的には先にモーズリーの式が発見され、後からモーズリーとは別に独立に研究されていた上述のようなボーアやラザフォードの理論を用いると、モーズリーの公式もうまく説明できるという事が物理学者コッセルによって発見された<ref>山本義隆『原子・原子核・原子力』、岩波書店、2015年3月24日 第1刷、140ページ</ref>。モーズリーの公式については、大学の量子化学などの教科書に記載があるだろう。 ;フランク・ヘルツの実験 [図] ドイツのフランクとヘルツは、気体放電での電子の働きを調べるため、水銀蒸気を封入した図のような装置で実験を行った。 フィラメントFから飛び出す電子を、Fと網目状のグリッドGとの間に加える電圧Vで加速する。Gの後ろに電極Pを置き、Pに到達した電子の数を電流計で調べる。GP間にはFG間と逆向きに僅かな電圧(0.5V程度)を加え、電子がGに到達しても運動エネルギーが0に近ければPに到達できなくした。FG間の電圧を上げながらPに到達する電子の数を調べ、[グラフ]のような実験結果を得た。 [グラフ] 電子の数は電圧の増加とともに増すが、4.5~5V付近をピークに減少し、再び増加する。その後、約4.9Vの間隔で同様の増減を繰り返す。また、4.9eVに相当する波長のスペクトルも発生していた。 ボーアは、この実験結果を「4.9eVは水銀原子の基底状態と励起状態のエネルギーの差であり、電子の運動エネルギーが加速電圧で4.9eVに達した時に水銀原子が励起して電子が運動エネルギーを失う」と説明した。 その後、FG間から波長2.537×10<sup>-7</sup>(4.9eVのエネルギーに相当)の紫外線が発生していることが確認された。これは、励起された水銀原子が基底状態に戻る時にそのエネルギー準位の差に相当する波長の光子を放出して生じたものと考えられ、原子には離散的な値のエネルギー準位が存在するというボーアの仮説が実験で裏付けられた。 なお、固有X線の発生原理もエネルギー準位で説明することができる。 === 原子核 === ==== 原子核の構造 ==== 原子核は、陽子と中性子からできている。二つを総称して'''核子'''という。 陽子は正電荷をもち、中性子は電荷をもたない。 原子核の陽子同士はクーロン力によって反撥し合うが、陽子と中性子を結ぶ'''核力'''がクーロン力よりも強いため、それが核子同士を繫ぎ止めている。 なお、原子番号の低い元素において、陽子と中性子の個数はほぼ同数である場合が多い。例えば、酸素や窒素では陽子・中性子ともに同数である。一方、元素番号の高い元素ほど、陽子よりも中性子が多い。例えばウラン235は中性子数が陽子数の1.5倍である。これには核力の性質が関係していると考えられている<ref>山本義隆『原子・原子核・原子力』、岩波書店、2015年3月24日 第1刷、190ページ</ref>。 陽子と中性子の数の和は'''質量数'''と呼ばれる。 元素の原子核の陽子の数は、その元素の周期表の'''原子番号'''である。 質量数が<math>A</math>の原子核は非常に強い核力のために、小さな球体状の空間の中に固まっており、その半径rは、 <math>1.2 \sim 1.4\times 10^{-15} \sqrt[3]{A}</math> であることが知られている。 ==== 同位体 ==== 同じ元素でも、中性子の数が異なる原子がある。これらを互いに'''同位体'''('''アイソトープ''')という。例えば、水素に対する重水素・三重水素、酸素に対するオゾンなどがそうである。水素の原子核は陽子1つであり、重水素(D)の原子核を'''重陽子'''、三重水素(T)の原子核を'''三重陽子'''という。また、重水素からなる水分子<chem>D2O</chem>を'''重水'''という。 一般に、同じ元素であれば同位体でも化学的性質は同一であるが、物理的性質は大きく異なる場合がある。 原子の質量は、イオン化した原子を加速して電場・磁場が軌道にもたらす影響を調べることで求められる。 トムソンは、電場と磁場を加えた空間にイオンを入射させ、比電荷の同じイオンがスクリーン上の同じ放物線上に集まるような装置を制作した。これにより、ネオンの同位体が発見された。 トムソンの研究室にいたイギリスのアストンは、トムソンの装置を基にイオンの速さにかかわらず比電荷が同じであればスクリーン上の一点に集まるような装置('''質量分析器''')を製作した。この装置により多くの同位体が発見され、それらの質量と存在比も精密に測定された。 ==== 放射能と放射線 ==== 元素の中には、'''放射線'''を出す性質をもつものがあり、この性質を'''放射能'''という。 また、放射能をもつ物質は'''放射性物質'''といわれる。放射能を持つ同位体を'''放射性同位体'''という。 放射線には3種類存在し、それぞれ'''α線'''、'''β線'''、'''γ線'''という。 α崩壊は、親原子核からα粒子が放射される現象である。α粒子の正体はヘリウム原子核である。α崩壊後、親原子核の質量数は4小さくなり、原子番号は2小さくなる。 β崩壊は、親原子核の中性子が陽子と電子に変化することで、電子が放射される現象である。なお、放出された電子はβ粒子ともよばれる。β崩壊後、親原子核の質量数は変化しないが、原子番号は1増加する。 γ線は、α崩壊またはβ崩壊直後の励起状態にある原子核が、よりエネルギーの低い状態に遷移するときに放射される(かつてはγ崩壊と呼んだが、原子核が崩壊していないので用語廃止された)。γ線の正体は光子で、X線より波長の短い電磁波である。 α崩壊やβ崩壊によってもとの原子核の数は徐々に減っていくが、これらの崩壊は原子核の種類ごとに決まった一定の確率で起きるので、崩壊によってもとの原子核の数が減る速度は原子核の個数に比例して変化する。しかし、崩壊によってもとの原子核の数が半減するのにかかる時間は、原子核の種類だけによってきまる。そこで、この時間のことをその原子核の '''半減期''' と呼ぶ。崩壊によって原子核の個数がどれだけになるかは、この半減期を用いて記述することができる。原子核の最初の個数を<math>N_0</math>、原子核の半減期を<math>T</math>、時刻<math>t</math>での原子核の個数を<math>N(t)</math>とすると、 :<math>N(t)=N_0 \left(\frac{1}{2}\right)^{\frac{t}{T}}</math> が成り立つ。 放射線に関しては様々な単位が用いられる。 かつてはキュリー、エルグ、ラド、レントゲン、レムなどの単位が用いられていたが、現在ではSI単位系に沿って以下の単位が用いられる。(ただし、現在でも前述の単位を用いる場合がある) {| class="wikitable" |+ 放射線のSI系列単位 |- ! 物理量 !! 単位 !! 記号 !! 説明 |- |放射能の強さ||ベクレル||Bq||原子核が毎秒一個の割合で崩壊するときの放射能の強さを1Bqとする。 |- |照射線量||クーロン毎キログラム||C/Kg||放射線の照射によって0℃、1013hPaの空気1cm<sup>3</sup>あたりに3.335641×10<sup>−10</sup> C(1 {{ruby|esu|静電単位}})のイオン電荷が発生したときの放射線の総量を2.58<u>0</u>×10<sup>−4</sup> C/kg(1 {{ruby|R|レントゲン}})と定義する。 |- |吸収線量||グレイ||Gy||1Kgの物質が放射線の吸収と共に1Jのエネルギーを得たときの吸収線量を1Gyとする。 |- |線量当量||シーベルト||Sv||吸収線量に、放射線の種類ごとに定められた人体の障害の受けやすさを表す線質係数(修正係数)を掛けたもの。例えば等価線量を求めたいなら放射線荷重係数を掛け、実効線量を求めたいならさらに組織荷重係数を掛ける。 |- |線量率||シーベルト毎時||Sv/h||単位時間あたりに受ける放射線の量 |} ちなみに、1キュリーは37GBq(37ギガベクレル、370億ベクレル)に等しい。 生体が放射能を受けることを'''被曝'''という。※'''「被爆」表記は意味が違うので絶対用いないように'''。 放射線は電離作用を持つので生物細胞に影響を及ぼし、遺伝子を破壊することで癌を発症させたり奇形を発生させたりする。被曝量が大きい場合には急性の障碍を引き起こすこともある。この影響を最小限にするには、放射線源から離れる、浴びる時間を短くする、鉛で放射線を遮るなどの対策が必須である。一方で、自然界には放射線がありふれている。普段の生活では食事による内部被曝や宇宙線による被曝などで年間2.4mSvほどの放射線を自然界から受けている。これらは被曝量が少ないため人体に害はない。また、放射線は非破壊検査、癌治療、レントゲン撮影、農作物の品種改良などの分野で応用されている。 手塚治虫は、自著『火の鳥』の「未来編」にて栽培促進に利用される放射線と、そこにおける事故を描いている。1967年の時点で既に放射線の産業利用の可能性と事故が起こったときの重大性を読み取っていたのである。 なお、福島原発事故の処理水放出が取り沙汰されているが、あれは国際基準よりも厳しい基準で安全性を確認してから放出しているため、一部が騒いでいるような汚染ではない。 ===== 発展:半減期公式の導出 ===== 原子核の崩壊速度は、原子核の個数に比例すると述べた。実は、上に述べた公式はこの情報だけから純粋に数学的に導き出すことができるものである。発展的な数学を用いるが、興味のある読者のためにその概要を記しておく。 原子核の個数と崩壊速度の間の比例定数は原子核の種類によって決まる。この定数をその原子核の'''崩壊定数'''という。崩壊定数が<math>\lambda</math>の原子核の時刻<math>t</math>での個数を<math>N(t)</math>とすると、その変化速度、すなわち<math>N(t)</math>の時間微分は、 :<math>\frac{d}{dt} N(t) = -\lambda N(t)</math> で表される。このような、ある関数とその微分との関係を表した式を微分方程式といい、微分方程式を満たすような関数を求めることを、微分方程式を解くという。変数分離法によりこの微分方程式を解くと、 :<math>\frac{dN(t)}{N(t)}=-\lambda dt</math> :<math>\int \frac{dN(t)}{N(t)}=-\lambda \int dt</math> :<math>\log |N(t)|= -\lambda t + C</math>(<math>C</math>は積分定数) よって :<math>N(t) = e^{-\lambda t + C} = e^{C} e^{-\lambda t} \qquad</math><small>※<math>N(t)\geqq0</math>より絶対値記号は無視してよい。</small> ここで<math>e^{C}</math>は積分定数の値によって定まる初期値なので、原子核の初期個数<math>N_0</math>とみてよい。 :<math>\therefore N(t)= N_0 e^{-\lambda t}</math>・・・(*) 半減期<math>T</math>は<math>N(t)=\frac{1}{2}N_0</math>なる<math>t</math>のことなので、式(*)より :<math>\frac{1}{2}N_0 = N_0 e^{-\lambda T}</math> :<math>\frac{1}{2}=e^{-\lambda T}</math> :<math>-\log 2 = -\lambda T</math> :<math>T=\frac{\log 2}{\lambda}</math> よって :<math>N(t)=N_0 e^{-\lambda t}=N_0 (e^{-\log 2})^{\frac{t}{T}}=N_0 \left(\frac{1}{2}\right)^{\frac{t}{T}}</math> が得られる。 ==== 原子核反応 ==== [[File:Cloud chamber ani bionerd.gif|thumb|right|300px|霧箱の実験。陽子は電荷(正電荷)をもっているため、霧箱でも観測することができる。 (※ この画像は、陽子の観測実験ではない。)<br>霧箱(蒸気の充満した装置)を使うことで、何らかの粒子が通過したとき蒸気が凝集するので、粒子の軌跡が可視化されるのである(飛行機雲と同じ原理)。磁場を加えた場合の、軌跡の曲率等などから、比電荷までも予想できる。]] * 陽子の発見 ラザフォードは、窒素ガスを密閉した箱にα線源があると、正電荷をもった粒子が発生することを発見した。 この正電荷の粒子が、陽子である。つまり、ラザフォードは陽子を発見した。 同時に、酸素も発生することを発見し、その理由は窒素が酸素に変換されたからであり、つまり、原子核が変わる反応も発見した。 これらのことを式にまとめると、 :<math>_{\ 7}^{14} \mathrm{N} + {}_{2}^{4} \mathrm{He} \rightarrow {}_{\ 8}^{17} \mathrm{O} + {}_{1}^{1} \mathrm{H} </math> である。 このように、ある元素の原子が、別の元素の原子に変わる反応のことを '''原子核反応'''('''核反応''')という。また、上のような反応式を'''核反応式'''という。 化学反応では原子の種類が変わらずその組合せが変わるだけであったが、核反応では別の種類の原子が生まれる。 正電荷を持つ二つの原子核の間には電磁気力により斥力が働く。核反応は、2つの原子核がこの斥力に打ち克って核力が働く近距離に近づいた時に初めて起こる。そのため、核反応を起こすには大きな運動エネルギーが必要であり、そのためにサイクロトロン・ベータトロン等の加速器が用いられる。 一般に、核反応では'''反応の前後で質量数の和と電気量の和は保存される'''ことがわかっている。 {{コラム|霧箱| 霧箱は、種類にもよるが、普通、エタノールまたはアルゴンの気体が封入される<ref>山本義隆『原子・原子核・原子力』、岩波書店、2015年3月24日 第1刷発行、P80</ref>。 霧箱のような実験装置の用途として、陽子の実験の用途のほか、原子核反応の回数を観測する目的でも使うことが出来る。放射線の測定器のガイガーカウンターの原理も、霧箱と類似している。放射線測定器であるガイガー・ミュラー管には気体(アルゴンやエチレンガスなどの不活性な気体)が封入されている。霧箱のように気気体を封入した測定管に、高電圧をかけた電気極板を追加することで、放射線を捉えるようにしたものがガイガー管である[https://www.agc.a.u-tokyo.ac.jp/radioecology/pdf/190930_radioecology_supplement2.pdf]。物理学者ガイガーは、このような測定器を開発し、さらに原子核反応によって生成されるヘリウム分子を集めて気体として封入し、当時としては最高水準の精度でアボガドロ定数を測定する事に成功した<ref>山本義隆『原子・原子核・原子力』、岩波書店、2015年3月24日 第1刷発行、P81</ref>。これは、プランクの熱輻射の理論から算出されたものや、物理学者ベランがブラウン運動から求めたものに匹敵する精度であった<ref>山本義隆『原子・原子核・原子力』、岩波書店、2015年3月24日 第1刷発行、P82</ref>。<br /> }} * 中性子の発見 ラザフォードは1920年頃に既に陽子と同じ質量で電気的に中性な粒子の存在を予言していた。1930年、ドイツのボーテがポロニウムから放出されるα線をベリリウムに当てると透過力の強い放射線が出ることを発見し、翌年にキュリー夫妻がこれをパラフィン([[高校化学 脂肪族炭化水素#アルカン|アルカン]]のうち炭素数が20以上のもの。水素を多く含む。)に当てると陽子が飛び出すことを発見した。夫妻は放射線をγ線と考えてコンプトン効果で説明しようと試みたが、非現実的な仮定を余儀なくされて頓挫した。イギリスのチャドウィックはこの放射線をヘリウムや窒素に当て、これを電荷を持たず陽子とほぼ等しい質量の粒子の粒子線と考えると辻褄があうことを示し、1932年に論文を提出した。この粒子は中性子、放射線は中性子線と名付けられた。 *質量とエネルギーの等価性 原子核は、それを構成する核子である陽子と中性子が自由であるときの質量の和より、小さい質量をもつ。この減った質量を、'''質量欠損'''と呼ぶ。 質量数A、原子番号Zの原子核の質量欠損<math>\Delta m</math>を、式で書けば, 原子核の質量をm、陽子と中性子の質量をそれぞれ<math>m_p,\ m_n</math>としたとき、 :<math>\Delta m = m_{p}Z+m_{n}(A-Z)- m</math>である。<br /> なお、原子にもよるが、一般に質量欠損の大きさは、1%程度<ref>[https://kotobank.jp/word/%E8%B3%AA%E9%87%8F%E6%AC%A0%E6%90%8D-74242 コトバンク『日本大百科全書(ニッポニカ)の解説』(坂東弘治、元場俊雄)など ]</ref>である。 陽子と中性子が核力によって結合すると、その結合エネルギーに等しいエネルギーのガンマ線が放出される。アインシュタインの[[特殊相対性理論]]によれば、質量mとエネルギーEには、 : <math>E=m c^2</math> という関係がある。 エネルギーと質量の等価性によれば、陽子と中性子が結合したときに放出されるγ線のエネルギーに等価な質量が減ることになるが、これが原子核の質量欠損である。{{コラム|原子レベルの質量の測定法| [[File:Mass spectrometer schematics.png|thumb|right|質量分析器の模式図。試料導入部およびイオン源(左下)、分析部(左上、磁場偏向型)、イオン検出部(右上)、データ処理部(右中)からなる。]] そもそも、どうやって原子や分子の質量を精度よく測定するか? 一般に原子レベルの質量測定法として精密科学でよく知られるものとして、右図のような、磁場によって荷電粒子を曲げる方式のものがある。このような磁場とローレンツ力を用いた方式による質量測定は一般に、「磁場偏向型」といわれる。 このような装置により、磁場や電化の大きさは実験的に決定できるので、曲率が質量の関数になるので、つまり半径から質量が逆算できる。 測定対象の元素材料が中性の原子であっても、その原子が固体なら、それに電子ビームを当てて、電子によって弾き飛ばされた材料が帯電してイオン化しているので、それから、上記のような磁場による質量測定が可能になる。 なお、同位体の存在やその質量も、このころ、このような装置で発見された。 原子質量がいくつもの元素で測定できるので、派生的に、化学の理論で分かる原子番号Zと原子量A及び原子の質量の測定値MをもとにZ,AからMを求めるワイツゼッカーの公式が作成された。 また、レインウォーターらにより原子半径の予想値なども算出されていった。 }} このことから、陽子と中性子がバラバラに存在する時よりも、纏まって原子核を構成しているときの方がエネルギーが質量欠損分<math>\Delta mc^2</math>だけ小さいことがわかる。逆に、原子核をバラバラの核子にするには<math>\Delta mc^2</math>のエネルギーを与える必要がある。この意味で、<math>\Delta mc^2</math>を'''結合エネルギー'''という。化学で扱った[[高校化学 化学反応とエンタルピー#ヘスの法則|結合エンタルピー]]は原子と分子の話であったが、こちらは核子と原子核の話である。 質量数Aは核子の数なので、核子一つあたりの結合エネルギーは<math>\frac{\Delta mc^2}{A}</math>と表される。これの値は軽い原子核の領域で急激に増大し、鉄が最も最大となる。故に、'''核反応においては鉄が最も安定'''な元素である。 *核エネルギーと核分裂 核反応では、原子核の質量の和が反応の前後で変化する。質量和が減少する場合、その差が'''核エネルギー'''となる。このとき、結合エネルギーの和は増大し、核エネルギーは結合エネルギー和の変化量に等しい。一回の化学反応で解放されるエネルギーは数eV程度であるのに対し、一回の核反応で解放されるエネルギーは数MeVを超える。例えば、リチウム7と水素が衝突してヘリウム2つになる核反応では、1.68×10<sup>12</sup>Jという厖大なエネルギーが発生する。これは石油40トンを燃やして得られるエネルギーに相当する。 ドイツのハーンとシュトラスマンは、ウランに中性子を照射したときの反応性生物の中に、ウランとほぼ半分の質量を持つバリウム141などの原子核が含まれることを発見した。このように、一つの原子核がいくつかの原子核に分かれる反応を'''核分裂'''という。ウランのように質量数が多い原子核は、一つの原子核でいるよりも二つの原子核に分裂した方がエネルギー的に安定である。これが核分裂の起こる原因である。 核分裂は歴史的には原子爆弾に利用された。日本は原子爆弾を実戦使用された唯一の国である。 現代では、核分裂は'''原子力発電所'''で使用されている。 ウラン235やプルトニウム239を'''核燃料'''とし、熱運動する気体分子と同程度の速さの中性子を衝突させると様々な壊れ方の核分裂が起こる。このとき、いずれの場合も200MeV程度のエネルギーが解放され、2、3個の速い中性子が出る。この速い中性子を'''減速材'''(水や重水など)に衝突させて減速することで、別の核燃料に衝突させやすくする。このようにして次々に核分裂が起こることを'''連鎖反応'''という。原子力発電は、核分裂で発生した熱エネルギーでタービンを回して発電している。中性子を吸収する'''制御棒'''を用いることで核分裂が爆発的に起こらない且つ停止しないように制御している。連鎖反応が持続的に保たれる条件がちょうど満たされるとき、「原子炉は'''臨界'''にある」という。臨界状態では中性子数は一定に保たれる。原子炉の稼働は臨界点の近くで行われている。少ない燃料では中性子が核反応することなく散逸するので、臨界にあるための核燃料の量に下限があり、これを'''臨界量'''という。 原子力発電は、発電量は他の方式に比べて圧倒的であるが、安全対策や放射性廃棄物の処理などの問題がある。 2011年の東日本大震災では地震そのものには余裕で耐えたものの、津波により電源がロストしたことで炉心の冷却機能が失われて'''炉心融解'''('''メルトダウン''')が起こり、爆発とともに莫大な量の放射性物質が散布される、という事故が発生した。原子力発電の稼働にあたっては、このような重大事故に対する厳重かつ多重の安全対策が必須である。([[w:福島第一原子力発電所事故]]も参照。) また、核分裂により生じる放射性元素の中には半減期が数百万年にも及ぶものが含まれ、これらの処理をどのように行うかも重要な課題である。 なお、原子力発電には'''沸騰水型'''と'''加圧水型'''の2種類がある。 *核融合 必要があれば[[高等学校地学]]も参照。 恒星では原子核同士が衝突することで質量数の大きな原子核が生まれている。このように、より大きな質量数の大きな原子核ができる反応を'''核融合反応'''という。 軽い原子核が核融合を起こすとき、結合エネルギーが増加し、その差のエネルギーが解放される。 太陽の中では、4個の水素原子核(陽子)から幾つかの段階を経て1個のヘリウム原子核が生成されている。このとき、約27MeVのエネルギーが解放される。 太陽は水素と核融合により生じるヘリウムから構成されており、水素が尽きると寿命を迎える。しかし、太陽よりも質量の大きな星ではヘリウムも核融合反応を起こして炭素が生成される。中心温度が15億Kを越えていれば炭素も核融合反応を起こしてネオンが生成し、その後は十分な質量があればネオン→酸素→珪素→鉄と核融合反応が進行する。鉄はこれ以上核融合反応を起こさないのである時点で恒星は寿命を迎え、超新星爆発を起こす。このとき、さらなる反応によりニッケル・金などのさらに重い元素が生成される。 初期の宇宙には水素・ヘリウム・リチウムあたりの軽い元素しか存在しなかったと推定され、長い年月で様々な恒星で核融合反応が進行することによって他の元素が十分量生成されてきたと考えられている。 核融合は核分裂とほぼ同時代に発見されたが、連続的に発生させるには数億℃の環境が必要であることから、当初はあまり注目されなかった。 核融合反応自体は短時間ながらも地上で起こすことに成功している。例えば、原子爆弾の進化系である水素爆弾は、原子爆弾の爆発により生まれる膨大な熱エネルギーを利用して核融合反応を起こすことによって原爆の威力を更に高めている。史上最強の水素爆弾ツァーリ・ボンバの爆発では、2.1×10<sup>17</sup>Jものエネルギーが放出されたとされている。 現在では、核融合発電の実用化が盛んに研究されている。核融合発電は核分裂を利用した従来の原子力発電に比べて圧倒的に安全でコストパフォーマンスも良いが、核融合反応の安定的な持続に未だ成功していないので、お目にかかれるのはまだ先である。 ===素粒子=== 素粒子は物質を構成する最小単位である。現在素粒子として17種類が発見されている。素粒子には、クォーク、レプトン、ゲージ粒子、ヒッグス粒子がある。陽子や中性子はクォークから構成されている。電子は素粒子である。 素粒子には、同じ質量や寿命を持つが、電荷の符号が異なる粒子が存在する。例えば、電子には、電荷が <math>e</math> の陽電子が存在する。[[ファイル:Standard_Model_of_Elementary_Particles-ja.svg|中央|フレームなし|300x300ピクセル]] ==== クォーク ==== 陽子や中性子はアップクォークとダウンクォークと呼ばれるクォークから構成される。クォークは6種類あり、それぞれ3世代に分類される。アップクォークとダウンクォークは第一世代に分類され、アップクォークとダウンクォークに性質が似ているが質量がそれよりも重いクォークが存在する。第二世代には、チャームクォークとストレンジクォーク、第三世代にはトップクォークとボトムクォークが存在する。 アップ、チャーム、トップクォークは電荷 <math>\frac{2}{3}e</math> を持ち、ダウン、ストレンジ、ボトムクォークは電荷 <math>-\frac{1}{3}e</math> をもつ。 小林益川理論は、CP対称性の破れを説明するためにはクォークが3世代以上存在する必要があることを説明した。 {| class="wikitable" |+ クォーク |- ! 電荷 !! 第1世代 !! 第2世代 !! 第3世代 |- ! <math>\frac{2}{3}e</math> | アップ (u) | チャーム (c) | トップ (t) |- ! <math>-\frac{1}{3}e</math> | ダウン (d) | ストレンジ (s) | ボトム (b) |- |} === ハドロン === クォークは、必ず複合粒子を形成し、単独で取り出すことができないと考えられている。これをクォークの閉じ込めという。クォーク間に働く力は量子色力学により説明される。量子色力学によれば、それぞれのクォークには三種類の異なる色荷を持つ異なる状態が存在する。三種類の色荷は光の三原色になぞらえて赤、青、緑と名前がついている。クォークの反粒子の色荷は反赤、反青、反緑である。クォークによる複合粒子は、色荷の合計が白である必要がある。 クォークの複合粒子を'''ハドロン(強粒子)'''という。ハドロンには、3つのクォークからなる'''バリオン(重粒子)'''と、2つのクォークからなる中間子(メソン)がある。歴史的にはハドロンを素粒子に含めた時代もあり、その時は素粒子が数百種類を数えていた。現在ではハドロンを素粒子に含めない。 バリオンの重要な例には陽子と中性子がある。陽子は uud で構成され、中性子は、udd で構成される。 電荷は :中性子 <math>\frac{2}{3}e - \frac{1}{3}e - \frac{1}{3}e=0</math> :陽子 <math>\frac{2}{3}e + \frac{2}{3}e - \frac{1}{3}e=e</math> となる。 [[ファイル:量子色力学-01.svg|リンク=https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:%E9%87%8F%E5%AD%90%E8%89%B2%E5%8A%9B%E5%AD%A6-01.svg|中央|サムネイル|陽子や中性子の色荷は、赤+青+緑=白である。]] メソンは、2つのクォークからなる複合粒子である。色荷を考えると、クォークと反クォークで構成される必要がある。なぜなら、クォークの色荷、赤、青、緑から2つを選んでも白色になることはなく、複合粒子を構成できない。クォークと反クォークからは、赤+反赤=白のようになるから、複合粒子を形成することができる。 メソンの重要な例には <math>\pi</math> 中間子がある。電荷により <math>\pi^+, \pi^-,\pi^0</math> の三種類があり、原子核の中の核子を結合させる核力を担っている。それぞれ <math>\pi^+=u\bar d, \pi^-=\bar u d,\pi^0 = \frac{u \bar u - d \bar d}{\sqrt 2}</math> で構成される。 ==== レプトン ==== 電子は素粒子である。電子に似た性質を持つが質量が電子よりも重い粒子として、ミュー粒子、タウ粒子が確認されている。ミュー粒子は電子の200倍、タウ粒子は電子の3500倍の質量を持つ。 また、ニュートリノと呼ばれる粒子が存在する。ニュートリノは物質とはほとんど反応しないため、検出が難しい。電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノが存在する。スーパーカミオカンデでの実験からニュートリノには質量があることが知られているが、その値は非常に小さい。 {| class="wikitable" |+レプトン !電荷 |第一世代 |第二世代 |第三世代 |- ! <math>-e</math> | 電子 (e<sup>ー</sup> ) | μ粒子 (''μ''<sup>ー</sup> ) | τ粒子 (''τ''<sup>ー</sup> ) |- !0 | 電子ニュートリノ(''ν''<sub>e</sub> ) | μニュートリノ(''ν''<sub>''μ''</sub> ) | τニュートリノ(''ν''<sub>''τ''</sub> ) |} ==== 4つの力 ==== 自然界に働くすべての力は4つの力に分類することができる。電磁気力、強い力、弱い力、重力である。 例えば、机の上の物体に働く抗力や摩擦力などは原子の周りの電子による反発力で説明できるから、電磁気力を起源とする。電磁気力は光子によって媒介される力である。 強い力はグルーオンによって媒介される。強い力はクォークを閉じ込め複合粒子を形成したり、核力の起源となる。強い力は量子色力学によって説明される。 弱い力は、W粒子とZ粒子により媒介され、主にベータ崩壊を引き起こす。W粒子とZ粒子をまとめてウィークボソンという。弱い力はワインバーグ・サラム理論によって、電磁気力と統一的に説明される。電磁気力と弱い力を統一した力を電弱力という。 重力を媒介する素粒子を重力子というが、まだ発見されていない。 グルーオンのように、力を媒介する粒子のことを'''ゲージ粒子'''という。 {| class="wikitable" style="float: right; text-align: center; margin: 2pt;" |+ 4つの力とゲージ粒子 |- ! 力の種類 ! ゲージ粒子 ! 相対的強さ ! 到達距離 ! 力の源 |- ! 電磁気力 | 光子(フォトン)<br>(電磁場を量子化したもの) |10<sup>-2</sup> |∞ |電荷 |- ! 強い力<br>(クォークを引き付けあう力のこと。) | グルーオン |1(基準) |10<sup>-15</sup>m |色荷 |- ! 弱い力<br>(β崩壊を司る力のこと) | ウィークボソン(W粒子、Z粒子) |10<sup>-5</sup> |10<sup>-17</sup>m |弱荷 |- ! 万有引力(重力)<br> | 重力子(グラビトン)<br>(未発見) |'''10<sup>-38</sup>''' |∞ |質量 |- |} ==== ヒッグス粒子 ==== ヒッグス場という場は真空において対称性を破ることになる。これを'''自発的対称性の破れ'''という。このときに現れる粒子がヒッグス粒子である。また、ヒッグス場が対称性を破ることによりウィークボソンが質量を獲得する。このことをヒッグス機構という。また、クォークや電子、μ粒子、τ粒子の質量はヒッグス場によって与えられる。 ちなみに、強い力を説明する量子色力学と電弱力を説明するワインバーグ・サラム理論は、ヤン・ミルズ理論の特殊な場合である。ヤン・ミルズ理論においては、力を媒介する粒子はそのままでは質量を持つことができない。そのため、ウィークボソンの質量を説明するためにヒッグス機構が必要となる。また、ヒッグス機構においても、残った対称性のために光子は質量を持たない。 ==== 反物質 ==== 素粒子には反粒子が存在するから、複合粒子には、構成する素粒子が反粒子となった粒子が存在する。例えば、陽子 <math>p = uud</math> には反陽子 <math>\bar p = \bar u \bar u \bar d</math> が存在する。中性子にも、反中性子 <math>\bar n = \bar u \bar d \bar d</math> が存在する。 反粒子で構成された物質を'''反物質'''という。 粒子と反粒子が衝突すると、衝突前のエネルギーと同じエネルギーを持つ光子が2つ以上放出されて消滅する。この現象を'''対消滅'''という。 逆に、光子から粒子と反粒子が生成されることを'''対生成'''という。対生成は光子が近くの原子核と作用する必要がある。 現在の宇宙においては反物質は少量しか存在しないが、宇宙の黎明期には物質と同程度存在し、対消滅によってその殆どが消えたと考えられている。あるいは、宇宙の未知の領域に反物質のみで構成された領域も存在するという仮説が立っている。 (発展)病院などで使われる陽電子断層撮像法(PET)は、β<sup>+</sup>崩壊によって陽電子を放出する <sup>18</sup>F などを含む化合物を体内に取り込み、 発生した陽電子が電子と対消滅して発生するγ線を観測することによって、体内を調べる技術である。 ==== スピン ==== 電子や陽子や中性子などは、スピンという磁石のような性質をもっている。磁石にN極とS極があるように、スピンにも、2種類の向きがある。スピンのこの2種類の向きは、上向きスピンと下向きスピンがある。 全ての分子は電子や陽子や中性子を含むのに、多くの物質があまり磁性を持たないのは、反対符号のスピンをもつ電子が結合しあうことでスピンが打ち消しあうからである。 物質に静磁場を加えつつ高周波電磁波を加えると、原子核のスピンによって、電磁波が発生する。この電磁波を観測するのが、核磁気共鳴法(NMR、nuclear magnetic resonance)の原理である。 医療で用いられるMRI(magnetic resonance imaging)は、核磁気共鳴法を利用して人体内部を観測する機器である。 素粒子も、通常はスピンをもつ。 μ粒子のスピンという性質による磁気と、μ粒子の透過性の高さを利用して、物質内部の磁場の観測方法として既に研究されており、このような観測技術をμオンスピン回転という。超伝導体の内部の観測などにも、μオンスピン回転による観測が研究されている。 ==== 発展:力の統一 ==== 現代物理学において、自然界に存在する力はすべて電磁気力・弱い力・強い力・重力の4つに統一されている。 これらの力は宇宙誕生時は一つの力だったと考えられており、現在この4つの力をさらに統一しようとする試みが行われている。 電磁気力と弱い力を統一する'''電弱統一理論'''は既に完成しており、ワインバーグ=サラム理論の名で1979年にノーベル物理学賞を受賞している。電弱統一理論は、ヒッグス粒子の発見によって理論が裏付けられた。強い力と電弱統一理論を統一する'''大統一理論'''は未完成ではあるものの、裏付けとなる現象の観測待ちとなっている。 3つの力と重力を統一する'''超大統一理論'''は'''万物の理論'''と呼ばれ、さまざまなアプローチで構築が進められているが、ある一つの大きな問題が存在する。 それは、'''重力は他の力に比べて圧倒的に弱い'''という事実である。日常生活で考えてみると、磁石で鉄をくっつけられることから「巨大な地球の重力がかなり小さい磁石の電磁気力に負けている」と気がつくことができる。 重力が弱い理由はいくつか考えられているが、その中でも有名なものは「'''重力子が他の素粒子が到達することのできない次元方向に拡散しているため'''」という仮説である。これは素粒子を質点でなく大きさをもつ一次元の弦(あるいは二次元以上の膜)とみなし、素粒子の種類の違いを振動の仕方の違いに対応させる'''超弦理論'''という理論の研究の中で生まれた仮説である。素粒子の種類の違いを表現するには我々の住む三次元空間では振動方向が足りないことから、「この世界は本当はもっと高次元な空間である」との仮説が生まれ、その中で唱えられ始めた。超弦理論の一つであるM理論では、「この世界は十次元空間と一次元時間の十一次元時空間であり、余剰次元は小さく丸まっている(コンパクト仮説)」という方向で理論が構築されている。なぜ重力子のみが余剰次元方向に拡散できるかについては、「他の素粒子は開いた弦でありこの三次元空間に張り付いているが、重力子は閉じた弦であって空間に縛られない」という仮説が立っている。 この仮説では重力のみが弱い理由を合理的に説明できているが、重力子が未だ未発見であること、光子すらも届かない余剰次元空間の存在を確認する手段がないことが難点である。 とりあえず、万物の理論として2024年現在最も有力視されている理論がM理論である。これ以上の深入りは避ける。 ==== 発展:コバルト60のベータ崩壊と弱い力 ==== コバルト60を極低温に冷却し、磁場をかけて多数のコバルト原子の電子殻の孤立電子スピンの方向をそろえた状態で、コバルト60がベータ崩壊して発生するベータ粒子の出る方向を調べる実験が行われた。 実験の結果、コバルト60がベータ崩壊してベータ粒子の出てくる方向は、コバルト60のスピンの磁気の方向と逆の方向に多く放出されているのが観測された。これは、崩壊の確率が異なっており、ベータ崩壊の対称性が破れていることになる。このような実験事実により、弱い力は空間反転に対して非対称である。このことをパリティ対称性の破れという。 そこで、空間反転と同時に、粒子を反粒子に変える変換に対する対称性、CP対称性は保たれると考えられたが、これもK中間子に関する実験によりCP対称性は破られることが分かった。 さらに、C変換、P変換と同時に、時間を反転させる操作に対する対称性、CPT対称性が考えられた。現在では、CPT対称性は成り立つと考えられている。 == 脚注・参考文献など == [[Category:高等学校教育|物ふつり2けんしとけんしかく]] [[Category:物理学|高ふつり2けんしとけんしかく]] [[Category:物理学教育|高ふつり2けんしとけんしかく]] [[Category:高等学校理科 物理II|けんしとけんしかく]] 9rhe7b43gj7a2ogh10838elfziur2jo 299296 299291 2026-05-07T13:40:34Z Nermer314 62933 299296 wikitext text/x-wiki == 電子と光 == === 電子の発見と測定 === ==== 陰極線 ==== [図] 図のように両極に電極を封入したガラス管に高電圧を加えるとき、内部の気体を抜いていくと管全体が内部気体特有の発光を示す。このような稀薄気体による放電を'''真空放電'''という。最近は減りつつあるが、蛍光灯は真空のガラス管に少量の水銀蒸気を入れて真空放電を起こすことにより、水銀から紫外線を発生させて蛍光塗料を光らせている。 1858年、ドイツのプリュッカーは真空放電の実験の中で、ガラス管内の真空度を増すとあるとき管内の光が消えて正極側の管壁が蛍光を発することを発見した。これを受けて、1874年にイギリスのクルックスが「負極から出た何かが正極に向かって進んで管壁にぶつかることによって蛍光する」というアイディアを提唱した。ここで、正極・負極をそれぞれ'''陽極'''・'''陰極'''、陰極から出る何かを'''陰極線'''と名づけた。 その後、さまざまな実験により陰極線の性質が解明された。 *写真フィルムを感光する *蛍光物質に当てると発光を示す *物体に遮られ、その後ろに影を作る *電場や磁場に、負電荷と同様の影響を受ける *これらの性質は陰極の金属の種類や管内の気体の種類に依存しない これらを総合すると、「陰極線は負電荷を持つある特定の粒子の流れで、その粒子はすべての金属に含まれる」という仮説が立つ。 この粒子の正体を調べるために、次のような実験が行われた。 ==== トムソンの実験 ==== 1897年、イギリスのトムソンは陰極線が電場や磁場でどのように曲げられるかを詳しく調べた。 真空中に間隔d、長さlの平行平板電極a, bを上から順に置き、電極面に平行に、電極間に向けて左から速さvで質量m、電荷-eの荷電粒子を入射する。電極の右端から距離Lだけ離れたところに蛍光物質を塗ったスクリーンを置いて粒子の到達地点を記録する。電子の入射方向にx軸をとり、電極の左端を通りスクリーンに平行な直線をy軸とする。また、表から裏の向きにz軸をとる。粒子の質量mは非常に小さい値と考えられるので、重力の影響は無視する。 まず、極板間にy軸の負の向きに大きさVの電圧をかける。このとき、極板間の電場は一様になるので、電場の強さは<math>E = \frac{V}{d}</math>と求まる。粒子は負電荷なので電場の向きと逆、すなわちy軸の正の向きに電場からの力を受け、その大きさは<math>F = |-e| E = \frac{eV}{d}</math>である。よって粒子の加速度は運動方程式より<math>a = \frac{eV}{md}</math>と求まる。 このとき、x軸方向は等速直線運動、y軸方向は等加速度運動をするので、xy平面上では放物運動をすると見做せる。x軸方向で考えると、速さvでlだけ移動する時間は、きはじの法則より<math>t_1 = \frac{l}{v}</math>である。y軸方向で考えると、粒子が電極を抜ける瞬間のy座標は<math>y_1 = \frac{1}{2} at^2_1 = \frac{el^2V}{2mdv^2}</math>と求まる。 電極を抜けた粒子は等速直線運動を行うので、粒子が電極を抜けてからスクリーンに到達する時間はx軸方向で考えると<math>t_2 = \frac{L}{v}</math>である。y軸方向は位置<math>y_1</math>に達したときの速度で等速運動をするので、<math>v_y = at_1 = \frac{elV}{mdv}</math> である。よって、電極を通過した後のy方向の移動距離は<math>y_2 = v_y t_2 = \frac{elLV}{mdv^2}</math>と求まる。スクリーンに到達したときの粒子のy座標は<math>y_0 = y_1 + y_1 = \frac{el^2V}{2mdv^2} + \frac{elLV}{mdv^2} = \frac{el(l+2L)V}{2mdv^2}</math>である。 次に、電極間にだけz軸の正方向に一様な磁場を加える。入射した粒子が直進するように磁場を調整すると、粒子が電場から受けるクーロン力と磁場から受けるローレンツ力が釣り合うので、磁束密度の大きさについて力の釣り合いの式より<math>B = \frac{V}{vd}</math>が成り立つ。よって<math>y_0 = \frac{el(l+2L)B}{2mv}</math>である。 これらを総合すると、<math>y_0 = \frac{e}{m} \times \frac{l(l+2L)B}{2v} </math>より<math>\frac{e}{m} = \frac{2y_0v}{l(l+2L)B} = \frac{2y_0E}{l(l+2L)B^2} = \frac{y_0V}{l(\frac{l}{2}+L)dB^2}</math>と求まる。 この<math>\frac{e}{m}</math>を荷電粒子の'''比電荷'''という。当時、最終的に求まった式に含まれる定数はすべて測定可能だったので、比電荷の値を求めることができた。具体的には、<math>\frac{e}{m} \fallingdotseq 1.75882001076 \times 10^{11}</math> C/kgである。 この比電荷は陰極に用いる金属や管内の気体の種類に依存しないので、物質の中には負電荷を持った粒子が共通に含まれることが証明された。この粒子は'''電子'''と名付けられた。現在では、この電子が電気の正体であると判っている。 なお、電子の具体的な質量や電気量の測定は1909年のミリカンの実験を待つことになる。 ==== ミリカンの実験 ==== ミリカンの実験とは、霧吹きなどで作成した油滴の微小な飛沫に、X線やラジウムなどで帯電させる。そして、外部から電場を印加する。すると、油滴の重力(下向き)のほかに、電場による静電気力(上向きになるように電極板を設置する)が働くので、釣り合って静止する状態になった時の電場から、電荷の値を確かめる実験である。 油滴の質量をm、電気量を-q、電場の強さをE、重力加速度をgとすると、油滴に働く重力とクーロン力が釣り合っているので、<math>mg = |-q|E</math>である。 電場の強さを0にすると、油滴は自由落下運動を始めるが、空気抵抗によって終端速度vで落下するようになる。このとき、油滴に働く重力と空気抵抗力が釣り合っているので、空気抵抗の比例定数をkとして<math>mg = kv</math>が成り立つ。 総合して、<math>q = \frac{kv}{E}</math>を得る。 この実験を繰り返したときに算出・測定される電荷の値が全て 1.6×10<sup>-6</sup> Cの整数倍になったので、電子1個の電荷が 1.6×10<sup>-19</sup> Cだと分かった。 なお、この 1.6×10<sup>-19</sup> Cのことを'''電気素量'''という。 現在では、電気素量は <math>e = 1.602 \, 176 \, 634 \times 10^{-19} \, \mathrm C</math> と定義されている。 この値と先ほどの比電荷の値から、電子の質量は<math>m \fallingdotseq 9.1093837015 \times 10^{-30} </math> kgと求まる。 {{コラム|ミリカン以前の電気素量の測定| ラボアジエなどの電気分解の実験により、金属の電気分解の実験の時に発生する気体が帯電していることは古くから知られていた。実験物理学者タウンゼントは、発生した気体のモル数と静電誘導などによって発生した電荷の合計を測定することにより、電子1個あたりの電荷(電気素量)を概算した。 現代の電子の電荷と桁が同じくらいの精度で、タウンゼントは電気素量の測定値を得た。 }} === 光の粒子性 === ==== 光電効果 ==== [[File:Photoelectric effect diagram no label.svg|thumb|300px|電子の運動エネルギーの最大値と、光の振動数との関係]] 負の電荷に帯電させてある金属板に、紫外線を当てると、電子が飛び出してくることがある。また、放電実験用の負極に電子を当てると、電子が飛び出してくることがある。この現象を、'''光電効果'''という。1887年、ヘルツによって、光電効果が発見された。レーナルトによって、光電効果の特徴が明らかになった。 当てる光の振動数が、一定の高さ以上だと、光電効果が起きる。この振動数を'''限界振動数'''といい、これより低周波数の光では、光電効果が起こらない。また、限界振動数のときの波長を、'''限界波長'''という。 限界振動数は物質によって異なる。亜鉛板では紫外線でないと光電効果が起きないが、セシウムでは可視光でも光電効果が起きる。 光電効果とは、物質中(主に金属)の電子が光からエネルギーを受け取って外部に飛び出す現象のことである。 この飛び出した電子を'''光電子'''という。 光電効果には次のような特徴的な性質がある。 :* 光の振動数がある振動数(限界振動数)以上でないと起こらない。 :* 光電子の運動エネルギーの最大値は当てた光の振動数のみに依存し、光の強さには依存しない。 :* 単位時間あたりに飛び出す光電子数は、光の強さに比例する。 これらの性質のうち、1番目と2番目の性質は(それまでの)古典物理学では説明できない。 つまり、光を電磁波という波動の性質だけで捉えていては辻褄が合わないのである。 仮に電磁波の電場によって金属から電子が放出すると考えた場合、光の強さが大きくなるにつれ光波の振幅が大きくなるので、電場も大きくなるはずである。 しかし、実験結果によれば光電子の運動エネルギーは光の強さには依存しない。 よって光電効果は古典物理学では説明できない。 ===== アインシュタインの 光量子仮説 ===== 上述の矛盾(古典的な電磁波理論では、光電効果を説明できないこと)を解決するために、次のような'''光量子仮説'''がアインシュタインによって提唱された。 * 光は、光子の流れである。光子を、光量子ともいう。 * 光子1個の光エネルギー <math>E</math>は、光の振動数 <math>\nu </math> に比例する。 *:<math>E=h\nu</math> 比例定数 <math>h = 6.62607015 \times 10 ^{-34} \, \mathrm{J \cdot s}</math>を'''プランク定数'''という。 光電効果を起こすのに必要な最小エネルギーを'''仕事関数'''という。仕事関数の値は金属の種類によって異なる。 仕事関数を <math>W</math>とすると、光子の得る運動エネルギーの最大値 <math>K_0</math>について、次式が得られる。 :<math> K _0 = h \nu - W </math> (1.1) この式より、光電効果が起こる条件は <math>h \nu \geqq W</math> となる。これは <math>k_0 \geqq 0</math>に相当する。 これより、限界振動数 <math>\nu_0</math>について、<math>h\nu_0=W</math>が成り立つ。 この光量子仮説により、光電効果の1番目と2番目の性質を容易に矛盾なく説明できるようになった。波動は粒子のように振舞うのである。 なお、光電効果の3番目の性質から、ある場所の光の強さはその場所の単位面積と単位時間及び飛来する光子の数に比例することが分かる。 *エネルギーの単位 電子や光子一個のエネルギーは非常に小さいので、ジュール(J)をそのまま用いると使い勝手が悪い。そのため、新たにエネルギーの単位を設定する。 真空中において電子一個を1Vで加速するときに電子が得る運動エネルギーを'''電子ボルト'''('''エレクトロンボルト''')という(記号:eV)。<math>1 \mathrm{eV} = 1.60 \times 10^{-19} \mathrm{J}</math>である。 例) *銅の仕事関数は4.65eV {{コラム|光波長の測定| そもそも、光波長はどうやって測定されたのだろうか。 現在では、例えば原子の発光スペクトルの波長測定なら、回折格子をプリズムとして使うことによって、波長ごとに分け、波長が測定されている。 可視光の波長の測定は回折格子によって測定するわけだが、ではその回折格子の細かい数百nm〜数千nm程度の間隔の格子溝をどうやって作るのか、という問題に行き着く。 歴史的には、下記のように、可視光の波長が測定されていった。 まず、1805年ごろの「ヤングの実験」で有名なヤングらの研究により、可視光の波長は、おおむね 100 nm(10<sup>-7</sup>m) 〜 1000 nm 程度であることは、この頃から既に予想されていた。 その後、ドイツのレンズの研磨工だったフラウンホーファーが優れた回折格子を開発し、可視光の波長を精密に測定する事に成功した。フラウンホーファーは回折格子を作るために細い針金を用いた加工装置を製作し、その加工機で製作された回折格子を用いて光波長の測定を始めたのが研究の起こりである。1821年、フラウンホーファーは格子を130 本/cmも並べた回折格子を製作した。<ref>『現代総合科学教育大系 SOPHIA21 第7巻 運動とエネルギー』、講談社、発行:昭和59年4月21日第一刷発行発行</ref> また、1870年にはアメリカのラザフォードがスペキュラムという光の反射性の高い合金を用いた反射型の回折格子を製作し、これによって700 本/mmもの格子のある回折格子を製作した。 更にこの頃、送り螺子の潤滑のために水銀を使う水銀浮遊法が、研究開発で行われた。 後の時代、より高精度な波長測定が物理学者マイケルソンによって行われた。 干渉計を用いて反射鏡を精密螺子で細かく動かすことにより高精度な波長測定器を作り、この測定器によってカドミウムの赤色スペクトル線を測定した。測定波長は643.84696 nmだった。マイケルソンの測定方法では、赤色スペクトル光の波長を当時のメートル原器と比較することで測定した。<ref>川上親考ほか『新図詳エリア教科辞典 物理』、学研、発行:1994年3月10日新改訂版第一刷、P.244 および P.233</ref> このマイケルソンの制作した干渉計にも、水銀浮遊法の技術が取り入れられている<ref>クリス・エヴァンス 著、橋本洋・上野滋 共訳『精密の歴史』、大河出版、2001年11月28日 再版、185ページ</ref>。 更に螺子の技術革新で、弾力性のある材質で螺子を作ることによって誤差を均し高精度とする技術マートン・ナットが、イギリスの物理学者トーマス・ラルフ・マートンなどによって開発された。 なお、現代でも、研究用として干渉計を用いた波長測定器が用いられている。メートル原器は、マイケルソン当時は長さの基準だったが、1983年以降は標準には用いられていない。現在のメートルの定義は以下の通り。 ;メートルの定義 :真空中の光速 <math>c</math> を単位 m/s で表したときに、その数値を {{val|299792458}} と定めることによって定義される。 :ここで、秒はセシウム周波数 <math>\Delta \nu_{\mathrm{Cs}}</math> によって定義される。 }} ==== 光電効果の測定 ==== [[File:Cellule photoelectriqie.JPG|thumb|300px|光電効果の実験]] [[File:Caracteristique courant tension (frequence fixe).JPG|thumb|300px|電位と光電流の関係]] 右の実験図のように、光電管の陰極に限界振動数ν<sub>0</sub>よりも振動数が大きい光を当てると、光電子が飛び出し陽極に流れ込む。このときの電流を'''光電流'''という。 光電流の測定結果は右のグラフのようになる。 陽極の電位が正であれば飛び出した光電子は全て陽極に流れこむため、電圧を高くしても光電流の大きさは一定である。 陽極の電位が0であっても、光電子は運動エネルギー<math>K_0</math>を持って飛び出すので、陽極に到達することができる。 陽極の電位を負にしてさらに下げると、光電子は電場から受けるクーロン力によって運動を妨げられ、ある電位 <math>-V_0</math>で陽極に到達する前に運動エネルギーが0になってしまう。このときの電圧 <math>V_0</math>を'''阻止電圧'''といい、<math>K_0 = eV_0</math>が成り立つ。 つまり、阻止電圧を測定すれば光電子の持つ運動エネルギー <math>K_0</math>を求めることができる。 このとき、光の振動数 <math>\nu</math>または光の波長 <math>\lambda</math>が判っていれば、<math>K_0 = h \nu - W = \frac{hc}{\lambda} - W</math>より金属の仕事関数 <math>W</math>も求めることができる。 ただし、陽極と陰極で金属の種類が異なるとき、これらの仕事関数の違いに伴い'''接触電位差'''が表れるため、それも考慮しなければならない。 なお、光電効果によってプランク定数を測定することもできる。 === X線 === ==== X線の発見 ==== [[File:Rotating anode x-ray tube (labeled).jpg|thumb|250px|X線管<br>陰極から出た陰極線を陽極に照射すると、X線が出る。]] [[File:Tube RX a fenetre laterale.png|thumb|X線管の原理]] レントゲンは、1895年、放電管を用いて陰極線の実験をしていたとき、放電管の近くに置いてあった写真乾板が感光している事に気付いた。 レントゲンは、陰極線が硝子に当たったとき、何か未知のものが放射されてると考え、これをX線と名づけた。 軈て、種々の実験によってX線は性質が明らかになった。 *磁場や電場で曲がらない。(この事から、X線は荷電粒子ではない事が分かる) *X線を照射された物質はイオンに電離する。('''電離作用''') *可視光線を通さない物質でも、X線なら透過できる場合がある。(医療診断に応用されている。) *蛍光物質を光らせる。 などの性質がある。 ==== X線の発生とスペクトル ==== 上のX線菅の図において、電流による発熱で陰極から放出された'''熱電子'''は高い電圧によって加速され、'''ターゲット'''(陽極)に衝突する。このとき、一個の電子の持つエネルギーの一部または全部がX線光子のエネルギーとなり、残りは陽極熱に変換される。 発生するX線のスペクトルは、ある最短の波長から始まってそれより長い波長を連続的に含む。これを'''連続X線'''という。 電子のエネルギーが全てX線光子のエネルギーに変わるとき、<math>E = h\nu = \frac{hc}{\lambda}</math>よりX線の波長は最短となる。このときのX線の振動数をν<sub>0</sub>、波長をλ<sub>0</sub>、加速電圧をVとすると、電子の初速度が0のとき、<math>eV_0 = h\nu_0 = \frac{hc}{\lambda_0}</math>が成り立つ。すなわち、最短波長は<math>\lambda_0 = \frac{hc}{eV}</math>と求まる。 [[File:TubeSpectrum.jpg|thumb|240px|特性X線(K線)]] 右の図のように、連続X線の他に特定のエネルギーを持つX線が強く放射される場合があり、これを'''固有X線'''('''特性X線''')という。固有X線の波長はターゲットの材質で決まる。 {{-}} ==== X線の波動性 ==== 1912年、物理学者ラウエは、X線を単結晶に当てると、写真フィルムに図のような斑点の模様にあることを発見した。これを'''ラウエ斑点'''といい、結晶中の原子が回折格子の役割をしたことで発生した干渉現象である。 [[File:Bragg diffraction 2.svg|thumb|400px|ブラッグの条件]] 1912年、ブラッグは、反射が強めあう条件式を発見した。 この条件式 :<math>2d\sin\theta = n\lambda</math>(nは非負整数) を'''ブラッグの条件'''という。 上式のdは格子面の間隔の幅である。 これは結晶面での回折や屈折を無視した場合の式であり、実際にはもう少し複雑な式となる。 <!-- 2023年奈良女子大学後期日程などに電子波の屈折を考慮したブラッグ反射の問題が出題。今後、新傾向として注意すべし @2025/08/13 --> {{-}} ==== X線の粒子性 ==== * コンプトン効果 X線を物質に当てて散乱された後のX線を調べると、その中に元のX線の波長よりも長いものが含まれることがわかった。このように散乱X線の波長が伸びる現象は物理学者コンプトンによって解明されたので、'''コンプトン効果'''('''コンプトン散乱''')という。 [[File:Compton ex1.jpg||400px|thumb|right|コンプトンによる実験略図。なお、図中の「単結晶」は波長の測定用であり <ref>原島鮮『初等量子力学』(裳華房、2014年第40版、初版は1972年)</ref> 、「単結晶」の材質は方解石の結晶であり、散乱波長はブラッグ反射などを活用して測定する。(コンプトン本人の論文“The Spectrum of Scattered X-Rays”(May 9, 1923).に、方解石(calcite)を使っていることと、ブラッグ反射(Bragg ?)させている事が書かれている。)]] この現象は、X線を波と考えたのでは説明がつかない。(仮に波と考えた場合、散乱では波長が変化しないので散乱光の波長は入射X線と同じになるはず。) さて、波動の理論でコンプトン効果を説明できないなら、粒子の理論で説明をすれば良いだろう。 この当時、アインシュタインは光量子仮説に基づき、光子はエネルギー<math>E=h\nu</math>だけでなく、次の式で表される運動量 <math>p</math>も持つことを発見している。 <math>p=\frac{h\nu}{c}(=\frac{h\nu}{\nu \lambda}=\frac{h}{\lambda})</math> 物理学者コンプトンは、この発見を利用し、波長λのX線を、運動量<math>\frac{h}{\lambda}</math> とエネルギー<math>\frac{hc}{\lambda}</math>を持つ粒子(光子)の流れと考え、 X線の散乱を、この光子が物質中のある電子と完全弾性衝突をした結果と考えた。 :コンプトンはこの考えに基づき、光子と電子の間に運動量保存則及びエネルギー保存則が成り立つと仮定して計算して、実験結果と良く合う結果が得られることを発見した。 [[File:Compton effect illust.svg|thumb|400px|コンプトン効果<br>この図を見ると、あたかも真空中を漂う電子に電磁波を照射したように見えるが、そうではない。実際にコンプトンが行った実験は、石墨の炭素などの物質にX線を照射する実験である。図中の電子は、炭素などの分子が提供する電子である。<!-- コンプトン本人の論文に、このような感じの図が書かれており、それでこのような図が普及したものと思われる。-->]] 解法は、下記のとおり。 :エネルギー保存の式を立てる。 :運動量の保存の式を立てる。 ---- エネルギー保存の式 :<math>\frac{hc}{\lambda} = \frac{hc}{\lambda '} + \frac{1}{2}mv^2 \qquad \qquad</math> (1.2a) 運動量保存の式 :x軸: <math> \frac{h}{\lambda} =\frac{h}{\lambda '} \cos \theta + mv \cos \phi \quad</math> (1.2b) :y軸: <math> 0 =\frac{h}{\lambda '} \sin \theta - mv \sin \phi \qquad</math>(1.2c) ---- この3つの式を連立し、<math>v</math>と<math>\phi</math>を消去して<math>\lambda,\lambda ',\theta</math>の関係式を求めればよい。 ⅰ)まず、式(1.2b),(1.2c)から<math>\phi</math>を消去する。<br> 式(1.2b)から :<math>(mv \cos \phi)^2 = (\frac{h}{\lambda}-\frac{h}{\lambda '} \cos \theta)^2 </math> 式(1.2c)から :<math>(mv \sin \phi)^2 = (-\frac{h}{\lambda '} \sin \theta)^2</math> この両式を加えると :<math>m^2 v^2 = (\frac{h}{\lambda}-\frac{h}{\lambda '} \cos \theta)^2+(-\frac{h}{\lambda '} \sin \theta)^2+\frac{h^2}{\lambda '^2}</math> この右辺を整頓すると、 :<math>m^2 v^2 =\frac{h^2}{\lambda^2}-2\frac{h^2}{\lambda \lambda '}\cos \theta +\frac{h^2}{\lambda '^2}\quad</math> (1.2d) を得る。 ⅱ)式(1.2d)を式(1.2e)に代入してvを消去する<br> 式(1.2a)の右辺の第2項を変形して式(1.2d)を代入する。 :<math>\frac{1}{2}mv^2 =\frac{1}{2m}m^2v^2 = \frac{1}{2m}\bigl(\frac{h^2}{\lambda^2}-2\frac{h^2}{\lambda \lambda '}\cos \theta\bigr)+\frac{h^2}{\lambda '^2}</math> これを式(1.2a)の右辺に代入すると :<math>\frac{hc}{\lambda} = \frac{hc}{\lambda '} + \frac{1}{2m}\Bigl(\frac{h^2}{\lambda^2}-2\frac{h^2}{\lambda \lambda '}\cos \theta +\frac{h^2}{\lambda '^2}\Bigr)</math> 両辺を<math>hc</math>で割ると :<math>\frac{1}{\lambda} = \frac{1}{\lambda '} + \frac{h}{2mc}\Bigl(\frac{1}{\lambda^2}-2\frac{1}{\lambda \lambda '}\cos \theta +\frac{1}{\lambda '^2}\Bigr)</math> (1.2e) を得る。 この式の右辺の第2項の括弧内を次のように変形する。 :<math>\frac{1}{\lambda^2}-2\frac{1}{\lambda \lambda '}\cos \theta +\frac{1}{\lambda '^2}=\bigl(\frac{1}{\lambda}-\frac{1}{\lambda'}\bigr)^2+\frac{2}{\lambda \lambda'}(1-\cos \theta)</math> この式を式(1.2e)の右辺第2項に代入すると :<math>\frac{1}{\lambda} = \frac{1}{\lambda'} + \frac{h}{2mc} \left\{ \bigl(\frac{1}{\lambda}-\frac{1}{\lambda'}\bigr)^2+\frac{2}{\lambda \lambda'}(1-\cos \theta) \right\}</math> この式の右辺の第1項を移行し、式を変形すると :<math>\frac{\lambda'-\lambda}{\lambda\lambda '}= \frac{h}{2mc}\left\{ \bigl(\frac{\lambda'-\lambda}{\lambda \lambda'}\bigr)^2+\frac{2}{\lambda \lambda'}(1-\cos \theta) \right\}</math> 両辺に<math>\lambda \lambda'</math>を掛けると :<math>\lambda'-\lambda= \frac{h}{2mc}\left\{ \frac{(\lambda'-\lambda)^2}{\lambda \lambda'}+2(1-\cos \theta) \right\}</math> (1.2f) X線の散乱では、<math>\lambda'\fallingdotseq \lambda</math>なので :<math>\frac{(\lambda'-\lambda)^2}{\lambda \lambda'}</math>は、波長に比べて非常に小さい値になり無視できる。 故に式(1.2f)から :<math>\lambda'-\lambda \fallingdotseq \frac{h}{mc} (1-\cos \theta) \qquad</math> (1.2g) これで、所望の式が導出された。 ---- === 粒子の波動性 === ==== 物質波 ==== フランスのド・ブロイは、波と考えられてた光が粒子の性質を持つならば、電子も粒子としての性質だけでなく波動としての性質を持つだろうと考えた。 そして、電子だけでなく、一般の粒子に対しても、その考えを適用し、次の公式を提唱した。 :運動量 <math>p</math>の粒子は波動性をもち、その波長は次式で与えられる。 :<math>\lambda = \frac{h}{p} </math> これはド・ブロイによる仮説であったが、現在では正しいと認められている。 この波は、'''物質波'''と呼ばれる。'''ド・ブロイ波'''ともいう。 すなわち、光子や電子に限らず、あらゆる物質は粒子性と波動性を併せ持つといえる。 この物質波という説によると、電子線を物質に当てれば回折などの現象が起きるはずである。 1927年〜1928年にかけて、デビッソンとガーマーは、ニッケルなどの物質に電子線を当てる実験を行い、X線回折と同様に電子線でも回折が起きることを実証した。日本でも1928年に菊池正士が雲母片に電子線を当てる実験により回折が起きることを確認した。 電子線の波長は、高電圧をかけて電子を加速して速度を高めれば、物質波の波長はかなり小さくできるので、可視光の波長よりも小さくなる。 そのため、可視光では観測できなかった結晶構造が、電子波やX線などで観測できるようになった。生物学でウイルスが電子顕微鏡で観測できるようになったのも、電子の物質波が可視光よりも大幅に小さいからである。 === 粒子と波動の二重性 === *電子ビームによる波動性の干渉実験 [[Image:Egun.jpg|thumb|250px|right|ブラウン管の電子銃]] [[ファイル:double-slit.svg|thumb|right|350px|電子の二重スリットの干渉実験]] [[ファイル:Doubleslitexperiment_results_Tanamura_1.gif|thumb|left|250px|二重スリット実験の結果]] 電子銃は電子を放出する装置である。 電子銃をもちいて、1個ずつ電子を当てる実験を、二重スリットを使って実験すると、図のように、波動のように、電子の多く当たった場所と電子の少なく当たる場所との縞模様ができる。 {{-}} このように、電子にも粒子性と波動性があり、電子は粒子でありつつ、二重スリットに向かって電子を撃ち込むと干渉を起こすという波動性も持っている。 上述のような、さまざまな実験の結果から、すべての物質には、原子程度の大きさでは、波動性と粒子性の両方の性質をもつと考えられている。 このことを'''粒子と波動の二重性'''という。 {{コラム|電子顕微鏡| 光学顕微鏡(レンズを用いる顕微鏡)では、回折が起こることによって光の波長よりも小さな物体を見ることが非常に困難となる。'''分解能'''(2点を識別できる限界の距離)は10<sup>-7</sup>m(100nm)程度である。 より高い分解能を得るため、光よりも波長が短い電子線を用いる'''電子顕微鏡'''が発明された。電子顕微鏡では、加速電圧を高くすることで高い分解能を得られる。ただし、電磁波によるレンズ作用を用いることによる'''収差'''(像の歪み)などの障碍から、現在の最高分解能は10<sup>-10</sup>m(0.1nm)ほどに留まっている。 この分解能では、ウイルスどころか金属・酸素などの原子すらも観察することが可能であるが、中性子・陽子・電子などは小さすぎて観察できない。 }} 副読本:朝永振一郎『光子の裁判』1949年(朝永振一郎は1965年にノーベル物理学賞を受賞した物理学者だが、[[高等学校文学国語/化物の進化|寺田寅彦]]と同様に一般向けの書籍を多数執筆する文豪でもあった。この作品では、光子になぞらえた「波乃光子」という被告の裁判を舞台に、粒子と波動の二重性の不思議さを繙いている。) *不確定性原理 [[File:Bundesarchiv Bild183-R57262, Werner Heisenberg.jpg|thumb|物理学者ハイゼンベルグ <br>不確定性原理の主要な提唱者である。]] そして、原子スケールでは、ある一つの物質(主に電子のような粒子)について、その位置と運動量の両方を同時に決定する事はできない。このことを'''不確定性原理'''という。 {{-}} == 原子・原子核・素粒子 == ===原子=== 陰極線に関連する実験から、全ての原子に負の電荷を持つ電子が含まれると考えられたが、原子は電気的に中性なので正の電荷を帯びた部分が存在するはずである。 そこで、原子の構造について様々な説が登場した。 比電荷の測定を行ったトムソンは、一様に正に帯電した球の中を電子が運動しているというプラムプディングモデル(ブドウパンモデル)を提唱した。長岡半太郎は、フランスのジャン・ペランが提唱した、正電荷を持つ粒子の周りを電子が公転している土星型モデルを定量化して大幅に補強した。しかし、実際に採択されたのは以下のようなモデルだった。 [[File:Geiger-Marsden experiment expectation and result (Japanese).svg|right|400px|thumb|]] ドイツのガイガーとニュージーランドのマースデンは、α粒子を薄い金箔に当てる実験を行い、α粒子の散乱の様子を調べた。(なお、α粒子の正体はヘリウムの原子核。)その結果、ほとんどのα粒子は金箔を素通りするが、金箔中の一部の場所の近くを通ったα粒子だけが大幅に散乱する現象を発見した。 α粒子は電子の7000倍以上の質量を持つことから、電子の影響で大きく曲げられたとは考えにくい。そこで、原子内の狭い部分に集中した正電荷がα粒子に強い斥力を及ぼし、その部分が原子の質量の大部分を占めていると考えて計算を行い、実験結果をうまく説明することに成功した。 原子(10<sup>-10</sup>)内の正電荷が集中した10<sup>-15</sup>~10<sup>-14</sup>程度の重い部分は'''原子核'''と名付けられた。 原子は、中心に原子核があり、そのまわりを電子が運動するというラザフォードモデルとよばれるモデルによって説明される。ラザフォードモデルは、土星型モデルを発展させたものとも言える。 *ラザフォードモデル 原子は、全体としては電気的に中性であり、負の電荷を有する'''電子'''を'''電子殻'''に持つ。 ここで、ミリカンの実験 による結果などから、電子の質量は水素イオンの質量の約1/1840程度しかないことが分かっている。 すなわち、原子は電子と陽イオンとが含まれるが、質量の大部分は陽イオンがもつことが分かる。 原子核の大きさは原子全体の1/10000程度であるため、'''原子の大部分は真空'''である。 原子核は、正の電荷をもつZ個の'''陽子'''と、電気的に中性な(A−Z)個の'''中性子'''からなる。 陽子と中性子の個数の合計を'''質量数'''という。 陽子と中性子の質量はほぼ等しいため、原子核の質量は、質量数Aにほぼ比例する。 ==== 統一原子質量単位 ==== 原子の質量は極めて小さいため、キログラム(kg)をそのまま用いるのは不便である。そこで、(同位体を除いて)118種類ある原子のうちどれかを基準として考えたい。ここで、他の様々な原子と化合できるため質量比較がしやすいこと、同位体<sup>13</sup>Cなどの存在比が極めて小さいことなどから、炭素原子を基準にするのが適当である。 <sup>12</sup>C原子一個の質量を12と定義する単位系を'''統一原子質量単位'''という。単位はDa('''ダルトン''')であるが、廃止されたamu('''アトミックマスユニット''')を用いる人もいる。 [[高等学校化学基礎/物質量#原子量|化学基礎で原子量を習った]]が、原子質量単位は質量を表す単位なのに対し、原子量は質量そのものでなく質量比を表しているので単位はなく無次元である。混同しないように注意しよう。 ==== 水素原子のスペクトル ==== 高温の物体から発光される光には、どの(可視光の)色の波長(周波数)もあり、このような連続的な波長の光を連続スペクトルという。 いっぽう、ナトリウムや水素などの、特定の物質に電圧がかけられ放電したときに発光する波長は、特定の数本の波長しか含まれておらず、このようなスペクトルを輝線という。 パルマーは、水素原子の数本ある輝線の波長が、次の公式で表現できることに気づいた。 :<math>\lambda = 3.65 \times 10^{-7} \mathrm{m} \times \left( {n^2 \over n^2 - 4} \right).\quad(n=3,\ 4,\ 5,\ 6,\cdots\cdots)</math> (2.1) 上式中のmはメートル単位という意味。 その後、水素以外の原子や、可視光以外の領域についても、物理学者たちによって調べられ、次の公式へと、物理学者リュードベリによって、まとめられた。 :<math>\frac{1}{\lambda} =R \left( \frac{1}{m^2} -\frac{1}{n^2} \right).\ \left(\begin{array}{lcl}m =1,\ 2,\ 3,\cdots\cdots, \\ n = m+1,\ m+2,\ m+3,\cdots\cdots \end{array}\right)</math> (2.2) 上式のRは'''リュードベリ定数'''といい、<math>R=1.097373156815712 \times 10^7 \, \mathrm{/m}</math>である。 この公式の<math>m=1, 2, 3</math>をそれぞれ'''ライマン/パルマー/パッシェン 系列'''という。 ==== 量子論と原子の構造 ==== [[File:Stationary wave Quantum rule in atom.svg|thumb|300px|原子内の定常波]] ラザフォードの原子模型に従えば、電子は、まるで惑星の公転のように原子核を中心とする円軌道の上を一定の速度で運動する。 円運動する質点は加速度をもつので、このモデルの電子は加速度運動を続けることになる。 ところが古典電磁気学で、加速度運動を行う電荷は電磁波を放出してエネルギーを失うという法則が既に発見されていた。 この法則によれば、原子核の周りを回る電子は電磁波を放出し続け、エネルギーを絶えず減らしていく。それにつれ電子は原子核に向けて落下していくため、原子核との距離を小さくしながら原子核の周りを回転し、やがて原子核に衝突してしまう。円軌道の上を安定的に運動することは不可能なのである。 デンマークのボーアはラザフォードの原子模型の深刻な矛盾を克服し、さらに水素原子の放出する線スペクトルについても説明できる原子模型を作るため、 プランクの提唱したエネルギー量子化の考えとアインシュタインの光量子論を取り入れた大胆な仮説を立てた(1913年)。 *仮説1:量子条件 原子核を中心とする半径 <math>r</math>の円軌道を速さ <math>v</math>で回転する電子の軌道角運動量<math>rp=mrv</math>は<math>\frac{h}{2\pi}</math>の正整数倍しかとりえない,すなわち :<math>mrv=n\frac{h}{2\pi} \quad (n=1,\ 2,\ 3,\cdots\cdots)</math> (2.3) を満たさねばならない(角運動量の量子化)。この状態を'''定常状態'''、この条件を'''量子条件'''という。 :このボーアの式の正整数nを'''量子数'''という。 後年(1924年)、ド・ブロイは、物質粒子は波動性を持ち、その波(物質波)は、波長 :<math>\lambda=\frac{h}{p}=\frac{h}{mv}</math> をもつと提唱した。また,(2.3)を変形すると :<math>2\pi r=n\frac{h}{mv}=n\lambda</math>. これらは電子の軌道一周の長さが電子の物質波の波長の正整数倍のとき,電子波は定常波になることを示している。 :これは、円軌道上に定常波ができるための条件と同じである。 *仮説2:振動数条件 電子はある決まった飛び飛びのエネルギーしか持たない。このとびとびのエネルギー値を'''エネルギー準位'''という。 :電子がエネルギー順位を<math>E'</math>から<math>E(<E')</math>に遷移する(エネルギーを失う)ときには、<math>E'-E=h\nu</math>できまる振動数<math>\nu</math>の一個の光子を放出し、 :逆にエネルギー準位 Eの電子が外部からエネルギー<math>h\nu = E'-E</math>を得ると、エネルギー準位E'に遷移する。 ==== エネルギー準位 ==== [[File:Circular-motion-electron-in-atom jp.svg|thumb|400px|水素原子内での電子の円運動]] 水素原子において、電子軌道上にある電子のエネルギーを求めたいが、そのためには水素原子の半径を求める必要がある。 量子数<math>n</math>のとき水素の電子が原子核<math>H^+</math>を中心とする半径<math>r_n</math>の円軌道上を一定の速度<math>v_n</math>で運動しているとすれば、円運動方程式は :<math> m \frac{v^2_n}{r_n} = k_0 \frac {e^2}{r^2} </math> で表される。 一方、電子が定常波の条件を満たす必要があるので、前項の式(1)から、 :<math> v_n = \frac {nh}{2 \pi m r } \qquad \qquad (2)</math> である。 この<math>v</math>を先ほどの円運動の式に代入して整頓すれば :<math> r_n = \frac {h^2}{4 \pi ^2 k_0 me^2} n^2\qquad \qquad (3)</math>(<math>n=1, 2, 3\cdots</math>) になる。こうして、水素原子の電子の軌道半径が求まる。 <math>n=1</math>のときの半径 <math>r_1</math>を'''ボーア半径'''という。 原子の世界でも、運動エネルギーKと位置エネルギーUの和が、エネルギーである。 位置エネルギーUは、この水素の電子の場合なら、静電気エネルギーを求めれば充分であり、電位の式によって求められて、 :<math> U = - k_0 \frac {e^2}{r}</math> となる。 運動エネルギーKは、<math> K = \frac{1}{2}mv^2</math>なので :<math> E = K+U = \frac{1}{2}mv{}^2 - k_0 \frac {e^2}{r}</math> 上式の右辺第一項に、 :円運動方程式<math> m \frac{v^2}{r} = k_0 \frac {e^2}{r^2} </math>の両辺にrを掛けた <math> m v^2 = k_0 \frac {e^2}{r} </math>を代入すれば、 :<math>E(= E_n )= K+U = \frac{1}{2} k_0 \frac {e^2}{r}- k_0 \frac {e^2}{r} = - \frac{k_0e^2}{2r} </math> となる。 さらに、これに電子の軌道半径<math>r=r_n</math>として式(3)を代入すれば、 :<math>E_n = -\frac{2\pi ^2 k_0{}^2 me^4} {h^2} \frac{1}{n^2} \quad (n=1,2,3,,,) \qquad \qquad (4)</math> となる。これが水素原子のエネルギー準位である。 エネルギー準位の公式をよく見ると、エネルギーが連続的ではなく離散的な負の値をとることが判る。 <math>n=1</math>のとき、エネルギーが最低なので安定である。よって、電子は通常、<math>n=1</math>の状態であり、なろうとする。これを'''基底状態'''、<math>n=2, 3, \cdots</math>のときを'''{{ruby|励起|れいき}}状態'''という。 {{コラム|[[高校化学 無機化学まとめ#炎色反応|炎色反応]]の原理| 高温の炎中にある種の金属粉末や金属化合物を置くと、試料が熱エネルギーによって解離し原子化される。それぞれの原子は熱エネルギーによって電子が励起され、外側に存在する高エネルギーの電子軌道へと移動する。励起された電子が安定な基底状態に戻ろうとする際に、余分なエネルギーを電磁波として放出する。電磁波の周波数が、ちょうど可視光線の範囲に入る場合が有る。このとき、炎色反応として肉眼で観察できる。 なお、原子の電子軌道のエネルギーは連続した値ではなく飛び飛びの値であるため、励起された電子が基底状態に戻る際に放出されるエネルギーも連続した値ではない。このため、炎色反応として放出された光は連続スペクトルではなく輝線スペクトルを示す。また、元素によっても電子軌道のエネルギーはある程度決まるため、元素によって特徴的な輝線スペクトルを示す。これが、炎色反応を示す元素の種類により、炎色反応によって放出される光の色が決まる理由である。 }} なお、 :<math> -\frac{2\pi ^2 k_0{}^2 me^4} {h^2}</math>に諸定数の値を入れて計算すると :ほぼ<math> - \frac{13.6}{n^2} \ \ \mathrm{eV}</math>となるので、 :水素原子のエネルギー準位は :<math>E_n \fallingdotseq -\frac{13.6}{n^2} \, \mathrm{eV}</math>と書ける。 :<math>E_1 \fallingdotseq 13.6 \, \mathrm{eV}</math>は水素のイオン化エネルギーの値に等しく、実験値によく一致することが判った。 ;補:水素原子のスペクトルの経験式の理論的導出 水素原子の発する光のスペクトルの実測値を表すリュードベリの経験式については既に説明した。 ボーアの水素原子モデルに基づいて得られたエネルギー準位と振動数条件を用いれば、この式が以下のように理論的に導出できる。 任意の正整数<math>m, n \; (n>m)</math>を考える。 振動数条件により電子がエネルギー準位<math>E_n</math>から、低いエネルギー準位<math>E_m</math>に遷移するときに1個放出する光子の振動数は<math>\nu=\frac{E_n-E_m}{h}</math>である。 この光子の波長λは <math>\frac{1}{\lambda} = \frac{E_n-E_m}{ch}</math> で与えられるので、右辺のエネルギー準位に式(4)を代入すると :<math>\frac{1}{\lambda} = \frac{2\pi ^2 k_0{}^2 me^4} {ch^3}(\frac{1}{m^2}-\frac{1}{n^2}) \qquad \qquad (5)</math> が得られる。 <math>\mathbf{R} := \frac{2\pi ^2 k_0{}^2 me^4} {ch^3}</math> でリュードベリ定数を定義すると、式(5)は :<math>\frac{1}{\lambda} = {\bf R}(\frac{1}{m^2}-\frac{1}{n^2}) \qquad \qquad (5')</math> Rの定義式中の諸定数に値をいれて計算すると :<math>{\bf R} = 1.097373156815712\times 10^7 \rm{ /m} \qquad \qquad \qquad (6)</math> 驚くべきことに、リュードベリの経験式が、見事に導出できたのである。 これは、ボーアの仮説の妥当性を示すものと言えよう。 なお、実際の特性スペクトルの波長は、原子内部の電子の影響により若干摺れる。そういった内部電子の補正を考慮した、より精度の高い式として「[[w:モーズリーの公式]]」というのが知られている。歴史的には先にモーズリーの式が発見され、後からモーズリーとは別に独立に研究されていた上述のようなボーアやラザフォードの理論を用いると、モーズリーの公式もうまく説明できるという事が物理学者コッセルによって発見された<ref>山本義隆『原子・原子核・原子力』、岩波書店、2015年3月24日 第1刷、140ページ</ref>。モーズリーの公式については、大学の量子化学などの教科書に記載があるだろう。 ;フランク・ヘルツの実験 [図] ドイツのフランクとヘルツは、気体放電での電子の働きを調べるため、水銀蒸気を封入した図のような装置で実験を行った。 フィラメントFから飛び出す電子を、Fと網目状のグリッドGとの間に加える電圧Vで加速する。Gの後ろに電極Pを置き、Pに到達した電子の数を電流計で調べる。GP間にはFG間と逆向きに僅かな電圧(0.5V程度)を加え、電子がGに到達しても運動エネルギーが0に近ければPに到達できなくした。FG間の電圧を上げながらPに到達する電子の数を調べ、[グラフ]のような実験結果を得た。 [グラフ] 電子の数は電圧の増加とともに増すが、4.5~5V付近をピークに減少し、再び増加する。その後、約4.9Vの間隔で同様の増減を繰り返す。また、4.9eVに相当する波長のスペクトルも発生していた。 ボーアは、この実験結果を「4.9eVは水銀原子の基底状態と励起状態のエネルギーの差であり、電子の運動エネルギーが加速電圧で4.9eVに達した時に水銀原子が励起して電子が運動エネルギーを失う」と説明した。 その後、FG間から波長2.537×10<sup>-7</sup>(4.9eVのエネルギーに相当)の紫外線が発生していることが確認された。これは、励起された水銀原子が基底状態に戻る時にそのエネルギー準位の差に相当する波長の光子を放出して生じたものと考えられ、原子には離散的な値のエネルギー準位が存在するというボーアの仮説が実験で裏付けられた。 なお、固有X線の発生原理もエネルギー準位で説明することができる。 === 原子核 === ==== 原子核の構造 ==== 原子核は、陽子と中性子からできている。二つを総称して'''核子'''という。 陽子は正電荷をもち、中性子は電荷をもたない。 原子核の陽子同士はクーロン力によって反撥し合うが、陽子と中性子を結ぶ'''核力'''がクーロン力よりも強いため、それが核子同士を繫ぎ止めている。 なお、原子番号の低い元素において、陽子と中性子の個数はほぼ同数である場合が多い。例えば、酸素や窒素では陽子・中性子ともに同数である。一方、元素番号の高い元素ほど、陽子よりも中性子が多い。例えばウラン235は中性子数が陽子数の1.5倍である。これには核力の性質が関係していると考えられている<ref>山本義隆『原子・原子核・原子力』、岩波書店、2015年3月24日 第1刷、190ページ</ref>。 陽子と中性子の数の和は'''質量数'''と呼ばれる。 元素の原子核の陽子の数は、その元素の周期表の'''原子番号'''である。 質量数が<math>A</math>の原子核は非常に強い核力のために、小さな球体状の空間の中に固まっており、その半径rは、 <math>1.2 \sim 1.4\times 10^{-15} \sqrt[3]{A}</math> であることが知られている。 ==== 同位体 ==== 同じ元素でも、中性子の数が異なる原子がある。これらを互いに'''同位体'''('''アイソトープ''')という。例えば、水素に対する重水素・三重水素、酸素に対するオゾンなどがそうである。水素の原子核は陽子1つであり、重水素(D)の原子核を'''重陽子'''、三重水素(T)の原子核を'''三重陽子'''という。また、重水素からなる水分子<chem>D2O</chem>を'''重水'''という。 一般に、同じ元素であれば同位体でも化学的性質は同一であるが、物理的性質は大きく異なる場合がある。 原子の質量は、イオン化した原子を加速して電場・磁場が軌道にもたらす影響を調べることで求められる。 トムソンは、電場と磁場を加えた空間にイオンを入射させ、比電荷の同じイオンがスクリーン上の同じ放物線上に集まるような装置を制作した。これにより、ネオンの同位体が発見された。 トムソンの研究室にいたイギリスのアストンは、トムソンの装置を基にイオンの速さにかかわらず比電荷が同じであればスクリーン上の一点に集まるような装置('''質量分析器''')を製作した。この装置により多くの同位体が発見され、それらの質量と存在比も精密に測定された。 ==== 放射能と放射線 ==== 元素の中には、'''放射線'''を出す性質をもつものがあり、この性質を'''放射能'''という。 また、放射能をもつ物質は'''放射性物質'''といわれる。放射能を持つ同位体を'''放射性同位体'''という。 放射線には3種類存在し、それぞれ'''α線'''、'''β線'''、'''γ線'''という。 α崩壊は、親原子核からα粒子が放射される現象である。α粒子の正体はヘリウム原子核である。α崩壊後、親原子核の質量数は4小さくなり、原子番号は2小さくなる。 β崩壊は、親原子核の中性子が陽子と電子に変化することで、電子が放射される現象である。なお、放出された電子はβ粒子ともよばれる。β崩壊後、親原子核の質量数は変化しないが、原子番号は1増加する。 γ線は、α崩壊またはβ崩壊直後の励起状態にある原子核が、よりエネルギーの低い状態に遷移するときに放射される(かつてはγ崩壊と呼んだが、原子核が崩壊していないので用語廃止された)。γ線の正体は光子で、X線より波長の短い電磁波である。 α崩壊やβ崩壊によってもとの原子核の数は徐々に減っていくが、これらの崩壊は原子核の種類ごとに決まった一定の確率で起きるので、崩壊によってもとの原子核の数が減る速度は原子核の個数に比例して変化する。しかし、崩壊によってもとの原子核の数が半減するのにかかる時間は、原子核の種類だけによってきまる。そこで、この時間のことをその原子核の '''半減期''' と呼ぶ。崩壊によって原子核の個数がどれだけになるかは、この半減期を用いて記述することができる。原子核の最初の個数を<math>N_0</math>、原子核の半減期を<math>T</math>、時刻<math>t</math>での原子核の個数を<math>N(t)</math>とすると、 :<math>N(t)=N_0 \left(\frac{1}{2}\right)^{\frac{t}{T}}</math> が成り立つ。 放射線に関しては様々な単位が用いられる。 かつてはキュリー、エルグ、ラド、レントゲン、レムなどの単位が用いられていたが、現在ではSI単位系に沿って以下の単位が用いられる。(ただし、現在でも前述の単位を用いる場合がある) {| class="wikitable" |+ 放射線のSI系列単位 |- ! 物理量 !! 単位 !! 記号 !! 説明 |- |放射能の強さ||ベクレル||Bq||原子核が毎秒一個の割合で崩壊するときの放射能の強さを1Bqとする。 |- |照射線量||クーロン毎キログラム||C/Kg||放射線の照射によって0℃、1013hPaの空気1cm<sup>3</sup>あたりに3.335641×10<sup>−10</sup> C(1 {{ruby|esu|静電単位}})のイオン電荷が発生したときの放射線の総量を2.58<u>0</u>×10<sup>−4</sup> C/kg(1 {{ruby|R|レントゲン}})と定義する。 |- |吸収線量||グレイ||Gy||1Kgの物質が放射線の吸収と共に1Jのエネルギーを得たときの吸収線量を1Gyとする。 |- |線量当量||シーベルト||Sv||吸収線量に、放射線の種類ごとに定められた人体の障害の受けやすさを表す線質係数(修正係数)を掛けたもの。例えば等価線量を求めたいなら放射線荷重係数を掛け、実効線量を求めたいならさらに組織荷重係数を掛ける。 |- |線量率||シーベルト毎時||Sv/h||単位時間あたりに受ける放射線の量 |} ちなみに、1キュリーは37GBq(37ギガベクレル、370億ベクレル)に等しい。 生体が放射能を受けることを'''被曝'''という。※'''「被爆」表記は意味が違うので絶対用いないように'''。 放射線は電離作用を持つので生物細胞に影響を及ぼし、遺伝子を破壊することで癌を発症させたり奇形を発生させたりする。被曝量が大きい場合には急性の障碍を引き起こすこともある。この影響を最小限にするには、放射線源から離れる、浴びる時間を短くする、鉛で放射線を遮るなどの対策が必須である。一方で、自然界には放射線がありふれている。普段の生活では食事による内部被曝や宇宙線による被曝などで年間2.4mSvほどの放射線を自然界から受けている。これらは被曝量が少ないため人体に害はない。また、放射線は非破壊検査、癌治療、レントゲン撮影、農作物の品種改良などの分野で応用されている。 手塚治虫は、自著『火の鳥』の「未来編」にて栽培促進に利用される放射線と、そこにおける事故を描いている。1967年の時点で既に放射線の産業利用の可能性と事故が起こったときの重大性を読み取っていたのである。 なお、福島原発事故の処理水放出が取り沙汰されているが、あれは国際基準よりも厳しい基準で安全性を確認してから放出しているため、一部が騒いでいるような汚染ではない。 ===== 発展:半減期公式の導出 ===== 原子核の崩壊速度は、原子核の個数に比例すると述べた。実は、上に述べた公式はこの情報だけから純粋に数学的に導き出すことができるものである。発展的な数学を用いるが、興味のある読者のためにその概要を記しておく。 原子核の個数と崩壊速度の間の比例定数は原子核の種類によって決まる。この定数をその原子核の'''崩壊定数'''という。崩壊定数が<math>\lambda</math>の原子核の時刻<math>t</math>での個数を<math>N(t)</math>とすると、その変化速度、すなわち<math>N(t)</math>の時間微分は、 :<math>\frac{d}{dt} N(t) = -\lambda N(t)</math> で表される。このような、ある関数とその微分との関係を表した式を微分方程式といい、微分方程式を満たすような関数を求めることを、微分方程式を解くという。変数分離法によりこの微分方程式を解くと、 :<math>\frac{dN(t)}{N(t)}=-\lambda dt</math> :<math>\int \frac{dN(t)}{N(t)}=-\lambda \int dt</math> :<math>\log |N(t)|= -\lambda t + C</math>(<math>C</math>は積分定数) よって :<math>N(t) = e^{-\lambda t + C} = e^{C} e^{-\lambda t} \qquad</math><small>※<math>N(t)\geqq0</math>より絶対値記号は無視してよい。</small> ここで<math>e^{C}</math>は積分定数の値によって定まる初期値なので、原子核の初期個数<math>N_0</math>とみてよい。 :<math>\therefore N(t)= N_0 e^{-\lambda t}</math>・・・(*) 半減期<math>T</math>は<math>N(t)=\frac{1}{2}N_0</math>なる<math>t</math>のことなので、式(*)より :<math>\frac{1}{2}N_0 = N_0 e^{-\lambda T}</math> :<math>\frac{1}{2}=e^{-\lambda T}</math> :<math>-\log 2 = -\lambda T</math> :<math>T=\frac{\log 2}{\lambda}</math> よって :<math>N(t)=N_0 e^{-\lambda t}=N_0 (e^{-\log 2})^{\frac{t}{T}}=N_0 \left(\frac{1}{2}\right)^{\frac{t}{T}}</math> が得られる。 ==== 原子核反応 ==== [[File:Cloud chamber ani bionerd.gif|thumb|right|300px|霧箱の実験。陽子は電荷(正電荷)をもっているため、霧箱でも観測することができる。 (※ この画像は、陽子の観測実験ではない。)<br>霧箱(蒸気の充満した装置)を使うことで、何らかの粒子が通過したとき蒸気が凝集するので、粒子の軌跡が可視化されるのである(飛行機雲と同じ原理)。磁場を加えた場合の、軌跡の曲率等などから、比電荷までも予想できる。]] * 陽子の発見 ラザフォードは、窒素ガスを密閉した箱にα線源があると、正電荷をもった粒子が発生することを発見した。 この正電荷の粒子が、陽子である。つまり、ラザフォードは陽子を発見した。 同時に、酸素も発生することを発見し、その理由は窒素が酸素に変換されたからであり、つまり、原子核が変わる反応も発見した。 これらのことを式にまとめると、 :<math>_{\ 7}^{14} \mathrm{N} + {}_{2}^{4} \mathrm{He} \rightarrow {}_{\ 8}^{17} \mathrm{O} + {}_{1}^{1} \mathrm{H} </math> である。 このように、ある元素の原子が、別の元素の原子に変わる反応のことを '''原子核反応'''('''核反応''')という。また、上のような反応式を'''核反応式'''という。 化学反応では原子の種類が変わらずその組合せが変わるだけであったが、核反応では別の種類の原子が生まれる。 正電荷を持つ二つの原子核の間には電磁気力により斥力が働く。核反応は、2つの原子核がこの斥力に打ち克って核力が働く近距離に近づいた時に初めて起こる。そのため、核反応を起こすには大きな運動エネルギーが必要であり、そのためにサイクロトロン・ベータトロン等の加速器が用いられる。 一般に、核反応では'''反応の前後で質量数の和と電気量の和は保存される'''ことがわかっている。 {{コラム|霧箱| 霧箱は、種類にもよるが、普通、エタノールまたはアルゴンの気体が封入される<ref>山本義隆『原子・原子核・原子力』、岩波書店、2015年3月24日 第1刷発行、P80</ref>。 霧箱のような実験装置の用途として、陽子の実験の用途のほか、原子核反応の回数を観測する目的でも使うことが出来る。放射線の測定器のガイガーカウンターの原理も、霧箱と類似している。放射線測定器であるガイガー・ミュラー管には気体(アルゴンやエチレンガスなどの不活性な気体)が封入されている。霧箱のように気気体を封入した測定管に、高電圧をかけた電気極板を追加することで、放射線を捉えるようにしたものがガイガー管である[https://www.agc.a.u-tokyo.ac.jp/radioecology/pdf/190930_radioecology_supplement2.pdf]。物理学者ガイガーは、このような測定器を開発し、さらに原子核反応によって生成されるヘリウム分子を集めて気体として封入し、当時としては最高水準の精度でアボガドロ定数を測定する事に成功した<ref>山本義隆『原子・原子核・原子力』、岩波書店、2015年3月24日 第1刷発行、P81</ref>。これは、プランクの熱輻射の理論から算出されたものや、物理学者ベランがブラウン運動から求めたものに匹敵する精度であった<ref>山本義隆『原子・原子核・原子力』、岩波書店、2015年3月24日 第1刷発行、P82</ref>。<br /> }} * 中性子の発見 ラザフォードは1920年頃に既に陽子と同じ質量で電気的に中性な粒子の存在を予言していた。1930年、ドイツのボーテがポロニウムから放出されるα線をベリリウムに当てると透過力の強い放射線が出ることを発見し、翌年にキュリー夫妻がこれをパラフィン([[高校化学 脂肪族炭化水素#アルカン|アルカン]]のうち炭素数が20以上のもの。水素を多く含む。)に当てると陽子が飛び出すことを発見した。夫妻は放射線をγ線と考えてコンプトン効果で説明しようと試みたが、非現実的な仮定を余儀なくされて頓挫した。イギリスのチャドウィックはこの放射線をヘリウムや窒素に当て、これを電荷を持たず陽子とほぼ等しい質量の粒子の粒子線と考えると辻褄があうことを示し、1932年に論文を提出した。この粒子は中性子、放射線は中性子線と名付けられた。 *質量とエネルギーの等価性 原子核は、それを構成する核子である陽子と中性子が自由であるときの質量の和より、小さい質量をもつ。この減った質量を、'''質量欠損'''と呼ぶ。 質量数A、原子番号Zの原子核の質量欠損<math>\Delta m</math>を、式で書けば, 原子核の質量をm、陽子と中性子の質量をそれぞれ<math>m_p,\ m_n</math>としたとき、 :<math>\Delta m = m_{p}Z+m_{n}(A-Z)- m</math>である。<br /> なお、原子にもよるが、一般に質量欠損の大きさは、1%程度<ref>[https://kotobank.jp/word/%E8%B3%AA%E9%87%8F%E6%AC%A0%E6%90%8D-74242 コトバンク『日本大百科全書(ニッポニカ)の解説』(坂東弘治、元場俊雄)など ]</ref>である。 陽子と中性子が核力によって結合すると、その結合エネルギーに等しいエネルギーのガンマ線が放出される。アインシュタインの[[特殊相対性理論]]によれば、質量mとエネルギーEには、 : <math>E=m c^2</math> という関係がある。 エネルギーと質量の等価性によれば、陽子と中性子が結合したときに放出されるγ線のエネルギーに等価な質量が減ることになるが、これが原子核の質量欠損である。{{コラム|原子レベルの質量の測定法| [[File:Mass spectrometer schematics.png|thumb|right|質量分析器の模式図。試料導入部およびイオン源(左下)、分析部(左上、磁場偏向型)、イオン検出部(右上)、データ処理部(右中)からなる。]] そもそも、どうやって原子や分子の質量を精度よく測定するか? 一般に原子レベルの質量測定法として精密科学でよく知られるものとして、右図のような、磁場によって荷電粒子を曲げる方式のものがある。このような磁場とローレンツ力を用いた方式による質量測定は一般に、「磁場偏向型」といわれる。 このような装置により、磁場や電化の大きさは実験的に決定できるので、曲率が質量の関数になるので、つまり半径から質量が逆算できる。 測定対象の元素材料が中性の原子であっても、その原子が固体なら、それに電子ビームを当てて、電子によって弾き飛ばされた材料が帯電してイオン化しているので、それから、上記のような磁場による質量測定が可能になる。 なお、同位体の存在やその質量も、このころ、このような装置で発見された。 原子質量がいくつもの元素で測定できるので、派生的に、化学の理論で分かる原子番号Zと原子量A及び原子の質量の測定値MをもとにZ,AからMを求めるワイツゼッカーの公式が作成された。 また、レインウォーターらにより原子半径の予想値なども算出されていった。 }} このことから、陽子と中性子がバラバラに存在する時よりも、纏まって原子核を構成しているときの方がエネルギーが質量欠損分<math>\Delta mc^2</math>だけ小さいことがわかる。逆に、原子核をバラバラの核子にするには<math>\Delta mc^2</math>のエネルギーを与える必要がある。この意味で、<math>\Delta mc^2</math>を'''結合エネルギー'''という。化学で扱った[[高校化学 化学反応とエンタルピー#ヘスの法則|結合エンタルピー]]は原子と分子の話であったが、こちらは核子と原子核の話である。 質量数Aは核子の数なので、核子一つあたりの結合エネルギーは<math>\frac{\Delta mc^2}{A}</math>と表される。これの値は軽い原子核の領域で急激に増大し、鉄が最も最大となる。故に、'''核反応においては鉄が最も安定'''な元素である。 *核エネルギーと核分裂 核反応では、原子核の質量の和が反応の前後で変化する。質量和が減少する場合、その差が'''核エネルギー'''となる。このとき、結合エネルギーの和は増大し、核エネルギーは結合エネルギー和の変化量に等しい。一回の化学反応で解放されるエネルギーは数eV程度であるのに対し、一回の核反応で解放されるエネルギーは数MeVを超える。例えば、リチウム7と水素が衝突してヘリウム2つになる核反応では、1.68×10<sup>12</sup>Jという厖大なエネルギーが発生する。これは石油40トンを燃やして得られるエネルギーに相当する。 ドイツのハーンとシュトラスマンは、ウランに中性子を照射したときの反応性生物の中に、ウランとほぼ半分の質量を持つバリウム141などの原子核が含まれることを発見した。このように、一つの原子核がいくつかの原子核に分かれる反応を'''核分裂'''という。ウランのように質量数が多い原子核は、一つの原子核でいるよりも二つの原子核に分裂した方がエネルギー的に安定である。これが核分裂の起こる原因である。 核分裂は歴史的には原子爆弾に利用された。日本は原子爆弾を実戦使用された唯一の国である。 現代では、核分裂は'''原子力発電所'''で使用されている。 ウラン235やプルトニウム239を'''核燃料'''とし、熱運動する気体分子と同程度の速さの中性子を衝突させると様々な壊れ方の核分裂が起こる。このとき、いずれの場合も200MeV程度のエネルギーが解放され、2、3個の速い中性子が出る。この速い中性子を'''減速材'''(水や重水など)に衝突させて減速することで、別の核燃料に衝突させやすくする。このようにして次々に核分裂が起こることを'''連鎖反応'''という。原子力発電は、核分裂で発生した熱エネルギーでタービンを回して発電している。中性子を吸収する'''制御棒'''を用いることで核分裂が爆発的に起こらない且つ停止しないように制御している。連鎖反応が持続的に保たれる条件がちょうど満たされるとき、「原子炉は'''臨界'''にある」という。臨界状態では中性子数は一定に保たれる。原子炉の稼働は臨界点の近くで行われている。少ない燃料では中性子が核反応することなく散逸するので、臨界にあるための核燃料の量に下限があり、これを'''臨界量'''という。 原子力発電は、発電量は他の方式に比べて圧倒的であるが、安全対策や放射性廃棄物の処理などの問題がある。 2011年の東日本大震災では地震そのものには余裕で耐えたものの、津波により電源がロストしたことで炉心の冷却機能が失われて'''炉心融解'''('''メルトダウン''')が起こり、爆発とともに莫大な量の放射性物質が散布される、という事故が発生した。原子力発電の稼働にあたっては、このような重大事故に対する厳重かつ多重の安全対策が必須である。([[w:福島第一原子力発電所事故]]も参照。) また、核分裂により生じる放射性元素の中には半減期が数百万年にも及ぶものが含まれ、これらの処理をどのように行うかも重要な課題である。 なお、原子力発電には'''沸騰水型'''と'''加圧水型'''の2種類がある。 *核融合 必要があれば[[高等学校地学]]も参照。 恒星では原子核同士が衝突することで質量数の大きな原子核が生まれている。このように、より大きな質量数の大きな原子核ができる反応を'''核融合反応'''という。 軽い原子核が核融合を起こすとき、結合エネルギーが増加し、その差のエネルギーが解放される。 太陽の中では、4個の水素原子核(陽子)から幾つかの段階を経て1個のヘリウム原子核が生成されている。このとき、約27MeVのエネルギーが解放される。 太陽は水素と核融合により生じるヘリウムから構成されており、水素が尽きると寿命を迎える。しかし、太陽よりも質量の大きな星ではヘリウムも核融合反応を起こして炭素が生成される。中心温度が15億Kを越えていれば炭素も核融合反応を起こしてネオンが生成し、その後は十分な質量があればネオン→酸素→珪素→鉄と核融合反応が進行する。鉄はこれ以上核融合反応を起こさないのである時点で恒星は寿命を迎え、超新星爆発を起こす。このとき、さらなる反応によりニッケル・金などのさらに重い元素が生成される。 初期の宇宙には水素・ヘリウム・リチウムあたりの軽い元素しか存在しなかったと推定され、長い年月で様々な恒星で核融合反応が進行することによって他の元素が十分量生成されてきたと考えられている。 核融合は核分裂とほぼ同時代に発見されたが、連続的に発生させるには数億℃の環境が必要であることから、当初はあまり注目されなかった。 核融合反応自体は短時間ながらも地上で起こすことに成功している。例えば、原子爆弾の進化系である水素爆弾は、原子爆弾の爆発により生まれる膨大な熱エネルギーを利用して核融合反応を起こすことによって原爆の威力を更に高めている。史上最強の水素爆弾ツァーリ・ボンバの爆発では、2.1×10<sup>17</sup>Jものエネルギーが放出されたとされている。 現在では、核融合発電の実用化が盛んに研究されている。核融合発電は核分裂を利用した従来の原子力発電に比べて圧倒的に安全でコストパフォーマンスも良いが、核融合反応の安定的な持続に未だ成功していないので、お目にかかれるのはまだ先である。 ===素粒子=== 素粒子は物質を構成する最小単位である。現在素粒子として17種類が発見されている。素粒子には、クォーク、レプトン、ゲージ粒子、ヒッグス粒子がある。陽子や中性子はクォークから構成されている。電子は素粒子である。 素粒子には、同じ質量や寿命を持つが、電荷の符号が異なる粒子が存在する。例えば、電子には、電荷が <math>e</math> の陽電子が存在する。[[ファイル:Standard_Model_of_Elementary_Particles-ja.svg|中央|フレームなし|300x300ピクセル]] ==== クォーク ==== 陽子や中性子はアップクォークとダウンクォークと呼ばれるクォークから構成される。クォークは6種類あり、それぞれ3世代に分類される。アップクォークとダウンクォークは第一世代に分類され、アップクォークとダウンクォークに性質が似ているが質量がそれよりも重いクォークが存在する。第二世代には、チャームクォークとストレンジクォーク、第三世代にはトップクォークとボトムクォークが存在する。 アップ、チャーム、トップクォークは電荷 <math>\frac{2}{3}e</math> を持ち、ダウン、ストレンジ、ボトムクォークは電荷 <math>-\frac{1}{3}e</math> をもつ。 {| class="wikitable" |+ クォーク |- ! 電荷 !! 第1世代 !! 第2世代 !! 第3世代 |- ! <math>\frac{2}{3}e</math> | アップ (u) | チャーム (c) | トップ (t) |- ! <math>-\frac{1}{3}e</math> | ダウン (d) | ストレンジ (s) | ボトム (b) |- |} === ハドロン === クォークは、必ず複合粒子を形成し、単独で取り出すことができないと考えられている。これをクォークの閉じ込めという。クォーク間に働く力は量子色力学により説明される。量子色力学によれば、それぞれのクォークには三種類の異なる色荷を持つ異なる状態が存在する。三種類の色荷は光の三原色になぞらえて赤、青、緑と名前がついている。クォークの反粒子の色荷は反赤、反青、反緑である。クォークによる複合粒子は、色荷の合計が白である必要がある。 クォークの複合粒子を'''ハドロン(強粒子)'''という。ハドロンには、3つのクォークからなる'''バリオン(重粒子)'''と、2つのクォークからなる中間子(メソン)がある。歴史的にはハドロンを素粒子に含めた時代もあり、その時は素粒子が数百種類を数えていた。現在ではハドロンを素粒子に含めない。 バリオンの重要な例には陽子と中性子がある。陽子は uud で構成され、中性子は udd で構成される。 電荷は :中性子 <math>\frac{2}{3}e - \frac{1}{3}e - \frac{1}{3}e=0</math> :陽子 <math>\frac{2}{3}e + \frac{2}{3}e - \frac{1}{3}e=e</math> となる。 [[ファイル:量子色力学-01.svg|リンク=https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:%E9%87%8F%E5%AD%90%E8%89%B2%E5%8A%9B%E5%AD%A6-01.svg|中央|サムネイル|陽子や中性子の色荷は、赤+青+緑=白である。]] メソンは、2つのクォークからなる複合粒子である。色荷を考えると、クォークと反クォークで構成される必要がある。なぜなら、クォークの色荷、赤、青、緑から2つを選んでも白色になることはなく、複合粒子を構成できない。クォークと反クォークからは、赤+反赤=白のようになるから、複合粒子を形成することができる。 メソンの重要な例には <math>\pi</math> 中間子がある。電荷により <math>\pi^+, \pi^-,\pi^0</math> の三種類があり、原子核の中の核子を結合させる核力を担っている。それぞれ <math>\pi^+=u\bar d, \pi^-=\bar u d,\pi^0 = \frac{u \bar u - d \bar d}{\sqrt 2}</math> で構成される。 ==== レプトン ==== 電子は素粒子である。電子に似た性質を持つが質量が電子よりも重い粒子として、ミュー粒子、タウ粒子が確認されている。ミュー粒子は電子の200倍、タウ粒子は電子の3500倍の質量を持つ。 また、ニュートリノと呼ばれる粒子が存在する。ニュートリノは物質とはほとんど反応しないため、検出が難しい。電子ニュートリノ、ミューニュートリノ、タウニュートリノが存在する。スーパーカミオカンデでの実験からニュートリノには質量があることが知られているが、その値は非常に小さい。 {| class="wikitable" |+レプトン !電荷 |第一世代 |第二世代 |第三世代 |- ! <math>-e</math> | 電子 (e<sup>ー</sup> ) | μ粒子 (''μ''<sup>ー</sup> ) | τ粒子 (''τ''<sup>ー</sup> ) |- !0 | 電子ニュートリノ(''ν''<sub>e</sub> ) | μニュートリノ(''ν''<sub>''μ''</sub> ) | τニュートリノ(''ν''<sub>''τ''</sub> ) |} ==== 4つの力 ==== 自然界に働くすべての力は4つの力に分類することができる。電磁気力、強い力、弱い力、重力である。 例えば、机の上の物体に働く抗力や摩擦力などは原子の周りの電子による反発力で説明できるから、電磁気力を起源とする。電磁気力は光子によって媒介される力である。 強い力はグルーオンによって媒介される。強い力はクォークを閉じ込め複合粒子を形成したり、核力の起源となる。強い力は量子色力学によって説明される。 弱い力は、W粒子とZ粒子により媒介され、主にベータ崩壊を引き起こす。W粒子とZ粒子をまとめてウィークボソンという。弱い力はワインバーグ・サラム理論によって、電磁気力と統一的に説明される。電磁気力と弱い力を統一した力を電弱力という。 重力を媒介する素粒子を重力子というが、まだ発見されていない。 グルーオンのように、力を媒介する粒子のことを'''ゲージ粒子'''という。 {| class="wikitable" style="float: right; text-align: center; margin: 2pt;" |+ 4つの力とゲージ粒子 |- ! 力の種類 ! ゲージ粒子 ! 相対的強さ ! 到達距離 ! 力の源 |- ! 電磁気力 | 光子(フォトン)<br>(電磁場を量子化したもの) |10<sup>-2</sup> |∞ |電荷 |- ! 強い力<br>(クォークを引き付けあう力のこと。) | グルーオン |1(基準) |10<sup>-15</sup>m |色荷 |- ! 弱い力<br>(β崩壊を司る力のこと) | ウィークボソン(W粒子、Z粒子) |10<sup>-5</sup> |10<sup>-17</sup>m |弱荷 |- ! 万有引力(重力)<br> | 重力子(グラビトン)<br>(未発見) |'''10<sup>-38</sup>''' |∞ |質量 |- |} ==== ヒッグス粒子 ==== ヒッグス場という場は真空において対称性を破ることになる。これを'''自発的対称性の破れ'''という。このときに現れる粒子がヒッグス粒子である。また、ヒッグス場が対称性を破ることによりウィークボソンが質量を獲得する。このことをヒッグス機構という。また、クォークや電子、μ粒子、τ粒子の質量はヒッグス場によって与えられる。 ちなみに、強い力を説明する量子色力学と電弱力を説明するワインバーグ・サラム理論は、ヤン・ミルズ理論の特殊な場合である。ヤン・ミルズ理論においては、力を媒介する粒子はそのままでは質量を持つことができない。そのため、ウィークボソンの質量を説明するためにヒッグス機構が必要となる。また、ヒッグス機構においても、残った対称性のために光子は質量を持たない。 ==== 反物質 ==== 素粒子には反粒子が存在するから、複合粒子には、構成する素粒子が反粒子となった粒子が存在する。例えば、陽子 <math>p = uud</math> には反陽子 <math>\bar p = \bar u \bar u \bar d</math> が存在する。中性子にも、反中性子 <math>\bar n = \bar u \bar d \bar d</math> が存在する。反粒子で構成された物質を'''反物質'''という。 粒子と反粒子が衝突すると、衝突前のエネルギーと同じエネルギーを持つ光子が2つ以上放出されて消滅する。この現象を'''対消滅'''という。 逆に、光子から粒子と反粒子が生成されることを'''対生成'''という。対生成は光子が近くの原子核と作用する必要がある。 現在の宇宙においては反物質は少量しか存在しないが、宇宙の黎明期には物質と同程度存在し、対消滅によってその殆どが消えたと考えられている。あるいは、宇宙の未知の領域に反物質のみで構成された領域も存在するという仮説が立っている。 (発展)病院などで使われる陽電子断層撮像法(PET)は、β<sup>+</sup>崩壊によって陽電子を放出する <sup>18</sup>F などを含む化合物を体内に取り込み、 発生した陽電子が電子と対消滅して発生するγ線を観測することによって、体内を調べる技術である。 ==== スピン ==== 電子や陽子や中性子などは、スピンという磁石のような性質をもっている。磁石にN極とS極があるように、スピンにも、2種類の向きがある。スピンのこの2種類の向きは、上向きスピンと下向きスピンがある。 全ての分子は電子や陽子や中性子を含むのに、多くの物質があまり磁性を持たないのは、反対符号のスピンをもつ電子が結合しあうことでスピンが打ち消しあうからである。 物質に静磁場を加えつつ高周波電磁波を加えると、原子核のスピンによって、電磁波が発生する。この電磁波を観測するのが、核磁気共鳴法(NMR、nuclear magnetic resonance)の原理である。 医療で用いられるMRI(magnetic resonance imaging)は、核磁気共鳴法を利用して人体内部を観測する機器である。 素粒子も、通常はスピンをもつ。 μ粒子のスピンという性質による磁気と、μ粒子の透過性の高さを利用して、物質内部の磁場の観測方法として既に研究されており、このような観測技術をμオンスピン回転という。超伝導体の内部の観測などにも、μオンスピン回転による観測が研究されている。 ==== 発展:力の統一 ==== 現代物理学において、自然界に存在する力はすべて電磁気力・弱い力・強い力・重力の4つに統一されている。 これらの力は宇宙誕生時は一つの力だったと考えられており、現在この4つの力をさらに統一しようとする試みが行われている。 電磁気力と弱い力を統一する'''電弱統一理論'''は既に完成しており、ワインバーグ=サラム理論の名で1979年にノーベル物理学賞を受賞している。電弱統一理論は、ヒッグス粒子の発見によって理論が裏付けられた。強い力と電弱統一理論を統一する'''大統一理論'''は未完成ではあるものの、裏付けとなる現象の観測待ちとなっている。 3つの力と重力を統一する'''超大統一理論'''は'''万物の理論'''と呼ばれ、さまざまなアプローチで構築が進められているが、ある一つの大きな問題が存在する。 それは、'''重力は他の力に比べて圧倒的に弱い'''という事実である。日常生活で考えてみると、磁石で鉄をくっつけられることから「巨大な地球の重力がかなり小さい磁石の電磁気力に負けている」と気がつくことができる。 重力が弱い理由はいくつか考えられているが、その中でも有名なものは「'''重力子が他の素粒子が到達することのできない次元方向に拡散しているため'''」という仮説である。これは素粒子を質点でなく大きさをもつ一次元の弦(あるいは二次元以上の膜)とみなし、素粒子の種類の違いを振動の仕方の違いに対応させる'''超弦理論'''という理論の研究の中で生まれた仮説である。素粒子の種類の違いを表現するには我々の住む三次元空間では振動方向が足りないことから、「この世界は本当はもっと高次元な空間である」との仮説が生まれ、その中で唱えられ始めた。超弦理論の一つであるM理論では、「この世界は十次元空間と一次元時間の十一次元時空間であり、余剰次元は小さく丸まっている(コンパクト仮説)」という方向で理論が構築されている。なぜ重力子のみが余剰次元方向に拡散できるかについては、「他の素粒子は開いた弦でありこの三次元空間に張り付いているが、重力子は閉じた弦であって空間に縛られない」という仮説が立っている。 この仮説では重力のみが弱い理由を合理的に説明できているが、重力子が未だ未発見であること、光子すらも届かない余剰次元空間の存在を確認する手段がないことが難点である。 とりあえず、万物の理論として2024年現在最も有力視されている理論がM理論である。これ以上の深入りは避ける。 ==== 発展:コバルト60のベータ崩壊と弱い力 ==== コバルト60を極低温に冷却し、磁場をかけて多数のコバルト原子の電子殻の孤立電子スピンの方向をそろえた状態で、コバルト60がベータ崩壊して発生するベータ粒子の出る方向を調べる実験が行われた。 実験の結果、コバルト60がベータ崩壊してベータ粒子の出てくる方向は、コバルト60のスピンの磁気の方向と逆の方向に多く放出されているのが観測された。これは、崩壊の確率が異なっており、ベータ崩壊の対称性が破れていることになる。このような実験事実により、弱い力は空間反転に対して非対称である。このことをパリティ対称性の破れという。 そこで、空間反転と同時に、粒子を反粒子に変える変換に対する対称性、CP対称性は保たれると考えられたが、これもK中間子に関する実験によりCP対称性は破られることが分かった。 小林益川理論は、CP対称性の破れを説明するためにはクォークが3世代以上存在する必要があることを証明した。 さらに、C変換、P変換と同時に、時間を反転させる操作に対する対称性、CPT対称性が考えられた。現在では、CPT対称性は成り立つと考えられている。 == 脚注・参考文献など == [[Category:高等学校教育|物ふつり2けんしとけんしかく]] [[Category:物理学|高ふつり2けんしとけんしかく]] [[Category:物理学教育|高ふつり2けんしとけんしかく]] [[Category:高等学校理科 物理II|けんしとけんしかく]] fmxzlya9mc5c2hzmwc4y9jh1ybo72ug トランプ 0 3240 299290 299224 2026-05-07T12:00:01Z AkiR27User 90873 24ゲーム追加 299290 wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|ゲーム|frame=1}} ここでは、カードゲームの一種としての[[w:トランプ|トランプ]]およびトランプゲームについて解説します。なお、ここで掲載しているルールは一例にすぎず、様々なルールがあります。一部のゲームを除き「公式ルール」は存在しないので、自由にオリジナルルールなどを作ってもよいでしょう。 == トランプに関する基本知識 == * [[トランプ/基本知識|トランプの基本知識]] * [[トランプ/マナー・エチケット|トランプのマナー・エチケット]] * [[トランプ/トランプ教科書|トランプ教科書]] * [[トランプゲームの分類]] == トランプゲーム == [[File:Hand_of_traditional_British_playing_cards.jpg|thumb|right|トランプ]] [[File:Card magic.jpg|thumb|right|トランプでマジックをする様子]] * 1人用 ** [[トランプ/クロンダイク|クロンダイク]] ** [[トランプ/スパイダーソリティア|スパイダーソリティア]]([[w:スパイダー (トランプゲーム)|ウィキペディア]]) ** [[トランプ/フリーセル|フリーセル]]([[w:フリーセル|ウィキペディア]]) ** [[トランプ/トランプタワー]]([[w:トランプタワー|ウィキペディア]]) ** [[クロック]] * 2人用 ** [[トランプ/スピード|スピード]] ** [[トランプ/ジンラミー|ジンラミー]] ** [[トランプ/15点|15点]] ** [[トランプ/クリスプ|クリスプ]] ** [[トランプ/ジャーマンホイスト|ジャーマンホイスト]] ** [[トランプ/スコパ|スコパ]] * 3人以上 ** [[トランプ/ババ抜き|ババ抜き]] ** [[トランプ/ジジ抜き|ジジ抜き]] ** [[トランプ/オールドメイド|オールドメイド]] ** [[トランプ/七並べ|七並べ]] ** [[トランプ/神経衰弱|神経衰弱]] ** [[トランプ/戦争|戦争]] ** [[トランプ/ページワン|ページワン]] ** [[トランプ/うすのろ|うすのろ]] ** [[トランプ/ダウト|ダウト]] ** [[トランプ/ぶたのしっぽ|ぶたのしっぽ]] ** [[トランプ/たこ焼き|たこ焼き]] ** [[トランプ/アメリカンページワン|アメリカンページワン]] ** [[トランプ/セブンブリッジ|セブンブリッジ]] ** [[トランプ/ハーツ|ハーツ]] ** [[トランプ/ノー・カード|ノー・カード]] ** [[トランプ/フォア・ジャックス|フォア・ジャックス]] ** [[トランプ/29|29]] ** [[トランプ/51|51]] ** [[トランプ/ローリング・ストーン|ローリング・ストーン]] ** [[トランプ/銀行|銀行]] ** [[トランプ/お金|お金]] ** [[トランプ/ホイスト|ホイスト]] ** [[トランプ/大富豪|大富豪]]([[トランプ/大富豪|大貧民]]) ** [[トランプ/ナポレオン|ナポレオン]] ** [[トランプ/ポーカー|ポーカー]] ** [[トランプ/ブラックジャック|ブラックジャック]] ** [[コントラクトブリッジ]] ** [[トランプ/ニックネーム|ニックネーム]] ** [[トランプ/ウインクキラー|ウインクキラー]] ** [[トランプ/スラップジャック|スラップジャック]]([[トランプ/ジャック叩き|ジャック叩き]]) ** [[トランプ/かぶ|かぶ]] ** [[ペアーズ]] ** [[エジプシャン・ラットスクリュー]] ** [[カシノ]] ** [[トランプ/99|99]] ** [[トランプ/スプーン|スプーン]] ** [[トランプ/スナップ|スナップ]] ** [[スカット]]([[トランプ/31|31]]) ** [[カナスタ]] ** [[トランプ/ユーカ|ユーカ]] ** [[トランプ/ピノクル|ピノクル]] ** [[トランプ/サブリナ|サブリナ]] ** [[トランプ/ブリスコラ・チアマータ|ブリスコラ・チアマータ]] ** [[トランプ/ユッシ|ユッシ]] ** [[トランプ/インディアン・ポーカー|インディアン・ポーカー]] ** [[トランプ/ケンプス|ケンプス]] ** [[トランプ/ピッグ|ピッグ]] ** [[トランプ/キャッチ・ザ・エース|キャッチ・ザ・エース]] ** [[トランプ/カシノ・ウォー|カシノ・ウォー]] ** [[トランプ/カウントアップ|カウントアップ]] ** [[トランプ/カウントダウン|カウントダウン]] ** [[トランプ/カットサート|カットサート]]([[トランプ/カットスロート・ユーカー|カットスロート・ユーカー]]) ** [[トランプ/カット・ザ・ナイン|カット・ザ・ナイン]] ** [[トランプ/ハイアンドロー|ハイアンドロー]]([[トランプ/ハイロー|ハイロー]]) ** [[トランプ/カット・ザ・デック|カット・ザ・デック]] ** [[トランプ/オー・ヘル|オー・ヘル]] ** ([[トランプ/アップ・アンド・ダウン・ザ・リバー|アップ・アンド・ダウン・ザ・リバー]])※地域によってはオー・ヘルの別名 ** [[トランプ/チェイス・ザ・エース|チェイス・ザ・エース]] ** [[トランプ/マフィア|マフィア]] ** [[トランプ/クレイジーエイト|クレイジーエイト]] ** [[トランプ/シェリフ|シェリフ]] ** [[トランプ/芋ほり|芋掘り]] ** [[トランプ/ラミー500|ラミー500]]([[トランプ/500ラミー|500ラミー]]) ** [[トランプ/スペード|スペード]] ** [[トランプ/マオ|マオ]] ** [[トランプ/スラム|スラム]] ** [[トランプ/ナーツ|ナーツ]] ** [[トランプ/エジプシャン・ウォー|エジプシャン・ウォー]] ** [[トランプ/ビガー・マイ・ネイバー|ビガー・マイ・ネイバー]] ** [[トランプ/クオドリベット|クオドリベット]] ** [[トランプ/プレジレント|プレジレント]] ** [[トランプ/10|10]] ** [[トランプ/24ゲーム|24ゲーム]] == 関連項目 == * [[w:トランプ|Wikipedia:トランプ]] * [[花札]] * [[麻雀]] {{stub}} {{DEFAULTSORT:とらんふ}} [[Category:ゲーム]] [[Category:カードゲーム]] [[Category:トランプ|*]] [[Category:書庫]] ircei7jhoe7brza4vr6hfir7xvwgbpz ガリア戦記 0 3514 299293 299238 2026-05-07T12:32:24Z Linguae 449 /* 各巻対訳 */ 299293 wikitext text/x-wiki __notoc__ <!--【2006年4月23日起稿】--> {{NDC|992|かりあせんき}} *[[古典ラテン語]]>'''ガリア戦記''' *[[ラテン文学]]>'''ガリア戦記''' <div style="font-family:Arial Black;font-style:normal;font-size:18pt;color:#990033;text-align:center;background-color:#fee;">C &middot; IVLII &middot; CAESARIS &middot; COMMENTARII &middot; DE &middot; BELLO &middot; GALLICO</div> :  [[画像:Commentarii_de_Bello_Gallico.jpg|thumb|right|240px|1783年刊行の『ガリア戦記』と『内乱記』]] [[画像:Lionel Royer - Vercingetorix Throwing down His Weapons at the feet of Julius Caesar.jpg|thumb|right|280px|カエサル(右)と対面する[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]](左)(リオネル=ノエル・ロワイエ [[w:fr:Lionel Royer|(fr)]] 画、1899年)]] <div style="background-color:#fff; width:70%;">[[w:古代ローマ|古代ローマ]]の政治家・武将・著述家である[[w:ガイウス・ユリウス・カエサル|ガイウス・ユリウス・カエサル4世]]([[w:la:Gaius_Iulius_Caesar|Gaius Iulius Caesar IV]])が[[w:ガリア戦争|ガリア戦争]]([[w:la:Bellum_Gallicum|Bellum Gallicum]])の経過を[[w:古典ラテン語|古典ラテン語]]で著述した[[w:ラテン文学|ラテン文学]]の古典的名著『ガリア戦記』([[wikt:la:Commentarii_de_bello_Gallico|Commentarii de bello Gallico]])の[[ラテン語]]・[[日本語]]対訳。第8巻のみ[[w:アウルス・ヒルティウス|アウルス・ヒルティウス]]([[w:la:Aulus_Hirtius|Aulus Hirtius]])による著作。  刊行当時の書名は、『ガイウス・ユリウス・カエサルの業績(戦績)に関する覚え書』(C. Iulii Caesaris Commentarii Rerum Gestarum)であったと推定され、『'''[[内乱記]]'''』と併せたものであった。 ルネサンス期以降は『ガイウス・ユリウス・カエサルのガリア戦争および内戦に関する覚え書』(C. Iulii Caesaris Commentarii de Bello Gallico et Civili)と題して刊行されていた(右の画像)。</div> <div style="background-color:#dfd; width:70%;"> 『ガリア戦記』は、ガリア戦争の当事者であるカエサルが、簡潔明晰かつ客観的に描写することにより自らの戦争の正当性を示し<ref name="ガリア戦記">[https://kotobank.jp/word/%E3%82%AC%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%88%A6%E8%A8%98-47339 ガリア戦記(がりあせんき)とは? 意味や使い方 - コトバンク]</ref>、自らに対する種々の非難に対する弁明を意図したものである<ref name="ガリア戦記"/>。簡潔雄渾な名文として名高く<ref name="ガリア戦記"/>、第一級の歴史書であるとともにラテン文学の傑作とされている<ref name="ガリア戦記"/>。</div> <br><br> <div style="border:solid #999 1px;background:#F8F8F8;max-width:60%;padding:0.5em 1em;margin:0.5em auto;align:left;overflow:auto;text-align:justify;"> 『ガリア戦記』冒頭部分の英語圏の人による朗読を聴いてみよう。 Gallia est omnis<!--omnes--> dīvīsa in partēs trēs; quārum ūnam incolunt Belgae, aliam Aquītānī, tertiam quī<!--qui--> ipsōrum linguā Celtae, nostrā Gallī appellantur. Hī omnēs linguā, īnstitūtīs, lēgibus inter sē differunt. Gallōs ab Aquītānīs Garumna flūmen, ā Belgīs Mātrona et Sēquana dīvidit. ::::: [[File:La-cls-de-bello-gallico.ogg]] ::::::([[w:Vorbis|Ogg Vorbis]] 音声ファイル、<strong>長さ 54秒</strong>、155 kbps) </div> == 各巻対訳 == *[[ガリア戦記 第1巻]](54節){{進捗|25%|2009-07-28}}<u>(作成途上)</u>:[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェティイー族]]との戦役。[[w:アリオウィストゥス|アリオウィストゥス]]との戦役。 *[[ガリア戦記 第2巻]](35節){{進捗|75%|2022-04-25}}:[[w:ベルガエ人|ベルガエ人]]同盟軍との戦役、大西洋岸の征服。     *[[ガリア戦記 第3巻]](29節){{進捗|75%|2022-10-31}}:アルプスの戦い、[[w:アレモリカ|大西洋岸]]および[[w:アクィタニア|アクィータニア]]の平定。 <!--【2007年4月30日から】--> *[[ガリア戦記 第4巻]](38節){{進捗|75%|2023-07-24}}:[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人との戦役。[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]への初めての遠征。 *[[ガリア戦記 第5巻]](58節){{進捗|75%|2024-09-23}}:ブリタンニアへの再遠征。[[w:エブロネス族|エブローネース族]]ら諸部族の蜂起。 *[[ガリア戦記 第6巻]](44節){{進捗|75%|2025-10-26}}:ガッリアと[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]の社会と風習。エブローネース族らの平定。 *[[ガリア戦記 第7巻]](90節){{進捗|50%|2026-05-07}}:[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]らが率いるガッリア同盟軍との戦役。 *ガリア戦記 第8巻(55節):<u>(掲載未定)</u> == 注解編と用例集 == [[画像:Vercingétorix se rend à César 1886 HPMotte.jpg|thumb|right|280px|カエサルのもとへ向かう[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]](アンリ=ポール・モット [[w:fr:Henri-Paul Motte|(fr)]] 画、1886年)]] ;注解編 *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解編]] {{進捗|25%|2024-09-23}}</span>   <small>(2020年3月27日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[/注解編/写本と校訂版|/写本と校訂版]] {{進捗|25%|2025-07-27}}</span><!-- 2020-04-17 -->   <small>(2020年4月17日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[/注解編/表記のゆれ|/表記のゆれ]]  {{進捗|00%|2026-03-29}}</span><!--(2026-03-29)-->   <small>(2026年3月29日から)</small> *各巻の注解 **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第1巻/注解|/第1巻注解]] {{進捗|25%|2020-06-01}}</span>   <small>(2020年3月27日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第2巻/注解|/第2巻注解]] {{進捗|25%|2022-05-05}}</span>   <small>(2021年8月26日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第3巻/注解|/第3巻注解]] {{進捗|25%|2022-10-27}}</span>   <small>(2022年3月27日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第4巻/注解|/第4巻注解]] {{進捗|25%|2023-07-10}}</span>   <small>(2022年10月20日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第5巻/注解|/第5巻注解]] {{進捗|25%|2024-09-23}}</span>   <small>(2023年07月20日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第6巻/注解|/第6巻注解]] {{進捗|25%|2025-11-05}}</span>   <small>(2024年09月09日から)</small> **<span style="background-color:#ffd;">[[ガリア戦記 第7巻/注解|/第7巻注解]] {{進捗|00%|2026-04-21}}</span>   <small>(2025年10月20日から)</small> ;用例集 *<span style="background-colo:#ffd;">[[/用例集]] {{進捗|25%|2020-03-29}}</span><!-- 2020-03-29 --> ;ガリア語 *<span style="background-colo:#ffd;">[[/ガリア語の名前]] {{進捗|00%|2025-12-07}}</span><!-- 2021-09-25 --> == 付録1 == {{Wikipedia|ガリア戦記|ガリア戦記}} {{Wiktionary|la:Commentarii_de_bello_Gallico|ガリア戦記}} {{Commons|Category:Gallic_War|ガリア戦争}} <!-- *[[/あらすじ]]:各巻のあらすじ --> *[[/内容目次]]:巻・章・節の内容を記した目次 {{進捗|75%|2011-04-02}} *[[/参照画像一覧]]:本文で参照した画像一覧  {{進捗|75%|2023-11-05}} *[[/ガリアの河川]]:本書で言及される河川  {{進捗|00%|2023-01-07}}<!--【2021年11月22日より】--> *[[/関連年表]] *[[/対訳語彙集 (羅和)]] - [[/対訳語彙集 (羅英)]] **[[/人物一覧 (羅和)]] **[[/部族一覧 (羅和)]] **[[/地名一覧 (羅和)]] {{進捗|25%|2010-04-07}} == 付録2 == *<span style="background-color:#ffa;">'''[[古代ローマの不定時法]]'''   {{進捗|50%|2020-08-24}}</span> <!-- 2016-12-31 --> *<span style="background-color:#ffb;">[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/ラテン語の紀年法|/ラテン語の紀年法]]   {{進捗|75%|2009-01-12}}</span> *<span style="background-color:#ffb;">[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/古代ローマの攻城兵器|/古代ローマの攻城兵器]] {{進捗|00%|2019-08-06}}</span> *<span style="background-color:#ffffcc;">[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/古代ローマの軍旗類|/古代ローマの軍旗類]]  {{進捗|00%|2022-01-22}}</span><!--【2022年1月22日より】--> *[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位|/通貨・計量単位]]    {{進捗|25%|2020-12-27}}</span> == 原文出典 == {{Wikisource|la:Commentarii de bello Gallico|ガリア戦記}} {{進捗状況}} *ラテン語版ウィキソース:[[s:la:Commentarii_de_bello_Gallico|Commentarii de bello Gallico]](ただし、校訂本の出典記載なし! しかも誤植が多いので注意! α系写本の影響が強いと思われる。) :以下の校訂本を参照しながら、できるだけα系写本の影響を尊重しつつ、原文を修整した。 *トイプナー古典叢書(<small>[[w:la:Bibliotheca_scriptorum_Graecorum_et_Romanorum_Teubneriana|Bibliotheca scriptorum Graecorum et Romanorum Teubneriana]]</small>) **C. Iulii Caesaris Commentarii Rerum Gestarum, edidit [[w:de:Otto_Seel|Otto Seel]], vol.I. Bellum Gallicum, [[w:la:Lipsia|Lipsiae]], Teubner, 1961. *:(オットー・ゼール(1907-1975)編。現代の代表的な校訂本。β系写本の影響がやや強い。絶版。) **C. Iulii Caesaris Commentarii Rerum Gestarum, edidit [[w:de:Wolfgang_Hering|Wolfgang Hering]], vol.I. Bellum Gallicum, Lipsiae, Teubner, 1987. *: ISBN 978-3-322-00351-5 (ISBN 3-322-00351-5) *:(ヴォルフガング・ヘーリンク編。最近の校訂本。写本の異同などの情報量、文の完成度はゼール版より劣ると思われる。) == 参考文献 == *ラテン語・英語対訳 **CAESAR: The Gallic War (with an English translation), by H. J. Edwards, [[w:en:Loeb_Classical_Library|Loeb Classical Library]](#72), [[w:en:Harvard_University_Press|Harvard University Press]], ISBN 979-0-674-99080-7 **:(1917年の初版以来、[[w:ローブ・クラシカルライブラリー|ローブ古典叢書]]の一冊として刊行され続けている読み物としての普及版) *ラテン語・日本語対訳 **『カエサル『ガリア戦記』第I巻』遠山一郎 訳注、大学書林、2009年、ISBN 978-4-475-02446-4 *日本語訳 **『ガリア戦記』 カエサル著、近山金次訳、岩波文庫(岩波書店)、1964年、ISBN 978-4-00-334071-4 **『ガリア戦記』 カエサル著、國原吉之助訳、講談社学術文庫、1994年、ISBN 978-4-06-159127-1 *英語訳 **CAESAR: The Gallic War (A new English translation) by Carolyn Hammond, [[w:en:Oxford World's Classics|Oxford World's Classics(OWC)]], [[w:en:Oxford University Press|Oxford University Press]], First published 1996 ; Reissued 2008、ISBN 978-0-19-954026-6(近年の新訳) *注釈書 **Gould, H.E. & J.L. Whiteley. C. Iuli Caesaris Commentariorum De Bello Gallico. Liber Quartus. (London: Macmillan & Co Ltd., 1968).;初級者向けの英文注釈がある。 **Caesar: De Bello Gallico V, Edited by R.C.Carrington (再版Bristol Classical Press, 1984), ISBN 0-86292-136-8 etc. == 関連項目 == *<span style="background-color:#ffea;">[[古典ラテン語]] {{進捗|00%|2018-04-18}} </span><!-- 2018-04-18 -->   <small>(2018年4月18日から)</small> *<span style="background-color:#ffe;">[[羅馬史略]]   {{進捗|00%|2022-08-18}}</span><!-- 2022-08-18 -->   <small>(2022年8月18日から)</small> == 関連記事 == *英語版ウィキソース:[[s:en:Commentaries_on_the_Gallic_War|Commentaries on the Gallic War]](英語訳) *フランス語版ウィキソース:[[s:fr:La_Guerre_des_Gaules|La Guerre des Gaules]](仏語訳) :  *ラテン語版ウィクショナリー:[[wikt:la:Commentarii_de_bello_Gallico|wikt:la:Commentarii de bello Gallico]] == 脚注 == <references /> == 外部リンク == *[http://www.forumromanum.org/literature/caesar/gallic.html Commentaries on the Gallic War]("corpus scriptorum latinorum" ラテン文学のデジタルライブラリー;英仏訳と地図付) *[http://www.debellogallico.org/index.cgi/bgtext Commentarii de Bello Gallico](ガリア戦記の日本語対訳サイト) *[http://itunes.apple.com/jp/podcast/classics-texts-caesar-de-bello/id183722640 Classics Texts :: Caesar, De Bello Gallico 2 (Study Speed)](『[[ガリア戦記 第2巻]]』の各節を[[w:ITunes|iTunes]]向けに読み上げた音声ファイルのダウンロードサイト) === Latein.me === *[https://www.latein.me/ Latein-Wörterbuch - Latein.me] (ラテン語-ドイツ語オンラインリソース) **[https://www.latein.me/text/3/Caesar Caesar - Übersetzungen] (カエサルの著作) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/33/De+Bello+Gallico+%28I%29/p/0 De Bello Gallico (I)] (第1巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/34/De+Bello+Gallico+%28II%29/p/0 De Bello Gallico (II)] (第2巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/35/De+Bello+Gallico+%28III%29/p/0 De Bello Gallico (III)] (第3巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/36/De+Bello+Gallico+%28IV%29/p/0 De Bello Gallico (IV)] (第4巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/37/De+Bello+Gallico+%28V%29/p/0 De Bello Gallico (V)] (第5巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/38/De+Bello+Gallico+%28VI%29/p/0 De Bello Gallico (VI)] (第6巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/39/De+Bello+Gallico+%28VII%29/p/0 De Bello Gallico (VII)] (第7巻) ***[https://www.latein.me/text/3/Caesar/40/De+Bello+Gallico+%28VIII%29/p/0 De Bello Gallico (VIII)] (第8巻) [[Category:ガリア戦記|*]] [[Category:ラテン語|かりあせんき]] [[Category:古典ラテン文学|かりあせんき]] [[Category:ガイウス・ユリウス・カエサルの著作|かりあせんき]] d7kql8zszorgwqbioth0rpz52dsqmyh 中学校国語 文法 0 6722 299307 291698 2026-05-08T02:12:51Z ~2026-27797-66 91402 /* 自立語と付属語 */ 動詞の語感を動詞の語幹に修正 299307 wikitext text/x-wiki :* [[中学校国語]] > '''中学校国語 文法''' 中学校の文法では、現代語の文法及び品詞(ひんし)などについて学ぶ。 == ※ 主に一年の範囲 == == 基礎知識 == まず、現代の日本語は、漢字と仮名(かな)を使って文章を構成するのが通常である。 このような文体のことを、「漢字仮名混じり文」という。つまり、現代日本語の標準的な文体は「漢字仮名混じり文」である。 念のために説明しておくが、仮名とは、平仮名(ひらがな)と片仮名(カタカナ)のことである。 また、平仮名は、その文字自体には意味が無い。 いっぽう、漢字には、意味がある。たとえば「た」という平仮名には意味が無い。しかし、「田」と書けば意味をもち、「田」の意味は農業のあれになる。 また、「他」も「田」も発音は同じ「た」と発音するが、しかし意味は違う。 漢字のように、その文字そのものが意味をもつ文字のことを'''表意文字'''という。 いっぽう、平仮名のように、文字単独では意味を持たない、あるいは意味の確定しない文字であり、発音だけを指定している文字のことを、'''表音文字'''という。 == 発音の用語 == 「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」の5つの音のことを'''母音'''(ぼいん)という。母音は単体(1音)で表現する。 なお、ローマ字のka, ki, ku ,ke ,ko のkの部分や、sa,si,su,se,so の s の部分のことを'''子音'''(しいん)という。子音は母音と組み合わせて構成する。 日本語の平仮名やカタカナには、子音を表す文字は無い。 日本語の仮名の発音は通常、母音(たとえば「あ」「い」「う」「え」「お」)、または、母音と子音 (たとえば「か」や「そ」など)の組み合わせで発音される。 == 日本語の文のかたち(言葉の単位) == 日本語は一つの文をいくつも重ねて全体として意味がわかるものを'''文章'''(ぶんしょう)とよぶ。<br> また、その中でも内容の大きなまとまりで分けられたものを、'''段落'''(だんらく)という。段落の始まりには、他の文より文の初めを一字下げるのが普通である。<br> その段落の中の、文章を組み立てているものを'''文'''(ぶん)と呼び、文の切れ目には句点(。)をつけるのが普通である。 場合によっては、「。」の代わりに、文の最後が「?」や「!」で終わる場合も、現代の日本語ではある。疑問がある場合に「?」を使う。びっくりした時や大声を出した声の場合などに「!」を使う。 たとえば :「数学のこの問題の解き方が分からないんです。教えてもらえませんか?」 とか :「僕は声をかけられたので振り向くと、なんとそこには、すっぱだかで鉄パイプをもった男がいた!」 などのように。 さて、文を発音や意味の上で不自然にならないように区切ったものを'''文節'''(ぶんせつ)と呼ぶ。 例 ::今日は国語と数学と英語のテストがありました。国語と英語は結構よくできたのですが、数学はあまりできませんでした。計算ミスが多かったのがいけなかったのだと思います。今日できなかったところは復習して今度は間違えないようにしたいと思います。 上の例の文章は、4つの文でできている。 そして最初の文は「今日は/国語と/数学と/英語の/テストが/ありました」と文節分けでき、6つの文節がある。 また、文節を分けるときには、間に「ネ」を入れるとうまく分けることができる。 例<br> 「今日は<u>ネ</u>/国語と<u>ネ</u>/数学と<u>ネ</u>/英語の<u>ネ</u>/テストが<u>ネ</u>/ありました<u>ネ</u>」とうまく文節で分けられる。 さらに、文節を、言葉の意味がなくならないようにさらに分けたものを、'''単語'''(たんご)という。これは、それだけで使える言葉の最小単位である。<br> たとえば、 例 ::今日は国語と数学と英語のテストがありました。 なら、 :「今日|は|国語|と|数学|と|英語|の|テスト|が|あり|まし|た」 と単語分けすることができる。 ===文節の役割(文の成分)=== 文節は役割から主語、述語、修飾語、接続語、独立語に分けることができる。 ==== 主語と述語 ==== '''主語'''(しゅご)は「何(誰)が」を表す、文の主題を提示したり、行動や様子の主を定める文節である。 たとえば例文「花が、さいた。」の主語は「花が」である。 一般に、主語は語尾(ごび)に「は」または「が」が付く場合が多い。 しかし、「僕も学校に行く」という文章では、「僕も」が主語である。なぜなら、行動の主は「僕」であるからである。 また、日本語の文には、主語が無い場合もある。 たとえば「学校に行くよ。」という文には、主語は無い。 また、ある単語の後ろに「は」または「が」がついても、かならずしも主語とは限らない。 たとえば、 :彼は犬が好きだ。 という文では、「犬が」は主語ではない。好きな行動の主は「彼」なので、彼がこの文の主語である。 また、 :今日はカレーを食べた。 の場合、カレーを食べたのは「今日」さんではなく、書き手の人がカレーを食べたと思われるので、「今日は」は主語ではない。この文「今日はカレーを食べた。」に主語は無い。 '''述語'''(じゅつご)は、「どうする」「どんなだ」「何だ」「ある・いる」「ない」を表す、何をどうするかなどの行為を示す部分、または何かの様子を示す部分のことである。 たとえば、「花が、さいた。」の述語は「さいた。」である。 なお、主語と述語のことをまとめて「主述」(しゅじゅつ)という。 主語と述語の関係のことを「主述の関係」という。 ==== 修飾語 ==== '''修飾語'''(しゅうしょくご)は主語・述語について、たとえば、どこでしたか、あるいはどのようにしたかなど、くわしく説明するために使われる文節の一種である。 たとえば、 :例文「弟が、まじめに 勉強する。」 なら「まじめに」の部分が修飾語である。 いっぽう、修飾語が説明している対象のことを被修飾語(ひしゅうしょくご)という。 「弟が、まじめに 勉強する。」なら、修飾語は「まじめに」であり、被修飾語が「勉強する」である。 :例文「きれいな 花が さいた。」 「きれいな」が修飾語で、被修飾語は「花」です。 :例文「きれいな チョウが いきなり 飛び立つ。」 「きれいな」は「チョウ」を修飾する修飾語で(つまり「きれいな」が修飾語)、被修飾語は「チョウ」です。「いきなり」は「飛び立つ」を修飾する修飾語です(つまり「いきなり」が修飾語)。 この例文のように、ひとつの文に2つ以上の修飾語のある場合もあります。<br> また、修飾語と被修飾語の関係を、「修飾・被修飾の関係」という。 ==== その他 ==== または単語についての説明や意味をつけくわえる。特にあとで述べる用言(ようげん)を修飾するものを'''連用修飾語'''(れんようしゅうしょくご)と言う。 いっぽう、体言(たいげん)を修飾するものを'''連体修飾語'''(れんたいしゅうしょくご)と言い、修飾される言葉は'''被修飾語'''(ひしゅうしょくご)とよばれる。 たとえば、 ;例 :大きくボールを投げた。 この場合、「大きく」は連用修飾でしょうか、連体修飾でしょうか? ヒントとして、大きいのは何でしょうか? ボールでしょうか、それとも投げ方が大きいのでしょうか? 答えを言うと、この文で大きいのは投げ方ですので、つまり「大きく」は動詞の「投げた」を修飾しており、そして動詞は活用があるので用言ですので、つまり「大きく」は連用修飾です。 いっぽう、 ;例 :大きなボールを投げた。 なら、ボールが大きいわけですし、「ボール」は活用も無いので、ボールは体言です。なので、つまり「大きな」は連体修飾です。 ;例 :小さなボールを大きく投げる。 のように、ひとつの文に連用修飾と連体修飾の両方がふくまれている場合もあります。 '''接続語'''(せつぞくご)は他の文や文節との関係をあらわす。 接続語が何を修飾しているかが曖昧な場合があります。 ;例 :山田のエラーによる出塁。 エラーしたのが山田?出塁したのが山田? '''独立語'''(どくりつご)は、ほかの文節とは結びついてなくて、それだけで意味の通る語である。 :<u>こんにちは</u>、山田です。 :<u>さようなら</u>、またあした。 :<u>はい</u>、すぐやります。 あいさつ や あいづち などが、独立語になる場合が、よくあります。 :<u>先生</u>、これは何ですか? 上の例文の「先生」などのように、呼びかけも独立語になります。 :<u>山田さん</u>、頼みごとがあります。 上の例文の「山田さん」も独立語です。 いっぽう、 :<u>山田さんに</u>頼みごとがあります。 この例文(「山田さんに頼みごとがあります。」)の「山田さん」も「山田さんに」も独立語ではないです。 :<u>あのう</u>、頼みごとがあります。 この例文の「あのう」は独立語です。 :<u>東京</u>、それは私の出身地だ。 この例文の「東京」は独立語です。 ==== 連文節 ==== 二つ以上の文節がまとまって、ひとつの働きをする文節のことを'''連文節'''(れんぶんせつ)という。<br> 連文節には、主に、主部、述部、修飾部、接続部、独立部の5種類がある。 また、並立の関係にある文節も、おたがいに連文節である。 ===== 主部と述部 ===== ;主部 日本語で「主語」といった場合、単語の単位ですので、たとえば例文 :自分の消しゴムが無くなった。 の主語は、「消しゴム」です。「自分の消しゴム」は主語ではないです。 しかし、 :「自分の消しゴムが無くなった。なので、友達の消しゴムを借りている。」 という文章があったとして、「消しゴム」だけでは、「自分の消しゴム」なのか、「友達の消しゴム」なのか、不明です。 そこで、主語に、その主語にかかる修飾語をあわせたものを'''主部'''(しゅぶ)といいますので、この概念を導入しましょう。 :自分の消しゴムが無くなった。 の主部は、「自分の消しゴム」です。 ;述部 例文 :妹は食事をする。 の述語は、「する」です。しかし、「する」だけでは、何をするのか不明なので、いまいち不便でしょう。 そこで、述語にかかる修飾語と 述語じしん をまとめたものを'''述部'''(じゅつぶ)といいますので、この概念(がいねん)を導入しましょう。 この文「妹は食事をする。」の述部は、「食事をする」です。 :修飾部 例文 :「僕は昨日の晩にカレーを食べた。」 について、「昨日の」と「晩に」は、別々の文節ですが、しかし、この文の「晩」とはいつの晩かといえば「昨日」の晩ですので、「昨日の」と「晩に」は、ひとまとめに扱えると便利です。 そこで、'''修飾部'''(しゅうしょくぶ)という、関連のある一続きの修飾語をまとめる概念があるので、これを導入しましょう。 「昨日の晩に」で、ひとつの修飾部になります。 ===== 並立の連文節 ===== :この店の カレーは うまくて 安い。 「うまくて」と「やすい」は、別々の文節ですが、両方とも、「この店のカレー」の性質をあらわしているので、ひとまとめにできると便利です。 この「うまくて」と「やすい」のように、対等に他の同じ文節(例の場合は「カレーは」)に結びつく関係の文節のことを、'''並立'''(へいりつ)の関係といいます。 つまり、「うまくて」と「やすい」は、並立の関係にあります。 また、並立の関係にある単語を'''並立語'''といいます。 「うまくて」と「やすい」は、それぞれお互いに並立語です。 さきほどの例文では述語が並立していました。 ほかの例文では、主語が並立している場合もあります。たとえば :「父と母が来た。」 という例文では、「父」と「母」が並立の関係であり、お互いに並立語です。 == 自立語と付属語 == 単独で文節を作ることができる単語のことを'''自立語'''(じりつご)という。 たとえば、「学校に行く。」という文のうち、「学校」は自立語である。 いっぽう、「に」は自立語ではない。 原則として、一つの文節には一つの自立語しかないが、例外的に「松の木」「男の子」「読むこと」のように二つ以上の自立語を組み合わせた文節もある。 なお、「行く」の「行」を自立語と解釈する場合もある。 なお、「学校に」でひとつの文節、「行く」でもうひとつの文節なので、原則「一つの文節には一つの自立語しかない」を満たしている。 いっぽう、「学校に行く。」の「に」は自立語ではなく付属語という。 付属語はかならず自立語の下について、しかも付属語だけでは意味を成さない。 名詞は普通、自立語に分類する。 動詞の語幹を自立語に分類する。 動詞の活用語尾(「行く」の「く」の部分や、「行った」の「た」の部分)は、付属語に分類する。 たとえば(学校に)「行った」のうち、自立語は「行っ」、付属語は「た」である。 (学校に)「行ったらしい」では、付属語は「た」と「らしい」の2つである。このように、ひとつの文節に付属語が2個以上ある場合もある。 (学校に)「行ったらしいね」なら、付属語は「た」「らしい」「ね」の3つである。 :(※ 範囲外)1990年代ごろの昔のカリキュラムだが、日本の中学では、日本の言語は、言語学でいうところの「膠着語」(こうちゃくご)に分類されると習った。しかし、現代の中学の国語では習わないし、検定教科書でも「膠着語」の話題は扱われていない。いちぶの参考書で、「膠着語」(こうちゃくご)の用語が紹介されている。 :「膠着語」という専門用語だけ知っていても、あまり実用できないので、中学生はあまり「膠着語」に深入りしなくてよい。 == 活用 == 「行く」(いく)は「行った」(いった)、「行けば」(いけば)、「行きたい」などのように、続く単語や言い切ったりするときに、規則にしたがって、形に変化します。 たとえば、「学校に行ったなら」と「なら」が続く場合には手前には「行った」がきます。けっして、「行けばなら」(×)などとは言いません。 このように、単語の形が規則にしたがって変わることを'''活用'''(かつよう)といいます。 自立語にも、活用のあるものと無いものがあります。 たとえば、「学校」は自立語ですが、活用がありません。 「行く」(あるいは「行った」)には、活用があります。 付属語にも、活用のあるものと無いものとがあります。 === 用言と体言 === ==== 用言 ==== 活用のある自立語のことを'''用言'''(ようげん)と言います。 用言は普通、述語になれます。 後述するが、動詞・形容詞・形容動詞が、用言に分類されるのが一般的です。 動詞とは、「走る」「書く」などのように動作を表す言葉です。「走る」なら、たとえば「走らない」「走れば」などのような活用があります。 形容詞とは、「広い」「赤い」などのような、言葉です。「広い」なら、たとえば「広く」「広ければ」などのように活用があります。 用言の性質として :下につく言葉によって言葉の一部が変化する(活用する)。 :用言はそれだけで述語・修飾語・独立語になれるが、単独では主語にはなれない。 :主語にするには形式名詞「こと」「とき」などを接続する必要がある。 などの性質があります。 == 体言 == 自立語の中でも活用がなく、文の主題となりうるものを'''体言'''(たいげん)という。 後述しますが、名詞(めいし)に分類されるものが体言である場合が普通です。 名詞とは、「ビル」「学校」「月曜日」などのように、ものの名前になることのできる言葉のことです。 体言は「が・は・も・こそ・さえ」などの言葉を下につけることで主語になるのが最大の特徴である。原則として主語になるのは体言のみである。また、単独で独立語にすることもできる。助詞・助動詞をつければ修飾語にもなる。また、下に「だ・です」をつければ述語にもなるが、単独で述語にすることは少なく、体言のみで文を終わらせることを特に'''体言止め'''(たいげんどめ)という。 例として、「歴史、それは一つのロマンだ」いう文を見てみる。まず最初の「歴史」は文の主題を提示する独立語である。「それは」は「それ」+「は」で主語を作り、「一つの」は「一つ」+「の」で修飾語となり、「ロマンだ」は「ロマン」+「だ」で述語になったものである。 == 品詞 == 単語を役割ごとに分類したものを'''品詞'''(ひんし)という。日本語の品詞は動詞(どうし)、形容詞(けいようし)、形容動詞(けいようどうし)、名詞(めいし)、(代名詞(だいめいし))、副詞(ふくし)、連体詞(れんたいし)、接続詞(せつぞくし)、感動詞(かんどうし)、助動詞(じょどうし)、助詞(じょし)の10種類(代名詞を別に数えると11種類)ある。 === 動詞 === 「歩く」「書く」「読む」「食べる」など、活用があり、主に動作をあらわす言葉が動詞です。 たとえば「歩く」なら、 「歩けば」「歩きます」「歩きたい」「歩けよ。」「歩かなければ」・・・のように活用できるので、「歩く」は動詞です。 また、動詞は述語になることができる。 たとえば「駅まで歩こう。」のように、述語になっています。 動詞には活用があるが、最後の音がウの段の音にした場合を、文法上での基準の形とする。 たとえば、「歩く」が、動詞「歩く」の基準となる形である。なぜなら、「歩く」は「く」というウ段の音で終わってるからである。 いっぽう、「歩け」「歩き」などは、どんなに話し手が強く言ってても、最後の音がウ段でないので、動詞「歩く」の基準の形ではない。 同様に、動詞「書く」の標準の形は「書く」である。 「書け」「書き」は、動詞「書く」の基準の形ではない。 また、「歩きよりも走りでゴールまで行こう。」のように、歩行という意味での「歩き」は活用が無いので、動詞ではないです。 「歩くスピードが速い。」のように、体言を修飾する場合にも動詞(例文の「歩く」は動詞として、あつかう)が使われる場合もあります。 === 名詞 === 名詞には、いろいろな種類がある。 ==== 名詞の種類 ==== * 固有名詞 「京都」「夏目漱石」などのように、特定の地名や人名などをあらわす名詞のことを'''固有名詞'''(こゆう めいし)という。 * 普通名詞 「ボール」「茶」「人」「犬」「机」など、特定の人名や地名をあらわしていない、普通の名詞のことを'''普通名詞'''(ふつうめいし)という。 * 数詞 「一人」「二つ」「二枚」「一枚」「三本」「三人」、などは、それぞれ'''数詞'''(すうし)といいます。 * 形式名詞 :「サインを書きますので、書くものを、かしてください。」 のような文での「もの」、 または :「面白いことがあった。」 の「こと」のような名詞を、'''形式名詞'''という。 * 代名詞 「僕」「それ」「彼」「あれ」「あなた」などのように、'''代名詞'''がある。 ※ 代名詞を名詞とは別の品詞と解釈する場合もある。 代名詞のうち、「僕」「私」「あなた」「彼」「彼女」「俺」などの、普通は人を指す場合につかう代名詞のことを'''人称代名詞'''(にんしょう だいめいし)という。 いっぽう、「これ」、「それ」、「あれ」、「どれ」などは物や場所に使う代名詞であり、このような代名詞を'''指示代名詞'''(しじだいめいし)または'''指示語'''という。小学校で習った、いわゆる「こそあど言葉」が、指示代名詞です。 代名詞を分類すると、主に、人称代名詞または指示代名詞の、二通りに分類できる。 代名詞は、活用がない語である。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |+ 指示代名詞の一覧 |- ! !! 近称 !! 中称 !! 遠称 !! 不定称 |- | 人 || このかた || そのかた || あのかた || どのかた |- | 事物 || これ || それ || あれ || どれ |- | 場所 || ここ || そこ || あそこ || どこ |- | 方向 || こちら || そちら || あちら || どちら |} この一覧表にあるのは、あくまで指示代名詞だけである。 けっして全ての代名詞が一覧になっているわけではない。指示代名詞でない代名詞は、この一覧表には、まったく記載されていない。 代名詞には、指示代名詞でない代名詞も存在し、「わたし」「あなた」「ぼく」「彼」「彼女」など、代名詞は、いくつもある。 ==== 名詞の性質 ==== 名詞は普通、自立語です。 === 副詞 === 副詞とは、例をあげると「ゆっくり」とか「もっと」「とても」とか、「のそのそ」「はっきり」などである。 副詞は活用がない語であり、主に用言を修飾し、修飾語にしかならず、たいていの場合は連用修飾語になる。副詞には'''状態の副詞'''、'''程度の副詞'''、'''呼応(陳述・叙述)の副詞'''がある。 状態の副詞は主に動詞を修飾する。 程度の副詞は主に形容詞・形容動詞を修飾するが、他の副詞や名詞を修飾することもある。 ;呼応の副詞 「呼応の副詞」とは、 :「<u>決して</u>~ない」とかの「決して」の部分 :「<u>もし</u>~なら」とかの「もし」の部分 のように、あとにくる言葉に決まった言い方がくるのが呼応の副詞である。 たとえば、「決して」は、必ずいくつか後の文節に「ない」が来る。 「けっして、きのうはカレーを食べていない。」というように、「けっして」のあとには「ない」が来るのが普通。 :「全然、重くない。」 のように :「全然、~ない」 の「全然」も、21世紀の現代では、呼応の副詞である。(※ 三省堂の中1教科書が「全然」を呼応の副詞として紹介。) (※ 範囲外: )ただし、「全然」は明治時代くらいは、 :「生徒が全然、わるいです。」(夏目漱石が『坊っちゃん』で使ってる表現)のように、批判的な意味だが肯定形の述語が次にくる場合にも使われたことがある。 ※ このような事情があってか、三省堂いがいの他の教科書会社は、「全然」については紹介しないでいる。 :「とうてい、~ない」 の「とうてい」も、呼応の副詞である。(※ 三省堂の中1教科書が「とうてい」を呼応の副詞として紹介。) ;叙述の副詞 「叙述の副詞」(じょじゅつのふくし)または「陳述の副詞」とは、話し手の気持ちや判断を述べるための副詞である。 「おそらく」とか「きっと」などの、何かの可能性の程度を推測する副詞が、叙述の副詞の場合がある。 これ以外にも、 :「<u>まるで</u>~のようだ。」 または :「まるで~なようだ」 とかの「まるで」の部分も、叙述の副詞である。 教科書によっては「呼応の副詞」を「叙述の副詞」と完全に同一視して分類する場合もある(※ たとえば学校図書(教科書会社名)では同一視している)。 たとえば、 :「おそらく~だろう。」 :「たぶん~だろう。」 のように、「おそらく」・「たぶん」のあとには、「だろう」または「であろう」「でしょう」などが来る場合がよくある。(※ 学校図書が、「おそらく」を呼応の副詞としている。三省堂が「たぶん」を呼応の副詞としている) :※ しかし「おそらく、きのうはカレーを食べたにちがいない。」とか「おそらく、きのうの夕食はソバだったのだ。」などのように言う場合もあるので、はたして呼応の副詞としていいのかという疑問もあるだろう。学校図書いがいの教科書会社は、「おそらく」を呼応の副詞とは紹介していない。「たぶん」も同様。 :「なぜ~か」 :「どうして~か」 などの疑問の意味の副詞も、呼応の副詞に分類される場合がある。(※ 光村図書の中3教科書が「どうして」を呼応の副詞として紹介、教育出版の中2教科書が「なぜ」を呼応の副詞として紹介している。) :(※ 範囲外: )しかし、現実には、「なぜ、壊してしまった。」とか「どうして、教えてくれない。」のように、末尾に「か」をつけないで使う場合もよくある。 叙述・陳述の副詞は、連用修飾語である。よって、叙述・陳述の副詞や、呼応の副詞の副詞の部分は、ほかの体言については修飾しないのが普通である。 '''状態の副詞'''は主に動詞を修飾する。 :<u>ゆっくり</u>歩く。 の「ゆっくり」は、状態の副詞である。 ;程度の副詞 程度の副詞は、 「かなり」・「もっと」・「とても」のように、程度をあらわす副詞である。 :「少し暑い」 の「少し」は、副詞である(この例文での「少し」は形容詞ではない)。 「ずっと」のように、時間のスケールの程度を表す副詞も、程度の副詞である。 「<u>もっと</u>大きく」のように、程度の副詞は主に形容詞・形容動詞を修飾する場合が典型的だが、 「<u>もっと</u>右。」「<u>もっと</u>昔から。」 のように名詞などの体言を修飾することもある。 また、「<u>もっと</u>ゆっくり歩いて。」のように、程度の副詞(例文では「もっと」)が、ほかの副詞(例文では「ゆっくり」)を修飾する場合がある。 === 一覧表 === {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! 副詞の種類 !! 特徴 !! 例 |- | 状態の副詞 || 動詞を修飾する || もっと、 ゆっくり、  |- | 程度の副詞 || 形容詞・形容動詞・副詞・名詞を修飾する || とても、 たくさん、 すこし、  |- | 陳述の副詞 || 話し手の気持ちを表現する || きっと、 やっぱり  |- | 呼応の副詞 || 決まった助動詞を導く || 全く、 まるで、 |} === 連体詞 === 指示語である「あの」「その」や「大きな」などがある。体言を修飾し、必ず連体修飾語になる。活用がない語。 連体詞の直後には、かならず体言がつく。 :※ 連体詞については、2年でくわしく習う。wikibooksでは説明の形式の都合上、1年の項目でまとめて説明するので、読者はよく分からなければ次以降の単元を先に読んでください。 「大きな」 など一部の連体詞と形容詞(「大きい」)は、基準の形が似ているが、しかし別の品詞である。 「大きい」は形容詞であるが、「大きな」は連体詞である。 たとえば形容詞「うつくしい」の場合、「美しかった」「美しく」「美しい」「美しければ」のような活用になる。 「うつくしな」(×)とは言わない。つまり、形容詞に「◯◯な」の形は無い。 なので、「大きな」は、形容詞とは別の品詞でなければならない。つまり、「大きな」は連体詞である。 同様に、「小さな」も連体詞である。 「たいした話だ。」などの「たいした」も連体詞である。 ;「この」「その」「あの」「どの」 「この」「その」「あの」「どの」は連体詞である。 ;「あらゆる」「いかなる」 「あらゆる状況」、「いかなる困難」などの「あらゆる」「いかなる」も連体詞である。 * まぎらわしい連体詞 :(※ 主に中2の範囲) 動詞など他の品詞とまぎらわしい連体詞が、いくつかある。 ;「ある」 :<u>ある</u>人が教えてくれた。  (連体詞) などの修飾語としての「ある」は、学校文法では連体詞に分類する。 いっぽう :机の上に参考書が<u>ある</u>。  (動詞) の「ある」は、動詞である。 このように、同じ「ある」という形でも、文脈や位置によって品詞が変わるので、品詞をさぐる場合には文章をよく読むこと。 ;「去る」(さる) :去る先月の第一木曜日、わが家にはエアコンが来た。 のような連体修飾語「去る」は連体詞である。 ;「大した」(たいした)・「大それた」(だいそれた)・「とんだ」 「大したヤツだな。」とか「大それた事をしてしまった。」とか「とんだ失敗をした。」「とんだ災難だったね。」などの「大した」「大それた」「とんだ」は、連体詞である。 === 品詞の転成 === たとえば、「走る」は動詞ですが、しかし「歩きよりも走りで行きたい。」などの「走り」は名詞です。 このように、動詞がもとになって派生した名詞があり、このような、ある品詞の単語が別の品詞の単語に派生することを転成といいます。 形容詞「大きい」と連体詞「大きな」も、転成の関係だと思われています。(※ 学校図書(検定教科書の出版社のひとつ)の解釈) 「楽しい」は形容詞ですが、「楽しむ」は動詞です。この「楽しい」と「楽しむ」も、転成の関係です。(※ 教育出版の解釈) === 感動詞 === 感動詞は'''感動・呼びかけ・応答・挨拶'''の4種類ある。「おはよう」「ああ」などがある。ある状態や個人の感情、あいさつ や返事などを表す。活用がない語。ふつう、自立語である。単独で文にすることが多いが、文の中にあるときは独立語とする。 典型的な4つの例: (※ 下線部が感動詞) ::では、<u>さようなら</u>。(あいさつ) ::<u>ねえ</u>、僕にもちょうだいよ。(呼びかけ) ::<u>ああ</u>、きれいだなあ。(感動) ::<u>はい</u>、山田です。(応答) いろいろな例 ::<u>はい</u>、すぐにやります。(応答) ::<u>いえ</u>、違います。(応答) ::<u>おはよう</u>、山田くん。(あいさつ) === 接続詞 === 「そして」「だから」「でもって(話し言葉)」などが該当する。活用がない語である。文や文節を繋いで関係をはっきりさせる語で、必ず接続語になる。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! 役割 !! 意味 !! 単語 |- | 順接(じゅんせつ) || 前の文の結果として後の文を導く || だから、したがって |- | 逆接(ぎゃくせつ) || 前の文とは反対の内容として後の文を導く || しかし、だが |- | 並立(へいりつ)・累加(るいか) || 前の文と後の文は対等で、話題を列挙・追加する || そして、また、さらに |- | 説明・例示(れいじ) || 前の文を言い換えたり、例を出す || つまり、たとえば |- | 対比(たいひ)・選択 || 複数のものを挙げて比べたり、選んだりする || 一方、または、あるいは |- | 説明(せつめい) | 事柄の理由を後で説明する。 | なぜなら、それというのは |- | 転換(てんかん) || 前の話題から転じて別の話題を提供する || さて、ところで |} :※ 検定教科書によっては、「並立・累加」の「並立」を、かわりに「並列」(へいれつ)という場合もある。たとえば光村図書の中1国語の教科書では、「並列・累加」で紹介している。 === 助動詞 === 「きのう、カレーを買った。」の「た」は、過去をあらわす助動詞です。 助動詞とは、活用のある付属語です。 「買った」は、「買ったら」や「買ってれ(ば)」などのように活用します。 つまり、「た」は「たら」「てれ」のように活用します。 いっぽう、「カレーをかってやろう。」の「て」には、過去の意味は無く、つまり「て」は別の品詞です。この場合の「て」は助詞です。助詞は、活用のない付属語です。 「山田の好きな食べ物はカレーだそうだ。」の「そうだ」も助動詞です。 「そうだ」は「そうだっ(た)」「そうな」「そうなら」のように活用します。 「カレーを食べたい。」の「たい」も助動詞であり、願望・希望をあらわす助動詞です。 「食べたい」は「食べたけれ(ば)」「食べたく」「食べたか(ろう)」などのように活用します。 == ※ 主に二年の範囲 == ==活用== 動詞、形容詞、形容動詞、助動詞は下につく言葉によって語の一部または全体が変化する。このことを'''活用'''(かつよう)という。 たとえば、動詞「話す」は、「話さ(ない)」(未然)、「話し(ます)」(連用)、「話す(。)」(終始)、「話す(とき)」(連体)、「話せば」(仮定)、「話せ」(命令)のように活用します。 活用の変化後のそれぞれの形を'''活用形'''(かつようけい)という。 たとえば、動詞の活用形には、 :・ 未然形(みぜんけい) :・ 連用形(れんようけい) :・ 終始形(しゅうしけい) :・ 連体形(れんたいけい) :・ 仮定形(かていけい) :・ 命令形(めいれいけい) の6種類がある。 活用表の「未然・連用・終止・連体・仮定・命令」は、必ずこの順番で覚える。どの参考書でも、この順番である。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- !活用形!!性質!!接続例 |- |未然形(みぜんけい)||否定やまだ行っていないこと、これから行うことを意味する。||ない(助動詞) う |- |連用形(れんようけい)||用言や多くの助動詞に接続する。||ます た て なる 、(読点) |- |終止形(しゅうしけい)||言い切りの形。ただし、推定などの助動詞や助詞が接続することもある。||。(句点) が  |- |連体形(れんたいけい)||体言に接続する。||とき こと |- |仮定形(かていけい)||物事を仮定する。||ば |- |命令形(めいれいけい)||命令の意味を持たせる。終助詞が接続することがある。||!(感嘆符) よ  |} また、用言の多くは変化する部分と変化しない部分がある。変化する部分を'''活用語尾'''(かつようごび)と言い、変化しない部分を'''語幹'''(ごかん)という。助動詞の中には語幹や活用が事実上ないものもある。 たとえば、動詞「話す」の語幹は、「話」(はな)の部分です。 「話せ」の「せ」 や 「話す」の「す」 などが、(つまり「せ」や「す」の部分が)活用語尾です。 ==== 動詞 ==== 動作を表す言葉で、述語として文の最後につくことが多い。最後が「う段」(ローマ字で書いたとき「遊ぶ(asobu)」「見る(miru)」のようにuで終わること)の音で終わる。また、五段活用動詞の連用形は名詞に変わることがある。例としては、「ひかり(動詞「ひかる」より)」「読み(動詞「読む」より)」などがある。 [[Image:動詞の活用(日本語).png|thumb|left|500px|動詞の活用(日本語)]] {{clear}} たとえば、上記の「咲く」の場合、 「咲か(ない)」「咲き(ます)」「咲く(。)」「咲く(とき)」「咲け(ば)」「咲け」のように活用される。 また、上記の表のように、活用形や語幹、活用語尾などをひとまとめにした表のことを'''活用表'''といいます。 「来る」(くる)、「する」、などの一部の動詞には語幹が無い。 五段活用では、下記の表のように、語幹の最後の文字の所属する行ごとに、活用形が変わる。 たとえば、「行かない」・「話さない」のように言うことはある。しかし、けっして「行さない(×)」「話かない(×)」のようには活用しないという事である。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! style="text-align: left;" colspan="4" | 五段活用 |- | style="text-align: left;" colspan="4" | 行く |- ! 語感 !! 活用形 !! 活用語尾 !! 接続例 |- | style="text-align: left;" rowspan="6" | い || 未然形 || ―か <br>―こ || ない う よう |- | 連用形 || ―き <br>―っ || ます た て |- | 終止形 || ―く || 。(句点) |- | 連体形 || ―く || とき |- | 仮定形 || ―け || ば |- | 命令形 || ―け || ○ |} 活用は、下記のように、母音の部分が変わる。「話す(hanasu)」の場合なら、「hanas」の部分は、不変である。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! colspan=3 | 話す |- || hana || ―s'''a''' || ない |- | hana || ―s'''i'''  || ます |- | hana || ―s'''u''' || 。(句点) |- | hana || ―s'''u''' || とき |- | hana || ―s'''e''' || ば |- | hana || ―s'''e''' || ○ |} 命令形は、「行け」「書け」などのように命令の形で言い切るので、活用としての直後の接続は無い。(※ ただし、「行けよ」のように助詞「よ」などの助詞をつける場合はある。) 下記の動詞の一覧表でも同様に命令形は、命令の形で言い切るので、活用としての直後の接続は無い。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! style="text-align: left;" colspan="4" | 五段活用 |- | style="text-align: left;" colspan="4" | 話す |- ! 語感 !! 活用形 !! 活用語尾 !! 接続例 |- | style="text-align: left;" rowspan="6" | はな || 未然形 || ―さ <br>―そ || ない う よう |- | 連用形 || ―し <br>―っ || ます た て |- | 終止形 || ―す || 。(句点) |- | 連体形 || ―す || とき |- | 仮定形 || ―せ || ば |- | 命令形 || ―せ || ○ |} :(※ 範囲外: ) 現代日本語の文法だと、動詞の 終止形の活用 と 連体形の活用 が同じ動詞が多いが、しかし古語では 終止形の活用 と 連体形の活用 は違っていた。そういう理由もあってか、現代日本語の文法理論でも、終止形と連体形とを別個の活用形として区別する。 ;上一段活用 上一段活用(かみいちだん かつよう)をする動詞には、「生きる」・「起きる」・「似る」・「開ける」などがある。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! style="text-align: left;" colspan="4" | 上一段活用 |- | style="text-align: left;" colspan="4" | 生きる |- ! 語感 !! 活用形 !! 活用語尾 !! 接続例 |- | style="text-align: left;" rowspan="6" | い || 未然形 || ―き || ない よう |- | 連用形 || ―き || ます た て |- | 終止形 || ―きる || 。(句点) |- | 連体形 || ―きる || とき |- | 仮定形 || ―きれ || ば |- | 命令形 || ―きよ || ○ |} 「起きる」の語幹は「お」である。「おき」は語幹ではない。活用語尾には、すべて最初に「き」がついているが、だからといって語源を「おき」にしない。 もし、「おき」を語幹にしてしまうと、未然形と連用形の活用形が無くなってしまうが、そうなると不便である(※ 教育出版の見解)。 なので、「起きる」の語幹は「お」にされている。 「似る」・「見る」など、一部の動詞では、語幹と活用語尾が区別しづらい。 :※ 教科書では「似る」が紹介されている。この他にも、「着る」「見る」「いる」などがある。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! style="text-align: left;" colspan="4" | 上一段活用 |- | style="text-align: left;" colspan="4" | 似る |- ! 語感 !! 活用形 !! 活用語尾 !! 接続例 |- | style="text-align: left;" rowspan="6" | (に) || 未然形 || に || ない よう |- | 連用形 || に || ます た て |- | 終止形 || にる || 。(句点) |- | 連体形 || にる || とき |- | 仮定形 || にれ || ば |- | 命令形 || によ || ○ |} ;下一段活用 下一段活用(しもいちだん かつよう)をする動詞には、「教える」・「答える起きる」・「出る」がある(※ 検定教科書で紹介される動詞)。「受ける」「食べる」なども下一段活用である(※ 参考書などで紹介される動詞)。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! style="text-align: left;" colspan="4" | 下一段活用 |- | style="text-align: left;" colspan="4" | 教える |- ! 語感 !! 活用形 !! 活用語尾 !! 接続例 |- | style="text-align: left;" rowspan="6" | おし || 未然形 || ―え || ない よう |- | 連用形 || ―え || ます た て |- | 終止形 || ―える || 。(句点) |- | 連体形 || ―える || とき |- | 仮定形 || ―えれ || ば |- | 命令形 || ―えよ || ○ |} 「出る」など、一部の動詞には、語幹と活用語尾が区別しづらい。 :※ 教科書では「出る」が紹介されている。この他にも、「寝る」がある。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! style="text-align: left;" colspan="4" | 下一段活用 |- | style="text-align: left;" colspan="4" | 出る |- ! 語感 !! 活用形 !! 活用語尾 !! 接続例 |- | style="text-align: left;" rowspan="6" | (で) || 未然形 || で || ない よう |- | 連用形 || で || ます た て |- | 終止形 || でる || 。(句点) |- | 連体形 || でる || とき |- | 仮定形 || でれ || ば |- | 命令形 || でよ || ○ |} ;カ行変格活用 カ行変格活用になる動詞は「来る」(くる)一語のみである。 カ行変格活用の語幹は、活用と区別が無い。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! style="text-align: left;" colspan="4" | カ行変格活用 |- | style="text-align: left;" colspan="4" | 来る |- ! 語感 !! 活用形 !! 活用語尾 !! 接続例 |- | style="text-align: left;" rowspan="6" | ◯ || 未然形 || こ || ない よう |- | 連用形 || き || ます た て |- | 終止形 || くる || 。(句点) |- | 連体形 || くる || とき |- | 仮定形 || くれ || ば |- | 命令形 || こい || ○ |} ;サ行変格活用 サ行変格活用になる動詞は「する」と、「料理する」「勉強する」のように「する」が後ろについて出来た複合動詞「◯◯する」のみである。 サ行変格活用の語幹は、活用と区別が無い。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! style="text-align: left;" colspan="4" | サ行変格活用 |- | style="text-align: left;" colspan="4" | する |- ! 語感 !! 活用形 !! 活用語尾 !! 接続例 |- | style="text-align: left;" rowspan="6" | ◯ || 未然形 || さ し せ || ない よう |- | 連用形 || し || ます た て |- | 終止形 || する || 。(句点) |- | 連体形 || する || とき |- | 仮定形 || すれ || ば |- | 命令形 || せよ しろ || ○ |} ===== 動詞の音便 ===== 動詞には、おもに、次のように三種類の'''音便'''(おんびん)があります。 ;イ音便(いおんびん) 「書か(ない)」(未然)、「書き(ます)」(連用)、「書く」(終始)、「書く(とき)」(連体)、「書け(ば)」(仮定)、「書け」(命令) というように、動詞「書く」は5段活用される。 しかし、「書いた」は、このどれにも当てはまらない。 「書いた」は、連用形「書き」+「た」が なまった音が由来だとされる。 このように、いくつかの動詞などで、活用語尾が「い」に変化する現象をイ音便(いおんびん)という。 ;促音便(そくおんびん) いっぽう、動詞「走る」(はしる)は、活用で「走った」のように言う場合があります。 この「走った」は、連用形「走り」+「た」が なまった音が由来だとされる。 このように、活用語尾が「っ」に変化する現象を'''促音便'''(そくおんびん)という。 ;撥音便(はつおんびん) 動詞「読む」は「読んだ」と活用される場合があまう。 これは、「読む」+「た」あるいは「読み」+「た」が由来だろうとされています。 この「読んだ」のように、「読む」または「読み」が「読ん」になるように、活用語尾が「ん」になることを'''撥音便'''(はつおんびん)といいます。 「撥」(はつ)とは、「はねる」という意味です。 動詞「飛ぶ」も「飛んだ」と活用されるので、撥音便のある動詞です。 * 備考 共通語では、音便のある動詞は、五段活用される動詞です。 しかし、方言では、ほかの活用をされる動詞でも音便のある場合があります。 '''促音'''(そくおん)とは、たとえば「だっこ」の真ん中の小さい「つ」、つまり「っ」の音のことをいう。 '''撥音'''(はつおん)とは、「ん」の音のことをいう。 なお、動詞の音便とは別に、形容詞にも「ウ音便」というのがある。くわしくは形容詞の節で説明する。 ===== 補助動詞 ===== 特殊な動詞に'''補助動詞'''というものがある。補助動詞とは、たとえば :「読んでみる」の「みる」、 :「遊んでいる」の「いる」、 :「Aという文字」の「いう」 の「みる」・「いる」・「いう」の部分が、それぞれ補助動詞である。 「補助動詞」は「補助」+「動詞」である。補+助動詞ではない。 本来これらは「見る」「居る」「言う」という意味があったのだが、その意味が薄れ、様子や状態を表す助動詞のような役割を果たすようになった。 このように、動詞ではあるが、ほかの単語について、補助的な意味をする動詞のことを'''補助動詞'''という。 形式動詞は普通の動詞と区別するためにひらがなで書くが、文節分けは行う。 助動詞と補助動詞とは違う。 :(※ 下記の補助動詞の多くは、三省堂と学校図書が紹介。) :買って<u>ある</u>。 :読んで<u>おく</u>。 :食べて<u>しまう</u>。 :減って<u>いく</u>。 などの「ある」・「おく」・「しまう」、「いく」も、それぞれ補助動詞である。 :教えて<u>あげる</u>。 :教えて<u>くれる</u>。 :教えて<u>もらう</u>。 の「あげる」・「くれる」・「もらう」も補助動詞である。 :教えて<u>いただく</u>。 :お教えに<u>なる</u>。 の「いただく」・「なる」も補助動詞である。 ===== 可能動詞 ===== 「行ける」・「書ける」のようにそれだけで可能の意味を含む動詞を特に'''可能動詞'''という。可能動詞は、すべて下一段活用の語である。また、可能動詞に命令形は無い。 学校文法で、可能動詞のもとになる動詞は、「行く」・「書く」など五段活用の動詞である。 たとえば :読む(五段) → 読める(下一段) :書く(五段) → 書ける(下一段) :走る(五段) → 走れる(下一段) :飛ぶ(五段) → 飛べる(下一段) :行く(五段) → 行ける(下一段) :帰る(五段) → 帰れる(下一段) :飲む(五段) → 飲める(下一段) など、もとになる動詞の活用は、すべて五段活用である。 いっぽう、上一段活用の「見る」や、下一段活用の「出る」など、五段活用でない動詞をもとに可能動詞とするのは、(小中高の)学校文法では誤りとされる。 つまり、「みれる(△)」「でれる(△)」などは、学校文法では誤りとされる。 「見る」や「出る」ことが可能なことを一語で言いたい場合、学校文法では、助動詞「られる」を使って、「みられる」・「でられる」というふうに言うのが正式であるとされる。 :(※ 範囲外: )いっぽう、「みれる(△)」「でれる(△)」などは、語末の助動詞「られる」から「ら」が欠落した表現だとして、俗(ぞく)に「ら抜き言葉」という。 :また、「食べる」は、下一段活用なので、可能の意味を表したい場合は「食べられる」が学校文法では正式だとされる。いっぽう「食べれる」(△)は、学校文法では誤りだとされている。 ===== 自動詞・他動詞 ===== 動詞は自動詞(じどうし)と他動詞(たどうし)に区別できる。自動詞は対象を必要とせず、ある動作や状態がそれ自身で行われることをいう。他動詞は必ず動作の目的や対象への働きかけを示す言葉が必要である。 例:「起きる」と「起こす」。 「起きる」が自動詞である。なぜなら「起きる」は動作の対象を必要としないため、「彼を起きる」という文章が作れない。 一方、「起こす」は動作の対象を示すことができるので、「彼を起こす」という文章が作れる。なので、「起こす」は他動詞である。<ref>このときに注意したいのは「道を歩く」という文のような場合である。この場合、「道を」は動作の目的ではなく手段であり、「歩く」は自動詞である。このように、「を」を入れられるか否かで自動詞・他動詞を判別するのは便利ではあるが、「を」が動作の目的を指す場合にのみ判断できるということを念頭においてほしい。なお、「歩く」の他動詞は「歩かす」である。</ref><ref>なお、日本語では自動詞・他動詞の区別はそれほど重要ではないという指摘もある。例えば英語の場合、A thief runs away.(泥棒が逃げる)という自動詞を使った受け身の文にすることはできない。しかし、日本語では「泥棒が逃げる」という文を「泥棒に逃げられる」という受け身の文にすることが可能である(他動詞の場合は英語・日本語共に受け身の文にできる)</ref>。 「水を流す」と「水に流れる」なら、「流す」が他動詞であり、「流れる」が自動詞である。 ==== 形容詞 ==== ものごとの様子を表す言葉で、修飾語や述語になることが多い。言い切りの形(終止形)が「い」で終わる。(例)すばらしい、美しい など。形容詞の語幹に「さ」をつけると名詞に変わる。 :「大きい」→「大きさ」、 :「高い」→「高さ」 など。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! 活用形 !! 活用語尾 !! 接続例 |- | 未然形 || ―かろ || う |- | 連用形 || ―かっ <br>―く <br>(―う)||た なる (ございます) |- | 終止形 || ―い || 。(句点) |- | 連体形 || ―い || とき |- | 仮定形 || ―けれ || ば |- | 命令形 || ○ || ○ |} ;例 :未然「かろ」は、たとえば「たとえ、なかろうと」、「もし、あつかろう(熱かろう)なら」「もし、さむかろう(寒かろう)なら」などの形容詞の語尾の「かろ」のこと。 :連用「あつかった」「あつく」 :終止「あつい」(「あつい。」) :連体「あつい」(あつい時(とき)、あつい事(こと)、あつい風呂、・・・など) :仮定「あつけれ」(「あつければ」) 特殊な形容詞として「ない」「ほしい」がある。「ない」は :「本がない。」 :「水がない。」 というように「無」の状態を表す場合と、 :外は明るく<u>ない</u>。 のように、ほかの形容詞の後ろにつく場合がある。 この、「明るくない。」の場合の「ない」のように、ほかの単語の補助としてつかう形容詞を'''補助形容詞'''という。 「明るくない」などの「ない」は、けっして助動詞ではない。なぜならば、 「やらない」「書かない」などの助動詞「ない」は「ぬ」に置きかえても意味が同じだし、「やらぬ」「書かぬ」と通じる。 しかし「明るくない」はけっして「明るくぬ(×)」とは言わない。なので、「明るくない」の「ない」は助動詞ではない。 また、格助詞「は」を補って「明るくはない」という場合はあるが、しかし、「書かはない(×)」とは言わない。 このように、補助形容詞と助動詞とは、区別する必要がある。 なお、「この本に書いて<u>ある</u>。」の「ある」は補助動詞である。(「ある」は形容詞ではない。) :「ある」の活用は、動詞の五段活用(あらない、あります、ある、あれば、あろう)なので、「ある」は形容詞ではなく(「ある」は)動詞である。 「花が咲いて<u>いる</u>。」の「いる」は補助動詞である。(「いる」は形容詞ではない。) :「いる」の活用は、動詞の上一段活用である。「いる」は形容詞ではない。「いる」は動詞である。 なお、補助動詞と補助形容詞をまとめて、'''補助用言'''(ほじょ ようげん)という。 なお、「ほしい」は同じ意味の英語の"want"は動詞だが、しかし日本語の「ほしい」の活用は形容詞(「ほしかろう」、「ほしく」、「ほしけれ」)の活用である。 「ほしい」も :「教えてほしい。」 のように、ほかの動詞のうしろに補助的につくので、「ほしい」も補助用言である。 日本語で補助形容詞は「ない」と「ほしい」だけである。 :(※ もし「ほしい」を動詞として分類する場合は、日本語の補助形容詞は「ない」だけになる。教科書会社によって、「ほしい」を動詞とするか形容詞とするか会社ごとに違うので、「ほしい」がどちらかは暗記しなくていい。) 補助用言をふくむ文章を、文節ごとに分かる場合には、補助用言は前の文節とひとつにまとめて一文節として数える(※ 教育出版の見解)。 つまり、 例 :「猫が歩いている。」 という文章では、「歩いている」で、1文節と数える。 つまり、「猫が歩いている。」という文は、「猫は」と「歩いている。」で、合計2個の文節がある。 また、補助用言は普通、ひらがなで書く(※ 三省堂の見解)。 * 例外 (批判的な意味での)「'''くだらない'''」、(「粗末にすべきではない」(大切に扱うべきだ)という意味での)「'''もったいない'''」などは、 たとえば「くだらない」なら、あたかも形式的には、動詞「くだる」の未然形に助動詞「ない」がついたように見えるが、 しかし、「くだらない」一語で形容詞として扱う。 「もったいない」も、「もったいない」一語で形容詞として扱う。(※ 教育出版が中3教科書で「くだらない」「もったいない」「きたない」などを紹介している。) ==== 形容動詞 ==== 「静かだ」・「きれいだ」などのように、ものごとの様子を表す言葉で、修飾語や述語になることが多い。言い切りの形(終止形)が「だ」または「です」で終わる。特殊な形容動詞には「あんなだ」「こんなだ」がある。 形容動詞は、活用のある自立語で、単独で述語になることができる。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- ! 活用形 !! 通常の活用語尾 !! 丁寧語 !! 接続例 |- | 未然形 || ―だろ || ―でしょ || う |- | 連用形 || ―だっ ―で ―に || でし || た ある なる |- | 終止形 || ―だ || ―です || 。(句点) |- | 連体形 || ―な || (―です) || こと |- | 仮定形 || ―なら || (―ですれ) || ば |- | 命令形 || ○ || ○ || ○ |} 形容動詞に命令形は無い。 「静かにしろ」のような命令表現は、学校文法では「しろ」の部分が動詞「する」の命令形であると解釈する。なので、形容動詞の部分「静かに」そのものには命令形が無いと学校文法では考える。 なお、形容動詞でないが混同しやすい表現として、連体詞「大きな」がある。「大きだろう(×)」とは言わないので、「大きな」は連体詞である。 === 体言 === 自立語の中でも活用がなく、文の主題となりうるものを'''体言'''(たいげん)という。体言は「が・は・も・こそ・さえ」などの言葉を下につけることで主語になるのが最大の特徴である。原則として主語になるのは体言のみである。また、単独で独立語にすることもできる。助詞・助動詞をつければ修飾語にもなる。また、下に「だ・です」をつければ述語にもなるが、単独で述語にすることは少なく、体言のみで文を終わらせることを特に'''体言止め'''(たいげんどめ)という。 例として、「歴史、それは一つのロマンだ」いう文を見てみる。まず最初の「歴史」は文の主題を提示する独立語である。「それは」は「それ」+「は」で主語を作り、「一つの」は「一つ」+「の」で修飾語となり、「ロマンだ」は「ロマン」+「だ」で述語になったものである。 ==== 名詞 ==== 名詞(めいし)とは、ものの名前を表す言葉。その他、数字なども名詞とする。活用がない語。ほかにも用言を体言のようなものにする働きを持つ「こと」「とき」「ため」などがある。これらは本来「事(ものごと)」「時(時間)」「為(理由や対象をさす)」という意味があったが、それらの意味が薄れ、単に用言に接続して用言に体言のような働きを持たせる文節をつくる言葉になった。これらを'''形式名詞'''という。形式名詞は普通は平がなで書き、文節分けはしない。 {| class="wikitable" style="text-align:center;" |- !名詞の種類!!意味!!例 |- | 普通名詞 || 一般的なものの名前|| 山 川 本 |- | 固有名詞 || 特定の人名や地名 || 東京 夏目漱石 |- | 数詞 || 数字やものの数 || 1 2 3 五本 |- | 転成名詞 || 用言が名詞化したもの(形式名詞を接続したものは除く) || ひかり 暑さ さむけ |- | 複合名詞 || 二つ以上の名詞が接続したもの || 春風 男の子 |- | 形式名詞 || 用言に接続して名詞化させるもの || こと とき ため |} == 付属語 == 単独で文節をつくることができない単語を'''付属語'''(ふぞくご)と呼ぶ。 === 助動詞 === 文や文節に否定や断定、丁寧、推測、過去などの意味をつけくわえる語。主に用言・体言・助動詞に接続する。活用がある。 助動詞には、次のものがある。 ;使役(しえき)の助動詞 「せる」・「させる」 :※ 「使役」とは、比較的に古くからある言葉で「(部下や従者などに、仕事などを)行わせる」という意味であったが、しかし文法用語でいう「使役」は、やや意味が違う。文法でいう使役とは、仕事かどうかはどうでもよいし、身分も関係ない。文法用語でいう「使役」とは、単に、他人に何かをさせることである。 例 :本を 読ま<u>せる</u>。 :カレーを 食べさ<u>せる</u>。 活用は、「読ませれば」「読ませて」「読ませる」などのように活用する。 ;受け身・可能・自発・尊敬 の助動詞 「れる」・「られる」 例 :猫に さわ<u>られる</u>。(受け身) :僕は、9時なら起き<u>られる</u>よ。(可能) :院長先生が、本を書か<u>れる</u>。(尊敬) :この絵を見ると、小学生時代の記憶が思い出さ<u>れる</u>。(自発) 「書かれた」「書かれれば」「書かれる」などのように活用される。 ;打ち消し(否定)の助動詞「ない」・「ぬ」 例 :あいにく、知ら<u>ない</u>。 :知ら<u>ぬ</u>、存ぜ<u>ぬ</u>。 :猫(ねこ)が、あまり食べ<u>ない</u>。 「知らなかろう」・「知らぬ」・「知らなければ」などのように活用する。 「存ぜぬ」・「存ぜん」のように活用する。 なお、「何もない。」の「ない」は形容詞「なし」の変化であるので、助動詞ではない。 ;過去・完了・存続の助動詞「た」 例 :駅に着い<u>た</u>。(完了) この文の時点からみて、駅に到着したばかりだし、その文の時点で駅にいるので、完了である。 :彼は昔、マラソン選手だっ<u>た</u>。(過去) この文では、はたして現在ではマラソン選手かどうかは不明である。だが、過去にマラソン選手だったのは確かである。 :つるされ<u>た</u>服を手に取る。(存続) 服がつるされている時は、この文の時点からみて、過去ではなく現在なので、服はつるされつづけているので、存続である。 また、存続の場合、普通は「た」のあとに体言が続く。 ;希望の助動詞「たい」・「たがる」 :僕は理由を知り<u>たい</u>。 :彼も理由を知り<u>たがる</u>。 「たい」は普通、話し手が希望している場合に使う。 「たがる」は、話し手以外の第三者が希望している場合に使う。 「知りたい」の活用は、たとえば「知りたかった」「知りたく」「知りたい」「知りたければ」などのように活用する。 ;意志・推量・勧誘・の助動詞「う」・「よう」 :さあ、いっしょにやろ<u>う</u>。(勧誘) :さあ、いっしょに勉強し<u>よう</u>。(勧誘) :さてと、やろ<u>う</u>。(意志) :外は暑か<u>ろう</u>。(推量) 「そんな話があろうはずがない」の「あろう」の「う」が助動詞「う」である。活用は「う」しか形が無いが、しかし「あろうはず」のように体言「はず」につながるので、連体形である。終止形の「(あろ)う」と連体形の「(あろ)う」があるので、便宜的に「う」は助動詞として分類される。 「よう」も同様、便宜的に助動詞として分類される。 ;打ち消しの意志・推量の助動詞「まい」 :もう二度とこんな失敗はする<u>まい</u>。(打ち消しの意志) :どうせ、きみには、できはし<u>まい</u>。(打ち消しの推量) (※ 範囲外)活用せず、「まい」しか形が無い。しかし、「まい」の古語の「まじ」に活用があるので、便宜上、「まい」も助動詞として扱う。 時代劇などで「あるまじき無礼(ぶれい)」のようなセリフがあるが、「まじ」は「(ある)まじき」「(ある)まじく」などのように活用するので、「まじ」は古語の助動詞である。 「打ち消しの意志」とは、「今後は◯◯しないでおこう」のような意味。 「打ち消しの推量」とは、「今後は、そうはならないだろう」のような意味。 ;断定の助動詞「だ」・「です」 :東北地方は私の故郷<u>だ</u>。 「だろう」は助動詞「だ」の未然形「だろ」に推量の助動詞「う」がついたものであると分類する。 また、「東北は私の故郷であり」の「で」も助動詞「だ」の連用形に分類する。 「だろ(う)」・「だった」などのように活用するので、助動詞である。 「です」は、助動詞「だ」を丁寧にした形。 :東北地方は私の故郷<u>です</u>。 「でしょ(う)」・「でし(たら)」などのように活用するので助動詞。 ;推定の助動詞「ようだ」「ようです」 :まるで本物の<u>ような</u>絵だ。 「ようだ」は、活用の変化は断定の助動詞「だ」に似ているが、しかし意味が断定ではなく推定なので、便宜上、推定の助動詞「ようだ」と断定の助動詞「だ」は別々の助動詞として、あつかう。 「ようです」は、「ようだ」を丁寧にした形。 ;様態・伝聞の助動詞「そうだ」「そうです」 :あしたは雨になり<u>そうだ</u>。(様態) :あしたは雨になる<u>そうだ</u>。(伝聞) 「そうだ」は、連用形の後ろに つながる場合は様態の意味。 「そうだ」は、終始形の後ろに つながる場合は伝聞の意味。 「そうです」は、「そうだ」を丁寧にした形。 様態の助動詞「そうだ」の活用は、形容動詞に近く、参考書にもそう書いてある(旺文社)。 ほか、願望の助動詞「たい」の活用は、形容詞に近く、参考書にもそう書いてある(旺文社)。 このように、助動詞以外の品詞の活用は、助動詞を学ぶ際の基礎となります。 (※ 執筆中) {{節stub}} * 備考 国語学者の[[w:大野晋|大野晋]]によれば<ref>『文法と語彙』(岩波書店)および『古典文法質問箱』(角川文庫)</ref>助動詞の語順は、人為・自然(「れる」「られる」や使役)+敬意(補助動詞)+完了・存続+推量・否定・記憶(+働きかけの終助詞)の順に並ぶとされる。 === 助詞 === 助詞とは、付属語で活用が無く、単語や文節同士をつないだり、つながれたものどうしの関係づけを行ったりする語である。また、文や文節のリズムを整えたり、禁止や疑問、強調の意味を添える役割もある。 主に用言・体言・助動詞に接続する。活用はない。 学校文法では助詞は格助詞(かくじょし)・副助詞(ふくじょし)・接続助詞(せつぞくじょし)・終助詞(しゅうじょし)の四つに分類される。'''格助詞'''(かくじょし)は体言に接続するか、または体言と同じような働きをするものに接続して使われる。 ==== 格助詞 ==== 格助詞は、直後の単語との関係を明確なものにするために使われる。 たとえば「ライオン、トラ、襲う。」では、 :「ライオン'''が'''トラ'''を'''襲う」のか、 それとも :「ライオン'''を'''トラ'''が'''襲う」のか、 はたまた :「ライオン'''と'''トラ'''が'''襲う」 のかわからない。 この「が」「を」のような、動作をする側とされる側の関係づけをするための助詞のことを'''格助詞'''(かくじょし)という。 気を付けるべきこととして、助詞「が」のつく文節は、必ずしも主語とは限らない。 たとえば、 :「これが欲しい。」 という文は、けっして「これ」さんが何かを欲しがっているわけではない。そうでなくて、話し手の、欲しがっている対象物が、代名詞「これ」で表される何かなだけである。 つまり、ここでいう「これが」は、英語でいう所の目的格である。なお、学校文法では「これが欲しい」の「これが」は『連用修飾格』という格に分類する。 しかし、日本語の学校文法では、(英語でいう)目的格のようなものも「格」として扱うので、助詞「が」は、どっちにせよ「が」は格助詞である。 なお、「寒い<u>が</u>、外出した。」の「が」は、格助詞ではない。「寒い<u>が</u>、外出した。」の「が」は、接続助詞である。 :「この場所<u>より</u>」とか「この場所<u>から</u>」の「より」や「から」も、格助詞として分類する。 つまり、「より」は格助詞である。「から」は格助詞である。 :(※ 英語だと、「より」や「から」などに相当する内容の英作文をする場合は 前置詞 from などで表されて、英語では格としては扱わないが、しかし日本語と英語は構造の異なる言語である。 :文法の理論とは結局、妥協の産物である。) ==== 助詞「は」について ==== さて、「僕は好きだ。」・「テニスは好きだ。」のような「は」については、文法の理論上、難しい問題があり、いちぶの学校教科書によっては説明を避けている場合もある。 三省堂や学校図書や光村図書の検定教科書で助詞「は」を紹介しているが、これらの出版社の検定教科書では、助詞「は」は副助詞(ふくじょし)に分類される。副助詞については後述する。格助詞としては扱わない。) たとえば、(学校教科書では習わない文だが、) :「象は鼻が長い。」 :「ぼくはチャーシューメン。」 という文を考えれば、「は」を格助詞と考えるべきかどうか、いまいち不明確だと分かるだろう。「象」は「鼻が長い」性質の(英文法でいうところの)主格でもなければ、(英文法でいうところの)目的格でもない。(英語でいう所有格「〜の」の)象'''の'''鼻は長いが、しかし料亭で「ぼくはチャーシューメン」という場合は、チャーシューメンを注文しているのであって、けっして「僕のチャーシューメン」をどうかしようとしているわけではない。 助詞「は」の意味を紹介している三省堂の検定教科書では、助詞「は」は、題目をあらわす助詞として分類している。 (※ 範囲外: )学校文法(主に橋本文法)ではないが、助詞「は」を、主題・話題をあらわす助詞として分類する学説もある(三上文法など)。 ==== 格助詞「の」 ==== :「これは僕<u>の</u>筆箱だ。」 などの連体修飾語としての「の」は、格助詞に分類します。 「の」には、 :「このリンゴは、君<u>の</u>だ。」 のように、名詞のかわりをする用法もあります。(「もの」の意味。例文の場合は、「君のものだ。」の意味) :「野球は、見るよりもする<u>の</u>が好きだ。」 のように、「すること」の「こと」の意味で「の」が使われる場合もあります。 このように「こと」「もの」の意味で助詞「の」が使われる場合もあり、この場合の助詞「の」も格助詞に分類します。 また、 :「ぼく<u>の</u>作った手料理だ。」 のように、動詞の前に「の」がついて、主語になる場合もある。 これらの用法(「の」の名詞の代わり用法。主語を示す助詞としての「の」)の場合も、すべて格助詞として分類する。 なお、混同しやすい例として :「東京に行くの?」 のような文末の「の」がありますが、これは終助詞「の」です。文末の「の」は格助詞ではないです。 ==== 接続助詞 ==== '''接続助詞'''(せつぞくじょし)は、主に用言に接続して、下に来る部分との関係を明らかにするものである。接続詞に置き換えることもできる。 :「寒い<u>ので</u>、厚着する。」の「ので」は接続助詞である。 :「日が暮れ<u>て</u>、寒くもなった。」の「て」は接続助詞である。 「寒い<u>が</u>、外出した。」の「が」は、接続助詞である。 ==== 副助詞 ==== '''副助詞'''(ふくじょし)は体言や格助詞に接続し、その文節に副詞のように用言や述語・述部を修飾する役割を持たせる。 三省堂や学校図書や光村図書(教科書会社名)の検定教科書では、助詞「は」は副助詞として分類される。 教育出版は、助詞「は」については説明をさけている。 :「これはいらない。」という場合の「は」は、限定 の意味をもつ助詞である。 ==== 終助詞 ==== '''終助詞'''(しゅうじょし)は述語に接続し、聞き手や読者などに禁止や疑問・勧誘などの働きかけを行う。 他にも「君の(もの)だ」の「の」のように体言の働きを持つものを準体助詞、「ね」「さ」「よ」などのように文節の切れ目に自由に入れて、強調したりリズムを整えたりするものを間投助詞という。 == 区別しにくい品詞 == 単語の中には品詞を区別しにくいものも多い。いくつかの例を見てみよう。 # 山田さんは'''きれいだ'''。 # 山田さんは'''病気だ'''。 1の「きれいだ」は形容動詞だが、2の「病気だ」は名詞「病気」+助動詞「だ」である。これをどうやったら区別すればよいだろうか。この場合は副詞「とても」を入れるとよい。副詞は主に用言を修飾するので、1は問題ないが、2だと「山田さんはとても病気だ」となり、不自然な文になる。 # この猫は'''小さい'''。 # この'''小さな'''猫はかわいい。 「小さい」は形容詞だが、「小さな」は連体詞である。これは形容詞の活用の中に「な」の形がないことから判断する。 # 本を読ま'''ない'''。 # 本が'''ない'''。 どちらも「ない」だが、1は打消の助動詞「ない」で、2は形容詞「ない」である。この場合は自立語は単独でも文節を作れることや打消の助動詞「ぬ」を入れて判断することができる。 == ※ 主に三年の範囲 == == 接頭語・接尾語 == 単語の一部または全体につけることで品詞そのものを変えたり、意味を付け加えたりする言葉がある。その内、単語の頭につけるものを'''接頭語'''、後ろにつけるものを'''接尾語'''という。接頭語・接尾語は一つの単語として数えず、接続したものとセットで一つの単語としてみる。 日本語の接頭語の例を挙げる。「お」「ご」は名詞や動詞について尊敬や丁寧の意味を付け加える。既に敬語のところで述べたように、「お」は和語に、「ご」は漢語に接続する。他には名詞に接続する「新」「超」「反」や特定の色の名詞に接続する「まっ」がある。 接尾語は、形容詞の語幹に接続して名詞を作る「さ」、「さん」「様」などの敬称、名詞に接続して連体修飾語な意味を持たせる「的」「性」などが挙げられる。 == コラムなど == {{コラム|文の種類| 文には単文(たんぶん)、複文(ふくぶん)、重文(じゅうぶん)の3種類がある。'''単文'''(たんぶん)は一つの主語・述語のセットで成り立っている。'''複文'''(ふくぶん)は二つ以上の主語・述語のセットでできており、ある主語・述語のセットが別の文節を修飾したり、文の主部・述部になっているものである。'''重文'''(じゅうぶん)も二つ以上の主語・述語のセットでできているが、修飾関係などはなく対等な関係にある。 例文: *単文:「今日、僕は大学へ行く。」―この場合、主語は「僕は」、述語は「行く」。 *複文:「僕は、先週A先生が出した試験の結果を見に行く。」―全体の主語は「僕は」、述語は「行く」だが、「先週A先生が出した」という主語・述語のセットが「試験」を修飾している。このため、二つの文に分けると「僕は、試験の結果を見に行く」となることで「試験」の説明がなくなり、修飾部「先週A先生が出した」は単独では意味をつかみにくくなる。 *重文:「僕は追試を受けたが、Bさんは合格した。」―「僕は追試を受けた」と「Bさんは合格した」の二つに修飾・被修飾の関係はなく、「が」を取り除き、二つの文に分けて文章にしても意味は変わらない。 }} ==注== <references/> [[カテゴリ:中学校国語|ふんほう]] [[カテゴリ:日本語文法|ちゆうふんほう]] fyfu8fh1tfam7sgb63d5n2zyvoahgss Wikibooks:日本十進分類法 4 9004 299312 261898 2026-05-08T10:58:16Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 140 心理学 */ 倫理学の追加 299312 wikitext text/x-wiki __NOTOC__ [[メインページ|ウィキブックス]]の全ての書籍を[[:w:日本十進分類法|日本十進分類法]]に従って分類したものです。 {{進捗状況}} == 0類 総記 == <!-- === 000 総記 === ==== 002 知識・学問・学術 ==== --> ==== 007 情報科学 ==== *[[情報技術]] <!-- ===== 007.1 情報理論 ===== ===== 007.2 歴史 事情 ===== ===== 007.3 情報と社会 ===== ===== 007.4 情報源 ===== ===== 007.5 ドキュメンテーション 情報管理 ===== --> ===== 007.6 データ処理 情報処理 ===== *[[情報処理技術者試験の概要]] *[[初級システムアドミニストレータ]] <!-- ====== 007.61 システム分析 システム設計 ====== --> ====== 007.63 コンピュータシステム ソフトウェア ====== *[[OSとアプリケーション]] *[[Microsoft Office]] *[[OpenOffice.org]] *[[TeX/LaTeX入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Freenet]] *[[Maxima]] *[[Mizar]] *[[vi]] <!-- ======= 007.632 エキスパートシステム ======= --> ======= 007.634 オペレーティングシステム ======= *[[MS-DOS/PC DOS入門]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[UNIX/Linux入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Linuxハードウェア]] *[[Linuxシステム管理]] <!-- ======= 007.635 漢字処理システム ======= --> ======= 007.637 図形処理ソフトウェア ======= * [[Inkscape]] ====== 007.64 コンピュータプログラミング ====== *[[プログラミング]] *[[ソフトウェア開発技術者]] *[[BASIC]] *[[C言語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CPlusPlus|C++]] 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==== ==== 028 選定図書目録・参考図書目録 ==== ==== 029 蔵書目録・総合目録 ==== --> === 030 百科事典 === ==== 031 日本語 ==== *[[w:mainpage|w:wikipedia]] ===== 031.3 日用便覧 ===== *[[ジョーク集]] <!-- ==== 039 用語索引<一般> ==== === 040 一般論文集・一般講演集 === ==== 041 日本語 ==== ==== 049 雑著 ==== === 050 逐次刊行物 === ==== 051 日本の雑誌 ==== ==== 059 一般年鑑 ==== === 060 団体 === ==== 061 学術・研究機関 ==== ==== 063 文化交流機関 ==== ==== 065 親睦団体・その他の団体 ==== ==== 069 博物館 ==== === 070 ジャーナリズム・新聞 === ==== 071 日本 ==== === 080 叢書・全集・選集 === ==== 081 日本語 ==== ==== 089 その他の諸言語 ==== === 090 貴重書・郷土資料・その他の特別コレクション === --> == 1類 哲学 == === 100 哲学 === *[[哲学・思想]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 101 哲学理論 ==== ==== 102 哲学史 ==== ==== 103 参考図書 ==== ==== 104 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 105 逐次刊行物 ==== ==== 106 団体 ==== ==== 107 研究法・指導法・哲学教育 ==== ==== 108 叢集・全集・選集 ==== === 110 哲学各論 === ==== 111 形而上学・存在論 ==== ==== 112 自然哲学・宇宙論 ==== ==== 113 人生観・世界観 ==== ==== 114 人間学 ==== ==== 115 認識論 ==== ==== 116 論理学・弁証法・方法論 ==== ==== 117 価値哲学 ==== ==== 118 文化哲学・技術哲学 ==== === 120 東洋思想 === ==== 121 日本思想 ==== ==== 122 中国思想・中国哲学 ==== ==== 123 経書 ==== ==== 124 先秦思想・諸子 ==== ==== 125 中世思想・近代思想 ==== ==== 126 インド哲学・バラモン教 ==== ==== 129 その他のアジア・アラブ哲学 ==== === 130 西洋哲学 === ==== 131 古代哲学 ==== ==== 132 中世哲学 ==== ==== 133 近代哲学 ==== ==== 134 ドイツ・オーストリア哲学 ==== ==== 135 フランス・オランダ哲学 ==== ==== 136 スペイン・ポルトガル哲学 ==== ==== 137 イタリア哲学 ==== ==== 138 ロシア哲学 ==== ==== 139 その他の哲学 ==== --> === 140 心理学 === *[[心理学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 141 普通心理学・心理各論 ==== ==== 143 発達心理学 ==== ==== 145 異常心理学 ==== ==== 146 臨床心理学・精神分析学 ==== ==== 147 超心理学・心霊研究 ==== ==== 148 相法・易占 ==== ==== 149 応用心理学 ==== --> === 150 倫理学・道徳 === *[[倫理学]] ==== 151 倫理各論 ==== ==== 152 家庭倫理・性倫理 ==== ==== 153 職業倫理 ==== ==== 154 社会倫理 ==== ==== 155 国体論・詔勅 ==== ==== 156 武士道 ==== ==== 157 報徳教・石門心学 ==== ==== 158 その他の特定主題 ==== ==== 159 人生訓・教訓 ==== <!-- === 160 宗教 === ==== 161 宗教学・宗教思想 ==== ==== 162 宗教史・事情 ==== ==== 163 原始宗教・宗教民族学 ==== ==== 164 神話・神話学 ==== ===== 164.31 ギリシャ神話 ===== ==== 165 比較宗教 ==== ==== 166 道教 ==== ==== 167 イスラーム ==== ==== 168 ヒンドゥー教・ジャイナ教 ==== ==== 169 その他の宗教・新興宗教 ==== === 170 神道 === ==== 171 神道思想・神道説 ==== ==== 172 神祇・神道史 ==== ==== 173 神典 ==== ==== 174 信仰録・説教集 ==== ==== 175 神社・神職 ==== ==== 176 祭祀 ==== ==== 177 布教・伝道 ==== ==== 178 各教派・教派神道 ==== === 180 仏教 === ==== 181 仏教教理・仏教哲学 ==== ==== 182 仏教史 ==== ==== 183 経典 ==== ==== 184 法話・説教集 ==== ==== 185 寺院・僧職 ==== ==== 186 仏会 ==== ==== 187 布教・伝道 ==== ==== 188 各宗 ==== === 190 キリスト教 === ==== 191 教義・キリスト教神学 ==== ==== 192 キリスト教史・迫害史 ==== ==== 193 聖書 ==== ==== 194 信仰録・説教集 ==== ==== 195 教会・聖職 ==== ==== 196 典礼・祭式・礼拝 ==== ==== 197 布教・伝道 ==== ==== 198 各教派・教会史 ==== ==== 199 ユダヤ教 ==== --> == 2類 歴史 == === 200 歴史 === ==== 201 歴史学 ==== *[[歴史学]] <!-- ==== 202 歴史補助学 ==== ==== 203 参考図書 ==== ==== 204 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 205 逐次刊行物 ==== ==== 206 団体 ==== ==== 207 研究法・指導法・歴史教育 ==== ==== 208 叢書・全集・選集 ==== --> ==== 209 世界史・文化史 ==== *[[世界史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} === 210 日本史 === *[[日本史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ===== 210.027 古銭学 ===== ==== 211 北海道地方 ==== ==== 212 東北地方 ==== ==== 213 関東地方 ==== ==== 214 北陸地方 ==== ==== 215 中部地方 ==== ==== 216 近畿地方 ==== ==== 217 中国地方 ==== ==== 218 四国地方 ==== ==== 219 九州地方 ==== --> === 220 アジア史・東洋史 === <!-- ==== 221 朝鮮 ==== --> ==== 222 中国 ==== *[[中国史]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 223 東南アジア ==== ==== 224 インドネシア ==== ==== 225 インド ==== ===== 225.97 モルジブ ===== ==== 229 アジアロシア ==== === 230 ヨーロッパ史・西洋史 === ==== 231 古代ギリシア ==== ==== 232 古代ローマ  ==== ==== 233 イギリス・英国 ==== ==== 234 ドイツ・中欧 ==== ==== 235 フランス ==== ==== 236 スペイン イスパニア ==== ==== 237 イタリア ==== ==== 238 ロシア ソビエト連邦 独立国家共同体 ==== ==== 239 バルカン諸国 ==== === 240 アフリカ史 === ==== 241 北アフリカ ==== ==== 242 エジプト ==== ==== 243 バーバリ諸国 ==== ==== 244 西アフリカ ==== ==== 245 東アフリカ ==== ==== 248 南アフリカ ==== ==== 249 インド洋のアフリカ諸島 ==== === 250 北アメリカ史 === ==== 251 カナダ ==== ==== 253 アメリカ合衆国 ==== ==== 255 ラテンアメリカ 中南米 ==== ==== 256 メキシコ ==== ==== 257 中央アメリカ 中米諸国 ==== ==== 259 西インド諸島 ==== === 260 南アメリカ史 === ==== 261 北部諸国 カリブ沿海諸国 ==== ==== 262 ブラジル ==== ==== 263 パラグアイ ==== ==== 264 ウルグアイ ==== ==== 265 アルゼンチン ==== ==== 266 チリ ==== ==== 267 ボリビア ==== ==== 268 ペルー ==== === 270 オセアニア史・両極地方史 === ==== 271 オーストラリア ==== ==== 272 ニュージーランド ==== ==== 273 メラネシア ==== ==== 274 ミクロネシア ==== ==== 275 ポリネシア ==== ==== 276 ハワイ ==== ==== 277 両極地方 ==== ==== 278 北極 北極地方 ==== ==== 279 南極 南極地方 ==== === 280 伝記 === ==== 281 日本 ==== ==== 282 アジア ==== ==== 283 ヨーロッパ ==== ==== 284 アフリカ ==== ==== 285 北アフリカ ==== ==== 286 南アフリカ ==== ==== 287 オセアニア・両極地方 ==== ==== 288 系譜・家史・皇室 ==== ==== 289 個人伝記 ==== --> === 290 地理・地誌・紀行 === *[[地理学]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 290.93 旅行案内記 ==== --> == 3類 社会科学 == <!-- === 300 社会科学 === ==== 301 理論・方法論 ==== ==== 302 政治・経済・社会・文化事情 ==== ==== 303 参考図書 ==== ==== 304 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 305 逐次刊行物 ==== ==== 306 団体 ==== ==== 307 研究法・指導法・社会科学教育 ==== ==== 308 叢書・全集・選集 ==== ==== 309 社会思想 ==== === 310 政治 === ==== 311 政治学 ==== ==== 312 政治史・事情 ==== ==== 313 国家の形態・政治体制 ==== ==== 314 議会 ==== ==== 315 政党・政治結社 ==== ==== 316 国家と個人・宗教・民族 ==== ==== 317 行政 ==== ==== 318 地方自治・地方行政 ==== ==== 319 外交・国際問題 ==== --> === 320 法律 === ==== 321 法学 ==== *[[法学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 322 法制史 ==== *[[法制史]] ==== 323 憲法 ==== *[[憲法]] ==== 324 民法 ==== *[[民法]] ==== 325 商法 ==== *[[商法]] ==== 326 刑法・刑事法 ==== *[[刑法]] ==== 327 司法・訴訟手続法 ==== *[[民事訴訟法]] *[[刑事訴訟法]] ==== 328 諸法 ==== *[[教育基本法]] *[[知的財産権法]] ==== 329 国際法 ==== *[[国際法]] === 330 経済 === ==== 331 経済学・経済思想 ==== *[[経済学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 332 経済史・事情・経済体制 ==== ==== 333 経済政策・国際経済 ==== ==== 334 人口・土地・資源 ==== ==== 335 企業・経営 ==== ==== 336 経営管理 ==== ==== 337 貨幣・通貨 ==== ==== 338 金融・銀行・信託 ==== ==== 339 保険 ==== === 340 財政 === ==== 341 財政学・財政思想 ==== ==== 342 財政史・事情 ==== ==== 343 財政政策・財政行政 ==== ==== 344 予算・決算 ==== ==== 345 租税 ==== ==== 347 公債・国債 ==== ==== 348 専売・国有財産 ==== ==== 349 地方財政 ==== === 350 統計 === ==== 351 日本 ==== ==== 358 人口統計・国勢調査 ==== ==== 359 各種の統計書 ==== --> === 360 社会 === <!-- ==== 361 社会学 ==== ==== 362 社会史・社会体制 ==== ==== 364 社会保障 ==== ==== 365 生活・消費者問題 ==== ==== 366 労働経済・労働問題 ==== ==== 367 家族問題、男性・女性問題、老人問題 ==== ==== 368 社会病理 ==== --> ==== 369 社会福祉 ==== ===== 369.3 災害 災害救助 ===== *[[防災]]{{進捗|25%|2006-04-06}} === 370 教育 === <!-- ==== 371 教育学、教育思想 ==== ===== 371.42 登校拒否・いじめ ===== --> ==== 372 教育史・事情 ==== *[[教育勅語]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 373 教育政策、教育制度、教育行財政 ==== ==== 374 学校経営・管理、学校保健 ==== --> ==== 375 教育課程、学習指導、教科別教育 ==== *[[学校教育]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[生活と進路]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 374.9 教科書、教科書検定 ===== *[[小学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[中学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[高等学校の学習]]{{進捗|00%|2023-09-25}} **[[高等学校の学習/旧課程]]{{進捗|25%|2023-09-25}} <!-- * [[小学校算数]] {{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中学校数学]] {{進捗|50%|2005-05-10}} * [[高等学校世界史A]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校地理B]] {{進捗|25%|2005-11-1}} * [[高等学校現代社会]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校政治経済]] {{進捗|50%|2015-08-30}} *[[高等学校倫理]] *[[高等学校数学]] *[[高等学校数学基礎]]{{進捗|100%|2005-05-04}} *[[高等学校数学I]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学III]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学C]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校理科総合B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校物理]]{{進捗|50%|2005-11-1}} * [[高等学校化学]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校生物]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校地学]] {{進捗|25%|2015-08-30}} *[[高等学校情報A]] *[[高等学校情報B]] *[[高等学校情報C]] --> *[[小・中・高等学校演習]] ==== 376 幼児・初等・中等教育 ==== *[[小学校・中学校・高等学校の学習]] ==== 377 大学、高等・専門教育、学術行政 ==== * [[大学受験ガイド]] {{進捗|50%|2015-08-30}} <!-- ==== 378 障害児教育 ==== ==== 379 社会教育 ==== === 380 風俗習慣・民俗学・民族学 === ==== 382 風俗史・民俗誌、民族誌 ==== ==== 383 衣食住の習俗 ==== ==== 384 社会・家庭生活の習俗 ==== ==== 385 通過儀礼、冠婚葬祭 ==== ==== 386 年中行事、祭礼 ==== ==== 387 民間信仰、迷信(俗信) ==== ==== 388 伝説、民話(昔話) ==== ==== 389 民族学、文化人類学 ==== === 390 国防・軍事 === ==== 391 戦争、戦略、戦術 ==== ==== 392 国防史・事情、軍事史・事情 ==== ==== 393 国防政策・行政・法令 ==== ==== 394 軍事医学、兵食 ==== ==== 395 軍事施設、軍需品 ==== ==== 396 陸軍 ==== ==== 397 海軍 ==== ==== 398 空軍 ==== ==== 399 古代兵法、軍学 ==== --> == 4類 自然科学 == <!-- === 400 自然科学 === ==== 401 科学理論・科学哲学 ==== ==== 402 科学史・事情 ==== ==== 403 参考図書 ==== ==== 404 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 405 逐次刊行物 ==== ==== 406 団体 ==== ==== 407 研究法・指導法・科学教育 ==== ==== 408 叢書・全集・選集 ==== ==== 409 科学技術政策・科学技術行政 ==== --> === 410 数学 === * [[数学]] * [[初等数学公式集]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学演習]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[Wikibooks:初等数学用語索引|初等数学用語索引]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 411 代数学 ==== ==== 412 数論 ==== --> ==== 413 解析学 ==== * [[解析学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 414 幾何学 ==== --> ==== 415 位相数学 ==== * [[位相幾何学]]{{進捗|25%|2008-09-03}} ==== 417 確率論、数理統計学 ==== * [[統計学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 418 計算法 ==== ==== 419 和算、中国算法 ==== --> === 420 物理学 === *[[物理学]] ==== 421 理論物理学 ==== <!-- ===== 421.1 基礎理論 エーテル理論 ===== --> ===== 421.2 相対性理論 ===== *[[特殊相対論]] ===== 421.3 量子力学、量子論 ===== *[[場の量子論]] *[[量子力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 421.4 統計力学 ===== *[[統計力学I]] *[[統計力学II]] <!-- ===== 421.5 数理物理学.物理数学 ===== --> ==== 423 力学 ==== *[[解析力学]] *[[古典力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ==== 424 振動学、音響学 ==== *[[振動と波動]] * [[音響学]] ==== 425 光学 ==== *[[光の偏極]] ==== 426 熱学 ==== *[[熱力学]] ==== 427 電磁気学 ==== *[[電磁気学]] <!-- ==== 428 物性物理学 ==== ==== 429 原子物理学 ==== --> === 430 化学 === <!-- ==== 431 物理化学. 理論化学 ==== ==== 432 実験化学 ==== ==== 433 分析化学 ==== ==== 434 合成化学 ==== --> ==== 435 無機化学 ==== *[[無機化学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 436 金属元素とその化合物 ==== --> ==== 437 有機化学 ==== *[[有機化学]]{{進捗|25%|2005-05-21}} <!-- ==== 438 環式化合物の化学 ==== ==== 439 天然物質の化学 ==== --> === 440 天文学・宇宙科学 === * [[天文学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 441 理論天文学・数理天文学 ==== ==== 442 実地天文学・天体観測法 ==== ==== 443 恒星・恒星天文学 ==== ==== 444 太陽・太陽物理学 ==== ==== 445 惑星・衛星 ==== ==== 446 月 ==== ==== 447 彗星・流星 ==== ==== 448 地球・天文地理学 ==== ==== 449 時法・暦学 ==== --> === 450 地球科学・地学 === * [[地球科学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 451 気象学 ==== ==== 452 海洋学 ==== ==== 453 地震学 ==== ===== 453.38 地震予知 ===== ==== 454 地形学 ==== ==== 455 地質学 ==== ==== 456 地史学・層位学 ==== ==== 457 古生物学・化石 ==== ==== 458 岩石学 ==== ==== 459 鉱物学 ==== --> === 460 生物化学・一般生物学 === *[[生物学の研究技術]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 461 理論生物学・生命論 ==== ==== 462 生物地理・生物誌 ==== ==== 463 細胞学 ==== ==== 464 生化学 ==== ==== 465 微生物学 ==== ==== 467 遺伝学 ==== ===== 467.25 遺伝子組み換え ===== ==== 468 生態学 ==== ==== 469 人類学 ==== === 470 植物学 === *[[植物学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 471 一般植物学 ==== ==== 472 植物地理・植物誌 ==== ==== 473 葉状植物 ==== ==== 474 藻類・菌類 ==== ==== 475 コケ植物 ==== ==== 476 シダ植物 ==== ==== 477 種子植物 ==== ==== 478 裸子植物 ==== ==== 479 被子植物 ==== === 480 動物学 === ==== 481 一般動物学 ==== ==== 482 動物地理・動物誌 ==== ==== 483 無脊椎動物 ==== ==== 484 軟体動物・貝類学 ==== ==== 485 節足動物 ==== ==== 486 昆虫類 ==== ==== 487 脊椎動物 ==== ==== 488 鳥類 ==== ==== 489 哺乳類 ==== --> === 490 医学 === * [[医学]] *[[OsiriX_オンライン解説文書]]{{進捗|75%|2005-05-04}} ==== 491 基礎医学 ==== *[[生理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[解剖学]]{{進捗|25%|2006-11-09}} *[[神経解剖学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[組織学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[微生物学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[病理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 492 臨床医学 ==== --> ==== 493 内科学 ==== *[[内科学 呼吸器]]{{{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 494 外科学 ==== ==== 495 産科学,婦人科学 ==== ==== 496 眼科学,耳鼻咽喉科学 ==== ==== 497 歯科学 ==== ==== 498 衛生学,公衆衛生学,予防医学 ==== --> ==== 499 薬学 ==== *[[薬理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} ==5類 技術・工学・工業 == <!-- === 500 技術・工学 === ==== 501 工業基礎学 ==== ==== 502 技術史・工学史 ==== ==== 503 参考図書 ==== ==== 504 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 505 逐次刊行物 ==== ==== 506 団体 ==== ==== 507 研究法・指導法・技術教育 ==== ==== 508 叢書・全集・選集 ==== ==== 509 工業・工業経済 ==== === 510 建設工学・土木工学 === ==== 511 土木力学・建設材料 ==== ==== 512 測量 ==== ==== 513 土木設計・施工法 ==== ==== 514 道路工学 ==== ==== 515 橋梁工学 ==== ==== 516 鉄道工学 ==== ==== 517 河海工学・河川工学 ==== ==== 518 衛生工学・都市工学 ==== ===== 518.523 ごみの再利用 ===== ==== 519 公害・環境工学 ==== === 520 建築学 === ==== 521 日本の建築 ==== ==== 522 東洋の建築・アジアの建築 ==== ==== 523 西洋の建築・その他の様式の建築 ==== ==== 524 建築構造 ==== ==== 525 建築計画・施工 ==== ==== 526 各種の建築 ==== ==== 527 住宅建築 ==== ==== 528 建築設備・設備工学 ==== ==== 529 建築意匠・装飾 ==== === 530 機械工学・原子力工学 === ==== 531 機械力学・材料・設計 ==== ==== 532 機械工作・工作機械 ==== ==== 533 熱機関・熱工学 ==== ==== 534 流体機械・流体工学 ==== ==== 535 精密機器・光学機器 ==== ==== 536 運輸工学・車輌・運搬機械 ==== ==== 537 自動車工学 ==== ===== 537.25 電気自動車 ===== ==== 538 航空宇宙工学 ==== ==== 539 原子力工学 ==== === 540 電気工学・電子工学 === ==== 540 電気工学 ==== ==== 541 電気回路・計測・材料 ==== ==== 542 電気機器 ==== ==== 543 発電 ==== ==== 544 送電・変電・配電 ==== ==== 545 電灯・照明・電熱 ==== ==== 546 電気鉄道 ==== ==== 547 通信工学・電気通信 ==== ==== 548 情報工学 ==== ==== 549 電子工学 ==== === 550 海洋工学・船舶工学 === ==== 551 理論造船学 ==== ==== 552 船体構造・材料・施工 ==== ==== 553 船体艤装・船舶設備 ==== ==== 554 舶用機関[造機] ==== ==== 555 船舶修理・保守 ==== ==== 556 各種の船舶・艦艇 ==== ==== 557 航海・航海学 ==== ==== 558 海洋開発 ==== ==== 559 兵器、軍事工学 ==== === 560 金属工学・鉱山工学 === ==== 561 採鉱・選鉱 ==== ==== 562 各種の金属鉱床・採掘 ==== ==== 563 冶金・合金 ==== ==== 564 鉄鋼 ==== ==== 565 非鉄金属 ==== ==== 566 金属加工・製造冶金 ==== ==== 567 石炭 ==== ==== 568 石油 ==== ==== 569 非金属鉱物・土石採取業 ==== === 570 化学工業 === ==== 571 化学工学・化学機器 ==== ==== 572 電気化学工業 ==== ==== 573 セラミックス・窯業・珪酸塩化学工業 ==== ==== 574 化学薬品 ==== ==== 575 燃料・爆発物 ==== ==== 576 油脂類 ==== ==== 577 染料 ==== ==== 578 高分子化学工業 ==== ==== 579 その他の化学工業 ==== === 580 製造工業 === ==== 581 金属製品 ==== ==== 582 事務機器・家庭機器・楽器 ==== ==== 583 木工業・木製品 ==== ==== 584 皮革工業・皮革製品 ==== ==== 585 パルプ・製紙工業 ==== ==== 586 繊維工学 ==== ==== 587 染色加工・染色業 ==== ==== 588 食品工業 ==== ==== 589 その他の雑工業 ==== --> === 590 家政学・生活科学 === <!-- ==== 591 家庭経済・経営 ==== ==== 592 家庭理工学 ==== ==== 593 衣服・裁縫 ==== ==== 594 手芸 ==== ==== 595 理容・美容 ==== ===== 595.6 痩身法 ===== --> ==== 596 食品・料理 ==== *[[料理本]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 597 住居・家具調度 ==== ==== 598 家庭衛生 ==== ==== 599 育児 ==== --> ==6類 産業 == <!-- === 600 産業 === ==== 601 産業政策・行政・総合開発 ==== ==== 602 産業史・事情・物産誌 ==== ==== 603 参考図書 ==== ==== 604 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 605 逐次刊行物 ==== ==== 606 団体 ==== ==== 607 研究法・指導法・産業教育 ==== ==== 608 叢書・全集・選集 ==== ==== 609 度量衡、計量法 ==== === 610 農業 === ==== 611 農業経済 ==== ==== 612 農業史・事情 ==== ==== 613 農業基礎学 ==== ==== 614 農業工学 ==== ==== 615 作物栽培・作物学 ==== ==== 616 食用作物 ==== ==== 617 工芸作物 ==== ==== 618 繊維作物 ==== ==== 619 農産物製造・加工 ==== --> === 620 園芸 === <!-- ==== 621 園芸経済・行政・経営 ==== ==== 622 園芸史・事情 ==== ==== 623 園芸植物学・病虫害 ==== ==== 624 温室・温床・園芸用具 ==== ==== 625 果樹園芸 ==== --> ==== 626 蔬菜園芸 ==== *[[ダイズの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} ==== 627 花卉園芸[草花] ==== *[[サボテンの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ==== 628 園芸利用 ==== ==== 629 造園 ==== === 630 蚕糸業 === ==== 631 蚕糸経済・行政・経営 ==== ==== 632 蚕糸業史・事情 ==== ==== 633 蚕学・蚕業基礎学 ==== ==== 634 蚕種 ==== ==== 635 飼育法 ==== ==== 636 くわ・栽桑 ==== ==== 637 蚕室・蚕具 ==== ==== 638 まゆ ==== ==== 639 製糸・生糸・蚕糸利用 ==== --> === 640 畜産業 === <!-- ==== 641 畜産経済・行政・経営 ==== ==== 642 畜産史・事情 ==== ==== 643 家畜の繁殖・家畜飼料 ==== ==== 644 家畜の管理・畜舎・用具 ==== ==== 645 家畜・畜産動物各論 ==== --> ==== 646 家禽各論・飼鳥 ==== *[[ホンセイインコ類の飼育]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ===== 646.9 みつばち・昆虫 ===== ==== 648 畜産製造・畜産物 ==== ==== 649 獣医学・比較医学 ==== ==== 649 獣医学 ==== === 650 林業 === ==== 651 林業経済・行政・経営 ==== ==== 652 森林史・林業史・事情 ==== ==== 653 森林立地・造林 ==== ==== 654 森林保護 ==== ==== 655 森林施業 ==== ==== 656 森林工学 ==== ==== 657 森林利用・林産物・木材学 ==== ==== 658 林産製造 ==== ==== 659 狩猟 ==== === 660 水産業 === ==== 661 水産経済・行政・経営 ==== ==== 662 水産業および漁業史・事情 ==== ==== 663 水産基礎学 ==== ==== 664 漁労・漁業各論 ==== ==== 665 漁船・漁具 ==== ==== 666 水産増殖・養殖業 ==== ==== 667 水産製造・水産食品 ==== ==== 668 水産物利用・水産利用工業 ==== ==== 669 製塩・塩業 ==== === 670 商業 === ==== 671 商業政策・行政 ==== ==== 672 商業史・事情 ==== ==== 673 商業経営・商店 ==== ==== 674 広告・宣伝 ==== ==== 675 マーケティング ==== ==== 676 取引所 ==== ==== 678 貿易 ==== === 680 運輸・交通 === ==== 681 交通政策・行政・経営 ==== ==== 682 交通史・事情 ==== ==== 683 海運 ==== ==== 684 内水・運河交通 ==== ==== 685 陸運・自動車運送 ==== ==== 686 鉄道 ==== ==== 687 航空運送 ==== ==== 688 倉庫業 ==== ==== 689 観光事業 ==== === 690 通信事業 === ==== 691 通信政策・行政・法令 ==== ==== 692 通信事業史・事情 ==== ==== 693 郵便・郵政事業 ==== ==== 694 電気通信事業 ==== ==== 699 放送事業 ==== ===== 699.39 アナウンサー ===== --> == 7類 芸術 == <!-- === 700 芸術・美術 === ==== 701 芸術理論・美学 ==== ==== 702 芸術史・美術史 ==== ==== 703 参考図書[レファレンスブック] ==== ==== 704 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 705 逐次刊行物 ==== ==== 706 団体 ==== ==== 707 研究法・指導法・芸術教育 ==== ==== 708 叢書・全集・選集 ==== ==== 709 芸術政策・文化財 ==== === 710 彫刻 === ==== 711 彫塑材料・技法 ==== ==== 712 彫刻史・各国の彫刻 ==== ==== 713 木彫 ==== ==== 714 石彫 ==== ==== 715 金属彫刻・鋳造 ==== ==== 717 粘土彫刻・塑造 ==== ==== 708 仏像 ==== ==== 709 オブジェ ==== === 720 絵画 === ==== 721 日本画 ==== ==== 722 東洋画 ==== ==== 723 洋画 ==== ==== 724 絵画材料・技法 ==== ==== 725 素描・描画 ==== ==== 726 漫画、挿絵、童画 ==== ==== 727 グラフィックデザイン、図案 ==== ==== 728 書道 ==== === 730 版画 === ==== 731 版画材料・技法 ==== ==== 732 版画史・各国の版画 ==== ==== 733 木版画 ==== ==== 734 石版画 ==== ==== 735 銅版画・鋼版画 ==== ==== 736 リノリウム版画・ゴム版画 ==== ==== 737 写真版画・孔版画 ==== ==== 739 印章、篆刻、印譜 ==== --> === 740 写真 === <!-- ==== 742 写真器械・材料 ==== ==== 743 撮影技術 ==== --> ==== 744 現像・印画 ==== *[[白黒写真の暗室作業]]{{進捗|75%|2007-05-10}} <!-- ==== 745 複写技術 ==== ==== 746 特殊写真 ==== ==== 747 写真の応用 ==== ==== 748 写真集 ==== ==== 749 印刷 ==== === 750 工芸 === ==== 751 陶磁工芸 ==== ==== 752 漆工芸 ==== ==== 753 染織工芸 ==== ==== 754 木竹工芸 ==== ==== 755 宝石・牙角・皮革工芸 ==== ==== 756 金工芸 ==== ==== 757 デザイン・装飾美術 ==== ==== 758 美術家具 ==== ==== 759 人形・玩具 ==== --> === 760 音楽 === ==== 761 音楽の一般理論・音楽学 ==== * [[楽典]] * [[和声学]] * [[楽式]] ==== 762 音楽史・各国の音楽 ==== * [[西洋音楽史]] <!-- ==== 763 楽器・器楽 ==== ==== 764 器楽合奏 ==== ==== 765 宗教音楽・聖楽 ==== ==== 766 劇音楽 ==== ==== 767 声楽 ==== ==== 768 邦楽 ==== ==== 769 舞踊、バレエ ==== === 770 演劇 === ==== 771 劇場・演出・演技 ==== ==== 772 演劇史・各国の演劇 ==== ==== 773 能楽、狂言 ==== ==== 774 歌舞伎 ==== ==== 775 各種の演劇 ==== ==== 777 人形劇 ==== ==== 778 映画 ==== ==== 779 大衆演芸 ==== --> === 780 スポーツ・体育 === <!-- ==== 781 体操、遊戯 ==== ==== 782 陸上競技 ==== --> ==== 783 球技 ==== *[[サッカー]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[テニス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[野球]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 784 冬季競技 ==== --> ==== 785 水上競技 ==== *[[セーリング]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 786 戸外レクリエーション ==== ==== 787 釣魚、遊猟 ==== --> ==== 788 相撲、拳闘、競馬 ==== *[[相撲]]{{進捗|25%|2006-2-23}} *[[競馬]]{{進捗|25%|2023-09-25}} ==== 789 武術 ==== *[[剣道]]{{進捗|25%|2007-6-30}} === 790 諸芸・娯楽 === <!-- ==== 791 茶道 ==== ==== 792 香道 ==== ==== 793 花道 ==== ==== 794 撞球 ==== --> ==== 795 囲碁 ==== *[[囲碁]]{{進捗|25%|2006-1-7}} ==== 796 将棋 ==== *[[将棋]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 797 射倖ゲーム ==== --> ==== 798 室内娯楽 ==== *[[麻雀]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[チェス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ===== 798.5 テレビゲーム ===== ==== 799 ダンス ==== --> == 8類 言語 == === 800 言語 === ==== 801 言語学 ==== *[[語学]] <!-- ==== 809 言語生活 ==== --> === 810 日本語 === *[[日本語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 811 音声、音韻、文字 ==== ==== 812 語源、意味 ==== ==== 813 辞典 ==== ==== 814 語彙 ==== ==== 815 文法、語法 ==== ==== 816 文章、文体、作文 ==== ==== 817 読本、解釈、会話 ==== --> ==== 818 方言、訛語 ==== *[[讃岐弁]] <!-- === 820 中国語 === --> ==== 829 その他の東洋の諸言語 ==== *[[朝鮮語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[ペルシア語]] === 830 英語 === *[[英語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} === 840 ドイツ語 === *[[ドイツ語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 849 その他のゲルマン言語 ==== --> === 850 フランス語 === *[[フランス語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 859 プロヴァンス語 ==== === 860 スペイン語 === ==== 869 ポルトガル語 ==== === 870 イタリア語 === --> ==== 879 その他のロマンス諸語 ==== *[[ルーマニア語]] <!-- === 880 ロシア語 === ==== 889 その他のスラヴ諸語 ==== === 890 その他の諸言語 === --> ==== 891 ギリシア語 ==== *[[ギリシア語]] ==== 892 ラテン語 ==== *[[ラテン語]]{{進捗|50%|2006-03-21}} ==== 893 その他のヨーロッパの諸言語 ==== *[[デンマーク語]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 894 アフリカの諸言語 ==== ==== 895 アメリカの諸言語 ==== ==== 897 オーストラリアの諸言語 ==== --> ==== 899 国際語 ==== *[[エスペラント]]{{進捗|00%|2005-05-04}} == 9類 文学 == === 900 文学 === *[[古典文学]]{{進捗|25%|2005-05-15}} <!-- ==== 909 児童文学研究 ==== --> === 910 日本文学 === <!-- ==== 911 詩歌 ==== ==== 912 戯曲 ==== --> ==== 913 小説、物語 ==== *[[竹取物語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 914 評論、エッセイ、随筆 ==== *[[方丈記]] <!-- ==== 915 日記、書簡、紀行 ==== ==== 916 記録、手記、ルポルタージュ ==== ==== 917 箴言、アフォリズム、寸言 ==== ==== 918 作品集 ==== ==== 919 漢詩文、日本漢文学 ==== --> === 920 中国文学 === *[[漢詩]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 929 その他の東洋文学 ==== === 930 英文学・米文学 === === 940 ドイツ文学 === ==== 949 その他のゲルマン文学 ==== === 950 フランス文学 === ==== 959 プロヴァンス文学 ==== === 960 スペイン文学 === ==== 969 ポルトガル文学 ==== === 970 イタリア文学 === ==== 979 その他のロマンス文学 ==== === 980 ロシア文学・ソヴィエト文学 === ==== 989 その他のスラヴ文学 ==== === 990 その他の諸文学 === ==== 991 ギリシア文学 ==== ==== 992 ラテン文学 ==== ==== 993 その他のヨーロッパ文学 ==== ==== 994 アフリカ文学 ==== ==== 995 アメリカ先住民語の文学 ==== ==== 997 オーストラリア先住民語の文学 ==== ==== 999 国際語による文学 ==== --> == 外部リンク == *[http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/zan9.html 日本十進分類法新訂9版分類基準]([http://www.ndl.go.jp/ 国立国会図書館]) *[https://www.kotono8.com/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8D%81%E9%80%B2%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95%EF%BC%88%E8%A9%B3%E7%B4%B0%EF%BC%89 閾ペディアことのは 日本十進分類法(詳細)] [[Category:日本十進分類法|*]] [[it:Wikibooks:Classificazione decimale Dewey]] nqko2ur9dykc5ge8hekj9dj581fph9w 299313 299312 2026-05-08T10:59:34Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 374.9 教科書、教科書検定 */ 検定教科書の追加 299313 wikitext text/x-wiki __NOTOC__ [[メインページ|ウィキブックス]]の全ての書籍を[[:w:日本十進分類法|日本十進分類法]]に従って分類したものです。 {{進捗状況}} == 0類 総記 == <!-- === 000 総記 === ==== 002 知識・学問・学術 ==== --> ==== 007 情報科学 ==== *[[情報技術]] <!-- ===== 007.1 情報理論 ===== ===== 007.2 歴史 事情 ===== ===== 007.3 情報と社会 ===== ===== 007.4 情報源 ===== ===== 007.5 ドキュメンテーション 情報管理 ===== --> ===== 007.6 データ処理 情報処理 ===== *[[情報処理技術者試験の概要]] *[[初級システムアドミニストレータ]] <!-- ====== 007.61 システム分析 システム設計 ====== --> ====== 007.63 コンピュータシステム ソフトウェア ====== *[[OSとアプリケーション]] *[[Microsoft Office]] *[[OpenOffice.org]] *[[TeX/LaTeX入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Freenet]] *[[Maxima]] *[[Mizar]] *[[vi]] <!-- ======= 007.632 エキスパートシステム ======= --> ======= 007.634 オペレーティングシステム ======= *[[MS-DOS/PC DOS入門]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[UNIX/Linux入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Linuxハードウェア]] *[[Linuxシステム管理]] <!-- ======= 007.635 漢字処理システム ======= --> ======= 007.637 図形処理ソフトウェア ======= * [[Inkscape]] ====== 007.64 コンピュータプログラミング ====== *[[プログラミング]] *[[ソフトウェア開発技術者]] *[[BASIC]] *[[C言語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CPlusPlus|C++]] *[[Java]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[JavaScript]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Lisp]] *[[Perl]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[PHP]] *[[Ruby]] *[[Scheme]] *[[SVG]] *[[HTML]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CSS]]{{進捗|00%|2005-06-17}} *[[CGI]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[OpenGL]] *[[ゲームプログラミング]] *[[OSS開発ツール]] *[[Xプログラミング]] *[[GNOMEフレームワーク]] <!-- ======= 007.642 CG技術 ======= ====== 007.65 各種の記憶媒体 ====== ====== 007.68 情報検索 機械検索 ====== --> ===== 007.7 情報システム ===== *[[LANとインターネット]] *[[TCP/IP入門]] *[[NTP入門]] <!-- === 010 図書館・図書館学 === ==== 011 図書館政策・図書館行財政 ==== ==== 012 図書館建築・図書館整備 ==== ==== 013 図書館管理 ==== ==== 014 資料の収集・資料の整理・資料の保管 ==== ==== 015 図書館奉仕・図書館活動 ==== ==== 016 各種の図書館 ==== ==== 017 学校図書館 ==== ==== 018 専門図書館 ==== ==== 019 読書・読書法 ==== --> === 020 図書・書誌学 === ==== 021 著作・編集 ==== ===== 021.4 編集 編纂 ===== *[[ウィキペディアの書き方 入門編]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 022 写本・刊本・造本 ==== ==== 023 出版 ==== --> ==== 024 図書の販売 ==== *[[同人誌即売会参加方法]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 025 一般書誌・全国書誌 ==== ==== 026 稀書目録・善本目録 ==== ==== 027 特種目録 ==== ==== 028 選定図書目録・参考図書目録 ==== ==== 029 蔵書目録・総合目録 ==== --> === 030 百科事典 === ==== 031 日本語 ==== *[[w:mainpage|w:wikipedia]] ===== 031.3 日用便覧 ===== *[[ジョーク集]] <!-- ==== 039 用語索引<一般> ==== === 040 一般論文集・一般講演集 === ==== 041 日本語 ==== ==== 049 雑著 ==== === 050 逐次刊行物 === ==== 051 日本の雑誌 ==== ==== 059 一般年鑑 ==== === 060 団体 === ==== 061 学術・研究機関 ==== ==== 063 文化交流機関 ==== ==== 065 親睦団体・その他の団体 ==== ==== 069 博物館 ==== === 070 ジャーナリズム・新聞 === ==== 071 日本 ==== === 080 叢書・全集・選集 === ==== 081 日本語 ==== ==== 089 その他の諸言語 ==== === 090 貴重書・郷土資料・その他の特別コレクション === --> == 1類 哲学 == === 100 哲学 === *[[哲学・思想]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 101 哲学理論 ==== ==== 102 哲学史 ==== ==== 103 参考図書 ==== ==== 104 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 105 逐次刊行物 ==== ==== 106 団体 ==== ==== 107 研究法・指導法・哲学教育 ==== ==== 108 叢集・全集・選集 ==== === 110 哲学各論 === ==== 111 形而上学・存在論 ==== ==== 112 自然哲学・宇宙論 ==== ==== 113 人生観・世界観 ==== ==== 114 人間学 ==== ==== 115 認識論 ==== ==== 116 論理学・弁証法・方法論 ==== ==== 117 価値哲学 ==== ==== 118 文化哲学・技術哲学 ==== === 120 東洋思想 === ==== 121 日本思想 ==== ==== 122 中国思想・中国哲学 ==== ==== 123 経書 ==== ==== 124 先秦思想・諸子 ==== ==== 125 中世思想・近代思想 ==== ==== 126 インド哲学・バラモン教 ==== ==== 129 その他のアジア・アラブ哲学 ==== === 130 西洋哲学 === ==== 131 古代哲学 ==== ==== 132 中世哲学 ==== ==== 133 近代哲学 ==== ==== 134 ドイツ・オーストリア哲学 ==== ==== 135 フランス・オランダ哲学 ==== ==== 136 スペイン・ポルトガル哲学 ==== ==== 137 イタリア哲学 ==== ==== 138 ロシア哲学 ==== ==== 139 その他の哲学 ==== --> === 140 心理学 === *[[心理学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 141 普通心理学・心理各論 ==== ==== 143 発達心理学 ==== ==== 145 異常心理学 ==== ==== 146 臨床心理学・精神分析学 ==== ==== 147 超心理学・心霊研究 ==== ==== 148 相法・易占 ==== ==== 149 応用心理学 ==== --> === 150 倫理学・道徳 === *[[倫理学]] ==== 151 倫理各論 ==== ==== 152 家庭倫理・性倫理 ==== ==== 153 職業倫理 ==== ==== 154 社会倫理 ==== ==== 155 国体論・詔勅 ==== ==== 156 武士道 ==== ==== 157 報徳教・石門心学 ==== ==== 158 その他の特定主題 ==== ==== 159 人生訓・教訓 ==== <!-- === 160 宗教 === ==== 161 宗教学・宗教思想 ==== ==== 162 宗教史・事情 ==== ==== 163 原始宗教・宗教民族学 ==== ==== 164 神話・神話学 ==== ===== 164.31 ギリシャ神話 ===== ==== 165 比較宗教 ==== ==== 166 道教 ==== ==== 167 イスラーム ==== ==== 168 ヒンドゥー教・ジャイナ教 ==== ==== 169 その他の宗教・新興宗教 ==== === 170 神道 === ==== 171 神道思想・神道説 ==== ==== 172 神祇・神道史 ==== ==== 173 神典 ==== ==== 174 信仰録・説教集 ==== ==== 175 神社・神職 ==== ==== 176 祭祀 ==== ==== 177 布教・伝道 ==== ==== 178 各教派・教派神道 ==== === 180 仏教 === ==== 181 仏教教理・仏教哲学 ==== ==== 182 仏教史 ==== ==== 183 経典 ==== ==== 184 法話・説教集 ==== ==== 185 寺院・僧職 ==== ==== 186 仏会 ==== ==== 187 布教・伝道 ==== ==== 188 各宗 ==== === 190 キリスト教 === ==== 191 教義・キリスト教神学 ==== ==== 192 キリスト教史・迫害史 ==== ==== 193 聖書 ==== ==== 194 信仰録・説教集 ==== ==== 195 教会・聖職 ==== ==== 196 典礼・祭式・礼拝 ==== ==== 197 布教・伝道 ==== ==== 198 各教派・教会史 ==== ==== 199 ユダヤ教 ==== --> == 2類 歴史 == === 200 歴史 === ==== 201 歴史学 ==== *[[歴史学]] <!-- ==== 202 歴史補助学 ==== ==== 203 参考図書 ==== ==== 204 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 205 逐次刊行物 ==== ==== 206 団体 ==== ==== 207 研究法・指導法・歴史教育 ==== ==== 208 叢書・全集・選集 ==== --> ==== 209 世界史・文化史 ==== *[[世界史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} === 210 日本史 === *[[日本史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ===== 210.027 古銭学 ===== ==== 211 北海道地方 ==== ==== 212 東北地方 ==== ==== 213 関東地方 ==== ==== 214 北陸地方 ==== ==== 215 中部地方 ==== ==== 216 近畿地方 ==== ==== 217 中国地方 ==== ==== 218 四国地方 ==== ==== 219 九州地方 ==== --> === 220 アジア史・東洋史 === <!-- ==== 221 朝鮮 ==== --> ==== 222 中国 ==== *[[中国史]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 223 東南アジア ==== ==== 224 インドネシア ==== ==== 225 インド ==== ===== 225.97 モルジブ ===== ==== 229 アジアロシア ==== === 230 ヨーロッパ史・西洋史 === ==== 231 古代ギリシア ==== ==== 232 古代ローマ  ==== ==== 233 イギリス・英国 ==== ==== 234 ドイツ・中欧 ==== ==== 235 フランス ==== ==== 236 スペイン イスパニア ==== ==== 237 イタリア ==== ==== 238 ロシア ソビエト連邦 独立国家共同体 ==== ==== 239 バルカン諸国 ==== === 240 アフリカ史 === ==== 241 北アフリカ ==== ==== 242 エジプト ==== ==== 243 バーバリ諸国 ==== ==== 244 西アフリカ ==== ==== 245 東アフリカ ==== ==== 248 南アフリカ ==== ==== 249 インド洋のアフリカ諸島 ==== === 250 北アメリカ史 === ==== 251 カナダ ==== ==== 253 アメリカ合衆国 ==== ==== 255 ラテンアメリカ 中南米 ==== ==== 256 メキシコ ==== ==== 257 中央アメリカ 中米諸国 ==== ==== 259 西インド諸島 ==== === 260 南アメリカ史 === ==== 261 北部諸国 カリブ沿海諸国 ==== ==== 262 ブラジル ==== ==== 263 パラグアイ ==== ==== 264 ウルグアイ ==== ==== 265 アルゼンチン ==== ==== 266 チリ ==== ==== 267 ボリビア ==== ==== 268 ペルー ==== === 270 オセアニア史・両極地方史 === ==== 271 オーストラリア ==== ==== 272 ニュージーランド ==== ==== 273 メラネシア ==== ==== 274 ミクロネシア ==== ==== 275 ポリネシア ==== ==== 276 ハワイ ==== ==== 277 両極地方 ==== ==== 278 北極 北極地方 ==== ==== 279 南極 南極地方 ==== === 280 伝記 === ==== 281 日本 ==== ==== 282 アジア ==== ==== 283 ヨーロッパ ==== ==== 284 アフリカ ==== ==== 285 北アフリカ ==== ==== 286 南アフリカ ==== ==== 287 オセアニア・両極地方 ==== ==== 288 系譜・家史・皇室 ==== ==== 289 個人伝記 ==== --> === 290 地理・地誌・紀行 === *[[地理学]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 290.93 旅行案内記 ==== --> == 3類 社会科学 == <!-- === 300 社会科学 === ==== 301 理論・方法論 ==== ==== 302 政治・経済・社会・文化事情 ==== ==== 303 参考図書 ==== ==== 304 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 305 逐次刊行物 ==== ==== 306 団体 ==== ==== 307 研究法・指導法・社会科学教育 ==== ==== 308 叢書・全集・選集 ==== ==== 309 社会思想 ==== === 310 政治 === ==== 311 政治学 ==== ==== 312 政治史・事情 ==== ==== 313 国家の形態・政治体制 ==== ==== 314 議会 ==== ==== 315 政党・政治結社 ==== ==== 316 国家と個人・宗教・民族 ==== ==== 317 行政 ==== ==== 318 地方自治・地方行政 ==== ==== 319 外交・国際問題 ==== --> === 320 法律 === ==== 321 法学 ==== *[[法学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 322 法制史 ==== *[[法制史]] ==== 323 憲法 ==== *[[憲法]] ==== 324 民法 ==== *[[民法]] ==== 325 商法 ==== *[[商法]] ==== 326 刑法・刑事法 ==== *[[刑法]] ==== 327 司法・訴訟手続法 ==== *[[民事訴訟法]] *[[刑事訴訟法]] ==== 328 諸法 ==== *[[教育基本法]] *[[知的財産権法]] ==== 329 国際法 ==== *[[国際法]] === 330 経済 === ==== 331 経済学・経済思想 ==== *[[経済学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 332 経済史・事情・経済体制 ==== ==== 333 経済政策・国際経済 ==== ==== 334 人口・土地・資源 ==== ==== 335 企業・経営 ==== ==== 336 経営管理 ==== ==== 337 貨幣・通貨 ==== ==== 338 金融・銀行・信託 ==== ==== 339 保険 ==== === 340 財政 === ==== 341 財政学・財政思想 ==== ==== 342 財政史・事情 ==== ==== 343 財政政策・財政行政 ==== ==== 344 予算・決算 ==== ==== 345 租税 ==== ==== 347 公債・国債 ==== ==== 348 専売・国有財産 ==== ==== 349 地方財政 ==== === 350 統計 === ==== 351 日本 ==== ==== 358 人口統計・国勢調査 ==== ==== 359 各種の統計書 ==== --> === 360 社会 === <!-- ==== 361 社会学 ==== ==== 362 社会史・社会体制 ==== ==== 364 社会保障 ==== ==== 365 生活・消費者問題 ==== ==== 366 労働経済・労働問題 ==== ==== 367 家族問題、男性・女性問題、老人問題 ==== ==== 368 社会病理 ==== --> ==== 369 社会福祉 ==== ===== 369.3 災害 災害救助 ===== *[[防災]]{{進捗|25%|2006-04-06}} === 370 教育 === <!-- ==== 371 教育学、教育思想 ==== ===== 371.42 登校拒否・いじめ ===== --> ==== 372 教育史・事情 ==== *[[教育勅語]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 373 教育政策、教育制度、教育行財政 ==== ==== 374 学校経営・管理、学校保健 ==== --> ==== 375 教育課程、学習指導、教科別教育 ==== *[[学校教育]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[生活と進路]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 374.9 教科書、教科書検定 ===== *[[小学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[中学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[高等学校の学習]]{{進捗|00%|2023-09-25}} **[[高等学校の学習/旧課程]]{{進捗|25%|2023-09-25}} <!-- * [[小学校算数]] {{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中学校数学]] {{進捗|50%|2005-05-10}} * [[高等学校世界史A]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校地理B]] {{進捗|25%|2005-11-1}} * [[高等学校現代社会]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校政治経済]] {{進捗|50%|2015-08-30}} *[[高等学校倫理]] *[[高等学校数学]] *[[高等学校数学基礎]]{{進捗|100%|2005-05-04}} *[[高等学校数学I]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学III]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学C]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校理科総合B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校物理]]{{進捗|50%|2005-11-1}} * [[高等学校化学]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校生物]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校地学]] {{進捗|25%|2015-08-30}} *[[高等学校情報A]] *[[高等学校情報B]] *[[高等学校情報C]] --> *[[小・中・高等学校演習]] *[[検定教科書]] ==== 376 幼児・初等・中等教育 ==== *[[小学校・中学校・高等学校の学習]] ==== 377 大学、高等・専門教育、学術行政 ==== * [[大学受験ガイド]] {{進捗|50%|2015-08-30}} <!-- ==== 378 障害児教育 ==== ==== 379 社会教育 ==== === 380 風俗習慣・民俗学・民族学 === ==== 382 風俗史・民俗誌、民族誌 ==== ==== 383 衣食住の習俗 ==== ==== 384 社会・家庭生活の習俗 ==== ==== 385 通過儀礼、冠婚葬祭 ==== ==== 386 年中行事、祭礼 ==== ==== 387 民間信仰、迷信(俗信) ==== ==== 388 伝説、民話(昔話) ==== ==== 389 民族学、文化人類学 ==== === 390 国防・軍事 === ==== 391 戦争、戦略、戦術 ==== ==== 392 国防史・事情、軍事史・事情 ==== ==== 393 国防政策・行政・法令 ==== ==== 394 軍事医学、兵食 ==== ==== 395 軍事施設、軍需品 ==== ==== 396 陸軍 ==== ==== 397 海軍 ==== ==== 398 空軍 ==== ==== 399 古代兵法、軍学 ==== --> == 4類 自然科学 == <!-- === 400 自然科学 === ==== 401 科学理論・科学哲学 ==== ==== 402 科学史・事情 ==== ==== 403 参考図書 ==== ==== 404 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 405 逐次刊行物 ==== ==== 406 団体 ==== ==== 407 研究法・指導法・科学教育 ==== ==== 408 叢書・全集・選集 ==== ==== 409 科学技術政策・科学技術行政 ==== --> === 410 数学 === * [[数学]] * [[初等数学公式集]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学演習]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[Wikibooks:初等数学用語索引|初等数学用語索引]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 411 代数学 ==== ==== 412 数論 ==== --> ==== 413 解析学 ==== * [[解析学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 414 幾何学 ==== --> ==== 415 位相数学 ==== * [[位相幾何学]]{{進捗|25%|2008-09-03}} ==== 417 確率論、数理統計学 ==== * [[統計学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 418 計算法 ==== ==== 419 和算、中国算法 ==== --> === 420 物理学 === *[[物理学]] ==== 421 理論物理学 ==== <!-- ===== 421.1 基礎理論 エーテル理論 ===== --> ===== 421.2 相対性理論 ===== *[[特殊相対論]] ===== 421.3 量子力学、量子論 ===== *[[場の量子論]] *[[量子力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 421.4 統計力学 ===== *[[統計力学I]] *[[統計力学II]] <!-- ===== 421.5 数理物理学.物理数学 ===== --> ==== 423 力学 ==== *[[解析力学]] *[[古典力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ==== 424 振動学、音響学 ==== *[[振動と波動]] * [[音響学]] ==== 425 光学 ==== *[[光の偏極]] ==== 426 熱学 ==== *[[熱力学]] ==== 427 電磁気学 ==== *[[電磁気学]] <!-- ==== 428 物性物理学 ==== ==== 429 原子物理学 ==== --> === 430 化学 === <!-- ==== 431 物理化学. 理論化学 ==== ==== 432 実験化学 ==== ==== 433 分析化学 ==== ==== 434 合成化学 ==== --> ==== 435 無機化学 ==== *[[無機化学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 436 金属元素とその化合物 ==== --> ==== 437 有機化学 ==== *[[有機化学]]{{進捗|25%|2005-05-21}} <!-- ==== 438 環式化合物の化学 ==== ==== 439 天然物質の化学 ==== --> === 440 天文学・宇宙科学 === * [[天文学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 441 理論天文学・数理天文学 ==== ==== 442 実地天文学・天体観測法 ==== ==== 443 恒星・恒星天文学 ==== ==== 444 太陽・太陽物理学 ==== ==== 445 惑星・衛星 ==== ==== 446 月 ==== ==== 447 彗星・流星 ==== ==== 448 地球・天文地理学 ==== ==== 449 時法・暦学 ==== --> === 450 地球科学・地学 === * [[地球科学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 451 気象学 ==== ==== 452 海洋学 ==== ==== 453 地震学 ==== ===== 453.38 地震予知 ===== ==== 454 地形学 ==== ==== 455 地質学 ==== ==== 456 地史学・層位学 ==== ==== 457 古生物学・化石 ==== ==== 458 岩石学 ==== ==== 459 鉱物学 ==== --> === 460 生物化学・一般生物学 === *[[生物学の研究技術]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 461 理論生物学・生命論 ==== ==== 462 生物地理・生物誌 ==== ==== 463 細胞学 ==== ==== 464 生化学 ==== ==== 465 微生物学 ==== ==== 467 遺伝学 ==== ===== 467.25 遺伝子組み換え ===== ==== 468 生態学 ==== ==== 469 人類学 ==== === 470 植物学 === *[[植物学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 471 一般植物学 ==== ==== 472 植物地理・植物誌 ==== ==== 473 葉状植物 ==== ==== 474 藻類・菌類 ==== ==== 475 コケ植物 ==== ==== 476 シダ植物 ==== ==== 477 種子植物 ==== ==== 478 裸子植物 ==== ==== 479 被子植物 ==== === 480 動物学 === ==== 481 一般動物学 ==== ==== 482 動物地理・動物誌 ==== ==== 483 無脊椎動物 ==== ==== 484 軟体動物・貝類学 ==== ==== 485 節足動物 ==== ==== 486 昆虫類 ==== ==== 487 脊椎動物 ==== ==== 488 鳥類 ==== ==== 489 哺乳類 ==== --> === 490 医学 === * [[医学]] *[[OsiriX_オンライン解説文書]]{{進捗|75%|2005-05-04}} ==== 491 基礎医学 ==== *[[生理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[解剖学]]{{進捗|25%|2006-11-09}} *[[神経解剖学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[組織学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[微生物学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[病理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 492 臨床医学 ==== --> ==== 493 内科学 ==== *[[内科学 呼吸器]]{{{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 494 外科学 ==== ==== 495 産科学,婦人科学 ==== ==== 496 眼科学,耳鼻咽喉科学 ==== ==== 497 歯科学 ==== ==== 498 衛生学,公衆衛生学,予防医学 ==== --> ==== 499 薬学 ==== *[[薬理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} ==5類 技術・工学・工業 == <!-- === 500 技術・工学 === ==== 501 工業基礎学 ==== ==== 502 技術史・工学史 ==== ==== 503 参考図書 ==== ==== 504 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 505 逐次刊行物 ==== ==== 506 団体 ==== ==== 507 研究法・指導法・技術教育 ==== ==== 508 叢書・全集・選集 ==== ==== 509 工業・工業経済 ==== === 510 建設工学・土木工学 === ==== 511 土木力学・建設材料 ==== ==== 512 測量 ==== ==== 513 土木設計・施工法 ==== ==== 514 道路工学 ==== ==== 515 橋梁工学 ==== ==== 516 鉄道工学 ==== ==== 517 河海工学・河川工学 ==== ==== 518 衛生工学・都市工学 ==== ===== 518.523 ごみの再利用 ===== ==== 519 公害・環境工学 ==== === 520 建築学 === ==== 521 日本の建築 ==== ==== 522 東洋の建築・アジアの建築 ==== ==== 523 西洋の建築・その他の様式の建築 ==== ==== 524 建築構造 ==== ==== 525 建築計画・施工 ==== ==== 526 各種の建築 ==== ==== 527 住宅建築 ==== ==== 528 建築設備・設備工学 ==== ==== 529 建築意匠・装飾 ==== === 530 機械工学・原子力工学 === ==== 531 機械力学・材料・設計 ==== ==== 532 機械工作・工作機械 ==== ==== 533 熱機関・熱工学 ==== ==== 534 流体機械・流体工学 ==== ==== 535 精密機器・光学機器 ==== ==== 536 運輸工学・車輌・運搬機械 ==== ==== 537 自動車工学 ==== ===== 537.25 電気自動車 ===== ==== 538 航空宇宙工学 ==== ==== 539 原子力工学 ==== === 540 電気工学・電子工学 === ==== 540 電気工学 ==== ==== 541 電気回路・計測・材料 ==== ==== 542 電気機器 ==== ==== 543 発電 ==== ==== 544 送電・変電・配電 ==== ==== 545 電灯・照明・電熱 ==== ==== 546 電気鉄道 ==== ==== 547 通信工学・電気通信 ==== ==== 548 情報工学 ==== ==== 549 電子工学 ==== === 550 海洋工学・船舶工学 === ==== 551 理論造船学 ==== ==== 552 船体構造・材料・施工 ==== ==== 553 船体艤装・船舶設備 ==== ==== 554 舶用機関[造機] ==== ==== 555 船舶修理・保守 ==== ==== 556 各種の船舶・艦艇 ==== ==== 557 航海・航海学 ==== ==== 558 海洋開発 ==== ==== 559 兵器、軍事工学 ==== === 560 金属工学・鉱山工学 === ==== 561 採鉱・選鉱 ==== ==== 562 各種の金属鉱床・採掘 ==== ==== 563 冶金・合金 ==== ==== 564 鉄鋼 ==== ==== 565 非鉄金属 ==== ==== 566 金属加工・製造冶金 ==== ==== 567 石炭 ==== ==== 568 石油 ==== ==== 569 非金属鉱物・土石採取業 ==== === 570 化学工業 === ==== 571 化学工学・化学機器 ==== ==== 572 電気化学工業 ==== ==== 573 セラミックス・窯業・珪酸塩化学工業 ==== ==== 574 化学薬品 ==== ==== 575 燃料・爆発物 ==== ==== 576 油脂類 ==== ==== 577 染料 ==== ==== 578 高分子化学工業 ==== ==== 579 その他の化学工業 ==== === 580 製造工業 === ==== 581 金属製品 ==== ==== 582 事務機器・家庭機器・楽器 ==== ==== 583 木工業・木製品 ==== ==== 584 皮革工業・皮革製品 ==== ==== 585 パルプ・製紙工業 ==== ==== 586 繊維工学 ==== ==== 587 染色加工・染色業 ==== ==== 588 食品工業 ==== ==== 589 その他の雑工業 ==== --> === 590 家政学・生活科学 === <!-- ==== 591 家庭経済・経営 ==== ==== 592 家庭理工学 ==== ==== 593 衣服・裁縫 ==== ==== 594 手芸 ==== ==== 595 理容・美容 ==== ===== 595.6 痩身法 ===== --> ==== 596 食品・料理 ==== *[[料理本]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 597 住居・家具調度 ==== ==== 598 家庭衛生 ==== ==== 599 育児 ==== --> ==6類 産業 == <!-- === 600 産業 === ==== 601 産業政策・行政・総合開発 ==== ==== 602 産業史・事情・物産誌 ==== ==== 603 参考図書 ==== ==== 604 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 605 逐次刊行物 ==== ==== 606 団体 ==== ==== 607 研究法・指導法・産業教育 ==== ==== 608 叢書・全集・選集 ==== ==== 609 度量衡、計量法 ==== === 610 農業 === ==== 611 農業経済 ==== ==== 612 農業史・事情 ==== ==== 613 農業基礎学 ==== ==== 614 農業工学 ==== ==== 615 作物栽培・作物学 ==== ==== 616 食用作物 ==== ==== 617 工芸作物 ==== ==== 618 繊維作物 ==== ==== 619 農産物製造・加工 ==== --> === 620 園芸 === <!-- ==== 621 園芸経済・行政・経営 ==== ==== 622 園芸史・事情 ==== ==== 623 園芸植物学・病虫害 ==== ==== 624 温室・温床・園芸用具 ==== ==== 625 果樹園芸 ==== --> ==== 626 蔬菜園芸 ==== *[[ダイズの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} ==== 627 花卉園芸[草花] ==== *[[サボテンの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ==== 628 園芸利用 ==== ==== 629 造園 ==== === 630 蚕糸業 === ==== 631 蚕糸経済・行政・経営 ==== ==== 632 蚕糸業史・事情 ==== ==== 633 蚕学・蚕業基礎学 ==== ==== 634 蚕種 ==== ==== 635 飼育法 ==== ==== 636 くわ・栽桑 ==== ==== 637 蚕室・蚕具 ==== ==== 638 まゆ ==== ==== 639 製糸・生糸・蚕糸利用 ==== --> === 640 畜産業 === <!-- ==== 641 畜産経済・行政・経営 ==== ==== 642 畜産史・事情 ==== ==== 643 家畜の繁殖・家畜飼料 ==== ==== 644 家畜の管理・畜舎・用具 ==== ==== 645 家畜・畜産動物各論 ==== --> ==== 646 家禽各論・飼鳥 ==== *[[ホンセイインコ類の飼育]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ===== 646.9 みつばち・昆虫 ===== ==== 648 畜産製造・畜産物 ==== ==== 649 獣医学・比較医学 ==== ==== 649 獣医学 ==== === 650 林業 === ==== 651 林業経済・行政・経営 ==== ==== 652 森林史・林業史・事情 ==== ==== 653 森林立地・造林 ==== ==== 654 森林保護 ==== ==== 655 森林施業 ==== ==== 656 森林工学 ==== ==== 657 森林利用・林産物・木材学 ==== ==== 658 林産製造 ==== ==== 659 狩猟 ==== === 660 水産業 === ==== 661 水産経済・行政・経営 ==== ==== 662 水産業および漁業史・事情 ==== ==== 663 水産基礎学 ==== ==== 664 漁労・漁業各論 ==== ==== 665 漁船・漁具 ==== ==== 666 水産増殖・養殖業 ==== ==== 667 水産製造・水産食品 ==== ==== 668 水産物利用・水産利用工業 ==== ==== 669 製塩・塩業 ==== === 670 商業 === ==== 671 商業政策・行政 ==== ==== 672 商業史・事情 ==== ==== 673 商業経営・商店 ==== ==== 674 広告・宣伝 ==== ==== 675 マーケティング ==== ==== 676 取引所 ==== ==== 678 貿易 ==== === 680 運輸・交通 === ==== 681 交通政策・行政・経営 ==== ==== 682 交通史・事情 ==== ==== 683 海運 ==== ==== 684 内水・運河交通 ==== ==== 685 陸運・自動車運送 ==== ==== 686 鉄道 ==== ==== 687 航空運送 ==== ==== 688 倉庫業 ==== ==== 689 観光事業 ==== === 690 通信事業 === ==== 691 通信政策・行政・法令 ==== ==== 692 通信事業史・事情 ==== ==== 693 郵便・郵政事業 ==== ==== 694 電気通信事業 ==== ==== 699 放送事業 ==== ===== 699.39 アナウンサー ===== --> == 7類 芸術 == <!-- === 700 芸術・美術 === ==== 701 芸術理論・美学 ==== ==== 702 芸術史・美術史 ==== ==== 703 参考図書[レファレンスブック] ==== ==== 704 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 705 逐次刊行物 ==== ==== 706 団体 ==== ==== 707 研究法・指導法・芸術教育 ==== ==== 708 叢書・全集・選集 ==== ==== 709 芸術政策・文化財 ==== === 710 彫刻 === ==== 711 彫塑材料・技法 ==== ==== 712 彫刻史・各国の彫刻 ==== ==== 713 木彫 ==== ==== 714 石彫 ==== ==== 715 金属彫刻・鋳造 ==== ==== 717 粘土彫刻・塑造 ==== ==== 708 仏像 ==== ==== 709 オブジェ ==== === 720 絵画 === ==== 721 日本画 ==== ==== 722 東洋画 ==== ==== 723 洋画 ==== ==== 724 絵画材料・技法 ==== ==== 725 素描・描画 ==== ==== 726 漫画、挿絵、童画 ==== ==== 727 グラフィックデザイン、図案 ==== ==== 728 書道 ==== === 730 版画 === ==== 731 版画材料・技法 ==== ==== 732 版画史・各国の版画 ==== ==== 733 木版画 ==== ==== 734 石版画 ==== ==== 735 銅版画・鋼版画 ==== ==== 736 リノリウム版画・ゴム版画 ==== ==== 737 写真版画・孔版画 ==== ==== 739 印章、篆刻、印譜 ==== --> === 740 写真 === <!-- ==== 742 写真器械・材料 ==== ==== 743 撮影技術 ==== --> ==== 744 現像・印画 ==== *[[白黒写真の暗室作業]]{{進捗|75%|2007-05-10}} <!-- ==== 745 複写技術 ==== ==== 746 特殊写真 ==== ==== 747 写真の応用 ==== ==== 748 写真集 ==== ==== 749 印刷 ==== === 750 工芸 === ==== 751 陶磁工芸 ==== ==== 752 漆工芸 ==== ==== 753 染織工芸 ==== ==== 754 木竹工芸 ==== ==== 755 宝石・牙角・皮革工芸 ==== ==== 756 金工芸 ==== ==== 757 デザイン・装飾美術 ==== ==== 758 美術家具 ==== ==== 759 人形・玩具 ==== --> === 760 音楽 === ==== 761 音楽の一般理論・音楽学 ==== * [[楽典]] * [[和声学]] * [[楽式]] ==== 762 音楽史・各国の音楽 ==== * [[西洋音楽史]] <!-- ==== 763 楽器・器楽 ==== ==== 764 器楽合奏 ==== ==== 765 宗教音楽・聖楽 ==== ==== 766 劇音楽 ==== ==== 767 声楽 ==== ==== 768 邦楽 ==== ==== 769 舞踊、バレエ ==== === 770 演劇 === ==== 771 劇場・演出・演技 ==== ==== 772 演劇史・各国の演劇 ==== ==== 773 能楽、狂言 ==== ==== 774 歌舞伎 ==== ==== 775 各種の演劇 ==== ==== 777 人形劇 ==== ==== 778 映画 ==== ==== 779 大衆演芸 ==== --> === 780 スポーツ・体育 === <!-- ==== 781 体操、遊戯 ==== ==== 782 陸上競技 ==== --> ==== 783 球技 ==== *[[サッカー]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[テニス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[野球]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 784 冬季競技 ==== --> ==== 785 水上競技 ==== *[[セーリング]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 786 戸外レクリエーション ==== ==== 787 釣魚、遊猟 ==== --> ==== 788 相撲、拳闘、競馬 ==== *[[相撲]]{{進捗|25%|2006-2-23}} *[[競馬]]{{進捗|25%|2023-09-25}} ==== 789 武術 ==== *[[剣道]]{{進捗|25%|2007-6-30}} === 790 諸芸・娯楽 === <!-- ==== 791 茶道 ==== ==== 792 香道 ==== ==== 793 花道 ==== ==== 794 撞球 ==== --> ==== 795 囲碁 ==== *[[囲碁]]{{進捗|25%|2006-1-7}} ==== 796 将棋 ==== *[[将棋]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 797 射倖ゲーム ==== --> ==== 798 室内娯楽 ==== *[[麻雀]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[チェス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ===== 798.5 テレビゲーム ===== ==== 799 ダンス ==== --> == 8類 言語 == === 800 言語 === ==== 801 言語学 ==== *[[語学]] <!-- ==== 809 言語生活 ==== --> === 810 日本語 === *[[日本語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 811 音声、音韻、文字 ==== ==== 812 語源、意味 ==== ==== 813 辞典 ==== ==== 814 語彙 ==== ==== 815 文法、語法 ==== ==== 816 文章、文体、作文 ==== ==== 817 読本、解釈、会話 ==== --> ==== 818 方言、訛語 ==== *[[讃岐弁]] <!-- === 820 中国語 === --> ==== 829 その他の東洋の諸言語 ==== *[[朝鮮語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[ペルシア語]] === 830 英語 === *[[英語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} === 840 ドイツ語 === *[[ドイツ語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 849 その他のゲルマン言語 ==== --> === 850 フランス語 === *[[フランス語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 859 プロヴァンス語 ==== === 860 スペイン語 === ==== 869 ポルトガル語 ==== === 870 イタリア語 === --> ==== 879 その他のロマンス諸語 ==== *[[ルーマニア語]] <!-- === 880 ロシア語 === ==== 889 その他のスラヴ諸語 ==== === 890 その他の諸言語 === --> ==== 891 ギリシア語 ==== *[[ギリシア語]] ==== 892 ラテン語 ==== *[[ラテン語]]{{進捗|50%|2006-03-21}} ==== 893 その他のヨーロッパの諸言語 ==== *[[デンマーク語]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 894 アフリカの諸言語 ==== ==== 895 アメリカの諸言語 ==== ==== 897 オーストラリアの諸言語 ==== --> ==== 899 国際語 ==== *[[エスペラント]]{{進捗|00%|2005-05-04}} == 9類 文学 == === 900 文学 === *[[古典文学]]{{進捗|25%|2005-05-15}} <!-- ==== 909 児童文学研究 ==== --> === 910 日本文学 === <!-- ==== 911 詩歌 ==== ==== 912 戯曲 ==== --> ==== 913 小説、物語 ==== *[[竹取物語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 914 評論、エッセイ、随筆 ==== *[[方丈記]] <!-- ==== 915 日記、書簡、紀行 ==== ==== 916 記録、手記、ルポルタージュ ==== ==== 917 箴言、アフォリズム、寸言 ==== ==== 918 作品集 ==== ==== 919 漢詩文、日本漢文学 ==== --> === 920 中国文学 === *[[漢詩]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 929 その他の東洋文学 ==== === 930 英文学・米文学 === === 940 ドイツ文学 === ==== 949 その他のゲルマン文学 ==== === 950 フランス文学 === ==== 959 プロヴァンス文学 ==== === 960 スペイン文学 === ==== 969 ポルトガル文学 ==== === 970 イタリア文学 === ==== 979 その他のロマンス文学 ==== === 980 ロシア文学・ソヴィエト文学 === ==== 989 その他のスラヴ文学 ==== === 990 その他の諸文学 === ==== 991 ギリシア文学 ==== ==== 992 ラテン文学 ==== ==== 993 その他のヨーロッパ文学 ==== ==== 994 アフリカ文学 ==== ==== 995 アメリカ先住民語の文学 ==== ==== 997 オーストラリア先住民語の文学 ==== ==== 999 国際語による文学 ==== --> == 外部リンク == *[http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/zan9.html 日本十進分類法新訂9版分類基準]([http://www.ndl.go.jp/ 国立国会図書館]) *[https://www.kotono8.com/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8D%81%E9%80%B2%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95%EF%BC%88%E8%A9%B3%E7%B4%B0%EF%BC%89 閾ペディアことのは 日本十進分類法(詳細)] [[Category:日本十進分類法|*]] [[it:Wikibooks:Classificazione decimale Dewey]] 2194lkd7wwag9cnv8gd1q65bk5nm31f 299314 299313 2026-05-08T11:03:07Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 410 数学 */ 初等数学を追加 299314 wikitext text/x-wiki __NOTOC__ [[メインページ|ウィキブックス]]の全ての書籍を[[:w:日本十進分類法|日本十進分類法]]に従って分類したものです。 {{進捗状況}} == 0類 総記 == <!-- === 000 総記 === ==== 002 知識・学問・学術 ==== --> ==== 007 情報科学 ==== *[[情報技術]] <!-- ===== 007.1 情報理論 ===== ===== 007.2 歴史 事情 ===== ===== 007.3 情報と社会 ===== ===== 007.4 情報源 ===== ===== 007.5 ドキュメンテーション 情報管理 ===== --> ===== 007.6 データ処理 情報処理 ===== *[[情報処理技術者試験の概要]] *[[初級システムアドミニストレータ]] <!-- ====== 007.61 システム分析 システム設計 ====== --> ====== 007.63 コンピュータシステム ソフトウェア ====== *[[OSとアプリケーション]] *[[Microsoft Office]] *[[OpenOffice.org]] *[[TeX/LaTeX入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Freenet]] *[[Maxima]] *[[Mizar]] *[[vi]] <!-- ======= 007.632 エキスパートシステム ======= --> ======= 007.634 オペレーティングシステム ======= *[[MS-DOS/PC DOS入門]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[UNIX/Linux入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Linuxハードウェア]] *[[Linuxシステム管理]] <!-- ======= 007.635 漢字処理システム ======= --> ======= 007.637 図形処理ソフトウェア ======= * [[Inkscape]] ====== 007.64 コンピュータプログラミング ====== *[[プログラミング]] *[[ソフトウェア開発技術者]] *[[BASIC]] *[[C言語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CPlusPlus|C++]] *[[Java]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[JavaScript]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Lisp]] *[[Perl]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[PHP]] *[[Ruby]] *[[Scheme]] *[[SVG]] *[[HTML]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CSS]]{{進捗|00%|2005-06-17}} *[[CGI]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[OpenGL]] *[[ゲームプログラミング]] *[[OSS開発ツール]] *[[Xプログラミング]] *[[GNOMEフレームワーク]] <!-- ======= 007.642 CG技術 ======= ====== 007.65 各種の記憶媒体 ====== ====== 007.68 情報検索 機械検索 ====== --> ===== 007.7 情報システム ===== *[[LANとインターネット]] *[[TCP/IP入門]] *[[NTP入門]] <!-- === 010 図書館・図書館学 === ==== 011 図書館政策・図書館行財政 ==== ==== 012 図書館建築・図書館整備 ==== ==== 013 図書館管理 ==== ==== 014 資料の収集・資料の整理・資料の保管 ==== ==== 015 図書館奉仕・図書館活動 ==== ==== 016 各種の図書館 ==== ==== 017 学校図書館 ==== ==== 018 専門図書館 ==== ==== 019 読書・読書法 ==== --> === 020 図書・書誌学 === ==== 021 著作・編集 ==== ===== 021.4 編集 編纂 ===== *[[ウィキペディアの書き方 入門編]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 022 写本・刊本・造本 ==== ==== 023 出版 ==== --> ==== 024 図書の販売 ==== *[[同人誌即売会参加方法]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 025 一般書誌・全国書誌 ==== ==== 026 稀書目録・善本目録 ==== ==== 027 特種目録 ==== ==== 028 選定図書目録・参考図書目録 ==== ==== 029 蔵書目録・総合目録 ==== --> === 030 百科事典 === ==== 031 日本語 ==== *[[w:mainpage|w:wikipedia]] ===== 031.3 日用便覧 ===== *[[ジョーク集]] <!-- ==== 039 用語索引<一般> ==== === 040 一般論文集・一般講演集 === ==== 041 日本語 ==== ==== 049 雑著 ==== === 050 逐次刊行物 === ==== 051 日本の雑誌 ==== ==== 059 一般年鑑 ==== === 060 団体 === ==== 061 学術・研究機関 ==== ==== 063 文化交流機関 ==== ==== 065 親睦団体・その他の団体 ==== ==== 069 博物館 ==== === 070 ジャーナリズム・新聞 === ==== 071 日本 ==== === 080 叢書・全集・選集 === ==== 081 日本語 ==== ==== 089 その他の諸言語 ==== === 090 貴重書・郷土資料・その他の特別コレクション === --> == 1類 哲学 == === 100 哲学 === *[[哲学・思想]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 101 哲学理論 ==== ==== 102 哲学史 ==== ==== 103 参考図書 ==== ==== 104 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 105 逐次刊行物 ==== ==== 106 団体 ==== ==== 107 研究法・指導法・哲学教育 ==== ==== 108 叢集・全集・選集 ==== === 110 哲学各論 === ==== 111 形而上学・存在論 ==== ==== 112 自然哲学・宇宙論 ==== ==== 113 人生観・世界観 ==== ==== 114 人間学 ==== ==== 115 認識論 ==== ==== 116 論理学・弁証法・方法論 ==== ==== 117 価値哲学 ==== ==== 118 文化哲学・技術哲学 ==== === 120 東洋思想 === ==== 121 日本思想 ==== ==== 122 中国思想・中国哲学 ==== ==== 123 経書 ==== ==== 124 先秦思想・諸子 ==== ==== 125 中世思想・近代思想 ==== ==== 126 インド哲学・バラモン教 ==== ==== 129 その他のアジア・アラブ哲学 ==== === 130 西洋哲学 === ==== 131 古代哲学 ==== ==== 132 中世哲学 ==== ==== 133 近代哲学 ==== ==== 134 ドイツ・オーストリア哲学 ==== ==== 135 フランス・オランダ哲学 ==== ==== 136 スペイン・ポルトガル哲学 ==== ==== 137 イタリア哲学 ==== ==== 138 ロシア哲学 ==== ==== 139 その他の哲学 ==== --> === 140 心理学 === *[[心理学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 141 普通心理学・心理各論 ==== ==== 143 発達心理学 ==== ==== 145 異常心理学 ==== ==== 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==== ==== 195 教会・聖職 ==== ==== 196 典礼・祭式・礼拝 ==== ==== 197 布教・伝道 ==== ==== 198 各教派・教会史 ==== ==== 199 ユダヤ教 ==== --> == 2類 歴史 == === 200 歴史 === ==== 201 歴史学 ==== *[[歴史学]] <!-- ==== 202 歴史補助学 ==== ==== 203 参考図書 ==== ==== 204 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 205 逐次刊行物 ==== ==== 206 団体 ==== ==== 207 研究法・指導法・歴史教育 ==== ==== 208 叢書・全集・選集 ==== --> ==== 209 世界史・文化史 ==== *[[世界史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} === 210 日本史 === *[[日本史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ===== 210.027 古銭学 ===== ==== 211 北海道地方 ==== ==== 212 東北地方 ==== ==== 213 関東地方 ==== ==== 214 北陸地方 ==== ==== 215 中部地方 ==== ==== 216 近畿地方 ==== ==== 217 中国地方 ==== ==== 218 四国地方 ==== ==== 219 九州地方 ==== --> === 220 アジア史・東洋史 === <!-- ==== 221 朝鮮 ==== --> ==== 222 中国 ==== *[[中国史]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 223 東南アジア ==== ==== 224 インドネシア ==== ==== 225 インド ==== ===== 225.97 モルジブ ===== ==== 229 アジアロシア ==== === 230 ヨーロッパ史・西洋史 === ==== 231 古代ギリシア ==== ==== 232 古代ローマ  ==== ==== 233 イギリス・英国 ==== ==== 234 ドイツ・中欧 ==== ==== 235 フランス ==== ==== 236 スペイン イスパニア ==== ==== 237 イタリア ==== ==== 238 ロシア ソビエト連邦 独立国家共同体 ==== ==== 239 バルカン諸国 ==== === 240 アフリカ史 === ==== 241 北アフリカ ==== ==== 242 エジプト ==== ==== 243 バーバリ諸国 ==== ==== 244 西アフリカ ==== ==== 245 東アフリカ ==== ==== 248 南アフリカ ==== ==== 249 インド洋のアフリカ諸島 ==== === 250 北アメリカ史 === ==== 251 カナダ ==== ==== 253 アメリカ合衆国 ==== ==== 255 ラテンアメリカ 中南米 ==== ==== 256 メキシコ ==== ==== 257 中央アメリカ 中米諸国 ==== ==== 259 西インド諸島 ==== === 260 南アメリカ史 === ==== 261 北部諸国 カリブ沿海諸国 ==== ==== 262 ブラジル ==== ==== 263 パラグアイ ==== ==== 264 ウルグアイ ==== ==== 265 アルゼンチン ==== ==== 266 チリ ==== ==== 267 ボリビア ==== ==== 268 ペルー ==== === 270 オセアニア史・両極地方史 === ==== 271 オーストラリア ==== ==== 272 ニュージーランド ==== ==== 273 メラネシア ==== ==== 274 ミクロネシア ==== ==== 275 ポリネシア ==== ==== 276 ハワイ ==== ==== 277 両極地方 ==== ==== 278 北極 北極地方 ==== ==== 279 南極 南極地方 ==== === 280 伝記 === ==== 281 日本 ==== ==== 282 アジア ==== ==== 283 ヨーロッパ ==== ==== 284 アフリカ ==== ==== 285 北アフリカ ==== ==== 286 南アフリカ ==== ==== 287 オセアニア・両極地方 ==== ==== 288 系譜・家史・皇室 ==== ==== 289 個人伝記 ==== --> === 290 地理・地誌・紀行 === *[[地理学]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 290.93 旅行案内記 ==== --> == 3類 社会科学 == <!-- === 300 社会科学 === ==== 301 理論・方法論 ==== ==== 302 政治・経済・社会・文化事情 ==== ==== 303 参考図書 ==== ==== 304 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 305 逐次刊行物 ==== ==== 306 団体 ==== ==== 307 研究法・指導法・社会科学教育 ==== ==== 308 叢書・全集・選集 ==== ==== 309 社会思想 ==== === 310 政治 === ==== 311 政治学 ==== ==== 312 政治史・事情 ==== ==== 313 国家の形態・政治体制 ==== ==== 314 議会 ==== ==== 315 政党・政治結社 ==== ==== 316 国家と個人・宗教・民族 ==== ==== 317 行政 ==== ==== 318 地方自治・地方行政 ==== ==== 319 外交・国際問題 ==== --> === 320 法律 === ==== 321 法学 ==== *[[法学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 322 法制史 ==== *[[法制史]] ==== 323 憲法 ==== *[[憲法]] ==== 324 民法 ==== *[[民法]] ==== 325 商法 ==== *[[商法]] ==== 326 刑法・刑事法 ==== *[[刑法]] ==== 327 司法・訴訟手続法 ==== *[[民事訴訟法]] *[[刑事訴訟法]] ==== 328 諸法 ==== *[[教育基本法]] *[[知的財産権法]] ==== 329 国際法 ==== *[[国際法]] === 330 経済 === ==== 331 経済学・経済思想 ==== *[[経済学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 332 経済史・事情・経済体制 ==== ==== 333 経済政策・国際経済 ==== ==== 334 人口・土地・資源 ==== ==== 335 企業・経営 ==== ==== 336 経営管理 ==== ==== 337 貨幣・通貨 ==== ==== 338 金融・銀行・信託 ==== ==== 339 保険 ==== === 340 財政 === ==== 341 財政学・財政思想 ==== ==== 342 財政史・事情 ==== ==== 343 財政政策・財政行政 ==== ==== 344 予算・決算 ==== ==== 345 租税 ==== ==== 347 公債・国債 ==== ==== 348 専売・国有財産 ==== ==== 349 地方財政 ==== === 350 統計 === ==== 351 日本 ==== ==== 358 人口統計・国勢調査 ==== ==== 359 各種の統計書 ==== --> === 360 社会 === <!-- ==== 361 社会学 ==== ==== 362 社会史・社会体制 ==== ==== 364 社会保障 ==== ==== 365 生活・消費者問題 ==== ==== 366 労働経済・労働問題 ==== ==== 367 家族問題、男性・女性問題、老人問題 ==== ==== 368 社会病理 ==== --> ==== 369 社会福祉 ==== ===== 369.3 災害 災害救助 ===== *[[防災]]{{進捗|25%|2006-04-06}} === 370 教育 === <!-- ==== 371 教育学、教育思想 ==== ===== 371.42 登校拒否・いじめ ===== --> ==== 372 教育史・事情 ==== *[[教育勅語]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 373 教育政策、教育制度、教育行財政 ==== ==== 374 学校経営・管理、学校保健 ==== --> ==== 375 教育課程、学習指導、教科別教育 ==== *[[学校教育]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[生活と進路]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 374.9 教科書、教科書検定 ===== *[[小学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[中学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[高等学校の学習]]{{進捗|00%|2023-09-25}} **[[高等学校の学習/旧課程]]{{進捗|25%|2023-09-25}} <!-- * [[小学校算数]] {{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中学校数学]] {{進捗|50%|2005-05-10}} * [[高等学校世界史A]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校地理B]] {{進捗|25%|2005-11-1}} * [[高等学校現代社会]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校政治経済]] {{進捗|50%|2015-08-30}} *[[高等学校倫理]] *[[高等学校数学]] *[[高等学校数学基礎]]{{進捗|100%|2005-05-04}} *[[高等学校数学I]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学III]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学C]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校理科総合B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校物理]]{{進捗|50%|2005-11-1}} * [[高等学校化学]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校生物]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校地学]] {{進捗|25%|2015-08-30}} *[[高等学校情報A]] *[[高等学校情報B]] *[[高等学校情報C]] --> *[[小・中・高等学校演習]] *[[検定教科書]] ==== 376 幼児・初等・中等教育 ==== *[[小学校・中学校・高等学校の学習]] ==== 377 大学、高等・専門教育、学術行政 ==== * [[大学受験ガイド]] {{進捗|50%|2015-08-30}} <!-- ==== 378 障害児教育 ==== ==== 379 社会教育 ==== === 380 風俗習慣・民俗学・民族学 === ==== 382 風俗史・民俗誌、民族誌 ==== ==== 383 衣食住の習俗 ==== ==== 384 社会・家庭生活の習俗 ==== ==== 385 通過儀礼、冠婚葬祭 ==== ==== 386 年中行事、祭礼 ==== ==== 387 民間信仰、迷信(俗信) ==== ==== 388 伝説、民話(昔話) ==== ==== 389 民族学、文化人類学 ==== === 390 国防・軍事 === ==== 391 戦争、戦略、戦術 ==== ==== 392 国防史・事情、軍事史・事情 ==== ==== 393 国防政策・行政・法令 ==== ==== 394 軍事医学、兵食 ==== ==== 395 軍事施設、軍需品 ==== ==== 396 陸軍 ==== ==== 397 海軍 ==== ==== 398 空軍 ==== ==== 399 古代兵法、軍学 ==== --> == 4類 自然科学 == <!-- === 400 自然科学 === ==== 401 科学理論・科学哲学 ==== ==== 402 科学史・事情 ==== ==== 403 参考図書 ==== ==== 404 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 405 逐次刊行物 ==== ==== 406 団体 ==== ==== 407 研究法・指導法・科学教育 ==== ==== 408 叢書・全集・選集 ==== ==== 409 科学技術政策・科学技術行政 ==== --> === 410 数学 === * [[数学]] * [[初等数学]] * [[初等数学公式集]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学演習]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学記号集]] * [[Wikibooks:初等数学用語索引|初等数学用語索引]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中等数学]] * [[高等数学]] <!-- ==== 411 代数学 ==== ==== 412 数論 ==== --> ==== 413 解析学 ==== * [[解析学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 414 幾何学 ==== --> ==== 415 位相数学 ==== * [[位相幾何学]]{{進捗|25%|2008-09-03}} ==== 417 確率論、数理統計学 ==== * [[統計学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 418 計算法 ==== ==== 419 和算、中国算法 ==== --> === 420 物理学 === *[[物理学]] ==== 421 理論物理学 ==== <!-- ===== 421.1 基礎理論 エーテル理論 ===== --> ===== 421.2 相対性理論 ===== *[[特殊相対論]] ===== 421.3 量子力学、量子論 ===== *[[場の量子論]] *[[量子力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 421.4 統計力学 ===== *[[統計力学I]] *[[統計力学II]] <!-- ===== 421.5 数理物理学.物理数学 ===== --> ==== 423 力学 ==== *[[解析力学]] *[[古典力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ==== 424 振動学、音響学 ==== *[[振動と波動]] * [[音響学]] ==== 425 光学 ==== *[[光の偏極]] ==== 426 熱学 ==== *[[熱力学]] ==== 427 電磁気学 ==== *[[電磁気学]] <!-- ==== 428 物性物理学 ==== ==== 429 原子物理学 ==== --> === 430 化学 === <!-- ==== 431 物理化学. 理論化学 ==== ==== 432 実験化学 ==== ==== 433 分析化学 ==== ==== 434 合成化学 ==== --> ==== 435 無機化学 ==== *[[無機化学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 436 金属元素とその化合物 ==== --> ==== 437 有機化学 ==== *[[有機化学]]{{進捗|25%|2005-05-21}} <!-- ==== 438 環式化合物の化学 ==== ==== 439 天然物質の化学 ==== --> === 440 天文学・宇宙科学 === * [[天文学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 441 理論天文学・数理天文学 ==== ==== 442 実地天文学・天体観測法 ==== ==== 443 恒星・恒星天文学 ==== ==== 444 太陽・太陽物理学 ==== ==== 445 惑星・衛星 ==== ==== 446 月 ==== ==== 447 彗星・流星 ==== ==== 448 地球・天文地理学 ==== ==== 449 時法・暦学 ==== --> === 450 地球科学・地学 === * [[地球科学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 451 気象学 ==== ==== 452 海洋学 ==== ==== 453 地震学 ==== ===== 453.38 地震予知 ===== ==== 454 地形学 ==== ==== 455 地質学 ==== ==== 456 地史学・層位学 ==== ==== 457 古生物学・化石 ==== ==== 458 岩石学 ==== ==== 459 鉱物学 ==== --> === 460 生物化学・一般生物学 === *[[生物学の研究技術]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 461 理論生物学・生命論 ==== ==== 462 生物地理・生物誌 ==== ==== 463 細胞学 ==== ==== 464 生化学 ==== ==== 465 微生物学 ==== ==== 467 遺伝学 ==== ===== 467.25 遺伝子組み換え ===== ==== 468 生態学 ==== ==== 469 人類学 ==== === 470 植物学 === *[[植物学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 471 一般植物学 ==== ==== 472 植物地理・植物誌 ==== ==== 473 葉状植物 ==== ==== 474 藻類・菌類 ==== ==== 475 コケ植物 ==== ==== 476 シダ植物 ==== ==== 477 種子植物 ==== ==== 478 裸子植物 ==== ==== 479 被子植物 ==== === 480 動物学 === ==== 481 一般動物学 ==== ==== 482 動物地理・動物誌 ==== ==== 483 無脊椎動物 ==== ==== 484 軟体動物・貝類学 ==== ==== 485 節足動物 ==== ==== 486 昆虫類 ==== ==== 487 脊椎動物 ==== ==== 488 鳥類 ==== ==== 489 哺乳類 ==== --> === 490 医学 === * [[医学]] *[[OsiriX_オンライン解説文書]]{{進捗|75%|2005-05-04}} ==== 491 基礎医学 ==== *[[生理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[解剖学]]{{進捗|25%|2006-11-09}} *[[神経解剖学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[組織学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[微生物学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[病理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 492 臨床医学 ==== --> ==== 493 内科学 ==== *[[内科学 呼吸器]]{{{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 494 外科学 ==== ==== 495 産科学,婦人科学 ==== ==== 496 眼科学,耳鼻咽喉科学 ==== ==== 497 歯科学 ==== ==== 498 衛生学,公衆衛生学,予防医学 ==== --> ==== 499 薬学 ==== *[[薬理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} ==5類 技術・工学・工業 == <!-- === 500 技術・工学 === ==== 501 工業基礎学 ==== ==== 502 技術史・工学史 ==== ==== 503 参考図書 ==== ==== 504 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 505 逐次刊行物 ==== ==== 506 団体 ==== ==== 507 研究法・指導法・技術教育 ==== ==== 508 叢書・全集・選集 ==== ==== 509 工業・工業経済 ==== === 510 建設工学・土木工学 === ==== 511 土木力学・建設材料 ==== ==== 512 測量 ==== ==== 513 土木設計・施工法 ==== ==== 514 道路工学 ==== ==== 515 橋梁工学 ==== ==== 516 鉄道工学 ==== ==== 517 河海工学・河川工学 ==== ==== 518 衛生工学・都市工学 ==== ===== 518.523 ごみの再利用 ===== ==== 519 公害・環境工学 ==== === 520 建築学 === ==== 521 日本の建築 ==== ==== 522 東洋の建築・アジアの建築 ==== ==== 523 西洋の建築・その他の様式の建築 ==== ==== 524 建築構造 ==== ==== 525 建築計画・施工 ==== ==== 526 各種の建築 ==== ==== 527 住宅建築 ==== ==== 528 建築設備・設備工学 ==== ==== 529 建築意匠・装飾 ==== === 530 機械工学・原子力工学 === ==== 531 機械力学・材料・設計 ==== ==== 532 機械工作・工作機械 ==== ==== 533 熱機関・熱工学 ==== ==== 534 流体機械・流体工学 ==== ==== 535 精密機器・光学機器 ==== ==== 536 運輸工学・車輌・運搬機械 ==== ==== 537 自動車工学 ==== ===== 537.25 電気自動車 ===== ==== 538 航空宇宙工学 ==== ==== 539 原子力工学 ==== === 540 電気工学・電子工学 === ==== 540 電気工学 ==== ==== 541 電気回路・計測・材料 ==== ==== 542 電気機器 ==== ==== 543 発電 ==== ==== 544 送電・変電・配電 ==== ==== 545 電灯・照明・電熱 ==== ==== 546 電気鉄道 ==== ==== 547 通信工学・電気通信 ==== ==== 548 情報工学 ==== ==== 549 電子工学 ==== === 550 海洋工学・船舶工学 === ==== 551 理論造船学 ==== ==== 552 船体構造・材料・施工 ==== ==== 553 船体艤装・船舶設備 ==== ==== 554 舶用機関[造機] ==== ==== 555 船舶修理・保守 ==== ==== 556 各種の船舶・艦艇 ==== ==== 557 航海・航海学 ==== ==== 558 海洋開発 ==== ==== 559 兵器、軍事工学 ==== === 560 金属工学・鉱山工学 === ==== 561 採鉱・選鉱 ==== ==== 562 各種の金属鉱床・採掘 ==== ==== 563 冶金・合金 ==== ==== 564 鉄鋼 ==== ==== 565 非鉄金属 ==== ==== 566 金属加工・製造冶金 ==== ==== 567 石炭 ==== ==== 568 石油 ==== ==== 569 非金属鉱物・土石採取業 ==== === 570 化学工業 === ==== 571 化学工学・化学機器 ==== ==== 572 電気化学工業 ==== ==== 573 セラミックス・窯業・珪酸塩化学工業 ==== ==== 574 化学薬品 ==== ==== 575 燃料・爆発物 ==== ==== 576 油脂類 ==== ==== 577 染料 ==== ==== 578 高分子化学工業 ==== ==== 579 その他の化学工業 ==== === 580 製造工業 === ==== 581 金属製品 ==== ==== 582 事務機器・家庭機器・楽器 ==== ==== 583 木工業・木製品 ==== ==== 584 皮革工業・皮革製品 ==== ==== 585 パルプ・製紙工業 ==== ==== 586 繊維工学 ==== ==== 587 染色加工・染色業 ==== ==== 588 食品工業 ==== ==== 589 その他の雑工業 ==== --> === 590 家政学・生活科学 === <!-- ==== 591 家庭経済・経営 ==== ==== 592 家庭理工学 ==== ==== 593 衣服・裁縫 ==== ==== 594 手芸 ==== ==== 595 理容・美容 ==== ===== 595.6 痩身法 ===== --> ==== 596 食品・料理 ==== *[[料理本]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 597 住居・家具調度 ==== ==== 598 家庭衛生 ==== ==== 599 育児 ==== --> ==6類 産業 == <!-- === 600 産業 === ==== 601 産業政策・行政・総合開発 ==== ==== 602 産業史・事情・物産誌 ==== ==== 603 参考図書 ==== ==== 604 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 605 逐次刊行物 ==== ==== 606 団体 ==== ==== 607 研究法・指導法・産業教育 ==== ==== 608 叢書・全集・選集 ==== ==== 609 度量衡、計量法 ==== === 610 農業 === ==== 611 農業経済 ==== ==== 612 農業史・事情 ==== ==== 613 農業基礎学 ==== ==== 614 農業工学 ==== ==== 615 作物栽培・作物学 ==== ==== 616 食用作物 ==== ==== 617 工芸作物 ==== ==== 618 繊維作物 ==== ==== 619 農産物製造・加工 ==== --> === 620 園芸 === <!-- ==== 621 園芸経済・行政・経営 ==== ==== 622 園芸史・事情 ==== ==== 623 園芸植物学・病虫害 ==== ==== 624 温室・温床・園芸用具 ==== ==== 625 果樹園芸 ==== --> ==== 626 蔬菜園芸 ==== *[[ダイズの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} ==== 627 花卉園芸[草花] ==== *[[サボテンの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ==== 628 園芸利用 ==== ==== 629 造園 ==== === 630 蚕糸業 === ==== 631 蚕糸経済・行政・経営 ==== ==== 632 蚕糸業史・事情 ==== ==== 633 蚕学・蚕業基礎学 ==== ==== 634 蚕種 ==== ==== 635 飼育法 ==== ==== 636 くわ・栽桑 ==== ==== 637 蚕室・蚕具 ==== ==== 638 まゆ ==== ==== 639 製糸・生糸・蚕糸利用 ==== --> === 640 畜産業 === <!-- ==== 641 畜産経済・行政・経営 ==== ==== 642 畜産史・事情 ==== ==== 643 家畜の繁殖・家畜飼料 ==== ==== 644 家畜の管理・畜舎・用具 ==== ==== 645 家畜・畜産動物各論 ==== --> ==== 646 家禽各論・飼鳥 ==== *[[ホンセイインコ類の飼育]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ===== 646.9 みつばち・昆虫 ===== ==== 648 畜産製造・畜産物 ==== ==== 649 獣医学・比較医学 ==== ==== 649 獣医学 ==== === 650 林業 === ==== 651 林業経済・行政・経営 ==== ==== 652 森林史・林業史・事情 ==== ==== 653 森林立地・造林 ==== ==== 654 森林保護 ==== ==== 655 森林施業 ==== ==== 656 森林工学 ==== ==== 657 森林利用・林産物・木材学 ==== ==== 658 林産製造 ==== ==== 659 狩猟 ==== === 660 水産業 === ==== 661 水産経済・行政・経営 ==== ==== 662 水産業および漁業史・事情 ==== ==== 663 水産基礎学 ==== ==== 664 漁労・漁業各論 ==== ==== 665 漁船・漁具 ==== ==== 666 水産増殖・養殖業 ==== ==== 667 水産製造・水産食品 ==== ==== 668 水産物利用・水産利用工業 ==== ==== 669 製塩・塩業 ==== === 670 商業 === ==== 671 商業政策・行政 ==== ==== 672 商業史・事情 ==== ==== 673 商業経営・商店 ==== ==== 674 広告・宣伝 ==== ==== 675 マーケティング ==== ==== 676 取引所 ==== ==== 678 貿易 ==== === 680 運輸・交通 === ==== 681 交通政策・行政・経営 ==== ==== 682 交通史・事情 ==== ==== 683 海運 ==== ==== 684 内水・運河交通 ==== ==== 685 陸運・自動車運送 ==== ==== 686 鉄道 ==== ==== 687 航空運送 ==== ==== 688 倉庫業 ==== ==== 689 観光事業 ==== === 690 通信事業 === ==== 691 通信政策・行政・法令 ==== ==== 692 通信事業史・事情 ==== ==== 693 郵便・郵政事業 ==== ==== 694 電気通信事業 ==== ==== 699 放送事業 ==== ===== 699.39 アナウンサー ===== --> == 7類 芸術 == <!-- === 700 芸術・美術 === ==== 701 芸術理論・美学 ==== ==== 702 芸術史・美術史 ==== ==== 703 参考図書[レファレンスブック] ==== ==== 704 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 705 逐次刊行物 ==== ==== 706 団体 ==== ==== 707 研究法・指導法・芸術教育 ==== ==== 708 叢書・全集・選集 ==== ==== 709 芸術政策・文化財 ==== === 710 彫刻 === ==== 711 彫塑材料・技法 ==== ==== 712 彫刻史・各国の彫刻 ==== ==== 713 木彫 ==== ==== 714 石彫 ==== ==== 715 金属彫刻・鋳造 ==== ==== 717 粘土彫刻・塑造 ==== ==== 708 仏像 ==== ==== 709 オブジェ ==== === 720 絵画 === ==== 721 日本画 ==== ==== 722 東洋画 ==== ==== 723 洋画 ==== ==== 724 絵画材料・技法 ==== ==== 725 素描・描画 ==== ==== 726 漫画、挿絵、童画 ==== ==== 727 グラフィックデザイン、図案 ==== ==== 728 書道 ==== === 730 版画 === ==== 731 版画材料・技法 ==== ==== 732 版画史・各国の版画 ==== ==== 733 木版画 ==== ==== 734 石版画 ==== ==== 735 銅版画・鋼版画 ==== ==== 736 リノリウム版画・ゴム版画 ==== ==== 737 写真版画・孔版画 ==== ==== 739 印章、篆刻、印譜 ==== --> === 740 写真 === <!-- ==== 742 写真器械・材料 ==== ==== 743 撮影技術 ==== --> ==== 744 現像・印画 ==== *[[白黒写真の暗室作業]]{{進捗|75%|2007-05-10}} <!-- ==== 745 複写技術 ==== ==== 746 特殊写真 ==== ==== 747 写真の応用 ==== ==== 748 写真集 ==== ==== 749 印刷 ==== === 750 工芸 === ==== 751 陶磁工芸 ==== ==== 752 漆工芸 ==== ==== 753 染織工芸 ==== ==== 754 木竹工芸 ==== ==== 755 宝石・牙角・皮革工芸 ==== ==== 756 金工芸 ==== ==== 757 デザイン・装飾美術 ==== ==== 758 美術家具 ==== ==== 759 人形・玩具 ==== --> === 760 音楽 === ==== 761 音楽の一般理論・音楽学 ==== * [[楽典]] * [[和声学]] * [[楽式]] ==== 762 音楽史・各国の音楽 ==== * [[西洋音楽史]] <!-- ==== 763 楽器・器楽 ==== ==== 764 器楽合奏 ==== ==== 765 宗教音楽・聖楽 ==== ==== 766 劇音楽 ==== ==== 767 声楽 ==== ==== 768 邦楽 ==== ==== 769 舞踊、バレエ ==== === 770 演劇 === ==== 771 劇場・演出・演技 ==== ==== 772 演劇史・各国の演劇 ==== ==== 773 能楽、狂言 ==== ==== 774 歌舞伎 ==== ==== 775 各種の演劇 ==== ==== 777 人形劇 ==== ==== 778 映画 ==== ==== 779 大衆演芸 ==== --> === 780 スポーツ・体育 === <!-- ==== 781 体操、遊戯 ==== ==== 782 陸上競技 ==== --> ==== 783 球技 ==== *[[サッカー]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[テニス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[野球]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 784 冬季競技 ==== --> ==== 785 水上競技 ==== *[[セーリング]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 786 戸外レクリエーション ==== ==== 787 釣魚、遊猟 ==== --> ==== 788 相撲、拳闘、競馬 ==== *[[相撲]]{{進捗|25%|2006-2-23}} *[[競馬]]{{進捗|25%|2023-09-25}} ==== 789 武術 ==== *[[剣道]]{{進捗|25%|2007-6-30}} === 790 諸芸・娯楽 === <!-- ==== 791 茶道 ==== ==== 792 香道 ==== ==== 793 花道 ==== ==== 794 撞球 ==== --> ==== 795 囲碁 ==== *[[囲碁]]{{進捗|25%|2006-1-7}} ==== 796 将棋 ==== *[[将棋]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 797 射倖ゲーム ==== --> ==== 798 室内娯楽 ==== *[[麻雀]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[チェス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ===== 798.5 テレビゲーム ===== ==== 799 ダンス ==== --> == 8類 言語 == === 800 言語 === ==== 801 言語学 ==== *[[語学]] <!-- ==== 809 言語生活 ==== --> === 810 日本語 === *[[日本語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 811 音声、音韻、文字 ==== ==== 812 語源、意味 ==== ==== 813 辞典 ==== ==== 814 語彙 ==== ==== 815 文法、語法 ==== ==== 816 文章、文体、作文 ==== ==== 817 読本、解釈、会話 ==== --> ==== 818 方言、訛語 ==== *[[讃岐弁]] <!-- === 820 中国語 === --> ==== 829 その他の東洋の諸言語 ==== *[[朝鮮語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[ペルシア語]] === 830 英語 === *[[英語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} === 840 ドイツ語 === *[[ドイツ語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 849 その他のゲルマン言語 ==== --> === 850 フランス語 === *[[フランス語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 859 プロヴァンス語 ==== === 860 スペイン語 === ==== 869 ポルトガル語 ==== === 870 イタリア語 === --> ==== 879 その他のロマンス諸語 ==== *[[ルーマニア語]] <!-- === 880 ロシア語 === ==== 889 その他のスラヴ諸語 ==== === 890 その他の諸言語 === --> ==== 891 ギリシア語 ==== *[[ギリシア語]] ==== 892 ラテン語 ==== *[[ラテン語]]{{進捗|50%|2006-03-21}} ==== 893 その他のヨーロッパの諸言語 ==== *[[デンマーク語]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 894 アフリカの諸言語 ==== ==== 895 アメリカの諸言語 ==== ==== 897 オーストラリアの諸言語 ==== --> ==== 899 国際語 ==== *[[エスペラント]]{{進捗|00%|2005-05-04}} == 9類 文学 == === 900 文学 === *[[古典文学]]{{進捗|25%|2005-05-15}} <!-- ==== 909 児童文学研究 ==== --> === 910 日本文学 === <!-- ==== 911 詩歌 ==== ==== 912 戯曲 ==== --> ==== 913 小説、物語 ==== *[[竹取物語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 914 評論、エッセイ、随筆 ==== *[[方丈記]] <!-- ==== 915 日記、書簡、紀行 ==== ==== 916 記録、手記、ルポルタージュ ==== ==== 917 箴言、アフォリズム、寸言 ==== ==== 918 作品集 ==== ==== 919 漢詩文、日本漢文学 ==== --> === 920 中国文学 === *[[漢詩]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 929 その他の東洋文学 ==== === 930 英文学・米文学 === === 940 ドイツ文学 === ==== 949 その他のゲルマン文学 ==== === 950 フランス文学 === ==== 959 プロヴァンス文学 ==== === 960 スペイン文学 === ==== 969 ポルトガル文学 ==== === 970 イタリア文学 === ==== 979 その他のロマンス文学 ==== === 980 ロシア文学・ソヴィエト文学 === ==== 989 その他のスラヴ文学 ==== === 990 その他の諸文学 === ==== 991 ギリシア文学 ==== ==== 992 ラテン文学 ==== ==== 993 その他のヨーロッパ文学 ==== ==== 994 アフリカ文学 ==== ==== 995 アメリカ先住民語の文学 ==== ==== 997 オーストラリア先住民語の文学 ==== ==== 999 国際語による文学 ==== --> == 外部リンク == *[http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/zan9.html 日本十進分類法新訂9版分類基準]([http://www.ndl.go.jp/ 国立国会図書館]) *[https://www.kotono8.com/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8D%81%E9%80%B2%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95%EF%BC%88%E8%A9%B3%E7%B4%B0%EF%BC%89 閾ペディアことのは 日本十進分類法(詳細)] [[Category:日本十進分類法|*]] [[it:Wikibooks:Classificazione decimale Dewey]] m6nv0dngcucmn3gbp9xbtefa1u71kif 299315 299314 2026-05-08T11:04:12Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 798 室内娯楽 */ トランプを追加 299315 wikitext text/x-wiki __NOTOC__ [[メインページ|ウィキブックス]]の全ての書籍を[[:w:日本十進分類法|日本十進分類法]]に従って分類したものです。 {{進捗状況}} == 0類 総記 == <!-- === 000 総記 === ==== 002 知識・学問・学術 ==== --> ==== 007 情報科学 ==== *[[情報技術]] <!-- ===== 007.1 情報理論 ===== ===== 007.2 歴史 事情 ===== ===== 007.3 情報と社会 ===== ===== 007.4 情報源 ===== ===== 007.5 ドキュメンテーション 情報管理 ===== --> ===== 007.6 データ処理 情報処理 ===== *[[情報処理技術者試験の概要]] *[[初級システムアドミニストレータ]] <!-- ====== 007.61 システム分析 システム設計 ====== --> ====== 007.63 コンピュータシステム ソフトウェア ====== *[[OSとアプリケーション]] *[[Microsoft Office]] *[[OpenOffice.org]] *[[TeX/LaTeX入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Freenet]] *[[Maxima]] *[[Mizar]] *[[vi]] <!-- ======= 007.632 エキスパートシステム ======= --> ======= 007.634 オペレーティングシステム ======= *[[MS-DOS/PC DOS入門]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[UNIX/Linux入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Linuxハードウェア]] *[[Linuxシステム管理]] <!-- ======= 007.635 漢字処理システム ======= --> ======= 007.637 図形処理ソフトウェア ======= * [[Inkscape]] ====== 007.64 コンピュータプログラミング ====== *[[プログラミング]] *[[ソフトウェア開発技術者]] *[[BASIC]] *[[C言語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CPlusPlus|C++]] *[[Java]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[JavaScript]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Lisp]] *[[Perl]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[PHP]] *[[Ruby]] *[[Scheme]] *[[SVG]] *[[HTML]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CSS]]{{進捗|00%|2005-06-17}} *[[CGI]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[OpenGL]] *[[ゲームプログラミング]] *[[OSS開発ツール]] *[[Xプログラミング]] *[[GNOMEフレームワーク]] <!-- ======= 007.642 CG技術 ======= ====== 007.65 各種の記憶媒体 ====== ====== 007.68 情報検索 機械検索 ====== --> ===== 007.7 情報システム ===== *[[LANとインターネット]] *[[TCP/IP入門]] *[[NTP入門]] <!-- === 010 図書館・図書館学 === ==== 011 図書館政策・図書館行財政 ==== ==== 012 図書館建築・図書館整備 ==== ==== 013 図書館管理 ==== ==== 014 資料の収集・資料の整理・資料の保管 ==== ==== 015 図書館奉仕・図書館活動 ==== ==== 016 各種の図書館 ==== ==== 017 学校図書館 ==== ==== 018 専門図書館 ==== ==== 019 読書・読書法 ==== --> === 020 図書・書誌学 === ==== 021 著作・編集 ==== ===== 021.4 編集 編纂 ===== *[[ウィキペディアの書き方 入門編]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 022 写本・刊本・造本 ==== ==== 023 出版 ==== --> ==== 024 図書の販売 ==== *[[同人誌即売会参加方法]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 025 一般書誌・全国書誌 ==== ==== 026 稀書目録・善本目録 ==== ==== 027 特種目録 ==== ==== 028 選定図書目録・参考図書目録 ==== ==== 029 蔵書目録・総合目録 ==== --> === 030 百科事典 === ==== 031 日本語 ==== *[[w:mainpage|w:wikipedia]] ===== 031.3 日用便覧 ===== *[[ジョーク集]] <!-- ==== 039 用語索引<一般> ==== === 040 一般論文集・一般講演集 === ==== 041 日本語 ==== ==== 049 雑著 ==== === 050 逐次刊行物 === ==== 051 日本の雑誌 ==== ==== 059 一般年鑑 ==== === 060 団体 === ==== 061 学術・研究機関 ==== ==== 063 文化交流機関 ==== ==== 065 親睦団体・その他の団体 ==== ==== 069 博物館 ==== === 070 ジャーナリズム・新聞 === ==== 071 日本 ==== === 080 叢書・全集・選集 === ==== 081 日本語 ==== ==== 089 その他の諸言語 ==== === 090 貴重書・郷土資料・その他の特別コレクション === --> == 1類 哲学 == === 100 哲学 === *[[哲学・思想]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 101 哲学理論 ==== ==== 102 哲学史 ==== ==== 103 参考図書 ==== ==== 104 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 105 逐次刊行物 ==== ==== 106 団体 ==== ==== 107 研究法・指導法・哲学教育 ==== ==== 108 叢集・全集・選集 ==== === 110 哲学各論 === ==== 111 形而上学・存在論 ==== ==== 112 自然哲学・宇宙論 ==== ==== 113 人生観・世界観 ==== ==== 114 人間学 ==== ==== 115 認識論 ==== ==== 116 論理学・弁証法・方法論 ==== ==== 117 価値哲学 ==== ==== 118 文化哲学・技術哲学 ==== === 120 東洋思想 === ==== 121 日本思想 ==== ==== 122 中国思想・中国哲学 ==== ==== 123 経書 ==== ==== 124 先秦思想・諸子 ==== ==== 125 中世思想・近代思想 ==== ==== 126 インド哲学・バラモン教 ==== ==== 129 その他のアジア・アラブ哲学 ==== === 130 西洋哲学 === ==== 131 古代哲学 ==== ==== 132 中世哲学 ==== ==== 133 近代哲学 ==== ==== 134 ドイツ・オーストリア哲学 ==== ==== 135 フランス・オランダ哲学 ==== ==== 136 スペイン・ポルトガル哲学 ==== ==== 137 イタリア哲学 ==== ==== 138 ロシア哲学 ==== ==== 139 その他の哲学 ==== --> === 140 心理学 === *[[心理学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 141 普通心理学・心理各論 ==== ==== 143 発達心理学 ==== ==== 145 異常心理学 ==== ==== 146 臨床心理学・精神分析学 ==== ==== 147 超心理学・心霊研究 ==== ==== 148 相法・易占 ==== ==== 149 応用心理学 ==== --> === 150 倫理学・道徳 === *[[倫理学]] ==== 151 倫理各論 ==== ==== 152 家庭倫理・性倫理 ==== ==== 153 職業倫理 ==== ==== 154 社会倫理 ==== ==== 155 国体論・詔勅 ==== ==== 156 武士道 ==== ==== 157 報徳教・石門心学 ==== ==== 158 その他の特定主題 ==== ==== 159 人生訓・教訓 ==== <!-- === 160 宗教 === ==== 161 宗教学・宗教思想 ==== ==== 162 宗教史・事情 ==== ==== 163 原始宗教・宗教民族学 ==== ==== 164 神話・神話学 ==== ===== 164.31 ギリシャ神話 ===== ==== 165 比較宗教 ==== ==== 166 道教 ==== ==== 167 イスラーム ==== ==== 168 ヒンドゥー教・ジャイナ教 ==== ==== 169 その他の宗教・新興宗教 ==== === 170 神道 === ==== 171 神道思想・神道説 ==== ==== 172 神祇・神道史 ==== ==== 173 神典 ==== ==== 174 信仰録・説教集 ==== ==== 175 神社・神職 ==== ==== 176 祭祀 ==== ==== 177 布教・伝道 ==== ==== 178 各教派・教派神道 ==== === 180 仏教 === ==== 181 仏教教理・仏教哲学 ==== ==== 182 仏教史 ==== ==== 183 経典 ==== ==== 184 法話・説教集 ==== ==== 185 寺院・僧職 ==== ==== 186 仏会 ==== ==== 187 布教・伝道 ==== ==== 188 各宗 ==== === 190 キリスト教 === ==== 191 教義・キリスト教神学 ==== ==== 192 キリスト教史・迫害史 ==== ==== 193 聖書 ==== ==== 194 信仰録・説教集 ==== ==== 195 教会・聖職 ==== ==== 196 典礼・祭式・礼拝 ==== ==== 197 布教・伝道 ==== ==== 198 各教派・教会史 ==== ==== 199 ユダヤ教 ==== --> == 2類 歴史 == === 200 歴史 === ==== 201 歴史学 ==== *[[歴史学]] <!-- ==== 202 歴史補助学 ==== ==== 203 参考図書 ==== ==== 204 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 205 逐次刊行物 ==== ==== 206 団体 ==== ==== 207 研究法・指導法・歴史教育 ==== ==== 208 叢書・全集・選集 ==== --> ==== 209 世界史・文化史 ==== *[[世界史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} === 210 日本史 === *[[日本史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ===== 210.027 古銭学 ===== ==== 211 北海道地方 ==== ==== 212 東北地方 ==== ==== 213 関東地方 ==== ==== 214 北陸地方 ==== ==== 215 中部地方 ==== ==== 216 近畿地方 ==== ==== 217 中国地方 ==== ==== 218 四国地方 ==== ==== 219 九州地方 ==== --> === 220 アジア史・東洋史 === <!-- ==== 221 朝鮮 ==== --> ==== 222 中国 ==== *[[中国史]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 223 東南アジア ==== ==== 224 インドネシア ==== ==== 225 インド ==== ===== 225.97 モルジブ ===== ==== 229 アジアロシア ==== === 230 ヨーロッパ史・西洋史 === ==== 231 古代ギリシア ==== ==== 232 古代ローマ  ==== ==== 233 イギリス・英国 ==== ==== 234 ドイツ・中欧 ==== ==== 235 フランス ==== ==== 236 スペイン イスパニア ==== ==== 237 イタリア ==== ==== 238 ロシア ソビエト連邦 独立国家共同体 ==== ==== 239 バルカン諸国 ==== === 240 アフリカ史 === ==== 241 北アフリカ ==== ==== 242 エジプト ==== ==== 243 バーバリ諸国 ==== ==== 244 西アフリカ ==== ==== 245 東アフリカ ==== ==== 248 南アフリカ ==== ==== 249 インド洋のアフリカ諸島 ==== === 250 北アメリカ史 === ==== 251 カナダ ==== ==== 253 アメリカ合衆国 ==== ==== 255 ラテンアメリカ 中南米 ==== ==== 256 メキシコ ==== ==== 257 中央アメリカ 中米諸国 ==== ==== 259 西インド諸島 ==== === 260 南アメリカ史 === ==== 261 北部諸国 カリブ沿海諸国 ==== ==== 262 ブラジル ==== ==== 263 パラグアイ ==== ==== 264 ウルグアイ ==== ==== 265 アルゼンチン ==== ==== 266 チリ ==== ==== 267 ボリビア ==== ==== 268 ペルー ==== === 270 オセアニア史・両極地方史 === ==== 271 オーストラリア ==== ==== 272 ニュージーランド ==== ==== 273 メラネシア ==== ==== 274 ミクロネシア ==== ==== 275 ポリネシア ==== ==== 276 ハワイ ==== ==== 277 両極地方 ==== ==== 278 北極 北極地方 ==== ==== 279 南極 南極地方 ==== === 280 伝記 === ==== 281 日本 ==== ==== 282 アジア ==== ==== 283 ヨーロッパ ==== ==== 284 アフリカ ==== ==== 285 北アフリカ ==== ==== 286 南アフリカ ==== ==== 287 オセアニア・両極地方 ==== ==== 288 系譜・家史・皇室 ==== ==== 289 個人伝記 ==== --> === 290 地理・地誌・紀行 === *[[地理学]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 290.93 旅行案内記 ==== --> == 3類 社会科学 == <!-- === 300 社会科学 === ==== 301 理論・方法論 ==== ==== 302 政治・経済・社会・文化事情 ==== ==== 303 参考図書 ==== ==== 304 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 305 逐次刊行物 ==== ==== 306 団体 ==== ==== 307 研究法・指導法・社会科学教育 ==== ==== 308 叢書・全集・選集 ==== ==== 309 社会思想 ==== === 310 政治 === ==== 311 政治学 ==== ==== 312 政治史・事情 ==== ==== 313 国家の形態・政治体制 ==== ==== 314 議会 ==== ==== 315 政党・政治結社 ==== ==== 316 国家と個人・宗教・民族 ==== ==== 317 行政 ==== ==== 318 地方自治・地方行政 ==== ==== 319 外交・国際問題 ==== --> === 320 法律 === ==== 321 法学 ==== *[[法学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 322 法制史 ==== *[[法制史]] ==== 323 憲法 ==== *[[憲法]] ==== 324 民法 ==== *[[民法]] ==== 325 商法 ==== *[[商法]] ==== 326 刑法・刑事法 ==== *[[刑法]] ==== 327 司法・訴訟手続法 ==== *[[民事訴訟法]] *[[刑事訴訟法]] ==== 328 諸法 ==== *[[教育基本法]] *[[知的財産権法]] ==== 329 国際法 ==== *[[国際法]] === 330 経済 === ==== 331 経済学・経済思想 ==== *[[経済学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 332 経済史・事情・経済体制 ==== ==== 333 経済政策・国際経済 ==== ==== 334 人口・土地・資源 ==== ==== 335 企業・経営 ==== ==== 336 経営管理 ==== ==== 337 貨幣・通貨 ==== ==== 338 金融・銀行・信託 ==== ==== 339 保険 ==== === 340 財政 === ==== 341 財政学・財政思想 ==== ==== 342 財政史・事情 ==== ==== 343 財政政策・財政行政 ==== ==== 344 予算・決算 ==== ==== 345 租税 ==== ==== 347 公債・国債 ==== ==== 348 専売・国有財産 ==== ==== 349 地方財政 ==== === 350 統計 === ==== 351 日本 ==== ==== 358 人口統計・国勢調査 ==== ==== 359 各種の統計書 ==== --> === 360 社会 === <!-- ==== 361 社会学 ==== ==== 362 社会史・社会体制 ==== ==== 364 社会保障 ==== ==== 365 生活・消費者問題 ==== ==== 366 労働経済・労働問題 ==== ==== 367 家族問題、男性・女性問題、老人問題 ==== ==== 368 社会病理 ==== --> ==== 369 社会福祉 ==== ===== 369.3 災害 災害救助 ===== *[[防災]]{{進捗|25%|2006-04-06}} === 370 教育 === <!-- ==== 371 教育学、教育思想 ==== ===== 371.42 登校拒否・いじめ ===== --> ==== 372 教育史・事情 ==== *[[教育勅語]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 373 教育政策、教育制度、教育行財政 ==== ==== 374 学校経営・管理、学校保健 ==== --> ==== 375 教育課程、学習指導、教科別教育 ==== *[[学校教育]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[生活と進路]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 374.9 教科書、教科書検定 ===== *[[小学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[中学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[高等学校の学習]]{{進捗|00%|2023-09-25}} **[[高等学校の学習/旧課程]]{{進捗|25%|2023-09-25}} <!-- * [[小学校算数]] {{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中学校数学]] {{進捗|50%|2005-05-10}} * [[高等学校世界史A]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校地理B]] {{進捗|25%|2005-11-1}} * [[高等学校現代社会]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校政治経済]] {{進捗|50%|2015-08-30}} *[[高等学校倫理]] *[[高等学校数学]] *[[高等学校数学基礎]]{{進捗|100%|2005-05-04}} *[[高等学校数学I]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学III]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学C]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校理科総合B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校物理]]{{進捗|50%|2005-11-1}} * [[高等学校化学]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校生物]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校地学]] {{進捗|25%|2015-08-30}} *[[高等学校情報A]] *[[高等学校情報B]] *[[高等学校情報C]] --> *[[小・中・高等学校演習]] *[[検定教科書]] ==== 376 幼児・初等・中等教育 ==== *[[小学校・中学校・高等学校の学習]] ==== 377 大学、高等・専門教育、学術行政 ==== * [[大学受験ガイド]] {{進捗|50%|2015-08-30}} <!-- ==== 378 障害児教育 ==== ==== 379 社会教育 ==== === 380 風俗習慣・民俗学・民族学 === ==== 382 風俗史・民俗誌、民族誌 ==== ==== 383 衣食住の習俗 ==== ==== 384 社会・家庭生活の習俗 ==== ==== 385 通過儀礼、冠婚葬祭 ==== ==== 386 年中行事、祭礼 ==== ==== 387 民間信仰、迷信(俗信) ==== ==== 388 伝説、民話(昔話) ==== ==== 389 民族学、文化人類学 ==== === 390 国防・軍事 === ==== 391 戦争、戦略、戦術 ==== ==== 392 国防史・事情、軍事史・事情 ==== ==== 393 国防政策・行政・法令 ==== ==== 394 軍事医学、兵食 ==== ==== 395 軍事施設、軍需品 ==== ==== 396 陸軍 ==== ==== 397 海軍 ==== ==== 398 空軍 ==== ==== 399 古代兵法、軍学 ==== --> == 4類 自然科学 == <!-- === 400 自然科学 === ==== 401 科学理論・科学哲学 ==== ==== 402 科学史・事情 ==== ==== 403 参考図書 ==== ==== 404 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 405 逐次刊行物 ==== ==== 406 団体 ==== ==== 407 研究法・指導法・科学教育 ==== ==== 408 叢書・全集・選集 ==== ==== 409 科学技術政策・科学技術行政 ==== --> === 410 数学 === * [[数学]] * [[初等数学]] * [[初等数学公式集]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学演習]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学記号集]] * [[Wikibooks:初等数学用語索引|初等数学用語索引]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中等数学]] * [[高等数学]] <!-- ==== 411 代数学 ==== ==== 412 数論 ==== --> ==== 413 解析学 ==== * [[解析学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 414 幾何学 ==== --> ==== 415 位相数学 ==== * [[位相幾何学]]{{進捗|25%|2008-09-03}} ==== 417 確率論、数理統計学 ==== * [[統計学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 418 計算法 ==== ==== 419 和算、中国算法 ==== --> === 420 物理学 === *[[物理学]] ==== 421 理論物理学 ==== <!-- ===== 421.1 基礎理論 エーテル理論 ===== --> ===== 421.2 相対性理論 ===== *[[特殊相対論]] ===== 421.3 量子力学、量子論 ===== *[[場の量子論]] *[[量子力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 421.4 統計力学 ===== *[[統計力学I]] *[[統計力学II]] <!-- ===== 421.5 数理物理学.物理数学 ===== --> ==== 423 力学 ==== *[[解析力学]] *[[古典力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ==== 424 振動学、音響学 ==== *[[振動と波動]] * [[音響学]] ==== 425 光学 ==== *[[光の偏極]] ==== 426 熱学 ==== *[[熱力学]] ==== 427 電磁気学 ==== *[[電磁気学]] <!-- ==== 428 物性物理学 ==== ==== 429 原子物理学 ==== --> === 430 化学 === <!-- ==== 431 物理化学. 理論化学 ==== ==== 432 実験化学 ==== ==== 433 分析化学 ==== ==== 434 合成化学 ==== --> ==== 435 無機化学 ==== *[[無機化学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 436 金属元素とその化合物 ==== --> ==== 437 有機化学 ==== *[[有機化学]]{{進捗|25%|2005-05-21}} <!-- ==== 438 環式化合物の化学 ==== ==== 439 天然物質の化学 ==== --> === 440 天文学・宇宙科学 === * [[天文学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 441 理論天文学・数理天文学 ==== ==== 442 実地天文学・天体観測法 ==== ==== 443 恒星・恒星天文学 ==== ==== 444 太陽・太陽物理学 ==== ==== 445 惑星・衛星 ==== ==== 446 月 ==== ==== 447 彗星・流星 ==== ==== 448 地球・天文地理学 ==== ==== 449 時法・暦学 ==== --> === 450 地球科学・地学 === * [[地球科学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 451 気象学 ==== ==== 452 海洋学 ==== ==== 453 地震学 ==== ===== 453.38 地震予知 ===== ==== 454 地形学 ==== ==== 455 地質学 ==== ==== 456 地史学・層位学 ==== ==== 457 古生物学・化石 ==== ==== 458 岩石学 ==== ==== 459 鉱物学 ==== --> === 460 生物化学・一般生物学 === *[[生物学の研究技術]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 461 理論生物学・生命論 ==== ==== 462 生物地理・生物誌 ==== ==== 463 細胞学 ==== ==== 464 生化学 ==== ==== 465 微生物学 ==== ==== 467 遺伝学 ==== ===== 467.25 遺伝子組み換え ===== ==== 468 生態学 ==== ==== 469 人類学 ==== === 470 植物学 === *[[植物学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 471 一般植物学 ==== ==== 472 植物地理・植物誌 ==== ==== 473 葉状植物 ==== ==== 474 藻類・菌類 ==== ==== 475 コケ植物 ==== ==== 476 シダ植物 ==== ==== 477 種子植物 ==== ==== 478 裸子植物 ==== ==== 479 被子植物 ==== === 480 動物学 === ==== 481 一般動物学 ==== ==== 482 動物地理・動物誌 ==== ==== 483 無脊椎動物 ==== ==== 484 軟体動物・貝類学 ==== ==== 485 節足動物 ==== ==== 486 昆虫類 ==== ==== 487 脊椎動物 ==== ==== 488 鳥類 ==== ==== 489 哺乳類 ==== --> === 490 医学 === * [[医学]] *[[OsiriX_オンライン解説文書]]{{進捗|75%|2005-05-04}} ==== 491 基礎医学 ==== *[[生理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[解剖学]]{{進捗|25%|2006-11-09}} *[[神経解剖学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[組織学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[微生物学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[病理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 492 臨床医学 ==== --> ==== 493 内科学 ==== *[[内科学 呼吸器]]{{{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 494 外科学 ==== ==== 495 産科学,婦人科学 ==== ==== 496 眼科学,耳鼻咽喉科学 ==== ==== 497 歯科学 ==== ==== 498 衛生学,公衆衛生学,予防医学 ==== --> ==== 499 薬学 ==== *[[薬理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} ==5類 技術・工学・工業 == <!-- === 500 技術・工学 === ==== 501 工業基礎学 ==== ==== 502 技術史・工学史 ==== ==== 503 参考図書 ==== ==== 504 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 505 逐次刊行物 ==== ==== 506 団体 ==== ==== 507 研究法・指導法・技術教育 ==== ==== 508 叢書・全集・選集 ==== ==== 509 工業・工業経済 ==== === 510 建設工学・土木工学 === ==== 511 土木力学・建設材料 ==== ==== 512 測量 ==== ==== 513 土木設計・施工法 ==== ==== 514 道路工学 ==== ==== 515 橋梁工学 ==== ==== 516 鉄道工学 ==== ==== 517 河海工学・河川工学 ==== ==== 518 衛生工学・都市工学 ==== ===== 518.523 ごみの再利用 ===== ==== 519 公害・環境工学 ==== === 520 建築学 === ==== 521 日本の建築 ==== ==== 522 東洋の建築・アジアの建築 ==== ==== 523 西洋の建築・その他の様式の建築 ==== ==== 524 建築構造 ==== ==== 525 建築計画・施工 ==== ==== 526 各種の建築 ==== ==== 527 住宅建築 ==== ==== 528 建築設備・設備工学 ==== ==== 529 建築意匠・装飾 ==== === 530 機械工学・原子力工学 === ==== 531 機械力学・材料・設計 ==== ==== 532 機械工作・工作機械 ==== ==== 533 熱機関・熱工学 ==== ==== 534 流体機械・流体工学 ==== ==== 535 精密機器・光学機器 ==== ==== 536 運輸工学・車輌・運搬機械 ==== ==== 537 自動車工学 ==== ===== 537.25 電気自動車 ===== ==== 538 航空宇宙工学 ==== ==== 539 原子力工学 ==== === 540 電気工学・電子工学 === ==== 540 電気工学 ==== ==== 541 電気回路・計測・材料 ==== ==== 542 電気機器 ==== ==== 543 発電 ==== ==== 544 送電・変電・配電 ==== ==== 545 電灯・照明・電熱 ==== ==== 546 電気鉄道 ==== ==== 547 通信工学・電気通信 ==== ==== 548 情報工学 ==== ==== 549 電子工学 ==== === 550 海洋工学・船舶工学 === ==== 551 理論造船学 ==== ==== 552 船体構造・材料・施工 ==== ==== 553 船体艤装・船舶設備 ==== ==== 554 舶用機関[造機] ==== ==== 555 船舶修理・保守 ==== ==== 556 各種の船舶・艦艇 ==== ==== 557 航海・航海学 ==== ==== 558 海洋開発 ==== ==== 559 兵器、軍事工学 ==== === 560 金属工学・鉱山工学 === ==== 561 採鉱・選鉱 ==== ==== 562 各種の金属鉱床・採掘 ==== ==== 563 冶金・合金 ==== ==== 564 鉄鋼 ==== ==== 565 非鉄金属 ==== ==== 566 金属加工・製造冶金 ==== ==== 567 石炭 ==== ==== 568 石油 ==== ==== 569 非金属鉱物・土石採取業 ==== === 570 化学工業 === ==== 571 化学工学・化学機器 ==== ==== 572 電気化学工業 ==== ==== 573 セラミックス・窯業・珪酸塩化学工業 ==== ==== 574 化学薬品 ==== ==== 575 燃料・爆発物 ==== ==== 576 油脂類 ==== ==== 577 染料 ==== ==== 578 高分子化学工業 ==== ==== 579 その他の化学工業 ==== === 580 製造工業 === ==== 581 金属製品 ==== ==== 582 事務機器・家庭機器・楽器 ==== ==== 583 木工業・木製品 ==== ==== 584 皮革工業・皮革製品 ==== ==== 585 パルプ・製紙工業 ==== ==== 586 繊維工学 ==== ==== 587 染色加工・染色業 ==== ==== 588 食品工業 ==== ==== 589 その他の雑工業 ==== --> === 590 家政学・生活科学 === <!-- ==== 591 家庭経済・経営 ==== ==== 592 家庭理工学 ==== ==== 593 衣服・裁縫 ==== ==== 594 手芸 ==== ==== 595 理容・美容 ==== ===== 595.6 痩身法 ===== --> ==== 596 食品・料理 ==== *[[料理本]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 597 住居・家具調度 ==== ==== 598 家庭衛生 ==== ==== 599 育児 ==== --> ==6類 産業 == <!-- === 600 産業 === ==== 601 産業政策・行政・総合開発 ==== ==== 602 産業史・事情・物産誌 ==== ==== 603 参考図書 ==== ==== 604 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 605 逐次刊行物 ==== ==== 606 団体 ==== ==== 607 研究法・指導法・産業教育 ==== ==== 608 叢書・全集・選集 ==== ==== 609 度量衡、計量法 ==== === 610 農業 === ==== 611 農業経済 ==== ==== 612 農業史・事情 ==== ==== 613 農業基礎学 ==== ==== 614 農業工学 ==== ==== 615 作物栽培・作物学 ==== ==== 616 食用作物 ==== ==== 617 工芸作物 ==== ==== 618 繊維作物 ==== ==== 619 農産物製造・加工 ==== --> === 620 園芸 === <!-- ==== 621 園芸経済・行政・経営 ==== ==== 622 園芸史・事情 ==== ==== 623 園芸植物学・病虫害 ==== ==== 624 温室・温床・園芸用具 ==== ==== 625 果樹園芸 ==== --> ==== 626 蔬菜園芸 ==== *[[ダイズの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} ==== 627 花卉園芸[草花] ==== *[[サボテンの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ==== 628 園芸利用 ==== ==== 629 造園 ==== === 630 蚕糸業 === ==== 631 蚕糸経済・行政・経営 ==== ==== 632 蚕糸業史・事情 ==== ==== 633 蚕学・蚕業基礎学 ==== ==== 634 蚕種 ==== ==== 635 飼育法 ==== ==== 636 くわ・栽桑 ==== ==== 637 蚕室・蚕具 ==== ==== 638 まゆ ==== ==== 639 製糸・生糸・蚕糸利用 ==== --> === 640 畜産業 === <!-- ==== 641 畜産経済・行政・経営 ==== ==== 642 畜産史・事情 ==== ==== 643 家畜の繁殖・家畜飼料 ==== ==== 644 家畜の管理・畜舎・用具 ==== ==== 645 家畜・畜産動物各論 ==== --> ==== 646 家禽各論・飼鳥 ==== *[[ホンセイインコ類の飼育]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ===== 646.9 みつばち・昆虫 ===== ==== 648 畜産製造・畜産物 ==== ==== 649 獣医学・比較医学 ==== ==== 649 獣医学 ==== === 650 林業 === ==== 651 林業経済・行政・経営 ==== ==== 652 森林史・林業史・事情 ==== ==== 653 森林立地・造林 ==== ==== 654 森林保護 ==== ==== 655 森林施業 ==== ==== 656 森林工学 ==== ==== 657 森林利用・林産物・木材学 ==== ==== 658 林産製造 ==== ==== 659 狩猟 ==== === 660 水産業 === ==== 661 水産経済・行政・経営 ==== ==== 662 水産業および漁業史・事情 ==== ==== 663 水産基礎学 ==== ==== 664 漁労・漁業各論 ==== ==== 665 漁船・漁具 ==== ==== 666 水産増殖・養殖業 ==== ==== 667 水産製造・水産食品 ==== ==== 668 水産物利用・水産利用工業 ==== ==== 669 製塩・塩業 ==== === 670 商業 === ==== 671 商業政策・行政 ==== ==== 672 商業史・事情 ==== ==== 673 商業経営・商店 ==== ==== 674 広告・宣伝 ==== ==== 675 マーケティング ==== ==== 676 取引所 ==== ==== 678 貿易 ==== === 680 運輸・交通 === ==== 681 交通政策・行政・経営 ==== ==== 682 交通史・事情 ==== ==== 683 海運 ==== ==== 684 内水・運河交通 ==== ==== 685 陸運・自動車運送 ==== ==== 686 鉄道 ==== ==== 687 航空運送 ==== ==== 688 倉庫業 ==== ==== 689 観光事業 ==== === 690 通信事業 === ==== 691 通信政策・行政・法令 ==== ==== 692 通信事業史・事情 ==== ==== 693 郵便・郵政事業 ==== ==== 694 電気通信事業 ==== ==== 699 放送事業 ==== ===== 699.39 アナウンサー ===== --> == 7類 芸術 == <!-- === 700 芸術・美術 === ==== 701 芸術理論・美学 ==== ==== 702 芸術史・美術史 ==== ==== 703 参考図書[レファレンスブック] ==== ==== 704 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 705 逐次刊行物 ==== ==== 706 団体 ==== ==== 707 研究法・指導法・芸術教育 ==== ==== 708 叢書・全集・選集 ==== ==== 709 芸術政策・文化財 ==== === 710 彫刻 === ==== 711 彫塑材料・技法 ==== ==== 712 彫刻史・各国の彫刻 ==== ==== 713 木彫 ==== ==== 714 石彫 ==== ==== 715 金属彫刻・鋳造 ==== ==== 717 粘土彫刻・塑造 ==== ==== 708 仏像 ==== ==== 709 オブジェ ==== === 720 絵画 === ==== 721 日本画 ==== ==== 722 東洋画 ==== ==== 723 洋画 ==== ==== 724 絵画材料・技法 ==== ==== 725 素描・描画 ==== ==== 726 漫画、挿絵、童画 ==== ==== 727 グラフィックデザイン、図案 ==== ==== 728 書道 ==== === 730 版画 === ==== 731 版画材料・技法 ==== ==== 732 版画史・各国の版画 ==== ==== 733 木版画 ==== ==== 734 石版画 ==== ==== 735 銅版画・鋼版画 ==== ==== 736 リノリウム版画・ゴム版画 ==== ==== 737 写真版画・孔版画 ==== ==== 739 印章、篆刻、印譜 ==== --> === 740 写真 === <!-- ==== 742 写真器械・材料 ==== ==== 743 撮影技術 ==== --> ==== 744 現像・印画 ==== *[[白黒写真の暗室作業]]{{進捗|75%|2007-05-10}} <!-- ==== 745 複写技術 ==== ==== 746 特殊写真 ==== ==== 747 写真の応用 ==== ==== 748 写真集 ==== ==== 749 印刷 ==== === 750 工芸 === ==== 751 陶磁工芸 ==== ==== 752 漆工芸 ==== ==== 753 染織工芸 ==== ==== 754 木竹工芸 ==== ==== 755 宝石・牙角・皮革工芸 ==== ==== 756 金工芸 ==== ==== 757 デザイン・装飾美術 ==== ==== 758 美術家具 ==== ==== 759 人形・玩具 ==== --> === 760 音楽 === ==== 761 音楽の一般理論・音楽学 ==== * [[楽典]] * [[和声学]] * [[楽式]] ==== 762 音楽史・各国の音楽 ==== * [[西洋音楽史]] <!-- ==== 763 楽器・器楽 ==== ==== 764 器楽合奏 ==== ==== 765 宗教音楽・聖楽 ==== ==== 766 劇音楽 ==== ==== 767 声楽 ==== ==== 768 邦楽 ==== ==== 769 舞踊、バレエ ==== === 770 演劇 === ==== 771 劇場・演出・演技 ==== ==== 772 演劇史・各国の演劇 ==== ==== 773 能楽、狂言 ==== ==== 774 歌舞伎 ==== ==== 775 各種の演劇 ==== ==== 777 人形劇 ==== ==== 778 映画 ==== ==== 779 大衆演芸 ==== --> === 780 スポーツ・体育 === <!-- ==== 781 体操、遊戯 ==== ==== 782 陸上競技 ==== --> ==== 783 球技 ==== *[[サッカー]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[テニス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[野球]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 784 冬季競技 ==== --> ==== 785 水上競技 ==== *[[セーリング]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 786 戸外レクリエーション ==== ==== 787 釣魚、遊猟 ==== --> ==== 788 相撲、拳闘、競馬 ==== *[[相撲]]{{進捗|25%|2006-2-23}} *[[競馬]]{{進捗|25%|2023-09-25}} ==== 789 武術 ==== *[[剣道]]{{進捗|25%|2007-6-30}} === 790 諸芸・娯楽 === <!-- ==== 791 茶道 ==== ==== 792 香道 ==== ==== 793 花道 ==== ==== 794 撞球 ==== --> ==== 795 囲碁 ==== *[[囲碁]]{{進捗|25%|2006-1-7}} ==== 796 将棋 ==== *[[将棋]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 797 射倖ゲーム ==== --> ==== 798 室内娯楽 ==== *[[トランプ]]<!--798.2--> *[[トランプ/トランプ教科書]] *[[麻雀]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[チェス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ===== 798.5 テレビゲーム ===== ==== 799 ダンス ==== --> == 8類 言語 == === 800 言語 === ==== 801 言語学 ==== *[[語学]] <!-- ==== 809 言語生活 ==== --> === 810 日本語 === *[[日本語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 811 音声、音韻、文字 ==== ==== 812 語源、意味 ==== ==== 813 辞典 ==== ==== 814 語彙 ==== ==== 815 文法、語法 ==== ==== 816 文章、文体、作文 ==== ==== 817 読本、解釈、会話 ==== --> ==== 818 方言、訛語 ==== *[[讃岐弁]] <!-- === 820 中国語 === --> ==== 829 その他の東洋の諸言語 ==== *[[朝鮮語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[ペルシア語]] === 830 英語 === *[[英語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} === 840 ドイツ語 === *[[ドイツ語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 849 その他のゲルマン言語 ==== --> === 850 フランス語 === *[[フランス語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 859 プロヴァンス語 ==== === 860 スペイン語 === ==== 869 ポルトガル語 ==== === 870 イタリア語 === --> ==== 879 その他のロマンス諸語 ==== *[[ルーマニア語]] <!-- === 880 ロシア語 === ==== 889 その他のスラヴ諸語 ==== === 890 その他の諸言語 === --> ==== 891 ギリシア語 ==== *[[ギリシア語]] ==== 892 ラテン語 ==== *[[ラテン語]]{{進捗|50%|2006-03-21}} ==== 893 その他のヨーロッパの諸言語 ==== *[[デンマーク語]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 894 アフリカの諸言語 ==== ==== 895 アメリカの諸言語 ==== ==== 897 オーストラリアの諸言語 ==== --> ==== 899 国際語 ==== *[[エスペラント]]{{進捗|00%|2005-05-04}} == 9類 文学 == === 900 文学 === *[[古典文学]]{{進捗|25%|2005-05-15}} <!-- ==== 909 児童文学研究 ==== --> === 910 日本文学 === <!-- ==== 911 詩歌 ==== ==== 912 戯曲 ==== --> ==== 913 小説、物語 ==== *[[竹取物語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 914 評論、エッセイ、随筆 ==== *[[方丈記]] <!-- ==== 915 日記、書簡、紀行 ==== ==== 916 記録、手記、ルポルタージュ ==== ==== 917 箴言、アフォリズム、寸言 ==== ==== 918 作品集 ==== ==== 919 漢詩文、日本漢文学 ==== --> === 920 中国文学 === *[[漢詩]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 929 その他の東洋文学 ==== === 930 英文学・米文学 === === 940 ドイツ文学 === ==== 949 その他のゲルマン文学 ==== === 950 フランス文学 === ==== 959 プロヴァンス文学 ==== === 960 スペイン文学 === ==== 969 ポルトガル文学 ==== === 970 イタリア文学 === ==== 979 その他のロマンス文学 ==== === 980 ロシア文学・ソヴィエト文学 === ==== 989 その他のスラヴ文学 ==== === 990 その他の諸文学 === ==== 991 ギリシア文学 ==== ==== 992 ラテン文学 ==== ==== 993 その他のヨーロッパ文学 ==== ==== 994 アフリカ文学 ==== ==== 995 アメリカ先住民語の文学 ==== ==== 997 オーストラリア先住民語の文学 ==== ==== 999 国際語による文学 ==== --> == 外部リンク == *[http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/zan9.html 日本十進分類法新訂9版分類基準]([http://www.ndl.go.jp/ 国立国会図書館]) *[https://www.kotono8.com/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8D%81%E9%80%B2%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95%EF%BC%88%E8%A9%B3%E7%B4%B0%EF%BC%89 閾ペディアことのは 日本十進分類法(詳細)] [[Category:日本十進分類法|*]] [[it:Wikibooks:Classificazione decimale Dewey]] dan7cnkkloi2011dp7h52midomdl0y7 299316 299315 2026-05-08T11:05:53Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 920 中国文学 */  992 ラテン文学 にガリア戦記を追加 299316 wikitext text/x-wiki __NOTOC__ [[メインページ|ウィキブックス]]の全ての書籍を[[:w:日本十進分類法|日本十進分類法]]に従って分類したものです。 {{進捗状況}} == 0類 総記 == <!-- === 000 総記 === ==== 002 知識・学問・学術 ==== --> ==== 007 情報科学 ==== *[[情報技術]] <!-- ===== 007.1 情報理論 ===== ===== 007.2 歴史 事情 ===== ===== 007.3 情報と社会 ===== ===== 007.4 情報源 ===== ===== 007.5 ドキュメンテーション 情報管理 ===== --> ===== 007.6 データ処理 情報処理 ===== *[[情報処理技術者試験の概要]] *[[初級システムアドミニストレータ]] <!-- ====== 007.61 システム分析 システム設計 ====== --> ====== 007.63 コンピュータシステム ソフトウェア ====== *[[OSとアプリケーション]] *[[Microsoft Office]] *[[OpenOffice.org]] *[[TeX/LaTeX入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Freenet]] *[[Maxima]] *[[Mizar]] *[[vi]] <!-- ======= 007.632 エキスパートシステム ======= --> ======= 007.634 オペレーティングシステム ======= *[[MS-DOS/PC DOS入門]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[UNIX/Linux入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Linuxハードウェア]] *[[Linuxシステム管理]] <!-- ======= 007.635 漢字処理システム ======= --> ======= 007.637 図形処理ソフトウェア ======= * [[Inkscape]] ====== 007.64 コンピュータプログラミング ====== *[[プログラミング]] *[[ソフトウェア開発技術者]] *[[BASIC]] *[[C言語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CPlusPlus|C++]] *[[Java]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[JavaScript]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Lisp]] *[[Perl]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[PHP]] *[[Ruby]] *[[Scheme]] *[[SVG]] *[[HTML]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CSS]]{{進捗|00%|2005-06-17}} *[[CGI]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[OpenGL]] *[[ゲームプログラミング]] *[[OSS開発ツール]] *[[Xプログラミング]] *[[GNOMEフレームワーク]] <!-- ======= 007.642 CG技術 ======= ====== 007.65 各種の記憶媒体 ====== ====== 007.68 情報検索 機械検索 ====== --> ===== 007.7 情報システム ===== *[[LANとインターネット]] *[[TCP/IP入門]] *[[NTP入門]] <!-- === 010 図書館・図書館学 === ==== 011 図書館政策・図書館行財政 ==== ==== 012 図書館建築・図書館整備 ==== ==== 013 図書館管理 ==== ==== 014 資料の収集・資料の整理・資料の保管 ==== ==== 015 図書館奉仕・図書館活動 ==== ==== 016 各種の図書館 ==== ==== 017 学校図書館 ==== ==== 018 専門図書館 ==== ==== 019 読書・読書法 ==== --> === 020 図書・書誌学 === ==== 021 著作・編集 ==== ===== 021.4 編集 編纂 ===== *[[ウィキペディアの書き方 入門編]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 022 写本・刊本・造本 ==== ==== 023 出版 ==== --> ==== 024 図書の販売 ==== *[[同人誌即売会参加方法]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 025 一般書誌・全国書誌 ==== ==== 026 稀書目録・善本目録 ==== ==== 027 特種目録 ==== ==== 028 選定図書目録・参考図書目録 ==== ==== 029 蔵書目録・総合目録 ==== --> === 030 百科事典 === ==== 031 日本語 ==== *[[w:mainpage|w:wikipedia]] ===== 031.3 日用便覧 ===== *[[ジョーク集]] <!-- ==== 039 用語索引<一般> ==== === 040 一般論文集・一般講演集 === ==== 041 日本語 ==== ==== 049 雑著 ==== === 050 逐次刊行物 === ==== 051 日本の雑誌 ==== ==== 059 一般年鑑 ==== === 060 団体 === ==== 061 学術・研究機関 ==== ==== 063 文化交流機関 ==== ==== 065 親睦団体・その他の団体 ==== ==== 069 博物館 ==== === 070 ジャーナリズム・新聞 === ==== 071 日本 ==== === 080 叢書・全集・選集 === ==== 081 日本語 ==== ==== 089 その他の諸言語 ==== === 090 貴重書・郷土資料・その他の特別コレクション === --> == 1類 哲学 == === 100 哲学 === *[[哲学・思想]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 101 哲学理論 ==== ==== 102 哲学史 ==== ==== 103 参考図書 ==== ==== 104 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 105 逐次刊行物 ==== ==== 106 団体 ==== ==== 107 研究法・指導法・哲学教育 ==== ==== 108 叢集・全集・選集 ==== === 110 哲学各論 === ==== 111 形而上学・存在論 ==== ==== 112 自然哲学・宇宙論 ==== ==== 113 人生観・世界観 ==== ==== 114 人間学 ==== ==== 115 認識論 ==== ==== 116 論理学・弁証法・方法論 ==== ==== 117 価値哲学 ==== ==== 118 文化哲学・技術哲学 ==== === 120 東洋思想 === ==== 121 日本思想 ==== ==== 122 中国思想・中国哲学 ==== ==== 123 経書 ==== ==== 124 先秦思想・諸子 ==== ==== 125 中世思想・近代思想 ==== ==== 126 インド哲学・バラモン教 ==== ==== 129 その他のアジア・アラブ哲学 ==== === 130 西洋哲学 === ==== 131 古代哲学 ==== ==== 132 中世哲学 ==== ==== 133 近代哲学 ==== ==== 134 ドイツ・オーストリア哲学 ==== ==== 135 フランス・オランダ哲学 ==== ==== 136 スペイン・ポルトガル哲学 ==== ==== 137 イタリア哲学 ==== ==== 138 ロシア哲学 ==== ==== 139 その他の哲学 ==== --> === 140 心理学 === *[[心理学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 141 普通心理学・心理各論 ==== ==== 143 発達心理学 ==== ==== 145 異常心理学 ==== ==== 146 臨床心理学・精神分析学 ==== ==== 147 超心理学・心霊研究 ==== ==== 148 相法・易占 ==== ==== 149 応用心理学 ==== --> === 150 倫理学・道徳 === *[[倫理学]] ==== 151 倫理各論 ==== ==== 152 家庭倫理・性倫理 ==== ==== 153 職業倫理 ==== ==== 154 社会倫理 ==== ==== 155 国体論・詔勅 ==== ==== 156 武士道 ==== ==== 157 報徳教・石門心学 ==== ==== 158 その他の特定主題 ==== ==== 159 人生訓・教訓 ==== <!-- === 160 宗教 === ==== 161 宗教学・宗教思想 ==== ==== 162 宗教史・事情 ==== ==== 163 原始宗教・宗教民族学 ==== ==== 164 神話・神話学 ==== ===== 164.31 ギリシャ神話 ===== ==== 165 比較宗教 ==== ==== 166 道教 ==== ==== 167 イスラーム ==== ==== 168 ヒンドゥー教・ジャイナ教 ==== ==== 169 その他の宗教・新興宗教 ==== === 170 神道 === ==== 171 神道思想・神道説 ==== ==== 172 神祇・神道史 ==== ==== 173 神典 ==== ==== 174 信仰録・説教集 ==== ==== 175 神社・神職 ==== ==== 176 祭祀 ==== ==== 177 布教・伝道 ==== ==== 178 各教派・教派神道 ==== === 180 仏教 === ==== 181 仏教教理・仏教哲学 ==== ==== 182 仏教史 ==== ==== 183 経典 ==== ==== 184 法話・説教集 ==== ==== 185 寺院・僧職 ==== ==== 186 仏会 ==== ==== 187 布教・伝道 ==== ==== 188 各宗 ==== === 190 キリスト教 === ==== 191 教義・キリスト教神学 ==== ==== 192 キリスト教史・迫害史 ==== ==== 193 聖書 ==== ==== 194 信仰録・説教集 ==== ==== 195 教会・聖職 ==== ==== 196 典礼・祭式・礼拝 ==== ==== 197 布教・伝道 ==== ==== 198 各教派・教会史 ==== ==== 199 ユダヤ教 ==== --> == 2類 歴史 == === 200 歴史 === ==== 201 歴史学 ==== *[[歴史学]] <!-- ==== 202 歴史補助学 ==== ==== 203 参考図書 ==== ==== 204 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 205 逐次刊行物 ==== ==== 206 団体 ==== ==== 207 研究法・指導法・歴史教育 ==== ==== 208 叢書・全集・選集 ==== --> ==== 209 世界史・文化史 ==== *[[世界史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} === 210 日本史 === *[[日本史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ===== 210.027 古銭学 ===== ==== 211 北海道地方 ==== ==== 212 東北地方 ==== ==== 213 関東地方 ==== ==== 214 北陸地方 ==== ==== 215 中部地方 ==== ==== 216 近畿地方 ==== ==== 217 中国地方 ==== ==== 218 四国地方 ==== ==== 219 九州地方 ==== --> === 220 アジア史・東洋史 === <!-- ==== 221 朝鮮 ==== --> ==== 222 中国 ==== *[[中国史]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 223 東南アジア ==== ==== 224 インドネシア ==== ==== 225 インド ==== ===== 225.97 モルジブ ===== ==== 229 アジアロシア ==== === 230 ヨーロッパ史・西洋史 === ==== 231 古代ギリシア ==== ==== 232 古代ローマ  ==== ==== 233 イギリス・英国 ==== ==== 234 ドイツ・中欧 ==== ==== 235 フランス ==== ==== 236 スペイン イスパニア ==== ==== 237 イタリア ==== ==== 238 ロシア ソビエト連邦 独立国家共同体 ==== ==== 239 バルカン諸国 ==== === 240 アフリカ史 === ==== 241 北アフリカ ==== ==== 242 エジプト ==== ==== 243 バーバリ諸国 ==== ==== 244 西アフリカ ==== ==== 245 東アフリカ ==== ==== 248 南アフリカ ==== ==== 249 インド洋のアフリカ諸島 ==== === 250 北アメリカ史 === ==== 251 カナダ ==== ==== 253 アメリカ合衆国 ==== ==== 255 ラテンアメリカ 中南米 ==== ==== 256 メキシコ ==== ==== 257 中央アメリカ 中米諸国 ==== ==== 259 西インド諸島 ==== === 260 南アメリカ史 === ==== 261 北部諸国 カリブ沿海諸国 ==== ==== 262 ブラジル ==== ==== 263 パラグアイ ==== ==== 264 ウルグアイ ==== ==== 265 アルゼンチン ==== ==== 266 チリ ==== ==== 267 ボリビア ==== ==== 268 ペルー ==== === 270 オセアニア史・両極地方史 === ==== 271 オーストラリア ==== ==== 272 ニュージーランド ==== ==== 273 メラネシア ==== ==== 274 ミクロネシア ==== ==== 275 ポリネシア ==== ==== 276 ハワイ ==== ==== 277 両極地方 ==== ==== 278 北極 北極地方 ==== ==== 279 南極 南極地方 ==== === 280 伝記 === ==== 281 日本 ==== ==== 282 アジア ==== ==== 283 ヨーロッパ ==== ==== 284 アフリカ ==== ==== 285 北アフリカ ==== ==== 286 南アフリカ ==== ==== 287 オセアニア・両極地方 ==== ==== 288 系譜・家史・皇室 ==== ==== 289 個人伝記 ==== --> === 290 地理・地誌・紀行 === *[[地理学]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 290.93 旅行案内記 ==== --> == 3類 社会科学 == <!-- === 300 社会科学 === ==== 301 理論・方法論 ==== ==== 302 政治・経済・社会・文化事情 ==== ==== 303 参考図書 ==== ==== 304 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 305 逐次刊行物 ==== ==== 306 団体 ==== ==== 307 研究法・指導法・社会科学教育 ==== ==== 308 叢書・全集・選集 ==== ==== 309 社会思想 ==== === 310 政治 === ==== 311 政治学 ==== ==== 312 政治史・事情 ==== ==== 313 国家の形態・政治体制 ==== ==== 314 議会 ==== ==== 315 政党・政治結社 ==== ==== 316 国家と個人・宗教・民族 ==== ==== 317 行政 ==== ==== 318 地方自治・地方行政 ==== ==== 319 外交・国際問題 ==== --> === 320 法律 === ==== 321 法学 ==== *[[法学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 322 法制史 ==== *[[法制史]] ==== 323 憲法 ==== *[[憲法]] ==== 324 民法 ==== *[[民法]] ==== 325 商法 ==== *[[商法]] ==== 326 刑法・刑事法 ==== *[[刑法]] ==== 327 司法・訴訟手続法 ==== *[[民事訴訟法]] *[[刑事訴訟法]] ==== 328 諸法 ==== *[[教育基本法]] *[[知的財産権法]] ==== 329 国際法 ==== *[[国際法]] === 330 経済 === ==== 331 経済学・経済思想 ==== *[[経済学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 332 経済史・事情・経済体制 ==== ==== 333 経済政策・国際経済 ==== ==== 334 人口・土地・資源 ==== ==== 335 企業・経営 ==== ==== 336 経営管理 ==== ==== 337 貨幣・通貨 ==== ==== 338 金融・銀行・信託 ==== ==== 339 保険 ==== === 340 財政 === ==== 341 財政学・財政思想 ==== ==== 342 財政史・事情 ==== ==== 343 財政政策・財政行政 ==== ==== 344 予算・決算 ==== ==== 345 租税 ==== ==== 347 公債・国債 ==== ==== 348 専売・国有財産 ==== ==== 349 地方財政 ==== === 350 統計 === ==== 351 日本 ==== ==== 358 人口統計・国勢調査 ==== ==== 359 各種の統計書 ==== --> === 360 社会 === <!-- ==== 361 社会学 ==== ==== 362 社会史・社会体制 ==== ==== 364 社会保障 ==== ==== 365 生活・消費者問題 ==== ==== 366 労働経済・労働問題 ==== ==== 367 家族問題、男性・女性問題、老人問題 ==== ==== 368 社会病理 ==== --> ==== 369 社会福祉 ==== ===== 369.3 災害 災害救助 ===== *[[防災]]{{進捗|25%|2006-04-06}} === 370 教育 === <!-- ==== 371 教育学、教育思想 ==== ===== 371.42 登校拒否・いじめ ===== --> ==== 372 教育史・事情 ==== *[[教育勅語]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 373 教育政策、教育制度、教育行財政 ==== ==== 374 学校経営・管理、学校保健 ==== --> ==== 375 教育課程、学習指導、教科別教育 ==== *[[学校教育]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[生活と進路]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 374.9 教科書、教科書検定 ===== *[[小学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[中学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[高等学校の学習]]{{進捗|00%|2023-09-25}} **[[高等学校の学習/旧課程]]{{進捗|25%|2023-09-25}} <!-- * [[小学校算数]] {{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中学校数学]] {{進捗|50%|2005-05-10}} * [[高等学校世界史A]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校地理B]] {{進捗|25%|2005-11-1}} * [[高等学校現代社会]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校政治経済]] {{進捗|50%|2015-08-30}} *[[高等学校倫理]] *[[高等学校数学]] *[[高等学校数学基礎]]{{進捗|100%|2005-05-04}} *[[高等学校数学I]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学III]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学C]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校理科総合B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校物理]]{{進捗|50%|2005-11-1}} * [[高等学校化学]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校生物]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校地学]] {{進捗|25%|2015-08-30}} *[[高等学校情報A]] *[[高等学校情報B]] *[[高等学校情報C]] --> *[[小・中・高等学校演習]] *[[検定教科書]] ==== 376 幼児・初等・中等教育 ==== *[[小学校・中学校・高等学校の学習]] ==== 377 大学、高等・専門教育、学術行政 ==== * [[大学受験ガイド]] {{進捗|50%|2015-08-30}} <!-- ==== 378 障害児教育 ==== ==== 379 社会教育 ==== === 380 風俗習慣・民俗学・民族学 === ==== 382 風俗史・民俗誌、民族誌 ==== ==== 383 衣食住の習俗 ==== ==== 384 社会・家庭生活の習俗 ==== ==== 385 通過儀礼、冠婚葬祭 ==== ==== 386 年中行事、祭礼 ==== ==== 387 民間信仰、迷信(俗信) ==== ==== 388 伝説、民話(昔話) ==== ==== 389 民族学、文化人類学 ==== === 390 国防・軍事 === ==== 391 戦争、戦略、戦術 ==== ==== 392 国防史・事情、軍事史・事情 ==== ==== 393 国防政策・行政・法令 ==== ==== 394 軍事医学、兵食 ==== ==== 395 軍事施設、軍需品 ==== ==== 396 陸軍 ==== ==== 397 海軍 ==== ==== 398 空軍 ==== ==== 399 古代兵法、軍学 ==== --> == 4類 自然科学 == <!-- === 400 自然科学 === ==== 401 科学理論・科学哲学 ==== ==== 402 科学史・事情 ==== ==== 403 参考図書 ==== ==== 404 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 405 逐次刊行物 ==== ==== 406 団体 ==== ==== 407 研究法・指導法・科学教育 ==== ==== 408 叢書・全集・選集 ==== ==== 409 科学技術政策・科学技術行政 ==== --> === 410 数学 === * [[数学]] * [[初等数学]] * [[初等数学公式集]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学演習]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学記号集]] * [[Wikibooks:初等数学用語索引|初等数学用語索引]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中等数学]] * [[高等数学]] <!-- ==== 411 代数学 ==== ==== 412 数論 ==== --> ==== 413 解析学 ==== * [[解析学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 414 幾何学 ==== --> ==== 415 位相数学 ==== * [[位相幾何学]]{{進捗|25%|2008-09-03}} ==== 417 確率論、数理統計学 ==== * [[統計学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 418 計算法 ==== ==== 419 和算、中国算法 ==== --> === 420 物理学 === *[[物理学]] ==== 421 理論物理学 ==== <!-- ===== 421.1 基礎理論 エーテル理論 ===== --> ===== 421.2 相対性理論 ===== *[[特殊相対論]] ===== 421.3 量子力学、量子論 ===== *[[場の量子論]] *[[量子力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 421.4 統計力学 ===== *[[統計力学I]] *[[統計力学II]] <!-- ===== 421.5 数理物理学.物理数学 ===== --> ==== 423 力学 ==== *[[解析力学]] *[[古典力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ==== 424 振動学、音響学 ==== *[[振動と波動]] * [[音響学]] ==== 425 光学 ==== *[[光の偏極]] ==== 426 熱学 ==== *[[熱力学]] ==== 427 電磁気学 ==== *[[電磁気学]] <!-- ==== 428 物性物理学 ==== ==== 429 原子物理学 ==== --> === 430 化学 === <!-- ==== 431 物理化学. 理論化学 ==== ==== 432 実験化学 ==== ==== 433 分析化学 ==== ==== 434 合成化学 ==== --> ==== 435 無機化学 ==== *[[無機化学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 436 金属元素とその化合物 ==== --> ==== 437 有機化学 ==== *[[有機化学]]{{進捗|25%|2005-05-21}} <!-- ==== 438 環式化合物の化学 ==== ==== 439 天然物質の化学 ==== --> === 440 天文学・宇宙科学 === * [[天文学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 441 理論天文学・数理天文学 ==== ==== 442 実地天文学・天体観測法 ==== ==== 443 恒星・恒星天文学 ==== ==== 444 太陽・太陽物理学 ==== ==== 445 惑星・衛星 ==== ==== 446 月 ==== ==== 447 彗星・流星 ==== ==== 448 地球・天文地理学 ==== ==== 449 時法・暦学 ==== --> === 450 地球科学・地学 === * [[地球科学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 451 気象学 ==== ==== 452 海洋学 ==== ==== 453 地震学 ==== ===== 453.38 地震予知 ===== ==== 454 地形学 ==== ==== 455 地質学 ==== ==== 456 地史学・層位学 ==== ==== 457 古生物学・化石 ==== ==== 458 岩石学 ==== ==== 459 鉱物学 ==== --> === 460 生物化学・一般生物学 === *[[生物学の研究技術]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 461 理論生物学・生命論 ==== ==== 462 生物地理・生物誌 ==== ==== 463 細胞学 ==== ==== 464 生化学 ==== ==== 465 微生物学 ==== ==== 467 遺伝学 ==== ===== 467.25 遺伝子組み換え ===== ==== 468 生態学 ==== ==== 469 人類学 ==== === 470 植物学 === *[[植物学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 471 一般植物学 ==== ==== 472 植物地理・植物誌 ==== ==== 473 葉状植物 ==== ==== 474 藻類・菌類 ==== ==== 475 コケ植物 ==== ==== 476 シダ植物 ==== ==== 477 種子植物 ==== ==== 478 裸子植物 ==== ==== 479 被子植物 ==== === 480 動物学 === ==== 481 一般動物学 ==== ==== 482 動物地理・動物誌 ==== ==== 483 無脊椎動物 ==== ==== 484 軟体動物・貝類学 ==== ==== 485 節足動物 ==== ==== 486 昆虫類 ==== ==== 487 脊椎動物 ==== ==== 488 鳥類 ==== ==== 489 哺乳類 ==== --> === 490 医学 === * [[医学]] *[[OsiriX_オンライン解説文書]]{{進捗|75%|2005-05-04}} ==== 491 基礎医学 ==== *[[生理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[解剖学]]{{進捗|25%|2006-11-09}} *[[神経解剖学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[組織学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[微生物学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[病理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 492 臨床医学 ==== --> ==== 493 内科学 ==== *[[内科学 呼吸器]]{{{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 494 外科学 ==== ==== 495 産科学,婦人科学 ==== ==== 496 眼科学,耳鼻咽喉科学 ==== ==== 497 歯科学 ==== ==== 498 衛生学,公衆衛生学,予防医学 ==== --> ==== 499 薬学 ==== *[[薬理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} ==5類 技術・工学・工業 == <!-- === 500 技術・工学 === ==== 501 工業基礎学 ==== ==== 502 技術史・工学史 ==== ==== 503 参考図書 ==== ==== 504 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 505 逐次刊行物 ==== ==== 506 団体 ==== ==== 507 研究法・指導法・技術教育 ==== ==== 508 叢書・全集・選集 ==== ==== 509 工業・工業経済 ==== === 510 建設工学・土木工学 === ==== 511 土木力学・建設材料 ==== ==== 512 測量 ==== ==== 513 土木設計・施工法 ==== ==== 514 道路工学 ==== ==== 515 橋梁工学 ==== ==== 516 鉄道工学 ==== ==== 517 河海工学・河川工学 ==== ==== 518 衛生工学・都市工学 ==== ===== 518.523 ごみの再利用 ===== ==== 519 公害・環境工学 ==== === 520 建築学 === ==== 521 日本の建築 ==== ==== 522 東洋の建築・アジアの建築 ==== ==== 523 西洋の建築・その他の様式の建築 ==== ==== 524 建築構造 ==== ==== 525 建築計画・施工 ==== ==== 526 各種の建築 ==== ==== 527 住宅建築 ==== ==== 528 建築設備・設備工学 ==== ==== 529 建築意匠・装飾 ==== === 530 機械工学・原子力工学 === ==== 531 機械力学・材料・設計 ==== ==== 532 機械工作・工作機械 ==== ==== 533 熱機関・熱工学 ==== ==== 534 流体機械・流体工学 ==== ==== 535 精密機器・光学機器 ==== ==== 536 運輸工学・車輌・運搬機械 ==== ==== 537 自動車工学 ==== ===== 537.25 電気自動車 ===== ==== 538 航空宇宙工学 ==== ==== 539 原子力工学 ==== === 540 電気工学・電子工学 === ==== 540 電気工学 ==== ==== 541 電気回路・計測・材料 ==== ==== 542 電気機器 ==== ==== 543 発電 ==== ==== 544 送電・変電・配電 ==== ==== 545 電灯・照明・電熱 ==== ==== 546 電気鉄道 ==== ==== 547 通信工学・電気通信 ==== ==== 548 情報工学 ==== ==== 549 電子工学 ==== === 550 海洋工学・船舶工学 === ==== 551 理論造船学 ==== ==== 552 船体構造・材料・施工 ==== ==== 553 船体艤装・船舶設備 ==== ==== 554 舶用機関[造機] ==== ==== 555 船舶修理・保守 ==== ==== 556 各種の船舶・艦艇 ==== ==== 557 航海・航海学 ==== ==== 558 海洋開発 ==== ==== 559 兵器、軍事工学 ==== === 560 金属工学・鉱山工学 === ==== 561 採鉱・選鉱 ==== ==== 562 各種の金属鉱床・採掘 ==== ==== 563 冶金・合金 ==== ==== 564 鉄鋼 ==== ==== 565 非鉄金属 ==== ==== 566 金属加工・製造冶金 ==== ==== 567 石炭 ==== ==== 568 石油 ==== ==== 569 非金属鉱物・土石採取業 ==== === 570 化学工業 === ==== 571 化学工学・化学機器 ==== ==== 572 電気化学工業 ==== ==== 573 セラミックス・窯業・珪酸塩化学工業 ==== ==== 574 化学薬品 ==== ==== 575 燃料・爆発物 ==== ==== 576 油脂類 ==== ==== 577 染料 ==== ==== 578 高分子化学工業 ==== ==== 579 その他の化学工業 ==== === 580 製造工業 === ==== 581 金属製品 ==== ==== 582 事務機器・家庭機器・楽器 ==== ==== 583 木工業・木製品 ==== ==== 584 皮革工業・皮革製品 ==== ==== 585 パルプ・製紙工業 ==== ==== 586 繊維工学 ==== ==== 587 染色加工・染色業 ==== ==== 588 食品工業 ==== ==== 589 その他の雑工業 ==== --> === 590 家政学・生活科学 === <!-- ==== 591 家庭経済・経営 ==== ==== 592 家庭理工学 ==== ==== 593 衣服・裁縫 ==== ==== 594 手芸 ==== ==== 595 理容・美容 ==== ===== 595.6 痩身法 ===== --> ==== 596 食品・料理 ==== *[[料理本]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 597 住居・家具調度 ==== ==== 598 家庭衛生 ==== ==== 599 育児 ==== --> ==6類 産業 == <!-- === 600 産業 === ==== 601 産業政策・行政・総合開発 ==== ==== 602 産業史・事情・物産誌 ==== ==== 603 参考図書 ==== ==== 604 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 605 逐次刊行物 ==== ==== 606 団体 ==== ==== 607 研究法・指導法・産業教育 ==== ==== 608 叢書・全集・選集 ==== ==== 609 度量衡、計量法 ==== === 610 農業 === ==== 611 農業経済 ==== ==== 612 農業史・事情 ==== ==== 613 農業基礎学 ==== ==== 614 農業工学 ==== ==== 615 作物栽培・作物学 ==== ==== 616 食用作物 ==== ==== 617 工芸作物 ==== ==== 618 繊維作物 ==== ==== 619 農産物製造・加工 ==== --> === 620 園芸 === <!-- ==== 621 園芸経済・行政・経営 ==== ==== 622 園芸史・事情 ==== ==== 623 園芸植物学・病虫害 ==== ==== 624 温室・温床・園芸用具 ==== ==== 625 果樹園芸 ==== --> ==== 626 蔬菜園芸 ==== *[[ダイズの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} ==== 627 花卉園芸[草花] ==== *[[サボテンの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ==== 628 園芸利用 ==== ==== 629 造園 ==== === 630 蚕糸業 === ==== 631 蚕糸経済・行政・経営 ==== ==== 632 蚕糸業史・事情 ==== ==== 633 蚕学・蚕業基礎学 ==== ==== 634 蚕種 ==== ==== 635 飼育法 ==== ==== 636 くわ・栽桑 ==== ==== 637 蚕室・蚕具 ==== ==== 638 まゆ ==== ==== 639 製糸・生糸・蚕糸利用 ==== --> === 640 畜産業 === <!-- ==== 641 畜産経済・行政・経営 ==== ==== 642 畜産史・事情 ==== ==== 643 家畜の繁殖・家畜飼料 ==== ==== 644 家畜の管理・畜舎・用具 ==== ==== 645 家畜・畜産動物各論 ==== --> ==== 646 家禽各論・飼鳥 ==== *[[ホンセイインコ類の飼育]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ===== 646.9 みつばち・昆虫 ===== ==== 648 畜産製造・畜産物 ==== ==== 649 獣医学・比較医学 ==== ==== 649 獣医学 ==== === 650 林業 === ==== 651 林業経済・行政・経営 ==== ==== 652 森林史・林業史・事情 ==== ==== 653 森林立地・造林 ==== ==== 654 森林保護 ==== ==== 655 森林施業 ==== ==== 656 森林工学 ==== ==== 657 森林利用・林産物・木材学 ==== ==== 658 林産製造 ==== ==== 659 狩猟 ==== === 660 水産業 === ==== 661 水産経済・行政・経営 ==== ==== 662 水産業および漁業史・事情 ==== ==== 663 水産基礎学 ==== ==== 664 漁労・漁業各論 ==== ==== 665 漁船・漁具 ==== ==== 666 水産増殖・養殖業 ==== ==== 667 水産製造・水産食品 ==== ==== 668 水産物利用・水産利用工業 ==== ==== 669 製塩・塩業 ==== === 670 商業 === ==== 671 商業政策・行政 ==== ==== 672 商業史・事情 ==== ==== 673 商業経営・商店 ==== ==== 674 広告・宣伝 ==== ==== 675 マーケティング ==== ==== 676 取引所 ==== ==== 678 貿易 ==== === 680 運輸・交通 === ==== 681 交通政策・行政・経営 ==== ==== 682 交通史・事情 ==== ==== 683 海運 ==== ==== 684 内水・運河交通 ==== ==== 685 陸運・自動車運送 ==== ==== 686 鉄道 ==== ==== 687 航空運送 ==== ==== 688 倉庫業 ==== ==== 689 観光事業 ==== === 690 通信事業 === ==== 691 通信政策・行政・法令 ==== ==== 692 通信事業史・事情 ==== ==== 693 郵便・郵政事業 ==== ==== 694 電気通信事業 ==== ==== 699 放送事業 ==== ===== 699.39 アナウンサー ===== --> == 7類 芸術 == <!-- === 700 芸術・美術 === ==== 701 芸術理論・美学 ==== ==== 702 芸術史・美術史 ==== ==== 703 参考図書[レファレンスブック] ==== ==== 704 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 705 逐次刊行物 ==== ==== 706 団体 ==== ==== 707 研究法・指導法・芸術教育 ==== ==== 708 叢書・全集・選集 ==== ==== 709 芸術政策・文化財 ==== === 710 彫刻 === ==== 711 彫塑材料・技法 ==== ==== 712 彫刻史・各国の彫刻 ==== ==== 713 木彫 ==== ==== 714 石彫 ==== ==== 715 金属彫刻・鋳造 ==== ==== 717 粘土彫刻・塑造 ==== ==== 708 仏像 ==== ==== 709 オブジェ ==== === 720 絵画 === ==== 721 日本画 ==== ==== 722 東洋画 ==== ==== 723 洋画 ==== ==== 724 絵画材料・技法 ==== ==== 725 素描・描画 ==== ==== 726 漫画、挿絵、童画 ==== ==== 727 グラフィックデザイン、図案 ==== ==== 728 書道 ==== === 730 版画 === ==== 731 版画材料・技法 ==== ==== 732 版画史・各国の版画 ==== ==== 733 木版画 ==== ==== 734 石版画 ==== ==== 735 銅版画・鋼版画 ==== ==== 736 リノリウム版画・ゴム版画 ==== ==== 737 写真版画・孔版画 ==== ==== 739 印章、篆刻、印譜 ==== --> === 740 写真 === <!-- ==== 742 写真器械・材料 ==== ==== 743 撮影技術 ==== --> ==== 744 現像・印画 ==== *[[白黒写真の暗室作業]]{{進捗|75%|2007-05-10}} <!-- ==== 745 複写技術 ==== ==== 746 特殊写真 ==== ==== 747 写真の応用 ==== ==== 748 写真集 ==== ==== 749 印刷 ==== === 750 工芸 === ==== 751 陶磁工芸 ==== ==== 752 漆工芸 ==== ==== 753 染織工芸 ==== ==== 754 木竹工芸 ==== ==== 755 宝石・牙角・皮革工芸 ==== ==== 756 金工芸 ==== ==== 757 デザイン・装飾美術 ==== ==== 758 美術家具 ==== ==== 759 人形・玩具 ==== --> === 760 音楽 === ==== 761 音楽の一般理論・音楽学 ==== * [[楽典]] * [[和声学]] * [[楽式]] ==== 762 音楽史・各国の音楽 ==== * [[西洋音楽史]] <!-- ==== 763 楽器・器楽 ==== ==== 764 器楽合奏 ==== ==== 765 宗教音楽・聖楽 ==== ==== 766 劇音楽 ==== ==== 767 声楽 ==== ==== 768 邦楽 ==== ==== 769 舞踊、バレエ ==== === 770 演劇 === ==== 771 劇場・演出・演技 ==== ==== 772 演劇史・各国の演劇 ==== ==== 773 能楽、狂言 ==== ==== 774 歌舞伎 ==== ==== 775 各種の演劇 ==== ==== 777 人形劇 ==== ==== 778 映画 ==== ==== 779 大衆演芸 ==== --> === 780 スポーツ・体育 === <!-- ==== 781 体操、遊戯 ==== ==== 782 陸上競技 ==== --> ==== 783 球技 ==== *[[サッカー]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[テニス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[野球]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 784 冬季競技 ==== --> ==== 785 水上競技 ==== *[[セーリング]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 786 戸外レクリエーション ==== ==== 787 釣魚、遊猟 ==== --> ==== 788 相撲、拳闘、競馬 ==== *[[相撲]]{{進捗|25%|2006-2-23}} *[[競馬]]{{進捗|25%|2023-09-25}} ==== 789 武術 ==== *[[剣道]]{{進捗|25%|2007-6-30}} === 790 諸芸・娯楽 === <!-- ==== 791 茶道 ==== ==== 792 香道 ==== ==== 793 花道 ==== ==== 794 撞球 ==== --> ==== 795 囲碁 ==== *[[囲碁]]{{進捗|25%|2006-1-7}} ==== 796 将棋 ==== *[[将棋]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 797 射倖ゲーム ==== --> ==== 798 室内娯楽 ==== *[[トランプ]]<!--798.2--> *[[トランプ/トランプ教科書]] *[[麻雀]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[チェス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ===== 798.5 テレビゲーム ===== ==== 799 ダンス ==== --> == 8類 言語 == === 800 言語 === ==== 801 言語学 ==== *[[語学]] <!-- ==== 809 言語生活 ==== --> === 810 日本語 === *[[日本語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 811 音声、音韻、文字 ==== ==== 812 語源、意味 ==== ==== 813 辞典 ==== ==== 814 語彙 ==== ==== 815 文法、語法 ==== ==== 816 文章、文体、作文 ==== ==== 817 読本、解釈、会話 ==== --> ==== 818 方言、訛語 ==== *[[讃岐弁]] <!-- === 820 中国語 === --> ==== 829 その他の東洋の諸言語 ==== *[[朝鮮語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[ペルシア語]] === 830 英語 === *[[英語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} === 840 ドイツ語 === *[[ドイツ語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 849 その他のゲルマン言語 ==== --> === 850 フランス語 === *[[フランス語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 859 プロヴァンス語 ==== === 860 スペイン語 === ==== 869 ポルトガル語 ==== === 870 イタリア語 === --> ==== 879 その他のロマンス諸語 ==== *[[ルーマニア語]] <!-- === 880 ロシア語 === ==== 889 その他のスラヴ諸語 ==== === 890 その他の諸言語 === --> ==== 891 ギリシア語 ==== *[[ギリシア語]] ==== 892 ラテン語 ==== *[[ラテン語]]{{進捗|50%|2006-03-21}} ==== 893 その他のヨーロッパの諸言語 ==== *[[デンマーク語]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 894 アフリカの諸言語 ==== ==== 895 アメリカの諸言語 ==== ==== 897 オーストラリアの諸言語 ==== --> ==== 899 国際語 ==== *[[エスペラント]]{{進捗|00%|2005-05-04}} == 9類 文学 == === 900 文学 === *[[古典文学]]{{進捗|25%|2005-05-15}} <!-- ==== 909 児童文学研究 ==== --> === 910 日本文学 === <!-- ==== 911 詩歌 ==== ==== 912 戯曲 ==== --> ==== 913 小説、物語 ==== *[[竹取物語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 914 評論、エッセイ、随筆 ==== *[[方丈記]] <!-- ==== 915 日記、書簡、紀行 ==== ==== 916 記録、手記、ルポルタージュ ==== ==== 917 箴言、アフォリズム、寸言 ==== ==== 918 作品集 ==== ==== 919 漢詩文、日本漢文学 ==== --> === 920 中国文学 === *[[漢詩]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 929 その他の東洋文学 ==== === 930 英文学・米文学 === === 940 ドイツ文学 === ==== 949 その他のゲルマン文学 ==== === 950 フランス文学 === ==== 959 プロヴァンス文学 ==== === 960 スペイン文学 === ==== 969 ポルトガル文学 ==== === 970 イタリア文学 === ==== 979 その他のロマンス文学 ==== === 980 ロシア文学・ソヴィエト文学 === ==== 989 その他のスラヴ文学 ==== --> === 990 その他の諸文学 === ==== 991 ギリシア文学 ==== ==== 992 ラテン文学 ==== *[[ガリア戦記]] ==== 993 その他のヨーロッパ文学 ==== ==== 994 アフリカ文学 ==== ==== 995 アメリカ先住民語の文学 ==== ==== 997 オーストラリア先住民語の文学 ==== ==== 999 国際語による文学 ==== == 外部リンク == *[http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/zan9.html 日本十進分類法新訂9版分類基準]([http://www.ndl.go.jp/ 国立国会図書館]) *[https://www.kotono8.com/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8D%81%E9%80%B2%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95%EF%BC%88%E8%A9%B3%E7%B4%B0%EF%BC%89 閾ペディアことのは 日本十進分類法(詳細)] [[Category:日本十進分類法|*]] [[it:Wikibooks:Classificazione decimale Dewey]] jbzuj3tg5ilzhnirnjtvxj774hfg8f8 299317 299316 2026-05-08T11:12:58Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 外部リンク */ 関連項目を追加 299317 wikitext text/x-wiki __NOTOC__ [[メインページ|ウィキブックス]]の全ての書籍を[[:w:日本十進分類法|日本十進分類法]]に従って分類したものです。 {{進捗状況}} == 0類 総記 == <!-- === 000 総記 === ==== 002 知識・学問・学術 ==== --> ==== 007 情報科学 ==== *[[情報技術]] <!-- ===== 007.1 情報理論 ===== ===== 007.2 歴史 事情 ===== ===== 007.3 情報と社会 ===== ===== 007.4 情報源 ===== ===== 007.5 ドキュメンテーション 情報管理 ===== --> ===== 007.6 データ処理 情報処理 ===== *[[情報処理技術者試験の概要]] *[[初級システムアドミニストレータ]] <!-- ====== 007.61 システム分析 システム設計 ====== --> ====== 007.63 コンピュータシステム ソフトウェア ====== *[[OSとアプリケーション]] *[[Microsoft Office]] *[[OpenOffice.org]] *[[TeX/LaTeX入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Freenet]] *[[Maxima]] *[[Mizar]] *[[vi]] <!-- ======= 007.632 エキスパートシステム ======= --> ======= 007.634 オペレーティングシステム ======= *[[MS-DOS/PC DOS入門]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[UNIX/Linux入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Linuxハードウェア]] *[[Linuxシステム管理]] <!-- ======= 007.635 漢字処理システム ======= --> ======= 007.637 図形処理ソフトウェア ======= * [[Inkscape]] ====== 007.64 コンピュータプログラミング ====== *[[プログラミング]] *[[ソフトウェア開発技術者]] *[[BASIC]] *[[C言語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CPlusPlus|C++]] *[[Java]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[JavaScript]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Lisp]] *[[Perl]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[PHP]] *[[Ruby]] *[[Scheme]] *[[SVG]] *[[HTML]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CSS]]{{進捗|00%|2005-06-17}} *[[CGI]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[OpenGL]] *[[ゲームプログラミング]] *[[OSS開発ツール]] *[[Xプログラミング]] *[[GNOMEフレームワーク]] <!-- ======= 007.642 CG技術 ======= ====== 007.65 各種の記憶媒体 ====== ====== 007.68 情報検索 機械検索 ====== --> ===== 007.7 情報システム ===== *[[LANとインターネット]] *[[TCP/IP入門]] *[[NTP入門]] <!-- === 010 図書館・図書館学 === ==== 011 図書館政策・図書館行財政 ==== ==== 012 図書館建築・図書館整備 ==== ==== 013 図書館管理 ==== ==== 014 資料の収集・資料の整理・資料の保管 ==== ==== 015 図書館奉仕・図書館活動 ==== ==== 016 各種の図書館 ==== ==== 017 学校図書館 ==== ==== 018 専門図書館 ==== ==== 019 読書・読書法 ==== --> === 020 図書・書誌学 === ==== 021 著作・編集 ==== ===== 021.4 編集 編纂 ===== *[[ウィキペディアの書き方 入門編]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 022 写本・刊本・造本 ==== ==== 023 出版 ==== --> ==== 024 図書の販売 ==== *[[同人誌即売会参加方法]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 025 一般書誌・全国書誌 ==== ==== 026 稀書目録・善本目録 ==== ==== 027 特種目録 ==== ==== 028 選定図書目録・参考図書目録 ==== ==== 029 蔵書目録・総合目録 ==== --> === 030 百科事典 === ==== 031 日本語 ==== *[[w:mainpage|w:wikipedia]] ===== 031.3 日用便覧 ===== *[[ジョーク集]] <!-- ==== 039 用語索引<一般> ==== === 040 一般論文集・一般講演集 === ==== 041 日本語 ==== ==== 049 雑著 ==== === 050 逐次刊行物 === ==== 051 日本の雑誌 ==== ==== 059 一般年鑑 ==== === 060 団体 === ==== 061 学術・研究機関 ==== ==== 063 文化交流機関 ==== ==== 065 親睦団体・その他の団体 ==== ==== 069 博物館 ==== === 070 ジャーナリズム・新聞 === ==== 071 日本 ==== === 080 叢書・全集・選集 === ==== 081 日本語 ==== ==== 089 その他の諸言語 ==== === 090 貴重書・郷土資料・その他の特別コレクション === --> == 1類 哲学 == === 100 哲学 === *[[哲学・思想]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 101 哲学理論 ==== ==== 102 哲学史 ==== ==== 103 参考図書 ==== ==== 104 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 105 逐次刊行物 ==== ==== 106 団体 ==== ==== 107 研究法・指導法・哲学教育 ==== ==== 108 叢集・全集・選集 ==== === 110 哲学各論 === ==== 111 形而上学・存在論 ==== ==== 112 自然哲学・宇宙論 ==== ==== 113 人生観・世界観 ==== ==== 114 人間学 ==== ==== 115 認識論 ==== ==== 116 論理学・弁証法・方法論 ==== ==== 117 価値哲学 ==== ==== 118 文化哲学・技術哲学 ==== === 120 東洋思想 === ==== 121 日本思想 ==== ==== 122 中国思想・中国哲学 ==== ==== 123 経書 ==== ==== 124 先秦思想・諸子 ==== ==== 125 中世思想・近代思想 ==== ==== 126 インド哲学・バラモン教 ==== ==== 129 その他のアジア・アラブ哲学 ==== === 130 西洋哲学 === ==== 131 古代哲学 ==== ==== 132 中世哲学 ==== ==== 133 近代哲学 ==== ==== 134 ドイツ・オーストリア哲学 ==== ==== 135 フランス・オランダ哲学 ==== ==== 136 スペイン・ポルトガル哲学 ==== ==== 137 イタリア哲学 ==== ==== 138 ロシア哲学 ==== ==== 139 その他の哲学 ==== --> === 140 心理学 === *[[心理学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 141 普通心理学・心理各論 ==== ==== 143 発達心理学 ==== ==== 145 異常心理学 ==== ==== 146 臨床心理学・精神分析学 ==== ==== 147 超心理学・心霊研究 ==== ==== 148 相法・易占 ==== ==== 149 応用心理学 ==== --> === 150 倫理学・道徳 === *[[倫理学]] ==== 151 倫理各論 ==== ==== 152 家庭倫理・性倫理 ==== ==== 153 職業倫理 ==== ==== 154 社会倫理 ==== ==== 155 国体論・詔勅 ==== ==== 156 武士道 ==== ==== 157 報徳教・石門心学 ==== ==== 158 その他の特定主題 ==== ==== 159 人生訓・教訓 ==== <!-- === 160 宗教 === ==== 161 宗教学・宗教思想 ==== ==== 162 宗教史・事情 ==== ==== 163 原始宗教・宗教民族学 ==== ==== 164 神話・神話学 ==== ===== 164.31 ギリシャ神話 ===== ==== 165 比較宗教 ==== ==== 166 道教 ==== ==== 167 イスラーム ==== ==== 168 ヒンドゥー教・ジャイナ教 ==== ==== 169 その他の宗教・新興宗教 ==== === 170 神道 === ==== 171 神道思想・神道説 ==== ==== 172 神祇・神道史 ==== ==== 173 神典 ==== ==== 174 信仰録・説教集 ==== ==== 175 神社・神職 ==== ==== 176 祭祀 ==== ==== 177 布教・伝道 ==== ==== 178 各教派・教派神道 ==== === 180 仏教 === ==== 181 仏教教理・仏教哲学 ==== ==== 182 仏教史 ==== ==== 183 経典 ==== ==== 184 法話・説教集 ==== ==== 185 寺院・僧職 ==== ==== 186 仏会 ==== ==== 187 布教・伝道 ==== ==== 188 各宗 ==== === 190 キリスト教 === ==== 191 教義・キリスト教神学 ==== ==== 192 キリスト教史・迫害史 ==== ==== 193 聖書 ==== ==== 194 信仰録・説教集 ==== ==== 195 教会・聖職 ==== ==== 196 典礼・祭式・礼拝 ==== ==== 197 布教・伝道 ==== ==== 198 各教派・教会史 ==== ==== 199 ユダヤ教 ==== --> == 2類 歴史 == === 200 歴史 === ==== 201 歴史学 ==== *[[歴史学]] <!-- ==== 202 歴史補助学 ==== ==== 203 参考図書 ==== ==== 204 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 205 逐次刊行物 ==== ==== 206 団体 ==== ==== 207 研究法・指導法・歴史教育 ==== ==== 208 叢書・全集・選集 ==== --> ==== 209 世界史・文化史 ==== *[[世界史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} === 210 日本史 === *[[日本史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ===== 210.027 古銭学 ===== ==== 211 北海道地方 ==== ==== 212 東北地方 ==== ==== 213 関東地方 ==== ==== 214 北陸地方 ==== ==== 215 中部地方 ==== ==== 216 近畿地方 ==== ==== 217 中国地方 ==== ==== 218 四国地方 ==== ==== 219 九州地方 ==== --> === 220 アジア史・東洋史 === <!-- ==== 221 朝鮮 ==== --> ==== 222 中国 ==== *[[中国史]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 223 東南アジア ==== ==== 224 インドネシア ==== ==== 225 インド ==== ===== 225.97 モルジブ ===== ==== 229 アジアロシア ==== === 230 ヨーロッパ史・西洋史 === ==== 231 古代ギリシア ==== ==== 232 古代ローマ  ==== ==== 233 イギリス・英国 ==== ==== 234 ドイツ・中欧 ==== ==== 235 フランス ==== ==== 236 スペイン イスパニア ==== ==== 237 イタリア ==== ==== 238 ロシア ソビエト連邦 独立国家共同体 ==== ==== 239 バルカン諸国 ==== === 240 アフリカ史 === ==== 241 北アフリカ ==== ==== 242 エジプト ==== ==== 243 バーバリ諸国 ==== ==== 244 西アフリカ ==== ==== 245 東アフリカ ==== ==== 248 南アフリカ ==== ==== 249 インド洋のアフリカ諸島 ==== === 250 北アメリカ史 === ==== 251 カナダ ==== ==== 253 アメリカ合衆国 ==== ==== 255 ラテンアメリカ 中南米 ==== ==== 256 メキシコ ==== ==== 257 中央アメリカ 中米諸国 ==== ==== 259 西インド諸島 ==== === 260 南アメリカ史 === ==== 261 北部諸国 カリブ沿海諸国 ==== ==== 262 ブラジル ==== ==== 263 パラグアイ ==== ==== 264 ウルグアイ ==== ==== 265 アルゼンチン ==== ==== 266 チリ ==== ==== 267 ボリビア ==== ==== 268 ペルー ==== === 270 オセアニア史・両極地方史 === ==== 271 オーストラリア ==== ==== 272 ニュージーランド ==== ==== 273 メラネシア ==== ==== 274 ミクロネシア ==== ==== 275 ポリネシア ==== ==== 276 ハワイ ==== ==== 277 両極地方 ==== ==== 278 北極 北極地方 ==== ==== 279 南極 南極地方 ==== === 280 伝記 === ==== 281 日本 ==== ==== 282 アジア ==== ==== 283 ヨーロッパ ==== ==== 284 アフリカ ==== ==== 285 北アフリカ ==== ==== 286 南アフリカ ==== ==== 287 オセアニア・両極地方 ==== ==== 288 系譜・家史・皇室 ==== ==== 289 個人伝記 ==== --> === 290 地理・地誌・紀行 === *[[地理学]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 290.93 旅行案内記 ==== --> == 3類 社会科学 == <!-- === 300 社会科学 === ==== 301 理論・方法論 ==== ==== 302 政治・経済・社会・文化事情 ==== ==== 303 参考図書 ==== ==== 304 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 305 逐次刊行物 ==== ==== 306 団体 ==== ==== 307 研究法・指導法・社会科学教育 ==== ==== 308 叢書・全集・選集 ==== ==== 309 社会思想 ==== === 310 政治 === ==== 311 政治学 ==== ==== 312 政治史・事情 ==== ==== 313 国家の形態・政治体制 ==== ==== 314 議会 ==== ==== 315 政党・政治結社 ==== ==== 316 国家と個人・宗教・民族 ==== ==== 317 行政 ==== ==== 318 地方自治・地方行政 ==== ==== 319 外交・国際問題 ==== --> === 320 法律 === ==== 321 法学 ==== *[[法学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 322 法制史 ==== *[[法制史]] ==== 323 憲法 ==== *[[憲法]] ==== 324 民法 ==== *[[民法]] ==== 325 商法 ==== *[[商法]] ==== 326 刑法・刑事法 ==== *[[刑法]] ==== 327 司法・訴訟手続法 ==== *[[民事訴訟法]] *[[刑事訴訟法]] ==== 328 諸法 ==== *[[教育基本法]] *[[知的財産権法]] ==== 329 国際法 ==== *[[国際法]] === 330 経済 === ==== 331 経済学・経済思想 ==== *[[経済学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 332 経済史・事情・経済体制 ==== ==== 333 経済政策・国際経済 ==== ==== 334 人口・土地・資源 ==== ==== 335 企業・経営 ==== ==== 336 経営管理 ==== ==== 337 貨幣・通貨 ==== ==== 338 金融・銀行・信託 ==== ==== 339 保険 ==== === 340 財政 === ==== 341 財政学・財政思想 ==== ==== 342 財政史・事情 ==== ==== 343 財政政策・財政行政 ==== ==== 344 予算・決算 ==== ==== 345 租税 ==== ==== 347 公債・国債 ==== ==== 348 専売・国有財産 ==== ==== 349 地方財政 ==== === 350 統計 === ==== 351 日本 ==== ==== 358 人口統計・国勢調査 ==== ==== 359 各種の統計書 ==== --> === 360 社会 === <!-- ==== 361 社会学 ==== ==== 362 社会史・社会体制 ==== ==== 364 社会保障 ==== ==== 365 生活・消費者問題 ==== ==== 366 労働経済・労働問題 ==== ==== 367 家族問題、男性・女性問題、老人問題 ==== ==== 368 社会病理 ==== --> ==== 369 社会福祉 ==== ===== 369.3 災害 災害救助 ===== *[[防災]]{{進捗|25%|2006-04-06}} === 370 教育 === <!-- ==== 371 教育学、教育思想 ==== ===== 371.42 登校拒否・いじめ ===== --> ==== 372 教育史・事情 ==== *[[教育勅語]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 373 教育政策、教育制度、教育行財政 ==== ==== 374 学校経営・管理、学校保健 ==== --> ==== 375 教育課程、学習指導、教科別教育 ==== *[[学校教育]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[生活と進路]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 374.9 教科書、教科書検定 ===== *[[小学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[中学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[高等学校の学習]]{{進捗|00%|2023-09-25}} **[[高等学校の学習/旧課程]]{{進捗|25%|2023-09-25}} <!-- * [[小学校算数]] {{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中学校数学]] {{進捗|50%|2005-05-10}} * [[高等学校世界史A]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校地理B]] {{進捗|25%|2005-11-1}} * [[高等学校現代社会]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校政治経済]] {{進捗|50%|2015-08-30}} *[[高等学校倫理]] *[[高等学校数学]] *[[高等学校数学基礎]]{{進捗|100%|2005-05-04}} *[[高等学校数学I]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学III]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学C]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校理科総合B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校物理]]{{進捗|50%|2005-11-1}} * [[高等学校化学]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校生物]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校地学]] {{進捗|25%|2015-08-30}} *[[高等学校情報A]] *[[高等学校情報B]] *[[高等学校情報C]] --> *[[小・中・高等学校演習]] *[[検定教科書]] ==== 376 幼児・初等・中等教育 ==== *[[小学校・中学校・高等学校の学習]] ==== 377 大学、高等・専門教育、学術行政 ==== * [[大学受験ガイド]] {{進捗|50%|2015-08-30}} <!-- ==== 378 障害児教育 ==== ==== 379 社会教育 ==== === 380 風俗習慣・民俗学・民族学 === ==== 382 風俗史・民俗誌、民族誌 ==== ==== 383 衣食住の習俗 ==== ==== 384 社会・家庭生活の習俗 ==== ==== 385 通過儀礼、冠婚葬祭 ==== ==== 386 年中行事、祭礼 ==== ==== 387 民間信仰、迷信(俗信) ==== ==== 388 伝説、民話(昔話) ==== ==== 389 民族学、文化人類学 ==== === 390 国防・軍事 === ==== 391 戦争、戦略、戦術 ==== ==== 392 国防史・事情、軍事史・事情 ==== ==== 393 国防政策・行政・法令 ==== ==== 394 軍事医学、兵食 ==== ==== 395 軍事施設、軍需品 ==== ==== 396 陸軍 ==== ==== 397 海軍 ==== ==== 398 空軍 ==== ==== 399 古代兵法、軍学 ==== --> == 4類 自然科学 == <!-- === 400 自然科学 === ==== 401 科学理論・科学哲学 ==== ==== 402 科学史・事情 ==== ==== 403 参考図書 ==== ==== 404 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 405 逐次刊行物 ==== ==== 406 団体 ==== ==== 407 研究法・指導法・科学教育 ==== ==== 408 叢書・全集・選集 ==== ==== 409 科学技術政策・科学技術行政 ==== --> === 410 数学 === * [[数学]] * [[初等数学]] * [[初等数学公式集]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学演習]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学記号集]] * [[Wikibooks:初等数学用語索引|初等数学用語索引]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中等数学]] * [[高等数学]] <!-- ==== 411 代数学 ==== ==== 412 数論 ==== --> ==== 413 解析学 ==== * [[解析学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 414 幾何学 ==== --> ==== 415 位相数学 ==== * [[位相幾何学]]{{進捗|25%|2008-09-03}} ==== 417 確率論、数理統計学 ==== * [[統計学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 418 計算法 ==== ==== 419 和算、中国算法 ==== --> === 420 物理学 === *[[物理学]] ==== 421 理論物理学 ==== <!-- ===== 421.1 基礎理論 エーテル理論 ===== --> ===== 421.2 相対性理論 ===== *[[特殊相対論]] ===== 421.3 量子力学、量子論 ===== *[[場の量子論]] *[[量子力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 421.4 統計力学 ===== *[[統計力学I]] *[[統計力学II]] <!-- ===== 421.5 数理物理学.物理数学 ===== --> ==== 423 力学 ==== *[[解析力学]] *[[古典力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ==== 424 振動学、音響学 ==== *[[振動と波動]] * [[音響学]] ==== 425 光学 ==== *[[光の偏極]] ==== 426 熱学 ==== *[[熱力学]] ==== 427 電磁気学 ==== *[[電磁気学]] <!-- ==== 428 物性物理学 ==== ==== 429 原子物理学 ==== --> === 430 化学 === <!-- ==== 431 物理化学. 理論化学 ==== ==== 432 実験化学 ==== ==== 433 分析化学 ==== ==== 434 合成化学 ==== --> ==== 435 無機化学 ==== *[[無機化学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 436 金属元素とその化合物 ==== --> ==== 437 有機化学 ==== *[[有機化学]]{{進捗|25%|2005-05-21}} <!-- ==== 438 環式化合物の化学 ==== ==== 439 天然物質の化学 ==== --> === 440 天文学・宇宙科学 === * [[天文学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 441 理論天文学・数理天文学 ==== ==== 442 実地天文学・天体観測法 ==== ==== 443 恒星・恒星天文学 ==== ==== 444 太陽・太陽物理学 ==== ==== 445 惑星・衛星 ==== ==== 446 月 ==== ==== 447 彗星・流星 ==== ==== 448 地球・天文地理学 ==== ==== 449 時法・暦学 ==== --> === 450 地球科学・地学 === * [[地球科学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 451 気象学 ==== ==== 452 海洋学 ==== ==== 453 地震学 ==== ===== 453.38 地震予知 ===== ==== 454 地形学 ==== ==== 455 地質学 ==== ==== 456 地史学・層位学 ==== ==== 457 古生物学・化石 ==== ==== 458 岩石学 ==== ==== 459 鉱物学 ==== --> === 460 生物化学・一般生物学 === *[[生物学の研究技術]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 461 理論生物学・生命論 ==== ==== 462 生物地理・生物誌 ==== ==== 463 細胞学 ==== ==== 464 生化学 ==== ==== 465 微生物学 ==== ==== 467 遺伝学 ==== ===== 467.25 遺伝子組み換え ===== ==== 468 生態学 ==== ==== 469 人類学 ==== === 470 植物学 === *[[植物学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 471 一般植物学 ==== ==== 472 植物地理・植物誌 ==== ==== 473 葉状植物 ==== ==== 474 藻類・菌類 ==== ==== 475 コケ植物 ==== ==== 476 シダ植物 ==== ==== 477 種子植物 ==== ==== 478 裸子植物 ==== ==== 479 被子植物 ==== === 480 動物学 === ==== 481 一般動物学 ==== ==== 482 動物地理・動物誌 ==== ==== 483 無脊椎動物 ==== ==== 484 軟体動物・貝類学 ==== ==== 485 節足動物 ==== ==== 486 昆虫類 ==== ==== 487 脊椎動物 ==== ==== 488 鳥類 ==== ==== 489 哺乳類 ==== --> === 490 医学 === * [[医学]] *[[OsiriX_オンライン解説文書]]{{進捗|75%|2005-05-04}} ==== 491 基礎医学 ==== *[[生理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[解剖学]]{{進捗|25%|2006-11-09}} *[[神経解剖学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[組織学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[微生物学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[病理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 492 臨床医学 ==== --> ==== 493 内科学 ==== *[[内科学 呼吸器]]{{{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 494 外科学 ==== ==== 495 産科学,婦人科学 ==== ==== 496 眼科学,耳鼻咽喉科学 ==== ==== 497 歯科学 ==== ==== 498 衛生学,公衆衛生学,予防医学 ==== --> ==== 499 薬学 ==== *[[薬理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} ==5類 技術・工学・工業 == <!-- === 500 技術・工学 === ==== 501 工業基礎学 ==== ==== 502 技術史・工学史 ==== ==== 503 参考図書 ==== ==== 504 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 505 逐次刊行物 ==== ==== 506 団体 ==== ==== 507 研究法・指導法・技術教育 ==== ==== 508 叢書・全集・選集 ==== ==== 509 工業・工業経済 ==== === 510 建設工学・土木工学 === ==== 511 土木力学・建設材料 ==== ==== 512 測量 ==== ==== 513 土木設計・施工法 ==== ==== 514 道路工学 ==== ==== 515 橋梁工学 ==== ==== 516 鉄道工学 ==== ==== 517 河海工学・河川工学 ==== ==== 518 衛生工学・都市工学 ==== ===== 518.523 ごみの再利用 ===== ==== 519 公害・環境工学 ==== === 520 建築学 === ==== 521 日本の建築 ==== ==== 522 東洋の建築・アジアの建築 ==== ==== 523 西洋の建築・その他の様式の建築 ==== ==== 524 建築構造 ==== ==== 525 建築計画・施工 ==== ==== 526 各種の建築 ==== ==== 527 住宅建築 ==== ==== 528 建築設備・設備工学 ==== ==== 529 建築意匠・装飾 ==== === 530 機械工学・原子力工学 === ==== 531 機械力学・材料・設計 ==== ==== 532 機械工作・工作機械 ==== ==== 533 熱機関・熱工学 ==== ==== 534 流体機械・流体工学 ==== ==== 535 精密機器・光学機器 ==== ==== 536 運輸工学・車輌・運搬機械 ==== ==== 537 自動車工学 ==== ===== 537.25 電気自動車 ===== ==== 538 航空宇宙工学 ==== ==== 539 原子力工学 ==== === 540 電気工学・電子工学 === ==== 540 電気工学 ==== ==== 541 電気回路・計測・材料 ==== ==== 542 電気機器 ==== ==== 543 発電 ==== ==== 544 送電・変電・配電 ==== ==== 545 電灯・照明・電熱 ==== ==== 546 電気鉄道 ==== ==== 547 通信工学・電気通信 ==== ==== 548 情報工学 ==== ==== 549 電子工学 ==== === 550 海洋工学・船舶工学 === ==== 551 理論造船学 ==== ==== 552 船体構造・材料・施工 ==== ==== 553 船体艤装・船舶設備 ==== ==== 554 舶用機関[造機] ==== ==== 555 船舶修理・保守 ==== ==== 556 各種の船舶・艦艇 ==== ==== 557 航海・航海学 ==== ==== 558 海洋開発 ==== ==== 559 兵器、軍事工学 ==== === 560 金属工学・鉱山工学 === ==== 561 採鉱・選鉱 ==== ==== 562 各種の金属鉱床・採掘 ==== ==== 563 冶金・合金 ==== ==== 564 鉄鋼 ==== ==== 565 非鉄金属 ==== ==== 566 金属加工・製造冶金 ==== ==== 567 石炭 ==== ==== 568 石油 ==== ==== 569 非金属鉱物・土石採取業 ==== === 570 化学工業 === ==== 571 化学工学・化学機器 ==== ==== 572 電気化学工業 ==== ==== 573 セラミックス・窯業・珪酸塩化学工業 ==== ==== 574 化学薬品 ==== ==== 575 燃料・爆発物 ==== ==== 576 油脂類 ==== ==== 577 染料 ==== ==== 578 高分子化学工業 ==== ==== 579 その他の化学工業 ==== === 580 製造工業 === ==== 581 金属製品 ==== ==== 582 事務機器・家庭機器・楽器 ==== ==== 583 木工業・木製品 ==== ==== 584 皮革工業・皮革製品 ==== ==== 585 パルプ・製紙工業 ==== ==== 586 繊維工学 ==== ==== 587 染色加工・染色業 ==== ==== 588 食品工業 ==== ==== 589 その他の雑工業 ==== --> === 590 家政学・生活科学 === <!-- ==== 591 家庭経済・経営 ==== ==== 592 家庭理工学 ==== ==== 593 衣服・裁縫 ==== ==== 594 手芸 ==== ==== 595 理容・美容 ==== ===== 595.6 痩身法 ===== --> ==== 596 食品・料理 ==== *[[料理本]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 597 住居・家具調度 ==== ==== 598 家庭衛生 ==== ==== 599 育児 ==== --> ==6類 産業 == <!-- === 600 産業 === ==== 601 産業政策・行政・総合開発 ==== ==== 602 産業史・事情・物産誌 ==== ==== 603 参考図書 ==== ==== 604 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 605 逐次刊行物 ==== ==== 606 団体 ==== ==== 607 研究法・指導法・産業教育 ==== ==== 608 叢書・全集・選集 ==== ==== 609 度量衡、計量法 ==== === 610 農業 === ==== 611 農業経済 ==== ==== 612 農業史・事情 ==== ==== 613 農業基礎学 ==== ==== 614 農業工学 ==== ==== 615 作物栽培・作物学 ==== ==== 616 食用作物 ==== ==== 617 工芸作物 ==== ==== 618 繊維作物 ==== ==== 619 農産物製造・加工 ==== --> === 620 園芸 === <!-- ==== 621 園芸経済・行政・経営 ==== ==== 622 園芸史・事情 ==== ==== 623 園芸植物学・病虫害 ==== ==== 624 温室・温床・園芸用具 ==== ==== 625 果樹園芸 ==== --> ==== 626 蔬菜園芸 ==== *[[ダイズの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} ==== 627 花卉園芸[草花] ==== *[[サボテンの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ==== 628 園芸利用 ==== ==== 629 造園 ==== === 630 蚕糸業 === ==== 631 蚕糸経済・行政・経営 ==== ==== 632 蚕糸業史・事情 ==== ==== 633 蚕学・蚕業基礎学 ==== ==== 634 蚕種 ==== ==== 635 飼育法 ==== ==== 636 くわ・栽桑 ==== ==== 637 蚕室・蚕具 ==== ==== 638 まゆ ==== ==== 639 製糸・生糸・蚕糸利用 ==== --> === 640 畜産業 === <!-- ==== 641 畜産経済・行政・経営 ==== ==== 642 畜産史・事情 ==== ==== 643 家畜の繁殖・家畜飼料 ==== ==== 644 家畜の管理・畜舎・用具 ==== ==== 645 家畜・畜産動物各論 ==== --> ==== 646 家禽各論・飼鳥 ==== *[[ホンセイインコ類の飼育]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ===== 646.9 みつばち・昆虫 ===== ==== 648 畜産製造・畜産物 ==== ==== 649 獣医学・比較医学 ==== ==== 649 獣医学 ==== === 650 林業 === ==== 651 林業経済・行政・経営 ==== ==== 652 森林史・林業史・事情 ==== ==== 653 森林立地・造林 ==== ==== 654 森林保護 ==== ==== 655 森林施業 ==== ==== 656 森林工学 ==== ==== 657 森林利用・林産物・木材学 ==== ==== 658 林産製造 ==== ==== 659 狩猟 ==== === 660 水産業 === ==== 661 水産経済・行政・経営 ==== ==== 662 水産業および漁業史・事情 ==== ==== 663 水産基礎学 ==== ==== 664 漁労・漁業各論 ==== ==== 665 漁船・漁具 ==== ==== 666 水産増殖・養殖業 ==== ==== 667 水産製造・水産食品 ==== ==== 668 水産物利用・水産利用工業 ==== ==== 669 製塩・塩業 ==== === 670 商業 === ==== 671 商業政策・行政 ==== ==== 672 商業史・事情 ==== ==== 673 商業経営・商店 ==== ==== 674 広告・宣伝 ==== ==== 675 マーケティング ==== ==== 676 取引所 ==== ==== 678 貿易 ==== === 680 運輸・交通 === ==== 681 交通政策・行政・経営 ==== ==== 682 交通史・事情 ==== ==== 683 海運 ==== ==== 684 内水・運河交通 ==== ==== 685 陸運・自動車運送 ==== ==== 686 鉄道 ==== ==== 687 航空運送 ==== ==== 688 倉庫業 ==== ==== 689 観光事業 ==== === 690 通信事業 === ==== 691 通信政策・行政・法令 ==== ==== 692 通信事業史・事情 ==== ==== 693 郵便・郵政事業 ==== ==== 694 電気通信事業 ==== ==== 699 放送事業 ==== ===== 699.39 アナウンサー ===== --> == 7類 芸術 == <!-- === 700 芸術・美術 === ==== 701 芸術理論・美学 ==== ==== 702 芸術史・美術史 ==== ==== 703 参考図書[レファレンスブック] ==== ==== 704 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 705 逐次刊行物 ==== ==== 706 団体 ==== ==== 707 研究法・指導法・芸術教育 ==== ==== 708 叢書・全集・選集 ==== ==== 709 芸術政策・文化財 ==== === 710 彫刻 === ==== 711 彫塑材料・技法 ==== ==== 712 彫刻史・各国の彫刻 ==== ==== 713 木彫 ==== ==== 714 石彫 ==== ==== 715 金属彫刻・鋳造 ==== ==== 717 粘土彫刻・塑造 ==== ==== 708 仏像 ==== ==== 709 オブジェ ==== === 720 絵画 === ==== 721 日本画 ==== ==== 722 東洋画 ==== ==== 723 洋画 ==== ==== 724 絵画材料・技法 ==== ==== 725 素描・描画 ==== ==== 726 漫画、挿絵、童画 ==== ==== 727 グラフィックデザイン、図案 ==== ==== 728 書道 ==== === 730 版画 === ==== 731 版画材料・技法 ==== ==== 732 版画史・各国の版画 ==== ==== 733 木版画 ==== ==== 734 石版画 ==== ==== 735 銅版画・鋼版画 ==== ==== 736 リノリウム版画・ゴム版画 ==== ==== 737 写真版画・孔版画 ==== ==== 739 印章、篆刻、印譜 ==== --> === 740 写真 === <!-- ==== 742 写真器械・材料 ==== ==== 743 撮影技術 ==== --> ==== 744 現像・印画 ==== *[[白黒写真の暗室作業]]{{進捗|75%|2007-05-10}} <!-- ==== 745 複写技術 ==== ==== 746 特殊写真 ==== ==== 747 写真の応用 ==== ==== 748 写真集 ==== ==== 749 印刷 ==== === 750 工芸 === ==== 751 陶磁工芸 ==== ==== 752 漆工芸 ==== ==== 753 染織工芸 ==== ==== 754 木竹工芸 ==== ==== 755 宝石・牙角・皮革工芸 ==== ==== 756 金工芸 ==== ==== 757 デザイン・装飾美術 ==== ==== 758 美術家具 ==== ==== 759 人形・玩具 ==== --> === 760 音楽 === ==== 761 音楽の一般理論・音楽学 ==== * [[楽典]] * [[和声学]] * [[楽式]] ==== 762 音楽史・各国の音楽 ==== * [[西洋音楽史]] <!-- ==== 763 楽器・器楽 ==== ==== 764 器楽合奏 ==== ==== 765 宗教音楽・聖楽 ==== ==== 766 劇音楽 ==== ==== 767 声楽 ==== ==== 768 邦楽 ==== ==== 769 舞踊、バレエ ==== === 770 演劇 === ==== 771 劇場・演出・演技 ==== ==== 772 演劇史・各国の演劇 ==== ==== 773 能楽、狂言 ==== ==== 774 歌舞伎 ==== ==== 775 各種の演劇 ==== ==== 777 人形劇 ==== ==== 778 映画 ==== ==== 779 大衆演芸 ==== --> === 780 スポーツ・体育 === <!-- ==== 781 体操、遊戯 ==== ==== 782 陸上競技 ==== --> ==== 783 球技 ==== *[[サッカー]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[テニス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[野球]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 784 冬季競技 ==== --> ==== 785 水上競技 ==== *[[セーリング]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 786 戸外レクリエーション ==== ==== 787 釣魚、遊猟 ==== --> ==== 788 相撲、拳闘、競馬 ==== *[[相撲]]{{進捗|25%|2006-2-23}} *[[競馬]]{{進捗|25%|2023-09-25}} ==== 789 武術 ==== *[[剣道]]{{進捗|25%|2007-6-30}} === 790 諸芸・娯楽 === <!-- ==== 791 茶道 ==== ==== 792 香道 ==== ==== 793 花道 ==== ==== 794 撞球 ==== --> ==== 795 囲碁 ==== *[[囲碁]]{{進捗|25%|2006-1-7}} ==== 796 将棋 ==== *[[将棋]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 797 射倖ゲーム ==== --> ==== 798 室内娯楽 ==== *[[トランプ]]<!--798.2--> *[[トランプ/トランプ教科書]] *[[麻雀]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[チェス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ===== 798.5 テレビゲーム ===== ==== 799 ダンス ==== --> == 8類 言語 == === 800 言語 === ==== 801 言語学 ==== *[[語学]] <!-- ==== 809 言語生活 ==== --> === 810 日本語 === *[[日本語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 811 音声、音韻、文字 ==== ==== 812 語源、意味 ==== ==== 813 辞典 ==== ==== 814 語彙 ==== ==== 815 文法、語法 ==== ==== 816 文章、文体、作文 ==== ==== 817 読本、解釈、会話 ==== --> ==== 818 方言、訛語 ==== *[[讃岐弁]] <!-- === 820 中国語 === --> ==== 829 その他の東洋の諸言語 ==== *[[朝鮮語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[ペルシア語]] === 830 英語 === *[[英語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} === 840 ドイツ語 === *[[ドイツ語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 849 その他のゲルマン言語 ==== --> === 850 フランス語 === *[[フランス語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 859 プロヴァンス語 ==== === 860 スペイン語 === ==== 869 ポルトガル語 ==== === 870 イタリア語 === --> ==== 879 その他のロマンス諸語 ==== *[[ルーマニア語]] <!-- === 880 ロシア語 === ==== 889 その他のスラヴ諸語 ==== === 890 その他の諸言語 === --> ==== 891 ギリシア語 ==== *[[ギリシア語]] ==== 892 ラテン語 ==== *[[ラテン語]]{{進捗|50%|2006-03-21}} ==== 893 その他のヨーロッパの諸言語 ==== *[[デンマーク語]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 894 アフリカの諸言語 ==== ==== 895 アメリカの諸言語 ==== ==== 897 オーストラリアの諸言語 ==== --> ==== 899 国際語 ==== *[[エスペラント]]{{進捗|00%|2005-05-04}} == 9類 文学 == === 900 文学 === *[[古典文学]]{{進捗|25%|2005-05-15}} <!-- ==== 909 児童文学研究 ==== --> === 910 日本文学 === <!-- ==== 911 詩歌 ==== ==== 912 戯曲 ==== --> ==== 913 小説、物語 ==== *[[竹取物語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 914 評論、エッセイ、随筆 ==== *[[方丈記]] <!-- ==== 915 日記、書簡、紀行 ==== ==== 916 記録、手記、ルポルタージュ ==== ==== 917 箴言、アフォリズム、寸言 ==== ==== 918 作品集 ==== ==== 919 漢詩文、日本漢文学 ==== --> === 920 中国文学 === *[[漢詩]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 929 その他の東洋文学 ==== === 930 英文学・米文学 === === 940 ドイツ文学 === ==== 949 その他のゲルマン文学 ==== === 950 フランス文学 === ==== 959 プロヴァンス文学 ==== === 960 スペイン文学 === ==== 969 ポルトガル文学 ==== === 970 イタリア文学 === ==== 979 その他のロマンス文学 ==== === 980 ロシア文学・ソヴィエト文学 === ==== 989 その他のスラヴ文学 ==== --> === 990 その他の諸文学 === ==== 991 ギリシア文学 ==== ==== 992 ラテン文学 ==== *[[ガリア戦記]] ==== 993 その他のヨーロッパ文学 ==== ==== 994 アフリカ文学 ==== ==== 995 アメリカ先住民語の文学 ==== ==== 997 オーストラリア先住民語の文学 ==== ==== 999 国際語による文学 ==== == 関連項目 == *[[w:日本十進分類法#綱目表(第2次区分表)]] == 外部リンク == *<del>[http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/zan9.html 日本十進分類法新訂9版分類基準]([http://www.ndl.go.jp/ 国立国会図書館])</del>リンク切れ *[https://www.kotono8.com/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8D%81%E9%80%B2%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95%EF%BC%88%E8%A9%B3%E7%B4%B0%EF%BC%89 閾ペディアことのは 日本十進分類法(詳細)] [[Category:日本十進分類法|*]] [[it:Wikibooks:Classificazione decimale Dewey]] 3ryw4rym6rw0spjy6jj7stbn1p67gnk 299318 299317 2026-05-08T11:18:43Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 関連項目 */ (第3次区分表)へ 299318 wikitext text/x-wiki __NOTOC__ [[メインページ|ウィキブックス]]の全ての書籍を[[:w:日本十進分類法|日本十進分類法]]に従って分類したものです。 {{進捗状況}} == 0類 総記 == <!-- === 000 総記 === ==== 002 知識・学問・学術 ==== --> ==== 007 情報科学 ==== *[[情報技術]] <!-- ===== 007.1 情報理論 ===== ===== 007.2 歴史 事情 ===== ===== 007.3 情報と社会 ===== ===== 007.4 情報源 ===== ===== 007.5 ドキュメンテーション 情報管理 ===== --> ===== 007.6 データ処理 情報処理 ===== *[[情報処理技術者試験の概要]] *[[初級システムアドミニストレータ]] <!-- ====== 007.61 システム分析 システム設計 ====== --> ====== 007.63 コンピュータシステム ソフトウェア ====== *[[OSとアプリケーション]] *[[Microsoft Office]] *[[OpenOffice.org]] *[[TeX/LaTeX入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Freenet]] *[[Maxima]] *[[Mizar]] *[[vi]] <!-- ======= 007.632 エキスパートシステム ======= --> ======= 007.634 オペレーティングシステム ======= *[[MS-DOS/PC DOS入門]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[UNIX/Linux入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Linuxハードウェア]] *[[Linuxシステム管理]] <!-- ======= 007.635 漢字処理システム ======= --> ======= 007.637 図形処理ソフトウェア ======= * [[Inkscape]] ====== 007.64 コンピュータプログラミング ====== *[[プログラミング]] *[[ソフトウェア開発技術者]] *[[BASIC]] *[[C言語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CPlusPlus|C++]] *[[Java]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[JavaScript]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Lisp]] *[[Perl]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[PHP]] *[[Ruby]] *[[Scheme]] *[[SVG]] *[[HTML]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CSS]]{{進捗|00%|2005-06-17}} *[[CGI]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[OpenGL]] *[[ゲームプログラミング]] *[[OSS開発ツール]] *[[Xプログラミング]] *[[GNOMEフレームワーク]] <!-- ======= 007.642 CG技術 ======= ====== 007.65 各種の記憶媒体 ====== ====== 007.68 情報検索 機械検索 ====== --> ===== 007.7 情報システム ===== *[[LANとインターネット]] *[[TCP/IP入門]] *[[NTP入門]] <!-- === 010 図書館・図書館学 === ==== 011 図書館政策・図書館行財政 ==== ==== 012 図書館建築・図書館整備 ==== ==== 013 図書館管理 ==== ==== 014 資料の収集・資料の整理・資料の保管 ==== ==== 015 図書館奉仕・図書館活動 ==== ==== 016 各種の図書館 ==== ==== 017 学校図書館 ==== ==== 018 専門図書館 ==== ==== 019 読書・読書法 ==== --> === 020 図書・書誌学 === ==== 021 著作・編集 ==== ===== 021.4 編集 編纂 ===== *[[ウィキペディアの書き方 入門編]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 022 写本・刊本・造本 ==== ==== 023 出版 ==== --> ==== 024 図書の販売 ==== *[[同人誌即売会参加方法]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 025 一般書誌・全国書誌 ==== ==== 026 稀書目録・善本目録 ==== ==== 027 特種目録 ==== ==== 028 選定図書目録・参考図書目録 ==== ==== 029 蔵書目録・総合目録 ==== --> === 030 百科事典 === ==== 031 日本語 ==== *[[w:mainpage|w:wikipedia]] ===== 031.3 日用便覧 ===== *[[ジョーク集]] <!-- ==== 039 用語索引<一般> ==== === 040 一般論文集・一般講演集 === ==== 041 日本語 ==== ==== 049 雑著 ==== === 050 逐次刊行物 === ==== 051 日本の雑誌 ==== ==== 059 一般年鑑 ==== === 060 団体 === ==== 061 学術・研究機関 ==== ==== 063 文化交流機関 ==== ==== 065 親睦団体・その他の団体 ==== ==== 069 博物館 ==== === 070 ジャーナリズム・新聞 === ==== 071 日本 ==== === 080 叢書・全集・選集 === ==== 081 日本語 ==== ==== 089 その他の諸言語 ==== === 090 貴重書・郷土資料・その他の特別コレクション === --> == 1類 哲学 == === 100 哲学 === *[[哲学・思想]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 101 哲学理論 ==== ==== 102 哲学史 ==== ==== 103 参考図書 ==== ==== 104 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 105 逐次刊行物 ==== ==== 106 団体 ==== ==== 107 研究法・指導法・哲学教育 ==== ==== 108 叢集・全集・選集 ==== === 110 哲学各論 === ==== 111 形而上学・存在論 ==== ==== 112 自然哲学・宇宙論 ==== ==== 113 人生観・世界観 ==== ==== 114 人間学 ==== ==== 115 認識論 ==== ==== 116 論理学・弁証法・方法論 ==== ==== 117 価値哲学 ==== ==== 118 文化哲学・技術哲学 ==== === 120 東洋思想 === ==== 121 日本思想 ==== ==== 122 中国思想・中国哲学 ==== ==== 123 経書 ==== ==== 124 先秦思想・諸子 ==== ==== 125 中世思想・近代思想 ==== ==== 126 インド哲学・バラモン教 ==== ==== 129 その他のアジア・アラブ哲学 ==== === 130 西洋哲学 === ==== 131 古代哲学 ==== ==== 132 中世哲学 ==== ==== 133 近代哲学 ==== ==== 134 ドイツ・オーストリア哲学 ==== ==== 135 フランス・オランダ哲学 ==== ==== 136 スペイン・ポルトガル哲学 ==== ==== 137 イタリア哲学 ==== ==== 138 ロシア哲学 ==== ==== 139 その他の哲学 ==== --> === 140 心理学 === *[[心理学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 141 普通心理学・心理各論 ==== ==== 143 発達心理学 ==== ==== 145 異常心理学 ==== ==== 146 臨床心理学・精神分析学 ==== ==== 147 超心理学・心霊研究 ==== ==== 148 相法・易占 ==== ==== 149 応用心理学 ==== --> === 150 倫理学・道徳 === *[[倫理学]] ==== 151 倫理各論 ==== ==== 152 家庭倫理・性倫理 ==== ==== 153 職業倫理 ==== ==== 154 社会倫理 ==== ==== 155 国体論・詔勅 ==== ==== 156 武士道 ==== ==== 157 報徳教・石門心学 ==== ==== 158 その他の特定主題 ==== ==== 159 人生訓・教訓 ==== <!-- === 160 宗教 === ==== 161 宗教学・宗教思想 ==== ==== 162 宗教史・事情 ==== ==== 163 原始宗教・宗教民族学 ==== ==== 164 神話・神話学 ==== ===== 164.31 ギリシャ神話 ===== ==== 165 比較宗教 ==== ==== 166 道教 ==== ==== 167 イスラーム ==== ==== 168 ヒンドゥー教・ジャイナ教 ==== ==== 169 その他の宗教・新興宗教 ==== === 170 神道 === ==== 171 神道思想・神道説 ==== ==== 172 神祇・神道史 ==== ==== 173 神典 ==== ==== 174 信仰録・説教集 ==== ==== 175 神社・神職 ==== ==== 176 祭祀 ==== ==== 177 布教・伝道 ==== ==== 178 各教派・教派神道 ==== === 180 仏教 === ==== 181 仏教教理・仏教哲学 ==== ==== 182 仏教史 ==== ==== 183 経典 ==== ==== 184 法話・説教集 ==== ==== 185 寺院・僧職 ==== ==== 186 仏会 ==== ==== 187 布教・伝道 ==== ==== 188 各宗 ==== === 190 キリスト教 === ==== 191 教義・キリスト教神学 ==== ==== 192 キリスト教史・迫害史 ==== ==== 193 聖書 ==== ==== 194 信仰録・説教集 ==== ==== 195 教会・聖職 ==== ==== 196 典礼・祭式・礼拝 ==== ==== 197 布教・伝道 ==== ==== 198 各教派・教会史 ==== ==== 199 ユダヤ教 ==== --> == 2類 歴史 == === 200 歴史 === ==== 201 歴史学 ==== *[[歴史学]] <!-- ==== 202 歴史補助学 ==== ==== 203 参考図書 ==== ==== 204 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 205 逐次刊行物 ==== ==== 206 団体 ==== ==== 207 研究法・指導法・歴史教育 ==== ==== 208 叢書・全集・選集 ==== --> ==== 209 世界史・文化史 ==== *[[世界史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} === 210 日本史 === *[[日本史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ===== 210.027 古銭学 ===== ==== 211 北海道地方 ==== ==== 212 東北地方 ==== ==== 213 関東地方 ==== ==== 214 北陸地方 ==== ==== 215 中部地方 ==== ==== 216 近畿地方 ==== ==== 217 中国地方 ==== ==== 218 四国地方 ==== ==== 219 九州地方 ==== --> === 220 アジア史・東洋史 === <!-- ==== 221 朝鮮 ==== --> ==== 222 中国 ==== *[[中国史]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 223 東南アジア ==== ==== 224 インドネシア ==== ==== 225 インド ==== ===== 225.97 モルジブ ===== ==== 229 アジアロシア ==== === 230 ヨーロッパ史・西洋史 === ==== 231 古代ギリシア ==== ==== 232 古代ローマ  ==== ==== 233 イギリス・英国 ==== ==== 234 ドイツ・中欧 ==== ==== 235 フランス ==== ==== 236 スペイン イスパニア ==== ==== 237 イタリア ==== ==== 238 ロシア ソビエト連邦 独立国家共同体 ==== ==== 239 バルカン諸国 ==== === 240 アフリカ史 === ==== 241 北アフリカ ==== ==== 242 エジプト ==== ==== 243 バーバリ諸国 ==== ==== 244 西アフリカ ==== ==== 245 東アフリカ ==== ==== 248 南アフリカ ==== ==== 249 インド洋のアフリカ諸島 ==== === 250 北アメリカ史 === ==== 251 カナダ ==== ==== 253 アメリカ合衆国 ==== ==== 255 ラテンアメリカ 中南米 ==== ==== 256 メキシコ ==== ==== 257 中央アメリカ 中米諸国 ==== ==== 259 西インド諸島 ==== === 260 南アメリカ史 === ==== 261 北部諸国 カリブ沿海諸国 ==== ==== 262 ブラジル ==== ==== 263 パラグアイ ==== ==== 264 ウルグアイ ==== ==== 265 アルゼンチン ==== ==== 266 チリ ==== ==== 267 ボリビア ==== ==== 268 ペルー ==== === 270 オセアニア史・両極地方史 === ==== 271 オーストラリア ==== ==== 272 ニュージーランド ==== ==== 273 メラネシア ==== ==== 274 ミクロネシア ==== ==== 275 ポリネシア ==== ==== 276 ハワイ ==== ==== 277 両極地方 ==== ==== 278 北極 北極地方 ==== ==== 279 南極 南極地方 ==== === 280 伝記 === ==== 281 日本 ==== ==== 282 アジア ==== ==== 283 ヨーロッパ ==== ==== 284 アフリカ ==== ==== 285 北アフリカ ==== ==== 286 南アフリカ ==== ==== 287 オセアニア・両極地方 ==== ==== 288 系譜・家史・皇室 ==== ==== 289 個人伝記 ==== --> === 290 地理・地誌・紀行 === *[[地理学]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 290.93 旅行案内記 ==== --> == 3類 社会科学 == <!-- === 300 社会科学 === ==== 301 理論・方法論 ==== ==== 302 政治・経済・社会・文化事情 ==== ==== 303 参考図書 ==== ==== 304 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 305 逐次刊行物 ==== ==== 306 団体 ==== ==== 307 研究法・指導法・社会科学教育 ==== ==== 308 叢書・全集・選集 ==== ==== 309 社会思想 ==== === 310 政治 === ==== 311 政治学 ==== ==== 312 政治史・事情 ==== ==== 313 国家の形態・政治体制 ==== ==== 314 議会 ==== ==== 315 政党・政治結社 ==== ==== 316 国家と個人・宗教・民族 ==== ==== 317 行政 ==== ==== 318 地方自治・地方行政 ==== ==== 319 外交・国際問題 ==== --> === 320 法律 === ==== 321 法学 ==== *[[法学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 322 法制史 ==== *[[法制史]] ==== 323 憲法 ==== *[[憲法]] ==== 324 民法 ==== *[[民法]] ==== 325 商法 ==== *[[商法]] ==== 326 刑法・刑事法 ==== *[[刑法]] ==== 327 司法・訴訟手続法 ==== *[[民事訴訟法]] *[[刑事訴訟法]] ==== 328 諸法 ==== *[[教育基本法]] *[[知的財産権法]] ==== 329 国際法 ==== *[[国際法]] === 330 経済 === ==== 331 経済学・経済思想 ==== *[[経済学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 332 経済史・事情・経済体制 ==== ==== 333 経済政策・国際経済 ==== ==== 334 人口・土地・資源 ==== ==== 335 企業・経営 ==== ==== 336 経営管理 ==== ==== 337 貨幣・通貨 ==== ==== 338 金融・銀行・信託 ==== ==== 339 保険 ==== === 340 財政 === ==== 341 財政学・財政思想 ==== ==== 342 財政史・事情 ==== ==== 343 財政政策・財政行政 ==== ==== 344 予算・決算 ==== ==== 345 租税 ==== ==== 347 公債・国債 ==== ==== 348 専売・国有財産 ==== ==== 349 地方財政 ==== === 350 統計 === ==== 351 日本 ==== ==== 358 人口統計・国勢調査 ==== ==== 359 各種の統計書 ==== --> === 360 社会 === <!-- ==== 361 社会学 ==== ==== 362 社会史・社会体制 ==== ==== 364 社会保障 ==== ==== 365 生活・消費者問題 ==== ==== 366 労働経済・労働問題 ==== ==== 367 家族問題、男性・女性問題、老人問題 ==== ==== 368 社会病理 ==== --> ==== 369 社会福祉 ==== ===== 369.3 災害 災害救助 ===== *[[防災]]{{進捗|25%|2006-04-06}} === 370 教育 === <!-- ==== 371 教育学、教育思想 ==== ===== 371.42 登校拒否・いじめ ===== --> ==== 372 教育史・事情 ==== *[[教育勅語]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 373 教育政策、教育制度、教育行財政 ==== ==== 374 学校経営・管理、学校保健 ==== --> ==== 375 教育課程、学習指導、教科別教育 ==== *[[学校教育]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[生活と進路]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 374.9 教科書、教科書検定 ===== *[[小学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[中学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[高等学校の学習]]{{進捗|00%|2023-09-25}} **[[高等学校の学習/旧課程]]{{進捗|25%|2023-09-25}} <!-- * [[小学校算数]] {{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中学校数学]] {{進捗|50%|2005-05-10}} * [[高等学校世界史A]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校地理B]] {{進捗|25%|2005-11-1}} * [[高等学校現代社会]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校政治経済]] {{進捗|50%|2015-08-30}} *[[高等学校倫理]] *[[高等学校数学]] *[[高等学校数学基礎]]{{進捗|100%|2005-05-04}} *[[高等学校数学I]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学III]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学C]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校理科総合B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校物理]]{{進捗|50%|2005-11-1}} * [[高等学校化学]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校生物]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校地学]] {{進捗|25%|2015-08-30}} *[[高等学校情報A]] *[[高等学校情報B]] *[[高等学校情報C]] --> *[[小・中・高等学校演習]] *[[検定教科書]] ==== 376 幼児・初等・中等教育 ==== *[[小学校・中学校・高等学校の学習]] ==== 377 大学、高等・専門教育、学術行政 ==== * [[大学受験ガイド]] {{進捗|50%|2015-08-30}} <!-- ==== 378 障害児教育 ==== ==== 379 社会教育 ==== === 380 風俗習慣・民俗学・民族学 === ==== 382 風俗史・民俗誌、民族誌 ==== ==== 383 衣食住の習俗 ==== ==== 384 社会・家庭生活の習俗 ==== ==== 385 通過儀礼、冠婚葬祭 ==== ==== 386 年中行事、祭礼 ==== ==== 387 民間信仰、迷信(俗信) ==== ==== 388 伝説、民話(昔話) ==== ==== 389 民族学、文化人類学 ==== === 390 国防・軍事 === ==== 391 戦争、戦略、戦術 ==== ==== 392 国防史・事情、軍事史・事情 ==== ==== 393 国防政策・行政・法令 ==== ==== 394 軍事医学、兵食 ==== ==== 395 軍事施設、軍需品 ==== ==== 396 陸軍 ==== ==== 397 海軍 ==== ==== 398 空軍 ==== ==== 399 古代兵法、軍学 ==== --> == 4類 自然科学 == <!-- === 400 自然科学 === ==== 401 科学理論・科学哲学 ==== ==== 402 科学史・事情 ==== ==== 403 参考図書 ==== ==== 404 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 405 逐次刊行物 ==== ==== 406 団体 ==== ==== 407 研究法・指導法・科学教育 ==== ==== 408 叢書・全集・選集 ==== ==== 409 科学技術政策・科学技術行政 ==== --> === 410 数学 === * [[数学]] * [[初等数学]] * [[初等数学公式集]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学演習]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学記号集]] * [[Wikibooks:初等数学用語索引|初等数学用語索引]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中等数学]] * [[高等数学]] <!-- ==== 411 代数学 ==== ==== 412 数論 ==== --> ==== 413 解析学 ==== * [[解析学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 414 幾何学 ==== --> ==== 415 位相数学 ==== * [[位相幾何学]]{{進捗|25%|2008-09-03}} ==== 417 確率論、数理統計学 ==== * [[統計学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 418 計算法 ==== ==== 419 和算、中国算法 ==== --> === 420 物理学 === *[[物理学]] ==== 421 理論物理学 ==== <!-- ===== 421.1 基礎理論 エーテル理論 ===== --> ===== 421.2 相対性理論 ===== *[[特殊相対論]] ===== 421.3 量子力学、量子論 ===== *[[場の量子論]] *[[量子力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 421.4 統計力学 ===== *[[統計力学I]] *[[統計力学II]] <!-- ===== 421.5 数理物理学.物理数学 ===== --> ==== 423 力学 ==== *[[解析力学]] *[[古典力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ==== 424 振動学、音響学 ==== *[[振動と波動]] * [[音響学]] ==== 425 光学 ==== *[[光の偏極]] ==== 426 熱学 ==== *[[熱力学]] ==== 427 電磁気学 ==== *[[電磁気学]] <!-- ==== 428 物性物理学 ==== ==== 429 原子物理学 ==== --> === 430 化学 === <!-- ==== 431 物理化学. 理論化学 ==== ==== 432 実験化学 ==== ==== 433 分析化学 ==== ==== 434 合成化学 ==== --> ==== 435 無機化学 ==== *[[無機化学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 436 金属元素とその化合物 ==== --> ==== 437 有機化学 ==== *[[有機化学]]{{進捗|25%|2005-05-21}} <!-- ==== 438 環式化合物の化学 ==== ==== 439 天然物質の化学 ==== --> === 440 天文学・宇宙科学 === * [[天文学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 441 理論天文学・数理天文学 ==== ==== 442 実地天文学・天体観測法 ==== ==== 443 恒星・恒星天文学 ==== ==== 444 太陽・太陽物理学 ==== ==== 445 惑星・衛星 ==== ==== 446 月 ==== ==== 447 彗星・流星 ==== ==== 448 地球・天文地理学 ==== ==== 449 時法・暦学 ==== --> === 450 地球科学・地学 === * [[地球科学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 451 気象学 ==== ==== 452 海洋学 ==== ==== 453 地震学 ==== ===== 453.38 地震予知 ===== ==== 454 地形学 ==== ==== 455 地質学 ==== ==== 456 地史学・層位学 ==== ==== 457 古生物学・化石 ==== ==== 458 岩石学 ==== ==== 459 鉱物学 ==== --> === 460 生物化学・一般生物学 === *[[生物学の研究技術]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 461 理論生物学・生命論 ==== ==== 462 生物地理・生物誌 ==== ==== 463 細胞学 ==== ==== 464 生化学 ==== ==== 465 微生物学 ==== ==== 467 遺伝学 ==== ===== 467.25 遺伝子組み換え ===== ==== 468 生態学 ==== ==== 469 人類学 ==== === 470 植物学 === *[[植物学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 471 一般植物学 ==== ==== 472 植物地理・植物誌 ==== ==== 473 葉状植物 ==== ==== 474 藻類・菌類 ==== ==== 475 コケ植物 ==== ==== 476 シダ植物 ==== ==== 477 種子植物 ==== ==== 478 裸子植物 ==== ==== 479 被子植物 ==== === 480 動物学 === ==== 481 一般動物学 ==== ==== 482 動物地理・動物誌 ==== ==== 483 無脊椎動物 ==== ==== 484 軟体動物・貝類学 ==== ==== 485 節足動物 ==== ==== 486 昆虫類 ==== ==== 487 脊椎動物 ==== ==== 488 鳥類 ==== ==== 489 哺乳類 ==== --> === 490 医学 === * [[医学]] *[[OsiriX_オンライン解説文書]]{{進捗|75%|2005-05-04}} ==== 491 基礎医学 ==== *[[生理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[解剖学]]{{進捗|25%|2006-11-09}} *[[神経解剖学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[組織学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[微生物学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[病理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 492 臨床医学 ==== --> ==== 493 内科学 ==== *[[内科学 呼吸器]]{{{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 494 外科学 ==== ==== 495 産科学,婦人科学 ==== ==== 496 眼科学,耳鼻咽喉科学 ==== ==== 497 歯科学 ==== ==== 498 衛生学,公衆衛生学,予防医学 ==== --> ==== 499 薬学 ==== *[[薬理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} ==5類 技術・工学・工業 == <!-- === 500 技術・工学 === ==== 501 工業基礎学 ==== ==== 502 技術史・工学史 ==== ==== 503 参考図書 ==== ==== 504 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 505 逐次刊行物 ==== ==== 506 団体 ==== ==== 507 研究法・指導法・技術教育 ==== ==== 508 叢書・全集・選集 ==== ==== 509 工業・工業経済 ==== === 510 建設工学・土木工学 === ==== 511 土木力学・建設材料 ==== ==== 512 測量 ==== ==== 513 土木設計・施工法 ==== ==== 514 道路工学 ==== ==== 515 橋梁工学 ==== ==== 516 鉄道工学 ==== ==== 517 河海工学・河川工学 ==== ==== 518 衛生工学・都市工学 ==== ===== 518.523 ごみの再利用 ===== ==== 519 公害・環境工学 ==== === 520 建築学 === ==== 521 日本の建築 ==== ==== 522 東洋の建築・アジアの建築 ==== ==== 523 西洋の建築・その他の様式の建築 ==== ==== 524 建築構造 ==== ==== 525 建築計画・施工 ==== ==== 526 各種の建築 ==== ==== 527 住宅建築 ==== ==== 528 建築設備・設備工学 ==== ==== 529 建築意匠・装飾 ==== === 530 機械工学・原子力工学 === ==== 531 機械力学・材料・設計 ==== ==== 532 機械工作・工作機械 ==== ==== 533 熱機関・熱工学 ==== ==== 534 流体機械・流体工学 ==== ==== 535 精密機器・光学機器 ==== ==== 536 運輸工学・車輌・運搬機械 ==== ==== 537 自動車工学 ==== ===== 537.25 電気自動車 ===== ==== 538 航空宇宙工学 ==== ==== 539 原子力工学 ==== === 540 電気工学・電子工学 === ==== 540 電気工学 ==== ==== 541 電気回路・計測・材料 ==== ==== 542 電気機器 ==== ==== 543 発電 ==== ==== 544 送電・変電・配電 ==== ==== 545 電灯・照明・電熱 ==== ==== 546 電気鉄道 ==== ==== 547 通信工学・電気通信 ==== ==== 548 情報工学 ==== ==== 549 電子工学 ==== === 550 海洋工学・船舶工学 === ==== 551 理論造船学 ==== ==== 552 船体構造・材料・施工 ==== ==== 553 船体艤装・船舶設備 ==== ==== 554 舶用機関[造機] ==== ==== 555 船舶修理・保守 ==== ==== 556 各種の船舶・艦艇 ==== ==== 557 航海・航海学 ==== ==== 558 海洋開発 ==== ==== 559 兵器、軍事工学 ==== === 560 金属工学・鉱山工学 === ==== 561 採鉱・選鉱 ==== ==== 562 各種の金属鉱床・採掘 ==== ==== 563 冶金・合金 ==== ==== 564 鉄鋼 ==== ==== 565 非鉄金属 ==== ==== 566 金属加工・製造冶金 ==== ==== 567 石炭 ==== ==== 568 石油 ==== ==== 569 非金属鉱物・土石採取業 ==== === 570 化学工業 === ==== 571 化学工学・化学機器 ==== ==== 572 電気化学工業 ==== ==== 573 セラミックス・窯業・珪酸塩化学工業 ==== ==== 574 化学薬品 ==== ==== 575 燃料・爆発物 ==== ==== 576 油脂類 ==== ==== 577 染料 ==== ==== 578 高分子化学工業 ==== ==== 579 その他の化学工業 ==== === 580 製造工業 === ==== 581 金属製品 ==== ==== 582 事務機器・家庭機器・楽器 ==== ==== 583 木工業・木製品 ==== ==== 584 皮革工業・皮革製品 ==== ==== 585 パルプ・製紙工業 ==== ==== 586 繊維工学 ==== ==== 587 染色加工・染色業 ==== ==== 588 食品工業 ==== ==== 589 その他の雑工業 ==== --> === 590 家政学・生活科学 === <!-- ==== 591 家庭経済・経営 ==== ==== 592 家庭理工学 ==== ==== 593 衣服・裁縫 ==== ==== 594 手芸 ==== ==== 595 理容・美容 ==== ===== 595.6 痩身法 ===== --> ==== 596 食品・料理 ==== *[[料理本]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 597 住居・家具調度 ==== ==== 598 家庭衛生 ==== ==== 599 育児 ==== --> ==6類 産業 == <!-- === 600 産業 === ==== 601 産業政策・行政・総合開発 ==== ==== 602 産業史・事情・物産誌 ==== ==== 603 参考図書 ==== ==== 604 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 605 逐次刊行物 ==== ==== 606 団体 ==== ==== 607 研究法・指導法・産業教育 ==== ==== 608 叢書・全集・選集 ==== ==== 609 度量衡、計量法 ==== === 610 農業 === ==== 611 農業経済 ==== ==== 612 農業史・事情 ==== ==== 613 農業基礎学 ==== ==== 614 農業工学 ==== ==== 615 作物栽培・作物学 ==== ==== 616 食用作物 ==== ==== 617 工芸作物 ==== ==== 618 繊維作物 ==== ==== 619 農産物製造・加工 ==== --> === 620 園芸 === <!-- ==== 621 園芸経済・行政・経営 ==== ==== 622 園芸史・事情 ==== ==== 623 園芸植物学・病虫害 ==== ==== 624 温室・温床・園芸用具 ==== ==== 625 果樹園芸 ==== --> ==== 626 蔬菜園芸 ==== *[[ダイズの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} ==== 627 花卉園芸[草花] ==== *[[サボテンの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ==== 628 園芸利用 ==== ==== 629 造園 ==== === 630 蚕糸業 === ==== 631 蚕糸経済・行政・経営 ==== ==== 632 蚕糸業史・事情 ==== ==== 633 蚕学・蚕業基礎学 ==== ==== 634 蚕種 ==== ==== 635 飼育法 ==== ==== 636 くわ・栽桑 ==== ==== 637 蚕室・蚕具 ==== ==== 638 まゆ ==== ==== 639 製糸・生糸・蚕糸利用 ==== --> === 640 畜産業 === <!-- ==== 641 畜産経済・行政・経営 ==== ==== 642 畜産史・事情 ==== ==== 643 家畜の繁殖・家畜飼料 ==== ==== 644 家畜の管理・畜舎・用具 ==== ==== 645 家畜・畜産動物各論 ==== --> ==== 646 家禽各論・飼鳥 ==== *[[ホンセイインコ類の飼育]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ===== 646.9 みつばち・昆虫 ===== ==== 648 畜産製造・畜産物 ==== ==== 649 獣医学・比較医学 ==== ==== 649 獣医学 ==== === 650 林業 === ==== 651 林業経済・行政・経営 ==== ==== 652 森林史・林業史・事情 ==== ==== 653 森林立地・造林 ==== ==== 654 森林保護 ==== ==== 655 森林施業 ==== ==== 656 森林工学 ==== ==== 657 森林利用・林産物・木材学 ==== ==== 658 林産製造 ==== ==== 659 狩猟 ==== === 660 水産業 === ==== 661 水産経済・行政・経営 ==== ==== 662 水産業および漁業史・事情 ==== ==== 663 水産基礎学 ==== ==== 664 漁労・漁業各論 ==== ==== 665 漁船・漁具 ==== ==== 666 水産増殖・養殖業 ==== ==== 667 水産製造・水産食品 ==== ==== 668 水産物利用・水産利用工業 ==== ==== 669 製塩・塩業 ==== === 670 商業 === ==== 671 商業政策・行政 ==== ==== 672 商業史・事情 ==== ==== 673 商業経営・商店 ==== ==== 674 広告・宣伝 ==== ==== 675 マーケティング ==== ==== 676 取引所 ==== ==== 678 貿易 ==== === 680 運輸・交通 === ==== 681 交通政策・行政・経営 ==== ==== 682 交通史・事情 ==== ==== 683 海運 ==== ==== 684 内水・運河交通 ==== ==== 685 陸運・自動車運送 ==== ==== 686 鉄道 ==== ==== 687 航空運送 ==== ==== 688 倉庫業 ==== ==== 689 観光事業 ==== === 690 通信事業 === ==== 691 通信政策・行政・法令 ==== ==== 692 通信事業史・事情 ==== ==== 693 郵便・郵政事業 ==== ==== 694 電気通信事業 ==== ==== 699 放送事業 ==== ===== 699.39 アナウンサー ===== --> == 7類 芸術 == <!-- === 700 芸術・美術 === ==== 701 芸術理論・美学 ==== ==== 702 芸術史・美術史 ==== ==== 703 参考図書[レファレンスブック] ==== ==== 704 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 705 逐次刊行物 ==== ==== 706 団体 ==== ==== 707 研究法・指導法・芸術教育 ==== ==== 708 叢書・全集・選集 ==== ==== 709 芸術政策・文化財 ==== === 710 彫刻 === ==== 711 彫塑材料・技法 ==== ==== 712 彫刻史・各国の彫刻 ==== ==== 713 木彫 ==== ==== 714 石彫 ==== ==== 715 金属彫刻・鋳造 ==== ==== 717 粘土彫刻・塑造 ==== ==== 708 仏像 ==== ==== 709 オブジェ ==== === 720 絵画 === ==== 721 日本画 ==== ==== 722 東洋画 ==== ==== 723 洋画 ==== ==== 724 絵画材料・技法 ==== ==== 725 素描・描画 ==== ==== 726 漫画、挿絵、童画 ==== ==== 727 グラフィックデザイン、図案 ==== ==== 728 書道 ==== === 730 版画 === ==== 731 版画材料・技法 ==== ==== 732 版画史・各国の版画 ==== ==== 733 木版画 ==== ==== 734 石版画 ==== ==== 735 銅版画・鋼版画 ==== ==== 736 リノリウム版画・ゴム版画 ==== ==== 737 写真版画・孔版画 ==== ==== 739 印章、篆刻、印譜 ==== --> === 740 写真 === <!-- ==== 742 写真器械・材料 ==== ==== 743 撮影技術 ==== --> ==== 744 現像・印画 ==== *[[白黒写真の暗室作業]]{{進捗|75%|2007-05-10}} <!-- ==== 745 複写技術 ==== ==== 746 特殊写真 ==== ==== 747 写真の応用 ==== ==== 748 写真集 ==== ==== 749 印刷 ==== === 750 工芸 === ==== 751 陶磁工芸 ==== ==== 752 漆工芸 ==== ==== 753 染織工芸 ==== ==== 754 木竹工芸 ==== ==== 755 宝石・牙角・皮革工芸 ==== ==== 756 金工芸 ==== ==== 757 デザイン・装飾美術 ==== ==== 758 美術家具 ==== ==== 759 人形・玩具 ==== --> === 760 音楽 === ==== 761 音楽の一般理論・音楽学 ==== * [[楽典]] * [[和声学]] * [[楽式]] ==== 762 音楽史・各国の音楽 ==== * [[西洋音楽史]] <!-- ==== 763 楽器・器楽 ==== ==== 764 器楽合奏 ==== ==== 765 宗教音楽・聖楽 ==== ==== 766 劇音楽 ==== ==== 767 声楽 ==== ==== 768 邦楽 ==== ==== 769 舞踊、バレエ ==== === 770 演劇 === ==== 771 劇場・演出・演技 ==== ==== 772 演劇史・各国の演劇 ==== ==== 773 能楽、狂言 ==== ==== 774 歌舞伎 ==== ==== 775 各種の演劇 ==== ==== 777 人形劇 ==== ==== 778 映画 ==== ==== 779 大衆演芸 ==== --> === 780 スポーツ・体育 === <!-- ==== 781 体操、遊戯 ==== ==== 782 陸上競技 ==== --> ==== 783 球技 ==== *[[サッカー]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[テニス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[野球]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 784 冬季競技 ==== --> ==== 785 水上競技 ==== *[[セーリング]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 786 戸外レクリエーション ==== ==== 787 釣魚、遊猟 ==== --> ==== 788 相撲、拳闘、競馬 ==== *[[相撲]]{{進捗|25%|2006-2-23}} *[[競馬]]{{進捗|25%|2023-09-25}} ==== 789 武術 ==== *[[剣道]]{{進捗|25%|2007-6-30}} === 790 諸芸・娯楽 === <!-- ==== 791 茶道 ==== ==== 792 香道 ==== ==== 793 花道 ==== ==== 794 撞球 ==== --> ==== 795 囲碁 ==== *[[囲碁]]{{進捗|25%|2006-1-7}} ==== 796 将棋 ==== *[[将棋]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 797 射倖ゲーム ==== --> ==== 798 室内娯楽 ==== *[[トランプ]]<!--798.2--> *[[トランプ/トランプ教科書]] *[[麻雀]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[チェス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ===== 798.5 テレビゲーム ===== ==== 799 ダンス ==== --> == 8類 言語 == === 800 言語 === ==== 801 言語学 ==== *[[語学]] <!-- ==== 809 言語生活 ==== --> === 810 日本語 === *[[日本語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 811 音声、音韻、文字 ==== ==== 812 語源、意味 ==== ==== 813 辞典 ==== ==== 814 語彙 ==== ==== 815 文法、語法 ==== ==== 816 文章、文体、作文 ==== ==== 817 読本、解釈、会話 ==== --> ==== 818 方言、訛語 ==== *[[讃岐弁]] <!-- === 820 中国語 === --> ==== 829 その他の東洋の諸言語 ==== *[[朝鮮語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[ペルシア語]] === 830 英語 === *[[英語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} === 840 ドイツ語 === *[[ドイツ語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 849 その他のゲルマン言語 ==== --> === 850 フランス語 === *[[フランス語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 859 プロヴァンス語 ==== === 860 スペイン語 === ==== 869 ポルトガル語 ==== === 870 イタリア語 === --> ==== 879 その他のロマンス諸語 ==== *[[ルーマニア語]] <!-- === 880 ロシア語 === ==== 889 その他のスラヴ諸語 ==== === 890 その他の諸言語 === --> ==== 891 ギリシア語 ==== *[[ギリシア語]] ==== 892 ラテン語 ==== *[[ラテン語]]{{進捗|50%|2006-03-21}} ==== 893 その他のヨーロッパの諸言語 ==== *[[デンマーク語]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 894 アフリカの諸言語 ==== ==== 895 アメリカの諸言語 ==== ==== 897 オーストラリアの諸言語 ==== --> ==== 899 国際語 ==== *[[エスペラント]]{{進捗|00%|2005-05-04}} == 9類 文学 == === 900 文学 === *[[古典文学]]{{進捗|25%|2005-05-15}} <!-- ==== 909 児童文学研究 ==== --> === 910 日本文学 === <!-- ==== 911 詩歌 ==== ==== 912 戯曲 ==== --> ==== 913 小説、物語 ==== *[[竹取物語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 914 評論、エッセイ、随筆 ==== *[[方丈記]] <!-- ==== 915 日記、書簡、紀行 ==== ==== 916 記録、手記、ルポルタージュ ==== ==== 917 箴言、アフォリズム、寸言 ==== ==== 918 作品集 ==== ==== 919 漢詩文、日本漢文学 ==== --> === 920 中国文学 === *[[漢詩]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 929 その他の東洋文学 ==== === 930 英文学・米文学 === === 940 ドイツ文学 === ==== 949 その他のゲルマン文学 ==== === 950 フランス文学 === ==== 959 プロヴァンス文学 ==== === 960 スペイン文学 === ==== 969 ポルトガル文学 ==== === 970 イタリア文学 === ==== 979 その他のロマンス文学 ==== === 980 ロシア文学・ソヴィエト文学 === ==== 989 その他のスラヴ文学 ==== --> === 990 その他の諸文学 === ==== 991 ギリシア文学 ==== ==== 992 ラテン文学 ==== *[[ガリア戦記]] ==== 993 その他のヨーロッパ文学 ==== ==== 994 アフリカ文学 ==== ==== 995 アメリカ先住民語の文学 ==== ==== 997 オーストラリア先住民語の文学 ==== ==== 999 国際語による文学 ==== == 関連項目 == *[[w:日本十進分類法#要目表(第3次区分表)]] == 外部リンク == *<del>[http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/zan9.html 日本十進分類法新訂9版分類基準]([http://www.ndl.go.jp/ 国立国会図書館])</del>リンク切れ *[https://www.kotono8.com/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8D%81%E9%80%B2%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95%EF%BC%88%E8%A9%B3%E7%B4%B0%EF%BC%89 閾ペディアことのは 日本十進分類法(詳細)] [[Category:日本十進分類法|*]] [[it:Wikibooks:Classificazione decimale Dewey]] isrpo2pszx2k8iw1v93ab5tfibq8ji4 299321 299318 2026-05-08T11:42:01Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 007.634 オペレーティングシステム */  修正 299321 wikitext text/x-wiki __NOTOC__ [[メインページ|ウィキブックス]]の全ての書籍を[[:w:日本十進分類法|日本十進分類法]]に従って分類したものです。 {{進捗状況}} == 0類 総記 == <!-- === 000 総記 === ==== 002 知識・学問・学術 ==== --> ==== 007 情報科学 ==== *[[情報技術]] <!-- ===== 007.1 情報理論 ===== ===== 007.2 歴史 事情 ===== ===== 007.3 情報と社会 ===== ===== 007.4 情報源 ===== ===== 007.5 ドキュメンテーション 情報管理 ===== --> ===== 007.6 データ処理 情報処理 ===== *[[情報処理技術者試験の概要]] *[[初級システムアドミニストレータ]] <!-- ====== 007.61 システム分析 システム設計 ====== --> ====== 007.63 コンピュータシステム ソフトウェア ====== *[[OSとアプリケーション]] *[[Microsoft Office]] *[[OpenOffice.org]] *[[TeX/LaTeX入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Freenet]] *[[Maxima]] *[[Mizar]] *[[vi]] <!-- ======= 007.632 エキスパートシステム ======= --> ====== 007.634 オペレーティングシステム ====== *[[MS-DOS/PC DOS入門]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[UNIX/Linux入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Linuxハードウェア]] *[[Linuxシステム管理]] <!-- ======= 007.635 漢字処理システム ======= --> ======= 007.637 図形処理ソフトウェア ======= * [[Inkscape]] ====== 007.64 コンピュータプログラミング ====== *[[プログラミング]] *[[ソフトウェア開発技術者]] *[[BASIC]] *[[C言語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CPlusPlus|C++]] *[[Java]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[JavaScript]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Lisp]] *[[Perl]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[PHP]] *[[Ruby]] *[[Scheme]] *[[SVG]] *[[HTML]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CSS]]{{進捗|00%|2005-06-17}} *[[CGI]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[OpenGL]] *[[ゲームプログラミング]] *[[OSS開発ツール]] *[[Xプログラミング]] *[[GNOMEフレームワーク]] <!-- ======= 007.642 CG技術 ======= ====== 007.65 各種の記憶媒体 ====== ====== 007.68 情報検索 機械検索 ====== --> ===== 007.7 情報システム ===== *[[LANとインターネット]] *[[TCP/IP入門]] *[[NTP入門]] <!-- === 010 図書館・図書館学 === ==== 011 図書館政策・図書館行財政 ==== ==== 012 図書館建築・図書館整備 ==== ==== 013 図書館管理 ==== ==== 014 資料の収集・資料の整理・資料の保管 ==== ==== 015 図書館奉仕・図書館活動 ==== ==== 016 各種の図書館 ==== ==== 017 学校図書館 ==== ==== 018 専門図書館 ==== ==== 019 読書・読書法 ==== --> === 020 図書・書誌学 === ==== 021 著作・編集 ==== ===== 021.4 編集 編纂 ===== *[[ウィキペディアの書き方 入門編]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 022 写本・刊本・造本 ==== ==== 023 出版 ==== --> ==== 024 図書の販売 ==== *[[同人誌即売会参加方法]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 025 一般書誌・全国書誌 ==== ==== 026 稀書目録・善本目録 ==== ==== 027 特種目録 ==== ==== 028 選定図書目録・参考図書目録 ==== ==== 029 蔵書目録・総合目録 ==== --> === 030 百科事典 === ==== 031 日本語 ==== *[[w:mainpage|w:wikipedia]] ===== 031.3 日用便覧 ===== *[[ジョーク集]] <!-- ==== 039 用語索引<一般> ==== === 040 一般論文集・一般講演集 === ==== 041 日本語 ==== ==== 049 雑著 ==== === 050 逐次刊行物 === ==== 051 日本の雑誌 ==== ==== 059 一般年鑑 ==== === 060 団体 === ==== 061 学術・研究機関 ==== ==== 063 文化交流機関 ==== ==== 065 親睦団体・その他の団体 ==== ==== 069 博物館 ==== === 070 ジャーナリズム・新聞 === ==== 071 日本 ==== === 080 叢書・全集・選集 === ==== 081 日本語 ==== ==== 089 その他の諸言語 ==== === 090 貴重書・郷土資料・その他の特別コレクション === --> == 1類 哲学 == === 100 哲学 === *[[哲学・思想]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 101 哲学理論 ==== ==== 102 哲学史 ==== ==== 103 参考図書 ==== ==== 104 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 105 逐次刊行物 ==== ==== 106 団体 ==== ==== 107 研究法・指導法・哲学教育 ==== ==== 108 叢集・全集・選集 ==== === 110 哲学各論 === ==== 111 形而上学・存在論 ==== ==== 112 自然哲学・宇宙論 ==== ==== 113 人生観・世界観 ==== ==== 114 人間学 ==== ==== 115 認識論 ==== ==== 116 論理学・弁証法・方法論 ==== ==== 117 価値哲学 ==== ==== 118 文化哲学・技術哲学 ==== === 120 東洋思想 === ==== 121 日本思想 ==== ==== 122 中国思想・中国哲学 ==== ==== 123 経書 ==== ==== 124 先秦思想・諸子 ==== ==== 125 中世思想・近代思想 ==== ==== 126 インド哲学・バラモン教 ==== ==== 129 その他のアジア・アラブ哲学 ==== === 130 西洋哲学 === ==== 131 古代哲学 ==== ==== 132 中世哲学 ==== ==== 133 近代哲学 ==== ==== 134 ドイツ・オーストリア哲学 ==== ==== 135 フランス・オランダ哲学 ==== ==== 136 スペイン・ポルトガル哲学 ==== ==== 137 イタリア哲学 ==== ==== 138 ロシア哲学 ==== ==== 139 その他の哲学 ==== --> === 140 心理学 === *[[心理学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 141 普通心理学・心理各論 ==== ==== 143 発達心理学 ==== ==== 145 異常心理学 ==== ==== 146 臨床心理学・精神分析学 ==== ==== 147 超心理学・心霊研究 ==== ==== 148 相法・易占 ==== ==== 149 応用心理学 ==== --> === 150 倫理学・道徳 === *[[倫理学]] ==== 151 倫理各論 ==== ==== 152 家庭倫理・性倫理 ==== ==== 153 職業倫理 ==== ==== 154 社会倫理 ==== ==== 155 国体論・詔勅 ==== ==== 156 武士道 ==== ==== 157 報徳教・石門心学 ==== ==== 158 その他の特定主題 ==== ==== 159 人生訓・教訓 ==== <!-- === 160 宗教 === ==== 161 宗教学・宗教思想 ==== ==== 162 宗教史・事情 ==== ==== 163 原始宗教・宗教民族学 ==== ==== 164 神話・神話学 ==== ===== 164.31 ギリシャ神話 ===== ==== 165 比較宗教 ==== ==== 166 道教 ==== ==== 167 イスラーム ==== ==== 168 ヒンドゥー教・ジャイナ教 ==== ==== 169 その他の宗教・新興宗教 ==== === 170 神道 === ==== 171 神道思想・神道説 ==== ==== 172 神祇・神道史 ==== ==== 173 神典 ==== ==== 174 信仰録・説教集 ==== ==== 175 神社・神職 ==== ==== 176 祭祀 ==== ==== 177 布教・伝道 ==== ==== 178 各教派・教派神道 ==== === 180 仏教 === ==== 181 仏教教理・仏教哲学 ==== ==== 182 仏教史 ==== ==== 183 経典 ==== ==== 184 法話・説教集 ==== ==== 185 寺院・僧職 ==== ==== 186 仏会 ==== ==== 187 布教・伝道 ==== ==== 188 各宗 ==== === 190 キリスト教 === ==== 191 教義・キリスト教神学 ==== ==== 192 キリスト教史・迫害史 ==== ==== 193 聖書 ==== ==== 194 信仰録・説教集 ==== ==== 195 教会・聖職 ==== ==== 196 典礼・祭式・礼拝 ==== ==== 197 布教・伝道 ==== ==== 198 各教派・教会史 ==== ==== 199 ユダヤ教 ==== --> == 2類 歴史 == === 200 歴史 === ==== 201 歴史学 ==== *[[歴史学]] <!-- ==== 202 歴史補助学 ==== ==== 203 参考図書 ==== ==== 204 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 205 逐次刊行物 ==== ==== 206 団体 ==== ==== 207 研究法・指導法・歴史教育 ==== ==== 208 叢書・全集・選集 ==== --> ==== 209 世界史・文化史 ==== *[[世界史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} === 210 日本史 === *[[日本史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ===== 210.027 古銭学 ===== ==== 211 北海道地方 ==== ==== 212 東北地方 ==== ==== 213 関東地方 ==== ==== 214 北陸地方 ==== ==== 215 中部地方 ==== ==== 216 近畿地方 ==== ==== 217 中国地方 ==== ==== 218 四国地方 ==== ==== 219 九州地方 ==== --> === 220 アジア史・東洋史 === <!-- ==== 221 朝鮮 ==== --> ==== 222 中国 ==== *[[中国史]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 223 東南アジア ==== ==== 224 インドネシア ==== ==== 225 インド ==== ===== 225.97 モルジブ ===== ==== 229 アジアロシア ==== === 230 ヨーロッパ史・西洋史 === ==== 231 古代ギリシア ==== ==== 232 古代ローマ  ==== ==== 233 イギリス・英国 ==== ==== 234 ドイツ・中欧 ==== ==== 235 フランス ==== ==== 236 スペイン イスパニア ==== ==== 237 イタリア ==== ==== 238 ロシア ソビエト連邦 独立国家共同体 ==== ==== 239 バルカン諸国 ==== === 240 アフリカ史 === ==== 241 北アフリカ ==== ==== 242 エジプト ==== ==== 243 バーバリ諸国 ==== ==== 244 西アフリカ ==== ==== 245 東アフリカ ==== ==== 248 南アフリカ ==== ==== 249 インド洋のアフリカ諸島 ==== === 250 北アメリカ史 === ==== 251 カナダ ==== ==== 253 アメリカ合衆国 ==== ==== 255 ラテンアメリカ 中南米 ==== ==== 256 メキシコ ==== ==== 257 中央アメリカ 中米諸国 ==== ==== 259 西インド諸島 ==== === 260 南アメリカ史 === ==== 261 北部諸国 カリブ沿海諸国 ==== ==== 262 ブラジル ==== ==== 263 パラグアイ ==== ==== 264 ウルグアイ ==== ==== 265 アルゼンチン ==== ==== 266 チリ ==== ==== 267 ボリビア ==== ==== 268 ペルー ==== === 270 オセアニア史・両極地方史 === ==== 271 オーストラリア ==== ==== 272 ニュージーランド ==== ==== 273 メラネシア ==== ==== 274 ミクロネシア ==== ==== 275 ポリネシア ==== ==== 276 ハワイ ==== ==== 277 両極地方 ==== ==== 278 北極 北極地方 ==== ==== 279 南極 南極地方 ==== === 280 伝記 === ==== 281 日本 ==== ==== 282 アジア ==== ==== 283 ヨーロッパ ==== ==== 284 アフリカ ==== ==== 285 北アフリカ ==== ==== 286 南アフリカ ==== ==== 287 オセアニア・両極地方 ==== ==== 288 系譜・家史・皇室 ==== ==== 289 個人伝記 ==== --> === 290 地理・地誌・紀行 === *[[地理学]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 290.93 旅行案内記 ==== --> == 3類 社会科学 == <!-- === 300 社会科学 === ==== 301 理論・方法論 ==== ==== 302 政治・経済・社会・文化事情 ==== ==== 303 参考図書 ==== ==== 304 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 305 逐次刊行物 ==== ==== 306 団体 ==== ==== 307 研究法・指導法・社会科学教育 ==== ==== 308 叢書・全集・選集 ==== ==== 309 社会思想 ==== === 310 政治 === ==== 311 政治学 ==== ==== 312 政治史・事情 ==== ==== 313 国家の形態・政治体制 ==== ==== 314 議会 ==== ==== 315 政党・政治結社 ==== ==== 316 国家と個人・宗教・民族 ==== ==== 317 行政 ==== ==== 318 地方自治・地方行政 ==== ==== 319 外交・国際問題 ==== --> === 320 法律 === ==== 321 法学 ==== *[[法学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 322 法制史 ==== *[[法制史]] ==== 323 憲法 ==== *[[憲法]] ==== 324 民法 ==== *[[民法]] ==== 325 商法 ==== *[[商法]] ==== 326 刑法・刑事法 ==== *[[刑法]] ==== 327 司法・訴訟手続法 ==== *[[民事訴訟法]] *[[刑事訴訟法]] ==== 328 諸法 ==== *[[教育基本法]] *[[知的財産権法]] ==== 329 国際法 ==== *[[国際法]] === 330 経済 === ==== 331 経済学・経済思想 ==== *[[経済学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 332 経済史・事情・経済体制 ==== ==== 333 経済政策・国際経済 ==== ==== 334 人口・土地・資源 ==== ==== 335 企業・経営 ==== ==== 336 経営管理 ==== ==== 337 貨幣・通貨 ==== ==== 338 金融・銀行・信託 ==== ==== 339 保険 ==== === 340 財政 === ==== 341 財政学・財政思想 ==== ==== 342 財政史・事情 ==== ==== 343 財政政策・財政行政 ==== ==== 344 予算・決算 ==== ==== 345 租税 ==== ==== 347 公債・国債 ==== ==== 348 専売・国有財産 ==== ==== 349 地方財政 ==== === 350 統計 === ==== 351 日本 ==== ==== 358 人口統計・国勢調査 ==== ==== 359 各種の統計書 ==== --> === 360 社会 === <!-- ==== 361 社会学 ==== ==== 362 社会史・社会体制 ==== ==== 364 社会保障 ==== ==== 365 生活・消費者問題 ==== ==== 366 労働経済・労働問題 ==== ==== 367 家族問題、男性・女性問題、老人問題 ==== ==== 368 社会病理 ==== --> ==== 369 社会福祉 ==== ===== 369.3 災害 災害救助 ===== *[[防災]]{{進捗|25%|2006-04-06}} === 370 教育 === <!-- ==== 371 教育学、教育思想 ==== ===== 371.42 登校拒否・いじめ ===== --> ==== 372 教育史・事情 ==== *[[教育勅語]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 373 教育政策、教育制度、教育行財政 ==== ==== 374 学校経営・管理、学校保健 ==== --> ==== 375 教育課程、学習指導、教科別教育 ==== *[[学校教育]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[生活と進路]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 374.9 教科書、教科書検定 ===== *[[小学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[中学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[高等学校の学習]]{{進捗|00%|2023-09-25}} **[[高等学校の学習/旧課程]]{{進捗|25%|2023-09-25}} <!-- * [[小学校算数]] {{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中学校数学]] {{進捗|50%|2005-05-10}} * [[高等学校世界史A]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校地理B]] {{進捗|25%|2005-11-1}} * [[高等学校現代社会]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校政治経済]] {{進捗|50%|2015-08-30}} *[[高等学校倫理]] *[[高等学校数学]] *[[高等学校数学基礎]]{{進捗|100%|2005-05-04}} *[[高等学校数学I]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学III]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学C]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校理科総合B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校物理]]{{進捗|50%|2005-11-1}} * [[高等学校化学]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校生物]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校地学]] {{進捗|25%|2015-08-30}} *[[高等学校情報A]] *[[高等学校情報B]] *[[高等学校情報C]] --> *[[小・中・高等学校演習]] *[[検定教科書]] ==== 376 幼児・初等・中等教育 ==== *[[小学校・中学校・高等学校の学習]] ==== 377 大学、高等・専門教育、学術行政 ==== * [[大学受験ガイド]] {{進捗|50%|2015-08-30}} <!-- ==== 378 障害児教育 ==== ==== 379 社会教育 ==== === 380 風俗習慣・民俗学・民族学 === ==== 382 風俗史・民俗誌、民族誌 ==== ==== 383 衣食住の習俗 ==== ==== 384 社会・家庭生活の習俗 ==== ==== 385 通過儀礼、冠婚葬祭 ==== ==== 386 年中行事、祭礼 ==== ==== 387 民間信仰、迷信(俗信) ==== ==== 388 伝説、民話(昔話) ==== ==== 389 民族学、文化人類学 ==== === 390 国防・軍事 === ==== 391 戦争、戦略、戦術 ==== ==== 392 国防史・事情、軍事史・事情 ==== ==== 393 国防政策・行政・法令 ==== ==== 394 軍事医学、兵食 ==== ==== 395 軍事施設、軍需品 ==== ==== 396 陸軍 ==== ==== 397 海軍 ==== ==== 398 空軍 ==== ==== 399 古代兵法、軍学 ==== --> == 4類 自然科学 == <!-- === 400 自然科学 === ==== 401 科学理論・科学哲学 ==== ==== 402 科学史・事情 ==== ==== 403 参考図書 ==== ==== 404 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 405 逐次刊行物 ==== ==== 406 団体 ==== ==== 407 研究法・指導法・科学教育 ==== ==== 408 叢書・全集・選集 ==== ==== 409 科学技術政策・科学技術行政 ==== --> === 410 数学 === * [[数学]] * [[初等数学]] * [[初等数学公式集]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学演習]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学記号集]] * [[Wikibooks:初等数学用語索引|初等数学用語索引]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中等数学]] * [[高等数学]] <!-- ==== 411 代数学 ==== ==== 412 数論 ==== --> ==== 413 解析学 ==== * [[解析学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 414 幾何学 ==== --> ==== 415 位相数学 ==== * [[位相幾何学]]{{進捗|25%|2008-09-03}} ==== 417 確率論、数理統計学 ==== * [[統計学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 418 計算法 ==== ==== 419 和算、中国算法 ==== --> === 420 物理学 === *[[物理学]] ==== 421 理論物理学 ==== <!-- ===== 421.1 基礎理論 エーテル理論 ===== --> ===== 421.2 相対性理論 ===== *[[特殊相対論]] ===== 421.3 量子力学、量子論 ===== *[[場の量子論]] *[[量子力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 421.4 統計力学 ===== *[[統計力学I]] *[[統計力学II]] <!-- ===== 421.5 数理物理学.物理数学 ===== --> ==== 423 力学 ==== *[[解析力学]] *[[古典力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ==== 424 振動学、音響学 ==== *[[振動と波動]] * [[音響学]] ==== 425 光学 ==== *[[光の偏極]] ==== 426 熱学 ==== *[[熱力学]] ==== 427 電磁気学 ==== *[[電磁気学]] <!-- ==== 428 物性物理学 ==== ==== 429 原子物理学 ==== --> === 430 化学 === <!-- ==== 431 物理化学. 理論化学 ==== ==== 432 実験化学 ==== ==== 433 分析化学 ==== ==== 434 合成化学 ==== --> ==== 435 無機化学 ==== *[[無機化学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 436 金属元素とその化合物 ==== --> ==== 437 有機化学 ==== *[[有機化学]]{{進捗|25%|2005-05-21}} <!-- ==== 438 環式化合物の化学 ==== ==== 439 天然物質の化学 ==== --> === 440 天文学・宇宙科学 === * [[天文学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 441 理論天文学・数理天文学 ==== ==== 442 実地天文学・天体観測法 ==== ==== 443 恒星・恒星天文学 ==== ==== 444 太陽・太陽物理学 ==== ==== 445 惑星・衛星 ==== ==== 446 月 ==== ==== 447 彗星・流星 ==== ==== 448 地球・天文地理学 ==== ==== 449 時法・暦学 ==== --> === 450 地球科学・地学 === * [[地球科学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 451 気象学 ==== ==== 452 海洋学 ==== ==== 453 地震学 ==== ===== 453.38 地震予知 ===== ==== 454 地形学 ==== ==== 455 地質学 ==== ==== 456 地史学・層位学 ==== ==== 457 古生物学・化石 ==== ==== 458 岩石学 ==== ==== 459 鉱物学 ==== --> === 460 生物化学・一般生物学 === *[[生物学の研究技術]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 461 理論生物学・生命論 ==== ==== 462 生物地理・生物誌 ==== ==== 463 細胞学 ==== ==== 464 生化学 ==== ==== 465 微生物学 ==== ==== 467 遺伝学 ==== ===== 467.25 遺伝子組み換え ===== ==== 468 生態学 ==== ==== 469 人類学 ==== === 470 植物学 === *[[植物学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 471 一般植物学 ==== ==== 472 植物地理・植物誌 ==== ==== 473 葉状植物 ==== ==== 474 藻類・菌類 ==== ==== 475 コケ植物 ==== ==== 476 シダ植物 ==== ==== 477 種子植物 ==== ==== 478 裸子植物 ==== ==== 479 被子植物 ==== === 480 動物学 === ==== 481 一般動物学 ==== ==== 482 動物地理・動物誌 ==== ==== 483 無脊椎動物 ==== ==== 484 軟体動物・貝類学 ==== ==== 485 節足動物 ==== ==== 486 昆虫類 ==== ==== 487 脊椎動物 ==== ==== 488 鳥類 ==== ==== 489 哺乳類 ==== --> === 490 医学 === * [[医学]] *[[OsiriX_オンライン解説文書]]{{進捗|75%|2005-05-04}} ==== 491 基礎医学 ==== *[[生理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[解剖学]]{{進捗|25%|2006-11-09}} *[[神経解剖学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[組織学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[微生物学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[病理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 492 臨床医学 ==== --> ==== 493 内科学 ==== *[[内科学 呼吸器]]{{{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 494 外科学 ==== ==== 495 産科学,婦人科学 ==== ==== 496 眼科学,耳鼻咽喉科学 ==== ==== 497 歯科学 ==== ==== 498 衛生学,公衆衛生学,予防医学 ==== --> ==== 499 薬学 ==== *[[薬理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} ==5類 技術・工学・工業 == <!-- === 500 技術・工学 === ==== 501 工業基礎学 ==== ==== 502 技術史・工学史 ==== ==== 503 参考図書 ==== ==== 504 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 505 逐次刊行物 ==== ==== 506 団体 ==== ==== 507 研究法・指導法・技術教育 ==== ==== 508 叢書・全集・選集 ==== ==== 509 工業・工業経済 ==== === 510 建設工学・土木工学 === ==== 511 土木力学・建設材料 ==== ==== 512 測量 ==== ==== 513 土木設計・施工法 ==== ==== 514 道路工学 ==== ==== 515 橋梁工学 ==== ==== 516 鉄道工学 ==== ==== 517 河海工学・河川工学 ==== ==== 518 衛生工学・都市工学 ==== ===== 518.523 ごみの再利用 ===== ==== 519 公害・環境工学 ==== === 520 建築学 === ==== 521 日本の建築 ==== ==== 522 東洋の建築・アジアの建築 ==== ==== 523 西洋の建築・その他の様式の建築 ==== ==== 524 建築構造 ==== ==== 525 建築計画・施工 ==== ==== 526 各種の建築 ==== ==== 527 住宅建築 ==== ==== 528 建築設備・設備工学 ==== ==== 529 建築意匠・装飾 ==== === 530 機械工学・原子力工学 === ==== 531 機械力学・材料・設計 ==== ==== 532 機械工作・工作機械 ==== ==== 533 熱機関・熱工学 ==== ==== 534 流体機械・流体工学 ==== ==== 535 精密機器・光学機器 ==== ==== 536 運輸工学・車輌・運搬機械 ==== ==== 537 自動車工学 ==== ===== 537.25 電気自動車 ===== ==== 538 航空宇宙工学 ==== ==== 539 原子力工学 ==== === 540 電気工学・電子工学 === ==== 540 電気工学 ==== ==== 541 電気回路・計測・材料 ==== ==== 542 電気機器 ==== ==== 543 発電 ==== ==== 544 送電・変電・配電 ==== ==== 545 電灯・照明・電熱 ==== ==== 546 電気鉄道 ==== ==== 547 通信工学・電気通信 ==== ==== 548 情報工学 ==== ==== 549 電子工学 ==== === 550 海洋工学・船舶工学 === ==== 551 理論造船学 ==== ==== 552 船体構造・材料・施工 ==== ==== 553 船体艤装・船舶設備 ==== ==== 554 舶用機関[造機] ==== ==== 555 船舶修理・保守 ==== ==== 556 各種の船舶・艦艇 ==== ==== 557 航海・航海学 ==== ==== 558 海洋開発 ==== ==== 559 兵器、軍事工学 ==== === 560 金属工学・鉱山工学 === ==== 561 採鉱・選鉱 ==== ==== 562 各種の金属鉱床・採掘 ==== ==== 563 冶金・合金 ==== ==== 564 鉄鋼 ==== ==== 565 非鉄金属 ==== ==== 566 金属加工・製造冶金 ==== ==== 567 石炭 ==== ==== 568 石油 ==== ==== 569 非金属鉱物・土石採取業 ==== === 570 化学工業 === ==== 571 化学工学・化学機器 ==== ==== 572 電気化学工業 ==== ==== 573 セラミックス・窯業・珪酸塩化学工業 ==== ==== 574 化学薬品 ==== ==== 575 燃料・爆発物 ==== ==== 576 油脂類 ==== ==== 577 染料 ==== ==== 578 高分子化学工業 ==== ==== 579 その他の化学工業 ==== === 580 製造工業 === ==== 581 金属製品 ==== ==== 582 事務機器・家庭機器・楽器 ==== ==== 583 木工業・木製品 ==== ==== 584 皮革工業・皮革製品 ==== ==== 585 パルプ・製紙工業 ==== ==== 586 繊維工学 ==== ==== 587 染色加工・染色業 ==== ==== 588 食品工業 ==== ==== 589 その他の雑工業 ==== --> === 590 家政学・生活科学 === <!-- ==== 591 家庭経済・経営 ==== ==== 592 家庭理工学 ==== ==== 593 衣服・裁縫 ==== ==== 594 手芸 ==== ==== 595 理容・美容 ==== ===== 595.6 痩身法 ===== --> ==== 596 食品・料理 ==== *[[料理本]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 597 住居・家具調度 ==== ==== 598 家庭衛生 ==== ==== 599 育児 ==== --> ==6類 産業 == <!-- === 600 産業 === ==== 601 産業政策・行政・総合開発 ==== ==== 602 産業史・事情・物産誌 ==== ==== 603 参考図書 ==== ==== 604 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 605 逐次刊行物 ==== ==== 606 団体 ==== ==== 607 研究法・指導法・産業教育 ==== ==== 608 叢書・全集・選集 ==== ==== 609 度量衡、計量法 ==== === 610 農業 === ==== 611 農業経済 ==== ==== 612 農業史・事情 ==== ==== 613 農業基礎学 ==== ==== 614 農業工学 ==== ==== 615 作物栽培・作物学 ==== ==== 616 食用作物 ==== ==== 617 工芸作物 ==== ==== 618 繊維作物 ==== ==== 619 農産物製造・加工 ==== --> === 620 園芸 === <!-- ==== 621 園芸経済・行政・経営 ==== ==== 622 園芸史・事情 ==== ==== 623 園芸植物学・病虫害 ==== ==== 624 温室・温床・園芸用具 ==== ==== 625 果樹園芸 ==== --> ==== 626 蔬菜園芸 ==== *[[ダイズの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} ==== 627 花卉園芸[草花] ==== *[[サボテンの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ==== 628 園芸利用 ==== ==== 629 造園 ==== === 630 蚕糸業 === ==== 631 蚕糸経済・行政・経営 ==== ==== 632 蚕糸業史・事情 ==== ==== 633 蚕学・蚕業基礎学 ==== ==== 634 蚕種 ==== ==== 635 飼育法 ==== ==== 636 くわ・栽桑 ==== ==== 637 蚕室・蚕具 ==== ==== 638 まゆ ==== ==== 639 製糸・生糸・蚕糸利用 ==== --> === 640 畜産業 === <!-- ==== 641 畜産経済・行政・経営 ==== ==== 642 畜産史・事情 ==== ==== 643 家畜の繁殖・家畜飼料 ==== ==== 644 家畜の管理・畜舎・用具 ==== ==== 645 家畜・畜産動物各論 ==== --> ==== 646 家禽各論・飼鳥 ==== *[[ホンセイインコ類の飼育]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ===== 646.9 みつばち・昆虫 ===== ==== 648 畜産製造・畜産物 ==== ==== 649 獣医学・比較医学 ==== ==== 649 獣医学 ==== === 650 林業 === ==== 651 林業経済・行政・経営 ==== ==== 652 森林史・林業史・事情 ==== ==== 653 森林立地・造林 ==== ==== 654 森林保護 ==== ==== 655 森林施業 ==== ==== 656 森林工学 ==== ==== 657 森林利用・林産物・木材学 ==== ==== 658 林産製造 ==== ==== 659 狩猟 ==== === 660 水産業 === ==== 661 水産経済・行政・経営 ==== ==== 662 水産業および漁業史・事情 ==== ==== 663 水産基礎学 ==== ==== 664 漁労・漁業各論 ==== ==== 665 漁船・漁具 ==== ==== 666 水産増殖・養殖業 ==== ==== 667 水産製造・水産食品 ==== ==== 668 水産物利用・水産利用工業 ==== ==== 669 製塩・塩業 ==== === 670 商業 === ==== 671 商業政策・行政 ==== ==== 672 商業史・事情 ==== ==== 673 商業経営・商店 ==== ==== 674 広告・宣伝 ==== ==== 675 マーケティング ==== ==== 676 取引所 ==== ==== 678 貿易 ==== === 680 運輸・交通 === ==== 681 交通政策・行政・経営 ==== ==== 682 交通史・事情 ==== ==== 683 海運 ==== ==== 684 内水・運河交通 ==== ==== 685 陸運・自動車運送 ==== ==== 686 鉄道 ==== ==== 687 航空運送 ==== ==== 688 倉庫業 ==== ==== 689 観光事業 ==== === 690 通信事業 === ==== 691 通信政策・行政・法令 ==== ==== 692 通信事業史・事情 ==== ==== 693 郵便・郵政事業 ==== ==== 694 電気通信事業 ==== ==== 699 放送事業 ==== ===== 699.39 アナウンサー ===== --> == 7類 芸術 == <!-- === 700 芸術・美術 === ==== 701 芸術理論・美学 ==== ==== 702 芸術史・美術史 ==== ==== 703 参考図書[レファレンスブック] ==== ==== 704 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 705 逐次刊行物 ==== ==== 706 団体 ==== ==== 707 研究法・指導法・芸術教育 ==== ==== 708 叢書・全集・選集 ==== ==== 709 芸術政策・文化財 ==== === 710 彫刻 === ==== 711 彫塑材料・技法 ==== ==== 712 彫刻史・各国の彫刻 ==== ==== 713 木彫 ==== ==== 714 石彫 ==== ==== 715 金属彫刻・鋳造 ==== ==== 717 粘土彫刻・塑造 ==== ==== 708 仏像 ==== ==== 709 オブジェ ==== === 720 絵画 === ==== 721 日本画 ==== ==== 722 東洋画 ==== ==== 723 洋画 ==== ==== 724 絵画材料・技法 ==== ==== 725 素描・描画 ==== ==== 726 漫画、挿絵、童画 ==== ==== 727 グラフィックデザイン、図案 ==== ==== 728 書道 ==== === 730 版画 === ==== 731 版画材料・技法 ==== ==== 732 版画史・各国の版画 ==== ==== 733 木版画 ==== ==== 734 石版画 ==== ==== 735 銅版画・鋼版画 ==== ==== 736 リノリウム版画・ゴム版画 ==== ==== 737 写真版画・孔版画 ==== ==== 739 印章、篆刻、印譜 ==== --> === 740 写真 === <!-- ==== 742 写真器械・材料 ==== ==== 743 撮影技術 ==== --> ==== 744 現像・印画 ==== *[[白黒写真の暗室作業]]{{進捗|75%|2007-05-10}} <!-- ==== 745 複写技術 ==== ==== 746 特殊写真 ==== ==== 747 写真の応用 ==== ==== 748 写真集 ==== ==== 749 印刷 ==== === 750 工芸 === ==== 751 陶磁工芸 ==== ==== 752 漆工芸 ==== ==== 753 染織工芸 ==== ==== 754 木竹工芸 ==== ==== 755 宝石・牙角・皮革工芸 ==== ==== 756 金工芸 ==== ==== 757 デザイン・装飾美術 ==== ==== 758 美術家具 ==== ==== 759 人形・玩具 ==== --> === 760 音楽 === ==== 761 音楽の一般理論・音楽学 ==== * [[楽典]] * [[和声学]] * [[楽式]] ==== 762 音楽史・各国の音楽 ==== * [[西洋音楽史]] <!-- ==== 763 楽器・器楽 ==== ==== 764 器楽合奏 ==== ==== 765 宗教音楽・聖楽 ==== ==== 766 劇音楽 ==== ==== 767 声楽 ==== ==== 768 邦楽 ==== ==== 769 舞踊、バレエ ==== === 770 演劇 === ==== 771 劇場・演出・演技 ==== ==== 772 演劇史・各国の演劇 ==== ==== 773 能楽、狂言 ==== ==== 774 歌舞伎 ==== ==== 775 各種の演劇 ==== ==== 777 人形劇 ==== ==== 778 映画 ==== ==== 779 大衆演芸 ==== --> === 780 スポーツ・体育 === <!-- ==== 781 体操、遊戯 ==== ==== 782 陸上競技 ==== --> ==== 783 球技 ==== *[[サッカー]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[テニス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[野球]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 784 冬季競技 ==== --> ==== 785 水上競技 ==== *[[セーリング]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 786 戸外レクリエーション ==== ==== 787 釣魚、遊猟 ==== --> ==== 788 相撲、拳闘、競馬 ==== *[[相撲]]{{進捗|25%|2006-2-23}} *[[競馬]]{{進捗|25%|2023-09-25}} ==== 789 武術 ==== *[[剣道]]{{進捗|25%|2007-6-30}} === 790 諸芸・娯楽 === <!-- ==== 791 茶道 ==== ==== 792 香道 ==== ==== 793 花道 ==== ==== 794 撞球 ==== --> ==== 795 囲碁 ==== *[[囲碁]]{{進捗|25%|2006-1-7}} ==== 796 将棋 ==== *[[将棋]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 797 射倖ゲーム ==== --> ==== 798 室内娯楽 ==== *[[トランプ]]<!--798.2--> *[[トランプ/トランプ教科書]] *[[麻雀]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[チェス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ===== 798.5 テレビゲーム ===== ==== 799 ダンス ==== --> == 8類 言語 == === 800 言語 === ==== 801 言語学 ==== *[[語学]] <!-- ==== 809 言語生活 ==== --> === 810 日本語 === *[[日本語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 811 音声、音韻、文字 ==== ==== 812 語源、意味 ==== ==== 813 辞典 ==== ==== 814 語彙 ==== ==== 815 文法、語法 ==== ==== 816 文章、文体、作文 ==== ==== 817 読本、解釈、会話 ==== --> ==== 818 方言、訛語 ==== *[[讃岐弁]] <!-- === 820 中国語 === --> ==== 829 その他の東洋の諸言語 ==== *[[朝鮮語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[ペルシア語]] === 830 英語 === *[[英語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} === 840 ドイツ語 === *[[ドイツ語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 849 その他のゲルマン言語 ==== --> === 850 フランス語 === *[[フランス語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 859 プロヴァンス語 ==== === 860 スペイン語 === ==== 869 ポルトガル語 ==== === 870 イタリア語 === --> ==== 879 その他のロマンス諸語 ==== *[[ルーマニア語]] <!-- === 880 ロシア語 === ==== 889 その他のスラヴ諸語 ==== === 890 その他の諸言語 === --> ==== 891 ギリシア語 ==== *[[ギリシア語]] ==== 892 ラテン語 ==== *[[ラテン語]]{{進捗|50%|2006-03-21}} ==== 893 その他のヨーロッパの諸言語 ==== *[[デンマーク語]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 894 アフリカの諸言語 ==== ==== 895 アメリカの諸言語 ==== ==== 897 オーストラリアの諸言語 ==== --> ==== 899 国際語 ==== *[[エスペラント]]{{進捗|00%|2005-05-04}} == 9類 文学 == === 900 文学 === *[[古典文学]]{{進捗|25%|2005-05-15}} <!-- ==== 909 児童文学研究 ==== --> === 910 日本文学 === <!-- ==== 911 詩歌 ==== ==== 912 戯曲 ==== --> ==== 913 小説、物語 ==== *[[竹取物語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 914 評論、エッセイ、随筆 ==== *[[方丈記]] <!-- ==== 915 日記、書簡、紀行 ==== ==== 916 記録、手記、ルポルタージュ ==== ==== 917 箴言、アフォリズム、寸言 ==== ==== 918 作品集 ==== ==== 919 漢詩文、日本漢文学 ==== --> === 920 中国文学 === *[[漢詩]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 929 その他の東洋文学 ==== === 930 英文学・米文学 === === 940 ドイツ文学 === ==== 949 その他のゲルマン文学 ==== === 950 フランス文学 === ==== 959 プロヴァンス文学 ==== === 960 スペイン文学 === ==== 969 ポルトガル文学 ==== === 970 イタリア文学 === ==== 979 その他のロマンス文学 ==== === 980 ロシア文学・ソヴィエト文学 === ==== 989 その他のスラヴ文学 ==== --> === 990 その他の諸文学 === ==== 991 ギリシア文学 ==== ==== 992 ラテン文学 ==== *[[ガリア戦記]] ==== 993 その他のヨーロッパ文学 ==== ==== 994 アフリカ文学 ==== ==== 995 アメリカ先住民語の文学 ==== ==== 997 オーストラリア先住民語の文学 ==== ==== 999 国際語による文学 ==== == 関連項目 == *[[w:日本十進分類法#要目表(第3次区分表)]] == 外部リンク == *<del>[http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/zan9.html 日本十進分類法新訂9版分類基準]([http://www.ndl.go.jp/ 国立国会図書館])</del>リンク切れ *[https://www.kotono8.com/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8D%81%E9%80%B2%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95%EF%BC%88%E8%A9%B3%E7%B4%B0%EF%BC%89 閾ペディアことのは 日本十進分類法(詳細)] [[Category:日本十進分類法|*]] [[it:Wikibooks:Classificazione decimale Dewey]] aq2yqji8cgomh1lhb6ar2jd5yt2wkd9 299322 299321 2026-05-08T11:42:52Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 007.637 図形処理ソフトウェア */ 修正 299322 wikitext text/x-wiki __NOTOC__ [[メインページ|ウィキブックス]]の全ての書籍を[[:w:日本十進分類法|日本十進分類法]]に従って分類したものです。 {{進捗状況}} == 0類 総記 == <!-- === 000 総記 === ==== 002 知識・学問・学術 ==== --> ==== 007 情報科学 ==== *[[情報技術]] <!-- ===== 007.1 情報理論 ===== ===== 007.2 歴史 事情 ===== ===== 007.3 情報と社会 ===== ===== 007.4 情報源 ===== ===== 007.5 ドキュメンテーション 情報管理 ===== --> ===== 007.6 データ処理 情報処理 ===== *[[情報処理技術者試験の概要]] *[[初級システムアドミニストレータ]] <!-- ====== 007.61 システム分析 システム設計 ====== --> ====== 007.63 コンピュータシステム ソフトウェア ====== *[[OSとアプリケーション]] *[[Microsoft Office]] *[[OpenOffice.org]] *[[TeX/LaTeX入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Freenet]] *[[Maxima]] *[[Mizar]] *[[vi]] <!-- ======= 007.632 エキスパートシステム ======= --> ====== 007.634 オペレーティングシステム ====== *[[MS-DOS/PC DOS入門]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[UNIX/Linux入門]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Linuxハードウェア]] *[[Linuxシステム管理]] <!-- ======= 007.635 漢字処理システム ======= --> ====== 007.637 図形処理ソフトウェア ====== * [[Inkscape]] ====== 007.64 コンピュータプログラミング ====== *[[プログラミング]] *[[ソフトウェア開発技術者]] *[[BASIC]] *[[C言語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CPlusPlus|C++]] *[[Java]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[JavaScript]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[Lisp]] *[[Perl]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[PHP]] *[[Ruby]] *[[Scheme]] *[[SVG]] *[[HTML]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[CSS]]{{進捗|00%|2005-06-17}} *[[CGI]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[OpenGL]] *[[ゲームプログラミング]] *[[OSS開発ツール]] *[[Xプログラミング]] *[[GNOMEフレームワーク]] <!-- ======= 007.642 CG技術 ======= ====== 007.65 各種の記憶媒体 ====== ====== 007.68 情報検索 機械検索 ====== --> ===== 007.7 情報システム ===== *[[LANとインターネット]] *[[TCP/IP入門]] *[[NTP入門]] <!-- === 010 図書館・図書館学 === ==== 011 図書館政策・図書館行財政 ==== ==== 012 図書館建築・図書館整備 ==== ==== 013 図書館管理 ==== ==== 014 資料の収集・資料の整理・資料の保管 ==== ==== 015 図書館奉仕・図書館活動 ==== ==== 016 各種の図書館 ==== ==== 017 学校図書館 ==== ==== 018 専門図書館 ==== ==== 019 読書・読書法 ==== --> === 020 図書・書誌学 === ==== 021 著作・編集 ==== ===== 021.4 編集 編纂 ===== *[[ウィキペディアの書き方 入門編]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 022 写本・刊本・造本 ==== ==== 023 出版 ==== --> ==== 024 図書の販売 ==== *[[同人誌即売会参加方法]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 025 一般書誌・全国書誌 ==== ==== 026 稀書目録・善本目録 ==== ==== 027 特種目録 ==== ==== 028 選定図書目録・参考図書目録 ==== ==== 029 蔵書目録・総合目録 ==== --> === 030 百科事典 === ==== 031 日本語 ==== *[[w:mainpage|w:wikipedia]] ===== 031.3 日用便覧 ===== *[[ジョーク集]] <!-- ==== 039 用語索引<一般> ==== === 040 一般論文集・一般講演集 === ==== 041 日本語 ==== ==== 049 雑著 ==== === 050 逐次刊行物 === ==== 051 日本の雑誌 ==== ==== 059 一般年鑑 ==== === 060 団体 === ==== 061 学術・研究機関 ==== ==== 063 文化交流機関 ==== ==== 065 親睦団体・その他の団体 ==== ==== 069 博物館 ==== === 070 ジャーナリズム・新聞 === ==== 071 日本 ==== === 080 叢書・全集・選集 === ==== 081 日本語 ==== ==== 089 その他の諸言語 ==== === 090 貴重書・郷土資料・その他の特別コレクション === --> == 1類 哲学 == === 100 哲学 === *[[哲学・思想]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 101 哲学理論 ==== ==== 102 哲学史 ==== ==== 103 参考図書 ==== ==== 104 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 105 逐次刊行物 ==== ==== 106 団体 ==== ==== 107 研究法・指導法・哲学教育 ==== ==== 108 叢集・全集・選集 ==== === 110 哲学各論 === ==== 111 形而上学・存在論 ==== ==== 112 自然哲学・宇宙論 ==== ==== 113 人生観・世界観 ==== ==== 114 人間学 ==== ==== 115 認識論 ==== ==== 116 論理学・弁証法・方法論 ==== ==== 117 価値哲学 ==== ==== 118 文化哲学・技術哲学 ==== === 120 東洋思想 === ==== 121 日本思想 ==== ==== 122 中国思想・中国哲学 ==== ==== 123 経書 ==== ==== 124 先秦思想・諸子 ==== ==== 125 中世思想・近代思想 ==== ==== 126 インド哲学・バラモン教 ==== ==== 129 その他のアジア・アラブ哲学 ==== === 130 西洋哲学 === ==== 131 古代哲学 ==== ==== 132 中世哲学 ==== ==== 133 近代哲学 ==== ==== 134 ドイツ・オーストリア哲学 ==== ==== 135 フランス・オランダ哲学 ==== ==== 136 スペイン・ポルトガル哲学 ==== ==== 137 イタリア哲学 ==== ==== 138 ロシア哲学 ==== ==== 139 その他の哲学 ==== --> === 140 心理学 === *[[心理学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 141 普通心理学・心理各論 ==== ==== 143 発達心理学 ==== ==== 145 異常心理学 ==== ==== 146 臨床心理学・精神分析学 ==== ==== 147 超心理学・心霊研究 ==== ==== 148 相法・易占 ==== ==== 149 応用心理学 ==== --> === 150 倫理学・道徳 === *[[倫理学]] ==== 151 倫理各論 ==== ==== 152 家庭倫理・性倫理 ==== ==== 153 職業倫理 ==== ==== 154 社会倫理 ==== ==== 155 国体論・詔勅 ==== ==== 156 武士道 ==== ==== 157 報徳教・石門心学 ==== ==== 158 その他の特定主題 ==== ==== 159 人生訓・教訓 ==== <!-- === 160 宗教 === ==== 161 宗教学・宗教思想 ==== ==== 162 宗教史・事情 ==== ==== 163 原始宗教・宗教民族学 ==== ==== 164 神話・神話学 ==== ===== 164.31 ギリシャ神話 ===== ==== 165 比較宗教 ==== ==== 166 道教 ==== ==== 167 イスラーム ==== ==== 168 ヒンドゥー教・ジャイナ教 ==== ==== 169 その他の宗教・新興宗教 ==== === 170 神道 === ==== 171 神道思想・神道説 ==== ==== 172 神祇・神道史 ==== ==== 173 神典 ==== ==== 174 信仰録・説教集 ==== ==== 175 神社・神職 ==== ==== 176 祭祀 ==== ==== 177 布教・伝道 ==== ==== 178 各教派・教派神道 ==== === 180 仏教 === ==== 181 仏教教理・仏教哲学 ==== ==== 182 仏教史 ==== ==== 183 経典 ==== ==== 184 法話・説教集 ==== ==== 185 寺院・僧職 ==== ==== 186 仏会 ==== ==== 187 布教・伝道 ==== ==== 188 各宗 ==== === 190 キリスト教 === ==== 191 教義・キリスト教神学 ==== ==== 192 キリスト教史・迫害史 ==== ==== 193 聖書 ==== ==== 194 信仰録・説教集 ==== ==== 195 教会・聖職 ==== ==== 196 典礼・祭式・礼拝 ==== ==== 197 布教・伝道 ==== ==== 198 各教派・教会史 ==== ==== 199 ユダヤ教 ==== --> == 2類 歴史 == === 200 歴史 === ==== 201 歴史学 ==== *[[歴史学]] <!-- ==== 202 歴史補助学 ==== ==== 203 参考図書 ==== ==== 204 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 205 逐次刊行物 ==== ==== 206 団体 ==== ==== 207 研究法・指導法・歴史教育 ==== ==== 208 叢書・全集・選集 ==== --> ==== 209 世界史・文化史 ==== *[[世界史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} === 210 日本史 === *[[日本史]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ===== 210.027 古銭学 ===== ==== 211 北海道地方 ==== ==== 212 東北地方 ==== ==== 213 関東地方 ==== ==== 214 北陸地方 ==== ==== 215 中部地方 ==== ==== 216 近畿地方 ==== ==== 217 中国地方 ==== ==== 218 四国地方 ==== ==== 219 九州地方 ==== --> === 220 アジア史・東洋史 === <!-- ==== 221 朝鮮 ==== --> ==== 222 中国 ==== *[[中国史]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 223 東南アジア ==== ==== 224 インドネシア ==== ==== 225 インド ==== ===== 225.97 モルジブ ===== ==== 229 アジアロシア ==== === 230 ヨーロッパ史・西洋史 === ==== 231 古代ギリシア ==== ==== 232 古代ローマ  ==== ==== 233 イギリス・英国 ==== ==== 234 ドイツ・中欧 ==== ==== 235 フランス ==== ==== 236 スペイン イスパニア ==== ==== 237 イタリア ==== ==== 238 ロシア ソビエト連邦 独立国家共同体 ==== ==== 239 バルカン諸国 ==== === 240 アフリカ史 === ==== 241 北アフリカ ==== ==== 242 エジプト ==== ==== 243 バーバリ諸国 ==== ==== 244 西アフリカ ==== ==== 245 東アフリカ ==== ==== 248 南アフリカ ==== ==== 249 インド洋のアフリカ諸島 ==== === 250 北アメリカ史 === ==== 251 カナダ ==== ==== 253 アメリカ合衆国 ==== ==== 255 ラテンアメリカ 中南米 ==== ==== 256 メキシコ ==== ==== 257 中央アメリカ 中米諸国 ==== ==== 259 西インド諸島 ==== === 260 南アメリカ史 === ==== 261 北部諸国 カリブ沿海諸国 ==== ==== 262 ブラジル ==== ==== 263 パラグアイ ==== ==== 264 ウルグアイ ==== ==== 265 アルゼンチン ==== ==== 266 チリ ==== ==== 267 ボリビア ==== ==== 268 ペルー ==== === 270 オセアニア史・両極地方史 === ==== 271 オーストラリア ==== ==== 272 ニュージーランド ==== ==== 273 メラネシア ==== ==== 274 ミクロネシア ==== ==== 275 ポリネシア ==== ==== 276 ハワイ ==== ==== 277 両極地方 ==== ==== 278 北極 北極地方 ==== ==== 279 南極 南極地方 ==== === 280 伝記 === ==== 281 日本 ==== ==== 282 アジア ==== ==== 283 ヨーロッパ ==== ==== 284 アフリカ ==== ==== 285 北アフリカ ==== ==== 286 南アフリカ ==== ==== 287 オセアニア・両極地方 ==== ==== 288 系譜・家史・皇室 ==== ==== 289 個人伝記 ==== --> === 290 地理・地誌・紀行 === *[[地理学]]{{進捗|00%|2005-05-04}} <!-- ==== 290.93 旅行案内記 ==== --> == 3類 社会科学 == <!-- === 300 社会科学 === ==== 301 理論・方法論 ==== ==== 302 政治・経済・社会・文化事情 ==== ==== 303 参考図書 ==== ==== 304 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 305 逐次刊行物 ==== ==== 306 団体 ==== ==== 307 研究法・指導法・社会科学教育 ==== ==== 308 叢書・全集・選集 ==== ==== 309 社会思想 ==== === 310 政治 === ==== 311 政治学 ==== ==== 312 政治史・事情 ==== ==== 313 国家の形態・政治体制 ==== ==== 314 議会 ==== ==== 315 政党・政治結社 ==== ==== 316 国家と個人・宗教・民族 ==== ==== 317 行政 ==== ==== 318 地方自治・地方行政 ==== ==== 319 外交・国際問題 ==== --> === 320 法律 === ==== 321 法学 ==== *[[法学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 322 法制史 ==== *[[法制史]] ==== 323 憲法 ==== *[[憲法]] ==== 324 民法 ==== *[[民法]] ==== 325 商法 ==== *[[商法]] ==== 326 刑法・刑事法 ==== *[[刑法]] ==== 327 司法・訴訟手続法 ==== *[[民事訴訟法]] *[[刑事訴訟法]] ==== 328 諸法 ==== *[[教育基本法]] *[[知的財産権法]] ==== 329 国際法 ==== *[[国際法]] === 330 経済 === ==== 331 経済学・経済思想 ==== *[[経済学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 332 経済史・事情・経済体制 ==== ==== 333 経済政策・国際経済 ==== ==== 334 人口・土地・資源 ==== ==== 335 企業・経営 ==== ==== 336 経営管理 ==== ==== 337 貨幣・通貨 ==== ==== 338 金融・銀行・信託 ==== ==== 339 保険 ==== === 340 財政 === ==== 341 財政学・財政思想 ==== ==== 342 財政史・事情 ==== ==== 343 財政政策・財政行政 ==== ==== 344 予算・決算 ==== ==== 345 租税 ==== ==== 347 公債・国債 ==== ==== 348 専売・国有財産 ==== ==== 349 地方財政 ==== === 350 統計 === ==== 351 日本 ==== ==== 358 人口統計・国勢調査 ==== ==== 359 各種の統計書 ==== --> === 360 社会 === <!-- ==== 361 社会学 ==== ==== 362 社会史・社会体制 ==== ==== 364 社会保障 ==== ==== 365 生活・消費者問題 ==== ==== 366 労働経済・労働問題 ==== ==== 367 家族問題、男性・女性問題、老人問題 ==== ==== 368 社会病理 ==== --> ==== 369 社会福祉 ==== ===== 369.3 災害 災害救助 ===== *[[防災]]{{進捗|25%|2006-04-06}} === 370 教育 === <!-- ==== 371 教育学、教育思想 ==== ===== 371.42 登校拒否・いじめ ===== --> ==== 372 教育史・事情 ==== *[[教育勅語]]{{進捗|75%|2005-05-04}} <!-- ==== 373 教育政策、教育制度、教育行財政 ==== ==== 374 学校経営・管理、学校保健 ==== --> ==== 375 教育課程、学習指導、教科別教育 ==== *[[学校教育]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[生活と進路]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 374.9 教科書、教科書検定 ===== *[[小学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[中学校の学習]]{{進捗|50%|2023-09-25}} *[[高等学校の学習]]{{進捗|00%|2023-09-25}} **[[高等学校の学習/旧課程]]{{進捗|25%|2023-09-25}} <!-- * [[小学校算数]] {{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中学校数学]] {{進捗|50%|2005-05-10}} * [[高等学校世界史A]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校地理B]] {{進捗|25%|2005-11-1}} * [[高等学校現代社会]] {{進捗|25%|2015-08-30}} * [[高等学校政治経済]] {{進捗|50%|2015-08-30}} *[[高等学校倫理]] *[[高等学校数学]] *[[高等学校数学基礎]]{{進捗|100%|2005-05-04}} *[[高等学校数学I]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学III]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校数学C]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校理科総合B]]{{進捗|50%|2005-05-04}} *[[高等学校物理]]{{進捗|50%|2005-11-1}} * [[高等学校化学]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校生物]] {{進捗|50%|2015-08-30}} * [[高等学校地学]] {{進捗|25%|2015-08-30}} *[[高等学校情報A]] *[[高等学校情報B]] *[[高等学校情報C]] --> *[[小・中・高等学校演習]] *[[検定教科書]] ==== 376 幼児・初等・中等教育 ==== *[[小学校・中学校・高等学校の学習]] ==== 377 大学、高等・専門教育、学術行政 ==== * [[大学受験ガイド]] {{進捗|50%|2015-08-30}} <!-- ==== 378 障害児教育 ==== ==== 379 社会教育 ==== === 380 風俗習慣・民俗学・民族学 === ==== 382 風俗史・民俗誌、民族誌 ==== ==== 383 衣食住の習俗 ==== ==== 384 社会・家庭生活の習俗 ==== ==== 385 通過儀礼、冠婚葬祭 ==== ==== 386 年中行事、祭礼 ==== ==== 387 民間信仰、迷信(俗信) ==== ==== 388 伝説、民話(昔話) ==== ==== 389 民族学、文化人類学 ==== === 390 国防・軍事 === ==== 391 戦争、戦略、戦術 ==== ==== 392 国防史・事情、軍事史・事情 ==== ==== 393 国防政策・行政・法令 ==== ==== 394 軍事医学、兵食 ==== ==== 395 軍事施設、軍需品 ==== ==== 396 陸軍 ==== ==== 397 海軍 ==== ==== 398 空軍 ==== ==== 399 古代兵法、軍学 ==== --> == 4類 自然科学 == <!-- === 400 自然科学 === ==== 401 科学理論・科学哲学 ==== ==== 402 科学史・事情 ==== ==== 403 参考図書 ==== ==== 404 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 405 逐次刊行物 ==== ==== 406 団体 ==== ==== 407 研究法・指導法・科学教育 ==== ==== 408 叢書・全集・選集 ==== ==== 409 科学技術政策・科学技術行政 ==== --> === 410 数学 === * [[数学]] * [[初等数学]] * [[初等数学公式集]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学演習]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[初等数学記号集]] * [[Wikibooks:初等数学用語索引|初等数学用語索引]]{{進捗|25%|2005-05-04}} * [[中等数学]] * [[高等数学]] <!-- ==== 411 代数学 ==== ==== 412 数論 ==== --> ==== 413 解析学 ==== * [[解析学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 414 幾何学 ==== --> ==== 415 位相数学 ==== * [[位相幾何学]]{{進捗|25%|2008-09-03}} ==== 417 確率論、数理統計学 ==== * [[統計学基礎]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 418 計算法 ==== ==== 419 和算、中国算法 ==== --> === 420 物理学 === *[[物理学]] ==== 421 理論物理学 ==== <!-- ===== 421.1 基礎理論 エーテル理論 ===== --> ===== 421.2 相対性理論 ===== *[[特殊相対論]] ===== 421.3 量子力学、量子論 ===== *[[場の量子論]] *[[量子力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ===== 421.4 統計力学 ===== *[[統計力学I]] *[[統計力学II]] <!-- ===== 421.5 数理物理学.物理数学 ===== --> ==== 423 力学 ==== *[[解析力学]] *[[古典力学]]{{進捗|50%|2005-05-04}} ==== 424 振動学、音響学 ==== *[[振動と波動]] * [[音響学]] ==== 425 光学 ==== *[[光の偏極]] ==== 426 熱学 ==== *[[熱力学]] ==== 427 電磁気学 ==== *[[電磁気学]] <!-- ==== 428 物性物理学 ==== ==== 429 原子物理学 ==== --> === 430 化学 === <!-- ==== 431 物理化学. 理論化学 ==== ==== 432 実験化学 ==== ==== 433 分析化学 ==== ==== 434 合成化学 ==== --> ==== 435 無機化学 ==== *[[無機化学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 436 金属元素とその化合物 ==== --> ==== 437 有機化学 ==== *[[有機化学]]{{進捗|25%|2005-05-21}} <!-- ==== 438 環式化合物の化学 ==== ==== 439 天然物質の化学 ==== --> === 440 天文学・宇宙科学 === * [[天文学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 441 理論天文学・数理天文学 ==== ==== 442 実地天文学・天体観測法 ==== ==== 443 恒星・恒星天文学 ==== ==== 444 太陽・太陽物理学 ==== ==== 445 惑星・衛星 ==== ==== 446 月 ==== ==== 447 彗星・流星 ==== ==== 448 地球・天文地理学 ==== ==== 449 時法・暦学 ==== --> === 450 地球科学・地学 === * [[地球科学]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 451 気象学 ==== ==== 452 海洋学 ==== ==== 453 地震学 ==== ===== 453.38 地震予知 ===== ==== 454 地形学 ==== ==== 455 地質学 ==== ==== 456 地史学・層位学 ==== ==== 457 古生物学・化石 ==== ==== 458 岩石学 ==== ==== 459 鉱物学 ==== --> === 460 生物化学・一般生物学 === *[[生物学の研究技術]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 461 理論生物学・生命論 ==== ==== 462 生物地理・生物誌 ==== ==== 463 細胞学 ==== ==== 464 生化学 ==== ==== 465 微生物学 ==== ==== 467 遺伝学 ==== ===== 467.25 遺伝子組み換え ===== ==== 468 生態学 ==== ==== 469 人類学 ==== === 470 植物学 === *[[植物学]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 471 一般植物学 ==== ==== 472 植物地理・植物誌 ==== ==== 473 葉状植物 ==== ==== 474 藻類・菌類 ==== ==== 475 コケ植物 ==== ==== 476 シダ植物 ==== ==== 477 種子植物 ==== ==== 478 裸子植物 ==== ==== 479 被子植物 ==== === 480 動物学 === ==== 481 一般動物学 ==== ==== 482 動物地理・動物誌 ==== ==== 483 無脊椎動物 ==== ==== 484 軟体動物・貝類学 ==== ==== 485 節足動物 ==== ==== 486 昆虫類 ==== ==== 487 脊椎動物 ==== ==== 488 鳥類 ==== ==== 489 哺乳類 ==== --> === 490 医学 === * [[医学]] *[[OsiriX_オンライン解説文書]]{{進捗|75%|2005-05-04}} ==== 491 基礎医学 ==== *[[生理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[解剖学]]{{進捗|25%|2006-11-09}} *[[神経解剖学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[組織学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[微生物学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} *[[病理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 492 臨床医学 ==== --> ==== 493 内科学 ==== *[[内科学 呼吸器]]{{{{進捗|00%|2006-11-09}} <!-- ==== 494 外科学 ==== ==== 495 産科学,婦人科学 ==== ==== 496 眼科学,耳鼻咽喉科学 ==== ==== 497 歯科学 ==== ==== 498 衛生学,公衆衛生学,予防医学 ==== --> ==== 499 薬学 ==== *[[薬理学]]{{進捗|00%|2006-11-09}} ==5類 技術・工学・工業 == <!-- === 500 技術・工学 === ==== 501 工業基礎学 ==== ==== 502 技術史・工学史 ==== ==== 503 参考図書 ==== ==== 504 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 505 逐次刊行物 ==== ==== 506 団体 ==== ==== 507 研究法・指導法・技術教育 ==== ==== 508 叢書・全集・選集 ==== ==== 509 工業・工業経済 ==== === 510 建設工学・土木工学 === ==== 511 土木力学・建設材料 ==== ==== 512 測量 ==== ==== 513 土木設計・施工法 ==== ==== 514 道路工学 ==== ==== 515 橋梁工学 ==== ==== 516 鉄道工学 ==== ==== 517 河海工学・河川工学 ==== ==== 518 衛生工学・都市工学 ==== ===== 518.523 ごみの再利用 ===== ==== 519 公害・環境工学 ==== === 520 建築学 === ==== 521 日本の建築 ==== ==== 522 東洋の建築・アジアの建築 ==== ==== 523 西洋の建築・その他の様式の建築 ==== ==== 524 建築構造 ==== ==== 525 建築計画・施工 ==== ==== 526 各種の建築 ==== ==== 527 住宅建築 ==== ==== 528 建築設備・設備工学 ==== ==== 529 建築意匠・装飾 ==== === 530 機械工学・原子力工学 === ==== 531 機械力学・材料・設計 ==== ==== 532 機械工作・工作機械 ==== ==== 533 熱機関・熱工学 ==== ==== 534 流体機械・流体工学 ==== ==== 535 精密機器・光学機器 ==== ==== 536 運輸工学・車輌・運搬機械 ==== ==== 537 自動車工学 ==== ===== 537.25 電気自動車 ===== ==== 538 航空宇宙工学 ==== ==== 539 原子力工学 ==== === 540 電気工学・電子工学 === ==== 540 電気工学 ==== ==== 541 電気回路・計測・材料 ==== ==== 542 電気機器 ==== ==== 543 発電 ==== ==== 544 送電・変電・配電 ==== ==== 545 電灯・照明・電熱 ==== ==== 546 電気鉄道 ==== ==== 547 通信工学・電気通信 ==== ==== 548 情報工学 ==== ==== 549 電子工学 ==== === 550 海洋工学・船舶工学 === ==== 551 理論造船学 ==== ==== 552 船体構造・材料・施工 ==== ==== 553 船体艤装・船舶設備 ==== ==== 554 舶用機関[造機] ==== ==== 555 船舶修理・保守 ==== ==== 556 各種の船舶・艦艇 ==== ==== 557 航海・航海学 ==== ==== 558 海洋開発 ==== ==== 559 兵器、軍事工学 ==== === 560 金属工学・鉱山工学 === ==== 561 採鉱・選鉱 ==== ==== 562 各種の金属鉱床・採掘 ==== ==== 563 冶金・合金 ==== ==== 564 鉄鋼 ==== ==== 565 非鉄金属 ==== ==== 566 金属加工・製造冶金 ==== ==== 567 石炭 ==== ==== 568 石油 ==== ==== 569 非金属鉱物・土石採取業 ==== === 570 化学工業 === ==== 571 化学工学・化学機器 ==== ==== 572 電気化学工業 ==== ==== 573 セラミックス・窯業・珪酸塩化学工業 ==== ==== 574 化学薬品 ==== ==== 575 燃料・爆発物 ==== ==== 576 油脂類 ==== ==== 577 染料 ==== ==== 578 高分子化学工業 ==== ==== 579 その他の化学工業 ==== === 580 製造工業 === ==== 581 金属製品 ==== ==== 582 事務機器・家庭機器・楽器 ==== ==== 583 木工業・木製品 ==== ==== 584 皮革工業・皮革製品 ==== ==== 585 パルプ・製紙工業 ==== ==== 586 繊維工学 ==== ==== 587 染色加工・染色業 ==== ==== 588 食品工業 ==== ==== 589 その他の雑工業 ==== --> === 590 家政学・生活科学 === <!-- ==== 591 家庭経済・経営 ==== ==== 592 家庭理工学 ==== ==== 593 衣服・裁縫 ==== ==== 594 手芸 ==== ==== 595 理容・美容 ==== ===== 595.6 痩身法 ===== --> ==== 596 食品・料理 ==== *[[料理本]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 597 住居・家具調度 ==== ==== 598 家庭衛生 ==== ==== 599 育児 ==== --> ==6類 産業 == <!-- === 600 産業 === ==== 601 産業政策・行政・総合開発 ==== ==== 602 産業史・事情・物産誌 ==== ==== 603 参考図書 ==== ==== 604 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 605 逐次刊行物 ==== ==== 606 団体 ==== ==== 607 研究法・指導法・産業教育 ==== ==== 608 叢書・全集・選集 ==== ==== 609 度量衡、計量法 ==== === 610 農業 === ==== 611 農業経済 ==== ==== 612 農業史・事情 ==== ==== 613 農業基礎学 ==== ==== 614 農業工学 ==== ==== 615 作物栽培・作物学 ==== ==== 616 食用作物 ==== ==== 617 工芸作物 ==== ==== 618 繊維作物 ==== ==== 619 農産物製造・加工 ==== --> === 620 園芸 === <!-- ==== 621 園芸経済・行政・経営 ==== ==== 622 園芸史・事情 ==== ==== 623 園芸植物学・病虫害 ==== ==== 624 温室・温床・園芸用具 ==== ==== 625 果樹園芸 ==== --> ==== 626 蔬菜園芸 ==== *[[ダイズの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} ==== 627 花卉園芸[草花] ==== *[[サボテンの栽培]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ==== 628 園芸利用 ==== ==== 629 造園 ==== === 630 蚕糸業 === ==== 631 蚕糸経済・行政・経営 ==== ==== 632 蚕糸業史・事情 ==== ==== 633 蚕学・蚕業基礎学 ==== ==== 634 蚕種 ==== ==== 635 飼育法 ==== ==== 636 くわ・栽桑 ==== ==== 637 蚕室・蚕具 ==== ==== 638 まゆ ==== ==== 639 製糸・生糸・蚕糸利用 ==== --> === 640 畜産業 === <!-- ==== 641 畜産経済・行政・経営 ==== ==== 642 畜産史・事情 ==== ==== 643 家畜の繁殖・家畜飼料 ==== ==== 644 家畜の管理・畜舎・用具 ==== ==== 645 家畜・畜産動物各論 ==== --> ==== 646 家禽各論・飼鳥 ==== *[[ホンセイインコ類の飼育]]{{進捗|00%|2007-02-21}} <!-- ===== 646.9 みつばち・昆虫 ===== ==== 648 畜産製造・畜産物 ==== ==== 649 獣医学・比較医学 ==== ==== 649 獣医学 ==== === 650 林業 === ==== 651 林業経済・行政・経営 ==== ==== 652 森林史・林業史・事情 ==== ==== 653 森林立地・造林 ==== ==== 654 森林保護 ==== ==== 655 森林施業 ==== ==== 656 森林工学 ==== ==== 657 森林利用・林産物・木材学 ==== ==== 658 林産製造 ==== ==== 659 狩猟 ==== === 660 水産業 === ==== 661 水産経済・行政・経営 ==== ==== 662 水産業および漁業史・事情 ==== ==== 663 水産基礎学 ==== ==== 664 漁労・漁業各論 ==== ==== 665 漁船・漁具 ==== ==== 666 水産増殖・養殖業 ==== ==== 667 水産製造・水産食品 ==== ==== 668 水産物利用・水産利用工業 ==== ==== 669 製塩・塩業 ==== === 670 商業 === ==== 671 商業政策・行政 ==== ==== 672 商業史・事情 ==== ==== 673 商業経営・商店 ==== ==== 674 広告・宣伝 ==== ==== 675 マーケティング ==== ==== 676 取引所 ==== ==== 678 貿易 ==== === 680 運輸・交通 === ==== 681 交通政策・行政・経営 ==== ==== 682 交通史・事情 ==== ==== 683 海運 ==== ==== 684 内水・運河交通 ==== ==== 685 陸運・自動車運送 ==== ==== 686 鉄道 ==== ==== 687 航空運送 ==== ==== 688 倉庫業 ==== ==== 689 観光事業 ==== === 690 通信事業 === ==== 691 通信政策・行政・法令 ==== ==== 692 通信事業史・事情 ==== ==== 693 郵便・郵政事業 ==== ==== 694 電気通信事業 ==== ==== 699 放送事業 ==== ===== 699.39 アナウンサー ===== --> == 7類 芸術 == <!-- === 700 芸術・美術 === ==== 701 芸術理論・美学 ==== ==== 702 芸術史・美術史 ==== ==== 703 参考図書[レファレンスブック] ==== ==== 704 論文集・評論集・講演集 ==== ==== 705 逐次刊行物 ==== ==== 706 団体 ==== ==== 707 研究法・指導法・芸術教育 ==== ==== 708 叢書・全集・選集 ==== ==== 709 芸術政策・文化財 ==== === 710 彫刻 === ==== 711 彫塑材料・技法 ==== ==== 712 彫刻史・各国の彫刻 ==== ==== 713 木彫 ==== ==== 714 石彫 ==== ==== 715 金属彫刻・鋳造 ==== ==== 717 粘土彫刻・塑造 ==== ==== 708 仏像 ==== ==== 709 オブジェ ==== === 720 絵画 === ==== 721 日本画 ==== ==== 722 東洋画 ==== ==== 723 洋画 ==== ==== 724 絵画材料・技法 ==== ==== 725 素描・描画 ==== ==== 726 漫画、挿絵、童画 ==== ==== 727 グラフィックデザイン、図案 ==== ==== 728 書道 ==== === 730 版画 === ==== 731 版画材料・技法 ==== ==== 732 版画史・各国の版画 ==== ==== 733 木版画 ==== ==== 734 石版画 ==== ==== 735 銅版画・鋼版画 ==== ==== 736 リノリウム版画・ゴム版画 ==== ==== 737 写真版画・孔版画 ==== ==== 739 印章、篆刻、印譜 ==== --> === 740 写真 === <!-- ==== 742 写真器械・材料 ==== ==== 743 撮影技術 ==== --> ==== 744 現像・印画 ==== *[[白黒写真の暗室作業]]{{進捗|75%|2007-05-10}} <!-- ==== 745 複写技術 ==== ==== 746 特殊写真 ==== ==== 747 写真の応用 ==== ==== 748 写真集 ==== ==== 749 印刷 ==== === 750 工芸 === ==== 751 陶磁工芸 ==== ==== 752 漆工芸 ==== ==== 753 染織工芸 ==== ==== 754 木竹工芸 ==== ==== 755 宝石・牙角・皮革工芸 ==== ==== 756 金工芸 ==== ==== 757 デザイン・装飾美術 ==== ==== 758 美術家具 ==== ==== 759 人形・玩具 ==== --> === 760 音楽 === ==== 761 音楽の一般理論・音楽学 ==== * [[楽典]] * [[和声学]] * [[楽式]] ==== 762 音楽史・各国の音楽 ==== * [[西洋音楽史]] <!-- ==== 763 楽器・器楽 ==== ==== 764 器楽合奏 ==== ==== 765 宗教音楽・聖楽 ==== ==== 766 劇音楽 ==== ==== 767 声楽 ==== ==== 768 邦楽 ==== ==== 769 舞踊、バレエ ==== === 770 演劇 === ==== 771 劇場・演出・演技 ==== ==== 772 演劇史・各国の演劇 ==== ==== 773 能楽、狂言 ==== ==== 774 歌舞伎 ==== ==== 775 各種の演劇 ==== ==== 777 人形劇 ==== ==== 778 映画 ==== ==== 779 大衆演芸 ==== --> === 780 スポーツ・体育 === <!-- ==== 781 体操、遊戯 ==== ==== 782 陸上競技 ==== --> ==== 783 球技 ==== *[[サッカー]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[テニス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[野球]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 784 冬季競技 ==== --> ==== 785 水上競技 ==== *[[セーリング]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 786 戸外レクリエーション ==== ==== 787 釣魚、遊猟 ==== --> ==== 788 相撲、拳闘、競馬 ==== *[[相撲]]{{進捗|25%|2006-2-23}} *[[競馬]]{{進捗|25%|2023-09-25}} ==== 789 武術 ==== *[[剣道]]{{進捗|25%|2007-6-30}} === 790 諸芸・娯楽 === <!-- ==== 791 茶道 ==== ==== 792 香道 ==== ==== 793 花道 ==== ==== 794 撞球 ==== --> ==== 795 囲碁 ==== *[[囲碁]]{{進捗|25%|2006-1-7}} ==== 796 将棋 ==== *[[将棋]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ==== 797 射倖ゲーム ==== --> ==== 798 室内娯楽 ==== *[[トランプ]]<!--798.2--> *[[トランプ/トランプ教科書]] *[[麻雀]]{{進捗|25%|2006-1-7}} *[[チェス]]{{進捗|25%|2006-1-7}} <!-- ===== 798.5 テレビゲーム ===== ==== 799 ダンス ==== --> == 8類 言語 == === 800 言語 === ==== 801 言語学 ==== *[[語学]] <!-- ==== 809 言語生活 ==== --> === 810 日本語 === *[[日本語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 811 音声、音韻、文字 ==== ==== 812 語源、意味 ==== ==== 813 辞典 ==== ==== 814 語彙 ==== ==== 815 文法、語法 ==== ==== 816 文章、文体、作文 ==== ==== 817 読本、解釈、会話 ==== --> ==== 818 方言、訛語 ==== *[[讃岐弁]] <!-- === 820 中国語 === --> ==== 829 その他の東洋の諸言語 ==== *[[朝鮮語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} *[[ペルシア語]] === 830 英語 === *[[英語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} === 840 ドイツ語 === *[[ドイツ語]]{{進捗|50%|2005-05-04}} <!-- ==== 849 その他のゲルマン言語 ==== --> === 850 フランス語 === *[[フランス語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 859 プロヴァンス語 ==== === 860 スペイン語 === ==== 869 ポルトガル語 ==== === 870 イタリア語 === --> ==== 879 その他のロマンス諸語 ==== *[[ルーマニア語]] <!-- === 880 ロシア語 === ==== 889 その他のスラヴ諸語 ==== === 890 その他の諸言語 === --> ==== 891 ギリシア語 ==== *[[ギリシア語]] ==== 892 ラテン語 ==== *[[ラテン語]]{{進捗|50%|2006-03-21}} ==== 893 その他のヨーロッパの諸言語 ==== *[[デンマーク語]]{{進捗|25%|2005-12-01}} <!-- ==== 894 アフリカの諸言語 ==== ==== 895 アメリカの諸言語 ==== ==== 897 オーストラリアの諸言語 ==== --> ==== 899 国際語 ==== *[[エスペラント]]{{進捗|00%|2005-05-04}} == 9類 文学 == === 900 文学 === *[[古典文学]]{{進捗|25%|2005-05-15}} <!-- ==== 909 児童文学研究 ==== --> === 910 日本文学 === <!-- ==== 911 詩歌 ==== ==== 912 戯曲 ==== --> ==== 913 小説、物語 ==== *[[竹取物語]]{{進捗|25%|2005-05-04}} ==== 914 評論、エッセイ、随筆 ==== *[[方丈記]] <!-- ==== 915 日記、書簡、紀行 ==== ==== 916 記録、手記、ルポルタージュ ==== ==== 917 箴言、アフォリズム、寸言 ==== ==== 918 作品集 ==== ==== 919 漢詩文、日本漢文学 ==== --> === 920 中国文学 === *[[漢詩]]{{進捗|25%|2005-05-04}} <!-- ==== 929 その他の東洋文学 ==== === 930 英文学・米文学 === === 940 ドイツ文学 === ==== 949 その他のゲルマン文学 ==== === 950 フランス文学 === ==== 959 プロヴァンス文学 ==== === 960 スペイン文学 === ==== 969 ポルトガル文学 ==== === 970 イタリア文学 === ==== 979 その他のロマンス文学 ==== === 980 ロシア文学・ソヴィエト文学 === ==== 989 その他のスラヴ文学 ==== --> === 990 その他の諸文学 === ==== 991 ギリシア文学 ==== ==== 992 ラテン文学 ==== *[[ガリア戦記]] ==== 993 その他のヨーロッパ文学 ==== ==== 994 アフリカ文学 ==== ==== 995 アメリカ先住民語の文学 ==== ==== 997 オーストラリア先住民語の文学 ==== ==== 999 国際語による文学 ==== == 関連項目 == *[[w:日本十進分類法#要目表(第3次区分表)]] == 外部リンク == *<del>[http://www.ndl.go.jp/jp/library/data/zan9.html 日本十進分類法新訂9版分類基準]([http://www.ndl.go.jp/ 国立国会図書館])</del>リンク切れ *[https://www.kotono8.com/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%8D%81%E9%80%B2%E5%88%86%E9%A1%9E%E6%B3%95%EF%BC%88%E8%A9%B3%E7%B4%B0%EF%BC%89 閾ペディアことのは 日本十進分類法(詳細)] [[Category:日本十進分類法|*]] [[it:Wikibooks:Classificazione decimale Dewey]] 6fa9j62yx2crgumfq2j2i5kxp95had9 倫理学 0 11038 299303 299099 2026-05-07T16:02:05Z 椎楽 32225 コメントアウト部分のトロッコ問題削除。「カルネディアスの板」も雑すぎる。 299303 wikitext text/x-wiki == 倫理学は何をする学問か == 「よいこと」とは何だろうか。たとえば、ボランティアで街の清掃をすることや災害のときに炊き出しなどの救援活動をすることは、ほぼすべての人が「よいこと」だと言うだろう。他にも困っている人のために寄付をする、様々な無償の奉仕活動をする、もっと身近には公共交通機関で高齢者や障碍者に席をゆずる、ベビーカーを押している母親の手伝いをするなども「よいこと」とする人がほとんどだろう。 だが、この「よいこと」が強制されたものだったらどうだろう。例えば無償の奉仕活動が国によって参加を義務付けられたもの(拒否したらペナルティもある)であったら、それを「よいこと」として肯定する人はかなり減少するだろう。現代の先進諸国では、寄付も政治家に対して見返りを求めて行ったのであれば「よいこと」どころか収賄という立派な犯罪行為になりうる。 また、優れたアスリートは、えてして「多くの人々に勇気を与えた」として表彰される。芸術家が多くの人に感動と感銘を与えることもある。こうしたこともまた、「よいこと」とみなされる可能性が高い。一方、私たちの日々の暮らしを支える様々な営み――農業をして食糧を作る、工場でものを作る、トラックや列車などで人やものを運ぶ、様々なインフラを支える、警察や消防などなどを、わざわざ「よいこと」という人はいないかもしれない。 だが、極論すればアスリートや芸術家はいなくても私たちの暮らしに直接の影響はほとんどない。だが、日々の営みを支える人がいなくなれば、途端に私たちの暮らしは行き詰まる。その観点からするとアスリートや芸術家の活動よりも、一見地味な仕事の方が「よいこと」のようにも思われる。 さらに「よいこと」は時代や場所による違いが起きる場合もある。例として、『[[w:忠臣蔵|忠臣蔵]]』を見てみよう。長く『忠臣蔵』は日本におけるエンターテイメントの中心だった。芝居はもちろん、雑誌や小説、ラジオ、映画、テレビといった時代時代のメディアでは必ず取り上げられ、ヒット作となった。だが、2026年現在、『忠臣蔵』は歌舞伎以外では滅多に見なくなった。その背景として指摘されるのは「価値観の変化」である。 曰く「『主君への忠義』や『主君の敵討ち』という価値が理解されなくなった」という。つまり、「忠義」「敵討ち」というかつての「よいこと」が「よいこと」として理解されない――場合によっては、非難されたり嘲笑されたりすることすらある。 こうしてみると私たちが素朴に考える「よいこと」が随分とあやふやなものであることがわかる。だが、それをもって「『よいこと』が曖昧であるならば『よいこと』を考えることそのものが無意味である」と考えるかもしれない。現に、私たちの周りではいわゆる[[w:相対主義|価値相対主義]]とよばれる「絶対的な正義、必ず正しいと言えるものはない」という価値観も珍しいものではない。 だが、「よいこと」は本当に曖昧なものだろうか。「よいこと」を判断する基準はないのか。そもそも何をもって「よい」と言えるのか……。 こうした問いに対する答えを体系的に理論立てていく営みが倫理学である。 === 倫理と道徳 === 倫理と道徳は重なり合うところが多い。実際、日常では倫理と道徳をそれほど区別せずに使うことも珍しくはないかもしれない。しかし、現代の倫理学はこの両者を区別するのが普通である。 結論を先に言えば、道徳moralityは社会や共同体といった人間集団の中で他者と生きていくうえで、守るべきものとして相互に承認されている行為規範の体系である。この中には'''集団を維持するために守るべきとされるもの'''と'''集団生活をより有意義にするためのもの'''に分けられる<ref>『倫理学入門』p.2(品川哲彦著, 中央公論新社, 2020年)</ref>。「集団を維持するために守るべきとされるもの」は、例えば「他人のものを盗んではならない」「人を傷つけてはならない」などがある。「集団生活をより有意義にするためのもの」の場合には、「他人に親切にしよう」「困ったときには助け合おう」などが挙げられよう。 一方、倫理ethicは「個人がどのように生きていくのか」ということと関わりが深い。例えば「自分の能力を高めていこう」「自分の人生を大切にしなければならない」「有意義な人生を送るべきだ」といったことが倫理的な行為として挙げられる。 こうした違いはmoralityとethicの語源の違いに由来する。 morality(道徳)はラテン語で「慣習」を意味するmosに由来する。一方、ethic(倫理)の方は古代ギリシャ語で「慣習」を意味するethos({{ruby|ἦθος|エートス}})に由来する。どちらも「慣習」の意味だが、ethosには「人柄」や「高貴さ」といった意味を含む。そのため、伝統的な西洋の倫理学においては人間個人や魂のあり方に関する問題を扱うことが多い。 === 倫理学と哲学 === === 相対主義との対決 === == 倫理学の基礎 == === 記述倫理学 === === 規範倫理学 === === メタ倫理学 === == 倫理理論 == === 徳倫理学 === === 義務論/義務倫理学 === === 功利主義 === === プラグマティズム === === ケアの倫理 === == 応用倫理学 == {{進捗状況}} 応用倫理学は現実の、より具体的な諸問題に対する倫理学的考察と行為の在り方を探究する分野である。以下は代表的な応用倫理学の分野である。 * [[メディア倫理]]{{進捗|00%|2009-07-18}} * [[生命倫理学]] *[[環境倫理学]] *[[情報倫理学]] *[[動物倫理学]] == 基本的な術語 == === 倫理学全般 === * 公正 * 自然主義的誤謬 :事実判断(存在命題)のみから、価値判断(当為命題)を導出する推論。あるいは「……である」ことから「……すべきである」を導く論法のこと。 :例えば「Aさんはカレーが好きだ」という事実から「Aさんにはカレーを食事に出すべき」という判断を導くことは自然主義的誤謬である。 :現代倫理学では「『……である』から『……すべきである』を導いてはならない」というのが基本的なドグマとなっている<ref>加藤 p.100</ref>。 * 自己決定 * 滑りやすい坂論法 :「事態Aが起こると必然的に事態Bが起こる。事態Bが起こると事態Cが続けて起きる。さらに事態Cが起きると事態Dが起きる……」といったように「ある行為や事態を認めると、なし崩し的に事態が進んでいく」という論法。一般的には推論上の誤りとされる<ref>例えば『論理的思考 最高の教科書』(福沢一吉著, SBクリエイティブ, 2017年)p.139-140</ref>。 :特に、事態と続いて起きるという事態との関連に必然的な関連が見いだせず、恣意的であれば誤謬ないし詭弁として退けられる。 :倫理学、特に生命倫理(学)においては安楽死や尊厳死、遺伝子操作の問題を取り扱う際に問題となる。例えば「終末期医療患者の安楽死は認めるべきではない。なぜなら、厳しい条件をつけても、なし崩し的に条件が緩和されて障がい者やまだ治る見込みのある重病患者にまで安楽死が拡大されるからだ」というのは「滑りやすい坂論法」による安楽死反対論である。 :しかし、先ほどの例として挙げた安楽死においては、現実に安楽死を認めた国々でその領域が拡大していること<ref>例えば『安楽死が合法の国で起こっていること』 (児玉真美著, 筑摩書房, 2023年)参照。</ref>が現実に起こっていることもある。事態同士の関連の社会科学的な視野を欠いた「滑りやすい坂論法」は確かに詭弁の一種ではあるが、裏を返せば社会科学的な観察と分析によっては「滑りやすい坂」を単なる詭弁として排撃できないのも事実である。 * 正義 === 生命倫理 === * 安楽死 * 尊厳死 * 生命の質(QOL) * 優生学 === 環境倫理 === * 自然の生存権 * 持続可能な開発 * 世代間倫理 == 倫理学上の諸問題 == 倫理学では具体的な問題の解決、ないしはより良い判断を下せるようにすることも求められる。そのため、いくつかの思考実験や問いが出されることがある。また、具体的な問題に直面するとジレンマに陥ることもある。ここでは、代表的な倫理学的な問いやジレンマを見ていきたい。 なお、現在ここは加藤尚武『現代倫理学入門』に多くを依っている。読者や参加者の皆さんからのご指摘などの追加をお願いします。ただし、「トロッコ問題」はいりませんのであしからず。 === 倫理学の諸原理 === * 人を助けるために嘘をつくことは許されるか * 10人の命を助けるために1人を犠牲にすることは許されるか * 10人の重病患者に特効薬が1つしかなければどうするか * 他人に迷惑をかけなければ何をしても良いか * 貧しい人を助けるのは豊かな人の義務か * 正義は時代によって変わるか === 生命倫理 === * 生命に差はあるのか * 脳死を人の死と認めてよいか * 自分の臓器のクローンをつくることは認められるか === 環境倫理 === * 動物や植物にも人間と同じ権利があるのか * 今を生きる我々は将来世代に対して責任があるのか * 人間の暮らしを犠牲にしてでも自然環境は守るべきか === 他の諸問題 === * 正しい戦争は存在しうるか * 上司や上官の命令に道徳的な問題があれば従わなくともよいか * 科学に限界を定めることは出来るか == 参考文献 == * 『現代倫理学入門』(加藤尚武著, 講談社, 1997年) * 『倫理学入門』(品川哲彦著, 中央公論新社, 2020年) == 脚注 == <references/> [[Category:人文科学|りんりかく]] 744ufrpwk2tbmczr7gp5uekzugkiuvz ガリア戦記 第7巻 0 12163 299292 299255 2026-05-07T12:25:48Z Linguae 449 /* 20節 */ 修整 299292 wikitext text/x-wiki [[Category:ガリア戦記|7]] [[Category:ガリア戦記 第7巻|*]] [[ガリア戦記]]>&nbsp;'''第7巻'''&nbsp;>[[ガリア戦記 第7巻/注解|注解]] <div style="text-align:center"> <span style="font-size:20px; font-weight:bold; font-variant-caps: petite-caps; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;C&nbsp;IVLII&nbsp;CAESARIS&nbsp;COMMENTARIORVM&nbsp;BELLI&nbsp;GALLICI&nbsp;</span> <span style="font-size:40px; font-weight:bold; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;LIBER SEPTIMVS&nbsp;</span> </div> [[画像:Gaule -52.png|thumb|right|150px|ガリア戦記 第7巻の情勢図(BC52年)。<br>黄色の領域がローマ領。桃色が同盟部族領。]] {| id="toc" style="align:left;clear:all;" align="left" cellpadding="5" ! style="background:#ccccff; text-align:left;" colspan="2" | ガリア戦記 第7巻 目次 |- | style="text-align:right; font-size: 0.86em;"| '''[[#カルヌーテース族の蜂起|カルヌーテース族の蜂起]]''':<br /> '''[[#ウェルキンゲトリークスとガッリア同盟軍の蜂起|ウェルキンゲトリークスとガッリア同盟軍の蜂起]]''':<br /> <br /> '''[[#アウァーリクム攻略戦|アウァーリクム攻略戦]]''':<br /> <br /> <br /> '''[[#ゲルゴウィア攻略戦、ハエドゥイー族の離反|ゲルゴウィア攻略戦、ハエドゥイー族の離反]]''':<br /> <br /> <br /> '''[[#ラビエーヌスのルテティア遠征|ラビエーヌスのルテティア遠征]]''':<br /> '''[[#ガッリア戦乱の拡大|ガッリア戦乱の拡大]]''':<br /> '''[[#アレスィア攻囲戦|アレスィア攻囲戦]]''':<br /> <br /> <br /> '''[[#ガッリア同盟軍主力の降伏|ガッリア同盟軍主力の降伏]]''':<br /> <br /> <br /> | style="text-align:left; font-size: 0.86em;"| [[#1節|01節]] | [[#2節|02節]] | [[#3節|03節]] <br /> [[#4節|04節]] | [[#5節|05節]] | [[#6節|06節]] | [[#7節|07節]] | [[#8節|08節]] | [[#9節|09節]] | [[#10節|10節]] <br /> [[#11節|11節]] | [[#12節|12節]] | [[#13節|13節]] <br /> [[#14節|14節]] | [[#15節|15節]] | [[#16節|16節]] | [[#17節|17節]] | [[#18節|18節]] | [[#19節|19節]] | [[#20節|20節]] <br /> [[#21節|21節]] | [[#22節|22節]] | [[#23節|23節]] | [[#24節|24節]] | [[#25節|25節]] | [[#26節|26節]] | [[#27節|27節]] | [[#28節|28節]] | [[#29節|29節]] | [[#30節|30節]] <br /> [[#31節|31節]] <br /> [[#32節|32節]] | [[#33節|33節]] | [[#34節|34節]] | [[#35節|35節]] | [[#36節|36節]] | [[#37節|37節]] | [[#38節|38節]] | [[#39節|39節]] | [[#40節|40節]] <br /> [[#41節|41節]] | [[#42節|42節]] | [[#43節|43節]] | [[#44節|44節]] | [[#45節|45節]] | [[#46節|46節]] | [[#47節|47節]] | [[#48節|48節]] | [[#49節|49節]] | [[#50節|50節]] <br /> [[#51節|51節]] | [[#52節|52節]] | [[#53節|53節]] | [[#54節|54節]] | [[#55節|55節]] | [[#56節|56節]] <br /> [[#57節|57節]] | [[#58節|58節]] | [[#59節|59節]] | [[#60節|60節]] | [[#61節|61節]] | [[#62節|62節]] <br /> [[#63節|63節]] | [[#64節|64節]] | [[#65節|65節]] | [[#66節|66節]] | [[#67節|67節]] <br /> [[#68節|68節]] | [[#69節|69節]] | [[#70節|70節]] <br /> [[#71節|71節]] | [[#72節|72節]] | [[#73節|73節]] | [[#74節|74節]] | [[#75節|75節]] | [[#76節|76節]] | [[#77節|77節]] | [[#78節|78節]] | [[#79節|79節]] | [[#80節|80節]] <br /> [[#81節|81節]] | [[#82節|82節]] | [[#83節|83節]] | [[#84節|84節]] | [[#85節|85節]] | [[#86節|86節]] | [[#87節|87節]] | [[#88節|88節]] <br /> [[#89節|89節]] | [[#90節|90節]] <br /> [[#脚注|脚注]]<br /> [[#参考リンク|参考リンク]]<br /> |} <br style="clear:both;" /> __notoc__ ==カルヌーテース族の蜂起== ===1節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/1節]] {{進捗|00%|2025-10-26}}</span> [[画像:Maccari-Cicero.jpg|thumb|right|250px|[[w:カティリナ弾劾演説|カティリーナ弾劾演説]]をする[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|キケロー]](左中央)(チェザレ・マッカリによる19世紀のフレスコ画)。[[w:プブリウス・クロディウス・プルケル|クローディウス]]はこれを越権行為であるとして、カエサルの政敵となっていたキケローを一時的に亡命へ追い込み、ついにはキケローの友人ミローの配下によって殺害された。]] [[画像:Pompei_Magnus_Antiquarium.jpg|thumb|right|250px|[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の胸像。クローディウス殺害に伴う騒乱を収拾するべく、[[w:元老院|元老院]]によりポンペイウスが単独の[[w:執政官|執政官]]に選出され、首都ローマと本土イタリアを制圧した。一方、カエサルも属州で新たに徴兵して兵力を増した。元老院派はカエサルの勢力が強大になることを恐れて、カエサル自身から将兵を取り上げて召還すべきと主張したが、ポンペイウスは不和を避けて宥和を図った。]] :  ;首都ローマの政情不安、ガッリア人領袖たちの謀計 *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:quietus#Latin|Quieta]] [[wikt:en:Gallia#Latin|Gallia]], **[[w:ガリア|ガッリア]]が鎮定されると、 *Caesar, ut [[wikt:en:constituerat|constituerat]], **カエサルは、定めていたように、 *in [[wikt:en:Italia#Latin|Italiam]] ad [[wikt:en:conventus#Noun|conventus]] [[wikt:en:agendus#Latin|agendos]] [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]. **イタリアに、巡回裁判を行なうために出発する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ここでいうイタリアとは、カエサルの属州であった<br>    [[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]を指す。<br>    カエサルは、巡回裁判を除けば、おもに[[w:ラヴェンナ|ラウェンナ]]に<br>    滞在していたと考えられる。[[内乱記_第1巻#5節|『内乱記』第1巻5節]]を参照。)</span> :  *[[wikt:en:ibi#Latin|Ibi]] [[wikt:en:cognoscit|cognoscit]] de &lt;P.&gt; [[wikt:en:Clodius#Latin|Clodii]] [[wikt:en:caedes#Latin|caede]], **そこで[[w:プブリウス・クロディウス・プルケル|プーブリウス・クローディウス]]の殺害について知って、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:クローディウスは護民官を務めた<ruby><rb>[[w:ポプラレス|民衆派]]</rb><rp>(</rp><rt>ポプラレス</rt><rp>)</rp></ruby> の政治家で、<br>    カエサルから恩義を受けていた。<br>     かの弁論家[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|キケロー]]やその友人ティトゥス・ミロー [[w:la:Titus_Annius_Milo|Milo]] ら<br>    <ruby><rb>[[w:オプティマテス|元老院派]]</rb><rp>(</rp><rt>オプティマテス</rt><rp>)</rp></ruby> と激しく対立し、ミローの配下によって殺害された。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&lt;P.&gt; ([[wikt:en:Publius#Latin|Publii]]) 「プーブリウスの」は &rho;系写本にのみ記されている。)</span> *&lt;de&gt; <u>senatus</u>que <u>consulto</u> [[wikt:en:certior#Latin|certior]] [[wikt:en:factus#Participle|factus]], ut omnes [[wikt:en:iunior#Latin|iuniores]] Italiae [[wikt:en:coniurarent|coniurarent]], **イタリアの全青年に<small>(新兵として)</small>宣誓するようにとの元老院決議について知らされて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:この事態を収拾すべく元老院派の[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]が単独の執政官<br>    (''[[w:de:Consul sine collega|consul sine collega]]'')に選任されて本土イタリアを掌握した。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&lt;de&gt; は現存する写本にはなく、近世以降に挿入提案されたもの。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&nbsp; [[wikt:en:senatus_consultum#Latin|senātūs cōnsultum]] ([[wikt:en:ultimus#Latin|ultimum]]) 「[[w:セナトゥス・コンスルトゥム・ウルティムム|元老院(の最終)決議]]」<br>   ; dē [[wikt:en:senatus_consulto#Latin|senātūs cōnsultō]] 「元老院決議について」)</span> *<u>dilectum</u> [[wikt:en:totus#Latin|tota]] [[wikt:en:provincia#Latin|provincia]] habere [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]. **<small>(カエサルは)</small>属州<small>〔ガッリア・キサルピーナ〕</small>全体での徴集をすることを決定する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dilectus#Noun|dilectum]] は、[[wikt:en:delectus#Noun_2|delectum]] と表記している校訂版もある。)</span> :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> Eae res in Galliam [[wikt:en:transalpinus#Latin|Transalpinam]] celeriter [[wikt:en:perferuntur|perferuntur]]. **その状況は、[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]]<small>〔アルプスの向こう側のガッリア〕</small>に速やかに報知された。 :  *[[wikt:en:addunt|Addunt]] ipsi et [[wikt:en:adfingunt|adfingunt]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumoribus]] [[wikt:en:Galli#Latin|Galli]], **[[w:ガリア人|ガッリア人]]たち自身が風評に想像して付け加えたのは、 *quod res [[wikt:en:poscere|poscere]] [[wikt:en:videbatur|videbatur]]: **事態が要求すると思われていたことで、 *[[wikt:en:retineri|retineri]] <u>urbano</u> [[wikt:en:motus#Noun_2|motu]] Caesarem **カエサルは、都<small>〔[[w:ローマ|ローマ市]]〕</small>の騒乱に束縛されて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:urbanus#Adjective|urbānus]] は「都市の」「都会の」と訳されるが、<br>    とりわけ「首都[[w:ローマ|ローマ市]]の」を意味する。)</span> *neque in [[wikt:en:tantus#Latin|tantis]] [[wikt:en:dissensio#Latin|dissensionibus]] ad [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] venire posse. **これほどの対立においては、軍隊のもとへ来ることができない、<br>ということである。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Hac [[wikt:en:impulsus#Participle|impulsi]] [[wikt:en:occasio#Latin|occasione]], **このような好機に刺激されて、 *qui iam ante se [[wikt:en:populus#Noun|populi]] Romani [[wikt:en:imperium#Latin|imperio]] [[wikt:en:subiectus#Latin|subiectos]] [[wikt:en:dolerent|dolerent]], **すでに以前から自分たちがローマ国民の支配に服属させられているのを悲嘆している者たちは、 *[[wikt:en:libere#Adverb_2|liberius]] atque [[wikt:en:audacter#Latin|audacius]] de bello [[wikt:en:consilium#Latin|consilia]] [[wikt:en:inire|inire]] [[wikt:en:incipiunt|incipiunt]]. **より自由に、かつ、より向こう見ずに、戦争について謀議に取りかかり始める。 :  [[画像:Brennus_mg_9724.jpg|thumb|right|250px|[[w:ブレンヌス|ブレンヌス]]の胸像。BC4世紀([[w:紀元前387年|387年]])に、ローマ軍を破って、ローマ市を占領した。アッコーと同じセノネース族の族長だったとされている。]] *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:indictus#Latin|Indictis]] inter se principes Galliae [[wikt:en:concilium#Latin|conciliis]] [[wikt:en:silvestris#Latin|silvestribus]] ac [[wikt:en:remotus#Latin|remotis]] locis **ガッリアの領袖たちは、森林や人里離れた場所での会合を互いに申し合わせて、 *[[wikt:en:queruntur|queruntur]] de [[wikt:en:Acco#Latin|Acconis]] [[wikt:en:mors#Latin|morte]]; **アッコーの死について嘆く。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記 第6巻#44節|第6巻44節]]を参照。)</span> *<u>posse</u> hunc [[wikt:en:casus#Latin|casum]] ad ipsos [[wikt:en:recidere#Verb_4|recidere]] [[wikt:en:demonstrant#Latin|demonstrant]]; **彼<small>〔アッコー〕</small>の結末が彼ら自身へ降りかかりうることを説く。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:posse#Verb|posse]] の位置は、<br>    &alpha;系写本では hunc の前だが、<br>    &beta;系写本では hunc casum ad ipsos recidere <u>posse</u> demonstrant <br>    となっている。)</span> :  *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:miserantur|miserantur]] [[wikt:en:communis#Latin|communem]] Galliae [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunam]]; **ガッリア共通の境遇をあわれむ。 *omnibus [[wikt:en:pollicitatio#Latin|pollicitationibus]] ac [[wikt:en:praemium#Latin|praemiis]] [[wikt:en:deposcunt|deposcunt]] **<small>(以下の者たちを)</small>あらゆる約束と恩賞によって求める。 *qui [[wikt:en:bellum#Latin|belli]] <u>initia</u> [[wikt:en:faciant|faciant]] et sui [[wikt:en:caput#Latin|capitis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculo]] Galliam in [[wikt:en:libertas#Latin|libertatem]] [[wikt:en:vindicent|vindicent]]. **戦端を開いて、自らを危険にさらしても、ガッリアを解放する者たちを。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ in libertatem vindicare;~を解放する)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:initia#Latin|initia]] (複数形) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:initium#Latin|initium]] (単数形) となっている。)</span> :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> In primis [[wikt:en:ratio#Latin|rationem]] esse [[wikt:en:habendus#Latin|habendam]] [[wikt:en:dicunt|dicunt]], **とりわけ、<small>(以下のような)</small>方策を採るべきであると述べる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:in_primis#Latin|in primis]] は、[[wikt:en:inprimis#Adverb| inprimis]] と表記している校訂版もある。)</span> *[[wikt:en:priusquam#Latin|prius quam]] eorum [[wikt:en:clandestinus#Latin|clandestina]] consilia [[wikt:en:efferantur|efferantur]], **彼らの秘密の計画が漏らされるより前に、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:反ローマの挙兵のはかりごとが漏れる前に)</span> *ut Caesar ab [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] [[wikt:en:intercludatur|intercludatur]]. **カエサルが軍隊から切り離されるように、と。 :  *<!--❼--><sup>(7)</sup> Id esse [[wikt:en:facilis#Latin|facile]], **それは容易なことである。 *quod neque legiones [[wikt:en:audeant|audeant]] [[wikt:en:absens#Latin|absente]] [[wikt:en:imperator#Latin|imperatore]] ex [[wikt:en:hiberna#Noun|hibernis]] [[wikt:en:egredi|egredi]], **というのは、[[w:ローマ軍団|諸軍団]]は将軍<small>〔カエサル〕</small>が不在のときにあえて冬営から出て行こうとはしないし、 *neque [[wikt:en:imperator#Latin|imperator]] sine [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] ad legiones [[wikt:en:pervenire#Latin|pervenire]] [[wikt:en:possit|possit]]. **将軍は護衛なしに諸軍団のところへ到着することはできないのだから。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❽--><sup>(8)</sup> [[wikt:en:postremo#Adverb|Postremo]] in [[wikt:en:acies#Latin|acie]] <u>praestare</u> [[wikt:en:interfici|interfici]], **結局のところ、戦列において討ち死にする方がましである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[wikt:en:praestare|praestare]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「…よりも~がより優る」)</span> *<u>quam</u> non [[wikt:en:vetus#Latin|veterem]] belli [[wikt:en:gloria#Latin|gloriam]] [[wikt:en:libertas#Latin|libertatem]]<nowiki>que</nowiki> quam a [[wikt:en:maior#Noun|maioribus]] [[wikt:en:acceperint|acceperint]], [[wikt:en:recuperare#Latin|recuperare]]. **先祖から受け継いだかつての戦争の栄誉および自由を取り戻さないことよりは。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===2節=== [[画像:Chartres_1.jpg|thumb|right|320px|カルヌーテース族([[w:la:Carnutes|Carnutes]])の名を残す現在の[[w:シャルトル|シャルトル]]([[w:en:Chartres|Chartres]])の象徴である[[w:シャルトル大聖堂|シャルトル大聖堂]]([[w:世界遺産|世界遺産]])。[[ガリア戦記 第6巻#13節|第6巻13節]]⑩項で既述のように、カルヌーテース族の土地はガッリアの中心・聖地と見なされていた。ガッリアがキリスト教化されると、[[w:司教|司教座]]が置かれて、宗教的中心地となった。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/2節]] {{進捗|00%|2025-11-05}}</span> ;ガッリア諸部族の会合で、カルヌーテース族が開戦動議 :   *<!--❶--><sup>(1)</sup> His rebus [[wikt:en:agitatus#Latin|agitatis]], **これらの事柄が論議されて、 *[[wikt:en:profiteor#Latin|profitentur]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]], **カルヌーテース族の者が公言したことには、 *se [[wikt:en:nullus#Determiner|nullum]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] [[wikt:en:communis#Latin|communis]] [[wikt:en:salus#Latin|salutis]] causa [[wikt:en:recusare#Latin|recusare]], **<small>(ガッリア)</small>共通の安全のためにはいかなる危険をも辞さない、 *[[wikt:en:princeps#Latin|principes]]<nowiki>que</nowiki> ex omnibus bellum [[wikt:en:facturus#Latin|facturos]] [[wikt:en:pollicentur|pollicentur]]; **かつ<small>(ガッリア方)</small>総勢の先鋒として戦争を遂行するであろうと約束する。 :   *<!--❷--><sup>(2)</sup> et, [[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] in [[wikt:en:praesentia#Noun|praesentia]] [[wikt:en:obses#Latin|obsidibus]] [[wikt:en:cavere#Verb_2|cavere]] inter se non [[wikt:en:possint|possint]], **目下のところ、人質により互いに保証し合うことはできなかったので、 *ne res [[wikt:en:efferatur|efferatur]], **事が漏らされないように、 *<u>ut</u> [[wikt:en:ius_iurandum#Latin|iure iurando]] ac [[wikt:en:fides#Latin|fide]] [[wikt:en:sanciatur|sanciatur]], [[wikt:en:petunt|petunt]], **誓約と信義でもって批准するように求める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、写本ST<sup>c</sup> では ut だが、<br>         写本 T<sup>1</sup>・&rho;系では at 、<br>         写本BMLNV・&chi;系では aut となっている。)</span> *[[wikt:en:conlatus#Latin|conlatis]] [[wikt:en:militaris#Adjective|militaribus]] [[wikt:en:signum#Latin|signis]], **軍旗が運び集められて、 *[[wikt:en:quo#Etymology_2_2|quo]] [[wikt:en:mos#Latin|more]] eorum [[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissima]] [[wikt:en:caerimonia#Latin|caerimonia]] [[wikt:en:continetur|continetur]], **それは彼らの慣習で最も荘重な<ruby><rb>神聖儀式</rb><rp>(</rp><rt>カエリモーニア</rt><rp>)</rp></ruby>として保たれているのだが、 *ne [[wikt:en:factus#Latin|facto]] [[wikt:en:initium#Latin|initio]] belli ab reliquis [[wikt:en:deserantur|deserantur]]. **開戦したら、ほかの<small>(部族の)</small>者たちから見放されないように、ということである。 : <!-- [[wikt:en:| -->  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Tum [[wikt:en:conlaudatus#Latin|conlaudatis]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutibus]], **それから、カルヌーテース族が賞賛されて、 *[[wikt:en:datus#Participle|dato]] [[wikt:en:ius_iurandum#Latin|iure iurando]] ab omnibus, qui [[wikt:en:aderant|aderant]], **訪れていたすべての者たちによって誓約が交わされて、 *[[wikt:en:tempus#Latin|tempore]] eius rei [[wikt:en:constitutus#Participle|constituto]] **その事の時期を決定すると、 *ab [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] [[wikt:en:disceditur|disceditur]]. **<small>(ガッリアの領袖たちは)</small>会合から立ち去る。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===3節=== [[画像:Cathédrale_Sainte-Croix_d'Orléans_2008_PD_16.JPG|thumb|right|280px|ケナブム(Cenabum)すなわち現在の[[w:オルレアン|オルレアン]]の聖十字架大聖堂。ここもカルヌーテース族の[[w:オッピドゥム|城塞都市]]で、ガッリアの[[w:ドルイド|ドルイド]]たちが集まる聖地だったという。ローマの[[w:ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス|アウレリアヌス帝]](Aurelianus)によって再建されたのでアウレリアヌスの都市(アウレリアヌム [[w:la:Aurelianum|Aurelianum]])と改称され、オルレアン(Orléans)と転訛した。キリスト教化によってここにも[[w:司教|司教座]]が置かれて、布教の中心地になった。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/3節]] {{進捗|00%|2025-11-17}}</span> ;カルヌーテース族がケナブム進駐 :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:ubi#Latin|Ubi]] ea dies venit, **その日が来ると、 *[[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]], **カルヌーテース族は、 *Cotuato et Conconnetodumno [[wikt:en:dux#Latin|ducibus]], [[wikt:en:desperatus#Latin|desperatis]] hominibus, **捨て身覚悟の連中であるコトゥアトゥスとコンコンネトドゥムヌスを指導者として、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ガリア語では、<br>     コトゥアトス ''[[w:fr:Cotuatos|Cotuatos]]''、<br>     コンコンネトドゥムノス ''[[w:fr:Conconnetodumnos|Conconnetodumnos]]''。)</span> *<u>Cenabum</u> [[wikt:en:signum#Latin|signo]] [[wikt:en:datus#Participle|dato]] [[wikt:en:concurrunt|concurrunt]] **号令が発せられるとともに<u>ケナブム</u>に襲来する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ケナブムは、現在の[[w:オルレアン|オルレアン]]。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:fr:Cenabum|Cenabum]] はケルト語風の読みで、''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Vossius|Vossius]]'' による修正提案。<br>     写本では genabim, genebim, genebin などとなっている。<br>     ⇒ [[wikt:en:Genabum#Latin|Genabum]])</span> *[[wikt:en:civis#Latin|cives]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Romanus#Adjective|Romanos]], qui [[wikt:en:negotiandi|negotiandi]] causa [[wikt:en:ibi#Latin|ibi]] [[wikt:en:constiterant|constiterant]], **そこには、商いを営むためにローマ市民たちが滞在していて、 *in his [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Fufius#Latin|Fufium]] Citam, [[wikt:en:honestus#Latin|honestum]] [[wikt:en:eques#Latin|equitem]] [[wikt:en:Romanus#Adjective|Romanum]], **彼らの中には、気高いローマ人[[w:エクィテス|騎士]]ガーイウス・フーフィウス・キタがいて *qui rei [[wikt:en:frumentarius#Latin|frumentariae]] [[wikt:en:iussus#Noun|iussu]] Caesaris [[wikt:en:praeerat|praeerat]], **カエサルの指図により糧秣調達を統率していたが、 *[[wikt:en:interficiunt|interficiunt]] [[wikt:en:bonum#Noun_2|bona]]<nowiki>que</nowiki> eorum [[wikt:en:diripiunt|diripiunt]]. **<small>(カルヌーテース勢は彼らローマ市民たちを)</small>殺害して、彼らの財産を略奪する。 :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> Celeriter ad omnes Galliae [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:perfertur|perfertur]]. **速やかに全ガッリア部族のもとへ、評判が報知される。 *Nam, <u>ubique</u> [[wikt:en:maior#Latin|maior]] atque [[wikt:en:inlustrior|inlustrior]] [[wikt:en:incidit#Etymology_1|incidit]] res, **なぜなら、より重大でより目立った事態が起こればどこであろうが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; の大半では [[wikt:en:ubique#Latin|ubique]] だが、写本STでは [[wikt:en:ubi#Latin|ubi]] 、<br>         さらに [[wikt:en:ubicumque#Latin|ubicumque]] という異読もあり、<br>         &nbsp;''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Schneider,K.E.Chr.|Chr. Schneider]]'' は ubi quae と修正提案している。)</span> *[[wikt:en:clamor#Latin|clamore]] per [[wikt:en:ager#Latin|agros]] [[wikt:en:regio#Latin|regiones]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:significant#Latin|significant]]; **耕地や<small>(集落の)</small>区域を介して、大声で呼びかける。 *<u>hinc</u> [[wikt:en:alius#Latin|alii]] [[wikt:en:deinceps#Latin|deinceps]] [[wikt:en:excipiunt|excipiunt]] **ここから、別の者たちが続けて引き受けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本の大半では [[wikt:en:hanc#Latin|hanc]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:hinc#Latin|hinc]] 「ここから」、<br>         写本Sでは [[wikt:en:hunc|hunc]] となっている。)</span> *et [[wikt:en:proximus#Noun|proximis]] [[wikt:en:tradunt|tradunt]]; **近隣の者たちへ伝える。 *ut tum [[wikt:en:accidit#Etymology_1|accidit]]. **そのときにも<small>(同様のことが)</small>起こったのである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❸--><sup>(3)</sup> Nam, quae <u>Cenabi</u> [[wikt:en:oriens#Latin|oriente]] [[wikt:en:sol#Latin|sole]] gesta essent, **ケナブムで日が昇るときになされていたこと<small>〔襲撃〕</small>が、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:Cenabi はケルト語風の読みで、''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Vossius|Vossius]]'' による修正提案。<br>     主要写本&omega; では genabi となっている。 ⇒ [[wikt:en:Genabum#Latin|Genabum]])</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:gestus#Latin|gesta]] [[wikt:en:essent#Etymology_1|essent]] は [[wikt:en:gero#Latin|gerō]] の3人称・複数・過去完了・受動・接続法。)</span> *ante [[wikt:en:primus#Latin|primam]] [[wikt:en:confectus#Latin|confectam]] [[wikt:en:vigilia#Latin|vigiliam]] **第一夜警時の終わる前頃には **:<span style="color:#009900;">(訳注:第一夜警時は、日の入から真夜中までの時間帯の前半「宵の口」。<br>     [[古代ローマの不定時法#夜警時|#夜警時]] を参照。)</span> *in finibus [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernorum]] audita sunt, **アルウェルニー族の領土において聞かれた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:auditus#Latin|audita]] [[wikt:en:sunt#Latin|sunt]] は [[wikt:en:audio#Latin|audiō]] の3人称・複数・完了・受動・直説法)</span> *[[wikt:en:qui#Latin|quod]] [[wikt:en:spatium#Latin|spatium]] est [[wikt:en:mille#Latin|milium]] [[wikt:en:passus#Etymology_2|passuum]] circiter [[wikt:en:centum#Latin|centum]] [[wikt:en:sexaginta#Latin|sexaginta]](CLX). **約160ローママイルもの隔たりがあったのに。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、160マイルは約240 km)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ウェルキンゲトリークスとガッリア同盟軍の蜂起== ===4節=== [[画像:Vercingetorix stater CdM.jpg|thumb|right|200px|“<span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;">(VERCIN)GETORIXS</span>”の名と横顔が刻まれた金貨。]] [[画像:Vercingétorix_par_Millet.jpg|thumb|right|250px|[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の立像(フランスのアリーズ=サント=レーヌ <small>[[w:fr:Alise-Sainte-Reine|Alise-Sainte-Reine]]</small>)。<br>近代[[w:ナショナリズム|ナショナリズム]]の高揚とともに[[w:フランス|フランス]]国民が自らを古代[[w:ガリア人|ガッリア人]]の末裔と見なすようになると([[w:ガリア起源説|ガッリア起源説]])、ガッリア諸部族を率いて[[w:古代ローマ|古代ローマ]]と戦った彼は「'''フランス最初の英雄'''」として祀り上げられた。[[w:フランス第二帝政|第二帝政]]期に皇帝[[w:ナポレオン3世|ナポレオン3世]]の命により[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]]の発掘調査が実施され、[[w:1865年|1865年]]にはその地に彫刻家エメ・ミレ([[w:fr:Aimé Millet|Aimé Millet]])による高さ7メートルの銅像が建立された。<br>([[w:fr:Vercingétorix_(statue_d'Aimé_Millet)|fr:La statue de Vercingétorix]])]] [[画像:Statue-vercingetorix-jaude-clermont.jpg|thumb|right|250px|[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の騎馬像([[w:fr:Statue équestre de Vercingétorix (Frédéric Auguste Bartholdi)|fr]])。彼の出身地ゲルゴウィアの近く、[[w:クレルモン=フェラン|クレルモン=フェラン市]]中央広場に建つ。[[w:1903年|1903年]]に、[[w:自由の女神像 (ニューヨーク)|自由の女神像]]の作者として著名な彫刻家[[w:フレデリク・バルトルディ|フレデリク・オーギュスト・バルトルディ]]によって建立された。[[w:フランス語|フランス語]]で「我は皆の自由のために武器を取った」« J’ai pris les armes pour la liberté de tous » と刻まれている。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/4節]] {{進捗|00%|2025-11-24}}</span> ;アルウェルニー族のウェルキンゲトリークスが挙兵、ガッリア諸部族同盟軍を指揮する :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:similis#Latin|Simili]] [[wikt:en:ratio#Latin|ratione]] ibi **そこ<small>〔アルウェルニー族領〕</small>でも同様のやり方によって、 *[[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]], **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]という、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ガリア語 [[wikt:en:Reconstruction:Gaulish/Werkingetorix|*Werkingetorīx]] は「戦士たちの最高の王」という意味で、<br>     ガッリア同盟軍の最高司令官にふさわしい呼び名である。<br>     《[[ガリア戦記/ガリア語の名前#Vercingetorix|'''ガリア語の名前'''#Vercingetorix]]》 を参照せよ。)</span> *[[wikt:fr:Celtillus|Celtilli]] filius, [[wikt:en:Arvernus#Latin|Arvernus]], **ケルティッルスの息子で[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の者で、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Celtillus|Celtillus]]'' はガリア語で「小さなケルト人」という意味だと解される。)</span> *[[wikt:en:summus#Adjective|summae]] [[wikt:en:potentia#Latin|potentiae]] [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescens]], **最高の影響力のある青年が、 *cuius [[wikt:en:pater#Latin|pater]] [[wikt:en:principatus#Latin|principatum]] Galliae [[wikt:en:totus#Etymology_1|totius]] [[wikt:en:obtinuerat|obtinuerat]] **──その父<small>〔ケルティッルス〕</small>はガッリア全体の主導権を占めていたが、 *et ob eam causam, quod [[wikt:en:regnum#Latin|regnum]] [[wikt:en:adpetebat|adpetebat]], ab [[wikt:en:civitas#Latin|civitate]] erat [[wikt:en:interfectus#Latin|interfectus]], **王位を求めたという理由により、部族の者によって誅殺されていたのであるが、── *[[wikt:en:convocatus#Latin|convocatis]] suis [[wikt:en:cliens#Latin|clientibus]] **自らの庇護者たちを招集して、 *facile [[wikt:en:incendit|incendit]]. **容易に焚き付けた。 :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:cognitus#Participle|Cognito]] eius [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] **彼の計画を知ると、 *ad [[wikt:en:arma#Latin|arma]] [[wikt:en:concurritur|concurritur]]. **<small>(人々は)</small>武器のもとへ群がり集まった。 *[[wikt:en:prohibetur|Prohibetur]] ab [[wikt:fr:Gobannitio|Gobannitione]], [[wikt:en:patruus#Latin|patruo]] suo, [[wikt:en:reliquus#Latin|reliquis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:princeps#Noun_3|principibus]], **彼の<small>(父方の)</small>おじゴバンニティオやほかの領袖たちにより妨げられた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:fr:Gobannitio|Gobannitio]]'' は「鍛冶屋」か「鍛冶の神」に由来する名前と解される。)</span> *qui hanc [[wikt:en:temptandus#Latin|temptandam]] [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunam]] non [[wikt:en:existimabant|existimabant]]; **その者たちは、このような運命を試すべきとは考えていなかったのだ。 *[[wikt:en:expellitur|expellitur]] ex [[wikt:en:oppidum#Latin|oppido]] [[wikt:en:Gergovia#Latin|Gergovia]]; **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>城塞都市ゲルゴウィアから追放される。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> non [[wikt:en:destitit|destitit]] tamen **しかしながら<small>(彼は計画を)</small>取り止めず、 *atque in agris habet [[wikt:en:dilectus#Noun|dilectum]] [[wikt:en:egens#Latin|egentium]] ac [[wikt:en:perditor#Noun|perditorum]]. **野に貧窮者たちやならず者たちを徴集する。 :  *Hac [[wikt:en:coactus#Latin|coacta]] [[wikt:en:manus#Latin|manu]], **こうした手勢が集められ、 *[[wikt:en:quoscumque|quoscumque]] [[wikt:en:adit#Latin|adit]] ex civitate, **部族のうちで<small>(彼が)</small>会った者は誰であれ、 *ad suam [[wikt:en:sententia#Latin|sententiam]] [[wikt:en:perducit|perducit]]; **自らの意図に引き込んだ。 :  *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:hortatur|hortatur]] ut [[wikt:en:communis#Latin|communis]] [[wikt:en:libertas#Latin|libertatis]] causa [[wikt:en:arma#Latin|arma]] [[wikt:en:capiant|capiant]], **<small>(ガッリア)</small>共通の自由のために武器を取るように鼓舞した。 *[[wikt:en:magnus#Latin|magnis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:coactus#Latin|coactis]] [[wikt:en:copia#Latin|copiis]] **大軍勢が集められて、 *[[wikt:en:adversarius#Latin|adversarios]] suos, a quibus paulo ante erat [[wikt:en:eiectus#Latin|eiectus]], **少し前に<small>(彼をゲルゴウィアから)</small>放逐したところの敵対者たちを、 *[[wikt:en:expellit|expellit]] ex civitate. **部族から追放する。 *[[wikt:en:rex#Latin|Rex]] ab suis [[wikt:en:appellatur|appellatur]]. **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>配下の者たちから王と呼ばれている。 :  *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:dimittit|Dimittit]] [[wikt:en:quoque#Latin|quoque]] [[wikt:en:versus#Adverb|versus]] [[wikt:en:legatio#Latin|legationes]]; **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>あらゆる方向へ使節団を派遣して、 *[[wikt:en:obtestatur|obtestatur]] ut in [[wikt:en:fides#Latin|fide]] [[wikt:en:maneant|maneant]]. **誓約に留まるようにと、懇願する。 :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> Celeriter sibi **速やかに、自分たち<small>〔アルウェルニー族〕</small>に対して *[[wikt:en:Senones#Latin|Senones]], [[wikt:en:Parisii#Latin|Parisios]], [[wikt:en:Pictones#Latin|Pictones]], [[wikt:en:Cadurci#Latin|Cadurcos]], <u>Turonos</u>, [[wikt:en:Aulerci#Latin|Aulercos]], [[wikt:en:Lemovices#Latin|Lemovices]], <u>Andes</u> **セノネース族、パリースィイー族、ピクトネース族、カドゥルキー族、<br><u>トゥロニイー族</u>、アウレルキー族、レモウィーケース族、アンデース族、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部のトゥロニイー族 ''[[w:Turoni|Turoni]]'' は、トゥロネース族 ''[[wikt:en:Turones#Latin|Turonēs]]'' ともいう。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:二つ目の下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:Andi#Latin|Andos]]「アンディー族」だが、<br>             ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Glareanus|Glareanus]]'' は、[[wikt:en:Andes#Latin|Andēs]]「アンデース族」と修正提案し、<br>             これは別名「アンデカーウィー族」''[[wikt:en:Andecavi#Latin|Andecāvī]]'' ともいう。)</span> *reliquosque omnes, qui [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceanum]] [[wikt:en:adtingunt|adtingunt]], [[wikt:en:adiungit|adiungit]]; **および<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;">〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>に接するほかの全部族を、加盟させる。 *omnium [[wikt:en:consensus#Latin|consensu]] **すべての者たちの同意により、 *ad eum [[wikt:en:defertur|defertur]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]]. **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>に<small>(諸部族の)</small>軍勢指揮権が譲り渡される。 :  *<!--❼--><sup>(7)</sup> Qua [[wikt:en:oblatus#Latin|oblata]] [[wikt:en:potestas#Latin|potestate]] **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>その権限が任されると、 *omnibus his civitatibus [[wikt:en:obses#Latin|obsides]] [[wikt:en:imperat|imperat]], **これらすべての部族に人質<small>(の供出)</small>を命令して、 *[[wikt:en:certus#Latin|certum]] numerum [[wikt:en:miles#Latin|militum]] ad se celeriter [[wikt:en:adduci#Latin|adduci]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]], **兵の一定の数が自分のもとへ速やかに動員されることを命じる。 :  *<!--❽--><sup>(8)</sup> [[wikt:en:arma#Latin|armorum]] [[wikt:en:quantum#Latin|quantum]] [[wikt:en:quisque#Latin|quaeque]] civitas [[wikt:en:domi#Latin|domi]] [[wikt:en:quisque#Latin|quodque]] ante tempus [[wikt:en:efficiat|efficiat]], [[wikt:en:constituit#Latin|constituit]]; **おのおのの部族が本国で、武器のどれほどをその時期の前に生産するかを、決定した。 *in primis [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatui]] [[wikt:en:studet|studet]]. **とりわけ、[[w:騎兵|騎兵隊]]を熱心に求めた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾--><sup>(9)</sup> Summae diligentiae summam [[wikt:en:imperium#Latin|imperii]] [[wikt:en:severitas#Latin|severitatem]] addit; **<small></small>(ウェルキンゲトリークスは)最高の入念さに、命令の最高の厳格さを付け加える。 *magnitudine [[wikt:en:supplicium#Latin|supplicii]] [[wikt:en:dubitans#Latin|dubitantes]] cogit. **重大な刑罰をふんぎりが付かぬ者たちへ強いる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❿--><sup>(10)</sup> Nam maiore commisso delicto <u>igni</u> atque omnibus tormentis necat, **すなわち、より重大な違反を犯したら、火とあらゆる拷問によって誅殺した。 *leviore de causa auribus desectis aut singulis effossis oculis domum remittit, **より軽微な場合については、両耳を切り取り、あるいは眼を一つずつ繰り抜いて、郷里へ送還する。 *ut sint reliquis documento et magnitudine poenae perterreant alios. **ほかの者たちへの警告となり、懲罰の重大さが別の者たちを畏怖させるようにである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===5節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/5節]] {{進捗|00%|2025-12-14}}</span> ;ビトゥリゲース族が、ガッリア同盟軍に寝返る :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> His [[wikt:en:supplicium#Latin|suppliciis]] celeriter [[wikt:en:coactus#Latin|coacto]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]], **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>これらの刑罰により速やかに軍隊を徴集して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「軍隊」と訳される [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitus]] には「鍛えられて規律がある」という意味合いがあり、<br>    これまでカエサルがガッリア人の軍勢をこのように表現したことはまれであった。)</span> *[[wikt:en:Lucterius#Latin|Lucterium]] [[wikt:en:Cadurcus#Latin|Cadurcum]], [[wikt:en:summus#Latin|summae]] hominem [[wikt:en:audacia#Latin|audaciae]], **この上なく豪胆な人物であるカドゥルキー族のルクテリウスを *cum parte [[wikt:en:copiarum#Noun_2|copiarum]] in [[wikt:en:Ruteni#Latin|Rutenos]] [[wikt:en:mittit|mittit]]; **軍勢の一部とともにルテーニー族のところに遣わす。 *ipse in [[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]] [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]. **<small>(ウェルキンゲトリークス)</small>自身はビトゥリゲース族のところに出発する。 :  ;   ビトゥリゲース族が、ハエドゥイー族に、対ウェルキンゲトリークスのための援兵を依頼 *<!--❷--><sup>(2)</sup> Eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>の到来により、 *[[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]] ad [[wikt:en:Aeduos|Haeduos]], quorum erant in [[wikt:en:fides#Latin|fide]], **ビトゥリゲース族は、彼らが庇護下にあった[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]のもとへ、 *[[wikt:en:legatus#Latin|legatos]] [[wikt:en:mittunt|mittunt]] [[wikt:en:subsidium#Latin|subsidium]] [[wikt:en:rogatum#Verb|rogatum]], **使節たちを、<small>(ハエドゥイー族からの)</small>援兵を依頼するために派遣する。 *[[wikt:en:quo#Adverb|quo]] [[wikt:en:facile#Latin|facilius]] hostium copias [[wikt:en:sustinere|sustinere]] [[wikt:en:possint|possint]]. **それにより、敵の軍勢をより容易に持ちこたえることができるようにということであった。 :  ;   ハエドゥイー族が、ビトゥリゲース族に対して援兵を派兵 *<!--❸--><sup>(3)</sup> [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]] de [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] [[wikt:en:legatus#Latin|legatorum]], quos Caesar ad [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:reliquerat|reliquerat]], **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]は、カエサルが軍隊のもとへ残していた<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レーガートゥス</rt><rp>)</rp></ruby>たちの助言により、 *copias [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]] [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:subsidium#Latin|subsidio]] [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigibus]] [[wikt:en:mittunt|mittunt]]. **[[w:騎兵|騎兵隊]]と[[w:歩兵|歩兵隊]]の軍勢をビトゥリゲース族に対する援兵として派遣する。 :  ;   ハエドゥイー族の援兵が、ビトゥリゲース族の寝返りを怖れて、途中で逃げ帰ってしまう *<!--❹--><sup>(4)</sup> Qui cum ad flumen [[wikt:en:Liger#Latin|Ligerim]] [[wikt:en:venissent|venissent]], quod [[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]] ab [[wikt:en:Aeduis|Haeduis]] [[wikt:en:dividit#Latin|dividit]], **その者たち<small>〔援兵〕</small>は、ビトゥリゲース族を[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]から分け隔てるリゲル川のたもとへやって来たときに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:リゲル川 [[w:la:Liger|Liger]] は、現在の[[w:ロワール川|ロワール川]]。<br>    本書に登場するビトゥリゲース・クビ族 ''[[w:en:Bituriges Cubi|Bituriges Cubi]]'' は、<br>     ロワール川西岸の[[w:シェール県|シェール県]]の辺りに居住していた。<br>    対して、[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]は、<br>     ロワール川東岸の[[w:ニエーヴル県|ニエーヴル県]]の辺りに居住していた。)</span> [[画像:Map of Eduens people-fr.svg|thumb|right|250px|[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]を軸とするガッリアの合従連衡(<small>フランス語表記</small>)。赤い部分がハエドゥイー族(Eduens)、桃色・茶色の部分が同盟部族、灰色の部分が敵対する[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]](Arvernes)とセクアニ族(Sequanes)の領域である。茶色のビトゥリゲース族(Bituriges)と赤いハエドゥイー族(Eduens)の境界に沿ってリゲル川([[w:ロワール川|ロワール川]])が流れていることが見て取れる。川の西岸はビトゥリゲース族とアルウェルニー族の勢力圏になっている。]] *paucos dies ibi [[wikt:en:moratus#Participle|morati]] **わずかな日々をそこでぐずぐずして、 *neque flumen [[wikt:en:transire#Latin|transire]] [[wikt:en:ausus#Participle|ausi]] [[wikt:en:domus#Latin|domum]] [[wikt:en:revertuntur|revertuntur]] **川をあえて渡らずに、故国に引き返す。 :  *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:legatus#Latin|legatis]]<nowiki>que</nowiki> nostris [[wikt:en:renuntiant|renuntiant]] **<small>(ハエドゥイー族の援兵たちが)</small>我が方<small>〔ローマ方〕</small>の<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レーガートゥス</rt><rp>)</rp></ruby>たちに報告したことには、 *se [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigum]] [[wikt:en:perfidia#Latin|perfidiam]] [[wikt:en:veritus#Latin|veritos]] [[wikt:en:revertisse|revertisse]], **自分たち<small>〔援兵〕</small>は、ビトゥリゲース族の寝返りを恐れて引き返した。 *quibus id [[wikt:en:consilium#Latin|consilii]] fuisse [[wikt:en:cognoverint|cognoverint]], **彼らには、以下のような謀計があったことを探知したのだ。 *ut, si flumen [[wikt:en:transissent#Latin|transissent]], una ex parte ipsi, altera [[wikt:en:Arverni#Latin|Arverni]] se [[wikt:en:circumsisterent|circumsisterent]]. **もし川を渡ったら、一方から<small>(ビトゥリゲース族)</small>自身が、他方から[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]が自分たちを包囲するというものだ、と。 :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> Id ea<span style="background-color:#ffa;">[[wikt:la:-ne|ne]]</span> de causa, quam [[wikt:en:legatus#Latin|legatis]] <u>pronuntiarunt</u>, **そのことは<small>(援兵たちが)</small><ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レーガートゥス</rt><rp>)</rp></ruby>たちに報告した理由によって<small>(なしたのか?)</small> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:-ne#Latin|-ne]] ~ [[wikt:en:an#Latin|an]] …;~であるか、あるいは…であるか。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:pronuntiarunt|pronuntiarunt]]<sub>&nbsp;(直接法・完了形)</sub> は古い印刷本 ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|edd.vett.]]'' の記述で、<br>        &alpha;系写本では [[wikt:en:pronuntiarint|pronuntiarint]]<sub>&nbsp;(接続法・完了形)</sub> だが、<br>        &beta;系写本では [[wikt:en:pronuntiaverint|pronuntia<u>ve</u>rint]]<sub>&nbsp;(接続法・完了形)</sub> となっている。)</span> *<span style="background-color:#ffa;">[[wikt:la:an|an]]</span> [[wikt:en:perfidia#Latin|perfidia]] [[wikt:en:adductus#Latin|adducti]] [[wikt:en:fecerint|fecerint]], **あるいは<small>(ビドゥリゲース族の)</small>寝返りに動かされて、なしたのか? *[[wikt:en:quod#Conjunction|quod]] [[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] nobis [[wikt:en:constat#Latin|constat]], **我々<small>〔ローマ人〕</small>には何ら定かではないので、 *non [[wikt:en:videtur|videtur]] pro [[wikt:en:certus#Latin|certo]] esse <u>proponendum</u>. **確言するべきであるとは思われない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ pro certo ponere;~を確かであると主張する)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:proponendum|<u>pro</u>ponendum]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:ponendum|ponendum]] となっている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ビトゥリゲース族が、ローマ人やハエドゥイー族から離反して、アルウェルニー族と同盟してしまう *<!--❼--><sup>(7)</sup> [[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]] eorum [[wikt:en:discessus#Noun|discessu]] **ビトゥリゲース族は、彼ら<small>〔援兵〕</small>の撤収により、 *[[wikt:en:statim#Latin|statim]] <u>se</u> cum [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernis]] <u>coniunguntur</u>. **ただちに[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]と<small>(同盟を)</small>結んだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:iunguntur|iunguntur]] だが、<br>         &beta;系写本では se ~ [[wikt:en:coniungunt|coniungunt]] となっている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===6節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/6節]] {{進捗|00%|2025-12-15}}</span> [[画像:Warsaw Royal Castle GM (12).JPG|thumb|right|200px|[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の立像([[w:ワルシャワ歴史地区|ワルシャワ王宮]])。彼は首都の騒乱を鎮めるために単独の[[w:執政官|執政官]]として大権を与えられ、イタリアの徴兵権を得た。[[w:三頭政治|三頭政治]]後のこの混乱期に、彼はカエサルの政敵たちからこぞって支持されたが、危機に瀕していたカエサルを打倒する絶好の機会を見送った。これは重大な逸機であり、数年後にポンペイウスにとって致命的な結果をもたらすことになる。]] ;諸軍団と分断されて苦慮するカエサル :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> His rebus in Italiam Caesari [[wikt:en:nuntiatus#Latin|nuntiatis]], **これらの事情がイタリアにいるカエサルへ知らされると、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ここでいうイタリアとは、<br>    カエサルの属州[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことである。)</span> *cum iam ille [[wikt:en:urbanus#Latin|urbanas]] res [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:Gnaei#Latin|Gnaei]]<sub>&nbsp;([[wikt:en:Cn.#Latin|Cn.]])</sub> [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompei]] [[wikt:en:commodior#Latin|commodiorem]] in [[wikt:en:status#Noun_11|statum]] [[wikt:en:pervenisse#Latin|pervenisse]] [[wikt:en:intellegeret|intellegeret]], **彼は、もはや都<small>〔[[w:ローマ|ローマ市]]〕</small>の事態は[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の果断さによってより相応な状態に至ったと認識したので、 *in [[wikt:en:Gallia_transalpina#Latin|Transalpinam Galliam]] [[wikt:en:profectus#Latin|profectus]] est. **ガッリア・トラーンサルピーナ<small>〔アルプスの向こう側のガッリア〕</small>に出発した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#1節|1節]]②項で言及された Galliam Transalpinam は<br>    アルプスの西側「長髪のガッリア」全般を指すと思われるが、<br>    ここではどちらかといえば<br>    ガッリア南部のローマ属州ガッリア・トラーンサルピーナ<br>    すなわち後の[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・ナルボーネーンスィス]]を指す。)</span> :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:eo#Adverb|Eo]] cum [[wikt:en:venisset|venisset]], **<small>(カエサルが)</small>そこに来たときに、 *magna [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultate]] [[wikt:en:adficiebatur|adficiebatur]], qua [[wikt:en:ratio#Latin|ratione]] ad [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:pervenire#Latin|pervenire]] [[wikt:en:posset#Latin|posset]]. **どのような方策で軍隊のもとへ到達することができるか、という大きな困難に苦悩させられていた。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Nam, si [[wikt:en:legio#Latin|legiones]] in [[wikt:en:provincia#Latin|provinciam]] [[wikt:en:arcesseret|arcesseret]], **なぜなら、もし、諸[[w:ローマ軍団|軍団]]を属州<small>〔ガッリア・トラーンサルピーナ〕</small>に呼び寄せるのならば、 *se [[wikt:en:absens#Latin|absente]] in [[wikt:en:iter#Latin|itinere]] [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimicaturus#Latin|dimicaturas]] [[wikt:en:intellegebat|intellegebat]]; **自分<small>〔カエサル〕</small>が不在のままで、行軍中に戦闘を闘うことになるであろうと理解していた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹--><sup>(4)</sup> si ipse ad exercitum [[wikt:en:contenderet|contenderet]], **もし<small>(カエサル)</small>自身が<small>(大部隊の護衛なしで)</small>軍隊のもとへ急いで行くのならば、 *<u>ne</u> iis <u>quidem</u> eo tempore qui quieti [[wikt:en:viderentur|viderentur]], **そのときには、中立を保っていると見られる者たちでさえも、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:iis#Latin|iis]] は&beta;系写本の記述で、&alpha;系写本では [[wikt:en:his#Latin|his]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quietus#Latin|quietus, quieti]]「平和的な、中立的な」)</span> *suam [[wikt:en:salus#Latin|salutem]] [[wikt:en:recte#Latin|recte]] [[wikt:en:committi|committi]] [[wikt:en:videbat|videbat]]. **自分の身の安全を良く託されるとは思えなかったのだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:前年まで、すなわち第6巻までの戦争は主としてガッリア北部・中部などで闘われていたので、<br>    [[ガリア戦記 第6巻#44節|第6巻44節]]で既述のように、ローマ諸軍団はガッリア北部・中部周辺に冬営させられていた。<br>    今回は軍団が駐留していないガッリア中南部を中心に反乱が起こったので、<br>    カエサルと諸軍団は分断された。<br>    そのため、カエサルが大部隊の護衛なしで北上すれば、<br>    同盟部族にさえ寝首を掻かれる怖れがあったのである。) <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===7節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/7節]] {{進捗|00%|2025-12-19}}</span> ;ルクテリウスとカエサルのナルボーをめぐる駆け引き [[画像:Narbonne_panorama.jpg|thumb|right|300px|'''ナルボー'''(Narbo)すなわち現在の[[w:ナルボンヌ|ナルボンヌ市]](Narbonne)の街並み。ローマ人が[[w:ドミティア街道|ドミティア街道]]の拠点として植民市'''コロニア・ナルボー・マルティウス'''(Colonia Narbo Martius)を建設し、後には[[w:ローマ内戦 (紀元前49年-紀元前45年)|ローマ内乱]]のときにもカエサル派の根拠地となった。その重要性から帝政期には州都に昇格し、[[w:属州|属州]]名も[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・ナルボネンスィス]]に改められたほどである。]] [[画像:Via_domitia_map600x600_(1).png|thumb|right|200px|[[w:ドミティア街道|ドミティア街道]](Via Domitia)の経路。ローマ人によってイタリアと[[w:ヒスパニア|ヒスパーニア]]を結ぶ重要な街道として整備された。本節でカエサル側の軍勢が往復したのもこの街道である。]] :  ;   カドゥルキー族のルクテリウスが、ルテーニー族を同盟に引き入れる *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:interim#Latin|Interim]] [[wikt:en:Lucterius#Latin|Lucterius]] [[wikt:en:Cadurcus#Latin|Cadurcus]] **その間に、カドゥルキー族のルクテリウスが *in [[wikt:en:Ruteni#Latin|Rutenos]] [[wikt:en:missus#Participle|missus]] **ルテーニー族のところに遣わされて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#5節|5節]]の冒頭で述べられた。<br>    ルテーニー族 ''[[w:en:Ruteni|Ruteni]]'' は現在の[[w:アヴェロン県|アヴェロン県]]の<br>    [[w:ロデーズ|ロデーズ]]辺りにいたとされる。)</span> *eam [[wikt:en:civitas#Latin|civitatem]] [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernis]] [[wikt:en:conciliat|conciliat]]. **その部族に[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]との仲を取り持つ。 :  ;   ルクテリウスが、ローマ属州内の拠点都市ナルボーを目指す *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:progressus#Participle|Progressus]] in [[wikt:en:Nitiobriges#Latin|Nitiobriges]] et [[wikt:en:Gabali#Latin|Gabalos]] **<small>(彼は)</small>ニティオブリゲース族とガバリー族のところに進んで行き、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ニティオブリゲース族<br>     またはニティオブロゲース族 ''[[w:en:Nitiobroges|Nitiobroges]]'' は<br>     現在の[[w:ロット=エ=ガロンヌ県|ロット=エ=ガロンヌ県]][[w:アジャン|アジャン]]辺り、<br>    ガバリー族 ''[[w:en:Gabali|Gabali]]'' は現在の[[w:ロゼール県|ロゼール県]]辺りにいたらしい。)</span> *ab [[wikt:en:uterque#Latin|utrisque]] [[wikt:en:obses#Latin|obsides]] [[wikt:en:accipit|accipit]] **双方から人質たちを受け取って、 *et, magna [[wikt:en:coactus#Latin|coacta]] [[wikt:en:manus#Latin|manu]], **多くの手勢を徴集すると、 *in [[wikt:en:provincia#Latin|provinciam]] [[wikt:en:Narbo#Latin|Narbonem]] [[wikt:en:versus#Latin|versus]] [[wikt:en:eruptio#Latin|eruptionem]] facere [[wikt:en:contendit|contendit]]. **<small>(ローマ人の)</small>[[w:属州|属州]]内のナルボーに向かって出撃することを急ぐ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ナルボー [[w:la:Narbo|Narbo]] は、ローマ人が建設した地中海岸の植民市で、<br>    ヒスパーニアとイタリアを結ぶ拠点であった。<br>    現在の[[w:ナルボンヌ|ナルボンヌ]]。)</span> :  ;   カエサルもナルボーを目指す *<!--❸--><sup>(3)</sup> Qua re [[wikt:en:untiatus#Latin|nuntiata]] **その事を報告されると、 *Caesar omnibus [[wikt:en:consilium#Latin|consiliis]] [[wikt:en:antevertendus#Latin|antevertendum]] <span style="color:#009900;font-size:8pt;">(esse)</span> [[wikt:en:existimavit|existimavit]], ut [[wikt:en:Narbo#Latin|Narbonem]] [[wikt:en:proficisceretur|proficisceretur]]. **カエサルは、ナルボーに出発することを、あらゆる計画に先立ってするべきであると考えた。 :  *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:eo#Adverb|Eo]] cum [[wikt:en:venisset|venisset]], **<small>(カエサルは)</small>そこへやって来ると、 *[[wikt:en:timens#Latin|timentes]] [[wikt:en:confirmat#Latin|confirmat]], **<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>ている者たちを元気付けて、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidia]] **守備隊を *in [[wikt:en:Ruteni#Latin|Rutenis]] [[wikt:en:provincialis#Latin|provincialibus]], [[wikt:en:Volcae#Latin|Volcis]] [[wikt:en:Arecomici#Latin|Arecomicis]], [[wikt:en:Tolosates#Latin|Tolosatibus]] **属州側のルテーニー族、[[w:ウォルカエ族|ウォルカエ]]・アレコミキー族、トローサーテース族<small>(らの領内)</small>に、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:上述のように、属州外の<u>ルテーニー族</u>は[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]と結んでいる。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ウォルカエ族|ウォルカエ族]]は、西側に住むテクトサゲース族 ''[[w:en:Tectosages|Tectosages]]'' と<br>            東側に住むアレコミキー族 ''[[w:en:Arecomici|Arecomici]]'' の2支族に分かれていた。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:トローサーテース族 ''[[w:fr:Tolosates|Tolosates]]'' は、ウォルカエ・テクトサゲース族の分派とされ、<br>     現在の[[w:トゥールーズ|トゥールーズ]]の近くにいたと考えられている。)</span> *[[wikt:en:circum#Preposition|circum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Narbo#Latin|Narbonem]], quae [[wikt:en:locum#Latin|loca]] hostibus erant [[wikt:en:finitimus#Latin|finitima]], **および敵方に隣接した地である[[w:ナルボンヌ|ナルボー]]周辺に *[[wikt:en:constituit#Latin|constituit]]; **駐留させる。 :  *<!--❺--><sup>(5)</sup> partem [[wikt:en:copiae#Noun_2|copiarum]] ex [[wikt:en:provincia#Latin|provincia]] **属州<small>〔ガッリア・トラーンサルピーナ〕</small>からの軍勢の一部、 *[[wikt:en:supplementum#Latin|supplementum]]<nowiki>que</nowiki>, quod ex Italia [[wikt:en:adduxerat|adduxerat]], **およびイタリアから率いて来た補充兵を **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:後者の補充兵 supplementum は、[[#1節|1節]]で既述のように、<br>    [[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]で徴募された軍団兵であろう。)</span> *in [[wikt:en:Helvii#Latin|Helvios]], qui fines [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernorum]] [[wikt:en:contingunt|contingunt]], **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の領土に接しているヘルウィイー族のところに *[[wikt:en:convenire#Latin|convenire]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]]. **集結することを命じる。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===8節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/8節]] {{進捗|00%|2026-01-03}}</span> [[画像:Carte-cevennes-france.png|thumb|right|200px|フランスにおける[[w:中央高地 (フランス)|中央高地]](Massif Central)とセヴェンヌ山地(Cévennes)の位置]] [[画像:Col_de_legal.jpeg|thumb|right|200px|[[w:雪|雪]]に覆われた[[w:オーヴェルニュ地域圏|オーヴェルニュ高地]]。オーヴェルニュ(Auvergne)の名は[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]](Arverni)に由来する。]] [[画像:Causse_Mejean_Evening.jpg|thumb|right|200px|城壁のように続くケウェンナ(セヴェンヌ)山地の断崖]] [[画像:France_Massif_central.jpg|thumb|right|200px|[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の勢力圏であった[[w:中央高地 (フランス)|中央高地]](Massif Central)の領域(着色部分)。平野の多いフランスにおいて山塊としてそびえ立つ。]] :  ;カエサルがケウェンナ山地を越えてアルウェルニー族の領内へ突入 *<!--❶--><sup>(1)</sup> His rebus [[wikt:en:comparatus#Latin|comparatis]], **これらの事が整えられて、 *[[wikt:en:repressus#Latin|represso]] iam [[wikt:en:Lucterius#Latin|Lucterio]] et [[wikt:en:remotus#Latin|remoto]], **<small>(カドゥルキー族の)</small>ルクテリウスはすでに押し留められ、遠ざけられた。 *quod [[wikt:en:intrare#Latin|intrare]] intra [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidia]] [[wikt:en:periculosus#Latin|periculosum]] [[wikt:en:putabat|putabat]], **──というのは<small>(ローマ人の)</small>守備の範囲内に踏み込むことは危険なことであると<small>(ルクテリウスが)</small>見なしていたからであるが、── *in [[wikt:en:Helvii#Latin|Helvios]] [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]. **<small>(そこで、カエサルは)</small>ヘルウィイー族のところに出発する。 :  ;   カエサルが、アルウェルニー族の要害ケウェンナ山を越える *<!--❷--><sup>(2)</sup> <u>Etsi</u> mons <u>Cevenna</u>, qui [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernos]] ab [[wikt:en:Helvii#Latin|Helviis]] [[wikt:en:discludit|discludit]], **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]をヘルウィイー族から隔てている<u>ケウェンナ山</u>は、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:山の名は写本によって Cebenna または Cevenna となっており、<br>     [[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリーニウス]]が記した [[wikt:en:Cebenna#Latin|Cebenna]] がガリア語に近いようである。<br>    現在名はセヴェンヌ山地 Cévennes と呼ばれ、<br>     [[w:中央高地 (フランス)|フランス中央高地]](Massif Central)の南東部にそそり立っている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:etsi#Latin|etsi]] ~ [[wikt:en:tamen#Latin|tamen]] …「~としても、にもかかわらず…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:mons#Latin|mons]] は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> *[[wikt:en:durissimus#Latin|durissimo]] tempore anni **最も厳しい時季に *[[wikt:en:altissimus#Latin|altissima]] [[wikt:en:nix#Latin|nive]] iter [[wikt:en:impediebat|impediebat]], **豪[[w:雪|雪]]によって道を閉ざしていたのであるが、 *<u>tamen</u> [[wikt:en:discussus#Latin|discussa]] [[wikt:en:nix#Latin|nive]] sex in [[wikt:en:altitudo#Latin|altitudinem]] [[wikt:en:pes#Latin|pedum]] **にもかかわらず<small>(カエサル勢は)</small>深さ6<u>ペース</u>の雪を粉砕して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ペース|ペース]]は約29.6cmで、6ペースは約1.8メートル弱。)</span> *atque ita [[wikt:en:via#Latin|viis]] [[wikt:en:patefactus#Latin|patefactis]] [[wikt:en:summus#Latin|summo]] [[wikt:en:miles#Latin|militum]] <u>sudore</u> **このように兵士たちの最大の努力によって道が開かれて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:sudor#Latin|sudore]]「汗」だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:labor#Latin|labore]]「労苦」 となっている。)</span> *ad fines [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernorum]] [[wikt:en:pervenit#Latin|pervenit]]. **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の領土へ到達した。 :  ;   アルウェルニー族が、カエサルの奇襲に周章狼狽する *<!--❸--><sup>(3)</sup> Quibus [[wikt:en:oppressus#Latin|oppressis]] [[wikt:en:inopinans#Latin|inopinantibus]], **<small>(アルウェルニー族は)</small>彼らに対する<small>(カエサルの)</small>攻撃を予期していなかったが、 *quod se <u>Cevenna</u> ut [[wikt:en:murus#Latin|muro]] [[wikt:en:munitus#Latin|munitos]] [[wikt:en:existimabant|existimabant]], **──というのは、自分たちは<u>ケウェンナ</u>を壁として防御されていると考えていたからであり、 *ac <u>ne</u> [[wikt:en:singularis#Latin|singulari]] <u>quidem</u> [[wikt:en:umquam#Latin|umquam]] homini eo tempore anni [[wikt:en:semita#Latin|semitae]] [[wikt:en:patuerant|patuerant]], **かつ、その時季には、個人にとってさえも、小道はかつて開かれていなかったからであるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> *[[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] [[wikt:en:imperat|imperat]], **<small>(カエサルは)</small>騎兵たちに命令する。 *ut, [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] [[wikt:en:late#Latin|latissime]] [[wikt:en:possint|possint]], [[wikt:en:vagentur|vagentur]] **できるだけ広く動き回り、 *et [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] maximum hostibus [[wikt:en:terror#Latin|terrorem]] [[wikt:en:inferant|inferant]]. **敵たちに最大限の恐怖を引き起こすように、と。 :  ;   ウェルキンゲトリークスが、ビトゥリゲース族のもとから軍勢を取って返す *<!--❹--><sup>(4)</sup> Celeriter haec [[wikt:en:fama#Latin|fama]] ac <u>nuntiis</u> **これらのことは速やかに風評や伝令たちによって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:nuntii#Latin|nuntii]] だが、<br>         ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Manutius|Manutius]]'' が [[wikt:en:nuntiis#Etymology_1|nuntiis]] と修正提案している。)</span> *ad [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorigem]] [[wikt:en:perferuntur|perferuntur]]; **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]のもとへ報知される。 *quem [[wikt:en:perterritus#Latin|perterriti]] omnes [[wikt:en:Arverni#Latin|Arverni]] [[wikt:en:circumsistunt|circumsistunt]] atque [[wikt:en:obsecrant|obsecrant]], **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>を、脅かされている[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の皆が取り巻いて、嘆願する。 *ut suis [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunis]] [[wikt:en:consulat#Latin|consulat]], **自分たち<small>〔アルウェルニー族〕</small>の境遇に配慮してくれるように、 *<u>neve</u> ab hostibus <u>diripiantur</u>, **自分たち<small>〔アルウェルニー族〕</small>が敵<small>〔ローマ人〕</small>によって略奪されることを許容しないように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:この行は、&alpha;系写本では [[wikt:en:neve#Latin|neve]] ab hostibus [[wikt:en:diripiantur|diripiantur]] <br>         &beta;系写本では [[wikt:en:neu#Latin|neu]] se ab hostibus [[wikt:en:diripi|diripi]] [[wikt:en:patiatur|patiatur]] となっている。)</span> *[[wikt:en:praesertim#Latin|praesertim]] cum [[wikt:en:videat|videat]] [[wikt:en:omnis#Latin|omne]] ad se bellum [[wikt:en:translatus#Participle|translatum]]. **とりわけ、すべての戦争が自分たちへ向けられると<small>(彼が)</small>見なしているのであるから **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:praesertim cum ~;とりわけ~であるから)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺--><sup>(5)</sup> Quorum ille [[wikt:en:prex#Latin|precibus]] [[wikt:en:permotus#Latin|permotus]] **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>は、その者たちの懇願に揺り動かされて、 *[[wikt:en:castra#Latin|castra]] ex [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigibus]] [[wikt:en:movet|movet]] in [[wikt:en:Arverni#Latin|Arveruos]] [[wikt:en:versus#Latin|versus]]. **陣営をビトゥリゲース族のところから[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]のところに向けて行軍する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:castra movet 「陣営を動かす」=「行軍する」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:現在の[[w:ブールジュ|ブールジュ]]辺りから[[w:クレルモン=フェラン|クレルモン=フェラン]]辺りに南下したようである。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===9節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/9節]] {{進捗|00%|2026-01-12}}</span> ;カエサルが北上して諸軍団と合流するが、同盟軍はゴルゴビナ攻略をめざす :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> At Caesar, [[wikt:en:biduum#Latin|biduum]] in his locis [[wikt:en:moratus#Participle|moratus]], **それに対して、カエサルは2日間、この地に留まった。 *quod haec de [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorige]] usu ventura [[wikt:en:opinio#Latin|opinione]] [[wikt:en:praeceperat|praeceperat]], **──というのは、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]についてこれ<small>〔陣営の移動〕</small>が起こると予想をしていたからだが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:usu venire 「起こる」→&nbsp; usu [[wikt:en:venturus#Latin|ventūra]] (esse) 「起こるであろう」)</span> *per causam [[wikt:en:supplementum#Latin|supplementi]] [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cogendus#Latin|cogendi]] **補充兵と騎兵隊を徴集するためという口実のもとに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:per causam 「口実のもとに」)</span> *ab [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] [[wikt:en:discedit|discedit]]; **軍隊から離れる。 :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:Brutus#Latin|Brutum]] [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentem]] his copiis [[wikt:en:praeficit|praeficit]]; **<small>(カエサルは)</small><u>青年ブルートゥス</u>にこの軍勢を指揮させる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:青年ブルートゥスとは、<br>    [[w:デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス|デキムス・ブルートゥス]](<small>[[w:la:Decimus_Iunius_Brutus_Albinus|Decimus Iunius Brutus Albinus]]</small>)のことで、<br>    [[ガリア戦記 第3巻#14節|第3巻14節]]でカエサルの艦隊を指揮した。)</span> *hunc [[wikt:en:monet#Latin|monet]], ut in omnes partes [[wikt:en:eques#Latin|equites]] quam [[wikt:en:late#Latin|latissime]] [[wikt:en:pervagentur|pervagentur]]: **彼には、[[w:騎兵|騎兵]]たちがあらゆる方面にできるだけ広く駆け回るようにと、忠告する。 *<u>daturum</u> se <u>operam</u>, ne longius [[wikt:en:triduum#Latin|triduo]] ab [[wikt:en:castra#Latin|castris]] [[wikt:en:absit#Latin|absit]]. **自分<small>〔カエサル〕</small>は、3日間より長く陣営から離れないように、努力をするであろう、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:opera#Latin|operam]] dare 「努力をする」→&nbsp; operam [[wikt:en:daturus#Latin|datūrum]] (esse) 「努力をするであろう」)</span> [[画像:Image-Vienne-Cropped.jpg|thumb|right|300px|'''ウィエンナ'''(Vienna)すなわち現在のヴィエンヌ(Vienne)。ロダヌス川(現[[w:ローヌ川|ローヌ川]])のほとりにある当地は、南仏[[w:プロヴァンス|プロヴァンス地方]]と北仏[[w:ブルゴーニュ地域圏|ブルゴーニュ地方]]を結ぶ交通の要衝として、古代ローマ時代から栄え、今もローマ時代の遺跡が多く残る。]] :  ;   カエサルが、急いでウィエンナへ北進する *<!--❸--><sup>(3)</sup> His [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] rebus, **これらの事を決定すると、 *<u>omnibus</u> suis [[wikt:en:inopinans#Latin|inopinantibus]], **配下の皆が予期しないほど、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:omnibus は &beta;系写本の記述で、<br>         &alpha;系写本にはない。)</span> *quam [[wikt:en:maximus#Latin|maximis]] potest [[wikt:en:iter#Latin|itineribus]], **できるかぎりの強行軍で、 *[[wikt:en:Vienna#Etymology_1|Viennam]] [[wikt:en:pervenit#Latin|pervenit]]. **<u>ウィエンナ</u>に到着する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ウィエンナ [[w:la:Vienna|Vienna]] は、<br>     現在の[[w:ヴィエンヌ (イゼール県)|ヴィエンヌ]] ''[[w:en:Vienne, Isère|Vienne]]'')</span> :  ;   カエサルが、ハエドゥイー族領を抜けて、2個軍団が冬営するリンゴネース族領へ向けて北上する *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:ibi#Latin|Ibi]] [[wikt:en:nactus#Latin|nactus]] [[wikt:en:recens#Latin|recentem]] [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatum]], quem [[wikt:en:multus#Latin|multis]] ante diebus eo [[wikt:en:praemiserat|praemiserat]], **そこで、何日も前にそこに先遣していたまだ新兵の騎兵隊を得て、 [[画像:Langres_FR_(march_2008).jpg|thumb|right|300px|リンゴネース族(Lingones)の名を残す[[w:ラングル|ラングル]](Langres)の街の雪景色]] *neque [[wikt:en:diurnus#Latin|diurno]] neque [[wikt:en:nocturnus#Latin|nocturno]] itinere [[wikt:en:intermissus#Latin|intermisso]] **昼間も夜間も行軍を中断せずに、 *per fines [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduorum]] **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の領土を通って、 *in [[wikt:en:Lingones#Latin|Lingones]] [[wikt:en:contendit|contendit]], **<u>リンゴネース族のところ</u>に急いだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:リンゴネース族 [[w:la:Lingones|Lingones]] の首邑は<br>     現在の[[w:ラングル|ラングル]] ''[[w:en:Langres|Langres]]'' で、<br>     ローマ時代には [[w:la:Andematunnum|Andematunnum]] と呼ばれたが、<br>    ''[[wikt:fr:Lingones|Lingones]]'' の転訛が ''[[wikt:fr:Langres|Langres]]'' である。)</span> *[[wikt:en:ubi#Latin|ubi]] [[wikt:en:duo#Latin|duae]] [[wikt:en:legio#Latin|legiones]] [[wikt:en:hiemabant|hiemabant]], **そこには、2個[[w:ローマ軍団|軍団]]が冬営していた。 *ut, si [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] etiam de sua [[wikt:en:salus#Latin|salute]] ab [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:iniretur|iniretur]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilii]], [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] [[wikt:en:praecurreret|praecurreret]]. **もし<small>(カエサル)</small>自らの安全についてさえ、ハエドゥイー族により何らかの謀計が始められても、速やかに凌駕するように。 :  ;   カエサルが、リンゴネース族領の軍団冬営地へ到着して、諸軍団へ集結を指令する *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:eo#Adverb|Eo]] cum [[wikt:en:pervenisset|pervenisset]], **<small>(カエサルは)</small>そこへ到着したときに、 *ad reliquas [[wikt:en:legio#Latin|legiones]] [[wikt:en:mittit|mittit]] **残りの軍団のもとへ<small>(伝令を)</small>遣わす。 *<u>prius</u>que omnes in unum locum [[wikt:en:cogit|cogit]], <u>quam</u> de eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernis]] [[wikt:en:nuntiari|nuntiari]] [[wikt:en:posset#Latin|posset]]. **彼の到着について[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]に知らされ得るより早く、総勢が一か所に集結するように、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:priusquam#Latin|prius ~ quam]] …;…より早く~)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ウェルキンゲトリークスが、ボイイー族がいるゴルゴビナの攻略を企図する *<!--❻--><sup>(6)</sup> Hac re [[wikt:en:cognitus#Participle|cognita]], **この事を知ると、 *[[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]] rursus in [[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:reducit|reducit]] **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は再びビトゥリゲース族のところに軍隊を連れ戻して、 *atque [[wikt:en:inde#Latin|inde]] [[wikt:en:profectus#Participle_2|profectus]] Gorgobinam, [[wikt:en:Boii#Latin|Boiorum]] [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidum]], **そこから、[[w:ボイイ族|ボイイー族]]の城塞都市であるゴルゴビナへ出発した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ゴルゴビナ ''[[w:en:Gorgobina|Gorgobina]]'' は、現在の候補地としては、<br>     [[w:ニエーヴル県|ニエーヴル県]]のサン=パリズ=ル=シャテル<small>([[w:en:Saint-Parize-le-Châtel|Saint-Parize-le-Châtel]])</small><br>     [[w:アンドル=エ=ロワール県|アンドル=エ=ロワール県]]のラ・ゲルシュ([[w:en:La Guerche|La Guerche]])<br>    あるいは、[[w:シェール県|シェール県]]のサン=サテュル([[w:fr:Saint-Satur|Saint-Satur]])などが挙げられている。)</span> *quos ibi [[wikt:en:helvetico|Helvetico]] [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:victus#Participle|victos]] **──[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェーティイー族]]の戦闘で打ち負かされた彼らをそこに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ボイイー族はヘルウェーティイー族とともにガッリアに移動して、カエサルに敗れていた。第1巻28節~29節を参照。)</span> *Caesar [[wikt:en:conlocaverat#Latin|conlocaverat]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:adtribuerat#Latin|adtribuerat]], **カエサルは宿営させ、ハエドゥイー族<small>(の庇護)</small>に委ねていたのだが、── *[[wikt:en:oppugnare#Latin|oppugnare]] [[wikt:en:instituit#Latin|instituit]]. **<small>(ウェルキンゲトリークスはゴルゴビナの)</small>攻略を決意した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===10節=== [[画像:Caesar's_campaign_to_Agedincum_in_52BC.png|thumb|right|250px|前節までのカエサルの[[w:ナルボンヌ|ナルボー]]からアゲディンクムへの進路(青線)および[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の進路(赤線)。青字名は親ローマ部族、赤字名は反ローマ部族。カエサルは[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の本拠ゲルゴウィアを突くと見せかけてウェルキンゲトリークスを引き寄せ、その間に[[w:ブルゴーニュ地域圏|ブルゴーニュ]]に冬営していた諸軍団と合流できた。これに対して、ウェルキンゲトリークスはボイイー族を攻めようとする。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/10節]] {{進捗|00%|2026-01-16}}</span> ;カエサルがアゲディンクムを発って、ボイイー族支援に向かう :  ;   カエサルが抱えることになった「大きな困難」とは? *<!--❶--><sup>(1)</sup> Magnam haec res Caesari [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultatem]] ad [[wikt:en:consilium#Latin|consilium]] [[wikt:en:capiendus#Latin|capiendum]] [[wikt:en:adferebat|adferebat]]<!--:-->, **この事態は、カエサルが作戦を立てるためには、大きな困難を引き起こしていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:haec res 「この事態」とは、<br>     ウェルキンゲトリークスが<br>     ハエドゥイー族の庇護下にあったボイイー族を攻めること。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:magnam ~ difficultatem 「大きな困難を」)</span> *si reliquam partem [[wikt:en:hiems#Latin|hiemis]] uno loco [[wikt:en:legio#Latin|legiones]] [[wikt:en:contineret|contineret]], **もし、冬の残りの期間に、諸[[w:ローマ軍団|軍団]]を1か所に留めておくならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:前節で述べられたように、<br>     カエサルはリンゴネース族の軍団冬営地に着いたときに、<br>     諸軍団に1か所に集結するべく伝令を遣わしていた。)</span> *ne, [[wikt:en:stipendiarius#Latin|stipendiariis]] [[wikt:en:Haedui#Latin|Haeduorum]] [[wikt:en:expugnatus#Latin|expugnatis]], [[wikt:en:cunctus#Latin|cuncta]] Gallia [[wikt:en:deficeret|deficeret]], **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の朝貢国が攻略されて、ガッリア全体が背くのではないか? **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「ハエドゥイー族の朝貢国」とは、ボイイー族のこと。)</span> *quod [[wikt:en:nullus#Determiner|nullum]] amicis in eo [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]] <u>videret positum esse</u>; **──というのは、彼<small>〔カエサル〕</small>においては、友邦に対するいかなる守備隊も置かれていないと<small>(ガッリアが)</small>見るからである──。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#写本の系図|&alpha;系写本]]のうち、&chi;系・M・B・S写本などでは [[wikt:en:videret|videret]] [[wikt:en:positus#Latin|positum]] esse 、<br>     &alpha;系写本のうち、写本M・L・Nなどでは [[wikt:en:videretur|videretur]] positum esse 、<br>     &beta;系写本では、positum videret となっている。)</span> *si [[wikt:en:mature#Adverb|maturius]] ex [[wikt:en:hiberna#Noun|hibernis]] [[wikt:en:educeret|educeret]], **もし、尚早に冬営地から<small>(諸軍団を)</small>進発させれば、 *ne ab re [[wikt:en:frumentarius#Latin|frumentaria]] [[wikt:en:durus#Latin|duris]] [[wikt:en:subvectio#Latin|subvectionibus]] [[wikt:en:laboraret|laboraret]]. **<small>(降雪時期の)</small>糧秣供給の厄介な輸送によって苦労するのではないか? :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> <u>Praestare</u> [[wikt:en:visus#Participle|visum]] est tamen omnes [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultates]] [[wikt:en:perpeti#Verb|perpeti]], **しかしながら、あらゆる困難に耐えることの方が<u>優っている</u>ように見える。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:praestare|praestare]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「…よりも~が優る」)</span> *<u>quam</u> [[wikt:en:tantus#Latin|tanta]] [[wikt:en:contumelia#Latin|contumelia]] [[wikt:en:acceptus#Latin|accepta]] omnium suorum [[wikt:en:voluntas#Latin|voluntates]] [[wikt:en:alienare#Latin|alienare]]. **これほどの恥辱を受けて、配下の皆の意欲を遠ざけてしまう<u>よりは</u>。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Itaque [[wikt:en:cohortatus#Latin|cohortatus]] [[wikt:en:Haedui#Latin|Haeduos]] de [[wikt:en:supportandus#Latin|supportando]] [[wikt:en:commeatus#Noun|commeatu]], **こうして、<small>(カエサルは)</small>ハエドゥイー族に軍需物資の輸送について、激励して、 *[[wikt:en:praemittit|praemittit]] ad [[wikt:en:Boii#Latin|Boios]], qui de suo [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:doceant|doceant]] **[[w:ボイイ族|ボイイー族]]のもとへ、<small>(カエサル)</small>自らの到着について知らせるための者たちを先遣して、 *[[wikt:en:hortentur|hortentur]]<nowiki>que</nowiki> ut in [[wikt:en:fides#Latin|fide]] [[wikt:en:maneant|maneant]] atque hostium [[wikt:en:impetus#Latin|impetum]] magno animo [[wikt:en:sustineant|sustineant]]. **<small>(カエサルへの)</small>信義に留まって、敵たちの襲撃に大いなる決意をもって持ちこたえるように、と激励させた。 [[画像:Aqueduc2.jpg|thumb|right|250px|アゲディンクム、すなわちセノネース族(Senones)の名を残す現在の[[w:サンス|サーンス]](Sens)に建てられたローマ時代の[[w:水道橋|水道橋]]遺跡。]] : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹--><sup>(4)</sup> Duabus [[wikt:en:Agedincum#Latin|Agedinci]] legionibus atque [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] [[wikt:en:totus#Latin|totius]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitus]] [[wikt:en:relictus#Latin|relictis]], **アゲディンクムに、2個軍団および軍隊全体の輜重を残すと、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アゲディンクムは敵対するセノネース族の首邑だが、<br>     [[ガリア戦記 第6巻#44節|第6巻44節]]で6個軍団を冬営させていた。<br>     現在の[[w:サンス|サーンス]]。)</span> *ad [[wikt:en:Boii#Latin|Boios]] [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]. **[[w:ボイイ族|ボイイー族]]のもとへ出発した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===11節=== [[画像:France_-_Loiret_-_Montargis_-_Passerelle_vers_l'écluse.JPG|thumb|right|250px|ウェッラウノドゥーヌムの候補地の一つであるモンタルジ(Montargis)の運河沿いの景観。セノネース族の城塞都市ウェッラウノドゥーヌム(Vellaunodunum)が現在のどの地点に当たるのか定説はない。アゲディンクム(現在の[[w:サンス|サーンス]])とケナブム(現在の[[w:オルレアン|オルレアン]])の中間地点であると考えられることから、モンタルジ([[w:en:Montargis|Montargis]])、ボーヌ=ラ=ロランド([[w:en:Beaune-la-Rolande|Beaune-la-Rolande]])やシャトー=ランドン([[w:en:Château-Landon|Château-Landon]])などが候補地に挙げられている。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/11節]] {{進捗|00%|2026-02-02}}</span> ;セノネース族のウェッラウノドゥーヌムを降し、カルヌーテース族のケナブムを攻略 :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:alter#Latin|Altero]] die **<small>(カエサルは出発して)</small>翌日に、 *cum ad [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidum]] [[wikt:en:Senones#Latin|Senonum]] [[wikt:en:Vellaunodunum#Latin|Vellaunodunum]] [[wikt:en:venisset|venisset]], **セノネース族の城塞都市ウェッラウノドゥーヌムへやって来たときに、 *ne [[wikt:en:aliquem|quem]] post se hostem [[wikt:en:relinqueret|relinqueret]], **自らの後方に何らかの敵を残しておかないように、 *[[wikt:en:quo#Latin|quo]] [[wikt:en:expeditior#Latin|expeditiore]] re [[wikt:en:frumentarius#Adjective|frumentaria]] [[wikt:en:uteretur|uteretur]], **そのことにより、妨げなく糧秣供給を享受するように、 *[[wikt:en:oppugnare#Latin|oppugnare]] [[wikt:en:instituit#Latin|instituit]] **<small>(同市の)</small>攻囲を決めて、 *<u>idque</u> [[wikt:en:biduum#Latin|biduo]] [[wikt:en:circumvallavit|circumvallavit]]; **それ<small>〔城塞都市〕</small>を2日間で<small>(塁壁で)</small>囲んだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:id#Latin|id]]<nowiki>que</nowiki> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:eo#Etymology_4|eo]]<nowiki>que</nowiki> となっている。)</span> :  ;   セノネース族の城塞都市ウェッラウノドゥーヌムが降伏する *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:tertius#Latin|tertio]] die **3日目に、 *[[wikt:en:missus#Participle|missis]] ex [[wikt:en:oppidum#Latin|oppido]] [[wikt:en:legatus#Noun|legatis]] de [[wikt:en:deditio#Latin|deditione]], **城塞都市から降伏についての使節たちが遣わされて来て、 *[[wikt:en:arma#Latin|arma]] [[wikt:en:conferri|conferri]], **武器が運び集められること、 *[[wikt:en:iumentum#Latin|iumenta]] [[wikt:en:produci#Latin|produci]], **役畜が引き渡されること、 *[[wikt:en:sescenti#Latin|sescentos]] [[wikt:en:obses#Latin|obsides]] [[wikt:en:dari#Latin|dari]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]]. **600名の人質が供出されることを<small>(カエサルが)</small>命じる。 :  ;   ウェッラウノドゥーヌムに副官トレボーニスと守備隊を残し、カエサル自身はケナブムへ向かう *<!--❸--><sup>(3)</sup> Ea qui [[wikt:en:conficeret|conficeret]], **それらのことを成就するための者として、 *[[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]] [[wikt:en:legatus#Latin|legatum]] [[wikt:en:relinquit|relinquit]]. **<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レーガートゥス</rt><rp>)</rp></ruby> [[w:ガイウス・トレボニウス|ガーイウス・トレボーニウス]]を<small>(ウェッラウノドゥーヌムに)</small>残留させる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Gaius Trebonius|Gaius Trebonius]] は、カエサルの副官の一人。)</span> *Ipse, ut quam primum iter <u>faceret</u><ref>faceret はα系写本の表記で、β系写本では conficeret となっている。</ref>, **<small>(カエサル)</small>自身は、できるだけ素早く<small>(ゴルゴビナへの)</small>行軍を成就するように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quam#Adverb|quam]] [[wikt:en:primum#Latin|primum]] 〜「できるだけ素早く〜」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:faceret|faceret]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:conficeret|conficeret]] となっている。)</span> *[[wikt:en:Genabum#Latin|Cenabum]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutum]] [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]; **カルヌーテース族のケナブムに出発する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ケナブム Cenabum はケルト語風の読みで、現在の[[w:オルレアン|オルレアン]]。)</span> :  *<!--❹--><sup>(4)</sup> qui tum primum [[wikt:en:adlatus#Latin|adlato]] [[wikt:en:nuntium#Latin|nuntio]] de [[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnatione]] [[wikt:en:Vellaunodunum#Latin|Vellaunoduni]], **そのとき彼ら<small>〔カルヌーテース族〕</small>は、当初はウェッラウノドゥーヌムの攻囲についての報告をもたらされて、 *cum [[wikt:en:longe#Latin|longius]] eam rem <u>ductum</u> [[wikt:en:iri#Latin|iri]] [[wikt:en:existimarent|existimarent]], **その事・軍事作戦はより長く引き延ばされて行われると考えていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ductus#Noun_2|ductus]] は、軍事的な指揮・作戦などを表す。[[#62節]]も同様。)</span> *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]] [[wikt:en:Genabum#Latin|Cenabi]] [[wikt:en:tuendus#Latin|tuendi]] causa, quod eo [[wikt:en:mitterent|mitterent]], [[wikt:en:comparabant|comparabant]]. **ケナブムを固守するために、守備隊をそこへ派遣することを準備していた。 :  ;   カエサルが、カルヌーテース族の城塞都市ケナブムの攻囲を翌日に延期する *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:huc#Latin|Huc]] [[wikt:en:biduum#Latin|biduo]] [[wikt:en:pervenit#Etymology_1|pervenit]]. **<small>(カエサルは)</small>ここ<small>〔ケナブム〕</small>へ2日間で到着する。 *[[wikt:en:castra#Latin|Castris]] ante oppidum [[wikt:en:positus#Participle|positis]], **城塞都市の前に陣営を設置したが、 *[[wikt:en:dies#Latin|diei]] [[wikt:en:tempus#Latin|tempore]] [[wikt:en:exclusus#Latin|exclusus]] **日の時刻<small>〔夕刻〕</small>によって妨げられたので、 *in posterum [[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnationem]] [[wikt:en:differt|differt]], **翌日に攻囲を延期する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:in posterum = in [[wikt:en:posterus#Latin|posterum]] [[wikt:en:diem#Latin|diem]]「翌日に」)</span> *[[wikt:en:quisque#Latin|quaeque]] ad eam rem [[wikt:en:usus#Latin|usui]] [[wikt:en:sint#Latin|sint]], **その事<small>〔攻囲〕</small>に有益になることは何であれ、 *[[wikt:en:miles#Latin|militibus]] [[wikt:en:imperat|imperat]]; **兵士たちに命令する。 [[画像:Orleans.jpg|thumb|right|400px|ケナブム(Cenabum)すなわち現在の[[w:オルレアン|オルレアン]](Orléans)を流れるリゲル川(現在の[[w:ロワール川|ロワール川]])の景観。左が北岸のオルレアン聖十字架大聖堂、右がジョージ5世橋と思われる。]] :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> et, quod oppidum [[wikt:en:Genabum#Latin|Cenabum]] [[wikt:en:pons#Latin|pons]] [[wikt:en:flumen#Latin|fluminis]] [[wikt:en:Liger#Latin|Ligeris]] [[wikt:en:contingebat|contingebat]], **城塞都市ケナブムには、リゲル川の橋が接していたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:リゲル川は、現在の[[w:ロワール川|ロワール川]]。)</span> *[[wikt:en:veritus#Latin|veritus]] ne [[wikt:en:noctu#Adverb|noctu]] ex oppido [[wikt:en:profugerent|profugerent]], **夜間に城塞都市から<small>(敵勢が)</small>逃亡するのではないかと恐れて、 *[[wikt:en:duo#Latin|duas]] legiones in [[wikt:en:arma#Latin|armis]] [[wikt:en:excubare|excubare]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]]. **<small>(カエサルは)</small>2個[[w:ローマ軍団|軍団]]に武装して寝ずの番をすることを命じる。 :  ;   ケナブムの住民たちが退避し始める *<!--❼--><sup>(7)</sup> [[wikt:en:Genabensis#Noun|Cenabenses]] paulo ante mediam noctem **ケナブムの人々は、真夜中の少し前に *[[wikt:en:silentium#Latin|silentio]] ex oppido [[wikt:en:egressus#Participle|egressi]] **沈黙のうちに城塞都市から出て、 *flumen [[wikt:en:transire#Latin|transire]] [[wikt:en:coeperunt|coeperunt]]. **川を渡り始めた。 :  ;   カエサルの諸軍団がケナブムを制圧する *<!--❽--><sup>(8)</sup> Qua re per [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] [[wikt:en:nuntiatus#Latin|nuntiata]] **その事が偵察者たちによって報告されると、 *Caesar legiones, quas [[wikt:en:expeditus#Latin|expeditas]] esse [[wikt:en:iusserat|iusserat]] **カエサルは、戦備を整えることを命じていた諸軍団を、 *[[wikt:en:porta#Latin|portis]] [[wikt:en:incensus#Participle|incensis]] **<small>(ケナブムの)</small>城門を焼き打ちさせた後で、 *[[wikt:en:intromittit|intromittit]] atque oppido [[wikt:en:potitur|potitur]], **<small>(軍団を)</small>送り込み、城塞都市を占領させて、 *[[wikt:en:perpaucus#Latin|perpaucis]] ex hostium numero [[wikt:en:desideratus#Latin|desideratis]] [[wikt:en:quin#Latin|quin]] [[wikt:en:cunctus#Latin|cuncti]] [[wikt:en:caperentur#Etymology_1|caperentur]], **敵のうちからわずかな数を取り逃がしたが、むしろ皆がことごとく捕らえられた。 *quod [[wikt:en:pons#Latin|pontis]] atque [[wikt:en:iter#Latin|itinerum]] [[wikt:en:angustia#Latin|angustiae]] <u>multitudinis</u> fugam [[wikt:en:intercluserant|intercluserant]]. **──というのは、橋や道の狭さが、大勢の逃亡をさえぎったからである。── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:multitudinis|multitudinis]]<sub>&nbsp;(単数・属格)</sub> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:multitudini|multitudini]]<sub>&nbsp;(単数・与格)</sub> となっている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   カエサル勢がケナブムを略奪・焼き討ち。リゲル川を渡ってビトゥリゲース族領へ達する *<!--❾--><sup>(9)</sup> Oppidum [[wikt:en:diripit|diripit]] atque [[wikt:en:incendit|incendit]], **<small>(カエサルは)</small>城塞都市を略奪し、焼き討ちして、 *[[wikt:en:praeda#Latin|praedam]] militibus [[wikt:en:donat#Latin|donat]], **略奪品を兵士たちに与える。 *[[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] <u>Ligerem</u> [[wikt:en:traducit|traducit]] ***軍隊にリゲル川を渡らせて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:Ligerem|Ligerem]] だが、<br>         &beta;系写本では Ligerim となっている。)</span> *atque in [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigum]] fines [[wikt:en:pervenit#Etymology_1|pervenit]]. *ビトゥリゲース族の領土に到達する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===12節=== [[画像:Sancerre.jpg|thumb|right|250px|ビトゥリゲース族の城塞都市があったと考えられる[[w:サンセール|サンセール]]([[w:en:Sancerre|Sancerre]])の街並み。カエサルがケナブム(現[[w:オルレアン|オルレアン]])からリゲル川(現[[w:ロワール川|ロワール川]])沿いに当初の目的地であったゴルゴビナへ向かい、後にアウァーリクム(現[[w:ブールジュ|ブールジュ]])へ右折したと見なせば、この地がノウィオドゥーヌムであったとも考えられる。街の名 Sancerre の意味が「カエサルに捧げられた」であるという説もある。現在は[[w:ロワールワイン|ロワールワイン]]の産地として有名で、辛口の白ワインなどの銘柄「Sancerre」にもなっている。]] [[画像:Neung-sur-Beuvron_église_Saint-Denis_1.jpg|thumb|right|250px|城塞都市ノウィオドゥーヌム(Noviodunum)の所在地として現在有力視されている[[w:ロワール=エ=シェール県|ロワール=エ=シェール県]]のヌン=スュル=ブーヴロン([[w:en:Neung-sur-Beuvron|Neung-sur-Beuvron]])のサン=ドニ教会。カエサルは当初の目的地であったボイイー族のゴルゴビナへは真っ直ぐ向かわずに大きく迂回しており、ケナブム(現[[w:オルレアン|オルレアン]])の南方約45kmにあるこの地点(Beuvron川沿いのNeung)がノウィオドゥーヌムであると推定されている。上空からは、ガッリア時代の城塞都市跡の輪郭が見て取れるという。しかしながら、ボイイ族からは遠い位置にある。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/12節]] {{進捗|00%|2026-02-02}}</span> ;ビトゥリゲース族のノウィオドゥーヌムを降すが、敵の騎兵が来援 :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]], ubi de Caesaris [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:cognovit#Latin|cognovit]], **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、カエサルの到来について知るや否や、 *[[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnatione]] <u>destitit</u> **<small>(ボイイー族の城塞都市ゴルゴビナの)</small>攻略を取り止めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、<br>     &alpha;系写本では [[wikt:en:destitit|destitit]]<sub>&nbsp;(完了形)</sub> だが、<br>     &beta;系写本や印刷本では [[wikt:en:desistit#Latin|desistit]]<sub>&nbsp;(現在形)</sub> となっている。)</span> *atque [[wikt:en:obviam#Adverb|obviam]] Caesari [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]. **カエサルの方に向かって進発する。 :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> Ille oppidum [[wikt:en:Biturigēs|Biturigum]] [[wikt:en:positus#Latin|positum]] in via [[wikt:en:Noviodunum#Latin|Noviodunum]] [[wikt:en:oppugnare#Latin|oppugnare]] [[wikt:en:instituerat|instituerat]]. **彼<small>〔カエサル〕</small>は、途中に位置しているビトゥリゲース族の[[w:オッピドゥム|城塞都市]]ノウィオドゥーヌムの攻略を決めていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:どこへの途中なのか明記されていないため、その解釈により場所についての解釈が変わるようである。)</span> :  ;   カエサルの城塞都市ノウィオドゥーヌムへの降伏条件 *<!--❸--><sup>(3)</sup> [[wikt:en:qui#Determiner|Quo]] ex oppido **その城塞都市から *cum legati ad eum [[wikt:en:venissent|venissent]] [[wikt:en:oratum#Verb|oratum]] ut sibi [[wikt:en:ignosceret|ignosceret]] suaeque vitae [[wikt:en:consuleret|consuleret]], **使節たちが彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ、自分たちを容赦して生命を助けるように嘆願するために、やって来たときに、 *ut celeritate reliquas res [[wikt:en:conficeret|conficeret]], [[wikt:en:qui#Determiner|qua]] [[wikt:en:pleraque#Latin|pleraque]] erat [[wikt:en:consecutus#Latin|consecutus]], **<small>(カエサルは)</small>多くのことを実行してきた迅速さによって、ほかの事を成し遂げるために、 *arma [[wikt:en:conferri|conferri]], **武具が運び集められること、 *[[wikt:en:quus#Latin|equos]] [[wikt:en:produci#Verb_2|produci]], **馬匹が引き渡されること、 *obsides [[wikt:en:dari#Latin|dari]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]]. **人質が供出されること、を命じる。 :  *<!--❹--><sup>(4)</sup> Parte iam obsidum [[wikt:en:traditus#Participle|tradita]], **すでに人質の一部が移送されて、 *cum [[wikt:en:reliqua#Latin|reliqua]] [[wikt:en:administrarentur|administrarentur]], **残り<small>(の人質たち)</small>が処置されていたときに、 *[[wikt:en:centurio#Latin|centurionibus]] et paucis [[wikt:en:miles#Latin|militibus]] [[wikt:en:intromissus#Latin|intromissis]], qui arma [[wikt:en:iumentum#Latin|iumenta]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:conquirerent|conquirerent]], **<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>たちや若干の兵士たちが、武器や[[w:使役動物|役畜]]を探し集めるべく<small>(城塞都市の中に)</small>送り込まれていたのだが、 *[[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]] hostium procul [[wikt:en:visus#Latin|visus]] est, qui [[wikt:en:agmen#Latin|agmen]] [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorigis]] [[wikt:en:antecesserat|antecesserat]]. **ウェルキンゲトリークスの隊列に先行していた敵の[[w:騎兵|騎兵隊]]が遠くに望見された。 :  ;   ウェルキンゲトリークスの来援に気づいた城塞の者たちが、籠城に転じる *<!--❺--><sup>(5)</sup> Quem [[wikt:en:simulatque|simulatque]] [[wikt:en:oppidanus#Noun|oppidani]] [[wikt:en:conspexerunt|conspexerunt]] atque in [[wikt:en:spes#Latin|spem]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:venerunt|venerunt]], **それ<small></small>を城塞都市の者たちが視認して、救援の希望を抱くや否や、 *[[wikt:en:clamor#Latin|clamore]] [[wikt:en:sublatus#Etymology_1|sublato]] **雄叫びを上げて、 *arma capere, **武具を取ること、 *portas [[wikt:en:claudere#Etymology_1|claudere]], **城門を閉じること、 *[[wikt:en:murus#Latin|murum]] [[wikt:en:complere|complere]] [[wikt:en:coeperunt|coeperunt]]. **城壁を<small>(兵で)</small>満たすこと、を始めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:sublato は [[wikt:en:tollo|tollo]] の分詞)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   城塞民たちの心変わりに感づいたローマ人の将兵たちが城外に撤収する *<!--❻--><sup>(6)</sup> [[wikt:en:centurio#Latin|Centuriones]] in oppido, **城塞都市の中の<small>(カエサルの配下の)</small>百人隊長たちは、 *cum ex [[wikt:en:significatio#Latin|significatione]] Gallorum [[wikt:en:novus#Latin|novi]] [[wikt:en:aliquis#Latin|aliquid]] ab iis [[wikt:en:iniri#Latin|iniri]] consilii [[wikt:en:intellexissent|intellexissent]], **ガッリア人たちの兆候から、彼らによる何らかの新たな謀りごとが始められていると察知していたので、 *[[wikt:en:gladius#Latin|gladiis]] [[wikt:en:destrictus#Latin|destrictis]] **<ruby><rb>[[w:グラディウス (武器)|長剣]]</rb><rp>(</rp><rt>グラディウス</rt><rp>)</rp></ruby> を抜いて、 *portas [[wikt:en:occupaverunt|occupaverunt]] **城門を占拠して、 *suosque omnes [[wikt:en:incolumis#Latin|incolumes]] [[wikt:en:receperunt|receperunt]]. **配下たち皆を無傷なままで退却させた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===13節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/13節]] {{進捗|00%|2026-02-15}}</span> [[画像:Caesar's_campaign_to_Noviodunum_in_52BC.png|thumb|right|250px|ノウィオドゥーヌムに至るカエサルの進路(青線)および[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の進路(赤線)。青字名は親ローマ部族、赤字名は反ローマ部族。カエサルはアゲディンクムを発してからウェッラウノドゥーヌム、ケナブム、ノウィオドゥーヌムを続けて降し、ボイイー族のゴルゴビナ攻略を諦めたウェルキンゲトリークスもノウィオドゥーヌム来援に駆けつけて来た。ここに、初めて両軍が騎兵戦で激突することになった。]] ;同盟軍の騎兵を撃退、城塞都市を再び降して、アウァーリクム攻めに向かう :  ;   カエサルが、騎兵戦の切り札としてゲルマーニア騎兵を繰り出す *<!--❶--><sup>(1)</sup> Caesar ex castris [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatum]] [[wikt:en:educi#Latin|educi]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]], **カエサルは、陣営から[[w:騎兵|騎兵隊]]を進発させることを命じて、 *<u>[[wikt:en:proelium#Latin|proelium]]</u> [[wikt:en:equester#Latin|equestre]] [[wikt:en:committit|committit]]; **<small>(ウェルキンゲトリークス勢と)</small>騎兵戦を交える。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、<br>     &alpha;系写本では proelium だが、<br>     &beta;系写本では proelium<u>que</u> となっている。)</span> *[[wikt:en:laborans#Latin|laborantibus]] iam suis **配下の者たちがすでに苦戦していたときに、 *[[wikt:en:Germanus#Adjective|Germanos]] [[wikt:en:eques#Latin|equites]] circiter CCCC([[wikt:en:quadringentos|quadringentos]]) [[wikt:en:submittit|submittit]], **<small>(カエサルは)</small>[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の騎兵たち約400騎を救援に派遣する。 *quos ab [[wikt:en:initium#Latin|initio]] <u>habere [[wikt:en:secum#Latin|secum]]</u> [[wikt:en:instituerat|instituerat]]. **その者らは<small>(戦いの)</small>当初から自分のそばに保持すると決めていたものであった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、<br>     &chi;系・B・M・S写本では habere secum だが、<br>     &beta;系・L・N写本では secum habere となっている。)</span> :  ;   ゲルマーニア騎兵が、ウェルキンゲトリークス配下の騎兵を一蹴する *<!--❷--><sup>(2)</sup> Eorum [[wikt:en:impetus#Latin|impetum]] [[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinere]] non [[wikt:en:potuerunt|potuerunt]] **彼ら<small>〔ゲルマーニア人騎兵〕</small>の突撃に<small>(敵側の)</small>ガッリア人たちは持ちこたえることができず、 *atque in fugam [[wikt:en:coniectus#Participle|coniecti]] **敗走に追いやられて、 *multis [[wikt:en:amissus#Latin|amissis]] **大勢の者を失い、 *se ad [[wikt:en:agmen#Latin|agmen]] [[wikt:en:receperunt|receperunt]]. **<small>(後方にいたウェルキンゲトリークスの)</small>隊列に退却した。 :  ;   城塞都市ノウィオドゥーヌムがカエサルの軍門に降る *Quibus [[wikt:en:profligatus#Latin|profligatis]], **彼ら<small>〔ウェルキンゲトリークスの騎兵隊〕</small>が制圧されると、 *rursus [[wikt:en:oppidanus#Noun|oppidani]] [[wikt:en:perterritus#Latin|perterriti]] **[[w:オッピドゥム|城塞都市]]<small>〔ノウィオドゥーヌム〕</small>の者たちは再び怖れをなして、 *[[wikt:en:comprehensus#Latin|comprehensos]] eos, quorum [[wikt:en:opera#Latin|opera]] [[wikt:en:plebs#Latin|plebem]] [[wikt:en:concitatus#Latin|concitatam]] [[wikt:en:existimabant|existimabant]], **その働きかけによって民衆を扇動したと<small>(城塞の民が)</small>考えていたところの者たちを拘束して、 *ad Caesarem [[wikt:en:perduxerunt|perduxerunt]] **カエサルのもとへ連行して、 *seseque ei [[wikt:en:dediderunt|dediderunt]]. **自分たちも彼<small>〔カエサル〕</small>に降伏した。 : <!-- [[wikt:en:| --> ;   カエサルが、ビトゥリゲース族の城塞都市アウァーリクムを目指す *<!--❸--><sup>(3)</sup> Quibus rebus [[wikt:en:confectus#Latin|confectis]], **それらの事が成し遂げられると、 *Caesar ad oppidum [[wikt:en:Avaricum#Latin|Avaricum]], **カエサルは、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]アウァーリクムへ、 *quod erat [[wikt:en:maximus#Latin|maximum]] [[wikt:en:munitissimus#Latin|munitissimum]]<nowiki>que</nowiki> in finibus [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigum]] atque [[wikt:en:ager#Latin|agri]] [[wikt:en:fertilissimus#Latin|fertilissima]] [[wikt:en:regio#Latin|regione]], **──それはビトゥリゲース族の領土で耕地の最も肥沃な地方にあり、最大かつ最も要塞化されていたが、── *[[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectus]] est, **<small>(そこへ)</small>出発した。 *quod eo oppido [[wikt:en:receptus#Latin|recepto]] **──というのは、その城塞都市を獲得することで、 *[[wikt:en:civitas#Latin|civitatem]] [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigum]] se in [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]] [[wikt:en:redacturus#Latin|redacturum]] [[wikt:en:confidebat|confidebat]]. **ビトゥリゲースの部族国家を<small>(カエサルの)</small>隷下に引き戻すであろうと、確信していたからである──。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==アウァーリクム攻略戦== ===14節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/14節]] {{進捗|00%|2026-03-08}}</span> ;ウェルキンゲトリークスが兵站妨害と焦土戦術を決断 :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]] tot [[wikt:en:continuus#Latin|continuis]] [[wikt:en:incommodum#Latin|incommodis]] [[wikt:en:Vellaunodunum#Latin|Vellaunoduni]], [[wikt:en:Genabum#Latin|Cenabi]], [[wikt:en:Noviodunum#Latin|Novioduni]] [[wikt:en:acceptus#Latin|acceptis]] **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、ウェッラウノドゥーヌム、ケナブム、ノウィオドゥーヌムと、このような多くの引き続く敗北をこうむると、 *suos ad [[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:convocat#Latin|convocat]]. **麾下の者たちを会合へ召集する。 : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ウェルキンゲトリークスが、ローマ勢の糧道を断つことを提言 *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:docet|Docet]] longe alia ratione esse bellum [[wikt:en:gerendus#Latin|gerendum]] atque antea [[wikt:en:gestus#Participle|gestum]] sit. **以前に遂行されていたのとはまったく別の作戦で戦争が遂行されるべきである、と説く。 *Omnibus [[wikt:en:modus#Latin|modis]] huic rei studendum, ut [[wikt:en:pabulatio#Latin|pabulatione]] et [[wikt:en:commeatus#Noun|commeatu]] Romani [[wikt:en:prohibeantur|prohibeantur]]. **ローマ人たちが[[w:糧秣|糧秣]]徴発と物資輸送を妨げられるべく、この事をあらゆる方法で追求するべきだ。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Id esse facile, **そのことは、容易である。 *quod [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] ipsi [[wikt:en:abundent#Latin|abundent]] **というのは<small>(我々ガッリア勢)</small>自身は[[w:騎兵|騎兵隊]]がたくさんおり、 *et quod anni tempore [[wikt:en:subleventur|subleventur]]. **<small>(冬という)</small>時季に支えられているのだから。 :  ;   ローマ人が穀物倉に群がるところを騎兵で襲撃するべし *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:pabulum#Latin|Pabulum]] [[wikt:en:secari|secari]] non posse; **<small>(この時季には)</small><ruby><rb>[[w:秣|秣]]</rb><rp>(</rp><rt>まぐさ</rt><rp>)</rp></ruby> は刈り取られることができない。 *[[wikt:en:necessario#Adverb|necessario]] [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersos]] hostes ex [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificiis]] [[wikt:en:petere|petere]]; **敵たち<small>〔ローマ勢〕</small>はやむなく分散して、家屋から<small>(糧秣を)</small>求める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ほとんどの会話が間接話法を採る本書で、<br>    ローマ勢が「敵」hostes と表現されることは極めてまれである。)</span> *hos omnes [[wikt:en:cotidie#Latin|cotidie]] ab [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] <u>deleri</u> posse. **これら皆を日々に<small>(ガッリア側の)</small>騎兵隊によって壊滅させることができる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では [[wikt:en:deleri|deleri]]「滅ぼされる」だが、<br>         &alpha;系写本では [[wikt:en:diligi#Latin|diligi]]「分断される」となっている。)</span> :  ;   焦土戦術をもって、ローマ人と軍馬を飢えさせるべし *<!--❺--><sup>(5)</sup> Praeterea [[wikt:en:salus#Latin|salutis]] causa rei [[wikt:en:familiaris#Adjective|familiaris]] [[wikt:en:commodum#Latin|commoda]] [[wikt:en:neglegendus#Latin|neglegenda]]; **さらに<small>(同盟諸部族に共通の)</small>安全のために、私有資産の利益はなおざりにされるべきだ。 *[[wikt:en:vicus#Latin|vicos]] atque [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificia]] [[wikt:en:incendi#Verb_2|incendi]] [[wikt:en:oportet#Latin|oportere]] **<small>(以下のような領域の)</small>村々や建物は焼かれるべきだ。 *hoc spatio ab Boia quoque versus, quo [[wikt:en:pabulandi#Verb|pabulandi]] causa [[wikt:en:adire#Latin|adire]] posse [[wikt:en:videantur|videantur]]. **[[w:ボイイ族|ボイイー族]]のところから四方八方へ糧秣徴発するために赴くことができると思われる領域では。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:主要写本&omega; にある ab Boia「ボイイー族のところから」は、<br>    現代では「街道から」ab via と修正読みされることが多い。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quoque#Latin|quōque]] [[wikt:en:versus#Adverb|versus]] = [[wikt:en:quisque#Latin|quōquō]] versus「あらゆる方向へ」)</span> [[画像:Eglise_saint_parize_le_chatel.jpg|thumb|right|250px|ボイイ族(Boii)の領内であったと思われる現在のサン=パリーズ=ル=シャテルの教会。ボイイー族の首邑ゴルゴビナは、[[w:ニエーヴル県|ニエーヴル県]]のサン=パリーズ=ル=シャテル([[w:en:Saint-Parize-le-Châtel|Saint-Parize-le-Châtel]])あるいは[[w:シェール県|シェール県]]のラ・ゲルシュ=スュル=ローボワ([[w:en:La Guerche-sur-l'Aubois|La Guerche-sur-l'Aubois]])の近辺にあったと推定されている。]] :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> Harum ipsis rerum copiam [[wikt:en:suppeto#Latin|suppetere]], **<small>(ガッリア勢)</small>自身には、これらの物は、豊富に貯えてある。 *quod quorum in finibus bellum [[wikt:en:geratur|geratur]], eorum [[wikt:en:ops#Noun_4|opibus]] [[wikt:en:subleventur|subleventur]]; **──というのは、戦争が遂行される領土内の者たちの、彼らの助力に支えられているからだ。── :  *<!--❼--><sup>(7)</sup> Romanos <u>aut</u> [[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] non [[wikt:en:laturus#Latin|laturos]] <span style="color:#009900;">(esse)</span> **ローマ人たちは、あるいは<small>(糧食の)</small>欠乏に耐えられないであろうし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aut#Latin|aut]] ~ aut …「あるいは~あるいは…」)</span> *<u>aut</u> magno <u>cum</u> periculo longius <u>ab</u> castris [[wikt:en:processurus#Latin|processuros]] <span style="color:#009900;">(esse)</span>; **あるいは大きな危険とともに陣営からより遠くに進み出るであろう。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:cum は、&rho;系写本・写本Tの記述で、<br>        &alpha;系写本・写本Vにはない。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ab は、&alpha;系・&rho;系写本・写本Vの記述で、写本Tでは a となっている。)</span> :  *<!--❽--><sup>(8)</sup> neque [[wikt:en:interesse#Latin|interesse]], ipsos<u>ne</u> [[wikt:en:interficiant|interficiant]], [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]]<u><nowiki>ne</nowiki></u> [[wikt:en:exuant|exuant]], **<small>(ローマ人の)</small>当人たちを殺戮するか、輜重を奪い取るか、<small>(どちらであろうが)</small>違いはない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:-ne#Latin|-ne]] は疑問小辞。~ -ne, … -ne 「~か、…か」)</span> *quibus [[wikt:en:amissus#Latin|amissis]] bellum [[wikt:en:geri#Latin|geri]] non [[wikt:en:possit|possit]]. **それら<small>〔輜重〕</small>を失えば、戦争を遂行することができないのだから。 :  *<!--❾--><sup>(9)</sup> Praeterea oppida [[wikt:en:incendi#Verb_2|incendi]] [[wikt:en:oportet#Latin|oportere]], **さらに、<small>(以下のような)</small>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]は焼かれなければならない。 *quae non [[wikt:en:munitio#Latin|munitione]] et loci natura <u>ab omni</u> sint <u>periculo</u> [[wikt:en:tutus#Latin|tuta]], **防塁や地勢によってあらゆる危険から守られていない<small>(城塞都市は)</small>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ab [[wikt:en:omni#Latin|omni]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculo]] 「あらゆる危険から」)</span> *<u>neu</u> suis sint ad <u>detrectandam</u> [[wikt:en:militia#Latin|militiam]] [[wikt:en:receptaculum#Latin|receptacula]] **麾下の者たちにとっては<small>(城塞都市が)</small>[[w:兵役逃れ|兵役を忌避すること]]のための隠れ場所になることがないように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:neu#Latin|neu]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では [[wikt:en:ne#Latin|ne]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:detrectandam|detrectandam]] は &alpha;系・&rho;系写本の表記で、&pi;系写本では [[wikt:en:detractandam|detractandam]] となっている。)</span> *neu [[wikt:en:Romani#Latin|Romanis]] [[wikt:en:propositus#Latin|proposita]] ad [[wikt:en:copia#Latin|copiam]] [[wikt:en:commeatus#Noun|commeatus]] [[wikt:en:praeda#Latin|praedam]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:tollendus#Latin|tollendam]], **ローマ人たちにとって<small>(城塞都市が)</small>豊富な物資や戦利品を奪うための置き場所ともならないように。 :  *<!--❿--><sup>(10)</sup> Haec si [[wikt:en:gravis#Latin|gravia]] aut [[wikt:en:acerbus#Latin|acerba]] [[wikt:en:videantur|videantur]], **もし、これら<small>(の作戦)</small>が厳しい、または苦しいと見えるとしても、 *multo illa [[wikt:en:graviter#Latin|gravius]] <u>aestimare</u>, [[wikt:en:liber#Noun_6|liberos]], [[wikt:en:coniunx#Latin|coniuges]] in [[wikt:en:servitus#Latin|servitutem]] [[wikt:en:abstrahi|abstrahi]], ipsos [[wikt:en:interfici|interfici]]; **それより、子供や配偶者たちが奴隷状態で連れ去られ、自身が殺されることの方が、はるかに厳しいと判断されるべきだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:aestimare|aestimare]] だが、 <br>         &beta;系写本では [[wikt:en:aestimari|aestimari]] [[wikt:en:debere|debere]] となっている。)</span> *quae sit [[wikt:en:necesse#Latin|necesse]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidere]] [[wikt:en:victus#Participle|victis]]. **それらのことは、打ち負かされた者たちには、起こることが必然なのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===15節=== [[画像:Bourges_-_002_-_Low_Res.jpg|thumb|right|300px|'''アウァーリクム'''(Avaricum)すなわちビトゥリゲース族(Bituriges)の名を残すともいわれる現在の[[w:ブールジュ|ブールジュ]](Bourges)の[[w:サン=テチエンヌ大聖堂 (ブールジュ)|サン=テティエンヌ大聖堂]]([[w:世界遺産|世界遺産]])。この街はガッリア時代からこの地方の中心的な城塞都市であり、現代ではそれほど大都会ではないが、世界遺産の大聖堂や音楽祭などで広く知られている。]] [[画像:Bourges.JPG|thumb|right|300px|アウァーリクムすなわち[[w:ブールジュ|ブールジュ]]の大聖堂から眺めた街並み。'''ビトゥリゲース族'''はかつてはイタリア北部に移住したこともある強大な部族で、この当時はブルディガラ(Burdigala:現在の[[w:ボルドー|ボルドー]])周辺にいたビトゥリゲース・ウィウィスキ族(Bituriges Vivisci)およびアウァーリクム周辺にいた'''ビトゥリゲース・クビ族'''(Bituriges Cubi)の二派に分かれていた。『ガリア戦記』に登場するのはビトゥリゲース・クビ族の方である。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/15節]] {{進捗|00%|2026-03-08}}</span> ;焦土戦術開始、しかしアウァーリクムの防衛を決定 :  ;   焦土戦術として、ビトゥリゲース族の街々が焼かれる *<!--❶--><sup>(1)</sup> Omnium [[wikt:en:consensus#Latin|consensu]] **<small>(会合の参加者)</small>全員の合意により *hac [[wikt:en:sententia#Latin|sententia]] [[wikt:en:probatus#Latin|probata]], **<small>(ウェルキンゲトリークスの)</small>この意向が承認されると、 *uno die [[wikt:en:amplius|amplius]] [[wikt:en:viginti|viginti]]<sub> (XX)</sub> [[wikt:en:urbs#Latin|urbes]] [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigum]] [[wikt:en:incenduntur|incenduntur]]. **一日で、20より多いビトゥリゲース族の街々が焼かれる。 :  ;   ほかの諸部族の街々も焼かれる *<!--❷--><sup>(2)</sup> Hoc idem fit in reliquis [[wikt:en:civitas#Latin|civitatibus]]: **これと同じことが、ほかの諸部族でも行なわれて、 *in omnibus partibus **あらゆる方面において、 *[[wikt:en:incendium#Latin|incendia]] [[wikt:en:conspiciuntur|conspiciuntur]]; **炎上が望見される。 *quae <u>etsi</u> magno cum [[wikt:en:dolor#Latin|dolore]] omnes [[wikt:en:ferebant|ferebant]], **それらの皆が大きな悲嘆とともに耐えていたとしても、 *<u>tamen</u> hoc sibi [[wikt:en:solacium#Latin|solacii]] [[wikt:en:proponebant|proponebant]], **しかし、自分らにとっての<small>(以下の)</small>慰めを抱いていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:etsi#Latin|etsi]] ~ [[wikt:en:tamen#Latin|tamen]] …<br>    「~としても、にもかかわらず…」)</span> *quod se prope [[wikt:en:exploratus#Latin|explorata]] [[wikt:en:victoria#Latin|victoria]] **勝利はほぼ確実なものとされて、 *celeriter [[wikt:en:amissus#Latin|amissa]] [[wikt:en:reciperaturus#Latin|reciperaturos]] <span style="color:#009900;">(esse)</span> **失ったものを速やかに回復するであろう、 *[[wikt:en:confidebant|confidebant]]. **と確信していたことである。 :  ;   アウァーリクムは、焦土戦術か、それとも防衛すべきか? *<!--❸--><sup>(3)</sup> [[wikt:en:deliberatur|Deliberatur]] de [[wikt:en:Avaricum#Latin|Avarico]] in [[wikt:en:communis#Latin|communi]] [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]], [[wikt:en:incendi#Latin|incendi]] <u>placeret</u> an [[wikt:en:defendi#Latin|defendi]]. **合同の会合において、アウァーリクムについて (も) 焼き討ちが良いか、あるいは防衛か、が吟味される。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:placeret|placeret]]<sub> (接続法・未完了過去)</sub> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:placeat|placeat]]<sub> (接続法・現在)</sub> となっている。)</span> :  ;   ビトゥリゲース族が、要害であるアウァーリクムの防衛を懇願する *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:procumbunt|Procumbunt]] omnibus Gallis ad pedes [[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]], **<small>(会合に参加していた)</small>すべてのガッリア人の足元へ、ビトゥリゲース族の者たちはひれ伏す。 *ne [[wikt:en:pulcherrimus#Latin|pulcherrimam]] prope <u>[[wikt:en:totus#Latin|totius]] Galliae</u> [[wikt:en:urbs#Latin|urbem]], quae <u>et</u> [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] et [[wikt:en:ornamentum#Latin|ornamento]] sit [[wikt:en:civitas#Latin|civitati]], **ほぼ全ガッリアの街々で最も美しいもの、部族にとっては要害でも誉れでもあるものを、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:totius Galliae は &alpha;系写本の語順で、&beta;系写本では Galliae totius となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et は &beta;系写本にはあるが、&alpha;系写本にはない。)</span> *suis manibus [[wikt:en:succendo#Latin|succendere]] [[wikt:en:cogerentur|cogerentur]]; **自分たちの手で燃やすことを強いられないように、と(懇願した)。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ne ~ cogerentur;~を強いられないように)</span> :  ;   アウァーリクムの地の利 *<!--❺--><sup>(5)</sup> facile se loci natura [[wikt:en:defensurus#Latin|defensuros]] [[wikt:en:dicunt|dicunt]], **自分たちは<small>(アウァーリクムを)</small>地勢によって容易に防衛するだろう、と述べる。 *quod prope ex omnibus partibus [[wikt:en:flumen#Latin|flumine]] et [[wikt:en:palus#Latin|palude]] [[wikt:en:circumdatus#Latin|circumdata]] **というのは<small>(アウァーリクムは)</small>ほぼあらゆる方向から川や沼地で囲まれており、 *unum habeat et [[wikt:en:perangustus#Latin|perangustum]] [[wikt:en:aditus#Latin|aditum]]. **一つだけ、非常に狭い進入路を持っているからだ。 [[画像:Bourges_2.JPG|thumb|right|300px|アウァーリクムすなわち[[w:ブールジュ|ブールジュ]]の大聖堂から眺めた沼地。イェーヴル川([[w:fr:Yèvre (Cher)|fr:Yèvre]])と沼地は、カエサルが書いたようにガッリア時代からこの街を囲んでいる。]] :  ;   アウァーリクムの防衛が認められる *<!--❻--><sup>(6)</sup> [[wikt:en:datur#Latin|Datur]] [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:venia#Latin|venia]] **<small>(アウァーリクムの防衛を)</small>求める者たちに許可が与えられる。 *[[wikt:en:dissuadens#Latin|dissuadente]] primo [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorige]], **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は当初は思い止まらせていたが、 *post [[wikt:en:concedens#Latin|concedente]] et [[wikt:en:prex#Latin|precibus]] ipsorum et [[wikt:en:misericordia#Latin|misericordia]] [[wikt:en:vulgus#Latin|vulgi]]. **後には、彼ら当人の懇願にも、民衆への哀れみにも、譲歩した。 *[[wikt:en:defensor#Latin|Defensores]] [[wikt:en:oppidum#Latin|oppido]] [[wikt:en:idoneus#Latin|idonei]] [[wikt:en:deliguntur|deliguntur]]. **城塞都市の適切な防衛者たちが選ばれる。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===16節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/16節]] {{進捗|00%|2026-03-22}}</span> ;アウァーリクムをめぐる両軍の駆け引き :  ;   ウェルキンゲトリークスが、アウァーリクムから16マイル離れたところに宿営する *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]] [[wikt:en:minor#Latin|minoribus]] Caesarem [[wikt:en:iter#Latin|itineribus]] [[wikt:en:subsequitur|subsequitur]] **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、カエサルを緩やかな行軍で追尾して、 *et locum [[wikt:en:castra#Latin|castris]] [[wikt:en:eligit#Latin|deligit]] [[wikt:en:palus#Latin|paludibus]] [[wikt:en:silva#Latin|silvis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:munitus#Latin|munitum]] **沼地や森林で防御された地点を陣営のために選んだ。 *ab [[wikt:en:Avaricum#Latin|Avarico]] longe milia passuum [[wikt:en:sedecim#Latin|sedecim]]<sub> (XVI)</sub>. **アウァーリクムから16<u>ローママイル</u>隔たっていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、16マイルは約24 km)</span> :  ;   ウェルキンゲトリークスが、斥候を放ってアウァーリクムを探り、部下たちに指図する *<!--❷--><sup>(2)</sup> Ibi per [[wikt:en:certus#Latin|certos]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] **そこで、一定の斥候たちを通して、 *in [[wikt:en:singulus#Latin|singula]] diei tempora, quae ad [[wikt:en:Avaricum#Latin|Avaricum]] <u>agerentur</u>, [[wikt:en:cognoscebat|cognoscebat]] **日中の毎時、アウァーリクム近傍で行なわれていることを探知して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:agerentur|agerentur]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:gererentur|gererentur]] となっている。)</span> *et, [[wikt:en:quis#Latin|quid]] [[wikt:en:fieri#Latin|fieri]] [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]], [[wikt:en:imperabat|imperabat]]. **<small>(彼自身が)</small>なされることを欲していることを<small>(麾下の者たちに)</small>命令していた。 :  ;   ウェルキンゲトリークスとローマ勢の糧秣調達をめぐる攻防 *<!--❸--><sup>(3)</sup> Omnes nostras [[wikt:en:pabulatio#Latin|pabulationes]] [[wikt:en:frumentatio#Latin|frumentationes]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:observabat|observabat]] **我が方<small>〔ローマ勢〕</small>の[[w:糧秣|秣や糧食]]の徴発の一部始終を注視していて、 *[[wikt:en:dispersus#Latin|dispersos]]<nowiki>que</nowiki>, cum longius necessario [[wikt:en:procederent|procederent]], [[wikt:en:adoriebatur|adoriebatur]] **<small>(ローマ勢が)</small>分散して、やむを得ずにはるか遠くに進み出たときに、<small>(ガッリア勢が)</small>襲いかかって、 *[[wikt:en:magnus#Latin|magno]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:incommodum#Latin|incommodo]] [[wikt:en:adficiebat|adficiebat]], **<small>(ローマ勢に)</small>大きな損害を与えていた。 *[[wikt:en:etsi#Latin|etsi]], quantum [[wikt:en:ratio#Latin|ratione]] [[wikt:en:provideri|provideri]] [[wikt:en:poterat|poterat]], ab nostris [[wikt:en:occurrebatur|occurrebatur]], **とはいえ、できるかぎり用心する判断により<small>(敵の襲撃を)</small>我が方<small>〔ローマ勢〕</small>によって阻止していた。 *ut [[wikt:en:incertus#Latin|incertis]] temporibus [[wikt:en:diversus#Latin|diversis]]<nowiki>que</nowiki> itineribus [[wikt:en:iretur|iretur]]. **不確定な時間帯にまったく別々の道を行き来するというように。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===17節=== [[画像:Carte_du_Cher.svg|thumb|right|250px|アウァーリクム、すなわち現在の[[w:ブールジュ|ブールジュ市]](Bourges)のあるフランス・[[w:シェール県|シェール県]]の地図。中心にブールジュがあり、右下(南東)のラ・ゲルシュ=スュル=ローボワ([[w:en:La Guerche-sur-l'Aubois|La Guerche-sur-l'Aubois]])の近辺にボイイー族の首邑ゴルゴビナ(Gorgobina)があったと推定されている。右(東)隣の[[w:ニエーヴル県|ニエーヴル県]](Nièvre)が[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の版図であった。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/17節]] {{進捗|00%|2026-03-28}}</span> ;アウァーリクム攻囲に取りかかるローマ軍の糧秣欠乏 :  ;   カエサルが、アウァーリクム攻囲のための堡塁工事に着手 *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:castra#Latin|Castris]] ad eam partem [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidi]] [[wikt:en:positus#Participle|positis]] Caesar, **カエサルは、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]の<small>(以下に述べるような)</small>方面に陣営を設置して、 *quae [[wikt:en:intermissus#Latin|intermissa]] a flumine et a <u>paludibus</u> **──<small>(その方面は)</small>川や沼地により<small>(外部から)</small>遮断されて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:paludibus|paludibus]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:palude#Latin|palude]] となっている。)</span> *[[wikt:en:aditus#Noun_3|aditum]], ut supra [[wikt:en:diximus#Latin|diximus]], [[wikt:en:angustus#Latin|angustum]] [[wikt:en:habebat|habebat]], **<u>前に述べたように</u>、狭い進入路を持っているというものであるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#15節|15節]]⑤項では、<br>    ほぼあらゆる方向から川や沼地で囲まれており、<br>    一つだけ、非常に狭い進入路を持っている、<br>    と言及された。)</span> *[[wikt:en:agger#Latin|aggerem]] [[wikt:en:apparare#Latin|apparare]], **<small>(さらに)</small><ruby><rb>[[w:土塁|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby> を装備すること、 *[[wikt:en:vinea#Latin|vineas]] [[wikt:en:ago#Latin|agere]], **<ruby><rb>[[w:ウィネア|工作小屋]]</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby> を駆動すること、 *[[wikt:en:turris#Latin|turres]] duas [[wikt:en:constituo#Latin|constituere]] [[wikt:en:coepit|coepit]]; **2つの<ruby><rb>[[w:攻城塔|攻城櫓]]</rb><rp>(</rp><rt>トゥッリス</rt><rp>)</rp></ruby> を建てること、を始めた。 *nam [[wikt:en:circumvallo#Latin|circumvallare]] loci natura [[wikt:en:prohibebat|prohibebat]]. **なぜなら<small>(城塞都市を)</small>堡塁で囲むことを地勢が妨げていたからだ。 <div style="text-align:center;"> {| |- |[[画像:Caesar's Gallic war; (Allen and Greenough's ed.) (1898) (14781415375).jpg|thumb|right|350px|城壁(図中の左端)を攻略するために築かれた<ruby><rb>土塁</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby> の復元画([[ガリア戦記_第2巻#12節|第2巻12節]]で既出)。左上には、両軍の<ruby><rb>[[w:攻城塔|攻城櫓]]</rb><rp>(</rp><rt>トゥッリス</rt><rp>)</rp></ruby>が描かれている。]] |[[画像:Bender - Vinea.JPG|thumb|right|350px|<ruby><rb>工作小屋</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby> [[wikt:en:vinea|vinea]] の復元画([[ガリア戦記_第2巻#12節|第2巻12節]]で既出)。敵の矢玉などから身を守りながら城壁に近づくために用いられたと考えられている。]] |} </div> :  ;   カエサルが、同盟者であるボイイー族やハエドゥイー族に、糧秣徴発を促す *<!--❷--><sup>(2)</sup> De re [[wikt:en:frumentarius#Adjective|frumentaria]] **<small>(カエサルは)</small>[[w:糧秣|糧秣]]調達について、 *[[wikt:en:Boii#Latin|Boios]] atque [[wikt:en:Haedui#Latin|Haeduos]] [[wikt:en:adhortari|adhortari]] non [[wikt:en:destitit|destitit]]; **[[w:ボイイ族|ボイイー族]]や[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]を鼓舞することを止めなかった。 *quorum [[wikt:en:alter#Latin|alteri]], quod [[wikt:en:nullus#Determiner|nullo]] [[wikt:en:studium#Latin|studio]] [[wikt:en:agebant|agebant]], non multum [[wikt:en:adiuvabant|adiuvabant]], **彼らのうち一方<small>〔ハエドゥイー族〕</small>は、何らの努力を行なわなかったので、あまり助けにならなかった。 *[[wikt:en:alter#Latin|alteri]] non magnis [[wikt:en:facultas#Latin|facultatibus]], quod [[wikt:en:civitas#Latin|civitas]] erat [[wikt:en:exiguus#Latin|exigua]] et [[wikt:en:infirmus#Latin|infirma]], **他方<small>〔ボイイー族〕</small>は、貧弱かつ無力な部族であったので、大した貯えもなく、 *celeriter quod [[wikt:en:habuerunt|habuerunt]] [[wikt:en:consumpserunt|consumpserunt]]. **早々と持っていたものを消費し切ってしまった。 :  ;   糧秣の欠乏が続くが、ローマの将兵たちが耐え抜く *<!--❸--><sup>(3)</sup> [[wikt:en:summus#Latin|Summa]] [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultate]] rei [[wikt:en:frumentarius#Adjective|frumentariae]] [[wikt:en:adfectus#Latin|adfecto]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] **<small>(ローマ人の)</small>軍隊は糧秣調達の大いなる困難さに苦悩させられながらも、 *[[wikt:en:tenuitas#Latin|tenuitate]] [[wikt:en:Boii#Latin|Boiorum]], **──<small>(その困難は)</small>ボイイー族の微力さ、 *[[wikt:en:indiligentia#Latin|indiligentia]] [[wikt:en:Haedui#Latin|Haeduorum]], **ハエドゥイー族の怠慢、 *[[wikt:en:incendium#Latin|incendiis]] [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificiorum]], **<small>(敵勢による)</small>家屋の焼き打ちによるものであったが、── *usque eo ut [[wikt:en:complures#Determiner|complures]] dies [[wikt:en:frumentum#Latin|frumento]] [[wikt:en:miles#Latin|milites]] [[wikt:en:caruerint|caruerint]] **かなりの日々にわたって兵士たちは糧食を欠くまでになり、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:usque#Latin|usque]] eo ut ~「~まで」)</span> *et [[wikt:en:pecus#Latin|pecore]] ex [[wikt:en:longinquior#Latin|longinquioribus]] [[wikt:en:vicus#Latin|vicis]] [[wikt:en:adactus#Latin|adacto]] **かなり遠方の村々から家畜を駆り立てたので *[[wikt:en:extremus#Latin|extremam]] [[wikt:en:fames#Latin|famem]] [[wikt:en:sustentarent|sustentarent]], **極限の飢えに耐え通すまでになったのであるが、 *[[wikt:en:nullus#Determiner|nulla]] tamen <u>vox est ab iis</u> [[wikt:en:auditus#Latin|audita]] populi Romani [[wikt:en:maiestas#Latin|maiestate]] et [[wikt:en:superior#Latin|superioribus]] [[wikt:en:victoria#Latin|victoriis]] [[wikt:en:indignus#Latin|indigna]]. **しかしながら、ローマ人民の威厳やかつての勝利にふさわしからぬ声は、彼らから何ら聞かれなかった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vox#Latin|vox]] est <u>ab</u> iis だが、<br>         &beta;系写本では <u>ex</u> iis vox est となっている。)</span> :  ;   ローマ人将兵たちがカエサルに攻囲の継続を訴える *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:quin#Latin|Quin]] etiam Caesar cum in [[wikt:en:opus#Latin|opere]] [[wikt:en:singulus#Latin|singulas]] [[wikt:en:legio#Latin|legiones]] [[wikt:en:appellaret|appellaret]], **いやそればかりか、カエサルが作業中のそれぞれの[[w:ローマ軍団|軍団]]に呼びかけたとき、 *et, si [[wikt:en:acerbe#Latin|acerbius]] [[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] [[wikt:en:ferrent#Latin|ferrent]], se [[wikt:en:dimissurus#Latin|dimissurum]] <span style="color:#009900;"><sub>(esse)</sub></span> [[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnationem]] [[wikt:en:diceret|diceret]], **もし、とても過酷に欠乏に耐えているのならば、自分は攻囲を放棄するであろう、とカエサルが言っていたときに、 :  *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:universi#Latin|universi]] ab eo, ne id [[wikt:en:faceret|faceret]], [[wikt:en:petebant|petebant]] : **<small>(各軍団の)</small>一同は、彼<small>〔カエサル〕</small>に、それ<small>〔攻囲の放棄〕</small>をしないように求めていた。 *sic se complures annos illo [[wikt:en:imperans#Latin|imperante]] [[wikt:en:meruisse|meruisse]], **自分たちは<small>(以下のように)</small>幾年にもわたって彼<small>〔カエサル〕</small>の麾下で努めてきた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:sic ~ ut …「…のように~である」)</span> *ut [[wikt:en:nullus#Determiner|nullam]] [[wikt:en:ignominia#Latin|ignominiam]] [[wikt:en:acciperent|acciperent]], <u>nusquam incepta</u> re [[wikt:en:discederent|discederent]]: **何ら不名誉を蒙ってないし、事<small>〔戦役〕</small>が完遂されないまま<small>(戦列を)</small>離脱することは決してなかったのだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:nusquam#Latin|nusquam]] [[wikt:en:inceptus#Latin|incepta]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:numquam#Latin|numquam]] [[wikt:en:infectus#Adjective|infecta]] となっている。)</span> :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> hoc se [[wikt:en:ignominia#Latin|ignominiae]] <u>loco [[wikt:en:laturus#Latin|laturos]]</u> <span style="color:#009900;"><sub>(esse)</sub></span>, si [[wikt:en:inceptus#Latin|inceptam]] [[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnationem]] [[wikt:en:reliquissent|reliquissent]]; **もし<small>(自分たちが)</small>着手した攻囲を放棄してしまったならば、自分たちはこの状態を不名誉と見なすであろう。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では loco laturos の語順だが、<br>         &alpha;系写本では laturos loco の語順となっている。)</span> :  *<!--❼--><sup>(7)</sup> <u>praestare</u> omnes [[wikt:en:perferre|perferre]] [[wikt:en:acerbitas#Latin|acerbitates]], **あらゆる厳しさに持ちこたえることは<small>(以下のこと)</small>よりましである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[wikt:en:praestare|praestare]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「…よりも~がより優る」)</span> *<u>quam</u> non [[wikt:en:civis#Latin|civibus]] Romanis, qui [[wikt:en:Genabum#Latin|Cenabi]] [[wikt:en:perfidia#Latin|perfidia]] Gallorum [[wikt:en:interissent|interissent]], [[wikt:en:parentarent|parentarent]]. **ケナブムでガッリア人たちの不義により滅びたローマ市民たちの仇討ちをしないよりも。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#3節|3節]]①項を参照。仇討ちをしないのなら、苦しむ方がましである、の意)</span> :  *<!--❽--><sup>(8)</sup> Haec [[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:centurio#Latin|centurionibus]] [[wikt:en:tribunus#Latin|tribunis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:miles#Latin|militum]] **これらと同じことを、<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>たちや<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちに、 *[[wikt:en:mandabant|mandabant]], ut per eos ad Caesarem [[wikt:en:deferrentur|deferrentur]]. **彼らを通じてカエサルに申し立てるように、依頼していた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===18節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/18節]] {{進捗|00%|2026-04-13}}</span> ;カエサルがウェルキンゲトリークス不在の敵陣へ迫る :  ;   カエサルは、ウェルキンゲトリークスが糧秣の欠乏によりローマ勢の糧秣徴発隊を襲撃に向かったと知る *<!--❶--><sup>(1)</sup> Cum iam [[wikt:en:murus#Latin|muro]] [[wikt:en:turris#Latin|turres]] [[wikt:en:adpropinquassent#Latin|adpropinquassent]], **すでに<small>(アウァーリクムの)</small>城壁に<small>(ローマ勢の)</small>[[w:攻城塔|攻城櫓]]が近づいていた際に、 *ex [[wikt:en:captivus#Noun|captivis]] Caesar [[wikt:en:cognovit#Latin|cognovit]], **カエサルは、捕虜たちから<small>(以下のことを)</small>知った。 *[[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorigem]], [[wikt:en:consumptus#Latin|consumpto]] [[wikt:en:pabulum#Latin|pabulo]], **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は[[w:糧秣|糧秣]]を消費し切ると、 *castra [[wikt:en:movisse#Latin|movisse]] propius [[wikt:en:Avaricum#Latin|Avaricum]], **陣営をアウァーリクムのより近くに移動させて、 *atque ipsum cum [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:expeditus#Noun|expeditis]]<nowiki>que</nowiki>, qui inter [[wikt:en:eques#Latin|equites]] [[wikt:en:proeliari#Verb|proeliari]] [[wikt:en:consuessent#Latin|consuessent]], **彼自身は、[[w:騎兵|騎兵]]隊、および騎兵たちの間で争闘することに習熟していた[[w:軽装歩兵|軽装歩兵]]たちとともに、 *<u>insidiarum</u> causa eo [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectum]], quo nostros postero die [[wikt:en:pabulatum#Verb|pabulatum]] [[wikt:en:venturus#Latin|venturos]] [[wikt:en:arbitraretur#Latin|arbitraretur]]. **我が方<small>〔ローマ勢〕</small>が翌日に糧秣徴発にやって来るであろうと思われるところで待ち伏せするために、出発した、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:insidiarum|insidiarum]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:insidiandi#Latin|insidiandi]] となっている。)</span> [[画像:AVARICUM Battaglia 52 aC.png|thumb|right|300px|アウァーリクム攻略戦の布陣図(<small>イタリア語</small>)。中央がアウァーリクム(AVARICUM)、右下の赤枠内がカエサルと8個軍団の陣営、赤い矢印の先端がローマ軍の土塁。左上の楕円形がウェルキンゲトリークスが移動させた陣営。]] [[画像:Funerary chariot in the archeological museum of Strasbourg.jpg|thumb|right|300px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]の墳墓の副葬品として発掘された '''四輪荷馬車''' のレプリカ(仏ストラスブール考古学博物館)。]] :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> Quibus rebus [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] **<small>(カエサルは)</small>それらの事情を知るや、 *media nocte [[wikt:en:silentium#Latin|silentio]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectus]] **真夜中の静けさのうちに出発して、 *ad hostium castra [[wikt:en:mane#Adverb_2|mane]] [[wikt:en:pervenit#Etymology_2|pervenit]]. **敵の陣営の辺りへ朝方に到着した。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Illi, celeriter per [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] Caesaris [[wikt:en:cognitus#Participle|cognito]] **あの者たちは、速やかに斥候たちを通じてカエサルの到来を知るや、 *<u>carros</u> [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]]<nowiki>que</nowiki> sua in [[wikt:en:artior#Latin|artiores]] [[wikt:en:silva#Latin|silvas]] [[wikt:en:abdiderunt#Latin|abdiderunt]], **自分たちの<u>四輪荷馬車</u>と[[w:輜重|輜重]]をとても深い森の中に隠して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:四輪荷馬車 [[wikt:en:carrus#Latin|carrus]] は、例えば右の画像のものを参照。)</span> *copias omnes in loco [[wikt:en:editus#Latin|edito]] atque [[wikt:en:apertus#Latin|aperto]] [[wikt:en:instruxerunt#Latin|instruxerunt]]. **全軍勢を高くそびえて開けている場所に配置した。 :  *<!--❹--><sup>(4)</sup> Qua re [[wikt:en:nuntiatus#Latin|nuntiata]] **その事を報告されて、 *Caesar celeriter [[wikt:en:sarcina#Latin|sarcinas]] [[wikt:en:conferri#Latin|conferri]], **カエサルは速やかに<small>(兵士たちの)</small>[[w:背嚢|背嚢]]が運び集められること、 *[[wikt:en:arma#Latin|arma]] [[wikt:en:expediri#Latin|expediri]] [[wikt:en:iussit#Verb|iussit]]. **武具が<small>(すぐ使えるように)</small>整えられることを命じた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===19節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/19節]] {{進捗|00%|2026-04-20}}</span> ;丘の上のガッリア勢と沼沢を挟んで対峙する :  ;   ガッリア勢の陣営の地勢 *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:collis#Latin|Collis]] erat <u>leniter</u> ab [[wikt:en:infimus#Latin|infimo]] [[wikt:en:adclivis#Latin|adclivis]]. **<small>(ガッリア勢がいる)</small>丘陵はふもとから緩やかに、登り坂になっていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系・&chi;系・B・M・S・N<sup>c</sup> 写本では [[wikt:en:leviter#Latin|leviter]] 、<br>         L・N写本では [[wikt:en:breviter#Latin|breviter]] だが、<br>         より劣った写本 ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]]'' では [[wikt:en:leniter#Latin|leniter]] となっている。 *Hunc ex omnibus fere partibus [[wikt:en:palus#Latin|palus]] [[wikt:en:difficilis#Latin|difficilis]] atque [[wikt:en:impeditus#Latin|impedita]] [[wikt:en:cingebat#Latin|cingebat]] **これ<small>〔丘陵〕</small>を、ほぼすべての方角から、不便で通りにくい沼地が取り巻いていて、 *non [[wikt:en:latior#Latin|latior]] [[wikt:en:pes#Latin|pedibus]] [[wikt:en:quinquaginta#Latin|quinquaginta]]. **<small>(その沼地は)</small>50<u>[[w:ペース (長さ)|ペース]]</u>より幅広くなかった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ペース|ペース]]は約29.6cmで、50ペースは約15メートル弱。)</span> :  ;   丘の周囲を部族ごとに分かれて守備している *<!--❷--><sup>(2)</sup> Hoc se [[wikt:en:collis#Latin|colle]] [[wikt:en:interruptus#Latin|interruptis]] [[wikt:en:pons#Latin|pontibus]] **この丘陵において、橋梁を破却すると、 *Galli [[wikt:en:fiducia#Latin|fiducia]] loci [[wikt:en:continebant#Latin|continebant]] **ガッリア人たちは、地勢を頼りに留まっていて、 *[[wikt:en:generatim#Latin|generatim]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:distributus#Latin|distributi]] in civitates **<small>(軍勢を)</small>諸部族の種族ごとに分けて配置させて、 *omnia [[wikt:en:vadum#Latin|vada]] ac [[wikt:en:saltus#Etymology_2|saltus]] eius [[wikt:en:palus#Latin|paludis]] <u>certis custodiis</u> [[wikt:en:obtinebant#Latin|obtinebant]], **その沼地の、すべての浅瀬や隘路を <u>一定の護衛兵たちによって</u> 占領していた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:certus#Latin|certis]] [[wikt:en:custodia#Latin|custodiis]] は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> *<u>sic</u> animo [[wikt:en:paratus#Latin|parati]] <u>ut</u>, si eam [[wikt:en:palus#Latin|paludem]] Romani [[wikt:en:perrumpo#Latin|perrumpere]] [[wikt:en:conarentur#Latin|conarentur]], [[wikt:en:haesitans#Latin|haesitantes]] [[wikt:en:premerent#Latin|premerent]] ex loco [[wikt:en:superior#Latin|superiore]]; **もしローマ勢がその沼地を強行突破せんと試みたならば、ぐずぐずしている者らを高地から圧倒する心積もりであった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:sic#Latin|sīc]] ~, [[wikt:en:ut#Latin|ut]] ・・・「…であるように~である」)</span> :  ;   両軍は互角か? *<!--❸--><sup>(3)</sup> ut, qui [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitatem]] loci [[wikt:en:videret#Latin|videret]], **<small>(両軍の)</small>陣地が近接していることを見た者は、 *[[wikt:en:paratus#Latin|paratos]] prope [[wikt:en:aequus#Latin|aequo]] <u>Marte</u> ad [[wikt:en:dimicandum#Latin|dimicandum]] [[wikt:en:existimaret#Latin|existimaret]], **<small>(ガッリア勢がローマ勢に対して)</small>ほぼ互角の戦い<small>(の条件)</small>で闘うつもりでいると考えただろう。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、[[wikt:en:Mars#Proper_noun_22|Mars]]「戦争の神マールス」ではなく、<br>         [[wikt:en:Mars#Noun_4|Mars]]「戦争、闘い」そのものを指す。)</span> ;   ガッリア勢は不利なのに虚勢を張っているのか? *qui [[wikt:en:iniquitas#Latin|iniquitatem]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicionis]] [[wikt:en:perspiceret#Latin|perspiceret]], **<small>(ガッリア勢の)</small>条件の不利なことを見通した者は、 *[[wikt:en:inanis#Latin|inani]] [[wikt:en:simulatio#Latin|simulatione]] sese [[wikt:en:ostentare#Latin|ostentare]] [[wikt:en:cognosceret#Latin|cognosceret]]. **<small>(ガッリア勢が)</small>虚栄の見せかけで己を誇示していることを、理解しただろう。 :  ;   カエサルが、至近距離の敵への攻撃にいきり立つ将兵らを教え諭す *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:indignans#Latin|Indignantes]] [[wikt:en:miles#Latin|milites]] Gaesar, **カエサルは<small>(ガッリア勢の誇示に)</small>憤慨している兵士たちに、 *quod [[wikt:en:conspectus#Noun_2|conspectum]] suum hostes <u>perferre</u> [[wikt:en:possent#Latin|possent]] [[wikt:en:tantulus#Latin|tantulo]] [[wikt:en:spatium#Latin|spatio]] [[wikt:en:interiectus#Latin|interiecto]], **──というのも、これほどのわずかな距離しか介在してないのに、敵勢が自分らを<small>(平然と)</small>見据えていられるためだが── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:perferre#Latin|perferre]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:ferre#Latin|ferre]] となっている。)</span> *et signum proelii [[wikt:en:exposcens#Latin|exposcentes]] [[wikt:en:edocet#Latin|edocet]], **および戦闘の合図を熱心に求めている者たちに対して<small>(以下のように)</small>説く。 *[[wikt:en:quantus#Latin|quanto]] [[wikt:en:detrimentum#Latin|detrimento]] et [[wikt:en:quot#Latin|quot]] [[wikt:en:vir#Latin|virorum]] [[wikt:en:fortis#Latin|fortium]] [[wikt:en:mors#Latin|morte]] [[wikt:en:necesse#Adverb|necesse]] sit [[wikt:en:constare#Latin|constare]] [[wikt:en:victoria#Latin|victoriam]]; **勝利を確実にすることが、どれほどの損害と、どれほど多くの勇敢な<ruby><rb>兵士</rb><rp>(</rp><rt>ウィル</rt><rp>)</rp></ruby>たちの死を必要とするか、を。 : <!-- [[wikt:en:| --> ;   多くのローマ兵が死に瀕すれば、カエサル自身が戦争犯罪で弾劾されるだろう *<!--❺--><sup>(5)</sup> quos cum <u>sic</u> [[wikt:en:animus#Latin|animo]] [[wikt:en:paratus#Latin|paratos]] [[wikt:en:videat#Latin|videat]], <u>ut</u> [[wikt:en:nullus#Determiner|nullum]] pro sua [[wikt:en:laus#Latin|laude]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] [[wikt:en:recusent#Latin|recusent]], **彼ら<small>〔兵士たち〕</small>が己の賞賛のためにいかなる危険をも辞さない心積もりであると<small>(カエサルは)</small>見て取ったので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:sic#Latin|sīc]] ~, [[wikt:en:ut#Latin|ut]] ・・・「…であるように~である」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:pro sua laude 「自らの賞賛のために」は、「カエサルの賞賛のために」と解することもできる。<br>    しかし、共和制国家に忠誠を誓っているはずの兵士らが、カエサル個人のために命を投げ出そうとする記述は、<br>    野心家カエサルが軍隊を私兵化しようとしている野望をさらけ出すことになり、政敵たちを利することになる。)</span> *[[wikt:en:summus#Latin|summae]] se [[wikt:en:iniquitas#Latin|iniquitatis]] [[wikt:en:condemnari#Latin|condemnari]] [[wikt:en:debere#Latin|debere]], [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] eorum [[wikt:en:vita#Latin|vitam]] sua [[wikt:en:salus#Latin|salute]] [[wikt:en:habeat#Latin|habeat]] [[wikt:en:carior#Latin|cariorem]]. **<small></small>彼ら<small>〔兵士〕</small>の生命を己<small>〔カエサル〕</small>の安全より貴重と思わない限り、自分<small>〔カエサル〕</small>は極度の不正のために告発されるに違いない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:すでにサビーヌスら多くのローマ市民が戦死しており、ここでさらに多くのローマ市民を死なせることは、<br>    カエサルから軍隊を取り上げることを主張していた政敵たちから厳しく糾弾されることになったであろう。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❻--><sup>(6)</sup> Sic [[wikt:en:miles#Latin|milites]] [[wikt:en:consolatus#Latin|consolatus]] **<small>(カエサルは)</small>このように兵士たちを<ruby><rb>宥</rb><rp>(</rp><rt>なだ</rt><rp>)</rp></ruby>めて、 *eodem die [[wikt:en:reducit#Latin|reducit]] in castra **同日に陣営の中に連れ戻して、 *[[wikt:en:reliquus#Latin|reliqua]]<nowiki>que</nowiki> quae ad [[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnationem]] <u>[[wikt:en:pertinebant#Latin|pertinebant]] [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidi]]</u> [[wikt:en:administrare#Latin|administrare]] [[wikt:en:instituit#Latin|instituit]]. **城塞都市<small>〔アウァーリクム〕</small>の攻略に関わっているほかのことに従事することを決めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・M・S写本では pertinebant oppidi の語順だが、<br>         L・N・β系写本では oppidi pertinebant の語順となっている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===20節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/20節]] {{進捗|00%|2026-05-04}}</span> ;ウェルキンゲトリークスが味方に弁明し、捕虜に問い質す :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]], cum ad suos [[wikt:en:redisset#Latin|redisset]], [[wikt:en:proditio#Latin|proditionis]] [[wikt:en:insimulatus#Latin|insimulatus]], **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、味方のもとに戻った際に、<small>(以下のことで)</small>裏切りだと非難されていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、[[wikt:en:quod#Conjunction|quod]] ~ で箇条書き。)</span> *quod [[wikt:en:castra#Latin|castra]] [[wikt:en:propius#Latin|propius]] [[wikt:en:Romani#Latin|Romanos]] [[wikt:en:movisset#Latin|movisset]], **陣営をローマ人たちのより近くに移動させていたこと、 *quod cum omni [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatu]] [[wikt:en:discessisset#Latin|discessisset]], **全[[w:騎兵|騎兵隊]]とともに<small>(陣営を)</small>離れていたこと、 *quod sine [[wikt:en:imperium#Latin|imperio]] [[wikt:en:tantus#Latin|tantas]] [[wikt:en:copiae#Latin|copias]] [[wikt:en:reliquisset#Latin|reliquisset]], **司令権<small>(を持つ者)</small>なしに、これほど多くの軍勢を置き去りにしていたこと、 *quod eius [[wikt:en:discessus#Noun|discessu]] [[wikt:en:Romani#Latin|Romani]] [[wikt:en:tantus#Latin|tanta]] [[wikt:en:opportunitas#Latin|opportunitate]] et [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] [[wikt:en:venissent#Latin|venissent]]; **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>の退去によりローマ人がこれほどの好機とこれほどの迅速さでやって来ていたこと、である。 :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> non haec omnia [[wikt:en:fortuito#Latin|fortuito]] aut sine [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidere]] [[wikt:en:potuisse#Latin|potuisse]]; **──これらすべてが偶然に、あるいは謀りごとなしに起こることはあり得なかったのだ。 *[[wikt:en:regnum#Latin|regnum]] illum Galliae <u>malle</u> Caesaris [[wikt:en:concessus#Noun|concessu]] <u>quam</u> ipsorum habere [[wikt:en:beneficium#Latin|beneficio]] **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>は<small>(ガッリア人)</small>自身の厚遇を得ることよりもむしろカエサルの許しにより[[w:ガリア|ガッリア]]の王権<small>(を持つこと)</small>を好んでいるのだ。── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:malle#Latin|malle]] ~ quam …「…よりも、むしろ~を好む(選ぶ)」)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:ウェルキンゲトリークスが王権を望むあまり、同盟部族の生命をカエサルに売り渡したということである。)</span> [[画像:Vercingetorix_stater_n2_CdM_alternate.jpg|thumb|right|250px|[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の横顔が刻まれたガッリアの金貨(パリの[[w:ビブリオテーク・ナショナル|仏国立図書館]]貨幣部蔵)]] : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ウェルキンゲトリークスの弁明が始まる *<!--❸--><sup>(3)</sup> [[wikt:en:talis#Latin|tali]] [[wikt:en:modus#Latin|modo]] [[wikt:en:accusatus#Latin|accusatus]] **こんな風に非難されて、 *ad haec [[wikt:en:respondit#Latin|respondit]]: **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>これらのことへ答えた。 *Quod [[wikt:en:castra#Latin|castra]] [[wikt:en:movisset#Latin|movisset]], **陣営を移動させていたことは、 *[[wikt:en:factus#Latin|factum]] [[wikt:en:inopia#Latin|inopia]] [[wikt:en:pabulum#Latin|pabuli]], **[[w:糧秣|糧秣]]の欠乏によりなされたのであり、 *etiam ipsis [[wikt:en:hortans#Latin|hortantibus]]; **<small>(ガッリア人たち)</small>自身が熱心に勧めることさえしているのだ。 *quod [[wikt:en:propius#Latin|propius]] [[wikt:en:Romani#Latin|Romanos]] [[wikt:en:accessisset#Latin|accessisset]], **ローマ人たちのより近くに近寄っていたことは、 *[[wikt:en:persuasus#Latin|persuasum]] loci [[wikt:en:opportunitas#Latin|opportunitate]], qui se <u>ipsum</u> [[wikt:en:munitio#Latin|munitione]] [[wikt:en:defenderet#Latin|defenderet]]; **<small>(移動先の丘陵が)</small>それ自体を<small>(沼地という)</small>防御物により守っているという地の利に納得させられたのだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:上記の se <u>ipsum</u> munitione defenderet 「そのものを防御物によって守る」は ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Bentley,_Thomas|Th. Bentley]]'' の修正提案で、<br>主要写本 &omega; では se <u>ipse sine</u> munitione defenderet 「そのものが防御物なしで守る」 となっている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹--><sup>(4)</sup> equitum vero operam neque in loco palustri desiderari debuisse **騎兵の活動はまさに、沼沢の地において望まれるべきものではないし、 *et illic fuisse utilem, quo sint profecti. **<small>(騎兵が)</small>発って行ったところにとっては有益であったのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:summa#Latin|Summam]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperii]] **<small>(軍勢の)</small>最高司令権は、 *se consulto nulli discedentem tradidisse, **自らの意図により、立ち去るに当たって、誰にも委託しなかった。 *ne is multitudinis studio ad dimicandum impelleretur; **その者が大勢の者たちの熱意によって<small>(ローマ人と)</small>闘うことに駆り立てられないように、である。 *cui rei propter animi mollitiem studere omnes videret, **その事<small>〔闘って決着を付けること〕</small>は、心の弱さのために、皆が求めたがっている。 *quod diutius laborem ferre non possent. **──というのは、<small>(兵は)</small>より長く<small>(軍役の)</small>労苦に耐えることができないからだ──。 **:<span style="color:#009900;"> (訳注:[[w:孫子 (書物)|孫子]]に曰く「兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを<ruby><rb>睹</rb><rp>(</rp><rt>み</rt><rp>)</rp></ruby>ざるなり」<ref>「戦争というものは、拙劣に短期決戦を挑んだ事例は聞くが、巧妙に長期戦を続けた事例は聞かない」の意。長い戦争は人々を消耗させ、疲弊させてしまう。</ref>)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❻--><sup>(6)</sup> Romani si casu intervenerint, Fortunae, **もしローマ人たちが偶然に現われたのならば、[[w:フォルトゥーナ|運命 (の女神)]]に <small>(感謝するべきであり)</small>、 *si alicuius indicio vocati, huic habendam gratiam, **もし<small>(ローマ人たちが)</small>何者かの申し立てに呼ばれて来たのならば、その者に感謝するべきだ。 *quod <u>et</u> paucitatem eorum ex loco superiore cognoscere **──というのは、より高い位置から彼らの少なさを知ることも、 *<u>et</u> virtutem despicere potuerint, **<small>(ローマ人の)</small>武勇とやらを見下すこともできたのだから。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et ~ et …「~も…も」)</span> *qui dimicare non ausi **彼ら<small>〔ローマ人〕</small>は闘うことをあえてせずに、 *turpiter se in castra receperint. **見苦しくも陣営に退却したのだ──。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❼--><sup>(7)</sup> Imperium se <u>ab</u> Caesare per [[wikt:en:proditio#Latin|proditionem]] nullum desiderare, **自分は、カエサルから裏切りを通じて、どのような支配権も望んではいない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ab は&alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では a となっている。)</span> *quod habere victoria posset, **<small>(ローマ人に対する)</small>勝利によって得られるものであり、 *quae iam esset sibi atque omnibus Gallis explorata; **<small>(勝利は)</small>もはや自分とすべてのガッリア人にとって確実なものとされているのだ。 *quin etiam ipsis <u>remittere</u>, **いやそればかりか<small>(以下の様であれば、ガッリア人たち)</small>自身に<small>(司令官職を)</small>返還しているだろう。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の remittere は、写本Sの記述および&nbsp;''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' や ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Vascosanus|Vascosanus]]'' による修正提案で、<br>         &beta;系・&chi;系写本・写本B・M・L・N では remitteret となっている。)</span> *si sibi <u>magis</u> honorem tribuere, <u>quam</u> ab se salutem accipere videantur. **もし<small>(ガッリア人が)</small>自分から安全を受けているよりも、大きな顕職を自分に授けていると思うのならば。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:magis ~, quam …「…というよりは、むしろ~」)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❽--><sup>(8)</sup> <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;Haec ut intellegatis,<span style="color:#009900;">»</span></span> inquit, <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;a me sincere pronuntiari, audite Romanos milites.<span style="color:#009900;">»</span></span> **「これらは、諸君らが理解するように、私により誠実に示されたのだ。ローマ人兵士たちに聞いてみなさい」と言った。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">&nbsp;<span style="color:#009900;">«</span> ~ <span style="color:#009900;">»</span>&nbsp;</span> の箇所は、直接話法で記されている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾--><sup>(9)</sup> Producit servos, quos in pabulatione paucis ante diebus exceperat et fame vinculisque excruciaverat. **数日前に糧秣徴発しているところを<small>(彼が)</small>ひっ捕らえて飢えと鎖で拷問していた奴隷たちを引き出した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[wikt:en:calo#Noun_5|cālō]] カーロー(軍属奴隷)と呼ばれる輜重や陣営を管理する奴隷たちのことであろう。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❿--><sup>(10)</sup> Hi iam ante edocti, quae interrogati pronuntiarent, **彼らは、すでに前もって<small>(ローマ人から)</small>訊問されたときに語ることを教え込まれており、 *milites se esse legionarios dicunt; **自分たちは[[w:軍団兵|軍団兵]]であると言った。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは奴隷たちが誰に教え込まれたのか明記していない。ウェルキンゲトリークスが教え込んだと</span> **:<span style="color:#009900;">訳されることもあるが、それでは彼は糾弾されることを知る前から、味方を欺くために、わざわざ行軍中の数日を拷問に費やしたことになる。</span> **:<span style="color:#009900;">むしろ、自軍が弱っていると敵に思わせる工作は、これまでにローマ軍がたびたび採っていた常套作戦である。</span> **:<span style="color:#009900;">「すでに前もって」カエサルが、奴隷たちが捕虜になった場合に敵を欺く術を訓練していたとするのが自然であろう。)</span> *fame <u>et</u> inopia adductos clam ex castris exisse, si quid frumenti aut pecoris in agris reperire possent; **<small>(奴隷たち曰く)</small>飢えと欠乏に動かされて、何か穀物または家畜が野に見出せないかと、ひそかに陣営から抜け出した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et は&alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では atque となっている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--⓫--><sup>(11)</sup> simili omnem exercitum inopia premi, **<small>(ローマ人の)</small>軍隊の皆が同じような欠乏に悩まされて、 *<u>nec</u> iam vires sufficere cuiusquam <u>nec</u> ferre operis laborem posse; **もはや、どの兵士たちも十分な能力がなく、<small>(城攻めの)</small>作業の労苦に耐えることができない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:nec ~ nec …「~でもなく、…でもない」)</span> *itaque statuisse imperatorem, si nihil in oppugnatione oppidi <u>profecissent</u>, triduo exercitum deducere. **こうして将軍<small>〔カエサル〕</small>は、もし城塞都市の攻略において何ら得られないならば、3日間で軍隊を連れ帰ると決めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、写本S・L・Nでは [[wikt:en:profecissent#Latin|profecissent]]<sub>&nbsp;(3人称・<u>複数</u>・過去完了・接続法)</sub> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:profecisset#Latin|profecisset]]<sub>&nbsp;(3人称・<u>単数</u>・過去完了・接続法)</sub> となっており、<br>         &chi;系および写本B・Mでは proficissent という綴りになっている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--⓬--><sup>(12)</sup> <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;Haec,<span style="color:#009900;">»</span></span> inquit, <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;a me,<span style="color:#009900;">»</span></span> [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]], **「これぞ」「私によって」とウェルキンゲトリークスは言った。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">&nbsp;<span style="color:#009900;">«</span> ~ <span style="color:#009900;">»</span>&nbsp;</span> の箇所は、直接話法で記されている。)</span> *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;beneficia habetis, quem [[wikt:en:proditio#Latin|proditionis]] [[wikt:en:insimulatis#Verb|insimulatis]]; **「裏切りだと諸君が糾弾している<small>(私という)</small>者のおかげで得ているのだ。 *<!--➡直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">cuius opera sine vestro sanguine **その<small>(私という)</small>者の尽力により、諸君らの流血なしに、 *<!--➡直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">tantum exercitum victorem fame <u>paene</u> consumptum videtis; **これほどの軍隊の勝利者<small>〔ローマ人〕</small>を飢えにより、ほとんど滅ぼしたのを諸君は見ているのだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:paene は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> *<!--➡直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">quem turpiter se ex <u>hac</u> fuga recipientem **彼ら<small>〔ローマ人〕</small>が見苦しくもこのような逃亡から退却したところを、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:hac は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> *<!--➡直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">ne qua civitas suis finibus recipiat, a me provisum est.<span style="color:#009900;">»</span></span> **どの部族も自らの領土に受け入れないように、私により手配された。」 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===21節=== '''ウェルキンゲトリークスの誠心とアウァーリクムの重要性を確認''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Conclamat omnis multitudo et suo more armis concrepat, **大勢の者たちすべてが雄叫びを上げて、自分たちの慣習で武器を打ち鳴らした。 *quod facere in eo consuerunt cuius orationem approbant; **(演説した)その者の雄弁に賛同したら、その者に対してそれをすることが常であったのだ。 *summum esse [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorigem]] ducem, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は最高の将帥であり、 *nec de eius fide dubitandum, **彼の誠心については疑念を抱くべきではなく、 *nec maiore ratione bellum administrari posse. **これ以上の作戦で戦争を指導することはできない、と(叫んだ)。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Statuunt ut X(decem) milia hominum delecta ex omnibus copiis in oppidum mittantur<ref>mittantur はα系写本の記述で、β系写本では submittuntur となっている。</ref>, **(彼らは)すべての軍勢から選り抜かれた兵員1万を(アウァーリクムの)[[w:オッピドゥム|城塞都市]]の中に派遣すると決定した。 *nec solis Biturigibus communem salutem committendam censent, **(ガッリア)共通の安全をビトゥリゲース族だけに委ねるべきではないと考慮した。 *quod paene in eo<ref>paene in eo は中世より新しい写本(ς)の記述で、中世までの写本では penes eos となっている。</ref>, si id oppidum retinuissent, **というのは、その城塞都市を保持するか否か、ほぼそのことにおいて、 *summam victoriae constare intellegebant. **勝利の全体を確実にすることを理解したからである。 ===22節=== [[画像:Falx_bgiu.png|thumb|right|200px|破城鎌([[w:en:Falx|falx]])の想像画(再掲)]] [[画像:Doura_Europos_tunnel.jpg|thumb|right|200px|ローマ支配下の城砦跡に残る[[w:坑道|坑道]]の例(シリアの[[w:ドゥラ・エウロポス|ドゥラ・エウロポス]]遺跡)。[[w:サーサーン朝|サーサーン朝]]軍が[[w:坑道戦|坑道戦]]のために掘削したと考えられている。]] [[画像:University_of_Queensland_Pitch_drop_experiment-white_bg.jpg|thumb|right|200px|<ruby><rb>[[w:ピッチ (樹脂)|樹脂]]</rb><rp>(</rp><rt>ピッチ</rt><rp>)</rp></ruby>の滴下実験の様子(豪州[[w:クイーンズランド大学|クイーンズランド大学]])。[[w:木材|木材]]を密閉加熱すると[[w:木炭|木炭]]が得られるが、その残り物から[[w:乾留液#木タール|木タール]]を[[w:蒸留|蒸留]]させた残り<ruby><rb>滓</rb><rp>(</rp><rt>かす</rt><rp>)</rp></ruby>がピッチである。樹木から得られるピッチは、黒色で[[w:粘度|粘っこく]]、高温で燃焼する。中世ヨーロッパでは城砦の防衛に使用され、城壁に近づく敵の上から熱したピッチを注いで焼死させたりしたという([[w:fr:Poix (matière)|fr:poix]])。]] '''アウァーリクムの籠城ガッリア勢が坑道戦で攻防に努める''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Singulari militum nostrorum virtuti **我が方(ローマ勢)の兵士の卓越した武勇に、 *consilia cuiusque modi Gallorum occurrebant, **(敵は)ガッリア人のあらゆる流儀の方策で抗戦した。 *ut est summae genus sollertiae **確かに(ガッリア人は)最高に巧みな種族であり、 *atque ad omnia imitanda et efficienda, quae ab quoque traduntur, aptissimum. **誰によって教示されたものもすべてを模倣すること、創り出すことにとても適しているのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Nam et laqueis falces avertebant, quas, cum destinaverant, tormentis introrsus reducebant, **すなわち、綱で(ローマ勢の)破城鎌をそらし、それを固着させてから、巻揚げ機で(城の)内部に引き込んだのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:破城鎌([[w:en:Falx|falx]])については[[ガリア戦記 第5巻#42節|第5巻42節]]を参照)</span> *et aggerem cuniculis subtrahebant, **(ローマ勢の)<ruby><rb>[[w:アッゲル|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby> を[[w:坑道|坑道]]によって陥没させたりもした。 *eo scientius quod apud eos magnae sunt ferrariae atque omne genus cuniculorum notum atque usitatum est. **彼らのもとには多くの[[w:鉄鉱石|鉄鉱]]山があり、坑道のあらゆる類いが知られていて慣れていただけに、習熟しているのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Totum autem murum ex omni parte turribus contabulaverant atque has coriis intexerant. **他方、城壁の全体のすべての方向から、櫓を(何層にも)構築して、これらを皮革で覆った。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Tum crebris diurnis nocturnisque eruptionibus **それから、繰り返し昼間も夜間も出撃して、 *aut aggeri ignem inferebant aut milites occupatos in opere adoriebantur, **あるいは土塁に火災を引き起こし、あるいは工事に従事している(ローマ人)兵士たちを襲撃したりした。 *et nostrarum turrium altitudinem, quantum has cotidianus agger expresserat, **我が方(ローマ勢)の[[w:攻城塔|攻城櫓]]の高さを、毎日のようにこれらを土塁が押し出した分だけ、 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ commissis suarum turrium malis adaequabant, **自分たち(ガッリア勢)の櫓を部材を組み立てて(ローマ側の櫓の高さと)等しくしようとした。 *et apertos cuniculos **(ローマ勢が掘削した)坑道の露出したところを *praeusta et praeacuta materia et pice fervefacta et maximi ponderis saxis morabantur **先端を焼いて尖らせた木材や、熱した<ruby><rb>[[w:ピッチ (樹脂)|樹脂]]</rb><rp>(</rp><rt>ピッチ</rt><rp>)</rp></ruby>や、かなりの重さの岩石で、(ローマ勢の掘削を)滞らせたり、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:pix は<ruby><rb>[[w:歴青|瀝青]]</rb><rp>(</rp><rt>れきせい</rt><rp>)</rp></ruby>とも訳されるが、とくに[[w:ピッチ (樹脂)|ピッチ]]を指す<ref>[https://kotobank.jp/word/%E7%80%9D%E9%9D%92 『岩石学辞典』(朝倉書店)の記事]などを参照。[[w:歴青|瀝青]]は石油を精製したものや[[w:炭化水素|炭化水素]]化合物・混合物全般を指すことが多い。</ref>。)</span> *moenibusque adpropinquare prohibebant. **(ローマ勢が)周壁に接近することを妨げたりした。 ===23節=== [[画像:Bibracte_murus_gallicus1.jpg|thumb|right|300px|ガッリア式城壁の[[w:ジオラマ|ジオラマ]](仏[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]遺跡のケルト文明博物館)。この構造形式はカエサルの記述から「[[w:ムルス・ガリクス|ムルス・ガリクス]](ガッリア壁)」と呼ばれるが、ガッリアに限らず、[[w:鉄器時代|鉄器時代]]末期すなわちBC1世紀頃の後期[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]が及んだ各地に遺構として残る。木材どうしを緊結するために数百トンもの[[w:鉄|鉄]]の[[w:釘|釘]]を用いているのが大きな特徴で、[[w:鉄#製錬|製鉄]]・[[w:鋳造|鋳造]]技術の発達を示す。]] [[画像:Keltenmauer.gif|thumb|right|300px|ガッリア式城壁の構成図(上が側面、中が上面、下が前面)。木材を水平な井桁状に並べて[[w:釘|釘]]で緊結し、土砂で覆って何層にも重ね、前面には石をはめ込む。井桁状の骨組によって[[w:破城槌|破城槌]]など横からの力(水平荷重)に耐えられるように工夫されている。]] '''ガッリア式城壁の構造''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Muri autem omnes Gallici hac fere forma sunt. **ところで、ガッリアの城壁のすべては、ほぼ以下のような形態である。 *Trabes derectae perpetuae in longitudinem paribus intervallis, **(城壁の)長い間にわたって、木材(梁)を垂直に続けて、等間隔で、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:trabes は木材、とくに梁のような水平材を指していると思われる。)</span> *distantes inter se binos pedes, in solo conlocantur. **互いに2[[w:ペース (長さ)|ペース]](約60cm)隔たって、地面に配置される。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Hae revinciuntur introrsus et multo aggere vestiuntur; **これら(木材)は、内側で緊結されて、多くの土砂で覆われる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:明瞭な説明ではないが、水平材が井桁状に並べられて、釘で固定されたようである。)</span> *ea autem, quae diximus, intervalla grandibus in fronte saxis effarciuntur. **さらに、前述した(2ペースの)間隔には、前面に大きな石塊が詰め込まれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ His conlocatis et coagmentatis alius insuper ordo additur, **これらが配置されて組み合わされると、上に別の層が付け加えられる。 *ut idem illud intervallum servetur, neque inter se contingant trabes, **その同じ(2ペースの)間隔は保たれて、かつ木材(梁)が互いに接触しないように。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:上下の層の水平材どうしが接触しないように、互い違いに並べているようである。)</span> *sed paribus intermissae spatiis singulae singulis saxis interiectis arte contineantur. **けれども、等間隔で間をあけられたそれぞれ(の木材)は、それぞれ石塊を間に置かれて、緊密に連結される。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Sic deinceps omne opus contexitur, dum iusta muri altitudo expleatur. **このように、城壁の高さが十分に満たされるまで、続けて工作物すべてが埋められる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Hoc cum in speciem varietatemque opus deforme non est alternis trabibus ac saxis, **これは、工作物が交互の木材と石塊によって、外観の多様さにおいて不格好ではなく、 *quae rectis lineis suos ordines servant, **それら(木材と石塊)が真っ直ぐな列でその層を保っているのであるが、 *tum ad utilitatem et defensionem urbium summam habet opportunitatem, **同様に、都市の防御の有益性のためにも、きわめて好都合となっている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:cum ~ tum …「~と同様に…」の構文)</span> *quod et ab incendio [[w:la:Lapis|lapis]] et ab ariete materia defendit, **というのは、石が火災から、材木が[[w:破城槌|破城槌]]から、防護しており、 *quae perpetuis trabibus pedes quadragenos plerumque introrsus revincta **それらは、たいてい40ペース(約12m)の続く木材(梁)によって内部で緊結されており、 *neque perrumpi neque distrahi potest. **突破されることも、引きはがされることもできないのである。 ===24節=== [[画像:Avaricum_westpoint_july_2006.jpg|thumb|right|300px|[[w:アウァリクム包囲戦|アウァーリクム攻略戦]]の[[w:ジオラマ|ジオラマ]]([[w:陸軍士官学校 (アメリカ合衆国)|米国陸軍士官学校]]博物館)。ローマ軍の<ruby><rb>[[w:アッゲル|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby>は、城壁(奥)の手前に材木と土砂を積み重ねた構築物が築き上げられ、左右の土手道をそれぞれ4層の[[w:攻城塔|攻城櫓]]が城壁に迫る。土塁の周辺には<ruby><rb>[[w:ウィネア|工作小屋]]</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby>(vinea)を多数つないだ通路(坑道)が延びている。手前には2台の<ruby><rb>投射機</rb><rp>(</rp><rt>スコルピオ</rt><rp>)</rp></ruby>が見える。]] '''ローマ勢が徹夜の土塁工事、籠城ガッリア勢の攻勢''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① His tot rebus impedita oppugnatione milites, **これら多くの事情により攻略が妨げられて、兵士たちは、 *cum toto tempore luto<ref>luto はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> frigore et adsiduis imbribus tardarentur<ref>tardarentur はχ・β系写本の記述で、B・M・S写本では traderentur、L・N写本では terrerentur などとなっている。</ref>, **常時、泥土、寒さと絶え間ない雨によって遅らせられていたが、 *tamen continenti labore omnia haec superaverunt **しかしながら、持続する労役によってこれらすべてに打ち克って、 *et diebus XXV(quinque et viginti) **25日間で、 *[[w:la:Agger|aggerem]] latum pedes CCCXXX(trecenti triginta), altum pedes LXXX(octoginta) exstruxerunt. **幅330[[w:ペース (長さ)|ペース]](約98m)、高さ80ペース(約24m)の<ruby><rb>[[w:アッゲル|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby>を築き上げた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Cum is murum hostium paene contingeret, **それが敵の城壁にほとんど接しようとしたとき、 *et Caesar ad opus consuetudine excubaret **かつ、カエサルが習慣により作業のそばで寝ずにいて、 *militesque hortaretur, ne quod omnino tempus ab opere intermitteretur, **いかなる時にも作業がまったく中断されないように、兵士たちを励ましていたときに、 *paulo ante tertiam vigiliam est animadversum fumare aggerem, **第三夜警時の少し前に、土塁に煙が上がっていることが気付かれた。 *quem cuniculo hostes succenderant, **(その煙は)[[w:坑道|坑道]]によって敵たちが焼き打ちしたものである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ eodemque tempore toto muro clamore sublato **同じ時に(アウァーリクムの)城壁全体で雄叫びが上がって、 *duabus portis ab utroque latere turrium eruptio fiebat. **二つの城門より、(ローマ勢の)[[w:攻城塔|攻城櫓]]の両方の側面から(ガッリア勢による)突撃がなされた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Alii faces atque aridam materiem<ref>materiem はα系写本の記述で、β系写本では materiam となっている。</ref> de muro in aggerem eminus iaciebant, **他の者たちは、<ruby><rb>[[w:たいまつ|松明]]</rb><rp>(</rp><rt>たいまつ</rt><rp>)</rp></ruby>および乾いた材木を、城壁から土塁に、遠くから投げ込んで、 *picem reliquasque res, quibus ignis excitari potest, fundebant, **<ruby><rb>[[w:ピッチ (樹脂)|樹脂]]</rb><rp>(</rp><rt>ピッチ</rt><rp>)</rp></ruby>や、火を燃え立たせられるほかのもの(=可燃物)を注ぎ込んだ。 *ut, quo primum curreretur<ref>curreretur はα系写本の記述で、β系写本では occurreretur となっている。</ref> aut cui rei ferretur auxilium, **それで、まずどこに駆け付けるのか、あるいはどの事態に支援がなされるのか、 *vix ratio iniri posset. **(ローマ兵には)ほとんど分別され得なかった。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Tamen, quod instituto Caesaris semper duae<ref>semper duae はα系写本の記述で、β系写本では duae semper となっている。</ref> legiones pro castris excubabant **しかしながら、カエサルの定めにより常に2個[[w:ローマ軍団|軍団]]が陣営の前に寝ずの番をしていたので、 *pluresque partitis temporibus erant in opere, **かつ、より多くの者たちが時間を割り当てられて作業していたので、 *celeriter factum est, **(防戦は)速やかになされた。 *ut alii eruptionibus resisterent, **ある者は(ガッリア勢の)突撃に抵抗し、 *alii turres reducerent aggeremque interscinderent, **ある者は[[w:攻城塔|攻城櫓]]を引き戻し、土塁を(城壁側から)切り離した。 *omnis vero ex castris multitudo ad restinguendum concurreret. **さらに陣営から大勢の皆で消火するために急ぎ集まった。 ===25節=== '''籠城ガッリア勢が必死の防戦''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Cum in omnibus locis consumpta iam reliqua parte noctis pugnaretur, **すでに夜の残りの部分が費やされても、あらゆる場所において戦われていたとき、 *semperque hostibus spes victoriae redintegraretur, **かつ、敵たちは常に勝利の希望を新たにして、 *eo magis, quod deustos pluteos turrium videbant nec facile adire apertos ad auxiliandum animadvertebant, **[[w:攻城塔|攻城櫓]]の障壁が焼かれたのを見て、露出した者たちが救援のために容易に近づけないのに気付いたのでなおさらだったが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:eo ~, quod …「…であればあるほど、ますます~」)</span> *semperque ipsi recentes defessis succederent **常に彼ら自身は新たな者たちが疲れ果てた者たちに交代しており、 *omnemque Galliae salutem in illo vestigio temporis positam arbitrarentur, **ガッリアのすべての安全が、その瞬間に置かれていると思われていたときに、 *accidit inspectantibus nobis, quod dignum memoria visum praetereundum non existimavimus. **我が方(ローマ勢)の見ているところで起こった、記録に値すると思われることを顧みずにおくべきではないと考えた。 [[画像:048_Conrad_Cichorius,_Die_Reliefs_der_Traianssäule,_Tafel_XLVIII_(Ausschnitt 01).jpg|thumb|right|250px|<ruby><rb>[[w:スコルピオ|投射機]]</rb><rp>(</rp><rt>スコルピオ</rt><rp>)</rp></ruby>を操作する[[w:ダキア人|ダキア人]]の彫刻([[w:トラヤヌスの記念柱|トラヤヌス帝の記念柱]]に刻まれた[[w:レリーフ|レリーフ]])]] [[画像:Balliste_fireing.jpg|thumb|right|250px|<ruby><rb>[[w:スコルピオ|投射機]]</rb><rp>(</rp><rt>スコルピオ</rt><rp>)</rp></ruby>([[w:en:Scorpio (dart-thrower)|Scorpio]])の現代における復元]] : <!-- [[wikt:en:| --> *② Quidam ante portam oppidi Gallus, qui<ref>qui はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> **城塞都市のその門の前に、(1人の)ガッリア人が、 *per manus sebi ac picis traditas glebas in ignem e regione turris proiciebat, **手づてに渡された獣脂や<ruby><rb>[[w:ピッチ (樹脂)|樹脂]]</rb><rp>(</rp><rt>ピッチ</rt><rp>)</rp></ruby>の塊を、攻城櫓に向けて、火炎の中に投げ込んだが、 *scorpione ab latere dextro traiectus exanimatusque concidit. **<ruby><rb>[[w:スコルピオ|投射機]]</rb><rp>(</rp><rt>スコルピオ</rt><rp>)</rp></ruby>で右の横腹を射られて、息絶えて倒れた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Hunc ex proximis unus iacentem transgressus eodem illo munere fungebatur. **彼が倒れているのを、すぐ近くの者たちのうちの1人が乗り越えて、その同じ任務を果たした。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Eadem ratione ictu scorpionis exanimato alteri successit tertius et tertio quartus, **同じやり方で投射機の射撃で息絶えさせられた第2の者に第3の者が交代し、第3の者に第4の者が代わった。 *nec prius ille est a propugnatoribus vacuus relictus locus **その場は、防戦者たちによって空にしておかれなかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:nec prius ~ quam …「…までは~でない」)</span> *quam restincto aggere atque omni ex parte submotis hostibus finis est pugnandi factus. **<ruby><rb>[[w:アッゲル|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby>が鎮火されて、そのすべての方面で敵たちが撃退されて、戦いに決着が付けられるまでは。 ===26節=== '''アウァーリクム脱出の企て、女たちの絶叫''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Omnia experti Galli, quod res nulla successerat, **ガッリア人たちはあらゆることを企てたが、何ら事が成功しなかったので、 *postero die consilium ceperunt ex oppido profugere, **(戦いの夜が明けて)翌日には、(アウァーリクムの)城塞都市から退避する計画を立てた。 *hortante et iubente [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorige]]. **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]によって促され、命じられたものであった。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Id silentio noctis conati non magna iactura suorum sese effecturos sperabant, **それを夜の静けさのうちに試みても、味方に大きな犠牲もなく、自分たちは成し遂げるだろうと期待した。 *propterea quod neque longe ab oppido castra Vercingetorigis aberant, **それというのも、(アウァーリクムの)城塞都市からウェルキンゲトリークスの陣営はあまり離れていなかったし、 *et palus, quae perpetua<ref>, quae perpetua はα系写本の記述で、β系写本では perpetua, quae となっている。</ref> intercedebat, Romanos ad insequendum tardabat. **沼地も絶え間なく介在していて、ローマ人たちの追跡を遅らせた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:neque ~ et …「~ではなく、…である」)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Iamque hoc<ref>hoc と校訂されているが、たいていの写本ωでは haec となっている。</ref> facere noctu apparabant, **すでに、これを実行することを夜間に準備していた。 *cum matres familiae repente in publicum procurrerunt **そのときに家庭の母親たちが不意に公の場に走り出て来て、 *flentesque proiectae ad pedes suorum omnibus precibus petierunt, **泣きながら、身内のものたちの足元に(身を)投げ出して、あらゆる懇願でもって頼んだ。 *ne se et communes liberos hostibus ad supplicium dederent, **自分たちと(身内に)共通の子供たちを敵に処刑されることのために引き渡さないで。 *quos<ref>quos はα系写本の記述で、β系写本では quas となっている。</ref> ad capiendam fugam naturae et virium infirmitas impediret. **それらの者たちが逃げるためには、性質や体力の弱さが、妨げるのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Ubi eos in sententia perstare viderunt, **彼ら(男たちが)意向に固執していると(女たちは)見て取ったときに、 *quod plerumque in summo periculo timor misericordiam non recipit, **というのは、たいていは最高の危険においては、怖れが同情を受け入れないものであるが、 *conclamare et significare de fuga Romanis coeperunt. **(女たちは)叫び声を上げて、ローマ人たちに(男たちの)逃亡について知らしめ始めた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Quo timore perterriti Galli, **それによって、怖れに脅かされたガッリア人たちは、 *ne ab equitatu Romanorum viae praeoccuparentur, consilio destiterunt. **ローマ人の[[w:騎兵|騎兵隊]]によって道を先取されないように、計画を取り止めた。 ===27節=== '''ローマ軍が大雨の中で城壁を占拠''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Postero die Caesar promota turri perfectisque operibus, quae facere instituerat, **翌日にカエサルは、(後退していた)[[w:攻城塔|攻城櫓]](の1基)が前進させられて、実施を定めていた作業が成し遂げられると、 *magno coorto imbre<ref>imbre はα系写本の記述だが、β系写本では imbri となっている。</ref> non inutilem hanc ad capiendum consilium tempestatem arbitratus est,<ref>arbitratus est, はα系写本の記述だが、β系写本では arbitratus, となっている。</ref> **大雨が急に起こったが、作戦計画を立てるために、この天候は不利ではないと思われた。 *quod paulo incautius custodias in muro dispositas videbat, **というのは、(アウァーリクムの)城壁に配備された守備兵たちが少しより油断していると見ていたのだ。 *suosque<ref>suosque はα系写本の記述だが、β系写本では suos quoque となっている。</ref> languidius in opere versari iussit et quid fieri vellet ostendit. **配下の者たちには緩慢に作業に従事することを命じて、何がなされることを欲しているかを示した。 [[画像:Avaricum_westpoint_july_2006.jpg|thumb|right|300px|[[w:アウァリクム包囲戦|アウァーリクム攻略戦]]の[[w:ジオラマ|ジオラマ]](再掲;[[w:陸軍士官学校 (アメリカ合衆国)|米国陸軍士官学校]]博物館)。ローマ軍の<ruby><rb>[[w:アッゲル|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby>の周辺には、<ruby><rb>[[w:ウィネア|工作小屋]]</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby>(vinea)の両端を開いて多数つないだ廊下状の通路(坑道)が延びている。]] : <!-- [[wikt:en:| --> *② Legionibusque intra vineas in occulto expeditis, **[[w:ローマ軍団|諸軍団]]が<ruby><rb>[[w:ウィネア|工作小屋]]</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby>の内側でひそかに戦備を整えており、 *cohortatus ut aliquando pro tantis laboribus fructum victoriae perciperent, **やっと、これほどの労苦の見合う勝利の報酬を我がものとするように激励した。 *iis qui primi murum ascendissent, praemia proposuit militibusque signum dedit. **一番乗りとして城壁に登った者たちには、恩賞を約束して、兵士たちに号令を発した。 *Illi subito ex omnibus partibus evolaverunt murumque celeriter compleverunt. **彼ら(ローマ軍団兵)は不意にあらゆる方面から飛び出して、速やかに城壁を満たしたのだ。 ===28節=== '''ローマ軍がアウァーリクムの市民4万人を大虐殺''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Hostes re nova perterriti, muro turribusque deiecti **敵たち(籠城ガッリア勢)は新たな事態に脅かされて、(ローマ兵によって)城壁や櫓から追いやられて、 *in foro ac locis patentioribus cuneatim constiterunt **<ruby><rb>広場</rb><rp>(</rp><rt>フォルム</rt><rp>)</rp></ruby>や開けた場所に楔状に留まった。 *hoc animo, ut, si qua ex parte obviam contra veniretur, acie instructa depugnarent. **もし、どの方向から相対して対抗して来られても、戦列を整えて決戦しようという心積もりでいたのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Ubi neminem in aequum locum sese demittere, sed toto undique muro circumfundi viderunt, **(ローマ兵が)誰も平らな所に降りて来ず、しかし城壁全体の至る所で取り囲まれたことを見たときに、 *veriti, ne omnino spes fugae tolleretur, **(籠城ガッリア勢は)逃亡のあらゆる希望を奪われないかと怖れて、 *abiectis armis ultimas oppidi partes continenti impetu petiverunt, **武器を投げ捨てて、城塞都市の(ローマ勢から)最も遠くの方面を絶え間ない殺到によって求めた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ parsque ibi, cum angusto exitu portarum se ipsi premerent, a militibus, **ある一部の者たちはそこで、城門の狭い出口で自分たちで押し合っていたので、(軍団の)兵士たちによって(殺され)、 *pars iam egressa portis ab equitibus est interfecta. **別の一部の者たちはすでに城門を出ていたが、(ローマ側の)[[w:騎兵|騎兵]]たちによって虐殺された。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Nec fuit quisquam, qui praedae studeret. **(ローマ勢には)略奪品を熱心に求める何者もいなかった。 *Sic et Cenabi<ref>Cenabi は、α系写本では Genabi 、T・V写本では Cenabensi などとなっている。</ref> caede et labore operis incitati **このように、ケナブムの(ローマ市民の)殺害にも、(攻城)作業の労苦にも煽られて **:<span style="color:#009900;">(訳注:カルヌーテース族によるローマ市民の殺害については[[#3節|3節]]を参照。)</span> *non aetate confectis, non mulieribus, non infantibus pepercerunt. **(ローマ勢は)年老いた者たちにも、妻女たちにも、幼児たちにも(虐殺することを)思いとどまらなかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ビトゥリゲース族はローマ市民の殺害には関与しておらず、報復される対象とするのは的外れである。</span> **:<span style="color:#009900;">ましてや非戦闘員である老人・女性・子供たちまで殺戮するのは、戦争の狂気というしかない。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Denique ex omni eo<ref>eo はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> numero, qui fuit circiter milium XL(quadraginta), **ついには、約40000名もいたすべての人員のうち、 *vix DCCC(octingenti), qui primo clamore audito se ex oppido eiecerunt<ref>eiecerunt はα系写本の記述で、β系写本では eiecerant となっている。</ref>, **やっと800名が、はじめにどよめきを聞いて、城塞都市から急ぎ出ていたので、 *incolumes ad [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorigem]] pervenerunt. **無傷のままで[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]のところへ到着した。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑥ Quos ille multa iam nocte silentio<ref>silentio はα系写本の記述で、β系写本にはない。</ref> sic<ref>sic はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> ex fuga excepit, **その者たちを彼は、すでに夜も更けた静けさのうちに、逃亡から迎え入れた。 *veritus ne qua in castris ex eorum concursu et misericordia vulgi seditio oreretur<ref>oreretur は一部の写本の記述で、ほかの写本では oriretur となっている。</ref>, **彼らの駆け込みや兵たちの同情から、陣営の中で何らかの騒動が生じないように怖れて、 *ut procul in via dispositis familiaribus suis principibusque civitatum **(陣営の)遠くから途中で、自らの郎党たちや部族の領袖たちを配備して、 *disparandos deducendosque ad suos curaret, **(敗走者たちを)味方のところへ分けて連れて行くようにさせた。 *quae cuique civitati pars castrorum ab initio obvenerat. **陣営の各部分は、おのおのの部族にはじめから与えられていたのだ。 ===29節=== [[画像:Vercingetorix stater CdM.jpg|thumb|right|250px|[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の横顔が刻まれたガリアの金貨(パリの[[w:ビブリオテーク・ナショナル|仏国立図書館]]貨幣部蔵)]] '''ウェルキンゲトリークスが演説で味方を鼓舞する''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Postero die concilio convocato consolatus cohortatusque est, **(ウェルキンゲトリークスは)翌日に会合を召集して、(味方の者たちを)慰めて激励した。 *ne se admodum animo demitterent, **あまり気を落とさないように、 *ne<ref>ne はα系写本の記述で、β系写本では neve となっている。</ref> perturbarentur incommodo. **敗北により取り乱さないように、と。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Non virtute neque in acie vicisse Romanos, **ローマ人たちが勝ったのは、武勇においてでも、(野戦の)戦場においてでもなく、 *sed artificio quodam et scientia oppugnationis, **ある種の技巧および攻城戦の知識によるものであって、 *cuius rei fuerint ipsi imperiti. **その事柄に(ガッリア勢)自身は通じていなかったのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第5巻#42節|第5巻42節]]では、ネルウィイ族らガッリア北部のベルガエ勢はローマ人の攻城術をまねていた。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Errare, si qui in bello omnes secundos rerum proventus exspectent. **戦争においては、誰であれ万事、順調な成功を期待するのならば、誤りである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Sibi numquam placuisse Avaricum defendi, **自分にとっては、アウァーリクムが防衛されることは決して気に入らなかった。 *cuius rei testes ipsos haberet; **その事情の証人は(諸君ら)自身である。 *sed factum imprudentia Biturigum et nimia obsequentia reliquorum, uti hoc incommodum acciperetur. **だが、ビトゥリゲース族の軽率さとほかの者たちが過度に意のままに従ったことにより、この敗北を蒙るようになったのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Id tamen se celeriter maioribus commodis sanaturum. **しかしながら、それを自分が速やかに大いなる勝利によって埋め合わせよう。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑥ Nam quae ab reliquis Gallis civitates dissentirent, **一方、(ウェルキンゲトリークスら)ほかのガッリア人たちとは意見を相異する諸部族、 *has sua diligentia adiuncturum atque unum consilium totius Galliae effecturum, **彼らを自分の入念さにより加盟させるだろうし、全ガッリアの計画を一つにするだろう。 *cuius consensui ne orbis quidem terrarum possit obsistere; **その協定には、全世界でさえ邪魔することはできない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:orbis terrarum「全世界」)</span> *idque se prope iam effectum habere. **それを自分は、ほとんどすでに成し遂げたと思う。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑦ Interea aequum esse ab iis communis salutis causa impetrari, **その間に(ガッリア)共通の安全のために、彼ら(ガッリア人たち)により(以下のように)遂げられることが好都合である。 *ut castra munire instituerent, **陣営を防御することを実施するように、 *quo facilius repentinos hostium impetus sustinerent<ref>sustinerent はα系写本の記述で、β系写本では sustinere possent となっている。</ref>. **それにより、敵たち(ローマ人)の予期せぬ襲撃により容易に持ちこたえられるように。 ===30節=== '''ガッリア勢がウェルキンゲトリークスに心服し、希望を抱く''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Fuit haec oratio non ingrata Gallis, **この演説は、ガッリア人たちには満更不快でもなかった。 *et maxime, quod ipse animo non defecerat tanto accepto incommodo **というのは、とりわけ(ウェルキンゲトリークス)自身がこれほどの敗北を蒙っても気を落とさず、 *neque se<ref>se は写本にない記述だが、後の刊本で挿入された。</ref> in occultum abdiderat et conspectum multitudinis fugerat, **秘密の場所に隠れたり、大勢の見ているところを逃れることがなかったからである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② plusque animo providere et praesentire existimabatur, **(ウェルキンゲトリークスは)より多くのことを心に予見したり予感していると考えられた。 *quod re integra primo incendendum Avaricum, post deserendum censuerat. **というのは、事態が定まらないのに、始めはアウァーリクムを焼かれるべきと、後には放棄するべきと考慮していたからだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Itaque ut reliquorum imperatorum res adversae auctoritatem minuunt, **こうして、ほかの将軍なら逆境が(彼の)影響力を減ずるのに、 *sic huius ex contrario dignitas incommodo accepto in dies augebatur. **反対に彼の威厳は、敗北を蒙っても、日々において増されたのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Simul in spem veniebant eius adfirmatione de reliquis adiungendis civitatibus; **同時に、彼の断言によって(彼らは)ほかの諸部族を加盟させることについて希望を抱いた。 *primumque eo tempore Galli castra munire instituerunt, **そのときに初めて、ガッリア人たちは陣営を防御することを実施した。 *et sic sunt<ref>写本(ω)では sunt という記述だが、erant と修正する校訂版もある。</ref> animo consternati<ref>写本(ω)では consternati という記述だが、現代の校訂版では confirmati と修正されている。</ref>, homines insueti laboris, **(陣営の防御という)努力に慣れていない人々が気持ちを駆り立てられた。 *ut omnia quae imperarentur sibi patienda et perferenda<ref>et perferenda はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> existimarent. **自分たちにとって、命令されたことすべてを耐えるべきであり、成就するべきであると考えたほどであった。 ===31節=== '''ウェルキンゲトリークスがほかの諸部族を勧誘し、兵力を補充する''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Nec minus quam est pollicitus [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] animo laborabat, ut reliquas civitates adiungeret, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、約束したことに劣らず、ほかの諸部族を加盟させるように心から努力した。 *atque earum principes donis pollicitationibusque<ref>earum principes donis pollicitationibusque はβ系写本の記述で、α系写本では eas donis pollicitationibus となっている。</ref> adliciebat. **その領袖たちに贈物を約束して、誘い込もうとした。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Huic rei idoneos homines deligebat, **この事に適切な人物たちを(ウェルキンゲトリークスは)選び出して、 *quorum quisque aut oratione subdola aut amicitia facillime capere<ref>capere はχ・L写本の記述で、β系写本では capi となっている。</ref> posset. **その者たちのおのおのは、巧妙な演説により、あるいは友情により、かなり容易に(同盟者を)得ることができた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Qui [[w:la:Avaricum Biturigum|Avarico]] expugnato refugerant, armandos vestiendosque curat; **(ウェルキンゲトリークスは)[[w:アウァリクム|アウァーリクム]]が攻略されて逃げて来た者たちに、武装させ、服を着るようにさせた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ simul, ut deminutae copiae redintegrarentur, **同時に、減り衰えた軍勢が補完されるように、 *imperat certum numerum militum civitatibus, quem et quam ante diem in castra adduci velit, **諸部族に、兵の一定の数をどれほど、かつ、どの日の前までに陣営に連れて来ることを欲するかを命令し、 *sagittariosque omnes, quorum erat permagnus numerus in Gallia<ref>numerus in Gallia はα系写本の記述で、β系写本では in Gallia numerus となっている。</ref>, conquiri et ad se mitti iubet. **ガッリアにかなり多数がいた弓兵のすべてを、徴集して自分のところへ派遣することを命じた。 *His rebus celeriter id, quod Avarici deperierat, expletur. **これらの事により、速やかに、アウァーリクムで壊滅していたそれ(らの軍勢)が補充された。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Interim Teutomatus, Olloviconis filius, rex Nitiobrogum, **その間に、オッロウィコの息子で、ニティオブロゲス族の王であるテウトマトゥスが、 *cuius pater ab senatu nostro amicus erat appellatus, **その父(オッロウィコ)は、我が方(ローマ)の[[w:元老院 (ローマ)|元老院]]から友人と呼ばれていたのだが、 *cum magno equitum suorum numero et quos ex Aquitania conduxerat ad eum pervenit. **自らの騎兵の多数および[[w:アクィタニア|アクィタニア]]から募っていた者たちとともに、彼(ウェルキンゲトリークス)のところへ到着した。 ==ゲルゴウィア攻略戦、ハエドゥイー族の離反== ===32節=== '''ハエドゥイー族内紛の危機''' *① Caesar [[w:la:Avaricum Biturigum|Avarici]] complures dies commoratus **カエサルは、[[w:アウァリクム|アウァーリクム]]に幾日も留まって、 *summamque ibi copiam frumenti et reliqui commeatus nactus **そこでかなり多量の糧食やほかの必需品を手に入れて、 *exercitum ex labore atque inopia refecit. **軍隊を労苦や欠乏から回復させた。 *② Iam prope hieme confecta, **すでに、ほぼ冬は過ぎ去り、 *cum ipso anni tempore ad gerendum bellum vocaretur et ad hostem proficisci constituisset, **(カエサルが)まさにその時季に戦争を遂行することに呼び寄せられて、敵の方へ発つことを決意していたときに、 *sive eum ex paludibus silvisque elicere sive obsidione premere posset, **あるいは(敵を)沼地や森林から誘い出せるか、あるいは包囲により圧倒することができるか、というときに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:sive ~ sive …「あるいは~、あるいは…」)</span> *legati ad eum principes [[w:la:Haedui|Haeduorum]] veniunt oratum, **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の領袖たちが使節として彼(カエサル)のところへ頼みにやって来た。 *ut maxime necessario tempore civitati subveniat; **きわめて緊急の時に、部族を助けてくれるように、と。 *③ Summo esse in periculo rem, **事態は最大の危機にある。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:以下は、ハエドゥイー族の救援要請(間接話法)である。)</span> *quod, cum singuli magistratus antiquitus creari atque regiam potestatem annum<ref>annum はα系写本の記述で、β系写本では annuam となっている。</ref> obtinere consuessent, **というのは、昔から一人ずつの統領が選出されて、一年ごとに支配権力に就くことが常であったのに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第1巻#16節|第1巻16節]]によれば、ウェルゴブレトゥス Vergobretus という最高官職が毎年選ばれて大権を司る。)</span> *duo magistratum gerant et se uterque eorum legibus creatum esse<ref>creatum esse はα系写本の記述で、β系写本では creatum となっている。</ref> dicat. **2名が統領を司り、彼らの双方ともに自分は法により(=合法的に)選出されたのであると言っているのだ。 *④ Horum esse alterum Convictolitavem, florentem et inlustrem adulescentem, **彼らの一方は、[[w:コンウィクトリタウィス|コンウィクトリタウィス]]で、声望があり、秀でた青年である。 *alterum Cotum, antiquissima familia natum **他方は、[[w:コトゥス|コトゥス]]で、とても古くからの家系に生まれて、 *atque ipsum hominem summae potentiae et magnae cognationis, **自身も最大勢力と多くの縁戚関係をもつ人物であり、 *cuius frater Valetiacus proximo anno eundem magistratum gesserit. **その兄弟[[w:ウァレティアクス|ウァレティアクス]]は前年に同じ統領を司っていたのである。 *Civitatem esse omnem in armis; **部族は皆が武装している。 *divisum senatum, divisum populum, suas<ref>suas は中世までの写本(ω)で、近世の写本(ς)では in suas となっている。</ref> cuiusque eorum clientelas. **評議会も分裂し、民衆も分裂し、彼ら(2名)の(それぞれの)庇護民となっている。 *Quodsi diutius alatur controversia, fore uti pars cum parte civitatis confligat; **もしこれ以上、紛争が進められれば、部族の派閥と派閥が激突することになるであろう。 *Id ne accidat, positum in eius diligentia atque auctoritate. **それが起こらないかは、彼(カエサル)の入念さと影響力にかかっている。 ===33節=== '''カエサルがハエドゥイー族の権力をコンウィクトリタウィスに与える''' *① Caesar, etsi a bello atque hoste discedere detrimentosum esse existimabat, **カエサルは、戦争および敵から離れることが非常に不利であると考えていたのではあるが、 *tamen non ignorans, quanta ex dissensionibus incommoda oriri consuessent, **しかしながら、不和からどれほどの災厄が生じることが常であるか、知らないではなかったし、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:etsi ~, tamen …「~ではあるが、しかしながら…」)</span> *ne tanta et tam coniuncta populo Romano civitas, **これほど大きく、これほどローマ人民と協同している(ハエドゥイーの)部族が、 *quam ipse semper aluisset omnibusque rebus ornasset, **彼らのことを(カエサル)自身は常に助成して、かつあらゆる事柄で敬意を表していたのだが、 *ad vim atque arma descenderet, **(彼らが内紛という)暴力や戦乱に沈み込まないように、 *atque ea pars, quae minus sibi confideret, auxilia a [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorige]] arcesseret, **かつ、自分たちが劣勢だと確信している(ハエドゥイーの)一派が[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の支援を招かないように、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ne ~ civitas, ~ descenderet, ~ arcesseret「~部族が、~沈まないように、~招かないように」)</span> [[画像:FR-58-Decize29.JPG|thumb|right|250px|デケティア([[w:la:Decetia|Decetia]])すなわち現在のドスィーズ([[w:fr:Decize|Decize]])の景観。[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の版図であった[[w:ニエーヴル県|ニエーヴル県]]の南部にあり、リゲル川(現[[w:ロワール川|ロワール川]])のほとりに位置している。]] *huic rei praevertendum existimavit et, **この事態を(戦争よりも)優先されるべきと考えた。 *② quod legibus [[w:la:Haedui|Haeduorum]] iis, qui summum magistratum obtinerent, excedere ex finibus non liceret, **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の法により、最高の官職に就いている者は領土から出て行くことを許されないので、 *ne quid de iure aut de legibus eorum deminuisse videretur, **(カエサルが)彼らの法令あるいは法制について何ら軽視したとは思われないように、 *ipse in Haeduos proficisci statuit **自身がハエドゥイー族のところに出発することを決心した。 *senatumque omnem et quos inter controversia esset ad se [[w:la:Decetia|Decetiam]] evocavit. **かつ、評議会の全員、および紛争が介在しているところの者たちをデケティアの自分のところへ呼び出した。 *③ Cum prope omnis civitas eo convenisset, docereturque **部族のほぼすべての(主だった)者たちがそこに集まったときに、(以下のことが)報知された。 *paucis clam convocatis alio loco, alio tempore atque oportuerit, fratrem a fratre renuntiatum, **わずかな者が密かに、あるべきはずとは別の場所、別の時に呼び集められて、兄により弟(の就位)が告げられたというのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前年に統領であった兄ウァレティアクスによって弟コトゥスの統領への就位が告げられたということであろう。)</span> *cum leges duo<ref>duo はχ・B・M・S・β系写本の記述で、L・N写本では duos となっている。</ref> ex una familia vivo utroque non solum magistratus creari vetarent, sed etiam in senatu esse prohiberent, **法は、一つの家族から2名が双方とも存命中に、統領に選出されるのを禁じるだけでなく、評議会にいることも禁止しているのに。 *Cotum imperium deponere coegit, **(カエサルは)[[w:コトゥス|コトゥス]]に支配権を放棄することを強要した。 *Convictolitavem, qui per sacerdotes more civitatis intermissis magistratibus esset creatus, **[[w:コンウィクトリタウィス|コンウィクトリタウィス]]は、統領が空位になったときに、部族の規則により、祭司を通じて選出されたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ここでいう祭司 sacerdos が[[ガリア戦記 第6巻#13節|第6巻13節]]以下で説明された[[w:ドルイド|ドルイド]]と同じか否かは不詳である。)</span> *potestatem obtinere iussit. **(カエサルは彼に)権力の座に就くことを命じた。 ===34節=== '''ハエドゥイー族を動員し、ローマ軍をカエサルとラビエーヌスの二隊に分散''' *① Hoc decreto interposito cohortatus Haeduos, ut **この決定により仲裁して、(カエサルは)[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]に以下のように励ました。 *controversiarum ac dissensionis obliviscerentur **(部族内部の)紛争や不和を忘れるように、 *atque omnibus omissis his rebus huic bello servirent **かつ、これらすべての事情を度外視して、この(ウェルキンゲトリークスとの)戦争に尽くすように、 *eaque, quae meruissent, praemia ab se devicta Gallia exspectarent **ガッリアが征服されたときには(彼らが)受けるに値する自分(カエサル)からの恩賞を期待するように、 *equitatumque omnem et peditum milia X(decem) sibi celeriter mitterent, **(ハエドゥイー族の)騎兵隊のすべてと歩兵1万名を自分(カエサル)に速やかに派遣するように、 *quae in praesidiis rei frumentariae causa disponeret, **それらは糧食供給のために守備隊として分けて置くものである、と。 [[画像:Brioude pont.JPEG|thumb|right|250px|エラウェル川([[w:la:Elaver|Elaver]])こと現在の[[w:アリエ川|アリエ川]](Allier)。ハエドゥイー族領の境辺りでリゲル川([[w:la:Liger|Liger]])こと現[[w:ロワール川|ロワール川]]([[w:fr:Loire (fleuve)|Loire]])に合流する。]] *② exercitum in duas partes divisit: **(カエサルは)軍隊を二つの方面軍に分けた。 *quattuor legiones in Senones Parisiosque [[w:la:Titus Labienus|Labieno]] ducendas dedit, **4個[[w:ローマ軍団|軍団]]をセノネース族やパリスィイ族のところに率いて行くべく[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]に委ねた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ラビエーヌスのこの遠征については[[#57節|57節]]~62節で述べられる。)</span> *sex ipse in Arvernos ad oppidum [[w:la:Gergovia|Gergoviam]] secundum flumen [[w:la:Elaver|Elaver]] duxit; **6個を(カエサル)自身がアルウェルニー族のところの城塞都市ゲルゴウィアへエラウェル川に沿って率いて行った。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:エラウェル川 Elaver は現在の[[w:アリエ川|アリエ川]] Allier である。)</span> *equitatus partem illi attribuit, partem sibi reliquit. **騎兵隊の一部は彼(ラビエーヌス)に割り当てて、(残りの)部分は自分のもとに残した。 *③ Qua re cognita [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] omnibus interruptis eius fluminis pontibus **その事を知って、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]はその川のすべての橋を破却しながら、 *ab altera fluminis parte iter facere coepit. **川の別の側を行軍し始めた。 ===35節=== '''カエサルが陽動によってエラウェル川に架橋、渡河する''' *① Cum uterque utrimque exisset exercitus<ref>utrimque exisset exercitus はα系写本の記述で、β系写本では utrique esset exercitui となっている。</ref>, in conspectu, fereque e regione castris castra ponebant<ref>ponebant はα系写本の記述で、β系写本では poneret となっている。</ref>, **(ガッリア勢とローマ勢の)軍隊の双方が互いに視界にあって、ほぼ真向かいに互いの陣営を設置したときに、 *dispositis exploratoribus, necubi effecto ponte Romani copias traducerent, **(ウェルキンゲトリークスは)ローマ人の軍勢がどこにも橋を造って渡河しないように、偵察者たちを分けて置き、 *erat in magnis Caesaris<ref>Caesaris はα系写本などの記述で、π系写本などでは Caesari となっている。</ref> difficultatibus res, **カエサルにとって事態は大きな困難になっていた。 *ne maiorem aestatis partem flumine impediretur, **夏の大部分(の対岸の敵との交戦)が川により妨げられるのではないか、 *quod non fere ante autumnum [[w:la:Elaver|Elaver]] vado transiri solet. **というのは、[[w:アリエ川|エラウェル川]]は秋の前はほとんど浅瀬を渡らない習わしであったからだ。 *② Itaque, ne id accideret, silvestri loco castris positis **こうして、それが生じないように、森林地帯に陣営を設置した。 *e regione unius eorum pontium, quos [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] rescindendos curaverat, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]が切り裂かれるように手配していたところの橋の一つの真向かいに。 *postero die cum duabus legionibus in occulto restitit; **翌日に、2個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに密かなところに留まった。 *③ reliquas copias cum omnibus impedimentis, ut consueverat, misit, **残りの軍勢(=4個軍団)をすべての輜重とともに、通常のように、出発させた。 *captis<ref>写本(ω)では captis となっているが、Herald Fuchs の校訂版(1932年)では sic collocatis という記述が提案されている。etc.</ref> quibusdam cohortibus, uti numerus legionum constare videretur. **軍団の数を保っていると(敵から)見られるように、いくつかの<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>を含ませていた。 *④ His quam longissime possent egredi<ref>egredi はα系写本の記述で、β系写本では progredi となっている。</ref> iussis, **彼ら(4個軍団)には、できる限り遠くまで前進することを命じた。 *cum iam ex diei tempore coniecturam ceperat<ref>ceperat はα系写本の記述で、β系写本では caperet となっている。</ref> in castra perventum, **すでに、日の時刻から(彼らが)宿営地に到達したと(カエサルが)推測をしたときに、 *isdem sublicis, quarum pars inferior integra remanebat, pontem reficere coepit. **(前述の)同じ橋杭は、そのより下方の部分が損なわれないで残っていたので、橋を修復し始めた。 *⑤ Celeriter effecto opere **速やかに工事が成し遂げられて、 *legionibusque traductis et loco castris idoneo delecto **(2個)軍団が渡河させられて、陣営に適切な地点を選んで、 *reliquas copias revocavit. **残りの軍勢(=4個軍団)を呼び戻した。 *⑥ Vercingetorix re cognita, **ウェルキンゲトリークスは事態を知って、 *ne contra suam voluntatem dimicare cogeretur, **自らの意向に反して(ローマ勢と)争闘することを強いられないように、 *magnis itineribus antecessit. **強行軍で(ゲルゴウィアに向けて)先行した。 ===36節=== [[画像:FR-63-Gergovie.JPG|thumb|right|300px|[[w:ゲルゴウィア|ゲルゴウィア]]([[w:la:Gergovia|Gergovia]])すなわち現在のジェルゴヴィ高地([[w:fr:Plateau de Gergovie|Plateau de Gergovie]])の[[w:ピュイ=ド=ドーム県|ピュイ=ド=ドーム県]]県道978号(D978)からの眺望。19世紀の[[w:ウジェーヌ・ストッフェル|ウジェーヌ・ストッフェル]]大佐(colonel Eugène Stoffel)の発掘調査によって、城砦やローマ軍の溝の遺構などが発見され、当地がゲルゴウィアの古戦場だと確認された。]] [[画像:Siège_GergovieI_-52.png|thumb|right|300px|ゲルゴウィアにおける両軍の布陣図。山の頂にある城塞都市に隣接してガッリア諸部族の陣営(黄色部分)、右方にローマ軍の大きな陣営(赤色部分)と左下にローマ軍の小さな陣営(赤色部分)が見える。推定される位置関係は19世紀の[[w:ウジェーヌ・ストッフェル|ストッフェル]]大佐の発掘調査に依拠しており、小陣営があった地点は現在のラ・ロシュ=ブランシュ([[w:fr:La Roche-Blanche (Puy-de-Dôme)|La Roche-Blanche]])だと考えられている。]] '''両軍がゲルゴウィアの要衝に陣営を築く''' *① Caesar ex eo loco quintis castris [[w:la:Gergovia|Gergoviam]] pervenit **カエサルは(渡河した)その地点から5回目の宿営で[[w:ゲルゴウィア|ゲルゴウィア]]に到着した。 *equestrique eo die proelio levi facto, **(到着した)その日に(ガッリア勢と)軽微な[[w:騎兵|騎兵]]戦を闘って、 *perspecto urbis situ, quae posita in altissimo monte omnes aditus difficiles habebat, **山の非常に高いところに位置し、すべての接近路を困難なものとしている(ゲルゴウィアの)町の地勢を認識して、 *de expugnatione<ref>expugnatione はα系写本の記述で、β系写本では oppugnatione となっている。</ref> desperavit, **(拙速に突撃するような)攻略については断念して、 *de obsessione non prius agendum constituit, quam rem frumentariam expedisset. **糧食調達の整備をするより前には、攻囲について行なうべきでないと決心した。 *② At [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]], castris prope oppidum in monte<ref>in monte はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> positis, **それに対して、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、山中の城塞都市の近くに陣営を設置して、 *mediocribus circum se intervallis separatim singularum civitatium<ref>civitatium はB・M・L・N写本の記述で、χ・S・β系写本では civitatum となっている。</ref> copias conlocaverat **自陣の周りに、適切な間隔で個々の部族の軍勢を別々に駐屯させて、 *atque omnibus eius iugi collibus occupatis, qua despici poterat, **その尾根のうち(山麓を)見下ろすことができたすべての丘陵を占有して、 *horribilem speciem praebebat; **恐ろしげな姿を現わした。 *③ principesque earum civitatium<ref>civitatium はA・Q・B・M・L・N写本の記述で、Q・S・β系写本では civitatum となっている。</ref>, quos sibi ad consilium capiendum delegerat, **(ウェルキンゲトリークス)自らが作戦を立てるために選び出していた諸部族の領袖たちに *prima luce cotidie ad se convenire iubebat, **毎日、夜明けに自分のところへ集まることを命じた。 *seu quid communicandum, seu quid administrandum videretur, **何らかのことを伝達・協議するのか、あるいは何らかのことを指導するのだと思われる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:seu ~ seu …「あるいは~、あるいは…」)</span> *④ neque ullum fere diem intermittebat, quin equestri proelio interiectis sagittariis, **騎兵戦に弓兵を介在させることを、ほとんどどの日も中断せずに、 *quid in quoque esset animi ac virtutis suorum, perspiceretur<ref>perspiceretur はα系写本の記述で、T写本では perspiceret、β系写本では periclitaretur となっている。</ref>. **どのような心構えや武勇が、配下の者たちのおのおのにあるかを、吟味した。 *⑤ Erat e regione oppidi collis sub ipsis radicibus montis **山のその麓の下方に、城塞都市の真向かいに、丘陵があって、 *egregie munitus atque ex omni parte circumcisus; **あらゆる方面から周囲が険しくて、(その地形により)すばらしく護られていた。 *quem si tenerent nostri, et aquae magna parte et pabulatione libera prohibituri hostes videbantur. **もし、それを我が方(ローマ勢)が占めれば、水源の大半と自由な糧秣徴発から敵たちを妨げるであろうと思われた。 *⑥ Sed is locus praesidio ab his, non nimis firmo, tenebatur. **だが、その地点は、彼ら(ガッリア勢)により、大して強力ではない守備隊で占められていた。 *⑦ Tamen silentio noctis Caesar ex castris egressus, **にもかかわらず(昼間ではなく)夜の静けさのうちに、カエサルは陣営から出撃して、 *priusquam subsidio ex oppido veniri posset, **城塞都市(のそばの陣営)から援兵に来られるより前に、 *deiecto praesidio potitus loco duas ibi legiones conlocavit **守備隊を追い出して、地点を占拠して、そこに2個[[w:ローマ軍団|軍団]]を駐屯させた。 *fossamque duplicem duodenum pedum a maioribus castris ad minora perduxit, **12[[w:ペース (長さ)|ペース]](=約3.6mの幅)の二重の堀を、より大きな陣営から(この丘陵の)より小さな陣営へ至らしめた。 *ut tuto ab repentino hostium incursu singuli commeare possent. **敵たちの不意の襲撃から安全に、1人1人が往来することができるように。 ===37節=== '''ハエドゥイー族のコンウィクトリタウィスがガッリア同盟軍に内応する''' *① Dum haec ad [[w:la:Gergovia|Gergoviam]] geruntur, **これらがゲルゴウィアのところでなされている間に、 *Convictolitavis [[w:la:Haedui|Haeduus]], **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]のコンウィクトリタウィスは、 *cui magistratum adiudicatum a Caesare demonstravimus, **その者はカエサルによって統領として承認されたと([[#33節|33節]]で)既述したが、 *sollicitatus ab Arvernis pecunia cum quibusdam adulescentibus conloquitur, **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]により金銭でそそのかされて、ある若者たちと談判した。 *quorum erat princeps Litaviccus atque eius fratres, **その者たちの領袖は[[w:リタウィックス|リタウィックス]]とその兄弟たちであり、 *amplissima familia nati adulescentes. **とても強大な一族に生まれた若者たちだった。 *② Cum his praemium communicat **彼らとともに(アルウェルニー族からの)報酬を共有して、 *hortaturque, ut se liberos et imperio natos meminerint. **自分たちが自由民で支配層の生まれであるのを思い起こせ、と鼓舞した。 *③ Unam esse Haeduorum civitatem, quae certissimam Galliae victoriam distineat<ref>distineat はM・N・π・R写本などの記述で、Q・U写本などでは destineat 、A・B・S写本などでは dedistineat などとなっている。</ref>; **ハエドゥイーの部族国家は、ガッリアの至極確実な勝利を阻んでいる唯一のものであり、 *eius auctoritate reliquas contineri; **その声望により、ほかの(同盟部族の)ものたちが(ローマ側に)保持されているが、 *qua traducta locum consistendi Romanis in Gallia non fore. **それが(ガッリア勢に)引き入れられることによって、ガッリアにおいてローマ人が留まり続ける場はないであろう。 *④ Esse nonnullo se Caesaris beneficio adfectum, **自分はカエサルの少なからぬ恩義をかけられているが、 *sic tamen, ut iustissimam apud eum causam obtinuerit; **しかし、彼(カエサル)のもとで至極合法的な理由を手に入れたまでであり、 *sed plus communi libertati tribuere. **しかし、(ガッリアの)共通の自由に従うことの方がより大きい。 *⑤ Cur enim potius Haedui de suo iure et de legibus ad Caesarem disceptatorem quam Romani ad Haeduos veniant? **なぜ実際、ハエドゥイー族は自らの法令や法制について、ローマ人がハエドゥイー族へ来るよりむしろ、カエサルを仲裁者とするのか? *⑥ Celeriter adulescentibus et oratione magistratus et praemio deductis, **若者たちは速やかに、統領の演説と報酬によって導き入れられた。 *cum se vel principes eius consilii fore profiterentur, **自分たちがその謀計の首謀者にすらなろうと申し出たときに、 *ratio perficiendi quaerebatur, **(謀計を)成し遂げる方法が求められた。 *quod civitatem temere ad suscipiendum bellum adduci posse non confidebant. **というのは、部族がむやみに(ローマ人との)戦争実行へ動かされることができるとは確信していなかったからだ。 *⑦ Placuit, ut Litaviccus decem illis milibus, quae Caesari ad bellum mitterentur, praeficeretur atque ea ducenda curaret, **リタウィックスに、カエサルに戦争のために派遣されるあの(歩兵)1万名を指揮させ率いさせるのが良いとされた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:歩兵1万名については[[#34節|34節]]を参照。)</span> *fratresque eius ad Caesarem praecurrerent. **彼の兄弟たちは、カエサルのところへ先立って行った。 *Reliqua qua ratione agi placeat constituunt. **残りのことが、どのようなやり方で行なわれるのが良いかが決められた。 ===38節=== '''リタウィックスの鼓舞でハエドゥイー族の歩兵1万が挙兵する''' *① Litaviccus accepto exercitu **リタウィックスは(1万名の)歩兵隊を受け取って、 *cum milia passuum circiter XXX(triginta)<ref>XXX(triginta) はα系写本の記述で、β系写本では XL(quadraginta) となっている。</ref> ab<ref>ab は写本(ω)の記述であるが、モイゼル(Henricus Meusel)は a を提案している。</ref> [[w:la:Gergovia|Gergovia]] abesset, **[[w:ゲルゴウィア|ゲルゴウィア]]から約30[[w:ローママイル|ローママイル]](=45km弱)離れたところに来たときに、 *convocatis subito militibus lacrimans, **兵士たちを突然に呼び集めて、泣きながら、 *② "Quo proficiscimur," inquit, "milites? **「兵士らよ、どこへ我々は進むのか?」と言った。 *Omnis noster equitatus, omnis nobilitas interiit; **「我が方(ハエドゥイー族)のすべての[[w:騎兵|騎兵隊]]とすべての高貴な者たちは滅んだ。 *principes civitatis, [[w:la:Eporedorix|Eporedorix]] et Viridomarus, **部族の領袖たち、エポレドリクスとウィリドマルスは、 *insimulati proditionis ab Romanis indicta causa interfecti sunt. **裏切りの罪を着せられて、ローマ人たちによって、弁解の余地なく殺されてしまったのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:indicta causa「弁解の余地なく」)</span> *③ Haec ab ipsis<ref>ipsis はα系写本の記述で、β系写本では his となっている。</ref> cognoscite, qui ex ipsa caede fugerunt; **これは、その虐殺から逃げて来た当人たちから聞き知ってくれ。 *nam ego fratribus atque omnibus meis propinquis interfectis **なぜなら、私は、兄弟たちやすべての我が親族たちが殺されて *dolore prohibeor, quae gesta sunt, pronuntiare." **悲嘆により、なされたことを物語ることを妨げられているからだ。」 *④ Producuntur hi<ref>hi はφ・β系写本の記述で、A写本では ii 、Q写本では hii となっている。</ref>, quos ille edocuerat quae dici vellet, **彼(リタウィックス)が言って欲しいことを教え込んでいた者たちが連れ出されて来て、 *atque eadem, quae Litaviccus pronuntiaverat, multitudini exponunt: **リタウィックスが物語ったのと同じことを群衆に説明した。 *⑤ multos<ref>multos はα系写本の記述で、β系写本では omnes となっている。</ref> equites [[w:la:Haedui|Haeduorum]] interfectos, quod conlocuti cum Arvernis dicerentur; **ハエドゥイー族の多くの騎兵たちは、アルウェルニー族と談判したと言われたので、殺された、と。 *ipsos se inter multitudinem militum occultasse atque ex media caede fugisse. **(彼ら)自身は、兵士ら多数の間に身を隠して、虐殺の最中から逃げて来たのだ、と。 *⑥ Conclamant Haedui et Litaviccum obsecrant, ut sibi consulat. **ハエドゥイー族の者たちは叫び声を上げて、リタウィックスに、自分たちに(どうするべきか)助言するように懇願した。 *"Quasi vero" inquit ille "consilii sit res, ac non necesse sit **彼は言った「実にあたかも、事態が協議するべきというかのようだ。(協議する)必要はないのだ。 *nobis Gergoviam contendere et cum Arvernis nosmet coniungere. **我々にとって、ゲルゴウィアに急行して、アルウェルニー族と我々が合流することは。 *⑦ An dubitamus, quin nefario facinore admisso Romani iam ad nos interficiendos concurrant? **非道の悪行を犯したローマ人がもはや我々を殺戮するために襲いかかって来ることを疑うのかね? *⑧ Proinde, si quid in nobis animi est, **それゆえに、もし我々に何らかの心構えがあるならば、 *persequamur eorum mortem, qui indignissime interierunt, **とても不面目に滅びた者たちの死に仇討ちしようではないか。 *atque hos latrones interficiamus." **かの略奪者たち(ローマ人)を誅殺しようではないか。」 *Ostendit cives Romanos, qui eius praesidii fiducia una erant<ref>erant は写本(ω)の記述であるが、モムゼン(Mommsen)らは ierant を提案している。</ref>: **(リタウィックスは)彼の護衛を信頼して一緒にいたローマ市民たちを示した。 *⑨ Continuo<ref>Continuo はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> magnum numerum frumenti commeatusque diripit, **ただちに、(ローマ市民たちの)糧食や必需品の多数を略奪して、 *ipsos crudeliter excruciatos interficit. **当人たちを残酷に拷問して殺した。 *⑩ Nuntios tota civitate Haeduorum dimittit, **ハエドゥイー族の伝令たちを、部族全体にわたって遣わして、 *in<ref>in はβ系写本の記述だが、α系写本にはない。</ref> eodem mendacio de caede equitum et principum permovet<ref>permovet はL・N写本の記述だが、B写本では permanet 、χ・M・S・β系写本などでは permonet となっている。</ref>; **騎兵や領袖たちの虐殺について、同じ嘘によって扇動した。 *hortatur ut simili ratione atque ipse fecerit suas iniurias persequantur. **(リタウィックス)自身がしたのと同様のやり方で、自分たちの(受けた)無法に仇討ちするようにと鼓舞した。 ===39節=== '''エポレドリクスがハエドゥイー勢1万の寝返りをカエサルに知らせる''' *① [[w:la:Eporedorix|Eporedorix]] [[w:la:Haedui|Haeduus]], summo loco natus adulescens et summae domi potentiae, **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の[[w:エポレドリクス|エポレドリクス]]は、最高の身分に生まれた青年で、本国で最高の権勢にあった。 *et una Viridomarus, pari aetate et gratia, sed genere dispari, **とともに、[[w:ウィリドマルス|ウィリドマルス]]も、同じ年輩で、同様に敬意を受けていたが、異なる階級であった。 *quem Caesar ab Diviciaco sibi traditum ex humili loco ad summam dignitatem perduxerat, **カエサルは彼を[[w:ディウィキアクス|ディウィキアクス]]により託されて、低い身分から最高の地位へと引き立てていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ディウィキアクスはかつてローマに援助を求めた有力者で、カエサルに殺されたドゥムノリクスの兄弟。)</span> *in equitum numero convenerant nominatim ab eo evocati. **(その2人は)彼(カエサル)から名指しで呼び出されて、[[w:騎兵|騎兵]]として(ローマの陣中に)一緒に来ていた。 *② His erat inter se de principatu contentio **彼ら(2人)には、互いに指揮官の座についての競争があって、 *et in illa magistratuum controversia **あの統領をめぐる紛争においても **:<span style="color:#009900;">([[#32節|32節]]~33節を参照。)</span> *alter pro Convictolitavi, alter pro Coto summis opibus pugnaverant<ref>pugnaverant はα系写本の記述で、β系写本では pugnaverat となっている。</ref>. **一方は[[w:コンウィクトリタウィス|コンウィクトリタウィス]]のために、他方は[[w:コトゥス|コトゥス]]のために、最大限の助力で奮闘していた。 *③ Ex his Eporedorix cognito Litavicci consilio **彼らのうちエポレドリクスが[[w:リタウィックス|リタウィックス]]の謀計を知って、 *media fere nocte rem ad Caesarem defert; **ほぼ真夜中に、事情をカエサルのところへ報知した。 *orat ne patiatur civitatem pravis adulescentium consiliis ab amicitia populi Romani deficere; **(ハエドゥイーの)部族が青年たちのゆがんだ謀計によってローマ人民の友好から背くことを容認しないように懇願した。 *quod futurum provideat, si se tot hominum milia cum hostibus coniunxerint, **もし、このように多くの幾千もの同胞が敵たちと協同するならば、(上記の)ことが生じると用心するように、と。 *quorum salutem neque propinqui neglegere, **(寝返った1万の歩兵たちの)縁者たちは彼らの身の安全をなおざりにすることはないし、 *neque civitas levi momento aestimare posset. **部族が(寝返った歩兵たちの)影響力を軽く評価できない、と。 ===40節=== '''カエサルが4個軍団を率いてハエドゥイー勢1万を制止し、リタウィックスは逃亡''' *① Magna adfectus sollicitudine hoc nuntio Caesar, **この知らせにより、大きな不安を感じたカエサルは、 *quod semper [[w:la:Haedui|Haeduorum]] civitati praecipue indulserat, **常に[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイーの部族]]にとくに気遣っていたので、 *nulla interposita dubitatione legiones expeditas quattuor equitatumque omnem ex castris educit; **何らためらいを差しはさまずに、戦備を整えた4個[[w:ローマ軍団|軍団]]と[[w:騎兵|騎兵隊]]すべてを陣営から進発させた。 *② nec fuit spatium tali tempore ad contrahenda castra, **このような情勢で、陣営を縮小するための余地はなかった。 **:<span style="color:#009900;"> (訳注:[[#36節|36節]]で、カエサルはゲルゴウィアの大きな陣営および敵に近い小さな陣営を6個軍団で守っていた。)</span> *quod res posita in celeritate videbatur; **というのは、事態は迅速さにかかっていると思われたからだ。 *C.(Gaium) Fabium legatum cum legionibus duabus castris praesidio relinquit. **総督副官[[w:ガイウス・ファビウス|ガイウス・ファビウス]]を2個軍団とともに陣営の守備に残しておいた。 *③ Fratres Litavicci cum comprehendi iussisset, **(カエサルは)リタウィックスの兄弟たちを拘束することを命じていたのだが、 *paulo ante reperit ad hostes fugisse. **少し前に(ゲルゴウィアの)敵たちのところへ去ったことを探り出した。 *④ Adhortatus milites ne necessario tempore itineris labore permoveantur, **(カエサルは)緊急の時に、行軍の労苦により乱されないように、兵士たちを激励して、 *cupidissimis omnibus progressus milia passuum [[w:la:Viginti quinque|XXV]] agmen Haeduorum conspicatus<ref>conspicatus はα系写本の記述で、β系写本では conspicatur となっている。</ref> **皆がとても熱中していたので、25[[w:|ローママイル]](約37km)進んで、ハエドゥイー族の隊列を視認した。 *immisso equitatu iter eorum moratur atque impedit **騎兵隊を突進させて、彼ら(ハエドゥイー勢)の行軍を妨げて、停止させた。 *interdicitque omnibus ne quemquam interficiant. **(ハエドゥイー勢を)誰一人殺さないように(ローマ勢の)皆に禁じた。 *⑤ [[w:la:Eporedorix|Eporedorigem]] et Viridomarum, quos illi interfectos existimabant, **彼ら(ハエドゥイー勢)が、殺されたものと考えていた者たち、[[w:エポレドリクス|エポレドリクス]]と[[w:ウィリドマルス|ウィリドマルス]]に、 *inter equites versari suosque appellare iubet. **(ハエドゥイー勢の)騎兵たちの間を歩き回って、味方に呼びかけることを命じた。 *⑥ His cognitis et Litavicci fraude perspecta Haedui manus tendere, **彼ら(2人)に気付いて、リタウィックスのごまかしを見通して、ハエドゥイー族の者たちは手を差し出して、 *deditionem significare et proiectis armis mortem deprecari incipiunt. **降伏の意を表して、武器を投げ出して、死を赦免されることを求め始めた。 *⑦ Litaviccus cum suis clientibus, **[[w:リタウィックス|リタウィックス]]は、配下の子分たちとともに、 *quibus more Gallorum nefas est etiam in extrema fortuna deserere patronos, **ガッリア人の風習では、最悪の境遇にあってさえも(子分が自分の)親分を見捨てることは非道であったので、 *[[w:la:Gergovia|Gergoviam]] profugit. **(親分・子分ともども)[[w:ゲルゴウィア|ゲルゴウィア]]に逃れた。 ===41節=== '''副官ファビウスの報告:ゲルゴウィアの敵勢がローマ陣営に襲来''' *① Caesar nuntiis ad civitatem [[w:la:Haedui|Haeduorum]] missis, **カエサルは伝令たちを[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー]]の部族(当局)に遣わして、 *qui suo beneficio conservatos docerent quos iure belli interficere potuisset, **彼ら(伝令)に、戦時の権限により殺せた者たち(歩兵1万)は(カエサル)自らの恩恵により許されたのだ、と説かせた。 *tribusque horis noctis exercitui ad quietem datis castra ad [[w:la:Gergovia|Gergoviam]] movit. **(カエサルは)夜の3時間を軍隊に休息のために与えて、陣営を引き払ってゲルゴウィアの方へ向かった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:古代ローマの不定時法では、夏季の夜の3時間は、現在の定時法の3時間よりかなり短い。)</span> *② Medio fere itinere equites a Fabio missi, **(ゲルゴウィアへの)道程のほぼ中間のところで、ファビウスから[[w:騎兵|騎兵]]たちが遣わされて来て、 *quanto res in periculo fuerit, exponunt. **事態がどれほどの危機にあるか、を打ち明けた。 *Summis copiis castra oppugnata demonstrant, **(ガッリア勢の)最大級の軍勢により(ローマ勢の)陣営が攻撃された、と説明した。 *cum crebro integri defessis succederent **そのときに(ガッリア勢は)たびたび新たな者たちが疲労した者たちに交代していたが、 *nostrosque adsiduo labore defatigarent, **我が方(ローマ勢)は絶え間ない労苦により疲れ果てていた。 *quibus propter magnitudinem castrorum perpetuo esset isdem in vallo permanendum. **彼ら(ローマ勢)にとり、陣営の大きさのために、同じ者たちが防柵の中に留まらざるを得なかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは[[#40節|40節]]②項で「陣営を縮小するための余地はなかった」とあらかじめ弁解している。)</span> *③ Multitudine sagittarum atque omnis generis<ref>omnis generis はα系写本の記述で、β系写本では omni genere となっている。</ref> telorum multos vulneratos; **(ガッリア勢からの)矢の多数と飛び道具のあらゆる類いによって(ローマ勢の)多くのものが傷つけられた。 *ad haec sustinenda magno usui fuisse tormenta. **これに持ちこたえるために、投石器が大いに役立った。 *④ Fabium discessu eorum duabus relictis portis obstruere ceteras **ファビウスは、彼ら(ガッリア勢)が退却すると、2つの門を残して、ほか(の門)を閉鎖した。 *pluteosque vallo addere et se in posterum diem similemque casum apparare<ref>similemque casum apparare はα系写本の記述で、β系写本では similem ad casum parare となっている。</ref>. **胸壁を防柵を付け加えて、翌日における似たような状況に備えた。 *⑤ His rebus cognitis Caesar **これらの事態を知って、カエサルは、 *summo studio militum ante ortum solis in castra pervenit. **兵士たちの最大級の努力によって、日の出の前に(ゲルゴウィアの)陣営に到着した。 ===42節=== '''ハエドゥイー族の者たちが反ローマ暴動を引き起こす''' *① Dum haec ad [[w:la:Gergovia|Gergoviam]] geruntur, **これらがゲルゴウィアの辺りでなされている間に、 *[[w:la:Haedui|Haedui]] primis nuntiis ab Litavicco acceptis **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の者たちは、[[w:リタウィックス|リタウィックス]]からの最初の知らせを受け取ったが、 *nullum sibi ad cognoscendum spatium relinquunt. **自分たちには(この知らせを)調べるための余地を何ら残さなかった。 *② Impellit alios avaritia, alios iracundia et temeritas **ある者たちを貪欲さが、ある者たちを激しやすさや無分別が駆り立てた。 *─ quae maxime illi hominum generi est innata ─ ut levem auditionem habeant pro re comperta. **あの種族の人々はとりわけ、軽率な風聞を確認された事として見なすように、生まれついているのだ。 *③ Bona civium Romanorum diripiunt, caedes faciunt, in servitutem abstrahunt. **(ハエドゥイー族の者たちは)ローマ市民たちの財産を略奪し、殺戮を行なって、隷属状態に引きずり込んだ。 *④ Adiuvat rem proclinatam Convictolitavis **(さらに)傾いた事態を[[w:コンウィクトリタウィス|コンウィクトリタウィス]]が助長して、 *plebemque ad furorem impellit, ut facinore admisso ad sanitatem reverti pudeat. **民衆を狂暴さへと、悪行を犯して冷静さへ引き返すことを恥と思うように、駆り立てた。 *⑤ M.(Marcum) Aristium tribunum militum iter ad legionem facientem **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>であるマルクス・アリスティウスが[[w:ローマ軍団|軍団]]のところへ旅しているところを *fide data ex oppido [[w:la:Cabillonum|Cavillono]] educunt; **(安全の)保証を与えて、城塞都市カウィッロヌムから連れ出した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カウィッロヌム Cavillonum はカビッロヌム Cabillonum とも綴り、現在の[[w:シャロン=スュル=ソーヌ|シャロン=スュル=ソーヌ]])</span> *idem facere cogunt eos, qui negotiandi causa ibi constiterant. **そこに商売をするために定住していた(ローマ人の)者たちにも同じことをするように強要した。 *⑥ Hos continuo <in><ref>in は写本にないが、近世の活字本から挿入されている。</ref> itinere adorti omnibus impedimentis exuunt; **直ちに彼らを途中で襲撃して、すべての手荷物を奪い取った。 *repugnantes diem noctemque obsident; **抵抗する者たちを昼夜にわたって包囲した。 *multis utrimque interfectis **(ハエドゥイー族とローマ人の)双方とも多くの者たちが殺されて、 *maiorem multitudinem armatorum<ref>armatorum はα系写本の記述で、β系写本では ad arma となっている。</ref> concitant. **(ハエドゥイー族の)より多くの群衆を武装へと扇動した。 ===43節=== '''ハエドゥイー族当局がカエサルに屈服。ガッリア大動乱の予感''' *① Interim nuntio adlato omnes eorum milites in potestate Caesaris teneri, **その間に、彼ら(ハエドゥイー族)の兵士すべてがカエサルの権力下で支配されているという知らせがもたらされて、 *concurrunt ad Aristium, **(ハエドゥイー族当局の者たちは)アリスティウスのところへ急ぎ集まって、 *nihil publico factum consilio demonstrant; **(ローマ市民に対する襲撃は)何ら公けに企てがなされたものではないと説明した。 *② quaestionem de bonis direptis decernunt, **(部族当局は、ローマ市民から)略奪された財産についての究明を決定して、 *Litavicci fratrumque bona publicant, **リタウィックスと兄弟たちの財産を没収し、 *legatos ad Caesarem sui purgandi gratia mittunt. **カエサルのところへ使節たちを、自分たちを赦免することのために遣わした。 *③ Haec faciunt reciperandorum<ref>reciperandorum はα系写本の記述で、β系写本では recuperandorum となっている。</ref> suorum causa; **これらを、配下の者たち(=歩兵1万名)を取り戻すために行なったのだ。 *sed contaminati facinore et capti compendio ex direptis bonis, **しかし(彼らは)悪行に汚染されていて、略奪した財産の利得にとらわれており、 *quod ea res ad multos pertinebat, timore<ref>timore はα系写本の記述で、β系写本では et timore となっている。</ref> poenae exterriti **その事に多くの者たちが関与していたので、懲罰の恐れに脅かされて、 *consilia clam de bello inire incipiunt **ひそかに戦争の謀計に取りかかり始めて、 *civitatesque reliquas legationibus sollicitant. **ほかの諸部族を使節派遣によって、そそのかした。 *④ Quae tametsi Caesar intellegebat, tamen quam mitissime potest legatos appellat; **カエサルはそのようなことを認識していたけれども、(ハエドゥイー族の)使節たちにできるだけ平静に話しかけた。 *nihil se propter inscientiam levitatemque vulgi gravius de civitate iudicare **自分は(ハエドゥイー族の)民衆の無知や軽率さのために、部族を何ら厳重に裁断することはない、と。 *neque de sua in [[w:la:Haedui|Haeduos]] benevolentia deminuere. **自分のハエドゥイー族に対する好意を減ずることはない、と。 *⑤ Ipse maiorem Galliae motum exspectans, **(カエサル)自身は、ガッリアのより大きな動乱を予期しており、 *ne ab omnibus civitatibus circumsisteretur, **すべての部族によって包囲されることがないように、 *consilia inibat, quemadmodum ab<ref>ab はχ系写本の記述で、φ系写本では a となっており、β系写本にはない。</ref> [[w:la:Gergovia|Gergovia]] discederet ac rursus omnem exercitum contraheret, **どのようにゲルゴウィアから撤退して再び軍隊全体を集結するか、策定に取りかかった。 *ne profectio nata ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> timore defectionis similis<ref>similis はα系写本の記述で、β系写本では similisque となっている。</ref> fugae videretur. **(諸部族の)背反の恐れから生じた出発が、逃亡同然と見られないように。 ===44節=== '''ゲルゴウィアの急所の尾根''' [[画像:Plateau_of_Gergovia.jpg|thumb|center|900px|ゲルゴウィア([[w:la:Gergovia|Gergovia]])すなわち現在のジェルゴヴィ高地([[w:fr:Plateau de Gergovie|Plateau de Gergovie]])の全景(南方のル・クレスト [[w:fr:Le Crest|Le Crest]] から撮影)。<br>画像中央の右下に、ローマ勢が占領して小さい方の陣営を築いていたと推定されているラ・ロシュ=ブランシュ([[w:fr:La Roche-Blanche (Puy-de-Dôme)|La Roche-Blanche]])の丘陵が見える。<br>本節①項で言及されているのは画像の左端に写る丘陵と思われ、尾根伝いにほぼ平坦なゲルゴウィアの山頂(画像中央)に続いている。<br>これらの位置関係の推定は、19世紀の[[w:ウジェーヌ・ストッフェル|ウジェーヌ・ストッフェル]]大佐(colonel Eugène Stoffel)の発掘調査に依拠したものである。]] [[画像:La_Roche_Blanche.JPG|thumb|right|300px|ローマ勢が占領して小さい方の陣営を築いていたと推定されているラ・ロシュ=ブランシュ([[w:fr:La Roche-Blanche (Puy-de-Dôme)|La Roche-Blanche]])の丘陵]] *① Haec cogitanti accidere visa est facultas bene rei gerendae<ref>rei gerendae はα系写本の記述で、β系写本では gerendae rei となっている。</ref>. **(カエサルが)これらを考慮しているときに、事をうまく行なえる可能性が生じたと思われた。 *Nam cum in minora castra operis perspiciendi causa venisset, **すなわち、(ローマ勢の)小さい方の陣営に、作業を視察するためにやって来たときに、 *animadvertit collem qui ab hostibus tenebatur nudatum hominibus, **敵たちによって占められていた丘陵が、無人にされているのに気付いた。 *qui superioribus diebus vix prae multitudine cerni poterat. **それは、前日には、(ガッリア勢の)大勢の者たちのためにほとんど見分けが付けられないものだった。 *② Admiratus quaerit ex perfugis causam, **(カエサルは)驚いて、(ゲルゴウィアからの)[[w:脱走兵|脱走兵]]たちに理由を尋ねた。 *quorum magnus ad eum cotidie numerus confluebat. **その者たちの多数は、毎日、彼(カエサル)のところへ群がり集まっていたのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#14節|14節]]⑨項で既述のように、ガッリア勢は[[w:兵役逃れ|兵役忌避]]の多さに悩まされていた。)</span> *③ Constabat inter omnes **(脱走兵たち)皆の間では同じ意見であった。 *─ quod iam ipse Caesar per exploratores cognoverat ─ **─ すでにカエサル自身が偵察者たちを通して知っていたことであったが ─ *dorsum esse eius iugi prope aequum, sed silvestre<ref>silvestre はβ系写本の記述で、α系写本では hunc silvestrem となっている。</ref> et angustum, **その尾根の背面はほぼ平地で、しかし森林におおわれて狭く、 *qua esset aditus ad alteram partem oppidi<ref>partem oppidi はα系写本の記述で、β系写本では oppidi partem となっている。</ref>; **それによって城塞都市の別の方面への出入口となっている、と。 *④ vehementer huic illos loco<ref>vehementer huic illos loco はα系写本の記述で、β系写本では huic loco vehementer illos となっている。</ref> timere nec iam aliter sentire, **この地帯を彼ら(ガッリア勢)が極度に恐れ、すでに感じていたことには、 *uno colle ab Romanis occupato, si alterum amisissent, **ローマ人によって一つの丘陵が占領されているので、もしもう一方をも失ったならば、 *quin paene circumvallati atque omni exitu et pabulatione interclusi viderentur; **(ゲルゴウィアが)ほとんど包囲されて、あらゆる出口と糧秣徴発を阻まれると思われたのである。 *ad hunc muniendum locum<ref>locum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> omnes a [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorige]] evocatos. **この地帯の辺りを防御するために、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]により総勢が召集されていたのだ、と。 ===45節=== '''ローマ勢の陽動部隊が敵を引き付け、本隊が敵の本陣を目指す''' *① Hac re cognita Caesar mittit complures equitum turmas eodem<ref>eodem はβ系写本の記述で、α系写本では eisdem などとなっており、またモイゼル(Meusel)は eo de と解釈している。</ref> media nocte; **この事を知って、カエサルは多数の[[w:騎兵|騎兵]]<ruby><rb>小隊</rb><rp>(</rp><rt>トゥルマ</rt><rp>)</rp></ruby>を同じところに真夜中に派遣した。 **:<span style="color:#009900;"> (訳注:騎兵小隊 turma は、ローマの同盟部族などからなる騎兵の単位で、30騎ほどからなるとされている。)</span> *imperat his<ref>his はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> ut paulo tumultuosius omnibus locis vagarentur<ref>vagarentur はα系写本の記述で、β系写本では pervagentur となっている。</ref>. **彼らには、いくらか騒々しく、あらゆる場所を動き回るように命令した。 *② Prima luce magnum numerum impedimentorum ex castris mulorumque produci deque his stramenta detrahi **夜明けに、陣営から多数の荷馬や[[w:ラバ|ラバ]]を連れ出して、これらから[[w:鞍|荷鞍]]を取り去って、 *mulionesque cum cassidibus equitum specie ac simulatione collibus circumvehi iubet. **ラバ引きの者たちを鉄兜とともに、騎兵の外見と真似をさせて、丘々を乗り回すことを命じた。 *③ His paucos addit equites, qui latius ostentationis causa vagarentur<ref>vagarentur はα系写本の記述で、β系写本では vagentur となっている。</ref>. **彼らに少数の騎兵を付き添わせて、より広く見せびらかすために動き回らせた。 *Longo circuitu easdem omnes iubet petere regiones. **(ラバ引きと騎兵の)皆には、長く迂回して、同じ一帯を目指すことを命じた。 *④ Haec procul ex oppido videbantur, ut erat a Gergovia despectus in castra, **これらは<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>から遠くに望見され、ゲルゴウィアから(ローマ勢の)陣営が眺められたほどであったが、 *neque tanto spatio certi quid esset explorari poterat. **これほどの距離のために(ガッリア勢からは)何ごとか確かなことは探り出されなかった。 *⑤ Legionem unam eodem iugo mittit **(カエサルは)1個[[w:ローマ軍団|軍団]]を同じ尾根に派遣して、 *et paulum progressam inferiore constituit loco silvisque occultat. **いくらか前進させて低い場所に駐留させ、森林に隠した。 *⑥ Augetur Gallis suspicio **(これらを見た)ガッリア人には疑念が増されて、 *atque omnes illo ad munitionem copiae traducuntur. **軍勢のすべてがあそこ(=無人にしていた急所の丘陵)へ防御のために移動した。 *⑦ Vacua castra hostium Caesar conspicatus **カエサルは敵たちの(ゲルゴウィア山頂の)陣営が空であると気付いて、 *tectis insignibus suorum occultatisque signis militaribus **配下の者たちの標章を覆い隠し、軍旗を隠して、 *raros milites, ne ex oppido animadverterentur, ex maioribus castris in minora traducit **兵士たちをまばらに、城塞都市から気付かれないように、大きい方の陣営から小さい方に移動させた。 *legatisque, quos singulis legionibus praefecerat, quid fieri velit, ostendit; **個々の軍団を指揮させていた<ruby><rb>[[w:レガトゥス|副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>たちに、何がなされることを欲しているかを示した。 *⑧ in primis monet ut contineant milites, **第一に、兵士たちを抑え留めるように戒めた。 *ne studio pugnandi aut spe praedae longius progrediantur; **(兵士たちが)戦うことの熱意、あるいは略奪の希望により、より遠くまで進み出ないように、と。 *⑨ quid iniquitas loci habeat incommodi proponit; **地勢の不利がどれほど敗北を生じるかを示した。 *hoc una celeritate posse vitari<ref>vitari はβ系写本の記述で、α系写本では mutari となっている。</ref>; **迅速さのみがこれを避けることができる。 *occasionis esse rem, non proelii. **事の成否は、戦闘にではなく、好機にかかっている。 *⑩ His rebus expositis signum dat **これらの事柄を説明して、(副官たちに進軍の)号令を出した。 *et ab dextra parte alio ascensu eodem tempore Haeduos mittit. **右の方面からは、別の登り道を(ローマ軍本隊と)同時に[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]](の騎兵)を派遣した。 ===46節=== '''ローマ軍の本隊が防壁を越えて、敵陣の一部を占拠''' *① Oppidi murus ab<ref>ab はB・M・L・N写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> planitie atque initio ascensus recta regione, **(ゲルゴウィアの)<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>の城壁は、平地や登り道の始まりから真っ直ぐに(=直線距離で)、 *si nullus amfractus<ref>amfractus はα系写本の記述で、β系写本では anfractus となっている。</ref> intercederet, mille CC(mille ducenti)<ref>mille CC(=1200) はα系写本の記述で、β系写本では CC(=200)となっている。</ref> passus aberat; **もし何らの湾曲が間になければ、1200[[w:パッスス|パッスス]](=約1.8km)離れていた。 *② quicquid huc circuitus ad molliendum clivum accesserat<ref>accesserat は写本(ω)の記述だが、オットー・ゼール [[w:de:Otto Seel|Otto Seel]] の校訂では accesserit としている。</ref>, **ここに(山の斜面の)傾斜を緩和するために、何らかの回り道が付け加わっていて、 *id spatium itineris augebat. **その道のりの距離を増していた。 *③ A medio fere colle in longitudinem, ut natura montis ferebat, **丘陵のほぼ真ん中から、山の地形が作り出したかのように、長きにわたって、 *ex grandibus saxis sex pedum murum qui nostrum<ref>nostrum は中世の写本(ω)の記述だが、近世の版では nostrorum となっている。</ref> impetum tardaret, **大きな石垣からなる6[[w:ペース (長さ)|ペース]](=約1.8m)もの、我が方(ローマ勢)の突進を遅らせる防壁を、 *praeduxerant Galli, **ガッリア人は引いて来ており、 *atque inferiore omni spatio vacuo relicto **(その石垣の防壁)より下方のすべての空間は人気なく残されていて、 *superiorem partem collis usque ad murum oppidi densissimis castris compleverant. **丘陵のより上方の部分を、城塞都市の城壁の方へ続けざまに、とても密集した(各部族ごとの)陣営で満たしていた。 *④ Milites dato signo celeriter ad munitionem perveniunt **(ローマ人の)兵士たちは号令を与えられて、速やかに(石垣の)防壁のところへ到達して、 *eamque transgressi trinis castris potiuntur; **それを越えて行って、3つの(部族ごとの)陣営を占拠した。 *⑤ ac tanta fuit in castris capiendis<ref>castris capiendis はα系写本の記述で、β系写本では capiendis castris となっている。</ref> celeritas, **(3つの)陣営を奪取することにおいて、これほどにも迅速さがあったので、 *ut Teutomatus, rex Nitiobrogum, subito in tabernaculo oppressus, **その結果、[[w:ニティオブロゲス族|ニティオブロゲス族]]の王[[w:テウトマトゥス|テウトマトゥス]]は、[[w:テント|天幕]]において突然に襲われて、 *ut meridie conquieverat, superiore corporis parte nudata<ref>nudata はα系写本の記述で、β系写本では nuda となっている。</ref> **昼寝をしていたが、上半身は裸のままで、 *vulnerato equo vix se ex manibus praedantium militum eriperet. **傷付けられた馬によって、略奪している(ローマ人)兵士の手から、やっと自らを救い出した。 ===47節=== '''血気にはやるローマ兵たちの猪突猛進、ガッリア女たちの命乞い''' *① Consecutus id quod animo proposuerat **心に決めていたことを達成したので、 *Caesar receptui cani iussit **カエサルは退却ラッパを吹くことを命じた。 *legionique decimae, quacum erat, contionatus signa constituit. **彼とともにいた[[w:第10軍団エクェストリス|第10軍団]]に呼びかけて、軍旗を停止した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:第10軍団はガッリア戦争初期からの最古参の軍団。軍旗を停止するとは、進軍を止めること。)</span> *② Ac<ref>ac はα系写本の記述で、β系写本では at となっている。</ref> reliquarum legionum milites non exaudito<ref>exaudito はα系写本の記述で、β系写本では audito となっている。</ref> sono tubae, **ほかの[[w:ローマ軍団|軍団]]の兵士たちは、ラッパの響きを聞き取れなかった。 *quod satis magna valles intercedebat, **というのは、十分に大きな峡谷が間にあったからである。 *tamen ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> tribunis militum legatisque, ut erat a Caesare praeceptum, retinebantur; **しかしながら、<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちや<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>たちにより、カエサルから指図されていたように、制止されていた。 *③ Sed elati spe celeris victoriae et hostium fuga et superiorum temporum secundis proeliis **だが(兵士たちは)迅速な勝利の希望や、敵たちの逃亡や、それ以前のときの順調な戦闘により、高慢になっていて、 *nihil adeo arduum sibi esse existimaverunt<ref>esse existimaverunt はα系写本の記述で、β系写本では existimabant となっている。</ref>, quod non virtute consequi possent, **自分たちにとって、武勇で達することができないほどの困難なものはまったく何もない、と考えており、 *neque finem prius sequendi fecerunt quam muro oppidi portisque adpropinquarunt. **(ゲルゴウィアの)城塞都市の城壁や城門に近付くまでは、追及を終結させなかった。 *④ Tum vero ex omnibus urbis partibus orto clamore, **すると、まさに(ゲルゴウィアの)町のあらゆる方面から叫び声が発せられて、 *qui longius aberant, repentino tumultu perterriti, **(城内の)遠い方に離れていた者たちは、予期せぬ騒ぎに脅えており、 *cum hostem intra portas esse existimarent, **敵(=ローマ人)が城門の内側にいると考えたので、 *sese ex oppido eiecerunt. **城塞都市から急ぎ出た。 *⑤ Matres familiae de muro vestem argentumque iactabant **家庭の母親たちは、城壁から衣類や貨幣をたびたび投げやった。 *et pectore nudo prominentes passis manibus obtestabantur Romanos, **そして胸を裸にして(城壁の上に)進み出て、手を伸ばしてローマ人たちに哀願した。 *ut sibi parcerent **自分たちを容赦するように、 *neu, sicut Avarici fecissent, ne a mulieribus quidem atque infantibus abstinerent; **(ローマ人が)アウァーリクムでしたように女たちや子供たちでさえも赦免しないことのないように、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:ローマ人がアウァーリクムでした行為については、[[#28節|28節]]④項を参照。)</span> *⑥ nonnullae de muris<ref>muris はα系写本の記述で、β系写本では mure となっている。</ref> per manus demissae sese militibus tradebant. **少なからぬ者たちは、城壁から手で降ろされて、(ローマ人)兵士たちに身を任せた。 [[画像:Gergovie_mur_pano2.jpg|thumb|center|700px|ゲルゴウィア([[w:la:Gergovia|Gergovia]])すなわち現在のジェルゴヴィ高地([[w:fr:Plateau de Gergovie|Plateau de Gergovie]])で発掘された城壁の遺構。]] *⑦ L.(Lucius) Fabius centurio legionis VIII(octavae), **[[w:第8軍団アウグスタ|第8軍団]]の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>であるルキウス・ファビウスは、 *quem inter suos eo die dixisse constabat **配下の者たちの間で、その日、(以下のように)言ったことが知られていた。 *excitari se Avaricensibus praemiis neque commissurum, ut prius quisquam murum ascenderet, **自分はアウァーリクムの恩賞に奮い立たせられて、何者かが(自分)より早く城壁を登るようなことは生じさせない、と。 *tres suos nactus manipulares **(ファビウスは)同じ隊の兵士である3人の配下と遭遇して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:manipulares は「[[w:マニプルス|歩兵中隊]]の」とも解されるが、ここでは「同じ隊の兵士」という意味であろう。)</span> *atque ab his sublevatus murum ascendit, **彼らによって持ち上げられて城壁を登った。 *hos<ref>hos はα系写本の記述で、π系写本では eos 、ρ系写本では eo となっている。</ref> ipse rursus singulos exceptans in murum extulit. **彼らは(ファビウス)自身が再び1人ずつ引き出して、城壁に導き上げた。 ===48節=== '''ガッリア勢が城塞都市に引き返して、防戦に努める''' *① Interim hi<ref>hi はα系・π系・R写本の記述で、U写本では ii となっている。</ref> qui ad alteram partem oppidi, ut supra demonstravimus, munitionis causa convenerant, **その間に、前に述べたように、<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>の別の方面へ、防御のために集結していた(ガッリア勢の)者たちは、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#45節|45節]]⑥項で述べられている。)</span> *primo exaudito clamore, **初めに叫び声を聞き取り、 *inde etiam crebris nuntiis incitati oppidum ab Romanis teneri, **さらに、城塞都市がローマ人たちによって占領されたという頻繁な知らせにさえも駆り立てられて、 *praemissis equitibus magno concursu<ref>concursu はα系写本の記述で、β系写本では cursu となっている。</ref> eo contenderunt. **[[w:騎兵|騎兵]]たちを先遣して、(歩兵たちも)駆けに駆けて、そこ(=城塞都市)へ急いだ。 [[画像:Auvergne_Gaul_coin_CdM.jpg|thumb|right|300px|[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の兵士が刻まれた貨幣([[w:ビブリオテーク・ナショナル|仏国立図書館]]貨幣部所蔵)]] *② Eorum ut quisque primus venerat, **彼らの(城塞都市に)到着した者から順々に **:<span style="color:#009900;">(訳注:quisque primus「最初の者ごとに;順々に」)</span> *sub muro consistebat suorumque pugnantium numerum augebat. **城壁の下に陣取って、味方の戦う者たちの数を増した。 *③ Quorum cum magna multitudo convenisset, **その者たちの大群集が集結したときに、 *matres familiae quae paulo ante Romanis de muro manus tendebant, **少し前にはローマ人たちに城壁から手を差し出していた家庭の母親たちが *suos obtestari **味方に哀願して、 *et more Gallico passum capillum ostentare liberosque in conspectum proferre coeperunt. **ガッリアの風習により、髪を広げて示し、子供たちを(男たちの)眼前に運び始めた。 *④ Erat Romanis nec loco nec numero aequa contentio; **ローマ人たちにとっては、地の利でも(兵の)数でも、対等な闘いはなかった。 *simul et cursu et spatio pugnae defatigati **と同時に、戦いの疾走や時間(の長さ)に疲弊させられていて、 *non facile recentes atque integros sustinebant. **(ガッリア勢の)新来かつ無傷の者たちに、容易に持ちこたえられなかった。 ===49節=== '''カエサルが劣勢の自軍に副官セクスティウスを増援する''' *① Caesar cum iniquo loco pugnari hostiumque augeri copias videret, **カエサルは(戦闘が自軍に)不利な場所で戦われていること、かつ敵方の軍勢が増やされていることを見たので、 *praemetuens suis **配下の者たちを気遣って、 *ad T.(Titum) Sextium legatum, quem minoribus castris praesidio reliquerat, misit, **小さい方の陣営に守備として残しておいた<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>ティトゥス・セクスティウスのところへ(伝令を)遣わして、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:セクスティウスについては、すでに副官として[[ガリア戦記 第6巻#1節|第6巻1節]]で言及されている。)</span> *ut cohortes ex castris celeriter educeret **陣営から(いくつかの)<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>を速やかに進発させるように、 *et sub infimo colle ab dextro latere hostium constitueret, **かつ丘陵のふもとの下方で、敵方の右の側面に布陣するように、と。 *② ut, si nostros loco depulsos vidisset, quominus libere hostes insequerentur terreret. **もし我が方が(戦闘の)場所から追いやられたのを見たら、敵方が自由に追撃することにならぬよう脅かすためである。 *③ Ipse paulum ex eo loco cum legione progressus, ubi constiterat, **(カエサル)自身は、停止していた場所から、軍団とともに少し前進して、 **:<span style="color:#009900;">([[#47節|47節]]①項で既述のように、カエサルとともに停止していたのは[[w:第10軍団エクェストリス|第10軍団]]である。)</span> *eventum pugnae exspectabat. **戦いの決着を待っていた。 ===50節=== '''激戦の末、敗勢に陥るローマ軍''' *① Cum acerrime comminus pugnaretur, hostes loco et numero, nostri virtute confiderent, **(両軍により)激烈に格闘して戦われていて、敵方は地の利と(兵の)数を、我が方(ローマ軍)が武勇を頼りとしていたときに、 *subito sunt Haedui visi ab latere nostris aperto, **突如として、我が方にとって開けた側面(=右側)から、[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の者たち(の姿)が見られた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「開けた側面から」ab latere aperto とは、兵士の[[w:スクトゥム|長盾]]で覆われていない右側を指す。)</span> *quos Caesar ab dextra parte alio ascensu manus distinendae causa miserat. **カエサルがその者たちを右の方面から別の登り道により(敵の)部隊を分散しておくために派遣していたのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この事は、[[#45節|45節]]⑩項で述べられている。)</span> *② Hi similitudine armorum vehementer nostros perterruerunt, **彼らの武具が(ガッリア勢のものと)似ていることが、我が方(の兵士たち)を極度に怖れさせた。 *ac tametsi dextris humeris<ref>humeris が写本(ω)の記述であるが、umeris とするのも一般的となっている。</ref> exsertis animadvertebantur, quod insigne pactum<ref>pactum はHellerによる修正提案で、写本(ω)では pacatum となっており、研究者たちにより他の修正も提案されている。</ref> esse consuerat, **(ハエドゥイー勢は)右の肩を脱いでいるのが視認され、その印は(味方として)定められているのが常であったが、 *tamen id ipsum sui fallendi causa milites ab hostibus factum existimabant. **けれども(ローマ人の)兵士たちは、それ自体が自分たちを欺くために、敵方によりなされたと考えたのだ。 [[画像:Dorf_La_Roche_Blanche.JPG|thumb|right|300px|ゲルゴウィア([[w:la:Gergovia|Gergovia]])すなわち現在のジェルゴヴィ高地([[w:fr:Plateau_de_Gergovie|Plateau de Gergovie]])の遠景(南方のル・クレスト [[w:fr:Le_Crest|Le Crest]] から撮影)。画像中央がローマ軍が小さい方の陣営を設置していたと推定されているラ・ロシュ=ブランシュ([[w:fr:La_Roche-Blanche_(Puy-de-Dôme)|La Roche Blanche]])の丘陵で、山頂からこの丘陵の辺りが激戦地だったと思われる。現在は山麓にかけて住宅地が広がっている。]] *③ Eodem tempore L.(Lucius) Fabius centurio quique una murum ascenderant, **同じ時に、<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>ルキウス・ファビウスおよび一緒に城壁を登っていた者たちは、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ファビウスらについては、[[#47節|47節]]⑦項で述べられている。)</span> *circumventi atque interfecti de<ref>de はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> muro praecipitabantur. **(ガッリア勢に)取り囲まれ、殺害されて、城壁から突き落とされた。 *④ M.(Marcus) Petronius, eiusdem legionis centurio, **同じ[[w:ローマ軍団|軍団]]の百人隊長マルクス・ペトロニウスは、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ファビウスと同じ軍団とは、[[#47節|47節]]⑦項で述べられているように[[w:第8軍団アウグスタ|第8軍団]]である。)</span> *cum portas<ref>portas は写本(ω)の記述だが、portam と単数形にする修正も提案されている。</ref> excidere conatus esset, **城門を突き破って出ることを試みていたときに、 *a multitudine oppressus ac sibi desperans multis iam vulneribus acceptis, **(敵の)大勢によって圧倒されて、すでに多くの傷を受けて自分に絶望しており、 *manipularibus suis, qui illum secuti erant<ref>secuti erant はα系写本の記述で、β系写本では erant secuti となっている。</ref>, **彼に付き従っていた同じ隊の配下の者たちに、 *"quoniam" inquit "me una vobiscum servare non possum, **曰く「私と諸君を一緒に救うことはできないのだから、 *vestrae quidem certe vitae prospiciam, quos cupiditate gloriae adductus in periculum deduxi. **せめて、栄誉の欲に引き寄せられて危険に引きずり込んでしまった諸君の生命にはきっと見通しを与えるであろう。 *⑤ Vos data facultate vobis consulite." **諸君は(生き延びる)可能性が与えられているから、諸君(自身)を助けたまえ。」 *Simul in medios hostes inrupit duobusque interfectis reliquos a porta paulum submovit. **と同時に、敵方の真ん中に押し入って、2名を殺害して、ほかの者たちを城門からいくらか退けた。 *⑥ Conantibus auxiliari suis **(ペトロニウスは自分の)支援を試みる配下の者たちに、 *"frustra" inquit "meae vitae subvenire conamini, quem iam sanguis viresque deficiunt. **曰く「もはや血も活力も尽き果てた私の生命を助けることを試みているのは無益だ。 *Proinde abite, dum est facultas, vosque ad legionem recipite." **ゆえに(生き延びる)可能性がある間に立ち去れ。諸君は軍団のところへ退却せよ。」 *Ita pugnans post paulum<ref>paulum はα系・ρ系写本の記述で、π系写本では paululum となっており、paulo という修正提案もされている。</ref> concidit ac suis saluti fuit. **こうして(ペトロニウスは)戦って少し後で斃れ、配下の者たちにとっては救いとなった。 ===51節=== [[画像:Monument_gergovie_fr.jpg|thumb|right|290px|[[w:ゲルゴウィアの戦い|ゲルゴウィア戦勝]]記念碑。[[w:1903年|1903年]]に[[w:クレルモン=フェラン|クレルモン=フェラン市]]出身の建築家ジャン・テラール([[w:fr:Jean Teillard|Jean Teillard]])が、侵略者カエサルを撃退した郷土の英雄[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]に捧げるためにジェルゴヴィ高地([[w:fr:Plateau_de_Gergovie|Plateau de Gergovie]])に建立したものである。]] [[画像:Plaque_Napoléon_III_Gergovie.jpg|thumb|right|300px|[[w:ゲルゴウィアの戦い|ゲルゴウィア]]の地に残る銘板。フランス語で「[[w:ナポレオン3世|ナポレオン3世]]は、1862年のゲルゴウィアの[[w:オッピドゥム|城塞都市]](跡)訪問の結果、メルドーニュ(Merdogne)の住民たちの要求に対して、1865年1月11日の政令によって、彼らの村にジェルゴヴィ([[w:fr:Gergovie|Gergovie]])の名を与えることを決定した。」<!-- «A la suite de sa visite sur l'oppidum de Gergovia en 1862, Napoléon III, à la demande des habitants de Merdogne, décida d'attribuer à leur village le nom de Gergovie, par décret du 11 janvier 1865.»-->]] '''カエサルが一敗地に塗れる''' *① Nostri cum undique premerentur, **我が方(ローマ軍)は、至る所で圧倒されたので、 *XLVI(sex et quadraginta)<ref>XLVI はα系写本の記述で、β系写本では sex et XL となっている(どちらも46)。</ref> centurionibus amissis deiecti sunt loco. **46名の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby> を失い、(激戦の)場所から追いやられた。 *Sed intolerantius Gallos insequentes **けれども、容赦なく追撃して来るガッリア人たちを *legio decima tardavit, quae pro subsidio paulo aequiore loco constiterat. **予備部隊(もしくは要撃部隊)として、いくらか平らな所に陣取っていた[[w:第10軍団エクェストリス|第10軍団]]が妨げた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#47節|47節]]①項で既述のように、第10軍団はカエサルとともに待機していた。)</span> *② Hanc rursus XIII(tertiae decimae) legionis cohortes exceperunt, **これ(=第10軍団)をさらに、第13軍団の諸<ruby><rb>[[w:コホルス|大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>が支えた。 *quae ex castris minoribus eductae cum T.(Tito) Sextio legato ceperant locum<ref>ceperant locum はα系写本の記述で、β系写本では locum ceperant となっている。</ref> superiorem. **それらは<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>ティトゥス・セクスティウスとともに小さい方の陣営から進発してより高い所を占めていたのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#49節|49節]]を参照。)</span> *③ Legiones ubi primum planitiem attigerunt, **諸[[w:ローマ軍団|軍団]]は、平野に達するや否や、 *infestis contra hostes signis constiterunt. **敵方に抗して戦備を整えて陣取った。 *④ [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] ab radicibus collis suos intra munitiones reduxit. **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、配下の者たちを丘陵の麓から(ゲルゴウィアの)防備の内側に連れ戻した。 *Eo die milites sunt paulo minus [[wikt:la:Septingenti|septingenti]] desiderati. **その日、(ローマ軍は)700名よりいくらか少ない兵士を失った。 <br> :<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルとウェルキンゲトリークスは、たびたび交えた騎兵戦ではカエサルが勝っているが、</span> :<span style="color:#009900;">両軍の主力部隊である歩兵どうしが激突したこの戦闘は、地の利もあって、ウェルキンゲトリークスが完勝した。</span> :<span style="color:#009900;">カエサルは第8軍団など古参の部隊を投入しながら、歴戦の百人隊長と兵士たちを多く失った。)</span> ===52節=== '''敗軍の将カエサルが兵士たちを責める''' *① Postero die Caesar contione advocata **翌日にカエサルは(兵士たちの)集会を召集して、 *temeritatem cupiditatemque militum<ref>cupiditatemque militum はα系写本の記述で、β系写本では militum cupiditatemque となっている。</ref> reprehendit, **兵士たちの無思慮や功名心をとがめた。 *quod sibi ipsi iudicavissent, quo procedendum aut quid agendum videretur, **というのは、どこへ進み出るべきか、あるいは何がなされるべきと思われるのか、自分たちに対し自分たちで判断してしまったからだ。 *neque signo recipiendi dato constitissent **退却することの合図を与えられても留まりもせず、 *neque ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> tribunis militum legatisque retineri potuissent. **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>や<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]たち</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>により制止されることもできなかったからだ。 *② Exposuit quid iniquitas loci posset, quod<ref>quod は写本(ω)では quid となっているが、近世以降の校訂者たちは quod と修正提案している。</ref> ipse ad [[w:la:Avaricum Biturigum|Avaricum]] sensisset, **地の利のなさがどれほど影響するのか、(カエサル)自身がアウァーリクムで判断したことを説明した。 *cum sine duce et sine equitatu deprehensis hostibus **将帥もなく騎兵隊もない敵たちを探し当てたときに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#18節|18節]]~[[#19節|19節]]を参照。そのときガッリア勢は、ウェルキンゲトリークスが騎兵隊を連れて出て不在であった。)</span> *exploratam victoriam dimisisset, **確実であった勝利を諦めたのだ。 *ne parvum modo detrimentum in contentione propter iniquitatem loci accideret. **地の利のなさのために、闘いにおいてほんのわずかな損害も生じないように(勝利を諦めたのだ)。 *③ Quanto opere<ref>Quanto opere はα系写本の記述で、β系写本では Quantopere となっている。</ref> eorum animi magnitudinem admiraretur, **彼ら(兵士たち)の大胆さに(カエサルが)驚嘆すればするほど、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:quanto opere ~ tanto opere …/quantopere ~ tantopere …「~すればするほど、ますます…」)</span> *quos non castrorum munitiones, non altitudo montis, non murus oppidi tardare potuisset, **彼らのことを(ガッリア勢の)陣営の防備も、山の高さも、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]の城壁も妨げることができなかったのではあるが、 *tanto opere<ref>tanto opere はα系・T・ρ系写本の記述で、V写本では tantopere となっている。</ref> licentiam arrogantiamque reprehendere, **それだけにますます(兵士たちの)勝手気ままさや高慢さを(カエサルは)非難する(と言った)。 *quod plus se quam imperatorem de victoria atque exitu rerum sentire existimarent; **というのは、自分たちが将軍(カエサル)よりも勝利と事の結末についてよく判断していると考えていたからだ。 *④ nec<ref>nec はα系写本の記述で、β系写本では non となっている。</ref> minus se ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では in となっている。</ref> milite modestiam et continentiam quam virtutem atque animi magnitudinem desiderare. **自分(カエサル)は兵士たちに、武勇や大胆さよりも、慎重さや自制心を望んでいるのだ。 *:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは兵士たちを上のように責めたが、兵士たちを統制できなかった責任は最高司令官にある。)</span> ===53節=== '''カエサルとローマ軍がゲルゴウィアから撤退''' *① Hac habita contione et ad extremam orationem confirmatis militibus, **(カエサルは)このような熱弁を振るって、演説の最後に、兵士たちを元気付けた。 *ne ob hanc causam animo permoverentur **このような理由のために心をかき乱されないように、 *neu, quod iniquitas loci attulisset, id virtuti hostium tribuerent, **かつ、地の利のなさが引き起こしたことを、敵方の武勇に転嫁しないように、と。 *eadem de profectione cogitans, quae ante senserat, **(ゲルゴウィアからの)出発については、以前から判断していたのと同じことを考えていて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#43節|43節]]⑤項を参照。ゲルゴウィアからの撤退が敗走同然に見られないようにと、考えていたのであろう。)</span> *legiones ex castris eduxit aciemque idoneo loco constituit. **諸[[w:ローマ軍団|軍団]]を陣営から進発させて、適切な場所に戦列を整えた。 *② Cum [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] nihilo minus &lt; intra munitiones remaneret neque &gt; in aequum locum descenderet, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]が、防備の内側に留まったばかりか、平らな場所に降りてこなかったので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:&lt; intra munitiones remaneret neque &gt; は、写本になく、近代に挿入提案された修正案の一つ。)</span> *levi facto equestri proelio, atque secundo, in castra exercitum reduxit. **軽微な騎兵戦を行なって、順調のうちに軍隊を陣営に連れ戻した。 *③ Cum hoc idem postero die fecisset, **翌日もこれと同じことを行なって、 *satis ad Gallicam ostentationem minuendam militumque animos confirmandos factum existimans **ガッリア人の誇示を弱めること、および(ローマ人)兵士の心を強固にすることが十分になされたと考えたので、 *in [[w:la:Haedui|Haeduos]] movit castra. **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]のところに陣営を移(すために出発)した。 *④ Ne tum quidem insecutis hostibus **そのとき、敵方は決して追撃して来なかったので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> *tertio die ad flumen [[w:la:Elaver|Elaver]] pontes<ref>pontes はα系写本の記述で、β系写本では pontem となっている。</ref> reficit<ref>reficit はχ系・B・M・L・N写本の記述で、S写本では refecit となっている。</ref> eoque exercitum<ref>eoque exercitum はα系写本の記述で、β系写本では exercitumque となっている。</ref> traducit<ref>traducit はα系写本の記述で、β系写本では traduxit となっている。</ref>. **3日目にはエラウェル川(=現在の[[w:アリエ川|アリエ川]])のところで橋を再建して、そこで軍隊を渡らせた。 ===54節=== '''ハエドゥイー族のエポレドリクスとウィリドマルスらがカエサルのもとから立ち去る''' *① Ibi a Viridomaro atque [[w:la:Eporedorix|Eporedorige]] [[w:la:Haedui|Haeduis]] appellatus discit **そこで(カエサルが)[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の[[w:ウィリドマルス|ウィリドマルス]]と[[w:エポレドリクス|エポレドリクス]]から話しかけられて知ったことには、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#39節|39節]]~[[#40節|40節]]を参照。ウィリドマルスとエポレドリクスはカエサルの軍勢に従軍していたと思われる。)</span> *cum omni equitatu Litaviccum ad sollicitandos Haeduos profectum; **[[w:リタウィックス|リタウィックス]]がすべての騎兵隊とともに、ハエドゥイー族の者たちをそそのかすために出発したという。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#40節|40節]]を参照。リタウィックスは謀計が破れたので、ゲルゴウィアに逃れていた。)</span> *opus esse ipsos antecedere ad confirmandam civitatem. **部族の支持を固めるために、(彼ら)自身が(リタウィックスより)先行することが必須であるというのだ。 *② Etsi multis iam rebus perfidiam Haeduorum<ref>perfidiam Haeduorum はα系写本の記述で、β系写本では Haeduorum perfidiam となっている。</ref> Caesar<ref>Caesar はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> perspectam habebat **カエサルは、すでに多くの事により、ハエドゥイー族の背信行為を目にして来ており、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:Etsi ~, tamen …「~としても、しかしながら…」)</span> *atque horum discessu admaturari defectionem civitatis existimabat, **この者たちが(カエサルのもとから)立ち去ることで、(ハエドゥイー)部族の背反が一層促進されると考えていたのだが、 *tamen eos retinendos non censuit<ref>censuit はπ系写本の記述で、α系・ρ系写本では constituit となっている。</ref>, **しかしながら、彼ら(2人)を束縛するべきではないと考慮した。 *ne aut inferre iniuriam videretur aut dare<ref>dare はα系写本の記述で、β系写本では daret となっている。</ref> timoris aliquam<ref>timoris aliquam はα系写本の記述で、β系写本では aliquam timoris となっている。</ref> suspicionem. **(カエサルが)無法行為を起こすと思われないように、あるいは(彼らを)怖れているという何らかの疑念を与えないように。 *③ Discedentibus his breviter sua in Haeduos merita exposuit, **(カエサルは)立ち去る彼らに、ハエドゥイー族における自分の功績を手短に説明した。 *quos et quam humiles accepisset, compulsos in oppida, multatos agris, **彼らが、どれほど無力であったのを引き受けたことか、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に押し込められ、耕地を台無しにされて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:et ~, et …「~でもあり、…でもある。」)</span> *omnibus ereptis sociis<ref>sociis「同盟者たち」 はβ系写本の記述で、α系写本では copiis「軍勢」となっている。</ref>, imposito stipendio, obsidibus summa cum contumelia extortis, **すべての同盟者たちを奪い取られ、貢物を課せられて、たいへんな侮辱とともに人質をもぎ取られていたことか。 *④ et quam in fortunam quamque in amplitudinem deduxisset, **かつ、どれほどの境遇に、どれほどの高位に(カエサルが)引き上げもしたことか。 *ut non solum in pristinum statum redissent, **その結果(ハエドゥイー族は)かつての地位に戻っただけでなく、 *sed omnium temporum dignitatem et gratiam antecessisse viderentur. **(以前の)あらゆる時期の品格や信望をも越えていると思われる。 *His datis mandatis eos ab se dimisit. **このような訓示を与えて、彼ら(2人)を自分のもとから送り出した。 ===55節=== '''エポレドリクスとウィリドマルスらがローマの拠点ノウィオドゥーヌムで寝返る''' [[画像:Nevers_-_Vue_depuis_la_rive_sud_de_la_Loire.jpg|thumb|center|700px|ノウィオドゥーヌム([[w:la:Nivernum|Noviodunum]])=現・[[w:ヌヴェール|ヌヴェール]]([[w:fr:Nevers|Nevers]])における、リゲル川([[w:la:Liger|Liger]])=現・[[w:ロワール川|ロワール川]]([[w:fr:Loire (fleuve)|Loire]])の岸辺の景観]] *① [[w:la:Nivernum|Noviodunum]] erat oppidum [[w:la:Haedui|Haeduorum]] ad ripas [[w:la:Liger|Ligeris]] opportuno loco positum. **ノウィオドゥーヌムは、[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の[[w:オッピドゥム|城塞都市]]で、リゲル川(現[[w:ロワール川|ロワール川]])岸の好都合な所に位置していた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:『ガリア戦記』には同名の都市が計3か所載っているが、こちらは現在の[[w:ヌヴェール|ヌヴェール]] Nevers である。<br>    「[[ガリア戦記/ガリア語の名前#Nouio-dūnon|ガリア語の名前 #Nouio-dūnon]]」を参照せよ。)</span> *② Huc Caesar omnes obsides Galliae, frumentum, pecuniam publicam, **ここに、カエサルは、ガッリアのすべての人質たちや、糧食、公金、 *suorum atque exercitus impedimentorum magnam partem contulerat; **および自分と軍隊の[[w:輜重|輜重]]の大部分を運び集めていた。 *③ huc magnum numerum equorum huius belli causa in [[w:la:Italia|Italia]] atque [[w:la:Hispania|Hispania]] coemptum miserat. **ここに、この戦争のためにイタリアと[[w:ヒスパニア|ヒスパニア]]から買い集めた馬匹の多数を送っておいた。 *④ Eo cum [[w:la:Eporedorix|Eporedorix]] Viridomarusque venissent et de statu civitatis cognovissent, **そこに、[[w:エポレドリクス|エポレドリクス]]と[[w:ウィリドマルス|ウィリドマルス]]がやって来て、(以下のような)部族の情勢について察知したときに、 [[画像:Bibracte333_crop.JPG|thumb|right|400px|[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]の[[w:オッピドゥム|城塞都市]]跡に整備された城壁の遺構]] *Litaviccum [[w:la:Bibracte|Bibracti]] ab Haeduis receptum, **(すなわち)リタウィックスが、ハエドゥイー族の者たちによって[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]に迎え入れられ、 *─ quod est oppidum apud eos maximae auctoritatis ─, **それ(ビブラクテ)は彼ら(ハエドゥイー族)のもとで最大の影響力を持つ城塞都市であるが、 *Convictolitavem<ref>Convictolitavem はβ系・N写本の記述で、χ系・B・M・S・L写本では Convictolitabim となっている。</ref> magistratum magnamque partem senatus ad eum convenisse, **統領コンウィクトリタウィスと評議会の大半の者たちが彼(リタウィックス)のもとへ参集し、 *legatos ad [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorigem]] de pace et<ref>et は α系・U写本の記述で、π系・R写本では et de となっている。</ref> amicitia concilianda publice missos, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]のところへ和平と友好を仲介するべく公けに使節たちが遣わされた(ことを知った)ので、 *non praetermittendum instans<ref>instans はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> tantum commodum existimaverunt. **(エポレドリクスとウィリドマルスは)眼前にあるこれほどの好機を放置するべきではないと考えたのだ。 *⑤ Itaque interfectis Novioduni custodibus quique eo negotiandi aut itineris<ref>aut itineris はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> causa convenerant, **こうして(2人は)ノウィオドゥーヌムの(ローマ側の)番兵たちや商用や旅行のために来訪していた者たちを殺害し、 *pecuniam atque equos inter se partiti sunt; **金銭および馬匹を互いに分け合った。 *⑥ obsides civitatum Bibracte ad magistratum deducendos curaverunt; **(ガッリアの)部族の人質たちをビブラクテの統領のところへ連れて行くように手配した。 *⑦ oppidum, quod a<ref>a はα系写本の記述で、β系写本では ab となっている。</ref> se teneri non posse iudicabant, **(ノウィオドゥーヌムの)城塞都市は、自分たちによって固守することはできないと判断したので、 *ne cui esset usui Romanis, incenderunt; **ローマ人たちの有益になることがないように、焼き打ちした。 *⑧ frumenti quod subito potuerunt navibus avexerunt, **糧食のうち、急いで(運ぶことが)できるものを船団で運び去って、 *reliquum flumine atque incendio corruperunt. **残りのものを川(に流すこと)により、および焼き打ちにより、役立たないようにした。 *⑨ Ipsi ex finitimis regionibus copias cogere, **(彼ら)自身は、近隣の地方から軍勢を徴集して、 *praesidia custodiasque ad ripas Ligeris disponere **リゲルの川岸のたもとへ守備隊や番兵を分配して、 *equitatumque omnibus locis iniciendi timoris causa ostentare coeperunt, **(ローマ人に)恐怖(の感情)を起こさせるために、[[w:騎兵|騎兵隊]]に誇示をさせ始めた。 *si ab re frumentaria Romanos excludere **もし、ローマ人たちが糧食調達することを阻止するなら、 *† aut adductos inopia in provincia<ref>in provincia は、α系写本では ex provincia「属州から」、β系写本では provincia となっているが、コンスタン Constans やクロッツ A.Klotz らにより in provincia「属州に」と修正提案されている。</ref> expellere<ref>expellere「駆逐する」 はα系写本の記述で、β系写本では excludere「阻止する、妨げる」 となっている。</ref> † possent. **あるいは(糧食などの)欠乏により、属州に駆逐することができるなら、と。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:† ~ † は、写本の文章が崩れて校訂者を迷わせていることを表す記号。修正提案されている。)</span> *⑩ Quam ad spem multum eos adiuvabat, **そのような希望へ、彼らを大いに励まし助けたのは、 *quod Liger ex nivibus creverat, **リゲル川(の水位)が雪水により増したことで、 *ut omnino vado non posse transiri videretur. **すべての浅瀬が渡らせられることができないと思われたのである。 ===56節=== '''カエサルが属州へは戻らず、増水したリゲル川の渡河を敢行''' *① Quibus rebus cognitis Caesar maturandum sibi censuit, **それらの事態を知ると、カエサルは自らにとって(以下のことを)急ぐべきだと考慮した。 *si esset in perficiendis pontibus periclitandum, **もし、橋を造り上げる最中に(敵勢と闘うという)危険を冒すのであれば、 *ut prius, quam essent maiores eo coactae copiae, dimicaret. **そこに(敵方の)より多くの軍勢が集結するよりも早く闘うように(急ぐべきだと)。 *② Nam ut commutato consilio iter in provinciam converteret, **なぜなら、作戦を変更して、属州([[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]])に進路を方向転換するようにと、 *ne metu quidem<ref>ne metu quidem はα系写本の記述で、β系写本では nemo tunc quidem 、そのほか近代の校訂者によって修正提案が行なわれている。</ref> necessario faciendum<ref>faciendum はβ系写本の記述で、α系写本では faciundum となっている。</ref> existimabat; **(ガッリア勢への)怖れによって行なうことは決して必要ではない、と考えたのだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> *cum infamia atque indignitas rei **(属州に撤退するという)事の不名誉や恥辱が、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:cum ~ tum …「~であるのと同様に特に…である」)</span> *et oppositus mons Cevenna<ref>Cevenna はχ系・U写本の記述で、π系・R写本の記述では Cebenna、φ系写本では Cevennae となっている。</ref> viarumque difficultas impediebat, **およびケウェンナ山地が相対して道の(通行の)困難なことが、(属州への撤退を)妨げていたし、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ケウェンナ山地 mons Cevenna は現在のセヴェンヌ山地。[[#8節|8節]]を参照。)</span> *tum maxime quod abiuncto [[w:la:Titus_Labienus|Labieno]] atque iis legionibus, quas una miserat, vehementer timebat. **同様に、とりわけ[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]と一緒に派遣していた諸[[w:ローマ軍団|軍団]]から遠ざけられて、非常に心配してもいたのだ。 *③ Itaque admodum magnis diurnis nocturnisque itineribus confectis **こうして、昼間も夜間も非常な強行軍を成し遂げて、 *contra omnium opinionem ad [[w:la:Liger|Ligerem]]<ref>Ligerem はα系写本の記述で、β系写本では Ligerim となっている。</ref> venit **皆の予想に反して、リゲル川(=現[[w:ロワール川|ロワール川]])の辺りにやって来た。 *④ vadoque per equites invento pro rei necessitate opportuno, **事態の緊急性に見合う好都合な浅瀬を、[[w:騎兵|騎兵]]たちを通じて見出して、 *ut brachia modo atque humeri<ref>humeri はA・φ系・ρ系写本の記述で、Q写本では umeri となっている。</ref> ad sustinenda arma liberi ab aqua esse possent, **やっと腕と肩を、武器を差し上げるために、水から自由になることができた。 *disposito equitatu, qui vim fluminis refringeret, **川の流れの圧力を妨げるべく、騎兵隊を分けて置いて、 *atque hostibus primo aspectu perturbatis, **敵方は(ローマ勢を)初めに一見するや狼狽していたので、 *⑤ incolumem exercitum traduxit **(カエサルは)軍隊を無傷のまま渡河させた。 *frumentumque in agris et pecoris copiam nactus **耕地の穀物、および大量の家畜を獲得して、 *repleto his rebus exercitu **これらの物を軍隊に補充して、 *iter in Senones facere instituit. **セノネース族のところに行軍することを決めた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:セノネース族の方面には、副官ラビエーヌスと4個軍団を派遣していた。)</span> ==ラビエーヌスのルテティア遠征== ===57節=== '''副官ラビエーヌスがルテティア制圧に向かう''' *① Dum haec apud Caesarem geruntur, **これらがカエサルのもとで遂行されている間に、 *[[w:la:Titus Labienus|Labienus]] eo supplemento, quod nuper ex Italia venerat, **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は、最近イタリアから来ていた補充兵(予備兵)を **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#34節|34節]]で既述のようにラビエーヌスはカエサルから4個軍団とともにガッリア北部の制圧を委ねられていた。</span> **:<span style="color:#009900;">また、[[#1節|1節]]で既述のようにカエサルはイタリア(属州[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]])で部隊を徴兵していた。)</span> *relicto [[w:la:Agedincum|Agedinci]], ut esset impedimentis praesidio, **アゲディンクムに、[[w:輜重|輜重]]にとっての守備隊となるように、残留させて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#10節|10節]]で既述のように、カエサルはアゲディンクム(現在の[[w:サンス|サンス]])に全軍の輜重を残していた。)</span> *cum quattuor legionibus Luteciam<ref>Luteciam はα系写本の記述で、π系写本では Luceciam 、ρ系写本では Lucetiam となっている。[[ガリア戦記 第6巻#3節|第6巻3節]]では Lutetia(m) とも綴られている。</ref> proficiscitur. **4個軍団とともに[[w:ルテティア|ルテティア]]に出発した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ルテティア Lutetia は写本ではルテキア Lutetia とも綴られる。[[ガリア戦記 第6巻#3節|第6巻3節]]を参照。)</span> *Id est oppidum Parisiorum, quod positum est<ref>quod positum est はα系写本の記述で、β系写本では単に positum となっている。</ref> in insula fluminis [[w:la:Sequana|Sequanae]]. **それ(ルテティア)は[[w:パリシイ族|パリスィイ族]]の<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>で、セクアナ川(=現[[w:セーヌ川|セーヌ川]])の中洲に位置している。 *② Cuius adventu ab hostibus cognito **彼(ラビエーヌス)の到来が敵方により知られると、 *magnae ex finitimis civitatibus copiae convenerunt. **近隣の諸部族から大軍勢が集結していた。 *③ Summa imperii traditur Camulogeno Aulerco, **(北部ガッリア勢の)最高司令権は、[[w:アウレルキ族|アウレルキ族]]の[[w:カムロゲヌス|カムロゲヌス]]に託された。 *qui prope confectus aetate **その者はかなり年老いていたが、 *tamen propter singularem scientiam rei militaris ad eum est honorem evocatus. **けれども、彼の卓越した軍事の知識のために、顕職に召集されたのだ。 *④ Is cum animadvertisset perpetuam esse paludem, **彼(カムロゲヌス)は、沼地が絶え間なくあることに気付いていたので、 *quae influeret in Sequanam atque illum omnem locum magnopere impediret, **それはセクアナ(川)に流れ込み、かの一帯すべてを大いに近付きにくくしていたので、 *hic consedit nostrosque transitu prohibere instituit. **ここに陣取って、我が方(ローマ勢)が渡河するのを妨げることに決めた。 ===58節=== '''ラビエーヌスがメトロセドゥムを陥落させ、ルテティアのガッリア勢と対峙''' *① [[w:la:Titus Labienus|Labienus]] primo vineas agere, cratibus atque aggere paludem explere **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は初めに、<ruby><rb>[[w:ウィネア|工作小屋]]</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby>を駆ること、柴や土砂で沼地を埋め立てること、 *atque iter munire conabatur. **および道を築くこと、を試みた。 *② Postquam id difficilius confieri<ref>confieri はχ系・β系写本の記述で、Q写本では confici となっている。</ref> animadvertit, **それが成し遂げられることが困難だと気付いた後で、 *silentio e castris tertia vigilia egressus **(敵に知られないように)静けさのうちに第三夜警時に陣営から進発して、 *eodem, quo venerat, itinere Metlosedum<ref>Metlosedum はコンスタン L.-A. Constans による修正で、π系・U写本では Metiosedum 、α系・ρ系写本では Mellodunum などとなっており、写本により表記がさまざまである。</ref> pervenit. **やって来たのと同じ道程により、メトロセドゥムに到達した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:メトロセドゥム Metlosedum は、写本によりメティオセドゥム Metiosedum とも綴られ、</span> **:<span style="color:#009900;">後にはメロドゥーヌム [[w:la:Melodunum|Melodunum]] として知られる。現在の[[w:ムラン|ムラン]] [[w:fr:Melun|Melun]] である。)</span> *③ Id est oppidum [[w:la:Senones|Senonum]] in insula [[w:la:Sequana|Sequanae]] positum, ut paulo ante de [[w:la:Lutetia|Lutecia]] diximus. **それはセノネース族の城塞都市で、少し前に[[w:ルテティア|ルテティア]]について述べたように、セクアナ川の[[w:中州|中州]]に位置している。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ルテティアすなわち現在の[[w:パリ|パリ]]の中心部に[[w:シテ島|シテ島]]や[[w:サン=ルイ島|サン=ルイ島]]という[[w:セーヌ川|セーヌ川]]の中州があるように、</span> **:<span style="color:#009900;">現在のムランの中心部にもサン=テティエンヌ島 [[w:fr:Île Saint-Étienne|Île Saint-Étienne]] というセーヌ川の中州がある。)</span> *④ Deprensis<ref>deprensis という語形はα系写本の記述で、β系写本では deprehensis となっている。</ref> navibus circiter quinquaginta celeriterque coniunctis **約50隻の船を探し出して、速やかに結び合わせて(舟橋として)、 *atque eo militibus iniectis **そこに兵士たちを投入して、 *et rei novitate perterritis oppidanis, **事の新奇さに<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>の者たちは脅えて、 *quorum magna pars erat ad bellum evocata, **彼ら(住民)の大部分は戦争へ徴集されていた(ため不在であった)ので、 *sine contentione oppido potitur. **(ラビエーヌスは)闘うことなしに(中州にあるメトロセドゥムの)城塞都市を掌握した。 *⑤ Refecto ponte, quem superioribus diebus hostes resciderant, exercitum traducit **それ以前の日々に敵方が破却していた橋を再建して、軍隊を(中州から対岸へ)渡らせて、 *et secundo flumine ad Luteciam iter facere coepit. **川に沿ってルテティアの方へ行軍を始めた。 *⑥ Hostes re cognita ab iis, qui Metlosedo<ref>Metlosedo はコンスタン L.-A. Constans による修正で、β系・S写本では Metiosedo 、χ系写本では Melloduno 、B・M・L・N写本では Ametlodone(あるいは Ametclodone)などとなっている。</ref> fugerant, **敵方は、メトロセドゥムから逃げて来た者たちから事態を知って、 *Luteciam incendi pontesque eius oppidi rescindi iubent; **ルテティアを焼打ちすること、その城塞都市の橋を破却すること、を命じた。 *ipsi profecti a palude ad ripas<ref>ad ripas はχ系・B・M・L・N写本の記述で、S・Vおよびρ系写本では in ripas 、T写本では in ripa となっている。</ref> Sequanae **彼ら自身は、沼地からセクアナの川岸へ出発して、 *e regione Luteciae contra Labieni castra considunt. **ルテティア(の対岸)に向かってラビエーヌスの陣営に対抗して陣取った。 ===59節=== '''ガッリア諸部族が迫り、ラビエーヌスが作戦変更を決断''' *① Iam Caesar a [[w:la:Gergovia|Gergovia]] discessisse audiebatur, **すでに、カエサルが[[w:ゲルゴウィア|ゲルゴウィア]]から撤退したことが聞かれていたし、 *iam de [[w:la:Haedui|Haeduorum]] defectione et secundo Galliae motu rumores adferebantur, **もはや、[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の背反や、ガッリアの動乱の順調さについての噂がもたらされていた。 *Gallique in conloquiis **(当地の)ガッリア人たちは会話の中で、 *interclusum itinere et [[w:la:Liger|Ligeri]] Caesarem inopia frumenti coactum in provinciam contendisse confirmabant. **カエサルが行軍やリゲル(渡河)を遮られて、糧食の欠乏により属州([[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]])に急ぐことを強いられた、と確言した。 *② Bellovaci autem defectione Haeduorum cognita, **一方で、ベッロウァキ族もハエドゥイー族の背反を知って、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ベッロウァキ族は、ハエドゥイー族の仲介によりカエサルに降伏していた。[[ガリア戦記 第2巻#14節|第2巻14節]]~15節を参照。)</span> *qui iam<ref>qui iam は古典学者 ニコラエス・ハインシウス1世 [[w:en:Nikolaes_Heinsius_the_Elder|Nikolaes Heinsius the Elder]] による修正提案で、χ系・S・β系写本では qui 、B・M・L・N写本では quia となっている。</ref> ante erant per se infideles, **彼ら自身もすでに以前から(カエサルやローマ人に)忠誠的でなかったが、 *manus cogere atque aperte bellum parare coeperunt. **手勢を徴集して、公けに戦争を準備することを始めた。 *③ Tum [[w:la:Titus Labienus|Labienus]] tanta rerum commutatione **そこで、[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]はこれほどの事態の変動により、 *longe aliud sibi capiendum consilium, atque antea senserat, intellegebat, **自分にとって、以前に判断していたのとはまったく別の作戦が立てられるべきだ、と考えた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:aliud ~ atque …「…とは別の~」)</span> *④ neque iam, ut aliquid adquireret proelioque hostes lacesseret, **もはや、何らかのものを獲得したり、敵方に戦闘を挑むようにではなく、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:neque ut ~, sed ut …「~ようにではなく、…ように」)</span> *sed ut incolumem exercitum Agedincum reduceret, cogitabat. **軍隊を無傷のままでアゲディンクム(=現[[w:サンス|サンス]])に連れ戻すように、と考えた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:アゲディンクムには輜重と守備隊が残されていた。[[#10節|10節]]・[[#57節|57節]]を参照。)</span> *⑤ Namque altera ex parte Bellovaci, **実際、一方の側からはベッロウァキ族が、 *quae civitas in Gallia maximam habet opinionem virtutis, instabant, **ガッリアにおいて武勇に最大の評判を持つその部族が、迫りつつあった。 *alteram Camulogenus parato atque instructo exercitu tenebat: **他方からは、カムロゲヌスが軍隊を準備し、整列させて、進んでいた。 *tum legiones a praesidio atque impedimentis interclusas **そのとき、(ラビエーヌス麾下の)諸軍団は(アゲディンクムにいる)守備隊や輜重から遮られて、 *maximum flumen distinebat. **とても大きな(セクアナ)川が阻んでいた。 *⑥ Tantis subito difficultatibus obiectis **突然に、これほどの困難が投げ出されたので、 *ab animi virtute auxilium petendum videbat. **武勇の心構えに救いを求めるべきだと(ラビエーヌスは)思った。 ===60節=== '''ラビエーヌスが陽動戦術に努める''' *① Itaque<ref>Itaque はS・β系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> sub vesperum consilio convocato **こうして([[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は)夕方に会議を召集して、 *cohortatus, ut ea, quae imperasset, diligenter industrieque administrarent, **(彼が)命令したことを入念かつ勤勉に従事するように鼓舞した。 *naves, quas [[w:la:Melodunum|Metlosedo]]<ref>Metlosedo はコンスタン L.-A. Constans による修正で、χ系・S・β系写本では Metiosedo 、B・M写本では ameclodone 、L・N写本では a mellodone 、<i>etc</i>. となっている。</ref> deduxerat, singulas equitibus Romanis attribuit, **[[w:ムラン|メトロセドゥム]]から引いて来ていた船団を、ローマ人騎士たち1人ずつに配分して、 *et prima confecta vigilia IIII(quattuor) milia passuum secundo flumine silentio progredi **第一夜警時が終わる頃に、4ローママイル(6km弱)下流に静けさのうちに進発すること、 *ibique se exspectari<ref>exspectari はα系・T・ρ系写本の記述で、S・V写本では exspectare などとなっている。</ref> iubet. **かつ、そこで自分(ラビエーヌス)を待つことを命じた。 *② Quinque cohortes, quas minime firmas ad dimicandum esse existimabat, **(白兵戦を)闘うためにはあまり強くないと(ラビエーヌスが)考えていた5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> *castris praesidio relinquit; **陣営にとっての守備隊として残留させた。 *quinque eiusdem legionis reliquas **同じ軍団の残りの5個(歩兵大隊)を *de media nocte cum omnibus impedimentis adverso flumine magno tumultu proficisci imperat. **真夜中から、すべての[[w:輜重|輜重]]とともに、上流の方に大きな喧騒でもって出発することを命令した。 *④ Conquirit etiam lintres; **小舟さえも探し集めて、 *has magno sonitu remorum incitatas in eandem partem mittit. **これらを大きな音とともに[[w:櫂|櫂]]を駆って、同じ方面に派遣した。 *Ipse post paulo silentio egressus cum tribus legionibus **(ラビエーヌス)自身は、少し後で静けさのうちに3個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに進発して、 *eum locum petit, quo naves appelli iusserat. **船団が停められることを命じていた地点へ行った。 ===61節=== '''ラビエーヌスの陽動により、敵将カムロゲヌスが兵力を分散''' *① Eo cum esset ventum, **(ラビエーヌスの軍勢が)そこにやって来たときに、 *exploratores hostium, ut omni fluminis parte erant dispositi, **敵方の偵察者たちが(セクアナ)川の至る所に分けて置かれていたが、 *inopinantes, quod magna subito erat coorta tempestas, **突然に大きな嵐が生じたので(ローマ勢の襲撃を)予期していなかった者たちは、 *ab<ref>ab はχ系・B・M・L・N写本の記述で、S・β系写本では a となっている。</ref> nostris opprimuntur; **我が方(ローマ勢)によって不意を襲われたのだ。 *② exercitus equitatusque equitibus Romanis administrantibus, quos ei negotio praefecerat, **歩兵隊と騎兵隊が、(ラビエーヌスが)任務を指揮させていたローマ人騎士たちの指導により、 *celeriter transmittitur. **速やかに(セクアナ川を)渡らせられた。 *③ Uno fere tempore sub lucem hostibus nuntiatur **夜明け前のほぼ一時に(以下のことが)敵方に報知された。 *in castris Romanorum praeter consuetudinem tumultuari **ローマ人の陣営において、通例に反して、騒がれていること、 *et magnum ire agmen adverso flumine **大きな隊列が上流の方へ行軍していること、 *sonitumque remorum in eadem parte exaudiri **(船を漕ぐ)櫂の音が同じ方面で聞き取られたこと、 *et paulo infra milites navibus transportari. **少し下流で兵士たちが船で(セクアナ川を)渡されたこと、である。 *④ Quibus rebus auditis, **それらの事態が聞かれて、 *quod existimabant tribus locis transire legiones atque omnes perturbatos defectione [[w:la:Haedui|Haeduorum]] fugam parare, **(ローマ勢の)諸軍団が3か所で渡河したこと、[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の背反により総勢が取り乱して逃亡を準備していること、を考えたので、 *suas quoque copias in tres partes distribuerunt. **自分たちの軍勢をも3方面に分配した。 *⑤ Nam praesidio e regione castrorum relicto **すなわち(一隊がローマ勢の)陣営の真向かいに守備隊として残され、 *et parva manu Metlosedum<ref>Metlosedum はQ写本の記述で、χ系・β系写本では Metiosedum 、などとなっている。</ref> versus missa, **(別の)わずかな手勢が[[w:ムラン|メトロセドゥム]]の方面へ派遣され、 *quae tantum progrediatur<ref>progrediatur はα系写本の記述で、Q・S・β系写本では progrederetur となっている。</ref>, quantum naves processissent, **(ローマ勢の)船団が進み出るだけ、(ガッリア兵も)前進するようにした。 *reliquas copias contra Labienum duxerunt. **残りを軍勢をラビエーヌスに対して(カムロゲヌス自身が)率いて行った。 ===62節=== '''ラビエーヌスがカムロゲヌス麾下のガッリア勢を各個撃破して、カエサルと合流''' *① Prima luce et nostri omnes erant transportati **夜明けに、我が方(ローマ勢)は総勢が(セクアナ川の左岸に)渡されていたし、 *et hostium acies cernebatur. **敵方の戦列も見分けられた。 *② [[w:la:Titus Labienus|Labienus]] milites cohortatus, **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は兵士たちを(以下のように)鼓舞した。 *ut suae pristinae virtutis et tot<ref>tot はS・β系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> secundissimorum proeliorum retinerent memoriam<ref>retinerent memoriam はχ系・B・M・L・N写本の記述で、S・β系写本では memoriam retinerent となっている。</ref> **自分たちのかつての武勇とこのようにとてもうまくいっている諸戦闘を記憶に留めるように、 *atque ipsum Caesarem, cuius ductu saepe numero hostes superassent, praesentem adesse existimarent, **かつ、その指揮によって何度もしばしば敵方を打ち破って来たカエサル当人が目下居合わせていると考えるように、と。 *dat signum proelii. **(それから)戦闘の号令を発した。 *③ Primo concursu ab dextro cornu, ubi septima legio constiterat, **最初の激突は、[[w:第7軍団クラウディア・ピア・フィデリス|第7軍団]]が布陣していた(ローマ軍の)右翼からで、 *hostes pelluntur atque in fugam coniciuntur; **敵方は撃退されて、逃亡に追いやられた。 *④ ab sinistro, quem locum duodecima legio tenebat, **第12軍団が場所を占めていた左翼からは、 *cum primi ordines hostium transfixi pilis<ref>pilis はβ系写本の記述で、α系写本では telis となっている。</ref> concidissent, **敵方の最前列(の兵たち)が投げ槍で突き通されて斃れたのだが、 *tamen acerrime reliqui resistebant **けれども残りの者たちがとても激烈に抵抗していて、 *nec dabat suspicionem fugae quisquam. **誰も逃亡の予兆を示さなかった。 *⑤ Ipse dux hostium Camulogenus suis aderat atque eos cohortabatur. **敵方の将帥カムロゲヌス自身は、麾下の者たちに居合わせて、彼らを激励していた。 *⑥ At<ref>cohortabatur. At はχ系写本などの記述で、別の写本では記述が異なる。</ref> incerto nunc etiam<ref>nunc etiam はB・M・L・N写本の記述で、χ系・S・β系写本では etiamnunc となっている。</ref> exitu victoriae, **勝敗の帰趨は今もなお不確実だったが、 *cum septimae legionis tribunis esset nuntiatum, quae in sinistro cornu gererentur, **第7軍団の<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちに、左翼で<ruby><rb>出来</rb><rp>(</rp><rt>しゅったい</rt><rp>)</rp></ruby>したことが報告されたときに、 *post tergum hostium legionem ostenderunt signaque intulerunt. **敵方の背後に(第7)軍団を差し向けて、軍旗を進めた(=進撃した)。 *⑦ Ne eo quidem tempore quisquam loco cessit, **その時でさえ、(ガッリア勢の)誰も(戦闘の)場から退却しなかった **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> *sed circumventi omnes interfectique sunt. **けれども、総勢が包囲されて(ローマ軍により)殺戮された。 *Eandem fortunam tulit Camulogenus. **同じ不幸をカムロゲヌスも蒙った。 *⑧ At ii<ref>ii はχ系写本の記述で、他の写本では記述が異なる。</ref>, qui praesidio contra castra Labieni erant relicti, **これに対して、ラビエーヌスの陣営に対して守備隊として残されていた(ガッリア勢の)者たちは、 *cum proelium commissum audissent, subsidio suis ierunt collemque ceperunt, **(両軍が)戦闘を交えているのを聞き付けたので、味方の援兵として出て行って、丘陵を占めていたが、 *neque nostrorum militum victorum impetum sustinere potuerunt. **勝勢の我が方(ローマ軍)の兵士たちの突撃を持ちこたえることができなかった。 *⑨ Sic cum suis fugientibus permixti, **このようにして、敗走している味方と混じり合ったときに、 *quos non silvae montesque texerunt, ab equitatu sunt interfecti. **森林や山岳が覆い隠すことのなかったその者たちは、(ローマ側の)騎兵隊によって殺戮された。 *⑩ Hoc negotio confecto Labienus revertitur Agedincum, **この戦役が成し遂げられると、ラビエーヌスは[[w:サンス|アゲディンクム]]に引き返した。 *ubi impedimenta totius exercitus relicta erant; **そこには軍隊全体の[[w:輜重|輜重]]が残されていたのだ。 *inde die Ⅲ.<ref>inde die Ⅲ. は近代の校訂者による修正提案で、Q・M・S・N・β系写本では単に inde 、他の写本では別の記述になっている。</ref> cum omnibus copiis ad Caesarem pervenit. **そこから3日目(=2日後)にすべての軍勢とともにカエサルのところへ到着した。 ==ガッリア戦乱の拡大== ===63節=== '''ハエドゥイー族がウェルキンゲトリークスに主導権争いを挑む''' *① Defectione [[w:la:Haedui|Haeduorum]] cognita bellum augetur. **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の背反が知られて、戦乱は拡大された。 *② Legationes in omnes partes circummittuntur; **(ハエドゥイー族らにより)使節たちがあらゆる方面に遣わされまくり、 *quantum gratia, auctoritate, pecunia valent, ad sollicitandas civitates nituntur; **信望、勢力や金銭によってできる限り、諸部族をそそのかすことに努めた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:quantum ~ valere「~によってできる限り」)</span> *③ nacti obsides, quos Caesar apud eos deposuerat, **カエサルが彼ら(ハエドゥイー族)のもとに預けて置いた人質たちを手に入れて、 *horum supplicio dubitantes territant. **彼ら(人質たち)の処刑(を示唆すること)によって、決心がつかぬ者たちを恐れさせた。 *④ Petunt a [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorige]] Haedui, ut ad se veniat rationesque belli gerendi communicet; **ハエドゥイー族は、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]に、自分たちのところへ来て戦争遂行の戦略を協議するように要求した。 *re impetrata contendunt, ut ipsis summa imperii tradatur. **その事が成し遂げられると、(ハエドゥイー族)自身に最高司令権が委ねられるように頑張った。 *Et re<ref>et re は近代の校訂者による修正提案で、β系写本では re 、α系写本では et rem となっている。</ref> in controversiam deducta totius Galliae concilium [[w:la:Bibracte|Bibracte]] indicitur. **その事が論争の状態に置かれて、[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]でのガッリア全体の会合が公示された。 *Eodem conveniunt<ref>Eodem conveniunt はα系写本の記述で、β系写本では単に conveniunt 、etc.となっている。</ref> undique frequentes. **同じところに至る所からたくさんの者たちが集まって来た。 *⑥ Multitudinis suffragiis res permittitur; **(最高司令権の)事は衆人の票決に任せられて、 *ad unum omnes Vercingetorigem probant imperatorem. **衆議一決により、ウェルキンゲトリークスを将軍(最高司令官)として承認した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ad unum omnes「最後の一人に至るまですべて」)</span> *⑦ Ab hoc concilio Remi, Lingones, Treveri afuerunt, **この会合へは、[[w:レミ族|レーミー族]]、リンゴネス族、トレウェリ族が不在であった。 *illi quod amicitiam Romanorum sequebantur, **前者(レーミー族とリンゴネス族)は、ローマ人との友好を遵守したので(不在であった)。 *Treveri quod aberant longius et ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> [[w:la:Germani|Germanis]] premebantur, **トレウェリ族は、はるか遠くに離れており、[[w:ゲルマニア|ゲルマニア]]人により圧迫されていた。 *quae fuit causa quare toto abessent bello **それが、何ゆえに(ウェルキンゲトリークスによる)戦争全体に関与しなかったかの理由であり、 *et neutris auxilia mitterent. **(ウェルキンゲトリークスとカエサルの)どちら側にも援軍を派遣しなかった。 *⑧ Magno dolore Haedui ferunt se deiectos principatu, **ハエドゥイー族は、自分たちが盟主の座から遠ざけられて、とても憤懣やるかたなかったし、 *queruntur fortunae commutationem **境遇の変わりようを嘆いて、 *et Caesaris indulgentiam in se<ref>indulgentiam in se はα系写本の記述で、β系写本では in se indulgentiam となっている。</ref> requirunt **カエサルの自分たちへの寛大さを惜しんだ。 *neque tamen suscepto bello suum consilium ab reliquis separare audent. **けれども戦争を引き受けてしまったので、あえて自分たちの作戦計画をほか(の諸部族)と異にしなかった。 *⑨ Inviti summae spei adulescentes Eporedorix et Viridomarus Vercingetorigi parent. **たいへんな野心を持つ青年たち[[w:エポレドリクス|エポレドリクス]]と[[w:ウィリドマルス|ウィリドマルス]]は、意に反してウェルキンゲトリークスに服従した。 ===64節=== '''ウェルキンゲトリークスがガッリア諸部族の誘降・服従を謀る''' *① Ipse<ref>ipse はα系写本の記述で、β系写本では ille となっている。</ref> imperat reliquis civitatibus obsides denique ei rei constituit diem; **(ウェルキンゲトリークス)自身は、ほかの諸部族に人質(の供出)を命令して、のみならずその事の期日を決めた。 *huc omnes equites, [[wikt:la:quindecim|XV(quindecim)]] milia numero, celeriter convenire iubet. **そこに、1万5000名の数のすべての[[w:騎兵|騎兵]]に、速やかに集結することを命じた。 *② Peditatu quem antea habuerit se fore contentum dicit **(歩兵については)自分は、以前から持っていた[[w:歩兵|歩兵隊]]で満足するであろうと言った。 *neque fortunam temptaturum aut in acie<ref>in acie はα系写本の記述で、β系写本では単に acie となっている。</ref> dimicaturum, **(歩兵で)武運を試すことはしないであろうし、あるいは野戦で(白兵戦を)闘うこともないであろう、と。 *sed quoniam abundet equitatu, **しかし、騎兵隊は豊富であるから、 *perfacile esse factu frumentationibus pabulationibusque Romanos prohibere; **ローマ人たちの糧食・糧秣徴発を妨げることは、とても容易である、と。 *③ aequo modo animo sua ipsi frumenta corrumpant aedificiaque incendant, **ただ平静な心で、自分たちの穀物を自身で傷めて、(穀物の)建屋を焼打ちするように。 *qua rei familiaris iactura perpetuum imperium libertatemque se consequi videant. **資産の犠牲により、永久の領有権と自由を自分たちが獲得することを思え、と。 *④ His constitutis rebus **これらの事が決定されると、 *[[w:la:Haedui|Haeduis]] Segusiavisque, qui sunt finitimi provinciae, decem milia peditum imperat; **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]および(ローマ人の)属州に隣接するセグスィアウィ族には1万の歩兵(の供出)を命令していたが、 *huc addit equites [[wikt:la:octingenti|octingentos]]. **この中に、800騎の騎兵たち(の供出)を付け加えた。 *⑤ His praeficit fratrem Eporedorigis bellumque inferri<ref>inferri はα系写本の記述で、β系写本では inferre となっている。</ref> Allobrogibus iubet. **彼らをエポレドリクスの兄弟に指揮させて、アッロブロゲス族に戦争をしかけることを命じた。 *⑥ Altera ex parte Gabalos proximosque <u>[[wikt:en:pagus#Latin|pagos]]</u> Arvernorum in Helvios, **別の方面から、ガバリ族および近隣のアルウェルニー族の諸<u>郷</u>に、ヘルウィイ族のところに(攻め入るように)、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''pagus'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus">''[[w:en:Pagus]]'' 等を参照。</ref>。)</span> *item Rutenos Cadurcosque ad fines Volcarum Arecomicorum depopulandos mittit. **同様に、ルテーニー族およびカドゥルキー族に、ウォルカエ・アレコミキ族の領土を荒らしまわるべく派遣した。 *⑦ Nihilo minus clandestinis nuntiis legationibusque Allobrogas<ref>Allobrogas はα系写本の記述で、β系写本では Allobroges となっている。</ref> sollicitat, **それにもかかわらず、隠密に伝令たちや使節たちにより、アッロブロゲス族を(蜂起を)そそのかした。 *quorum mentes nondum ab<ref>ab はβ系写本の記述で、α系写本では ab となっている。</ref> superiore bello resedisse sperabat. **彼ら(アッロブロゲス族)の心がかつての戦争からまだ静まっていないことを期待したのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:アッロブロゲス族は、BC61年にローマに反旗を翻し、翌BC60年に鎮圧されていた。[[ガリア戦記 第1巻#6節|第1巻6節]]を参照。)</span> *⑧ Horum principibus pecunias, **彼らの領袖たちに金銭を(約束し)、 *civitati autem imperium totius provinciae pollicetur. **さらに部族には(カエサル統治下の)属州全体の支配権をも約束したのだ。 ===65節=== '''カエサルと同盟諸部族の防戦。ゲルマニア騎兵を呼び寄せる''' *① Ad hos omnes casus provisa erant praesidia cohortium duarum et viginti, **これらすべての出来事に対して、(カエサルは)22個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>からなる守備隊を用意していた。 *quae ex ipsa coacta<ref>coacta はχ系・β系写本の記述で、φ系写本にはない。</ref> provincia ab L.(Lucio) Caesare legato **それらは、<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>ルキウス・カエサルによって属州全体から徴集されたもので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ここでいう属州とは、[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]]を指すと思われる。</span> **:<span style="color:#009900;">ルキウス・ユリウス・カエサル4世 [[w:en:Lucius Julius Caesar IV|Lucius Julius Caesar IV]] は本書の著者カエサルと4代前の高祖父を共有する元執政官。[[w:en:Julii Caesares|Julii Caesares]] を参照。)</span> *ad omnes partes opponebantur. **あらゆる方面に対して配置された。 *② Helvii sua sponte cum finitimis proelio congressi pelluntur **[[w:ヘルウィイ族|ヘルウィイ族]]は、自分たちの意思により、近隣(の諸部族)と戦闘で争って撃退され、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この部族については[[#7節|7節]]~8節を参照。)</span> *et C.(Gaio) Valerio Domnotauro<ref>Domnotauro はS・L・N写本の記述で、A・B・N写本では Donnotauro 、χ系・π系写本では Donotauro となっており、ρ系写本には記述がない。</ref>, Caburi filio, principe civitatis, **カブルスの息子で、部族の領袖であるガイウス・ウァレリウス・ドムノタウルス **:<span style="color:#009900;">(訳注:彼は、ローマとの友好により、ローマ人風の名前を与えられていたのであろう。)</span> *compluribusque aliis interfectis intra oppida ac muros<ref>ac muros はα系写本の記述で、β系写本では murosque となっている。</ref> compelluntur. **および他のかなりの者たちが殺戮されて、<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>と城壁の内側に追い込まれた。 *③ Allobroges crebris ad [[w:la:Rhodanus|Rhodanum]] dispositis praesidiis **[[w:アッロブロゲス族|アッロブロゲス族]]は、ロダヌス(=現[[w:ローヌ川|ローヌ川]])のところへ密に守備隊を分け置いて、 *magna cum cura et diligentia suos fines tuentur. **たいへんな注意と入念さにより、自分たちの領土を守った。 *④ Caesar quod hostes equitatu superiores esse intellegebat **カエサルは、敵方が[[w:騎兵|騎兵隊]]で(自軍より)優っていると認識していたので、 *et interclusis omnibus itineribus nulla re ex provincia atque Italia sublevari poterat, **かつ、すべての道が遮られて、属州やイタリアから何ら支援されることができなかったので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:属州 provincia とはガッリア・トラーンサルピーナ、イタリア Italia とは[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことであろう。)</span> *trans [[w:la:Rhenus|Rhenum]] in [[wikt:la:Germania|Germaniam]] mittit ad eas civitates, quas superioribus annis pacaverat, **レヌス(=現[[w:ライン川|ライン川]])の向こう側の[[w:ゲルマニア|ゲルマニア]]に、先年に平定していた諸部族のところへ(使節を)遣わした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ゲルマニア遠征や平定については、[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]~19節、[[ガリア戦記 第6巻#9節|第6巻9節]]~10節を参照。)</span> *equitesque ab his arcessit et levis armaturae pedites, **彼らから、騎兵たち、および[[w:ウェリテス|軽い武装の歩兵]]たちを呼び寄せた。 *qui inter eos proeliari consuerant. **その者ら(軽装歩兵)は、彼ら(騎兵)の間で戦闘することが常であったのだ。 *⑤ Eorum adventu, quod minus idoneis equis utebantur, **彼ら(ゲルマニア騎兵)が到着すると、(戦闘に)あまり適していない馬を使役していたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ゲルマニア人の馬の使用については、[[ガリア戦記 第4巻#2節|第4巻2節]]を参照。)</span> *a tribunis militum reliquisque equitibus Romanis atque evocatis equos sumit **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちやほかのローマ人騎士たちや<ruby><rb>再徴集兵</rb><rp>(</rp><rt>エウォカティ</rt><rp>)</rp></ruby>たちから、馬匹を取り上げて、 *[[w:la:Germani|Germanis]]que distribuit. **ゲルマニア人たちに分配した。 ===66節=== '''属州へと南下するカエサル、迎え撃とうとするウェルキンゲトリークス''' *① Interea dum haec geruntur, **その間に、これらが出来している間に、 *hostium copiae ex Arvernis **敵方の(歩兵の)軍勢が(滞陣していたゲルゴウィアの)[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]のところから、 *equitesque qui toti Galliae erant imperati conveniunt. **および全ガッリアの命令されていた[[w:騎兵|騎兵]]たちが、(ウェルキンゲトリークスのところに)集結して来た。 *② Magno horum coacto numero, **これらの(ガッリア兵の)多数が徴集されて、 *cum Caesar in Sequanos per extremos Lingonum fines iter faceret, **カエサルが、[[w:セクアニ族|セクアニ族]]のところに(向かって)[[w:リンゴネス族|リンゴネス族]]の領土の外縁を通って行軍していたときに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:属州へは、リンゴネス族と後述のマンドゥビイ族の間を通ってセクアニ族領を通らねばならなかった。)</span> *quo facilius subsidium provinciae ferri<ref>ferri はα系写本の記述で、β系写本では ferre となっている。</ref> posset, **(それは)属州(ガッリア・トラーンサルピーナ)に援兵をより容易にもたらせるようにするためであったが、 *circiter milia passuum X(decem) ab Romanis trinis castris [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] consedit **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、ローマ人たちから約10ローママイル(15km)のところに、3つの陣営にて陣取った。 *③ convocatisque ad concilium praefectis equitum **(ウェルキンゲトリークスは)騎兵の指揮官たちを会合へ召集して、 *venisse tempus victoriae demonstrat; **勝利の時が来たと、明言した。 *fugere in provinciam Romanos Galliaque excedere. **ローマ人たちは属州に逃亡して、ガッリアから立ち退きつつある、と。 *④ Id sibi ad praesentem obtinendam libertatem satis esse; **それは、自分たちにとって目下のところ、自由を維持するためには十分であるが、 *ad reliqui temporis pacem atque otium parum profici; **将来の平和と平穏は不充分にしか得られない。 *maioribus enim coactis copiis reversuros **なぜなら(ローマ人たちは)より大きな軍勢を徴集して(ガッリアに)戻って来るであろうし、 *neque finem bellandi facturos. **戦争することに結末をつけることはないであろう。 *Proinde agmine impeditos adorirentur<ref>adorirentur はA・β系写本の記述で、M・L・N写本では adoriantur 、S写本では adorantur 、Q・B・M写本ではadorientur となっている。</ref>. **それゆえに、(ローマ勢の)行軍によって重荷となっている(輜重隊の)者たちを襲撃するのだ。 *⑤ Si pedites suis auxilium ferant atque in eo morentur, iter facere<ref>facere はα系写本の記述で、β系写本では confici となっている。</ref> non posse; **もし(ローマ勢の)歩兵たちが味方を支援し、そのことで滞留するならば、(属州へ)行軍することはできない。 *si ─id quod magis futurum confidat─ **もし、─(我は)むしろそうなるであろうと期待することであるが─ *relictis impedimentis suae saluti consulant, **(ローマ歩兵たちが)[[w:輜重|輜重]]を残して、自分たちの身の安全に意を用いるならば、 *et usu rerum necessariarum et dignitate spoliatum iri. **必需品の使用や(ローマ人としての)品格をはぎ取られることになる。 *⑥ Nam de equitibus hostium, **なぜなら、敵方の騎兵については **<span style="color:#009900;">:(訳注:著者カエサルはここでは、間接話法でありながら、ローマ勢について hostium「敵方の」と表現している。)</span> *quin nemo eorum progredi modo extra agmen audeat, **彼ら(ローマ騎兵)のうち誰も、<ruby><rb>行軍縦隊</rb><rp>(</rp><rt>アグメン</rt><rp>)</rp></ruby>の外にすら、あえて進み出ようとしないこと、 *et ipsos quidem non<ref>et ipsos quidem non はα系写本の記述で、β系写本では ne ipsos quidem となっている。</ref> debere dubitare. **(そのことを、諸君ら)自身は決して疑念を持つことなかれ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> *Id quo maiore faciant animo, **それ(=輜重隊への襲撃)を、より大胆な心構えで実行してもらうために、 *copias se omnes pro castris habiturum et terrori hostibus futurum. **自分(ウェルキンゲトリークス)が軍勢すべてを陣営の前に保持しておくであろうし、敵方の心胆を寒からしめるであろう。 *⑦ Conclamant equites **(ガッリア勢の)騎兵たちは(以下のように)叫んだ。 *sanctissimo iure iurando confirmari oportere, **最も神聖な誓約によって確証されなければならぬ。 *ne tecto recipiatur, ne ad liberos, ne ad parentes, ad<ref>ne ad …, ne ad …, ad が写本(ω)の記述であるが、モイゼル Meusel は ne ad …, ad …, ad と修正提案をしている。</ref> uxorem aditum habeat, **(以下の者は)家に迎え入れられたり、子供たちや親たちや妻女たちのところへ近づくことがないように。 *qui non bis per agmen hostium perequitasset<ref>perequitasset はα系写本の記述で、β系写本では perequitarit となっている。</ref>. **敵方(ローマ勢)の隊列を越えて(往復の)2度、騎馬で駆け抜けることがなかった者は。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:敵中突破と生還を成し遂げなかった騎兵は、復員してはならない、と誓約したのである。)</span> ===67節=== '''カエサル麾下のゲルマニア騎兵がウェルキンゲトリークスを一蹴''' *① Probata re atque omnibus iure iurando adactis **これが賛同されて、(ガッリア騎兵の)皆が誓約させられて、 *postero die in tres partes distributo equitatu **翌日に、[[w:騎兵|騎兵隊]]を3つの分隊に分配した。 *duae se acies ab duobus lateribus ostendunt, **2隊は(ローマ勢の左右)2つの側面から<ruby><rb>戦闘隊形</rb><rp>(</rp><rt>アキエス</rt><rp>)</rp></ruby>として現われた。 *una a<ref>a はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> primo agmine iter impedire coepit. **1隊は(ローマ勢の)前衛から行軍を妨げ始めた。 *② Qua re nuntiata **その事が報告されて、 *Caesar suum quoque equitatum tripertito divisum contra hostem ire iubet. **カエサルは麾下の騎兵隊おのおのを3つに配分して、敵に対して向かって行くことを命じた。 *Pugnatur una omnibus in partibus. **(騎兵戦が)同時にすべての方面で戦われた。 *③ Consistit agmen; **(ローマ勢の)<ruby><rb>行軍縦隊</rb><rp>(</rp><rt>アグメン</rt><rp>)</rp></ruby>は一歩も引かなかった。 *impedimenta intra legiones recipiuntur. **[[w:輜重|輜重]]は諸[[w:ローマ軍団|軍団]]の内側に後退した。 *④ Si qua in parte nostri laborare aut gravius premi videbantur, **もし、我が方(ローマ勢)のある部隊が苦戦したり、またはひどく押されぎみだと思われたならば、 *eo signa inferri Caesar aciemque constitui<ref>constitui はα系写本の記述で、β系写本では converti 、T写本では conferri となっている。</ref> iubebat; **カエサルはそこに進撃して戦列を組織することを命じた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:signa inferre「軍旗を進める、進撃する」)</span> *quae res et hostes ad insequendum tardabat et nostros spe auxilii confirmabat. **その事が、敵方が追撃して来るのを遅らせもしたし、我が方が支援の希望により元気付けられもした。 *⑤ Tandem Germani ab dextro latere summum iugum nacti hostes loco depellunt, **ついに、ゲルマニア人(騎兵)たちが右の側面から尾根の頂きを掌握して、敵方をその場から追いやった。 *fugientes usque ad flumen, **逃亡する(ガッリア騎兵の)者たちを川の辺りまで(追って)、 *ubi [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] cum pedestribus copiis consederat, **そこには[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]が[[w:歩兵|歩兵]]の軍勢とともに陣取っていたのだが、 *persecuntur<ref>persecuntur はα系写本の記述で、β系写本では persequuntur となっている。</ref> compluresque interficiunt. **(ゲルマニア騎兵が敵を川辺まで)追撃して、かなりの者たちを殺戮した。 *⑥ Qua re animadversa **その事が(敵方に)気付かれて、 *reliqui ne circumirentur<ref>circumirentur はA・φ系写本の記述で、Q・β系写本では circumvenirentur となっている。</ref> veriti se fugae mandant. **(ガッリア勢の)残りの者たちは、包囲されないようにと怖れて、逃亡に身を任せた。 *Omnibus locis fit caedes. **(こうしてローマ方により)あらゆる場所で虐殺が行なわれた。 *⑦ Tres nobilissimi [[w:la:Haedui|Haedui]] capti ad Caesarem perducuntur: **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の3人の高位の貴族が捕らえられて、カエサルのところへ連行されて来た。 *Cotus, praefectus equitum, qui controversiam cum Convictolitavi proximis comitiis habuerat, **コトゥスは騎兵指揮官で、最近の会議でコンウィクトリタウィスと(統領の座をめぐって)係争した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#32節|32節]]~33節を参照。)</span> *et Cavarillus, qui post defectionem Litavicci pedestribus copiis praefuerat, **カウァリッルスは、リタウィックスの背反の後に、歩兵の軍勢を指揮していた。 *et Eporedorix, quo duce ante adventum Caesaris Haedui cum Sequanis bello contenderant. **エポレドリクスは、カエサルの到来以前にハエドゥイー族の将帥としてセクアニ族と戦争を闘っていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この人物は、ウィリドマルスとともにカエサルを裏切ったエポレドリクスとは同名異人である。)</span> ==アレスィア攻囲戦== ===68節=== [[画像:Alésia.jpg|thumb|right|300px|[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]]であるとほぼ確実視されている仏アリーズ=サント=レーヌ村([[w:fr:Alise-Sainte-Reine|Alise-Sainte-Reine]])近郊のオソワ山(Mont Auxois)という丘陵の西端にある[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]像(<small>[[w:fr:Vercingétorix_(statue d'Aimé Millet)|Statue de Vercingétorix]]</small>)。<small>[http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&ll=47.538579,4.490544&spn=0.001172,0.002401&t=h&z=19&brcurrent=3,0x0:0x0,1 Googleマップ]</small>の航空写真にもこの巨像が写っている。<br>当地はフランス東部[[w:ブルゴーニュ地域圏|ブルゴーニュ地方]][[w:コート=ドール県|コート=ドール県]](<small>[[w:fr:Côte-d'Or|Côte-d'Or]]</small>)のオソワ地域(<small>[[w:fr:Auxois (région)|L'Auxois]]</small>)にあり、県都[[w:ディジョン|ディジョン]]市街から西北西へ約4.5kmの地点に位置する。ディジョン方面から県道905号(D905)を北西に進んで行くと、ヴナレ=レ=ローム(<small>[[w:fr:Venarey-les-Laumes|Venarey-les-Laumes]]</small>)から東の郊外にかけて古戦場跡が広がる。<br>オソワ(Auxois)という地域名・山名は、ラテン語の Alesiensis pagus「アレスィア郷」が転訛し、アリーズ(Alise)の名もアレスィア(Alesia)に由来すると考えられている。サント=レーヌ([[w:fr:Sainte Reine|Sainte Reine]] 聖レグニア)とはこの地でAD252年に殉教したキリスト教徒ガッリア人女性で、カトリック教会から聖人に列せられている。]] '''ウェルキンゲトリークスがアレスィア入城、カエサルは攻囲を決断''' *① Fugato omni equitatu **すべての[[w:騎兵|騎兵隊]]が逃げてしまったので、 *[[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] copias suas<ref>suas はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref>, ut pro castris conlocaverat, reduxit **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、陣営の前に配置するようにしていた麾下の(歩兵の)軍勢を呼び戻して、 *protinusque [[w:la:Alesia|Alesiam]], quod est oppidum Mandubiorum, iter facere coepit **すぐに、マンドゥビイ族の<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>である[[w:アレシア|アレスィア]]へ行軍し始めた。 *celeriterque impedimenta ex castris educi et se subsequi iussit. **かつ、速やかに陣営から[[w:輜重|輜重]]を進発させること、および自分に追随すること、を命じた。 *② Caesar impedimentis in proximum collem deductis, **カエサルは、輜重を近隣の丘陵に移させて、 *duabus legionibus praesidio relictis, **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]を(輜重の)守備隊として(その丘陵に)残留させた。 *secutus quantum diei tempus est passum, **日中の時間が許される限り(ガッリア勢を)追跡して、 *circiter tribus milibus hostium ex novissimo agmine interfectis **敵方の後衛のうちから約3000人を殺戮して、 *altero die ad Alesiam castra fecit. **翌日には、アレスィアの辺りに陣営を張った。 *③ Perspecto urbis situ **(アレスィアの)都市の地勢を吟味して、 *perterritisque hostibus, quod equitatu, qua maxime parte exercitus confidebant, erant pulsi, **敵方は、部隊の大部分において頼りにしていた騎兵隊が撃退されていたので、怖れおののいていたから、 *adhortatus ad laborem milites circumvallare instituit. **(カエサルは)兵士たちを労役に駆り立てて、(敵陣を)[[w:堡塁|堡塁]]で囲むことを決断した。 ===69節=== [[画像:Alise2.jpg|thumb|right|300px|[[w:アレシア|アレスィア]]にあったローマ時代の[[w:フォルム|フォルム]](広場)や[[w:バシリカ|バシリカ]](教会堂)などと思われる遺跡([http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&t=h&brcurrent=3,0x0:0x0,1&ll=47.539477,4.5008&spn=0.002343,0.004801&z=18 Googleマップ]の航空写真を参照)。現在、オソワ山(Mont Auxois)と呼ばれているこの丘陵は、頂きが平坦な台地状になっており、その中央のさらに高い所に[[w:オッピドゥム|オッピドゥム]](城塞都市)があったと思われる。<br>上の画像からは、同等の高さの丘陵が周囲を取り巻いていることが見て取れる。<br>『ガリア戦記』に書かれたアレスィアの所在地については諸説があって永らく不明であったが、ゲルゴウィアと同様に19世紀のウジェーヌ・ストッフェル大佐(colonel Eugène Stoffel)の発掘調査によってローマ軍の遺構などが発見され、地勢もカエサルの記述にかなり合っていると見なされて、オソワ山とその中腹にあるアリーズ=サント=レーヌが有力視されることになった。]] '''アレスィアの地勢、ローマ軍の攻囲線''' *① Ipsum erat oppidum [[w:la:Alesia|Alesia]] in colle summo admodum edito loco, **[[w:アレシア|アレスィア]]の<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>そのものは、丘陵の頂きにおいて、ひときわ高い地点にあって、 *ut nisi obsidione expugnari non posse videretur. **攻囲(包囲)以外には攻略されることができないと思われた。 *② Cuius collis radices duo duabus ex partibus flumina subluebant. **その丘陵のふもとを2つの方面から、2つの川が流れていた。 *③ Ante id<ref>id はα系写本の記述で、β系写本にはない。</ref> oppidum planities circiter milia passuum Ⅲ(tria) in longitudinem patebat; **その城塞都市の前に、約3ローママイル(4.5km)の間隔で、平地が広がっていた。 *④ reliquis ex omnibus partibus colles mediocri interiecto spatio **ほかのすべての方面からは(いくつかの)丘陵が適度な空間を置いており、 *pari altitudinis fastigio oppidum cingebant. **同等の高さの頂上で(アレスィアの)城塞都市を取り巻いていた。 *⑤ Sub muro, quae pars collis ad orientem solem spectabat, **(アレスィアの)丘陵の日が昇る方(=東方)へ面していた部分の城壁の下には、 *hunc omnem locum copiae Gallorum compleverant **このすべての場所を、ガッリア人たちの軍勢が満たしていて、 *fossamque et maceriam sex in altitudinem pedum praeduxerant. **堀、および高さ6[[w:ペース (長さ)|ペース]](約1.8m)の防壁を前に引いていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[wikt:en:maceria|maceria]] は、軍事用語としては、立てこもるための城壁<ref><i>muraille (pour se retrancher)</i>(ラルース社の羅仏辞典 <small>“Dictionnaire MaxiPoche Plus latin-français et français-latin”</small> を参照)</ref>を指す。)</span> *⑥ Eius munitionis quae ab Romanis instituebatur circuitus XI<ref>XI はα系写本の記述で、β系写本では X となっている。</ref> milia passuum tenebat. **ローマ人たちによって建てられようとしていた塁壁の周囲は、11ローママイル(約16km)を占めていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:α系写本では 11マイル=約16km、β系写本では 10マイル=約15km となっている。)</span> *⑦ Castra opportunis locis erant posita **(ローマ勢の)陣営は(戦略上)都合良い地点に設置されていて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:歩兵・騎兵の陣営が計8か所に置かれていたようである。)</span> *ibique<ref>ibique はα系写本の記述で、β系写本では itemque となっている。</ref> castella XXIII(viginti tria) facta, **同じく23基の砦が造られた。 *quibus in castellis interdiu stationes ponebantur, **それらの砦には、昼間は、歩哨たちが置かれて、 *ne qua subito eruptio fieret; **不意に何らかの突撃がなされないようにした。 *haec eadem noctu excubitoribus ac firmis praesidiis tenebantur. **この同じところが、夜間は、寝ずの番兵および強力な守備隊により固守された。 ===70節=== '''カエサル麾下のゲルマニア騎兵が、再びガッリア騎兵を虐殺''' *① Opere instituto **(ローマ人により)[[w:堡塁|堡塁]]が建てられだして、 *fit equestre proelium in ea planitie, **かの平地において[[w:騎兵|騎兵]]戦がなされた。 *quam intermissam collibus tria milia passuum in longitudinem patere supra demonstravimus. **それ(平地)は(周囲の)丘陵から3ローママイル(約4.5km)の間隔を空けて広がっていることを、[[#69節|前]]に述べた。 *Summa vi ab utrisque contenditur. **(騎兵戦は)双方の主力によって闘われた。 *② Laborantibus nostris Caesar Germanos submittit **苦戦している我が方(ローマ騎兵)に対して、カエサルは[[w:ゲルマニア|ゲルマニア]]人(騎兵)を援けに派遣した。 *legionesque pro castris constituit, ne qua subito inruptio ab hostium peditatu fiat. **諸[[w:ローマ軍団|軍団]]を陣営の前に駐留させて、不意に何らかの突入が敵方の[[w:歩兵|歩兵隊]]によってなされないようにした。 *③ Praesidio legionum addito nostris animus augetur; **軍団の守備が加わって、我が方(ローマ勢の)勇気が増された。 *hostes in fugam coniecti se ipsi multitudine impediunt **敵方(の騎兵)は敗走に追いやられて、彼ら自身が自分たち(の敗走)を大勢であることにより妨げた。 *atque angustioribus portis relictis coacervantur<ref>coacervantur は近世の写本(ς)の記述で、α系写本では coacervati tum 、β系写本では coartantur となっている。</ref>. **さらに(ガッリア陣地の)諸門がとても狭いままにしておかれたので(騎兵たちが)積み重ねられた。 *④ Germani acrius usque ad munitiones sequuntur. **ゲルマニア人(騎兵)たちは(ガッリア騎兵たちを)苛烈に、防塁のところまで追撃した。 *⑤ Fit magna caedes. **(こうして)大虐殺が起こった。 *Nonnulli relictis equis fossam transire et maceriam transcendere conantur. **(ガッリア騎兵の)幾人かは、馬を置き去りにして、堀を越えること、および防壁を登り越えることを試みた。 *Paulum legiones Caesar quas pro vallo constituerat promoveri iubet. **カエサルは、防柵の前に駐留させていた諸軍団に、いくらか前進することを命じた。 *⑥ Non minus qui intra munitiones erant perturbantur Galli: **防塁の内側にいたガッリア人たちも(騎兵たちに)劣らず狼狽した。 *veniri ad se confestim existimantes ad arma conclamant; **(ローマ勢により)自分たちのところへ直ちにやって来られると考えた者たちは、防具を取れと叫んだ。 *nonnulli perterriti in oppidum inrumpunt. **(ガッリア勢の)幾人かは、怖れおののいて(丘陵の頂きにある)城塞都市の中に押し入った。 *⑦ [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] iubet portas claudi, ne castra nudentur. **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、陣営が無防備にされないように、(防塁の)諸門が閉じられることを命じた。 *Multis interfectis, compluribus equis captis Germani sese recipiunt. **(ガッリア騎兵の)多くが殺戮され、おびただしい馬が捕獲されて、ゲルマニア人(騎兵)たちは退却した。 ===71節=== [[画像:Statue_Vercingetorix_st_germain_en_laye.JPG|thumb|right|250px|[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の立像(<small>パリ郊外の[[w:サン=ジェルマン=アン=レー|サン=ジェルマン=アン=レー]] [[w:fr:Saint-Germain-en-Laye|Saint-Germain-en-Laye]]</small>)。[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]](<small>現在のアリーズ=サント=レーヌ</small>)にある巨大な銅像と同様に彫刻家エメ・ミレ([[w:fr:Aimé Millet|Aimé Millet]])によって建立された。]] [[画像:Napoleon3.PNG|thumb|right|250px|ウジェーヌ・ストッフェル大佐(colonel Eugène Stoffel)をして[[w:アレシア|アレスィア]]およびゲルゴウィアの発掘調査をさせた立役者・皇帝[[w:ナポレオン3世|ナポレオン3世]]の肖像。[[w:ガリア起源説|ガッリア起源説]]により、王政に反感を持つフランスの共和派や庶民は、旧[[w:ブルボン家|ブルボン王朝]]を[[w:クロヴィス1世|クロヴィス]]や[[w:ユーグ・カペー|カペー]]にさかのぼるゲルマン系の[[w:フランク人|フランク人]]と見なし、自分たちのルーツを[[w:ケルト人|ケルト系]]の古代[[w:ガリア人|ガッリア人]]に求めた。ナポレオン3世はこのような国民の意識を利用して、[[w:ナショナリズム|ナショナリズム]]の高揚および帝政の基盤強化を図ったのである。]] '''ウェルキンゲトリークスが援兵召集のため騎兵を放ち、籠城策を定める''' *① [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]], priusquam munitiones ab Romanis perficiantur, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、ローマ人たちによって塁壁が完成されるより前に、 *consilium capit omnem ab se equitatum noctu dimittere. **自分のところから[[w:騎兵|騎兵隊]]のすべてを夜間に送り出すことを計画した。 *② Discedentibus mandat **(アレスィアから)退去する(騎兵の)者たちに(以下のように)指図した。 *ut suam quisque eorum civitatem adeat **彼ら(騎兵)のおのおのが自らの部族に行くように、 *omnesque qui per aetatem arma ferre possint ad bellum cogant. **かつ、年齢により武器を手に取ることができる者たちの皆を戦争へ徴集するように、と。 *③ Sua in illos merita proponit obtestaturque **(ウェルキンゲトリークスは)彼ら(ガッリア人たち)における自分の功績に言及して(以下のように)懇願した。 *ut suae salutis rationem habeant **自分の身の安全を顧慮してくれるように、 *neu se optime de communi libertate meritum in cruciatum hostibus<ref>in cruciatum hostibus はβ系写本の記述で、α系写本では hostibus in cruciatum となっている。</ref> dedant. **かつ(ガッリア)共通の自由について功績が最上である自分を、敵方の責め苦に渡すことがないように、と。 *Quod si indiligentiores fuerint, **ところが、もし(騎兵たちがウェルキンゲトリークスたちの安全に)無関心であったならば、 *milia hominum delecta octoginta una secum interitura demonstrat. **選りすぐりの兵員8万名が自分と一緒に滅びるであろう、と明言した。 *④ Ratione inita frumentum se exigue dierum XXX(triginta) habere<ref>frumentum ~ habere はβ系写本の記述で、χ系・φ系あるいはモイゼル H. Meusel の修正提案など、写本や校訂者により語順が異なっていたり、単語が欠けていたりする。</ref>, **見積もったところ、自分たちはわずかに30日分の穀物を保有しているが、 *sed paulo etiam longius tolerari posse parcendo. **しかし節約することにより、なおいくらか長く耐え忍ぶことができる、と。 *⑤ His datis mandatis, **これらの指図を与えてから、 *qua erat nostrum opus<ref>erat nostrum opus はβ系写本の記述で、α系写本では単に opus erat となっている。</ref> intermissum, secunda vigilia silentio equitatum mittit<ref>mittit はχ系・B・M・S写本の記述で、β系写本では dimittit となっている。</ref>. **我が方(ローマ勢)の構築物が中断しているところから、第二夜警時に静けさのうちに、騎兵隊を送り出した。 *⑥ Frumentum omne ad se referri iubet, **穀物をすべて自分のところへ運んで来ることを命じて、 *capitis poenam iis qui non paruerint constituit; **服従しなかった者たちを極刑に処すと決めた。 *⑦ pecus, cuius magna erat copia a Mandubiis<ref>a Mandubiis はβ系写本の記述で、α系写本では ab Manduviis となっている。</ref> compulsa, viritim distribuit; **家畜は、マンドゥビイ族によって大量に集められていたが、個々に分配した。 *frumentum parce et paulatim metiri instituit; **穀物を節約して少しずつ量り分けることを定めた。 *⑧ copias omnes quas pro oppido collocaverat in oppidum recepit. **<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>の前に駐留させていた(歩兵の)軍勢すべてを城塞都市の中に退却させた。 *⑨ His rationibus auxilia Galliae exspectare et bellum parat administrare<ref>parat administrare はα系写本の記述で、β系写本では administrare parat となっている。</ref>. **これらの手段により、ガッリア(諸部族)の援軍を待つこと、および戦争を指導しようとしたのである。 ===72節=== '''カエサルが、より大掛かりな攻囲陣地を構築する''' *① Quibus rebus cognitis<ref>cognitis がこの位置にあるのはα系写本の記述で、β系写本では captivis の後となっている。</ref> ex perfugis et captivis **それらの事情を脱走兵たちや捕虜たちから知って、 *Caesar haec genera munitionis instituit. **カエサルは以下の類いの塁壁工事に取りかかった。 <br> *'''前線の切り立った空堀''' *Fossam pedum XX(viginti) derectis lateribus duxit, **20[[w:ペース (長さ)|ペース]](約6m)の(幅の)垂直な側面の堀を引いた。 *ut eius fossae<ref>fossae がこの位置にあるのはβ系写本の記述で、α系写本では summa(e) の後になっている。</ref> solum tantundem pateret, quantum summa<ref>summa はβ系写本の記述で、α系写本では summae となっている。</ref> labra distarent<ref>distarent はα系写本の記述で、β系写本では distabant となっている。</ref>. **その堀(の底)は、頂きの縁が離れているのとちょうど同じ分だけ広がるようにした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:上辺と底の幅が等間隔になるような切り立った空堀にした。)</span> *② Reliquas omnes munitiones ab ea fossa pedes<ref>pedes はα系写本の記述で、β系写本では pedibus となっている。</ref> CCCC(quadringentos) reduxit. **ほかのすべての塁壁は、その堀から400ペース(約120m)後ろに引いた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:写本にあるこの数字は、19世紀のウジェーヌ・ストッフェル大佐(colonel Eugène Stoffel)の</span> **:<span style="color:#009900;">発掘調査によって400[[w:パッスス|パッスス]](約600m)と修正された。この堀は、アレスィアの西方に引かれたと思われる。)</span> *Id hoc consilio, **それは、以下の考えによる。 *quoniam tantum spatium necessario esset<ref>spatium necessario esset はβ系写本の記述で、α系写本では esset necessario spatio となっている。</ref> complexus **これほどの空間が包囲されなければならないのであるから、 *nec facile totum corpus<ref>corpus はα系写本の記述で、β系写本では opus となっており、ρ系写本にはない。</ref> corona militum cingeretur, **すべての包囲作業が兵士たちの<ruby><rb>哨兵線</rb><rp>(</rp><rt>コロナ</rt><rp>)</rp></ruby>で取り囲まれるのは容易ではない。 *ne de improviso aut noctu ad munitiones hostium multitudo<ref>hostium multitudo はα系写本の記述で、β系写本では multitudo hostium となっている。</ref> advolaret **不意に、あるいは夜間に、敵方の大勢が(ローマ側の)塁壁へ突進することがないように、 *aut interdiu tela in nostros operi destinatos conicere possent<ref>possent はα系写本の記述で、β系写本では posset となっている。</ref>. **あるいは日中に、工事中の我が方(ローマ勢)に飛道具が投げ付けられることができないように。 <br> [[画像:Fosse.Saint.Pierre.en.Chastres.png|thumb|right|300px|二重の堀およびその背後の堡塁(土塁と障壁・櫓)の模式図([[w:ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュク|ヴィオレ=ル=デュク]]著『中世フランス建築体系辞典』[[s:fr:Dictionnaire raisonné de l’architecture française du XIe au XVIe siècle - Tome 5, Fossé|(s)]]より)。]] [[画像:AlesiaFortifications.JPG|thumb|right|300px|[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]]跡に再現された、二重の堀およびその背後の堡塁(土塁と鹿柴、胸壁・鋸壁、櫓)。]] *'''二重の堀''' *③ Hoc intermisso spatio **この空間をあけて、 *duas fossas XV(quindecim) pedes latas eadem altitudine perduxit; **15ペース(約4.5m)の幅の2つの堀を、同じ深さ(15ペース)で張り巡らせた。 *quarum interiorem campestribus ac demissis locis **それらの内側(の堀)の平地で低く下がった所には、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:内側の堀とは、アレスィアに近い東側の堀と考えられている。)</span> *aqua ex flumine derivata complevit. **川から導かれた水で満たした。 <br> *'''土塁と防柵、胸壁と鋸壁、鹿柴、櫓''' *④ Post eas aggerem ac vallum XII(duodecim) pedum exstruxit. **それらの後ろには、12ペース(約3.6mの高さ)の<ruby><rb>[[w:土塁|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby>と<ruby><rb>防柵</rb><rp>(</rp><rt>ウァッルム</rt><rp>)</rp></ruby>を築き上げた。 *Huic loricam pinnasque adiecit **これに<ruby><rb>胸壁</rb><rp>(</rp><rt>ロリカ</rt><rp>)</rp></ruby>と<ruby><rb>鋸壁</rb><rp>(</rp><rt>ピンナ</rt><rp>)</rp></ruby>を付け加えて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:胸壁と鋸壁とは、[[ガリア戦記 第5巻#40節|第5巻40節]]で既出のように、凹凸形に編み込まれた柴の壁)</span> *grandibus cervis eminentibus ad commissuras pluteorum atque aggeris, **障壁と土塁の接合部の辺りに大きな<ruby><rb>鹿柴</rb><rp>(</rp><rt>ケルウス</rt><rp>)</rp></ruby>を突き出させて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:<ruby><rb>鹿柴</rb><rp>(</rp><rt>ろくさい</rt><rp>)</rp></ruby>(鹿砦または<ruby><rb>逆茂木</rb><rp>(</rp><rt>さかもぎ</rt><rp>)</rp></ruby>)とは、鹿の角のように枝分かれした杭や枝を逆立てた杭囲い。</span> **:<span style="color:#009900;">障壁とは、防柵の前に取り付けられた胸壁と鋸壁の総称であろう。)</span> *qui ascensum hostium tardarent, **敵方が登って来るのを妨げようとした。 *et turres toto opere circumdedit, quae pedes LXXX(octoginta) inter se distarent. **構築物の全体を、互いに80ペース(約24m)離れて立つ櫓で取り巻いた。 ===73節=== '''カエサルは、攻囲陣地をさらに障害物で補強する''' *① Erat eodem tempore et materiari et frumentari et tantas munitiones fieri necesse **材木収集と糧食徴発、およびこれほどの塁壁工事がなされることが、同時に必要であった。 *deminutis nostris copiis, quae longius ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> castris progrediebantur. **我が方の軍勢(ローマ勢)は減じており、陣営からはるか遠くに進み出ていた。 *Ac nonnumquam opera nostra Galli temptare **いくたびか、我が方の構築物に、ガッリア人が攻撃すること(を試み)、 *atque eruptionem ex oppido pluribus portis summa vi facere conabantur. **かつ、<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>の多くの門から、主力でもって出撃することを試みた。 *② Quare ad haec rursus opera addendum Caesar putavit, **そのゆえに、この構築物へさらに(以下の障害物が)付け加えられるべきだとカエサルは考えた。 *quo minore numero militum munitiones defendi possent. **それによって、より少ない数の兵士で塁壁が防衛されることができるように、と。 [[画像:Archeodrome_Beaune_8.jpg|thumb|right|300px|[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]]跡に再現された攻囲陣地(上の画像と同じ物)。堡塁(土塁と障壁と櫓)の前の平地に、樹枝が突き出た「尖り杭」(奥)と落とし穴を枝で覆った「百合」(手前)が見える。]] [[画像:Trous.de.loup.png|thumb|right|300px|サイコロの五つ目状に並べられた落とし穴「百合」(lilium)の模式図([[w:ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュク|ヴィオレ=ル=デュク]]著『中世フランス建築体系辞典』[[s:fr:Dictionnaire raisonné de l’architecture française du XIe au XVIe siècle - Tome 5, Fossé|(s)]]より)。図の上部が五つ目状の配列を、図の下部が落とし穴の断面図を示す。この断面図では、尖らされた樹幹の先端が、傾斜した穴の突き固められた底から4本指ほど突き出ていると解釈しているようである。カエサルの記述からは、地表から突き出ているとも解釈できる。]] [[画像:Aiguillon.png|thumb|right|200px|鉄の鉤が固定された杭「刺」の模式図([[w:ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュク|ヴィオレ=ル=デュク]]著『中世フランス建築体系辞典』[[s:fr:Dictionnaire raisonné de l’architecture française du XIe au XVIe siècle - Tome 5, Fossé|(s)]]より)。]] [[画像:Archeodrome_Beaune_2.jpg|thumb|right|300px|[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]]跡に再現された攻囲陣地(上の画像と同じ物)。いちばん手前に「刺」が再現されている。]] :  '''尖り杭''' *Itaque truncis arborum aut admodum firmis ramis abscisis **こうして、樹木の幹、あるいは非常に強固な枝が切り取られて、 *atque horum delibratis ac praeacutis cacuminibus **これらの皮がむかれて、<ruby><rb>梢</rb><rp>(</rp><rt>こずえ</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby><rb>尖</rb><rp>(</rp><rt>とが</rt><rp>)</rp></ruby>らされて、 *perpetuae fossae quinos pedes altae ducebantur. **5[[w:ペース (長さ)|ペース]](約1.5m)ずつの連続した堀が引かれた。 *③ Huc illi stipites demissi **ここに、あの樹幹が沈められて、 *et ab infimo revincti, ne revelli possent, ab ramis eminebant. **底から固くしばられて、はぎ取ることができないようにして、枝から(地上に)突き出るようにしていた。 *④ Quini erant ordines coniuncti inter se atque implicati; **5列ずつが、互いにつなげられて、結び合わされた。 *quo qui intraverant se ipsi acutissimis vallis induebant. **そこに踏み込んだ者は、自身が自らをきわめて鋭い杭に陥れた。 *Hos cippos appellabant. **(将兵たちは)これらを<ruby><rb>尖り杭</rb><rp>(</rp><rt>キップス</rt><rp>)</rp></ruby>と呼んだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[wikt:en:cippus|cippus]]「尖り杭」は「墓標」とも訳されるが、後者は古典期以降のラテン語で長方形の墓碑を指す<ref><small>POSTCLASSIQUE</small> <i>[[w:fr:Cippe|cippe]] (colonne funéraire rectangulaire)</i>(ラルース社の羅仏辞典 <small>“Dictionnaire MaxiPoche Plus latin-français et français-latin”</small> を参照)</ref>。)</span> :  '''百合''' *⑤ Ante<ref>ante はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> quos<ref>quos はα系写本の記述で、β系写本では hos となっている。</ref> obliquis ordinibus in quincuncem dispositis **それらの前に、(サイコロの)<ruby><rb>五つ目状</rb><rp>(</rp><rt>クィンクンクス</rt><rp>)</rp></ruby>に斜めの列に配置されて、 *scrobes tres in altitudinem pedes fodiebantur **深さ3ペース(約90cm)の穴が掘られた。 *paulatim angustiore ad infimum fastigio. **しだいに、より狭く、底の方へ傾斜を付けて。 *⑥ Huc teretes stipites [[w:la:Femur|feminis]] crassitudine **ここに、太ももの厚さの丸みを帯びた樹幹が *ab summo praeacuti et praeusti demittebantur, **先端から尖らせられ、焦がされて(穴の底に)突き刺された。 *ita ut non amplius digitis quattuor ex terra<ref>ex terra はα系写本の記述で、V・ρ系写本では e terra 、T写本では contra となっている。</ref> eminerent; **4本の指より長くないほど地中から突き出るように。 *⑦ simul confirmandi et stabiliendi causa **同時に、強固にして固定するために、 *singuli ab infimo solo pedes terra exculcabantur; **それぞれ底から1ペース(約30cm)だけ土で突き固められた。 *reliqua pars scrobis ad occultandas insidias viminibus ac virgultis integebatur. **穴の残りの部分は、わなを隠すために、柳の細枝や若枝で覆われた。 *⑧ Huius generis octoni ordines ducti ternos inter se pedes distabant. **この類いを、8列ずつ、3ペース(約90cm)ずつ互いに離して、作った。 *Id ex similitudine floris lilium appellabant. **(将兵たちは)それを花との類似から、<ruby><rb>[[w:ユリ|百合]]</rb><rp>(</rp><rt>リリウム</rt><rp>)</rp></ruby>と呼んだ。 :  '''刺''' *⑨ Ante haec taleae pedem longae ferreis hamis infixis totae in terram infodiebantur **これらの前に、鉄製の鉤が打ち込まれた長さ1ペース(約30cm)の棒の全体が地中に埋め込まれた。 *mediocribusque intermissis spatiis omnibus locis disserebantur, **適度な空間を間にあけて、至る所に配置された。 *quos stimulos nominabant. **(将兵たちは)それらを刺と呼んだ。 {| class="wikitable" |- ! colspan="2" | [[w:la:Obsidio Alesiae|Obsidio Alesiae]] |- | style="vertical-align:top; text-align:left; width:35em;" |[[画像:Fortificazioni alesia png.png|thumb|left|500px|[[w:アレシアの戦い|アレシアの戦い]]における攻囲陣地の構成(図の説明はイタリア語)。]] |} ===74節=== '''ガッリア人の来援に備えて、外周にも同様の塁壁を張り巡らす''' *① His rebus perfectis **これらの物が造り上げられると、 *regiones secutus quam potuit aequissimas pro loci natura **地勢に応じて、できるかぎり好都合な地帯を探し求めて、 *XIIII(quattuordecim) milia passuum complexus **14ローママイル(約21km)を取り巻いて、 *pares eiusdem generis munitiones, **(内周の塁壁と規模が)匹敵する同じ類いの塁壁を *diversas ab his, contra exteriorem hostem perfecit, **これら(内周)に対置させて、外側の敵に対抗して造り上げた。 *ut ne magna quidem multitudine, si ita accidat equitatus<ref>equitatus はシェーラー(Schoeller)による修正提案で、写本(ω)では eius であるが、近代の校訂者たちにより修正提案がなされている。</ref> discessu, **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **もし[[w:騎兵|騎兵隊]]の退去によりこのようなこと(外敵との遭遇)が生じても、決して大軍により *munitionum praesidia circumfundi possent; **塁壁の守備隊が包囲されることができないように。 *② <ne> autem<ref>ne autem は近代の校訂者による修正提案で、α系・π系写本では aut、ρ系写本では ut となっている。</ref> cum periculo ex castris egredi cogatur, **(ローマ勢が)危険を伴って陣営から進発することを強いられることもないように、 *dierum XXX(triginta) pabulum frumentumque habere omnes convectum iubet. **30日分の[[w:糧秣|秣(まぐさ)や穀物]]を運び集めて保持することを皆に命じた。 ===75節=== '''ガッリア同盟が各部族に動員を要請する''' *① Dum haec apud<ref>apud はα系写本の記述で、β系写本では ad となっている。</ref> [[w:la:Alesia|Alesiam]] geruntur, **これらが[[w:アレシア|アレスィア]]のもとで遂行されている間に、 *Galli concilio principum indicto **ガッリア人たちは、領袖たちの会合を課して、 *non omnes hos<ref>omnes hos はα系写本の記述で、β系写本では単に omnes となっている。</ref> qui arma ferre possent, ut censuit [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]], convocandos statuunt, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]が見積もったように武器を扱える者たち皆を召集するべき、ではないと判断した。 *sed certum numerum cuique ex civitate<ref>ex civitate はα系写本の記述で、β系写本では civitati となっている。</ref> imperandum, **けれども、おのおのの部族から一定の兵数(の供出)を命令すること(を決めた)。 *ne tanta multitudine confusa nec moderari nec discernere suos nec frumentandi rationem<ref>frumentandi rationem はT・U・R写本などの記述で、V・U写本などでは frumenti rationem となっている。</ref> habere possent. **これほどの大軍で混乱したり、味方を指揮できなかったり判別できなかったり、ということがないように。 *② Imperant [[w:la:Haedui|Haeduis]] atque eorum clientibus, Segusiavis, Ambivaretis, Aulercis Brannovicibus, Blannoviis, milia XXXV(triginta quinque); **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]とその庇護民であるセグスィアウィ族、アンビウァレティ族、アウレルキ・ブランノウィケス族、ブランノウィイ族に3万5千名を命令した。 *parem numerum Arvernis adiunctis Eleutetis, Cadurcis, Gabalis, Vellaviis, **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]に隣接しているエレウテティ族、カドゥルキー族、ガバリ族、ウェッラウィイ族に同等の兵数。 *qui sub imperio Arvernorum esse consuerunt; **彼らはアルウェルニー族の支配下にいるのが常であった。 *③ Sequanis, Senonibus, Biturigibus, Santonis, Rutenis, Carnutibus duodena milia; **セクアニ族、セノネース族、ビトゥリゲース族、サントネス族、ルテーニー族、カルヌーテース族には1万2千ずつ。 *Bellovacis X(decem); totidem Lemovicibus; **ベッロウァキ族に1万。レモウィケス族に同じだけ多く(1万)。 *octona Pictonibus et Turonis et Parisiis et Helvetiis; **ピクトネス族とトゥロニ族とパリスィイ族と[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェティイ族]]に8(千)ずつ。 *Senonibus<ref>Senonibus は写本(ω)にある記述だが、sen<a Suessi>onibus「6(千)ずつをスエッスィオニス族…に」などさまざまな修正提案がなされている。</ref>, Ambianis, Mediomatricis, Petrocoriis, Nerviis, Morinis, Nitiobrogibus quina milia; **セノネース族、アンビアニ族、メディオマトリキ族、ペトロコリイ族、ネルウィイ族、モリニ族、ニティオブロゲス族に5千ずつ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:Senonibus「セノネース族」は既出のためスエッスィオネス族などに書き替える修正提案がなされ、以下は校訂版によっては兵数がずれる。</span> **:<span style="color:#009900;">しかし、スエッスィオネス族 Suessiones は[[ガリア戦記 第2巻#12節|第2巻12節]]でレーミー族を通じてカエサルに降伏しており、</span> **:<span style="color:#009900;">第8巻6節でも「レーミー族に委ねられていた」「同盟者」と記されているので、アレスィアには出兵していないであろう。)</span> *Aulercis Cenomanis totidem; Atrebatibus IIII; **アウレルキ・ケノマニ族に同じだけ多く(5千)。アトレバテス族に4(千)。 *Veliocassis, Lexoviis et Aulercis Eburovicibus terna; **ウェリオカッセス族、レクソウィイ族とアウレルキ・エブロウィケス族に3(千)ずつ。 *Rauracis et Boiis<ref>Boiis はα系写本の記述で、β系写本では Bois となっている。</ref> bina; **ラウラキ族とボイイ族に2(千)ずつ。 *XXX<ref>XXX はα系写本の記述で、さまざまな修正提案がなされている。</ref> milia universis civitatibus, quae Oceanum attingunt **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;">〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>に接する諸部族全体に3万。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この数は写本により異なっており、混乱している。)</span> *quaeque eorum consuetudine Aremoricae appellantur, **それらは、彼ら(ガッリア人)の慣習でアレモリカエと呼ばれており、 *quo sunt in numero Coriosolites, Redones, Ambibarii, Caletes, Osismi, Veneti, Lemovices, Unelli. **コリオソリテス族、レドネス族、アンビバリイ族、カレテス族、オスィスミ族、ウェネティ族、レモウィケス族、ウネッリ族がそれらに数えられる。 *⑤ Ex his Bellovaci suum numerum non compleverunt<ref>compleverunt はα系写本の記述で、β系写本では contulerunt となっている。</ref>, **これらのうちで、ベッロウァキ族は、自分たちの(割り当てられた)数を満たさなかった。 *quod se suo nomine atque arbitrio cum Romanis bellum gesturos dicebant **というのは、彼らは自らの名と裁量でもってローマ人と交戦するであろうと言ったのだ。 *neque cuiusquam imperio obtemperaturos; **(自分たちは)何者の命令にも服従しないであろう、と。 *rogati tamen ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> Commio pro eius hospitio duo milia una miserunt. **けれども、[[w:コンミウス|コンミウス]]の懇願により、彼を賓客としているために、2千名を一緒に送り出した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ベッロウァキ族は要求された兵数の5分の1しか出さなかったが、第8巻22節ではこの出兵をも含めてカエサルから責められる。)</span> ===76節=== '''コンミウスもガッリア同盟軍に内応、約25万の大軍が集結''' *① Huius opera Commii, ut antea demonstravimus, fideli atque utili **前に述べたように、この[[w:コンミウス|コンミウス]]の信頼すべき有益な働きを **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#21節|第4巻21節]]・[[ガリア戦記 第4巻#27節|27節]]・[[ガリア戦記 第4巻#35節|35節]]、[[ガリア戦記 第5巻#22節|第5巻22節]]、[[ガリア戦記 第6巻#6節|第6巻6節]]を参照。)</span> *superioribus annis erat usus in [[w:la:Britannia Maior|Britannia]] Caesar; **カエサルは先年(BC55~54年)に[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]において役立てていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:コンミウスは、[[w:ローマによるブリタンニア侵攻 (紀元前55年-紀元前54年)|カエサルのブリタンニア侵攻]]の先導役を務めていた。後にブリタンニアで王となる。)</span> *quibus ille pro meritis civitatem eius immunem esse iusserat, **彼(カエサル)はそれらの功績の見返りに、彼(コンミウス)の部族が免税となることを命じており、 *iura legesque reddiderat atque ipsi Morinos attribuerat. **権能や法度を元に戻してやり、(コンミウス)自身にモリニ族(の統治)をも委ねていた。 *② Tamen tanta<ref>tamen tanta はα系写本の記述で、β系写本では tanta tamen となっている。</ref> universae Galliae consensio fuit libertatis vindicandae et pristinae belli laudis recuperandae, **けれども、自主独立が求められるべきで、かつての戦争の誉れが取り戻されるべきだという、ガッリア全体の合意があった。 *ut neque beneficiis neque amicitiae memoria moverentur **その結果、(カエサルからの)厚遇にも友情の記憶にも揺り動かされず、 *omnesque et animo et opibus in id bellum incumberent. **(ガッリアの)皆が闘志によっても兵力によっても、その戦争に没頭していたのだ。 *③ Coactis equitum milibus VIII(octo) et peditum circiter CCL(ducenti quinquaginta)<ref>CCL はβ系写本の記述で、α系写本では CCXL または CCXXXX となっている。</ref> **[[w:騎兵|騎兵]]8千騎と[[w:歩兵|歩兵]]およそ250(千)名が徴集されて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:歩兵の数は、β系写本では25万、α系写本では24万と異なっている。)</span> *haec in Haeduorum finibus recensebantur, numerusque inibatur, praefecti constituebantur. **これら(の軍勢)が[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の領土で閲兵されて、数が見積もられて、指揮官たちが決められた。 *④ Commio Atrebati, Viridomaro et [[w:la:Eporedorix|Eporedorigi]] [[w:la:Haedui|Haeduis]], **アトレバテス族の[[w:コンミウス|コンミウス]]、ハエドゥイー族のウィリドマルスとエポレドリクス、 *[[w:la:Vercassivellaunus|Vercassivellauno]] Arverno, consobrino Vercingetorigis, summa imperii traditur. **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の従兄弟である[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]のウェルカッスィウェッラウヌスに、最高司令権が託された。 *His delecti ex civitatibus attribuuntur, quorum consilio bellum administraretur. **彼らに、諸部族から選ばれた者たちが付与されて、その者たちの協議により戦争が指導された。 *⑤ Omnes alacres et fiduciae pleni ad [[w:la:Alesia|Alesiam]] proficiscuntur, **皆が、活気があって自身に満ち、[[w:アレシア|アレスィア]]へ向けて出発した。 *⑥ neque erat omnium quisquam qui adspectum modo tantae multitudinis sustineri posse arbitraretur, **これほどの大軍を一見しただけで持ちこたえられる者は、誰一人いないと思われた。 *praesertim ancipiti proelio, **とりわけ(内周と外周の)両面の戦闘で、 *cum ex oppido eruptione pugnaretur, foris tantae copiae equitatus peditatusque cernerentur. **城塞都市からは出撃により戦われ、外からは騎兵と歩兵のこれほどの軍勢が視認されるのであるから。 ===77節=== '''飢餓状態のアレスィアで、クリトグナトゥスが極論を唱える''' *① At ii qui [[w:la:Alesia|Alesiae]] obsidebantur **ところが、[[w:アレシア|アレスィア]]に包囲されていた者たちは、 *praeterita die qua auxilia suorum exspectaverant, **味方の援軍を待ち望んでいた日も経過して、 *consumpto omni frumento, **すべての糧食を消費し尽くして、 *inscii quid in [[w:la:Haedui|Haeduis]] gereretur, **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]のところにおいて何がなされているのかを知らず、 *concilio coacto de exitu suarum fortunarum consultabant. **会合を召集して、自分たちの命運の結末について協議した。 *② Ac variis dictis sententiis **そして、さまざまな意見が述べられた。 *quarum pars deditionem, **それらの一部は降伏を、 *pars dum vires suppeterent eruptionem censebat, **別の一部は、活動力が十分にある間に突撃することを考慮していた。 *non praetereunda oratio [[w:la:Critognatus|Critognati]] videtur propter eius singularem et nefariam crudelitatem. **クリトグナトゥスの演説は、彼の特異で非道な残酷さのために、看過されるべきではないと思われる。 <br> '''クリトグナトゥスの演説が始まる''' *③ Hic summo in Arvernis ortus loco et magnae habitus auctoritatis, **彼は、[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]において最高の身分に生まれ、大きな影響力を持つとみなされていた。 <br> '''降伏論者は最低の輩だ''' *"Nihil" inquit "de eorum sententia dicturus sum, qui turpissimam servitutem deditionis nomine appellant, **「最も恥ずべき隷属を降伏という名で呼んでいる者たちの意見については、(私は)何も述べないであろう」と言った。 *neque hos habendos civium loco neque ad concilium adhibendos censeo. **「この者たちは市民の身分を持つべきではないし、会合へ招き入れられるべきでもない、と(私は)考える。 <br> '''突撃論者には辛抱が欠けている''' *④ Cum his mihi res sit, qui eruptionem probant; **突撃に賛同した者たちとともに、私の関わりはあるべきだ。 *quorum in consilio omnium vestrum consensu **その者たちの考えには、君たち皆の同意があるだろうし、 *pristinae residere virtutis memoria videtur. **かつての武勇の記憶が残っていることと思われる。 *⑤ Animi est ista mollitia, non virtus, paulisper inopiam ferre non posse. **しばらくの間も(糧食の)欠乏に耐えることができない(君らの)ことは、気の弱さであって、武勇ではない。 *Qui se ultro morti offerant facilius reperiuntur quam qui dolorem patienter ferant. **自発的に玉砕して逝った者たちは、苦痛に辛抱強く耐えた者たちよりも、より容易に見出されるのだ。 *⑥ Atque ego hanc sententiam probarem ─tantum apud me dignitas potest─, **しかし私は(突撃という)この意見に賛同したであろう。それほど、私にとっても価値がある。 *si nullam praeterquam vitae nostrae iacturam fieri viderem; **(ただし)もし、我々(ガッリア勢)の生命が投げ出されること以外に(方策が)何もないと思ったならばだ。 *⑦ sed in consilio capiendo omnem Galliam respiciamus, quam ad nostrum auxilium concitavimus. **けれども、作戦を立てるに当たっては、我々のために援軍を(我々が)呼び寄せた全ガッリアを顧慮しよう。 *⑧ Quid hominum milibus LXXX(octoginta) uno loco interfectis **(我々ガッリア勢)8万の人間が(アレスィア)1か所で殺戮されたら、 *propinquis consanguineisque nostris animi fore existimatis, **我々の親類縁者たちの士気はどうなると(君らは)判断しているのか。 *si paene in ipsis cadaveribus proelio decertare cogentur? **もし、ほとんど(我々)自身の亡骸の中で(味方が)決戦することを強いられたら? *⑨ Nolite hos vestro auxilio exspoliare qui vestrae salutis causa suum periculum neglexerunt, **君らの身の安全のために、己の危険を顧みなかった者たちのことを、君らが援助すること(の機会)を奪わないでくれ。 *nec stultitia ac temeritate vestra aut animi imbecillitate omnem Galliam prosternere et perpetuae servituti subicere. **君らの愚かさや無思慮、または心の弱さによって、全ガッリアを滅ぼすことや永久の隷属に委ねることがないように。 <br> '''ローマ人たちが恐れているのを見よ''' *⑩ An quod ad diem non venerunt, de eorum fide constantiaque dubitatis? **それとも(援軍が)期日までにやって来なかったので、彼らの誠実さや剛直さについて(君らは)疑っているのか? *Quid ergo? **それでは(あれは)何だ? *Romanos in illis ulterioribus munitionibus animine causa cotidie exerceri putatis? **ローマ人たちがあの向こう側の塁壁のところで、趣味のために毎日たえず働かされていると(君らは)思うのか? *⑪ Si illorum nuntiis confirmari non potestis omni aditu praesaepto, **もし、すべての出入口を(防柵で)遮られて、(援軍の到来を)彼らの伝令により(君らが)確証できないのならば、 *his utimini testibus adpropinquare eorum adventum, **こちらの者たち(ローマ人)を、彼ら(援軍)の到来が近づいている証人として示せ。 *cuius rei timore exterriti diem noctemque in opere versantur. **(援軍の到来という)その事態の恐れに戦慄して(ローマ人たちは)昼も夜も工事に従事しているのだ。 <br> '''クリトグナトゥスの意見は?''' *⑫ Quid ergo mei consilii est? **それでは、私の考えは何であるか? *Facere quod nostri maiores nequaquam pari bello Cimbrorum Teutonumque fecerunt: **我々の先祖たちが(今回とは)決して比べものにならない[[w:キンブリ・テウトニ戦争|キンブリ族・テウトニ族との戦争]]でしたことをするのだ。 *qui in oppida compulsi ac simili inopia subacti **彼ら(先祖たち)は、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に押し込められて、(今回と)似たような欠乏により衰弱させられて、 *eorum corporibus, qui aetate ad bellum inutiles videbantur, vitam toleraverunt **加齢により戦争に役立たないと思われた者たちの肉体(を食べること)によって、生命を持ちこたえて、 *neque se hostibus tradiderunt. **敵方に降伏しなかったのだ。 *⑬ Cuius rei si exemplum non haberemus, **もし、そういう事態の先例を我々が持たなかったとしても、 *tamen libertatis causa institui et posteris prodi pulcherrimum iudicarem. **けれども、自由のために、最も栄誉なことが決断され、子孫たちに伝えられることと、私は思いたい。 *⑭ Nam quid illi simile bello fuit? **実際、あの戦争に(今回と)似ている何があっただろうか? *Depopulata Gallia Cimbri magnaque inlata calamitate **キンブリ族はガッリアを荒らしまわって、大きな災禍をもたらしたが、 *finibus quidem nostris aliquando excesserunt atque alias terras petierunt; **あるとき我々の領土から立ち去って、他の土地を求めて行った。 *iura, leges, agros, libertatem nobis reliquerunt. **権限、法度、耕地、自由を我々(ガッリア人)に残して行ったのだ。 *⑮ Romani vero quid petunt aliud aut quid volunt **しかし、ローマ人たちは(以下に挙げることの)他に何を求め、何を欲しているのだろうか。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「しかし、ローマ人が求め、欲しているのは、以下のことである」の意。)</span> *nisi invidia adducti quos fama nobiles potentesque bello cognoverunt, **高貴で戦争に力強い(ガッリアの)者たちを名声で知って羨望に駆られた以外には、 *horum in agris civitatibusque considere atque his aeternam iniungere servitutem? **彼らの土地や部族共同体に居座って、彼らを永遠の隷属を課すること以外には。 *Neque enim ulla alia condicione bella gesserunt. **実際、(ローマ人は)他のいかなる条件でも決して戦争を遂行したことがなかった。 *⑯ Quodsi ea quae in longinquis nationibus geruntur ignoratis, **もし、遠方の種族のところでなされていることを(君らが)知らないのであれば、 *respicite finitimam Galliam, **ガッリアの隣人たちを見渡しなさい。 *quae in provinciam redacta, **(彼らはローマの)[[w:属州|属州]]になることを余儀なくされ、 *iure et legibus commutatis, **権限や法度を変えられて、 *securibus subiecta perpetua premitur servitute." **(ローマの)権力に服属させられて、永久の隷属に苦しめられているのだ。 ===78節=== '''マンドゥビイ族の投降をカエサルが拒む''' *① Sententiis dictis **(いくつかの)意見が述べられて、 *constituunt ut ii, qui valetudine aut aetate inutiles sunt<ref>sunt はα系写本の記述で、β系写本では sint となっている。</ref> bello, oppido excedant **(ガッリア人たちは)健康または年齢により戦争に役立たない者たちは[[w:オッピドゥム|城塞都市]]を退去するように決めた。 *atque omnia prius experiantur quam ad Critognati sententiam descendant; **さらに、クリトグナトゥスの意見に同意するよりも、まずあらゆることを試みるように(決めた)。 *② illo tamen potius utendum consilio, **けれども(以下の場合には)むしろ彼(クリトグナトゥス)の意見を実行するべきだ。 *si res cogat atque auxilia morentur, **もし、事態が強いて、援軍が遅滞させられるのならば、 *quam aut deditionis aut pacis subeundam condicionem. **降伏あるいは講和条件を受諾することよりも(クリトグナトゥスの意見を実行するべきだ)、と。 *③ Mandubii qui eos oppido receperant, **彼ら(ガッリア勢)を城塞都市に受け入れていたマンドゥビイ族は、 *cum liberis atque uxoribus exire coguntur. **子供たちや妻女たちとともに(城塞都市から)出て行くことを強いられた。 *④ Hi cum ad munitiones Romanorum accessissent, **彼らは、ローマ人たちの塁壁のところへ近づいたときに、 *flentes omnibus precibus orabant, ut se in servitutem receptos cibo iuvarent. **自分たちを奴隷として受け入れて食糧で助けてくれるように、泣きながらあらゆる懇願で頼んだ。 *⑤ At Caesar dispositis in vallo custodibus<ref>custodibus はα系写本の記述で、β系写本では custodiis となっている。</ref> recipi prohibebat. **だが、カエサルは、防柵の中に番兵を分けて置き、(マンドゥビイ族を)受け入れることを禁じた。 ===79節=== '''ガッリア同盟軍の来援、アレスィアの歓呼''' *① Interea Commius reliquique duces, quibus summa imperii permissa erat, **その間に、最高司令権を任されていた[[w:コンミウス|コンミウス]]とほかの将帥たちが、 *cum omnibus copiis ad Alesiam perveniunt **すべての軍勢とともに[[w:アレシア|アレスィア]]の辺りへ到着して、 *et colle exteriore occupato **より外側の丘陵を占拠して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:現在のミュスィ=ラ=フォス村 [[w:fr:Mussy-la-Fosse|Mussy-la-Fosse]]<ref>[http://maps.google.com/maps?q=47.521944,4.438611&hl=fr&ie=UTF8&ll=47.522012,4.438648&spn=0.01849,0.027423&t=h&z=15 Google map]を参照。</ref> のある丘陵であると思われる。)</span> *non longius mille passibus ab nostris munitionibus considunt. **我が方(ローマ勢)の塁壁から1ローママイル(約1.5km)ほども遠くないところに陣取った。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:現在のヴナレ=レ=ローム [[w:fr:Venarey-les-Laumes|Venarey-les-Laumes]] 市街<ref>[http://maps.google.com/maps?q=47.542778,4.445833&hl=fr&ie=UTF8&ll=47.543106,4.458475&spn=0.036965,0.054846&t=h&z=14 Google map]を参照。</ref>の周辺であると思われる。)</span> *② Postero die equitatu ex castris educto **翌日に、[[w:騎兵|騎兵隊]]が陣営から進発させられて、 *omnem eam planitiem quam in longitudinem milia passuum III(tria)<ref>milia passuum III はβ系写本の記述で、α系写本では quattuor milia passuum などとなっている。</ref> patere demonstravimus, complent **3ローママイル(約4.5km)の長さにわたり広がっていることを既述した平地のすべてを、満たした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#69節|69節]]を参照。現在のローム平原に当たると思われる。)</span> *pedestresque copias paulum ab eo loco abditas in locis superioribus constituunt. **[[w:歩兵|歩兵]]の軍勢を、その地からいくらか遠ざけて、より高いところに駐留させた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:上記の丘陵のより高い所であると思われる。)</span> *③ Erat ex oppido Alesia despectus in campum. **アレスィアの[[w:オッピドゥム|城塞都市]]からは(その)平地に眺望があった。 *Concurrunt<ref>concurrunt はα系写本の記述で、β系写本では concurritur となっている。</ref> his auxiliis visis; **これらの援軍が現われると(アレスィアのガッリア人たちは)群がり集まった。 *fit gratulatio inter eos **彼らの間で祝賀がなされて、 *atque omnium animi ad laetitiam excitantur. **皆の心が喜びへと鼓舞された。 *④ Itaque productis copiis ante oppidum considunt **こうして(アレスィアの)軍勢が出撃させられて、城塞都市の前に陣取って、 *et proximam fossam cratibus integunt atque aggere explent **最も近い堀を、柴で蔽って、土砂を充満させて、 *seque ad eruptionem atque omnes casus comparant. **突撃やあらゆる有事に戦備を整えた。 ===80節=== '''ゲルマニア騎兵らローマ勢が来援ガッリア騎兵をも打ち破る''' *① Caesar omni exercitu ad utramque partem munitionum<ref>munitionum はα系写本の記述で、β系写本では munitionis となっている。</ref> disposito, **カエサルは、すべての[[w:歩兵|歩兵隊]]を、塁壁の(内周と外周)両側に分けて置き、 *ut, si usus veniat, suum quisque locum teneat et noverit, **もし、必要が生じたら、おのおのが自らの部署を知って固守するようにした。 *equitatum ex castris educi et proelium committi iubet. **[[w:騎兵|騎兵隊]]を陣営から進発させて、交戦することを命じた。 *② Erat ex omnibus castris, quae summum undique iugum tenebant, despectus **至る所で尾根の頂きを占めていた(ローマ勢の)すべての陣営から(騎兵戦の)眺望があった。 *atque omnes milites intenti<ref>intenti はα系写本の記述で、β系写本では intenti animi、Fuchs は intentis animis と修正提案している。</ref> pugnae proventum<ref>pugnae proventum はα系写本の記述で、β系写本では proventum pugnae となっている。</ref> exspectabant. **すべての兵士たちは(観戦に)没頭して、戦いの結果を待っていた。 *③ Galli inter equites raros sagittarios expeditosque levis armaturae interiecerant, **ガッリア人たちは、弓兵たちと軽装歩兵たちをまばらに、騎兵たちの間に置いていて、 *qui suis cedentibus auxilio succurrerent **その者たち(弓兵と軽装歩兵)は、味方が後退するのを支援するために馳せ寄って、 *et nostrorum equitum impetus sustinerent. **我が方(ローマ勢)の騎兵の突撃に持ちこたえていた。 *Ab his complures de improviso vulnerati proelio excedebant. **彼らによって(ローマ側騎兵の)かなりの者たちが、思いがけず負傷させられて、戦闘から退いた。 *④ Cum suos pugna superiores esse Galli confiderent **ガッリア人たちが、味方が戦いで優勢であることを確信したとき、 *et nostros multitudine premi viderent, **かつ、我が方(ローマ勢)が多勢(のガッリア騎兵)により圧倒されているのを見て取ったときに、 *ex omnibus partibus et ii qui munitionibus continebantur **あらゆる方面から(ローマ勢の)塁壁によって囲まれていた者たちも、 *et hi<ref>hi はφ系・β系写本の記述で、χ系写本では ii となっている。</ref> qui ad auxilium convenerant **(アレスィア)救援のために集結して来ていた者たちも、 *clamore et ululatu suorum animos confirmabant. **大声やわめき声によって味方の闘志を強めた。 *⑤ Quod in conspectu omnium res gerebatur **(両軍の)皆の環視の中で合戦が遂行されたので、 *neque recte ac<ref>ac はα系・π系写本の記述で、ρ系写本では aut となっている。</ref> turpiter factum celari poterat, **立派な行為または見苦しい行為も隠されることができなかったので、 *utrosque et laudis cupiditas et timor ignominiae ad virtutem excitabant<ref>excitabant はB・M・L・N・R写本などの記述で、χ系・B・S・π系・U写本などでは excitabat となっている。</ref>. **賞賛への功名心も、不名誉への恐れも、双方を武勇へと駆り立てた。 *⑥ Cum a meridie prope ad solis occasum dubia victoria pugnaretur, **正午から、ほぼ日没の頃まで、勝利が不確実なまま戦われていたときに、 *Germani una in parte confertis turmis **ゲルマニア人たちが、騎兵部隊を一か所に密集させて、 *in hostes impetum fecerunt eosque propulerunt; **敵方に突撃を行ない、彼ら(ガッリア騎兵)を駆逐した。 *⑦ quibus in fugam coniectis **その者たち(ガッリア騎兵)は逃亡に追いやられて、 *sagittarii circumventi interfectique sunt. **弓兵たちは包囲されて殺戮された。 *⑧ Item ex reliquis partibus nostri cedentes usque ad castra insecuti **我が方(ローマ勢)の残りの部隊も、撤退する(ガッリア騎兵の)者たちを陣営のところまで追撃して、 *sui colligendi facultatem non dederunt. **立ち直る機会を与えなかった。 *⑨ At ii qui ab [[w:la:Alesia|Alesia]] processerant, **そして、[[w:アレシア|アレスィア]]から進み出ていた者たちは、 *maesti prope victoria desperata se in oppidum receperunt. **ほとんど絶望的な勝利に悲嘆して、城塞都市に退却した。 ===81節=== '''ガッリア来援軍と籠城軍がローマ陣地に夜襲をしかける''' *① Uno die intermisso Galli **ガッリア人たちは一日を間に置いて、 *atque hoc spatio magno cratium, scalarum, harpagonum numero effecto **この間に、多数の柴、[[w:梯子|梯子]]、鉤竿を調達して、 *media nocte silentio ex castris egressi **真夜中に静けさのうちに陣営から進発して、 *ad campestres munitiones accedunt. **平地の(ローマ勢の)塁壁の辺りへ近づいた。 *② Subito clamore sublato, qua significatione **突然に雄叫びを上げて、それを合図として、 *qui in oppido obsidebantur de suo adventu cognoscere possent, **[[w:オッピドゥム|城塞都市]]の中に包囲されている者たちが、自分たちの到来について認識できるようにした。 *crates proicere, fundis, sagittis, lapidibus nostros de vallo proturbare **柴を投げ込み、投石器で、矢で、石でもって我が方(ローマ勢)を防柵から追い出すこと、 *reliquaque quae ad oppugnationem pertinent parant administrare. **(塁壁の)攻略のために役立つほかのことに従事すること、を目論んだ。 *③ Eodem tempore clamore exaudito **同時に(来援軍の)雄叫びを聞き取って、 *dat tuba signum suis [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] atque ex oppido educit. **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、麾下の者たちにラッパで指図を与えて、城塞都市から進発させた。 *④ Nostri, ut superioribus diebus, suus cuique<ref>suus cuique はβ系写本の記述で、χ系・B・M・S写本では ut cuique となっている。</ref> erat locus attributus, ad munitiones accedunt; **我が方(ローマ勢)は、以前の日々に、おのおのの部署が割り当てられており、塁壁のところへ近寄った。 *fundis librilibus sudibusque, quas in opere disposuerant, ac glandibus Gallos proterrent. **堡塁に分配されていたポンド投石器や杭、並びに玉によって、ガッリア人たちを追い払った。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:librilis funda「ポンド投石器」;古代ローマの1ポンド [[w:la:Libra pondus|libra]] は約327グラム<ref>[[w:en:Ancient Roman units of measurement#Weight]]を参照。</ref>。)</span> *⑤ Prospectu tenebris adempto multa utrimque vulnera accipiuntur. **眺望が暗闇により奪われて、双方が多くの傷を蒙った。 *Complura tormentis tela coniciuntur. **かなり多くの飛び道具が(巻上式)投石機によって投じられた。 *⑥ At [[w:la:Marcus Antonius|M.(Marcus) Antonius]] et [[w:la:Gaius Trebonius|C.(Gaius) Trebonius]] legati, **[[w:マルクス・アントニウス|マルクス・アントニウス]]と[[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]] [[w:レガトゥス|両副官]]は、 *quibus hae partes ad defendendum obvenerant, **この方面を防衛するために割り当てられていたが、 *qua ex parte nostros premi intellexerant, **我が方(ローマ勢)が押されぎみであると見なした一帯のために、 *his auxilio ex ulterioribus castellis deductos submittebant. **この者たちを支援するために、向こう側の砦から引き出した者たちを(援兵として)派遣した。 ===82節=== '''アレスィア内外のガッリア勢が障害物に阻まれて退く''' *① Dum longius ab munitione aberant Galli, **ガッリア人たちは(ローマ勢の)塁壁から遠くに離れていた間は、 *plus multitudine telorum proficiebant; **飛び道具の多さによって、前進していた。 *posteaquam propius successerunt, **(塁壁の方へ)さらに近くに進入して来た後では、 *aut se ipsi<ref>ipsi はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> stimulis inopinantes induebant **あるいは、思いがけず自ら「刺」に陥り、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:stimulus「刺」については、[[#73節|73節]]⑨項を参照。)</span> *aut in scrobes delati transfodiebantur **あるいは、穴に陥落して(「百合」で)突き刺されたり、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「穴」と「百合」については、[[#73節|73節]]⑤~⑧項を参照。)</span> *aut ex vallo ac turribus traiecti pilis muralibus interibant. **あるいは、防柵や櫓から[[w:ピルム・ムーリアリス|防壁槍]]で射抜かれて逝った。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:防壁槍については、[[ガリア戦記 第5巻#40節|第5巻40節]]を参照。)</span> *② Multis undique vulneribus acceptis **(ガッリア勢は)至る所で多くの傷を負ったが、 *nulla munitione perrupta, **どの(ローマ側の)塁壁も突破されなかった。 *cum lux appeteret, **<ruby><rb>暁光</rb><rp>(</rp><rt>ぎょうこう</rt><rp>)</rp></ruby>が(空を)染めたとき、 *veriti ne ab latere aperto ex superioribus castris eruptione circumvenirentur, **開けた側面から、(ローマ勢の)高所の陣営からの突撃によって包囲されないようにと怖れて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:開けた側面とは、盾で守られていない右側のこと。)</span> *se ad suos receperunt. **味方のところへ退却した。 *③ At interiores **それに対して、(アレスィア攻囲の)内側の者たちは、 *dum ea quae a [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorige]] ad eruptionem praeparata erant<ref>praeparata erant は、写本(ω)ではpraeparaverant だが、このように修正提案されている。あるいは、a Vercingetorige が削除提案されている。</ref> proferunt, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]により、突撃のために準備していたものを運び出して *priores fossas explent, **一番前の堀を埋めている間に、 *diutius in his rebus administrandis morati **これらの事に従事することに、より長く妨げられて、 *prius suos discessisse cognoverunt quam munitionibus adpropinquarent. **塁壁に近づくよりも前に味方(=来援軍)が退去したことを知ったのだ。 *Ita re infecta in oppidum reverterunt. **こうして、事は達成されていないものの、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に引き返した。 ===83節=== '''ウェルカッスィウェッラウヌスが兵6万を率いて急所の丘へ向かう''' *① Bis magno cum detrimento repulsi Galli **大きな損害とともに二度も撃退されたガッリア人たちは、 *quid agant consulunt; **何をなすべきかを協議した。 *locorum peritos adhibent; **(その)土地に熟知した者たちを招いた。 *ex his superiorum castrorum situs munitionesque cognoscunt. **この者たちから、(ローマ勢の)高いところの陣営の位置や塁壁を調べ上げた。 *② Erat a septentrionibus collis, **(アレスィアの)北方に丘陵があって、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これは現在のレア山 le Mont R&eacute;a であると思われ、山頂にはメネルー=ル=ピトワ村<ref>[[w:fr:Ménétreux-le-Pitois]]や[http://maps.google.fr/maps?f=q&hl=fr&geocode=&q=m%C3%A9n%C3%A9treux+le+pitois&sll=42.423457,8.789063&sspn=23.611541,40.957031&ie=UTF8&t=h&hq=&hnear=M%C3%A9n%C3%A9treux-le-Pitois,+C%C3%B4te-d'Or,+Bourgogne&ll=47.55475,4.460106&spn=0.018507,0.010042&z=15 Google map]などを参照。</ref>がある。)</span> *quem propter magnitudinem circuitus **その周囲の大きさのために、 *opere circumplecti non potuerant nostri, **我が方(ローマ勢)は、堡塁により囲い込むことができずにいた。 *necessarioque<ref>-que はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> paene iniquo loco et leniter<ref>leniter はπ系写本の記述で、α系・ρ系写本では leviter となっている。</ref> declivi castra fecerunt<ref>fecerunt はα系写本の記述で、β系写本では fecerant となっている。</ref>. **やむをえず、ほとんど不利でゆるやかに傾斜した地点に陣営を造った。 *③ Haec C.(Gaius) Antistius Reginus et C.(Gaius) Caninius Rebilus legati **これを、ガーイウス・アンティスティウス・レーギーヌスとガイウス・カニニウス・レビルス [[w:レガトゥス|両副官]]が **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:fr:Caius Antistius Reginus|Gaius Antistius Reginus]]'' は[[ガリア戦記_第6巻#1節|第6巻1節]]で既出。[[#90節|90節]]で後出。)</span> *cum duabus legionibus obtinebant. **2個軍団とともに占めていた。 *④ Cognitis per exploratores regionibus duces hostium **敵方の将帥たちは、偵察者たちを通じて一帯を調べ上げて、 *LX(sexaginta) milia ex omni numero deligunt **総員のうちから6万名を選抜した。 *earum civitatum quae maximam virtutis opinionem habebant; **武勇において大きな評判を得ている部族のうち(から選抜した)。 *⑤ quid quoque pacto agi placeat, occulte inter se constituunt; **何が、どんな方法で行なわれるのがよいか、互いに密かに取り決めた。 *adeundi tempus definiunt, cum meridie<ref>meridie は中世の写本(ω)の記述であるが、近世の写本(ς)では meridies となっている。</ref> esse videatur. **正午であると思われる頃を突撃する時と定めた。 *⑥ His copiis Vercassivellaunum Arvernum, **この軍勢を、[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]のウェルカッスィウェッラウヌス、 *unum ex quattuor ducibus, propinquum [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorigis]], praeficiunt. **(すなわち)4人の将帥たちの1人で、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の親族である者に、指揮させた。 *⑦ Ille ex castris prima vigilia egressus **彼(ウェルカッスィウェッラウヌス)は、陣営から第一夜警時に進発して、 *prope confecto sub lucem itinere **夜明け前にほぼ行軍が成し遂げられて、 *post montem se occultavit **山の後ろに身を隠して、 *militesque ex nocturno labore sese reficere iussit. **兵士たちに夜間の疲労を回復しておくことを命じた。 *⑧ Cum iam meridies adpropinquare videretur, **すでに正午に近付いていると思われたときに、 *ad ea castra, quae supra demonstravimus, contendit; **前に述べた陣営のところへ急いだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:本節②項を参照。)</span> *eodemque tempore equitatus ad campestres munitiones accedere **同時に(ガッリア来援軍の)[[w:騎兵隊|騎兵隊]]が平地の(ローマ勢の)塁壁のところへ近付き、 *et reliquae copiae pro castris sese ostendere coeperunt. **残りの軍勢が陣営の前に姿を現わし始めた。 ===84節=== '''ウェルキンゲトリークスらアレスィア籠城軍も善戦する''' *① [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] ex arce [[w:la:Alesia|Alesiae]] suos conspicatus ex oppido egreditur; **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、[[w:アレシア|アレスィア]]の高台から味方を望見して、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]から進発した。 *a castris<ref>a castris はβ系写本の記述で、α系写本では単に castris となっている。</ref>, longurios, musculos, falces **陣営から、長い竿、小屋、破城鎌や、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:falx「破城鎌」については、[[ガリア戦記 第5巻#42節|第5巻42節]]を参照。)</span> *reliquaque quae eruptionis causa paraverat profert. **(塁壁を)突破するために準備していたほかのものを運び出した。 *② Pugnatur uno tempore omnibus locis atque omnia temptantur; **一時にあらゆる場所で戦われて、あらゆることが試みられた。 *quae minime visa pars firma est, huc concurritur. **あまり堅固ではないと思われる部分、ここへ襲いかかった。 *③ Romanorum manus tantis munitionibus distinetur **ローマ人の手勢は、これほどの(長大な)塁壁により離して置かれていて、 *nec facile pluribus locis occurrit. **より多くの場所には容易に駆け付けられなかった。 *④ Multum ad terrendos nostros valet clamor qui post tergum pugnantibus exstitit, **戦っている者たちの背後で生じた雄叫びは、我が方(ローマ勢)を怖れさせるために大いに力があった。 *quod suum periculum in aliena vident virtute<ref>virtute「武勇」 はβ系写本の記述で、α系写本では salute「安全」 となっている。</ref> constare; **というのは、自分たち(ローマ勢)の危険が他人(ガッリア勢)の武勇に依拠していると思ったから。 *omnia enim plerumque, quae absunt, vehementius hominum mentes perturbant. **なぜなら(そこに)不在であるものすべてはたいてい、人間の心を激しく混乱させるものであったからである。 ===85節=== '''ウェルカッスィウェッラウヌスが急所の丘を攻める''' *① Caesar idoneum locum nactus **カエサルは適当な場所を得て, *quid quaque in<ref>quaque in はβ系写本の記述で、α系写本では qua ex となっている。</ref> parte geratur cognoscit; *何が各方面でなされているのかを認識した。 *laborantibus submittit. **苦戦している者たちに(援兵を)派遣した。 *② Utrisque ad animum occurrit unum esse illud tempus, quo maxime contendi conveniat: **双方にとって、最も雌雄を決するべきはこの時のみであるということが、心に生じた。 *③ Galli, nisi perfregerint munitiones, de omni salute desperant; **ガッリア人たちは、(ローマ人の)塁壁を突破しない限り、あらゆる身の安全に絶望することになる。 *Romani, si rem obtinuerint, finem laborum omnium exspectant. **ローマ人は、もし事を成就したら、すべての労苦の終わるということを期待した。 *④ Maxime ad superiores munitiones laboratur, quo [[w:la:Vercassivellaunus|Vercassivellaunum]] missum demonstravimus. **ウェルカッスィウェッラウヌスが派遣されたと既述した、より高い塁壁の辺りで(ローマ勢は)とりわけ苦戦した。 *Iniquum loci ad declivitatem fastigium magnum habet momentum. **けわしい地形の不利な傾斜が(ローマ勢にとって)大きな影響力を持った。 *⑤ Alii tela coniciunt, alii testudine facta subeunt; **(ガッリア勢の)ある者は飛び道具を投げやって、ある者は[[w:テストゥド|亀甲陣形]]を形成して突き進んだ。 *defatigatis invicem integri succedunt. **疲労させられた者たちに対しては、新手の者たちが交代した。 *⑥ Agger ab universis in munitionem coniectus **土が総勢により(ローマ人の)塁壁に投じられて、 *et ascensum dat Gallis **ガッリア人たちに登り道を与えもしたし、 *et ea, quae in terra occultaverant Romani, contegit; **ローマ人たちが地中に隠しておいたもの(障害物)を埋め込んでしまった。 *nec iam arma nostris nec vires suppetunt. **我が方(ローマ勢)には、もはや武器も活力も十分になかった。 ===86節=== '''危急存亡の秋、両軍の苦闘''' *① His rebus cognitis **これらの事態を知って、 *Caesar [[w:la:Titus Labienus|Labienum]] cum cohortibus sex subsidio laborantibus mittit; **カエサルは、[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]を6個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>とともに援兵として苦戦している者たちへ派遣した。 *② imperat, si sustinere non possit<ref>possit はχ系・B・M・S・β系写本の記述で、L・N写本では posset となっている。</ref>, deductis cohortibus eruptione pugnaret<ref>pugnaret はα系写本の記述で、β系写本では pugnet となっている。</ref>; **もし(塁壁の防衛が)持ちこたえられなかったならば、諸大隊を引率して突撃によって戦うように、と命令していた。 *id nisi necessario ne faciat. **それは、やむをえないのでなければ行なわないように(と命じていた)。 *③ Ipse adit reliquos, cohortatur ne labori succumbant; **(カエサル)自身は、ほかの者たちを訪れて、労苦に屈服しないようにと鼓舞した。 *omnium superiorum dimicationum fructum in eo die atque hora docet consistere. **これまでのあらゆる奮闘の結実がこの日、この時にかかっていることを説いた。 *④ Interiores desperatis campestribus locis propter magnitudinem munitionum **(アレスィアに包囲されている)内側の者たちは、塁壁の大規模さのために、平坦な地点(での突破)を断念して、 *loca praerupta ex ascensu temptant; **けわしい場所を登り坂から攻撃してみた。 *huc ea quae paraverant conferunt. **ここに、準備していたものを運び集めた。 *⑤ Multitudine telorum ex turribus propugnantes deturbant, **たくさんの飛び道具によって、防戦している者たちを櫓から駆逐した。 *aggere et cratibus fossas explent, **土砂や柴で堀を埋めて、 *falcibus vallum ac loricam rescindunt. **破城鎌によって防柵や胸壁を切り裂いた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:falx「破城鎌」については、[[ガリア戦記 第5巻#42節|第5巻42節]]を参照。)</span> ===87節=== '''カエサルの救援、ラビエーヌスの作戦''' *① Mittit primo<ref>primo はφ系・ρ系写本の記述で、χ系・π系写本では primum となっている。</ref> [[w:la:Decimus Iunius Brutus Albinus|Brutum adulescentem]] cum cohortibus Caesar, **カエサルは、初めに[[w:デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス|青年ブルトゥス]]を諸<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>とともに派遣して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:デキムス・ブルトゥスには[[ガリア戦記 第3巻#14節|第3巻14節]]で艦隊を、本巻[[#9節|9節]]②項では騎兵隊を指揮させている。)</span> *post cum aliis C.(Gaium) Fabium legatum; **後に副官のガイウス・ファビウスをほかの隊とともに(派遣した)。 *postremo ipse, cum vehementius pugnaretur, **最後には(カエサル)自身が、激しく戦われていたので、 *integros subsidio adducit. **新手の者たちを援兵として率いて行った。 *② Restituto proelio ac repulsis hostibus **戦況が回復され、敵方が撃退されると、 *eo quo Labienum miserat contendit; **ラビエーヌスを派遣していたところに急いだ。 *cohortes IIII(quattuor) ex proximo castello deducit, **近隣の砦から4個歩兵大隊を引き出して、 *equitum partem se<ref>se はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> sequi, **[[w:騎兵|騎兵]]のある一部には、自らに随行することを、 *partem circumire exteriores munitiones et ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> tergo hostes adoriri iubet. **別の一部には、外側の塁壁を取り囲んで、敵方を背後から襲撃することを命じた。 *③ Labienus, postquam neque aggeres neque fossae vim hostium sustinere poterant, **ラビエーヌスは、土塁も堀も敵方の武力に持ちこたえることができなかった後で、 *coactis una XL(quadraginta) cohortibus, quas ex proximis praesidiis deductas fors obtulit, **近隣の宿営地から、はからずも引き出しておいた40個歩兵大隊を集結させて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この数は、写本によって異なり、モイゼルらは undecim「11個」と提案している。)</span> *Caesarem per nuntios facit certiorem, quid faciendum existimet. **何がなされるべきと考えたのかを、カエサルに伝令を通じて報告した。 *Accelerat Caesar, ut proelio intersit. **カエサルは、戦闘(の場)に居合わせるように急いで行った。 ===88節=== '''雌雄決し、ガッリア来援軍が敗走''' *① Eius adventu ex colore vestitus cognito, quo insigni in proeliis uti consuerat, **彼(カエサル)の到来が、(彼が)戦闘において目印として用いるのが常であった衣服の色から認識され、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは、真紅の外套を着用していたようである。)</span> *turmisque equitum et cohortibus visis quas se sequi iusserat, **(カエサルが)自らに随行することを命じていた諸<ruby><rb>[[w:騎兵|騎兵]]小隊</rb><rp>(</rp><rt>トゥルマ</rt><rp>)</rp></ruby>や諸<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>が望見されて、 *ut de locis superioribus haec declivia et devexa cernebantur, **(ウェルカッスィウェッラウヌスらが派遣された)高地から、これらの斜面や急坂が見分けられたので、 *hostes proelium committunt. **敵方(ガッリア勢)は戦端を開いた。 *② Utrimque clamore sublato **(ガッリア来援軍とアレスィア籠城軍の)双方から雄叫びが上げられて、 *excipit rursus ex vallo atque omnibus munitionibus clamor. **さらに、防柵やすべての塁壁から(ローマ勢の)雄叫びが続いた。 *Nostri omissis pilis gladiis rem gerunt. **我が方(ローマ勢)は<ruby><rb>[[w:ピルム|投槍]]</rb><rp>(</rp><rt>ピルム</rt><rp>)</rp></ruby>を放棄して、<ruby><rb>[[w:グラディウス (武器)|長剣]]</rb><rp>(</rp><rt>グラディウス</rt><rp>)</rp></ruby>で合戦した。 *③ Repente post tergum equitatus cernitur; **不意に(ガッリア勢の)背後に(ローマ勢の)騎兵隊が見分けられた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:87節②項で、カエサルは騎兵隊に外壁を迂回して敵を背後から襲撃するように命じていた。)</span> *cohortes aliae adpropinquant. **別の諸<ruby><rb>歩兵大隊</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>も接近して来た。 *Hostes terga vertunt; **敵方(ガッリア勢)は、(ローマ勢に)背を向けた。 *fugientibus equites occurrunt. **逃げる者たち(ガッリア勢)を(ローマ勢の)騎兵たちが追撃した。 *Fit magna caedes. **大虐殺が起こった。 *④ Sedullus, dux et princeps Lemovicum, occiditur; **レモウィケス族の将帥で領袖であるセドゥッルスが斃された。 *[[w:la:Vercassivellaunus|Vercassivellaunus]] Arvernus vivus in fuga comprehenditur; **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]のウェルカッスィウェッラウヌスは逃亡中に生きたまま捕らえられた。 *signa militaria LXXIIII(septuaginta quattuor) ad Caesarem referuntur; **(ガッリア勢の)74本の軍旗がカエサルのところへ運んで来られた。 *pauci ex tanto numero se incolumes<ref>se incolumes はα系写本の記述で、β系写本では incolumes se となっている。</ref> in castra recipiunt. **これほどの兵数のうち、わずかな者たち(だけ)が無傷のまま陣営に退却した。 *⑤ Conspicati ex oppido caedem et fugam suorum **(アレスィアの)[[w:オッピドゥム|城塞都市]]から味方の虐殺や逃亡を視認した者たちは、 *desperata salute copias a munitionibus reducunt. **身の安全に絶望して、軍勢を塁壁から(城塞都市に)呼び戻した。 *⑥ Fit protinus hac re audita ex castris Gallorum fuga. **この事態が聞かれるとただちに、(来援に来ていた)ガッリア人たちの陣営から逃亡が生じた。 *Quodnisi crebris subsidiis ac totius diei labore milites essent defessi, **もし、たびたびの(味方への)支援や一日中の働きにより兵士たちが疲れ果てていなかったならば、 *omnes hostium copiae deleri potuissent. **敵方(ガッリア来援軍)の全軍勢が壊滅させられることが可能であっただろう。 *⑦ De media nocte missus equitatus novissimum agmen consequitur; **真夜中の頃に、派遣されていた(ローマ勢の)騎兵隊が(ガッリア勢の)後衛に追いついて、 *magnus numerus capitur atque interficitur; **(ガッリア勢の)大多数が捕らえられ、かつ殺戮された。 *reliqui ex fuga in civitates discedunt. **(ガッリア来援軍の)残りの者たちは、逃亡して諸部族のところに逃げのびた。 ==ガッリア同盟軍主力の降伏== ===89節=== [[画像:Vercingétorix se rend à César 1886 HPMotte.jpg|thumb|right|330px|「カエサルの陣営に投降するウェルキンゲトリークス」<br>“Vercingétorix se rendant au camp de César”、<br>アンリ=ポール・モット([[w:fr:Henri-Paul_Motte|Henri-Paul Motte]])画、1886年。<br>[[w:ル・ピュイ=アン=ヴレ|ル・ピュイ=アン=ヴレ]]のクロザティエ美術館([[w:fr:Musée Crozatier au Puy-en-Velay|Musée Crozatier]] au [[w:fr:Le Puy-en-Velay|Puy-en-Velay]])蔵。]] [[画像:Lionel Royer - Vercingetorix Throwing down His Weapons at the feet of Julius Caesar.jpg|thumb|right|330px|「ウェルキンゲトリークスが彼の武器をユリウス・カエサルの足元に投げ捨てる」“Vercingétorix jette ses armes aux pieds de Jules César”、リオネル=ノエル・ロワイエ([[w:fr:Lionel Royer|Lionel-Noël Royer]]) 画、1899年。[[w:ル・ピュイ=アン=ヴレ|ル・ピュイ=アン=ヴレ]]のクロザティエ美術館([[w:fr:Musée Crozatier au Puy-en-Velay|Musée Crozatier]] au [[w:fr:Le Puy-en-Velay|Puy-en-Velay]])蔵。]] [[画像:Coin_Vercingetorix.jpg|thumb|right|300px|ローマがBC48年に発行した[[w:デナリウス|デナリウス銀貨]]。ウェルキンゲトリークスの横顔が刻まれているとも言われ、[[w:マメルティヌスの牢獄|トゥッリアヌム牢獄]]に虜囚となっているかつてのガッリアの盟主を見せしめにしたものとも考えられる。彼はBC46年に処刑されたが、カエサルもBC44年に暗殺された。]] '''ウェルキンゲトリークスとアレスィア籠城軍の降伏''' *① Postero die [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] concilio convocato **(来援軍が敗走した)翌日に、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は会合を召集して、 *id bellum se suscepisse<ref>se suscepisse はα系写本の記述で、β系写本では suscepisse se となっている。</ref> **この戦争を引き受けたことは *non suarum necessitatum<ref>necessitatum はχ系・S・L・N・β系写本の記述で、B・M写本では necessitatium となっている。</ref>, sed communis libertatis causa demonstrat, **自らの(野心の)必要性からではなく、(ガッリア)共通の自由のためだ、と明言した。 *② et quoniam sit fortunae cedendum, **運命には従うべきものなのであるから、 *ad utramque rem se illis offerre, **(敗軍の将として、以下の)どちらの事にも、自ら(の処遇)を彼ら(ガッリア人たち)に委ねよう。 *seu morte sua Romanis satisfacere **あるいは(ウェルキンゲトリークス)自らの死によってローマ人たちに償うこと(を欲する)にせよ、 *seu vivum tradere velint. **あるいは生きたまま(ローマ人たちに)引き渡すことを欲するにせよ、と。 *③ Mittuntur de his rebus ad Caesarem legati. **これらの事柄について、カエサルのところへ使節たちが遣わされた。 *Iubet arma tradi, principes produci. **(カエサルは)武器が引き渡されること、領袖たちが連行されて来ることを命じた。 *④ Ipse in munitione pro castris consedit; **(カエサル)自身は、陣営の前の塁壁のところに腰掛けた。 *eo duces producuntur. **そこに(アレスィアに籠城していた)将帥たちが連行されて来た。 *Vercingetorix deditur, arma proiciuntur. **ウェルキンゲトリークスが引き渡されて、武器が投げ捨てられた。 *⑤ Reservatis [[w:la:Haedui|Haeduis]] atque Arvernis, **(カエサルは)[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]と[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]](の将兵たち)を保持しておいた。 *si per eos civitates reciperare<ref>reciperare はχ系・B<sup>1</sup>・S・U写本の記述で、B<sup>c</sup>・M・L・N・π系・R写本では recuperare となっている。</ref> posset, **彼らによって両部族国家を(同盟国として)回復できないだろうかと(考えたのだ)。 *ex reliquis captivis toto exercitui capita singula praedae nomine distribuit. **残りの(諸部族の)捕虜たちから、全軍(のローマ人)に一名ずつを戦利品という名目で分配した。 ===90節=== [[画像:Autun_porte_Saint-André.JPG|thumb|right|300px|[[w:オータン|オータン市]]に遺されたローマ時代からの聖アンドレ門。[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]を首邑としていた[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]は、ローマ帝政初期に東方の平地に移り、「[[w:アウグストゥス|アウグストゥス]]の砦」を意味するアウグストドゥーヌム([[w:la:Augustodunum|Augustodunum]])を建設して首邑とした。これが現在のオータン(Autun)となっている。]] [[画像:Clermont_vu_de_Montjuzet.JPG|thumb|right|300px|[[w:クレルモン=フェラン|クレルモン=フェラン市]]の街並み。ローマに降伏した[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]は、後に首邑のゲルゴウィアを廃城とされ、北方の平野にあるネメトゥム(Nemetum)に移住させられた。帝政初期に[[w:アウグストゥス|アウグストゥス]]に由来するアウグストネメトゥム([[w:la:Augustonemetum|Augustonemetum]])に改称して、[[w:クレルモン教会会議|クレルモン教会会議]]が開かれるなど宗教的中心地として栄え、現在のクレルモン=フェランに至る。]] '''ハエドゥイー族とアルウェルニー族の降伏、諸軍団の冬営''' *① His rebus confectis in [[w:la:Haedui|Haeduos]] proficiscitur; **これらの事が成し遂げられて、(カエサルは)[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]のところに出発した。 *civitatem recipit. **同部族を(同盟国として)回復した。 *② Eo legati ab Arvernis missi: **そこに、[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]から使節たちが遣わされて来て、 *quae imperaret, se facturos pollicentur. **自分たちは(カエサルが)命令したことを行なうであろう、と約束した。 *Imperat magnum numerum obsidum. **(カエサルは)多数の人質(の供出)を命令した。 *③ Legiones in hiberna mittit. **(カエサルは)諸[[w:ローマ軍団|軍団]]を冬営地に派遣した。 *Captivorum circiter XX(viginti) milia Haeduis Arvernisque reddit. **捕虜たち約2万人をハエドゥイー族とアルウェルニー族に返還した。 *④ [[w:la:Titus Labienus|T.<small>(Titum)</small> Labienum]] duabus cum<ref>duabus cum はχ系・B・M・S写本の記述で、L・N・β系写本では cum duabus となっている。</ref> legionibus et equitatu in Sequanos proficisci iubet; **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエーヌス]]を2個軍団および[[w:騎兵|騎兵隊]]とともにセクアニ族のところに出発することを命じた。 *huic M.<small>(Marcum)</small> Sempronium Rutilum attribuit. **彼には、マルクス・[[w:センプロニウス氏族|センプロニウス]]・ルティルスを付属させた。 *⑤ C.<small>(Gaium)</small> Fabium legatum et L.<small>(Lucium)</small> Minucium Basilum cum legionibus duabus in Remis conlocat, **副官 ガーイウス・ファビウスとルキウス・ミヌキウス・バスィルスを2個軍団とともにレーミー族のところに配置した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:バスィルスは[[ガリア戦記 第6巻#29節|第6巻29節]]で騎兵隊を指揮した。)</span> *ne quam ab<ref>ab はφ系写本の記述で、χ系・β系写本では a となっている。</ref> finitimis Bellovacis calamitatem accipiant. **(レーミー族が)近隣のベッロウァキ族から何らかの災禍を蒙らないようにしたのである。 *⑥ C.<small>(Gaium)</small> Antistium Reginum in Ambivaretos, **ガーイウス・アンティスティウス・レーギーヌスをアンビウァレティ族のところに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:fr:Caius Antistius Reginus|Gaius Antistius Reginus]]'' は[[ガリア戦記_第6巻#1節|第6巻1節]]、[[#83節|本巻83節]]で既出。)</span> *T.<small>(Titum)</small> Sextium in Bituriges, **ティトゥス・セクスティウスをビトゥリゲース族のところに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:en:Titus Sextius|Titus Sextius]] も[[ガリア戦記_第6巻#1節|第6巻1節]]で既出。第6巻の年からカエサルの副官、<br>     [[w:三頭政治#第二回三頭政治|第二回三頭政治]]では[[w:アフリカ属州|アフリカ属州]]の総督を務め、[[w:マルクス・アエミリウス・レピドゥス|レピドゥス]]に引き継ぐ。) *C.<small>(Gaium)</small> Caninium Rebilum in Rutenos cum singulis legionibus mittit. **ガーイウス・カニニウス・レビルスをルテーニー族のところに、それぞれ1個軍団とともに派遣した。 *⑦ [[w:la:Quintus Tullius Cicero|Q.<small>(Quintum)</small> Tullium Ciceronem]] et P.<small>(Publium)</small> Sulpicium **[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィーントゥス・トゥッリウス・キケロー]]とプーブリウス・スルピキウス(・ルーフス)を **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:カエサルの副官 ''[[w:en:Sulpicia_gens#Sulpicii_Rufi|Publius Sulpicius Rufus]] は、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#22節|第4巻22節]]で既述。[[内乱記_第1巻#74節|『内乱記』第1巻74節]]でも言及される。<br>    [[w:紀元前48年|BC48年]]に[[w:プラエトル|法務官]]、[[w:紀元前42年|BC42年]]に[[w:ケンソル|監察官]]に任官する。)</span> *[[w:la:Cabillonum|Cavilloni]]<ref>Cavilloni はβ系写本の記述で、α系写本などでは Cabilloni となっている。</ref> et [[w:la:Matisco|Matiscone]] in Haeduis ad Ararim rei frumentariae causa conlocat. **ハエドゥイー族のところのアラル川沿いのカウィッロヌムとマティスコに、糧秣調達のために配置した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カウィッロヌムは現在の[[w:シャロン=スュル=ソーヌ|シャロン=スュル=ソーヌ]]、マティスコは現在の[[w:マコン|マコン]]。)</span> *Ipse [[w:la:Bibracte|Bibracte]] hiemare constituit. **(カエサル)自身は、[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]で冬営することを決めた。 *⑧ His litteris<ref>his litteris「これらが書簡により(知られると)」はα系写本の記述で、β系写本では huius anni rebus「この年の事績が(知られると)」と異なっており、huius anni rebus <ex Caesaris> litteris「この年の事績が<カエサルの>書簡により(知られると)」 などと修正提案されている。」</ref> cognitis Romae dierum viginti supplicatio redditur. **これらが(カエサルの)書簡により知られると、ローマで20日間の感謝祭が許された。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第2巻#35節|第2巻35節]]では、かつてない15日間の感謝祭が決議されたが、今回はそれを超えるものであった。)</span> ---- *<span style="background-color:#99ff99;">「ガリア戦記 第7巻」了。「[[ガリア戦記 第8巻]]」へ続く。</span> ==脚注== <references /> ==参考リンク== '''ウィキペディア英語版など''' *'''[[w:en:Category:Tribes of ancient Gaul|Category:Tribes of ancient Gaul]]'''('''[[w:Category:ガリアの部族|Category:ガリアの部族]]''')- [[w:fr:Catégorie:Personnalité gauloise|fr:Catégorie:Personnalité gauloise]] **[[w:en:Allobroges|Allobroges]](アッロブロゲス族) **'''[[w:en:Arverni|Arverni]]'''('''[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]''') **:'''[[w:en:Vercingetorix|Vercingetorix]]'''('''[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]''')- '''<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Vercingetorix|la:Vercingetorix]]</span>''' **:[[w:fr:Celtillos|fr:Celtillos]](ケルティッルス);ウェルキンゲトリークスの父 **:[[w:fr:Gobannitio|fr:Gobannitio]](ゴバンニティオ);ウェルキンゲトリークスのおじ **:[[w:en:Vercassivellaunos|Vercassivellaunos]](ウェルカッスィウェッラウヌス) - <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Vercassivellaunus|la:Vercassivellaunus]]</span> **:Critognatus(クリトグナトゥス)- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Critognatus|la:Critognatus]]</span> **[[w:en:Atrebates|Atrebates]](アトレバテス族) **:[[w:en:Commius|Commius]]([[w:コンミウス|コンミウス]]):ガッリアとブリタンニアにおけるアトレバテス族の王 **[[w:en:Aedui|Aedui]]([[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]])- '''<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Haedui|la:Haedui]]</span>''';ガッリア中部の有力部族 - [[w:fr:Éduens|fr:Éduens]] <[[w:fr:Catégorie:Éduens|fr:Catégorie:Éduens]] **:[[w:en:Convictolitavis|Convictolitavis]](コンウィクトリタウィス)- [[w:fr:Convictolitavis|fr:Convictolitavis]] **:[[w:fr:Cotos|fr:Cotos]](コトゥス) **:[[w:fr:Litaviccos|fr:Litaviccos]](リタウィックス) **:エポレドリクス - <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Eporedorix|la:Eporedorix]]</span> **:ウィリドマルス **[[w:en:Andes (Andecavi)|Andes (Andecavi)]](アンデス族);現在の[[w:アンジェ|アンジェ]](Angers)周辺の部族 **[[w:en:Aulerci|Aulerci]](アウレルキ族);現在のフランス北西部に居住していた部族連合 **[[w:en:Bellovaci|Bellovaci]](ベッロウァキ族) **[[w:en:Bituriges|Bituriges]](ビトゥリゲース族);現在の[[w:ブールジュ|ブールジュ]](Bourges)周辺の部族。[[#5節|5節]]でガッリア同盟軍に寝返る。 **[[w:en:Boii|Boii]](ボイイ族)- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Boii|la:Boii]]</span>;[[w:ボヘミア|ボヘミア]]([[w:la:Bohemia|la:Bohemia]])から移住してきた部族 **Cadurci(カドゥルキー族);現在の[[w:カオール|カオール]](Cahors)周辺の部族 - [[w:fr:Cadurques|fr:Cadurques]] **:[[w:en:Lucterius|Lucterius]](ルクテリウス);カドゥルキー族の指導者、[[#5節|5節]]を参照。 **[[w:en:Carnutes|Carnutes]](カルヌーテース族);現在の[[w:シャルトル|シャルトル]](Chartres)周辺の部族 **[[w:en:Gabali|Gabali]](ガバリ族) **Haedui ⇒ Aedui **[[w:en:Helvii|Helvii]](ヘルウィイ族);ガッリア南部にいたローマの同盟部族 **[[w:en:Lemovices|Lemovices]](レモウィケス族);現在の[[w:リモージュ|リモージュ]](Limoges)周辺の部族 **:[[w:en:Sedullos|Sedullos]](セドゥッルス Sedullus);レモウィケス族の将帥・領袖 **[[w:en:Lingones|Lingones]](リンゴネス族)- [[w:fr:Lingons|fr:Lingons]];現在のラングル([[w:en:Langres|Langres]])周辺の部族 **[[w:en:Mandubii|Mandubii]](マンドゥビイ族);[[w:アレシア|アレスィア]]周辺にいた部族 **Nitiobroges(ニティオブロゲス族)- [[w:fr:Nitiobroges|fr:Nitiobroges]] **:[[w:fr:Ollovico|fr:Ollovico]](オッロウィコ);ローマ元老院から友人と呼ばれた王 **:[[w:fr:Teutomatos|fr:Teutomatos]](テウトマトゥス);王で、オッロウィコの子 **[[w:en:Parisii (Gaul)|Parisii (Gaul)]]([[w:パリシイ族|パリスィイ族]]);現在の[[w:パリ|パリ]]周辺の部族 **[[w:en:Pictones|Pictones]](ピクトネス族);現在の[[w:ポワチエ|ポワティエ]](Poitiers)周辺の部族 **[[w:en:Remi|Remi]](レーミー族) **[[w:en:Ruteni|Ruteni]](ルテーニー族) **[[w:en:Segusiavi|Segusiavi]](セグスィアウィ族) **[[w:en:Senones|Senones]](セノネース族)- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Senones|la:Senones]]</span>;現在の[[w:サン (ヨンヌ県)|サン]](Sens)周辺の部族 ***[[w:en:Acco|Acco]](アッコー) **[[w:en:Sequani|Sequani]](セクアニ族) **[[w:en:Treveri|Treveri]](トレウェリ族) **[[w:en:Turones|Turones]](トゥロニ族/トゥロネス族);現在の[[w:トゥール (アンドル=エ=ロワール県)|トゥール]](Tours)周辺の部族 **[[w:en:Volcae|Volcae]](ウォルカエ族) *<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Germani|la:Germani]]</span>(ゲルマニア人) *'''ガッリアの地名''' - '''[[w:la:Categoria:Urbes Franciae|la:Categoria:Urbes Franciae]]'''(フランスの都市) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Agedincum|la:Agedincum]]</span>(アゲディンクム);現在の[[w:サンス|サンス]]([[w:en:Sens|Sens]]) **[[w:en:Alesia_(city)|Alesia (city)]]([[w:アレシア|アレスィア]])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Alesia|la:Alesia]]</span>:現在のアリーズ=サント=レーヌ([[w:fr:Alise-Sainte-Reine|fr:Alise-Sainte-Reine]]) **:'''[[w:en:Battle_of_Alesia|Battle of Alesia]]'''('''[[w:アレシアの戦い|アレスィアの戦い]]''')- '''<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Alesiae_pugna|la:Alesiae pugna]]</span>''' **[[w:en:Avaricum|Avaricum]] ⇒ [[w:en:Bourges|Bourges]](アウァーリクム - 現在の[[w:ブールジュ|ブールジュ]])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Avaricum_Biturigum|la:Avaricum Biturigum]]</span> **[[w:en:Bibracte|Bibracte]]([[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]) - <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Bibracte|la:Bibracte]]</span>:[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の首邑。現在のボーヴレ山([[w:fr:Mont_Beuvray|fr:Mont Beuvray]])の山頂に位置していた。 **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Cabillonum|la:Cabillonum]]</span>(カビッロヌム/カウィッロヌム)- 現在の[[w:シャロン=スュル=ソーヌ|シャロン=スュル=ソーヌ]]([[w:fr:Chalon-sur-Saône|fr:Chalon-sur-Saône]]) **[[w:en:Cenabum|Cenabum]](ケナブム)- 現在の[[w:オルレアン|オルレアン]] - [[w:fr:Cenabum|fr:Cenabum]] **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Decetia|la:Decetia]]</span>(デケティア)- [[w:en:Decize|en:Decize]] - 現在のドスィーズ(ドシーズ)([[w:fr:Decize|fr:Decize]]) **[[w:en:Gergovie|Gergovie]](ゲルゴウィア)- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Gergovia|la:Gergovia]]</span> **:'''[[w:en:Battle of Gergovia|Battle of Gergovia]]'''('''[[w:ゲルゴウィアの戦い|ゲルゴウィアの戦い]]''')- '''<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Obsidio Gergoviensis|la:Obsidio Gergoviensis]]</span>''' **[[w:en:Gorgobina|Gorgobina]](ゴルゴビナ);ボイイ族が定住した城塞都市。現在のサン=パリズ=ル=シャテル([[w:en:Saint-Parize-le-Châtel|Saint-Parize-le-Châtel]])またはラ・ゲルシュ([[w:en:La Guerche|La Guerche]]) **'''[[w:en:Lutetia|Lutetia]]'''('''[[w:ルテティア|ルテティア]]'''/ルテキア);[[w:パリシイ族|パリスィイ族]]の首邑、現在の[[w:パリ|パリ市]] - <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Lutetia|la:Lutetia]]</span> **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Matisco|la:Matisco]]</span>(マティスコ);現在の[[w:マコン|マコン]](Mâcon) **Metlosenum(メトロセドゥム/メティオセドゥム/メロドゥーヌム);現在の[[w:ムラン|ムラン]] - <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Melodunum|la:Melodunum]]</span> **[[w:en:Narbonne|Narbonne]]([[w:ナルボンヌ|ナルボンヌ]];ラテン名ナルボ)- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Narbo|la:Narbo]]</span>;ガッリア南部・地中海岸のローマの拠点 **[[w:en:Noviodunum|Noviodunum]](ノウィオドゥーヌム)- 現在のヌン=スュル=ブーヴロン([[w:en:Neung-sur-Beuvron|Neung-sur-Beuvron]])と推定されている。従来はローヌ川沿いの[[w:サンセール|サンセール]]([[w:en:Sancerre|Sancerre]])が有力だった **[[w:en:Vellaunodunum|Vellaunodunum]](ウェッラウノドゥーヌム)- [[w:fr:Vellaunodunum|fr:Vellaunodunum]];現在のモンタルジ([[w:en:Montargis|Montargis]])やボーヌ=ラ=ロランド([[w:en:Beaune-la-Rolande|Beaune-la-Rolande]])、シャトー=ランドン([[w:en:Château-Landon|Château-Landon]])などと推定されている **[[w:en:Vienne, Isère|Vienne, Isère]](ヴィエンヌ;ラテン名ウィエンナ)- [[w:la:Vienna|la:Vienna]] *'''ガッリアの地形''' **Cevenna(ケウェンナ山地):現在のセヴェンヌ山地([[w:fr:Cévennes|fr:Cévennes]]・[[w:en:Cévennes|Cévennes]]) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Elaver|la:Elaver]]</span>(エラウェル川):現在の[[w:アリエ川|アリエ川]]([[w:fr:Allier (rivière)|fr:Allier (rivière)]]) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Liger|la:Liger]]</span>(リゲル川):現在の[[w:ロワール川|ロワール川]]([[w:fr:Loire (fleuve)|fr:Loire (fleuve)]]) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Rhenus|la:Rhenus]]</span>(レヌス川):現在の[[w:ライン川|ライン川]]([[w:fr:Rhin|fr:Rhin]]) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Rhodanus|la:Rhodanus]]</span>(ロダヌス川):現在の[[w:ローヌ川|ローヌ川]]([[w:fr:Rhône|fr:Rhône]]) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Sequana|la:Sequana]]</span>(セクアナ川):現在の[[w:セーヌ川|セーヌ川]]([[w:fr:Seine|fr:Seine]]) *ローマ勢 **[[w:en:Mark_Antony|Mark Antony]]([[w:マルクス・アントニウス|マルクス・'''アントニウス''']])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Marcus_Antonius|la:Marcus Antonius]]</span> **[[w:en:Decimus_Junius_Brutus_Albinus|Decimus Junius '''Brutus''' Albinus]]([[w:デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス|デキムス・ユニウス・'''ブルトゥス'''・アルビヌス]])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Decimus_Iunius_Brutus_Albinus|Decimus Iunius Brutus Albinus]]</span>([[#9節|9節]]) **[[w:en:Quintus Tullius Cicero|Quintus Tullius '''Cicero''']]([[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィントゥス・トゥッリウス・'''キケロ''']])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Quintus Tullius Cicero|la:Quintus Tullius Cicero]]</span>:カエサルの副官 **Gaius '''Fabius'''(ガイウス・'''ファビウス'''):カエサルの副官 **[[w:en:Titus Labienus|Titus '''Labienus''']]([[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・'''ラビエーヌス''']])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Titus Labienus|la:Titus Labienus]]</span>:カエサルの副官 **[[w:en:Trebonius|'''Trebonius''']]([[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・'''トレボニウス''']])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Gaius_Trebonius|la:Gaius Trebonius]]</span>:カエサルの副官 **[[w:en:Lucius Julius Caesar IV|Lucius Julius '''Caesar''' IV]](ルキウス・ユリウス・'''カエサル'''4世):総督カエサルの副官で、4代前の高祖父を共有する。BC64年に執政官を務めた。 *イタリア方面 **[[w:en:Cisalpine_Gaul|Cisalpine Gaul]]([[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]) - [[w:la:Gallia Cisalpina|la:Gallia Cisalpina]] **[[w:en:Populares|Populares]]([[w:ポプラレス|ポプラレス]];民衆派)- [[w:la:Populares|la:Populares]] **:[[w:en:Publius_Clodius_Pulcher|Publius Clodius Pulcher]]([[w:プブリウス・クロディウス・プルケル|プブリウス・クロディウス・プルケル]]) - [[w:la:Publius_Clodius_Pulcher|la:Publius Clodius Pulcher]] **[[w:en:Optimates|Optimates]]([[w:オプティマテス|オプティマテス]];元老院派) **:[[w:en:Cicero|Cicero]]([[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|マルクス・トゥッリウス・キケロ]])- [[w:la:Marcus_Tullius_Cicero|la:Marcus Tullius Cicero]] **:[[w:en:Titus_Annius_Milo|Titus Annius Milo]](ティトゥス・アンニウス・ミロ)- [[w:la:Titus_Annius_Milo|la:Titus Annius Milo]] **:[[w:en:Pompey|Pompey]]([[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]])- [[w:la:Gnaeus_Pompeius_Magnus|la:Gnaeus Pompeius Magnus]] c1gbxb9fv9n39k2g65dpzj5f1pplyvp 299294 299292 2026-05-07T12:48:09Z Linguae 449 /* 20節 */ 修整 299294 wikitext text/x-wiki [[Category:ガリア戦記|7]] [[Category:ガリア戦記 第7巻|*]] [[ガリア戦記]]>&nbsp;'''第7巻'''&nbsp;>[[ガリア戦記 第7巻/注解|注解]] <div style="text-align:center"> <span style="font-size:20px; font-weight:bold; font-variant-caps: petite-caps; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;C&nbsp;IVLII&nbsp;CAESARIS&nbsp;COMMENTARIORVM&nbsp;BELLI&nbsp;GALLICI&nbsp;</span> <span style="font-size:40px; font-weight:bold; color:white; background: rgb(47,94,255);background: linear-gradient(180deg, rgba(47,94,255,1) 0%, rgba(24,56,255,1) 50%, rgba(0,8,255,1) 100%);">&nbsp;LIBER SEPTIMVS&nbsp;</span> </div> [[画像:Gaule -52.png|thumb|right|150px|ガリア戦記 第7巻の情勢図(BC52年)。<br>黄色の領域がローマ領。桃色が同盟部族領。]] {| id="toc" style="align:left;clear:all;" align="left" cellpadding="5" ! style="background:#ccccff; text-align:left;" colspan="2" | ガリア戦記 第7巻 目次 |- | style="text-align:right; font-size: 0.86em;"| '''[[#カルヌーテース族の蜂起|カルヌーテース族の蜂起]]''':<br /> '''[[#ウェルキンゲトリークスとガッリア同盟軍の蜂起|ウェルキンゲトリークスとガッリア同盟軍の蜂起]]''':<br /> <br /> '''[[#アウァーリクム攻略戦|アウァーリクム攻略戦]]''':<br /> <br /> <br /> '''[[#ゲルゴウィア攻略戦、ハエドゥイー族の離反|ゲルゴウィア攻略戦、ハエドゥイー族の離反]]''':<br /> <br /> <br /> '''[[#ラビエーヌスのルテティア遠征|ラビエーヌスのルテティア遠征]]''':<br /> '''[[#ガッリア戦乱の拡大|ガッリア戦乱の拡大]]''':<br /> '''[[#アレスィア攻囲戦|アレスィア攻囲戦]]''':<br /> <br /> <br /> '''[[#ガッリア同盟軍主力の降伏|ガッリア同盟軍主力の降伏]]''':<br /> <br /> <br /> | style="text-align:left; font-size: 0.86em;"| [[#1節|01節]] | [[#2節|02節]] | [[#3節|03節]] <br /> [[#4節|04節]] | [[#5節|05節]] | [[#6節|06節]] | [[#7節|07節]] | [[#8節|08節]] | [[#9節|09節]] | [[#10節|10節]] <br /> [[#11節|11節]] | [[#12節|12節]] | [[#13節|13節]] <br /> [[#14節|14節]] | [[#15節|15節]] | [[#16節|16節]] | [[#17節|17節]] | [[#18節|18節]] | [[#19節|19節]] | [[#20節|20節]] <br /> [[#21節|21節]] | [[#22節|22節]] | [[#23節|23節]] | [[#24節|24節]] | [[#25節|25節]] | [[#26節|26節]] | [[#27節|27節]] | [[#28節|28節]] | [[#29節|29節]] | [[#30節|30節]] <br /> [[#31節|31節]] <br /> [[#32節|32節]] | [[#33節|33節]] | [[#34節|34節]] | [[#35節|35節]] | [[#36節|36節]] | [[#37節|37節]] | [[#38節|38節]] | [[#39節|39節]] | [[#40節|40節]] <br /> [[#41節|41節]] | [[#42節|42節]] | [[#43節|43節]] | [[#44節|44節]] | [[#45節|45節]] | [[#46節|46節]] | [[#47節|47節]] | [[#48節|48節]] | [[#49節|49節]] | [[#50節|50節]] <br /> [[#51節|51節]] | [[#52節|52節]] | [[#53節|53節]] | [[#54節|54節]] | [[#55節|55節]] | [[#56節|56節]] <br /> [[#57節|57節]] | [[#58節|58節]] | [[#59節|59節]] | [[#60節|60節]] | [[#61節|61節]] | [[#62節|62節]] <br /> [[#63節|63節]] | [[#64節|64節]] | [[#65節|65節]] | [[#66節|66節]] | [[#67節|67節]] <br /> [[#68節|68節]] | [[#69節|69節]] | [[#70節|70節]] <br /> [[#71節|71節]] | [[#72節|72節]] | [[#73節|73節]] | [[#74節|74節]] | [[#75節|75節]] | [[#76節|76節]] | [[#77節|77節]] | [[#78節|78節]] | [[#79節|79節]] | [[#80節|80節]] <br /> [[#81節|81節]] | [[#82節|82節]] | [[#83節|83節]] | [[#84節|84節]] | [[#85節|85節]] | [[#86節|86節]] | [[#87節|87節]] | [[#88節|88節]] <br /> [[#89節|89節]] | [[#90節|90節]] <br /> [[#脚注|脚注]]<br /> [[#参考リンク|参考リンク]]<br /> |} <br style="clear:both;" /> __notoc__ ==カルヌーテース族の蜂起== ===1節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/1節]] {{進捗|00%|2025-10-26}}</span> [[画像:Maccari-Cicero.jpg|thumb|right|250px|[[w:カティリナ弾劾演説|カティリーナ弾劾演説]]をする[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|キケロー]](左中央)(チェザレ・マッカリによる19世紀のフレスコ画)。[[w:プブリウス・クロディウス・プルケル|クローディウス]]はこれを越権行為であるとして、カエサルの政敵となっていたキケローを一時的に亡命へ追い込み、ついにはキケローの友人ミローの配下によって殺害された。]] [[画像:Pompei_Magnus_Antiquarium.jpg|thumb|right|250px|[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の胸像。クローディウス殺害に伴う騒乱を収拾するべく、[[w:元老院|元老院]]によりポンペイウスが単独の[[w:執政官|執政官]]に選出され、首都ローマと本土イタリアを制圧した。一方、カエサルも属州で新たに徴兵して兵力を増した。元老院派はカエサルの勢力が強大になることを恐れて、カエサル自身から将兵を取り上げて召還すべきと主張したが、ポンペイウスは不和を避けて宥和を図った。]] :  ;首都ローマの政情不安、ガッリア人領袖たちの謀計 *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:quietus#Latin|Quieta]] [[wikt:en:Gallia#Latin|Gallia]], **[[w:ガリア|ガッリア]]が鎮定されると、 *Caesar, ut [[wikt:en:constituerat|constituerat]], **カエサルは、定めていたように、 *in [[wikt:en:Italia#Latin|Italiam]] ad [[wikt:en:conventus#Noun|conventus]] [[wikt:en:agendus#Latin|agendos]] [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]. **イタリアに、巡回裁判を行なうために出発する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ここでいうイタリアとは、カエサルの属州であった<br>    [[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]を指す。<br>    カエサルは、巡回裁判を除けば、おもに[[w:ラヴェンナ|ラウェンナ]]に<br>    滞在していたと考えられる。[[内乱記_第1巻#5節|『内乱記』第1巻5節]]を参照。)</span> :  *[[wikt:en:ibi#Latin|Ibi]] [[wikt:en:cognoscit|cognoscit]] de &lt;P.&gt; [[wikt:en:Clodius#Latin|Clodii]] [[wikt:en:caedes#Latin|caede]], **そこで[[w:プブリウス・クロディウス・プルケル|プーブリウス・クローディウス]]の殺害について知って、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:クローディウスは護民官を務めた<ruby><rb>[[w:ポプラレス|民衆派]]</rb><rp>(</rp><rt>ポプラレス</rt><rp>)</rp></ruby> の政治家で、<br>    カエサルから恩義を受けていた。<br>     かの弁論家[[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|キケロー]]やその友人ティトゥス・ミロー [[w:la:Titus_Annius_Milo|Milo]] ら<br>    <ruby><rb>[[w:オプティマテス|元老院派]]</rb><rp>(</rp><rt>オプティマテス</rt><rp>)</rp></ruby> と激しく対立し、ミローの配下によって殺害された。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&lt;P.&gt; ([[wikt:en:Publius#Latin|Publii]]) 「プーブリウスの」は &rho;系写本にのみ記されている。)</span> *&lt;de&gt; <u>senatus</u>que <u>consulto</u> [[wikt:en:certior#Latin|certior]] [[wikt:en:factus#Participle|factus]], ut omnes [[wikt:en:iunior#Latin|iuniores]] Italiae [[wikt:en:coniurarent|coniurarent]], **イタリアの全青年に<small>(新兵として)</small>宣誓するようにとの元老院決議について知らされて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:この事態を収拾すべく元老院派の[[w:グナエウス・ポンペイウス|ポンペイウス]]が単独の執政官<br>    (''[[w:de:Consul sine collega|consul sine collega]]'')に選任されて本土イタリアを掌握した。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&lt;de&gt; は現存する写本にはなく、近世以降に挿入提案されたもの。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:&nbsp; [[wikt:en:senatus_consultum#Latin|senātūs cōnsultum]] ([[wikt:en:ultimus#Latin|ultimum]]) 「[[w:セナトゥス・コンスルトゥム・ウルティムム|元老院(の最終)決議]]」<br>   ; dē [[wikt:en:senatus_consulto#Latin|senātūs cōnsultō]] 「元老院決議について」)</span> *<u>dilectum</u> [[wikt:en:totus#Latin|tota]] [[wikt:en:provincia#Latin|provincia]] habere [[wikt:en:instituo#Latin|instituit]]. **<small>(カエサルは)</small>属州<small>〔ガッリア・キサルピーナ〕</small>全体での徴集をすることを決定する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:dilectus#Noun|dilectum]] は、[[wikt:en:delectus#Noun_2|delectum]] と表記している校訂版もある。)</span> :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> Eae res in Galliam [[wikt:en:transalpinus#Latin|Transalpinam]] celeriter [[wikt:en:perferuntur|perferuntur]]. **その状況は、[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]]<small>〔アルプスの向こう側のガッリア〕</small>に速やかに報知された。 :  *[[wikt:en:addunt|Addunt]] ipsi et [[wikt:en:adfingunt|adfingunt]] [[wikt:en:rumor#Latin|rumoribus]] [[wikt:en:Galli#Latin|Galli]], **[[w:ガリア人|ガッリア人]]たち自身が風評に想像して付け加えたのは、 *quod res [[wikt:en:poscere|poscere]] [[wikt:en:videbatur|videbatur]]: **事態が要求すると思われていたことで、 *[[wikt:en:retineri|retineri]] <u>urbano</u> [[wikt:en:motus#Noun_2|motu]] Caesarem **カエサルは、都<small>〔[[w:ローマ|ローマ市]]〕</small>の騒乱に束縛されて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:urbanus#Adjective|urbānus]] は「都市の」「都会の」と訳されるが、<br>    とりわけ「首都[[w:ローマ|ローマ市]]の」を意味する。)</span> *neque in [[wikt:en:tantus#Latin|tantis]] [[wikt:en:dissensio#Latin|dissensionibus]] ad [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] venire posse. **これほどの対立においては、軍隊のもとへ来ることができない、<br>ということである。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Hac [[wikt:en:impulsus#Participle|impulsi]] [[wikt:en:occasio#Latin|occasione]], **このような好機に刺激されて、 *qui iam ante se [[wikt:en:populus#Noun|populi]] Romani [[wikt:en:imperium#Latin|imperio]] [[wikt:en:subiectus#Latin|subiectos]] [[wikt:en:dolerent|dolerent]], **すでに以前から自分たちがローマ国民の支配に服属させられているのを悲嘆している者たちは、 *[[wikt:en:libere#Adverb_2|liberius]] atque [[wikt:en:audacter#Latin|audacius]] de bello [[wikt:en:consilium#Latin|consilia]] [[wikt:en:inire|inire]] [[wikt:en:incipiunt|incipiunt]]. **より自由に、かつ、より向こう見ずに、戦争について謀議に取りかかり始める。 :  [[画像:Brennus_mg_9724.jpg|thumb|right|250px|[[w:ブレンヌス|ブレンヌス]]の胸像。BC4世紀([[w:紀元前387年|387年]])に、ローマ軍を破って、ローマ市を占領した。アッコーと同じセノネース族の族長だったとされている。]] *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:indictus#Latin|Indictis]] inter se principes Galliae [[wikt:en:concilium#Latin|conciliis]] [[wikt:en:silvestris#Latin|silvestribus]] ac [[wikt:en:remotus#Latin|remotis]] locis **ガッリアの領袖たちは、森林や人里離れた場所での会合を互いに申し合わせて、 *[[wikt:en:queruntur|queruntur]] de [[wikt:en:Acco#Latin|Acconis]] [[wikt:en:mors#Latin|morte]]; **アッコーの死について嘆く。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[ガリア戦記 第6巻#44節|第6巻44節]]を参照。)</span> *<u>posse</u> hunc [[wikt:en:casus#Latin|casum]] ad ipsos [[wikt:en:recidere#Verb_4|recidere]] [[wikt:en:demonstrant#Latin|demonstrant]]; **彼<small>〔アッコー〕</small>の結末が彼ら自身へ降りかかりうることを説く。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:posse#Verb|posse]] の位置は、<br>    &alpha;系写本では hunc の前だが、<br>    &beta;系写本では hunc casum ad ipsos recidere <u>posse</u> demonstrant <br>    となっている。)</span> :  *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:miserantur|miserantur]] [[wikt:en:communis#Latin|communem]] Galliae [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunam]]; **ガッリア共通の境遇をあわれむ。 *omnibus [[wikt:en:pollicitatio#Latin|pollicitationibus]] ac [[wikt:en:praemium#Latin|praemiis]] [[wikt:en:deposcunt|deposcunt]] **<small>(以下の者たちを)</small>あらゆる約束と恩賞によって求める。 *qui [[wikt:en:bellum#Latin|belli]] <u>initia</u> [[wikt:en:faciant|faciant]] et sui [[wikt:en:caput#Latin|capitis]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculo]] Galliam in [[wikt:en:libertas#Latin|libertatem]] [[wikt:en:vindicent|vindicent]]. **戦端を開いて、自らを危険にさらしても、ガッリアを解放する者たちを。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ in libertatem vindicare;~を解放する)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:initia#Latin|initia]] (複数形) だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:initium#Latin|initium]] (単数形) となっている。)</span> :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> In primis [[wikt:en:ratio#Latin|rationem]] esse [[wikt:en:habendus#Latin|habendam]] [[wikt:en:dicunt|dicunt]], **とりわけ、<small>(以下のような)</small>方策を採るべきであると述べる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:in_primis#Latin|in primis]] は、[[wikt:en:inprimis#Adverb| inprimis]] と表記している校訂版もある。)</span> *[[wikt:en:priusquam#Latin|prius quam]] eorum [[wikt:en:clandestinus#Latin|clandestina]] consilia [[wikt:en:efferantur|efferantur]], **彼らの秘密の計画が漏らされるより前に、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:反ローマの挙兵のはかりごとが漏れる前に)</span> *ut Caesar ab [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] [[wikt:en:intercludatur|intercludatur]]. **カエサルが軍隊から切り離されるように、と。 :  *<!--❼--><sup>(7)</sup> Id esse [[wikt:en:facilis#Latin|facile]], **それは容易なことである。 *quod neque legiones [[wikt:en:audeant|audeant]] [[wikt:en:absens#Latin|absente]] [[wikt:en:imperator#Latin|imperatore]] ex [[wikt:en:hiberna#Noun|hibernis]] [[wikt:en:egredi|egredi]], **というのは、[[w:ローマ軍団|諸軍団]]は将軍<small>〔カエサル〕</small>が不在のときにあえて冬営から出て行こうとはしないし、 *neque [[wikt:en:imperator#Latin|imperator]] sine [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] ad legiones [[wikt:en:pervenire#Latin|pervenire]] [[wikt:en:possit|possit]]. **将軍は護衛なしに諸軍団のところへ到着することはできないのだから。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❽--><sup>(8)</sup> [[wikt:en:postremo#Adverb|Postremo]] in [[wikt:en:acies#Latin|acie]] <u>praestare</u> [[wikt:en:interfici|interfici]], **結局のところ、戦列において討ち死にする方がましである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[wikt:en:praestare|praestare]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「…よりも~がより優る」)</span> *<u>quam</u> non [[wikt:en:vetus#Latin|veterem]] belli [[wikt:en:gloria#Latin|gloriam]] [[wikt:en:libertas#Latin|libertatem]]<nowiki>que</nowiki> quam a [[wikt:en:maior#Noun|maioribus]] [[wikt:en:acceperint|acceperint]], [[wikt:en:recuperare#Latin|recuperare]]. **先祖から受け継いだかつての戦争の栄誉および自由を取り戻さないことよりは。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===2節=== [[画像:Chartres_1.jpg|thumb|right|320px|カルヌーテース族([[w:la:Carnutes|Carnutes]])の名を残す現在の[[w:シャルトル|シャルトル]]([[w:en:Chartres|Chartres]])の象徴である[[w:シャルトル大聖堂|シャルトル大聖堂]]([[w:世界遺産|世界遺産]])。[[ガリア戦記 第6巻#13節|第6巻13節]]⑩項で既述のように、カルヌーテース族の土地はガッリアの中心・聖地と見なされていた。ガッリアがキリスト教化されると、[[w:司教|司教座]]が置かれて、宗教的中心地となった。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/2節]] {{進捗|00%|2025-11-05}}</span> ;ガッリア諸部族の会合で、カルヌーテース族が開戦動議 :   *<!--❶--><sup>(1)</sup> His rebus [[wikt:en:agitatus#Latin|agitatis]], **これらの事柄が論議されて、 *[[wikt:en:profiteor#Latin|profitentur]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]], **カルヌーテース族の者が公言したことには、 *se [[wikt:en:nullus#Determiner|nullum]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] [[wikt:en:communis#Latin|communis]] [[wikt:en:salus#Latin|salutis]] causa [[wikt:en:recusare#Latin|recusare]], **<small>(ガッリア)</small>共通の安全のためにはいかなる危険をも辞さない、 *[[wikt:en:princeps#Latin|principes]]<nowiki>que</nowiki> ex omnibus bellum [[wikt:en:facturus#Latin|facturos]] [[wikt:en:pollicentur|pollicentur]]; **かつ<small>(ガッリア方)</small>総勢の先鋒として戦争を遂行するであろうと約束する。 :   *<!--❷--><sup>(2)</sup> et, [[wikt:en:quoniam#Latin|quoniam]] in [[wikt:en:praesentia#Noun|praesentia]] [[wikt:en:obses#Latin|obsidibus]] [[wikt:en:cavere#Verb_2|cavere]] inter se non [[wikt:en:possint|possint]], **目下のところ、人質により互いに保証し合うことはできなかったので、 *ne res [[wikt:en:efferatur|efferatur]], **事が漏らされないように、 *<u>ut</u> [[wikt:en:ius_iurandum#Latin|iure iurando]] ac [[wikt:en:fides#Latin|fide]] [[wikt:en:sanciatur|sanciatur]], [[wikt:en:petunt|petunt]], **誓約と信義でもって批准するように求める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、写本ST<sup>c</sup> では ut だが、<br>         写本 T<sup>1</sup>・&rho;系では at 、<br>         写本BMLNV・&chi;系では aut となっている。)</span> *[[wikt:en:conlatus#Latin|conlatis]] [[wikt:en:militaris#Adjective|militaribus]] [[wikt:en:signum#Latin|signis]], **軍旗が運び集められて、 *[[wikt:en:quo#Etymology_2_2|quo]] [[wikt:en:mos#Latin|more]] eorum [[wikt:en:gravissimus#Latin|gravissima]] [[wikt:en:caerimonia#Latin|caerimonia]] [[wikt:en:continetur|continetur]], **それは彼らの慣習で最も荘重な<ruby><rb>神聖儀式</rb><rp>(</rp><rt>カエリモーニア</rt><rp>)</rp></ruby>として保たれているのだが、 *ne [[wikt:en:factus#Latin|facto]] [[wikt:en:initium#Latin|initio]] belli ab reliquis [[wikt:en:deserantur|deserantur]]. **開戦したら、ほかの<small>(部族の)</small>者たちから見放されないように、ということである。 : <!-- [[wikt:en:| -->  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Tum [[wikt:en:conlaudatus#Latin|conlaudatis]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutibus]], **それから、カルヌーテース族が賞賛されて、 *[[wikt:en:datus#Participle|dato]] [[wikt:en:ius_iurandum#Latin|iure iurando]] ab omnibus, qui [[wikt:en:aderant|aderant]], **訪れていたすべての者たちによって誓約が交わされて、 *[[wikt:en:tempus#Latin|tempore]] eius rei [[wikt:en:constitutus#Participle|constituto]] **その事の時期を決定すると、 *ab [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]] [[wikt:en:disceditur|disceditur]]. **<small>(ガッリアの領袖たちは)</small>会合から立ち去る。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===3節=== [[画像:Cathédrale_Sainte-Croix_d'Orléans_2008_PD_16.JPG|thumb|right|280px|ケナブム(Cenabum)すなわち現在の[[w:オルレアン|オルレアン]]の聖十字架大聖堂。ここもカルヌーテース族の[[w:オッピドゥム|城塞都市]]で、ガッリアの[[w:ドルイド|ドルイド]]たちが集まる聖地だったという。ローマの[[w:ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス|アウレリアヌス帝]](Aurelianus)によって再建されたのでアウレリアヌスの都市(アウレリアヌム [[w:la:Aurelianum|Aurelianum]])と改称され、オルレアン(Orléans)と転訛した。キリスト教化によってここにも[[w:司教|司教座]]が置かれて、布教の中心地になった。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/3節]] {{進捗|00%|2025-11-17}}</span> ;カルヌーテース族がケナブム進駐 :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:ubi#Latin|Ubi]] ea dies venit, **その日が来ると、 *[[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutes]], **カルヌーテース族は、 *Cotuato et Conconnetodumno [[wikt:en:dux#Latin|ducibus]], [[wikt:en:desperatus#Latin|desperatis]] hominibus, **捨て身覚悟の連中であるコトゥアトゥスとコンコンネトドゥムヌスを指導者として、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ガリア語では、<br>     コトゥアトス ''[[w:fr:Cotuatos|Cotuatos]]''、<br>     コンコンネトドゥムノス ''[[w:fr:Conconnetodumnos|Conconnetodumnos]]''。)</span> *<u>Cenabum</u> [[wikt:en:signum#Latin|signo]] [[wikt:en:datus#Participle|dato]] [[wikt:en:concurrunt|concurrunt]] **号令が発せられるとともに<u>ケナブム</u>に襲来する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ケナブムは、現在の[[w:オルレアン|オルレアン]]。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:fr:Cenabum|Cenabum]] はケルト語風の読みで、''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Vossius|Vossius]]'' による修正提案。<br>     写本では genabim, genebim, genebin などとなっている。<br>     ⇒ [[wikt:en:Genabum#Latin|Genabum]])</span> *[[wikt:en:civis#Latin|cives]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Romanus#Adjective|Romanos]], qui [[wikt:en:negotiandi|negotiandi]] causa [[wikt:en:ibi#Latin|ibi]] [[wikt:en:constiterant|constiterant]], **そこには、商いを営むためにローマ市民たちが滞在していて、 *in his [[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Fufius#Latin|Fufium]] Citam, [[wikt:en:honestus#Latin|honestum]] [[wikt:en:eques#Latin|equitem]] [[wikt:en:Romanus#Adjective|Romanum]], **彼らの中には、気高いローマ人[[w:エクィテス|騎士]]ガーイウス・フーフィウス・キタがいて *qui rei [[wikt:en:frumentarius#Latin|frumentariae]] [[wikt:en:iussus#Noun|iussu]] Caesaris [[wikt:en:praeerat|praeerat]], **カエサルの指図により糧秣調達を統率していたが、 *[[wikt:en:interficiunt|interficiunt]] [[wikt:en:bonum#Noun_2|bona]]<nowiki>que</nowiki> eorum [[wikt:en:diripiunt|diripiunt]]. **<small>(カルヌーテース勢は彼らローマ市民たちを)</small>殺害して、彼らの財産を略奪する。 :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> Celeriter ad omnes Galliae [[wikt:en:civitas#Latin|civitates]] [[wikt:en:fama#Latin|fama]] [[wikt:en:perfertur|perfertur]]. **速やかに全ガッリア部族のもとへ、評判が報知される。 *Nam, <u>ubique</u> [[wikt:en:maior#Latin|maior]] atque [[wikt:en:inlustrior|inlustrior]] [[wikt:en:incidit#Etymology_1|incidit]] res, **なぜなら、より重大でより目立った事態が起こればどこであろうが、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; の大半では [[wikt:en:ubique#Latin|ubique]] だが、写本STでは [[wikt:en:ubi#Latin|ubi]] 、<br>         さらに [[wikt:en:ubicumque#Latin|ubicumque]] という異読もあり、<br>         &nbsp;''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Schneider,K.E.Chr.|Chr. Schneider]]'' は ubi quae と修正提案している。)</span> *[[wikt:en:clamor#Latin|clamore]] per [[wikt:en:ager#Latin|agros]] [[wikt:en:regio#Latin|regiones]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:significant#Latin|significant]]; **耕地や<small>(集落の)</small>区域を介して、大声で呼びかける。 *<u>hinc</u> [[wikt:en:alius#Latin|alii]] [[wikt:en:deinceps#Latin|deinceps]] [[wikt:en:excipiunt|excipiunt]] **ここから、別の者たちが続けて引き受けて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本の大半では [[wikt:en:hanc#Latin|hanc]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:hinc#Latin|hinc]] 「ここから」、<br>         写本Sでは [[wikt:en:hunc|hunc]] となっている。)</span> *et [[wikt:en:proximus#Noun|proximis]] [[wikt:en:tradunt|tradunt]]; **近隣の者たちへ伝える。 *ut tum [[wikt:en:accidit#Etymology_1|accidit]]. **そのときにも<small>(同様のことが)</small>起こったのである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❸--><sup>(3)</sup> Nam, quae <u>Cenabi</u> [[wikt:en:oriens#Latin|oriente]] [[wikt:en:sol#Latin|sole]] gesta essent, **ケナブムで日が昇るときになされていたこと<small>〔襲撃〕</small>が、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:Cenabi はケルト語風の読みで、''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Vossius|Vossius]]'' による修正提案。<br>     主要写本&omega; では genabi となっている。 ⇒ [[wikt:en:Genabum#Latin|Genabum]])</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:gestus#Latin|gesta]] [[wikt:en:essent#Etymology_1|essent]] は [[wikt:en:gero#Latin|gerō]] の3人称・複数・過去完了・受動・接続法。)</span> *ante [[wikt:en:primus#Latin|primam]] [[wikt:en:confectus#Latin|confectam]] [[wikt:en:vigilia#Latin|vigiliam]] **第一夜警時の終わる前頃には **:<span style="color:#009900;">(訳注:第一夜警時は、日の入から真夜中までの時間帯の前半「宵の口」。<br>     [[古代ローマの不定時法#夜警時|#夜警時]] を参照。)</span> *in finibus [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernorum]] audita sunt, **アルウェルニー族の領土において聞かれた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:auditus#Latin|audita]] [[wikt:en:sunt#Latin|sunt]] は [[wikt:en:audio#Latin|audiō]] の3人称・複数・完了・受動・直説法)</span> *[[wikt:en:qui#Latin|quod]] [[wikt:en:spatium#Latin|spatium]] est [[wikt:en:mille#Latin|milium]] [[wikt:en:passus#Etymology_2|passuum]] circiter [[wikt:en:centum#Latin|centum]] [[wikt:en:sexaginta#Latin|sexaginta]](CLX). **約160ローママイルもの隔たりがあったのに。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、160マイルは約240 km)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==ウェルキンゲトリークスとガッリア同盟軍の蜂起== ===4節=== [[画像:Vercingetorix stater CdM.jpg|thumb|right|200px|“<span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;">(VERCIN)GETORIXS</span>”の名と横顔が刻まれた金貨。]] [[画像:Vercingétorix_par_Millet.jpg|thumb|right|250px|[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の立像(フランスのアリーズ=サント=レーヌ <small>[[w:fr:Alise-Sainte-Reine|Alise-Sainte-Reine]]</small>)。<br>近代[[w:ナショナリズム|ナショナリズム]]の高揚とともに[[w:フランス|フランス]]国民が自らを古代[[w:ガリア人|ガッリア人]]の末裔と見なすようになると([[w:ガリア起源説|ガッリア起源説]])、ガッリア諸部族を率いて[[w:古代ローマ|古代ローマ]]と戦った彼は「'''フランス最初の英雄'''」として祀り上げられた。[[w:フランス第二帝政|第二帝政]]期に皇帝[[w:ナポレオン3世|ナポレオン3世]]の命により[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]]の発掘調査が実施され、[[w:1865年|1865年]]にはその地に彫刻家エメ・ミレ([[w:fr:Aimé Millet|Aimé Millet]])による高さ7メートルの銅像が建立された。<br>([[w:fr:Vercingétorix_(statue_d'Aimé_Millet)|fr:La statue de Vercingétorix]])]] [[画像:Statue-vercingetorix-jaude-clermont.jpg|thumb|right|250px|[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の騎馬像([[w:fr:Statue équestre de Vercingétorix (Frédéric Auguste Bartholdi)|fr]])。彼の出身地ゲルゴウィアの近く、[[w:クレルモン=フェラン|クレルモン=フェラン市]]中央広場に建つ。[[w:1903年|1903年]]に、[[w:自由の女神像 (ニューヨーク)|自由の女神像]]の作者として著名な彫刻家[[w:フレデリク・バルトルディ|フレデリク・オーギュスト・バルトルディ]]によって建立された。[[w:フランス語|フランス語]]で「我は皆の自由のために武器を取った」« J’ai pris les armes pour la liberté de tous » と刻まれている。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/4節]] {{進捗|00%|2025-11-24}}</span> ;アルウェルニー族のウェルキンゲトリークスが挙兵、ガッリア諸部族同盟軍を指揮する :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:similis#Latin|Simili]] [[wikt:en:ratio#Latin|ratione]] ibi **そこ<small>〔アルウェルニー族領〕</small>でも同様のやり方によって、 *[[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]], **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]という、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ガリア語 [[wikt:en:Reconstruction:Gaulish/Werkingetorix|*Werkingetorīx]] は「戦士たちの最高の王」という意味で、<br>     ガッリア同盟軍の最高司令官にふさわしい呼び名である。<br>     《[[ガリア戦記/ガリア語の名前#Vercingetorix|'''ガリア語の名前'''#Vercingetorix]]》 を参照せよ。)</span> *[[wikt:fr:Celtillus|Celtilli]] filius, [[wikt:en:Arvernus#Latin|Arvernus]], **ケルティッルスの息子で[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の者で、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:en:Celtillus|Celtillus]]'' はガリア語で「小さなケルト人」という意味だと解される。)</span> *[[wikt:en:summus#Adjective|summae]] [[wikt:en:potentia#Latin|potentiae]] [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescens]], **最高の影響力のある青年が、 *cuius [[wikt:en:pater#Latin|pater]] [[wikt:en:principatus#Latin|principatum]] Galliae [[wikt:en:totus#Etymology_1|totius]] [[wikt:en:obtinuerat|obtinuerat]] **──その父<small>〔ケルティッルス〕</small>はガッリア全体の主導権を占めていたが、 *et ob eam causam, quod [[wikt:en:regnum#Latin|regnum]] [[wikt:en:adpetebat|adpetebat]], ab [[wikt:en:civitas#Latin|civitate]] erat [[wikt:en:interfectus#Latin|interfectus]], **王位を求めたという理由により、部族の者によって誅殺されていたのであるが、── *[[wikt:en:convocatus#Latin|convocatis]] suis [[wikt:en:cliens#Latin|clientibus]] **自らの庇護者たちを招集して、 *facile [[wikt:en:incendit|incendit]]. **容易に焚き付けた。 :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:cognitus#Participle|Cognito]] eius [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] **彼の計画を知ると、 *ad [[wikt:en:arma#Latin|arma]] [[wikt:en:concurritur|concurritur]]. **<small>(人々は)</small>武器のもとへ群がり集まった。 *[[wikt:en:prohibetur|Prohibetur]] ab [[wikt:fr:Gobannitio|Gobannitione]], [[wikt:en:patruus#Latin|patruo]] suo, [[wikt:en:reliquus#Latin|reliquis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:princeps#Noun_3|principibus]], **彼の<small>(父方の)</small>おじゴバンニティオやほかの領袖たちにより妨げられた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:fr:Gobannitio|Gobannitio]]'' は「鍛冶屋」か「鍛冶の神」に由来する名前と解される。)</span> *qui hanc [[wikt:en:temptandus#Latin|temptandam]] [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunam]] non [[wikt:en:existimabant|existimabant]]; **その者たちは、このような運命を試すべきとは考えていなかったのだ。 *[[wikt:en:expellitur|expellitur]] ex [[wikt:en:oppidum#Latin|oppido]] [[wikt:en:Gergovia#Latin|Gergovia]]; **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>城塞都市ゲルゴウィアから追放される。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> non [[wikt:en:destitit|destitit]] tamen **しかしながら<small>(彼は計画を)</small>取り止めず、 *atque in agris habet [[wikt:en:dilectus#Noun|dilectum]] [[wikt:en:egens#Latin|egentium]] ac [[wikt:en:perditor#Noun|perditorum]]. **野に貧窮者たちやならず者たちを徴集する。 :  *Hac [[wikt:en:coactus#Latin|coacta]] [[wikt:en:manus#Latin|manu]], **こうした手勢が集められ、 *[[wikt:en:quoscumque|quoscumque]] [[wikt:en:adit#Latin|adit]] ex civitate, **部族のうちで<small>(彼が)</small>会った者は誰であれ、 *ad suam [[wikt:en:sententia#Latin|sententiam]] [[wikt:en:perducit|perducit]]; **自らの意図に引き込んだ。 :  *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:hortatur|hortatur]] ut [[wikt:en:communis#Latin|communis]] [[wikt:en:libertas#Latin|libertatis]] causa [[wikt:en:arma#Latin|arma]] [[wikt:en:capiant|capiant]], **<small>(ガッリア)</small>共通の自由のために武器を取るように鼓舞した。 *[[wikt:en:magnus#Latin|magnis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:coactus#Latin|coactis]] [[wikt:en:copia#Latin|copiis]] **大軍勢が集められて、 *[[wikt:en:adversarius#Latin|adversarios]] suos, a quibus paulo ante erat [[wikt:en:eiectus#Latin|eiectus]], **少し前に<small>(彼をゲルゴウィアから)</small>放逐したところの敵対者たちを、 *[[wikt:en:expellit|expellit]] ex civitate. **部族から追放する。 *[[wikt:en:rex#Latin|Rex]] ab suis [[wikt:en:appellatur|appellatur]]. **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>配下の者たちから王と呼ばれている。 :  *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:dimittit|Dimittit]] [[wikt:en:quoque#Latin|quoque]] [[wikt:en:versus#Adverb|versus]] [[wikt:en:legatio#Latin|legationes]]; **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>あらゆる方向へ使節団を派遣して、 *[[wikt:en:obtestatur|obtestatur]] ut in [[wikt:en:fides#Latin|fide]] [[wikt:en:maneant|maneant]]. **誓約に留まるようにと、懇願する。 :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> Celeriter sibi **速やかに、自分たち<small>〔アルウェルニー族〕</small>に対して *[[wikt:en:Senones#Latin|Senones]], [[wikt:en:Parisii#Latin|Parisios]], [[wikt:en:Pictones#Latin|Pictones]], [[wikt:en:Cadurci#Latin|Cadurcos]], <u>Turonos</u>, [[wikt:en:Aulerci#Latin|Aulercos]], [[wikt:en:Lemovices#Latin|Lemovices]], <u>Andes</u> **セノネース族、パリースィイー族、ピクトネース族、カドゥルキー族、<br><u>トゥロニイー族</u>、アウレルキー族、レモウィーケース族、アンデース族、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部のトゥロニイー族 ''[[w:Turoni|Turoni]]'' は、トゥロネース族 ''[[wikt:en:Turones#Latin|Turonēs]]'' ともいう。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:二つ目の下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:Andi#Latin|Andos]]「アンディー族」だが、<br>             ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Glareanus|Glareanus]]'' は、[[wikt:en:Andes#Latin|Andēs]]「アンデース族」と修正提案し、<br>             これは別名「アンデカーウィー族」''[[wikt:en:Andecavi#Latin|Andecāvī]]'' ともいう。)</span> *reliquosque omnes, qui [[wikt:en:Oceanus#Latin|Oceanum]] [[wikt:en:adtingunt|adtingunt]], [[wikt:en:adiungit|adiungit]]; **および<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;">〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>に接するほかの全部族を、加盟させる。 *omnium [[wikt:en:consensus#Latin|consensu]] **すべての者たちの同意により、 *ad eum [[wikt:en:defertur|defertur]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperium]]. **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>に<small>(諸部族の)</small>軍勢指揮権が譲り渡される。 :  *<!--❼--><sup>(7)</sup> Qua [[wikt:en:oblatus#Latin|oblata]] [[wikt:en:potestas#Latin|potestate]] **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>その権限が任されると、 *omnibus his civitatibus [[wikt:en:obses#Latin|obsides]] [[wikt:en:imperat|imperat]], **これらすべての部族に人質<small>(の供出)</small>を命令して、 *[[wikt:en:certus#Latin|certum]] numerum [[wikt:en:miles#Latin|militum]] ad se celeriter [[wikt:en:adduci#Latin|adduci]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]], **兵の一定の数が自分のもとへ速やかに動員されることを命じる。 :  *<!--❽--><sup>(8)</sup> [[wikt:en:arma#Latin|armorum]] [[wikt:en:quantum#Latin|quantum]] [[wikt:en:quisque#Latin|quaeque]] civitas [[wikt:en:domi#Latin|domi]] [[wikt:en:quisque#Latin|quodque]] ante tempus [[wikt:en:efficiat|efficiat]], [[wikt:en:constituit#Latin|constituit]]; **おのおのの部族が本国で、武器のどれほどをその時期の前に生産するかを、決定した。 *in primis [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatui]] [[wikt:en:studet|studet]]. **とりわけ、[[w:騎兵|騎兵隊]]を熱心に求めた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾--><sup>(9)</sup> Summae diligentiae summam [[wikt:en:imperium#Latin|imperii]] [[wikt:en:severitas#Latin|severitatem]] addit; **<small></small>(ウェルキンゲトリークスは)最高の入念さに、命令の最高の厳格さを付け加える。 *magnitudine [[wikt:en:supplicium#Latin|supplicii]] [[wikt:en:dubitans#Latin|dubitantes]] cogit. **重大な刑罰をふんぎりが付かぬ者たちへ強いる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❿--><sup>(10)</sup> Nam maiore commisso delicto <u>igni</u> atque omnibus tormentis necat, **すなわち、より重大な違反を犯したら、火とあらゆる拷問によって誅殺した。 *leviore de causa auribus desectis aut singulis effossis oculis domum remittit, **より軽微な場合については、両耳を切り取り、あるいは眼を一つずつ繰り抜いて、郷里へ送還する。 *ut sint reliquis documento et magnitudine poenae perterreant alios. **ほかの者たちへの警告となり、懲罰の重大さが別の者たちを畏怖させるようにである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===5節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/5節]] {{進捗|00%|2025-12-14}}</span> ;ビトゥリゲース族が、ガッリア同盟軍に寝返る :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> His [[wikt:en:supplicium#Latin|suppliciis]] celeriter [[wikt:en:coactus#Latin|coacto]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]], **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>これらの刑罰により速やかに軍隊を徴集して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「軍隊」と訳される [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitus]] には「鍛えられて規律がある」という意味合いがあり、<br>    これまでカエサルがガッリア人の軍勢をこのように表現したことはまれであった。)</span> *[[wikt:en:Lucterius#Latin|Lucterium]] [[wikt:en:Cadurcus#Latin|Cadurcum]], [[wikt:en:summus#Latin|summae]] hominem [[wikt:en:audacia#Latin|audaciae]], **この上なく豪胆な人物であるカドゥルキー族のルクテリウスを *cum parte [[wikt:en:copiarum#Noun_2|copiarum]] in [[wikt:en:Ruteni#Latin|Rutenos]] [[wikt:en:mittit|mittit]]; **軍勢の一部とともにルテーニー族のところに遣わす。 *ipse in [[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]] [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]. **<small>(ウェルキンゲトリークス)</small>自身はビトゥリゲース族のところに出発する。 :  ;   ビトゥリゲース族が、ハエドゥイー族に、対ウェルキンゲトリークスのための援兵を依頼 *<!--❷--><sup>(2)</sup> Eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>の到来により、 *[[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]] ad [[wikt:en:Aeduos|Haeduos]], quorum erant in [[wikt:en:fides#Latin|fide]], **ビトゥリゲース族は、彼らが庇護下にあった[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]のもとへ、 *[[wikt:en:legatus#Latin|legatos]] [[wikt:en:mittunt|mittunt]] [[wikt:en:subsidium#Latin|subsidium]] [[wikt:en:rogatum#Verb|rogatum]], **使節たちを、<small>(ハエドゥイー族からの)</small>援兵を依頼するために派遣する。 *[[wikt:en:quo#Adverb|quo]] [[wikt:en:facile#Latin|facilius]] hostium copias [[wikt:en:sustinere|sustinere]] [[wikt:en:possint|possint]]. **それにより、敵の軍勢をより容易に持ちこたえることができるようにということであった。 :  ;   ハエドゥイー族が、ビトゥリゲース族に対して援兵を派兵 *<!--❸--><sup>(3)</sup> [[wikt:en:Aedui#Latin|Haedui]] de [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] [[wikt:en:legatus#Latin|legatorum]], quos Caesar ad [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:reliquerat|reliquerat]], **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]は、カエサルが軍隊のもとへ残していた<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レーガートゥス</rt><rp>)</rp></ruby>たちの助言により、 *copias [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]] [[wikt:en:peditatus#Latin|peditatus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:subsidium#Latin|subsidio]] [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigibus]] [[wikt:en:mittunt|mittunt]]. **[[w:騎兵|騎兵隊]]と[[w:歩兵|歩兵隊]]の軍勢をビトゥリゲース族に対する援兵として派遣する。 :  ;   ハエドゥイー族の援兵が、ビトゥリゲース族の寝返りを怖れて、途中で逃げ帰ってしまう *<!--❹--><sup>(4)</sup> Qui cum ad flumen [[wikt:en:Liger#Latin|Ligerim]] [[wikt:en:venissent|venissent]], quod [[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]] ab [[wikt:en:Aeduis|Haeduis]] [[wikt:en:dividit#Latin|dividit]], **その者たち<small>〔援兵〕</small>は、ビトゥリゲース族を[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]から分け隔てるリゲル川のたもとへやって来たときに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:リゲル川 [[w:la:Liger|Liger]] は、現在の[[w:ロワール川|ロワール川]]。<br>    本書に登場するビトゥリゲース・クビ族 ''[[w:en:Bituriges Cubi|Bituriges Cubi]]'' は、<br>     ロワール川西岸の[[w:シェール県|シェール県]]の辺りに居住していた。<br>    対して、[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]は、<br>     ロワール川東岸の[[w:ニエーヴル県|ニエーヴル県]]の辺りに居住していた。)</span> [[画像:Map of Eduens people-fr.svg|thumb|right|250px|[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]を軸とするガッリアの合従連衡(<small>フランス語表記</small>)。赤い部分がハエドゥイー族(Eduens)、桃色・茶色の部分が同盟部族、灰色の部分が敵対する[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]](Arvernes)とセクアニ族(Sequanes)の領域である。茶色のビトゥリゲース族(Bituriges)と赤いハエドゥイー族(Eduens)の境界に沿ってリゲル川([[w:ロワール川|ロワール川]])が流れていることが見て取れる。川の西岸はビトゥリゲース族とアルウェルニー族の勢力圏になっている。]] *paucos dies ibi [[wikt:en:moratus#Participle|morati]] **わずかな日々をそこでぐずぐずして、 *neque flumen [[wikt:en:transire#Latin|transire]] [[wikt:en:ausus#Participle|ausi]] [[wikt:en:domus#Latin|domum]] [[wikt:en:revertuntur|revertuntur]] **川をあえて渡らずに、故国に引き返す。 :  *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:legatus#Latin|legatis]]<nowiki>que</nowiki> nostris [[wikt:en:renuntiant|renuntiant]] **<small>(ハエドゥイー族の援兵たちが)</small>我が方<small>〔ローマ方〕</small>の<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レーガートゥス</rt><rp>)</rp></ruby>たちに報告したことには、 *se [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigum]] [[wikt:en:perfidia#Latin|perfidiam]] [[wikt:en:veritus#Latin|veritos]] [[wikt:en:revertisse|revertisse]], **自分たち<small>〔援兵〕</small>は、ビトゥリゲース族の寝返りを恐れて引き返した。 *quibus id [[wikt:en:consilium#Latin|consilii]] fuisse [[wikt:en:cognoverint|cognoverint]], **彼らには、以下のような謀計があったことを探知したのだ。 *ut, si flumen [[wikt:en:transissent#Latin|transissent]], una ex parte ipsi, altera [[wikt:en:Arverni#Latin|Arverni]] se [[wikt:en:circumsisterent|circumsisterent]]. **もし川を渡ったら、一方から<small>(ビトゥリゲース族)</small>自身が、他方から[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]が自分たちを包囲するというものだ、と。 :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> Id ea<span style="background-color:#ffa;">[[wikt:la:-ne|ne]]</span> de causa, quam [[wikt:en:legatus#Latin|legatis]] <u>pronuntiarunt</u>, **そのことは<small>(援兵たちが)</small><ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レーガートゥス</rt><rp>)</rp></ruby>たちに報告した理由によって<small>(なしたのか?)</small> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:-ne#Latin|-ne]] ~ [[wikt:en:an#Latin|an]] …;~であるか、あるいは…であるか。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:pronuntiarunt|pronuntiarunt]]<sub>&nbsp;(直接法・完了形)</sub> は古い印刷本 ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|edd.vett.]]'' の記述で、<br>        &alpha;系写本では [[wikt:en:pronuntiarint|pronuntiarint]]<sub>&nbsp;(接続法・完了形)</sub> だが、<br>        &beta;系写本では [[wikt:en:pronuntiaverint|pronuntia<u>ve</u>rint]]<sub>&nbsp;(接続法・完了形)</sub> となっている。)</span> *<span style="background-color:#ffa;">[[wikt:la:an|an]]</span> [[wikt:en:perfidia#Latin|perfidia]] [[wikt:en:adductus#Latin|adducti]] [[wikt:en:fecerint|fecerint]], **あるいは<small>(ビドゥリゲース族の)</small>寝返りに動かされて、なしたのか? *[[wikt:en:quod#Conjunction|quod]] [[wikt:en:nihil#Latin|nihil]] nobis [[wikt:en:constat#Latin|constat]], **我々<small>〔ローマ人〕</small>には何ら定かではないので、 *non [[wikt:en:videtur|videtur]] pro [[wikt:en:certus#Latin|certo]] esse <u>proponendum</u>. **確言するべきであるとは思われない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:~ pro certo ponere;~を確かであると主張する)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:proponendum|<u>pro</u>ponendum]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:ponendum|ponendum]] となっている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ビトゥリゲース族が、ローマ人やハエドゥイー族から離反して、アルウェルニー族と同盟してしまう *<!--❼--><sup>(7)</sup> [[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]] eorum [[wikt:en:discessus#Noun|discessu]] **ビトゥリゲース族は、彼ら<small>〔援兵〕</small>の撤収により、 *[[wikt:en:statim#Latin|statim]] <u>se</u> cum [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernis]] <u>coniunguntur</u>. **ただちに[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]と<small>(同盟を)</small>結んだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:iunguntur|iunguntur]] だが、<br>         &beta;系写本では se ~ [[wikt:en:coniungunt|coniungunt]] となっている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===6節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/6節]] {{進捗|00%|2025-12-15}}</span> [[画像:Warsaw Royal Castle GM (12).JPG|thumb|right|200px|[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の立像([[w:ワルシャワ歴史地区|ワルシャワ王宮]])。彼は首都の騒乱を鎮めるために単独の[[w:執政官|執政官]]として大権を与えられ、イタリアの徴兵権を得た。[[w:三頭政治|三頭政治]]後のこの混乱期に、彼はカエサルの政敵たちからこぞって支持されたが、危機に瀕していたカエサルを打倒する絶好の機会を見送った。これは重大な逸機であり、数年後にポンペイウスにとって致命的な結果をもたらすことになる。]] ;諸軍団と分断されて苦慮するカエサル :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> His rebus in Italiam Caesari [[wikt:en:nuntiatus#Latin|nuntiatis]], **これらの事情がイタリアにいるカエサルへ知らされると、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ここでいうイタリアとは、<br>    カエサルの属州[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことである。)</span> *cum iam ille [[wikt:en:urbanus#Latin|urbanas]] res [[wikt:en:virtus#Latin|virtute]] [[wikt:en:Gnaei#Latin|Gnaei]]<sub>&nbsp;([[wikt:en:Cn.#Latin|Cn.]])</sub> [[wikt:en:Pompeius#Proper_noun|Pompei]] [[wikt:en:commodior#Latin|commodiorem]] in [[wikt:en:status#Noun_11|statum]] [[wikt:en:pervenisse#Latin|pervenisse]] [[wikt:en:intellegeret|intellegeret]], **彼は、もはや都<small>〔[[w:ローマ|ローマ市]]〕</small>の事態は[[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]]の果断さによってより相応な状態に至ったと認識したので、 *in [[wikt:en:Gallia_transalpina#Latin|Transalpinam Galliam]] [[wikt:en:profectus#Latin|profectus]] est. **ガッリア・トラーンサルピーナ<small>〔アルプスの向こう側のガッリア〕</small>に出発した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#1節|1節]]②項で言及された Galliam Transalpinam は<br>    アルプスの西側「長髪のガッリア」全般を指すと思われるが、<br>    ここではどちらかといえば<br>    ガッリア南部のローマ属州ガッリア・トラーンサルピーナ<br>    すなわち後の[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・ナルボーネーンスィス]]を指す。)</span> :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:eo#Adverb|Eo]] cum [[wikt:en:venisset|venisset]], **<small>(カエサルが)</small>そこに来たときに、 *magna [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultate]] [[wikt:en:adficiebatur|adficiebatur]], qua [[wikt:en:ratio#Latin|ratione]] ad [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:pervenire#Latin|pervenire]] [[wikt:en:posset#Latin|posset]]. **どのような方策で軍隊のもとへ到達することができるか、という大きな困難に苦悩させられていた。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Nam, si [[wikt:en:legio#Latin|legiones]] in [[wikt:en:provincia#Latin|provinciam]] [[wikt:en:arcesseret|arcesseret]], **なぜなら、もし、諸[[w:ローマ軍団|軍団]]を属州<small>〔ガッリア・トラーンサルピーナ〕</small>に呼び寄せるのならば、 *se [[wikt:en:absens#Latin|absente]] in [[wikt:en:iter#Latin|itinere]] [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:dimicaturus#Latin|dimicaturas]] [[wikt:en:intellegebat|intellegebat]]; **自分<small>〔カエサル〕</small>が不在のままで、行軍中に戦闘を闘うことになるであろうと理解していた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹--><sup>(4)</sup> si ipse ad exercitum [[wikt:en:contenderet|contenderet]], **もし<small>(カエサル)</small>自身が<small>(大部隊の護衛なしで)</small>軍隊のもとへ急いで行くのならば、 *<u>ne</u> iis <u>quidem</u> eo tempore qui quieti [[wikt:en:viderentur|viderentur]], **そのときには、中立を保っていると見られる者たちでさえも、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:iis#Latin|iis]] は&beta;系写本の記述で、&alpha;系写本では [[wikt:en:his#Latin|his]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quietus#Latin|quietus, quieti]]「平和的な、中立的な」)</span> *suam [[wikt:en:salus#Latin|salutem]] [[wikt:en:recte#Latin|recte]] [[wikt:en:committi|committi]] [[wikt:en:videbat|videbat]]. **自分の身の安全を良く託されるとは思えなかったのだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:前年まで、すなわち第6巻までの戦争は主としてガッリア北部・中部などで闘われていたので、<br>    [[ガリア戦記 第6巻#44節|第6巻44節]]で既述のように、ローマ諸軍団はガッリア北部・中部周辺に冬営させられていた。<br>    今回は軍団が駐留していないガッリア中南部を中心に反乱が起こったので、<br>    カエサルと諸軍団は分断された。<br>    そのため、カエサルが大部隊の護衛なしで北上すれば、<br>    同盟部族にさえ寝首を掻かれる怖れがあったのである。) <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===7節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/7節]] {{進捗|00%|2025-12-19}}</span> ;ルクテリウスとカエサルのナルボーをめぐる駆け引き [[画像:Narbonne_panorama.jpg|thumb|right|300px|'''ナルボー'''(Narbo)すなわち現在の[[w:ナルボンヌ|ナルボンヌ市]](Narbonne)の街並み。ローマ人が[[w:ドミティア街道|ドミティア街道]]の拠点として植民市'''コロニア・ナルボー・マルティウス'''(Colonia Narbo Martius)を建設し、後には[[w:ローマ内戦 (紀元前49年-紀元前45年)|ローマ内乱]]のときにもカエサル派の根拠地となった。その重要性から帝政期には州都に昇格し、[[w:属州|属州]]名も[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・ナルボネンスィス]]に改められたほどである。]] [[画像:Via_domitia_map600x600_(1).png|thumb|right|200px|[[w:ドミティア街道|ドミティア街道]](Via Domitia)の経路。ローマ人によってイタリアと[[w:ヒスパニア|ヒスパーニア]]を結ぶ重要な街道として整備された。本節でカエサル側の軍勢が往復したのもこの街道である。]] :  ;   カドゥルキー族のルクテリウスが、ルテーニー族を同盟に引き入れる *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:interim#Latin|Interim]] [[wikt:en:Lucterius#Latin|Lucterius]] [[wikt:en:Cadurcus#Latin|Cadurcus]] **その間に、カドゥルキー族のルクテリウスが *in [[wikt:en:Ruteni#Latin|Rutenos]] [[wikt:en:missus#Participle|missus]] **ルテーニー族のところに遣わされて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#5節|5節]]の冒頭で述べられた。<br>    ルテーニー族 ''[[w:en:Ruteni|Ruteni]]'' は現在の[[w:アヴェロン県|アヴェロン県]]の<br>    [[w:ロデーズ|ロデーズ]]辺りにいたとされる。)</span> *eam [[wikt:en:civitas#Latin|civitatem]] [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernis]] [[wikt:en:conciliat|conciliat]]. **その部族に[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]との仲を取り持つ。 :  ;   ルクテリウスが、ローマ属州内の拠点都市ナルボーを目指す *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:progressus#Participle|Progressus]] in [[wikt:en:Nitiobriges#Latin|Nitiobriges]] et [[wikt:en:Gabali#Latin|Gabalos]] **<small>(彼は)</small>ニティオブリゲース族とガバリー族のところに進んで行き、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ニティオブリゲース族<br>     またはニティオブロゲース族 ''[[w:en:Nitiobroges|Nitiobroges]]'' は<br>     現在の[[w:ロット=エ=ガロンヌ県|ロット=エ=ガロンヌ県]][[w:アジャン|アジャン]]辺り、<br>    ガバリー族 ''[[w:en:Gabali|Gabali]]'' は現在の[[w:ロゼール県|ロゼール県]]辺りにいたらしい。)</span> *ab [[wikt:en:uterque#Latin|utrisque]] [[wikt:en:obses#Latin|obsides]] [[wikt:en:accipit|accipit]] **双方から人質たちを受け取って、 *et, magna [[wikt:en:coactus#Latin|coacta]] [[wikt:en:manus#Latin|manu]], **多くの手勢を徴集すると、 *in [[wikt:en:provincia#Latin|provinciam]] [[wikt:en:Narbo#Latin|Narbonem]] [[wikt:en:versus#Latin|versus]] [[wikt:en:eruptio#Latin|eruptionem]] facere [[wikt:en:contendit|contendit]]. **<small>(ローマ人の)</small>[[w:属州|属州]]内のナルボーに向かって出撃することを急ぐ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ナルボー [[w:la:Narbo|Narbo]] は、ローマ人が建設した地中海岸の植民市で、<br>    ヒスパーニアとイタリアを結ぶ拠点であった。<br>    現在の[[w:ナルボンヌ|ナルボンヌ]]。)</span> :  ;   カエサルもナルボーを目指す *<!--❸--><sup>(3)</sup> Qua re [[wikt:en:untiatus#Latin|nuntiata]] **その事を報告されると、 *Caesar omnibus [[wikt:en:consilium#Latin|consiliis]] [[wikt:en:antevertendus#Latin|antevertendum]] <span style="color:#009900;font-size:8pt;">(esse)</span> [[wikt:en:existimavit|existimavit]], ut [[wikt:en:Narbo#Latin|Narbonem]] [[wikt:en:proficisceretur|proficisceretur]]. **カエサルは、ナルボーに出発することを、あらゆる計画に先立ってするべきであると考えた。 :  *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:eo#Adverb|Eo]] cum [[wikt:en:venisset|venisset]], **<small>(カエサルは)</small>そこへやって来ると、 *[[wikt:en:timens#Latin|timentes]] [[wikt:en:confirmat#Latin|confirmat]], **<ruby><rb>怖気</rb><rp>(</rp><rt>おじけ</rt><rp>)</rp></ruby>ている者たちを元気付けて、 *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidia]] **守備隊を *in [[wikt:en:Ruteni#Latin|Rutenis]] [[wikt:en:provincialis#Latin|provincialibus]], [[wikt:en:Volcae#Latin|Volcis]] [[wikt:en:Arecomici#Latin|Arecomicis]], [[wikt:en:Tolosates#Latin|Tolosatibus]] **属州側のルテーニー族、[[w:ウォルカエ族|ウォルカエ]]・アレコミキー族、トローサーテース族<small>(らの領内)</small>に、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:上述のように、属州外の<u>ルテーニー族</u>は[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]と結んでいる。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:ウォルカエ族|ウォルカエ族]]は、西側に住むテクトサゲース族 ''[[w:en:Tectosages|Tectosages]]'' と<br>            東側に住むアレコミキー族 ''[[w:en:Arecomici|Arecomici]]'' の2支族に分かれていた。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:トローサーテース族 ''[[w:fr:Tolosates|Tolosates]]'' は、ウォルカエ・テクトサゲース族の分派とされ、<br>     現在の[[w:トゥールーズ|トゥールーズ]]の近くにいたと考えられている。)</span> *[[wikt:en:circum#Preposition|circum]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:Narbo#Latin|Narbonem]], quae [[wikt:en:locum#Latin|loca]] hostibus erant [[wikt:en:finitimus#Latin|finitima]], **および敵方に隣接した地である[[w:ナルボンヌ|ナルボー]]周辺に *[[wikt:en:constituit#Latin|constituit]]; **駐留させる。 :  *<!--❺--><sup>(5)</sup> partem [[wikt:en:copiae#Noun_2|copiarum]] ex [[wikt:en:provincia#Latin|provincia]] **属州<small>〔ガッリア・トラーンサルピーナ〕</small>からの軍勢の一部、 *[[wikt:en:supplementum#Latin|supplementum]]<nowiki>que</nowiki>, quod ex Italia [[wikt:en:adduxerat|adduxerat]], **およびイタリアから率いて来た補充兵を **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:後者の補充兵 supplementum は、[[#1節|1節]]で既述のように、<br>    [[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]で徴募された軍団兵であろう。)</span> *in [[wikt:en:Helvii#Latin|Helvios]], qui fines [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernorum]] [[wikt:en:contingunt|contingunt]], **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の領土に接しているヘルウィイー族のところに *[[wikt:en:convenire#Latin|convenire]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]]. **集結することを命じる。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===8節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/8節]] {{進捗|00%|2026-01-03}}</span> [[画像:Carte-cevennes-france.png|thumb|right|200px|フランスにおける[[w:中央高地 (フランス)|中央高地]](Massif Central)とセヴェンヌ山地(Cévennes)の位置]] [[画像:Col_de_legal.jpeg|thumb|right|200px|[[w:雪|雪]]に覆われた[[w:オーヴェルニュ地域圏|オーヴェルニュ高地]]。オーヴェルニュ(Auvergne)の名は[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]](Arverni)に由来する。]] [[画像:Causse_Mejean_Evening.jpg|thumb|right|200px|城壁のように続くケウェンナ(セヴェンヌ)山地の断崖]] [[画像:France_Massif_central.jpg|thumb|right|200px|[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の勢力圏であった[[w:中央高地 (フランス)|中央高地]](Massif Central)の領域(着色部分)。平野の多いフランスにおいて山塊としてそびえ立つ。]] :  ;カエサルがケウェンナ山地を越えてアルウェルニー族の領内へ突入 *<!--❶--><sup>(1)</sup> His rebus [[wikt:en:comparatus#Latin|comparatis]], **これらの事が整えられて、 *[[wikt:en:repressus#Latin|represso]] iam [[wikt:en:Lucterius#Latin|Lucterio]] et [[wikt:en:remotus#Latin|remoto]], **<small>(カドゥルキー族の)</small>ルクテリウスはすでに押し留められ、遠ざけられた。 *quod [[wikt:en:intrare#Latin|intrare]] intra [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidia]] [[wikt:en:periculosus#Latin|periculosum]] [[wikt:en:putabat|putabat]], **──というのは<small>(ローマ人の)</small>守備の範囲内に踏み込むことは危険なことであると<small>(ルクテリウスが)</small>見なしていたからであるが、── *in [[wikt:en:Helvii#Latin|Helvios]] [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]. **<small>(そこで、カエサルは)</small>ヘルウィイー族のところに出発する。 :  ;   カエサルが、アルウェルニー族の要害ケウェンナ山を越える *<!--❷--><sup>(2)</sup> <u>Etsi</u> mons <u>Cevenna</u>, qui [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernos]] ab [[wikt:en:Helvii#Latin|Helviis]] [[wikt:en:discludit|discludit]], **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]をヘルウィイー族から隔てている<u>ケウェンナ山</u>は、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:山の名は写本によって Cebenna または Cevenna となっており、<br>     [[w:ガイウス・プリニウス・セクンドゥス|大プリーニウス]]が記した [[wikt:en:Cebenna#Latin|Cebenna]] がガリア語に近いようである。<br>    現在名はセヴェンヌ山地 Cévennes と呼ばれ、<br>     [[w:中央高地 (フランス)|フランス中央高地]](Massif Central)の南東部にそそり立っている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:etsi#Latin|etsi]] ~ [[wikt:en:tamen#Latin|tamen]] …「~としても、にもかかわらず…」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:mons#Latin|mons]] は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> *[[wikt:en:durissimus#Latin|durissimo]] tempore anni **最も厳しい時季に *[[wikt:en:altissimus#Latin|altissima]] [[wikt:en:nix#Latin|nive]] iter [[wikt:en:impediebat|impediebat]], **豪[[w:雪|雪]]によって道を閉ざしていたのであるが、 *<u>tamen</u> [[wikt:en:discussus#Latin|discussa]] [[wikt:en:nix#Latin|nive]] sex in [[wikt:en:altitudo#Latin|altitudinem]] [[wikt:en:pes#Latin|pedum]] **にもかかわらず<small>(カエサル勢は)</small>深さ6<u>ペース</u>の雪を粉砕して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ペース|ペース]]は約29.6cmで、6ペースは約1.8メートル弱。)</span> *atque ita [[wikt:en:via#Latin|viis]] [[wikt:en:patefactus#Latin|patefactis]] [[wikt:en:summus#Latin|summo]] [[wikt:en:miles#Latin|militum]] <u>sudore</u> **このように兵士たちの最大の努力によって道が開かれて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:sudor#Latin|sudore]]「汗」だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:labor#Latin|labore]]「労苦」 となっている。)</span> *ad fines [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernorum]] [[wikt:en:pervenit#Latin|pervenit]]. **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の領土へ到達した。 :  ;   アルウェルニー族が、カエサルの奇襲に周章狼狽する *<!--❸--><sup>(3)</sup> Quibus [[wikt:en:oppressus#Latin|oppressis]] [[wikt:en:inopinans#Latin|inopinantibus]], **<small>(アルウェルニー族は)</small>彼らに対する<small>(カエサルの)</small>攻撃を予期していなかったが、 *quod se <u>Cevenna</u> ut [[wikt:en:murus#Latin|muro]] [[wikt:en:munitus#Latin|munitos]] [[wikt:en:existimabant|existimabant]], **──というのは、自分たちは<u>ケウェンナ</u>を壁として防御されていると考えていたからであり、 *ac <u>ne</u> [[wikt:en:singularis#Latin|singulari]] <u>quidem</u> [[wikt:en:umquam#Latin|umquam]] homini eo tempore anni [[wikt:en:semita#Latin|semitae]] [[wikt:en:patuerant|patuerant]], **かつ、その時季には、個人にとってさえも、小道はかつて開かれていなかったからであるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> *[[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] [[wikt:en:imperat|imperat]], **<small>(カエサルは)</small>騎兵たちに命令する。 *ut, [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] [[wikt:en:late#Latin|latissime]] [[wikt:en:possint|possint]], [[wikt:en:vagentur|vagentur]] **できるだけ広く動き回り、 *et [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] maximum hostibus [[wikt:en:terror#Latin|terrorem]] [[wikt:en:inferant|inferant]]. **敵たちに最大限の恐怖を引き起こすように、と。 :  ;   ウェルキンゲトリークスが、ビトゥリゲース族のもとから軍勢を取って返す *<!--❹--><sup>(4)</sup> Celeriter haec [[wikt:en:fama#Latin|fama]] ac <u>nuntiis</u> **これらのことは速やかに風評や伝令たちによって、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、主要写本&omega; では [[wikt:en:nuntii#Latin|nuntii]] だが、<br>         ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Manutius|Manutius]]'' が [[wikt:en:nuntiis#Etymology_1|nuntiis]] と修正提案している。)</span> *ad [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorigem]] [[wikt:en:perferuntur|perferuntur]]; **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]のもとへ報知される。 *quem [[wikt:en:perterritus#Latin|perterriti]] omnes [[wikt:en:Arverni#Latin|Arverni]] [[wikt:en:circumsistunt|circumsistunt]] atque [[wikt:en:obsecrant|obsecrant]], **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>を、脅かされている[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の皆が取り巻いて、嘆願する。 *ut suis [[wikt:en:fortuna#Latin|fortunis]] [[wikt:en:consulat#Latin|consulat]], **自分たち<small>〔アルウェルニー族〕</small>の境遇に配慮してくれるように、 *<u>neve</u> ab hostibus <u>diripiantur</u>, **自分たち<small>〔アルウェルニー族〕</small>が敵<small>〔ローマ人〕</small>によって略奪されることを許容しないように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:この行は、&alpha;系写本では [[wikt:en:neve#Latin|neve]] ab hostibus [[wikt:en:diripiantur|diripiantur]] <br>         &beta;系写本では [[wikt:en:neu#Latin|neu]] se ab hostibus [[wikt:en:diripi|diripi]] [[wikt:en:patiatur|patiatur]] となっている。)</span> *[[wikt:en:praesertim#Latin|praesertim]] cum [[wikt:en:videat|videat]] [[wikt:en:omnis#Latin|omne]] ad se bellum [[wikt:en:translatus#Participle|translatum]]. **とりわけ、すべての戦争が自分たちへ向けられると<small>(彼が)</small>見なしているのであるから **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:praesertim cum ~;とりわけ~であるから)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺--><sup>(5)</sup> Quorum ille [[wikt:en:prex#Latin|precibus]] [[wikt:en:permotus#Latin|permotus]] **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>は、その者たちの懇願に揺り動かされて、 *[[wikt:en:castra#Latin|castra]] ex [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigibus]] [[wikt:en:movet|movet]] in [[wikt:en:Arverni#Latin|Arveruos]] [[wikt:en:versus#Latin|versus]]. **陣営をビトゥリゲース族のところから[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]のところに向けて行軍する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:castra movet 「陣営を動かす」=「行軍する」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:現在の[[w:ブールジュ|ブールジュ]]辺りから[[w:クレルモン=フェラン|クレルモン=フェラン]]辺りに南下したようである。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===9節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/9節]] {{進捗|00%|2026-01-12}}</span> ;カエサルが北上して諸軍団と合流するが、同盟軍はゴルゴビナ攻略をめざす :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> At Caesar, [[wikt:en:biduum#Latin|biduum]] in his locis [[wikt:en:moratus#Participle|moratus]], **それに対して、カエサルは2日間、この地に留まった。 *quod haec de [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorige]] usu ventura [[wikt:en:opinio#Latin|opinione]] [[wikt:en:praeceperat|praeceperat]], **──というのは、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]についてこれ<small>〔陣営の移動〕</small>が起こると予想をしていたからだが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:usu venire 「起こる」→&nbsp; usu [[wikt:en:venturus#Latin|ventūra]] (esse) 「起こるであろう」)</span> *per causam [[wikt:en:supplementum#Latin|supplementi]] [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:cogendus#Latin|cogendi]] **補充兵と騎兵隊を徴集するためという口実のもとに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:per causam 「口実のもとに」)</span> *ab [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] [[wikt:en:discedit|discedit]]; **軍隊から離れる。 :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:Brutus#Latin|Brutum]] [[wikt:en:adulescens#Noun|adulescentem]] his copiis [[wikt:en:praeficit|praeficit]]; **<small>(カエサルは)</small><u>青年ブルートゥス</u>にこの軍勢を指揮させる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:青年ブルートゥスとは、<br>    [[w:デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス|デキムス・ブルートゥス]](<small>[[w:la:Decimus_Iunius_Brutus_Albinus|Decimus Iunius Brutus Albinus]]</small>)のことで、<br>    [[ガリア戦記 第3巻#14節|第3巻14節]]でカエサルの艦隊を指揮した。)</span> *hunc [[wikt:en:monet#Latin|monet]], ut in omnes partes [[wikt:en:eques#Latin|equites]] quam [[wikt:en:late#Latin|latissime]] [[wikt:en:pervagentur|pervagentur]]: **彼には、[[w:騎兵|騎兵]]たちがあらゆる方面にできるだけ広く駆け回るようにと、忠告する。 *<u>daturum</u> se <u>operam</u>, ne longius [[wikt:en:triduum#Latin|triduo]] ab [[wikt:en:castra#Latin|castris]] [[wikt:en:absit#Latin|absit]]. **自分<small>〔カエサル〕</small>は、3日間より長く陣営から離れないように、努力をするであろう、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:opera#Latin|operam]] dare 「努力をする」→&nbsp; operam [[wikt:en:daturus#Latin|datūrum]] (esse) 「努力をするであろう」)</span> [[画像:Image-Vienne-Cropped.jpg|thumb|right|300px|'''ウィエンナ'''(Vienna)すなわち現在のヴィエンヌ(Vienne)。ロダヌス川(現[[w:ローヌ川|ローヌ川]])のほとりにある当地は、南仏[[w:プロヴァンス|プロヴァンス地方]]と北仏[[w:ブルゴーニュ地域圏|ブルゴーニュ地方]]を結ぶ交通の要衝として、古代ローマ時代から栄え、今もローマ時代の遺跡が多く残る。]] :  ;   カエサルが、急いでウィエンナへ北進する *<!--❸--><sup>(3)</sup> His [[wikt:en:constitutus#Participle|constitutis]] rebus, **これらの事を決定すると、 *<u>omnibus</u> suis [[wikt:en:inopinans#Latin|inopinantibus]], **配下の皆が予期しないほど、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:omnibus は &beta;系写本の記述で、<br>         &alpha;系写本にはない。)</span> *quam [[wikt:en:maximus#Latin|maximis]] potest [[wikt:en:iter#Latin|itineribus]], **できるかぎりの強行軍で、 *[[wikt:en:Vienna#Etymology_1|Viennam]] [[wikt:en:pervenit#Latin|pervenit]]. **<u>ウィエンナ</u>に到着する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ウィエンナ [[w:la:Vienna|Vienna]] は、<br>     現在の[[w:ヴィエンヌ (イゼール県)|ヴィエンヌ]] ''[[w:en:Vienne, Isère|Vienne]]'')</span> :  ;   カエサルが、ハエドゥイー族領を抜けて、2個軍団が冬営するリンゴネース族領へ向けて北上する *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:ibi#Latin|Ibi]] [[wikt:en:nactus#Latin|nactus]] [[wikt:en:recens#Latin|recentem]] [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatum]], quem [[wikt:en:multus#Latin|multis]] ante diebus eo [[wikt:en:praemiserat|praemiserat]], **そこで、何日も前にそこに先遣していたまだ新兵の騎兵隊を得て、 [[画像:Langres_FR_(march_2008).jpg|thumb|right|300px|リンゴネース族(Lingones)の名を残す[[w:ラングル|ラングル]](Langres)の街の雪景色]] *neque [[wikt:en:diurnus#Latin|diurno]] neque [[wikt:en:nocturnus#Latin|nocturno]] itinere [[wikt:en:intermissus#Latin|intermisso]] **昼間も夜間も行軍を中断せずに、 *per fines [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduorum]] **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の領土を通って、 *in [[wikt:en:Lingones#Latin|Lingones]] [[wikt:en:contendit|contendit]], **<u>リンゴネース族のところ</u>に急いだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:リンゴネース族 [[w:la:Lingones|Lingones]] の首邑は<br>     現在の[[w:ラングル|ラングル]] ''[[w:en:Langres|Langres]]'' で、<br>     ローマ時代には [[w:la:Andematunnum|Andematunnum]] と呼ばれたが、<br>    ''[[wikt:fr:Lingones|Lingones]]'' の転訛が ''[[wikt:fr:Langres|Langres]]'' である。)</span> *[[wikt:en:ubi#Latin|ubi]] [[wikt:en:duo#Latin|duae]] [[wikt:en:legio#Latin|legiones]] [[wikt:en:hiemabant|hiemabant]], **そこには、2個[[w:ローマ軍団|軍団]]が冬営していた。 *ut, si [[wikt:en:aliquis#Latin|quid]] etiam de sua [[wikt:en:salus#Latin|salute]] ab [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]] [[wikt:en:iniretur|iniretur]] [[wikt:en:consilium#Latin|consilii]], [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] [[wikt:en:praecurreret|praecurreret]]. **もし<small>(カエサル)</small>自らの安全についてさえ、ハエドゥイー族により何らかの謀計が始められても、速やかに凌駕するように。 :  ;   カエサルが、リンゴネース族領の軍団冬営地へ到着して、諸軍団へ集結を指令する *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:eo#Adverb|Eo]] cum [[wikt:en:pervenisset|pervenisset]], **<small>(カエサルは)</small>そこへ到着したときに、 *ad reliquas [[wikt:en:legio#Latin|legiones]] [[wikt:en:mittit|mittit]] **残りの軍団のもとへ<small>(伝令を)</small>遣わす。 *<u>prius</u>que omnes in unum locum [[wikt:en:cogit|cogit]], <u>quam</u> de eius [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:Arverni#Latin|Arvernis]] [[wikt:en:nuntiari|nuntiari]] [[wikt:en:posset#Latin|posset]]. **彼の到着について[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]に知らされ得るより早く、総勢が一か所に集結するように、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:priusquam#Latin|prius ~ quam]] …;…より早く~)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ウェルキンゲトリークスが、ボイイー族がいるゴルゴビナの攻略を企図する *<!--❻--><sup>(6)</sup> Hac re [[wikt:en:cognitus#Participle|cognita]], **この事を知ると、 *[[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]] rursus in [[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] [[wikt:en:reducit|reducit]] **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は再びビトゥリゲース族のところに軍隊を連れ戻して、 *atque [[wikt:en:inde#Latin|inde]] [[wikt:en:profectus#Participle_2|profectus]] Gorgobinam, [[wikt:en:Boii#Latin|Boiorum]] [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidum]], **そこから、[[w:ボイイ族|ボイイー族]]の城塞都市であるゴルゴビナへ出発した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ゴルゴビナ ''[[w:en:Gorgobina|Gorgobina]]'' は、現在の候補地としては、<br>     [[w:ニエーヴル県|ニエーヴル県]]のサン=パリズ=ル=シャテル<small>([[w:en:Saint-Parize-le-Châtel|Saint-Parize-le-Châtel]])</small><br>     [[w:アンドル=エ=ロワール県|アンドル=エ=ロワール県]]のラ・ゲルシュ([[w:en:La Guerche|La Guerche]])<br>    あるいは、[[w:シェール県|シェール県]]のサン=サテュル([[w:fr:Saint-Satur|Saint-Satur]])などが挙げられている。)</span> *quos ibi [[wikt:en:helvetico|Helvetico]] [[wikt:en:proelium#Latin|proelio]] [[wikt:en:victus#Participle|victos]] **──[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェーティイー族]]の戦闘で打ち負かされた彼らをそこに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ボイイー族はヘルウェーティイー族とともにガッリアに移動して、カエサルに敗れていた。第1巻28節~29節を参照。)</span> *Caesar [[wikt:en:conlocaverat#Latin|conlocaverat]] [[wikt:en:Aedui#Latin|Haeduis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:adtribuerat#Latin|adtribuerat]], **カエサルは宿営させ、ハエドゥイー族<small>(の庇護)</small>に委ねていたのだが、── *[[wikt:en:oppugnare#Latin|oppugnare]] [[wikt:en:instituit#Latin|instituit]]. **<small>(ウェルキンゲトリークスはゴルゴビナの)</small>攻略を決意した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===10節=== [[画像:Caesar's_campaign_to_Agedincum_in_52BC.png|thumb|right|250px|前節までのカエサルの[[w:ナルボンヌ|ナルボー]]からアゲディンクムへの進路(青線)および[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の進路(赤線)。青字名は親ローマ部族、赤字名は反ローマ部族。カエサルは[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の本拠ゲルゴウィアを突くと見せかけてウェルキンゲトリークスを引き寄せ、その間に[[w:ブルゴーニュ地域圏|ブルゴーニュ]]に冬営していた諸軍団と合流できた。これに対して、ウェルキンゲトリークスはボイイー族を攻めようとする。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/10節]] {{進捗|00%|2026-01-16}}</span> ;カエサルがアゲディンクムを発って、ボイイー族支援に向かう :  ;   カエサルが抱えることになった「大きな困難」とは? *<!--❶--><sup>(1)</sup> Magnam haec res Caesari [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultatem]] ad [[wikt:en:consilium#Latin|consilium]] [[wikt:en:capiendus#Latin|capiendum]] [[wikt:en:adferebat|adferebat]]<!--:-->, **この事態は、カエサルが作戦を立てるためには、大きな困難を引き起こしていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:haec res 「この事態」とは、<br>     ウェルキンゲトリークスが<br>     ハエドゥイー族の庇護下にあったボイイー族を攻めること。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:magnam ~ difficultatem 「大きな困難を」)</span> *si reliquam partem [[wikt:en:hiems#Latin|hiemis]] uno loco [[wikt:en:legio#Latin|legiones]] [[wikt:en:contineret|contineret]], **もし、冬の残りの期間に、諸[[w:ローマ軍団|軍団]]を1か所に留めておくならば、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:前節で述べられたように、<br>     カエサルはリンゴネース族の軍団冬営地に着いたときに、<br>     諸軍団に1か所に集結するべく伝令を遣わしていた。)</span> *ne, [[wikt:en:stipendiarius#Latin|stipendiariis]] [[wikt:en:Haedui#Latin|Haeduorum]] [[wikt:en:expugnatus#Latin|expugnatis]], [[wikt:en:cunctus#Latin|cuncta]] Gallia [[wikt:en:deficeret|deficeret]], **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の朝貢国が攻略されて、ガッリア全体が背くのではないか? **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:「ハエドゥイー族の朝貢国」とは、ボイイー族のこと。)</span> *quod [[wikt:en:nullus#Determiner|nullum]] amicis in eo [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]] <u>videret positum esse</u>; **──というのは、彼<small>〔カエサル〕</small>においては、友邦に対するいかなる守備隊も置かれていないと<small>(ガッリアが)</small>見るからである──。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、<br>     [[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#写本の系図|&alpha;系写本]]のうち、&chi;系・M・B・S写本などでは [[wikt:en:videret|videret]] [[wikt:en:positus#Latin|positum]] esse 、<br>     &alpha;系写本のうち、写本M・L・Nなどでは [[wikt:en:videretur|videretur]] positum esse 、<br>     &beta;系写本では、positum videret となっている。)</span> *si [[wikt:en:mature#Adverb|maturius]] ex [[wikt:en:hiberna#Noun|hibernis]] [[wikt:en:educeret|educeret]], **もし、尚早に冬営地から<small>(諸軍団を)</small>進発させれば、 *ne ab re [[wikt:en:frumentarius#Latin|frumentaria]] [[wikt:en:durus#Latin|duris]] [[wikt:en:subvectio#Latin|subvectionibus]] [[wikt:en:laboraret|laboraret]]. **<small>(降雪時期の)</small>糧秣供給の厄介な輸送によって苦労するのではないか? :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> <u>Praestare</u> [[wikt:en:visus#Participle|visum]] est tamen omnes [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultates]] [[wikt:en:perpeti#Verb|perpeti]], **しかしながら、あらゆる困難に耐えることの方が<u>優っている</u>ように見える。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:praestare|praestare]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「…よりも~が優る」)</span> *<u>quam</u> [[wikt:en:tantus#Latin|tanta]] [[wikt:en:contumelia#Latin|contumelia]] [[wikt:en:acceptus#Latin|accepta]] omnium suorum [[wikt:en:voluntas#Latin|voluntates]] [[wikt:en:alienare#Latin|alienare]]. **これほどの恥辱を受けて、配下の皆の意欲を遠ざけてしまう<u>よりは</u>。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Itaque [[wikt:en:cohortatus#Latin|cohortatus]] [[wikt:en:Haedui#Latin|Haeduos]] de [[wikt:en:supportandus#Latin|supportando]] [[wikt:en:commeatus#Noun|commeatu]], **こうして、<small>(カエサルは)</small>ハエドゥイー族に軍需物資の輸送について、激励して、 *[[wikt:en:praemittit|praemittit]] ad [[wikt:en:Boii#Latin|Boios]], qui de suo [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:doceant|doceant]] **[[w:ボイイ族|ボイイー族]]のもとへ、<small>(カエサル)</small>自らの到着について知らせるための者たちを先遣して、 *[[wikt:en:hortentur|hortentur]]<nowiki>que</nowiki> ut in [[wikt:en:fides#Latin|fide]] [[wikt:en:maneant|maneant]] atque hostium [[wikt:en:impetus#Latin|impetum]] magno animo [[wikt:en:sustineant|sustineant]]. **<small>(カエサルへの)</small>信義に留まって、敵たちの襲撃に大いなる決意をもって持ちこたえるように、と激励させた。 [[画像:Aqueduc2.jpg|thumb|right|250px|アゲディンクム、すなわちセノネース族(Senones)の名を残す現在の[[w:サンス|サーンス]](Sens)に建てられたローマ時代の[[w:水道橋|水道橋]]遺跡。]] : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹--><sup>(4)</sup> Duabus [[wikt:en:Agedincum#Latin|Agedinci]] legionibus atque [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]] [[wikt:en:totus#Latin|totius]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitus]] [[wikt:en:relictus#Latin|relictis]], **アゲディンクムに、2個軍団および軍隊全体の輜重を残すと、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:アゲディンクムは敵対するセノネース族の首邑だが、<br>     [[ガリア戦記 第6巻#44節|第6巻44節]]で6個軍団を冬営させていた。<br>     現在の[[w:サンス|サーンス]]。)</span> *ad [[wikt:en:Boii#Latin|Boios]] [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]. **[[w:ボイイ族|ボイイー族]]のもとへ出発した。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===11節=== [[画像:France_-_Loiret_-_Montargis_-_Passerelle_vers_l'écluse.JPG|thumb|right|250px|ウェッラウノドゥーヌムの候補地の一つであるモンタルジ(Montargis)の運河沿いの景観。セノネース族の城塞都市ウェッラウノドゥーヌム(Vellaunodunum)が現在のどの地点に当たるのか定説はない。アゲディンクム(現在の[[w:サンス|サーンス]])とケナブム(現在の[[w:オルレアン|オルレアン]])の中間地点であると考えられることから、モンタルジ([[w:en:Montargis|Montargis]])、ボーヌ=ラ=ロランド([[w:en:Beaune-la-Rolande|Beaune-la-Rolande]])やシャトー=ランドン([[w:en:Château-Landon|Château-Landon]])などが候補地に挙げられている。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/11節]] {{進捗|00%|2026-02-02}}</span> ;セノネース族のウェッラウノドゥーヌムを降し、カルヌーテース族のケナブムを攻略 :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:alter#Latin|Altero]] die **<small>(カエサルは出発して)</small>翌日に、 *cum ad [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidum]] [[wikt:en:Senones#Latin|Senonum]] [[wikt:en:Vellaunodunum#Latin|Vellaunodunum]] [[wikt:en:venisset|venisset]], **セノネース族の城塞都市ウェッラウノドゥーヌムへやって来たときに、 *ne [[wikt:en:aliquem|quem]] post se hostem [[wikt:en:relinqueret|relinqueret]], **自らの後方に何らかの敵を残しておかないように、 *[[wikt:en:quo#Latin|quo]] [[wikt:en:expeditior#Latin|expeditiore]] re [[wikt:en:frumentarius#Adjective|frumentaria]] [[wikt:en:uteretur|uteretur]], **そのことにより、妨げなく糧秣供給を享受するように、 *[[wikt:en:oppugnare#Latin|oppugnare]] [[wikt:en:instituit#Latin|instituit]] **<small>(同市の)</small>攻囲を決めて、 *<u>idque</u> [[wikt:en:biduum#Latin|biduo]] [[wikt:en:circumvallavit|circumvallavit]]; **それ<small>〔城塞都市〕</small>を2日間で<small>(塁壁で)</small>囲んだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:id#Latin|id]]<nowiki>que</nowiki> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:eo#Etymology_4|eo]]<nowiki>que</nowiki> となっている。)</span> :  ;   セノネース族の城塞都市ウェッラウノドゥーヌムが降伏する *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:tertius#Latin|tertio]] die **3日目に、 *[[wikt:en:missus#Participle|missis]] ex [[wikt:en:oppidum#Latin|oppido]] [[wikt:en:legatus#Noun|legatis]] de [[wikt:en:deditio#Latin|deditione]], **城塞都市から降伏についての使節たちが遣わされて来て、 *[[wikt:en:arma#Latin|arma]] [[wikt:en:conferri|conferri]], **武器が運び集められること、 *[[wikt:en:iumentum#Latin|iumenta]] [[wikt:en:produci#Latin|produci]], **役畜が引き渡されること、 *[[wikt:en:sescenti#Latin|sescentos]] [[wikt:en:obses#Latin|obsides]] [[wikt:en:dari#Latin|dari]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]]. **600名の人質が供出されることを<small>(カエサルが)</small>命じる。 :  ;   ウェッラウノドゥーヌムに副官トレボーニスと守備隊を残し、カエサル自身はケナブムへ向かう *<!--❸--><sup>(3)</sup> Ea qui [[wikt:en:conficeret|conficeret]], **それらのことを成就するための者として、 *[[wikt:en:Gaius#Latin|Gaium]] [[wikt:en:Trebonius#Latin|Trebonium]] [[wikt:en:legatus#Latin|legatum]] [[wikt:en:relinquit|relinquit]]. **<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レーガートゥス</rt><rp>)</rp></ruby> [[w:ガイウス・トレボニウス|ガーイウス・トレボーニウス]]を<small>(ウェッラウノドゥーヌムに)</small>残留させる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:la:Gaius Trebonius|Gaius Trebonius]] は、カエサルの副官の一人。)</span> *Ipse, ut quam primum iter <u>faceret</u><ref>faceret はα系写本の表記で、β系写本では conficeret となっている。</ref>, **<small>(カエサル)</small>自身は、できるだけ素早く<small>(ゴルゴビナへの)</small>行軍を成就するように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quam#Adverb|quam]] [[wikt:en:primum#Latin|primum]] 〜「できるだけ素早く〜」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:faceret|faceret]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:conficeret|conficeret]] となっている。)</span> *[[wikt:en:Genabum#Latin|Cenabum]] [[wikt:en:Carnutes#Latin|Carnutum]] [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]; **カルヌーテース族のケナブムに出発する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ケナブム Cenabum はケルト語風の読みで、現在の[[w:オルレアン|オルレアン]]。)</span> :  *<!--❹--><sup>(4)</sup> qui tum primum [[wikt:en:adlatus#Latin|adlato]] [[wikt:en:nuntium#Latin|nuntio]] de [[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnatione]] [[wikt:en:Vellaunodunum#Latin|Vellaunoduni]], **そのとき彼ら<small>〔カルヌーテース族〕</small>は、当初はウェッラウノドゥーヌムの攻囲についての報告をもたらされて、 *cum [[wikt:en:longe#Latin|longius]] eam rem <u>ductum</u> [[wikt:en:iri#Latin|iri]] [[wikt:en:existimarent|existimarent]], **その事・軍事作戦はより長く引き延ばされて行われると考えていたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ductus#Noun_2|ductus]] は、軍事的な指揮・作戦などを表す。[[#62節]]も同様。)</span> *[[wikt:en:praesidium#Latin|praesidium]] [[wikt:en:Genabum#Latin|Cenabi]] [[wikt:en:tuendus#Latin|tuendi]] causa, quod eo [[wikt:en:mitterent|mitterent]], [[wikt:en:comparabant|comparabant]]. **ケナブムを固守するために、守備隊をそこへ派遣することを準備していた。 :  ;   カエサルが、カルヌーテース族の城塞都市ケナブムの攻囲を翌日に延期する *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:huc#Latin|Huc]] [[wikt:en:biduum#Latin|biduo]] [[wikt:en:pervenit#Etymology_1|pervenit]]. **<small>(カエサルは)</small>ここ<small>〔ケナブム〕</small>へ2日間で到着する。 *[[wikt:en:castra#Latin|Castris]] ante oppidum [[wikt:en:positus#Participle|positis]], **城塞都市の前に陣営を設置したが、 *[[wikt:en:dies#Latin|diei]] [[wikt:en:tempus#Latin|tempore]] [[wikt:en:exclusus#Latin|exclusus]] **日の時刻<small>〔夕刻〕</small>によって妨げられたので、 *in posterum [[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnationem]] [[wikt:en:differt|differt]], **翌日に攻囲を延期する。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:in posterum = in [[wikt:en:posterus#Latin|posterum]] [[wikt:en:diem#Latin|diem]]「翌日に」)</span> *[[wikt:en:quisque#Latin|quaeque]] ad eam rem [[wikt:en:usus#Latin|usui]] [[wikt:en:sint#Latin|sint]], **その事<small>〔攻囲〕</small>に有益になることは何であれ、 *[[wikt:en:miles#Latin|militibus]] [[wikt:en:imperat|imperat]]; **兵士たちに命令する。 [[画像:Orleans.jpg|thumb|right|400px|ケナブム(Cenabum)すなわち現在の[[w:オルレアン|オルレアン]](Orléans)を流れるリゲル川(現在の[[w:ロワール川|ロワール川]])の景観。左が北岸のオルレアン聖十字架大聖堂、右がジョージ5世橋と思われる。]] :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> et, quod oppidum [[wikt:en:Genabum#Latin|Cenabum]] [[wikt:en:pons#Latin|pons]] [[wikt:en:flumen#Latin|fluminis]] [[wikt:en:Liger#Latin|Ligeris]] [[wikt:en:contingebat|contingebat]], **城塞都市ケナブムには、リゲル川の橋が接していたので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:リゲル川は、現在の[[w:ロワール川|ロワール川]]。)</span> *[[wikt:en:veritus#Latin|veritus]] ne [[wikt:en:noctu#Adverb|noctu]] ex oppido [[wikt:en:profugerent|profugerent]], **夜間に城塞都市から<small>(敵勢が)</small>逃亡するのではないかと恐れて、 *[[wikt:en:duo#Latin|duas]] legiones in [[wikt:en:arma#Latin|armis]] [[wikt:en:excubare|excubare]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]]. **<small>(カエサルは)</small>2個[[w:ローマ軍団|軍団]]に武装して寝ずの番をすることを命じる。 :  ;   ケナブムの住民たちが退避し始める *<!--❼--><sup>(7)</sup> [[wikt:en:Genabensis#Noun|Cenabenses]] paulo ante mediam noctem **ケナブムの人々は、真夜中の少し前に *[[wikt:en:silentium#Latin|silentio]] ex oppido [[wikt:en:egressus#Participle|egressi]] **沈黙のうちに城塞都市から出て、 *flumen [[wikt:en:transire#Latin|transire]] [[wikt:en:coeperunt|coeperunt]]. **川を渡り始めた。 :  ;   カエサルの諸軍団がケナブムを制圧する *<!--❽--><sup>(8)</sup> Qua re per [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] [[wikt:en:nuntiatus#Latin|nuntiata]] **その事が偵察者たちによって報告されると、 *Caesar legiones, quas [[wikt:en:expeditus#Latin|expeditas]] esse [[wikt:en:iusserat|iusserat]] **カエサルは、戦備を整えることを命じていた諸軍団を、 *[[wikt:en:porta#Latin|portis]] [[wikt:en:incensus#Participle|incensis]] **<small>(ケナブムの)</small>城門を焼き打ちさせた後で、 *[[wikt:en:intromittit|intromittit]] atque oppido [[wikt:en:potitur|potitur]], **<small>(軍団を)</small>送り込み、城塞都市を占領させて、 *[[wikt:en:perpaucus#Latin|perpaucis]] ex hostium numero [[wikt:en:desideratus#Latin|desideratis]] [[wikt:en:quin#Latin|quin]] [[wikt:en:cunctus#Latin|cuncti]] [[wikt:en:caperentur#Etymology_1|caperentur]], **敵のうちからわずかな数を取り逃がしたが、むしろ皆がことごとく捕らえられた。 *quod [[wikt:en:pons#Latin|pontis]] atque [[wikt:en:iter#Latin|itinerum]] [[wikt:en:angustia#Latin|angustiae]] <u>multitudinis</u> fugam [[wikt:en:intercluserant|intercluserant]]. **──というのは、橋や道の狭さが、大勢の逃亡をさえぎったからである。── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:multitudinis|multitudinis]]<sub>&nbsp;(単数・属格)</sub> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:multitudini|multitudini]]<sub>&nbsp;(単数・与格)</sub> となっている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   カエサル勢がケナブムを略奪・焼き討ち。リゲル川を渡ってビトゥリゲース族領へ達する *<!--❾--><sup>(9)</sup> Oppidum [[wikt:en:diripit|diripit]] atque [[wikt:en:incendit|incendit]], **<small>(カエサルは)</small>城塞都市を略奪し、焼き討ちして、 *[[wikt:en:praeda#Latin|praedam]] militibus [[wikt:en:donat#Latin|donat]], **略奪品を兵士たちに与える。 *[[wikt:en:exercitus#Noun|exercitum]] <u>Ligerem</u> [[wikt:en:traducit|traducit]] ***軍隊にリゲル川を渡らせて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:Ligerem|Ligerem]] だが、<br>         &beta;系写本では Ligerim となっている。)</span> *atque in [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigum]] fines [[wikt:en:pervenit#Etymology_1|pervenit]]. *ビトゥリゲース族の領土に到達する。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===12節=== [[画像:Sancerre.jpg|thumb|right|250px|ビトゥリゲース族の城塞都市があったと考えられる[[w:サンセール|サンセール]]([[w:en:Sancerre|Sancerre]])の街並み。カエサルがケナブム(現[[w:オルレアン|オルレアン]])からリゲル川(現[[w:ロワール川|ロワール川]])沿いに当初の目的地であったゴルゴビナへ向かい、後にアウァーリクム(現[[w:ブールジュ|ブールジュ]])へ右折したと見なせば、この地がノウィオドゥーヌムであったとも考えられる。街の名 Sancerre の意味が「カエサルに捧げられた」であるという説もある。現在は[[w:ロワールワイン|ロワールワイン]]の産地として有名で、辛口の白ワインなどの銘柄「Sancerre」にもなっている。]] [[画像:Neung-sur-Beuvron_église_Saint-Denis_1.jpg|thumb|right|250px|城塞都市ノウィオドゥーヌム(Noviodunum)の所在地として現在有力視されている[[w:ロワール=エ=シェール県|ロワール=エ=シェール県]]のヌン=スュル=ブーヴロン([[w:en:Neung-sur-Beuvron|Neung-sur-Beuvron]])のサン=ドニ教会。カエサルは当初の目的地であったボイイー族のゴルゴビナへは真っ直ぐ向かわずに大きく迂回しており、ケナブム(現[[w:オルレアン|オルレアン]])の南方約45kmにあるこの地点(Beuvron川沿いのNeung)がノウィオドゥーヌムであると推定されている。上空からは、ガッリア時代の城塞都市跡の輪郭が見て取れるという。しかしながら、ボイイ族からは遠い位置にある。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/12節]] {{進捗|00%|2026-02-02}}</span> ;ビトゥリゲース族のノウィオドゥーヌムを降すが、敵の騎兵が来援 :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]], ubi de Caesaris [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] [[wikt:en:cognovit#Latin|cognovit]], **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、カエサルの到来について知るや否や、 *[[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnatione]] <u>destitit</u> **<small>(ボイイー族の城塞都市ゴルゴビナの)</small>攻略を取り止めて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、<br>     &alpha;系写本では [[wikt:en:destitit|destitit]]<sub>&nbsp;(完了形)</sub> だが、<br>     &beta;系写本や印刷本では [[wikt:en:desistit#Latin|desistit]]<sub>&nbsp;(現在形)</sub> となっている。)</span> *atque [[wikt:en:obviam#Adverb|obviam]] Caesari [[wikt:en:proficiscitur|proficiscitur]]. **カエサルの方に向かって進発する。 :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> Ille oppidum [[wikt:en:Biturigēs|Biturigum]] [[wikt:en:positus#Latin|positum]] in via [[wikt:en:Noviodunum#Latin|Noviodunum]] [[wikt:en:oppugnare#Latin|oppugnare]] [[wikt:en:instituerat|instituerat]]. **彼<small>〔カエサル〕</small>は、途中に位置しているビトゥリゲース族の[[w:オッピドゥム|城塞都市]]ノウィオドゥーヌムの攻略を決めていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:どこへの途中なのか明記されていないため、その解釈により場所についての解釈が変わるようである。)</span> :  ;   カエサルの城塞都市ノウィオドゥーヌムへの降伏条件 *<!--❸--><sup>(3)</sup> [[wikt:en:qui#Determiner|Quo]] ex oppido **その城塞都市から *cum legati ad eum [[wikt:en:venissent|venissent]] [[wikt:en:oratum#Verb|oratum]] ut sibi [[wikt:en:ignosceret|ignosceret]] suaeque vitae [[wikt:en:consuleret|consuleret]], **使節たちが彼<small>〔カエサル〕</small>のもとへ、自分たちを容赦して生命を助けるように嘆願するために、やって来たときに、 *ut celeritate reliquas res [[wikt:en:conficeret|conficeret]], [[wikt:en:qui#Determiner|qua]] [[wikt:en:pleraque#Latin|pleraque]] erat [[wikt:en:consecutus#Latin|consecutus]], **<small>(カエサルは)</small>多くのことを実行してきた迅速さによって、ほかの事を成し遂げるために、 *arma [[wikt:en:conferri|conferri]], **武具が運び集められること、 *[[wikt:en:quus#Latin|equos]] [[wikt:en:produci#Verb_2|produci]], **馬匹が引き渡されること、 *obsides [[wikt:en:dari#Latin|dari]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]]. **人質が供出されること、を命じる。 :  *<!--❹--><sup>(4)</sup> Parte iam obsidum [[wikt:en:traditus#Participle|tradita]], **すでに人質の一部が移送されて、 *cum [[wikt:en:reliqua#Latin|reliqua]] [[wikt:en:administrarentur|administrarentur]], **残り<small>(の人質たち)</small>が処置されていたときに、 *[[wikt:en:centurio#Latin|centurionibus]] et paucis [[wikt:en:miles#Latin|militibus]] [[wikt:en:intromissus#Latin|intromissis]], qui arma [[wikt:en:iumentum#Latin|iumenta]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:conquirerent|conquirerent]], **<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>たちや若干の兵士たちが、武器や[[w:使役動物|役畜]]を探し集めるべく<small>(城塞都市の中に)</small>送り込まれていたのだが、 *[[wikt:en:equitatus#Noun|equitatus]] hostium procul [[wikt:en:visus#Latin|visus]] est, qui [[wikt:en:agmen#Latin|agmen]] [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorigis]] [[wikt:en:antecesserat|antecesserat]]. **ウェルキンゲトリークスの隊列に先行していた敵の[[w:騎兵|騎兵隊]]が遠くに望見された。 :  ;   ウェルキンゲトリークスの来援に気づいた城塞の者たちが、籠城に転じる *<!--❺--><sup>(5)</sup> Quem [[wikt:en:simulatque|simulatque]] [[wikt:en:oppidanus#Noun|oppidani]] [[wikt:en:conspexerunt|conspexerunt]] atque in [[wikt:en:spes#Latin|spem]] [[wikt:en:auxilium#Latin|auxilii]] [[wikt:en:venerunt|venerunt]], **それ<small></small>を城塞都市の者たちが視認して、救援の希望を抱くや否や、 *[[wikt:en:clamor#Latin|clamore]] [[wikt:en:sublatus#Etymology_1|sublato]] **雄叫びを上げて、 *arma capere, **武具を取ること、 *portas [[wikt:en:claudere#Etymology_1|claudere]], **城門を閉じること、 *[[wikt:en:murus#Latin|murum]] [[wikt:en:complere|complere]] [[wikt:en:coeperunt|coeperunt]]. **城壁を<small>(兵で)</small>満たすこと、を始めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:sublato は [[wikt:en:tollo|tollo]] の分詞)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> ;   城塞民たちの心変わりに感づいたローマ人の将兵たちが城外に撤収する *<!--❻--><sup>(6)</sup> [[wikt:en:centurio#Latin|Centuriones]] in oppido, **城塞都市の中の<small>(カエサルの配下の)</small>百人隊長たちは、 *cum ex [[wikt:en:significatio#Latin|significatione]] Gallorum [[wikt:en:novus#Latin|novi]] [[wikt:en:aliquis#Latin|aliquid]] ab iis [[wikt:en:iniri#Latin|iniri]] consilii [[wikt:en:intellexissent|intellexissent]], **ガッリア人たちの兆候から、彼らによる何らかの新たな謀りごとが始められていると察知していたので、 *[[wikt:en:gladius#Latin|gladiis]] [[wikt:en:destrictus#Latin|destrictis]] **<ruby><rb>[[w:グラディウス (武器)|長剣]]</rb><rp>(</rp><rt>グラディウス</rt><rp>)</rp></ruby> を抜いて、 *portas [[wikt:en:occupaverunt|occupaverunt]] **城門を占拠して、 *suosque omnes [[wikt:en:incolumis#Latin|incolumes]] [[wikt:en:receperunt|receperunt]]. **配下たち皆を無傷なままで退却させた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===13節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/13節]] {{進捗|00%|2026-02-15}}</span> [[画像:Caesar's_campaign_to_Noviodunum_in_52BC.png|thumb|right|250px|ノウィオドゥーヌムに至るカエサルの進路(青線)および[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の進路(赤線)。青字名は親ローマ部族、赤字名は反ローマ部族。カエサルはアゲディンクムを発してからウェッラウノドゥーヌム、ケナブム、ノウィオドゥーヌムを続けて降し、ボイイー族のゴルゴビナ攻略を諦めたウェルキンゲトリークスもノウィオドゥーヌム来援に駆けつけて来た。ここに、初めて両軍が騎兵戦で激突することになった。]] ;同盟軍の騎兵を撃退、城塞都市を再び降して、アウァーリクム攻めに向かう :  ;   カエサルが、騎兵戦の切り札としてゲルマーニア騎兵を繰り出す *<!--❶--><sup>(1)</sup> Caesar ex castris [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatum]] [[wikt:en:educi#Latin|educi]] [[wikt:en:iubet#Latin|iubet]], **カエサルは、陣営から[[w:騎兵|騎兵隊]]を進発させることを命じて、 *<u>[[wikt:en:proelium#Latin|proelium]]</u> [[wikt:en:equester#Latin|equestre]] [[wikt:en:committit|committit]]; **<small>(ウェルキンゲトリークス勢と)</small>騎兵戦を交える。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、<br>     &alpha;系写本では proelium だが、<br>     &beta;系写本では proelium<u>que</u> となっている。)</span> *[[wikt:en:laborans#Latin|laborantibus]] iam suis **配下の者たちがすでに苦戦していたときに、 *[[wikt:en:Germanus#Adjective|Germanos]] [[wikt:en:eques#Latin|equites]] circiter CCCC([[wikt:en:quadringentos|quadringentos]]) [[wikt:en:submittit|submittit]], **<small>(カエサルは)</small>[[w:ゲルマニア|ゲルマーニア]]人の騎兵たち約400騎を救援に派遣する。 *quos ab [[wikt:en:initium#Latin|initio]] <u>habere [[wikt:en:secum#Latin|secum]]</u> [[wikt:en:instituerat|instituerat]]. **その者らは<small>(戦いの)</small>当初から自分のそばに保持すると決めていたものであった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、<br>     &chi;系・B・M・S写本では habere secum だが、<br>     &beta;系・L・N写本では secum habere となっている。)</span> :  ;   ゲルマーニア騎兵が、ウェルキンゲトリークス配下の騎兵を一蹴する *<!--❷--><sup>(2)</sup> Eorum [[wikt:en:impetus#Latin|impetum]] [[wikt:en:Galli#Latin|Galli]] [[wikt:en:sustineo#Latin|sustinere]] non [[wikt:en:potuerunt|potuerunt]] **彼ら<small>〔ゲルマーニア人騎兵〕</small>の突撃に<small>(敵側の)</small>ガッリア人たちは持ちこたえることができず、 *atque in fugam [[wikt:en:coniectus#Participle|coniecti]] **敗走に追いやられて、 *multis [[wikt:en:amissus#Latin|amissis]] **大勢の者を失い、 *se ad [[wikt:en:agmen#Latin|agmen]] [[wikt:en:receperunt|receperunt]]. **<small>(後方にいたウェルキンゲトリークスの)</small>隊列に退却した。 :  ;   城塞都市ノウィオドゥーヌムがカエサルの軍門に降る *Quibus [[wikt:en:profligatus#Latin|profligatis]], **彼ら<small>〔ウェルキンゲトリークスの騎兵隊〕</small>が制圧されると、 *rursus [[wikt:en:oppidanus#Noun|oppidani]] [[wikt:en:perterritus#Latin|perterriti]] **[[w:オッピドゥム|城塞都市]]<small>〔ノウィオドゥーヌム〕</small>の者たちは再び怖れをなして、 *[[wikt:en:comprehensus#Latin|comprehensos]] eos, quorum [[wikt:en:opera#Latin|opera]] [[wikt:en:plebs#Latin|plebem]] [[wikt:en:concitatus#Latin|concitatam]] [[wikt:en:existimabant|existimabant]], **その働きかけによって民衆を扇動したと<small>(城塞の民が)</small>考えていたところの者たちを拘束して、 *ad Caesarem [[wikt:en:perduxerunt|perduxerunt]] **カエサルのもとへ連行して、 *seseque ei [[wikt:en:dediderunt|dediderunt]]. **自分たちも彼<small>〔カエサル〕</small>に降伏した。 : <!-- [[wikt:en:| --> ;   カエサルが、ビトゥリゲース族の城塞都市アウァーリクムを目指す *<!--❸--><sup>(3)</sup> Quibus rebus [[wikt:en:confectus#Latin|confectis]], **それらの事が成し遂げられると、 *Caesar ad oppidum [[wikt:en:Avaricum#Latin|Avaricum]], **カエサルは、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]アウァーリクムへ、 *quod erat [[wikt:en:maximus#Latin|maximum]] [[wikt:en:munitissimus#Latin|munitissimum]]<nowiki>que</nowiki> in finibus [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigum]] atque [[wikt:en:ager#Latin|agri]] [[wikt:en:fertilissimus#Latin|fertilissima]] [[wikt:en:regio#Latin|regione]], **──それはビトゥリゲース族の領土で耕地の最も肥沃な地方にあり、最大かつ最も要塞化されていたが、── *[[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectus]] est, **<small>(そこへ)</small>出発した。 *quod eo oppido [[wikt:en:receptus#Latin|recepto]] **──というのは、その城塞都市を獲得することで、 *[[wikt:en:civitas#Latin|civitatem]] [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigum]] se in [[wikt:en:potestas#Latin|potestatem]] [[wikt:en:redacturus#Latin|redacturum]] [[wikt:en:confidebat|confidebat]]. **ビトゥリゲースの部族国家を<small>(カエサルの)</small>隷下に引き戻すであろうと、確信していたからである──。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ==アウァーリクム攻略戦== ===14節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/14節]] {{進捗|00%|2026-03-08}}</span> ;ウェルキンゲトリークスが兵站妨害と焦土戦術を決断 :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]] tot [[wikt:en:continuus#Latin|continuis]] [[wikt:en:incommodum#Latin|incommodis]] [[wikt:en:Vellaunodunum#Latin|Vellaunoduni]], [[wikt:en:Genabum#Latin|Cenabi]], [[wikt:en:Noviodunum#Latin|Novioduni]] [[wikt:en:acceptus#Latin|acceptis]] **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、ウェッラウノドゥーヌム、ケナブム、ノウィオドゥーヌムと、このような多くの引き続く敗北をこうむると、 *suos ad [[wikt:en:concilium#Latin|concilium]] [[wikt:en:convocat#Latin|convocat]]. **麾下の者たちを会合へ召集する。 : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ウェルキンゲトリークスが、ローマ勢の糧道を断つことを提言 *<!--❷--><sup>(2)</sup> [[wikt:en:docet|Docet]] longe alia ratione esse bellum [[wikt:en:gerendus#Latin|gerendum]] atque antea [[wikt:en:gestus#Participle|gestum]] sit. **以前に遂行されていたのとはまったく別の作戦で戦争が遂行されるべきである、と説く。 *Omnibus [[wikt:en:modus#Latin|modis]] huic rei studendum, ut [[wikt:en:pabulatio#Latin|pabulatione]] et [[wikt:en:commeatus#Noun|commeatu]] Romani [[wikt:en:prohibeantur|prohibeantur]]. **ローマ人たちが[[w:糧秣|糧秣]]徴発と物資輸送を妨げられるべく、この事をあらゆる方法で追求するべきだ。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Id esse facile, **そのことは、容易である。 *quod [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] ipsi [[wikt:en:abundent#Latin|abundent]] **というのは<small>(我々ガッリア勢)</small>自身は[[w:騎兵|騎兵隊]]がたくさんおり、 *et quod anni tempore [[wikt:en:subleventur|subleventur]]. **<small>(冬という)</small>時季に支えられているのだから。 :  ;   ローマ人が穀物倉に群がるところを騎兵で襲撃するべし *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:pabulum#Latin|Pabulum]] [[wikt:en:secari|secari]] non posse; **<small>(この時季には)</small><ruby><rb>[[w:秣|秣]]</rb><rp>(</rp><rt>まぐさ</rt><rp>)</rp></ruby> は刈り取られることができない。 *[[wikt:en:necessario#Adverb|necessario]] [[wikt:en:dispersus#Latin|dispersos]] hostes ex [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificiis]] [[wikt:en:petere|petere]]; **敵たち<small>〔ローマ勢〕</small>はやむなく分散して、家屋から<small>(糧秣を)</small>求める。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ほとんどの会話が間接話法を採る本書で、<br>    ローマ勢が「敵」hostes と表現されることは極めてまれである。)</span> *hos omnes [[wikt:en:cotidie#Latin|cotidie]] ab [[wikt:en:eques#Latin|equitibus]] <u>deleri</u> posse. **これら皆を日々に<small>(ガッリア側の)</small>騎兵隊によって壊滅させることができる。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では [[wikt:en:deleri|deleri]]「滅ぼされる」だが、<br>         &alpha;系写本では [[wikt:en:diligi#Latin|diligi]]「分断される」となっている。)</span> :  ;   焦土戦術をもって、ローマ人と軍馬を飢えさせるべし *<!--❺--><sup>(5)</sup> Praeterea [[wikt:en:salus#Latin|salutis]] causa rei [[wikt:en:familiaris#Adjective|familiaris]] [[wikt:en:commodum#Latin|commoda]] [[wikt:en:neglegendus#Latin|neglegenda]]; **さらに<small>(同盟諸部族に共通の)</small>安全のために、私有資産の利益はなおざりにされるべきだ。 *[[wikt:en:vicus#Latin|vicos]] atque [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificia]] [[wikt:en:incendi#Verb_2|incendi]] [[wikt:en:oportet#Latin|oportere]] **<small>(以下のような領域の)</small>村々や建物は焼かれるべきだ。 *hoc spatio ab Boia quoque versus, quo [[wikt:en:pabulandi#Verb|pabulandi]] causa [[wikt:en:adire#Latin|adire]] posse [[wikt:en:videantur|videantur]]. **[[w:ボイイ族|ボイイー族]]のところから四方八方へ糧秣徴発するために赴くことができると思われる領域では。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:主要写本&omega; にある ab Boia「ボイイー族のところから」は、<br>    現代では「街道から」ab via と修正読みされることが多い。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:quoque#Latin|quōque]] [[wikt:en:versus#Adverb|versus]] = [[wikt:en:quisque#Latin|quōquō]] versus「あらゆる方向へ」)</span> [[画像:Eglise_saint_parize_le_chatel.jpg|thumb|right|250px|ボイイ族(Boii)の領内であったと思われる現在のサン=パリーズ=ル=シャテルの教会。ボイイー族の首邑ゴルゴビナは、[[w:ニエーヴル県|ニエーヴル県]]のサン=パリーズ=ル=シャテル([[w:en:Saint-Parize-le-Châtel|Saint-Parize-le-Châtel]])あるいは[[w:シェール県|シェール県]]のラ・ゲルシュ=スュル=ローボワ([[w:en:La Guerche-sur-l'Aubois|La Guerche-sur-l'Aubois]])の近辺にあったと推定されている。]] :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> Harum ipsis rerum copiam [[wikt:en:suppeto#Latin|suppetere]], **<small>(ガッリア勢)</small>自身には、これらの物は、豊富に貯えてある。 *quod quorum in finibus bellum [[wikt:en:geratur|geratur]], eorum [[wikt:en:ops#Noun_4|opibus]] [[wikt:en:subleventur|subleventur]]; **──というのは、戦争が遂行される領土内の者たちの、彼らの助力に支えられているからだ。── :  *<!--❼--><sup>(7)</sup> Romanos <u>aut</u> [[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] non [[wikt:en:laturus#Latin|laturos]] <span style="color:#009900;">(esse)</span> **ローマ人たちは、あるいは<small>(糧食の)</small>欠乏に耐えられないであろうし、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:aut#Latin|aut]] ~ aut …「あるいは~あるいは…」)</span> *<u>aut</u> magno <u>cum</u> periculo longius <u>ab</u> castris [[wikt:en:processurus#Latin|processuros]] <span style="color:#009900;">(esse)</span>; **あるいは大きな危険とともに陣営からより遠くに進み出るであろう。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:cum は、&rho;系写本・写本Tの記述で、<br>        &alpha;系写本・写本Vにはない。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ab は、&alpha;系・&rho;系写本・写本Vの記述で、写本Tでは a となっている。)</span> :  *<!--❽--><sup>(8)</sup> neque [[wikt:en:interesse#Latin|interesse]], ipsos<u>ne</u> [[wikt:en:interficiant|interficiant]], [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimentis]]<u><nowiki>ne</nowiki></u> [[wikt:en:exuant|exuant]], **<small>(ローマ人の)</small>当人たちを殺戮するか、輜重を奪い取るか、<small>(どちらであろうが)</small>違いはない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:-ne#Latin|-ne]] は疑問小辞。~ -ne, … -ne 「~か、…か」)</span> *quibus [[wikt:en:amissus#Latin|amissis]] bellum [[wikt:en:geri#Latin|geri]] non [[wikt:en:possit|possit]]. **それら<small>〔輜重〕</small>を失えば、戦争を遂行することができないのだから。 :  *<!--❾--><sup>(9)</sup> Praeterea oppida [[wikt:en:incendi#Verb_2|incendi]] [[wikt:en:oportet#Latin|oportere]], **さらに、<small>(以下のような)</small>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]は焼かれなければならない。 *quae non [[wikt:en:munitio#Latin|munitione]] et loci natura <u>ab omni</u> sint <u>periculo</u> [[wikt:en:tutus#Latin|tuta]], **防塁や地勢によってあらゆる危険から守られていない<small>(城塞都市は)</small>。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ab [[wikt:en:omni#Latin|omni]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculo]] 「あらゆる危険から」)</span> *<u>neu</u> suis sint ad <u>detrectandam</u> [[wikt:en:militia#Latin|militiam]] [[wikt:en:receptaculum#Latin|receptacula]] **麾下の者たちにとっては<small>(城塞都市が)</small>[[w:兵役逃れ|兵役を忌避すること]]のための隠れ場所になることがないように、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:neu#Latin|neu]] は &alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では [[wikt:en:ne#Latin|ne]] となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:detrectandam|detrectandam]] は &alpha;系・&rho;系写本の表記で、&pi;系写本では [[wikt:en:detractandam|detractandam]] となっている。)</span> *neu [[wikt:en:Romani#Latin|Romanis]] [[wikt:en:propositus#Latin|proposita]] ad [[wikt:en:copia#Latin|copiam]] [[wikt:en:commeatus#Noun|commeatus]] [[wikt:en:praeda#Latin|praedam]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:tollendus#Latin|tollendam]], **ローマ人たちにとって<small>(城塞都市が)</small>豊富な物資や戦利品を奪うための置き場所ともならないように。 :  *<!--❿--><sup>(10)</sup> Haec si [[wikt:en:gravis#Latin|gravia]] aut [[wikt:en:acerbus#Latin|acerba]] [[wikt:en:videantur|videantur]], **もし、これら<small>(の作戦)</small>が厳しい、または苦しいと見えるとしても、 *multo illa [[wikt:en:graviter#Latin|gravius]] <u>aestimare</u>, [[wikt:en:liber#Noun_6|liberos]], [[wikt:en:coniunx#Latin|coniuges]] in [[wikt:en:servitus#Latin|servitutem]] [[wikt:en:abstrahi|abstrahi]], ipsos [[wikt:en:interfici|interfici]]; **それより、子供や配偶者たちが奴隷状態で連れ去られ、自身が殺されることの方が、はるかに厳しいと判断されるべきだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:aestimare|aestimare]] だが、 <br>         &beta;系写本では [[wikt:en:aestimari|aestimari]] [[wikt:en:debere|debere]] となっている。)</span> *quae sit [[wikt:en:necesse#Latin|necesse]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidere]] [[wikt:en:victus#Participle|victis]]. **それらのことは、打ち負かされた者たちには、起こることが必然なのである。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===15節=== [[画像:Bourges_-_002_-_Low_Res.jpg|thumb|right|300px|'''アウァーリクム'''(Avaricum)すなわちビトゥリゲース族(Bituriges)の名を残すともいわれる現在の[[w:ブールジュ|ブールジュ]](Bourges)の[[w:サン=テチエンヌ大聖堂 (ブールジュ)|サン=テティエンヌ大聖堂]]([[w:世界遺産|世界遺産]])。この街はガッリア時代からこの地方の中心的な城塞都市であり、現代ではそれほど大都会ではないが、世界遺産の大聖堂や音楽祭などで広く知られている。]] [[画像:Bourges.JPG|thumb|right|300px|アウァーリクムすなわち[[w:ブールジュ|ブールジュ]]の大聖堂から眺めた街並み。'''ビトゥリゲース族'''はかつてはイタリア北部に移住したこともある強大な部族で、この当時はブルディガラ(Burdigala:現在の[[w:ボルドー|ボルドー]])周辺にいたビトゥリゲース・ウィウィスキ族(Bituriges Vivisci)およびアウァーリクム周辺にいた'''ビトゥリゲース・クビ族'''(Bituriges Cubi)の二派に分かれていた。『ガリア戦記』に登場するのはビトゥリゲース・クビ族の方である。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/15節]] {{進捗|00%|2026-03-08}}</span> ;焦土戦術開始、しかしアウァーリクムの防衛を決定 :  ;   焦土戦術として、ビトゥリゲース族の街々が焼かれる *<!--❶--><sup>(1)</sup> Omnium [[wikt:en:consensus#Latin|consensu]] **<small>(会合の参加者)</small>全員の合意により *hac [[wikt:en:sententia#Latin|sententia]] [[wikt:en:probatus#Latin|probata]], **<small>(ウェルキンゲトリークスの)</small>この意向が承認されると、 *uno die [[wikt:en:amplius|amplius]] [[wikt:en:viginti|viginti]]<sub> (XX)</sub> [[wikt:en:urbs#Latin|urbes]] [[wikt:en:Bituriges#Latin|Biturigum]] [[wikt:en:incenduntur|incenduntur]]. **一日で、20より多いビトゥリゲース族の街々が焼かれる。 :  ;   ほかの諸部族の街々も焼かれる *<!--❷--><sup>(2)</sup> Hoc idem fit in reliquis [[wikt:en:civitas#Latin|civitatibus]]: **これと同じことが、ほかの諸部族でも行なわれて、 *in omnibus partibus **あらゆる方面において、 *[[wikt:en:incendium#Latin|incendia]] [[wikt:en:conspiciuntur|conspiciuntur]]; **炎上が望見される。 *quae <u>etsi</u> magno cum [[wikt:en:dolor#Latin|dolore]] omnes [[wikt:en:ferebant|ferebant]], **それらの皆が大きな悲嘆とともに耐えていたとしても、 *<u>tamen</u> hoc sibi [[wikt:en:solacium#Latin|solacii]] [[wikt:en:proponebant|proponebant]], **しかし、自分らにとっての<small>(以下の)</small>慰めを抱いていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:etsi#Latin|etsi]] ~ [[wikt:en:tamen#Latin|tamen]] …<br>    「~としても、にもかかわらず…」)</span> *quod se prope [[wikt:en:exploratus#Latin|explorata]] [[wikt:en:victoria#Latin|victoria]] **勝利はほぼ確実なものとされて、 *celeriter [[wikt:en:amissus#Latin|amissa]] [[wikt:en:reciperaturus#Latin|reciperaturos]] <span style="color:#009900;">(esse)</span> **失ったものを速やかに回復するであろう、 *[[wikt:en:confidebant|confidebant]]. **と確信していたことである。 :  ;   アウァーリクムは、焦土戦術か、それとも防衛すべきか? *<!--❸--><sup>(3)</sup> [[wikt:en:deliberatur|Deliberatur]] de [[wikt:en:Avaricum#Latin|Avarico]] in [[wikt:en:communis#Latin|communi]] [[wikt:en:concilium#Latin|concilio]], [[wikt:en:incendi#Latin|incendi]] <u>placeret</u> an [[wikt:en:defendi#Latin|defendi]]. **合同の会合において、アウァーリクムについて (も) 焼き討ちが良いか、あるいは防衛か、が吟味される。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:placeret|placeret]]<sub> (接続法・未完了過去)</sub> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:placeat|placeat]]<sub> (接続法・現在)</sub> となっている。)</span> :  ;   ビトゥリゲース族が、要害であるアウァーリクムの防衛を懇願する *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:procumbunt|Procumbunt]] omnibus Gallis ad pedes [[wikt:en:Bituriges#Latin|Bituriges]], **<small>(会合に参加していた)</small>すべてのガッリア人の足元へ、ビトゥリゲース族の者たちはひれ伏す。 *ne [[wikt:en:pulcherrimus#Latin|pulcherrimam]] prope <u>[[wikt:en:totus#Latin|totius]] Galliae</u> [[wikt:en:urbs#Latin|urbem]], quae <u>et</u> [[wikt:en:praesidium#Latin|praesidio]] et [[wikt:en:ornamentum#Latin|ornamento]] sit [[wikt:en:civitas#Latin|civitati]], **ほぼ全ガッリアの街々で最も美しいもの、部族にとっては要害でも誉れでもあるものを、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:totius Galliae は &alpha;系写本の語順で、&beta;系写本では Galliae totius となっている。)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et は &beta;系写本にはあるが、&alpha;系写本にはない。)</span> *suis manibus [[wikt:en:succendo#Latin|succendere]] [[wikt:en:cogerentur|cogerentur]]; **自分たちの手で燃やすことを強いられないように、と(懇願した)。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ne ~ cogerentur;~を強いられないように)</span> :  ;   アウァーリクムの地の利 *<!--❺--><sup>(5)</sup> facile se loci natura [[wikt:en:defensurus#Latin|defensuros]] [[wikt:en:dicunt|dicunt]], **自分たちは<small>(アウァーリクムを)</small>地勢によって容易に防衛するだろう、と述べる。 *quod prope ex omnibus partibus [[wikt:en:flumen#Latin|flumine]] et [[wikt:en:palus#Latin|palude]] [[wikt:en:circumdatus#Latin|circumdata]] **というのは<small>(アウァーリクムは)</small>ほぼあらゆる方向から川や沼地で囲まれており、 *unum habeat et [[wikt:en:perangustus#Latin|perangustum]] [[wikt:en:aditus#Latin|aditum]]. **一つだけ、非常に狭い進入路を持っているからだ。 [[画像:Bourges_2.JPG|thumb|right|300px|アウァーリクムすなわち[[w:ブールジュ|ブールジュ]]の大聖堂から眺めた沼地。イェーヴル川([[w:fr:Yèvre (Cher)|fr:Yèvre]])と沼地は、カエサルが書いたようにガッリア時代からこの街を囲んでいる。]] :  ;   アウァーリクムの防衛が認められる *<!--❻--><sup>(6)</sup> [[wikt:en:datur#Latin|Datur]] [[wikt:en:petens#Latin|petentibus]] [[wikt:en:venia#Latin|venia]] **<small>(アウァーリクムの防衛を)</small>求める者たちに許可が与えられる。 *[[wikt:en:dissuadens#Latin|dissuadente]] primo [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorige]], **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は当初は思い止まらせていたが、 *post [[wikt:en:concedens#Latin|concedente]] et [[wikt:en:prex#Latin|precibus]] ipsorum et [[wikt:en:misericordia#Latin|misericordia]] [[wikt:en:vulgus#Latin|vulgi]]. **後には、彼ら当人の懇願にも、民衆への哀れみにも、譲歩した。 *[[wikt:en:defensor#Latin|Defensores]] [[wikt:en:oppidum#Latin|oppido]] [[wikt:en:idoneus#Latin|idonei]] [[wikt:en:deliguntur|deliguntur]]. **城塞都市の適切な防衛者たちが選ばれる。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===16節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/16節]] {{進捗|00%|2026-03-22}}</span> ;アウァーリクムをめぐる両軍の駆け引き :  ;   ウェルキンゲトリークスが、アウァーリクムから16マイル離れたところに宿営する *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]] [[wikt:en:minor#Latin|minoribus]] Caesarem [[wikt:en:iter#Latin|itineribus]] [[wikt:en:subsequitur|subsequitur]] **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、カエサルを緩やかな行軍で追尾して、 *et locum [[wikt:en:castra#Latin|castris]] [[wikt:en:eligit#Latin|deligit]] [[wikt:en:palus#Latin|paludibus]] [[wikt:en:silva#Latin|silvis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:munitus#Latin|munitum]] **沼地や森林で防御された地点を陣営のために選んだ。 *ab [[wikt:en:Avaricum#Latin|Avarico]] longe milia passuum [[wikt:en:sedecim#Latin|sedecim]]<sub> (XVI)</sub>. **アウァーリクムから16<u>ローママイル</u>隔たっていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ミーッレ・パッスーム、ミーリア(ローママイル)|ローママイル]]は約1.48 kmで、16マイルは約24 km)</span> :  ;   ウェルキンゲトリークスが、斥候を放ってアウァーリクムを探り、部下たちに指図する *<!--❷--><sup>(2)</sup> Ibi per [[wikt:en:certus#Latin|certos]] [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] **そこで、一定の斥候たちを通して、 *in [[wikt:en:singulus#Latin|singula]] diei tempora, quae ad [[wikt:en:Avaricum#Latin|Avaricum]] <u>agerentur</u>, [[wikt:en:cognoscebat|cognoscebat]] **日中の毎時、アウァーリクム近傍で行なわれていることを探知して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:agerentur|agerentur]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:gererentur|gererentur]] となっている。)</span> *et, [[wikt:en:quis#Latin|quid]] [[wikt:en:fieri#Latin|fieri]] [[wikt:en:vellet#Latin|vellet]], [[wikt:en:imperabat|imperabat]]. **<small>(彼自身が)</small>なされることを欲していることを<small>(麾下の者たちに)</small>命令していた。 :  ;   ウェルキンゲトリークスとローマ勢の糧秣調達をめぐる攻防 *<!--❸--><sup>(3)</sup> Omnes nostras [[wikt:en:pabulatio#Latin|pabulationes]] [[wikt:en:frumentatio#Latin|frumentationes]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:observabat|observabat]] **我が方<small>〔ローマ勢〕</small>の[[w:糧秣|秣や糧食]]の徴発の一部始終を注視していて、 *[[wikt:en:dispersus#Latin|dispersos]]<nowiki>que</nowiki>, cum longius necessario [[wikt:en:procederent|procederent]], [[wikt:en:adoriebatur|adoriebatur]] **<small>(ローマ勢が)</small>分散して、やむを得ずにはるか遠くに進み出たときに、<small>(ガッリア勢が)</small>襲いかかって、 *[[wikt:en:magnus#Latin|magno]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:incommodum#Latin|incommodo]] [[wikt:en:adficiebat|adficiebat]], **<small>(ローマ勢に)</small>大きな損害を与えていた。 *[[wikt:en:etsi#Latin|etsi]], quantum [[wikt:en:ratio#Latin|ratione]] [[wikt:en:provideri|provideri]] [[wikt:en:poterat|poterat]], ab nostris [[wikt:en:occurrebatur|occurrebatur]], **とはいえ、できるかぎり用心する判断により<small>(敵の襲撃を)</small>我が方<small>〔ローマ勢〕</small>によって阻止していた。 *ut [[wikt:en:incertus#Latin|incertis]] temporibus [[wikt:en:diversus#Latin|diversis]]<nowiki>que</nowiki> itineribus [[wikt:en:iretur|iretur]]. **不確定な時間帯にまったく別々の道を行き来するというように。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===17節=== [[画像:Carte_du_Cher.svg|thumb|right|250px|アウァーリクム、すなわち現在の[[w:ブールジュ|ブールジュ市]](Bourges)のあるフランス・[[w:シェール県|シェール県]]の地図。中心にブールジュがあり、右下(南東)のラ・ゲルシュ=スュル=ローボワ([[w:en:La Guerche-sur-l'Aubois|La Guerche-sur-l'Aubois]])の近辺にボイイー族の首邑ゴルゴビナ(Gorgobina)があったと推定されている。右(東)隣の[[w:ニエーヴル県|ニエーヴル県]](Nièvre)が[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の版図であった。]] *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/17節]] {{進捗|00%|2026-03-28}}</span> ;アウァーリクム攻囲に取りかかるローマ軍の糧秣欠乏 :  ;   カエサルが、アウァーリクム攻囲のための堡塁工事に着手 *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:castra#Latin|Castris]] ad eam partem [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidi]] [[wikt:en:positus#Participle|positis]] Caesar, **カエサルは、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]の<small>(以下に述べるような)</small>方面に陣営を設置して、 *quae [[wikt:en:intermissus#Latin|intermissa]] a flumine et a <u>paludibus</u> **──<small>(その方面は)</small>川や沼地により<small>(外部から)</small>遮断されて、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:paludibus|paludibus]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:palude#Latin|palude]] となっている。)</span> *[[wikt:en:aditus#Noun_3|aditum]], ut supra [[wikt:en:diximus#Latin|diximus]], [[wikt:en:angustus#Latin|angustum]] [[wikt:en:habebat|habebat]], **<u>前に述べたように</u>、狭い進入路を持っているというものであるが、── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#15節|15節]]⑤項では、<br>    ほぼあらゆる方向から川や沼地で囲まれており、<br>    一つだけ、非常に狭い進入路を持っている、<br>    と言及された。)</span> *[[wikt:en:agger#Latin|aggerem]] [[wikt:en:apparare#Latin|apparare]], **<small>(さらに)</small><ruby><rb>[[w:土塁|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby> を装備すること、 *[[wikt:en:vinea#Latin|vineas]] [[wikt:en:ago#Latin|agere]], **<ruby><rb>[[w:ウィネア|工作小屋]]</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby> を駆動すること、 *[[wikt:en:turris#Latin|turres]] duas [[wikt:en:constituo#Latin|constituere]] [[wikt:en:coepit|coepit]]; **2つの<ruby><rb>[[w:攻城塔|攻城櫓]]</rb><rp>(</rp><rt>トゥッリス</rt><rp>)</rp></ruby> を建てること、を始めた。 *nam [[wikt:en:circumvallo#Latin|circumvallare]] loci natura [[wikt:en:prohibebat|prohibebat]]. **なぜなら<small>(城塞都市を)</small>堡塁で囲むことを地勢が妨げていたからだ。 <div style="text-align:center;"> {| |- |[[画像:Caesar's Gallic war; (Allen and Greenough's ed.) (1898) (14781415375).jpg|thumb|right|350px|城壁(図中の左端)を攻略するために築かれた<ruby><rb>土塁</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby> の復元画([[ガリア戦記_第2巻#12節|第2巻12節]]で既出)。左上には、両軍の<ruby><rb>[[w:攻城塔|攻城櫓]]</rb><rp>(</rp><rt>トゥッリス</rt><rp>)</rp></ruby>が描かれている。]] |[[画像:Bender - Vinea.JPG|thumb|right|350px|<ruby><rb>工作小屋</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby> [[wikt:en:vinea|vinea]] の復元画([[ガリア戦記_第2巻#12節|第2巻12節]]で既出)。敵の矢玉などから身を守りながら城壁に近づくために用いられたと考えられている。]] |} </div> :  ;   カエサルが、同盟者であるボイイー族やハエドゥイー族に、糧秣徴発を促す *<!--❷--><sup>(2)</sup> De re [[wikt:en:frumentarius#Adjective|frumentaria]] **<small>(カエサルは)</small>[[w:糧秣|糧秣]]調達について、 *[[wikt:en:Boii#Latin|Boios]] atque [[wikt:en:Haedui#Latin|Haeduos]] [[wikt:en:adhortari|adhortari]] non [[wikt:en:destitit|destitit]]; **[[w:ボイイ族|ボイイー族]]や[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]を鼓舞することを止めなかった。 *quorum [[wikt:en:alter#Latin|alteri]], quod [[wikt:en:nullus#Determiner|nullo]] [[wikt:en:studium#Latin|studio]] [[wikt:en:agebant|agebant]], non multum [[wikt:en:adiuvabant|adiuvabant]], **彼らのうち一方<small>〔ハエドゥイー族〕</small>は、何らの努力を行なわなかったので、あまり助けにならなかった。 *[[wikt:en:alter#Latin|alteri]] non magnis [[wikt:en:facultas#Latin|facultatibus]], quod [[wikt:en:civitas#Latin|civitas]] erat [[wikt:en:exiguus#Latin|exigua]] et [[wikt:en:infirmus#Latin|infirma]], **他方<small>〔ボイイー族〕</small>は、貧弱かつ無力な部族であったので、大した貯えもなく、 *celeriter quod [[wikt:en:habuerunt|habuerunt]] [[wikt:en:consumpserunt|consumpserunt]]. **早々と持っていたものを消費し切ってしまった。 :  ;   糧秣の欠乏が続くが、ローマの将兵たちが耐え抜く *<!--❸--><sup>(3)</sup> [[wikt:en:summus#Latin|Summa]] [[wikt:en:difficultas#Latin|difficultate]] rei [[wikt:en:frumentarius#Adjective|frumentariae]] [[wikt:en:adfectus#Latin|adfecto]] [[wikt:en:exercitus#Noun|exercitu]] **<small>(ローマ人の)</small>軍隊は糧秣調達の大いなる困難さに苦悩させられながらも、 *[[wikt:en:tenuitas#Latin|tenuitate]] [[wikt:en:Boii#Latin|Boiorum]], **──<small>(その困難は)</small>ボイイー族の微力さ、 *[[wikt:en:indiligentia#Latin|indiligentia]] [[wikt:en:Haedui#Latin|Haeduorum]], **ハエドゥイー族の怠慢、 *[[wikt:en:incendium#Latin|incendiis]] [[wikt:en:aedificium#Latin|aedificiorum]], **<small>(敵勢による)</small>家屋の焼き打ちによるものであったが、── *usque eo ut [[wikt:en:complures#Determiner|complures]] dies [[wikt:en:frumentum#Latin|frumento]] [[wikt:en:miles#Latin|milites]] [[wikt:en:caruerint|caruerint]] **かなりの日々にわたって兵士たちは糧食を欠くまでになり、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:usque#Latin|usque]] eo ut ~「~まで」)</span> *et [[wikt:en:pecus#Latin|pecore]] ex [[wikt:en:longinquior#Latin|longinquioribus]] [[wikt:en:vicus#Latin|vicis]] [[wikt:en:adactus#Latin|adacto]] **かなり遠方の村々から家畜を駆り立てたので *[[wikt:en:extremus#Latin|extremam]] [[wikt:en:fames#Latin|famem]] [[wikt:en:sustentarent|sustentarent]], **極限の飢えに耐え通すまでになったのであるが、 *[[wikt:en:nullus#Determiner|nulla]] tamen <u>vox est ab iis</u> [[wikt:en:auditus#Latin|audita]] populi Romani [[wikt:en:maiestas#Latin|maiestate]] et [[wikt:en:superior#Latin|superioribus]] [[wikt:en:victoria#Latin|victoriis]] [[wikt:en:indignus#Latin|indigna]]. **しかしながら、ローマ人民の威厳やかつての勝利にふさわしからぬ声は、彼らから何ら聞かれなかった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:vox#Latin|vox]] est <u>ab</u> iis だが、<br>         &beta;系写本では <u>ex</u> iis vox est となっている。)</span> :  ;   ローマ人将兵たちがカエサルに攻囲の継続を訴える *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:quin#Latin|Quin]] etiam Caesar cum in [[wikt:en:opus#Latin|opere]] [[wikt:en:singulus#Latin|singulas]] [[wikt:en:legio#Latin|legiones]] [[wikt:en:appellaret|appellaret]], **いやそればかりか、カエサルが作業中のそれぞれの[[w:ローマ軍団|軍団]]に呼びかけたとき、 *et, si [[wikt:en:acerbe#Latin|acerbius]] [[wikt:en:inopia#Latin|inopiam]] [[wikt:en:ferrent#Latin|ferrent]], se [[wikt:en:dimissurus#Latin|dimissurum]] <span style="color:#009900;"><sub>(esse)</sub></span> [[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnationem]] [[wikt:en:diceret|diceret]], **もし、とても過酷に欠乏に耐えているのならば、自分は攻囲を放棄するであろう、とカエサルが言っていたときに、 :  *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:universi#Latin|universi]] ab eo, ne id [[wikt:en:faceret|faceret]], [[wikt:en:petebant|petebant]] : **<small>(各軍団の)</small>一同は、彼<small>〔カエサル〕</small>に、それ<small>〔攻囲の放棄〕</small>をしないように求めていた。 *sic se complures annos illo [[wikt:en:imperans#Latin|imperante]] [[wikt:en:meruisse|meruisse]], **自分たちは<small>(以下のように)</small>幾年にもわたって彼<small>〔カエサル〕</small>の麾下で努めてきた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:sic ~ ut …「…のように~である」)</span> *ut [[wikt:en:nullus#Determiner|nullam]] [[wikt:en:ignominia#Latin|ignominiam]] [[wikt:en:acciperent|acciperent]], <u>nusquam incepta</u> re [[wikt:en:discederent|discederent]]: **何ら不名誉を蒙ってないし、事<small>〔戦役〕</small>が完遂されないまま<small>(戦列を)</small>離脱することは決してなかったのだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:nusquam#Latin|nusquam]] [[wikt:en:inceptus#Latin|incepta]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:numquam#Latin|numquam]] [[wikt:en:infectus#Adjective|infecta]] となっている。)</span> :  *<!--❻--><sup>(6)</sup> hoc se [[wikt:en:ignominia#Latin|ignominiae]] <u>loco [[wikt:en:laturus#Latin|laturos]]</u> <span style="color:#009900;"><sub>(esse)</sub></span>, si [[wikt:en:inceptus#Latin|inceptam]] [[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnationem]] [[wikt:en:reliquissent|reliquissent]]; **もし<small>(自分たちが)</small>着手した攻囲を放棄してしまったならば、自分たちはこの状態を不名誉と見なすであろう。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系写本では loco laturos の語順だが、<br>         &alpha;系写本では laturos loco の語順となっている。)</span> :  *<!--❼--><sup>(7)</sup> <u>praestare</u> omnes [[wikt:en:perferre|perferre]] [[wikt:en:acerbitas#Latin|acerbitates]], **あらゆる厳しさに持ちこたえることは<small>(以下のこと)</small>よりましである。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[wikt:en:praestare|praestare]] ~ [[wikt:en:quam#Adverb|quam]] …「…よりも~がより優る」)</span> *<u>quam</u> non [[wikt:en:civis#Latin|civibus]] Romanis, qui [[wikt:en:Genabum#Latin|Cenabi]] [[wikt:en:perfidia#Latin|perfidia]] Gallorum [[wikt:en:interissent|interissent]], [[wikt:en:parentarent|parentarent]]. **ケナブムでガッリア人たちの不義により滅びたローマ市民たちの仇討ちをしないよりも。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[#3節|3節]]①項を参照。仇討ちをしないのなら、苦しむ方がましである、の意)</span> :  *<!--❽--><sup>(8)</sup> Haec [[wikt:en:idem#Latin|eadem]] [[wikt:en:centurio#Latin|centurionibus]] [[wikt:en:tribunus#Latin|tribunis]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:miles#Latin|militum]] **これらと同じことを、<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>たちや<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちに、 *[[wikt:en:mandabant|mandabant]], ut per eos ad Caesarem [[wikt:en:deferrentur|deferrentur]]. **彼らを通じてカエサルに申し立てるように、依頼していた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===18節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/18節]] {{進捗|00%|2026-04-13}}</span> ;カエサルがウェルキンゲトリークス不在の敵陣へ迫る :  ;   カエサルは、ウェルキンゲトリークスが糧秣の欠乏によりローマ勢の糧秣徴発隊を襲撃に向かったと知る *<!--❶--><sup>(1)</sup> Cum iam [[wikt:en:murus#Latin|muro]] [[wikt:en:turris#Latin|turres]] [[wikt:en:adpropinquassent#Latin|adpropinquassent]], **すでに<small>(アウァーリクムの)</small>城壁に<small>(ローマ勢の)</small>[[w:攻城塔|攻城櫓]]が近づいていた際に、 *ex [[wikt:en:captivus#Noun|captivis]] Caesar [[wikt:en:cognovit#Latin|cognovit]], **カエサルは、捕虜たちから<small>(以下のことを)</small>知った。 *[[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorigem]], [[wikt:en:consumptus#Latin|consumpto]] [[wikt:en:pabulum#Latin|pabulo]], **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は[[w:糧秣|糧秣]]を消費し切ると、 *castra [[wikt:en:movisse#Latin|movisse]] propius [[wikt:en:Avaricum#Latin|Avaricum]], **陣営をアウァーリクムのより近くに移動させて、 *atque ipsum cum [[wikt:en:equitatus#Latin|equitatu]] [[wikt:en:expeditus#Noun|expeditis]]<nowiki>que</nowiki>, qui inter [[wikt:en:eques#Latin|equites]] [[wikt:en:proeliari#Verb|proeliari]] [[wikt:en:consuessent#Latin|consuessent]], **彼自身は、[[w:騎兵|騎兵]]隊、および騎兵たちの間で争闘することに習熟していた[[w:軽装歩兵|軽装歩兵]]たちとともに、 *<u>insidiarum</u> causa eo [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectum]], quo nostros postero die [[wikt:en:pabulatum#Verb|pabulatum]] [[wikt:en:venturus#Latin|venturos]] [[wikt:en:arbitraretur#Latin|arbitraretur]]. **我が方<small>〔ローマ勢〕</small>が翌日に糧秣徴発にやって来るであろうと思われるところで待ち伏せするために、出発した、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:insidiarum|insidiarum]] だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:insidiandi#Latin|insidiandi]] となっている。)</span> [[画像:AVARICUM Battaglia 52 aC.png|thumb|right|300px|アウァーリクム攻略戦の布陣図(<small>イタリア語</small>)。中央がアウァーリクム(AVARICUM)、右下の赤枠内がカエサルと8個軍団の陣営、赤い矢印の先端がローマ軍の土塁。左上の楕円形がウェルキンゲトリークスが移動させた陣営。]] [[画像:Funerary chariot in the archeological museum of Strasbourg.jpg|thumb|right|300px|[[w:ハルシュタット文化|ハルシュタット文化]]の墳墓の副葬品として発掘された '''四輪荷馬車''' のレプリカ(仏ストラスブール考古学博物館)。]] :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> Quibus rebus [[wikt:en:cognitus#Participle|cognitis]] **<small>(カエサルは)</small>それらの事情を知るや、 *media nocte [[wikt:en:silentium#Latin|silentio]] [[wikt:en:profectus#Etymology_3|profectus]] **真夜中の静けさのうちに出発して、 *ad hostium castra [[wikt:en:mane#Adverb_2|mane]] [[wikt:en:pervenit#Etymology_2|pervenit]]. **敵の陣営の辺りへ朝方に到着した。 :  *<!--❸--><sup>(3)</sup> Illi, celeriter per [[wikt:en:explorator#Latin|exploratores]] [[wikt:en:adventus#Latin|adventu]] Caesaris [[wikt:en:cognitus#Participle|cognito]] **あの者たちは、速やかに斥候たちを通じてカエサルの到来を知るや、 *<u>carros</u> [[wikt:en:impedimentum#Latin|impedimenta]]<nowiki>que</nowiki> sua in [[wikt:en:artior#Latin|artiores]] [[wikt:en:silva#Latin|silvas]] [[wikt:en:abdiderunt#Latin|abdiderunt]], **自分たちの<u>四輪荷馬車</u>と[[w:輜重|輜重]]をとても深い森の中に隠して、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:四輪荷馬車 [[wikt:en:carrus#Latin|carrus]] は、例えば右の画像のものを参照。)</span> *copias omnes in loco [[wikt:en:editus#Latin|edito]] atque [[wikt:en:apertus#Latin|aperto]] [[wikt:en:instruxerunt#Latin|instruxerunt]]. **全軍勢を高くそびえて開けている場所に配置した。 :  *<!--❹--><sup>(4)</sup> Qua re [[wikt:en:nuntiatus#Latin|nuntiata]] **その事を報告されて、 *Caesar celeriter [[wikt:en:sarcina#Latin|sarcinas]] [[wikt:en:conferri#Latin|conferri]], **カエサルは速やかに<small>(兵士たちの)</small>[[w:背嚢|背嚢]]が運び集められること、 *[[wikt:en:arma#Latin|arma]] [[wikt:en:expediri#Latin|expediri]] [[wikt:en:iussit#Verb|iussit]]. **武具が<small>(すぐ使えるように)</small>整えられることを命じた。 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===19節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/19節]] {{進捗|00%|2026-04-20}}</span> ;丘の上のガッリア勢と沼沢を挟んで対峙する :  ;   ガッリア勢の陣営の地勢 *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:collis#Latin|Collis]] erat <u>leniter</u> ab [[wikt:en:infimus#Latin|infimo]] [[wikt:en:adclivis#Latin|adclivis]]. **<small>(ガッリア勢がいる)</small>丘陵はふもとから緩やかに、登り坂になっていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&beta;系・&chi;系・B・M・S・N<sup>c</sup> 写本では [[wikt:en:leviter#Latin|leviter]] 、<br>         L・N写本では [[wikt:en:breviter#Latin|breviter]] だが、<br>         より劣った写本 ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#クリティカル・アパラトゥスとその略号|codd.deter.]]'' では [[wikt:en:leniter#Latin|leniter]] となっている。 *Hunc ex omnibus fere partibus [[wikt:en:palus#Latin|palus]] [[wikt:en:difficilis#Latin|difficilis]] atque [[wikt:en:impeditus#Latin|impedita]] [[wikt:en:cingebat#Latin|cingebat]] **これ<small>〔丘陵〕</small>を、ほぼすべての方角から、不便で通りにくい沼地が取り巻いていて、 *non [[wikt:en:latior#Latin|latior]] [[wikt:en:pes#Latin|pedibus]] [[wikt:en:quinquaginta#Latin|quinquaginta]]. **<small>(その沼地は)</small>50<u>[[w:ペース (長さ)|ペース]]</u>より幅広くなかった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:1[[ガイウス・ユリウス・カエサルの著作/通貨・計量単位#ペース|ペース]]は約29.6cmで、50ペースは約15メートル弱。)</span> :  ;   丘の周囲を部族ごとに分かれて守備している *<!--❷--><sup>(2)</sup> Hoc se [[wikt:en:collis#Latin|colle]] [[wikt:en:interruptus#Latin|interruptis]] [[wikt:en:pons#Latin|pontibus]] **この丘陵において、橋梁を破却すると、 *Galli [[wikt:en:fiducia#Latin|fiducia]] loci [[wikt:en:continebant#Latin|continebant]] **ガッリア人たちは、地勢を頼りに留まっていて、 *[[wikt:en:generatim#Latin|generatim]]<nowiki>que</nowiki> [[wikt:en:distributus#Latin|distributi]] in civitates **<small>(軍勢を)</small>諸部族の種族ごとに分けて配置させて、 *omnia [[wikt:en:vadum#Latin|vada]] ac [[wikt:en:saltus#Etymology_2|saltus]] eius [[wikt:en:palus#Latin|paludis]] <u>certis custodiis</u> [[wikt:en:obtinebant#Latin|obtinebant]], **その沼地の、すべての浅瀬や隘路を <u>一定の護衛兵たちによって</u> 占領していた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の [[wikt:en:certus#Latin|certis]] [[wikt:en:custodia#Latin|custodiis]] は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> *<u>sic</u> animo [[wikt:en:paratus#Latin|parati]] <u>ut</u>, si eam [[wikt:en:palus#Latin|paludem]] Romani [[wikt:en:perrumpo#Latin|perrumpere]] [[wikt:en:conarentur#Latin|conarentur]], [[wikt:en:haesitans#Latin|haesitantes]] [[wikt:en:premerent#Latin|premerent]] ex loco [[wikt:en:superior#Latin|superiore]]; **もしローマ勢がその沼地を強行突破せんと試みたならば、ぐずぐずしている者らを高地から圧倒する心積もりであった。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:sic#Latin|sīc]] ~, [[wikt:en:ut#Latin|ut]] ・・・「…であるように~である」)</span> :  ;   両軍は互角か? *<!--❸--><sup>(3)</sup> ut, qui [[wikt:en:propinquitas#Latin|propinquitatem]] loci [[wikt:en:videret#Latin|videret]], **<small>(両軍の)</small>陣地が近接していることを見た者は、 *[[wikt:en:paratus#Latin|paratos]] prope [[wikt:en:aequus#Latin|aequo]] <u>Marte</u> ad [[wikt:en:dimicandum#Latin|dimicandum]] [[wikt:en:existimaret#Latin|existimaret]], **<small>(ガッリア勢がローマ勢に対して)</small>ほぼ互角の戦い<small>(の条件)</small>で闘うつもりでいると考えただろう。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、[[wikt:en:Mars#Proper_noun_22|Mars]]「戦争の神マールス」ではなく、<br>         [[wikt:en:Mars#Noun_4|Mars]]「戦争、闘い」そのものを指す。)</span> ;   ガッリア勢は不利なのに虚勢を張っているのか? *qui [[wikt:en:iniquitas#Latin|iniquitatem]] [[wikt:en:condicio#Latin|condicionis]] [[wikt:en:perspiceret#Latin|perspiceret]], **<small>(ガッリア勢の)</small>条件の不利なことを見通した者は、 *[[wikt:en:inanis#Latin|inani]] [[wikt:en:simulatio#Latin|simulatione]] sese [[wikt:en:ostentare#Latin|ostentare]] [[wikt:en:cognosceret#Latin|cognosceret]]. **<small>(ガッリア勢が)</small>虚栄の見せかけで己を誇示していることを、理解しただろう。 :  ;   カエサルが、至近距離の敵への攻撃にいきり立つ将兵らを教え諭す *<!--❹--><sup>(4)</sup> [[wikt:en:indignans#Latin|Indignantes]] [[wikt:en:miles#Latin|milites]] Gaesar, **カエサルは<small>(ガッリア勢の誇示に)</small>憤慨している兵士たちに、 *quod [[wikt:en:conspectus#Noun_2|conspectum]] suum hostes <u>perferre</u> [[wikt:en:possent#Latin|possent]] [[wikt:en:tantulus#Latin|tantulo]] [[wikt:en:spatium#Latin|spatio]] [[wikt:en:interiectus#Latin|interiecto]], **──というのも、これほどのわずかな距離しか介在してないのに、敵勢が自分らを<small>(平然と)</small>見据えていられるためだが── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&alpha;系写本では [[wikt:en:perferre#Latin|perferre]] だが、&beta;系写本では [[wikt:en:ferre#Latin|ferre]] となっている。)</span> *et signum proelii [[wikt:en:exposcens#Latin|exposcentes]] [[wikt:en:edocet#Latin|edocet]], **および戦闘の合図を熱心に求めている者たちに対して<small>(以下のように)</small>説く。 *[[wikt:en:quantus#Latin|quanto]] [[wikt:en:detrimentum#Latin|detrimento]] et [[wikt:en:quot#Latin|quot]] [[wikt:en:vir#Latin|virorum]] [[wikt:en:fortis#Latin|fortium]] [[wikt:en:mors#Latin|morte]] [[wikt:en:necesse#Adverb|necesse]] sit [[wikt:en:constare#Latin|constare]] [[wikt:en:victoria#Latin|victoriam]]; **勝利を確実にすることが、どれほどの損害と、どれほど多くの勇敢な<ruby><rb>兵士</rb><rp>(</rp><rt>ウィル</rt><rp>)</rp></ruby>たちの死を必要とするか、を。 : <!-- [[wikt:en:| --> ;   多くのローマ兵が死に瀕すれば、カエサル自身が戦争犯罪で弾劾されるだろう *<!--❺--><sup>(5)</sup> quos cum <u>sic</u> [[wikt:en:animus#Latin|animo]] [[wikt:en:paratus#Latin|paratos]] [[wikt:en:videat#Latin|videat]], <u>ut</u> [[wikt:en:nullus#Determiner|nullum]] pro sua [[wikt:en:laus#Latin|laude]] [[wikt:en:periculum#Latin|periculum]] [[wikt:en:recusent#Latin|recusent]], **彼ら<small>〔兵士たち〕</small>が己の賞賛のためにいかなる危険をも辞さない心積もりであると<small>(カエサルは)</small>見て取ったので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:sic#Latin|sīc]] ~, [[wikt:en:ut#Latin|ut]] ・・・「…であるように~である」)</span> **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:pro sua laude 「自らの賞賛のために」は、「カエサルの賞賛のために」と解することもできる。<br>    しかし、共和制国家に忠誠を誓っているはずの兵士らが、カエサル個人のために命を投げ出そうとする記述は、<br>    野心家カエサルが軍隊を私兵化しようとしている野望をさらけ出すことになり、政敵たちを利することになる。)</span> *[[wikt:en:summus#Latin|summae]] se [[wikt:en:iniquitas#Latin|iniquitatis]] [[wikt:en:condemnari#Latin|condemnari]] [[wikt:en:debere#Latin|debere]], [[wikt:en:nisi#Conjunction|nisi]] eorum [[wikt:en:vita#Latin|vitam]] sua [[wikt:en:salus#Latin|salute]] [[wikt:en:habeat#Latin|habeat]] [[wikt:en:carior#Latin|cariorem]]. **<small></small>彼ら<small>〔兵士〕</small>の生命を己<small>〔カエサル〕</small>の安全より貴重と思わない限り、自分<small>〔カエサル〕</small>は極度の不正のために告発されるに違いない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:すでにサビーヌスら多くのローマ市民が戦死しており、ここでさらに多くのローマ市民を死なせることは、<br>    カエサルから軍隊を取り上げることを主張していた政敵たちから厳しく糾弾されることになったであろう。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❻--><sup>(6)</sup> Sic [[wikt:en:miles#Latin|milites]] [[wikt:en:consolatus#Latin|consolatus]] **<small>(カエサルは)</small>このように兵士たちを<ruby><rb>宥</rb><rp>(</rp><rt>なだ</rt><rp>)</rp></ruby>めて、 *eodem die [[wikt:en:reducit#Latin|reducit]] in castra **同日に陣営の中に連れ戻して、 *[[wikt:en:reliquus#Latin|reliqua]]<nowiki>que</nowiki> quae ad [[wikt:en:oppugnatio#Latin|oppugnationem]] <u>[[wikt:en:pertinebant#Latin|pertinebant]] [[wikt:en:oppidum#Latin|oppidi]]</u> [[wikt:en:administrare#Latin|administrare]] [[wikt:en:instituit#Latin|instituit]]. **城塞都市<small>〔アウァーリクム〕</small>の攻略に関わっているほかのことに従事することを決めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、&chi;系・B・M・S写本では pertinebant oppidi の語順だが、<br>         L・N・β系写本では oppidi pertinebant の語順となっている。)</span> <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===20節=== *<span style="background-color:#ffd;">[[/注解/20節]] {{進捗|00%|2026-05-04}}</span> ;ウェルキンゲトリークスが味方に弁明し、捕虜に問い質す :  *<!--❶--><sup>(1)</sup> [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]], cum ad suos [[wikt:en:redisset#Latin|redisset]], [[wikt:en:proditio#Latin|proditionis]] [[wikt:en:insimulatus#Latin|insimulatus]], **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、味方のもとに戻った際に、<small>(以下のことで)</small>裏切りだと非難されていた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、[[wikt:en:quod#Conjunction|quod]] ~ で箇条書き。)</span> *quod [[wikt:en:castra#Latin|castra]] [[wikt:en:propius#Latin|propius]] [[wikt:en:Romani#Latin|Romanos]] [[wikt:en:movisset#Latin|movisset]], **陣営をローマ人たちのより近くに移動させていたこと、 *quod cum omni [[wikt:en:equitatus#Noun|equitatu]] [[wikt:en:discessisset#Latin|discessisset]], **全[[w:騎兵|騎兵隊]]とともに<small>(陣営を)</small>離れていたこと、 *quod sine [[wikt:en:imperium#Latin|imperio]] [[wikt:en:tantus#Latin|tantas]] [[wikt:en:copiae#Latin|copias]] [[wikt:en:reliquisset#Latin|reliquisset]], **司令権<small>(を持つ者)</small>なしに、これほど多くの軍勢を置き去りにしていたこと、 *quod eius [[wikt:en:discessus#Noun|discessu]] [[wikt:en:Romani#Latin|Romani]] [[wikt:en:tantus#Latin|tanta]] [[wikt:en:opportunitas#Latin|opportunitate]] et [[wikt:en:celeritas#Latin|celeritate]] [[wikt:en:venissent#Latin|venissent]]; **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>の退去によりローマ人がこれほどの好機とこれほどの迅速さでやって来ていたこと、である。 :  *<!--❷--><sup>(2)</sup> non haec omnia [[wikt:en:fortuito#Latin|fortuito]] aut sine [[wikt:en:consilium#Latin|consilio]] [[wikt:en:accido#Etymology_1|accidere]] [[wikt:en:potuisse#Latin|potuisse]]; **──これらすべてが偶然に、あるいは謀りごとなしに起こることはあり得なかったのだ。 *[[wikt:en:regnum#Latin|regnum]] illum Galliae <u>malle</u> Caesaris [[wikt:en:concessus#Noun|concessu]] <u>quam</u> ipsorum habere [[wikt:en:beneficium#Latin|beneficio]] **彼<small>〔ウェルキンゲトリークス〕</small>は<small>(ガッリア人)</small>自身の厚遇を得ることよりもむしろカエサルの許しにより[[w:ガリア|ガッリア]]の王権<small>(を持つこと)</small>を好んでいるのだ。── **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:malle#Latin|malle]] ~ quam …「…よりも、むしろ~を好む(選ぶ)」)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:ウェルキンゲトリークスが王権を望むあまり、同盟部族の生命をカエサルに売り渡したということである。)</span> [[画像:Vercingetorix_stater_n2_CdM_alternate.jpg|thumb|right|250px|[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の横顔が刻まれたガッリアの金貨(パリの[[w:ビブリオテーク・ナショナル|仏国立図書館]]貨幣部蔵)]] : <!-- [[wikt:en:| --> ;   ウェルキンゲトリークスの弁明が始まる *<!--❸--><sup>(3)</sup> [[wikt:en:talis#Latin|tali]] [[wikt:en:modus#Latin|modo]] [[wikt:en:accusatus#Latin|accusatus]] **こんな風に非難されて、 *ad haec [[wikt:en:respondit#Latin|respondit]]: **<small>(ウェルキンゲトリークスは)</small>これらのことへ答えた。 *Quod [[wikt:en:castra#Latin|castra]] [[wikt:en:movisset#Latin|movisset]], **陣営を移動させていたことは、 *[[wikt:en:factus#Latin|factum]] [[wikt:en:inopia#Latin|inopia]] [[wikt:en:pabulum#Latin|pabuli]], **[[w:糧秣|糧秣]]の欠乏によりなされたのであり、 *etiam ipsis [[wikt:en:hortans#Latin|hortantibus]]; **<small>(ガッリア人たち)</small>自身が熱心に勧めることさえしているのだ。 *quod [[wikt:en:propius#Latin|propius]] [[wikt:en:Romani#Latin|Romanos]] [[wikt:en:accessisset#Latin|accessisset]], **ローマ人たちのより近くに近寄っていたことは、 *[[wikt:en:persuasus#Latin|persuasum]] loci [[wikt:en:opportunitas#Latin|opportunitate]], qui se <u>ipsum</u> [[wikt:en:munitio#Latin|munitione]] [[wikt:en:defenderet#Latin|defenderet]]; **<small>(移動先の丘陵が)</small>それ自体を<small>(沼地という天然の)</small>要害により守っているという地の利に納得させられたのだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:上記の se <u>ipsum</u> munitione defenderet 「そのものを防御物によって守る」は主要写本 &omega; の記述で、<br>''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Bentley,_Thomas|Th. Bentley]]'' は se <u>ipse sine</u> munitione defenderet 「そのものが防御物なしで守る」と修正提案している。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❹--><sup>(4)</sup> equitum vero operam neque in loco palustri desiderari debuisse **騎兵の活動はまさに、沼沢の地において望まれるべきものではないし、 *et illic fuisse utilem, quo sint profecti. **<small>(騎兵が)</small>発って行ったところにとっては有益であったのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❺--><sup>(5)</sup> [[wikt:en:summa#Latin|Summam]] [[wikt:en:imperium#Latin|imperii]] **<small>(軍勢の)</small>最高司令権は、 *se consulto nulli discedentem tradidisse, **自らの意図により、立ち去るに当たって、誰にも委託しなかった。 *ne is multitudinis studio ad dimicandum impelleretur; **その者が大勢の者たちの熱意によって<small>(ローマ人と)</small>闘うことに駆り立てられないように、である。 *cui rei propter animi mollitiem studere omnes videret, **その事<small>〔闘って決着を付けること〕</small>は、心の弱さのために、皆が求めたがっている。 *quod diutius laborem ferre non possent. **──というのは、<small>(兵は)</small>より長く<small>(軍役の)</small>労苦に耐えることができないからだ──。 **:<span style="color:#009900;"> (訳注:[[w:孫子 (書物)|孫子]]に曰く「兵は拙速なるを聞くも、いまだ巧久なるを<ruby><rb>睹</rb><rp>(</rp><rt>み</rt><rp>)</rp></ruby>ざるなり」<ref>「戦争というものは、拙劣に短期決戦を挑んだ事例は聞くが、巧妙に長期戦を続けた事例は聞かない」の意。長い戦争は人々を消耗させ、疲弊させてしまう。</ref>)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❻--><sup>(6)</sup> Romani si casu intervenerint, Fortunae, **もしローマ人たちが偶然に現われたのならば、[[w:フォルトゥーナ|運命 (の女神)]]に <small>(感謝するべきであり)</small>、 *si alicuius indicio vocati, huic habendam gratiam, **もし<small>(ローマ人たちが)</small>何者かの申し立てに呼ばれて来たのならば、その者に感謝するべきだ。 *quod <u>et</u> paucitatem eorum ex loco superiore cognoscere **──というのは、より高い位置から彼らの少なさを知ることも、 *<u>et</u> virtutem despicere potuerint, **<small>(ローマ人の)</small>武勇とやらを見下すこともできたのだから。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et ~ et …「~も…も」)</span> *qui dimicare non ausi **彼ら<small>〔ローマ人〕</small>は闘うことをあえてせずに、 *turpiter se in castra receperint. **見苦しくも陣営に退却したのだ──。 : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❼--><sup>(7)</sup> Imperium se <u>ab</u> Caesare per [[wikt:en:proditio#Latin|proditionem]] nullum desiderare, **自分は、カエサルから裏切りを通じて、どのような支配権も望んではいない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:ab は&alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では a となっている。)</span> *quod habere victoria posset, **<small>(ローマ人に対する)</small>勝利によって得られるものであり、 *quae iam esset sibi atque omnibus Gallis explorata; **<small>(勝利は)</small>もはや自分とすべてのガッリア人にとって確実なものとされているのだ。 *quin etiam ipsis <u>remittere</u>, **いやそればかりか<small>(以下の様であれば、ガッリア人たち)</small>自身に<small>(司令官職を)</small>返還しているだろう。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部の remittere は、写本Sの記述および&nbsp;''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Stephanus_(Estienne)|Stephanus]]'' や ''[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Vascosanus|Vascosanus]]'' による修正提案で、<br>         &beta;系・&chi;系写本・写本B・M・L・N では remitteret となっている。)</span> *si sibi <u>magis</u> honorem tribuere, <u>quam</u> ab se salutem accipere videantur. **もし<small>(ガッリア人が)</small>自分から安全を受けているよりも、大きな顕職を自分に授けていると思うのならば。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:magis ~, quam …「…というよりは、むしろ~」)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❽--><sup>(8)</sup> <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;Haec ut intellegatis,<span style="color:#009900;">»</span></span> inquit, <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;a me sincere pronuntiari, audite Romanos milites.<span style="color:#009900;">»</span></span> **「これらは、諸君らが理解するように、私により誠実に示されたのだ。ローマ人兵士たちに聞いてみなさい」と言った。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">&nbsp;<span style="color:#009900;">«</span> ~ <span style="color:#009900;">»</span>&nbsp;</span> の箇所は、直接話法で記されている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❾--><sup>(9)</sup> Producit servos, quos in pabulatione paucis ante diebus exceperat et fame vinculisque excruciaverat. **数日前に糧秣徴発しているところを<small>(彼が)</small>ひっ捕らえて飢えと鎖で拷問していた奴隷たちを引き出した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[wikt:en:calo#Noun_5|cālō]] カーロー(軍属奴隷)と呼ばれる輜重や陣営を管理する奴隷たちのことであろう。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--❿--><sup>(10)</sup> Hi iam ante edocti, quae interrogati pronuntiarent, **彼らは、すでに前もって<small>(ローマ人から)</small>訊問されたときに語ることを教え込まれており、 *milites se esse legionarios dicunt; **自分たちは[[w:軍団兵|軍団兵]]であると言った。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは奴隷たちが誰に教え込まれたのか明記していない。ウェルキンゲトリークスが教え込んだと</span> **:<span style="color:#009900;">訳されることもあるが、それでは彼は糾弾されることを知る前から、味方を欺くために、わざわざ行軍中の数日を拷問に費やしたことになる。</span> **:<span style="color:#009900;">むしろ、自軍が弱っていると敵に思わせる工作は、これまでにローマ軍がたびたび採っていた常套作戦である。</span> **:<span style="color:#009900;">「すでに前もって」カエサルが、奴隷たちが捕虜になった場合に敵を欺く術を訓練していたとするのが自然であろう。)</span> *fame <u>et</u> inopia adductos clam ex castris exisse, si quid frumenti aut pecoris in agris reperire possent; **<small>(奴隷たち曰く)</small>飢えと欠乏に動かされて、何か穀物または家畜が野に見出せないかと、ひそかに陣営から抜け出した。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:et は&alpha;系写本の記述で、&beta;系写本では atque となっている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--⓫--><sup>(11)</sup> simili omnem exercitum inopia premi, **<small>(ローマ人の)</small>軍隊の皆が同じような欠乏に悩まされて、 *<u>nec</u> iam vires sufficere cuiusquam <u>nec</u> ferre operis laborem posse; **もはや、どの兵士たちも十分な能力がなく、<small>(城攻めの)</small>作業の労苦に耐えることができない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:nec ~ nec …「~でもなく、…でもない」)</span> *itaque statuisse imperatorem, si nihil in oppugnatione oppidi <u>profecissent</u>, triduo exercitum deducere. **こうして将軍<small>〔カエサル〕</small>は、もし城塞都市の攻略において何ら得られないならば、3日間で軍隊を連れ帰ると決めた。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:下線部は、写本S・L・Nでは [[wikt:en:profecissent#Latin|profecissent]]<sub>&nbsp;(3人称・<u>複数</u>・過去完了・接続法)</sub> だが、<br>         &beta;系写本では [[wikt:en:profecisset#Latin|profecisset]]<sub>&nbsp;(3人称・<u>単数</u>・過去完了・接続法)</sub> となっており、<br>         &chi;系および写本B・Mでは proficissent という綴りになっている。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *<!--⓬--><sup>(12)</sup> <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;Haec,<span style="color:#009900;">»</span></span> inquit, <!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;a me,<span style="color:#009900;">»</span></span> [[wikt:en:Vercingetorix#Latin|Vercingetorix]], **「これぞ」「私によって」とウェルキンゲトリークスは言った。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:以下、<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">&nbsp;<span style="color:#009900;">«</span> ~ <span style="color:#009900;">»</span>&nbsp;</span> の箇所は、直接話法で記されている。)</span> *<!--▲直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;"><span style="color:#009900;">«</span>&nbsp;beneficia habetis, quem [[wikt:en:proditio#Latin|proditionis]] [[wikt:en:insimulatis#Verb|insimulatis]]; **「裏切りだと諸君が糾弾している<small>(私という)</small>者のおかげで得ているのだ。 *<!--➡直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">cuius opera sine vestro sanguine **その<small>(私という)</small>者の尽力により、諸君らの流血なしに、 *<!--➡直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">tantum exercitum victorem fame <u>paene</u> consumptum videtis; **これほどの軍隊の勝利者<small>〔ローマ人〕</small>を飢えにより、ほとんど滅ぼしたのを諸君は見ているのだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:paene は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> *<!--➡直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">quem turpiter se ex <u>hac</u> fuga recipientem **彼ら<small>〔ローマ人〕</small>が見苦しくもこのような逃亡から退却したところを、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:hac は &beta;系写本の記述で、&alpha;系写本にはない。)</span> *<!--➡直接話法--><span style="background-color:#e8e8ff;">ne qua civitas suis finibus recipiat, a me provisum est.<span style="color:#009900;">»</span></span> **どの部族も自らの領土に受け入れないように、私により手配された。」 <!-- <span style="color:#009900;"></span> <small></small> **:<span style="color:#009900;">(訳注: **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注: --> ===21節=== '''ウェルキンゲトリークスの誠心とアウァーリクムの重要性を確認''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Conclamat omnis multitudo et suo more armis concrepat, **大勢の者たちすべてが雄叫びを上げて、自分たちの慣習で武器を打ち鳴らした。 *quod facere in eo consuerunt cuius orationem approbant; **(演説した)その者の雄弁に賛同したら、その者に対してそれをすることが常であったのだ。 *summum esse [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorigem]] ducem, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は最高の将帥であり、 *nec de eius fide dubitandum, **彼の誠心については疑念を抱くべきではなく、 *nec maiore ratione bellum administrari posse. **これ以上の作戦で戦争を指導することはできない、と(叫んだ)。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Statuunt ut X(decem) milia hominum delecta ex omnibus copiis in oppidum mittantur<ref>mittantur はα系写本の記述で、β系写本では submittuntur となっている。</ref>, **(彼らは)すべての軍勢から選り抜かれた兵員1万を(アウァーリクムの)[[w:オッピドゥム|城塞都市]]の中に派遣すると決定した。 *nec solis Biturigibus communem salutem committendam censent, **(ガッリア)共通の安全をビトゥリゲース族だけに委ねるべきではないと考慮した。 *quod paene in eo<ref>paene in eo は中世より新しい写本(ς)の記述で、中世までの写本では penes eos となっている。</ref>, si id oppidum retinuissent, **というのは、その城塞都市を保持するか否か、ほぼそのことにおいて、 *summam victoriae constare intellegebant. **勝利の全体を確実にすることを理解したからである。 ===22節=== [[画像:Falx_bgiu.png|thumb|right|200px|破城鎌([[w:en:Falx|falx]])の想像画(再掲)]] [[画像:Doura_Europos_tunnel.jpg|thumb|right|200px|ローマ支配下の城砦跡に残る[[w:坑道|坑道]]の例(シリアの[[w:ドゥラ・エウロポス|ドゥラ・エウロポス]]遺跡)。[[w:サーサーン朝|サーサーン朝]]軍が[[w:坑道戦|坑道戦]]のために掘削したと考えられている。]] [[画像:University_of_Queensland_Pitch_drop_experiment-white_bg.jpg|thumb|right|200px|<ruby><rb>[[w:ピッチ (樹脂)|樹脂]]</rb><rp>(</rp><rt>ピッチ</rt><rp>)</rp></ruby>の滴下実験の様子(豪州[[w:クイーンズランド大学|クイーンズランド大学]])。[[w:木材|木材]]を密閉加熱すると[[w:木炭|木炭]]が得られるが、その残り物から[[w:乾留液#木タール|木タール]]を[[w:蒸留|蒸留]]させた残り<ruby><rb>滓</rb><rp>(</rp><rt>かす</rt><rp>)</rp></ruby>がピッチである。樹木から得られるピッチは、黒色で[[w:粘度|粘っこく]]、高温で燃焼する。中世ヨーロッパでは城砦の防衛に使用され、城壁に近づく敵の上から熱したピッチを注いで焼死させたりしたという([[w:fr:Poix (matière)|fr:poix]])。]] '''アウァーリクムの籠城ガッリア勢が坑道戦で攻防に努める''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Singulari militum nostrorum virtuti **我が方(ローマ勢)の兵士の卓越した武勇に、 *consilia cuiusque modi Gallorum occurrebant, **(敵は)ガッリア人のあらゆる流儀の方策で抗戦した。 *ut est summae genus sollertiae **確かに(ガッリア人は)最高に巧みな種族であり、 *atque ad omnia imitanda et efficienda, quae ab quoque traduntur, aptissimum. **誰によって教示されたものもすべてを模倣すること、創り出すことにとても適しているのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Nam et laqueis falces avertebant, quas, cum destinaverant, tormentis introrsus reducebant, **すなわち、綱で(ローマ勢の)破城鎌をそらし、それを固着させてから、巻揚げ機で(城の)内部に引き込んだのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:破城鎌([[w:en:Falx|falx]])については[[ガリア戦記 第5巻#42節|第5巻42節]]を参照)</span> *et aggerem cuniculis subtrahebant, **(ローマ勢の)<ruby><rb>[[w:アッゲル|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby> を[[w:坑道|坑道]]によって陥没させたりもした。 *eo scientius quod apud eos magnae sunt ferrariae atque omne genus cuniculorum notum atque usitatum est. **彼らのもとには多くの[[w:鉄鉱石|鉄鉱]]山があり、坑道のあらゆる類いが知られていて慣れていただけに、習熟しているのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Totum autem murum ex omni parte turribus contabulaverant atque has coriis intexerant. **他方、城壁の全体のすべての方向から、櫓を(何層にも)構築して、これらを皮革で覆った。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Tum crebris diurnis nocturnisque eruptionibus **それから、繰り返し昼間も夜間も出撃して、 *aut aggeri ignem inferebant aut milites occupatos in opere adoriebantur, **あるいは土塁に火災を引き起こし、あるいは工事に従事している(ローマ人)兵士たちを襲撃したりした。 *et nostrarum turrium altitudinem, quantum has cotidianus agger expresserat, **我が方(ローマ勢)の[[w:攻城塔|攻城櫓]]の高さを、毎日のようにこれらを土塁が押し出した分だけ、 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ commissis suarum turrium malis adaequabant, **自分たち(ガッリア勢)の櫓を部材を組み立てて(ローマ側の櫓の高さと)等しくしようとした。 *et apertos cuniculos **(ローマ勢が掘削した)坑道の露出したところを *praeusta et praeacuta materia et pice fervefacta et maximi ponderis saxis morabantur **先端を焼いて尖らせた木材や、熱した<ruby><rb>[[w:ピッチ (樹脂)|樹脂]]</rb><rp>(</rp><rt>ピッチ</rt><rp>)</rp></ruby>や、かなりの重さの岩石で、(ローマ勢の掘削を)滞らせたり、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:pix は<ruby><rb>[[w:歴青|瀝青]]</rb><rp>(</rp><rt>れきせい</rt><rp>)</rp></ruby>とも訳されるが、とくに[[w:ピッチ (樹脂)|ピッチ]]を指す<ref>[https://kotobank.jp/word/%E7%80%9D%E9%9D%92 『岩石学辞典』(朝倉書店)の記事]などを参照。[[w:歴青|瀝青]]は石油を精製したものや[[w:炭化水素|炭化水素]]化合物・混合物全般を指すことが多い。</ref>。)</span> *moenibusque adpropinquare prohibebant. **(ローマ勢が)周壁に接近することを妨げたりした。 ===23節=== [[画像:Bibracte_murus_gallicus1.jpg|thumb|right|300px|ガッリア式城壁の[[w:ジオラマ|ジオラマ]](仏[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]遺跡のケルト文明博物館)。この構造形式はカエサルの記述から「[[w:ムルス・ガリクス|ムルス・ガリクス]](ガッリア壁)」と呼ばれるが、ガッリアに限らず、[[w:鉄器時代|鉄器時代]]末期すなわちBC1世紀頃の後期[[w:ラ・テーヌ文化|ラ・テーヌ文化]]が及んだ各地に遺構として残る。木材どうしを緊結するために数百トンもの[[w:鉄|鉄]]の[[w:釘|釘]]を用いているのが大きな特徴で、[[w:鉄#製錬|製鉄]]・[[w:鋳造|鋳造]]技術の発達を示す。]] [[画像:Keltenmauer.gif|thumb|right|300px|ガッリア式城壁の構成図(上が側面、中が上面、下が前面)。木材を水平な井桁状に並べて[[w:釘|釘]]で緊結し、土砂で覆って何層にも重ね、前面には石をはめ込む。井桁状の骨組によって[[w:破城槌|破城槌]]など横からの力(水平荷重)に耐えられるように工夫されている。]] '''ガッリア式城壁の構造''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Muri autem omnes Gallici hac fere forma sunt. **ところで、ガッリアの城壁のすべては、ほぼ以下のような形態である。 *Trabes derectae perpetuae in longitudinem paribus intervallis, **(城壁の)長い間にわたって、木材(梁)を垂直に続けて、等間隔で、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:trabes は木材、とくに梁のような水平材を指していると思われる。)</span> *distantes inter se binos pedes, in solo conlocantur. **互いに2[[w:ペース (長さ)|ペース]](約60cm)隔たって、地面に配置される。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Hae revinciuntur introrsus et multo aggere vestiuntur; **これら(木材)は、内側で緊結されて、多くの土砂で覆われる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:明瞭な説明ではないが、水平材が井桁状に並べられて、釘で固定されたようである。)</span> *ea autem, quae diximus, intervalla grandibus in fronte saxis effarciuntur. **さらに、前述した(2ペースの)間隔には、前面に大きな石塊が詰め込まれる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ His conlocatis et coagmentatis alius insuper ordo additur, **これらが配置されて組み合わされると、上に別の層が付け加えられる。 *ut idem illud intervallum servetur, neque inter se contingant trabes, **その同じ(2ペースの)間隔は保たれて、かつ木材(梁)が互いに接触しないように。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:上下の層の水平材どうしが接触しないように、互い違いに並べているようである。)</span> *sed paribus intermissae spatiis singulae singulis saxis interiectis arte contineantur. **けれども、等間隔で間をあけられたそれぞれ(の木材)は、それぞれ石塊を間に置かれて、緊密に連結される。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Sic deinceps omne opus contexitur, dum iusta muri altitudo expleatur. **このように、城壁の高さが十分に満たされるまで、続けて工作物すべてが埋められる。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Hoc cum in speciem varietatemque opus deforme non est alternis trabibus ac saxis, **これは、工作物が交互の木材と石塊によって、外観の多様さにおいて不格好ではなく、 *quae rectis lineis suos ordines servant, **それら(木材と石塊)が真っ直ぐな列でその層を保っているのであるが、 *tum ad utilitatem et defensionem urbium summam habet opportunitatem, **同様に、都市の防御の有益性のためにも、きわめて好都合となっている。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:cum ~ tum …「~と同様に…」の構文)</span> *quod et ab incendio [[w:la:Lapis|lapis]] et ab ariete materia defendit, **というのは、石が火災から、材木が[[w:破城槌|破城槌]]から、防護しており、 *quae perpetuis trabibus pedes quadragenos plerumque introrsus revincta **それらは、たいてい40ペース(約12m)の続く木材(梁)によって内部で緊結されており、 *neque perrumpi neque distrahi potest. **突破されることも、引きはがされることもできないのである。 ===24節=== [[画像:Avaricum_westpoint_july_2006.jpg|thumb|right|300px|[[w:アウァリクム包囲戦|アウァーリクム攻略戦]]の[[w:ジオラマ|ジオラマ]]([[w:陸軍士官学校 (アメリカ合衆国)|米国陸軍士官学校]]博物館)。ローマ軍の<ruby><rb>[[w:アッゲル|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby>は、城壁(奥)の手前に材木と土砂を積み重ねた構築物が築き上げられ、左右の土手道をそれぞれ4層の[[w:攻城塔|攻城櫓]]が城壁に迫る。土塁の周辺には<ruby><rb>[[w:ウィネア|工作小屋]]</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby>(vinea)を多数つないだ通路(坑道)が延びている。手前には2台の<ruby><rb>投射機</rb><rp>(</rp><rt>スコルピオ</rt><rp>)</rp></ruby>が見える。]] '''ローマ勢が徹夜の土塁工事、籠城ガッリア勢の攻勢''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① His tot rebus impedita oppugnatione milites, **これら多くの事情により攻略が妨げられて、兵士たちは、 *cum toto tempore luto<ref>luto はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> frigore et adsiduis imbribus tardarentur<ref>tardarentur はχ・β系写本の記述で、B・M・S写本では traderentur、L・N写本では terrerentur などとなっている。</ref>, **常時、泥土、寒さと絶え間ない雨によって遅らせられていたが、 *tamen continenti labore omnia haec superaverunt **しかしながら、持続する労役によってこれらすべてに打ち克って、 *et diebus XXV(quinque et viginti) **25日間で、 *[[w:la:Agger|aggerem]] latum pedes CCCXXX(trecenti triginta), altum pedes LXXX(octoginta) exstruxerunt. **幅330[[w:ペース (長さ)|ペース]](約98m)、高さ80ペース(約24m)の<ruby><rb>[[w:アッゲル|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby>を築き上げた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Cum is murum hostium paene contingeret, **それが敵の城壁にほとんど接しようとしたとき、 *et Caesar ad opus consuetudine excubaret **かつ、カエサルが習慣により作業のそばで寝ずにいて、 *militesque hortaretur, ne quod omnino tempus ab opere intermitteretur, **いかなる時にも作業がまったく中断されないように、兵士たちを励ましていたときに、 *paulo ante tertiam vigiliam est animadversum fumare aggerem, **第三夜警時の少し前に、土塁に煙が上がっていることが気付かれた。 *quem cuniculo hostes succenderant, **(その煙は)[[w:坑道|坑道]]によって敵たちが焼き打ちしたものである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ eodemque tempore toto muro clamore sublato **同じ時に(アウァーリクムの)城壁全体で雄叫びが上がって、 *duabus portis ab utroque latere turrium eruptio fiebat. **二つの城門より、(ローマ勢の)[[w:攻城塔|攻城櫓]]の両方の側面から(ガッリア勢による)突撃がなされた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Alii faces atque aridam materiem<ref>materiem はα系写本の記述で、β系写本では materiam となっている。</ref> de muro in aggerem eminus iaciebant, **他の者たちは、<ruby><rb>[[w:たいまつ|松明]]</rb><rp>(</rp><rt>たいまつ</rt><rp>)</rp></ruby>および乾いた材木を、城壁から土塁に、遠くから投げ込んで、 *picem reliquasque res, quibus ignis excitari potest, fundebant, **<ruby><rb>[[w:ピッチ (樹脂)|樹脂]]</rb><rp>(</rp><rt>ピッチ</rt><rp>)</rp></ruby>や、火を燃え立たせられるほかのもの(=可燃物)を注ぎ込んだ。 *ut, quo primum curreretur<ref>curreretur はα系写本の記述で、β系写本では occurreretur となっている。</ref> aut cui rei ferretur auxilium, **それで、まずどこに駆け付けるのか、あるいはどの事態に支援がなされるのか、 *vix ratio iniri posset. **(ローマ兵には)ほとんど分別され得なかった。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Tamen, quod instituto Caesaris semper duae<ref>semper duae はα系写本の記述で、β系写本では duae semper となっている。</ref> legiones pro castris excubabant **しかしながら、カエサルの定めにより常に2個[[w:ローマ軍団|軍団]]が陣営の前に寝ずの番をしていたので、 *pluresque partitis temporibus erant in opere, **かつ、より多くの者たちが時間を割り当てられて作業していたので、 *celeriter factum est, **(防戦は)速やかになされた。 *ut alii eruptionibus resisterent, **ある者は(ガッリア勢の)突撃に抵抗し、 *alii turres reducerent aggeremque interscinderent, **ある者は[[w:攻城塔|攻城櫓]]を引き戻し、土塁を(城壁側から)切り離した。 *omnis vero ex castris multitudo ad restinguendum concurreret. **さらに陣営から大勢の皆で消火するために急ぎ集まった。 ===25節=== '''籠城ガッリア勢が必死の防戦''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Cum in omnibus locis consumpta iam reliqua parte noctis pugnaretur, **すでに夜の残りの部分が費やされても、あらゆる場所において戦われていたとき、 *semperque hostibus spes victoriae redintegraretur, **かつ、敵たちは常に勝利の希望を新たにして、 *eo magis, quod deustos pluteos turrium videbant nec facile adire apertos ad auxiliandum animadvertebant, **[[w:攻城塔|攻城櫓]]の障壁が焼かれたのを見て、露出した者たちが救援のために容易に近づけないのに気付いたのでなおさらだったが、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:eo ~, quod …「…であればあるほど、ますます~」)</span> *semperque ipsi recentes defessis succederent **常に彼ら自身は新たな者たちが疲れ果てた者たちに交代しており、 *omnemque Galliae salutem in illo vestigio temporis positam arbitrarentur, **ガッリアのすべての安全が、その瞬間に置かれていると思われていたときに、 *accidit inspectantibus nobis, quod dignum memoria visum praetereundum non existimavimus. **我が方(ローマ勢)の見ているところで起こった、記録に値すると思われることを顧みずにおくべきではないと考えた。 [[画像:048_Conrad_Cichorius,_Die_Reliefs_der_Traianssäule,_Tafel_XLVIII_(Ausschnitt 01).jpg|thumb|right|250px|<ruby><rb>[[w:スコルピオ|投射機]]</rb><rp>(</rp><rt>スコルピオ</rt><rp>)</rp></ruby>を操作する[[w:ダキア人|ダキア人]]の彫刻([[w:トラヤヌスの記念柱|トラヤヌス帝の記念柱]]に刻まれた[[w:レリーフ|レリーフ]])]] [[画像:Balliste_fireing.jpg|thumb|right|250px|<ruby><rb>[[w:スコルピオ|投射機]]</rb><rp>(</rp><rt>スコルピオ</rt><rp>)</rp></ruby>([[w:en:Scorpio (dart-thrower)|Scorpio]])の現代における復元]] : <!-- [[wikt:en:| --> *② Quidam ante portam oppidi Gallus, qui<ref>qui はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> **城塞都市のその門の前に、(1人の)ガッリア人が、 *per manus sebi ac picis traditas glebas in ignem e regione turris proiciebat, **手づてに渡された獣脂や<ruby><rb>[[w:ピッチ (樹脂)|樹脂]]</rb><rp>(</rp><rt>ピッチ</rt><rp>)</rp></ruby>の塊を、攻城櫓に向けて、火炎の中に投げ込んだが、 *scorpione ab latere dextro traiectus exanimatusque concidit. **<ruby><rb>[[w:スコルピオ|投射機]]</rb><rp>(</rp><rt>スコルピオ</rt><rp>)</rp></ruby>で右の横腹を射られて、息絶えて倒れた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Hunc ex proximis unus iacentem transgressus eodem illo munere fungebatur. **彼が倒れているのを、すぐ近くの者たちのうちの1人が乗り越えて、その同じ任務を果たした。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Eadem ratione ictu scorpionis exanimato alteri successit tertius et tertio quartus, **同じやり方で投射機の射撃で息絶えさせられた第2の者に第3の者が交代し、第3の者に第4の者が代わった。 *nec prius ille est a propugnatoribus vacuus relictus locus **その場は、防戦者たちによって空にしておかれなかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:nec prius ~ quam …「…までは~でない」)</span> *quam restincto aggere atque omni ex parte submotis hostibus finis est pugnandi factus. **<ruby><rb>[[w:アッゲル|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby>が鎮火されて、そのすべての方面で敵たちが撃退されて、戦いに決着が付けられるまでは。 ===26節=== '''アウァーリクム脱出の企て、女たちの絶叫''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Omnia experti Galli, quod res nulla successerat, **ガッリア人たちはあらゆることを企てたが、何ら事が成功しなかったので、 *postero die consilium ceperunt ex oppido profugere, **(戦いの夜が明けて)翌日には、(アウァーリクムの)城塞都市から退避する計画を立てた。 *hortante et iubente [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorige]]. **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]によって促され、命じられたものであった。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Id silentio noctis conati non magna iactura suorum sese effecturos sperabant, **それを夜の静けさのうちに試みても、味方に大きな犠牲もなく、自分たちは成し遂げるだろうと期待した。 *propterea quod neque longe ab oppido castra Vercingetorigis aberant, **それというのも、(アウァーリクムの)城塞都市からウェルキンゲトリークスの陣営はあまり離れていなかったし、 *et palus, quae perpetua<ref>, quae perpetua はα系写本の記述で、β系写本では perpetua, quae となっている。</ref> intercedebat, Romanos ad insequendum tardabat. **沼地も絶え間なく介在していて、ローマ人たちの追跡を遅らせた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:neque ~ et …「~ではなく、…である」)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Iamque hoc<ref>hoc と校訂されているが、たいていの写本ωでは haec となっている。</ref> facere noctu apparabant, **すでに、これを実行することを夜間に準備していた。 *cum matres familiae repente in publicum procurrerunt **そのときに家庭の母親たちが不意に公の場に走り出て来て、 *flentesque proiectae ad pedes suorum omnibus precibus petierunt, **泣きながら、身内のものたちの足元に(身を)投げ出して、あらゆる懇願でもって頼んだ。 *ne se et communes liberos hostibus ad supplicium dederent, **自分たちと(身内に)共通の子供たちを敵に処刑されることのために引き渡さないで。 *quos<ref>quos はα系写本の記述で、β系写本では quas となっている。</ref> ad capiendam fugam naturae et virium infirmitas impediret. **それらの者たちが逃げるためには、性質や体力の弱さが、妨げるのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Ubi eos in sententia perstare viderunt, **彼ら(男たちが)意向に固執していると(女たちは)見て取ったときに、 *quod plerumque in summo periculo timor misericordiam non recipit, **というのは、たいていは最高の危険においては、怖れが同情を受け入れないものであるが、 *conclamare et significare de fuga Romanis coeperunt. **(女たちは)叫び声を上げて、ローマ人たちに(男たちの)逃亡について知らしめ始めた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Quo timore perterriti Galli, **それによって、怖れに脅かされたガッリア人たちは、 *ne ab equitatu Romanorum viae praeoccuparentur, consilio destiterunt. **ローマ人の[[w:騎兵|騎兵隊]]によって道を先取されないように、計画を取り止めた。 ===27節=== '''ローマ軍が大雨の中で城壁を占拠''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Postero die Caesar promota turri perfectisque operibus, quae facere instituerat, **翌日にカエサルは、(後退していた)[[w:攻城塔|攻城櫓]](の1基)が前進させられて、実施を定めていた作業が成し遂げられると、 *magno coorto imbre<ref>imbre はα系写本の記述だが、β系写本では imbri となっている。</ref> non inutilem hanc ad capiendum consilium tempestatem arbitratus est,<ref>arbitratus est, はα系写本の記述だが、β系写本では arbitratus, となっている。</ref> **大雨が急に起こったが、作戦計画を立てるために、この天候は不利ではないと思われた。 *quod paulo incautius custodias in muro dispositas videbat, **というのは、(アウァーリクムの)城壁に配備された守備兵たちが少しより油断していると見ていたのだ。 *suosque<ref>suosque はα系写本の記述だが、β系写本では suos quoque となっている。</ref> languidius in opere versari iussit et quid fieri vellet ostendit. **配下の者たちには緩慢に作業に従事することを命じて、何がなされることを欲しているかを示した。 [[画像:Avaricum_westpoint_july_2006.jpg|thumb|right|300px|[[w:アウァリクム包囲戦|アウァーリクム攻略戦]]の[[w:ジオラマ|ジオラマ]](再掲;[[w:陸軍士官学校 (アメリカ合衆国)|米国陸軍士官学校]]博物館)。ローマ軍の<ruby><rb>[[w:アッゲル|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby>の周辺には、<ruby><rb>[[w:ウィネア|工作小屋]]</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby>(vinea)の両端を開いて多数つないだ廊下状の通路(坑道)が延びている。]] : <!-- [[wikt:en:| --> *② Legionibusque intra vineas in occulto expeditis, **[[w:ローマ軍団|諸軍団]]が<ruby><rb>[[w:ウィネア|工作小屋]]</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby>の内側でひそかに戦備を整えており、 *cohortatus ut aliquando pro tantis laboribus fructum victoriae perciperent, **やっと、これほどの労苦の見合う勝利の報酬を我がものとするように激励した。 *iis qui primi murum ascendissent, praemia proposuit militibusque signum dedit. **一番乗りとして城壁に登った者たちには、恩賞を約束して、兵士たちに号令を発した。 *Illi subito ex omnibus partibus evolaverunt murumque celeriter compleverunt. **彼ら(ローマ軍団兵)は不意にあらゆる方面から飛び出して、速やかに城壁を満たしたのだ。 ===28節=== '''ローマ軍がアウァーリクムの市民4万人を大虐殺''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Hostes re nova perterriti, muro turribusque deiecti **敵たち(籠城ガッリア勢)は新たな事態に脅かされて、(ローマ兵によって)城壁や櫓から追いやられて、 *in foro ac locis patentioribus cuneatim constiterunt **<ruby><rb>広場</rb><rp>(</rp><rt>フォルム</rt><rp>)</rp></ruby>や開けた場所に楔状に留まった。 *hoc animo, ut, si qua ex parte obviam contra veniretur, acie instructa depugnarent. **もし、どの方向から相対して対抗して来られても、戦列を整えて決戦しようという心積もりでいたのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Ubi neminem in aequum locum sese demittere, sed toto undique muro circumfundi viderunt, **(ローマ兵が)誰も平らな所に降りて来ず、しかし城壁全体の至る所で取り囲まれたことを見たときに、 *veriti, ne omnino spes fugae tolleretur, **(籠城ガッリア勢は)逃亡のあらゆる希望を奪われないかと怖れて、 *abiectis armis ultimas oppidi partes continenti impetu petiverunt, **武器を投げ捨てて、城塞都市の(ローマ勢から)最も遠くの方面を絶え間ない殺到によって求めた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ parsque ibi, cum angusto exitu portarum se ipsi premerent, a militibus, **ある一部の者たちはそこで、城門の狭い出口で自分たちで押し合っていたので、(軍団の)兵士たちによって(殺され)、 *pars iam egressa portis ab equitibus est interfecta. **別の一部の者たちはすでに城門を出ていたが、(ローマ側の)[[w:騎兵|騎兵]]たちによって虐殺された。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Nec fuit quisquam, qui praedae studeret. **(ローマ勢には)略奪品を熱心に求める何者もいなかった。 *Sic et Cenabi<ref>Cenabi は、α系写本では Genabi 、T・V写本では Cenabensi などとなっている。</ref> caede et labore operis incitati **このように、ケナブムの(ローマ市民の)殺害にも、(攻城)作業の労苦にも煽られて **:<span style="color:#009900;">(訳注:カルヌーテース族によるローマ市民の殺害については[[#3節|3節]]を参照。)</span> *non aetate confectis, non mulieribus, non infantibus pepercerunt. **(ローマ勢は)年老いた者たちにも、妻女たちにも、幼児たちにも(虐殺することを)思いとどまらなかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ビトゥリゲース族はローマ市民の殺害には関与しておらず、報復される対象とするのは的外れである。</span> **:<span style="color:#009900;">ましてや非戦闘員である老人・女性・子供たちまで殺戮するのは、戦争の狂気というしかない。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Denique ex omni eo<ref>eo はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> numero, qui fuit circiter milium XL(quadraginta), **ついには、約40000名もいたすべての人員のうち、 *vix DCCC(octingenti), qui primo clamore audito se ex oppido eiecerunt<ref>eiecerunt はα系写本の記述で、β系写本では eiecerant となっている。</ref>, **やっと800名が、はじめにどよめきを聞いて、城塞都市から急ぎ出ていたので、 *incolumes ad [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorigem]] pervenerunt. **無傷のままで[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]のところへ到着した。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑥ Quos ille multa iam nocte silentio<ref>silentio はα系写本の記述で、β系写本にはない。</ref> sic<ref>sic はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> ex fuga excepit, **その者たちを彼は、すでに夜も更けた静けさのうちに、逃亡から迎え入れた。 *veritus ne qua in castris ex eorum concursu et misericordia vulgi seditio oreretur<ref>oreretur は一部の写本の記述で、ほかの写本では oriretur となっている。</ref>, **彼らの駆け込みや兵たちの同情から、陣営の中で何らかの騒動が生じないように怖れて、 *ut procul in via dispositis familiaribus suis principibusque civitatum **(陣営の)遠くから途中で、自らの郎党たちや部族の領袖たちを配備して、 *disparandos deducendosque ad suos curaret, **(敗走者たちを)味方のところへ分けて連れて行くようにさせた。 *quae cuique civitati pars castrorum ab initio obvenerat. **陣営の各部分は、おのおのの部族にはじめから与えられていたのだ。 ===29節=== [[画像:Vercingetorix stater CdM.jpg|thumb|right|250px|[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の横顔が刻まれたガリアの金貨(パリの[[w:ビブリオテーク・ナショナル|仏国立図書館]]貨幣部蔵)]] '''ウェルキンゲトリークスが演説で味方を鼓舞する''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Postero die concilio convocato consolatus cohortatusque est, **(ウェルキンゲトリークスは)翌日に会合を召集して、(味方の者たちを)慰めて激励した。 *ne se admodum animo demitterent, **あまり気を落とさないように、 *ne<ref>ne はα系写本の記述で、β系写本では neve となっている。</ref> perturbarentur incommodo. **敗北により取り乱さないように、と。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Non virtute neque in acie vicisse Romanos, **ローマ人たちが勝ったのは、武勇においてでも、(野戦の)戦場においてでもなく、 *sed artificio quodam et scientia oppugnationis, **ある種の技巧および攻城戦の知識によるものであって、 *cuius rei fuerint ipsi imperiti. **その事柄に(ガッリア勢)自身は通じていなかったのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第5巻#42節|第5巻42節]]では、ネルウィイ族らガッリア北部のベルガエ勢はローマ人の攻城術をまねていた。)</span> : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Errare, si qui in bello omnes secundos rerum proventus exspectent. **戦争においては、誰であれ万事、順調な成功を期待するのならば、誤りである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Sibi numquam placuisse Avaricum defendi, **自分にとっては、アウァーリクムが防衛されることは決して気に入らなかった。 *cuius rei testes ipsos haberet; **その事情の証人は(諸君ら)自身である。 *sed factum imprudentia Biturigum et nimia obsequentia reliquorum, uti hoc incommodum acciperetur. **だが、ビトゥリゲース族の軽率さとほかの者たちが過度に意のままに従ったことにより、この敗北を蒙るようになったのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Id tamen se celeriter maioribus commodis sanaturum. **しかしながら、それを自分が速やかに大いなる勝利によって埋め合わせよう。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑥ Nam quae ab reliquis Gallis civitates dissentirent, **一方、(ウェルキンゲトリークスら)ほかのガッリア人たちとは意見を相異する諸部族、 *has sua diligentia adiuncturum atque unum consilium totius Galliae effecturum, **彼らを自分の入念さにより加盟させるだろうし、全ガッリアの計画を一つにするだろう。 *cuius consensui ne orbis quidem terrarum possit obsistere; **その協定には、全世界でさえ邪魔することはできない。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:orbis terrarum「全世界」)</span> *idque se prope iam effectum habere. **それを自分は、ほとんどすでに成し遂げたと思う。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑦ Interea aequum esse ab iis communis salutis causa impetrari, **その間に(ガッリア)共通の安全のために、彼ら(ガッリア人たち)により(以下のように)遂げられることが好都合である。 *ut castra munire instituerent, **陣営を防御することを実施するように、 *quo facilius repentinos hostium impetus sustinerent<ref>sustinerent はα系写本の記述で、β系写本では sustinere possent となっている。</ref>. **それにより、敵たち(ローマ人)の予期せぬ襲撃により容易に持ちこたえられるように。 ===30節=== '''ガッリア勢がウェルキンゲトリークスに心服し、希望を抱く''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Fuit haec oratio non ingrata Gallis, **この演説は、ガッリア人たちには満更不快でもなかった。 *et maxime, quod ipse animo non defecerat tanto accepto incommodo **というのは、とりわけ(ウェルキンゲトリークス)自身がこれほどの敗北を蒙っても気を落とさず、 *neque se<ref>se は写本にない記述だが、後の刊本で挿入された。</ref> in occultum abdiderat et conspectum multitudinis fugerat, **秘密の場所に隠れたり、大勢の見ているところを逃れることがなかったからである。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② plusque animo providere et praesentire existimabatur, **(ウェルキンゲトリークスは)より多くのことを心に予見したり予感していると考えられた。 *quod re integra primo incendendum Avaricum, post deserendum censuerat. **というのは、事態が定まらないのに、始めはアウァーリクムを焼かれるべきと、後には放棄するべきと考慮していたからだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Itaque ut reliquorum imperatorum res adversae auctoritatem minuunt, **こうして、ほかの将軍なら逆境が(彼の)影響力を減ずるのに、 *sic huius ex contrario dignitas incommodo accepto in dies augebatur. **反対に彼の威厳は、敗北を蒙っても、日々において増されたのだ。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ Simul in spem veniebant eius adfirmatione de reliquis adiungendis civitatibus; **同時に、彼の断言によって(彼らは)ほかの諸部族を加盟させることについて希望を抱いた。 *primumque eo tempore Galli castra munire instituerunt, **そのときに初めて、ガッリア人たちは陣営を防御することを実施した。 *et sic sunt<ref>写本(ω)では sunt という記述だが、erant と修正する校訂版もある。</ref> animo consternati<ref>写本(ω)では consternati という記述だが、現代の校訂版では confirmati と修正されている。</ref>, homines insueti laboris, **(陣営の防御という)努力に慣れていない人々が気持ちを駆り立てられた。 *ut omnia quae imperarentur sibi patienda et perferenda<ref>et perferenda はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> existimarent. **自分たちにとって、命令されたことすべてを耐えるべきであり、成就するべきであると考えたほどであった。 ===31節=== '''ウェルキンゲトリークスがほかの諸部族を勧誘し、兵力を補充する''' : <!-- [[wikt:en:| --> *① Nec minus quam est pollicitus [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] animo laborabat, ut reliquas civitates adiungeret, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、約束したことに劣らず、ほかの諸部族を加盟させるように心から努力した。 *atque earum principes donis pollicitationibusque<ref>earum principes donis pollicitationibusque はβ系写本の記述で、α系写本では eas donis pollicitationibus となっている。</ref> adliciebat. **その領袖たちに贈物を約束して、誘い込もうとした。 : <!-- [[wikt:en:| --> *② Huic rei idoneos homines deligebat, **この事に適切な人物たちを(ウェルキンゲトリークスは)選び出して、 *quorum quisque aut oratione subdola aut amicitia facillime capere<ref>capere はχ・L写本の記述で、β系写本では capi となっている。</ref> posset. **その者たちのおのおのは、巧妙な演説により、あるいは友情により、かなり容易に(同盟者を)得ることができた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *③ Qui [[w:la:Avaricum Biturigum|Avarico]] expugnato refugerant, armandos vestiendosque curat; **(ウェルキンゲトリークスは)[[w:アウァリクム|アウァーリクム]]が攻略されて逃げて来た者たちに、武装させ、服を着るようにさせた。 : <!-- [[wikt:en:| --> *④ simul, ut deminutae copiae redintegrarentur, **同時に、減り衰えた軍勢が補完されるように、 *imperat certum numerum militum civitatibus, quem et quam ante diem in castra adduci velit, **諸部族に、兵の一定の数をどれほど、かつ、どの日の前までに陣営に連れて来ることを欲するかを命令し、 *sagittariosque omnes, quorum erat permagnus numerus in Gallia<ref>numerus in Gallia はα系写本の記述で、β系写本では in Gallia numerus となっている。</ref>, conquiri et ad se mitti iubet. **ガッリアにかなり多数がいた弓兵のすべてを、徴集して自分のところへ派遣することを命じた。 *His rebus celeriter id, quod Avarici deperierat, expletur. **これらの事により、速やかに、アウァーリクムで壊滅していたそれ(らの軍勢)が補充された。 : <!-- [[wikt:en:| --> *⑤ Interim Teutomatus, Olloviconis filius, rex Nitiobrogum, **その間に、オッロウィコの息子で、ニティオブロゲス族の王であるテウトマトゥスが、 *cuius pater ab senatu nostro amicus erat appellatus, **その父(オッロウィコ)は、我が方(ローマ)の[[w:元老院 (ローマ)|元老院]]から友人と呼ばれていたのだが、 *cum magno equitum suorum numero et quos ex Aquitania conduxerat ad eum pervenit. **自らの騎兵の多数および[[w:アクィタニア|アクィタニア]]から募っていた者たちとともに、彼(ウェルキンゲトリークス)のところへ到着した。 ==ゲルゴウィア攻略戦、ハエドゥイー族の離反== ===32節=== '''ハエドゥイー族内紛の危機''' *① Caesar [[w:la:Avaricum Biturigum|Avarici]] complures dies commoratus **カエサルは、[[w:アウァリクム|アウァーリクム]]に幾日も留まって、 *summamque ibi copiam frumenti et reliqui commeatus nactus **そこでかなり多量の糧食やほかの必需品を手に入れて、 *exercitum ex labore atque inopia refecit. **軍隊を労苦や欠乏から回復させた。 *② Iam prope hieme confecta, **すでに、ほぼ冬は過ぎ去り、 *cum ipso anni tempore ad gerendum bellum vocaretur et ad hostem proficisci constituisset, **(カエサルが)まさにその時季に戦争を遂行することに呼び寄せられて、敵の方へ発つことを決意していたときに、 *sive eum ex paludibus silvisque elicere sive obsidione premere posset, **あるいは(敵を)沼地や森林から誘い出せるか、あるいは包囲により圧倒することができるか、というときに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:sive ~ sive …「あるいは~、あるいは…」)</span> *legati ad eum principes [[w:la:Haedui|Haeduorum]] veniunt oratum, **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の領袖たちが使節として彼(カエサル)のところへ頼みにやって来た。 *ut maxime necessario tempore civitati subveniat; **きわめて緊急の時に、部族を助けてくれるように、と。 *③ Summo esse in periculo rem, **事態は最大の危機にある。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:以下は、ハエドゥイー族の救援要請(間接話法)である。)</span> *quod, cum singuli magistratus antiquitus creari atque regiam potestatem annum<ref>annum はα系写本の記述で、β系写本では annuam となっている。</ref> obtinere consuessent, **というのは、昔から一人ずつの統領が選出されて、一年ごとに支配権力に就くことが常であったのに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第1巻#16節|第1巻16節]]によれば、ウェルゴブレトゥス Vergobretus という最高官職が毎年選ばれて大権を司る。)</span> *duo magistratum gerant et se uterque eorum legibus creatum esse<ref>creatum esse はα系写本の記述で、β系写本では creatum となっている。</ref> dicat. **2名が統領を司り、彼らの双方ともに自分は法により(=合法的に)選出されたのであると言っているのだ。 *④ Horum esse alterum Convictolitavem, florentem et inlustrem adulescentem, **彼らの一方は、[[w:コンウィクトリタウィス|コンウィクトリタウィス]]で、声望があり、秀でた青年である。 *alterum Cotum, antiquissima familia natum **他方は、[[w:コトゥス|コトゥス]]で、とても古くからの家系に生まれて、 *atque ipsum hominem summae potentiae et magnae cognationis, **自身も最大勢力と多くの縁戚関係をもつ人物であり、 *cuius frater Valetiacus proximo anno eundem magistratum gesserit. **その兄弟[[w:ウァレティアクス|ウァレティアクス]]は前年に同じ統領を司っていたのである。 *Civitatem esse omnem in armis; **部族は皆が武装している。 *divisum senatum, divisum populum, suas<ref>suas は中世までの写本(ω)で、近世の写本(ς)では in suas となっている。</ref> cuiusque eorum clientelas. **評議会も分裂し、民衆も分裂し、彼ら(2名)の(それぞれの)庇護民となっている。 *Quodsi diutius alatur controversia, fore uti pars cum parte civitatis confligat; **もしこれ以上、紛争が進められれば、部族の派閥と派閥が激突することになるであろう。 *Id ne accidat, positum in eius diligentia atque auctoritate. **それが起こらないかは、彼(カエサル)の入念さと影響力にかかっている。 ===33節=== '''カエサルがハエドゥイー族の権力をコンウィクトリタウィスに与える''' *① Caesar, etsi a bello atque hoste discedere detrimentosum esse existimabat, **カエサルは、戦争および敵から離れることが非常に不利であると考えていたのではあるが、 *tamen non ignorans, quanta ex dissensionibus incommoda oriri consuessent, **しかしながら、不和からどれほどの災厄が生じることが常であるか、知らないではなかったし、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:etsi ~, tamen …「~ではあるが、しかしながら…」)</span> *ne tanta et tam coniuncta populo Romano civitas, **これほど大きく、これほどローマ人民と協同している(ハエドゥイーの)部族が、 *quam ipse semper aluisset omnibusque rebus ornasset, **彼らのことを(カエサル)自身は常に助成して、かつあらゆる事柄で敬意を表していたのだが、 *ad vim atque arma descenderet, **(彼らが内紛という)暴力や戦乱に沈み込まないように、 *atque ea pars, quae minus sibi confideret, auxilia a [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorige]] arcesseret, **かつ、自分たちが劣勢だと確信している(ハエドゥイーの)一派が[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の支援を招かないように、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ne ~ civitas, ~ descenderet, ~ arcesseret「~部族が、~沈まないように、~招かないように」)</span> [[画像:FR-58-Decize29.JPG|thumb|right|250px|デケティア([[w:la:Decetia|Decetia]])すなわち現在のドスィーズ([[w:fr:Decize|Decize]])の景観。[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の版図であった[[w:ニエーヴル県|ニエーヴル県]]の南部にあり、リゲル川(現[[w:ロワール川|ロワール川]])のほとりに位置している。]] *huic rei praevertendum existimavit et, **この事態を(戦争よりも)優先されるべきと考えた。 *② quod legibus [[w:la:Haedui|Haeduorum]] iis, qui summum magistratum obtinerent, excedere ex finibus non liceret, **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の法により、最高の官職に就いている者は領土から出て行くことを許されないので、 *ne quid de iure aut de legibus eorum deminuisse videretur, **(カエサルが)彼らの法令あるいは法制について何ら軽視したとは思われないように、 *ipse in Haeduos proficisci statuit **自身がハエドゥイー族のところに出発することを決心した。 *senatumque omnem et quos inter controversia esset ad se [[w:la:Decetia|Decetiam]] evocavit. **かつ、評議会の全員、および紛争が介在しているところの者たちをデケティアの自分のところへ呼び出した。 *③ Cum prope omnis civitas eo convenisset, docereturque **部族のほぼすべての(主だった)者たちがそこに集まったときに、(以下のことが)報知された。 *paucis clam convocatis alio loco, alio tempore atque oportuerit, fratrem a fratre renuntiatum, **わずかな者が密かに、あるべきはずとは別の場所、別の時に呼び集められて、兄により弟(の就位)が告げられたというのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:前年に統領であった兄ウァレティアクスによって弟コトゥスの統領への就位が告げられたということであろう。)</span> *cum leges duo<ref>duo はχ・B・M・S・β系写本の記述で、L・N写本では duos となっている。</ref> ex una familia vivo utroque non solum magistratus creari vetarent, sed etiam in senatu esse prohiberent, **法は、一つの家族から2名が双方とも存命中に、統領に選出されるのを禁じるだけでなく、評議会にいることも禁止しているのに。 *Cotum imperium deponere coegit, **(カエサルは)[[w:コトゥス|コトゥス]]に支配権を放棄することを強要した。 *Convictolitavem, qui per sacerdotes more civitatis intermissis magistratibus esset creatus, **[[w:コンウィクトリタウィス|コンウィクトリタウィス]]は、統領が空位になったときに、部族の規則により、祭司を通じて選出されたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ここでいう祭司 sacerdos が[[ガリア戦記 第6巻#13節|第6巻13節]]以下で説明された[[w:ドルイド|ドルイド]]と同じか否かは不詳である。)</span> *potestatem obtinere iussit. **(カエサルは彼に)権力の座に就くことを命じた。 ===34節=== '''ハエドゥイー族を動員し、ローマ軍をカエサルとラビエーヌスの二隊に分散''' *① Hoc decreto interposito cohortatus Haeduos, ut **この決定により仲裁して、(カエサルは)[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]に以下のように励ました。 *controversiarum ac dissensionis obliviscerentur **(部族内部の)紛争や不和を忘れるように、 *atque omnibus omissis his rebus huic bello servirent **かつ、これらすべての事情を度外視して、この(ウェルキンゲトリークスとの)戦争に尽くすように、 *eaque, quae meruissent, praemia ab se devicta Gallia exspectarent **ガッリアが征服されたときには(彼らが)受けるに値する自分(カエサル)からの恩賞を期待するように、 *equitatumque omnem et peditum milia X(decem) sibi celeriter mitterent, **(ハエドゥイー族の)騎兵隊のすべてと歩兵1万名を自分(カエサル)に速やかに派遣するように、 *quae in praesidiis rei frumentariae causa disponeret, **それらは糧食供給のために守備隊として分けて置くものである、と。 [[画像:Brioude pont.JPEG|thumb|right|250px|エラウェル川([[w:la:Elaver|Elaver]])こと現在の[[w:アリエ川|アリエ川]](Allier)。ハエドゥイー族領の境辺りでリゲル川([[w:la:Liger|Liger]])こと現[[w:ロワール川|ロワール川]]([[w:fr:Loire (fleuve)|Loire]])に合流する。]] *② exercitum in duas partes divisit: **(カエサルは)軍隊を二つの方面軍に分けた。 *quattuor legiones in Senones Parisiosque [[w:la:Titus Labienus|Labieno]] ducendas dedit, **4個[[w:ローマ軍団|軍団]]をセノネース族やパリスィイ族のところに率いて行くべく[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]に委ねた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ラビエーヌスのこの遠征については[[#57節|57節]]~62節で述べられる。)</span> *sex ipse in Arvernos ad oppidum [[w:la:Gergovia|Gergoviam]] secundum flumen [[w:la:Elaver|Elaver]] duxit; **6個を(カエサル)自身がアルウェルニー族のところの城塞都市ゲルゴウィアへエラウェル川に沿って率いて行った。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:エラウェル川 Elaver は現在の[[w:アリエ川|アリエ川]] Allier である。)</span> *equitatus partem illi attribuit, partem sibi reliquit. **騎兵隊の一部は彼(ラビエーヌス)に割り当てて、(残りの)部分は自分のもとに残した。 *③ Qua re cognita [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] omnibus interruptis eius fluminis pontibus **その事を知って、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]はその川のすべての橋を破却しながら、 *ab altera fluminis parte iter facere coepit. **川の別の側を行軍し始めた。 ===35節=== '''カエサルが陽動によってエラウェル川に架橋、渡河する''' *① Cum uterque utrimque exisset exercitus<ref>utrimque exisset exercitus はα系写本の記述で、β系写本では utrique esset exercitui となっている。</ref>, in conspectu, fereque e regione castris castra ponebant<ref>ponebant はα系写本の記述で、β系写本では poneret となっている。</ref>, **(ガッリア勢とローマ勢の)軍隊の双方が互いに視界にあって、ほぼ真向かいに互いの陣営を設置したときに、 *dispositis exploratoribus, necubi effecto ponte Romani copias traducerent, **(ウェルキンゲトリークスは)ローマ人の軍勢がどこにも橋を造って渡河しないように、偵察者たちを分けて置き、 *erat in magnis Caesaris<ref>Caesaris はα系写本などの記述で、π系写本などでは Caesari となっている。</ref> difficultatibus res, **カエサルにとって事態は大きな困難になっていた。 *ne maiorem aestatis partem flumine impediretur, **夏の大部分(の対岸の敵との交戦)が川により妨げられるのではないか、 *quod non fere ante autumnum [[w:la:Elaver|Elaver]] vado transiri solet. **というのは、[[w:アリエ川|エラウェル川]]は秋の前はほとんど浅瀬を渡らない習わしであったからだ。 *② Itaque, ne id accideret, silvestri loco castris positis **こうして、それが生じないように、森林地帯に陣営を設置した。 *e regione unius eorum pontium, quos [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] rescindendos curaverat, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]が切り裂かれるように手配していたところの橋の一つの真向かいに。 *postero die cum duabus legionibus in occulto restitit; **翌日に、2個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに密かなところに留まった。 *③ reliquas copias cum omnibus impedimentis, ut consueverat, misit, **残りの軍勢(=4個軍団)をすべての輜重とともに、通常のように、出発させた。 *captis<ref>写本(ω)では captis となっているが、Herald Fuchs の校訂版(1932年)では sic collocatis という記述が提案されている。etc.</ref> quibusdam cohortibus, uti numerus legionum constare videretur. **軍団の数を保っていると(敵から)見られるように、いくつかの<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>を含ませていた。 *④ His quam longissime possent egredi<ref>egredi はα系写本の記述で、β系写本では progredi となっている。</ref> iussis, **彼ら(4個軍団)には、できる限り遠くまで前進することを命じた。 *cum iam ex diei tempore coniecturam ceperat<ref>ceperat はα系写本の記述で、β系写本では caperet となっている。</ref> in castra perventum, **すでに、日の時刻から(彼らが)宿営地に到達したと(カエサルが)推測をしたときに、 *isdem sublicis, quarum pars inferior integra remanebat, pontem reficere coepit. **(前述の)同じ橋杭は、そのより下方の部分が損なわれないで残っていたので、橋を修復し始めた。 *⑤ Celeriter effecto opere **速やかに工事が成し遂げられて、 *legionibusque traductis et loco castris idoneo delecto **(2個)軍団が渡河させられて、陣営に適切な地点を選んで、 *reliquas copias revocavit. **残りの軍勢(=4個軍団)を呼び戻した。 *⑥ Vercingetorix re cognita, **ウェルキンゲトリークスは事態を知って、 *ne contra suam voluntatem dimicare cogeretur, **自らの意向に反して(ローマ勢と)争闘することを強いられないように、 *magnis itineribus antecessit. **強行軍で(ゲルゴウィアに向けて)先行した。 ===36節=== [[画像:FR-63-Gergovie.JPG|thumb|right|300px|[[w:ゲルゴウィア|ゲルゴウィア]]([[w:la:Gergovia|Gergovia]])すなわち現在のジェルゴヴィ高地([[w:fr:Plateau de Gergovie|Plateau de Gergovie]])の[[w:ピュイ=ド=ドーム県|ピュイ=ド=ドーム県]]県道978号(D978)からの眺望。19世紀の[[w:ウジェーヌ・ストッフェル|ウジェーヌ・ストッフェル]]大佐(colonel Eugène Stoffel)の発掘調査によって、城砦やローマ軍の溝の遺構などが発見され、当地がゲルゴウィアの古戦場だと確認された。]] [[画像:Siège_GergovieI_-52.png|thumb|right|300px|ゲルゴウィアにおける両軍の布陣図。山の頂にある城塞都市に隣接してガッリア諸部族の陣営(黄色部分)、右方にローマ軍の大きな陣営(赤色部分)と左下にローマ軍の小さな陣営(赤色部分)が見える。推定される位置関係は19世紀の[[w:ウジェーヌ・ストッフェル|ストッフェル]]大佐の発掘調査に依拠しており、小陣営があった地点は現在のラ・ロシュ=ブランシュ([[w:fr:La Roche-Blanche (Puy-de-Dôme)|La Roche-Blanche]])だと考えられている。]] '''両軍がゲルゴウィアの要衝に陣営を築く''' *① Caesar ex eo loco quintis castris [[w:la:Gergovia|Gergoviam]] pervenit **カエサルは(渡河した)その地点から5回目の宿営で[[w:ゲルゴウィア|ゲルゴウィア]]に到着した。 *equestrique eo die proelio levi facto, **(到着した)その日に(ガッリア勢と)軽微な[[w:騎兵|騎兵]]戦を闘って、 *perspecto urbis situ, quae posita in altissimo monte omnes aditus difficiles habebat, **山の非常に高いところに位置し、すべての接近路を困難なものとしている(ゲルゴウィアの)町の地勢を認識して、 *de expugnatione<ref>expugnatione はα系写本の記述で、β系写本では oppugnatione となっている。</ref> desperavit, **(拙速に突撃するような)攻略については断念して、 *de obsessione non prius agendum constituit, quam rem frumentariam expedisset. **糧食調達の整備をするより前には、攻囲について行なうべきでないと決心した。 *② At [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]], castris prope oppidum in monte<ref>in monte はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> positis, **それに対して、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、山中の城塞都市の近くに陣営を設置して、 *mediocribus circum se intervallis separatim singularum civitatium<ref>civitatium はB・M・L・N写本の記述で、χ・S・β系写本では civitatum となっている。</ref> copias conlocaverat **自陣の周りに、適切な間隔で個々の部族の軍勢を別々に駐屯させて、 *atque omnibus eius iugi collibus occupatis, qua despici poterat, **その尾根のうち(山麓を)見下ろすことができたすべての丘陵を占有して、 *horribilem speciem praebebat; **恐ろしげな姿を現わした。 *③ principesque earum civitatium<ref>civitatium はA・Q・B・M・L・N写本の記述で、Q・S・β系写本では civitatum となっている。</ref>, quos sibi ad consilium capiendum delegerat, **(ウェルキンゲトリークス)自らが作戦を立てるために選び出していた諸部族の領袖たちに *prima luce cotidie ad se convenire iubebat, **毎日、夜明けに自分のところへ集まることを命じた。 *seu quid communicandum, seu quid administrandum videretur, **何らかのことを伝達・協議するのか、あるいは何らかのことを指導するのだと思われる。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:seu ~ seu …「あるいは~、あるいは…」)</span> *④ neque ullum fere diem intermittebat, quin equestri proelio interiectis sagittariis, **騎兵戦に弓兵を介在させることを、ほとんどどの日も中断せずに、 *quid in quoque esset animi ac virtutis suorum, perspiceretur<ref>perspiceretur はα系写本の記述で、T写本では perspiceret、β系写本では periclitaretur となっている。</ref>. **どのような心構えや武勇が、配下の者たちのおのおのにあるかを、吟味した。 *⑤ Erat e regione oppidi collis sub ipsis radicibus montis **山のその麓の下方に、城塞都市の真向かいに、丘陵があって、 *egregie munitus atque ex omni parte circumcisus; **あらゆる方面から周囲が険しくて、(その地形により)すばらしく護られていた。 *quem si tenerent nostri, et aquae magna parte et pabulatione libera prohibituri hostes videbantur. **もし、それを我が方(ローマ勢)が占めれば、水源の大半と自由な糧秣徴発から敵たちを妨げるであろうと思われた。 *⑥ Sed is locus praesidio ab his, non nimis firmo, tenebatur. **だが、その地点は、彼ら(ガッリア勢)により、大して強力ではない守備隊で占められていた。 *⑦ Tamen silentio noctis Caesar ex castris egressus, **にもかかわらず(昼間ではなく)夜の静けさのうちに、カエサルは陣営から出撃して、 *priusquam subsidio ex oppido veniri posset, **城塞都市(のそばの陣営)から援兵に来られるより前に、 *deiecto praesidio potitus loco duas ibi legiones conlocavit **守備隊を追い出して、地点を占拠して、そこに2個[[w:ローマ軍団|軍団]]を駐屯させた。 *fossamque duplicem duodenum pedum a maioribus castris ad minora perduxit, **12[[w:ペース (長さ)|ペース]](=約3.6mの幅)の二重の堀を、より大きな陣営から(この丘陵の)より小さな陣営へ至らしめた。 *ut tuto ab repentino hostium incursu singuli commeare possent. **敵たちの不意の襲撃から安全に、1人1人が往来することができるように。 ===37節=== '''ハエドゥイー族のコンウィクトリタウィスがガッリア同盟軍に内応する''' *① Dum haec ad [[w:la:Gergovia|Gergoviam]] geruntur, **これらがゲルゴウィアのところでなされている間に、 *Convictolitavis [[w:la:Haedui|Haeduus]], **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]のコンウィクトリタウィスは、 *cui magistratum adiudicatum a Caesare demonstravimus, **その者はカエサルによって統領として承認されたと([[#33節|33節]]で)既述したが、 *sollicitatus ab Arvernis pecunia cum quibusdam adulescentibus conloquitur, **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]により金銭でそそのかされて、ある若者たちと談判した。 *quorum erat princeps Litaviccus atque eius fratres, **その者たちの領袖は[[w:リタウィックス|リタウィックス]]とその兄弟たちであり、 *amplissima familia nati adulescentes. **とても強大な一族に生まれた若者たちだった。 *② Cum his praemium communicat **彼らとともに(アルウェルニー族からの)報酬を共有して、 *hortaturque, ut se liberos et imperio natos meminerint. **自分たちが自由民で支配層の生まれであるのを思い起こせ、と鼓舞した。 *③ Unam esse Haeduorum civitatem, quae certissimam Galliae victoriam distineat<ref>distineat はM・N・π・R写本などの記述で、Q・U写本などでは destineat 、A・B・S写本などでは dedistineat などとなっている。</ref>; **ハエドゥイーの部族国家は、ガッリアの至極確実な勝利を阻んでいる唯一のものであり、 *eius auctoritate reliquas contineri; **その声望により、ほかの(同盟部族の)ものたちが(ローマ側に)保持されているが、 *qua traducta locum consistendi Romanis in Gallia non fore. **それが(ガッリア勢に)引き入れられることによって、ガッリアにおいてローマ人が留まり続ける場はないであろう。 *④ Esse nonnullo se Caesaris beneficio adfectum, **自分はカエサルの少なからぬ恩義をかけられているが、 *sic tamen, ut iustissimam apud eum causam obtinuerit; **しかし、彼(カエサル)のもとで至極合法的な理由を手に入れたまでであり、 *sed plus communi libertati tribuere. **しかし、(ガッリアの)共通の自由に従うことの方がより大きい。 *⑤ Cur enim potius Haedui de suo iure et de legibus ad Caesarem disceptatorem quam Romani ad Haeduos veniant? **なぜ実際、ハエドゥイー族は自らの法令や法制について、ローマ人がハエドゥイー族へ来るよりむしろ、カエサルを仲裁者とするのか? *⑥ Celeriter adulescentibus et oratione magistratus et praemio deductis, **若者たちは速やかに、統領の演説と報酬によって導き入れられた。 *cum se vel principes eius consilii fore profiterentur, **自分たちがその謀計の首謀者にすらなろうと申し出たときに、 *ratio perficiendi quaerebatur, **(謀計を)成し遂げる方法が求められた。 *quod civitatem temere ad suscipiendum bellum adduci posse non confidebant. **というのは、部族がむやみに(ローマ人との)戦争実行へ動かされることができるとは確信していなかったからだ。 *⑦ Placuit, ut Litaviccus decem illis milibus, quae Caesari ad bellum mitterentur, praeficeretur atque ea ducenda curaret, **リタウィックスに、カエサルに戦争のために派遣されるあの(歩兵)1万名を指揮させ率いさせるのが良いとされた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:歩兵1万名については[[#34節|34節]]を参照。)</span> *fratresque eius ad Caesarem praecurrerent. **彼の兄弟たちは、カエサルのところへ先立って行った。 *Reliqua qua ratione agi placeat constituunt. **残りのことが、どのようなやり方で行なわれるのが良いかが決められた。 ===38節=== '''リタウィックスの鼓舞でハエドゥイー族の歩兵1万が挙兵する''' *① Litaviccus accepto exercitu **リタウィックスは(1万名の)歩兵隊を受け取って、 *cum milia passuum circiter XXX(triginta)<ref>XXX(triginta) はα系写本の記述で、β系写本では XL(quadraginta) となっている。</ref> ab<ref>ab は写本(ω)の記述であるが、モイゼル(Henricus Meusel)は a を提案している。</ref> [[w:la:Gergovia|Gergovia]] abesset, **[[w:ゲルゴウィア|ゲルゴウィア]]から約30[[w:ローママイル|ローママイル]](=45km弱)離れたところに来たときに、 *convocatis subito militibus lacrimans, **兵士たちを突然に呼び集めて、泣きながら、 *② "Quo proficiscimur," inquit, "milites? **「兵士らよ、どこへ我々は進むのか?」と言った。 *Omnis noster equitatus, omnis nobilitas interiit; **「我が方(ハエドゥイー族)のすべての[[w:騎兵|騎兵隊]]とすべての高貴な者たちは滅んだ。 *principes civitatis, [[w:la:Eporedorix|Eporedorix]] et Viridomarus, **部族の領袖たち、エポレドリクスとウィリドマルスは、 *insimulati proditionis ab Romanis indicta causa interfecti sunt. **裏切りの罪を着せられて、ローマ人たちによって、弁解の余地なく殺されてしまったのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:indicta causa「弁解の余地なく」)</span> *③ Haec ab ipsis<ref>ipsis はα系写本の記述で、β系写本では his となっている。</ref> cognoscite, qui ex ipsa caede fugerunt; **これは、その虐殺から逃げて来た当人たちから聞き知ってくれ。 *nam ego fratribus atque omnibus meis propinquis interfectis **なぜなら、私は、兄弟たちやすべての我が親族たちが殺されて *dolore prohibeor, quae gesta sunt, pronuntiare." **悲嘆により、なされたことを物語ることを妨げられているからだ。」 *④ Producuntur hi<ref>hi はφ・β系写本の記述で、A写本では ii 、Q写本では hii となっている。</ref>, quos ille edocuerat quae dici vellet, **彼(リタウィックス)が言って欲しいことを教え込んでいた者たちが連れ出されて来て、 *atque eadem, quae Litaviccus pronuntiaverat, multitudini exponunt: **リタウィックスが物語ったのと同じことを群衆に説明した。 *⑤ multos<ref>multos はα系写本の記述で、β系写本では omnes となっている。</ref> equites [[w:la:Haedui|Haeduorum]] interfectos, quod conlocuti cum Arvernis dicerentur; **ハエドゥイー族の多くの騎兵たちは、アルウェルニー族と談判したと言われたので、殺された、と。 *ipsos se inter multitudinem militum occultasse atque ex media caede fugisse. **(彼ら)自身は、兵士ら多数の間に身を隠して、虐殺の最中から逃げて来たのだ、と。 *⑥ Conclamant Haedui et Litaviccum obsecrant, ut sibi consulat. **ハエドゥイー族の者たちは叫び声を上げて、リタウィックスに、自分たちに(どうするべきか)助言するように懇願した。 *"Quasi vero" inquit ille "consilii sit res, ac non necesse sit **彼は言った「実にあたかも、事態が協議するべきというかのようだ。(協議する)必要はないのだ。 *nobis Gergoviam contendere et cum Arvernis nosmet coniungere. **我々にとって、ゲルゴウィアに急行して、アルウェルニー族と我々が合流することは。 *⑦ An dubitamus, quin nefario facinore admisso Romani iam ad nos interficiendos concurrant? **非道の悪行を犯したローマ人がもはや我々を殺戮するために襲いかかって来ることを疑うのかね? *⑧ Proinde, si quid in nobis animi est, **それゆえに、もし我々に何らかの心構えがあるならば、 *persequamur eorum mortem, qui indignissime interierunt, **とても不面目に滅びた者たちの死に仇討ちしようではないか。 *atque hos latrones interficiamus." **かの略奪者たち(ローマ人)を誅殺しようではないか。」 *Ostendit cives Romanos, qui eius praesidii fiducia una erant<ref>erant は写本(ω)の記述であるが、モムゼン(Mommsen)らは ierant を提案している。</ref>: **(リタウィックスは)彼の護衛を信頼して一緒にいたローマ市民たちを示した。 *⑨ Continuo<ref>Continuo はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> magnum numerum frumenti commeatusque diripit, **ただちに、(ローマ市民たちの)糧食や必需品の多数を略奪して、 *ipsos crudeliter excruciatos interficit. **当人たちを残酷に拷問して殺した。 *⑩ Nuntios tota civitate Haeduorum dimittit, **ハエドゥイー族の伝令たちを、部族全体にわたって遣わして、 *in<ref>in はβ系写本の記述だが、α系写本にはない。</ref> eodem mendacio de caede equitum et principum permovet<ref>permovet はL・N写本の記述だが、B写本では permanet 、χ・M・S・β系写本などでは permonet となっている。</ref>; **騎兵や領袖たちの虐殺について、同じ嘘によって扇動した。 *hortatur ut simili ratione atque ipse fecerit suas iniurias persequantur. **(リタウィックス)自身がしたのと同様のやり方で、自分たちの(受けた)無法に仇討ちするようにと鼓舞した。 ===39節=== '''エポレドリクスがハエドゥイー勢1万の寝返りをカエサルに知らせる''' *① [[w:la:Eporedorix|Eporedorix]] [[w:la:Haedui|Haeduus]], summo loco natus adulescens et summae domi potentiae, **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の[[w:エポレドリクス|エポレドリクス]]は、最高の身分に生まれた青年で、本国で最高の権勢にあった。 *et una Viridomarus, pari aetate et gratia, sed genere dispari, **とともに、[[w:ウィリドマルス|ウィリドマルス]]も、同じ年輩で、同様に敬意を受けていたが、異なる階級であった。 *quem Caesar ab Diviciaco sibi traditum ex humili loco ad summam dignitatem perduxerat, **カエサルは彼を[[w:ディウィキアクス|ディウィキアクス]]により託されて、低い身分から最高の地位へと引き立てていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ディウィキアクスはかつてローマに援助を求めた有力者で、カエサルに殺されたドゥムノリクスの兄弟。)</span> *in equitum numero convenerant nominatim ab eo evocati. **(その2人は)彼(カエサル)から名指しで呼び出されて、[[w:騎兵|騎兵]]として(ローマの陣中に)一緒に来ていた。 *② His erat inter se de principatu contentio **彼ら(2人)には、互いに指揮官の座についての競争があって、 *et in illa magistratuum controversia **あの統領をめぐる紛争においても **:<span style="color:#009900;">([[#32節|32節]]~33節を参照。)</span> *alter pro Convictolitavi, alter pro Coto summis opibus pugnaverant<ref>pugnaverant はα系写本の記述で、β系写本では pugnaverat となっている。</ref>. **一方は[[w:コンウィクトリタウィス|コンウィクトリタウィス]]のために、他方は[[w:コトゥス|コトゥス]]のために、最大限の助力で奮闘していた。 *③ Ex his Eporedorix cognito Litavicci consilio **彼らのうちエポレドリクスが[[w:リタウィックス|リタウィックス]]の謀計を知って、 *media fere nocte rem ad Caesarem defert; **ほぼ真夜中に、事情をカエサルのところへ報知した。 *orat ne patiatur civitatem pravis adulescentium consiliis ab amicitia populi Romani deficere; **(ハエドゥイーの)部族が青年たちのゆがんだ謀計によってローマ人民の友好から背くことを容認しないように懇願した。 *quod futurum provideat, si se tot hominum milia cum hostibus coniunxerint, **もし、このように多くの幾千もの同胞が敵たちと協同するならば、(上記の)ことが生じると用心するように、と。 *quorum salutem neque propinqui neglegere, **(寝返った1万の歩兵たちの)縁者たちは彼らの身の安全をなおざりにすることはないし、 *neque civitas levi momento aestimare posset. **部族が(寝返った歩兵たちの)影響力を軽く評価できない、と。 ===40節=== '''カエサルが4個軍団を率いてハエドゥイー勢1万を制止し、リタウィックスは逃亡''' *① Magna adfectus sollicitudine hoc nuntio Caesar, **この知らせにより、大きな不安を感じたカエサルは、 *quod semper [[w:la:Haedui|Haeduorum]] civitati praecipue indulserat, **常に[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイーの部族]]にとくに気遣っていたので、 *nulla interposita dubitatione legiones expeditas quattuor equitatumque omnem ex castris educit; **何らためらいを差しはさまずに、戦備を整えた4個[[w:ローマ軍団|軍団]]と[[w:騎兵|騎兵隊]]すべてを陣営から進発させた。 *② nec fuit spatium tali tempore ad contrahenda castra, **このような情勢で、陣営を縮小するための余地はなかった。 **:<span style="color:#009900;"> (訳注:[[#36節|36節]]で、カエサルはゲルゴウィアの大きな陣営および敵に近い小さな陣営を6個軍団で守っていた。)</span> *quod res posita in celeritate videbatur; **というのは、事態は迅速さにかかっていると思われたからだ。 *C.(Gaium) Fabium legatum cum legionibus duabus castris praesidio relinquit. **総督副官[[w:ガイウス・ファビウス|ガイウス・ファビウス]]を2個軍団とともに陣営の守備に残しておいた。 *③ Fratres Litavicci cum comprehendi iussisset, **(カエサルは)リタウィックスの兄弟たちを拘束することを命じていたのだが、 *paulo ante reperit ad hostes fugisse. **少し前に(ゲルゴウィアの)敵たちのところへ去ったことを探り出した。 *④ Adhortatus milites ne necessario tempore itineris labore permoveantur, **(カエサルは)緊急の時に、行軍の労苦により乱されないように、兵士たちを激励して、 *cupidissimis omnibus progressus milia passuum [[w:la:Viginti quinque|XXV]] agmen Haeduorum conspicatus<ref>conspicatus はα系写本の記述で、β系写本では conspicatur となっている。</ref> **皆がとても熱中していたので、25[[w:|ローママイル]](約37km)進んで、ハエドゥイー族の隊列を視認した。 *immisso equitatu iter eorum moratur atque impedit **騎兵隊を突進させて、彼ら(ハエドゥイー勢)の行軍を妨げて、停止させた。 *interdicitque omnibus ne quemquam interficiant. **(ハエドゥイー勢を)誰一人殺さないように(ローマ勢の)皆に禁じた。 *⑤ [[w:la:Eporedorix|Eporedorigem]] et Viridomarum, quos illi interfectos existimabant, **彼ら(ハエドゥイー勢)が、殺されたものと考えていた者たち、[[w:エポレドリクス|エポレドリクス]]と[[w:ウィリドマルス|ウィリドマルス]]に、 *inter equites versari suosque appellare iubet. **(ハエドゥイー勢の)騎兵たちの間を歩き回って、味方に呼びかけることを命じた。 *⑥ His cognitis et Litavicci fraude perspecta Haedui manus tendere, **彼ら(2人)に気付いて、リタウィックスのごまかしを見通して、ハエドゥイー族の者たちは手を差し出して、 *deditionem significare et proiectis armis mortem deprecari incipiunt. **降伏の意を表して、武器を投げ出して、死を赦免されることを求め始めた。 *⑦ Litaviccus cum suis clientibus, **[[w:リタウィックス|リタウィックス]]は、配下の子分たちとともに、 *quibus more Gallorum nefas est etiam in extrema fortuna deserere patronos, **ガッリア人の風習では、最悪の境遇にあってさえも(子分が自分の)親分を見捨てることは非道であったので、 *[[w:la:Gergovia|Gergoviam]] profugit. **(親分・子分ともども)[[w:ゲルゴウィア|ゲルゴウィア]]に逃れた。 ===41節=== '''副官ファビウスの報告:ゲルゴウィアの敵勢がローマ陣営に襲来''' *① Caesar nuntiis ad civitatem [[w:la:Haedui|Haeduorum]] missis, **カエサルは伝令たちを[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー]]の部族(当局)に遣わして、 *qui suo beneficio conservatos docerent quos iure belli interficere potuisset, **彼ら(伝令)に、戦時の権限により殺せた者たち(歩兵1万)は(カエサル)自らの恩恵により許されたのだ、と説かせた。 *tribusque horis noctis exercitui ad quietem datis castra ad [[w:la:Gergovia|Gergoviam]] movit. **(カエサルは)夜の3時間を軍隊に休息のために与えて、陣営を引き払ってゲルゴウィアの方へ向かった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:古代ローマの不定時法では、夏季の夜の3時間は、現在の定時法の3時間よりかなり短い。)</span> *② Medio fere itinere equites a Fabio missi, **(ゲルゴウィアへの)道程のほぼ中間のところで、ファビウスから[[w:騎兵|騎兵]]たちが遣わされて来て、 *quanto res in periculo fuerit, exponunt. **事態がどれほどの危機にあるか、を打ち明けた。 *Summis copiis castra oppugnata demonstrant, **(ガッリア勢の)最大級の軍勢により(ローマ勢の)陣営が攻撃された、と説明した。 *cum crebro integri defessis succederent **そのときに(ガッリア勢は)たびたび新たな者たちが疲労した者たちに交代していたが、 *nostrosque adsiduo labore defatigarent, **我が方(ローマ勢)は絶え間ない労苦により疲れ果てていた。 *quibus propter magnitudinem castrorum perpetuo esset isdem in vallo permanendum. **彼ら(ローマ勢)にとり、陣営の大きさのために、同じ者たちが防柵の中に留まらざるを得なかった。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは[[#40節|40節]]②項で「陣営を縮小するための余地はなかった」とあらかじめ弁解している。)</span> *③ Multitudine sagittarum atque omnis generis<ref>omnis generis はα系写本の記述で、β系写本では omni genere となっている。</ref> telorum multos vulneratos; **(ガッリア勢からの)矢の多数と飛び道具のあらゆる類いによって(ローマ勢の)多くのものが傷つけられた。 *ad haec sustinenda magno usui fuisse tormenta. **これに持ちこたえるために、投石器が大いに役立った。 *④ Fabium discessu eorum duabus relictis portis obstruere ceteras **ファビウスは、彼ら(ガッリア勢)が退却すると、2つの門を残して、ほか(の門)を閉鎖した。 *pluteosque vallo addere et se in posterum diem similemque casum apparare<ref>similemque casum apparare はα系写本の記述で、β系写本では similem ad casum parare となっている。</ref>. **胸壁を防柵を付け加えて、翌日における似たような状況に備えた。 *⑤ His rebus cognitis Caesar **これらの事態を知って、カエサルは、 *summo studio militum ante ortum solis in castra pervenit. **兵士たちの最大級の努力によって、日の出の前に(ゲルゴウィアの)陣営に到着した。 ===42節=== '''ハエドゥイー族の者たちが反ローマ暴動を引き起こす''' *① Dum haec ad [[w:la:Gergovia|Gergoviam]] geruntur, **これらがゲルゴウィアの辺りでなされている間に、 *[[w:la:Haedui|Haedui]] primis nuntiis ab Litavicco acceptis **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の者たちは、[[w:リタウィックス|リタウィックス]]からの最初の知らせを受け取ったが、 *nullum sibi ad cognoscendum spatium relinquunt. **自分たちには(この知らせを)調べるための余地を何ら残さなかった。 *② Impellit alios avaritia, alios iracundia et temeritas **ある者たちを貪欲さが、ある者たちを激しやすさや無分別が駆り立てた。 *─ quae maxime illi hominum generi est innata ─ ut levem auditionem habeant pro re comperta. **あの種族の人々はとりわけ、軽率な風聞を確認された事として見なすように、生まれついているのだ。 *③ Bona civium Romanorum diripiunt, caedes faciunt, in servitutem abstrahunt. **(ハエドゥイー族の者たちは)ローマ市民たちの財産を略奪し、殺戮を行なって、隷属状態に引きずり込んだ。 *④ Adiuvat rem proclinatam Convictolitavis **(さらに)傾いた事態を[[w:コンウィクトリタウィス|コンウィクトリタウィス]]が助長して、 *plebemque ad furorem impellit, ut facinore admisso ad sanitatem reverti pudeat. **民衆を狂暴さへと、悪行を犯して冷静さへ引き返すことを恥と思うように、駆り立てた。 *⑤ M.(Marcum) Aristium tribunum militum iter ad legionem facientem **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>であるマルクス・アリスティウスが[[w:ローマ軍団|軍団]]のところへ旅しているところを *fide data ex oppido [[w:la:Cabillonum|Cavillono]] educunt; **(安全の)保証を与えて、城塞都市カウィッロヌムから連れ出した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カウィッロヌム Cavillonum はカビッロヌム Cabillonum とも綴り、現在の[[w:シャロン=スュル=ソーヌ|シャロン=スュル=ソーヌ]])</span> *idem facere cogunt eos, qui negotiandi causa ibi constiterant. **そこに商売をするために定住していた(ローマ人の)者たちにも同じことをするように強要した。 *⑥ Hos continuo <in><ref>in は写本にないが、近世の活字本から挿入されている。</ref> itinere adorti omnibus impedimentis exuunt; **直ちに彼らを途中で襲撃して、すべての手荷物を奪い取った。 *repugnantes diem noctemque obsident; **抵抗する者たちを昼夜にわたって包囲した。 *multis utrimque interfectis **(ハエドゥイー族とローマ人の)双方とも多くの者たちが殺されて、 *maiorem multitudinem armatorum<ref>armatorum はα系写本の記述で、β系写本では ad arma となっている。</ref> concitant. **(ハエドゥイー族の)より多くの群衆を武装へと扇動した。 ===43節=== '''ハエドゥイー族当局がカエサルに屈服。ガッリア大動乱の予感''' *① Interim nuntio adlato omnes eorum milites in potestate Caesaris teneri, **その間に、彼ら(ハエドゥイー族)の兵士すべてがカエサルの権力下で支配されているという知らせがもたらされて、 *concurrunt ad Aristium, **(ハエドゥイー族当局の者たちは)アリスティウスのところへ急ぎ集まって、 *nihil publico factum consilio demonstrant; **(ローマ市民に対する襲撃は)何ら公けに企てがなされたものではないと説明した。 *② quaestionem de bonis direptis decernunt, **(部族当局は、ローマ市民から)略奪された財産についての究明を決定して、 *Litavicci fratrumque bona publicant, **リタウィックスと兄弟たちの財産を没収し、 *legatos ad Caesarem sui purgandi gratia mittunt. **カエサルのところへ使節たちを、自分たちを赦免することのために遣わした。 *③ Haec faciunt reciperandorum<ref>reciperandorum はα系写本の記述で、β系写本では recuperandorum となっている。</ref> suorum causa; **これらを、配下の者たち(=歩兵1万名)を取り戻すために行なったのだ。 *sed contaminati facinore et capti compendio ex direptis bonis, **しかし(彼らは)悪行に汚染されていて、略奪した財産の利得にとらわれており、 *quod ea res ad multos pertinebat, timore<ref>timore はα系写本の記述で、β系写本では et timore となっている。</ref> poenae exterriti **その事に多くの者たちが関与していたので、懲罰の恐れに脅かされて、 *consilia clam de bello inire incipiunt **ひそかに戦争の謀計に取りかかり始めて、 *civitatesque reliquas legationibus sollicitant. **ほかの諸部族を使節派遣によって、そそのかした。 *④ Quae tametsi Caesar intellegebat, tamen quam mitissime potest legatos appellat; **カエサルはそのようなことを認識していたけれども、(ハエドゥイー族の)使節たちにできるだけ平静に話しかけた。 *nihil se propter inscientiam levitatemque vulgi gravius de civitate iudicare **自分は(ハエドゥイー族の)民衆の無知や軽率さのために、部族を何ら厳重に裁断することはない、と。 *neque de sua in [[w:la:Haedui|Haeduos]] benevolentia deminuere. **自分のハエドゥイー族に対する好意を減ずることはない、と。 *⑤ Ipse maiorem Galliae motum exspectans, **(カエサル)自身は、ガッリアのより大きな動乱を予期しており、 *ne ab omnibus civitatibus circumsisteretur, **すべての部族によって包囲されることがないように、 *consilia inibat, quemadmodum ab<ref>ab はχ系写本の記述で、φ系写本では a となっており、β系写本にはない。</ref> [[w:la:Gergovia|Gergovia]] discederet ac rursus omnem exercitum contraheret, **どのようにゲルゴウィアから撤退して再び軍隊全体を集結するか、策定に取りかかった。 *ne profectio nata ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> timore defectionis similis<ref>similis はα系写本の記述で、β系写本では similisque となっている。</ref> fugae videretur. **(諸部族の)背反の恐れから生じた出発が、逃亡同然と見られないように。 ===44節=== '''ゲルゴウィアの急所の尾根''' [[画像:Plateau_of_Gergovia.jpg|thumb|center|900px|ゲルゴウィア([[w:la:Gergovia|Gergovia]])すなわち現在のジェルゴヴィ高地([[w:fr:Plateau de Gergovie|Plateau de Gergovie]])の全景(南方のル・クレスト [[w:fr:Le Crest|Le Crest]] から撮影)。<br>画像中央の右下に、ローマ勢が占領して小さい方の陣営を築いていたと推定されているラ・ロシュ=ブランシュ([[w:fr:La Roche-Blanche (Puy-de-Dôme)|La Roche-Blanche]])の丘陵が見える。<br>本節①項で言及されているのは画像の左端に写る丘陵と思われ、尾根伝いにほぼ平坦なゲルゴウィアの山頂(画像中央)に続いている。<br>これらの位置関係の推定は、19世紀の[[w:ウジェーヌ・ストッフェル|ウジェーヌ・ストッフェル]]大佐(colonel Eugène Stoffel)の発掘調査に依拠したものである。]] [[画像:La_Roche_Blanche.JPG|thumb|right|300px|ローマ勢が占領して小さい方の陣営を築いていたと推定されているラ・ロシュ=ブランシュ([[w:fr:La Roche-Blanche (Puy-de-Dôme)|La Roche-Blanche]])の丘陵]] *① Haec cogitanti accidere visa est facultas bene rei gerendae<ref>rei gerendae はα系写本の記述で、β系写本では gerendae rei となっている。</ref>. **(カエサルが)これらを考慮しているときに、事をうまく行なえる可能性が生じたと思われた。 *Nam cum in minora castra operis perspiciendi causa venisset, **すなわち、(ローマ勢の)小さい方の陣営に、作業を視察するためにやって来たときに、 *animadvertit collem qui ab hostibus tenebatur nudatum hominibus, **敵たちによって占められていた丘陵が、無人にされているのに気付いた。 *qui superioribus diebus vix prae multitudine cerni poterat. **それは、前日には、(ガッリア勢の)大勢の者たちのためにほとんど見分けが付けられないものだった。 *② Admiratus quaerit ex perfugis causam, **(カエサルは)驚いて、(ゲルゴウィアからの)[[w:脱走兵|脱走兵]]たちに理由を尋ねた。 *quorum magnus ad eum cotidie numerus confluebat. **その者たちの多数は、毎日、彼(カエサル)のところへ群がり集まっていたのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#14節|14節]]⑨項で既述のように、ガッリア勢は[[w:兵役逃れ|兵役忌避]]の多さに悩まされていた。)</span> *③ Constabat inter omnes **(脱走兵たち)皆の間では同じ意見であった。 *─ quod iam ipse Caesar per exploratores cognoverat ─ **─ すでにカエサル自身が偵察者たちを通して知っていたことであったが ─ *dorsum esse eius iugi prope aequum, sed silvestre<ref>silvestre はβ系写本の記述で、α系写本では hunc silvestrem となっている。</ref> et angustum, **その尾根の背面はほぼ平地で、しかし森林におおわれて狭く、 *qua esset aditus ad alteram partem oppidi<ref>partem oppidi はα系写本の記述で、β系写本では oppidi partem となっている。</ref>; **それによって城塞都市の別の方面への出入口となっている、と。 *④ vehementer huic illos loco<ref>vehementer huic illos loco はα系写本の記述で、β系写本では huic loco vehementer illos となっている。</ref> timere nec iam aliter sentire, **この地帯を彼ら(ガッリア勢)が極度に恐れ、すでに感じていたことには、 *uno colle ab Romanis occupato, si alterum amisissent, **ローマ人によって一つの丘陵が占領されているので、もしもう一方をも失ったならば、 *quin paene circumvallati atque omni exitu et pabulatione interclusi viderentur; **(ゲルゴウィアが)ほとんど包囲されて、あらゆる出口と糧秣徴発を阻まれると思われたのである。 *ad hunc muniendum locum<ref>locum はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> omnes a [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorige]] evocatos. **この地帯の辺りを防御するために、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]により総勢が召集されていたのだ、と。 ===45節=== '''ローマ勢の陽動部隊が敵を引き付け、本隊が敵の本陣を目指す''' *① Hac re cognita Caesar mittit complures equitum turmas eodem<ref>eodem はβ系写本の記述で、α系写本では eisdem などとなっており、またモイゼル(Meusel)は eo de と解釈している。</ref> media nocte; **この事を知って、カエサルは多数の[[w:騎兵|騎兵]]<ruby><rb>小隊</rb><rp>(</rp><rt>トゥルマ</rt><rp>)</rp></ruby>を同じところに真夜中に派遣した。 **:<span style="color:#009900;"> (訳注:騎兵小隊 turma は、ローマの同盟部族などからなる騎兵の単位で、30騎ほどからなるとされている。)</span> *imperat his<ref>his はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> ut paulo tumultuosius omnibus locis vagarentur<ref>vagarentur はα系写本の記述で、β系写本では pervagentur となっている。</ref>. **彼らには、いくらか騒々しく、あらゆる場所を動き回るように命令した。 *② Prima luce magnum numerum impedimentorum ex castris mulorumque produci deque his stramenta detrahi **夜明けに、陣営から多数の荷馬や[[w:ラバ|ラバ]]を連れ出して、これらから[[w:鞍|荷鞍]]を取り去って、 *mulionesque cum cassidibus equitum specie ac simulatione collibus circumvehi iubet. **ラバ引きの者たちを鉄兜とともに、騎兵の外見と真似をさせて、丘々を乗り回すことを命じた。 *③ His paucos addit equites, qui latius ostentationis causa vagarentur<ref>vagarentur はα系写本の記述で、β系写本では vagentur となっている。</ref>. **彼らに少数の騎兵を付き添わせて、より広く見せびらかすために動き回らせた。 *Longo circuitu easdem omnes iubet petere regiones. **(ラバ引きと騎兵の)皆には、長く迂回して、同じ一帯を目指すことを命じた。 *④ Haec procul ex oppido videbantur, ut erat a Gergovia despectus in castra, **これらは<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>から遠くに望見され、ゲルゴウィアから(ローマ勢の)陣営が眺められたほどであったが、 *neque tanto spatio certi quid esset explorari poterat. **これほどの距離のために(ガッリア勢からは)何ごとか確かなことは探り出されなかった。 *⑤ Legionem unam eodem iugo mittit **(カエサルは)1個[[w:ローマ軍団|軍団]]を同じ尾根に派遣して、 *et paulum progressam inferiore constituit loco silvisque occultat. **いくらか前進させて低い場所に駐留させ、森林に隠した。 *⑥ Augetur Gallis suspicio **(これらを見た)ガッリア人には疑念が増されて、 *atque omnes illo ad munitionem copiae traducuntur. **軍勢のすべてがあそこ(=無人にしていた急所の丘陵)へ防御のために移動した。 *⑦ Vacua castra hostium Caesar conspicatus **カエサルは敵たちの(ゲルゴウィア山頂の)陣営が空であると気付いて、 *tectis insignibus suorum occultatisque signis militaribus **配下の者たちの標章を覆い隠し、軍旗を隠して、 *raros milites, ne ex oppido animadverterentur, ex maioribus castris in minora traducit **兵士たちをまばらに、城塞都市から気付かれないように、大きい方の陣営から小さい方に移動させた。 *legatisque, quos singulis legionibus praefecerat, quid fieri velit, ostendit; **個々の軍団を指揮させていた<ruby><rb>[[w:レガトゥス|副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>たちに、何がなされることを欲しているかを示した。 *⑧ in primis monet ut contineant milites, **第一に、兵士たちを抑え留めるように戒めた。 *ne studio pugnandi aut spe praedae longius progrediantur; **(兵士たちが)戦うことの熱意、あるいは略奪の希望により、より遠くまで進み出ないように、と。 *⑨ quid iniquitas loci habeat incommodi proponit; **地勢の不利がどれほど敗北を生じるかを示した。 *hoc una celeritate posse vitari<ref>vitari はβ系写本の記述で、α系写本では mutari となっている。</ref>; **迅速さのみがこれを避けることができる。 *occasionis esse rem, non proelii. **事の成否は、戦闘にではなく、好機にかかっている。 *⑩ His rebus expositis signum dat **これらの事柄を説明して、(副官たちに進軍の)号令を出した。 *et ab dextra parte alio ascensu eodem tempore Haeduos mittit. **右の方面からは、別の登り道を(ローマ軍本隊と)同時に[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]](の騎兵)を派遣した。 ===46節=== '''ローマ軍の本隊が防壁を越えて、敵陣の一部を占拠''' *① Oppidi murus ab<ref>ab はB・M・L・N写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> planitie atque initio ascensus recta regione, **(ゲルゴウィアの)<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>の城壁は、平地や登り道の始まりから真っ直ぐに(=直線距離で)、 *si nullus amfractus<ref>amfractus はα系写本の記述で、β系写本では anfractus となっている。</ref> intercederet, mille CC(mille ducenti)<ref>mille CC(=1200) はα系写本の記述で、β系写本では CC(=200)となっている。</ref> passus aberat; **もし何らの湾曲が間になければ、1200[[w:パッスス|パッスス]](=約1.8km)離れていた。 *② quicquid huc circuitus ad molliendum clivum accesserat<ref>accesserat は写本(ω)の記述だが、オットー・ゼール [[w:de:Otto Seel|Otto Seel]] の校訂では accesserit としている。</ref>, **ここに(山の斜面の)傾斜を緩和するために、何らかの回り道が付け加わっていて、 *id spatium itineris augebat. **その道のりの距離を増していた。 *③ A medio fere colle in longitudinem, ut natura montis ferebat, **丘陵のほぼ真ん中から、山の地形が作り出したかのように、長きにわたって、 *ex grandibus saxis sex pedum murum qui nostrum<ref>nostrum は中世の写本(ω)の記述だが、近世の版では nostrorum となっている。</ref> impetum tardaret, **大きな石垣からなる6[[w:ペース (長さ)|ペース]](=約1.8m)もの、我が方(ローマ勢)の突進を遅らせる防壁を、 *praeduxerant Galli, **ガッリア人は引いて来ており、 *atque inferiore omni spatio vacuo relicto **(その石垣の防壁)より下方のすべての空間は人気なく残されていて、 *superiorem partem collis usque ad murum oppidi densissimis castris compleverant. **丘陵のより上方の部分を、城塞都市の城壁の方へ続けざまに、とても密集した(各部族ごとの)陣営で満たしていた。 *④ Milites dato signo celeriter ad munitionem perveniunt **(ローマ人の)兵士たちは号令を与えられて、速やかに(石垣の)防壁のところへ到達して、 *eamque transgressi trinis castris potiuntur; **それを越えて行って、3つの(部族ごとの)陣営を占拠した。 *⑤ ac tanta fuit in castris capiendis<ref>castris capiendis はα系写本の記述で、β系写本では capiendis castris となっている。</ref> celeritas, **(3つの)陣営を奪取することにおいて、これほどにも迅速さがあったので、 *ut Teutomatus, rex Nitiobrogum, subito in tabernaculo oppressus, **その結果、[[w:ニティオブロゲス族|ニティオブロゲス族]]の王[[w:テウトマトゥス|テウトマトゥス]]は、[[w:テント|天幕]]において突然に襲われて、 *ut meridie conquieverat, superiore corporis parte nudata<ref>nudata はα系写本の記述で、β系写本では nuda となっている。</ref> **昼寝をしていたが、上半身は裸のままで、 *vulnerato equo vix se ex manibus praedantium militum eriperet. **傷付けられた馬によって、略奪している(ローマ人)兵士の手から、やっと自らを救い出した。 ===47節=== '''血気にはやるローマ兵たちの猪突猛進、ガッリア女たちの命乞い''' *① Consecutus id quod animo proposuerat **心に決めていたことを達成したので、 *Caesar receptui cani iussit **カエサルは退却ラッパを吹くことを命じた。 *legionique decimae, quacum erat, contionatus signa constituit. **彼とともにいた[[w:第10軍団エクェストリス|第10軍団]]に呼びかけて、軍旗を停止した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:第10軍団はガッリア戦争初期からの最古参の軍団。軍旗を停止するとは、進軍を止めること。)</span> *② Ac<ref>ac はα系写本の記述で、β系写本では at となっている。</ref> reliquarum legionum milites non exaudito<ref>exaudito はα系写本の記述で、β系写本では audito となっている。</ref> sono tubae, **ほかの[[w:ローマ軍団|軍団]]の兵士たちは、ラッパの響きを聞き取れなかった。 *quod satis magna valles intercedebat, **というのは、十分に大きな峡谷が間にあったからである。 *tamen ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> tribunis militum legatisque, ut erat a Caesare praeceptum, retinebantur; **しかしながら、<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちや<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>たちにより、カエサルから指図されていたように、制止されていた。 *③ Sed elati spe celeris victoriae et hostium fuga et superiorum temporum secundis proeliis **だが(兵士たちは)迅速な勝利の希望や、敵たちの逃亡や、それ以前のときの順調な戦闘により、高慢になっていて、 *nihil adeo arduum sibi esse existimaverunt<ref>esse existimaverunt はα系写本の記述で、β系写本では existimabant となっている。</ref>, quod non virtute consequi possent, **自分たちにとって、武勇で達することができないほどの困難なものはまったく何もない、と考えており、 *neque finem prius sequendi fecerunt quam muro oppidi portisque adpropinquarunt. **(ゲルゴウィアの)城塞都市の城壁や城門に近付くまでは、追及を終結させなかった。 *④ Tum vero ex omnibus urbis partibus orto clamore, **すると、まさに(ゲルゴウィアの)町のあらゆる方面から叫び声が発せられて、 *qui longius aberant, repentino tumultu perterriti, **(城内の)遠い方に離れていた者たちは、予期せぬ騒ぎに脅えており、 *cum hostem intra portas esse existimarent, **敵(=ローマ人)が城門の内側にいると考えたので、 *sese ex oppido eiecerunt. **城塞都市から急ぎ出た。 *⑤ Matres familiae de muro vestem argentumque iactabant **家庭の母親たちは、城壁から衣類や貨幣をたびたび投げやった。 *et pectore nudo prominentes passis manibus obtestabantur Romanos, **そして胸を裸にして(城壁の上に)進み出て、手を伸ばしてローマ人たちに哀願した。 *ut sibi parcerent **自分たちを容赦するように、 *neu, sicut Avarici fecissent, ne a mulieribus quidem atque infantibus abstinerent; **(ローマ人が)アウァーリクムでしたように女たちや子供たちでさえも赦免しないことのないように、と。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **:<span style="color:#009900;">(訳注:ローマ人がアウァーリクムでした行為については、[[#28節|28節]]④項を参照。)</span> *⑥ nonnullae de muris<ref>muris はα系写本の記述で、β系写本では mure となっている。</ref> per manus demissae sese militibus tradebant. **少なからぬ者たちは、城壁から手で降ろされて、(ローマ人)兵士たちに身を任せた。 [[画像:Gergovie_mur_pano2.jpg|thumb|center|700px|ゲルゴウィア([[w:la:Gergovia|Gergovia]])すなわち現在のジェルゴヴィ高地([[w:fr:Plateau de Gergovie|Plateau de Gergovie]])で発掘された城壁の遺構。]] *⑦ L.(Lucius) Fabius centurio legionis VIII(octavae), **[[w:第8軍団アウグスタ|第8軍団]]の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>であるルキウス・ファビウスは、 *quem inter suos eo die dixisse constabat **配下の者たちの間で、その日、(以下のように)言ったことが知られていた。 *excitari se Avaricensibus praemiis neque commissurum, ut prius quisquam murum ascenderet, **自分はアウァーリクムの恩賞に奮い立たせられて、何者かが(自分)より早く城壁を登るようなことは生じさせない、と。 *tres suos nactus manipulares **(ファビウスは)同じ隊の兵士である3人の配下と遭遇して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:manipulares は「[[w:マニプルス|歩兵中隊]]の」とも解されるが、ここでは「同じ隊の兵士」という意味であろう。)</span> *atque ab his sublevatus murum ascendit, **彼らによって持ち上げられて城壁を登った。 *hos<ref>hos はα系写本の記述で、π系写本では eos 、ρ系写本では eo となっている。</ref> ipse rursus singulos exceptans in murum extulit. **彼らは(ファビウス)自身が再び1人ずつ引き出して、城壁に導き上げた。 ===48節=== '''ガッリア勢が城塞都市に引き返して、防戦に努める''' *① Interim hi<ref>hi はα系・π系・R写本の記述で、U写本では ii となっている。</ref> qui ad alteram partem oppidi, ut supra demonstravimus, munitionis causa convenerant, **その間に、前に述べたように、<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>の別の方面へ、防御のために集結していた(ガッリア勢の)者たちは、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#45節|45節]]⑥項で述べられている。)</span> *primo exaudito clamore, **初めに叫び声を聞き取り、 *inde etiam crebris nuntiis incitati oppidum ab Romanis teneri, **さらに、城塞都市がローマ人たちによって占領されたという頻繁な知らせにさえも駆り立てられて、 *praemissis equitibus magno concursu<ref>concursu はα系写本の記述で、β系写本では cursu となっている。</ref> eo contenderunt. **[[w:騎兵|騎兵]]たちを先遣して、(歩兵たちも)駆けに駆けて、そこ(=城塞都市)へ急いだ。 [[画像:Auvergne_Gaul_coin_CdM.jpg|thumb|right|300px|[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]の兵士が刻まれた貨幣([[w:ビブリオテーク・ナショナル|仏国立図書館]]貨幣部所蔵)]] *② Eorum ut quisque primus venerat, **彼らの(城塞都市に)到着した者から順々に **:<span style="color:#009900;">(訳注:quisque primus「最初の者ごとに;順々に」)</span> *sub muro consistebat suorumque pugnantium numerum augebat. **城壁の下に陣取って、味方の戦う者たちの数を増した。 *③ Quorum cum magna multitudo convenisset, **その者たちの大群集が集結したときに、 *matres familiae quae paulo ante Romanis de muro manus tendebant, **少し前にはローマ人たちに城壁から手を差し出していた家庭の母親たちが *suos obtestari **味方に哀願して、 *et more Gallico passum capillum ostentare liberosque in conspectum proferre coeperunt. **ガッリアの風習により、髪を広げて示し、子供たちを(男たちの)眼前に運び始めた。 *④ Erat Romanis nec loco nec numero aequa contentio; **ローマ人たちにとっては、地の利でも(兵の)数でも、対等な闘いはなかった。 *simul et cursu et spatio pugnae defatigati **と同時に、戦いの疾走や時間(の長さ)に疲弊させられていて、 *non facile recentes atque integros sustinebant. **(ガッリア勢の)新来かつ無傷の者たちに、容易に持ちこたえられなかった。 ===49節=== '''カエサルが劣勢の自軍に副官セクスティウスを増援する''' *① Caesar cum iniquo loco pugnari hostiumque augeri copias videret, **カエサルは(戦闘が自軍に)不利な場所で戦われていること、かつ敵方の軍勢が増やされていることを見たので、 *praemetuens suis **配下の者たちを気遣って、 *ad T.(Titum) Sextium legatum, quem minoribus castris praesidio reliquerat, misit, **小さい方の陣営に守備として残しておいた<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>ティトゥス・セクスティウスのところへ(伝令を)遣わして、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:セクスティウスについては、すでに副官として[[ガリア戦記 第6巻#1節|第6巻1節]]で言及されている。)</span> *ut cohortes ex castris celeriter educeret **陣営から(いくつかの)<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>を速やかに進発させるように、 *et sub infimo colle ab dextro latere hostium constitueret, **かつ丘陵のふもとの下方で、敵方の右の側面に布陣するように、と。 *② ut, si nostros loco depulsos vidisset, quominus libere hostes insequerentur terreret. **もし我が方が(戦闘の)場所から追いやられたのを見たら、敵方が自由に追撃することにならぬよう脅かすためである。 *③ Ipse paulum ex eo loco cum legione progressus, ubi constiterat, **(カエサル)自身は、停止していた場所から、軍団とともに少し前進して、 **:<span style="color:#009900;">([[#47節|47節]]①項で既述のように、カエサルとともに停止していたのは[[w:第10軍団エクェストリス|第10軍団]]である。)</span> *eventum pugnae exspectabat. **戦いの決着を待っていた。 ===50節=== '''激戦の末、敗勢に陥るローマ軍''' *① Cum acerrime comminus pugnaretur, hostes loco et numero, nostri virtute confiderent, **(両軍により)激烈に格闘して戦われていて、敵方は地の利と(兵の)数を、我が方(ローマ軍)が武勇を頼りとしていたときに、 *subito sunt Haedui visi ab latere nostris aperto, **突如として、我が方にとって開けた側面(=右側)から、[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の者たち(の姿)が見られた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「開けた側面から」ab latere aperto とは、兵士の[[w:スクトゥム|長盾]]で覆われていない右側を指す。)</span> *quos Caesar ab dextra parte alio ascensu manus distinendae causa miserat. **カエサルがその者たちを右の方面から別の登り道により(敵の)部隊を分散しておくために派遣していたのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この事は、[[#45節|45節]]⑩項で述べられている。)</span> *② Hi similitudine armorum vehementer nostros perterruerunt, **彼らの武具が(ガッリア勢のものと)似ていることが、我が方(の兵士たち)を極度に怖れさせた。 *ac tametsi dextris humeris<ref>humeris が写本(ω)の記述であるが、umeris とするのも一般的となっている。</ref> exsertis animadvertebantur, quod insigne pactum<ref>pactum はHellerによる修正提案で、写本(ω)では pacatum となっており、研究者たちにより他の修正も提案されている。</ref> esse consuerat, **(ハエドゥイー勢は)右の肩を脱いでいるのが視認され、その印は(味方として)定められているのが常であったが、 *tamen id ipsum sui fallendi causa milites ab hostibus factum existimabant. **けれども(ローマ人の)兵士たちは、それ自体が自分たちを欺くために、敵方によりなされたと考えたのだ。 [[画像:Dorf_La_Roche_Blanche.JPG|thumb|right|300px|ゲルゴウィア([[w:la:Gergovia|Gergovia]])すなわち現在のジェルゴヴィ高地([[w:fr:Plateau_de_Gergovie|Plateau de Gergovie]])の遠景(南方のル・クレスト [[w:fr:Le_Crest|Le Crest]] から撮影)。画像中央がローマ軍が小さい方の陣営を設置していたと推定されているラ・ロシュ=ブランシュ([[w:fr:La_Roche-Blanche_(Puy-de-Dôme)|La Roche Blanche]])の丘陵で、山頂からこの丘陵の辺りが激戦地だったと思われる。現在は山麓にかけて住宅地が広がっている。]] *③ Eodem tempore L.(Lucius) Fabius centurio quique una murum ascenderant, **同じ時に、<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby>ルキウス・ファビウスおよび一緒に城壁を登っていた者たちは、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ファビウスらについては、[[#47節|47節]]⑦項で述べられている。)</span> *circumventi atque interfecti de<ref>de はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> muro praecipitabantur. **(ガッリア勢に)取り囲まれ、殺害されて、城壁から突き落とされた。 *④ M.(Marcus) Petronius, eiusdem legionis centurio, **同じ[[w:ローマ軍団|軍団]]の百人隊長マルクス・ペトロニウスは、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ファビウスと同じ軍団とは、[[#47節|47節]]⑦項で述べられているように[[w:第8軍団アウグスタ|第8軍団]]である。)</span> *cum portas<ref>portas は写本(ω)の記述だが、portam と単数形にする修正も提案されている。</ref> excidere conatus esset, **城門を突き破って出ることを試みていたときに、 *a multitudine oppressus ac sibi desperans multis iam vulneribus acceptis, **(敵の)大勢によって圧倒されて、すでに多くの傷を受けて自分に絶望しており、 *manipularibus suis, qui illum secuti erant<ref>secuti erant はα系写本の記述で、β系写本では erant secuti となっている。</ref>, **彼に付き従っていた同じ隊の配下の者たちに、 *"quoniam" inquit "me una vobiscum servare non possum, **曰く「私と諸君を一緒に救うことはできないのだから、 *vestrae quidem certe vitae prospiciam, quos cupiditate gloriae adductus in periculum deduxi. **せめて、栄誉の欲に引き寄せられて危険に引きずり込んでしまった諸君の生命にはきっと見通しを与えるであろう。 *⑤ Vos data facultate vobis consulite." **諸君は(生き延びる)可能性が与えられているから、諸君(自身)を助けたまえ。」 *Simul in medios hostes inrupit duobusque interfectis reliquos a porta paulum submovit. **と同時に、敵方の真ん中に押し入って、2名を殺害して、ほかの者たちを城門からいくらか退けた。 *⑥ Conantibus auxiliari suis **(ペトロニウスは自分の)支援を試みる配下の者たちに、 *"frustra" inquit "meae vitae subvenire conamini, quem iam sanguis viresque deficiunt. **曰く「もはや血も活力も尽き果てた私の生命を助けることを試みているのは無益だ。 *Proinde abite, dum est facultas, vosque ad legionem recipite." **ゆえに(生き延びる)可能性がある間に立ち去れ。諸君は軍団のところへ退却せよ。」 *Ita pugnans post paulum<ref>paulum はα系・ρ系写本の記述で、π系写本では paululum となっており、paulo という修正提案もされている。</ref> concidit ac suis saluti fuit. **こうして(ペトロニウスは)戦って少し後で斃れ、配下の者たちにとっては救いとなった。 ===51節=== [[画像:Monument_gergovie_fr.jpg|thumb|right|290px|[[w:ゲルゴウィアの戦い|ゲルゴウィア戦勝]]記念碑。[[w:1903年|1903年]]に[[w:クレルモン=フェラン|クレルモン=フェラン市]]出身の建築家ジャン・テラール([[w:fr:Jean Teillard|Jean Teillard]])が、侵略者カエサルを撃退した郷土の英雄[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]に捧げるためにジェルゴヴィ高地([[w:fr:Plateau_de_Gergovie|Plateau de Gergovie]])に建立したものである。]] [[画像:Plaque_Napoléon_III_Gergovie.jpg|thumb|right|300px|[[w:ゲルゴウィアの戦い|ゲルゴウィア]]の地に残る銘板。フランス語で「[[w:ナポレオン3世|ナポレオン3世]]は、1862年のゲルゴウィアの[[w:オッピドゥム|城塞都市]](跡)訪問の結果、メルドーニュ(Merdogne)の住民たちの要求に対して、1865年1月11日の政令によって、彼らの村にジェルゴヴィ([[w:fr:Gergovie|Gergovie]])の名を与えることを決定した。」<!-- «A la suite de sa visite sur l'oppidum de Gergovia en 1862, Napoléon III, à la demande des habitants de Merdogne, décida d'attribuer à leur village le nom de Gergovie, par décret du 11 janvier 1865.»-->]] '''カエサルが一敗地に塗れる''' *① Nostri cum undique premerentur, **我が方(ローマ軍)は、至る所で圧倒されたので、 *XLVI(sex et quadraginta)<ref>XLVI はα系写本の記述で、β系写本では sex et XL となっている(どちらも46)。</ref> centurionibus amissis deiecti sunt loco. **46名の<ruby><rb>[[w:ケントゥリオ|百人隊長]]</rb><rp>(</rp><rt>ケントゥリオ</rt><rp>)</rp></ruby> を失い、(激戦の)場所から追いやられた。 *Sed intolerantius Gallos insequentes **けれども、容赦なく追撃して来るガッリア人たちを *legio decima tardavit, quae pro subsidio paulo aequiore loco constiterat. **予備部隊(もしくは要撃部隊)として、いくらか平らな所に陣取っていた[[w:第10軍団エクェストリス|第10軍団]]が妨げた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#47節|47節]]①項で既述のように、第10軍団はカエサルとともに待機していた。)</span> *② Hanc rursus XIII(tertiae decimae) legionis cohortes exceperunt, **これ(=第10軍団)をさらに、第13軍団の諸<ruby><rb>[[w:コホルス|大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>が支えた。 *quae ex castris minoribus eductae cum T.(Tito) Sextio legato ceperant locum<ref>ceperant locum はα系写本の記述で、β系写本では locum ceperant となっている。</ref> superiorem. **それらは<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>ティトゥス・セクスティウスとともに小さい方の陣営から進発してより高い所を占めていたのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#49節|49節]]を参照。)</span> *③ Legiones ubi primum planitiem attigerunt, **諸[[w:ローマ軍団|軍団]]は、平野に達するや否や、 *infestis contra hostes signis constiterunt. **敵方に抗して戦備を整えて陣取った。 *④ [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] ab radicibus collis suos intra munitiones reduxit. **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、配下の者たちを丘陵の麓から(ゲルゴウィアの)防備の内側に連れ戻した。 *Eo die milites sunt paulo minus [[wikt:la:Septingenti|septingenti]] desiderati. **その日、(ローマ軍は)700名よりいくらか少ない兵士を失った。 <br> :<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルとウェルキンゲトリークスは、たびたび交えた騎兵戦ではカエサルが勝っているが、</span> :<span style="color:#009900;">両軍の主力部隊である歩兵どうしが激突したこの戦闘は、地の利もあって、ウェルキンゲトリークスが完勝した。</span> :<span style="color:#009900;">カエサルは第8軍団など古参の部隊を投入しながら、歴戦の百人隊長と兵士たちを多く失った。)</span> ===52節=== '''敗軍の将カエサルが兵士たちを責める''' *① Postero die Caesar contione advocata **翌日にカエサルは(兵士たちの)集会を召集して、 *temeritatem cupiditatemque militum<ref>cupiditatemque militum はα系写本の記述で、β系写本では militum cupiditatemque となっている。</ref> reprehendit, **兵士たちの無思慮や功名心をとがめた。 *quod sibi ipsi iudicavissent, quo procedendum aut quid agendum videretur, **というのは、どこへ進み出るべきか、あるいは何がなされるべきと思われるのか、自分たちに対し自分たちで判断してしまったからだ。 *neque signo recipiendi dato constitissent **退却することの合図を与えられても留まりもせず、 *neque ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> tribunis militum legatisque retineri potuissent. **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>や<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]たち</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>により制止されることもできなかったからだ。 *② Exposuit quid iniquitas loci posset, quod<ref>quod は写本(ω)では quid となっているが、近世以降の校訂者たちは quod と修正提案している。</ref> ipse ad [[w:la:Avaricum Biturigum|Avaricum]] sensisset, **地の利のなさがどれほど影響するのか、(カエサル)自身がアウァーリクムで判断したことを説明した。 *cum sine duce et sine equitatu deprehensis hostibus **将帥もなく騎兵隊もない敵たちを探し当てたときに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#18節|18節]]~[[#19節|19節]]を参照。そのときガッリア勢は、ウェルキンゲトリークスが騎兵隊を連れて出て不在であった。)</span> *exploratam victoriam dimisisset, **確実であった勝利を諦めたのだ。 *ne parvum modo detrimentum in contentione propter iniquitatem loci accideret. **地の利のなさのために、闘いにおいてほんのわずかな損害も生じないように(勝利を諦めたのだ)。 *③ Quanto opere<ref>Quanto opere はα系写本の記述で、β系写本では Quantopere となっている。</ref> eorum animi magnitudinem admiraretur, **彼ら(兵士たち)の大胆さに(カエサルが)驚嘆すればするほど、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:quanto opere ~ tanto opere …/quantopere ~ tantopere …「~すればするほど、ますます…」)</span> *quos non castrorum munitiones, non altitudo montis, non murus oppidi tardare potuisset, **彼らのことを(ガッリア勢の)陣営の防備も、山の高さも、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]の城壁も妨げることができなかったのではあるが、 *tanto opere<ref>tanto opere はα系・T・ρ系写本の記述で、V写本では tantopere となっている。</ref> licentiam arrogantiamque reprehendere, **それだけにますます(兵士たちの)勝手気ままさや高慢さを(カエサルは)非難する(と言った)。 *quod plus se quam imperatorem de victoria atque exitu rerum sentire existimarent; **というのは、自分たちが将軍(カエサル)よりも勝利と事の結末についてよく判断していると考えていたからだ。 *④ nec<ref>nec はα系写本の記述で、β系写本では non となっている。</ref> minus se ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では in となっている。</ref> milite modestiam et continentiam quam virtutem atque animi magnitudinem desiderare. **自分(カエサル)は兵士たちに、武勇や大胆さよりも、慎重さや自制心を望んでいるのだ。 *:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは兵士たちを上のように責めたが、兵士たちを統制できなかった責任は最高司令官にある。)</span> ===53節=== '''カエサルとローマ軍がゲルゴウィアから撤退''' *① Hac habita contione et ad extremam orationem confirmatis militibus, **(カエサルは)このような熱弁を振るって、演説の最後に、兵士たちを元気付けた。 *ne ob hanc causam animo permoverentur **このような理由のために心をかき乱されないように、 *neu, quod iniquitas loci attulisset, id virtuti hostium tribuerent, **かつ、地の利のなさが引き起こしたことを、敵方の武勇に転嫁しないように、と。 *eadem de profectione cogitans, quae ante senserat, **(ゲルゴウィアからの)出発については、以前から判断していたのと同じことを考えていて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#43節|43節]]⑤項を参照。ゲルゴウィアからの撤退が敗走同然に見られないようにと、考えていたのであろう。)</span> *legiones ex castris eduxit aciemque idoneo loco constituit. **諸[[w:ローマ軍団|軍団]]を陣営から進発させて、適切な場所に戦列を整えた。 *② Cum [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] nihilo minus &lt; intra munitiones remaneret neque &gt; in aequum locum descenderet, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]が、防備の内側に留まったばかりか、平らな場所に降りてこなかったので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:&lt; intra munitiones remaneret neque &gt; は、写本になく、近代に挿入提案された修正案の一つ。)</span> *levi facto equestri proelio, atque secundo, in castra exercitum reduxit. **軽微な騎兵戦を行なって、順調のうちに軍隊を陣営に連れ戻した。 *③ Cum hoc idem postero die fecisset, **翌日もこれと同じことを行なって、 *satis ad Gallicam ostentationem minuendam militumque animos confirmandos factum existimans **ガッリア人の誇示を弱めること、および(ローマ人)兵士の心を強固にすることが十分になされたと考えたので、 *in [[w:la:Haedui|Haeduos]] movit castra. **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]のところに陣営を移(すために出発)した。 *④ Ne tum quidem insecutis hostibus **そのとき、敵方は決して追撃して来なかったので、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> *tertio die ad flumen [[w:la:Elaver|Elaver]] pontes<ref>pontes はα系写本の記述で、β系写本では pontem となっている。</ref> reficit<ref>reficit はχ系・B・M・L・N写本の記述で、S写本では refecit となっている。</ref> eoque exercitum<ref>eoque exercitum はα系写本の記述で、β系写本では exercitumque となっている。</ref> traducit<ref>traducit はα系写本の記述で、β系写本では traduxit となっている。</ref>. **3日目にはエラウェル川(=現在の[[w:アリエ川|アリエ川]])のところで橋を再建して、そこで軍隊を渡らせた。 ===54節=== '''ハエドゥイー族のエポレドリクスとウィリドマルスらがカエサルのもとから立ち去る''' *① Ibi a Viridomaro atque [[w:la:Eporedorix|Eporedorige]] [[w:la:Haedui|Haeduis]] appellatus discit **そこで(カエサルが)[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の[[w:ウィリドマルス|ウィリドマルス]]と[[w:エポレドリクス|エポレドリクス]]から話しかけられて知ったことには、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#39節|39節]]~[[#40節|40節]]を参照。ウィリドマルスとエポレドリクスはカエサルの軍勢に従軍していたと思われる。)</span> *cum omni equitatu Litaviccum ad sollicitandos Haeduos profectum; **[[w:リタウィックス|リタウィックス]]がすべての騎兵隊とともに、ハエドゥイー族の者たちをそそのかすために出発したという。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#40節|40節]]を参照。リタウィックスは謀計が破れたので、ゲルゴウィアに逃れていた。)</span> *opus esse ipsos antecedere ad confirmandam civitatem. **部族の支持を固めるために、(彼ら)自身が(リタウィックスより)先行することが必須であるというのだ。 *② Etsi multis iam rebus perfidiam Haeduorum<ref>perfidiam Haeduorum はα系写本の記述で、β系写本では Haeduorum perfidiam となっている。</ref> Caesar<ref>Caesar はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> perspectam habebat **カエサルは、すでに多くの事により、ハエドゥイー族の背信行為を目にして来ており、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:Etsi ~, tamen …「~としても、しかしながら…」)</span> *atque horum discessu admaturari defectionem civitatis existimabat, **この者たちが(カエサルのもとから)立ち去ることで、(ハエドゥイー)部族の背反が一層促進されると考えていたのだが、 *tamen eos retinendos non censuit<ref>censuit はπ系写本の記述で、α系・ρ系写本では constituit となっている。</ref>, **しかしながら、彼ら(2人)を束縛するべきではないと考慮した。 *ne aut inferre iniuriam videretur aut dare<ref>dare はα系写本の記述で、β系写本では daret となっている。</ref> timoris aliquam<ref>timoris aliquam はα系写本の記述で、β系写本では aliquam timoris となっている。</ref> suspicionem. **(カエサルが)無法行為を起こすと思われないように、あるいは(彼らを)怖れているという何らかの疑念を与えないように。 *③ Discedentibus his breviter sua in Haeduos merita exposuit, **(カエサルは)立ち去る彼らに、ハエドゥイー族における自分の功績を手短に説明した。 *quos et quam humiles accepisset, compulsos in oppida, multatos agris, **彼らが、どれほど無力であったのを引き受けたことか、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に押し込められ、耕地を台無しにされて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:et ~, et …「~でもあり、…でもある。」)</span> *omnibus ereptis sociis<ref>sociis「同盟者たち」 はβ系写本の記述で、α系写本では copiis「軍勢」となっている。</ref>, imposito stipendio, obsidibus summa cum contumelia extortis, **すべての同盟者たちを奪い取られ、貢物を課せられて、たいへんな侮辱とともに人質をもぎ取られていたことか。 *④ et quam in fortunam quamque in amplitudinem deduxisset, **かつ、どれほどの境遇に、どれほどの高位に(カエサルが)引き上げもしたことか。 *ut non solum in pristinum statum redissent, **その結果(ハエドゥイー族は)かつての地位に戻っただけでなく、 *sed omnium temporum dignitatem et gratiam antecessisse viderentur. **(以前の)あらゆる時期の品格や信望をも越えていると思われる。 *His datis mandatis eos ab se dimisit. **このような訓示を与えて、彼ら(2人)を自分のもとから送り出した。 ===55節=== '''エポレドリクスとウィリドマルスらがローマの拠点ノウィオドゥーヌムで寝返る''' [[画像:Nevers_-_Vue_depuis_la_rive_sud_de_la_Loire.jpg|thumb|center|700px|ノウィオドゥーヌム([[w:la:Nivernum|Noviodunum]])=現・[[w:ヌヴェール|ヌヴェール]]([[w:fr:Nevers|Nevers]])における、リゲル川([[w:la:Liger|Liger]])=現・[[w:ロワール川|ロワール川]]([[w:fr:Loire (fleuve)|Loire]])の岸辺の景観]] *① [[w:la:Nivernum|Noviodunum]] erat oppidum [[w:la:Haedui|Haeduorum]] ad ripas [[w:la:Liger|Ligeris]] opportuno loco positum. **ノウィオドゥーヌムは、[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の[[w:オッピドゥム|城塞都市]]で、リゲル川(現[[w:ロワール川|ロワール川]])岸の好都合な所に位置していた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:『ガリア戦記』には同名の都市が計3か所載っているが、こちらは現在の[[w:ヌヴェール|ヌヴェール]] Nevers である。<br>    「[[ガリア戦記/ガリア語の名前#Nouio-dūnon|ガリア語の名前 #Nouio-dūnon]]」を参照せよ。)</span> *② Huc Caesar omnes obsides Galliae, frumentum, pecuniam publicam, **ここに、カエサルは、ガッリアのすべての人質たちや、糧食、公金、 *suorum atque exercitus impedimentorum magnam partem contulerat; **および自分と軍隊の[[w:輜重|輜重]]の大部分を運び集めていた。 *③ huc magnum numerum equorum huius belli causa in [[w:la:Italia|Italia]] atque [[w:la:Hispania|Hispania]] coemptum miserat. **ここに、この戦争のためにイタリアと[[w:ヒスパニア|ヒスパニア]]から買い集めた馬匹の多数を送っておいた。 *④ Eo cum [[w:la:Eporedorix|Eporedorix]] Viridomarusque venissent et de statu civitatis cognovissent, **そこに、[[w:エポレドリクス|エポレドリクス]]と[[w:ウィリドマルス|ウィリドマルス]]がやって来て、(以下のような)部族の情勢について察知したときに、 [[画像:Bibracte333_crop.JPG|thumb|right|400px|[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]の[[w:オッピドゥム|城塞都市]]跡に整備された城壁の遺構]] *Litaviccum [[w:la:Bibracte|Bibracti]] ab Haeduis receptum, **(すなわち)リタウィックスが、ハエドゥイー族の者たちによって[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]に迎え入れられ、 *─ quod est oppidum apud eos maximae auctoritatis ─, **それ(ビブラクテ)は彼ら(ハエドゥイー族)のもとで最大の影響力を持つ城塞都市であるが、 *Convictolitavem<ref>Convictolitavem はβ系・N写本の記述で、χ系・B・M・S・L写本では Convictolitabim となっている。</ref> magistratum magnamque partem senatus ad eum convenisse, **統領コンウィクトリタウィスと評議会の大半の者たちが彼(リタウィックス)のもとへ参集し、 *legatos ad [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorigem]] de pace et<ref>et は α系・U写本の記述で、π系・R写本では et de となっている。</ref> amicitia concilianda publice missos, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]のところへ和平と友好を仲介するべく公けに使節たちが遣わされた(ことを知った)ので、 *non praetermittendum instans<ref>instans はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> tantum commodum existimaverunt. **(エポレドリクスとウィリドマルスは)眼前にあるこれほどの好機を放置するべきではないと考えたのだ。 *⑤ Itaque interfectis Novioduni custodibus quique eo negotiandi aut itineris<ref>aut itineris はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> causa convenerant, **こうして(2人は)ノウィオドゥーヌムの(ローマ側の)番兵たちや商用や旅行のために来訪していた者たちを殺害し、 *pecuniam atque equos inter se partiti sunt; **金銭および馬匹を互いに分け合った。 *⑥ obsides civitatum Bibracte ad magistratum deducendos curaverunt; **(ガッリアの)部族の人質たちをビブラクテの統領のところへ連れて行くように手配した。 *⑦ oppidum, quod a<ref>a はα系写本の記述で、β系写本では ab となっている。</ref> se teneri non posse iudicabant, **(ノウィオドゥーヌムの)城塞都市は、自分たちによって固守することはできないと判断したので、 *ne cui esset usui Romanis, incenderunt; **ローマ人たちの有益になることがないように、焼き打ちした。 *⑧ frumenti quod subito potuerunt navibus avexerunt, **糧食のうち、急いで(運ぶことが)できるものを船団で運び去って、 *reliquum flumine atque incendio corruperunt. **残りのものを川(に流すこと)により、および焼き打ちにより、役立たないようにした。 *⑨ Ipsi ex finitimis regionibus copias cogere, **(彼ら)自身は、近隣の地方から軍勢を徴集して、 *praesidia custodiasque ad ripas Ligeris disponere **リゲルの川岸のたもとへ守備隊や番兵を分配して、 *equitatumque omnibus locis iniciendi timoris causa ostentare coeperunt, **(ローマ人に)恐怖(の感情)を起こさせるために、[[w:騎兵|騎兵隊]]に誇示をさせ始めた。 *si ab re frumentaria Romanos excludere **もし、ローマ人たちが糧食調達することを阻止するなら、 *† aut adductos inopia in provincia<ref>in provincia は、α系写本では ex provincia「属州から」、β系写本では provincia となっているが、コンスタン Constans やクロッツ A.Klotz らにより in provincia「属州に」と修正提案されている。</ref> expellere<ref>expellere「駆逐する」 はα系写本の記述で、β系写本では excludere「阻止する、妨げる」 となっている。</ref> † possent. **あるいは(糧食などの)欠乏により、属州に駆逐することができるなら、と。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:† ~ † は、写本の文章が崩れて校訂者を迷わせていることを表す記号。修正提案されている。)</span> *⑩ Quam ad spem multum eos adiuvabat, **そのような希望へ、彼らを大いに励まし助けたのは、 *quod Liger ex nivibus creverat, **リゲル川(の水位)が雪水により増したことで、 *ut omnino vado non posse transiri videretur. **すべての浅瀬が渡らせられることができないと思われたのである。 ===56節=== '''カエサルが属州へは戻らず、増水したリゲル川の渡河を敢行''' *① Quibus rebus cognitis Caesar maturandum sibi censuit, **それらの事態を知ると、カエサルは自らにとって(以下のことを)急ぐべきだと考慮した。 *si esset in perficiendis pontibus periclitandum, **もし、橋を造り上げる最中に(敵勢と闘うという)危険を冒すのであれば、 *ut prius, quam essent maiores eo coactae copiae, dimicaret. **そこに(敵方の)より多くの軍勢が集結するよりも早く闘うように(急ぐべきだと)。 *② Nam ut commutato consilio iter in provinciam converteret, **なぜなら、作戦を変更して、属州([[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]])に進路を方向転換するようにと、 *ne metu quidem<ref>ne metu quidem はα系写本の記述で、β系写本では nemo tunc quidem 、そのほか近代の校訂者によって修正提案が行なわれている。</ref> necessario faciendum<ref>faciendum はβ系写本の記述で、α系写本では faciundum となっている。</ref> existimabat; **(ガッリア勢への)怖れによって行なうことは決して必要ではない、と考えたのだ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> *cum infamia atque indignitas rei **(属州に撤退するという)事の不名誉や恥辱が、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:cum ~ tum …「~であるのと同様に特に…である」)</span> *et oppositus mons Cevenna<ref>Cevenna はχ系・U写本の記述で、π系・R写本の記述では Cebenna、φ系写本では Cevennae となっている。</ref> viarumque difficultas impediebat, **およびケウェンナ山地が相対して道の(通行の)困難なことが、(属州への撤退を)妨げていたし、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ケウェンナ山地 mons Cevenna は現在のセヴェンヌ山地。[[#8節|8節]]を参照。)</span> *tum maxime quod abiuncto [[w:la:Titus_Labienus|Labieno]] atque iis legionibus, quas una miserat, vehementer timebat. **同様に、とりわけ[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]と一緒に派遣していた諸[[w:ローマ軍団|軍団]]から遠ざけられて、非常に心配してもいたのだ。 *③ Itaque admodum magnis diurnis nocturnisque itineribus confectis **こうして、昼間も夜間も非常な強行軍を成し遂げて、 *contra omnium opinionem ad [[w:la:Liger|Ligerem]]<ref>Ligerem はα系写本の記述で、β系写本では Ligerim となっている。</ref> venit **皆の予想に反して、リゲル川(=現[[w:ロワール川|ロワール川]])の辺りにやって来た。 *④ vadoque per equites invento pro rei necessitate opportuno, **事態の緊急性に見合う好都合な浅瀬を、[[w:騎兵|騎兵]]たちを通じて見出して、 *ut brachia modo atque humeri<ref>humeri はA・φ系・ρ系写本の記述で、Q写本では umeri となっている。</ref> ad sustinenda arma liberi ab aqua esse possent, **やっと腕と肩を、武器を差し上げるために、水から自由になることができた。 *disposito equitatu, qui vim fluminis refringeret, **川の流れの圧力を妨げるべく、騎兵隊を分けて置いて、 *atque hostibus primo aspectu perturbatis, **敵方は(ローマ勢を)初めに一見するや狼狽していたので、 *⑤ incolumem exercitum traduxit **(カエサルは)軍隊を無傷のまま渡河させた。 *frumentumque in agris et pecoris copiam nactus **耕地の穀物、および大量の家畜を獲得して、 *repleto his rebus exercitu **これらの物を軍隊に補充して、 *iter in Senones facere instituit. **セノネース族のところに行軍することを決めた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:セノネース族の方面には、副官ラビエーヌスと4個軍団を派遣していた。)</span> ==ラビエーヌスのルテティア遠征== ===57節=== '''副官ラビエーヌスがルテティア制圧に向かう''' *① Dum haec apud Caesarem geruntur, **これらがカエサルのもとで遂行されている間に、 *[[w:la:Titus Labienus|Labienus]] eo supplemento, quod nuper ex Italia venerat, **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は、最近イタリアから来ていた補充兵(予備兵)を **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#34節|34節]]で既述のようにラビエーヌスはカエサルから4個軍団とともにガッリア北部の制圧を委ねられていた。</span> **:<span style="color:#009900;">また、[[#1節|1節]]で既述のようにカエサルはイタリア(属州[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]])で部隊を徴兵していた。)</span> *relicto [[w:la:Agedincum|Agedinci]], ut esset impedimentis praesidio, **アゲディンクムに、[[w:輜重|輜重]]にとっての守備隊となるように、残留させて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#10節|10節]]で既述のように、カエサルはアゲディンクム(現在の[[w:サンス|サンス]])に全軍の輜重を残していた。)</span> *cum quattuor legionibus Luteciam<ref>Luteciam はα系写本の記述で、π系写本では Luceciam 、ρ系写本では Lucetiam となっている。[[ガリア戦記 第6巻#3節|第6巻3節]]では Lutetia(m) とも綴られている。</ref> proficiscitur. **4個軍団とともに[[w:ルテティア|ルテティア]]に出発した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ルテティア Lutetia は写本ではルテキア Lutetia とも綴られる。[[ガリア戦記 第6巻#3節|第6巻3節]]を参照。)</span> *Id est oppidum Parisiorum, quod positum est<ref>quod positum est はα系写本の記述で、β系写本では単に positum となっている。</ref> in insula fluminis [[w:la:Sequana|Sequanae]]. **それ(ルテティア)は[[w:パリシイ族|パリスィイ族]]の<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>で、セクアナ川(=現[[w:セーヌ川|セーヌ川]])の中洲に位置している。 *② Cuius adventu ab hostibus cognito **彼(ラビエーヌス)の到来が敵方により知られると、 *magnae ex finitimis civitatibus copiae convenerunt. **近隣の諸部族から大軍勢が集結していた。 *③ Summa imperii traditur Camulogeno Aulerco, **(北部ガッリア勢の)最高司令権は、[[w:アウレルキ族|アウレルキ族]]の[[w:カムロゲヌス|カムロゲヌス]]に託された。 *qui prope confectus aetate **その者はかなり年老いていたが、 *tamen propter singularem scientiam rei militaris ad eum est honorem evocatus. **けれども、彼の卓越した軍事の知識のために、顕職に召集されたのだ。 *④ Is cum animadvertisset perpetuam esse paludem, **彼(カムロゲヌス)は、沼地が絶え間なくあることに気付いていたので、 *quae influeret in Sequanam atque illum omnem locum magnopere impediret, **それはセクアナ(川)に流れ込み、かの一帯すべてを大いに近付きにくくしていたので、 *hic consedit nostrosque transitu prohibere instituit. **ここに陣取って、我が方(ローマ勢)が渡河するのを妨げることに決めた。 ===58節=== '''ラビエーヌスがメトロセドゥムを陥落させ、ルテティアのガッリア勢と対峙''' *① [[w:la:Titus Labienus|Labienus]] primo vineas agere, cratibus atque aggere paludem explere **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は初めに、<ruby><rb>[[w:ウィネア|工作小屋]]</rb><rp>(</rp><rt>ウィネア</rt><rp>)</rp></ruby>を駆ること、柴や土砂で沼地を埋め立てること、 *atque iter munire conabatur. **および道を築くこと、を試みた。 *② Postquam id difficilius confieri<ref>confieri はχ系・β系写本の記述で、Q写本では confici となっている。</ref> animadvertit, **それが成し遂げられることが困難だと気付いた後で、 *silentio e castris tertia vigilia egressus **(敵に知られないように)静けさのうちに第三夜警時に陣営から進発して、 *eodem, quo venerat, itinere Metlosedum<ref>Metlosedum はコンスタン L.-A. Constans による修正で、π系・U写本では Metiosedum 、α系・ρ系写本では Mellodunum などとなっており、写本により表記がさまざまである。</ref> pervenit. **やって来たのと同じ道程により、メトロセドゥムに到達した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:メトロセドゥム Metlosedum は、写本によりメティオセドゥム Metiosedum とも綴られ、</span> **:<span style="color:#009900;">後にはメロドゥーヌム [[w:la:Melodunum|Melodunum]] として知られる。現在の[[w:ムラン|ムラン]] [[w:fr:Melun|Melun]] である。)</span> *③ Id est oppidum [[w:la:Senones|Senonum]] in insula [[w:la:Sequana|Sequanae]] positum, ut paulo ante de [[w:la:Lutetia|Lutecia]] diximus. **それはセノネース族の城塞都市で、少し前に[[w:ルテティア|ルテティア]]について述べたように、セクアナ川の[[w:中州|中州]]に位置している。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ルテティアすなわち現在の[[w:パリ|パリ]]の中心部に[[w:シテ島|シテ島]]や[[w:サン=ルイ島|サン=ルイ島]]という[[w:セーヌ川|セーヌ川]]の中州があるように、</span> **:<span style="color:#009900;">現在のムランの中心部にもサン=テティエンヌ島 [[w:fr:Île Saint-Étienne|Île Saint-Étienne]] というセーヌ川の中州がある。)</span> *④ Deprensis<ref>deprensis という語形はα系写本の記述で、β系写本では deprehensis となっている。</ref> navibus circiter quinquaginta celeriterque coniunctis **約50隻の船を探し出して、速やかに結び合わせて(舟橋として)、 *atque eo militibus iniectis **そこに兵士たちを投入して、 *et rei novitate perterritis oppidanis, **事の新奇さに<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>の者たちは脅えて、 *quorum magna pars erat ad bellum evocata, **彼ら(住民)の大部分は戦争へ徴集されていた(ため不在であった)ので、 *sine contentione oppido potitur. **(ラビエーヌスは)闘うことなしに(中州にあるメトロセドゥムの)城塞都市を掌握した。 *⑤ Refecto ponte, quem superioribus diebus hostes resciderant, exercitum traducit **それ以前の日々に敵方が破却していた橋を再建して、軍隊を(中州から対岸へ)渡らせて、 *et secundo flumine ad Luteciam iter facere coepit. **川に沿ってルテティアの方へ行軍を始めた。 *⑥ Hostes re cognita ab iis, qui Metlosedo<ref>Metlosedo はコンスタン L.-A. Constans による修正で、β系・S写本では Metiosedo 、χ系写本では Melloduno 、B・M・L・N写本では Ametlodone(あるいは Ametclodone)などとなっている。</ref> fugerant, **敵方は、メトロセドゥムから逃げて来た者たちから事態を知って、 *Luteciam incendi pontesque eius oppidi rescindi iubent; **ルテティアを焼打ちすること、その城塞都市の橋を破却すること、を命じた。 *ipsi profecti a palude ad ripas<ref>ad ripas はχ系・B・M・L・N写本の記述で、S・Vおよびρ系写本では in ripas 、T写本では in ripa となっている。</ref> Sequanae **彼ら自身は、沼地からセクアナの川岸へ出発して、 *e regione Luteciae contra Labieni castra considunt. **ルテティア(の対岸)に向かってラビエーヌスの陣営に対抗して陣取った。 ===59節=== '''ガッリア諸部族が迫り、ラビエーヌスが作戦変更を決断''' *① Iam Caesar a [[w:la:Gergovia|Gergovia]] discessisse audiebatur, **すでに、カエサルが[[w:ゲルゴウィア|ゲルゴウィア]]から撤退したことが聞かれていたし、 *iam de [[w:la:Haedui|Haeduorum]] defectione et secundo Galliae motu rumores adferebantur, **もはや、[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の背反や、ガッリアの動乱の順調さについての噂がもたらされていた。 *Gallique in conloquiis **(当地の)ガッリア人たちは会話の中で、 *interclusum itinere et [[w:la:Liger|Ligeri]] Caesarem inopia frumenti coactum in provinciam contendisse confirmabant. **カエサルが行軍やリゲル(渡河)を遮られて、糧食の欠乏により属州([[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]])に急ぐことを強いられた、と確言した。 *② Bellovaci autem defectione Haeduorum cognita, **一方で、ベッロウァキ族もハエドゥイー族の背反を知って、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ベッロウァキ族は、ハエドゥイー族の仲介によりカエサルに降伏していた。[[ガリア戦記 第2巻#14節|第2巻14節]]~15節を参照。)</span> *qui iam<ref>qui iam は古典学者 ニコラエス・ハインシウス1世 [[w:en:Nikolaes_Heinsius_the_Elder|Nikolaes Heinsius the Elder]] による修正提案で、χ系・S・β系写本では qui 、B・M・L・N写本では quia となっている。</ref> ante erant per se infideles, **彼ら自身もすでに以前から(カエサルやローマ人に)忠誠的でなかったが、 *manus cogere atque aperte bellum parare coeperunt. **手勢を徴集して、公けに戦争を準備することを始めた。 *③ Tum [[w:la:Titus Labienus|Labienus]] tanta rerum commutatione **そこで、[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]はこれほどの事態の変動により、 *longe aliud sibi capiendum consilium, atque antea senserat, intellegebat, **自分にとって、以前に判断していたのとはまったく別の作戦が立てられるべきだ、と考えた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:aliud ~ atque …「…とは別の~」)</span> *④ neque iam, ut aliquid adquireret proelioque hostes lacesseret, **もはや、何らかのものを獲得したり、敵方に戦闘を挑むようにではなく、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:neque ut ~, sed ut …「~ようにではなく、…ように」)</span> *sed ut incolumem exercitum Agedincum reduceret, cogitabat. **軍隊を無傷のままでアゲディンクム(=現[[w:サンス|サンス]])に連れ戻すように、と考えた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:アゲディンクムには輜重と守備隊が残されていた。[[#10節|10節]]・[[#57節|57節]]を参照。)</span> *⑤ Namque altera ex parte Bellovaci, **実際、一方の側からはベッロウァキ族が、 *quae civitas in Gallia maximam habet opinionem virtutis, instabant, **ガッリアにおいて武勇に最大の評判を持つその部族が、迫りつつあった。 *alteram Camulogenus parato atque instructo exercitu tenebat: **他方からは、カムロゲヌスが軍隊を準備し、整列させて、進んでいた。 *tum legiones a praesidio atque impedimentis interclusas **そのとき、(ラビエーヌス麾下の)諸軍団は(アゲディンクムにいる)守備隊や輜重から遮られて、 *maximum flumen distinebat. **とても大きな(セクアナ)川が阻んでいた。 *⑥ Tantis subito difficultatibus obiectis **突然に、これほどの困難が投げ出されたので、 *ab animi virtute auxilium petendum videbat. **武勇の心構えに救いを求めるべきだと(ラビエーヌスは)思った。 ===60節=== '''ラビエーヌスが陽動戦術に努める''' *① Itaque<ref>Itaque はS・β系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> sub vesperum consilio convocato **こうして([[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は)夕方に会議を召集して、 *cohortatus, ut ea, quae imperasset, diligenter industrieque administrarent, **(彼が)命令したことを入念かつ勤勉に従事するように鼓舞した。 *naves, quas [[w:la:Melodunum|Metlosedo]]<ref>Metlosedo はコンスタン L.-A. Constans による修正で、χ系・S・β系写本では Metiosedo 、B・M写本では ameclodone 、L・N写本では a mellodone 、<i>etc</i>. となっている。</ref> deduxerat, singulas equitibus Romanis attribuit, **[[w:ムラン|メトロセドゥム]]から引いて来ていた船団を、ローマ人騎士たち1人ずつに配分して、 *et prima confecta vigilia IIII(quattuor) milia passuum secundo flumine silentio progredi **第一夜警時が終わる頃に、4ローママイル(6km弱)下流に静けさのうちに進発すること、 *ibique se exspectari<ref>exspectari はα系・T・ρ系写本の記述で、S・V写本では exspectare などとなっている。</ref> iubet. **かつ、そこで自分(ラビエーヌス)を待つことを命じた。 *② Quinque cohortes, quas minime firmas ad dimicandum esse existimabat, **(白兵戦を)闘うためにはあまり強くないと(ラビエーヌスが)考えていた5個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby> *castris praesidio relinquit; **陣営にとっての守備隊として残留させた。 *quinque eiusdem legionis reliquas **同じ軍団の残りの5個(歩兵大隊)を *de media nocte cum omnibus impedimentis adverso flumine magno tumultu proficisci imperat. **真夜中から、すべての[[w:輜重|輜重]]とともに、上流の方に大きな喧騒でもって出発することを命令した。 *④ Conquirit etiam lintres; **小舟さえも探し集めて、 *has magno sonitu remorum incitatas in eandem partem mittit. **これらを大きな音とともに[[w:櫂|櫂]]を駆って、同じ方面に派遣した。 *Ipse post paulo silentio egressus cum tribus legionibus **(ラビエーヌス)自身は、少し後で静けさのうちに3個[[w:ローマ軍団|軍団]]とともに進発して、 *eum locum petit, quo naves appelli iusserat. **船団が停められることを命じていた地点へ行った。 ===61節=== '''ラビエーヌスの陽動により、敵将カムロゲヌスが兵力を分散''' *① Eo cum esset ventum, **(ラビエーヌスの軍勢が)そこにやって来たときに、 *exploratores hostium, ut omni fluminis parte erant dispositi, **敵方の偵察者たちが(セクアナ)川の至る所に分けて置かれていたが、 *inopinantes, quod magna subito erat coorta tempestas, **突然に大きな嵐が生じたので(ローマ勢の襲撃を)予期していなかった者たちは、 *ab<ref>ab はχ系・B・M・L・N写本の記述で、S・β系写本では a となっている。</ref> nostris opprimuntur; **我が方(ローマ勢)によって不意を襲われたのだ。 *② exercitus equitatusque equitibus Romanis administrantibus, quos ei negotio praefecerat, **歩兵隊と騎兵隊が、(ラビエーヌスが)任務を指揮させていたローマ人騎士たちの指導により、 *celeriter transmittitur. **速やかに(セクアナ川を)渡らせられた。 *③ Uno fere tempore sub lucem hostibus nuntiatur **夜明け前のほぼ一時に(以下のことが)敵方に報知された。 *in castris Romanorum praeter consuetudinem tumultuari **ローマ人の陣営において、通例に反して、騒がれていること、 *et magnum ire agmen adverso flumine **大きな隊列が上流の方へ行軍していること、 *sonitumque remorum in eadem parte exaudiri **(船を漕ぐ)櫂の音が同じ方面で聞き取られたこと、 *et paulo infra milites navibus transportari. **少し下流で兵士たちが船で(セクアナ川を)渡されたこと、である。 *④ Quibus rebus auditis, **それらの事態が聞かれて、 *quod existimabant tribus locis transire legiones atque omnes perturbatos defectione [[w:la:Haedui|Haeduorum]] fugam parare, **(ローマ勢の)諸軍団が3か所で渡河したこと、[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の背反により総勢が取り乱して逃亡を準備していること、を考えたので、 *suas quoque copias in tres partes distribuerunt. **自分たちの軍勢をも3方面に分配した。 *⑤ Nam praesidio e regione castrorum relicto **すなわち(一隊がローマ勢の)陣営の真向かいに守備隊として残され、 *et parva manu Metlosedum<ref>Metlosedum はQ写本の記述で、χ系・β系写本では Metiosedum 、などとなっている。</ref> versus missa, **(別の)わずかな手勢が[[w:ムラン|メトロセドゥム]]の方面へ派遣され、 *quae tantum progrediatur<ref>progrediatur はα系写本の記述で、Q・S・β系写本では progrederetur となっている。</ref>, quantum naves processissent, **(ローマ勢の)船団が進み出るだけ、(ガッリア兵も)前進するようにした。 *reliquas copias contra Labienum duxerunt. **残りを軍勢をラビエーヌスに対して(カムロゲヌス自身が)率いて行った。 ===62節=== '''ラビエーヌスがカムロゲヌス麾下のガッリア勢を各個撃破して、カエサルと合流''' *① Prima luce et nostri omnes erant transportati **夜明けに、我が方(ローマ勢)は総勢が(セクアナ川の左岸に)渡されていたし、 *et hostium acies cernebatur. **敵方の戦列も見分けられた。 *② [[w:la:Titus Labienus|Labienus]] milites cohortatus, **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]は兵士たちを(以下のように)鼓舞した。 *ut suae pristinae virtutis et tot<ref>tot はS・β系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> secundissimorum proeliorum retinerent memoriam<ref>retinerent memoriam はχ系・B・M・L・N写本の記述で、S・β系写本では memoriam retinerent となっている。</ref> **自分たちのかつての武勇とこのようにとてもうまくいっている諸戦闘を記憶に留めるように、 *atque ipsum Caesarem, cuius ductu saepe numero hostes superassent, praesentem adesse existimarent, **かつ、その指揮によって何度もしばしば敵方を打ち破って来たカエサル当人が目下居合わせていると考えるように、と。 *dat signum proelii. **(それから)戦闘の号令を発した。 *③ Primo concursu ab dextro cornu, ubi septima legio constiterat, **最初の激突は、[[w:第7軍団クラウディア・ピア・フィデリス|第7軍団]]が布陣していた(ローマ軍の)右翼からで、 *hostes pelluntur atque in fugam coniciuntur; **敵方は撃退されて、逃亡に追いやられた。 *④ ab sinistro, quem locum duodecima legio tenebat, **第12軍団が場所を占めていた左翼からは、 *cum primi ordines hostium transfixi pilis<ref>pilis はβ系写本の記述で、α系写本では telis となっている。</ref> concidissent, **敵方の最前列(の兵たち)が投げ槍で突き通されて斃れたのだが、 *tamen acerrime reliqui resistebant **けれども残りの者たちがとても激烈に抵抗していて、 *nec dabat suspicionem fugae quisquam. **誰も逃亡の予兆を示さなかった。 *⑤ Ipse dux hostium Camulogenus suis aderat atque eos cohortabatur. **敵方の将帥カムロゲヌス自身は、麾下の者たちに居合わせて、彼らを激励していた。 *⑥ At<ref>cohortabatur. At はχ系写本などの記述で、別の写本では記述が異なる。</ref> incerto nunc etiam<ref>nunc etiam はB・M・L・N写本の記述で、χ系・S・β系写本では etiamnunc となっている。</ref> exitu victoriae, **勝敗の帰趨は今もなお不確実だったが、 *cum septimae legionis tribunis esset nuntiatum, quae in sinistro cornu gererentur, **第7軍団の<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちに、左翼で<ruby><rb>出来</rb><rp>(</rp><rt>しゅったい</rt><rp>)</rp></ruby>したことが報告されたときに、 *post tergum hostium legionem ostenderunt signaque intulerunt. **敵方の背後に(第7)軍団を差し向けて、軍旗を進めた(=進撃した)。 *⑦ Ne eo quidem tempore quisquam loco cessit, **その時でさえ、(ガッリア勢の)誰も(戦闘の)場から退却しなかった **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> *sed circumventi omnes interfectique sunt. **けれども、総勢が包囲されて(ローマ軍により)殺戮された。 *Eandem fortunam tulit Camulogenus. **同じ不幸をカムロゲヌスも蒙った。 *⑧ At ii<ref>ii はχ系写本の記述で、他の写本では記述が異なる。</ref>, qui praesidio contra castra Labieni erant relicti, **これに対して、ラビエーヌスの陣営に対して守備隊として残されていた(ガッリア勢の)者たちは、 *cum proelium commissum audissent, subsidio suis ierunt collemque ceperunt, **(両軍が)戦闘を交えているのを聞き付けたので、味方の援兵として出て行って、丘陵を占めていたが、 *neque nostrorum militum victorum impetum sustinere potuerunt. **勝勢の我が方(ローマ軍)の兵士たちの突撃を持ちこたえることができなかった。 *⑨ Sic cum suis fugientibus permixti, **このようにして、敗走している味方と混じり合ったときに、 *quos non silvae montesque texerunt, ab equitatu sunt interfecti. **森林や山岳が覆い隠すことのなかったその者たちは、(ローマ側の)騎兵隊によって殺戮された。 *⑩ Hoc negotio confecto Labienus revertitur Agedincum, **この戦役が成し遂げられると、ラビエーヌスは[[w:サンス|アゲディンクム]]に引き返した。 *ubi impedimenta totius exercitus relicta erant; **そこには軍隊全体の[[w:輜重|輜重]]が残されていたのだ。 *inde die Ⅲ.<ref>inde die Ⅲ. は近代の校訂者による修正提案で、Q・M・S・N・β系写本では単に inde 、他の写本では別の記述になっている。</ref> cum omnibus copiis ad Caesarem pervenit. **そこから3日目(=2日後)にすべての軍勢とともにカエサルのところへ到着した。 ==ガッリア戦乱の拡大== ===63節=== '''ハエドゥイー族がウェルキンゲトリークスに主導権争いを挑む''' *① Defectione [[w:la:Haedui|Haeduorum]] cognita bellum augetur. **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の背反が知られて、戦乱は拡大された。 *② Legationes in omnes partes circummittuntur; **(ハエドゥイー族らにより)使節たちがあらゆる方面に遣わされまくり、 *quantum gratia, auctoritate, pecunia valent, ad sollicitandas civitates nituntur; **信望、勢力や金銭によってできる限り、諸部族をそそのかすことに努めた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:quantum ~ valere「~によってできる限り」)</span> *③ nacti obsides, quos Caesar apud eos deposuerat, **カエサルが彼ら(ハエドゥイー族)のもとに預けて置いた人質たちを手に入れて、 *horum supplicio dubitantes territant. **彼ら(人質たち)の処刑(を示唆すること)によって、決心がつかぬ者たちを恐れさせた。 *④ Petunt a [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorige]] Haedui, ut ad se veniat rationesque belli gerendi communicet; **ハエドゥイー族は、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]に、自分たちのところへ来て戦争遂行の戦略を協議するように要求した。 *re impetrata contendunt, ut ipsis summa imperii tradatur. **その事が成し遂げられると、(ハエドゥイー族)自身に最高司令権が委ねられるように頑張った。 *Et re<ref>et re は近代の校訂者による修正提案で、β系写本では re 、α系写本では et rem となっている。</ref> in controversiam deducta totius Galliae concilium [[w:la:Bibracte|Bibracte]] indicitur. **その事が論争の状態に置かれて、[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]でのガッリア全体の会合が公示された。 *Eodem conveniunt<ref>Eodem conveniunt はα系写本の記述で、β系写本では単に conveniunt 、etc.となっている。</ref> undique frequentes. **同じところに至る所からたくさんの者たちが集まって来た。 *⑥ Multitudinis suffragiis res permittitur; **(最高司令権の)事は衆人の票決に任せられて、 *ad unum omnes Vercingetorigem probant imperatorem. **衆議一決により、ウェルキンゲトリークスを将軍(最高司令官)として承認した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ad unum omnes「最後の一人に至るまですべて」)</span> *⑦ Ab hoc concilio Remi, Lingones, Treveri afuerunt, **この会合へは、[[w:レミ族|レーミー族]]、リンゴネス族、トレウェリ族が不在であった。 *illi quod amicitiam Romanorum sequebantur, **前者(レーミー族とリンゴネス族)は、ローマ人との友好を遵守したので(不在であった)。 *Treveri quod aberant longius et ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> [[w:la:Germani|Germanis]] premebantur, **トレウェリ族は、はるか遠くに離れており、[[w:ゲルマニア|ゲルマニア]]人により圧迫されていた。 *quae fuit causa quare toto abessent bello **それが、何ゆえに(ウェルキンゲトリークスによる)戦争全体に関与しなかったかの理由であり、 *et neutris auxilia mitterent. **(ウェルキンゲトリークスとカエサルの)どちら側にも援軍を派遣しなかった。 *⑧ Magno dolore Haedui ferunt se deiectos principatu, **ハエドゥイー族は、自分たちが盟主の座から遠ざけられて、とても憤懣やるかたなかったし、 *queruntur fortunae commutationem **境遇の変わりようを嘆いて、 *et Caesaris indulgentiam in se<ref>indulgentiam in se はα系写本の記述で、β系写本では in se indulgentiam となっている。</ref> requirunt **カエサルの自分たちへの寛大さを惜しんだ。 *neque tamen suscepto bello suum consilium ab reliquis separare audent. **けれども戦争を引き受けてしまったので、あえて自分たちの作戦計画をほか(の諸部族)と異にしなかった。 *⑨ Inviti summae spei adulescentes Eporedorix et Viridomarus Vercingetorigi parent. **たいへんな野心を持つ青年たち[[w:エポレドリクス|エポレドリクス]]と[[w:ウィリドマルス|ウィリドマルス]]は、意に反してウェルキンゲトリークスに服従した。 ===64節=== '''ウェルキンゲトリークスがガッリア諸部族の誘降・服従を謀る''' *① Ipse<ref>ipse はα系写本の記述で、β系写本では ille となっている。</ref> imperat reliquis civitatibus obsides denique ei rei constituit diem; **(ウェルキンゲトリークス)自身は、ほかの諸部族に人質(の供出)を命令して、のみならずその事の期日を決めた。 *huc omnes equites, [[wikt:la:quindecim|XV(quindecim)]] milia numero, celeriter convenire iubet. **そこに、1万5000名の数のすべての[[w:騎兵|騎兵]]に、速やかに集結することを命じた。 *② Peditatu quem antea habuerit se fore contentum dicit **(歩兵については)自分は、以前から持っていた[[w:歩兵|歩兵隊]]で満足するであろうと言った。 *neque fortunam temptaturum aut in acie<ref>in acie はα系写本の記述で、β系写本では単に acie となっている。</ref> dimicaturum, **(歩兵で)武運を試すことはしないであろうし、あるいは野戦で(白兵戦を)闘うこともないであろう、と。 *sed quoniam abundet equitatu, **しかし、騎兵隊は豊富であるから、 *perfacile esse factu frumentationibus pabulationibusque Romanos prohibere; **ローマ人たちの糧食・糧秣徴発を妨げることは、とても容易である、と。 *③ aequo modo animo sua ipsi frumenta corrumpant aedificiaque incendant, **ただ平静な心で、自分たちの穀物を自身で傷めて、(穀物の)建屋を焼打ちするように。 *qua rei familiaris iactura perpetuum imperium libertatemque se consequi videant. **資産の犠牲により、永久の領有権と自由を自分たちが獲得することを思え、と。 *④ His constitutis rebus **これらの事が決定されると、 *[[w:la:Haedui|Haeduis]] Segusiavisque, qui sunt finitimi provinciae, decem milia peditum imperat; **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]および(ローマ人の)属州に隣接するセグスィアウィ族には1万の歩兵(の供出)を命令していたが、 *huc addit equites [[wikt:la:octingenti|octingentos]]. **この中に、800騎の騎兵たち(の供出)を付け加えた。 *⑤ His praeficit fratrem Eporedorigis bellumque inferri<ref>inferri はα系写本の記述で、β系写本では inferre となっている。</ref> Allobrogibus iubet. **彼らをエポレドリクスの兄弟に指揮させて、アッロブロゲス族に戦争をしかけることを命じた。 *⑥ Altera ex parte Gabalos proximosque <u>[[wikt:en:pagus#Latin|pagos]]</u> Arvernorum in Helvios, **別の方面から、ガバリ族および近隣のアルウェルニー族の諸<u>郷</u>に、ヘルウィイ族のところに(攻め入るように)、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''pagus'' (郷) はここでは、部族の領土の農村区画を指す行政用語<ref name="pagus">''[[w:en:Pagus]]'' 等を参照。</ref>。)</span> *item Rutenos Cadurcosque ad fines Volcarum Arecomicorum depopulandos mittit. **同様に、ルテーニー族およびカドゥルキー族に、ウォルカエ・アレコミキ族の領土を荒らしまわるべく派遣した。 *⑦ Nihilo minus clandestinis nuntiis legationibusque Allobrogas<ref>Allobrogas はα系写本の記述で、β系写本では Allobroges となっている。</ref> sollicitat, **それにもかかわらず、隠密に伝令たちや使節たちにより、アッロブロゲス族を(蜂起を)そそのかした。 *quorum mentes nondum ab<ref>ab はβ系写本の記述で、α系写本では ab となっている。</ref> superiore bello resedisse sperabat. **彼ら(アッロブロゲス族)の心がかつての戦争からまだ静まっていないことを期待したのだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:アッロブロゲス族は、BC61年にローマに反旗を翻し、翌BC60年に鎮圧されていた。[[ガリア戦記 第1巻#6節|第1巻6節]]を参照。)</span> *⑧ Horum principibus pecunias, **彼らの領袖たちに金銭を(約束し)、 *civitati autem imperium totius provinciae pollicetur. **さらに部族には(カエサル統治下の)属州全体の支配権をも約束したのだ。 ===65節=== '''カエサルと同盟諸部族の防戦。ゲルマニア騎兵を呼び寄せる''' *① Ad hos omnes casus provisa erant praesidia cohortium duarum et viginti, **これらすべての出来事に対して、(カエサルは)22個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>からなる守備隊を用意していた。 *quae ex ipsa coacta<ref>coacta はχ系・β系写本の記述で、φ系写本にはない。</ref> provincia ab L.(Lucio) Caesare legato **それらは、<ruby><rb>[[w:レガトゥス|総督副官]]</rb><rp>(</rp><rt>レガトゥス</rt><rp>)</rp></ruby>ルキウス・カエサルによって属州全体から徴集されたもので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ここでいう属州とは、[[w:ガリア・ナルボネンシス|ガッリア・トラーンサルピーナ]]を指すと思われる。</span> **:<span style="color:#009900;">ルキウス・ユリウス・カエサル4世 [[w:en:Lucius Julius Caesar IV|Lucius Julius Caesar IV]] は本書の著者カエサルと4代前の高祖父を共有する元執政官。[[w:en:Julii Caesares|Julii Caesares]] を参照。)</span> *ad omnes partes opponebantur. **あらゆる方面に対して配置された。 *② Helvii sua sponte cum finitimis proelio congressi pelluntur **[[w:ヘルウィイ族|ヘルウィイ族]]は、自分たちの意思により、近隣(の諸部族)と戦闘で争って撃退され、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この部族については[[#7節|7節]]~8節を参照。)</span> *et C.(Gaio) Valerio Domnotauro<ref>Domnotauro はS・L・N写本の記述で、A・B・N写本では Donnotauro 、χ系・π系写本では Donotauro となっており、ρ系写本には記述がない。</ref>, Caburi filio, principe civitatis, **カブルスの息子で、部族の領袖であるガイウス・ウァレリウス・ドムノタウルス **:<span style="color:#009900;">(訳注:彼は、ローマとの友好により、ローマ人風の名前を与えられていたのであろう。)</span> *compluribusque aliis interfectis intra oppida ac muros<ref>ac muros はα系写本の記述で、β系写本では murosque となっている。</ref> compelluntur. **および他のかなりの者たちが殺戮されて、<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>と城壁の内側に追い込まれた。 *③ Allobroges crebris ad [[w:la:Rhodanus|Rhodanum]] dispositis praesidiis **[[w:アッロブロゲス族|アッロブロゲス族]]は、ロダヌス(=現[[w:ローヌ川|ローヌ川]])のところへ密に守備隊を分け置いて、 *magna cum cura et diligentia suos fines tuentur. **たいへんな注意と入念さにより、自分たちの領土を守った。 *④ Caesar quod hostes equitatu superiores esse intellegebat **カエサルは、敵方が[[w:騎兵|騎兵隊]]で(自軍より)優っていると認識していたので、 *et interclusis omnibus itineribus nulla re ex provincia atque Italia sublevari poterat, **かつ、すべての道が遮られて、属州やイタリアから何ら支援されることができなかったので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:属州 provincia とはガッリア・トラーンサルピーナ、イタリア Italia とは[[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]のことであろう。)</span> *trans [[w:la:Rhenus|Rhenum]] in [[wikt:la:Germania|Germaniam]] mittit ad eas civitates, quas superioribus annis pacaverat, **レヌス(=現[[w:ライン川|ライン川]])の向こう側の[[w:ゲルマニア|ゲルマニア]]に、先年に平定していた諸部族のところへ(使節を)遣わした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ゲルマニア遠征や平定については、[[ガリア戦記 第4巻#16節|第4巻16節]]~19節、[[ガリア戦記 第6巻#9節|第6巻9節]]~10節を参照。)</span> *equitesque ab his arcessit et levis armaturae pedites, **彼らから、騎兵たち、および[[w:ウェリテス|軽い武装の歩兵]]たちを呼び寄せた。 *qui inter eos proeliari consuerant. **その者ら(軽装歩兵)は、彼ら(騎兵)の間で戦闘することが常であったのだ。 *⑤ Eorum adventu, quod minus idoneis equis utebantur, **彼ら(ゲルマニア騎兵)が到着すると、(戦闘に)あまり適していない馬を使役していたので、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ゲルマニア人の馬の使用については、[[ガリア戦記 第4巻#2節|第4巻2節]]を参照。)</span> *a tribunis militum reliquisque equitibus Romanis atque evocatis equos sumit **<ruby><rb>[[w:トリブヌス・ミリトゥム|兵士長官]]</rb><rp>(</rp><rt>トリブヌス・ミリトゥム</rt><rp>)</rp></ruby>たちやほかのローマ人騎士たちや<ruby><rb>再徴集兵</rb><rp>(</rp><rt>エウォカティ</rt><rp>)</rp></ruby>たちから、馬匹を取り上げて、 *[[w:la:Germani|Germanis]]que distribuit. **ゲルマニア人たちに分配した。 ===66節=== '''属州へと南下するカエサル、迎え撃とうとするウェルキンゲトリークス''' *① Interea dum haec geruntur, **その間に、これらが出来している間に、 *hostium copiae ex Arvernis **敵方の(歩兵の)軍勢が(滞陣していたゲルゴウィアの)[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]のところから、 *equitesque qui toti Galliae erant imperati conveniunt. **および全ガッリアの命令されていた[[w:騎兵|騎兵]]たちが、(ウェルキンゲトリークスのところに)集結して来た。 *② Magno horum coacto numero, **これらの(ガッリア兵の)多数が徴集されて、 *cum Caesar in Sequanos per extremos Lingonum fines iter faceret, **カエサルが、[[w:セクアニ族|セクアニ族]]のところに(向かって)[[w:リンゴネス族|リンゴネス族]]の領土の外縁を通って行軍していたときに、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:属州へは、リンゴネス族と後述のマンドゥビイ族の間を通ってセクアニ族領を通らねばならなかった。)</span> *quo facilius subsidium provinciae ferri<ref>ferri はα系写本の記述で、β系写本では ferre となっている。</ref> posset, **(それは)属州(ガッリア・トラーンサルピーナ)に援兵をより容易にもたらせるようにするためであったが、 *circiter milia passuum X(decem) ab Romanis trinis castris [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] consedit **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、ローマ人たちから約10ローママイル(15km)のところに、3つの陣営にて陣取った。 *③ convocatisque ad concilium praefectis equitum **(ウェルキンゲトリークスは)騎兵の指揮官たちを会合へ召集して、 *venisse tempus victoriae demonstrat; **勝利の時が来たと、明言した。 *fugere in provinciam Romanos Galliaque excedere. **ローマ人たちは属州に逃亡して、ガッリアから立ち退きつつある、と。 *④ Id sibi ad praesentem obtinendam libertatem satis esse; **それは、自分たちにとって目下のところ、自由を維持するためには十分であるが、 *ad reliqui temporis pacem atque otium parum profici; **将来の平和と平穏は不充分にしか得られない。 *maioribus enim coactis copiis reversuros **なぜなら(ローマ人たちは)より大きな軍勢を徴集して(ガッリアに)戻って来るであろうし、 *neque finem bellandi facturos. **戦争することに結末をつけることはないであろう。 *Proinde agmine impeditos adorirentur<ref>adorirentur はA・β系写本の記述で、M・L・N写本では adoriantur 、S写本では adorantur 、Q・B・M写本ではadorientur となっている。</ref>. **それゆえに、(ローマ勢の)行軍によって重荷となっている(輜重隊の)者たちを襲撃するのだ。 *⑤ Si pedites suis auxilium ferant atque in eo morentur, iter facere<ref>facere はα系写本の記述で、β系写本では confici となっている。</ref> non posse; **もし(ローマ勢の)歩兵たちが味方を支援し、そのことで滞留するならば、(属州へ)行軍することはできない。 *si ─id quod magis futurum confidat─ **もし、─(我は)むしろそうなるであろうと期待することであるが─ *relictis impedimentis suae saluti consulant, **(ローマ歩兵たちが)[[w:輜重|輜重]]を残して、自分たちの身の安全に意を用いるならば、 *et usu rerum necessariarum et dignitate spoliatum iri. **必需品の使用や(ローマ人としての)品格をはぎ取られることになる。 *⑥ Nam de equitibus hostium, **なぜなら、敵方の騎兵については **<span style="color:#009900;">:(訳注:著者カエサルはここでは、間接話法でありながら、ローマ勢について hostium「敵方の」と表現している。)</span> *quin nemo eorum progredi modo extra agmen audeat, **彼ら(ローマ騎兵)のうち誰も、<ruby><rb>行軍縦隊</rb><rp>(</rp><rt>アグメン</rt><rp>)</rp></ruby>の外にすら、あえて進み出ようとしないこと、 *et ipsos quidem non<ref>et ipsos quidem non はα系写本の記述で、β系写本では ne ipsos quidem となっている。</ref> debere dubitare. **(そのことを、諸君ら)自身は決して疑念を持つことなかれ。 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> *Id quo maiore faciant animo, **それ(=輜重隊への襲撃)を、より大胆な心構えで実行してもらうために、 *copias se omnes pro castris habiturum et terrori hostibus futurum. **自分(ウェルキンゲトリークス)が軍勢すべてを陣営の前に保持しておくであろうし、敵方の心胆を寒からしめるであろう。 *⑦ Conclamant equites **(ガッリア勢の)騎兵たちは(以下のように)叫んだ。 *sanctissimo iure iurando confirmari oportere, **最も神聖な誓約によって確証されなければならぬ。 *ne tecto recipiatur, ne ad liberos, ne ad parentes, ad<ref>ne ad …, ne ad …, ad が写本(ω)の記述であるが、モイゼル Meusel は ne ad …, ad …, ad と修正提案をしている。</ref> uxorem aditum habeat, **(以下の者は)家に迎え入れられたり、子供たちや親たちや妻女たちのところへ近づくことがないように。 *qui non bis per agmen hostium perequitasset<ref>perequitasset はα系写本の記述で、β系写本では perequitarit となっている。</ref>. **敵方(ローマ勢)の隊列を越えて(往復の)2度、騎馬で駆け抜けることがなかった者は。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:敵中突破と生還を成し遂げなかった騎兵は、復員してはならない、と誓約したのである。)</span> ===67節=== '''カエサル麾下のゲルマニア騎兵がウェルキンゲトリークスを一蹴''' *① Probata re atque omnibus iure iurando adactis **これが賛同されて、(ガッリア騎兵の)皆が誓約させられて、 *postero die in tres partes distributo equitatu **翌日に、[[w:騎兵|騎兵隊]]を3つの分隊に分配した。 *duae se acies ab duobus lateribus ostendunt, **2隊は(ローマ勢の左右)2つの側面から<ruby><rb>戦闘隊形</rb><rp>(</rp><rt>アキエス</rt><rp>)</rp></ruby>として現われた。 *una a<ref>a はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> primo agmine iter impedire coepit. **1隊は(ローマ勢の)前衛から行軍を妨げ始めた。 *② Qua re nuntiata **その事が報告されて、 *Caesar suum quoque equitatum tripertito divisum contra hostem ire iubet. **カエサルは麾下の騎兵隊おのおのを3つに配分して、敵に対して向かって行くことを命じた。 *Pugnatur una omnibus in partibus. **(騎兵戦が)同時にすべての方面で戦われた。 *③ Consistit agmen; **(ローマ勢の)<ruby><rb>行軍縦隊</rb><rp>(</rp><rt>アグメン</rt><rp>)</rp></ruby>は一歩も引かなかった。 *impedimenta intra legiones recipiuntur. **[[w:輜重|輜重]]は諸[[w:ローマ軍団|軍団]]の内側に後退した。 *④ Si qua in parte nostri laborare aut gravius premi videbantur, **もし、我が方(ローマ勢)のある部隊が苦戦したり、またはひどく押されぎみだと思われたならば、 *eo signa inferri Caesar aciemque constitui<ref>constitui はα系写本の記述で、β系写本では converti 、T写本では conferri となっている。</ref> iubebat; **カエサルはそこに進撃して戦列を組織することを命じた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:signa inferre「軍旗を進める、進撃する」)</span> *quae res et hostes ad insequendum tardabat et nostros spe auxilii confirmabat. **その事が、敵方が追撃して来るのを遅らせもしたし、我が方が支援の希望により元気付けられもした。 *⑤ Tandem Germani ab dextro latere summum iugum nacti hostes loco depellunt, **ついに、ゲルマニア人(騎兵)たちが右の側面から尾根の頂きを掌握して、敵方をその場から追いやった。 *fugientes usque ad flumen, **逃亡する(ガッリア騎兵の)者たちを川の辺りまで(追って)、 *ubi [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] cum pedestribus copiis consederat, **そこには[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]が[[w:歩兵|歩兵]]の軍勢とともに陣取っていたのだが、 *persecuntur<ref>persecuntur はα系写本の記述で、β系写本では persequuntur となっている。</ref> compluresque interficiunt. **(ゲルマニア騎兵が敵を川辺まで)追撃して、かなりの者たちを殺戮した。 *⑥ Qua re animadversa **その事が(敵方に)気付かれて、 *reliqui ne circumirentur<ref>circumirentur はA・φ系写本の記述で、Q・β系写本では circumvenirentur となっている。</ref> veriti se fugae mandant. **(ガッリア勢の)残りの者たちは、包囲されないようにと怖れて、逃亡に身を任せた。 *Omnibus locis fit caedes. **(こうしてローマ方により)あらゆる場所で虐殺が行なわれた。 *⑦ Tres nobilissimi [[w:la:Haedui|Haedui]] capti ad Caesarem perducuntur: **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の3人の高位の貴族が捕らえられて、カエサルのところへ連行されて来た。 *Cotus, praefectus equitum, qui controversiam cum Convictolitavi proximis comitiis habuerat, **コトゥスは騎兵指揮官で、最近の会議でコンウィクトリタウィスと(統領の座をめぐって)係争した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#32節|32節]]~33節を参照。)</span> *et Cavarillus, qui post defectionem Litavicci pedestribus copiis praefuerat, **カウァリッルスは、リタウィックスの背反の後に、歩兵の軍勢を指揮していた。 *et Eporedorix, quo duce ante adventum Caesaris Haedui cum Sequanis bello contenderant. **エポレドリクスは、カエサルの到来以前にハエドゥイー族の将帥としてセクアニ族と戦争を闘っていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この人物は、ウィリドマルスとともにカエサルを裏切ったエポレドリクスとは同名異人である。)</span> ==アレスィア攻囲戦== ===68節=== [[画像:Alésia.jpg|thumb|right|300px|[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]]であるとほぼ確実視されている仏アリーズ=サント=レーヌ村([[w:fr:Alise-Sainte-Reine|Alise-Sainte-Reine]])近郊のオソワ山(Mont Auxois)という丘陵の西端にある[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]像(<small>[[w:fr:Vercingétorix_(statue d'Aimé Millet)|Statue de Vercingétorix]]</small>)。<small>[http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&ll=47.538579,4.490544&spn=0.001172,0.002401&t=h&z=19&brcurrent=3,0x0:0x0,1 Googleマップ]</small>の航空写真にもこの巨像が写っている。<br>当地はフランス東部[[w:ブルゴーニュ地域圏|ブルゴーニュ地方]][[w:コート=ドール県|コート=ドール県]](<small>[[w:fr:Côte-d'Or|Côte-d'Or]]</small>)のオソワ地域(<small>[[w:fr:Auxois (région)|L'Auxois]]</small>)にあり、県都[[w:ディジョン|ディジョン]]市街から西北西へ約4.5kmの地点に位置する。ディジョン方面から県道905号(D905)を北西に進んで行くと、ヴナレ=レ=ローム(<small>[[w:fr:Venarey-les-Laumes|Venarey-les-Laumes]]</small>)から東の郊外にかけて古戦場跡が広がる。<br>オソワ(Auxois)という地域名・山名は、ラテン語の Alesiensis pagus「アレスィア郷」が転訛し、アリーズ(Alise)の名もアレスィア(Alesia)に由来すると考えられている。サント=レーヌ([[w:fr:Sainte Reine|Sainte Reine]] 聖レグニア)とはこの地でAD252年に殉教したキリスト教徒ガッリア人女性で、カトリック教会から聖人に列せられている。]] '''ウェルキンゲトリークスがアレスィア入城、カエサルは攻囲を決断''' *① Fugato omni equitatu **すべての[[w:騎兵|騎兵隊]]が逃げてしまったので、 *[[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] copias suas<ref>suas はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref>, ut pro castris conlocaverat, reduxit **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、陣営の前に配置するようにしていた麾下の(歩兵の)軍勢を呼び戻して、 *protinusque [[w:la:Alesia|Alesiam]], quod est oppidum Mandubiorum, iter facere coepit **すぐに、マンドゥビイ族の<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>である[[w:アレシア|アレスィア]]へ行軍し始めた。 *celeriterque impedimenta ex castris educi et se subsequi iussit. **かつ、速やかに陣営から[[w:輜重|輜重]]を進発させること、および自分に追随すること、を命じた。 *② Caesar impedimentis in proximum collem deductis, **カエサルは、輜重を近隣の丘陵に移させて、 *duabus legionibus praesidio relictis, **2個[[w:ローマ軍団|軍団]]を(輜重の)守備隊として(その丘陵に)残留させた。 *secutus quantum diei tempus est passum, **日中の時間が許される限り(ガッリア勢を)追跡して、 *circiter tribus milibus hostium ex novissimo agmine interfectis **敵方の後衛のうちから約3000人を殺戮して、 *altero die ad Alesiam castra fecit. **翌日には、アレスィアの辺りに陣営を張った。 *③ Perspecto urbis situ **(アレスィアの)都市の地勢を吟味して、 *perterritisque hostibus, quod equitatu, qua maxime parte exercitus confidebant, erant pulsi, **敵方は、部隊の大部分において頼りにしていた騎兵隊が撃退されていたので、怖れおののいていたから、 *adhortatus ad laborem milites circumvallare instituit. **(カエサルは)兵士たちを労役に駆り立てて、(敵陣を)[[w:堡塁|堡塁]]で囲むことを決断した。 ===69節=== [[画像:Alise2.jpg|thumb|right|300px|[[w:アレシア|アレスィア]]にあったローマ時代の[[w:フォルム|フォルム]](広場)や[[w:バシリカ|バシリカ]](教会堂)などと思われる遺跡([http://maps.google.co.jp/?ie=UTF8&t=h&brcurrent=3,0x0:0x0,1&ll=47.539477,4.5008&spn=0.002343,0.004801&z=18 Googleマップ]の航空写真を参照)。現在、オソワ山(Mont Auxois)と呼ばれているこの丘陵は、頂きが平坦な台地状になっており、その中央のさらに高い所に[[w:オッピドゥム|オッピドゥム]](城塞都市)があったと思われる。<br>上の画像からは、同等の高さの丘陵が周囲を取り巻いていることが見て取れる。<br>『ガリア戦記』に書かれたアレスィアの所在地については諸説があって永らく不明であったが、ゲルゴウィアと同様に19世紀のウジェーヌ・ストッフェル大佐(colonel Eugène Stoffel)の発掘調査によってローマ軍の遺構などが発見され、地勢もカエサルの記述にかなり合っていると見なされて、オソワ山とその中腹にあるアリーズ=サント=レーヌが有力視されることになった。]] '''アレスィアの地勢、ローマ軍の攻囲線''' *① Ipsum erat oppidum [[w:la:Alesia|Alesia]] in colle summo admodum edito loco, **[[w:アレシア|アレスィア]]の<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>そのものは、丘陵の頂きにおいて、ひときわ高い地点にあって、 *ut nisi obsidione expugnari non posse videretur. **攻囲(包囲)以外には攻略されることができないと思われた。 *② Cuius collis radices duo duabus ex partibus flumina subluebant. **その丘陵のふもとを2つの方面から、2つの川が流れていた。 *③ Ante id<ref>id はα系写本の記述で、β系写本にはない。</ref> oppidum planities circiter milia passuum Ⅲ(tria) in longitudinem patebat; **その城塞都市の前に、約3ローママイル(4.5km)の間隔で、平地が広がっていた。 *④ reliquis ex omnibus partibus colles mediocri interiecto spatio **ほかのすべての方面からは(いくつかの)丘陵が適度な空間を置いており、 *pari altitudinis fastigio oppidum cingebant. **同等の高さの頂上で(アレスィアの)城塞都市を取り巻いていた。 *⑤ Sub muro, quae pars collis ad orientem solem spectabat, **(アレスィアの)丘陵の日が昇る方(=東方)へ面していた部分の城壁の下には、 *hunc omnem locum copiae Gallorum compleverant **このすべての場所を、ガッリア人たちの軍勢が満たしていて、 *fossamque et maceriam sex in altitudinem pedum praeduxerant. **堀、および高さ6[[w:ペース (長さ)|ペース]](約1.8m)の防壁を前に引いていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[wikt:en:maceria|maceria]] は、軍事用語としては、立てこもるための城壁<ref><i>muraille (pour se retrancher)</i>(ラルース社の羅仏辞典 <small>“Dictionnaire MaxiPoche Plus latin-français et français-latin”</small> を参照)</ref>を指す。)</span> *⑥ Eius munitionis quae ab Romanis instituebatur circuitus XI<ref>XI はα系写本の記述で、β系写本では X となっている。</ref> milia passuum tenebat. **ローマ人たちによって建てられようとしていた塁壁の周囲は、11ローママイル(約16km)を占めていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:α系写本では 11マイル=約16km、β系写本では 10マイル=約15km となっている。)</span> *⑦ Castra opportunis locis erant posita **(ローマ勢の)陣営は(戦略上)都合良い地点に設置されていて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:歩兵・騎兵の陣営が計8か所に置かれていたようである。)</span> *ibique<ref>ibique はα系写本の記述で、β系写本では itemque となっている。</ref> castella XXIII(viginti tria) facta, **同じく23基の砦が造られた。 *quibus in castellis interdiu stationes ponebantur, **それらの砦には、昼間は、歩哨たちが置かれて、 *ne qua subito eruptio fieret; **不意に何らかの突撃がなされないようにした。 *haec eadem noctu excubitoribus ac firmis praesidiis tenebantur. **この同じところが、夜間は、寝ずの番兵および強力な守備隊により固守された。 ===70節=== '''カエサル麾下のゲルマニア騎兵が、再びガッリア騎兵を虐殺''' *① Opere instituto **(ローマ人により)[[w:堡塁|堡塁]]が建てられだして、 *fit equestre proelium in ea planitie, **かの平地において[[w:騎兵|騎兵]]戦がなされた。 *quam intermissam collibus tria milia passuum in longitudinem patere supra demonstravimus. **それ(平地)は(周囲の)丘陵から3ローママイル(約4.5km)の間隔を空けて広がっていることを、[[#69節|前]]に述べた。 *Summa vi ab utrisque contenditur. **(騎兵戦は)双方の主力によって闘われた。 *② Laborantibus nostris Caesar Germanos submittit **苦戦している我が方(ローマ騎兵)に対して、カエサルは[[w:ゲルマニア|ゲルマニア]]人(騎兵)を援けに派遣した。 *legionesque pro castris constituit, ne qua subito inruptio ab hostium peditatu fiat. **諸[[w:ローマ軍団|軍団]]を陣営の前に駐留させて、不意に何らかの突入が敵方の[[w:歩兵|歩兵隊]]によってなされないようにした。 *③ Praesidio legionum addito nostris animus augetur; **軍団の守備が加わって、我が方(ローマ勢の)勇気が増された。 *hostes in fugam coniecti se ipsi multitudine impediunt **敵方(の騎兵)は敗走に追いやられて、彼ら自身が自分たち(の敗走)を大勢であることにより妨げた。 *atque angustioribus portis relictis coacervantur<ref>coacervantur は近世の写本(ς)の記述で、α系写本では coacervati tum 、β系写本では coartantur となっている。</ref>. **さらに(ガッリア陣地の)諸門がとても狭いままにしておかれたので(騎兵たちが)積み重ねられた。 *④ Germani acrius usque ad munitiones sequuntur. **ゲルマニア人(騎兵)たちは(ガッリア騎兵たちを)苛烈に、防塁のところまで追撃した。 *⑤ Fit magna caedes. **(こうして)大虐殺が起こった。 *Nonnulli relictis equis fossam transire et maceriam transcendere conantur. **(ガッリア騎兵の)幾人かは、馬を置き去りにして、堀を越えること、および防壁を登り越えることを試みた。 *Paulum legiones Caesar quas pro vallo constituerat promoveri iubet. **カエサルは、防柵の前に駐留させていた諸軍団に、いくらか前進することを命じた。 *⑥ Non minus qui intra munitiones erant perturbantur Galli: **防塁の内側にいたガッリア人たちも(騎兵たちに)劣らず狼狽した。 *veniri ad se confestim existimantes ad arma conclamant; **(ローマ勢により)自分たちのところへ直ちにやって来られると考えた者たちは、防具を取れと叫んだ。 *nonnulli perterriti in oppidum inrumpunt. **(ガッリア勢の)幾人かは、怖れおののいて(丘陵の頂きにある)城塞都市の中に押し入った。 *⑦ [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] iubet portas claudi, ne castra nudentur. **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、陣営が無防備にされないように、(防塁の)諸門が閉じられることを命じた。 *Multis interfectis, compluribus equis captis Germani sese recipiunt. **(ガッリア騎兵の)多くが殺戮され、おびただしい馬が捕獲されて、ゲルマニア人(騎兵)たちは退却した。 ===71節=== [[画像:Statue_Vercingetorix_st_germain_en_laye.JPG|thumb|right|250px|[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の立像(<small>パリ郊外の[[w:サン=ジェルマン=アン=レー|サン=ジェルマン=アン=レー]] [[w:fr:Saint-Germain-en-Laye|Saint-Germain-en-Laye]]</small>)。[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]](<small>現在のアリーズ=サント=レーヌ</small>)にある巨大な銅像と同様に彫刻家エメ・ミレ([[w:fr:Aimé Millet|Aimé Millet]])によって建立された。]] [[画像:Napoleon3.PNG|thumb|right|250px|ウジェーヌ・ストッフェル大佐(colonel Eugène Stoffel)をして[[w:アレシア|アレスィア]]およびゲルゴウィアの発掘調査をさせた立役者・皇帝[[w:ナポレオン3世|ナポレオン3世]]の肖像。[[w:ガリア起源説|ガッリア起源説]]により、王政に反感を持つフランスの共和派や庶民は、旧[[w:ブルボン家|ブルボン王朝]]を[[w:クロヴィス1世|クロヴィス]]や[[w:ユーグ・カペー|カペー]]にさかのぼるゲルマン系の[[w:フランク人|フランク人]]と見なし、自分たちのルーツを[[w:ケルト人|ケルト系]]の古代[[w:ガリア人|ガッリア人]]に求めた。ナポレオン3世はこのような国民の意識を利用して、[[w:ナショナリズム|ナショナリズム]]の高揚および帝政の基盤強化を図ったのである。]] '''ウェルキンゲトリークスが援兵召集のため騎兵を放ち、籠城策を定める''' *① [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]], priusquam munitiones ab Romanis perficiantur, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、ローマ人たちによって塁壁が完成されるより前に、 *consilium capit omnem ab se equitatum noctu dimittere. **自分のところから[[w:騎兵|騎兵隊]]のすべてを夜間に送り出すことを計画した。 *② Discedentibus mandat **(アレスィアから)退去する(騎兵の)者たちに(以下のように)指図した。 *ut suam quisque eorum civitatem adeat **彼ら(騎兵)のおのおのが自らの部族に行くように、 *omnesque qui per aetatem arma ferre possint ad bellum cogant. **かつ、年齢により武器を手に取ることができる者たちの皆を戦争へ徴集するように、と。 *③ Sua in illos merita proponit obtestaturque **(ウェルキンゲトリークスは)彼ら(ガッリア人たち)における自分の功績に言及して(以下のように)懇願した。 *ut suae salutis rationem habeant **自分の身の安全を顧慮してくれるように、 *neu se optime de communi libertate meritum in cruciatum hostibus<ref>in cruciatum hostibus はβ系写本の記述で、α系写本では hostibus in cruciatum となっている。</ref> dedant. **かつ(ガッリア)共通の自由について功績が最上である自分を、敵方の責め苦に渡すことがないように、と。 *Quod si indiligentiores fuerint, **ところが、もし(騎兵たちがウェルキンゲトリークスたちの安全に)無関心であったならば、 *milia hominum delecta octoginta una secum interitura demonstrat. **選りすぐりの兵員8万名が自分と一緒に滅びるであろう、と明言した。 *④ Ratione inita frumentum se exigue dierum XXX(triginta) habere<ref>frumentum ~ habere はβ系写本の記述で、χ系・φ系あるいはモイゼル H. Meusel の修正提案など、写本や校訂者により語順が異なっていたり、単語が欠けていたりする。</ref>, **見積もったところ、自分たちはわずかに30日分の穀物を保有しているが、 *sed paulo etiam longius tolerari posse parcendo. **しかし節約することにより、なおいくらか長く耐え忍ぶことができる、と。 *⑤ His datis mandatis, **これらの指図を与えてから、 *qua erat nostrum opus<ref>erat nostrum opus はβ系写本の記述で、α系写本では単に opus erat となっている。</ref> intermissum, secunda vigilia silentio equitatum mittit<ref>mittit はχ系・B・M・S写本の記述で、β系写本では dimittit となっている。</ref>. **我が方(ローマ勢)の構築物が中断しているところから、第二夜警時に静けさのうちに、騎兵隊を送り出した。 *⑥ Frumentum omne ad se referri iubet, **穀物をすべて自分のところへ運んで来ることを命じて、 *capitis poenam iis qui non paruerint constituit; **服従しなかった者たちを極刑に処すと決めた。 *⑦ pecus, cuius magna erat copia a Mandubiis<ref>a Mandubiis はβ系写本の記述で、α系写本では ab Manduviis となっている。</ref> compulsa, viritim distribuit; **家畜は、マンドゥビイ族によって大量に集められていたが、個々に分配した。 *frumentum parce et paulatim metiri instituit; **穀物を節約して少しずつ量り分けることを定めた。 *⑧ copias omnes quas pro oppido collocaverat in oppidum recepit. **<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>の前に駐留させていた(歩兵の)軍勢すべてを城塞都市の中に退却させた。 *⑨ His rationibus auxilia Galliae exspectare et bellum parat administrare<ref>parat administrare はα系写本の記述で、β系写本では administrare parat となっている。</ref>. **これらの手段により、ガッリア(諸部族)の援軍を待つこと、および戦争を指導しようとしたのである。 ===72節=== '''カエサルが、より大掛かりな攻囲陣地を構築する''' *① Quibus rebus cognitis<ref>cognitis がこの位置にあるのはα系写本の記述で、β系写本では captivis の後となっている。</ref> ex perfugis et captivis **それらの事情を脱走兵たちや捕虜たちから知って、 *Caesar haec genera munitionis instituit. **カエサルは以下の類いの塁壁工事に取りかかった。 <br> *'''前線の切り立った空堀''' *Fossam pedum XX(viginti) derectis lateribus duxit, **20[[w:ペース (長さ)|ペース]](約6m)の(幅の)垂直な側面の堀を引いた。 *ut eius fossae<ref>fossae がこの位置にあるのはβ系写本の記述で、α系写本では summa(e) の後になっている。</ref> solum tantundem pateret, quantum summa<ref>summa はβ系写本の記述で、α系写本では summae となっている。</ref> labra distarent<ref>distarent はα系写本の記述で、β系写本では distabant となっている。</ref>. **その堀(の底)は、頂きの縁が離れているのとちょうど同じ分だけ広がるようにした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:上辺と底の幅が等間隔になるような切り立った空堀にした。)</span> *② Reliquas omnes munitiones ab ea fossa pedes<ref>pedes はα系写本の記述で、β系写本では pedibus となっている。</ref> CCCC(quadringentos) reduxit. **ほかのすべての塁壁は、その堀から400ペース(約120m)後ろに引いた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:写本にあるこの数字は、19世紀のウジェーヌ・ストッフェル大佐(colonel Eugène Stoffel)の</span> **:<span style="color:#009900;">発掘調査によって400[[w:パッスス|パッスス]](約600m)と修正された。この堀は、アレスィアの西方に引かれたと思われる。)</span> *Id hoc consilio, **それは、以下の考えによる。 *quoniam tantum spatium necessario esset<ref>spatium necessario esset はβ系写本の記述で、α系写本では esset necessario spatio となっている。</ref> complexus **これほどの空間が包囲されなければならないのであるから、 *nec facile totum corpus<ref>corpus はα系写本の記述で、β系写本では opus となっており、ρ系写本にはない。</ref> corona militum cingeretur, **すべての包囲作業が兵士たちの<ruby><rb>哨兵線</rb><rp>(</rp><rt>コロナ</rt><rp>)</rp></ruby>で取り囲まれるのは容易ではない。 *ne de improviso aut noctu ad munitiones hostium multitudo<ref>hostium multitudo はα系写本の記述で、β系写本では multitudo hostium となっている。</ref> advolaret **不意に、あるいは夜間に、敵方の大勢が(ローマ側の)塁壁へ突進することがないように、 *aut interdiu tela in nostros operi destinatos conicere possent<ref>possent はα系写本の記述で、β系写本では posset となっている。</ref>. **あるいは日中に、工事中の我が方(ローマ勢)に飛道具が投げ付けられることができないように。 <br> [[画像:Fosse.Saint.Pierre.en.Chastres.png|thumb|right|300px|二重の堀およびその背後の堡塁(土塁と障壁・櫓)の模式図([[w:ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュク|ヴィオレ=ル=デュク]]著『中世フランス建築体系辞典』[[s:fr:Dictionnaire raisonné de l’architecture française du XIe au XVIe siècle - Tome 5, Fossé|(s)]]より)。]] [[画像:AlesiaFortifications.JPG|thumb|right|300px|[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]]跡に再現された、二重の堀およびその背後の堡塁(土塁と鹿柴、胸壁・鋸壁、櫓)。]] *'''二重の堀''' *③ Hoc intermisso spatio **この空間をあけて、 *duas fossas XV(quindecim) pedes latas eadem altitudine perduxit; **15ペース(約4.5m)の幅の2つの堀を、同じ深さ(15ペース)で張り巡らせた。 *quarum interiorem campestribus ac demissis locis **それらの内側(の堀)の平地で低く下がった所には、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:内側の堀とは、アレスィアに近い東側の堀と考えられている。)</span> *aqua ex flumine derivata complevit. **川から導かれた水で満たした。 <br> *'''土塁と防柵、胸壁と鋸壁、鹿柴、櫓''' *④ Post eas aggerem ac vallum XII(duodecim) pedum exstruxit. **それらの後ろには、12ペース(約3.6mの高さ)の<ruby><rb>[[w:土塁|土塁]]</rb><rp>(</rp><rt>アッゲル</rt><rp>)</rp></ruby>と<ruby><rb>防柵</rb><rp>(</rp><rt>ウァッルム</rt><rp>)</rp></ruby>を築き上げた。 *Huic loricam pinnasque adiecit **これに<ruby><rb>胸壁</rb><rp>(</rp><rt>ロリカ</rt><rp>)</rp></ruby>と<ruby><rb>鋸壁</rb><rp>(</rp><rt>ピンナ</rt><rp>)</rp></ruby>を付け加えて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:胸壁と鋸壁とは、[[ガリア戦記 第5巻#40節|第5巻40節]]で既出のように、凹凸形に編み込まれた柴の壁)</span> *grandibus cervis eminentibus ad commissuras pluteorum atque aggeris, **障壁と土塁の接合部の辺りに大きな<ruby><rb>鹿柴</rb><rp>(</rp><rt>ケルウス</rt><rp>)</rp></ruby>を突き出させて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:<ruby><rb>鹿柴</rb><rp>(</rp><rt>ろくさい</rt><rp>)</rp></ruby>(鹿砦または<ruby><rb>逆茂木</rb><rp>(</rp><rt>さかもぎ</rt><rp>)</rp></ruby>)とは、鹿の角のように枝分かれした杭や枝を逆立てた杭囲い。</span> **:<span style="color:#009900;">障壁とは、防柵の前に取り付けられた胸壁と鋸壁の総称であろう。)</span> *qui ascensum hostium tardarent, **敵方が登って来るのを妨げようとした。 *et turres toto opere circumdedit, quae pedes LXXX(octoginta) inter se distarent. **構築物の全体を、互いに80ペース(約24m)離れて立つ櫓で取り巻いた。 ===73節=== '''カエサルは、攻囲陣地をさらに障害物で補強する''' *① Erat eodem tempore et materiari et frumentari et tantas munitiones fieri necesse **材木収集と糧食徴発、およびこれほどの塁壁工事がなされることが、同時に必要であった。 *deminutis nostris copiis, quae longius ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> castris progrediebantur. **我が方の軍勢(ローマ勢)は減じており、陣営からはるか遠くに進み出ていた。 *Ac nonnumquam opera nostra Galli temptare **いくたびか、我が方の構築物に、ガッリア人が攻撃すること(を試み)、 *atque eruptionem ex oppido pluribus portis summa vi facere conabantur. **かつ、<ruby><rb>[[w:オッピドゥム|城塞都市]]</rb><rp>(</rp><rt>オッピドゥム</rt><rp>)</rp></ruby>の多くの門から、主力でもって出撃することを試みた。 *② Quare ad haec rursus opera addendum Caesar putavit, **そのゆえに、この構築物へさらに(以下の障害物が)付け加えられるべきだとカエサルは考えた。 *quo minore numero militum munitiones defendi possent. **それによって、より少ない数の兵士で塁壁が防衛されることができるように、と。 [[画像:Archeodrome_Beaune_8.jpg|thumb|right|300px|[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]]跡に再現された攻囲陣地(上の画像と同じ物)。堡塁(土塁と障壁と櫓)の前の平地に、樹枝が突き出た「尖り杭」(奥)と落とし穴を枝で覆った「百合」(手前)が見える。]] [[画像:Trous.de.loup.png|thumb|right|300px|サイコロの五つ目状に並べられた落とし穴「百合」(lilium)の模式図([[w:ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュク|ヴィオレ=ル=デュク]]著『中世フランス建築体系辞典』[[s:fr:Dictionnaire raisonné de l’architecture française du XIe au XVIe siècle - Tome 5, Fossé|(s)]]より)。図の上部が五つ目状の配列を、図の下部が落とし穴の断面図を示す。この断面図では、尖らされた樹幹の先端が、傾斜した穴の突き固められた底から4本指ほど突き出ていると解釈しているようである。カエサルの記述からは、地表から突き出ているとも解釈できる。]] [[画像:Aiguillon.png|thumb|right|200px|鉄の鉤が固定された杭「刺」の模式図([[w:ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュク|ヴィオレ=ル=デュク]]著『中世フランス建築体系辞典』[[s:fr:Dictionnaire raisonné de l’architecture française du XIe au XVIe siècle - Tome 5, Fossé|(s)]]より)。]] [[画像:Archeodrome_Beaune_2.jpg|thumb|right|300px|[[w:アレシアの戦い|アレスィア古戦場]]跡に再現された攻囲陣地(上の画像と同じ物)。いちばん手前に「刺」が再現されている。]] :  '''尖り杭''' *Itaque truncis arborum aut admodum firmis ramis abscisis **こうして、樹木の幹、あるいは非常に強固な枝が切り取られて、 *atque horum delibratis ac praeacutis cacuminibus **これらの皮がむかれて、<ruby><rb>梢</rb><rp>(</rp><rt>こずえ</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby><rb>尖</rb><rp>(</rp><rt>とが</rt><rp>)</rp></ruby>らされて、 *perpetuae fossae quinos pedes altae ducebantur. **5[[w:ペース (長さ)|ペース]](約1.5m)ずつの連続した堀が引かれた。 *③ Huc illi stipites demissi **ここに、あの樹幹が沈められて、 *et ab infimo revincti, ne revelli possent, ab ramis eminebant. **底から固くしばられて、はぎ取ることができないようにして、枝から(地上に)突き出るようにしていた。 *④ Quini erant ordines coniuncti inter se atque implicati; **5列ずつが、互いにつなげられて、結び合わされた。 *quo qui intraverant se ipsi acutissimis vallis induebant. **そこに踏み込んだ者は、自身が自らをきわめて鋭い杭に陥れた。 *Hos cippos appellabant. **(将兵たちは)これらを<ruby><rb>尖り杭</rb><rp>(</rp><rt>キップス</rt><rp>)</rp></ruby>と呼んだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[wikt:en:cippus|cippus]]「尖り杭」は「墓標」とも訳されるが、後者は古典期以降のラテン語で長方形の墓碑を指す<ref><small>POSTCLASSIQUE</small> <i>[[w:fr:Cippe|cippe]] (colonne funéraire rectangulaire)</i>(ラルース社の羅仏辞典 <small>“Dictionnaire MaxiPoche Plus latin-français et français-latin”</small> を参照)</ref>。)</span> :  '''百合''' *⑤ Ante<ref>ante はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> quos<ref>quos はα系写本の記述で、β系写本では hos となっている。</ref> obliquis ordinibus in quincuncem dispositis **それらの前に、(サイコロの)<ruby><rb>五つ目状</rb><rp>(</rp><rt>クィンクンクス</rt><rp>)</rp></ruby>に斜めの列に配置されて、 *scrobes tres in altitudinem pedes fodiebantur **深さ3ペース(約90cm)の穴が掘られた。 *paulatim angustiore ad infimum fastigio. **しだいに、より狭く、底の方へ傾斜を付けて。 *⑥ Huc teretes stipites [[w:la:Femur|feminis]] crassitudine **ここに、太ももの厚さの丸みを帯びた樹幹が *ab summo praeacuti et praeusti demittebantur, **先端から尖らせられ、焦がされて(穴の底に)突き刺された。 *ita ut non amplius digitis quattuor ex terra<ref>ex terra はα系写本の記述で、V・ρ系写本では e terra 、T写本では contra となっている。</ref> eminerent; **4本の指より長くないほど地中から突き出るように。 *⑦ simul confirmandi et stabiliendi causa **同時に、強固にして固定するために、 *singuli ab infimo solo pedes terra exculcabantur; **それぞれ底から1ペース(約30cm)だけ土で突き固められた。 *reliqua pars scrobis ad occultandas insidias viminibus ac virgultis integebatur. **穴の残りの部分は、わなを隠すために、柳の細枝や若枝で覆われた。 *⑧ Huius generis octoni ordines ducti ternos inter se pedes distabant. **この類いを、8列ずつ、3ペース(約90cm)ずつ互いに離して、作った。 *Id ex similitudine floris lilium appellabant. **(将兵たちは)それを花との類似から、<ruby><rb>[[w:ユリ|百合]]</rb><rp>(</rp><rt>リリウム</rt><rp>)</rp></ruby>と呼んだ。 :  '''刺''' *⑨ Ante haec taleae pedem longae ferreis hamis infixis totae in terram infodiebantur **これらの前に、鉄製の鉤が打ち込まれた長さ1ペース(約30cm)の棒の全体が地中に埋め込まれた。 *mediocribusque intermissis spatiis omnibus locis disserebantur, **適度な空間を間にあけて、至る所に配置された。 *quos stimulos nominabant. **(将兵たちは)それらを刺と呼んだ。 {| class="wikitable" |- ! colspan="2" | [[w:la:Obsidio Alesiae|Obsidio Alesiae]] |- | style="vertical-align:top; text-align:left; width:35em;" |[[画像:Fortificazioni alesia png.png|thumb|left|500px|[[w:アレシアの戦い|アレシアの戦い]]における攻囲陣地の構成(図の説明はイタリア語)。]] |} ===74節=== '''ガッリア人の来援に備えて、外周にも同様の塁壁を張り巡らす''' *① His rebus perfectis **これらの物が造り上げられると、 *regiones secutus quam potuit aequissimas pro loci natura **地勢に応じて、できるかぎり好都合な地帯を探し求めて、 *XIIII(quattuordecim) milia passuum complexus **14ローママイル(約21km)を取り巻いて、 *pares eiusdem generis munitiones, **(内周の塁壁と規模が)匹敵する同じ類いの塁壁を *diversas ab his, contra exteriorem hostem perfecit, **これら(内周)に対置させて、外側の敵に対抗して造り上げた。 *ut ne magna quidem multitudine, si ita accidat equitatus<ref>equitatus はシェーラー(Schoeller)による修正提案で、写本(ω)では eius であるが、近代の校訂者たちにより修正提案がなされている。</ref> discessu, **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[wikt:en:ne quidem|ne ~ quidem]]「~でさえ…ない」)</span> **もし[[w:騎兵|騎兵隊]]の退去によりこのようなこと(外敵との遭遇)が生じても、決して大軍により *munitionum praesidia circumfundi possent; **塁壁の守備隊が包囲されることができないように。 *② <ne> autem<ref>ne autem は近代の校訂者による修正提案で、α系・π系写本では aut、ρ系写本では ut となっている。</ref> cum periculo ex castris egredi cogatur, **(ローマ勢が)危険を伴って陣営から進発することを強いられることもないように、 *dierum XXX(triginta) pabulum frumentumque habere omnes convectum iubet. **30日分の[[w:糧秣|秣(まぐさ)や穀物]]を運び集めて保持することを皆に命じた。 ===75節=== '''ガッリア同盟が各部族に動員を要請する''' *① Dum haec apud<ref>apud はα系写本の記述で、β系写本では ad となっている。</ref> [[w:la:Alesia|Alesiam]] geruntur, **これらが[[w:アレシア|アレスィア]]のもとで遂行されている間に、 *Galli concilio principum indicto **ガッリア人たちは、領袖たちの会合を課して、 *non omnes hos<ref>omnes hos はα系写本の記述で、β系写本では単に omnes となっている。</ref> qui arma ferre possent, ut censuit [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]], convocandos statuunt, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]が見積もったように武器を扱える者たち皆を召集するべき、ではないと判断した。 *sed certum numerum cuique ex civitate<ref>ex civitate はα系写本の記述で、β系写本では civitati となっている。</ref> imperandum, **けれども、おのおのの部族から一定の兵数(の供出)を命令すること(を決めた)。 *ne tanta multitudine confusa nec moderari nec discernere suos nec frumentandi rationem<ref>frumentandi rationem はT・U・R写本などの記述で、V・U写本などでは frumenti rationem となっている。</ref> habere possent. **これほどの大軍で混乱したり、味方を指揮できなかったり判別できなかったり、ということがないように。 *② Imperant [[w:la:Haedui|Haeduis]] atque eorum clientibus, Segusiavis, Ambivaretis, Aulercis Brannovicibus, Blannoviis, milia XXXV(triginta quinque); **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]とその庇護民であるセグスィアウィ族、アンビウァレティ族、アウレルキ・ブランノウィケス族、ブランノウィイ族に3万5千名を命令した。 *parem numerum Arvernis adiunctis Eleutetis, Cadurcis, Gabalis, Vellaviis, **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]に隣接しているエレウテティ族、カドゥルキー族、ガバリ族、ウェッラウィイ族に同等の兵数。 *qui sub imperio Arvernorum esse consuerunt; **彼らはアルウェルニー族の支配下にいるのが常であった。 *③ Sequanis, Senonibus, Biturigibus, Santonis, Rutenis, Carnutibus duodena milia; **セクアニ族、セノネース族、ビトゥリゲース族、サントネス族、ルテーニー族、カルヌーテース族には1万2千ずつ。 *Bellovacis X(decem); totidem Lemovicibus; **ベッロウァキ族に1万。レモウィケス族に同じだけ多く(1万)。 *octona Pictonibus et Turonis et Parisiis et Helvetiis; **ピクトネス族とトゥロニ族とパリスィイ族と[[w:ヘルウェティイ族|ヘルウェティイ族]]に8(千)ずつ。 *Senonibus<ref>Senonibus は写本(ω)にある記述だが、sen<a Suessi>onibus「6(千)ずつをスエッスィオニス族…に」などさまざまな修正提案がなされている。</ref>, Ambianis, Mediomatricis, Petrocoriis, Nerviis, Morinis, Nitiobrogibus quina milia; **セノネース族、アンビアニ族、メディオマトリキ族、ペトロコリイ族、ネルウィイ族、モリニ族、ニティオブロゲス族に5千ずつ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:Senonibus「セノネース族」は既出のためスエッスィオネス族などに書き替える修正提案がなされ、以下は校訂版によっては兵数がずれる。</span> **:<span style="color:#009900;">しかし、スエッスィオネス族 Suessiones は[[ガリア戦記 第2巻#12節|第2巻12節]]でレーミー族を通じてカエサルに降伏しており、</span> **:<span style="color:#009900;">第8巻6節でも「レーミー族に委ねられていた」「同盟者」と記されているので、アレスィアには出兵していないであろう。)</span> *Aulercis Cenomanis totidem; Atrebatibus IIII; **アウレルキ・ケノマニ族に同じだけ多く(5千)。アトレバテス族に4(千)。 *Veliocassis, Lexoviis et Aulercis Eburovicibus terna; **ウェリオカッセス族、レクソウィイ族とアウレルキ・エブロウィケス族に3(千)ずつ。 *Rauracis et Boiis<ref>Boiis はα系写本の記述で、β系写本では Bois となっている。</ref> bina; **ラウラキ族とボイイ族に2(千)ずつ。 *XXX<ref>XXX はα系写本の記述で、さまざまな修正提案がなされている。</ref> milia universis civitatibus, quae Oceanum attingunt **<ruby><rb>大洋<span style="color:#009900;">〔[[w:大西洋|大西洋]]〕</span></rb><rp>(</rp><rt>オーケアヌス</rt><rp>)</rp></ruby>に接する諸部族全体に3万。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この数は写本により異なっており、混乱している。)</span> *quaeque eorum consuetudine Aremoricae appellantur, **それらは、彼ら(ガッリア人)の慣習でアレモリカエと呼ばれており、 *quo sunt in numero Coriosolites, Redones, Ambibarii, Caletes, Osismi, Veneti, Lemovices, Unelli. **コリオソリテス族、レドネス族、アンビバリイ族、カレテス族、オスィスミ族、ウェネティ族、レモウィケス族、ウネッリ族がそれらに数えられる。 *⑤ Ex his Bellovaci suum numerum non compleverunt<ref>compleverunt はα系写本の記述で、β系写本では contulerunt となっている。</ref>, **これらのうちで、ベッロウァキ族は、自分たちの(割り当てられた)数を満たさなかった。 *quod se suo nomine atque arbitrio cum Romanis bellum gesturos dicebant **というのは、彼らは自らの名と裁量でもってローマ人と交戦するであろうと言ったのだ。 *neque cuiusquam imperio obtemperaturos; **(自分たちは)何者の命令にも服従しないであろう、と。 *rogati tamen ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> Commio pro eius hospitio duo milia una miserunt. **けれども、[[w:コンミウス|コンミウス]]の懇願により、彼を賓客としているために、2千名を一緒に送り出した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:ベッロウァキ族は要求された兵数の5分の1しか出さなかったが、第8巻22節ではこの出兵をも含めてカエサルから責められる。)</span> ===76節=== '''コンミウスもガッリア同盟軍に内応、約25万の大軍が集結''' *① Huius opera Commii, ut antea demonstravimus, fideli atque utili **前に述べたように、この[[w:コンミウス|コンミウス]]の信頼すべき有益な働きを **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第4巻#21節|第4巻21節]]・[[ガリア戦記 第4巻#27節|27節]]・[[ガリア戦記 第4巻#35節|35節]]、[[ガリア戦記 第5巻#22節|第5巻22節]]、[[ガリア戦記 第6巻#6節|第6巻6節]]を参照。)</span> *superioribus annis erat usus in [[w:la:Britannia Maior|Britannia]] Caesar; **カエサルは先年(BC55~54年)に[[w:ブリタンニア|ブリタンニア]]において役立てていた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:コンミウスは、[[w:ローマによるブリタンニア侵攻 (紀元前55年-紀元前54年)|カエサルのブリタンニア侵攻]]の先導役を務めていた。後にブリタンニアで王となる。)</span> *quibus ille pro meritis civitatem eius immunem esse iusserat, **彼(カエサル)はそれらの功績の見返りに、彼(コンミウス)の部族が免税となることを命じており、 *iura legesque reddiderat atque ipsi Morinos attribuerat. **権能や法度を元に戻してやり、(コンミウス)自身にモリニ族(の統治)をも委ねていた。 *② Tamen tanta<ref>tamen tanta はα系写本の記述で、β系写本では tanta tamen となっている。</ref> universae Galliae consensio fuit libertatis vindicandae et pristinae belli laudis recuperandae, **けれども、自主独立が求められるべきで、かつての戦争の誉れが取り戻されるべきだという、ガッリア全体の合意があった。 *ut neque beneficiis neque amicitiae memoria moverentur **その結果、(カエサルからの)厚遇にも友情の記憶にも揺り動かされず、 *omnesque et animo et opibus in id bellum incumberent. **(ガッリアの)皆が闘志によっても兵力によっても、その戦争に没頭していたのだ。 *③ Coactis equitum milibus VIII(octo) et peditum circiter CCL(ducenti quinquaginta)<ref>CCL はβ系写本の記述で、α系写本では CCXL または CCXXXX となっている。</ref> **[[w:騎兵|騎兵]]8千騎と[[w:歩兵|歩兵]]およそ250(千)名が徴集されて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:歩兵の数は、β系写本では25万、α系写本では24万と異なっている。)</span> *haec in Haeduorum finibus recensebantur, numerusque inibatur, praefecti constituebantur. **これら(の軍勢)が[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の領土で閲兵されて、数が見積もられて、指揮官たちが決められた。 *④ Commio Atrebati, Viridomaro et [[w:la:Eporedorix|Eporedorigi]] [[w:la:Haedui|Haeduis]], **アトレバテス族の[[w:コンミウス|コンミウス]]、ハエドゥイー族のウィリドマルスとエポレドリクス、 *[[w:la:Vercassivellaunus|Vercassivellauno]] Arverno, consobrino Vercingetorigis, summa imperii traditur. **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の従兄弟である[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]のウェルカッスィウェッラウヌスに、最高司令権が託された。 *His delecti ex civitatibus attribuuntur, quorum consilio bellum administraretur. **彼らに、諸部族から選ばれた者たちが付与されて、その者たちの協議により戦争が指導された。 *⑤ Omnes alacres et fiduciae pleni ad [[w:la:Alesia|Alesiam]] proficiscuntur, **皆が、活気があって自身に満ち、[[w:アレシア|アレスィア]]へ向けて出発した。 *⑥ neque erat omnium quisquam qui adspectum modo tantae multitudinis sustineri posse arbitraretur, **これほどの大軍を一見しただけで持ちこたえられる者は、誰一人いないと思われた。 *praesertim ancipiti proelio, **とりわけ(内周と外周の)両面の戦闘で、 *cum ex oppido eruptione pugnaretur, foris tantae copiae equitatus peditatusque cernerentur. **城塞都市からは出撃により戦われ、外からは騎兵と歩兵のこれほどの軍勢が視認されるのであるから。 ===77節=== '''飢餓状態のアレスィアで、クリトグナトゥスが極論を唱える''' *① At ii qui [[w:la:Alesia|Alesiae]] obsidebantur **ところが、[[w:アレシア|アレスィア]]に包囲されていた者たちは、 *praeterita die qua auxilia suorum exspectaverant, **味方の援軍を待ち望んでいた日も経過して、 *consumpto omni frumento, **すべての糧食を消費し尽くして、 *inscii quid in [[w:la:Haedui|Haeduis]] gereretur, **[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]のところにおいて何がなされているのかを知らず、 *concilio coacto de exitu suarum fortunarum consultabant. **会合を召集して、自分たちの命運の結末について協議した。 *② Ac variis dictis sententiis **そして、さまざまな意見が述べられた。 *quarum pars deditionem, **それらの一部は降伏を、 *pars dum vires suppeterent eruptionem censebat, **別の一部は、活動力が十分にある間に突撃することを考慮していた。 *non praetereunda oratio [[w:la:Critognatus|Critognati]] videtur propter eius singularem et nefariam crudelitatem. **クリトグナトゥスの演説は、彼の特異で非道な残酷さのために、看過されるべきではないと思われる。 <br> '''クリトグナトゥスの演説が始まる''' *③ Hic summo in Arvernis ortus loco et magnae habitus auctoritatis, **彼は、[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]において最高の身分に生まれ、大きな影響力を持つとみなされていた。 <br> '''降伏論者は最低の輩だ''' *"Nihil" inquit "de eorum sententia dicturus sum, qui turpissimam servitutem deditionis nomine appellant, **「最も恥ずべき隷属を降伏という名で呼んでいる者たちの意見については、(私は)何も述べないであろう」と言った。 *neque hos habendos civium loco neque ad concilium adhibendos censeo. **「この者たちは市民の身分を持つべきではないし、会合へ招き入れられるべきでもない、と(私は)考える。 <br> '''突撃論者には辛抱が欠けている''' *④ Cum his mihi res sit, qui eruptionem probant; **突撃に賛同した者たちとともに、私の関わりはあるべきだ。 *quorum in consilio omnium vestrum consensu **その者たちの考えには、君たち皆の同意があるだろうし、 *pristinae residere virtutis memoria videtur. **かつての武勇の記憶が残っていることと思われる。 *⑤ Animi est ista mollitia, non virtus, paulisper inopiam ferre non posse. **しばらくの間も(糧食の)欠乏に耐えることができない(君らの)ことは、気の弱さであって、武勇ではない。 *Qui se ultro morti offerant facilius reperiuntur quam qui dolorem patienter ferant. **自発的に玉砕して逝った者たちは、苦痛に辛抱強く耐えた者たちよりも、より容易に見出されるのだ。 *⑥ Atque ego hanc sententiam probarem ─tantum apud me dignitas potest─, **しかし私は(突撃という)この意見に賛同したであろう。それほど、私にとっても価値がある。 *si nullam praeterquam vitae nostrae iacturam fieri viderem; **(ただし)もし、我々(ガッリア勢)の生命が投げ出されること以外に(方策が)何もないと思ったならばだ。 *⑦ sed in consilio capiendo omnem Galliam respiciamus, quam ad nostrum auxilium concitavimus. **けれども、作戦を立てるに当たっては、我々のために援軍を(我々が)呼び寄せた全ガッリアを顧慮しよう。 *⑧ Quid hominum milibus LXXX(octoginta) uno loco interfectis **(我々ガッリア勢)8万の人間が(アレスィア)1か所で殺戮されたら、 *propinquis consanguineisque nostris animi fore existimatis, **我々の親類縁者たちの士気はどうなると(君らは)判断しているのか。 *si paene in ipsis cadaveribus proelio decertare cogentur? **もし、ほとんど(我々)自身の亡骸の中で(味方が)決戦することを強いられたら? *⑨ Nolite hos vestro auxilio exspoliare qui vestrae salutis causa suum periculum neglexerunt, **君らの身の安全のために、己の危険を顧みなかった者たちのことを、君らが援助すること(の機会)を奪わないでくれ。 *nec stultitia ac temeritate vestra aut animi imbecillitate omnem Galliam prosternere et perpetuae servituti subicere. **君らの愚かさや無思慮、または心の弱さによって、全ガッリアを滅ぼすことや永久の隷属に委ねることがないように。 <br> '''ローマ人たちが恐れているのを見よ''' *⑩ An quod ad diem non venerunt, de eorum fide constantiaque dubitatis? **それとも(援軍が)期日までにやって来なかったので、彼らの誠実さや剛直さについて(君らは)疑っているのか? *Quid ergo? **それでは(あれは)何だ? *Romanos in illis ulterioribus munitionibus animine causa cotidie exerceri putatis? **ローマ人たちがあの向こう側の塁壁のところで、趣味のために毎日たえず働かされていると(君らは)思うのか? *⑪ Si illorum nuntiis confirmari non potestis omni aditu praesaepto, **もし、すべての出入口を(防柵で)遮られて、(援軍の到来を)彼らの伝令により(君らが)確証できないのならば、 *his utimini testibus adpropinquare eorum adventum, **こちらの者たち(ローマ人)を、彼ら(援軍)の到来が近づいている証人として示せ。 *cuius rei timore exterriti diem noctemque in opere versantur. **(援軍の到来という)その事態の恐れに戦慄して(ローマ人たちは)昼も夜も工事に従事しているのだ。 <br> '''クリトグナトゥスの意見は?''' *⑫ Quid ergo mei consilii est? **それでは、私の考えは何であるか? *Facere quod nostri maiores nequaquam pari bello Cimbrorum Teutonumque fecerunt: **我々の先祖たちが(今回とは)決して比べものにならない[[w:キンブリ・テウトニ戦争|キンブリ族・テウトニ族との戦争]]でしたことをするのだ。 *qui in oppida compulsi ac simili inopia subacti **彼ら(先祖たち)は、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に押し込められて、(今回と)似たような欠乏により衰弱させられて、 *eorum corporibus, qui aetate ad bellum inutiles videbantur, vitam toleraverunt **加齢により戦争に役立たないと思われた者たちの肉体(を食べること)によって、生命を持ちこたえて、 *neque se hostibus tradiderunt. **敵方に降伏しなかったのだ。 *⑬ Cuius rei si exemplum non haberemus, **もし、そういう事態の先例を我々が持たなかったとしても、 *tamen libertatis causa institui et posteris prodi pulcherrimum iudicarem. **けれども、自由のために、最も栄誉なことが決断され、子孫たちに伝えられることと、私は思いたい。 *⑭ Nam quid illi simile bello fuit? **実際、あの戦争に(今回と)似ている何があっただろうか? *Depopulata Gallia Cimbri magnaque inlata calamitate **キンブリ族はガッリアを荒らしまわって、大きな災禍をもたらしたが、 *finibus quidem nostris aliquando excesserunt atque alias terras petierunt; **あるとき我々の領土から立ち去って、他の土地を求めて行った。 *iura, leges, agros, libertatem nobis reliquerunt. **権限、法度、耕地、自由を我々(ガッリア人)に残して行ったのだ。 *⑮ Romani vero quid petunt aliud aut quid volunt **しかし、ローマ人たちは(以下に挙げることの)他に何を求め、何を欲しているのだろうか。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「しかし、ローマ人が求め、欲しているのは、以下のことである」の意。)</span> *nisi invidia adducti quos fama nobiles potentesque bello cognoverunt, **高貴で戦争に力強い(ガッリアの)者たちを名声で知って羨望に駆られた以外には、 *horum in agris civitatibusque considere atque his aeternam iniungere servitutem? **彼らの土地や部族共同体に居座って、彼らを永遠の隷属を課すること以外には。 *Neque enim ulla alia condicione bella gesserunt. **実際、(ローマ人は)他のいかなる条件でも決して戦争を遂行したことがなかった。 *⑯ Quodsi ea quae in longinquis nationibus geruntur ignoratis, **もし、遠方の種族のところでなされていることを(君らが)知らないのであれば、 *respicite finitimam Galliam, **ガッリアの隣人たちを見渡しなさい。 *quae in provinciam redacta, **(彼らはローマの)[[w:属州|属州]]になることを余儀なくされ、 *iure et legibus commutatis, **権限や法度を変えられて、 *securibus subiecta perpetua premitur servitute." **(ローマの)権力に服属させられて、永久の隷属に苦しめられているのだ。 ===78節=== '''マンドゥビイ族の投降をカエサルが拒む''' *① Sententiis dictis **(いくつかの)意見が述べられて、 *constituunt ut ii, qui valetudine aut aetate inutiles sunt<ref>sunt はα系写本の記述で、β系写本では sint となっている。</ref> bello, oppido excedant **(ガッリア人たちは)健康または年齢により戦争に役立たない者たちは[[w:オッピドゥム|城塞都市]]を退去するように決めた。 *atque omnia prius experiantur quam ad Critognati sententiam descendant; **さらに、クリトグナトゥスの意見に同意するよりも、まずあらゆることを試みるように(決めた)。 *② illo tamen potius utendum consilio, **けれども(以下の場合には)むしろ彼(クリトグナトゥス)の意見を実行するべきだ。 *si res cogat atque auxilia morentur, **もし、事態が強いて、援軍が遅滞させられるのならば、 *quam aut deditionis aut pacis subeundam condicionem. **降伏あるいは講和条件を受諾することよりも(クリトグナトゥスの意見を実行するべきだ)、と。 *③ Mandubii qui eos oppido receperant, **彼ら(ガッリア勢)を城塞都市に受け入れていたマンドゥビイ族は、 *cum liberis atque uxoribus exire coguntur. **子供たちや妻女たちとともに(城塞都市から)出て行くことを強いられた。 *④ Hi cum ad munitiones Romanorum accessissent, **彼らは、ローマ人たちの塁壁のところへ近づいたときに、 *flentes omnibus precibus orabant, ut se in servitutem receptos cibo iuvarent. **自分たちを奴隷として受け入れて食糧で助けてくれるように、泣きながらあらゆる懇願で頼んだ。 *⑤ At Caesar dispositis in vallo custodibus<ref>custodibus はα系写本の記述で、β系写本では custodiis となっている。</ref> recipi prohibebat. **だが、カエサルは、防柵の中に番兵を分けて置き、(マンドゥビイ族を)受け入れることを禁じた。 ===79節=== '''ガッリア同盟軍の来援、アレスィアの歓呼''' *① Interea Commius reliquique duces, quibus summa imperii permissa erat, **その間に、最高司令権を任されていた[[w:コンミウス|コンミウス]]とほかの将帥たちが、 *cum omnibus copiis ad Alesiam perveniunt **すべての軍勢とともに[[w:アレシア|アレスィア]]の辺りへ到着して、 *et colle exteriore occupato **より外側の丘陵を占拠して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:現在のミュスィ=ラ=フォス村 [[w:fr:Mussy-la-Fosse|Mussy-la-Fosse]]<ref>[http://maps.google.com/maps?q=47.521944,4.438611&hl=fr&ie=UTF8&ll=47.522012,4.438648&spn=0.01849,0.027423&t=h&z=15 Google map]を参照。</ref> のある丘陵であると思われる。)</span> *non longius mille passibus ab nostris munitionibus considunt. **我が方(ローマ勢)の塁壁から1ローママイル(約1.5km)ほども遠くないところに陣取った。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:現在のヴナレ=レ=ローム [[w:fr:Venarey-les-Laumes|Venarey-les-Laumes]] 市街<ref>[http://maps.google.com/maps?q=47.542778,4.445833&hl=fr&ie=UTF8&ll=47.543106,4.458475&spn=0.036965,0.054846&t=h&z=14 Google map]を参照。</ref>の周辺であると思われる。)</span> *② Postero die equitatu ex castris educto **翌日に、[[w:騎兵|騎兵隊]]が陣営から進発させられて、 *omnem eam planitiem quam in longitudinem milia passuum III(tria)<ref>milia passuum III はβ系写本の記述で、α系写本では quattuor milia passuum などとなっている。</ref> patere demonstravimus, complent **3ローママイル(約4.5km)の長さにわたり広がっていることを既述した平地のすべてを、満たした。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[#69節|69節]]を参照。現在のローム平原に当たると思われる。)</span> *pedestresque copias paulum ab eo loco abditas in locis superioribus constituunt. **[[w:歩兵|歩兵]]の軍勢を、その地からいくらか遠ざけて、より高いところに駐留させた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:上記の丘陵のより高い所であると思われる。)</span> *③ Erat ex oppido Alesia despectus in campum. **アレスィアの[[w:オッピドゥム|城塞都市]]からは(その)平地に眺望があった。 *Concurrunt<ref>concurrunt はα系写本の記述で、β系写本では concurritur となっている。</ref> his auxiliis visis; **これらの援軍が現われると(アレスィアのガッリア人たちは)群がり集まった。 *fit gratulatio inter eos **彼らの間で祝賀がなされて、 *atque omnium animi ad laetitiam excitantur. **皆の心が喜びへと鼓舞された。 *④ Itaque productis copiis ante oppidum considunt **こうして(アレスィアの)軍勢が出撃させられて、城塞都市の前に陣取って、 *et proximam fossam cratibus integunt atque aggere explent **最も近い堀を、柴で蔽って、土砂を充満させて、 *seque ad eruptionem atque omnes casus comparant. **突撃やあらゆる有事に戦備を整えた。 ===80節=== '''ゲルマニア騎兵らローマ勢が来援ガッリア騎兵をも打ち破る''' *① Caesar omni exercitu ad utramque partem munitionum<ref>munitionum はα系写本の記述で、β系写本では munitionis となっている。</ref> disposito, **カエサルは、すべての[[w:歩兵|歩兵隊]]を、塁壁の(内周と外周)両側に分けて置き、 *ut, si usus veniat, suum quisque locum teneat et noverit, **もし、必要が生じたら、おのおのが自らの部署を知って固守するようにした。 *equitatum ex castris educi et proelium committi iubet. **[[w:騎兵|騎兵隊]]を陣営から進発させて、交戦することを命じた。 *② Erat ex omnibus castris, quae summum undique iugum tenebant, despectus **至る所で尾根の頂きを占めていた(ローマ勢の)すべての陣営から(騎兵戦の)眺望があった。 *atque omnes milites intenti<ref>intenti はα系写本の記述で、β系写本では intenti animi、Fuchs は intentis animis と修正提案している。</ref> pugnae proventum<ref>pugnae proventum はα系写本の記述で、β系写本では proventum pugnae となっている。</ref> exspectabant. **すべての兵士たちは(観戦に)没頭して、戦いの結果を待っていた。 *③ Galli inter equites raros sagittarios expeditosque levis armaturae interiecerant, **ガッリア人たちは、弓兵たちと軽装歩兵たちをまばらに、騎兵たちの間に置いていて、 *qui suis cedentibus auxilio succurrerent **その者たち(弓兵と軽装歩兵)は、味方が後退するのを支援するために馳せ寄って、 *et nostrorum equitum impetus sustinerent. **我が方(ローマ勢)の騎兵の突撃に持ちこたえていた。 *Ab his complures de improviso vulnerati proelio excedebant. **彼らによって(ローマ側騎兵の)かなりの者たちが、思いがけず負傷させられて、戦闘から退いた。 *④ Cum suos pugna superiores esse Galli confiderent **ガッリア人たちが、味方が戦いで優勢であることを確信したとき、 *et nostros multitudine premi viderent, **かつ、我が方(ローマ勢)が多勢(のガッリア騎兵)により圧倒されているのを見て取ったときに、 *ex omnibus partibus et ii qui munitionibus continebantur **あらゆる方面から(ローマ勢の)塁壁によって囲まれていた者たちも、 *et hi<ref>hi はφ系・β系写本の記述で、χ系写本では ii となっている。</ref> qui ad auxilium convenerant **(アレスィア)救援のために集結して来ていた者たちも、 *clamore et ululatu suorum animos confirmabant. **大声やわめき声によって味方の闘志を強めた。 *⑤ Quod in conspectu omnium res gerebatur **(両軍の)皆の環視の中で合戦が遂行されたので、 *neque recte ac<ref>ac はα系・π系写本の記述で、ρ系写本では aut となっている。</ref> turpiter factum celari poterat, **立派な行為または見苦しい行為も隠されることができなかったので、 *utrosque et laudis cupiditas et timor ignominiae ad virtutem excitabant<ref>excitabant はB・M・L・N・R写本などの記述で、χ系・B・S・π系・U写本などでは excitabat となっている。</ref>. **賞賛への功名心も、不名誉への恐れも、双方を武勇へと駆り立てた。 *⑥ Cum a meridie prope ad solis occasum dubia victoria pugnaretur, **正午から、ほぼ日没の頃まで、勝利が不確実なまま戦われていたときに、 *Germani una in parte confertis turmis **ゲルマニア人たちが、騎兵部隊を一か所に密集させて、 *in hostes impetum fecerunt eosque propulerunt; **敵方に突撃を行ない、彼ら(ガッリア騎兵)を駆逐した。 *⑦ quibus in fugam coniectis **その者たち(ガッリア騎兵)は逃亡に追いやられて、 *sagittarii circumventi interfectique sunt. **弓兵たちは包囲されて殺戮された。 *⑧ Item ex reliquis partibus nostri cedentes usque ad castra insecuti **我が方(ローマ勢)の残りの部隊も、撤退する(ガッリア騎兵の)者たちを陣営のところまで追撃して、 *sui colligendi facultatem non dederunt. **立ち直る機会を与えなかった。 *⑨ At ii qui ab [[w:la:Alesia|Alesia]] processerant, **そして、[[w:アレシア|アレスィア]]から進み出ていた者たちは、 *maesti prope victoria desperata se in oppidum receperunt. **ほとんど絶望的な勝利に悲嘆して、城塞都市に退却した。 ===81節=== '''ガッリア来援軍と籠城軍がローマ陣地に夜襲をしかける''' *① Uno die intermisso Galli **ガッリア人たちは一日を間に置いて、 *atque hoc spatio magno cratium, scalarum, harpagonum numero effecto **この間に、多数の柴、[[w:梯子|梯子]]、鉤竿を調達して、 *media nocte silentio ex castris egressi **真夜中に静けさのうちに陣営から進発して、 *ad campestres munitiones accedunt. **平地の(ローマ勢の)塁壁の辺りへ近づいた。 *② Subito clamore sublato, qua significatione **突然に雄叫びを上げて、それを合図として、 *qui in oppido obsidebantur de suo adventu cognoscere possent, **[[w:オッピドゥム|城塞都市]]の中に包囲されている者たちが、自分たちの到来について認識できるようにした。 *crates proicere, fundis, sagittis, lapidibus nostros de vallo proturbare **柴を投げ込み、投石器で、矢で、石でもって我が方(ローマ勢)を防柵から追い出すこと、 *reliquaque quae ad oppugnationem pertinent parant administrare. **(塁壁の)攻略のために役立つほかのことに従事すること、を目論んだ。 *③ Eodem tempore clamore exaudito **同時に(来援軍の)雄叫びを聞き取って、 *dat tuba signum suis [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] atque ex oppido educit. **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、麾下の者たちにラッパで指図を与えて、城塞都市から進発させた。 *④ Nostri, ut superioribus diebus, suus cuique<ref>suus cuique はβ系写本の記述で、χ系・B・M・S写本では ut cuique となっている。</ref> erat locus attributus, ad munitiones accedunt; **我が方(ローマ勢)は、以前の日々に、おのおのの部署が割り当てられており、塁壁のところへ近寄った。 *fundis librilibus sudibusque, quas in opere disposuerant, ac glandibus Gallos proterrent. **堡塁に分配されていたポンド投石器や杭、並びに玉によって、ガッリア人たちを追い払った。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:librilis funda「ポンド投石器」;古代ローマの1ポンド [[w:la:Libra pondus|libra]] は約327グラム<ref>[[w:en:Ancient Roman units of measurement#Weight]]を参照。</ref>。)</span> *⑤ Prospectu tenebris adempto multa utrimque vulnera accipiuntur. **眺望が暗闇により奪われて、双方が多くの傷を蒙った。 *Complura tormentis tela coniciuntur. **かなり多くの飛び道具が(巻上式)投石機によって投じられた。 *⑥ At [[w:la:Marcus Antonius|M.(Marcus) Antonius]] et [[w:la:Gaius Trebonius|C.(Gaius) Trebonius]] legati, **[[w:マルクス・アントニウス|マルクス・アントニウス]]と[[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・トレボニウス]] [[w:レガトゥス|両副官]]は、 *quibus hae partes ad defendendum obvenerant, **この方面を防衛するために割り当てられていたが、 *qua ex parte nostros premi intellexerant, **我が方(ローマ勢)が押されぎみであると見なした一帯のために、 *his auxilio ex ulterioribus castellis deductos submittebant. **この者たちを支援するために、向こう側の砦から引き出した者たちを(援兵として)派遣した。 ===82節=== '''アレスィア内外のガッリア勢が障害物に阻まれて退く''' *① Dum longius ab munitione aberant Galli, **ガッリア人たちは(ローマ勢の)塁壁から遠くに離れていた間は、 *plus multitudine telorum proficiebant; **飛び道具の多さによって、前進していた。 *posteaquam propius successerunt, **(塁壁の方へ)さらに近くに進入して来た後では、 *aut se ipsi<ref>ipsi はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> stimulis inopinantes induebant **あるいは、思いがけず自ら「刺」に陥り、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:stimulus「刺」については、[[#73節|73節]]⑨項を参照。)</span> *aut in scrobes delati transfodiebantur **あるいは、穴に陥落して(「百合」で)突き刺されたり、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:「穴」と「百合」については、[[#73節|73節]]⑤~⑧項を参照。)</span> *aut ex vallo ac turribus traiecti pilis muralibus interibant. **あるいは、防柵や櫓から[[w:ピルム・ムーリアリス|防壁槍]]で射抜かれて逝った。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:防壁槍については、[[ガリア戦記 第5巻#40節|第5巻40節]]を参照。)</span> *② Multis undique vulneribus acceptis **(ガッリア勢は)至る所で多くの傷を負ったが、 *nulla munitione perrupta, **どの(ローマ側の)塁壁も突破されなかった。 *cum lux appeteret, **<ruby><rb>暁光</rb><rp>(</rp><rt>ぎょうこう</rt><rp>)</rp></ruby>が(空を)染めたとき、 *veriti ne ab latere aperto ex superioribus castris eruptione circumvenirentur, **開けた側面から、(ローマ勢の)高所の陣営からの突撃によって包囲されないようにと怖れて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:開けた側面とは、盾で守られていない右側のこと。)</span> *se ad suos receperunt. **味方のところへ退却した。 *③ At interiores **それに対して、(アレスィア攻囲の)内側の者たちは、 *dum ea quae a [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorige]] ad eruptionem praeparata erant<ref>praeparata erant は、写本(ω)ではpraeparaverant だが、このように修正提案されている。あるいは、a Vercingetorige が削除提案されている。</ref> proferunt, **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]により、突撃のために準備していたものを運び出して *priores fossas explent, **一番前の堀を埋めている間に、 *diutius in his rebus administrandis morati **これらの事に従事することに、より長く妨げられて、 *prius suos discessisse cognoverunt quam munitionibus adpropinquarent. **塁壁に近づくよりも前に味方(=来援軍)が退去したことを知ったのだ。 *Ita re infecta in oppidum reverterunt. **こうして、事は達成されていないものの、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]に引き返した。 ===83節=== '''ウェルカッスィウェッラウヌスが兵6万を率いて急所の丘へ向かう''' *① Bis magno cum detrimento repulsi Galli **大きな損害とともに二度も撃退されたガッリア人たちは、 *quid agant consulunt; **何をなすべきかを協議した。 *locorum peritos adhibent; **(その)土地に熟知した者たちを招いた。 *ex his superiorum castrorum situs munitionesque cognoscunt. **この者たちから、(ローマ勢の)高いところの陣営の位置や塁壁を調べ上げた。 *② Erat a septentrionibus collis, **(アレスィアの)北方に丘陵があって、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:これは現在のレア山 le Mont R&eacute;a であると思われ、山頂にはメネルー=ル=ピトワ村<ref>[[w:fr:Ménétreux-le-Pitois]]や[http://maps.google.fr/maps?f=q&hl=fr&geocode=&q=m%C3%A9n%C3%A9treux+le+pitois&sll=42.423457,8.789063&sspn=23.611541,40.957031&ie=UTF8&t=h&hq=&hnear=M%C3%A9n%C3%A9treux-le-Pitois,+C%C3%B4te-d'Or,+Bourgogne&ll=47.55475,4.460106&spn=0.018507,0.010042&z=15 Google map]などを参照。</ref>がある。)</span> *quem propter magnitudinem circuitus **その周囲の大きさのために、 *opere circumplecti non potuerant nostri, **我が方(ローマ勢)は、堡塁により囲い込むことができずにいた。 *necessarioque<ref>-que はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> paene iniquo loco et leniter<ref>leniter はπ系写本の記述で、α系・ρ系写本では leviter となっている。</ref> declivi castra fecerunt<ref>fecerunt はα系写本の記述で、β系写本では fecerant となっている。</ref>. **やむをえず、ほとんど不利でゆるやかに傾斜した地点に陣営を造った。 *③ Haec C.(Gaius) Antistius Reginus et C.(Gaius) Caninius Rebilus legati **これを、ガーイウス・アンティスティウス・レーギーヌスとガイウス・カニニウス・レビルス [[w:レガトゥス|両副官]]が **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:fr:Caius Antistius Reginus|Gaius Antistius Reginus]]'' は[[ガリア戦記_第6巻#1節|第6巻1節]]で既出。[[#90節|90節]]で後出。)</span> *cum duabus legionibus obtinebant. **2個軍団とともに占めていた。 *④ Cognitis per exploratores regionibus duces hostium **敵方の将帥たちは、偵察者たちを通じて一帯を調べ上げて、 *LX(sexaginta) milia ex omni numero deligunt **総員のうちから6万名を選抜した。 *earum civitatum quae maximam virtutis opinionem habebant; **武勇において大きな評判を得ている部族のうち(から選抜した)。 *⑤ quid quoque pacto agi placeat, occulte inter se constituunt; **何が、どんな方法で行なわれるのがよいか、互いに密かに取り決めた。 *adeundi tempus definiunt, cum meridie<ref>meridie は中世の写本(ω)の記述であるが、近世の写本(ς)では meridies となっている。</ref> esse videatur. **正午であると思われる頃を突撃する時と定めた。 *⑥ His copiis Vercassivellaunum Arvernum, **この軍勢を、[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]のウェルカッスィウェッラウヌス、 *unum ex quattuor ducibus, propinquum [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorigis]], praeficiunt. **(すなわち)4人の将帥たちの1人で、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]の親族である者に、指揮させた。 *⑦ Ille ex castris prima vigilia egressus **彼(ウェルカッスィウェッラウヌス)は、陣営から第一夜警時に進発して、 *prope confecto sub lucem itinere **夜明け前にほぼ行軍が成し遂げられて、 *post montem se occultavit **山の後ろに身を隠して、 *militesque ex nocturno labore sese reficere iussit. **兵士たちに夜間の疲労を回復しておくことを命じた。 *⑧ Cum iam meridies adpropinquare videretur, **すでに正午に近付いていると思われたときに、 *ad ea castra, quae supra demonstravimus, contendit; **前に述べた陣営のところへ急いだ。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:本節②項を参照。)</span> *eodemque tempore equitatus ad campestres munitiones accedere **同時に(ガッリア来援軍の)[[w:騎兵隊|騎兵隊]]が平地の(ローマ勢の)塁壁のところへ近付き、 *et reliquae copiae pro castris sese ostendere coeperunt. **残りの軍勢が陣営の前に姿を現わし始めた。 ===84節=== '''ウェルキンゲトリークスらアレスィア籠城軍も善戦する''' *① [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] ex arce [[w:la:Alesia|Alesiae]] suos conspicatus ex oppido egreditur; **[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は、[[w:アレシア|アレスィア]]の高台から味方を望見して、[[w:オッピドゥム|城塞都市]]から進発した。 *a castris<ref>a castris はβ系写本の記述で、α系写本では単に castris となっている。</ref>, longurios, musculos, falces **陣営から、長い竿、小屋、破城鎌や、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:falx「破城鎌」については、[[ガリア戦記 第5巻#42節|第5巻42節]]を参照。)</span> *reliquaque quae eruptionis causa paraverat profert. **(塁壁を)突破するために準備していたほかのものを運び出した。 *② Pugnatur uno tempore omnibus locis atque omnia temptantur; **一時にあらゆる場所で戦われて、あらゆることが試みられた。 *quae minime visa pars firma est, huc concurritur. **あまり堅固ではないと思われる部分、ここへ襲いかかった。 *③ Romanorum manus tantis munitionibus distinetur **ローマ人の手勢は、これほどの(長大な)塁壁により離して置かれていて、 *nec facile pluribus locis occurrit. **より多くの場所には容易に駆け付けられなかった。 *④ Multum ad terrendos nostros valet clamor qui post tergum pugnantibus exstitit, **戦っている者たちの背後で生じた雄叫びは、我が方(ローマ勢)を怖れさせるために大いに力があった。 *quod suum periculum in aliena vident virtute<ref>virtute「武勇」 はβ系写本の記述で、α系写本では salute「安全」 となっている。</ref> constare; **というのは、自分たち(ローマ勢)の危険が他人(ガッリア勢)の武勇に依拠していると思ったから。 *omnia enim plerumque, quae absunt, vehementius hominum mentes perturbant. **なぜなら(そこに)不在であるものすべてはたいてい、人間の心を激しく混乱させるものであったからである。 ===85節=== '''ウェルカッスィウェッラウヌスが急所の丘を攻める''' *① Caesar idoneum locum nactus **カエサルは適当な場所を得て, *quid quaque in<ref>quaque in はβ系写本の記述で、α系写本では qua ex となっている。</ref> parte geratur cognoscit; *何が各方面でなされているのかを認識した。 *laborantibus submittit. **苦戦している者たちに(援兵を)派遣した。 *② Utrisque ad animum occurrit unum esse illud tempus, quo maxime contendi conveniat: **双方にとって、最も雌雄を決するべきはこの時のみであるということが、心に生じた。 *③ Galli, nisi perfregerint munitiones, de omni salute desperant; **ガッリア人たちは、(ローマ人の)塁壁を突破しない限り、あらゆる身の安全に絶望することになる。 *Romani, si rem obtinuerint, finem laborum omnium exspectant. **ローマ人は、もし事を成就したら、すべての労苦の終わるということを期待した。 *④ Maxime ad superiores munitiones laboratur, quo [[w:la:Vercassivellaunus|Vercassivellaunum]] missum demonstravimus. **ウェルカッスィウェッラウヌスが派遣されたと既述した、より高い塁壁の辺りで(ローマ勢は)とりわけ苦戦した。 *Iniquum loci ad declivitatem fastigium magnum habet momentum. **けわしい地形の不利な傾斜が(ローマ勢にとって)大きな影響力を持った。 *⑤ Alii tela coniciunt, alii testudine facta subeunt; **(ガッリア勢の)ある者は飛び道具を投げやって、ある者は[[w:テストゥド|亀甲陣形]]を形成して突き進んだ。 *defatigatis invicem integri succedunt. **疲労させられた者たちに対しては、新手の者たちが交代した。 *⑥ Agger ab universis in munitionem coniectus **土が総勢により(ローマ人の)塁壁に投じられて、 *et ascensum dat Gallis **ガッリア人たちに登り道を与えもしたし、 *et ea, quae in terra occultaverant Romani, contegit; **ローマ人たちが地中に隠しておいたもの(障害物)を埋め込んでしまった。 *nec iam arma nostris nec vires suppetunt. **我が方(ローマ勢)には、もはや武器も活力も十分になかった。 ===86節=== '''危急存亡の秋、両軍の苦闘''' *① His rebus cognitis **これらの事態を知って、 *Caesar [[w:la:Titus Labienus|Labienum]] cum cohortibus sex subsidio laborantibus mittit; **カエサルは、[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ラビエーヌス]]を6個<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>とともに援兵として苦戦している者たちへ派遣した。 *② imperat, si sustinere non possit<ref>possit はχ系・B・M・S・β系写本の記述で、L・N写本では posset となっている。</ref>, deductis cohortibus eruptione pugnaret<ref>pugnaret はα系写本の記述で、β系写本では pugnet となっている。</ref>; **もし(塁壁の防衛が)持ちこたえられなかったならば、諸大隊を引率して突撃によって戦うように、と命令していた。 *id nisi necessario ne faciat. **それは、やむをえないのでなければ行なわないように(と命じていた)。 *③ Ipse adit reliquos, cohortatur ne labori succumbant; **(カエサル)自身は、ほかの者たちを訪れて、労苦に屈服しないようにと鼓舞した。 *omnium superiorum dimicationum fructum in eo die atque hora docet consistere. **これまでのあらゆる奮闘の結実がこの日、この時にかかっていることを説いた。 *④ Interiores desperatis campestribus locis propter magnitudinem munitionum **(アレスィアに包囲されている)内側の者たちは、塁壁の大規模さのために、平坦な地点(での突破)を断念して、 *loca praerupta ex ascensu temptant; **けわしい場所を登り坂から攻撃してみた。 *huc ea quae paraverant conferunt. **ここに、準備していたものを運び集めた。 *⑤ Multitudine telorum ex turribus propugnantes deturbant, **たくさんの飛び道具によって、防戦している者たちを櫓から駆逐した。 *aggere et cratibus fossas explent, **土砂や柴で堀を埋めて、 *falcibus vallum ac loricam rescindunt. **破城鎌によって防柵や胸壁を切り裂いた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:falx「破城鎌」については、[[ガリア戦記 第5巻#42節|第5巻42節]]を参照。)</span> ===87節=== '''カエサルの救援、ラビエーヌスの作戦''' *① Mittit primo<ref>primo はφ系・ρ系写本の記述で、χ系・π系写本では primum となっている。</ref> [[w:la:Decimus Iunius Brutus Albinus|Brutum adulescentem]] cum cohortibus Caesar, **カエサルは、初めに[[w:デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス|青年ブルトゥス]]を諸<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>とともに派遣して、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:デキムス・ブルトゥスには[[ガリア戦記 第3巻#14節|第3巻14節]]で艦隊を、本巻[[#9節|9節]]②項では騎兵隊を指揮させている。)</span> *post cum aliis C.(Gaium) Fabium legatum; **後に副官のガイウス・ファビウスをほかの隊とともに(派遣した)。 *postremo ipse, cum vehementius pugnaretur, **最後には(カエサル)自身が、激しく戦われていたので、 *integros subsidio adducit. **新手の者たちを援兵として率いて行った。 *② Restituto proelio ac repulsis hostibus **戦況が回復され、敵方が撃退されると、 *eo quo Labienum miserat contendit; **ラビエーヌスを派遣していたところに急いだ。 *cohortes IIII(quattuor) ex proximo castello deducit, **近隣の砦から4個歩兵大隊を引き出して、 *equitum partem se<ref>se はβ系写本の記述で、α系写本にはない。</ref> sequi, **[[w:騎兵|騎兵]]のある一部には、自らに随行することを、 *partem circumire exteriores munitiones et ab<ref>ab はα系写本の記述で、β系写本では a となっている。</ref> tergo hostes adoriri iubet. **別の一部には、外側の塁壁を取り囲んで、敵方を背後から襲撃することを命じた。 *③ Labienus, postquam neque aggeres neque fossae vim hostium sustinere poterant, **ラビエーヌスは、土塁も堀も敵方の武力に持ちこたえることができなかった後で、 *coactis una XL(quadraginta) cohortibus, quas ex proximis praesidiis deductas fors obtulit, **近隣の宿営地から、はからずも引き出しておいた40個歩兵大隊を集結させて、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:この数は、写本によって異なり、モイゼルらは undecim「11個」と提案している。)</span> *Caesarem per nuntios facit certiorem, quid faciendum existimet. **何がなされるべきと考えたのかを、カエサルに伝令を通じて報告した。 *Accelerat Caesar, ut proelio intersit. **カエサルは、戦闘(の場)に居合わせるように急いで行った。 ===88節=== '''雌雄決し、ガッリア来援軍が敗走''' *① Eius adventu ex colore vestitus cognito, quo insigni in proeliis uti consuerat, **彼(カエサル)の到来が、(彼が)戦闘において目印として用いるのが常であった衣服の色から認識され、 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カエサルは、真紅の外套を着用していたようである。)</span> *turmisque equitum et cohortibus visis quas se sequi iusserat, **(カエサルが)自らに随行することを命じていた諸<ruby><rb>[[w:騎兵|騎兵]]小隊</rb><rp>(</rp><rt>トゥルマ</rt><rp>)</rp></ruby>や諸<ruby><rb>[[w:コホルス|歩兵大隊]]</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>が望見されて、 *ut de locis superioribus haec declivia et devexa cernebantur, **(ウェルカッスィウェッラウヌスらが派遣された)高地から、これらの斜面や急坂が見分けられたので、 *hostes proelium committunt. **敵方(ガッリア勢)は戦端を開いた。 *② Utrimque clamore sublato **(ガッリア来援軍とアレスィア籠城軍の)双方から雄叫びが上げられて、 *excipit rursus ex vallo atque omnibus munitionibus clamor. **さらに、防柵やすべての塁壁から(ローマ勢の)雄叫びが続いた。 *Nostri omissis pilis gladiis rem gerunt. **我が方(ローマ勢)は<ruby><rb>[[w:ピルム|投槍]]</rb><rp>(</rp><rt>ピルム</rt><rp>)</rp></ruby>を放棄して、<ruby><rb>[[w:グラディウス (武器)|長剣]]</rb><rp>(</rp><rt>グラディウス</rt><rp>)</rp></ruby>で合戦した。 *③ Repente post tergum equitatus cernitur; **不意に(ガッリア勢の)背後に(ローマ勢の)騎兵隊が見分けられた。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:87節②項で、カエサルは騎兵隊に外壁を迂回して敵を背後から襲撃するように命じていた。)</span> *cohortes aliae adpropinquant. **別の諸<ruby><rb>歩兵大隊</rb><rp>(</rp><rt>コホルス</rt><rp>)</rp></ruby>も接近して来た。 *Hostes terga vertunt; **敵方(ガッリア勢)は、(ローマ勢に)背を向けた。 *fugientibus equites occurrunt. **逃げる者たち(ガッリア勢)を(ローマ勢の)騎兵たちが追撃した。 *Fit magna caedes. **大虐殺が起こった。 *④ Sedullus, dux et princeps Lemovicum, occiditur; **レモウィケス族の将帥で領袖であるセドゥッルスが斃された。 *[[w:la:Vercassivellaunus|Vercassivellaunus]] Arvernus vivus in fuga comprehenditur; **[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]のウェルカッスィウェッラウヌスは逃亡中に生きたまま捕らえられた。 *signa militaria LXXIIII(septuaginta quattuor) ad Caesarem referuntur; **(ガッリア勢の)74本の軍旗がカエサルのところへ運んで来られた。 *pauci ex tanto numero se incolumes<ref>se incolumes はα系写本の記述で、β系写本では incolumes se となっている。</ref> in castra recipiunt. **これほどの兵数のうち、わずかな者たち(だけ)が無傷のまま陣営に退却した。 *⑤ Conspicati ex oppido caedem et fugam suorum **(アレスィアの)[[w:オッピドゥム|城塞都市]]から味方の虐殺や逃亡を視認した者たちは、 *desperata salute copias a munitionibus reducunt. **身の安全に絶望して、軍勢を塁壁から(城塞都市に)呼び戻した。 *⑥ Fit protinus hac re audita ex castris Gallorum fuga. **この事態が聞かれるとただちに、(来援に来ていた)ガッリア人たちの陣営から逃亡が生じた。 *Quodnisi crebris subsidiis ac totius diei labore milites essent defessi, **もし、たびたびの(味方への)支援や一日中の働きにより兵士たちが疲れ果てていなかったならば、 *omnes hostium copiae deleri potuissent. **敵方(ガッリア来援軍)の全軍勢が壊滅させられることが可能であっただろう。 *⑦ De media nocte missus equitatus novissimum agmen consequitur; **真夜中の頃に、派遣されていた(ローマ勢の)騎兵隊が(ガッリア勢の)後衛に追いついて、 *magnus numerus capitur atque interficitur; **(ガッリア勢の)大多数が捕らえられ、かつ殺戮された。 *reliqui ex fuga in civitates discedunt. **(ガッリア来援軍の)残りの者たちは、逃亡して諸部族のところに逃げのびた。 ==ガッリア同盟軍主力の降伏== ===89節=== [[画像:Vercingétorix se rend à César 1886 HPMotte.jpg|thumb|right|330px|「カエサルの陣営に投降するウェルキンゲトリークス」<br>“Vercingétorix se rendant au camp de César”、<br>アンリ=ポール・モット([[w:fr:Henri-Paul_Motte|Henri-Paul Motte]])画、1886年。<br>[[w:ル・ピュイ=アン=ヴレ|ル・ピュイ=アン=ヴレ]]のクロザティエ美術館([[w:fr:Musée Crozatier au Puy-en-Velay|Musée Crozatier]] au [[w:fr:Le Puy-en-Velay|Puy-en-Velay]])蔵。]] [[画像:Lionel Royer - Vercingetorix Throwing down His Weapons at the feet of Julius Caesar.jpg|thumb|right|330px|「ウェルキンゲトリークスが彼の武器をユリウス・カエサルの足元に投げ捨てる」“Vercingétorix jette ses armes aux pieds de Jules César”、リオネル=ノエル・ロワイエ([[w:fr:Lionel Royer|Lionel-Noël Royer]]) 画、1899年。[[w:ル・ピュイ=アン=ヴレ|ル・ピュイ=アン=ヴレ]]のクロザティエ美術館([[w:fr:Musée Crozatier au Puy-en-Velay|Musée Crozatier]] au [[w:fr:Le Puy-en-Velay|Puy-en-Velay]])蔵。]] [[画像:Coin_Vercingetorix.jpg|thumb|right|300px|ローマがBC48年に発行した[[w:デナリウス|デナリウス銀貨]]。ウェルキンゲトリークスの横顔が刻まれているとも言われ、[[w:マメルティヌスの牢獄|トゥッリアヌム牢獄]]に虜囚となっているかつてのガッリアの盟主を見せしめにしたものとも考えられる。彼はBC46年に処刑されたが、カエサルもBC44年に暗殺された。]] '''ウェルキンゲトリークスとアレスィア籠城軍の降伏''' *① Postero die [[w:la:Vercingetorix|Vercingetorix]] concilio convocato **(来援軍が敗走した)翌日に、[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]は会合を召集して、 *id bellum se suscepisse<ref>se suscepisse はα系写本の記述で、β系写本では suscepisse se となっている。</ref> **この戦争を引き受けたことは *non suarum necessitatum<ref>necessitatum はχ系・S・L・N・β系写本の記述で、B・M写本では necessitatium となっている。</ref>, sed communis libertatis causa demonstrat, **自らの(野心の)必要性からではなく、(ガッリア)共通の自由のためだ、と明言した。 *② et quoniam sit fortunae cedendum, **運命には従うべきものなのであるから、 *ad utramque rem se illis offerre, **(敗軍の将として、以下の)どちらの事にも、自ら(の処遇)を彼ら(ガッリア人たち)に委ねよう。 *seu morte sua Romanis satisfacere **あるいは(ウェルキンゲトリークス)自らの死によってローマ人たちに償うこと(を欲する)にせよ、 *seu vivum tradere velint. **あるいは生きたまま(ローマ人たちに)引き渡すことを欲するにせよ、と。 *③ Mittuntur de his rebus ad Caesarem legati. **これらの事柄について、カエサルのところへ使節たちが遣わされた。 *Iubet arma tradi, principes produci. **(カエサルは)武器が引き渡されること、領袖たちが連行されて来ることを命じた。 *④ Ipse in munitione pro castris consedit; **(カエサル)自身は、陣営の前の塁壁のところに腰掛けた。 *eo duces producuntur. **そこに(アレスィアに籠城していた)将帥たちが連行されて来た。 *Vercingetorix deditur, arma proiciuntur. **ウェルキンゲトリークスが引き渡されて、武器が投げ捨てられた。 *⑤ Reservatis [[w:la:Haedui|Haeduis]] atque Arvernis, **(カエサルは)[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]と[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]](の将兵たち)を保持しておいた。 *si per eos civitates reciperare<ref>reciperare はχ系・B<sup>1</sup>・S・U写本の記述で、B<sup>c</sup>・M・L・N・π系・R写本では recuperare となっている。</ref> posset, **彼らによって両部族国家を(同盟国として)回復できないだろうかと(考えたのだ)。 *ex reliquis captivis toto exercitui capita singula praedae nomine distribuit. **残りの(諸部族の)捕虜たちから、全軍(のローマ人)に一名ずつを戦利品という名目で分配した。 ===90節=== [[画像:Autun_porte_Saint-André.JPG|thumb|right|300px|[[w:オータン|オータン市]]に遺されたローマ時代からの聖アンドレ門。[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]を首邑としていた[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]は、ローマ帝政初期に東方の平地に移り、「[[w:アウグストゥス|アウグストゥス]]の砦」を意味するアウグストドゥーヌム([[w:la:Augustodunum|Augustodunum]])を建設して首邑とした。これが現在のオータン(Autun)となっている。]] [[画像:Clermont_vu_de_Montjuzet.JPG|thumb|right|300px|[[w:クレルモン=フェラン|クレルモン=フェラン市]]の街並み。ローマに降伏した[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]は、後に首邑のゲルゴウィアを廃城とされ、北方の平野にあるネメトゥム(Nemetum)に移住させられた。帝政初期に[[w:アウグストゥス|アウグストゥス]]に由来するアウグストネメトゥム([[w:la:Augustonemetum|Augustonemetum]])に改称して、[[w:クレルモン教会会議|クレルモン教会会議]]が開かれるなど宗教的中心地として栄え、現在のクレルモン=フェランに至る。]] '''ハエドゥイー族とアルウェルニー族の降伏、諸軍団の冬営''' *① His rebus confectis in [[w:la:Haedui|Haeduos]] proficiscitur; **これらの事が成し遂げられて、(カエサルは)[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]のところに出発した。 *civitatem recipit. **同部族を(同盟国として)回復した。 *② Eo legati ab Arvernis missi: **そこに、[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]から使節たちが遣わされて来て、 *quae imperaret, se facturos pollicentur. **自分たちは(カエサルが)命令したことを行なうであろう、と約束した。 *Imperat magnum numerum obsidum. **(カエサルは)多数の人質(の供出)を命令した。 *③ Legiones in hiberna mittit. **(カエサルは)諸[[w:ローマ軍団|軍団]]を冬営地に派遣した。 *Captivorum circiter XX(viginti) milia Haeduis Arvernisque reddit. **捕虜たち約2万人をハエドゥイー族とアルウェルニー族に返還した。 *④ [[w:la:Titus Labienus|T.<small>(Titum)</small> Labienum]] duabus cum<ref>duabus cum はχ系・B・M・S写本の記述で、L・N・β系写本では cum duabus となっている。</ref> legionibus et equitatu in Sequanos proficisci iubet; **[[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・ラビエーヌス]]を2個軍団および[[w:騎兵|騎兵隊]]とともにセクアニ族のところに出発することを命じた。 *huic M.<small>(Marcum)</small> Sempronium Rutilum attribuit. **彼には、マルクス・[[w:センプロニウス氏族|センプロニウス]]・ルティルスを付属させた。 *⑤ C.<small>(Gaium)</small> Fabium legatum et L.<small>(Lucium)</small> Minucium Basilum cum legionibus duabus in Remis conlocat, **副官 ガーイウス・ファビウスとルキウス・ミヌキウス・バスィルスを2個軍団とともにレーミー族のところに配置した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:バスィルスは[[ガリア戦記 第6巻#29節|第6巻29節]]で騎兵隊を指揮した。)</span> *ne quam ab<ref>ab はφ系写本の記述で、χ系・β系写本では a となっている。</ref> finitimis Bellovacis calamitatem accipiant. **(レーミー族が)近隣のベッロウァキ族から何らかの災禍を蒙らないようにしたのである。 *⑥ C.<small>(Gaium)</small> Antistium Reginum in Ambivaretos, **ガーイウス・アンティスティウス・レーギーヌスをアンビウァレティ族のところに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:''[[w:fr:Caius Antistius Reginus|Gaius Antistius Reginus]]'' は[[ガリア戦記_第6巻#1節|第6巻1節]]、[[#83節|本巻83節]]で既出。)</span> *T.<small>(Titum)</small> Sextium in Bituriges, **ティトゥス・セクスティウスをビトゥリゲース族のところに、 **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:[[w:en:Titus Sextius|Titus Sextius]] も[[ガリア戦記_第6巻#1節|第6巻1節]]で既出。第6巻の年からカエサルの副官、<br>     [[w:三頭政治#第二回三頭政治|第二回三頭政治]]では[[w:アフリカ属州|アフリカ属州]]の総督を務め、[[w:マルクス・アエミリウス・レピドゥス|レピドゥス]]に引き継ぐ。) *C.<small>(Gaium)</small> Caninium Rebilum in Rutenos cum singulis legionibus mittit. **ガーイウス・カニニウス・レビルスをルテーニー族のところに、それぞれ1個軍団とともに派遣した。 *⑦ [[w:la:Quintus Tullius Cicero|Q.<small>(Quintum)</small> Tullium Ciceronem]] et P.<small>(Publium)</small> Sulpicium **[[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィーントゥス・トゥッリウス・キケロー]]とプーブリウス・スルピキウス(・ルーフス)を **:<span style="color:#009900;font-family:Times New Roman;">(訳注:カエサルの副官 ''[[w:en:Sulpicia_gens#Sulpicii_Rufi|Publius Sulpicius Rufus]] は、<br>    [[ガリア戦記_第4巻#22節|第4巻22節]]で既述。[[内乱記_第1巻#74節|『内乱記』第1巻74節]]でも言及される。<br>    [[w:紀元前48年|BC48年]]に[[w:プラエトル|法務官]]、[[w:紀元前42年|BC42年]]に[[w:ケンソル|監察官]]に任官する。)</span> *[[w:la:Cabillonum|Cavilloni]]<ref>Cavilloni はβ系写本の記述で、α系写本などでは Cabilloni となっている。</ref> et [[w:la:Matisco|Matiscone]] in Haeduis ad Ararim rei frumentariae causa conlocat. **ハエドゥイー族のところのアラル川沿いのカウィッロヌムとマティスコに、糧秣調達のために配置した。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:カウィッロヌムは現在の[[w:シャロン=スュル=ソーヌ|シャロン=スュル=ソーヌ]]、マティスコは現在の[[w:マコン|マコン]]。)</span> *Ipse [[w:la:Bibracte|Bibracte]] hiemare constituit. **(カエサル)自身は、[[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]で冬営することを決めた。 *⑧ His litteris<ref>his litteris「これらが書簡により(知られると)」はα系写本の記述で、β系写本では huius anni rebus「この年の事績が(知られると)」と異なっており、huius anni rebus <ex Caesaris> litteris「この年の事績が<カエサルの>書簡により(知られると)」 などと修正提案されている。」</ref> cognitis Romae dierum viginti supplicatio redditur. **これらが(カエサルの)書簡により知られると、ローマで20日間の感謝祭が許された。 **:<span style="color:#009900;">(訳注:[[ガリア戦記 第2巻#35節|第2巻35節]]では、かつてない15日間の感謝祭が決議されたが、今回はそれを超えるものであった。)</span> ---- *<span style="background-color:#99ff99;">「ガリア戦記 第7巻」了。「[[ガリア戦記 第8巻]]」へ続く。</span> ==脚注== <references /> ==参考リンク== '''ウィキペディア英語版など''' *'''[[w:en:Category:Tribes of ancient Gaul|Category:Tribes of ancient Gaul]]'''('''[[w:Category:ガリアの部族|Category:ガリアの部族]]''')- [[w:fr:Catégorie:Personnalité gauloise|fr:Catégorie:Personnalité gauloise]] **[[w:en:Allobroges|Allobroges]](アッロブロゲス族) **'''[[w:en:Arverni|Arverni]]'''('''[[w:アルウェルニ族|アルウェルニー族]]''') **:'''[[w:en:Vercingetorix|Vercingetorix]]'''('''[[w:ウェルキンゲトリクス|ウェルキンゲトリークス]]''')- '''<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Vercingetorix|la:Vercingetorix]]</span>''' **:[[w:fr:Celtillos|fr:Celtillos]](ケルティッルス);ウェルキンゲトリークスの父 **:[[w:fr:Gobannitio|fr:Gobannitio]](ゴバンニティオ);ウェルキンゲトリークスのおじ **:[[w:en:Vercassivellaunos|Vercassivellaunos]](ウェルカッスィウェッラウヌス) - <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Vercassivellaunus|la:Vercassivellaunus]]</span> **:Critognatus(クリトグナトゥス)- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Critognatus|la:Critognatus]]</span> **[[w:en:Atrebates|Atrebates]](アトレバテス族) **:[[w:en:Commius|Commius]]([[w:コンミウス|コンミウス]]):ガッリアとブリタンニアにおけるアトレバテス族の王 **[[w:en:Aedui|Aedui]]([[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]])- '''<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Haedui|la:Haedui]]</span>''';ガッリア中部の有力部族 - [[w:fr:Éduens|fr:Éduens]] <[[w:fr:Catégorie:Éduens|fr:Catégorie:Éduens]] **:[[w:en:Convictolitavis|Convictolitavis]](コンウィクトリタウィス)- [[w:fr:Convictolitavis|fr:Convictolitavis]] **:[[w:fr:Cotos|fr:Cotos]](コトゥス) **:[[w:fr:Litaviccos|fr:Litaviccos]](リタウィックス) **:エポレドリクス - <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Eporedorix|la:Eporedorix]]</span> **:ウィリドマルス **[[w:en:Andes (Andecavi)|Andes (Andecavi)]](アンデス族);現在の[[w:アンジェ|アンジェ]](Angers)周辺の部族 **[[w:en:Aulerci|Aulerci]](アウレルキ族);現在のフランス北西部に居住していた部族連合 **[[w:en:Bellovaci|Bellovaci]](ベッロウァキ族) **[[w:en:Bituriges|Bituriges]](ビトゥリゲース族);現在の[[w:ブールジュ|ブールジュ]](Bourges)周辺の部族。[[#5節|5節]]でガッリア同盟軍に寝返る。 **[[w:en:Boii|Boii]](ボイイ族)- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Boii|la:Boii]]</span>;[[w:ボヘミア|ボヘミア]]([[w:la:Bohemia|la:Bohemia]])から移住してきた部族 **Cadurci(カドゥルキー族);現在の[[w:カオール|カオール]](Cahors)周辺の部族 - [[w:fr:Cadurques|fr:Cadurques]] **:[[w:en:Lucterius|Lucterius]](ルクテリウス);カドゥルキー族の指導者、[[#5節|5節]]を参照。 **[[w:en:Carnutes|Carnutes]](カルヌーテース族);現在の[[w:シャルトル|シャルトル]](Chartres)周辺の部族 **[[w:en:Gabali|Gabali]](ガバリ族) **Haedui ⇒ Aedui **[[w:en:Helvii|Helvii]](ヘルウィイ族);ガッリア南部にいたローマの同盟部族 **[[w:en:Lemovices|Lemovices]](レモウィケス族);現在の[[w:リモージュ|リモージュ]](Limoges)周辺の部族 **:[[w:en:Sedullos|Sedullos]](セドゥッルス Sedullus);レモウィケス族の将帥・領袖 **[[w:en:Lingones|Lingones]](リンゴネス族)- [[w:fr:Lingons|fr:Lingons]];現在のラングル([[w:en:Langres|Langres]])周辺の部族 **[[w:en:Mandubii|Mandubii]](マンドゥビイ族);[[w:アレシア|アレスィア]]周辺にいた部族 **Nitiobroges(ニティオブロゲス族)- [[w:fr:Nitiobroges|fr:Nitiobroges]] **:[[w:fr:Ollovico|fr:Ollovico]](オッロウィコ);ローマ元老院から友人と呼ばれた王 **:[[w:fr:Teutomatos|fr:Teutomatos]](テウトマトゥス);王で、オッロウィコの子 **[[w:en:Parisii (Gaul)|Parisii (Gaul)]]([[w:パリシイ族|パリスィイ族]]);現在の[[w:パリ|パリ]]周辺の部族 **[[w:en:Pictones|Pictones]](ピクトネス族);現在の[[w:ポワチエ|ポワティエ]](Poitiers)周辺の部族 **[[w:en:Remi|Remi]](レーミー族) **[[w:en:Ruteni|Ruteni]](ルテーニー族) **[[w:en:Segusiavi|Segusiavi]](セグスィアウィ族) **[[w:en:Senones|Senones]](セノネース族)- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Senones|la:Senones]]</span>;現在の[[w:サン (ヨンヌ県)|サン]](Sens)周辺の部族 ***[[w:en:Acco|Acco]](アッコー) **[[w:en:Sequani|Sequani]](セクアニ族) **[[w:en:Treveri|Treveri]](トレウェリ族) **[[w:en:Turones|Turones]](トゥロニ族/トゥロネス族);現在の[[w:トゥール (アンドル=エ=ロワール県)|トゥール]](Tours)周辺の部族 **[[w:en:Volcae|Volcae]](ウォルカエ族) *<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Germani|la:Germani]]</span>(ゲルマニア人) *'''ガッリアの地名''' - '''[[w:la:Categoria:Urbes Franciae|la:Categoria:Urbes Franciae]]'''(フランスの都市) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Agedincum|la:Agedincum]]</span>(アゲディンクム);現在の[[w:サンス|サンス]]([[w:en:Sens|Sens]]) **[[w:en:Alesia_(city)|Alesia (city)]]([[w:アレシア|アレスィア]])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Alesia|la:Alesia]]</span>:現在のアリーズ=サント=レーヌ([[w:fr:Alise-Sainte-Reine|fr:Alise-Sainte-Reine]]) **:'''[[w:en:Battle_of_Alesia|Battle of Alesia]]'''('''[[w:アレシアの戦い|アレスィアの戦い]]''')- '''<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Alesiae_pugna|la:Alesiae pugna]]</span>''' **[[w:en:Avaricum|Avaricum]] ⇒ [[w:en:Bourges|Bourges]](アウァーリクム - 現在の[[w:ブールジュ|ブールジュ]])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Avaricum_Biturigum|la:Avaricum Biturigum]]</span> **[[w:en:Bibracte|Bibracte]]([[w:ビブラクテ|ビブラクテ]]) - <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Bibracte|la:Bibracte]]</span>:[[w:ハエドゥイ族|ハエドゥイー族]]の首邑。現在のボーヴレ山([[w:fr:Mont_Beuvray|fr:Mont Beuvray]])の山頂に位置していた。 **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Cabillonum|la:Cabillonum]]</span>(カビッロヌム/カウィッロヌム)- 現在の[[w:シャロン=スュル=ソーヌ|シャロン=スュル=ソーヌ]]([[w:fr:Chalon-sur-Saône|fr:Chalon-sur-Saône]]) **[[w:en:Cenabum|Cenabum]](ケナブム)- 現在の[[w:オルレアン|オルレアン]] - [[w:fr:Cenabum|fr:Cenabum]] **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Decetia|la:Decetia]]</span>(デケティア)- [[w:en:Decize|en:Decize]] - 現在のドスィーズ(ドシーズ)([[w:fr:Decize|fr:Decize]]) **[[w:en:Gergovie|Gergovie]](ゲルゴウィア)- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Gergovia|la:Gergovia]]</span> **:'''[[w:en:Battle of Gergovia|Battle of Gergovia]]'''('''[[w:ゲルゴウィアの戦い|ゲルゴウィアの戦い]]''')- '''<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Obsidio Gergoviensis|la:Obsidio Gergoviensis]]</span>''' **[[w:en:Gorgobina|Gorgobina]](ゴルゴビナ);ボイイ族が定住した城塞都市。現在のサン=パリズ=ル=シャテル([[w:en:Saint-Parize-le-Châtel|Saint-Parize-le-Châtel]])またはラ・ゲルシュ([[w:en:La Guerche|La Guerche]]) **'''[[w:en:Lutetia|Lutetia]]'''('''[[w:ルテティア|ルテティア]]'''/ルテキア);[[w:パリシイ族|パリスィイ族]]の首邑、現在の[[w:パリ|パリ市]] - <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Lutetia|la:Lutetia]]</span> **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Matisco|la:Matisco]]</span>(マティスコ);現在の[[w:マコン|マコン]](Mâcon) **Metlosenum(メトロセドゥム/メティオセドゥム/メロドゥーヌム);現在の[[w:ムラン|ムラン]] - <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Melodunum|la:Melodunum]]</span> **[[w:en:Narbonne|Narbonne]]([[w:ナルボンヌ|ナルボンヌ]];ラテン名ナルボ)- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Narbo|la:Narbo]]</span>;ガッリア南部・地中海岸のローマの拠点 **[[w:en:Noviodunum|Noviodunum]](ノウィオドゥーヌム)- 現在のヌン=スュル=ブーヴロン([[w:en:Neung-sur-Beuvron|Neung-sur-Beuvron]])と推定されている。従来はローヌ川沿いの[[w:サンセール|サンセール]]([[w:en:Sancerre|Sancerre]])が有力だった **[[w:en:Vellaunodunum|Vellaunodunum]](ウェッラウノドゥーヌム)- [[w:fr:Vellaunodunum|fr:Vellaunodunum]];現在のモンタルジ([[w:en:Montargis|Montargis]])やボーヌ=ラ=ロランド([[w:en:Beaune-la-Rolande|Beaune-la-Rolande]])、シャトー=ランドン([[w:en:Château-Landon|Château-Landon]])などと推定されている **[[w:en:Vienne, Isère|Vienne, Isère]](ヴィエンヌ;ラテン名ウィエンナ)- [[w:la:Vienna|la:Vienna]] *'''ガッリアの地形''' **Cevenna(ケウェンナ山地):現在のセヴェンヌ山地([[w:fr:Cévennes|fr:Cévennes]]・[[w:en:Cévennes|Cévennes]]) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Elaver|la:Elaver]]</span>(エラウェル川):現在の[[w:アリエ川|アリエ川]]([[w:fr:Allier (rivière)|fr:Allier (rivière)]]) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Liger|la:Liger]]</span>(リゲル川):現在の[[w:ロワール川|ロワール川]]([[w:fr:Loire (fleuve)|fr:Loire (fleuve)]]) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Rhenus|la:Rhenus]]</span>(レヌス川):現在の[[w:ライン川|ライン川]]([[w:fr:Rhin|fr:Rhin]]) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Rhodanus|la:Rhodanus]]</span>(ロダヌス川):現在の[[w:ローヌ川|ローヌ川]]([[w:fr:Rhône|fr:Rhône]]) **<span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Sequana|la:Sequana]]</span>(セクアナ川):現在の[[w:セーヌ川|セーヌ川]]([[w:fr:Seine|fr:Seine]]) *ローマ勢 **[[w:en:Mark_Antony|Mark Antony]]([[w:マルクス・アントニウス|マルクス・'''アントニウス''']])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Marcus_Antonius|la:Marcus Antonius]]</span> **[[w:en:Decimus_Junius_Brutus_Albinus|Decimus Junius '''Brutus''' Albinus]]([[w:デキムス・ユニウス・ブルトゥス・アルビヌス|デキムス・ユニウス・'''ブルトゥス'''・アルビヌス]])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Decimus_Iunius_Brutus_Albinus|Decimus Iunius Brutus Albinus]]</span>([[#9節|9節]]) **[[w:en:Quintus Tullius Cicero|Quintus Tullius '''Cicero''']]([[w:クィントゥス・トゥッリウス・キケロ|クィントゥス・トゥッリウス・'''キケロ''']])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Quintus Tullius Cicero|la:Quintus Tullius Cicero]]</span>:カエサルの副官 **Gaius '''Fabius'''(ガイウス・'''ファビウス'''):カエサルの副官 **[[w:en:Titus Labienus|Titus '''Labienus''']]([[w:ティトゥス・ラビエヌス|ティトゥス・'''ラビエーヌス''']])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Titus Labienus|la:Titus Labienus]]</span>:カエサルの副官 **[[w:en:Trebonius|'''Trebonius''']]([[w:ガイウス・トレボニウス|ガイウス・'''トレボニウス''']])- <span style="background-color:#ffff00;">[[w:la:Gaius_Trebonius|la:Gaius Trebonius]]</span>:カエサルの副官 **[[w:en:Lucius Julius Caesar IV|Lucius Julius '''Caesar''' IV]](ルキウス・ユリウス・'''カエサル'''4世):総督カエサルの副官で、4代前の高祖父を共有する。BC64年に執政官を務めた。 *イタリア方面 **[[w:en:Cisalpine_Gaul|Cisalpine Gaul]]([[w:ガリア・キサルピナ|ガッリア・キサルピーナ]]) - [[w:la:Gallia Cisalpina|la:Gallia Cisalpina]] **[[w:en:Populares|Populares]]([[w:ポプラレス|ポプラレス]];民衆派)- [[w:la:Populares|la:Populares]] **:[[w:en:Publius_Clodius_Pulcher|Publius Clodius Pulcher]]([[w:プブリウス・クロディウス・プルケル|プブリウス・クロディウス・プルケル]]) - [[w:la:Publius_Clodius_Pulcher|la:Publius Clodius Pulcher]] **[[w:en:Optimates|Optimates]]([[w:オプティマテス|オプティマテス]];元老院派) **:[[w:en:Cicero|Cicero]]([[w:マルクス・トゥッリウス・キケロ|マルクス・トゥッリウス・キケロ]])- [[w:la:Marcus_Tullius_Cicero|la:Marcus Tullius Cicero]] **:[[w:en:Titus_Annius_Milo|Titus Annius Milo]](ティトゥス・アンニウス・ミロ)- [[w:la:Titus_Annius_Milo|la:Titus Annius Milo]] **:[[w:en:Pompey|Pompey]]([[w:グナエウス・ポンペイウス|グナエウス・ポンペイウス]])- [[w:la:Gnaeus_Pompeius_Magnus|la:Gnaeus Pompeius Magnus]] ta7v46udmv9rpdk7vvxxy4ric5gcuyi 高校化学 天然高分子化合物 0 18195 299305 278123 2026-05-07T21:27:06Z Leyo 4113 ([[c:GR|GR]]) [[File:Sucrose-inkscape.svg]] → [[File:Saccharose2.svg]] incorrect/inconsistent structural formula 299305 wikitext text/x-wiki {{pathnav|高等学校の学習|高等学校理科|高等学校 化学|pagename=天然高分子化合物|frame=1|small=1}} [[高等学校 生物基礎]]の履修を前提とする。必要があれば[[高等学校 生物]]も参照。 == 高分子化合物 == 分子量が 10 000 以上の化合物を'''高分子化合物'''または'''高分子'''という。自然界に存在する天然高分子化合物と、人工的に合成される合成高分子化合物に大別される。 高分子化合物は、1種類あるいは数種類の繰り返し単位からなる巨大な分子である。繰り返し単位を作る分子のことを単量体といい、高分子を重合体という。 単量体はモノマー、重合体はポリマーと呼ばれることもある。 単量体同士が結合することを'''重合'''という。 重合の際、例えば二重結合のあるエチレンから、二重結合が単結合となることで重合するポリエチレンのように、二重結合が単結合となることで重合する結合を'''付加重合'''という。 重合の際に、化合物によっては、例えば単量体に結合していた水素などが欠落し、副生成物として水分子が出来る場合がある。副生成物を生じて重合することを'''縮合'''という。特に、重合で水分子が、単量体由来の分子を原料として、水が副生成物として生じる場合の重合反応を'''脱水縮合'''という。 分子中の単量体の個数を'''重合度'''という。一般に、重合度が数百程度以上の物を多量体と呼ぶ。 === 高分子化合物の特徴 === ある高分子化合物について、その高分子化合物の分子量を平均したものを'''平均分子量'''という。 高分子の分子量は、[[高校化学 溶液の性質#浸透圧|浸透圧]]を測定することで分子量を求められる。凝固点降下や沸点上昇を利用する方法では、うまく分子量を求められない。{{-}}[[File:高分子の非晶質と結晶.svg|thumb|300px|left|高分子の非晶質と結晶]] 高分子化合物の固体には、結晶質の部分と[[高校化学 結晶#アモルファス|非晶質]]の部分とが混ざっているが、大部分は非晶質である。 結晶質の部分が多いと強度が高く、硬く、透明度が増す。 非晶質の部分が多いと、軟らかくなり、不透明になる。 高分子化合物は、一定の融点をもたない。 高分子化合物を熱していくと、明確な融点が分からないまま、だんだん軟化していき、次第に液体になっていく。このように、高分子化合物において、軟化しはじめる温度を'''軟化点'''という。 高分子化合物が一定の融点をもたない理由として、非晶質の部分が多かったり、或いは、一定の分子量をもたず分子量が分布している事などがある。 {{-}} == 糖類 == 多数のヒドロキシ基を持つ、分子式 <chem>C_{m}(H2O){}_{n}</chem> で表される化合物を'''糖類'''(saccharides)または'''炭水化物'''(carbohydrate)という。 それ以上加水分解しない最小の糖類を'''単糖'''という。単糖2分子が脱水縮合した糖類を'''二糖(disaccharide)'''、単糖2~10分子程度が脱水縮合した糖類をオリゴ糖、多数の単糖が脱水縮合した糖類を'''多糖(polysaccharide)'''という。 水溶液中で鎖式構造がホルミル基をもつ糖を'''アルドース'''(aldose)、カルボニル基をもつ糖を'''ケトース'''という。 主な単糖として、グルコース、フルクトース、ガラクトース。 主な二糖として、マルトース、スクロース、ラクトース、セロビオース。 主な多糖として、デンプン、セルロースが挙げられる。 === 投影式 === 糖類の立体配置を表すために'''ハース投影式'''と'''フィッシャー投影式'''を用いる。 ハース投影式では、上方向に出ている結合は環から上向きに、下方向に出ている結合は環から下向きに出るように書かれる。 [[ファイル:Beta-D-Glucopyranose.svg|中央|サムネイル|βグルコースのハース投影式]] フィッシャー投影式では、十字の中心は不斉炭素原子とし、左右の結合は紙面(画面)の手前に、上下の結合は紙面(画面)の奥に出る。 [[ファイル:Fischer Projection2.svg|中央|サムネイル|フィッシャー投影式]] {{multiple image | width = 200 | image1 = DGlucose Fischer.svg | caption1 = 鎖式グルコースのフィッシャー投影式 | image2 = D-Glucose Keilstrich.svg | caption2 = 鎖式グルコースの構造式 }} === 単糖 === 炭素数5の単糖を'''ペントース'''('''五炭糖''')、炭素数6の単糖を'''ヘキトース'''('''六炭糖''')という。 ==== グルコース ==== '''グルコース'''(glucose、葡萄糖、'''ブドウ糖''')<chem>C6H12O6</chem> は、デンプンを加水分解することによって得られる。 :(C<sub>6</sub>H<sub>10</sub>O<sub>5</sub>)<sub>n</sub> + nH<sub>2</sub>O → nC<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub> グルコースは甘味をもち、また、水によく溶ける。(なお、グルコースが水によくとける理由は、OH基が多いためと一般的に考えられている。) 水溶液中のグルコースは、一部のグルコースの環構造が開き鎖式構造に変わる。この鎖式構造の末端は、ホルミル基を持つアルドースであるため、還元性を示す。従って、銀鏡反応やフェーリング反応を示す。 一般に、開環してときにできる構造は還元性を示す。開環する条件は、環内の酸素原子に結合している炭素原子にさらにヒドロキシ基が結合していることである('''ヘミアセタール構造''')。酸素原子とヒドロキシ基が近づくと脱水反応を起こして開環する。 グルコースは水溶液中で'''αグルコース'''と'''鎖式グルコース'''と'''βグルコース'''の3種類の構造を持つ。 αグルコースを水に溶かすと、一部が鎖式グルコースになり、さらにその一部が鎖式構造を経てβグルコースになる。最終的に、α形、鎖式、β型の3種類のグルコースが混じりあった平衡状態になる。 [[File:Alpha-D-Glucopyranose.svg|thumb|150px|left|αグルコース]] [[File:Beta-D-Glucopyranose.svg|thumb|150px|center|βグルコース]] {{clear}} 一般に、6位の炭素を含む<chem>CH2OH</chem>を紙面奥側に配置したとき、ヒドロキシ基が環の上側にあるものがα型、下側にあるものがβ型である。 なお、葡萄糖という名前の由来は、グルコースの結晶が葡萄のような見た目になることである。 ==== フルクトース ==== フルクトース(fructose、'''果糖'''、fruit sugar )<chem>C6H12O6</chem> は水溶液中で、一部が鎖式フルクトースを経て、五員環フルクトース(フルクトフラノース)、六員環フルクトース(フルクトピラノース)になる。五員環フルクトースと六員環フルクトースにはα型とβ型が存在するため、フルクトースは水溶液中では5種類の構造が存在する。 ※五員環の糖類をフラノース型、六員環の糖類をピラノース型という。 フルクトースはケトースである。 [[ファイル:Isomeric forms of fructose.svg|フルクトースの平衡。左と中央2個は鎖式フルクトースで書き方を変えただけで同じ構造。右上はα型の五員環フルクトース、右下はα型の六員環フルクトース。右の五員環と六員環のフルクトースの一位のOHが上にあるβ型フルクトースも合わせると水溶液中のフルクトースは5種類が存在する。|代替文=フルクトースの平衡|中央|フレーム]] 鎖状構造のフルクトースにはホルミル基は無いが、一部が異性化し、ホルミル基を持つので還元性を示す。 [[ファイル:Beta-D-Fructopyranose.svg|thumb|150px|left|六員環のβフルクトース]] [[ファイル:Beta-D-Fructofuranose.svg|thumb|150px|center|五員環のβフルクトース]] フルクトースは、天然に存在する糖類の中で最も甘く、果実や蜂蜜などに含まれることが多い。 余談だが、ジュースの成分表示を見ると「高果糖液糖」「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」という文言が見られる。これは、そのジュースの果糖の含有量の指標であり、それぞれ、90%以上、90~50%、50%未満を表す。果糖はブドウ糖よりも中性脂肪になりやすく、甘みが強いのに対して満足感を得にくいので、摂取しすぎに注意しよう。 {{clear}} '''アルコール発酵''' グルコースやフルクトースなどの6炭糖(ヘキトース)は酵素群チマーゼによって'''アルコール発酵'''(醗酵、醱酵)を起こす。 :<chem>C6H12O6 -> 2C2H5OH + 2CO2</chem> このとき、ATPを2分子合成する。 ==== ガラクトース ==== ガラクトースはグルコースの4位の不斉炭素原子の立体配置が異なる単糖である。寒天の成分であるガラクタンを加水分解すると、ガラクトースが得られる。ヘミアセタール構造が存在するので、水溶液は還元性をしめす。 [[ファイル:Beta-D-Galactopyranose.svg|中央|サムネイル|βガラクトース]] ガラクトースの場合の「4位」とは、どこか。 ※ ここにガラクトースのCの番号の図 まず、環中の -O- の右隣りで次にある C が1である。(図では C は省略されている。)上に -OH が突き出ている箇所が 1位である、 次のCが右回りに順番に2,3,4,5 と番号がつけられる。 最後の 6位は、5位の上にあるメチル基 -CH<sub>2</sub>OH の部分である。 === ニ糖類 === [[ファイル:Saccharose2.svg|thumb|200px|二糖の一種であるスクロース]] 二糖類を構成する単糖類の縮合したエーテル結合を'''グリコシド結合'''という。 主な二糖類には、スクロース、マルトース、セロビオース、ラクトースがある。 ==== ヘミアセタール構造 ==== 有機化合物中の、ある一つのC原子に対して、そのC原子にヒドロキシル基 -OH とエーテル結合 -O- が隣り合ってる構造を、'''ヘミアセタール構造'''という。グルコースで、ヘミアセタール構造をもつのは、一箇所だけである。水溶液中のグルコースでは、このヘミアセタール構造が変形してアルデヒドを形成している。 このヘミアセタール構造の有無を、糖類の構造式を見て調べることで、糖類の水溶液中の還元性を予測できる。まず、構造式中のエーテル結合-O- を持つ部分を探してそのOに隣り合ったC原子が-OH を持つかどうかでヘミアセタール構造の有無を判別する。 ==== スクロース ==== [[ファイル:Saccharose2.svg|thumb|250px|スクロース]]スクロース(sucrose、蔗糖)は、αグルコースとβフルクトフラノースがα-1,2-グリコシド結合した構造をもつ。 スクロースの水溶液は還元性を示さない。これは、グルコースとフルクトースの還元性をしめすヘミアセタール構造の部分で縮合が行われていることによる。 砂糖の主成分であり、サトウキビやテンサイに含まれる。 * 加水分解 稀酸または酵素スクラーゼ(インペルターゼ)でスクロースを加水分解すると、グルコースとフルクトースの等量混合物になる。 C<sub>12</sub>H<sub>22</sub>O<sub>11</sub> (スクロース) + H<sub>2</sub>O → C<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub>(グルコース) + C<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub> (フルクトース) グルコースとフルクトースの等量混合物を'''転化糖'''(invert sugar)という。スクロースを加水分解すると転化糖が得られる。 ==== マルトース ==== [[File:Maltose Gleichgewicht.svg|thumb|400px|マルトース(左)と、水溶液中でのアルデヒド基の出現(右)]] ('''麦芽糖''') αグルコース2分子が1位と4位で脱水縮合した構造。 * 特徴 還元性を示す。 * 加水分解 希酸または酵素マルターゼで加水分解される。 デンプンを酵素アミラーゼで加水分解するとマルトースが生じる。 大根の汁にはジアスターゼが含まれているので、澱粉をマルトースに分解して大根飴を作る。 ==== セロビオース ==== [[ファイル:Cellobiose skeletal.svg|サムネイル|セロビオース]] セロビオースはβ-グルコース2分子がβ-1,4-グリコシド結合した二糖である。 セルロースに酵素セルラーゼを作用させると加水分解しセロビオースが生じる。 ==== ラクトース ==== [[File:Lactose(lac).png|thumb|300px|ラクトース]] ('''乳糖''') ラクトース(lactose)は、ガラクトースとαグルコースが縮合した構造。 * 特徴 ラクトースの水溶液は還元性を示す。 * 加水分解 酵素ラクターゼによってラクトースは加水分解され、ガラクトースとグルコースになる。 牛乳など、哺乳類の乳汁にラクトースは含まれる。 体内のラクターゼが少ない人は乳製品を摂取すると下痢を引き起こす。 ==== トレハロース ==== [[File:Trehalose.png|thumb|トレハロース]] : トレハロースの構造は、αグルコースが2分子からなり、αグルコースの1位の還元基どうしが結合した構造となっている。このことからもわかるように、トレハロースの水溶液は還元性を示さない。 自然界では、昆虫の体液、キノコやカビ、海藻などに含まれる。 {| class="wikitable" |+ !名前 !構成する単糖 !グリコシド結合 !還元性 |- |スクロース |グルコース+フルクトース |α-1,2 |なし |- |マルトース |グルコース+グルコース |α-1,4 |あり |- |セロビオース |グルコース+グルコース |β-1,4 |あり |- |ラクトース |ガラクトース+グルコース |β-1,4 |あり |- |トレハロース |グルコース+グルコース |α-1,1 |なし |} === 多糖類 === ==== デンプン ==== '''デンプン'''('''澱粉'''、starch)は、植物が光合成によって体内につくる多糖類である。二糖類とちがい、デンプンは甘味をしめさない。また、デンプンは、還元性を示さない。 デンプンは、多数のαグルコースが脱水縮合して出来た構造をもつ多糖類の高分子化合物である。 (C<sub>6</sub>H<sub>10</sub>O<sub>5</sub>)<sub>n </sub>の構造を持つ。nは数百から数十万である。 * デンプンの性質 デンプンは冷水には溶けにくいが、約80℃の熱水には溶けてコロイド状のデンプン糊になる。 酵素'''アミラーゼ'''によって、デンプンは加水分解される。このアミラーゼによるデンプンの加水分解の結果、デンプンの重合数が少なくなった'''デキストリン'''(C<sub>6</sub>H<sub>10</sub>O<sub>5</sub>)<sub>n </sub>を生じる。そしてデキストリンは、さらに二糖類の'''マルトース'''に分解される。 マルトースに対しては、酵素'''マルターゼ'''によって、グルコースになる。 デンプンからグルコースまでの順序を化学式にまとめれば、 (C<sub>6</sub>H<sub>10</sub>O<sub>5</sub>)<sub>n </sub>デンプン→ (C<sub>6</sub>H<sub>10</sub>O<sub>5</sub>)<sub>m</sub> デキストリン → C<sub>12</sub>H<sub>22</sub>O<sub>11</sub> マルトース→ C<sub>6</sub>H<sub>12</sub>O<sub>6</sub> グルコース である。(デンプンとデキストリンの重合数について、n>mとした。) デンプンには還元性は無い。したがってデンプンは、フェーリング液を還元しない。 : ===== ヨウ素デンプン反応 ===== [[File:ヨウ素デンプン反応の分子構造.svg|thumb|500px|ヨウ素デンプン反応の分子構造]] ヨウ化カリウム水溶液KIにより、デンプンは青紫色に呈色する。加熱すると、無色になる。この反応を'''ヨウ素デンプン反応'''(iodine-starch reaction)という。 デンプンは水溶液中では、分子内の水素結合により、螺旋構造をとる。この螺旋構造の中にヨウ素が入りこむことで、呈色する。 加熱で無色になっても、冷却すると、再び、もとの青紫色の呈色を示すようになる。 ===== アミロースとアミロペクチン ===== [[File:Amylose2.svg|thumb|right|270px|アミロースの分子構造]] [[File:Amylopektin Sessel.svg|thumb|right|アミロペクチンの分子構造]] デンプンの種類のうち、αグルコースが直鎖状に結合したものを'''アミロース'''(amylose)と言う。αグルコースが、ところどころ枝分かれした構造のデンプンを'''アミロペクチン'''(amylopectin)という。枝分かれの割合はαグルコース数十個につき、一個の枝分かれの程度である。 もち米のデンプンは、アミロペクチンが100%である。ふつうの植物のデンプンには、アミロースが20%程度でアミロペクチンが80%程度ほど含まれている。 * アミロース グルコースの1位と4位が結合して重合した構造になっている。直鎖状に結合するが、水素結合により螺旋構造をとる。 ヨウ素デンプン反応では、アミロースは青色。多くのヒドロキシ基を持ち、極性を持つ部分が多いため、熱湯には、比較的、溶けやすい。冷水には溶けにくい。 分子量は5桁〜6桁である。 * アミロペクチン グルコースの1位と4位が結合して重合したほかに、1位と6位が結合した重合構造になっている。 1位と6位の結合のため、構造に枝分かれ上の分岐が起こる。 ヨウ素デンプン反応では、アミロペクチンは赤紫色。アミロースとの色の違いは、直鎖状の長さの違いによって、ヨウ素との結合力に違いが生じたからある。ヨウ素と反応することから分かるように、アミロペクチンも螺旋(らせん)構造を取る。枝分かれをするものの、分かれた枝の先がそれぞれ螺旋構造をとる。 熱湯には、溶けにくい。冷水にも溶けにくい。 分子量は6桁〜7桁である。 アミロースやアミロケプチンに還元性は無い。 ==== グリコーゲン ==== [[File:Glycogen structure.svg|thumb|260px|グリコーゲンの断面図]] '''グリコーゲン'''(glycogen)は、動物の肝臓に多い多糖類で、その構造はアミロペクチンと似ているが、アミロペクチンよりも枝分かれが多い。分岐の頻度は、おおむね8~12基に一回の程度の分岐である。枝分かれが多いため放射したような網目構造をとり、螺旋構造をとらない。このため、極性をもった部分が外側に出やすく、水溶性が高い。 ヨウ素デンプン反応では、グリコーゲンは赤褐色を示す。 * グリコーゲンを含む生体には、動物の体内で栄養素として多いことから、'''動物デンプン'''ともよばれる。 * グリコーゲンは肝臓や筋肉に多く含まれる。 生物史的には、饑餓状態でも獲物を捕まえる時のエネルギー源としてグリコーゲンを利用できた種族が生き残ったと考えられている。 ==== セルロース ==== [[Image:Cellulose-2D-skeletal.svg|thumb|240px|セルロースの構造式]] [[File:Alg-frut-6.jpg|left|thumb|200px|綿花から取れる綿は天然のセルロースである。]] '''セルロース'''('''食物繊維'''、cellulose)[C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>3</sub>]<sub>n </sub>は植物の細胞壁の主成分である。木綿、パルプ、ろ紙は、ほぼ純粋なセルロースである。セルロースの構造は、多数のβグルコースが、直線状に縮合した構造である。セルロースの構造では、各グルコースの向きが交互に表・裏・表・裏を繰り返すので、セルロース全体で見れば直線状になっている。分子が平行に並ぶので、水素結合で強い繊維状になる。 * セルロースは、還元性を持たず、また、ヨウ素デンプン反応も示さない。 * セルロースは、冷水や熱水には溶けない。セルロースは、エーテルやアルコールなどにも溶けない。 * セルロースは'''シュバイツアー試薬'''に溶ける。 シュバイツアー試薬とは、水酸化銅Cu(OH)2を濃アンモニア水に溶かしたものである。水溶液中でイオンが、深青色の'''テトラアンミン銅(Ⅱ)イオン'''[Cu(NH<sub>3</sub>)<sub>4</sub>]<sup>2+</sup> になる。 セルロースの示性式は、[C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>3</sub>]<sub>n </sub>である。グルコース1単位あたり3個のヒドロキシ基OHを持つ。したがって、酸と反応させるとエステルを作りやすく、酢酸や硝酸とエステルをつくる。 セルロースは、酸を加えて長時間加熱すると、最終的にグルコースになる。 このほか、酵素セルラーゼによって、セルロースはセロビオースに分解される。人間はセルラーゼを持たないため、セルロースをエネルギー源にすることは不可能である。草食動物は、胃の中に飼っているバクテリアがセルラーゼを持つのでグルコースまで消化することができるが、非常に時間がかかりかつ摂取できる栄養がそこまで多くないので、反芻や爆食いの原因となっている。なお、草食動物の糞はほぼ草そのままである。 工業上は硝酸とのセルロースのエステルである「ニトロセルロース」(後述する。)が、特に重要である。 {{clear}} ==== セルロースの誘導体 ==== ===== ニトロセルロース ===== セルロース[C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>3</sub>]<sub>n</sub>に、[[高校化学 芳香族化合物#ニトロ化(nitration)|混酸]]を作用させると、セルロースのOH基の一部または全部がエステル化される。セルロース中のグルコース1単位あたり、3個のOH基の一部または3個全部が硝酸エステル化されたものをニトロセルロース(nitrocellulose)という。特にセルロース中のグルコース1単位のうち、3個のOH基すべてが硝酸エステル化されたもの [C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(ONO<sub>2</sub>)<sub>3</sub>]<sub>n</sub> を'''トリニトロセルロース'''という。 :<chem>[C6H7O2(OH)3]_{\it{n}} {+} 3{\it{n}} \, HONO2 ->[(H2SO4)] {[C6H7O2(ONO2)3]_{\it{n}} {+} 3{\it{n}} \, H2O}</chem> ※硝酸(NO<sub>2</sub>-OH)とアルコール(R-OH)は脱水縮合(これもエステル化という)を起こして'''硝酸エステル'''(R-O-NO<sub>2</sub>)を形成する。 このトリニトロセルロースは火薬の原料である。また、手の上で燃やしても火傷しない綿火薬としても用いられる。 ===== ジニトロセルロース ===== セルロース中の2個のOH基がエステル化したものはジニトロセルロースという。このジニトロセルロースは、有機溶媒に溶ける。 * コロジオン このジニトロセルロースを、エタノールとエーテルの混合液に溶かしたものを'''コロジオン'''という。混合液には水分などを含まないので「水溶液」では無いことに注意。 コロジオンの溶液を蒸発させると、薄い膜が残る。これは半透膜の材料に使われる。コロジオンから得られた半透膜のことをコロジオン膜ともいう。 * セルロイド ニトロセルロースをエタノールに溶かし、ショウノウを加えて得られる樹脂をセルロイドという。セルロイドはかつて玩具や眼鏡に用いられたが、高い可燃性からあまり用いられなくなった。昭和時代の人形にプレミア価格がつくのは、このセルロイドが原料だからである。 ===== アセテート類 ===== セルロースを無水酢酸、氷酢酸および少量の濃硫酸との混合物を反応させる。すると、分子中のOH基中のHがCOOH基で置換される'''アセチル化'''が起きて、'''トリアセチルセルロース'''が生成する。 :<chem>[C6H7O2(OH)3]_{\it{n}} {+} 3{\it{n}} \, (CH3CO)2O ->[(HNO3)] {[C6H7O2(OCOCH3)3]_{\it{n}} {+} 3{\it{n}} \, CH3COOH}</chem> トリアセチルセルロースは映画用フィルムや生分解性プラスチックに用いられる。これらが劣化すると酸っぱい臭いを発するのは、分解によってトリアセチルセルロースから酢酸が生じるためである。 トリアセチルセルロースはヒドロキシ基OHを持たないため、通常の溶媒(メタノール等)には溶解しづらい。しかし、トリアセチルセルロースは常温の水または温水で、エステル結合の一部が加水分解して'''ジアセチルセルロース'''[C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)(OCOCH<sub>3</sub>)<sub>2</sub>]<sub>n</sub>になる。このジアセチルセルロースはヒドロキシ基をもつので、アセトン溶媒に溶解するようになる。このジアセチルセルロースの溶けたアセトン溶液を細孔から押し出してアセトンを蒸発・乾燥させて、紡糸したものを'''アセテート繊維'''という、あるいは単に'''アセテート'''という。 語「アセテート」の意味は、「酢酸エステルの」という意味である。 アセテート繊維のように、天然繊維を化学的に処理してから紡糸した繊維を'''半合成繊維'''(semisynthetic fiber)という。 ===== レーヨン ===== 天然繊維を溶媒に溶かしたのち、再び繊維に戻したものを'''再生繊維'''(regenerate fiber)という。セルロースの再生繊維は'''レーヨン'''(rayon)と呼ばれ、レーヨンにはビスコースレーヨンと銅アンモニアレーヨンがある。 * 銅アンモニアレーヨン 水酸化銅(II)であるCu(OH)<sub>2</sub>を濃アンモニア溶液に溶かした溶液を'''シュバイツアー試薬'''という。このシュバイツアー試薬溶液にセルロース(具体的には脱脂綿など)を溶かすと、粘度のある液体が得られる。この粘い液体を細孔から希硫酸の中にゆっくり押し出すと、セルロースが再生する。こうして得られた繊維を'''銅アンモニアレーヨン'''または'''キュプラ'''といい、光沢があり、滑らかであり、柔らかいので、衣服の裏地に利用される。 * ビスコースレーヨン セルロース(具体的には脱脂綿など)を濃い水酸化ナトリウム溶液に浸す処理をして'''アルカリセルロース'''(化学式は[C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>2</sub>ONa]nである。)にしてから、紙などで挟んでから絞って水気を切って、つぎに二硫化炭素CS<sub>2</sub>と反応をさせると、セルロースキサントゲン酸ナトリウム(式は[C<sub>6</sub>H<sub>7</sub>O<sub>2</sub>(OH)<sub>2</sub>OCSSNa]<sub>n</sub>である。)という物質になる。これを水酸化ナトリウム水溶液に溶かすと、赤褐色のコロイド溶液が得られる。こうして、セルロースから得られた赤褐色のコロイド溶液を'''ビスコース'''(viscose)という。このビスコースを、細孔から硫酸の中に押し出して、セルロースを再生させて紡糸したものが、'''ビスコースレーヨン'''(viscose rayon)という繊維である。 そして、ビスコースを細孔からではなく、細長いすきまから膜上に押し出したものを'''セロハン'''(cellophane)といい、テープや包装材に利用される。 * 再生繊維 レーヨンのように、天然繊維を一度化学的に処理して溶液にした後、糸として、元の化学式を再生させた繊維を'''再生繊維'''という。 なお、アセテート繊維は化学式が変わっているので再生繊維でない。アセテート繊維は化学式が元のセルロースから変わっている繊維で、また人工物だけから得られた合成繊維でもないので、アセテート繊維などは半合成繊維という。 == タンパク質とアミノ酸 == === アミノ酸 === [[File:Amino acid strucuture for highscool education.svg|thumb|300px|アミノ酸の一般的な構造。図中のRは、アミノ酸の種類によって、ことなる。]] 分子中にアミノ基( -NH<sub>2</sub> )とカルボキシル基( -COOH )をもつ化合物を'''アミノ酸'''(amino acid)という。 アミノ酸の一般式は :R-CH(NH<sub>2</sub>)-COOH で表される。実際のアミノ酸はアミノ基・カルボキシル基に加えてさらに水素を持つので、上記の一般式のようにCHを式中に含んでいる。 Rは炭化水素基(アルキル基)あるいは水素などである。なお、R-の部分をアミノ酸の'''側鎖'''(そくさ)という。Rの違いによって、アミノ酸の種類が決まる。 アミノ酸のうち、同一の炭素C原子に、-NH<sub>2</sub>と-COOHが結合しているアミノ酸を'''αアミノ酸'''という。一般に、カルボキシ基の結合している炭素原子をαとし、その隣の炭素原子をβ, γ, δ, ε,・・・と命名し、どの炭素原子にアミノ基が結合しているかでβアミノ酸、γアミノ酸・・・のように分類する。が、高校範囲ではαアミノ酸以外登場しない。 :※ なお、生体のタンパク質は、約20種類のαアミノ酸が成分となって縮合してできる物である。生体に必要なアミノ酸のうち、体内で合成されない・合成されにくいアミノ酸を'''必須アミノ酸'''(essential amino acid)という。動物によって必須アミノ酸は異なる。 ==== 鏡像異性体 ==== [[File:アラニンの光学異性体.svg|thumb|400px|アラニンの鏡像異性体]] グリシン以外のすべてのアミノ酸には鏡像異性体(enantiomer)が存在する。 天然のアミノ酸のほとんどは、L型の配置である。D型の配置のアミノ酸は、天然にはほとんどない。{{-}} ==== アミノ酸の反応 ==== [[File:アミノ酸のアミド化とエステル化(修正版).svg|thumb|800px|center|アミノ酸のアミド化とエステル化]] アミノ酸のカルボキシ基-COOH は、アルコール(CH<sub>3</sub>OH など)と反応しエステル化をしてエステルをつくる。 また、アミノ酸のアミノ基-NH<sub>3は</sub>無水酢酸( (CH<sub>3</sub>CO)<sub>2</sub>O )と反応させるとアセチル化してアミドをつくる。 ==== 双性イオン ==== [[File:双性イオン.svg|800px|center|]] 結晶中のアミノ酸分子中では、分子内で( -COOH )が水素Hを( -NH<sub>2</sub> )に渡して、アミノ酸内にイオンの( -COO<sup>-</sup> )と( -NH<sub>3</sub><sup>+</sup> )を生じる。その結果、アミノ酸の構造は、 R-CH(NH<sub>3</sub><sup>+</sup>)-COO<sup>-</sup> の構造になる。このように分子内に酸性と塩基性の両方のイオンを生じるので、'''双性イオン'''(zwitterion)とよばれる。 このようにイオンがあるため、アミノ酸は水に溶けやすく、また、有機溶媒には溶けにくい。双性イオンの陽イオンと陰イオンどうしがクーロン力で引き合うため、アミノ酸はイオン結晶に近い結晶構造を取り、また、ほかの有機化合物と比べるとアミノ酸は比較的に融点や沸点が高い。 アミノ酸の水溶液に外部から酸をくわえると、平衡がかたむき、-COO<sup>-</sup>がH<sup>+</sup>を受け取り -COOHになるので、アミノ酸分子中で-NH<sub>3</sub><sup>+</sup>が余るので、酸性が強い溶液中ではアミノ酸は陽イオンになる。 いっぽう、アミノ酸の水溶液に外部から塩基をくわえると、平衡がかたむき、-NH<sub>3</sub><sup>+</sup>がOH<sup>-</sup>にH<sup>+</sup>を放出することによって-NH<sub>2</sub>と変わることによって、-COO<sup>-</sup>が余るので、アミノ酸は陰イオンになる。 ==== 等電点 ==== 水溶液中でアミノ酸の陽イオンと陰イオンの個数が等しいときのpHを'''等電点'''(isoelectric point)という。等電点ではアミノ酸溶液の電荷の総和が0になる。 ※ 等電点のイメージは、文字通り、電気の陽と陰とが釣り合っているイメージで良い。なお、等電点では、双性イオンの個数も最高になる。等電点の定義は、けっして「双性イオンによる定義」ではなく、アミノ酸の陽イオンと陰イオンとの釣り合いで等電点を定義している事に注意せよ。 アミノ酸の水溶液を染み込ませた紙に、2本の電極で電圧を加え電気泳動をおこなうと、等電点よりpHが小さい水溶液中では、アミノ酸は陽イオンになっているため、陰極側に移動する。いっぽう、等電点よりpHが大きい水溶液では、アミノ酸は陰イオンとなり、陽極側に移動する。 そして、pHが等電点と同じくらいの水溶液中だと、アミノ酸は陽極にも陰極にも移動しないので、このときの水溶液のpHを測定することにより、等電点を測定できる。 アミノ酸の等電点は、グリシンでは pH6.0 、酸性アミノ酸のグルタミン酸ではpH3.2、塩基性アミノ酸のリシンでは9.7である。 水溶液が中性付近では、ふつうは双対イオン状態のアミノ酸が最も多く、陰イオン状態のアミノ酸や陽イオン状態のアミノ酸は少ししか存在しない。 等電点は[[高校化学 化学平衡|化学平衡]]の考え方を用いて求めることができる。 アミノ酸の電離平衡は以下の二段階反応式で表される。 :<chem>(H3N)^{+} CRH COOH <=> (H3N)^{+} RCH (COO)^{-} {+} H^{+}</chem> <math>K_1 = \frac{[A^{\pm}][H^{+}]}{[A^{+}]}</math> :<chem>(H3N)^{+} CRH (COO)^{-} <=> H2NRCH(COO)^{-} {+} H^{+}</chem> <math>K_2 = \frac{[A^{-}][H^{+}]}{[A^{\pm}]}</math> 双性イオンは全体の電荷が0なので、そのイオン濃度は計算に不要である。よって、二段階の反応の平衡定数を掛けて双性イオンのモル濃度を消去する。※ :<math>K_1 K_2 = \frac{[A^{-}][H^{+}]^{2}}{[A^{-}]}</math> 等電点では<math>[A^{-}] = [A^{+}]</math>なので、 :<math>K_1 K_2 = [H^{+}]^2</math> pHの定義は<math>- \log_{10} [H^{+}]</math>なので、 :<math>-\log_{10} \sqrt{K_1 K_2}</math> が等電点の値である。 ※の考え方は、二段階反応の平衡定数を考えるとき全般に使える。 ==== ニンヒドリン反応 ==== [[File:Ninhydrin.svg|thumb|ニンヒドリン分子]] アミノ酸水溶液に薄いニンヒドリン水溶液を加えて温めると、アミノ基 -NH<sub>2</sub> と反応して、色が青紫~赤紫になる。この反応を'''ニンヒドリン反応'''(ninhydrin reaction)といい、アミノ酸の検出などの目的に用いられる。この反応は、アミノ酸の検出やタンパク質の検出に利用される。なお。タンパク質も、構造の端部などにアミノ酸をふくむため、少しながらニンヒドリン反応をするので、色が青紫〜赤紫になる。 なお、ニンヒドリンは一つの炭素にヒドロキシ基が二つ結合した構造を持つが、この構造は普通すぐに脱水縮合を起こすため、この構造が維持されているのは驚くべきことである。 {{-}} ==== アミノ酸の例 ==== {| class="wikitable" style="background-color:#fff" ! 名称 <br /> (カッコ内のは略記号) !! 構造式 !! 所在、特徴など !! 等電点 |- | グリシン <br /> (Gly) || [[Image:Glycine for highschool.svg|150px]] || 最も簡単なアミノ酸。<br />鏡像異性体が存在しない。 || 6.0 |- | アラニン <br /> (Ala) || [[Image:Alanine for highschool.svg|150px]] || タンパク質の構成成分。<br />絹に多い。 || 6.0 |- | セリン <br /> (Ser) || [[Image:Serine for highschool.svg|150px]] || 絹に多い。<br />-OH基をもつ。 || 5.7 |- | フェニルアラニン <br /> (Phe) || [[Image:Phenylakanine for highschool.svg|190px]] || 牛乳や卵に多い。<br />ベンゼン環をもつ。 || 5.5 |- | システイン <br /> (Cys) || [[Image:Cysteine for highschool.svg|150px]] || 毛や爪、角に多い。<br />-SH(チオ基)をもつ。 || 5.1 |- | メチオニン <br /> (Met) || CH3 ー S ー (CH2)2 ー || 牛乳のタンパク質のガゼインに多い。<br />硫黄をふくむ。 || 5.7 |- | アスパラギン酸 <br /> (Asp) || [[Image:Aspartic-acid for highschool.svg|200px]] || 植物のタンパク質に多い。<br /> || 2.8 |- | グルタミン酸 <br /> (Glu) || [[Image:Glutamic-acid for highschool.svg|200px]] || 小麦に多い。<br />-COOH基を2個もつ酸性アミノ酸。 || 3.2 |- | リシン <br /> (Lys) || [[Image:Lysine for highschool.svg|280px]] || ほとんどすべてのタンパク質にある。<br />-NH2基を2個もつ塩基性アミノ酸。 || 9.7 |- |} * 必須アミノ酸 フェニルアラニンやリシン、メチオニンは必須アミノ酸の例である。 必須アミノ酸は、ヒトの体内で合成されないバリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リシンの8種類に、合成されにくいヒスチジンを加えた9種類である。幼児では、さらにアルギニンを加える場合もある。 * グルタミン酸 グルタミン酸は、昆布のうま味の成分である。グルタミン酸には鏡像異性体があり、L型のグルタミン酸のみが うま味 を示す。一方でD型はうま味を示さず、若干の苦味を伴う [[ファイル:ProteinogenicAminoAcids.svg|中央|フレームなし|600x600ピクセル]] === タンパク質 === ==== ペプチド結合 ==== [[File:ペプチド結合.svg|center|800px|ペプチド結合]] 2個のアミノ酸分子が結合し、いっぽうのアミノ酸のカルボキシル基と、もう一方のアミノ酸のアミノ基が縮合して、脱水縮合して結合を'''ペプチド結合'''(peptide bond)という。それぞれのアミノ酸は同一種でなくても良い。また、ペプチド結合によって生成する化合物を'''ペプチド'''(peptide)という。 ペプチドのうち、2分子のアミノ酸がペプチド結合したものを'''ジペプチド'''(dipeptide)という。3分子のアミノ酸がペプチド結合したものをトリペプチド(tripeptide)という。多数のアミノ酸が縮合重合したものを'''ポリペプチド'''(polypeptide)という。 ジペプチドには、ペプチド結合が1つ存在する。トリペプチドには、ペプチド結合が2つ存在する。 ポリペプチドのうち、分子量が約5000を超えるものを'''タンパク質'''(蛋白質、protein)という。筋トレに欠かせないプロテインの語源はこれである。なお、プロテインの成分は主に分岐鎖アミノ酸(branch chair amino acid、BCAA)である。 ペプチド化合物で縮合に使われなかったアミノ基が末端に残るが、このペプチド化合物の縮合に使われなかった末端のアミノ基を'''N末端'''という。同様に、カルボキシル基も末端に残るが、これを'''C末端'''という。ペプチドの構造式を書くときは、N末端を左側に、C末端を右に配置して書くのが慣行である。 ジペプチドには、構造異性体が存在する。たとえば、グリシン(Gly)とアラニン(Ala)からなるジペプチドについて、グリシンのCOOH基とアラニンのNH2基が結合したものを、グリシルアラニン(Gly-Ala) という。また、グリシンのNH2基とアラニンのCOOH基が結合したものを、アラニルグリシン(Ala-Gly )という。 グリシルアラシンもアラニルグリシンも、原子数は同じであるが、構造は異なる。 なお、ペプチドの名称は、このグリシルアラニンの例のように、N末端を持つグリシンが名称の先に来て、C末端をもつアラニンがあとに来る。 トリペプチドやポリペプチドの表記でも同様に、N末端からC末端のアミノ酸の名称で表記する。 トリペプチドでも、ジペプチドと同様に構造異性体が存在する。 なお、グルタミン酸は、カルボキシル基を2箇所もつので、グルタミン酸を含むペプチドでは、構造異性体の数が2倍に増える。 例として、いくつかのトリペプチドで構造異性体の数を求める。 ;例1: GlyとGlyとAlaが結合したトリペプチドの場合。(Glyが2分子。) 構造順はGly-Gly-Ala と Gly-Ala-GlyとAla-Gly-Glyの3通りがある。鏡像異性体を考慮した場合は、グリシン以外のアミノ酸は鏡像異性体をもち、異性体数が2倍になるので、鏡像異性体を考慮したGlyとGlyとAlaが結合したトリペプチドの異性体は3×2=6で6通りになる。 ;例2: GlyとAlaとAlaが結合したトリペプチドの場合。(Alaが2分子。) 構造順はGly-Ala-Ala とAla-Gly-Alaと Ala-Ala-Gly の3通りがある。鏡像異性体を考慮した場合は、グリシン以外のアミノ酸は鏡像異性体をもち、異性体数が2倍になるのであった。そして、鏡像異性体を持つAlaが2個あるから、2×2=4で4倍になる。最終的に鏡像異性体を考慮した異性体数は3×4=12で12通りになる。 ==== 一次構造と高次構造 ==== * 一次構造 タンパク質を構成するアミノ酸の配列順序のことを'''一次構造'''(いちじこうぞう、primary structure)という。たとえば表記「Gly-Gly-Ala」などは一次構造の表記である。 * 二次構造 ** αヘリックス [[Image:AlphaHelixProtein fr.jpg|thumb|left|250px|αヘリックス。<br>図中の“Liaison H”が水素結合のこと。<br>(リエゾン エイチと書いてある。)]] [[Image:Helice alpha spire 0.png|thumb|100px|right|αヘリックスはアミノ酸間の水素結合である.]] タンパク質のポリペプチドの多くの構造は、時計回り(右回り、Z{{ruby|撚|よ}}り)の螺旋構造をもつ。 このポリペプチドの螺旋構造を'''αヘリックス'''という。らせん1巻あたり、平均3.6個のアミノ酸が含まれる。 この螺旋化は、水素結合による現象であり、 アミノ酸の分子中の-C=Oと-N-Hの間のOとHが水素結合し、 -C=O ・・・ H-N- のように水素結合した結果、ペプチド全体では螺旋構造を取る。 * βシート [[Image:Feuillet beta 2.jpg|300px|thumb|βシート]] 並行にならんだ2本のポリペプチドの間に水素結合が保たれ、ヒダ状に折れ曲る構造をとることがあり、これを'''βシート'''という。 これら、αヘリックスやβシートをまとめて、タンパク質の'''二次構造'''(secondary structure)という。 {{clear}} * 三次構造 [[画像:Myoglobin.png|thumb|left|250px|三次構造の例。ミオグロビン立体構造]] αヘリックスをとったポリペプチドや、βシートをとったポリペプチドなど、二次構造をとったポリペプチドが、さらに折りたたまれて'''三次構造'''(tertiary structure)になる。三次構造の形成には、側鎖どうしに働く引力や、システインによる'''ジスルフィド結合'''(disulfide bond) -S-S- によるものが関わっている。 三次構造は'''サブユニット'''と呼ばれる。 三次構造の生体組織の例として、'''ミオグロビン'''がある。ミオグロビンは、1本のポリペプチド鎖からなり、ヘム色素を持っている。ヘム色素は、酸素と化合する性質がある。 * 四次構造 [[画像:hemoglobin.jpg|thumb|240px|四次構造の例。ヘモグロビン]] 三次構造のポリペプチド鎖(サブユニットという)が、複数個あつまって集合体をなした構造を'''四次構造'''(quaternary structure)という。 四次構造の生体組織の例として、'''ヘモグロビン'''がある。ヘモグロビンは、2種類のサブユニットが2個ずつ、合計4個のサブユニットが集まって、できている。ヘモグロビンは、2個のヘム色素をもつ。 ==== タンパク質の分類 ==== ===== 単純タンパク質と複合タンパク質 ===== タンパク質を加水分解したとき、アミノ酸だけでなく色素、核酸、リン、脂質などアミノ酸以外の有機物を生じるものを'''複合タンパク質'''(conjugated protein)という。 たとえば、血液中にふくまれるヘモグロビンは色素をふくむ複合タンパク質であり、牛乳にふくまれるガゼインはリン酸をふくむ複合タンパク質であり、唾液にふくまれるムチンは糖をふくむ複合タンパク質である。 いっぽう、タンパク質を加水分解したとき、アミノ酸のみを生じるものを'''単純タンパク質'''(simple protein)という。 ===== 球状タンパク質と繊維状タンパク質 ===== タンパク質の形状にもとづいて、'''球状タンパク質'''(globular protein)と'''繊維状タンパク質'''(fibrous protein)に分類される。球状タンパク質は親水基が外側に向けて折りたたまれているので水に可溶であることが多い。それに対し、繊維状タンパク質はポリペプチド鎖がジスルフィド結合などで強固に結合した束になっているので水に難溶であることが多い。 アルブミン、グロブリン、グルテリンなどが、球状タンパク質である。 ケラチン、コラーゲン、フィブロインなどが、繊維状タンパク質である。 余談だが、コラーゲンを経口摂取してもアミノ酸に分解されるだけなので(しかもコラーゲンに再合成されることはない)、食べるコラーゲン美容にアミノ酸を摂る以上の意義はない。 {{clear}} ==== タンパク質の特徴 ==== * タンパク質の変性 タンパク質に熱、酸・塩基、重金属イオン、有機溶媒などを加えると立体構造が崩れて凝固・沈澱し生理的機能を失う。これをタンパク質の'''変性'''(denaturation)という。加熱によって変性することを熱変性という場合もある。 タンパク質の変性は、二次構造〜四次構造が破壊されることによって、起きている。そのため、変性したタンパク質は、元には戻らないのが普通である。タンパク質の変性では一次構造の配列順序は変わっていないが、二次構造以上の構造が変わっている。 * 溶液 タンパク質は水に溶けると、親水コロイド溶液になる。タンパク質のコロイド溶液は、多量の電解質によって、水和している水分子が取り除かれ、粒子がくっつき合い沈殿する(塩析)。 ==== 検出反応 ==== ===== ビウレット反応 ===== [[File:Biuret Test 2.jpg|thumb|100px|ビウレット反応]] タンパク質水溶液に水酸化ナトリウム溶液NaOHを加え、少量の硫酸銅(II)水溶液CuSO<sub>4</sub>を加えると、赤紫色になる。この反応を'''ビウレット反応'''(biulet reaction)という。これはCuとペプチド結合とが配位結合で錯イオンを形成することに基づき、トリペプチドやポリペプチドなどのようにペプチド結合を2個以上もつ場合に起こる。よって、ペプチド結合が1個だけであるジペプチドでは、ビウレット反応は起こらない。 ===== キサントプロテイン反応 ===== タンパク質水溶液に濃硝酸をくわえて加熱すると、チロシンやトリプトファンなどのアミノ酸中にベンゼン環をもつ場合に、タンパク質水溶液が黄色になる。これは、ベンゼン環がニトロ化されるためである。この溶液を冷却し、NaOHやアンモニアなどで溶液を塩基性にすると、橙色になる。 これらの反応を'''キサントプロテイン反応'''(Xanthoprotein reaction)という。 皮膚や爪に濃硝酸が付着したまま放置するとキサントプロテイン反応により黄色〜橙色に変色する。 橙色になった水溶液は中和すると、タンパク質の色は黄色に戻る。 フェニルアラニンはベンゼン環を持つが、あまり反応しない。 ===== 硫黄の検出反応 ===== システインやメチオニンなどのようにタンパク質が硫黄を含む場合は、タンパク質の水溶液に、固体の水酸化ナトリウムを加えて加熱して、それから酢酸などで中和し、さらにそれから酢酸鉛(II)水溶液 (CH<sub>3</sub>COO)<sub>2</sub>Pb を加えると、硫化鉛(II) PbS の黒色沈澱を生じる。 :<chem>Pb^{2+} {+} S^{2-} -> PbS</chem> ===== 窒素の検出反応 ===== 窒素を含む蛋白質水溶液に濃いNaOHaqを加えて加熱すると、アンモニアが発生する。この反応では、強塩基による弱塩基の遊離に近しいことが起こっている。アンモニアはリトマスや塩化水素で検出する。 ==== 毛髪のパーマネントのしくみ ==== 毛髪はケラチンという繊維状タンパク質からなるが、この分子はジスルフィド結合 -S-S- によって、ところどころ結ばれている。このジスルフィド結合のため、毛髪は一定の形を保っている。 毛髪のパーマ処理は、還元剤をもちいて、このジスルフィド結合を還元して -S-H にすることで、ジスルフィド結合を切断している。 つぎに、酸化剤で、ジスルフィド結合 -S-S- を再生させると、もととは違ったつながりかたで、部分的にジスルフィド結合が再生されるので、元の髪型とは違った髪型になる。 パーマの還元剤には、チオグリコール酸アンモニウムが用いられる。パーマの酸化剤には、臭素酸ナトリウム NaBrO<sub>3</sub> や過酸化水素などが用いられる。 == 繊維 == 繊維(fiber)とは、細くて糸状のものを指す。その中で、天然に存在する糸状の繊維を天然繊維(natural fiber)と呼び、石油などから合成した繊維を合成繊維(synthetic fiber)と呼ぶ。 天然繊維の中で、植物から得られるもの(例えば綿や麻など。主成分はセルロース)を植物繊維(plant fiber)と呼び、動物から得られるもの(羊毛や絹など。主成分はタンパク質。絹はカイコから得られる繊維)を動物繊維(animal fiber)と呼ぶ。 '''木綿''' 木綿(cotton)は植物のワタから取れる植物繊維で、主成分はセルロース。木綿の繊維は内部に中空部分があり、吸湿性が高い。 '''絹''' 絹はカイコガのまゆから取り出される繊維。主成分はフィブロインというタンパク質でセリシンというタンパク質に包まれている構造を持つ。 '''羊毛''' 羊毛の主成分はケラチン。羊毛は動物繊維で、表皮が鱗(うろこ)状で、クチクラ(キューティクル)と呼ばれる構造をしている。羊毛は伸縮性が大きく、水をはじく撥水性もあり、保温性があるので、毛布やコートなどに使われる。羊毛や絹はタンパク質なので、キサントプロテイン反応を示す。 === 化学繊維 === 合成繊維や天然繊維を溶媒に溶かしたり、化学反応させたりといった化学的な処理を行って作る繊維は、化学繊維という。天然繊維を溶媒に溶かしてから再び繊維に戻したものを再生繊維(regenerate fiber)と呼ぶ。セルロースの再生繊維はレーヨンと呼ばれ、ビスコースレーヨンと銅アンモニアレーヨンがある。 一方で、天然繊維を化学的に処理してその組成を変化させたものは半合成繊維という。半合成繊維の例としては、アセテート繊維がある。 == 酵素 == === 基質特異性 === ある種のタンパク質には触媒の働きを持つものがある。この触媒として機能するタンパク質を'''酵素'''(こうそ、enzyme)という。 酵素は、無機触媒や金属触媒とは、異なる性質をもつ。酵素は、ある特定の物質にしか作用しない。これを'''基質特異性(substrate specificity)という。 そして酵素が作用する物質および分子構造を'''基質'''(きしつ、substrate)という。 酵素には、基質と立体的にむすびつく'''活性部位'''(かっせいぶい、active site)があるため、このような反応が起こる。活性部位のことを、'''活性中心'''(active center)ともいう。 [[File:酵素基質複合体 模式図.svg|thumb|600px|center|酵素基質複合体の模式図]] たとえば、唾液にふくまれるアミラーゼはデンプンを加水分解するが、タンパク質を加水分解できない。酵素インペルターゼはスクロースの加水分解にしか作用せず、マルトースやラクトースなどの他の二糖類にはインペルターゼは作用しない。また、マルターゼは、マルトースにしか作用しない。 === 失活 === また、酵素はタンパク質であるので、タンパク質が変性する状況では、酵素はその能力を失う。熱変性などで、タンパク質が修復不可能になると、酵素の触媒能力もまた修復不可能となり、酵素を冷却しても、もはや触媒として機能しなくなる。このように酵素が触媒としての能力を失って、もはや酵素ではなくなったことを'''失活'''(しっかつ、deactivation)という。 実際には100℃10分程度の加熱では失活しないこともある。 === 最適温度 === 酵素の触媒作用が最も働く温度を'''最適温度'''という。酵素にもよるが、動物の体温に近い、35℃から40℃といった温度である。 50℃以上など、これらより高温では熱変性で酵素の構造が破壊される(失活)。 最適温度より低温にした場合は、低温の間は酵素としての作用が弱まるが、適温に戻すと、再び酵素としての触媒能力を取り戻す。なので、低温で酵素としての能力を失うことは一般には失活とは呼ばない。 === 最適pH === [[File:酵素と最適pH.svg|thumb|300px|酵素と最適pH]] 酵素は、その場所のpHによって、触媒の働きの反応速度が変わる。もっとも酵素が働くpHを'''最適pH'''(optimum pH)という。 最適pHの値の傾向は、酵素の種類にもよるが、おおむねpH6~8といった、中性付近か、弱酸性の付近で、もっともよく働く。たとえばアミラーゼはpH6~7の付近が最適pHである。膵臓の中で働く酵素のトリプシンやリパーゼはpH8の弱い塩基性が最適pHである。 なお、胃酸の中で働く酵素の'''ペプシン'''は最適pHが2の付近で胃液のpHに近い。このように、酵素は、その酵素が働く環境下に近いpHで、よく働く性質になっている場合が多い。 === 発展:酵素の反応速度 === 酵素反応では、酵素Eと基質Sが結合した酵素-基質複合体E・Sを経て生成物Pが生じる。 E+S→E・Sの反応速度を<math>v_1</math>, E・S→E+Sの反応速度を<math>v_{-1}</math>, E・S→Pの反応速度を<math>v_2</math>とする。 一般の生体内酵素反応では<math>v_2</math>が極めて小さいため、EとSからPが合成される一連の反応の反応速度も<math>v_2</math>である。 <math>\mathrm{[E], [E \cdot S] = const.}</math>(E・Sの生成速度と分解速度が等しい)かつ<math>v_1 = k_1 \mathrm{[E][S]}, v_{-1}=k_{-1} \mathrm{[E \cdot S]} , v_2 = k_2 \mathrm{[E \cdot S]}</math>(ただし<math>k_1, k_{-1}, k_2</math>は反応速度定数)と仮定すると以下が成り立つことが知られている。 :<math>v_2 = \frac{k_2 \mathrm{[E]_0 [S]}}{\mathrm{[S]}+K}</math> ただし<math>K = \frac{k_2+k_{-1}}{k_1}, \mathrm{[E]_0 = [E]+[E \cdot S] }</math>(つまり<math>\mathrm{[E]_0}</math>は酵素の全濃度) この式について<math>v_2-\mathrm{[S]}</math>グラフを描くと、<math>\lim_{\mathrm{[S]} \to \infty} v_2 = k_2 \mathrm{[E]_0}</math>より、<math>V_\mathrm{max} = k_2 \mathrm{[E]_0}</math>であることがわかる。 よって、<math>v_2 = \frac{V_\mathrm{max} \mathrm{[S]}}{\mathrm{[S]}+K}</math>と表すことができる。この式を'''ミカエリス・メンテンの式'''という。 <math>\mathrm{[S]} \ll K</math>のとき、<math>\mathrm{[S]} + K \fallingdotseq K</math>と近似できるので<math>v_2 \fallingdotseq \frac{k_2 \mathrm{[E]_0}}{K} \mathrm{[S]}</math>より<math>v_2</math>は<math>\mathrm{[S]}</math>に比例すると見做せる。 <math>\mathrm{[S]} \gg K</math>のとき、<math>\mathrm{[S]} + K \fallingdotseq \mathrm{[S]}</math>と近似できるので<math>v_2 \fallingdotseq k_2 \mathrm{[E]_0}</math>より<math>v_2</math>は<math>\mathrm{[S]}</math>に依らず一定であると見做せる。 == 核酸 == 細胞には'''核酸'''という高分子化合物が存在し、これは遺伝情報を担っている。 リン酸、ペントース(五炭糖)、有機塩基が結合した化合物を'''ヌクレオチド'''という。また、五炭糖と有機塩基が結合した化合物をヌクレオシドという。 [[ファイル:DAMP chemical structure.svg|中央|サムネイル|ヌクレオチド]] [[ファイル:Phosphodiester Bond Diagram.svg|サムネイル|ヌクレオチドの結合]] 核酸は、図のようにヌクレオチドのペントースの -HO とリン酸の -OH の部分が縮合重合したポリヌクレオチドである。 核酸には、リボ核酸 RNA と デオキシリボ核酸 DNA の2種類が存在する。核酸を構成するペントースの部分が、RNAはリボース <chem>C5H10O5</chem>、DNAはデオキシリボース <chem>C5H10O4</chem> である<ref>deoxyribose の de は「〜がない」、oxyは酸素を意味する。つまり、deoxyribose は ribose から酸素が一個無くなった化合物である。</ref>。 [[ファイル:Pentozi nukleotid.svg|中央|サムネイル|リボース(左) デオキシリボース(右)]] 有機塩基は'''プリン塩基'''と'''ピリミジン塩基'''に分類される。 プリン塩基は'''アデニン'''(A)と'''グアニン'''(G)、ピリミジン塩基は'''シトシン'''(C)、'''チミン'''(T)、'''ウラシル'''(U)が該当する。 RNAを構成する有機塩基はアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、ウラシル(U)の4種類である。DNAはアデニン(A)、グアニン(G)、シトシン(C)、チミン(T)の4種類である。 [[ファイル:Main nucleobases.png|中央|サムネイル|400x400ピクセル]] なお、アデニンとリボースが結合した物質を'''アデノシン'''といい、それにリン酸が一つ結合した物質をアデノシン一リン酸(AMP)、二つ結合した物質をアデノシン二リン酸(ADP)、三つ結合した物質をアデノシン三リン酸(ATP)という。つまり、生物基礎で習ったATPやADPもヌクレオチドなのである。リン酸同士が縮合している構造を高エネルギーリン酸結合というが、この結合が切れるときに放出されるエネルギーを用いて生体活動が行われている。 === DNAの構造 === [[ファイル:DNAの並び方.png|サムネイル|DNAの並び方]] DNAはアデニン(A)とチミン(T)、グアニン(G)とシトシン(C)が水素結合することによって、2本のポリヌクレオチドが合わさった'''二重{{ruby|螺旋|らせん}}構造'''をとっている。このように、有機塩基が特定の組み合わせで水素結合する性質を'''塩基の相補性'''という。RNAは一本鎖で存在しているため不安定である。後述の転写では、アデニン(A)にウラシル(U)が結合する。 [[ファイル:Base_pair_GC.svg|左|サムネイル|水素結合。 DNAにおける2つの塩基対の内の1つであるグアニンとシトシン間の水素結合。]] {{-}} [[ファイル:DNA_animation.gif|右|サムネイル|DNAの立体構造]] === DNAの働き === DNAの働きは、主にタンパク質の設計図となることと、遺伝情報を子孫に伝えることである。 DNAの遺伝子の働き方は、塩基の並び方で決定される。並び方の違いにより細胞で合成されるタンパク質が異なるため、DNAはタンパク質の設計図の役割を担っている。 DNAは、細胞核の中で、RNAをつくる('''転写''')。RNAの情報は、DNAの情報を元にしている。RNAは核の外に出てリボソームと結合し、消化器官で食品のタンパク質から分解・吸収したアミノ酸を材料にしてRNAの塩基配列に従ってアミノ酸を繫ぎ替えることでタンパク質を作っている('''翻訳''')。 細胞が分裂して増殖するとき、DNAの二重螺旋が解けて部分的に一本鎖となる。この部分に相補対を作る塩基が次々と結合していくことによってヌクレオチドを形成し、元のDNAと全く同じ配列の二重螺旋構造が作られる('''複製''')。この過程で起こる複製ミスが、癌細胞の発生に繋がっている。 {{コラム|RNAワクチン|2019年に初確認された新型コロナウイルス(COVID-19)のワクチンとして開発されたのが、RNAワクチンである。このRNAワクチンは、それまでのワクチンとは大きく異なる機構をしている。ウイルスの表面にある器官をスパイクというが、このスパイクはタンパク質でできている。RNAワクチンは、塩基配列を調整したRNAを注射することによって細胞内でスパイクを合成し、それを免疫に退治させることで抗体をつくる、という仕組みである。}} ---- [[カテゴリ:高等学校化学|てんねんこうふんしかこうふつ]] [[Category:高等学校教育]] [[Category:化学]] cn29h3j40yhjgtqjdk06x6t99h49v9v 高等学校化学I/発展項目 0 21824 299302 272151 2026-05-07T15:55:34Z Nermer314 62933 [[Special:Contributions/~2025-39706|~2025-39706]] ([[User talk:~2025-39706|トーク]]) による版 [[Special:Diff/272151|272151]] を取り消し ナノメートルの節は物理で扱う回折格子の話をしているだけで、化学として説明する必要はない。電子雲の節は量子力学を全く理解していないと思える説明で教科書としての価値は皆無。現行課程へのリダイレクトとするのが妥当。 299302 wikitext text/x-wiki #転送 [[高等学校 化学]] ekbvvdvxi7qcm2vg7z7kzkhmmtsd35l 民法第561条/他人物売買 0 30396 299304 299260 2026-05-07T17:27:25Z Tomzo 248 /* 改正前条文と現行法令への当てはめ */ 299304 wikitext text/x-wiki 契約の時点において、売主に属していない財産権(主に所有権)を売買の対象物とすることを民法は認めており、2017年改正までは、第560条から第564条まで詳細な条項が存在したが、同改正により基本的な規律を維持しつつ本条に集約し、個別の事項については、広範に認められるようになった「解除権」の行使などによることとした。 ==現行条文== (他人の権利の売買における売主の義務) ;[[民法第561条|第561条]] :他人の権利(権利の一部が他人に属する場合におけるその権利の一部を含む。)を売買の目的としたときは、売主は、その権利を取得して買主に移転する義務を負う。 ==改正前条文と現行法令への当てはめ== *[[民法第560条#改正経緯|第560条]](他人の権利の売買における売主の義務) *:他人の権利を売買の目的としたときは、売主は、その権利を取得して買主に移転する義務を負う。 *:(改正後の当てはめ) *::[[民法第561条|第561条]]に継承。 *[[民法第561条#改正経緯|第561条]](他人の権利の売買における売主の担保責任) *:''前条の場合において、売主がその売却した権利を取得して買主に移転することができないときは、買主は、契約の解除をすることができる。この場合において、契約の時においてその権利が売主に属しないことを知っていたときは、損害賠償の請求をすることができない。'' *:(改正後の当てはめ) *:#買主の解除権 *:#買主の損害賠償請求権 *[[民法第562条#改正経緯|第562条]](他人の権利の売買における善意の売主の解除権) *#''売主が契約の時においてその売却した権利が自己に属しないことを知らなかった場合において、その権利を取得して買主に移転することができないときは、売主は、損害を賠償して、契約の解除をすることができる。'' *#''前項の場合において、買主が契約の時においてその買い受けた権利が売主に属しないことを知っていたときは、売主は、買主に対し、単にその売却した権利を移転することができない旨を通知して、契約の解除をすることができる。'' *:(改正後の当てはめ) *::「権利が自己に属しないことを知らなかった売主の解除権」については廃止。 *:: 事情に関わらず売主は自らの責任で権利を取得する努力をしなければならず、どうしても移転できない場合は、一般的な債務不履行のルール(特に帰責事由の有無)によって解決を図ることになる。 *[[民法第563条#改正経緯|第563条]](権利の一部が他人に属する場合における売主の担保責任) *#''売買の目的である権利の一部が他人に属することにより、売主がこれを買主に移転することができないときは、買主は、その不足する部分の割合に応じて代金の減額を請求することができる。'' *#''前項の場合において、残存する部分のみであれば買主がこれを買い受けなかったときは、善意の買主は、契約の解除をすることができる。'' *#''代金減額の請求又は契約の解除は、善意の買主が損害賠償の請求をすることを妨げない。'' *:(改正前規定に関する解説) *::他人の権利の一部売買について、売主が負担する担保責任についての規定。この場合の担保責任の内容としては代金減額請求権、解除権(善意の買主のみ)、損害賠償請求権(善意の買主のみ)となっていた。 *::第2項は「残存する部分のみであれば買主がこれを買い受けなかったとき」のみに'''無催告'''の解除権を認めている。それ以外の場合には代金減額請求権がある。つまり代金減額請求とは契約の一部解除だともとらえられた。 *::悪意の買主にも代金減額請求権が認められたのは、将来売主が権利者からその権利を全て譲り受けることを買主に信頼させたからだと考えられた。 *:(改正後の当てはめ) *:#[[民法第561条|第561条]]に包含して継承。 *:#買主の解除権 *:#:[[民法第542条]]第1項第3号の適用による解除。 *:#買主の代金減額請求権 *:#買主の損害賠償請求権 *[[民法第564条#改正経緯|第564条]](権利の一部が他人に属する場合における売主の担保責任) *:''前条の規定による権利は、買主が善意であったときは事実を知った時から、悪意であったときは契約の時から、それぞれ一年以内に行使しなければならない。'' *:(改正後の当てはめ) *::除斥期間とすることを排除し、[[時効 (民法)|時効制度]]を適用。 ==改正前の判例== #[https://www.courts.go.jp/hanrei/55966/detail2/index.html 売買代金返還請求](最高裁判決 昭和25年10月26日)[[民法第560条]] ##'''原始的不能と他人の物の売買の成立''' ##:他人の物の売買にあつては、その目的物の所有者が、売買成立当時からその物を他に譲渡する意思がなく、従つて、売主において、これを取得し買主に移転することができないような場合であつても、なお、その売買契約は、有効に成立する。 ##'''他人の物の売買の履行不能と契約の解除権''' ##:他人の物の売買において、売主が、その売却した権利を取得してこれを買主に移転することができないときは、その履行の不能が、原始的であると後発的であるとを問わず、また、売主の責に帰すべき事由によるものと否とを問わず、買主は、ただそれだけの事由に基ずき契約の解除をすることができる。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/53990/detail2/index.html 第三者異議](最高裁判決 昭和40年11月19日)[[民法第176条]]、[[民法第555条]] #;特定物の売買後売主が物件の所有権を取得したときと買主への所有権移転の時期・方法。 #:売主が第三者所有の特定物を売り渡した後右物件の所有権を取得した場合には、買主への所有権移転の時期・方法について特段の約定がないかぎり、右物件の所有権は、なんらの意思表示がなくても、売主の所有権取得と同時に買主に移転する。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/53972/detail2/index.html 損害賠償等請求](最高裁判決 昭和41年09月08日) [[民法第415条]] #;他人の権利を売買の目的とした場合の売主の担保責任と債務不履行による責任 #:他人の権利を目的とする売買の売主が、その責に帰すべき事由によつて、該権利を取得してこれを買主に移転することができない場合には、買主は、売主に対し、民法第561条但書の適用上、担保責任としての損害賠償の請求ができないときでも、なお債務不履行一般の規定に従つて損害賠償の請求をすることができるものと解するのが相当である。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/54077/detail2/index.html 転付金請求]](最高裁判決 昭和43年08月02日)[[民法第466条]]、[[民法第467条]] #;他人の有する債権を譲渡する契約をしてその譲渡通知をした者がその後同債権を取得した場合における右譲渡および通知の効力 #:他人の有する債権を譲渡する契約をし、その債権の債務者に対して確定日附のある譲渡通知をした者が、その後同債権を取得した場合には、なんらの意思表示を要しないで、当然に同債権は譲受人に移転し、右譲受人は、同債権の譲受をもつて、その後右譲渡人から同債権の譲渡を受けた第三者に対抗することができる。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/54160/detail2/index.html 土地建物明渡請求](最高裁判決 昭和49年09月04日)[[民法第896条]] #;他人の権利の売主をその権利者が相続した場合と売主としての履行義務 #:他人の権利の売主をその権利者が相続し売主としての履行義務を承継した場合でも、権利者は、信義則に反すると認められるような特別の事情のないかぎり、右履行義務を拒否することができる。 #:*他人の権利の売主が死亡し、その権利者において売主を相続した場合には、権利者は相続により売主の売買契約上の義務ないし地位を承継するが、そのために権利者自身が売買契約を締結したことになるものでないことはもちろん、これによつて売買の目的とされた権利が当然に買主に移転するものと解すべき根拠もない。また、権利者は、その権利により、相続人として承継した売主の履行義務を直ちに履行することができるが、他面において、権利者としてその権利の移転につき諾否の自由を保有しているのであつて、それが相続による売主の義務の承継という偶然の事由によつて左右されるべき理由はなく、また権利者がその権利の移転を拒否したからといつて買主が不測の不利益を受けるというわけでもない。それゆえ、権利者は、相続によつて売主の義務ないし地位を承継しても、相続前と同様その権利の移転につき諾否の自由を保有し、信義則に反すると認められるような特別の事情のないかぎり、右売買契約上の売主としての履行義務を拒否することができるものと解するのが、相当である。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/53224/detail2/index.html 損害賠償請求](最高裁判決 昭和51年02月13日) [[民法第545条]] #;売買契約が民法561条により解除された場合と目的物の引渡を受けていた買主の使用利益返還義務 #:売買契約に基づき目的物の引渡を受けていた買主は、民法561条により右契約を解除した場合でも、原状回復義務の内容として、解除までの間目的物を使用したことによる利益を売主に返還しなければならない。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/81696/detail2/index.html 売買代金請求事件](最高裁判決 平成23年10月18日)[[民法第116条]] #;無権利者を委託者とする物の販売委託契約が締結された場合における当該物の所有者の追認の効果 #:無権利者を委託者とする物の販売委託契約が締結された場合に、当該物の所有者が、自己と同契約の受託者との間に同契約に基づく債権債務を発生させる趣旨でこれを追認したとしても、その所有者が同契約に基づく販売代金の引渡請求権を取得すると解することはできない。 #:*この場合においても、販売委託契約は、無権利者と受託者との間に有効に成立しているのであり、当該物の所有者が同契約を事後的に追認したとしても、同契約に基づく契約当事者の地位が所有者に移転し、同契約に基づく債権債務が所有者に帰属するに至ると解する理由はない。仮に、追認により、同契約に基づく債権債務が所有者に帰属するに至ると解するならば、上記受託者が無権利者に対して有していた抗弁を主張することができなくなるなど、受託者に不測の不利益を与えることになり、相当ではない。 {{stub|law}} [[category:民法 2017年改正|561解説]] 15sof4kslx0bv7mtsoxy7kup43qx20o 299309 299304 2026-05-08T03:37:18Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 改正前の判例 */関連項目の追加。 ページ先頭{{Wikipedia|売買#他人物売買の問題}}、リダイレクトを考えました。あきらめました。 299309 wikitext text/x-wiki 契約の時点において、売主に属していない財産権(主に所有権)を売買の対象物とすることを民法は認めており、2017年改正までは、第560条から第564条まで詳細な条項が存在したが、同改正により基本的な規律を維持しつつ本条に集約し、個別の事項については、広範に認められるようになった「解除権」の行使などによることとした。 ==現行条文== (他人の権利の売買における売主の義務) ;[[民法第561条|第561条]] :他人の権利(権利の一部が他人に属する場合におけるその権利の一部を含む。)を売買の目的としたときは、売主は、その権利を取得して買主に移転する義務を負う。 ==改正前条文と現行法令への当てはめ== *[[民法第560条#改正経緯|第560条]](他人の権利の売買における売主の義務) *:他人の権利を売買の目的としたときは、売主は、その権利を取得して買主に移転する義務を負う。 *:(改正後の当てはめ) *::[[民法第561条|第561条]]に継承。 *[[民法第561条#改正経緯|第561条]](他人の権利の売買における売主の担保責任) *:''前条の場合において、売主がその売却した権利を取得して買主に移転することができないときは、買主は、契約の解除をすることができる。この場合において、契約の時においてその権利が売主に属しないことを知っていたときは、損害賠償の請求をすることができない。'' *:(改正後の当てはめ) *:#買主の解除権 *:#買主の損害賠償請求権 *[[民法第562条#改正経緯|第562条]](他人の権利の売買における善意の売主の解除権) *#''売主が契約の時においてその売却した権利が自己に属しないことを知らなかった場合において、その権利を取得して買主に移転することができないときは、売主は、損害を賠償して、契約の解除をすることができる。'' *#''前項の場合において、買主が契約の時においてその買い受けた権利が売主に属しないことを知っていたときは、売主は、買主に対し、単にその売却した権利を移転することができない旨を通知して、契約の解除をすることができる。'' *:(改正後の当てはめ) *::「権利が自己に属しないことを知らなかった売主の解除権」については廃止。 *:: 事情に関わらず売主は自らの責任で権利を取得する努力をしなければならず、どうしても移転できない場合は、一般的な債務不履行のルール(特に帰責事由の有無)によって解決を図ることになる。 *[[民法第563条#改正経緯|第563条]](権利の一部が他人に属する場合における売主の担保責任) *#''売買の目的である権利の一部が他人に属することにより、売主がこれを買主に移転することができないときは、買主は、その不足する部分の割合に応じて代金の減額を請求することができる。'' *#''前項の場合において、残存する部分のみであれば買主がこれを買い受けなかったときは、善意の買主は、契約の解除をすることができる。'' *#''代金減額の請求又は契約の解除は、善意の買主が損害賠償の請求をすることを妨げない。'' *:(改正前規定に関する解説) *::他人の権利の一部売買について、売主が負担する担保責任についての規定。この場合の担保責任の内容としては代金減額請求権、解除権(善意の買主のみ)、損害賠償請求権(善意の買主のみ)となっていた。 *::第2項は「残存する部分のみであれば買主がこれを買い受けなかったとき」のみに'''無催告'''の解除権を認めている。それ以外の場合には代金減額請求権がある。つまり代金減額請求とは契約の一部解除だともとらえられた。 *::悪意の買主にも代金減額請求権が認められたのは、将来売主が権利者からその権利を全て譲り受けることを買主に信頼させたからだと考えられた。 *:(改正後の当てはめ) *:#[[民法第561条|第561条]]に包含して継承。 *:#買主の解除権 *:#:[[民法第542条]]第1項第3号の適用による解除。 *:#買主の代金減額請求権 *:#買主の損害賠償請求権 *[[民法第564条#改正経緯|第564条]](権利の一部が他人に属する場合における売主の担保責任) *:''前条の規定による権利は、買主が善意であったときは事実を知った時から、悪意であったときは契約の時から、それぞれ一年以内に行使しなければならない。'' *:(改正後の当てはめ) *::除斥期間とすることを排除し、[[時効 (民法)|時効制度]]を適用。 ==改正前の判例== #[https://www.courts.go.jp/hanrei/55966/detail2/index.html 売買代金返還請求](最高裁判決 昭和25年10月26日)[[民法第560条]] ##'''原始的不能と他人の物の売買の成立''' ##:他人の物の売買にあつては、その目的物の所有者が、売買成立当時からその物を他に譲渡する意思がなく、従つて、売主において、これを取得し買主に移転することができないような場合であつても、なお、その売買契約は、有効に成立する。 ##'''他人の物の売買の履行不能と契約の解除権''' ##:他人の物の売買において、売主が、その売却した権利を取得してこれを買主に移転することができないときは、その履行の不能が、原始的であると後発的であるとを問わず、また、売主の責に帰すべき事由によるものと否とを問わず、買主は、ただそれだけの事由に基ずき契約の解除をすることができる。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/53990/detail2/index.html 第三者異議](最高裁判決 昭和40年11月19日)[[民法第176条]]、[[民法第555条]] #;特定物の売買後売主が物件の所有権を取得したときと買主への所有権移転の時期・方法。 #:売主が第三者所有の特定物を売り渡した後右物件の所有権を取得した場合には、買主への所有権移転の時期・方法について特段の約定がないかぎり、右物件の所有権は、なんらの意思表示がなくても、売主の所有権取得と同時に買主に移転する。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/53972/detail2/index.html 損害賠償等請求](最高裁判決 昭和41年09月08日) [[民法第415条]] #;他人の権利を売買の目的とした場合の売主の担保責任と債務不履行による責任 #:他人の権利を目的とする売買の売主が、その責に帰すべき事由によつて、該権利を取得してこれを買主に移転することができない場合には、買主は、売主に対し、民法第561条但書の適用上、担保責任としての損害賠償の請求ができないときでも、なお債務不履行一般の規定に従つて損害賠償の請求をすることができるものと解するのが相当である。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/54077/detail2/index.html 転付金請求]](最高裁判決 昭和43年08月02日)[[民法第466条]]、[[民法第467条]] #;他人の有する債権を譲渡する契約をしてその譲渡通知をした者がその後同債権を取得した場合における右譲渡および通知の効力 #:他人の有する債権を譲渡する契約をし、その債権の債務者に対して確定日附のある譲渡通知をした者が、その後同債権を取得した場合には、なんらの意思表示を要しないで、当然に同債権は譲受人に移転し、右譲受人は、同債権の譲受をもつて、その後右譲渡人から同債権の譲渡を受けた第三者に対抗することができる。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/54160/detail2/index.html 土地建物明渡請求](最高裁判決 昭和49年09月04日)[[民法第896条]] #;他人の権利の売主をその権利者が相続した場合と売主としての履行義務 #:他人の権利の売主をその権利者が相続し売主としての履行義務を承継した場合でも、権利者は、信義則に反すると認められるような特別の事情のないかぎり、右履行義務を拒否することができる。 #:*他人の権利の売主が死亡し、その権利者において売主を相続した場合には、権利者は相続により売主の売買契約上の義務ないし地位を承継するが、そのために権利者自身が売買契約を締結したことになるものでないことはもちろん、これによつて売買の目的とされた権利が当然に買主に移転するものと解すべき根拠もない。また、権利者は、その権利により、相続人として承継した売主の履行義務を直ちに履行することができるが、他面において、権利者としてその権利の移転につき諾否の自由を保有しているのであつて、それが相続による売主の義務の承継という偶然の事由によつて左右されるべき理由はなく、また権利者がその権利の移転を拒否したからといつて買主が不測の不利益を受けるというわけでもない。それゆえ、権利者は、相続によつて売主の義務ないし地位を承継しても、相続前と同様その権利の移転につき諾否の自由を保有し、信義則に反すると認められるような特別の事情のないかぎり、右売買契約上の売主としての履行義務を拒否することができるものと解するのが、相当である。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/53224/detail2/index.html 損害賠償請求](最高裁判決 昭和51年02月13日) [[民法第545条]] #;売買契約が民法561条により解除された場合と目的物の引渡を受けていた買主の使用利益返還義務 #:売買契約に基づき目的物の引渡を受けていた買主は、民法561条により右契約を解除した場合でも、原状回復義務の内容として、解除までの間目的物を使用したことによる利益を売主に返還しなければならない。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/81696/detail2/index.html 売買代金請求事件](最高裁判決 平成23年10月18日)[[民法第116条]] #;無権利者を委託者とする物の販売委託契約が締結された場合における当該物の所有者の追認の効果 #:無権利者を委託者とする物の販売委託契約が締結された場合に、当該物の所有者が、自己と同契約の受託者との間に同契約に基づく債権債務を発生させる趣旨でこれを追認したとしても、その所有者が同契約に基づく販売代金の引渡請求権を取得すると解することはできない。 #:*この場合においても、販売委託契約は、無権利者と受託者との間に有効に成立しているのであり、当該物の所有者が同契約を事後的に追認したとしても、同契約に基づく契約当事者の地位が所有者に移転し、同契約に基づく債権債務が所有者に帰属するに至ると解する理由はない。仮に、追認により、同契約に基づく債権債務が所有者に帰属するに至ると解するならば、上記受託者が無権利者に対して有していた抗弁を主張することができなくなるなど、受託者に不測の不利益を与えることになり、相当ではない。 == 関連項目 == *[[w:売買#他人物売買の問題]] {{stub|law}} [[category:民法 2017年改正|561解説]] 1wpitun1vz7wodvidnix6qlgpxverl3 299310 299309 2026-05-08T03:52:49Z Tomzo 248 [[Special:Contributions/Tkkn46tkkn46|Tkkn46tkkn46]] ([[User talk:Tkkn46tkkn46|会話]]) による編集を取り消し、Tomzo による直前の版へ差し戻す 299304 wikitext text/x-wiki 契約の時点において、売主に属していない財産権(主に所有権)を売買の対象物とすることを民法は認めており、2017年改正までは、第560条から第564条まで詳細な条項が存在したが、同改正により基本的な規律を維持しつつ本条に集約し、個別の事項については、広範に認められるようになった「解除権」の行使などによることとした。 ==現行条文== (他人の権利の売買における売主の義務) ;[[民法第561条|第561条]] :他人の権利(権利の一部が他人に属する場合におけるその権利の一部を含む。)を売買の目的としたときは、売主は、その権利を取得して買主に移転する義務を負う。 ==改正前条文と現行法令への当てはめ== *[[民法第560条#改正経緯|第560条]](他人の権利の売買における売主の義務) *:他人の権利を売買の目的としたときは、売主は、その権利を取得して買主に移転する義務を負う。 *:(改正後の当てはめ) *::[[民法第561条|第561条]]に継承。 *[[民法第561条#改正経緯|第561条]](他人の権利の売買における売主の担保責任) *:''前条の場合において、売主がその売却した権利を取得して買主に移転することができないときは、買主は、契約の解除をすることができる。この場合において、契約の時においてその権利が売主に属しないことを知っていたときは、損害賠償の請求をすることができない。'' *:(改正後の当てはめ) *:#買主の解除権 *:#買主の損害賠償請求権 *[[民法第562条#改正経緯|第562条]](他人の権利の売買における善意の売主の解除権) *#''売主が契約の時においてその売却した権利が自己に属しないことを知らなかった場合において、その権利を取得して買主に移転することができないときは、売主は、損害を賠償して、契約の解除をすることができる。'' *#''前項の場合において、買主が契約の時においてその買い受けた権利が売主に属しないことを知っていたときは、売主は、買主に対し、単にその売却した権利を移転することができない旨を通知して、契約の解除をすることができる。'' *:(改正後の当てはめ) *::「権利が自己に属しないことを知らなかった売主の解除権」については廃止。 *:: 事情に関わらず売主は自らの責任で権利を取得する努力をしなければならず、どうしても移転できない場合は、一般的な債務不履行のルール(特に帰責事由の有無)によって解決を図ることになる。 *[[民法第563条#改正経緯|第563条]](権利の一部が他人に属する場合における売主の担保責任) *#''売買の目的である権利の一部が他人に属することにより、売主がこれを買主に移転することができないときは、買主は、その不足する部分の割合に応じて代金の減額を請求することができる。'' *#''前項の場合において、残存する部分のみであれば買主がこれを買い受けなかったときは、善意の買主は、契約の解除をすることができる。'' *#''代金減額の請求又は契約の解除は、善意の買主が損害賠償の請求をすることを妨げない。'' *:(改正前規定に関する解説) *::他人の権利の一部売買について、売主が負担する担保責任についての規定。この場合の担保責任の内容としては代金減額請求権、解除権(善意の買主のみ)、損害賠償請求権(善意の買主のみ)となっていた。 *::第2項は「残存する部分のみであれば買主がこれを買い受けなかったとき」のみに'''無催告'''の解除権を認めている。それ以外の場合には代金減額請求権がある。つまり代金減額請求とは契約の一部解除だともとらえられた。 *::悪意の買主にも代金減額請求権が認められたのは、将来売主が権利者からその権利を全て譲り受けることを買主に信頼させたからだと考えられた。 *:(改正後の当てはめ) *:#[[民法第561条|第561条]]に包含して継承。 *:#買主の解除権 *:#:[[民法第542条]]第1項第3号の適用による解除。 *:#買主の代金減額請求権 *:#買主の損害賠償請求権 *[[民法第564条#改正経緯|第564条]](権利の一部が他人に属する場合における売主の担保責任) *:''前条の規定による権利は、買主が善意であったときは事実を知った時から、悪意であったときは契約の時から、それぞれ一年以内に行使しなければならない。'' *:(改正後の当てはめ) *::除斥期間とすることを排除し、[[時効 (民法)|時効制度]]を適用。 ==改正前の判例== #[https://www.courts.go.jp/hanrei/55966/detail2/index.html 売買代金返還請求](最高裁判決 昭和25年10月26日)[[民法第560条]] ##'''原始的不能と他人の物の売買の成立''' ##:他人の物の売買にあつては、その目的物の所有者が、売買成立当時からその物を他に譲渡する意思がなく、従つて、売主において、これを取得し買主に移転することができないような場合であつても、なお、その売買契約は、有効に成立する。 ##'''他人の物の売買の履行不能と契約の解除権''' ##:他人の物の売買において、売主が、その売却した権利を取得してこれを買主に移転することができないときは、その履行の不能が、原始的であると後発的であるとを問わず、また、売主の責に帰すべき事由によるものと否とを問わず、買主は、ただそれだけの事由に基ずき契約の解除をすることができる。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/53990/detail2/index.html 第三者異議](最高裁判決 昭和40年11月19日)[[民法第176条]]、[[民法第555条]] #;特定物の売買後売主が物件の所有権を取得したときと買主への所有権移転の時期・方法。 #:売主が第三者所有の特定物を売り渡した後右物件の所有権を取得した場合には、買主への所有権移転の時期・方法について特段の約定がないかぎり、右物件の所有権は、なんらの意思表示がなくても、売主の所有権取得と同時に買主に移転する。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/53972/detail2/index.html 損害賠償等請求](最高裁判決 昭和41年09月08日) [[民法第415条]] #;他人の権利を売買の目的とした場合の売主の担保責任と債務不履行による責任 #:他人の権利を目的とする売買の売主が、その責に帰すべき事由によつて、該権利を取得してこれを買主に移転することができない場合には、買主は、売主に対し、民法第561条但書の適用上、担保責任としての損害賠償の請求ができないときでも、なお債務不履行一般の規定に従つて損害賠償の請求をすることができるものと解するのが相当である。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/54077/detail2/index.html 転付金請求]](最高裁判決 昭和43年08月02日)[[民法第466条]]、[[民法第467条]] #;他人の有する債権を譲渡する契約をしてその譲渡通知をした者がその後同債権を取得した場合における右譲渡および通知の効力 #:他人の有する債権を譲渡する契約をし、その債権の債務者に対して確定日附のある譲渡通知をした者が、その後同債権を取得した場合には、なんらの意思表示を要しないで、当然に同債権は譲受人に移転し、右譲受人は、同債権の譲受をもつて、その後右譲渡人から同債権の譲渡を受けた第三者に対抗することができる。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/54160/detail2/index.html 土地建物明渡請求](最高裁判決 昭和49年09月04日)[[民法第896条]] #;他人の権利の売主をその権利者が相続した場合と売主としての履行義務 #:他人の権利の売主をその権利者が相続し売主としての履行義務を承継した場合でも、権利者は、信義則に反すると認められるような特別の事情のないかぎり、右履行義務を拒否することができる。 #:*他人の権利の売主が死亡し、その権利者において売主を相続した場合には、権利者は相続により売主の売買契約上の義務ないし地位を承継するが、そのために権利者自身が売買契約を締結したことになるものでないことはもちろん、これによつて売買の目的とされた権利が当然に買主に移転するものと解すべき根拠もない。また、権利者は、その権利により、相続人として承継した売主の履行義務を直ちに履行することができるが、他面において、権利者としてその権利の移転につき諾否の自由を保有しているのであつて、それが相続による売主の義務の承継という偶然の事由によつて左右されるべき理由はなく、また権利者がその権利の移転を拒否したからといつて買主が不測の不利益を受けるというわけでもない。それゆえ、権利者は、相続によつて売主の義務ないし地位を承継しても、相続前と同様その権利の移転につき諾否の自由を保有し、信義則に反すると認められるような特別の事情のないかぎり、右売買契約上の売主としての履行義務を拒否することができるものと解するのが、相当である。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/53224/detail2/index.html 損害賠償請求](最高裁判決 昭和51年02月13日) [[民法第545条]] #;売買契約が民法561条により解除された場合と目的物の引渡を受けていた買主の使用利益返還義務 #:売買契約に基づき目的物の引渡を受けていた買主は、民法561条により右契約を解除した場合でも、原状回復義務の内容として、解除までの間目的物を使用したことによる利益を売主に返還しなければならない。 #[https://www.courts.go.jp/hanrei/81696/detail2/index.html 売買代金請求事件](最高裁判決 平成23年10月18日)[[民法第116条]] #;無権利者を委託者とする物の販売委託契約が締結された場合における当該物の所有者の追認の効果 #:無権利者を委託者とする物の販売委託契約が締結された場合に、当該物の所有者が、自己と同契約の受託者との間に同契約に基づく債権債務を発生させる趣旨でこれを追認したとしても、その所有者が同契約に基づく販売代金の引渡請求権を取得すると解することはできない。 #:*この場合においても、販売委託契約は、無権利者と受託者との間に有効に成立しているのであり、当該物の所有者が同契約を事後的に追認したとしても、同契約に基づく契約当事者の地位が所有者に移転し、同契約に基づく債権債務が所有者に帰属するに至ると解する理由はない。仮に、追認により、同契約に基づく債権債務が所有者に帰属するに至ると解するならば、上記受託者が無権利者に対して有していた抗弁を主張することができなくなるなど、受託者に不測の不利益を与えることになり、相当ではない。 {{stub|law}} [[category:民法 2017年改正|561解説]] 15sof4kslx0bv7mtsoxy7kup43qx20o 高校物理 電磁気学 0 35532 299308 299257 2026-05-08T03:32:46Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 注釈・脚注 */ 関連項目の追加です。>そう、どこかで見た覚えがないであろうか。です。 299308 wikitext text/x-wiki {{pathnav|高等学校の学習|高等学校理科|高等学校 物理|pagename=電磁気学|frame=1|small=1}} == クーロン力(静電気力) == 電荷 <math>q_1,q_2</math> の点電荷を置くと、点電荷の間には :<math>F = k\frac{q_1q_2}{r^2}</math> (1.1) の力が働く。ここで <math>r</math> は点電荷の間の距離である。この力'''をクーロン力(静電気力''')という。<math>k</math>はクーロン力の比例定数(電気クーロン定数、静電定数)と呼ばれ、その値は電荷の周りを満たしている物質により異なる。真空中での比例定数は <math>k_0 = 8.99 \times 10^9 \,\ \mathrm{N\cdot m^2/C^2}</math> である。 <math>F > 0</math> のときは、<math>q_1,\ q_2</math> は同符号なので、点電荷に働く力は斥力であり、<math>F < 0</math> のときは、<math>q_1,\ q_2</math> は異符号なので、点電荷に働く力は引力である。 クーロン力定数の代わりに <math>k =\frac{1}{4\pi\varepsilon}</math> で定義される定数 <math>\varepsilon</math> を使うほうが今後の計算がしやすくなる。<math>\varepsilon</math> を物質の誘電率という。真空中のクーロン力定数に対応する誘電率は <math>k_0 =\frac{1}{4\pi\varepsilon_0}</math> で定義され、電気定数あるいは真空の誘電率という。 == 電場 == クーロンの法則によれば、点電荷の間には静電気力が働く。これは点電荷は離れた場所にある電荷に直接力を及ぼすという考え方である。このような考え方を遠隔作用という。しかし、電荷はどのようにして離れた場所に力を及ぼすのだろうか。点電荷が空間に対して'''電場'''という場を作り出し、その電場がはなれた位置にある電荷に力を及ぼすという考え方もできる。このような考え方を近接作用という。 電場 <math>\vec E</math> は、電荷に対して静電気力を与える場として定義される。電場中に試験電荷 <math>q</math> を置くとき、試験電荷が受ける静電気力の大きさは電荷の大きさに比例するから、<math>1\,\mathrm C</math> あたりの静電気力として電場を定義する。試験電荷が受ける静電気力を <math>\overrightarrow F</math> とするとき、電場は :<math>\overrightarrow E = \frac{\overrightarrow F}{q}</math>(1.2) で定義される。電場の単位はニュートン毎クーロン <math>\mathrm{N/C}</math> である。(1.2)を変形すると :<math>\overrightarrow F= q \overrightarrow E</math>. (1.2)<math>'</math> (1.2)<math>'</math>は、電場<math>\overrightarrow E</math>中に置かれた電荷<math>q</math>が受ける力を指す。 === 点電荷の作る電場 === [[ファイル:VFPt_plus_thumb.svg|サムネイル|150x150ピクセル|正電荷の周りの電場の向き]] 以上のように定義された電場がどのように生み出されるのかについて考えよう。静止した点電荷 <math>Q</math> があったとき、そこから <math>r</math> だけ離れた場所に試験電荷 <math>q</math> を置くとき、試験電荷が受ける静電気力は <math>F = k\frac{Qq}{r^2}</math> である。したがって、その点における電場は :<math>E=\frac{F}{q}=k\frac{Q}{r^2}</math> (1.3) となる。ただし、電場の方向は位置ベクトルと平行で <math>E > 0</math> のとき外向き、<math>E < 0</math> のとき内向きである。 === 重ね合わせの原理 === [[ファイル:電場の重ね合わせ.svg|サムネイル|220x220ピクセル|電場の重ね合わせ]] 複数の点電荷がつくる電場 <math>\overrightarrow E</math> は、それぞれの点電荷がその点につくる電場 <math>\vec{E_i}</math> のベクトル和である。これを'''電場の重ね合わせの原理'''という。 :<math>\overrightarrow E = \vec{E_1}+\vec{E_2}+\cdots</math>. (1.4) ===電気力線=== '''電気力線'''とは電場の方向を接線とする曲線である。 '''電場に垂直な平面を貫く電気力線の単位面積あたりの本数は、電場の強さの値に等しいものとする'''。 電気力線には、以下のような性質がある。 *電気力線の接線は電場の方向に等しい。従って、電気力線が枝分かれしたり交わることはない。 *正電荷から出て負電荷に入る *電場が強い場所では密である 物理基礎で扱った静電誘導・静電遮蔽・誘導分極は、電気力線を用いることでベクトルの引き算として説明することができる。 ある曲線を貫く電気力線の密度を与える概念として電束密度がある。電束密度 <math>D </math> は物質の誘電率 <math>\varepsilon </math> を使って <math>D = \varepsilon E </math> で定義される。また、電束は面積が <math>S </math> の曲面と電束密度 <math>D </math> が垂直で一定であるときに、<math>\Phi_e =SD= \varepsilon SE </math> で定義される。 電荷 <math>Q </math> の点電荷から出る電束を考えよう。点電荷を中心とし半径が <math>r</math> の球面を考える。この面での電場の強さは <math>E = \frac{1}{4\pi \varepsilon} \frac{Q}{r^2}</math> である。電束密度は <math>D = \varepsilon E = \frac{1}{4\pi} \frac{Q}{r^2} </math> となる。また、球の表面積は <math>4 \pi r^2 </math> であるから、球面を貫く電束は <math>\Phi_e = Q </math> となる。 これを一般化すると次のガウスの法則を得る。 '''任意の閉曲面(ガウス面)を貫く電束は、閉曲面の内部にある電荷の和 <math>Q </math> に等しい。''' 式で書くと<math>\oiint_S \vec{E}\cdot d\vec{S}=\frac{Q}{\varepsilon}</math>となる。ここで、左辺はガウス面を貫く電気力線の本数に等しい。則ち、電気力線の総数は電束を誘電率で割った値である。 ==電位== 電場中に置かれた電荷が静電気力(クーロン力)を受けて運動するとき,静電気力は電荷に対して仕事する。静電気力は保存力なので,その仕事は重力がする仕事と同様,始点と終点の位置によって決まり,途中の経路によらない。したがって,重力と同様に静電気力による位置エネルギーが定義できる。電場において,重力場における「高さ」に対応する概念が電位である。 <math>xy</math>平面を水平面に,鉛直上向きに<math>z</math>軸をとり,<math>-z</math>方向を向いた一様な電場<math>\overrightarrow E =(0,\ 0,\ -E)</math>を考える。この電場から電荷<math>q</math>の受ける力は<math>q\overrightarrow E</math>,これに逆らって電荷をゆっくり運ぶ力は<math>-q\overrightarrow E =(0,\ 0,\ qE)</math>.この電荷が<math>r</math>の位置で持つ位置エネルギーは,この力<math>-q\overrightarrow E</math>で<math>q</math>を基準点(原点O)から<math>\overrightarrow r</math>まで運ぶ仕事でそれは運ぶ経路によらず<math>U(\overrightarrow r)= -q\overrightarrow E\cdot\overrightarrow r = qEz</math>.そこで'''電位'''を単位電荷あたりの位置エネルギー :<math>V(\overrightarrow r)= U(\overrightarrow r)\div q = Ez</math> で定義する。 重力が等高面(位置エネルギー一定の面)に垂直で下(位置エネルギーの低くなる向き)を向いているのと同様,'''電場は等電位面に垂直で電位の低くなる向き'''を向いている。 一般の静電場の場合も同様で,<math>r</math>位置で電荷<math>q</math>がもつ位置エネルギーが,電場から受ける<math>q\overrightarrow E</math>に逆らって<math>-q\overrightarrow E</math>を加え,基準点<math>\vec{r_0}</math>からその点<math>\overrightarrow r</math>まで電荷をゆっくり運ぶ仕事 :<math>U_\mathrm{C}(\overrightarrow r)=\int _{r_0}^r -q\overrightarrow E\cdot d\overrightarrow r = -q\int _{r_0}^r \overrightarrow E\cdot d\overrightarrow r</math> (1.5) で定義される。静電気力が保存力であるためこの積分は<math>\vec{r_0}</math>から<math>\overrightarrow r</math>への経路によらない。そこで,'''電位'''を'''単位電荷あたりの静電気力による位置エネルギー''' :<math>V(\overrightarrow r)=\frac{U(\overrightarrow r)}{q}= -\int _{r_0}^r \overrightarrow E\cdot d\overrightarrow r</math> (1.6) で定義する。つまり,ある点の電位とは,基準点からその点まで電荷をゆっくり運ぶために外力が単位電荷あたりにせねばならぬ仕事のことである。この定義より質量<math>m</math>,電荷<math>q</math>の粒子に対する電場中でのエネルギー保存則は次のように表される。 :<math>\frac{1}{2}mv^2 + qV =</math>一定.(1.7) また定義より,電荷<math>q</math>を電場の力<math>q\overrightarrow E</math>に抗して<math>\vec{r_1}</math>から<math>\vec{r_2}</math>まで運ぶために外力のする仕事<math>W_\mathrm{EF}</math>は :<math>W_\mathrm{EF}= q(V(\vec{r_2})-V(\vec{r_1}))= -q\int _\vec{r_1}^\vec{r_2} \overrightarrow E\cdot d\overrightarrow r</math> (1.8) で与えられる。この<math>V(\vec{r_2})-V(\vec{r_1})</math>を'''電位差'''又は'''電圧'''という。つまり2点間の電位差(電圧)とは電場に抗して電荷をその2点間で運ぶために単位電荷あたりの要する仕事である。 点電荷<math>Q</math>が原点にあるときの電位を求めよう。このとき電場は(1.3)で与えられるから,(1.6)は :<math>V(\overrightarrow r)= -\int _{r_0}^r k\frac{Q}{r^2} (\vec{e}_r \cdot d\vec{r})= -\int _{r_0}^r k\frac{Q}{r^2}dr= kQ\left(\frac{1}{r}-\frac{1}{r_0}\right)</math> となる。基準点を無限遠(<math>r_0\to\infty</math>)にとると,点電荷<math>Q</math>がとる電場の電位は :<math>V(\overrightarrow r)= k\frac{Q}{r}</math>. (1.9) なお、電位は<math>\phi,</math> 電圧は<math>U</math>で書くこともある。 *等電位面 == コンデンサー == [[ファイル:コンデンサー_充電の仕組み.svg|サムネイル|500x500ピクセル|コンデンサーの充電の仕組み]] 図のように2枚の金属板を平行に向かい合わせて、電源をつなげると、自由電子が導線を通り金属板に電荷が蓄えられる。 平行板コンデンサーの2つの金属板にそれぞれ <math>Q,\ -Q</math> の電荷が蓄えられているとき、極板間の電位差 <math>V</math> は次の関係がある。 :<math>Q = CV</math> ここで、<math>C</math> をコンデンサーの電気容量という。 電気容量の単位はファラド <math>\mathrm F</math> が使われる。<math>\mathrm F = \mathrm{C/V}</math> である。 === 平行板コンデンサーの電気容量 === [[ファイル:平行板コンデンサー_電場.svg|サムネイル|400x400ピクセル|平行板コンデンサーの電場]] 極板の間隔 <math>d </math> で面積 <math>S</math> の平行板コンデンサーの電気容量 <math>C</math> を求める。 コンデンサーに電荷 <math>Q </math> が蓄えられており、このときの極板間の電位差を <math>V</math> とする。このとき、極板の間には極板に垂直で一様な電場 <math>E</math> が発生する。極板の外には電場は存在しないとする。 極板間の電場は <math>E = \frac V d</math> である。 <math>Q</math> に帯電しただけ極板を囲むような閉曲面(直方体を考えると計算しやすい)を考える。この閉曲面から出る電束は <math>\Phi_e = S\varepsilon E = \varepsilon S \frac V d</math> である。 また、ガウスの法則より、 <math>\Phi_e = Q</math> である。この2つが等しいから :<math>Q = \varepsilon S \frac V d </math> より、 <math>C = \frac Q V = \varepsilon \frac S d</math> を得る。 === コンデンサーの蓄えるエネルギー === 電気容量 <math>C </math> のコンデンサーが <math>Q </math> の電荷を蓄え、極板間の電位差が <math>V </math> のとき、コンデンサーの蓄えるエネルギー <math>U</math> を求める。 コンデンサーに電荷 <math>Q' </math> の電荷が蓄えられたとき、極板間の電位差は <math>V' = \frac{Q'}{C}</math> である。この状態で微小電荷 <math>dQ'</math> を運ぶために必要な仕事は <math>V' dQ' = \frac{Q'}{C}dQ'</math> である。これを <math>Q'</math> が 0 から <math>Q</math> になるまで積分すればコンデンサーの蓄えるエネルギー <math>U</math> が求まる。 :<math>U = \int_0^Q \frac{Q'}{C}dQ' = [\frac{Q'^2}{2C}]_0^Q = \frac 1 2 \frac{Q^2}{C}</math> したがって、<math>U = \frac 1 2 \frac{Q^2}{C} = \frac 1 2 CV^2 = \frac 1 2 QV</math> である。 === コンデンサーの接続 === ====並列接続==== コンデンサーを並列につなげたとき、このコンデンサー全体としてみたときの電気容量を求める。 電気容量 <math>C_1 ,\,C_2 </math> の電気容量を並列につなげ、電圧 <math>V </math> の電源をつなげる。 それぞれのコンデンサーに蓄えられる電荷 <math>Q_1 ,\,\ Q_2 </math> は :<math>Q_1 = C_1V,\,Q_2 = C_2 V</math> である。 コンデンサーが蓄えた電荷の合計は <math>Q_1 + Q_2 =C_1V + C_2 V = (C_1 + C_2)V</math> である。 コンデンサー全体としてみたときの合成電気容量 <math>C </math> について <math>Q_1 + Q_2 = CV</math> となるので、これと比較して :<math>C = C_1 + C_2</math> を得る。 一般に、各iについて<math>Q_i : C_i</math>という比は一定となる。 ====直列接続==== コンデンサーを直列につなげたとき、このコンデンサー全体としてみたときの電気容量を求める。 電気容量 <math>C_1 ,\,C_2 </math> の電気容量を直列につなげ、電圧 <math>V </math> の電源をつなげる。2つのコンデンサーが蓄える電荷は等しい<ref>2つのコンデンサーの間の電荷保存則より、2つのコンデンサーが蓄える電荷は等しい。</ref>ので、これを <math>Q</math> とする。それぞれのコンデンサーの電圧 <math>V_1,\ V_2 </math> は :<math>V_1 = \frac Q {C_1} ,\,V_2 \frac{Q}{C_2}</math> である。この和が電源の電圧 <math>V </math> に等しいので :<math>V = V_1 + V_2 = \frac{Q}{C_1} + \frac{Q}{C_2}</math> コンデンサー全体としてみたときの合成電気容量 <math>C</math> は <math>V = \frac Q C</math> となるので、これと比較して :<math>\frac 1 C = \frac{1}{C_1} + \frac{1}{C_2}</math> である<ref>コンデンサーの合成電気容量の式の形は、抵抗の合成抵抗のものと、直列・並列が逆になっている。</ref>。 一般に、各iについて<math>V_i : \frac{1}{C_i}</math>という比は一定となる。 === 金属板や誘電体を差し込んだコンデンサー === 誘電体の誘電率 <math>\varepsilon</math> と真空の誘電率 <math>\varepsilon_0</math> の比 <math>\varepsilon_\mathrm r = \frac{\varepsilon}{\varepsilon_0}</math> を'''比誘電率'''という。 真空中で極板面積 <math>S</math>、極板間隔 <math>d</math> の平行板コンデンサーの電気容量 <math>C_0</math> は <math>C_0 = \varepsilon_0 \frac S d</math> である。 このコンデンサーの極板間に比誘電率 <math>\varepsilon_\mathrm r</math> の誘電体をすきまなく挿入したとき、コンデンサーの電気容量 <math>C</math> は :<math>C = \varepsilon_\mathrm r \varepsilon_0 \frac S d = \varepsilon_\mathrm r C_0</math> である。 === 球形コンデンサー === === 円筒コンデンサー === == 直流回路 == ===電流=== 導体断面を単位時間あたりに通過する電気量(電荷)を'''電流'''({{Lang-en-short|electric current}})という〔単位:'''A'''('''アンペア''')〕。時刻<math>t</math>において,電気量を<math>Q(t)</math>とすると,微小時間<math>\mathit{\Delta}t</math>間に電荷が<math>Q(t+\mathit{\Delta}t)-Q(t)</math>通過するとき,電流<math>I(t)</math>は :<math>I(t)=\lim_{\mathit{\Delta}t\to 0}\frac{Q(t+\mathit{\Delta}t)-Q(t)}{\mathit{\Delta}t}=\frac{dQ(t)}{dt}</math> である。また,断面積 <math>S</math> ,単位体積あたりの自由電子数が<math>n</math>の導体を電流が流れるとき,その電流の大きさ <math>I</math> は電気素量を <math>e</math> ,自由電子の速さを <math>v</math> として :<math>I=enSv</math> である。 === 電池の内部抵抗 === 電池の内部にもわずかに電気抵抗は存在する。これを電池の'''内部抵抗'''という。 起電力 <math>E </math> 、内部抵抗 <math>r</math> の電池に電流 <math>I</math> が流れるとき、電池の端子電圧 <math>V</math> は、内部抵抗による電圧降下は <math>rI</math> であるから :<math>V = E -rI</math> である。 === ジュール熱と消費電力 === 電圧を<math>V</math>,電流を<math>I</math>とすると,単位時間あたりの発熱量(ジュール熱)<math>P</math>は :<math>P=IV</math>. 起電力<math>E</math>、内部抵抗<math>r</math>の電池に<math>R</math>の抵抗をつなぐとき、抵抗での電位差<math>V</math>はオームの法則より<math>V=RI</math>,回路に流れる電流<math>I</math>は<math>I = \frac{E}{r+R}</math>であるから、抵抗での消費電力 <math>P</math> は :<math>P = RI^2 = \frac{RE^2}{(r+R)^2}</math> である。 ここで、<math>R</math> を変えたときの消費電力<math>P</math>の最大値を求める。 :<math>P = \frac{RE^2}{(r+R)^2} = \frac{E^2}{\frac{r^2}{R} + 2r +R}\cdots\cdots (*)</math> *解1 :<math>(*)</math>の両辺を<math>R</math>で微分すると ::<math>\frac{dP}{dR}=\frac{-E^2(-\frac{r^2}{R^2}+1)}{(\frac{r^2}{R} + 2r + R)^2}=\frac{E^2(r^2-R^2)}{(r^2+2Rr+R^2)^2}=\frac{E^2(r-R)}{(r+R)^3}</math>. :<math>\frac{dP}{dR}=0</math>のとき ::<math>R=r</math>. :よって<math>R>0</math>における<math>P</math>の増減表は以下のようになる。 ::<math>\begin{array}{c|c}R & (0)\cdots\; r\;\cdots \\ \hline \frac{dP}{dR} & \quad\ +\ \ 0\ \ - \\ \hline P & \quad\ \nearrow\frac{E^2}{4r}\searrow \\ \end{array}</math> よって,<math>R=r</math>のとき極大値<math>\frac{E^2}{4r}</math>をとる。 *解2 :相加平均・相乗平均より ::<math>\frac{r^2}{R} + R \ge 2\sqrt{\frac{r^2}{R}\cdot R} = 2r</math>. (等号成立は <math>\frac{r^2}{R} = R</math> すなわち <math>R = r</math> のとき) つまり、 <math>R = r</math> で <math>\frac{r^2}{R} + R</math> は最小値 <math>2r</math> を取る。すなわち、<math>P = \frac{E^2}{\frac{r^2}{R} + R + 2r}</math> は最大値 <math>\frac{E^2}{4r}</math> を取る。 ===キルヒホッフの第1法則=== 任意の結接点において,'''流入電流の和は流出電流の和に等しい'''。 :<math>\sum_\mathrm{inflow}I_i=\sum_\mathrm{outflow}I_{i'}'</math>. ===キルヒホッフの第2法則=== 任意の閉回路に対して,'''起電力'''({{Lang-en-short|electromotive force}})'''の和は電圧降下'''({{Lang-en-short|voltage drop}})'''の和に等しい'''。 :<math>\sum_\mathrm{closed\ circuit}V_\mathrm{emf}=\sum_\mathrm{closed\ circuit}V_\mathrm{drop}</math>. ===電流計と電圧計=== 電流計の仕組み・分流器・電圧計の仕組み・倍率機 ===抵抗の測定=== ====抵抗率の温度変化==== <math>\rho_t = \rho_0(1+\alpha t)</math>が成り立つ。ただし、<math>\alpha</math> は抵抗の'''温度係数'''である。 この式は[[高等学校物理基礎/熱#熱膨張|線膨脹・体膨脹]]と同じ形である。 ====メートルブリッジ==== ====ホイートストンブリッジ==== ===電位差計=== ===非直線抵抗=== === 定常状態 === ==半導体== 必要があれば[[高等学校 化学基礎]]及び[[高等学校 化学]]を参照。 ===半導体の種類=== '''半導体'''は、導体と絶縁体の中間の通電性を持つ物質である。'''珪素(シリコン)'''はその代表格である。 珪素(Si)の結晶はダイヤモンド型共有結合結晶であり、非常に硬く熱に強い。そのため、'''セラミック'''として様々な用途で用いられる。(人工衛星の外壁、庖丁、陶器etc.)詳しくは[[高校化学 14族元素#ケイ素|無機化学]]を参照。ゲルマニウム(Ge)も共有結合結晶をつくる元素である。Si、Geともに価電子数は4で、これらを互いに共有することによって共有結合をなす。 SiやGeは、常温では抵抗率が大きく通電性が低いものの、高温下では自由電子が生じて通電性が高まる。このような半導体を'''真性半導体'''という。真性半導体に微量の不純物を入れると、通電性が高まる。このような半導体を'''不純物半導体'''という。 電流の担い手を'''キャリア'''という。 真性半導体に微量のアルミニウム(Al)やインジウム(In)などを混ぜたものを'''p型半導体'''という。AlやInは価電子を3つしか持たないので、共有結合をするには電子が一個不足し、電子のない所ができる。これを'''正孔(ホール)'''という。電場を与えると、電子が移動して正孔を埋める。移った電子がいたところが新たな正孔となるのでまた別の電子が移動し・・・と繰り返すことによりホールが電場の向きに移動し、電流の担い手となる。よって、'''p型半導体のキャリアは正孔'''である。p型のpは正孔が正電荷(positive charge)であることに由来する。 真性半導体に微量の燐(P)やアンチモン(Sb)などを混ぜたものを'''n型半導体'''という。PやSbは価電子を5つ持つので、4つが共有結合に加わり1つ余ってしまう。この余った1つは結晶を自由に動き回ることによって電流の担い手となる。よって、'''n型半導体のキャリアは電子'''である。n型のnは電子が負電荷(negative charge)であることに由来する。 ===ダイオード=== p型とn型を接合('''pn接合''')し、両端に電極をつけた部品を'''半導体ダイオード'''という。p型半導体側を'''アノード'''、n型半導体側を'''カソード'''、接合した面を'''接合面'''という。接合面付近ではキャリアが殆ど存在しない領域が発生し、この領域を'''欠乏層'''または'''空乏層'''という。欠乏層の両端間には残存キャリアに由来する電位差が発生し、これを'''拡散電圧'''という。 半導体ダイオードは一方向にのみ電流を流す作用('''整流作用''')を持つ。整流作用は、交流電流から直流電流への変換や、AEDが電気ショック前に行う充電などに応用されている。 ダイオードの'''順方向'''(アノード→カソードの向き)に電圧を加えると、拡散電圧と逆向きに加わる電場によってp型の中の正孔がn型へ、n型の中の電子がp型へ引かれ、pn接合面で一対づつ結合して消える('''再結合''')。その一方で、電極からはキャリアが供給され続ける。よって、電流が流れ続ける('''順方向バイアス''')。 ダイオードの'''逆方向'''(カソード→アノードの向き)に電圧を加えると、拡散電圧と同じ向きに加わる電場によってp型の中の正孔はp型側の電極へ、n型の中の電子はn型側の電極へ引かれ、p型で負電荷・n型で正電荷が過剰になって空乏層が広がる。このとき少数キャリアは電源に引き寄せられて空乏層を超え、微小電流のみが流れる('''逆方向バイアス''')。 半導体に光が当たると半導体を構成する原子から電子が離れ、正孔が生まれる。このとき、pn接合面付近に電位差が生まれるのでn型側の電極に電子、p型側の電極に正孔が集まる。よって、p型が正極、n型が不極の電池となる。このような仕組みの電池を'''太陽電池'''という。 太陽電池とは逆に電気を光に変換する半導体部品を'''発光ダイオード'''という。砒化ガリウム(GaAs)のような半導体のpn接合に順方向の電圧を加えると、キャリアが再結合する際に発光する。発光ダイオードは太陽電池と同様に光を当てると起電力を生じる。このとき、発光する色と同色の光を当てると起電力が大きくなる。 ===トランジスタ=== 電気信号を増幅する働き('''増幅作用''')を持つ電子部品を'''トランジスタ'''という。 '''バイポーラトランジスタ'''(BJT)は3つの不純物半導体を組合せた部品であり、p型2つの間にn型を挟んだ'''pnp型トランジスタ'''とn型2つの間にp型を挟んだ'''npn型トランジスタ'''が存在する。バイポーラトランジスタを構成する3つの部分をそれぞれ'''エミッタ'''(E)、'''ベース'''(B)、'''コレクタ'''(C)という。バイポーラトランジスタでは電子・正孔の双方がキャリアとして振舞う。 npn型のC-E間に電圧を加えた状態でE-B間に順方向の電圧を加えると、EからBに向かってキャリアが送り込まれ、その大部分はCへと流れ込む。よって、Bの電極に流れる電流はCの電極に流れる電流よりも非常に大きな値となる。これを利用すると、'''B電流の小さな変化をC電流の大きな変化に変換できる'''。pnp型でも同様にして増幅作用を確かめられる。 バイポーラトランジスタは、B電流の制御によりCに電流が流れる状態(ON)と全く流れない状態(OFF)を作ることができる。これをトランジスタの'''スイッチング作用'''という。 C電流のON-OFFによってデジタル信号を作り出すことができ、計算等の処理を電気回路で行うことができる。 '''ユニポーラトランジスタ'''('''電界効果トランジスタ'''、FET)はバイポーラトランジスタと異なり、電子・正孔の片方のみがキャリアとして振舞う。 半導体基板の上に絶縁層(二酸化珪素)を挟んで金属電極が載せられた構造のユニポーラトランジスタを'''金属酸化被膜半導体電界効果トランジスタ'''(MOSFET)という。バイポーラトランジスタのエミッタ・ベース・コレクタに対応する部分を'''ソース'''(S)、'''ゲート'''(G)、'''ドレイン'''(D)という。ソース・ドレイン電極にn型・基盤にp型半導体を用いたMOSFETを'''nチャネルMOSFET'''(nMOS)、ソース・ドレイン電極にp型・基盤にn型半導体を用いたMOSFETを'''pチャネルMOSFET'''(pMOS)という。nMOSのキャリアは電子、pMOSのキャリアは正孔である。 ソースとドレインの間はG電圧の印加に伴うキャリア数の増減によって形成される'''チャネル'''(反転層)を通じて導電する。バイポーラトランジスタがB電流の制御でC電流を調節したように、MOSFETはG電圧の制御によりS-D間の電流を調節する。 nMOSとpMOSを同一基板上で相補的に配置したトランジスタを'''相補型MOSFET'''(CMOS)という。 CMOSはバイポーラトランジスタに比べて消費電力が少なく、集積化に適している。そのため、現在最も用いられているトランジスタはCMOSである。 ===LSI=== コンピュータの黎明期には、トランジスタに相当するものとして'''真空管'''が用いられていた。これは当時画期的な電子部品だったが、真空管を用いたコンピュータは耐久性が低く、発熱しやすく、装置が巨大になるという欠点を抱えていた。 真空管に代わってトランジスタが用いられるようになると、コンピュータの小型化と演算回路の高速化が進んだ。 その後、多数のトランジスタやコンデンサー、抵抗などの電気素子を小さな基盤上に集積した'''集積回路(IC)'''が発明されると、コンピュータの小型化と高性能化は怒濤の早さで進んだ。1000個以上の素子を集積したICを特に'''大規模集積回路(LSI)'''というが、2024年現在では10億を超えるトランジスタを実装したLSIが量産されている。 集積回路内の回路素子は、半導体である珪素(Si)が酸化されると絶縁体(SiO<sub>2</sub>)に変わるという性質を利用している。シリコンウエハースを局所的に酸化し、微小領域を絶縁体で囲む。この中にp型・n型の領域を形成すると、互いに絶縁された多数の微小ユニポーラトランジスタが出来上がる。同じ表面にコンデンサーや抵抗も形成し、これらを配線することでICが完成する。 LSIの高機能化・高性能化・低消費電力化を実現するには、より微細な回路素子を高密度に集積することが求められる。処理工程の精密な制御技術と回路パターン形成のための精密な写真技術の進歩により、2024年現在では30 nmを下回る寸法の回路パターンを持つものも量産されている。 LSIはCPU・RAMの主用部品だが、それ以外にも多様な部品に使われている。高速応答性が要求される領域では、砒化ゲルマニウム(GeAs)やガリウムインジウムリン(InGaP)といったシリコン以外の半導体を使ったLSIも用いられている。また、近年は二酸化珪素の代わりに酸化ハフニウム(HfO<sub>2</sub>)を絶縁膜とするものも使われている。 ===コンデンサーやダイオードを含む直流回路=== =磁気= 以下では磁気を扱う。その際[[w:クロス積|外積(ベクトル積)]]を用いることがあるので必要に応じて参照されたい。 ==磁気力と磁場== 磁石に鉄粉をかけると磁石の両端によく付着する。この鉄粉を吸引する力の原料力とみられる部分(最も強い部分)を磁石の'''磁極'''という。磁極同士或いは磁石同士,電流同士,電流と磁石が互いに引き合い或いは斥け合う力のことを'''磁気力'''('''磁力''')という。磁極の強さを表す量を'''磁気量'''('''磁荷''')という。磁荷の単位はウェーバー <math>\mathrm{Wb}</math> である<ref>磁石の磁荷は、正の磁荷と負の磁荷は必ずセットで存在する。電荷のように、正の磁荷だけが存在することはないと考えられている。単体で存在する正あるいは負の磁荷を磁気単極子という。磁気単極子は今まで観測されたことがないが、物理学上の仮説である大統一理論によれば、磁気単極子が存在することが予想されている。</ref>。 2つの点電荷の間にクーロンの法則が成り立つように、2つの点磁荷の間にもクーロンの法則が成り立つ。 つまり磁気力<math>F</math>に就て、 :<math>F = k_m\frac{m_1m_2}{r^2}</math> である。 ここで<math>m_1, m_2</math>はそれぞれの点磁荷の磁気量、<math>k_m</math>は比例定数(磁気クーロン定数)である。真空中では<math>k_m = 6.33\times10^4 \, \mathrm{N\cdot m^2/Wb^2}</math>。真空の誘電率を <math>k_0=\frac{1}{4\pi\varepsilon_0}</math> で定義したのと同じように、真空の透磁率(磁気定数)を <math>k_m=\frac{1}{4\pi\mu_0}</math> で定義する。 電場が電荷に力を及ぼす空間の性質である一方,'''磁場'''('''磁界)'''は運動している電荷に力を及ぼす空間の性質である。磁場は電場と同様に,大きさと向きを持つベクトルである。磁場ベクトル<math>\overrightarrow H</math>の点に,磁気量 <math>m</math> の磁極を置いたとき,この磁極に働く力を <math>F</math> とすると :<math>\overrightarrow H =\frac{\overrightarrow F}{m}</math> (2.1) が成り立つ。 ===磁束密度=== '''磁束密度'''を<math>\overrightarrow B</math>は,磁場<math>\overrightarrow H</math>と'''透磁率''' <math>\mu</math> を用いて :<math>\overrightarrow B =\mu \overrightarrow H </math>(2.2) と表される。なお,この磁束密度<math>\overrightarrow B</math>のことを単に磁場と呼ぶこともある。 真空の透磁率は<math>\mu_0 = 1.26 \times 10^{-6} \, \mathrm{N/A^2} \fallingdotseq 4 \pi \times 10^{-7}\, \mathrm{N/A^2}</math> である。物質の比透磁率は<math>\mu_r = \frac{\mu}{\mu_0}</math>で求められる。地球大気の比透磁率はほぼ1であり、鉄の比透磁率は8000である。 ==電流が作る磁場== 電流<math>\overrightarrow I</math>の流れている導線Cを微小区間に分割する。電流によって作り出される磁場を定めている'''ビオ・サヴァールの法則'''({{Lang-en-short|Biot–Savart law}})により,位置<math>\vec{r'}</math>にある微小区間<math>dl</math>の電流が位置<math>\overrightarrow r</math>に作る磁束密度は :<math>d\overrightarrow B(\overrightarrow r)=\frac{\mu _0}{4\pi}\cdot\frac{\overrightarrow I\times(\overrightarrow r-\vec{r'})}{|\overrightarrow r-\vec{r'}|^3}dl</math>. (2.3) 電流全体の作る磁束密度は全微小区間からの寄与を足し合わせれば,つまり積分すれば求まる。 :<math>\overrightarrow B(\overrightarrow r)=\frac{\mu _0}{4\pi}\int\frac{\overrightarrow I\times(\overrightarrow r-\vec{r'})}{|\overrightarrow r-\vec{r'}|^3}dl</math>. (2.4) ===無限に長い直線電流=== [[File:Biot–Savart law long linear currents.png|thumb|right|225px|無限に長い直線電流]][[Image:Right hand rule.png|thumb|right|右ねじの法則]] 右図のように,電流にそって<math>z</math>をとり,磁場を求める点Pを通るように<math>x</math>軸をとると<math>(\overline{\mathrm{OP}}=r)</math>,<math>xyz</math>空間において<math>\overrightarrow r=(r,\ 0,\ 0).\ \vec{r'}=(0,\ 0,\ z')</math>とおくと<math>z</math>軸上の微小区間<math>[z',\ z'+dz']</math>の電流が点Pに作る磁束密度は[[w:クロス積|外積]]の性質より<math>\overrightarrow I</math>と<math>\overrightarrow r-\vec{r'}</math>に垂直,すなわち :<math>d\overrightarrow B(\overrightarrow r)=(0,\ dB(r),\ 0)</math> と<math>y</math>成分のみで,<math>|\overrightarrow r-\vec{r'}|=\sqrt{r^2 +{z'}^2}</math>であるから :<math>dB(r)=\frac{\mu _0}{4\pi}\frac{I\sin\theta}{r^2 +{z'}^2}dz'=\frac{\mu _0I}{4\pi}\frac{rdz'}{(r^2+{z'}^2)^{\frac{3}{2}}}</math>. よって電流全体が作る磁束密度<math>B</math>は(2.4)より :<math>B(r)=\frac{\mu _0I}{4\pi}\int _{-\infty}^\infty \frac{rdz'}{(r^2+{z'}^2)^{\frac{3}{2}}}</math>. ここで,<math>z'=r\tan\phi</math>とすると :<math>\frac{dz'}{d\phi}=r\frac{\cos ^2\phi-\sin\phi(-\sin\phi)}{\cos ^2\phi}=\frac{r}{\cos ^2\phi}\quad\therefore dz'=\frac{rd\phi}{\cos ^2\phi}\quad\begin{array}{c|c}z' & -\infty\to \infty \\ \hline \phi & -\frac{\pi}{2}\to \frac{\pi}{2} \\ \end{array}</math> であるから(置換積分) :<math>B(r)=\frac{\mu _0I}{4\pi}\int _{-\frac{\pi}{2}}^\frac{\pi}{2} \frac{r\frac{rd\phi}{\cos ^2\phi}}{(r^2+r^2\tan^2\phi)^{\frac{3}{2}}}=\frac{\mu _0I}{4\pi}\int _{-\frac{\pi}{2}}^\frac{\pi}{2} \frac{\cos\phi}{r}d\phi=\frac{\mu _0I}{4\pi r}[\sin\phi]_{-\frac{\pi}{2}}^\frac{\pi}{2}=\frac{\mu_0 I}{2\pi r}</math>. 以上より直線電流が作る磁束密度は電流まわりに渦巻き状に分布し,電流から垂直距離<math>r</math>離れた位置では :大きさ:<math>B(r)=\frac{\mu_0 I}{2\pi r}\Longleftrightarrow H(r)=\frac{I}{2\pi r}\ (\because(2.2))</math> (2.5) :向き:<math>I</math>に垂直な面内で<math>I</math>に対して右回り('''右ねじの法則''') ===円形電流=== 半径rの円形導線に大きさIの電流が流れるとき、円の中心での磁場の強さHは<math>H = \frac{I}{2r}</math>と表される。 導出は直線電流の場合と同様である。 ===ソレノイド=== 導線を密に巻いた十分に長い円筒状のコイルを'''ソレノイド'''という。 ソレノイドの作る磁場は、一定の間隔で並ぶ円形電流が周囲に作る磁場の重ね合わせと考えると、<math>H=nI</math>と求まる。但し、nはコイルの'''単位長さあたりの'''巻数である。 ==磁場が電流に及ぼす力== [[Image:Fleming's_Left_Hand_Rule.png|thumb|right|フレミングの左手の法則]] 磁束密度(磁場)<math>\overrightarrow B</math>が長さ<math>l</math>の電流<math>\overrightarrow I</math>に及ぼす力(電磁力,アンペール力)<math>\overrightarrow F</math>は :<math>\overrightarrow F=l\overrightarrow I\times\overrightarrow B</math> と表され,磁束密度<math>\overrightarrow B</math>と電流<math>\overrightarrow I</math>のなす角を<math>\theta</math>として[[w:クロス積|外積]]の性質より :大きさ:<math>F=lIB\sin\theta</math> (磁場<math>\overrightarrow H</math>と真空の透磁率<math>\mu _0</math>を用いると(2.2)より<math>F=\mu _0lIH\sin\theta</math>) :向き:'''フレミングの左手の法則'''に従う,或いは電流の向きと磁場の向きに垂直に立てた右ねじを電流の向きから磁場の向きに回したときに右ねじの進む向き 2つの平行電流が及ぼしあう力を求めてみよう。 十分に長い2本の平行導線P,Qをrだけ離し、それぞれに大きさI<sub>1</sub>,I<sub>2</sub>の電流を流す。電流の向きが等しいとき、PがQの長さlの部分に及ぼすアンペール力は、<math>F = I_2 B_1 l = I_2 \frac{\mu I_1}{ 2\pi r} l = \frac{\mu I_1 I_2}{2 \pi r}l</math>と求まる。このとき、QがPのlの部分に及ぼすアンペール力はFと同じ大きさで同じ向きである。 電流の向きが反対のとき、及ぼしあうアンペール力の向きも反対となる。 ==ローレンツ力== 一般に荷電粒子が磁場を横切ると,磁場から力を受けることが知られている。電場<math>\overrightarrow E</math>,磁束密度<math>\overrightarrow B</math>の中で,速度<math>\overrightarrow v</math>,電荷<math>q</math>の荷電粒子に働く力 :<math>\overrightarrow F=q(\overrightarrow E+\overrightarrow v\times\overrightarrow B)</math>, 特に磁束密度<math>\overrightarrow B</math>の中で速度<math>\overrightarrow v</math>,電荷<math>q</math>の荷電粒子に働く力 :<math>\overrightarrow F=q\overrightarrow v\times\overrightarrow B</math> をローレンツ力({{Lang-en-short|Lorentz force}})という。磁束密度<math>\overrightarrow B</math>と速度<math>\overrightarrow v</math>のなす角を<math>\theta</math>として[[w:クロス積|外積]]の性質より :大きさ:<math>F=qvB\sin\theta</math> :向き:'''フレミングの左手の法則'''に従う,或いは正電荷のときに荷電粒子の速度の向きと磁場の向きに垂直に立てた右ねじを速度の向きから磁場の向きに回したときに右ねじの進む向き(負電荷では逆になる) サイクロトロン・ベータトロン ==磁束== 閉曲線Cの正の向きを定め,その向きに右ねじを回してねじが進む向きにCの囲む面の法線ベクトル<math>\overrightarrow n</math>をとる。Cの囲む面の面積を<math>S</math>としてCを貫く磁束<math>\mathit{\Phi}</math>は :<math>\mathit{\Phi}=\int\overrightarrow B\cdot\overrightarrow ndS</math> 特に<math>\overrightarrow B\cdot\overrightarrow n</math>が一様であるときは :<math>\mathit{\Phi}=\overrightarrow B\cdot\overrightarrow nS=BS\cos\theta</math>. ==電磁誘導== ===誘導起電力=== コイルの両端に検流計を繋ぎ、棒磁石をコイルに近づけたり遠ざけたりすると検流計の針が振れる。このように、閉回路を貫く磁場(磁束)の時間変化によって閉回路に電圧が生じて電流を生ずる現象を'''電磁誘導'''という。生じた電圧を'''誘導起電力'''、電流を'''誘導電流'''という。 誘導起電力は以下の'''レンツの法則'''に従う。 :誘導起電力は、誘導電流による磁束が外部から加えられた磁束変化を妨げる方向に発生するような向きに生じる。 具体例)鉛直に立てられたコイルに棒磁石のN極を近づけると、磁束の増加する方向(鉛直下向き)とは逆向き(鉛直上向き)の磁束が発生する向き(時計回り)に誘導電流が流れる。 イギリスのファラデーは、実験を通して「コイルに発生する誘導起電力の大きさはコイルを貫く磁束の単位時間あたりの変化量とコイルの巻数に比例する」という事実を発見した。これを定式化したのが、次の'''ファラデーの電磁誘導の法則'''である。 :<math>V = - N \frac{\Delta \Phi}{\Delta t}</math> 負の符号は、レンツの法則による。また、Nはコイルの巻数である。 一般に、誘導起電力<math>V_\mathrm{emf}</math>は :<math>V_\mathrm{emf}=-\frac{d\mathit{\Phi}}{dt}</math>. と表される。 電磁誘導は、コイルを磁場に出し入れする場合も起こる。 長さlの導線が磁束密度Bの磁場を速さvで横切り、磁場ベクトルと導線の速度ベクトルのなす角度がθであるとき、誘導起電力は以下の式で表される。 :<math>V_\mathrm{emf}=-\frac{d\mathit{\Phi}}{dt}=-\frac{d(Blvt\cos(\frac{\pi}{2}-\theta))}{dt}=-Bl\frac{d(vt)}{dt}\sin\theta=-Blv\sin\theta</math>. また,誘導起電力の大きさを単位電荷あたりのローレンツ力がする仕事として考えると以下のような求め方もできる。 :<math>|V_\mathrm{emf}| = l |\vec{v} \times \vec{B}| = vBl \sin \theta</math> 無限に長い2本の導線に起電力<math>V_0</math>の電池と抵抗値<math>R</math>の抵抗を直列に繋げ、長さ<math>l</math>の軽い導線を乗せる。磁束密度<math>B</math>の磁場を回路に垂直にかけ、乗せた導線に質量<math>m</math>の錘をつけて速さ<math>v</math>で引き上げる。 導線の両端に生じる誘導起電力の大きさは、<math>\sin 90^\circ = 1</math>より<math>vBl</math>である。レンツの法則より誘電起電力の向きは電池の向きと逆なので、回路に流れる電流の大きさを<math>I</math>とするとキルヒホッフの第二法則より<math>V_0 - vBl = RI</math>である。 時間をtとしてItを両辺にかけて変形すると、<math>IV_0t = vt IBl + I^2 Rt</math>。導線と錘は等速運動をするので、重力加速度を<math>g</math>とするとローレンツ力と重力の釣り合いより<math>IBl = mg</math>である。導線と錘の移動距離<math>vt</math>を<math>h</math>とおくと、最終的にこのような式となる。 :<math>IV_0t = mgh + RI^2 t</math> 左辺は電池のする仕事、右辺は重力による位置エネルギーと抵抗で発生するジュール熱である。 このように、誘電起電力が発生する場合もエネルギー収支を考えることが可能である。 なお、導線の速さが変化する場合でも、レンツの法則より速度変化を妨げる向きに誘導起電力が発生するため、最終的に等速運動となる。 === 渦電流 === コイルと同様に、金属板の上で磁石を動かしたりするときにも金属板に誘導電流が流れる。これを'''渦電流'''という。 S極が上の磁石を銅板上で動かすと、磁石が遠ざかる側は銅板を下向きに貫く磁束が減少するため、レンツの法則より磁束が増加する向きに電流が流れる。逆に、磁石が近付く側は磁束が減少する向きに電流が流れる。例えば、右向きに動かす場合は左回転の渦電流が発生する。 渦電流は磁気力によって生ずるため、銅板と磁石の接触は必ずしも必要ではない。 このように、環状のコイルでない場合にも誘導電流は発生する。さらに、金属が存在しない空間においても、磁場が変化するとその周りに電場が生ずる。これを'''誘導電場'''という。 渦電流が応用された製品として、大型車に用いられる補助ブレーキや、IHC(電磁気調理器、Induction Heating Cooker)がある。 === 自己誘導 === 先ほど学んだように、コイルに一定の電流を流すと一定の磁場が生じる。ここでは、流す電流を変化させた場合を考える。 コイルに流れる電流を変化させるとき、レンツの法則より電流の作る磁場の変化を妨げる向きの磁束が生じ、誘導起電力は電流の増減を妨げる向きに発生する。故に、電流の変化は瞬時には起こらない。 このように、コイルに流れる電流の変化を妨げる向きにコイルに誘導起電力が生じることを'''自己誘導'''という。また、自己誘導による誘導起電力を'''逆起電力'''という。 電流が作る磁場の強さHは電流Iに比例し、コイルを貫く磁束ΦもIに比例する。よって、比例定数をkとして :<math>\Phi = kI</math> と表せる。 <math>\Delta t</math>秒間の変化を考えると、電流の変化<math>\Delta I</math>と磁束の変化<math>\Delta \Phi</math>の間には :<math>\Delta \Phi = k \Delta I</math> という関係が成り立つ。 よって、ファラデーの電磁誘導の法則より :<math>V = - N \frac{\Delta \Phi}{\Delta t} = - Nk\frac{\Delta I}{\Delta t}</math> であり、比例定数をLとおくと :<math>V_L = -L \frac{\Delta I}{\Delta t}</math> となる。 この比例定数Lはコイルの自己誘導の大きさを表し、'''自己インダクタンス'''(自己誘導係数、自己誘導子)という。 自己インダクタンスの単位は'''ヘンリー'''(記号:H (=m<sup>2</sup>・kg / s<sup>2</sup>・A<sup>2</sup>))である。 単位長さあたりの巻数n、長さl、断面積Sのコイルに透磁率μの芯を入れる場合を考える。 コイル内部の磁束密度は :<math>B = \mu H = \mu n I</math> コイルを貫く磁束は :<math>\Phi = BS = \mu n I S</math> よって先ほどの比例定数kは :<math>k = \mu n S</math> コイルの巻き数は :<math>N = nl</math> よって :<math>L = Nk = nl \cdot \mu nS = \mu n^2 l S</math> ここで、μの単位はN/A<sup>2</sup>、nの単位は1/m、lの単位はm、Sの単位はm<sup>2</sup>であり、N=m・kg/s<sup>2</sup>なので、自己インダクタンスの単位Hが基本単位表記でm<sup>2</sup>・kg / s<sup>2</sup>・A<sup>2</sup>となることを確かめられた。 自己インダクタンスLのコイルに流れる電流を0からIにするには、逆起電力に逆らって仕事をする必要がある。この仕事がコイルに蓄えられるエネルギーUとなる。 :<math>U = \int_{0}^{I} LI dI = \frac{1}{2}LI^2</math> === 相互誘導 === 二つのコイルが存在するとき、コイル1の電流の変化によって生じる磁束の変化の影響でコイル2に誘導起電力が生じる現象を'''相互誘導'''という。 二つのコイルを貫く磁束は同一のものであるから、コイル2に生じる誘導起電力はコイル1の電流<math>I_1</math>の時間変化の割合に比例する。 よって、比例定数をMとして :<math>V_M = -M \frac{\Delta I_1}{\Delta t}</math> このMを'''相互インダクタンス'''(相互誘導係数、相互誘導子)という。単位は自己インダクタンスと同じくHである。 相互インダクタンスの値は、2つのコイルの巻数や形状、芯の透磁率、コイルの相互位置などによって決まる。 == 交流 == ===交流の発生=== 辺ABの長さがl、巻数1の長方形コイルABCDが磁束密度Bの磁場の中で速さv,角速度ωで回転している状況を考える。ただし、磁場の向きは時刻0におけるコイルの向きに対して鉛直上向きであるとする。 A→B→C→Dの向きを正とすると、時刻tにおいて辺ABに生じる誘導起電力は<math>vBl \sin \omega t</math>であり、辺DCにも同符号で同じ大きさの誘導機電力が生じる。辺BCと辺ADは磁場を横切らずに回転するので誘導起電力は生じない。故に、コイル全体では誘導起電力<math>V = 2vBl \sin \omega t</math>である。 辺BCの長さが2rであるとすると、<math>v = r \omega</math>より<math>V = 2r\omega Bl \sin \omega t</math>である。 このとき、<math>t</math>の値によってVは符号(=向き)を変えながら周期的に変化する。このような電圧を'''交流電圧'''といい、<math>\omega t</math>を'''位相'''という。 <math>\sin \omega t = 1</math>のときVは最大値<math>2r\omega Bl</math>をとり、これを<math>V_0</math>と書く('''交流電圧の最大値''')。 このコイルを回路に組み込むと、周期的に向きが変わる電流が流れる。これを'''交流電流'''、略して'''交流'''という。 交流の周期T、周波数fはそれぞれ<math>T = \frac{2\pi}{\omega}, f = \frac{1}{T} = \frac{\omega}{2\pi}</math>と表される。 <math>\omega = 2\pi f</math>を'''角周波数'''という。 交流の周波数は東日本では50Hz、西日本では60Hzである。これは、電気機械を輸入した国の違い(東:ドイツ、西:アメリカ)から発生した違いである。現在の世界において交流に複数の周波数を採用している国は非常に珍しく、一つの国の中で 50Hzと60Hzの独立した系統を有し、かつ周波数変換施設で連系しているのは日本のみである。 交流電圧はファラデーの電磁誘導の法則から導出することもできる。 コイル面の面積は<math>S = 2rl</math>であり、コイルを貫く磁束は<math>\Phi = BS \cos \omega t</math>である。 ファラデーの電磁誘導の法則より<math>V = -\frac{d\Phi}{dt} = -\frac{d}{dt}(BS \cos \omega t) = -BS \frac{d}{dt} \cos \omega t = BS\omega \sin \omega t</math> ここで<math>BS \omega = 2Brl \omega = V_0</math>であり、<math>V = V_0 \sin \omega t</math>が得られた。 このとき、<math>\Phi_0 = BS</math>はコイルを貫く磁束の最大値である。 交流においてもオームの法則が成り立つので、回路に繋いだ抵抗の抵抗値をRとすると<math>I = \frac{V_0}{R} \sin \omega t</math>である。<math>\sin \omega t = 1</math>のとき電流は最大値<math>\frac{V_0}{R}</math>をとり、これを<math>I_0</math>と表す('''交流電流の最大値''')。 このとき、電流と電圧の時間的変化の仕方は等しいので、電流と電圧は'''同位相'''である。 同位相な電圧と電流について、常に<math>V_0 = RI_0</math>である。 家庭で使用される100Vの交流電圧の最大値は約141Vであり、交流電圧は-141~141Vの間で周期的に変化している。100Vというのは、この交流のする仕事が100Vの直流のする仕事に等しいことからきている。このように、交流電圧・交流電流の大きさにはそこから計算される電力が直流と同等の効果を持つような値が用いられる。これを'''実効値'''という。交流電圧計や交流電流計の値は実効値で示される。 電球の消費電力Pについて考えると、<math>P = IV = I_0V_0 \sin^2 \omega t = \frac{I_0V_0}{2} (1-\cos 2\omega t)</math>となり、<math>0 \sim I_0 V_0</math>[W]の間で周期的に変化する。その時間平均をとると、P-tグラフから<math>\overline{P} = \frac{1}{2} I_0 V_0</math>とわかる。ここで、直流と同様に<math>\overline{P} = I_eV_e = RI^2_e = \frac{V^2_e}{R}</math>という式が成り立つように実効値<math>I_e, V_e</math>を定めたい。この条件を満たすような実効値の定め方は一意であり、それは<math>I_e := \frac{I_0}{\sqrt{2}}, V_e := \frac{V_0}{\sqrt{2}}</math>である。 これらの議論から、<math>V_e = R I_e</math>が成り立つ。 実効値を用いると、直流の場合と同様に電力・オームの法則の計算ができる。 実効値に対して、各時刻における電流値・電圧値をそれぞれの'''瞬間値'''(瞬時値)という。<math>I_0, V_0</math>は瞬間値の最大値である。 電磁誘導を用いて交流電圧を変える装置を'''変圧器'''(トランス)という。変圧器は、巻数の異なる2つのコイルを共通の鉄芯(コア)に巻きつけた構造をしている。交流電源側のコイルを'''一次コイル'''、もう片方のコイルを'''二次コイル'''という。 一次コイルに交流電圧が流れると交流は常に大きさと向きが変化するため、鉄芯内の磁束<math>\Phi</math>が変化して電磁誘導が起こる。それぞれのコイルに発生する誘導起電力を<math>V_1, V_2</math>、コイルの巻数を<math>N_1, N_2</math>とする。 鉄芯の内部を貫く磁束が鉄芯外部に漏れないものとすると、磁束・磁束の時間変化ともに両方のコイルに共通なので<math>V_1 = -N_1 \frac{d\Phi}{dt}, V_2 = -N_2 \frac{d \Phi}{dt}</math>である。 <math>V_1, V_2</math>の実効値を<math>V_e, V_\varepsilon</math>とすると、<math>V_e : V_\varepsilon = N_1 : N_2</math>となり、コイルの巻数の比と交流電圧の比が等しくなる。 電流損失が無視できる場合、一次コイルの電力と二次コイルの電力は等しいのでエネルギー保存則が成り立ち、二次コイルの電圧を高くすると二次コイルの電流は小さくなる。 発電所で発電された交流電気は変圧器によって超高電圧に上げてから送電されている。これは、送電線に流れる電流を小さくして送電線で発生するジュール熱(=エネルギー損失)を小さくするためである。 街に届いた交流電気は再度変圧器によって100Vに変換されてから各家庭に届けられる。 ===交流回路=== コイルやコンデンサーを含む交流回路では、電流と電圧に位相差が生じることが知られている。そのため、交流回路について考えるとき、<math>I = I_0 \sin \omega t, V = V_0 \sin (\omega t + \phi)</math>とおいて<math>V_0, I_0</math>の関係及び<math>\phi</math>を明確にすることが重要である。 ====交流と抵抗==== 抵抗のみが接続されている場合、先ほど求めた関係式<math>V_0 = RI_0</math>から電流と電圧の位相差は<math>\phi = 0</math>であるとわかる。すなわち、交流電圧<math>V_R</math>と交流電圧<math>I_R</math>は同位相である。 交流電圧と交流電流の時間変化を考える時、xy平面上で原点を中心に一定の角速度で回転する二つのベクトルを考えることがある。原点を始点として、回転角が位相に対応し<math>|\vec{I_R}| = I_{R_0}, |\vec{V_R}| = V_{R_0}</math>となるように<math>\vec{I_R}, \vec{V_R}</math>をとる。このとき、各ベクトルのy成分が交流電流・交流電圧それぞれの瞬間値を表す。 電気素子を一つだけ繋いだ交流回路において、<math>X = \frac{V_0}{I_0} = \frac{V_e}{I_e}</math>で定義される量を'''リアクタンス'''(誘導抵抗、感応抵抗)という。単位は抵抗値と同じくΩを用いる。リアクタンスは交流に対する抵抗の働きを表す。 抵抗のリアクタンスは<math>X_R = R</math>であり、交流の周波数に関係なく一定である。 ====交流とコイル==== コイルを含む回路に交流電圧を加えるとき、直流電圧を加えるときよりも流れる電流が小さくなる。すなわち、コイルは交流電流に対して抵抗のような働きをし、リアクタンスを考えることができる。 交流電源とコイルのみからなる回路について、コイルに生じる誘導起電力を<math>V'</math>、コイルの自己インダクタンスを<math>L</math>とする。 キルヒホッフの第二法則より<math>V + V' = 0</math>であり、<math>V' = -L \frac{\Delta I}{\Delta t}</math>なので、<math>V = L \frac{\Delta I}{\Delta t}</math>・・・(*)と求まる。 <math>\Delta I</math>は時刻<math>t \sim t+\Delta t</math>間の電流変化なので、 :<math>\Delta I = I_0 \sin \{ \omega (t + \Delta t) \} - I_0 \sin \omega t</math> ::<math>=I_0 \sin (\omega t + \omega \Delta t) - I_0 \sin \omega t</math> ::<math>=I_0 (\sin \omega t \cdot \cos \omega \Delta t + \cos \omega t \cdot \sin \omega \Delta t) - I_0 \sin \omega t</math> ここで<math>|\Delta t| \ll 1</math>と見做して<math>\lim_{\theta \to 0} \sin \theta = \theta, \lim_{\theta \to 0} \cos \theta = 1</math>の関係を用いると、 :<math>\Delta I \fallingdotseq I_0 (\sin \omega t + \omega \Delta t \cos \omega t - \sin \omega t)</math> ::<math>= \omega I_0 \cos \omega t \cdot \Delta t</math> :<math>\therefore \frac{\Delta I}{\Delta t} = \omega I_0 \cos \omega t</math> と求まる。 これを(*)に代入すると、 :<math>V_0 \sin (\omega t + \phi) = L \omega I_0 \cos \omega t </math> これが<math>t</math>の恒等式となるので、<math>V_0 = \omega L I_0</math>かつ<math>\sin (\omega t + \phi) = \cos \omega t</math>が<math>t</math>の恒等式である。 すなわち、<math>X_L = \omega L, \phi = \frac{\pi}{2}</math>である。 ここから、コイルの交流電圧<math>V_L</math>の位相は交流電流<math>I_L</math>の位相より<math>\frac{\pi}{2}</math>進み、コイルのリアクタンスは交流の周波数が大きいほど大きいことがわかる。 なお、微分を用いると以下のように導出される。 :<math>V = L \frac{dI}{dt} = L I_0 \frac{d}{dt} \sin \omega t = \omega L I_0 \cos \omega t = \omega L I_0 \sin(\omega t + \frac{\pi}{2})</math> この回路において、コイルの消費電力<math>P_L</math>は以下のように求まる。 :<math>P_L = I_L V_L = I_0 \sin \omega t \cdot V_0 \sin (\omega t + \frac{\pi}{2}) = I_0 V_0 \sin \omega t \cos \omega t = \frac{1}{2} I_0 V_0 \sin 2 \omega t</math> 正弦関数は周期関数なので、<math>P_L</math>の時間平均は<math>\overline{P_L}=0</math>となることがわかる。 ====交流とコンデンサ==== コンデンサーに直流電圧を加えると、コンデンサの充電が終わるまで電流が流れ、その後電流は流れなくなる。一方、交流電流を加えると、電圧の向きが常に変わるのでコンデンサが充電・放電を繰り返し、回路に電流が流れ続ける。このとき、コンデンサの両端に電位差が生じ、コンデンサは抵抗と同様の働きをする。すなわち、コンデンサでもリアクタンスを考えることができる。 交流電源とコンデンサのみからなる回路について、コンデンサの電気容量を<math>C</math>、電気量を<math>Q</math>とする。 電流の定義より<math>I = \frac{\Delta Q}{\Delta t}</math>であり、<math>Q = CV</math>より<math>I = C\frac{\Delta V}{\Delta t}</math>・・・(@)と求まる。 <math>\Delta V</math>は時刻<math>t \sim t + \Delta t</math>間の電圧変化なので、 :<math>\Delta V = V_0 \sin \{ \omega (t + \Delta t) + \phi \} - V_0 \sin (\omega t + \phi)</math> ::<math>= V_0 \sin \{ (\omega t + \phi) + \omega \Delta t \} - V_0 \sin (\omega t + \phi)</math> ::<math>= V_0 \{ \sin (\omega t + \phi) \cdot \cos \omega \Delta t + \cos (\omega t + \phi) \cdot \sin \omega \Delta t \} - V_0 \sin (\omega t + \phi)</math> ここで先ほどと同様に<math>|\Delta t| \ll 1</math>と見做して近似すると、 :<math>\Delta V \fallingdotseq V_0 \{ \sin(\omega t + \phi) + \omega \Delta t \cos (\omega t + \phi) \} - V_0 \sin (\omega t + \phi) </math> ::<math>= \omega V_0 \cos (\omega t + \phi) \cdot \Delta t</math> :<math>\therefore \frac{\Delta V}{\Delta t} = \omega V_0 \cos (\omega t + \phi)</math> これを(@)に代入すると、 :<math>I_0 \sin \omega t = C \omega V_0 \cos (\omega t + \phi)</math> これが<math>t</math>の恒等式となるので、<math>I_0 = C \omega V_0</math>かつ<math>\sin \omega t = \cos (\omega t + \phi)</math>が<math>t</math>の恒等式である。 すなわち、<math>X_C = \frac{1}{\omega C}, \phi = - \frac{\pi}{2}</math>である。 ここから、コンデンサの交流電圧<math>V_C</math>の位相は交流電流<math>I_C</math>の位相より<math>\frac{\pi}{2}</math>遅れ、コンデンサのリアクタンスは交流の周波数が小さいほど大きいことがわかる。 なお、微分を用いると以下のように導出される。 :<math>Q = CV</math>より<math>\frac{dQ}{dt} = C \frac{dV}{dt}</math> :<math>I = \frac{dQ}{dt} = CV_0 \frac{d}{dt} \sin \omega t = \omega CV_0 \cos \omega t = \omega CV_0 \sin (\omega t + \frac{\pi}{2})</math> :<math>\therefore V = \frac{I_0}{\omega C} \sin (\omega t - \frac{\pi}{2})</math> この回路において、コンデンサの消費電力<math>P_C</math>は以下のように求まる。 :<math>P_C = I_C V_C = I_0 \sin \omega t \cdot V_0 \sin (\omega t - \frac{\pi}{2}) = - I_0 V_0 \sin \omega t \cos \omega t = -\frac{1}{2} I_0 V_0 \sin 2 \omega t</math> 正弦関数は周期関数なので、<math>P_C</math>の時間平均は<math>\overline{P_C}=0</math>となることがわかる。 ====インピーダンス==== 交流電源に抵抗R、コイルL、コンデンサCを直列に繋いだ回路('''RLC直列回路''')を考える。 回路全体の瞬間電圧は<math>V = V_R + V_L + V_R</math>であるが、RLCそれぞれの交流電圧の位相が不揃いなので最大電圧は<math>V_0 < V_{R_0} + V_{L_0} + V_{C_0}</math>である。 そこで、位相差を考慮するためにベクトル図を利用する。 直列接続ではR、L、Cそれぞれに流れる電流が同じなので、電流を基準に考える。 x軸の正方向に<math>\vec{I_0}</math>をとる。 :<math>\vec{V_{R_0}}</math>は<math>\vec{I_0}</math>との位相差が<math>0</math>なのでx軸の正方向を向く。 :<math>\vec{V_{L_0}}</math>は<math>\vec{I_0}</math>との位相差が<math>\frac{\pi}{2}</math>なのでy軸の正方向を向く。 :<math>\vec{V_{C_0}}</math>は<math>\vec{I_0}</math>との位相差が<math>-\frac{\pi}{2}</math>なのでy軸の負方向を向く。 <math>\vec{V_0} = \vec{V_{R_0}} + \vec{V_{L_0}} + \vec{V_{C_0}}</math>なので、両辺のベクトルの長さを考えると三平方の定理より<math>V_0 = \sqrt{V^2_{R_0} + (V_{L_0} - V_{C_0})^2}</math>と容易に求まった。 電気素子を複数繋いだ交流回路について、<math>Z = \frac{V_0}{I_0} = \frac{V_e}{I_e}</math>で定義される量を'''インピーダンス'''という。単位はリアクタンスと同様にΩを用いる。インピーダンスは交流回路における合成抵抗の働きを表す。 この直流回路について、<math>V^2_0 = (RI_0)^2 + \{ (\omega L - \frac{1}{\omega C}) I_0 \}^2</math>より<math>V_0 = I_0 \sqrt{R^2 + (\omega L - \frac{1}{\omega C})^2}</math>なので、<math>Z = \sqrt{R^2 + (\omega L - \frac{1}{\omega C})^2}</math>と求まる。 この回路全体の交流電流に対して回路全体の交流電圧の位相が<math>\phi</math>進むとすると、ベクトル図を書くことにより<math>\tan \phi = \frac{\omega L - \frac{1}{\omega C}}{R}</math>と求まる。 同様にして、交流電源に抵抗R、コイルL、コンデンサCを並列に繋いだ回路('''RLC並列回路''')のインピーダンスを求める。 並列接続ではR、L、Cそれぞれに掛かる電圧が同じなので、電圧を基準に考える。 x軸の正方向に<math>\vec{V_0}</math>をとる。 :<math>\vec{I_{R_0}}</math>は<math>\vec{V_0}</math>との位相差が<math>0</math>なのでx軸の正方向を向く。 :<math>\vec{I_{L_0}}</math>は<math>\vec{V_0}</math>との位相差が<math>-\frac{\pi}{2}</math>なのでy軸の負方向を向く。 :<math>\vec{I_{C_0}}</math>は<math>\vec{V_0}</math>との位相差が<math>\frac{\pi}{2}</math>なのでy軸の正方向を向く。 <math>|\vec{I_{R_0}}| = \frac{V_0}{R}, |\vec{I_{L_0}}| = \frac{V_0}{\omega L}, |\vec{I_{C_0}}| = \omega C V_0</math>より、<math>I_0 = V_0 \sqrt{\frac{1}{R^2} + (\omega C - \frac{1}{\omega L})^2}</math>。 よって、<math>Z = \frac{V_0}{I_0} = \frac{1}{\sqrt{\frac{1}{R^2} + (\omega C - \frac{1}{\omega L})^2}}, \tan \phi = \frac{\omega C - \frac{1}{\omega L}}{\frac{1}{R}}</math> なお、直列・並列の双方においてインピーダンスを三角関数の加法定理を用いて求めることもできるが、計算が非常に煩雑なため省略する。 RLC直列回路・RLC並列回路ともにコイル・コンデンサーの消費電力は0であるため、回路全体の消費電力の時間平均は抵抗のみについて考えれば良い。 直列接続の場合、ベクトル図より<math>R = Z \cos \phi</math>なので、 :<math>\overline{P} = R I^2_e = Z \cos \phi \cdot I^2_e = I_eV_e \cos \phi</math> 並列接続の場合、ベクトル図より<math>\frac{1}{R} = \frac{1}{Z} \cos \phi</math>なので、 :<math>\overline{P} = \frac{V^2_e}{R} = \frac{\cos \phi}{Z} \cdot V^2_e = I_e V_e \cos \phi</math> よって、繋ぎ方に関係なく<math>\overline{P} = I_e V_e \cos \phi</math>が成り立つ。 この<math>\cos \phi</math>を'''力率'''という。 一般に、交流に対して<math>S=IV</math>を'''皮相電力'''(単位:<math>\mathrm{V\cdot{A}}</math>)、<math>Q=IV\sin\phi</math>を'''無効電力'''(単位:<math>\mathrm{var}</math>)、<math>P=IV\cos\phi</math>を'''有効電力'''(単位:<math>\mathrm{W}</math>)という。 <math>\sin\phi</math>を力率に対して'''無効率'''という。 有効電力は素子の消費電力であり、無効電力は電源と素子を行き交う電力である。素子では無効電力の消費と発生を繰り返している。 皮相電力・無効電力・有効電力を図示すると、「斜辺が皮相電力ベクトル、対辺が無効電力ベクトル、隣辺が有効電力ベクトル」となる直角三角形ができる。この三角形を用いることで「力率を0.6から0.8に上げるためには、並列接続するコンデンサの静電容量は幾つがよいか」のような力率改善の問題を解くことができるようになる。 インピーダンス(Z)は一般に複素数であり、その実部をレジスタンス(R)、虚部をリアクタンス(X)という。このリアクタンスは上で扱ったリアクタンスと一致する。上で扱ったインピーダンスは正確には「インピーダンスの絶対値」である。 インピーダンスが複素数であることは、ベクトル図のxy平面を複素数平面に置き換えればイメージできるであろう。 <!--インピーダンスは数学IIにおける虚数の導入時、その応用として紹介されることがある。利用者:~2025-20152自身は体脂肪率の測定の話題でインピーダンスに虚数が用いられていること、シュレディンガー方程式に虚数が用いられていることを紹介された。--> インピーダンスの逆数をアドミタンス(Y)といい、その実部をコンダクタンス(G)、虚部をサセプタンス(B)という。 これら6つを纏めてイミタンスという。 インピーダンスの合成は複素数表示ならば「直列接続は各インピーダンスの総和」「並列接続は各インピーダンスの逆数総和の逆数」となり、容易に求まる。同様にアドミタンスの合成も複素数表示ならば「直列接続は各アドミタンスの逆数総和の逆数」「並列接続は各アドミタンスの総和」と求まる。 ====共振回路==== RLC直列回路において、交流電圧の周波数が特定の値になったときに大きな電流が流れる。これを'''共振'''という。<!--音波とは違って共鳴とは言わない。--> 共振が起こるときの交流の周波数('''共振周波数''')<math>f_0</math>を求める。 :<math>I_0 = \frac{V_0}{Z} = \frac{V_0}{\sqrt{R^2 + (\omega L - \frac{1}{\omega C})^2}}</math>である。 :角周波数<math>\omega</math>を変化させるとき、<math>I_0</math>が最大となるのは<math>Z</math>が最小値をとるときである。 :そのときの角周波数を<math>\omega_0</math>とおくと<math>\omega_0 L - \frac{1}{\omega_0 C} = 0</math>すなわち<math>\omega_0 = \frac{1}{\sqrt{LC}}</math>。 :<math>\therefore f_0 = \frac{1}{2\pi \sqrt{LC}}</math> 回路の電気抵抗が小さければ、交流の周波数が共振周波数に一致した際非常に大きな電流が回路に流れる。このような回路を'''共振回路'''という。 共振回路はラジオ・テレビの電磁波受信回路などに利用されている。 ====電気振動==== 直流電源にコンデンサC、コイルLを並列に繋ぎ、コンデンサの導線にスイッチを付けて直流電流側とコイル側の導線を切り替えられるようにする。スイッチを直流電源側に入れてコンデンサを充電し、その後スイッチをコイル側に入れて蓄えた電荷を放電させる。このとき、一定の周期で向きが変わる電流('''振動電流''')が流れ続ける。このような現象を'''電気振動'''、このような回路を'''振動回路'''という。 コイル・コンデンサのそれぞれに対して最大電圧と最大電流の間の関係式を立てると、 :<math>V_{L_0} = \omega L I_0</math> :<math>V_{C_0} = \frac{1}{\omega C}I_0</math> 並列接続なので<math>V_{L_0} = V_{C_0}</math>であり、<math>\omega = \frac{1}{\sqrt{LC}}</math>と求まる。 よって、この振動回路の振動の周波数('''固有周波数''')は<math>f = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}}</math>と求まる。 電気振動ではコンデンサーの極板間に生じる電場とコイルに流れる電流の作る磁場との間でエネルギーが相互伝達する。 回路の電気抵抗が無視できる場合、以下のエネルギー保存則が成り立つ。 :<math>\frac{1}{2}CV^2_0 = \frac{1}{2} CV^2 + \frac{1}{2} LI^2 = \frac{1}{2} LI^2_0</math> 実際には導線やコイルの電気抵抗によりエネルギー損失が発生(ジュール熱に変換)されるため、振動電流は時間を追うごとに減衰する。 回路の電気抵抗が非常に大きい場合、コンデンサの放電が一瞬で止まってしまい、電気振動が見られなくなる。 ===電磁波=== [[高校物理 波#光の性質|波動分野]]・[[高等学校物理/原子物理|原子分野]]も参照。 ====電磁波の発生と発見==== イギリスのマクスウェルは電磁気についての理論研究から、変動する電場・磁場が真空中であっても光速の横波として伝わることに気づき、光もこの波の一種であるとの予想を立てた。これはドイツのヘルツによって証明された。この波は'''電磁波'''と名前がついた。 電磁誘導の節でも述べたが、金属のない空間であっても、磁場が変化するとその周りの空間に誘導電場を生ずる。逆に、電場が変化するとその周りの空間に誘導磁場が生じる。 振動回路に電気振動が起こると、コンデンサの極板間に振動電場が生じるので、これによって振動磁場を生ずる。この磁場がさらに振動電場を生じ・・・と繰り返すことによって、電気力線と磁力線の振動が電磁波として遠方へ伝わっていく。 電場・磁場それぞれの振動方向と電磁波の進行方向は互いに直交し、同位相で振動する。真空の誘電率・透磁率と光速の間には以下の関係式が成り立つ。 :<math>c = \frac{1}{\sqrt{\varepsilon_0\mu_0}}</math> 電気振動によって生じた電磁波の振動数は振動回路の固有周波数に一致する。 ====電磁波の性質==== 電磁波の送信アンテナと受信アンテナを平行にすると電磁波をよく受信する。しかし、直角にすると受信しづらくなる。これは、電磁波が一定方向に偏って振動する横波であることを示す。 FM放送(超短波)とAM放送(中波)ではAMの方が山影に電波が届きやすい。これは、波長が長いほど回折しやすいという波の性質に一致する。また、回折波が干渉を起こす場合がある。 トンネルの中はAM放送も受信しにくくなる。このように、電磁波は遮蔽される性質がある。 電磁波が金属板によって反射される性質は、衛星通信用のマイクロ波パラボラアンテナに応用されている。([[高等学校数学C/平面上の曲線#焦点の性質]]も参照) 電磁波をパラフィンなどの面に斜めに当てると、電磁波は屈折を起こす。 ====電磁波の種類==== *電波:波長0.1mm以上のもの。1m未満のものは'''マイクロ波'''ともいう。 *赤外線:物質に吸収されると熱エネルギーに変わりやすいことから'''熱線'''とも。 *可視光線:人間が感光できる光。 *紫外線:照射した物質に化学変化を起こさせやすいことから'''化学線'''とも。 *X線:レントゲン写真に使われる。 *γ線:非常に大きいエネルギーを持つ。 鉄の温度を上昇させると赤熱する(鉄火)。このように、高温物体からは赤外線・可視光線を主とする電磁波が放射されている。この現象を'''熱放射'''という。 ==関連項目== *[[初等数学公式集/解析幾何/コラム#物理計算]] *[[w:電磁気学]] ==注釈・脚注== <references/> {{DEFAULTSORT:てんしきかく}} [[Category:高等学校教育]] [[カテゴリ:電磁気学]] r4umlff3sgv6mtayuzi467hzmaylmc0 299311 299308 2026-05-08T03:53:18Z Tomzo 248 [[Special:Contributions/Tkkn46tkkn46|Tkkn46tkkn46]] ([[User talk:Tkkn46tkkn46|会話]]) による編集を取り消し、Nermer314 による直前の版へ差し戻す 299257 wikitext text/x-wiki {{pathnav|高等学校の学習|高等学校理科|高等学校 物理|pagename=電磁気学|frame=1|small=1}} == クーロン力(静電気力) == 電荷 <math>q_1,q_2</math> の点電荷を置くと、点電荷の間には :<math>F = k\frac{q_1q_2}{r^2}</math> (1.1) の力が働く。ここで <math>r</math> は点電荷の間の距離である。この力'''をクーロン力(静電気力''')という。<math>k</math>はクーロン力の比例定数(電気クーロン定数、静電定数)と呼ばれ、その値は電荷の周りを満たしている物質により異なる。真空中での比例定数は <math>k_0 = 8.99 \times 10^9 \,\ \mathrm{N\cdot m^2/C^2}</math> である。 <math>F > 0</math> のときは、<math>q_1,\ q_2</math> は同符号なので、点電荷に働く力は斥力であり、<math>F < 0</math> のときは、<math>q_1,\ q_2</math> は異符号なので、点電荷に働く力は引力である。 クーロン力定数の代わりに <math>k =\frac{1}{4\pi\varepsilon}</math> で定義される定数 <math>\varepsilon</math> を使うほうが今後の計算がしやすくなる。<math>\varepsilon</math> を物質の誘電率という。真空中のクーロン力定数に対応する誘電率は <math>k_0 =\frac{1}{4\pi\varepsilon_0}</math> で定義され、電気定数あるいは真空の誘電率という。 == 電場 == クーロンの法則によれば、点電荷の間には静電気力が働く。これは点電荷は離れた場所にある電荷に直接力を及ぼすという考え方である。このような考え方を遠隔作用という。しかし、電荷はどのようにして離れた場所に力を及ぼすのだろうか。点電荷が空間に対して'''電場'''という場を作り出し、その電場がはなれた位置にある電荷に力を及ぼすという考え方もできる。このような考え方を近接作用という。 電場 <math>\vec E</math> は、電荷に対して静電気力を与える場として定義される。電場中に試験電荷 <math>q</math> を置くとき、試験電荷が受ける静電気力の大きさは電荷の大きさに比例するから、<math>1\,\mathrm C</math> あたりの静電気力として電場を定義する。試験電荷が受ける静電気力を <math>\overrightarrow F</math> とするとき、電場は :<math>\overrightarrow E = \frac{\overrightarrow F}{q}</math>(1.2) で定義される。電場の単位はニュートン毎クーロン <math>\mathrm{N/C}</math> である。(1.2)を変形すると :<math>\overrightarrow F= q \overrightarrow E</math>. (1.2)<math>'</math> (1.2)<math>'</math>は、電場<math>\overrightarrow E</math>中に置かれた電荷<math>q</math>が受ける力を指す。 === 点電荷の作る電場 === [[ファイル:VFPt_plus_thumb.svg|サムネイル|150x150ピクセル|正電荷の周りの電場の向き]] 以上のように定義された電場がどのように生み出されるのかについて考えよう。静止した点電荷 <math>Q</math> があったとき、そこから <math>r</math> だけ離れた場所に試験電荷 <math>q</math> を置くとき、試験電荷が受ける静電気力は <math>F = k\frac{Qq}{r^2}</math> である。したがって、その点における電場は :<math>E=\frac{F}{q}=k\frac{Q}{r^2}</math> (1.3) となる。ただし、電場の方向は位置ベクトルと平行で <math>E > 0</math> のとき外向き、<math>E < 0</math> のとき内向きである。 === 重ね合わせの原理 === [[ファイル:電場の重ね合わせ.svg|サムネイル|220x220ピクセル|電場の重ね合わせ]] 複数の点電荷がつくる電場 <math>\overrightarrow E</math> は、それぞれの点電荷がその点につくる電場 <math>\vec{E_i}</math> のベクトル和である。これを'''電場の重ね合わせの原理'''という。 :<math>\overrightarrow E = \vec{E_1}+\vec{E_2}+\cdots</math>. (1.4) ===電気力線=== '''電気力線'''とは電場の方向を接線とする曲線である。 '''電場に垂直な平面を貫く電気力線の単位面積あたりの本数は、電場の強さの値に等しいものとする'''。 電気力線には、以下のような性質がある。 *電気力線の接線は電場の方向に等しい。従って、電気力線が枝分かれしたり交わることはない。 *正電荷から出て負電荷に入る *電場が強い場所では密である 物理基礎で扱った静電誘導・静電遮蔽・誘導分極は、電気力線を用いることでベクトルの引き算として説明することができる。 ある曲線を貫く電気力線の密度を与える概念として電束密度がある。電束密度 <math>D </math> は物質の誘電率 <math>\varepsilon </math> を使って <math>D = \varepsilon E </math> で定義される。また、電束は面積が <math>S </math> の曲面と電束密度 <math>D </math> が垂直で一定であるときに、<math>\Phi_e =SD= \varepsilon SE </math> で定義される。 電荷 <math>Q </math> の点電荷から出る電束を考えよう。点電荷を中心とし半径が <math>r</math> の球面を考える。この面での電場の強さは <math>E = \frac{1}{4\pi \varepsilon} \frac{Q}{r^2}</math> である。電束密度は <math>D = \varepsilon E = \frac{1}{4\pi} \frac{Q}{r^2} </math> となる。また、球の表面積は <math>4 \pi r^2 </math> であるから、球面を貫く電束は <math>\Phi_e = Q </math> となる。 これを一般化すると次のガウスの法則を得る。 '''任意の閉曲面(ガウス面)を貫く電束は、閉曲面の内部にある電荷の和 <math>Q </math> に等しい。''' 式で書くと<math>\oiint_S \vec{E}\cdot d\vec{S}=\frac{Q}{\varepsilon}</math>となる。ここで、左辺はガウス面を貫く電気力線の本数に等しい。則ち、電気力線の総数は電束を誘電率で割った値である。 ==電位== 電場中に置かれた電荷が静電気力(クーロン力)を受けて運動するとき,静電気力は電荷に対して仕事する。静電気力は保存力なので,その仕事は重力がする仕事と同様,始点と終点の位置によって決まり,途中の経路によらない。したがって,重力と同様に静電気力による位置エネルギーが定義できる。電場において,重力場における「高さ」に対応する概念が電位である。 <math>xy</math>平面を水平面に,鉛直上向きに<math>z</math>軸をとり,<math>-z</math>方向を向いた一様な電場<math>\overrightarrow E =(0,\ 0,\ -E)</math>を考える。この電場から電荷<math>q</math>の受ける力は<math>q\overrightarrow E</math>,これに逆らって電荷をゆっくり運ぶ力は<math>-q\overrightarrow E =(0,\ 0,\ qE)</math>.この電荷が<math>r</math>の位置で持つ位置エネルギーは,この力<math>-q\overrightarrow E</math>で<math>q</math>を基準点(原点O)から<math>\overrightarrow r</math>まで運ぶ仕事でそれは運ぶ経路によらず<math>U(\overrightarrow r)= -q\overrightarrow E\cdot\overrightarrow r = qEz</math>.そこで'''電位'''を単位電荷あたりの位置エネルギー :<math>V(\overrightarrow r)= U(\overrightarrow r)\div q = Ez</math> で定義する。 重力が等高面(位置エネルギー一定の面)に垂直で下(位置エネルギーの低くなる向き)を向いているのと同様,'''電場は等電位面に垂直で電位の低くなる向き'''を向いている。 一般の静電場の場合も同様で,<math>r</math>位置で電荷<math>q</math>がもつ位置エネルギーが,電場から受ける<math>q\overrightarrow E</math>に逆らって<math>-q\overrightarrow E</math>を加え,基準点<math>\vec{r_0}</math>からその点<math>\overrightarrow r</math>まで電荷をゆっくり運ぶ仕事 :<math>U_\mathrm{C}(\overrightarrow r)=\int _{r_0}^r -q\overrightarrow E\cdot d\overrightarrow r = -q\int _{r_0}^r \overrightarrow E\cdot d\overrightarrow r</math> (1.5) で定義される。静電気力が保存力であるためこの積分は<math>\vec{r_0}</math>から<math>\overrightarrow r</math>への経路によらない。そこで,'''電位'''を'''単位電荷あたりの静電気力による位置エネルギー''' :<math>V(\overrightarrow r)=\frac{U(\overrightarrow r)}{q}= -\int _{r_0}^r \overrightarrow E\cdot d\overrightarrow r</math> (1.6) で定義する。つまり,ある点の電位とは,基準点からその点まで電荷をゆっくり運ぶために外力が単位電荷あたりにせねばならぬ仕事のことである。この定義より質量<math>m</math>,電荷<math>q</math>の粒子に対する電場中でのエネルギー保存則は次のように表される。 :<math>\frac{1}{2}mv^2 + qV =</math>一定.(1.7) また定義より,電荷<math>q</math>を電場の力<math>q\overrightarrow E</math>に抗して<math>\vec{r_1}</math>から<math>\vec{r_2}</math>まで運ぶために外力のする仕事<math>W_\mathrm{EF}</math>は :<math>W_\mathrm{EF}= q(V(\vec{r_2})-V(\vec{r_1}))= -q\int _\vec{r_1}^\vec{r_2} \overrightarrow E\cdot d\overrightarrow r</math> (1.8) で与えられる。この<math>V(\vec{r_2})-V(\vec{r_1})</math>を'''電位差'''又は'''電圧'''という。つまり2点間の電位差(電圧)とは電場に抗して電荷をその2点間で運ぶために単位電荷あたりの要する仕事である。 点電荷<math>Q</math>が原点にあるときの電位を求めよう。このとき電場は(1.3)で与えられるから,(1.6)は :<math>V(\overrightarrow r)= -\int _{r_0}^r k\frac{Q}{r^2} (\vec{e}_r \cdot d\vec{r})= -\int _{r_0}^r k\frac{Q}{r^2}dr= kQ\left(\frac{1}{r}-\frac{1}{r_0}\right)</math> となる。基準点を無限遠(<math>r_0\to\infty</math>)にとると,点電荷<math>Q</math>がとる電場の電位は :<math>V(\overrightarrow r)= k\frac{Q}{r}</math>. (1.9) なお、電位は<math>\phi,</math> 電圧は<math>U</math>で書くこともある。 *等電位面 == コンデンサー == [[ファイル:コンデンサー_充電の仕組み.svg|サムネイル|500x500ピクセル|コンデンサーの充電の仕組み]] 図のように2枚の金属板を平行に向かい合わせて、電源をつなげると、自由電子が導線を通り金属板に電荷が蓄えられる。 平行板コンデンサーの2つの金属板にそれぞれ <math>Q,\ -Q</math> の電荷が蓄えられているとき、極板間の電位差 <math>V</math> は次の関係がある。 :<math>Q = CV</math> ここで、<math>C</math> をコンデンサーの電気容量という。 電気容量の単位はファラド <math>\mathrm F</math> が使われる。<math>\mathrm F = \mathrm{C/V}</math> である。 === 平行板コンデンサーの電気容量 === [[ファイル:平行板コンデンサー_電場.svg|サムネイル|400x400ピクセル|平行板コンデンサーの電場]] 極板の間隔 <math>d </math> で面積 <math>S</math> の平行板コンデンサーの電気容量 <math>C</math> を求める。 コンデンサーに電荷 <math>Q </math> が蓄えられており、このときの極板間の電位差を <math>V</math> とする。このとき、極板の間には極板に垂直で一様な電場 <math>E</math> が発生する。極板の外には電場は存在しないとする。 極板間の電場は <math>E = \frac V d</math> である。 <math>Q</math> に帯電しただけ極板を囲むような閉曲面(直方体を考えると計算しやすい)を考える。この閉曲面から出る電束は <math>\Phi_e = S\varepsilon E = \varepsilon S \frac V d</math> である。 また、ガウスの法則より、 <math>\Phi_e = Q</math> である。この2つが等しいから :<math>Q = \varepsilon S \frac V d </math> より、 <math>C = \frac Q V = \varepsilon \frac S d</math> を得る。 === コンデンサーの蓄えるエネルギー === 電気容量 <math>C </math> のコンデンサーが <math>Q </math> の電荷を蓄え、極板間の電位差が <math>V </math> のとき、コンデンサーの蓄えるエネルギー <math>U</math> を求める。 コンデンサーに電荷 <math>Q' </math> の電荷が蓄えられたとき、極板間の電位差は <math>V' = \frac{Q'}{C}</math> である。この状態で微小電荷 <math>dQ'</math> を運ぶために必要な仕事は <math>V' dQ' = \frac{Q'}{C}dQ'</math> である。これを <math>Q'</math> が 0 から <math>Q</math> になるまで積分すればコンデンサーの蓄えるエネルギー <math>U</math> が求まる。 :<math>U = \int_0^Q \frac{Q'}{C}dQ' = [\frac{Q'^2}{2C}]_0^Q = \frac 1 2 \frac{Q^2}{C}</math> したがって、<math>U = \frac 1 2 \frac{Q^2}{C} = \frac 1 2 CV^2 = \frac 1 2 QV</math> である。 === コンデンサーの接続 === ====並列接続==== コンデンサーを並列につなげたとき、このコンデンサー全体としてみたときの電気容量を求める。 電気容量 <math>C_1 ,\,C_2 </math> の電気容量を並列につなげ、電圧 <math>V </math> の電源をつなげる。 それぞれのコンデンサーに蓄えられる電荷 <math>Q_1 ,\,\ Q_2 </math> は :<math>Q_1 = C_1V,\,Q_2 = C_2 V</math> である。 コンデンサーが蓄えた電荷の合計は <math>Q_1 + Q_2 =C_1V + C_2 V = (C_1 + C_2)V</math> である。 コンデンサー全体としてみたときの合成電気容量 <math>C </math> について <math>Q_1 + Q_2 = CV</math> となるので、これと比較して :<math>C = C_1 + C_2</math> を得る。 一般に、各iについて<math>Q_i : C_i</math>という比は一定となる。 ====直列接続==== コンデンサーを直列につなげたとき、このコンデンサー全体としてみたときの電気容量を求める。 電気容量 <math>C_1 ,\,C_2 </math> の電気容量を直列につなげ、電圧 <math>V </math> の電源をつなげる。2つのコンデンサーが蓄える電荷は等しい<ref>2つのコンデンサーの間の電荷保存則より、2つのコンデンサーが蓄える電荷は等しい。</ref>ので、これを <math>Q</math> とする。それぞれのコンデンサーの電圧 <math>V_1,\ V_2 </math> は :<math>V_1 = \frac Q {C_1} ,\,V_2 \frac{Q}{C_2}</math> である。この和が電源の電圧 <math>V </math> に等しいので :<math>V = V_1 + V_2 = \frac{Q}{C_1} + \frac{Q}{C_2}</math> コンデンサー全体としてみたときの合成電気容量 <math>C</math> は <math>V = \frac Q C</math> となるので、これと比較して :<math>\frac 1 C = \frac{1}{C_1} + \frac{1}{C_2}</math> である<ref>コンデンサーの合成電気容量の式の形は、抵抗の合成抵抗のものと、直列・並列が逆になっている。</ref>。 一般に、各iについて<math>V_i : \frac{1}{C_i}</math>という比は一定となる。 === 金属板や誘電体を差し込んだコンデンサー === 誘電体の誘電率 <math>\varepsilon</math> と真空の誘電率 <math>\varepsilon_0</math> の比 <math>\varepsilon_\mathrm r = \frac{\varepsilon}{\varepsilon_0}</math> を'''比誘電率'''という。 真空中で極板面積 <math>S</math>、極板間隔 <math>d</math> の平行板コンデンサーの電気容量 <math>C_0</math> は <math>C_0 = \varepsilon_0 \frac S d</math> である。 このコンデンサーの極板間に比誘電率 <math>\varepsilon_\mathrm r</math> の誘電体をすきまなく挿入したとき、コンデンサーの電気容量 <math>C</math> は :<math>C = \varepsilon_\mathrm r \varepsilon_0 \frac S d = \varepsilon_\mathrm r C_0</math> である。 === 球形コンデンサー === === 円筒コンデンサー === == 直流回路 == ===電流=== 導体断面を単位時間あたりに通過する電気量(電荷)を'''電流'''({{Lang-en-short|electric current}})という〔単位:'''A'''('''アンペア''')〕。時刻<math>t</math>において,電気量を<math>Q(t)</math>とすると,微小時間<math>\mathit{\Delta}t</math>間に電荷が<math>Q(t+\mathit{\Delta}t)-Q(t)</math>通過するとき,電流<math>I(t)</math>は :<math>I(t)=\lim_{\mathit{\Delta}t\to 0}\frac{Q(t+\mathit{\Delta}t)-Q(t)}{\mathit{\Delta}t}=\frac{dQ(t)}{dt}</math> である。また,断面積 <math>S</math> ,単位体積あたりの自由電子数が<math>n</math>の導体を電流が流れるとき,その電流の大きさ <math>I</math> は電気素量を <math>e</math> ,自由電子の速さを <math>v</math> として :<math>I=enSv</math> である。 === 電池の内部抵抗 === 電池の内部にもわずかに電気抵抗は存在する。これを電池の'''内部抵抗'''という。 起電力 <math>E </math> 、内部抵抗 <math>r</math> の電池に電流 <math>I</math> が流れるとき、電池の端子電圧 <math>V</math> は、内部抵抗による電圧降下は <math>rI</math> であるから :<math>V = E -rI</math> である。 === ジュール熱と消費電力 === 電圧を<math>V</math>,電流を<math>I</math>とすると,単位時間あたりの発熱量(ジュール熱)<math>P</math>は :<math>P=IV</math>. 起電力<math>E</math>、内部抵抗<math>r</math>の電池に<math>R</math>の抵抗をつなぐとき、抵抗での電位差<math>V</math>はオームの法則より<math>V=RI</math>,回路に流れる電流<math>I</math>は<math>I = \frac{E}{r+R}</math>であるから、抵抗での消費電力 <math>P</math> は :<math>P = RI^2 = \frac{RE^2}{(r+R)^2}</math> である。 ここで、<math>R</math> を変えたときの消費電力<math>P</math>の最大値を求める。 :<math>P = \frac{RE^2}{(r+R)^2} = \frac{E^2}{\frac{r^2}{R} + 2r +R}\cdots\cdots (*)</math> *解1 :<math>(*)</math>の両辺を<math>R</math>で微分すると ::<math>\frac{dP}{dR}=\frac{-E^2(-\frac{r^2}{R^2}+1)}{(\frac{r^2}{R} + 2r + R)^2}=\frac{E^2(r^2-R^2)}{(r^2+2Rr+R^2)^2}=\frac{E^2(r-R)}{(r+R)^3}</math>. :<math>\frac{dP}{dR}=0</math>のとき ::<math>R=r</math>. :よって<math>R>0</math>における<math>P</math>の増減表は以下のようになる。 ::<math>\begin{array}{c|c}R & (0)\cdots\; r\;\cdots \\ \hline \frac{dP}{dR} & \quad\ +\ \ 0\ \ - \\ \hline P & \quad\ \nearrow\frac{E^2}{4r}\searrow \\ \end{array}</math> よって,<math>R=r</math>のとき極大値<math>\frac{E^2}{4r}</math>をとる。 *解2 :相加平均・相乗平均より ::<math>\frac{r^2}{R} + R \ge 2\sqrt{\frac{r^2}{R}\cdot R} = 2r</math>. (等号成立は <math>\frac{r^2}{R} = R</math> すなわち <math>R = r</math> のとき) つまり、 <math>R = r</math> で <math>\frac{r^2}{R} + R</math> は最小値 <math>2r</math> を取る。すなわち、<math>P = \frac{E^2}{\frac{r^2}{R} + R + 2r}</math> は最大値 <math>\frac{E^2}{4r}</math> を取る。 ===キルヒホッフの第1法則=== 任意の結接点において,'''流入電流の和は流出電流の和に等しい'''。 :<math>\sum_\mathrm{inflow}I_i=\sum_\mathrm{outflow}I_{i'}'</math>. ===キルヒホッフの第2法則=== 任意の閉回路に対して,'''起電力'''({{Lang-en-short|electromotive force}})'''の和は電圧降下'''({{Lang-en-short|voltage drop}})'''の和に等しい'''。 :<math>\sum_\mathrm{closed\ circuit}V_\mathrm{emf}=\sum_\mathrm{closed\ circuit}V_\mathrm{drop}</math>. ===電流計と電圧計=== 電流計の仕組み・分流器・電圧計の仕組み・倍率機 ===抵抗の測定=== ====抵抗率の温度変化==== <math>\rho_t = \rho_0(1+\alpha t)</math>が成り立つ。ただし、<math>\alpha</math> は抵抗の'''温度係数'''である。 この式は[[高等学校物理基礎/熱#熱膨張|線膨脹・体膨脹]]と同じ形である。 ====メートルブリッジ==== ====ホイートストンブリッジ==== ===電位差計=== ===非直線抵抗=== === 定常状態 === ==半導体== 必要があれば[[高等学校 化学基礎]]及び[[高等学校 化学]]を参照。 ===半導体の種類=== '''半導体'''は、導体と絶縁体の中間の通電性を持つ物質である。'''珪素(シリコン)'''はその代表格である。 珪素(Si)の結晶はダイヤモンド型共有結合結晶であり、非常に硬く熱に強い。そのため、'''セラミック'''として様々な用途で用いられる。(人工衛星の外壁、庖丁、陶器etc.)詳しくは[[高校化学 14族元素#ケイ素|無機化学]]を参照。ゲルマニウム(Ge)も共有結合結晶をつくる元素である。Si、Geともに価電子数は4で、これらを互いに共有することによって共有結合をなす。 SiやGeは、常温では抵抗率が大きく通電性が低いものの、高温下では自由電子が生じて通電性が高まる。このような半導体を'''真性半導体'''という。真性半導体に微量の不純物を入れると、通電性が高まる。このような半導体を'''不純物半導体'''という。 電流の担い手を'''キャリア'''という。 真性半導体に微量のアルミニウム(Al)やインジウム(In)などを混ぜたものを'''p型半導体'''という。AlやInは価電子を3つしか持たないので、共有結合をするには電子が一個不足し、電子のない所ができる。これを'''正孔(ホール)'''という。電場を与えると、電子が移動して正孔を埋める。移った電子がいたところが新たな正孔となるのでまた別の電子が移動し・・・と繰り返すことによりホールが電場の向きに移動し、電流の担い手となる。よって、'''p型半導体のキャリアは正孔'''である。p型のpは正孔が正電荷(positive charge)であることに由来する。 真性半導体に微量の燐(P)やアンチモン(Sb)などを混ぜたものを'''n型半導体'''という。PやSbは価電子を5つ持つので、4つが共有結合に加わり1つ余ってしまう。この余った1つは結晶を自由に動き回ることによって電流の担い手となる。よって、'''n型半導体のキャリアは電子'''である。n型のnは電子が負電荷(negative charge)であることに由来する。 ===ダイオード=== p型とn型を接合('''pn接合''')し、両端に電極をつけた部品を'''半導体ダイオード'''という。p型半導体側を'''アノード'''、n型半導体側を'''カソード'''、接合した面を'''接合面'''という。接合面付近ではキャリアが殆ど存在しない領域が発生し、この領域を'''欠乏層'''または'''空乏層'''という。欠乏層の両端間には残存キャリアに由来する電位差が発生し、これを'''拡散電圧'''という。 半導体ダイオードは一方向にのみ電流を流す作用('''整流作用''')を持つ。整流作用は、交流電流から直流電流への変換や、AEDが電気ショック前に行う充電などに応用されている。 ダイオードの'''順方向'''(アノード→カソードの向き)に電圧を加えると、拡散電圧と逆向きに加わる電場によってp型の中の正孔がn型へ、n型の中の電子がp型へ引かれ、pn接合面で一対づつ結合して消える('''再結合''')。その一方で、電極からはキャリアが供給され続ける。よって、電流が流れ続ける('''順方向バイアス''')。 ダイオードの'''逆方向'''(カソード→アノードの向き)に電圧を加えると、拡散電圧と同じ向きに加わる電場によってp型の中の正孔はp型側の電極へ、n型の中の電子はn型側の電極へ引かれ、p型で負電荷・n型で正電荷が過剰になって空乏層が広がる。このとき少数キャリアは電源に引き寄せられて空乏層を超え、微小電流のみが流れる('''逆方向バイアス''')。 半導体に光が当たると半導体を構成する原子から電子が離れ、正孔が生まれる。このとき、pn接合面付近に電位差が生まれるのでn型側の電極に電子、p型側の電極に正孔が集まる。よって、p型が正極、n型が不極の電池となる。このような仕組みの電池を'''太陽電池'''という。 太陽電池とは逆に電気を光に変換する半導体部品を'''発光ダイオード'''という。砒化ガリウム(GaAs)のような半導体のpn接合に順方向の電圧を加えると、キャリアが再結合する際に発光する。発光ダイオードは太陽電池と同様に光を当てると起電力を生じる。このとき、発光する色と同色の光を当てると起電力が大きくなる。 ===トランジスタ=== 電気信号を増幅する働き('''増幅作用''')を持つ電子部品を'''トランジスタ'''という。 '''バイポーラトランジスタ'''(BJT)は3つの不純物半導体を組合せた部品であり、p型2つの間にn型を挟んだ'''pnp型トランジスタ'''とn型2つの間にp型を挟んだ'''npn型トランジスタ'''が存在する。バイポーラトランジスタを構成する3つの部分をそれぞれ'''エミッタ'''(E)、'''ベース'''(B)、'''コレクタ'''(C)という。バイポーラトランジスタでは電子・正孔の双方がキャリアとして振舞う。 npn型のC-E間に電圧を加えた状態でE-B間に順方向の電圧を加えると、EからBに向かってキャリアが送り込まれ、その大部分はCへと流れ込む。よって、Bの電極に流れる電流はCの電極に流れる電流よりも非常に大きな値となる。これを利用すると、'''B電流の小さな変化をC電流の大きな変化に変換できる'''。pnp型でも同様にして増幅作用を確かめられる。 バイポーラトランジスタは、B電流の制御によりCに電流が流れる状態(ON)と全く流れない状態(OFF)を作ることができる。これをトランジスタの'''スイッチング作用'''という。 C電流のON-OFFによってデジタル信号を作り出すことができ、計算等の処理を電気回路で行うことができる。 '''ユニポーラトランジスタ'''('''電界効果トランジスタ'''、FET)はバイポーラトランジスタと異なり、電子・正孔の片方のみがキャリアとして振舞う。 半導体基板の上に絶縁層(二酸化珪素)を挟んで金属電極が載せられた構造のユニポーラトランジスタを'''金属酸化被膜半導体電界効果トランジスタ'''(MOSFET)という。バイポーラトランジスタのエミッタ・ベース・コレクタに対応する部分を'''ソース'''(S)、'''ゲート'''(G)、'''ドレイン'''(D)という。ソース・ドレイン電極にn型・基盤にp型半導体を用いたMOSFETを'''nチャネルMOSFET'''(nMOS)、ソース・ドレイン電極にp型・基盤にn型半導体を用いたMOSFETを'''pチャネルMOSFET'''(pMOS)という。nMOSのキャリアは電子、pMOSのキャリアは正孔である。 ソースとドレインの間はG電圧の印加に伴うキャリア数の増減によって形成される'''チャネル'''(反転層)を通じて導電する。バイポーラトランジスタがB電流の制御でC電流を調節したように、MOSFETはG電圧の制御によりS-D間の電流を調節する。 nMOSとpMOSを同一基板上で相補的に配置したトランジスタを'''相補型MOSFET'''(CMOS)という。 CMOSはバイポーラトランジスタに比べて消費電力が少なく、集積化に適している。そのため、現在最も用いられているトランジスタはCMOSである。 ===LSI=== コンピュータの黎明期には、トランジスタに相当するものとして'''真空管'''が用いられていた。これは当時画期的な電子部品だったが、真空管を用いたコンピュータは耐久性が低く、発熱しやすく、装置が巨大になるという欠点を抱えていた。 真空管に代わってトランジスタが用いられるようになると、コンピュータの小型化と演算回路の高速化が進んだ。 その後、多数のトランジスタやコンデンサー、抵抗などの電気素子を小さな基盤上に集積した'''集積回路(IC)'''が発明されると、コンピュータの小型化と高性能化は怒濤の早さで進んだ。1000個以上の素子を集積したICを特に'''大規模集積回路(LSI)'''というが、2024年現在では10億を超えるトランジスタを実装したLSIが量産されている。 集積回路内の回路素子は、半導体である珪素(Si)が酸化されると絶縁体(SiO<sub>2</sub>)に変わるという性質を利用している。シリコンウエハースを局所的に酸化し、微小領域を絶縁体で囲む。この中にp型・n型の領域を形成すると、互いに絶縁された多数の微小ユニポーラトランジスタが出来上がる。同じ表面にコンデンサーや抵抗も形成し、これらを配線することでICが完成する。 LSIの高機能化・高性能化・低消費電力化を実現するには、より微細な回路素子を高密度に集積することが求められる。処理工程の精密な制御技術と回路パターン形成のための精密な写真技術の進歩により、2024年現在では30 nmを下回る寸法の回路パターンを持つものも量産されている。 LSIはCPU・RAMの主用部品だが、それ以外にも多様な部品に使われている。高速応答性が要求される領域では、砒化ゲルマニウム(GeAs)やガリウムインジウムリン(InGaP)といったシリコン以外の半導体を使ったLSIも用いられている。また、近年は二酸化珪素の代わりに酸化ハフニウム(HfO<sub>2</sub>)を絶縁膜とするものも使われている。 ===コンデンサーやダイオードを含む直流回路=== =磁気= 以下では磁気を扱う。その際[[w:クロス積|外積(ベクトル積)]]を用いることがあるので必要に応じて参照されたい。 ==磁気力と磁場== 磁石に鉄粉をかけると磁石の両端によく付着する。この鉄粉を吸引する力の原料力とみられる部分(最も強い部分)を磁石の'''磁極'''という。磁極同士或いは磁石同士,電流同士,電流と磁石が互いに引き合い或いは斥け合う力のことを'''磁気力'''('''磁力''')という。磁極の強さを表す量を'''磁気量'''('''磁荷''')という。磁荷の単位はウェーバー <math>\mathrm{Wb}</math> である<ref>磁石の磁荷は、正の磁荷と負の磁荷は必ずセットで存在する。電荷のように、正の磁荷だけが存在することはないと考えられている。単体で存在する正あるいは負の磁荷を磁気単極子という。磁気単極子は今まで観測されたことがないが、物理学上の仮説である大統一理論によれば、磁気単極子が存在することが予想されている。</ref>。 2つの点電荷の間にクーロンの法則が成り立つように、2つの点磁荷の間にもクーロンの法則が成り立つ。 つまり磁気力<math>F</math>に就て、 :<math>F = k_m\frac{m_1m_2}{r^2}</math> である。 ここで<math>m_1, m_2</math>はそれぞれの点磁荷の磁気量、<math>k_m</math>は比例定数(磁気クーロン定数)である。真空中では<math>k_m = 6.33\times10^4 \, \mathrm{N\cdot m^2/Wb^2}</math>。真空の誘電率を <math>k_0=\frac{1}{4\pi\varepsilon_0}</math> で定義したのと同じように、真空の透磁率(磁気定数)を <math>k_m=\frac{1}{4\pi\mu_0}</math> で定義する。 電場が電荷に力を及ぼす空間の性質である一方,'''磁場'''('''磁界)'''は運動している電荷に力を及ぼす空間の性質である。磁場は電場と同様に,大きさと向きを持つベクトルである。磁場ベクトル<math>\overrightarrow H</math>の点に,磁気量 <math>m</math> の磁極を置いたとき,この磁極に働く力を <math>F</math> とすると :<math>\overrightarrow H =\frac{\overrightarrow F}{m}</math> (2.1) が成り立つ。 ===磁束密度=== '''磁束密度'''を<math>\overrightarrow B</math>は,磁場<math>\overrightarrow H</math>と'''透磁率''' <math>\mu</math> を用いて :<math>\overrightarrow B =\mu \overrightarrow H </math>(2.2) と表される。なお,この磁束密度<math>\overrightarrow B</math>のことを単に磁場と呼ぶこともある。 真空の透磁率は<math>\mu_0 = 1.26 \times 10^{-6} \, \mathrm{N/A^2} \fallingdotseq 4 \pi \times 10^{-7}\, \mathrm{N/A^2}</math> である。物質の比透磁率は<math>\mu_r = \frac{\mu}{\mu_0}</math>で求められる。地球大気の比透磁率はほぼ1であり、鉄の比透磁率は8000である。 ==電流が作る磁場== 電流<math>\overrightarrow I</math>の流れている導線Cを微小区間に分割する。電流によって作り出される磁場を定めている'''ビオ・サヴァールの法則'''({{Lang-en-short|Biot–Savart law}})により,位置<math>\vec{r'}</math>にある微小区間<math>dl</math>の電流が位置<math>\overrightarrow r</math>に作る磁束密度は :<math>d\overrightarrow B(\overrightarrow r)=\frac{\mu _0}{4\pi}\cdot\frac{\overrightarrow I\times(\overrightarrow r-\vec{r'})}{|\overrightarrow r-\vec{r'}|^3}dl</math>. (2.3) 電流全体の作る磁束密度は全微小区間からの寄与を足し合わせれば,つまり積分すれば求まる。 :<math>\overrightarrow B(\overrightarrow r)=\frac{\mu _0}{4\pi}\int\frac{\overrightarrow I\times(\overrightarrow r-\vec{r'})}{|\overrightarrow r-\vec{r'}|^3}dl</math>. (2.4) ===無限に長い直線電流=== [[File:Biot–Savart law long linear currents.png|thumb|right|225px|無限に長い直線電流]][[Image:Right hand rule.png|thumb|right|右ねじの法則]] 右図のように,電流にそって<math>z</math>をとり,磁場を求める点Pを通るように<math>x</math>軸をとると<math>(\overline{\mathrm{OP}}=r)</math>,<math>xyz</math>空間において<math>\overrightarrow r=(r,\ 0,\ 0).\ \vec{r'}=(0,\ 0,\ z')</math>とおくと<math>z</math>軸上の微小区間<math>[z',\ z'+dz']</math>の電流が点Pに作る磁束密度は[[w:クロス積|外積]]の性質より<math>\overrightarrow I</math>と<math>\overrightarrow r-\vec{r'}</math>に垂直,すなわち :<math>d\overrightarrow B(\overrightarrow r)=(0,\ dB(r),\ 0)</math> と<math>y</math>成分のみで,<math>|\overrightarrow r-\vec{r'}|=\sqrt{r^2 +{z'}^2}</math>であるから :<math>dB(r)=\frac{\mu _0}{4\pi}\frac{I\sin\theta}{r^2 +{z'}^2}dz'=\frac{\mu _0I}{4\pi}\frac{rdz'}{(r^2+{z'}^2)^{\frac{3}{2}}}</math>. よって電流全体が作る磁束密度<math>B</math>は(2.4)より :<math>B(r)=\frac{\mu _0I}{4\pi}\int _{-\infty}^\infty \frac{rdz'}{(r^2+{z'}^2)^{\frac{3}{2}}}</math>. ここで,<math>z'=r\tan\phi</math>とすると :<math>\frac{dz'}{d\phi}=r\frac{\cos ^2\phi-\sin\phi(-\sin\phi)}{\cos ^2\phi}=\frac{r}{\cos ^2\phi}\quad\therefore dz'=\frac{rd\phi}{\cos ^2\phi}\quad\begin{array}{c|c}z' & -\infty\to \infty \\ \hline \phi & -\frac{\pi}{2}\to \frac{\pi}{2} \\ \end{array}</math> であるから(置換積分) :<math>B(r)=\frac{\mu _0I}{4\pi}\int _{-\frac{\pi}{2}}^\frac{\pi}{2} \frac{r\frac{rd\phi}{\cos ^2\phi}}{(r^2+r^2\tan^2\phi)^{\frac{3}{2}}}=\frac{\mu _0I}{4\pi}\int _{-\frac{\pi}{2}}^\frac{\pi}{2} \frac{\cos\phi}{r}d\phi=\frac{\mu _0I}{4\pi r}[\sin\phi]_{-\frac{\pi}{2}}^\frac{\pi}{2}=\frac{\mu_0 I}{2\pi r}</math>. 以上より直線電流が作る磁束密度は電流まわりに渦巻き状に分布し,電流から垂直距離<math>r</math>離れた位置では :大きさ:<math>B(r)=\frac{\mu_0 I}{2\pi r}\Longleftrightarrow H(r)=\frac{I}{2\pi r}\ (\because(2.2))</math> (2.5) :向き:<math>I</math>に垂直な面内で<math>I</math>に対して右回り('''右ねじの法則''') ===円形電流=== 半径rの円形導線に大きさIの電流が流れるとき、円の中心での磁場の強さHは<math>H = \frac{I}{2r}</math>と表される。 導出は直線電流の場合と同様である。 ===ソレノイド=== 導線を密に巻いた十分に長い円筒状のコイルを'''ソレノイド'''という。 ソレノイドの作る磁場は、一定の間隔で並ぶ円形電流が周囲に作る磁場の重ね合わせと考えると、<math>H=nI</math>と求まる。但し、nはコイルの'''単位長さあたりの'''巻数である。 ==磁場が電流に及ぼす力== [[Image:Fleming's_Left_Hand_Rule.png|thumb|right|フレミングの左手の法則]] 磁束密度(磁場)<math>\overrightarrow B</math>が長さ<math>l</math>の電流<math>\overrightarrow I</math>に及ぼす力(電磁力,アンペール力)<math>\overrightarrow F</math>は :<math>\overrightarrow F=l\overrightarrow I\times\overrightarrow B</math> と表され,磁束密度<math>\overrightarrow B</math>と電流<math>\overrightarrow I</math>のなす角を<math>\theta</math>として[[w:クロス積|外積]]の性質より :大きさ:<math>F=lIB\sin\theta</math> (磁場<math>\overrightarrow H</math>と真空の透磁率<math>\mu _0</math>を用いると(2.2)より<math>F=\mu _0lIH\sin\theta</math>) :向き:'''フレミングの左手の法則'''に従う,或いは電流の向きと磁場の向きに垂直に立てた右ねじを電流の向きから磁場の向きに回したときに右ねじの進む向き 2つの平行電流が及ぼしあう力を求めてみよう。 十分に長い2本の平行導線P,Qをrだけ離し、それぞれに大きさI<sub>1</sub>,I<sub>2</sub>の電流を流す。電流の向きが等しいとき、PがQの長さlの部分に及ぼすアンペール力は、<math>F = I_2 B_1 l = I_2 \frac{\mu I_1}{ 2\pi r} l = \frac{\mu I_1 I_2}{2 \pi r}l</math>と求まる。このとき、QがPのlの部分に及ぼすアンペール力はFと同じ大きさで同じ向きである。 電流の向きが反対のとき、及ぼしあうアンペール力の向きも反対となる。 ==ローレンツ力== 一般に荷電粒子が磁場を横切ると,磁場から力を受けることが知られている。電場<math>\overrightarrow E</math>,磁束密度<math>\overrightarrow B</math>の中で,速度<math>\overrightarrow v</math>,電荷<math>q</math>の荷電粒子に働く力 :<math>\overrightarrow F=q(\overrightarrow E+\overrightarrow v\times\overrightarrow B)</math>, 特に磁束密度<math>\overrightarrow B</math>の中で速度<math>\overrightarrow v</math>,電荷<math>q</math>の荷電粒子に働く力 :<math>\overrightarrow F=q\overrightarrow v\times\overrightarrow B</math> をローレンツ力({{Lang-en-short|Lorentz force}})という。磁束密度<math>\overrightarrow B</math>と速度<math>\overrightarrow v</math>のなす角を<math>\theta</math>として[[w:クロス積|外積]]の性質より :大きさ:<math>F=qvB\sin\theta</math> :向き:'''フレミングの左手の法則'''に従う,或いは正電荷のときに荷電粒子の速度の向きと磁場の向きに垂直に立てた右ねじを速度の向きから磁場の向きに回したときに右ねじの進む向き(負電荷では逆になる) サイクロトロン・ベータトロン ==磁束== 閉曲線Cの正の向きを定め,その向きに右ねじを回してねじが進む向きにCの囲む面の法線ベクトル<math>\overrightarrow n</math>をとる。Cの囲む面の面積を<math>S</math>としてCを貫く磁束<math>\mathit{\Phi}</math>は :<math>\mathit{\Phi}=\int\overrightarrow B\cdot\overrightarrow ndS</math> 特に<math>\overrightarrow B\cdot\overrightarrow n</math>が一様であるときは :<math>\mathit{\Phi}=\overrightarrow B\cdot\overrightarrow nS=BS\cos\theta</math>. ==電磁誘導== ===誘導起電力=== コイルの両端に検流計を繋ぎ、棒磁石をコイルに近づけたり遠ざけたりすると検流計の針が振れる。このように、閉回路を貫く磁場(磁束)の時間変化によって閉回路に電圧が生じて電流を生ずる現象を'''電磁誘導'''という。生じた電圧を'''誘導起電力'''、電流を'''誘導電流'''という。 誘導起電力は以下の'''レンツの法則'''に従う。 :誘導起電力は、誘導電流による磁束が外部から加えられた磁束変化を妨げる方向に発生するような向きに生じる。 具体例)鉛直に立てられたコイルに棒磁石のN極を近づけると、磁束の増加する方向(鉛直下向き)とは逆向き(鉛直上向き)の磁束が発生する向き(時計回り)に誘導電流が流れる。 イギリスのファラデーは、実験を通して「コイルに発生する誘導起電力の大きさはコイルを貫く磁束の単位時間あたりの変化量とコイルの巻数に比例する」という事実を発見した。これを定式化したのが、次の'''ファラデーの電磁誘導の法則'''である。 :<math>V = - N \frac{\Delta \Phi}{\Delta t}</math> 負の符号は、レンツの法則による。また、Nはコイルの巻数である。 一般に、誘導起電力<math>V_\mathrm{emf}</math>は :<math>V_\mathrm{emf}=-\frac{d\mathit{\Phi}}{dt}</math>. と表される。 電磁誘導は、コイルを磁場に出し入れする場合も起こる。 長さlの導線が磁束密度Bの磁場を速さvで横切り、磁場ベクトルと導線の速度ベクトルのなす角度がθであるとき、誘導起電力は以下の式で表される。 :<math>V_\mathrm{emf}=-\frac{d\mathit{\Phi}}{dt}=-\frac{d(Blvt\cos(\frac{\pi}{2}-\theta))}{dt}=-Bl\frac{d(vt)}{dt}\sin\theta=-Blv\sin\theta</math>. また,誘導起電力の大きさを単位電荷あたりのローレンツ力がする仕事として考えると以下のような求め方もできる。 :<math>|V_\mathrm{emf}| = l |\vec{v} \times \vec{B}| = vBl \sin \theta</math> 無限に長い2本の導線に起電力<math>V_0</math>の電池と抵抗値<math>R</math>の抵抗を直列に繋げ、長さ<math>l</math>の軽い導線を乗せる。磁束密度<math>B</math>の磁場を回路に垂直にかけ、乗せた導線に質量<math>m</math>の錘をつけて速さ<math>v</math>で引き上げる。 導線の両端に生じる誘導起電力の大きさは、<math>\sin 90^\circ = 1</math>より<math>vBl</math>である。レンツの法則より誘電起電力の向きは電池の向きと逆なので、回路に流れる電流の大きさを<math>I</math>とするとキルヒホッフの第二法則より<math>V_0 - vBl = RI</math>である。 時間をtとしてItを両辺にかけて変形すると、<math>IV_0t = vt IBl + I^2 Rt</math>。導線と錘は等速運動をするので、重力加速度を<math>g</math>とするとローレンツ力と重力の釣り合いより<math>IBl = mg</math>である。導線と錘の移動距離<math>vt</math>を<math>h</math>とおくと、最終的にこのような式となる。 :<math>IV_0t = mgh + RI^2 t</math> 左辺は電池のする仕事、右辺は重力による位置エネルギーと抵抗で発生するジュール熱である。 このように、誘電起電力が発生する場合もエネルギー収支を考えることが可能である。 なお、導線の速さが変化する場合でも、レンツの法則より速度変化を妨げる向きに誘導起電力が発生するため、最終的に等速運動となる。 === 渦電流 === コイルと同様に、金属板の上で磁石を動かしたりするときにも金属板に誘導電流が流れる。これを'''渦電流'''という。 S極が上の磁石を銅板上で動かすと、磁石が遠ざかる側は銅板を下向きに貫く磁束が減少するため、レンツの法則より磁束が増加する向きに電流が流れる。逆に、磁石が近付く側は磁束が減少する向きに電流が流れる。例えば、右向きに動かす場合は左回転の渦電流が発生する。 渦電流は磁気力によって生ずるため、銅板と磁石の接触は必ずしも必要ではない。 このように、環状のコイルでない場合にも誘導電流は発生する。さらに、金属が存在しない空間においても、磁場が変化するとその周りに電場が生ずる。これを'''誘導電場'''という。 渦電流が応用された製品として、大型車に用いられる補助ブレーキや、IHC(電磁気調理器、Induction Heating Cooker)がある。 === 自己誘導 === 先ほど学んだように、コイルに一定の電流を流すと一定の磁場が生じる。ここでは、流す電流を変化させた場合を考える。 コイルに流れる電流を変化させるとき、レンツの法則より電流の作る磁場の変化を妨げる向きの磁束が生じ、誘導起電力は電流の増減を妨げる向きに発生する。故に、電流の変化は瞬時には起こらない。 このように、コイルに流れる電流の変化を妨げる向きにコイルに誘導起電力が生じることを'''自己誘導'''という。また、自己誘導による誘導起電力を'''逆起電力'''という。 電流が作る磁場の強さHは電流Iに比例し、コイルを貫く磁束ΦもIに比例する。よって、比例定数をkとして :<math>\Phi = kI</math> と表せる。 <math>\Delta t</math>秒間の変化を考えると、電流の変化<math>\Delta I</math>と磁束の変化<math>\Delta \Phi</math>の間には :<math>\Delta \Phi = k \Delta I</math> という関係が成り立つ。 よって、ファラデーの電磁誘導の法則より :<math>V = - N \frac{\Delta \Phi}{\Delta t} = - Nk\frac{\Delta I}{\Delta t}</math> であり、比例定数をLとおくと :<math>V_L = -L \frac{\Delta I}{\Delta t}</math> となる。 この比例定数Lはコイルの自己誘導の大きさを表し、'''自己インダクタンス'''(自己誘導係数、自己誘導子)という。 自己インダクタンスの単位は'''ヘンリー'''(記号:H (=m<sup>2</sup>・kg / s<sup>2</sup>・A<sup>2</sup>))である。 単位長さあたりの巻数n、長さl、断面積Sのコイルに透磁率μの芯を入れる場合を考える。 コイル内部の磁束密度は :<math>B = \mu H = \mu n I</math> コイルを貫く磁束は :<math>\Phi = BS = \mu n I S</math> よって先ほどの比例定数kは :<math>k = \mu n S</math> コイルの巻き数は :<math>N = nl</math> よって :<math>L = Nk = nl \cdot \mu nS = \mu n^2 l S</math> ここで、μの単位はN/A<sup>2</sup>、nの単位は1/m、lの単位はm、Sの単位はm<sup>2</sup>であり、N=m・kg/s<sup>2</sup>なので、自己インダクタンスの単位Hが基本単位表記でm<sup>2</sup>・kg / s<sup>2</sup>・A<sup>2</sup>となることを確かめられた。 自己インダクタンスLのコイルに流れる電流を0からIにするには、逆起電力に逆らって仕事をする必要がある。この仕事がコイルに蓄えられるエネルギーUとなる。 :<math>U = \int_{0}^{I} LI dI = \frac{1}{2}LI^2</math> === 相互誘導 === 二つのコイルが存在するとき、コイル1の電流の変化によって生じる磁束の変化の影響でコイル2に誘導起電力が生じる現象を'''相互誘導'''という。 二つのコイルを貫く磁束は同一のものであるから、コイル2に生じる誘導起電力はコイル1の電流<math>I_1</math>の時間変化の割合に比例する。 よって、比例定数をMとして :<math>V_M = -M \frac{\Delta I_1}{\Delta t}</math> このMを'''相互インダクタンス'''(相互誘導係数、相互誘導子)という。単位は自己インダクタンスと同じくHである。 相互インダクタンスの値は、2つのコイルの巻数や形状、芯の透磁率、コイルの相互位置などによって決まる。 == 交流 == ===交流の発生=== 辺ABの長さがl、巻数1の長方形コイルABCDが磁束密度Bの磁場の中で速さv,角速度ωで回転している状況を考える。ただし、磁場の向きは時刻0におけるコイルの向きに対して鉛直上向きであるとする。 A→B→C→Dの向きを正とすると、時刻tにおいて辺ABに生じる誘導起電力は<math>vBl \sin \omega t</math>であり、辺DCにも同符号で同じ大きさの誘導機電力が生じる。辺BCと辺ADは磁場を横切らずに回転するので誘導起電力は生じない。故に、コイル全体では誘導起電力<math>V = 2vBl \sin \omega t</math>である。 辺BCの長さが2rであるとすると、<math>v = r \omega</math>より<math>V = 2r\omega Bl \sin \omega t</math>である。 このとき、<math>t</math>の値によってVは符号(=向き)を変えながら周期的に変化する。このような電圧を'''交流電圧'''といい、<math>\omega t</math>を'''位相'''という。 <math>\sin \omega t = 1</math>のときVは最大値<math>2r\omega Bl</math>をとり、これを<math>V_0</math>と書く('''交流電圧の最大値''')。 このコイルを回路に組み込むと、周期的に向きが変わる電流が流れる。これを'''交流電流'''、略して'''交流'''という。 交流の周期T、周波数fはそれぞれ<math>T = \frac{2\pi}{\omega}, f = \frac{1}{T} = \frac{\omega}{2\pi}</math>と表される。 <math>\omega = 2\pi f</math>を'''角周波数'''という。 交流の周波数は東日本では50Hz、西日本では60Hzである。これは、電気機械を輸入した国の違い(東:ドイツ、西:アメリカ)から発生した違いである。現在の世界において交流に複数の周波数を採用している国は非常に珍しく、一つの国の中で 50Hzと60Hzの独立した系統を有し、かつ周波数変換施設で連系しているのは日本のみである。 交流電圧はファラデーの電磁誘導の法則から導出することもできる。 コイル面の面積は<math>S = 2rl</math>であり、コイルを貫く磁束は<math>\Phi = BS \cos \omega t</math>である。 ファラデーの電磁誘導の法則より<math>V = -\frac{d\Phi}{dt} = -\frac{d}{dt}(BS \cos \omega t) = -BS \frac{d}{dt} \cos \omega t = BS\omega \sin \omega t</math> ここで<math>BS \omega = 2Brl \omega = V_0</math>であり、<math>V = V_0 \sin \omega t</math>が得られた。 このとき、<math>\Phi_0 = BS</math>はコイルを貫く磁束の最大値である。 交流においてもオームの法則が成り立つので、回路に繋いだ抵抗の抵抗値をRとすると<math>I = \frac{V_0}{R} \sin \omega t</math>である。<math>\sin \omega t = 1</math>のとき電流は最大値<math>\frac{V_0}{R}</math>をとり、これを<math>I_0</math>と表す('''交流電流の最大値''')。 このとき、電流と電圧の時間的変化の仕方は等しいので、電流と電圧は'''同位相'''である。 同位相な電圧と電流について、常に<math>V_0 = RI_0</math>である。 家庭で使用される100Vの交流電圧の最大値は約141Vであり、交流電圧は-141~141Vの間で周期的に変化している。100Vというのは、この交流のする仕事が100Vの直流のする仕事に等しいことからきている。このように、交流電圧・交流電流の大きさにはそこから計算される電力が直流と同等の効果を持つような値が用いられる。これを'''実効値'''という。交流電圧計や交流電流計の値は実効値で示される。 電球の消費電力Pについて考えると、<math>P = IV = I_0V_0 \sin^2 \omega t = \frac{I_0V_0}{2} (1-\cos 2\omega t)</math>となり、<math>0 \sim I_0 V_0</math>[W]の間で周期的に変化する。その時間平均をとると、P-tグラフから<math>\overline{P} = \frac{1}{2} I_0 V_0</math>とわかる。ここで、直流と同様に<math>\overline{P} = I_eV_e = RI^2_e = \frac{V^2_e}{R}</math>という式が成り立つように実効値<math>I_e, V_e</math>を定めたい。この条件を満たすような実効値の定め方は一意であり、それは<math>I_e := \frac{I_0}{\sqrt{2}}, V_e := \frac{V_0}{\sqrt{2}}</math>である。 これらの議論から、<math>V_e = R I_e</math>が成り立つ。 実効値を用いると、直流の場合と同様に電力・オームの法則の計算ができる。 実効値に対して、各時刻における電流値・電圧値をそれぞれの'''瞬間値'''(瞬時値)という。<math>I_0, V_0</math>は瞬間値の最大値である。 電磁誘導を用いて交流電圧を変える装置を'''変圧器'''(トランス)という。変圧器は、巻数の異なる2つのコイルを共通の鉄芯(コア)に巻きつけた構造をしている。交流電源側のコイルを'''一次コイル'''、もう片方のコイルを'''二次コイル'''という。 一次コイルに交流電圧が流れると交流は常に大きさと向きが変化するため、鉄芯内の磁束<math>\Phi</math>が変化して電磁誘導が起こる。それぞれのコイルに発生する誘導起電力を<math>V_1, V_2</math>、コイルの巻数を<math>N_1, N_2</math>とする。 鉄芯の内部を貫く磁束が鉄芯外部に漏れないものとすると、磁束・磁束の時間変化ともに両方のコイルに共通なので<math>V_1 = -N_1 \frac{d\Phi}{dt}, V_2 = -N_2 \frac{d \Phi}{dt}</math>である。 <math>V_1, V_2</math>の実効値を<math>V_e, V_\varepsilon</math>とすると、<math>V_e : V_\varepsilon = N_1 : N_2</math>となり、コイルの巻数の比と交流電圧の比が等しくなる。 電流損失が無視できる場合、一次コイルの電力と二次コイルの電力は等しいのでエネルギー保存則が成り立ち、二次コイルの電圧を高くすると二次コイルの電流は小さくなる。 発電所で発電された交流電気は変圧器によって超高電圧に上げてから送電されている。これは、送電線に流れる電流を小さくして送電線で発生するジュール熱(=エネルギー損失)を小さくするためである。 街に届いた交流電気は再度変圧器によって100Vに変換されてから各家庭に届けられる。 ===交流回路=== コイルやコンデンサーを含む交流回路では、電流と電圧に位相差が生じることが知られている。そのため、交流回路について考えるとき、<math>I = I_0 \sin \omega t, V = V_0 \sin (\omega t + \phi)</math>とおいて<math>V_0, I_0</math>の関係及び<math>\phi</math>を明確にすることが重要である。 ====交流と抵抗==== 抵抗のみが接続されている場合、先ほど求めた関係式<math>V_0 = RI_0</math>から電流と電圧の位相差は<math>\phi = 0</math>であるとわかる。すなわち、交流電圧<math>V_R</math>と交流電圧<math>I_R</math>は同位相である。 交流電圧と交流電流の時間変化を考える時、xy平面上で原点を中心に一定の角速度で回転する二つのベクトルを考えることがある。原点を始点として、回転角が位相に対応し<math>|\vec{I_R}| = I_{R_0}, |\vec{V_R}| = V_{R_0}</math>となるように<math>\vec{I_R}, \vec{V_R}</math>をとる。このとき、各ベクトルのy成分が交流電流・交流電圧それぞれの瞬間値を表す。 電気素子を一つだけ繋いだ交流回路において、<math>X = \frac{V_0}{I_0} = \frac{V_e}{I_e}</math>で定義される量を'''リアクタンス'''(誘導抵抗、感応抵抗)という。単位は抵抗値と同じくΩを用いる。リアクタンスは交流に対する抵抗の働きを表す。 抵抗のリアクタンスは<math>X_R = R</math>であり、交流の周波数に関係なく一定である。 ====交流とコイル==== コイルを含む回路に交流電圧を加えるとき、直流電圧を加えるときよりも流れる電流が小さくなる。すなわち、コイルは交流電流に対して抵抗のような働きをし、リアクタンスを考えることができる。 交流電源とコイルのみからなる回路について、コイルに生じる誘導起電力を<math>V'</math>、コイルの自己インダクタンスを<math>L</math>とする。 キルヒホッフの第二法則より<math>V + V' = 0</math>であり、<math>V' = -L \frac{\Delta I}{\Delta t}</math>なので、<math>V = L \frac{\Delta I}{\Delta t}</math>・・・(*)と求まる。 <math>\Delta I</math>は時刻<math>t \sim t+\Delta t</math>間の電流変化なので、 :<math>\Delta I = I_0 \sin \{ \omega (t + \Delta t) \} - I_0 \sin \omega t</math> ::<math>=I_0 \sin (\omega t + \omega \Delta t) - I_0 \sin \omega t</math> ::<math>=I_0 (\sin \omega t \cdot \cos \omega \Delta t + \cos \omega t \cdot \sin \omega \Delta t) - I_0 \sin \omega t</math> ここで<math>|\Delta t| \ll 1</math>と見做して<math>\lim_{\theta \to 0} \sin \theta = \theta, \lim_{\theta \to 0} \cos \theta = 1</math>の関係を用いると、 :<math>\Delta I \fallingdotseq I_0 (\sin \omega t + \omega \Delta t \cos \omega t - \sin \omega t)</math> ::<math>= \omega I_0 \cos \omega t \cdot \Delta t</math> :<math>\therefore \frac{\Delta I}{\Delta t} = \omega I_0 \cos \omega t</math> と求まる。 これを(*)に代入すると、 :<math>V_0 \sin (\omega t + \phi) = L \omega I_0 \cos \omega t </math> これが<math>t</math>の恒等式となるので、<math>V_0 = \omega L I_0</math>かつ<math>\sin (\omega t + \phi) = \cos \omega t</math>が<math>t</math>の恒等式である。 すなわち、<math>X_L = \omega L, \phi = \frac{\pi}{2}</math>である。 ここから、コイルの交流電圧<math>V_L</math>の位相は交流電流<math>I_L</math>の位相より<math>\frac{\pi}{2}</math>進み、コイルのリアクタンスは交流の周波数が大きいほど大きいことがわかる。 なお、微分を用いると以下のように導出される。 :<math>V = L \frac{dI}{dt} = L I_0 \frac{d}{dt} \sin \omega t = \omega L I_0 \cos \omega t = \omega L I_0 \sin(\omega t + \frac{\pi}{2})</math> この回路において、コイルの消費電力<math>P_L</math>は以下のように求まる。 :<math>P_L = I_L V_L = I_0 \sin \omega t \cdot V_0 \sin (\omega t + \frac{\pi}{2}) = I_0 V_0 \sin \omega t \cos \omega t = \frac{1}{2} I_0 V_0 \sin 2 \omega t</math> 正弦関数は周期関数なので、<math>P_L</math>の時間平均は<math>\overline{P_L}=0</math>となることがわかる。 ====交流とコンデンサ==== コンデンサーに直流電圧を加えると、コンデンサの充電が終わるまで電流が流れ、その後電流は流れなくなる。一方、交流電流を加えると、電圧の向きが常に変わるのでコンデンサが充電・放電を繰り返し、回路に電流が流れ続ける。このとき、コンデンサの両端に電位差が生じ、コンデンサは抵抗と同様の働きをする。すなわち、コンデンサでもリアクタンスを考えることができる。 交流電源とコンデンサのみからなる回路について、コンデンサの電気容量を<math>C</math>、電気量を<math>Q</math>とする。 電流の定義より<math>I = \frac{\Delta Q}{\Delta t}</math>であり、<math>Q = CV</math>より<math>I = C\frac{\Delta V}{\Delta t}</math>・・・(@)と求まる。 <math>\Delta V</math>は時刻<math>t \sim t + \Delta t</math>間の電圧変化なので、 :<math>\Delta V = V_0 \sin \{ \omega (t + \Delta t) + \phi \} - V_0 \sin (\omega t + \phi)</math> ::<math>= V_0 \sin \{ (\omega t + \phi) + \omega \Delta t \} - V_0 \sin (\omega t + \phi)</math> ::<math>= V_0 \{ \sin (\omega t + \phi) \cdot \cos \omega \Delta t + \cos (\omega t + \phi) \cdot \sin \omega \Delta t \} - V_0 \sin (\omega t + \phi)</math> ここで先ほどと同様に<math>|\Delta t| \ll 1</math>と見做して近似すると、 :<math>\Delta V \fallingdotseq V_0 \{ \sin(\omega t + \phi) + \omega \Delta t \cos (\omega t + \phi) \} - V_0 \sin (\omega t + \phi) </math> ::<math>= \omega V_0 \cos (\omega t + \phi) \cdot \Delta t</math> :<math>\therefore \frac{\Delta V}{\Delta t} = \omega V_0 \cos (\omega t + \phi)</math> これを(@)に代入すると、 :<math>I_0 \sin \omega t = C \omega V_0 \cos (\omega t + \phi)</math> これが<math>t</math>の恒等式となるので、<math>I_0 = C \omega V_0</math>かつ<math>\sin \omega t = \cos (\omega t + \phi)</math>が<math>t</math>の恒等式である。 すなわち、<math>X_C = \frac{1}{\omega C}, \phi = - \frac{\pi}{2}</math>である。 ここから、コンデンサの交流電圧<math>V_C</math>の位相は交流電流<math>I_C</math>の位相より<math>\frac{\pi}{2}</math>遅れ、コンデンサのリアクタンスは交流の周波数が小さいほど大きいことがわかる。 なお、微分を用いると以下のように導出される。 :<math>Q = CV</math>より<math>\frac{dQ}{dt} = C \frac{dV}{dt}</math> :<math>I = \frac{dQ}{dt} = CV_0 \frac{d}{dt} \sin \omega t = \omega CV_0 \cos \omega t = \omega CV_0 \sin (\omega t + \frac{\pi}{2})</math> :<math>\therefore V = \frac{I_0}{\omega C} \sin (\omega t - \frac{\pi}{2})</math> この回路において、コンデンサの消費電力<math>P_C</math>は以下のように求まる。 :<math>P_C = I_C V_C = I_0 \sin \omega t \cdot V_0 \sin (\omega t - \frac{\pi}{2}) = - I_0 V_0 \sin \omega t \cos \omega t = -\frac{1}{2} I_0 V_0 \sin 2 \omega t</math> 正弦関数は周期関数なので、<math>P_C</math>の時間平均は<math>\overline{P_C}=0</math>となることがわかる。 ====インピーダンス==== 交流電源に抵抗R、コイルL、コンデンサCを直列に繋いだ回路('''RLC直列回路''')を考える。 回路全体の瞬間電圧は<math>V = V_R + V_L + V_R</math>であるが、RLCそれぞれの交流電圧の位相が不揃いなので最大電圧は<math>V_0 < V_{R_0} + V_{L_0} + V_{C_0}</math>である。 そこで、位相差を考慮するためにベクトル図を利用する。 直列接続ではR、L、Cそれぞれに流れる電流が同じなので、電流を基準に考える。 x軸の正方向に<math>\vec{I_0}</math>をとる。 :<math>\vec{V_{R_0}}</math>は<math>\vec{I_0}</math>との位相差が<math>0</math>なのでx軸の正方向を向く。 :<math>\vec{V_{L_0}}</math>は<math>\vec{I_0}</math>との位相差が<math>\frac{\pi}{2}</math>なのでy軸の正方向を向く。 :<math>\vec{V_{C_0}}</math>は<math>\vec{I_0}</math>との位相差が<math>-\frac{\pi}{2}</math>なのでy軸の負方向を向く。 <math>\vec{V_0} = \vec{V_{R_0}} + \vec{V_{L_0}} + \vec{V_{C_0}}</math>なので、両辺のベクトルの長さを考えると三平方の定理より<math>V_0 = \sqrt{V^2_{R_0} + (V_{L_0} - V_{C_0})^2}</math>と容易に求まった。 電気素子を複数繋いだ交流回路について、<math>Z = \frac{V_0}{I_0} = \frac{V_e}{I_e}</math>で定義される量を'''インピーダンス'''という。単位はリアクタンスと同様にΩを用いる。インピーダンスは交流回路における合成抵抗の働きを表す。 この直流回路について、<math>V^2_0 = (RI_0)^2 + \{ (\omega L - \frac{1}{\omega C}) I_0 \}^2</math>より<math>V_0 = I_0 \sqrt{R^2 + (\omega L - \frac{1}{\omega C})^2}</math>なので、<math>Z = \sqrt{R^2 + (\omega L - \frac{1}{\omega C})^2}</math>と求まる。 この回路全体の交流電流に対して回路全体の交流電圧の位相が<math>\phi</math>進むとすると、ベクトル図を書くことにより<math>\tan \phi = \frac{\omega L - \frac{1}{\omega C}}{R}</math>と求まる。 同様にして、交流電源に抵抗R、コイルL、コンデンサCを並列に繋いだ回路('''RLC並列回路''')のインピーダンスを求める。 並列接続ではR、L、Cそれぞれに掛かる電圧が同じなので、電圧を基準に考える。 x軸の正方向に<math>\vec{V_0}</math>をとる。 :<math>\vec{I_{R_0}}</math>は<math>\vec{V_0}</math>との位相差が<math>0</math>なのでx軸の正方向を向く。 :<math>\vec{I_{L_0}}</math>は<math>\vec{V_0}</math>との位相差が<math>-\frac{\pi}{2}</math>なのでy軸の負方向を向く。 :<math>\vec{I_{C_0}}</math>は<math>\vec{V_0}</math>との位相差が<math>\frac{\pi}{2}</math>なのでy軸の正方向を向く。 <math>|\vec{I_{R_0}}| = \frac{V_0}{R}, |\vec{I_{L_0}}| = \frac{V_0}{\omega L}, |\vec{I_{C_0}}| = \omega C V_0</math>より、<math>I_0 = V_0 \sqrt{\frac{1}{R^2} + (\omega C - \frac{1}{\omega L})^2}</math>。 よって、<math>Z = \frac{V_0}{I_0} = \frac{1}{\sqrt{\frac{1}{R^2} + (\omega C - \frac{1}{\omega L})^2}}, \tan \phi = \frac{\omega C - \frac{1}{\omega L}}{\frac{1}{R}}</math> なお、直列・並列の双方においてインピーダンスを三角関数の加法定理を用いて求めることもできるが、計算が非常に煩雑なため省略する。 RLC直列回路・RLC並列回路ともにコイル・コンデンサーの消費電力は0であるため、回路全体の消費電力の時間平均は抵抗のみについて考えれば良い。 直列接続の場合、ベクトル図より<math>R = Z \cos \phi</math>なので、 :<math>\overline{P} = R I^2_e = Z \cos \phi \cdot I^2_e = I_eV_e \cos \phi</math> 並列接続の場合、ベクトル図より<math>\frac{1}{R} = \frac{1}{Z} \cos \phi</math>なので、 :<math>\overline{P} = \frac{V^2_e}{R} = \frac{\cos \phi}{Z} \cdot V^2_e = I_e V_e \cos \phi</math> よって、繋ぎ方に関係なく<math>\overline{P} = I_e V_e \cos \phi</math>が成り立つ。 この<math>\cos \phi</math>を'''力率'''という。 一般に、交流に対して<math>S=IV</math>を'''皮相電力'''(単位:<math>\mathrm{V\cdot{A}}</math>)、<math>Q=IV\sin\phi</math>を'''無効電力'''(単位:<math>\mathrm{var}</math>)、<math>P=IV\cos\phi</math>を'''有効電力'''(単位:<math>\mathrm{W}</math>)という。 <math>\sin\phi</math>を力率に対して'''無効率'''という。 有効電力は素子の消費電力であり、無効電力は電源と素子を行き交う電力である。素子では無効電力の消費と発生を繰り返している。 皮相電力・無効電力・有効電力を図示すると、「斜辺が皮相電力ベクトル、対辺が無効電力ベクトル、隣辺が有効電力ベクトル」となる直角三角形ができる。この三角形を用いることで「力率を0.6から0.8に上げるためには、並列接続するコンデンサの静電容量は幾つがよいか」のような力率改善の問題を解くことができるようになる。 インピーダンス(Z)は一般に複素数であり、その実部をレジスタンス(R)、虚部をリアクタンス(X)という。このリアクタンスは上で扱ったリアクタンスと一致する。上で扱ったインピーダンスは正確には「インピーダンスの絶対値」である。 インピーダンスが複素数であることは、ベクトル図のxy平面を複素数平面に置き換えればイメージできるであろう。 <!--インピーダンスは数学IIにおける虚数の導入時、その応用として紹介されることがある。利用者:~2025-20152自身は体脂肪率の測定の話題でインピーダンスに虚数が用いられていること、シュレディンガー方程式に虚数が用いられていることを紹介された。--> インピーダンスの逆数をアドミタンス(Y)といい、その実部をコンダクタンス(G)、虚部をサセプタンス(B)という。 これら6つを纏めてイミタンスという。 インピーダンスの合成は複素数表示ならば「直列接続は各インピーダンスの総和」「並列接続は各インピーダンスの逆数総和の逆数」となり、容易に求まる。同様にアドミタンスの合成も複素数表示ならば「直列接続は各アドミタンスの逆数総和の逆数」「並列接続は各アドミタンスの総和」と求まる。 ====共振回路==== RLC直列回路において、交流電圧の周波数が特定の値になったときに大きな電流が流れる。これを'''共振'''という。<!--音波とは違って共鳴とは言わない。--> 共振が起こるときの交流の周波数('''共振周波数''')<math>f_0</math>を求める。 :<math>I_0 = \frac{V_0}{Z} = \frac{V_0}{\sqrt{R^2 + (\omega L - \frac{1}{\omega C})^2}}</math>である。 :角周波数<math>\omega</math>を変化させるとき、<math>I_0</math>が最大となるのは<math>Z</math>が最小値をとるときである。 :そのときの角周波数を<math>\omega_0</math>とおくと<math>\omega_0 L - \frac{1}{\omega_0 C} = 0</math>すなわち<math>\omega_0 = \frac{1}{\sqrt{LC}}</math>。 :<math>\therefore f_0 = \frac{1}{2\pi \sqrt{LC}}</math> 回路の電気抵抗が小さければ、交流の周波数が共振周波数に一致した際非常に大きな電流が回路に流れる。このような回路を'''共振回路'''という。 共振回路はラジオ・テレビの電磁波受信回路などに利用されている。 ====電気振動==== 直流電源にコンデンサC、コイルLを並列に繋ぎ、コンデンサの導線にスイッチを付けて直流電流側とコイル側の導線を切り替えられるようにする。スイッチを直流電源側に入れてコンデンサを充電し、その後スイッチをコイル側に入れて蓄えた電荷を放電させる。このとき、一定の周期で向きが変わる電流('''振動電流''')が流れ続ける。このような現象を'''電気振動'''、このような回路を'''振動回路'''という。 コイル・コンデンサのそれぞれに対して最大電圧と最大電流の間の関係式を立てると、 :<math>V_{L_0} = \omega L I_0</math> :<math>V_{C_0} = \frac{1}{\omega C}I_0</math> 並列接続なので<math>V_{L_0} = V_{C_0}</math>であり、<math>\omega = \frac{1}{\sqrt{LC}}</math>と求まる。 よって、この振動回路の振動の周波数('''固有周波数''')は<math>f = \frac{1}{2\pi\sqrt{LC}}</math>と求まる。 電気振動ではコンデンサーの極板間に生じる電場とコイルに流れる電流の作る磁場との間でエネルギーが相互伝達する。 回路の電気抵抗が無視できる場合、以下のエネルギー保存則が成り立つ。 :<math>\frac{1}{2}CV^2_0 = \frac{1}{2} CV^2 + \frac{1}{2} LI^2 = \frac{1}{2} LI^2_0</math> 実際には導線やコイルの電気抵抗によりエネルギー損失が発生(ジュール熱に変換)されるため、振動電流は時間を追うごとに減衰する。 回路の電気抵抗が非常に大きい場合、コンデンサの放電が一瞬で止まってしまい、電気振動が見られなくなる。 ===電磁波=== [[高校物理 波#光の性質|波動分野]]・[[高等学校物理/原子物理|原子分野]]も参照。 ====電磁波の発生と発見==== イギリスのマクスウェルは電磁気についての理論研究から、変動する電場・磁場が真空中であっても光速の横波として伝わることに気づき、光もこの波の一種であるとの予想を立てた。これはドイツのヘルツによって証明された。この波は'''電磁波'''と名前がついた。 電磁誘導の節でも述べたが、金属のない空間であっても、磁場が変化するとその周りの空間に誘導電場を生ずる。逆に、電場が変化するとその周りの空間に誘導磁場が生じる。 振動回路に電気振動が起こると、コンデンサの極板間に振動電場が生じるので、これによって振動磁場を生ずる。この磁場がさらに振動電場を生じ・・・と繰り返すことによって、電気力線と磁力線の振動が電磁波として遠方へ伝わっていく。 電場・磁場それぞれの振動方向と電磁波の進行方向は互いに直交し、同位相で振動する。真空の誘電率・透磁率と光速の間には以下の関係式が成り立つ。 :<math>c = \frac{1}{\sqrt{\varepsilon_0\mu_0}}</math> 電気振動によって生じた電磁波の振動数は振動回路の固有周波数に一致する。 ====電磁波の性質==== 電磁波の送信アンテナと受信アンテナを平行にすると電磁波をよく受信する。しかし、直角にすると受信しづらくなる。これは、電磁波が一定方向に偏って振動する横波であることを示す。 FM放送(超短波)とAM放送(中波)ではAMの方が山影に電波が届きやすい。これは、波長が長いほど回折しやすいという波の性質に一致する。また、回折波が干渉を起こす場合がある。 トンネルの中はAM放送も受信しにくくなる。このように、電磁波は遮蔽される性質がある。 電磁波が金属板によって反射される性質は、衛星通信用のマイクロ波パラボラアンテナに応用されている。([[高等学校数学C/平面上の曲線#焦点の性質]]も参照) 電磁波をパラフィンなどの面に斜めに当てると、電磁波は屈折を起こす。 ====電磁波の種類==== *電波:波長0.1mm以上のもの。1m未満のものは'''マイクロ波'''ともいう。 *赤外線:物質に吸収されると熱エネルギーに変わりやすいことから'''熱線'''とも。 *可視光線:人間が感光できる光。 *紫外線:照射した物質に化学変化を起こさせやすいことから'''化学線'''とも。 *X線:レントゲン写真に使われる。 *γ線:非常に大きいエネルギーを持つ。 鉄の温度を上昇させると赤熱する(鉄火)。このように、高温物体からは赤外線・可視光線を主とする電磁波が放射されている。この現象を'''熱放射'''という。 ==注釈・脚注== <references/> {{DEFAULTSORT:てんしきかく}} [[Category:高等学校教育]] [[カテゴリ:電磁気学]] 38xxccqyl75401gvfjby5jv3s1sxxgs 利用者:AkiR27User 2 47561 299289 299286 2026-05-07T11:59:29Z AkiR27User 90873 299289 wikitext text/x-wiki AkiR27Userです。主に趣味の'''[[トランプ|トランプゲーム]]'''に関したページを作成・編集を行っています。初心者で拙いところもありますが、どうぞよろしくお願いします。 作成・編集ページに関して気になることや、ご指摘がありましたら、ぜひ[[利用者・トーク:AkiR27User|'''トークページ''']]までお願いします。今後の改善に役立てたいと思います。 == '''作成・編集ページ''' == ※5/6時点 '''編集''' * [[トランプ]] * [[トランプ/クロンダイク|クロンダイク]] * [[トランプ/スピード|スピード]] * [[トランプ/ジンラミー|ジンラミー]] * [[トランプ/15点|15点]] * [[トランプ/ババ抜き|ババ抜き]] * [[トランプ/七並べ|七並べ]] * [[トランプ/神経衰弱|神経衰弱]] * [[トランプ/戦争|戦争]] * [[トランプ/ページワン|ページワン]] * [[トランプ/うすのろ|うすのろ]] * [[トランプ/ダウト|ダウト]] * [[トランプ/ぶたのしっぽ|ぶたのしっぽ]] * [[トランプ/たこ焼き|たこ焼き]] * [[トランプ/アメリカンページワン|アメリカンページワン]] * [[トランプ/セブンブリッジ|セブンブリッジ]] * [[トランプ/ハーツ|ハーツ]] * [[トランプ/ノー・カード|ノー・カード]] * [[トランプ/フォア・ジャックス|フォア・ジャックス]] * [[トランプ/29|29]] * [[トランプ/51|51]] * [[トランプ/ローリング・ストーン|ローリング・ストーン]] * [[トランプ/銀行|銀行]] * [[トランプ/お金|お金]] * [[トランプ/ホイスト|ホイスト]] * [[トランプ/大富豪|大富豪]] * [[トランプ/ナポレオン|ナポレオン]] * [[トランプ/ポーカー|ポーカー]] * [[トランプ/ブラックジャック|ブラックジャック]] * [[コントラクトブリッジ]] * [[トランプ/ニックネーム|ニックネーム]] * [[トランプ/ウインクキラー|ウインクキラー]] '''作成(トランプゲーム)''' * [[トランプ/クロック|クロック]] * [[スラップジャック]] * [[トランプ/かぶ|かぶ]] * [[ペアーズ]] * [[エジプシャン・ラットスクリュー]] * [[カシノ]] * [[トランプ/99|99]] * [[トランプ/スプーン|スプーン]] * [[トランプ/スナップ|スナップ]] * [[スカット]] * [[カナスタ]] * [[トランプ/ユーカ|ユーカ]] * [[トランプ/ピノクル|ピノクル]] * [[トランプ/サブリナ|サブリナ]] * [[トランプ/ブリスコラ・チアマータ|ブリスコラ・チアマータ]] * [[トランプ/ユッシ|ユッシ]] * [[トランプ/インディアン・ポーカー|インディアン・ポーカー]] * [[トランプ/ケンプス|ケンプス]] * [[トランプ/ピッグ|ピッグ]] * [[トランプ/キャッチ・ザ・エース|キャッチ・ザ・エース]] * [[トランプ/カシノ・ウォー|カシノ・ウォー]] * [[トランプ/カウントアップ|カウントアップ]] * [[トランプ/カウントダウン|カウントダウン]] * [[トランプ/カットサート|カットサート]] * [[トランプ/カット・ザ・ナイン|カット・ザ・ナイン]] * [[トランプ/ハイアンドロー|ハイアンドロー]] * [[トランプ/ハイロー|ハイロー]] * [[トランプ/カット・ザ・デック|カット・ザ・デック]] * [[トランプ/オー・ヘル|オー・ヘル]] * [[トランプ/アップ・アンド・ダウン・ザ・リバー|アップ・アンド・ダウン・ザ・リバー]]__インデックス__ * [[トランプ/チェイス・ザ・エース|チェイス・ザ・エース]] * [[トランプ/シェリフ|シェリフ]] * [[トランプ/クレイジーエイト|クレイジーエイト]] * [[トランプ/マフィア|マフィア]] * [[トランプ/マナー・エチケット|マナー・エチケット]] * [[トランプ/芋ほり|芋掘り]] * [[トランプ/ラミー500|ラミー500]] * [[トランプ/スペード|スペード]] * [[トランプ/ポーカー|ポーカー]] * [[トランプ/スラム|スラム]] * [[トランプ/ナーツ|ナーツ]] * [[トランプ/エジプシャン・ウォー|エジプシャン・ウォー]] * [[トランプ/ビガー・マイ・ネイバー|ビガー・マイ・ネイバー]] * [[トランプ/クリスプ|クリスプ]] * 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== '''利用者の声''' == 2026/03/15:wikibooksをやり続けて、デフォルトソートが理解できました。今まで私が過去に作成したページを編集してデフォルトソートを追加・編集してくれた方々、ありがとうございます。 2026/03/20:100回編集達成しました。これからもよろしくお願いします 2026/03/29:まだ未熟なところもありますが、頑張ります!1000回編集目指します!! 2026/04/05:1か月間ページ作成・編集を行っていましたが、口調が堅かったですね…もうちょっとやさしめな感じで、作成します!! 2026/04/10:作成したページに出典を付けてページの信頼度を高めます! 2026/04/17:300回編集達成しました!話変わりますが、“自動承認された利用者”は、アカウント作成から4日かつ10回編集が条件なのですが…。まだ「自動承認されました」が来てないのでわかりません…(通知来るのかな…)。 2026/04/19:400回編集達成しました!! 2026/05/02:アカウント作成から2ヶ月…まだテンプレートの作り方が分かりません…何方か教えていただけますと幸いです。 2024/05/07:ついに500回編集達成…!。これからもよろしくお願いします! == '''概要''' == 2026/03/03:アカウント作成&初編集 2026/03/04:10回編集達成 2026/03/20:100回編集達成 == '''謝罪''' == ※2026/03/24の活動休止宣言について、混乱を招いてしまい申し訳ありません。気持ちが落ち着いたため、編集を続けることにしました。今後は軽率な宣言を控え、落ち着いて活動していきます。 謝罪ページ知らぬ間に削除していました…申し訳ございません。 == '''お知らせ''' == <s>2026/04/18:トランプゲームに関する沢山のページに、私が新しく作ったカテゴリ[3人以上で遊べるトランプゲーム]を追加します。編集履歴(あるのかはわかりませんが…)の同じ時間帯に編集したことが沢山出てくると思いますが、荒らしではないということをご了承ください。</s> <s>すみません。また新しいカテゴリを作成しましたのでよろしくお願いいたします。</s> 完了しました。 bgmx4uzxxc53xthgn3q49z1sdoowkd6 299306 299289 2026-05-07T22:55:46Z AkiR27User 90873 299306 wikitext text/x-wiki AkiR27Userです。主に趣味の'''[[トランプ|トランプゲーム]]'''に関したページを作成・編集を行っています。初心者で拙いところもありますが、どうぞよろしくお願いします。 作成・編集ページに関して気になることや、ご指摘がありましたら、ぜひ[[利用者・トーク:AkiR27User|'''トークページ''']]までお願いします。今後の改善に役立てたいと思います。 == '''作成・編集ページ''' == ※5/6時点 '''編集''' * [[トランプ]] * [[トランプ/クロンダイク|クロンダイク]] * [[トランプ/スピード|スピード]] * [[トランプ/ジンラミー|ジンラミー]] * [[トランプ/15点|15点]] * [[トランプ/ババ抜き|ババ抜き]] * [[トランプ/七並べ|七並べ]] * [[トランプ/神経衰弱|神経衰弱]] * [[トランプ/戦争|戦争]] * [[トランプ/ページワン|ページワン]] * [[トランプ/うすのろ|うすのろ]] * [[トランプ/ダウト|ダウト]] * [[トランプ/ぶたのしっぽ|ぶたのしっぽ]] * [[トランプ/たこ焼き|たこ焼き]] * [[トランプ/アメリカンページワン|アメリカンページワン]] * [[トランプ/セブンブリッジ|セブンブリッジ]] * [[トランプ/ハーツ|ハーツ]] * [[トランプ/ノー・カード|ノー・カード]] * [[トランプ/フォア・ジャックス|フォア・ジャックス]] * [[トランプ/29|29]] * [[トランプ/51|51]] * [[トランプ/ローリング・ストーン|ローリング・ストーン]] * [[トランプ/銀行|銀行]] * [[トランプ/お金|お金]] * [[トランプ/ホイスト|ホイスト]] * [[トランプ/大富豪|大富豪]] * [[トランプ/ナポレオン|ナポレオン]] * [[トランプ/ポーカー|ポーカー]] * [[トランプ/ブラックジャック|ブラックジャック]] * [[コントラクトブリッジ]] * 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<s>2026/04/18:トランプゲームに関する沢山のページに、私が新しく作ったカテゴリ[3人以上で遊べるトランプゲーム]を追加します。編集履歴(あるのかはわかりませんが…)の同じ時間帯に編集したことが沢山出てくると思いますが、荒らしではないということをご了承ください。</s> <s>すみません。また新しいカテゴリを作成しましたのでよろしくお願いいたします。</s> 完了しました。 apfjlf3o38npytaanwwrywy8vbev1ce ガリア戦記 第7巻/注解/20節 0 47944 299295 299229 2026-05-07T12:57:49Z Linguae 449 /* 整形テキスト */ 注記の修整 299295 wikitext text/x-wiki <div style="font-family:Arial Black;font-style:normal;font-size:15pt;color:#990033;text-align:center;">C &middot; IVLII &middot; CAESARIS &middot; COMMENTARIORVM &middot; BELLI &middot; GALLICI</div> <div style="font-family:Arial Black;font-style:normal;font-size:30pt;color:#990033;text-align:center;">LIBER &middot; SEPTIMVS</div> <br> {| id="toc" style="align:center;clear:all;" align="center" cellpadding="5" |- ! style="background:#bbf; text-align:center;" |&nbsp; [[ガリア戦記/注解編|ガリア戦記 注解編]] &nbsp; | style="background:#ccf; text-align:center;" |&nbsp; [[ガリア戦記 第7巻/注解|第7巻]] &nbsp; | style="background:#eef; text-align:center;"| &nbsp;[[ガリア戦記 第7巻/注解/19節|19節]] | [[ガリア戦記 第7巻/注解/20節|20節]] | [[ガリア戦記 第7巻/注解/21節|21節]] &nbsp; |} __notoc__ == 原文テキスト == <div style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;color:#333;text-align:left;"><ref>原文テキストについては[[ガリア戦記/注解編#原文テキスト]]を参照。</ref> 20. &nbsp;&nbsp; <!--❶--><sup>1</sup>Vercingetorix, cum ad suos redisset, proditionis insimulatus<!--,--> quod castra propius Romanos movisset, quod cum omni equitatu discessisset, quod sine imperio tantas copias reliquisset, quod eius discessu Romani tanta <span style="background-color:#ffc;">opportunitate</span> et celeritate venissent<!--:-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❷--><sup>2</sup>non haec omnia fortuito aut sine consilio accidere potuisse; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; regnum illum Galliae malle Caesaris concessu quam ipsorum habere beneficio<!--─ --> &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❸--><sup>3</sup>tali modo accusatus ad haec respondit: &nbsp;<!--◆-->&nbsp; quod castra movisset, factum inopia pabuli, etiam ipsis hortantibus; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; quod propius Romanos accessisset, persuasum loci <span style="background-color:#ffc;">opportunitate</span><!--,--> qui <span style="background-color:#ffc;">†se <!--(ω) -->ipsum†</span> <!--(Th. Bentley) ipse sine-->munitione defenderet<!--:-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❹--><sup>4</sup>equitum vero operam neque in loco palustri desiderari debuisse et illic fuisse utilem<!--,--> quo sint profecti. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❺--><sup>5</sup>Summam imperi<!--imperii--> se consulto nulli discedentem tradidisse, ne is multitudinis studio ad dimicandum impelleretur<!--,-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; cui rei propter animi mollitiem studere omnis<!--omnes--> videret, quod diutius laborem ferre non possent. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❻--><sup>6</sup>Romani si casu intervenerint, fortunae, si alicuius indicio vocati, huic habendam gratiam, quod et paucitatem eorum ex loco superiore cognoscere et virtutem despicere potuerint, qui dimicare non ausi turpiter se in castra receperint. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❼--><sup>7</sup>Imperium se <!--(α) -->ab<!--(β) a--> Caesare per proditionem nullum desiderare, quod habere victoria posset<!--,--> quae iam esset sibi atque omnibus Gallis explorata<!--;-->: &nbsp;<!--◆-->&nbsp; quin etiam ipsis <!--(S, Stephanus, Vascosan) -->remittere<!--(χBMLNβ) remitteret-->, si sibi magis honorem tribuere<!--,--> quam ab se salutem accipere videantur. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❽--><sup>8</sup>&nbsp;<!--◀左括弧-->&lsquo;Haec ut intellegatis,<!--▶右括弧-->&rsquo; &nbsp; inquit, &nbsp;<!--◀左括弧-->&lsquo;a me sincere pronuntiari, audite Romanos milites.<!--▶右括弧-->&rsquo; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❾--><sup>9</sup>Producit servos, quos in pabulatione paucis ante diebus exceperat et fame vinculisque excruciaverat. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❿--><sup>10</sup>Hi iam ante edocti quae interrogati pronuntiarent, milites se esse legionarios dicunt; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; fame <!--(α) -->et<!--(β) atque--> inopia adductos clam ex castris exisse, si quid frumenti aut pecoris in agris reperire possent<!--:-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--⓫--><sup>11</sup> simili omnem exercitum inopia premi, nec iam vires sufficere cuiusquam nec ferre operis laborem posse<!--:-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; itaque statuisse imperatorem, si nihil in oppugnatione oppidi <!--(SLN) -->profecissent<!--(β) profecisset -->, triduo exercitum deducere. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--⓬--><sup>12</sup>&nbsp;<!--◀左括弧-->&lsquo;Haec,<!--▶右括弧-->&rsquo; &nbsp; inquit, &nbsp;<!--◀左括弧-->&lsquo;a me,<!--▶右括弧-->&rsquo; Vercingetorix, &nbsp;<!--◀左括弧-->&lsquo;beneficia habetis, quem proditionis insimulatis; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; cuius opera sine vestro sanguine tantum exercitum victorem fame <!--(α) om.--><!--(β) paene--> consumptum videtis; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; quem turpiter se ex <!--(α) om.--><!--(β) hac--> fuga recipientem ne qua civitas suis finibus recipiat<!--,--> a me provisum est.<!--▶右括弧-->&rsquo; </div> <span style="background-color:#ffc;"></span> ---- ;テキスト引用についての注記 *<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:opportunitate#Latin|opportunitate]] : &nbsp; [[wikt:en:oportunitate#Latin|oportunitate]]</span> と表記している校訂版もある。 *<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt; background-color:#ffc;"><sup>†</sup> ~ <sup>†</sup></span> は、テキストが壊れていると、校訂者が判断した箇所。 <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;"></span> <span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;"></span> <span style="font-family:Times New Roman;font-style:bold;font-size:15pt;"></span> == 整形テキスト == <div style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;color:#333;text-align:left;"><ref>整形テキストについては[[ガリア戦記/注解編#凡例]]を参照。</ref> XX. &nbsp;&nbsp; <!--❶--><sup>①</sup>Vercingetorīx, cum ad suōs redīsset, prōditiōnis īnsimulātus<!--,--><span style="color:#800;">,</span> quod castra propius Rōmānōs mōvisset, quod cum omnī equitātū discessisset, quod sine imperiō tantās cōpiās relīquisset, quod eius discessū Rōmānī tantā opportūnitāte et celeritāte vēnissent<!--:-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❷--><sup>②</sup>nōn haec omnia fortuītō aut sine cōnsiliō accidere potuisse; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; rēgnum illum Galliae mālle Caesaris concessū quam ipsōrum habēre beneficiō<!--─ --> &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❸--><sup>③</sup>tālī modō accūsātus ad haec respondit: &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--¶-->quod castra mōvisset, factum inopiā pābulī, etiam ipsīs hortantibus; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; quod propius Rōmānōs accessisset, persuāsum locī opportūnitāte<!--,--><span style="color:#800;">,</span> quī <span style="background-color:#ffc;"><!--†-->sē <!--(ω) --><u>ipsum</u><!--†--> <!--(Thomas Bentley) ipse sine-->mūnītiōne dēfenderet</span><!--:-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❹--><sup>④</sup>equitum vērō operam neque in locō palūstrī dēsīderārī dēbuisse et illīc fuisse ūtilem<!--,--><span style="color:#800;">,</span> quō sint profectī. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--¶--><!--❺--><sup>⑤</sup>Summam <span style="color:#800;">imperiī</span><!--imperī--> sē cōnsultō nūllī discēdentem trādidisse, nē is multitūdinis studiō ad dīmicandum impellerētur<!--,-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; cui reī propter animī mollitiem studēre <span style="color:#800;">omnēs</span><!--omnīs--> vidēret, quod diūtius labōrem ferre nōn possent. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❻--><sup>⑥</sup>Rōmānī sī cāsū intervēnerint, fortūnae, sī alicūius indiciō vocātī, huic habendam grātiam, quod et paucitātem eōrum ex locō superiōre cognōscere et virtūtem dēspicere potuerint, quī dīmicāre nōn ausī turpiter sē in castra recēperint. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❼--><sup>⑦</sup>Imperium sē <!--(α) --><u>ab</u><!--(β) ā--> Caesare per prōditiōnem nūllum dēsīderāre, quod habēre victōriā posset<!--,--><span style="color:#800;">,</span> quae iam esset sibi atque omnibus Gallīs explōrāta<!--;-->: &nbsp;<!--◆-->&nbsp; quīn etiam ipsīs <!--(S, Stephanus, Vascosan) --><u>remittere</u><!--(χBMLNβ) remitteret-->, sī sibi magis honōrem tribuere<!--,--><span style="color:#800;">,</span> quam ab sē salūtem accipere videantur. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--¶--><!--❽--><sup>⑧</sup>&nbsp;<!--◀左括弧-->&lsquo;Haec ut intellegātis,<!--▶右括弧-->&rsquo; &nbsp; inquit, &nbsp;<!--◀左括弧-->&lsquo;ā mē sincērē prōnūntiārī, audīte Rōmānōs mīlitēs.<!--▶右括弧-->&rsquo;&nbsp; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❾--><sup>⑨</sup>Prōdūcit servōs, quōs in pābulātiōne paucīs ante diēbus excēperat et famē vinculīsque excruciāverat. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--❿--><sup>⑩</sup>Hī iam ante ēdoctī<!--,--><span style="color:#800;">,</span> quae interrogātī prōnūntiārent, mīlitēs sē esse legiōnāriōs dīcunt; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; famē <!--(α) --><u>et</u><!--(β) atque--> inopiā adductōs clam ex castrīs exīsse, sī quid frūmentī aut pecoris in agrīs reperīre possent<!--:-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--⓫--><sup>⑪</sup>similī omnem exercitum inopiā premī, nec iam vīrēs sufficere cūiusquam nec ferre operis labōrem posse<!--:-->; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; itaque statuisse imperātōrem, sī nihil in oppugnātiōne oppidī <!--(SLN) --><u>prōfēcissent</u><!--(β) prōfēcisset -->, trīduō exercitum dēdūcere. &nbsp;<!--◆-->&nbsp; <!--¶--><!--⓬--><sup>⑫</sup>&nbsp;<!--◀左括弧-->&lsquo;Haec,<!--▶右括弧-->&rsquo; &nbsp; inquit, &nbsp;<!--◀左括弧-->&lsquo;ā mē, ’&nbsp; Vercingetorīx, &nbsp;‘beneficia habētis, quem prōditiōnis īnsimulātis; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; cuius operā sine vestrō sanguine tantum exercitum victōrem famē <span style="color:#800;"><u>paene</u><!--(α) om.--><!--(β) paene--></span> cōnsūmptum vidētis; &nbsp;<!--◆-->&nbsp; quem turpiter sē ex <span style="color:#800;"><u>hāc</u><!--(α) om.--><!--(β) hāc--></span> fugā recipientem nē qua cīvitās suīs fīnibus recipiat<!--,--><span style="color:#800;">,</span> ā mē prōvīsum est.<!--▶右括弧-->&rsquo; </div> <span style="color:#800;"></span> ---- ;注記 *原文の <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:imperi#Latin|imperī]], [[wikt:en:omnis#Latin|omnīs]] <!--[[wikt:en:acclivis#Latin|acclīvis]], [[wikt:en:accommodatae|accommodātae]], [[wikt:en:allatis|allātīs]], [[wikt:en:Aduatuca#Latin|Aduātucam]], [[wikt:en:Aduatuci|Aduatucī]], [[wikt:en:Aduatucis|Aduatucīs]], [[wikt:en:Aduatucos|Aduatucōs]], [[wikt:en:Aeduae|Aeduae]], [[wikt:en:Aedui#Latin|Aeduī]], [[wikt:en:Aeduis|Aeduīs]], [[wikt:en:Aeduorum|Aeduōrum]], [[wikt:en:Aeduos|Aeduōs]], [[wikt:en:Aeduus#Latin|Aeduus]], [[wikt:en:aequinocti|aequinoctī]], [[wikt:en:affecti|affectī]], [[wikt:en:affectus#Participle|affectus]], [[wikt:en:afferat|afferat]], [[wikt:en:afferebat|afferēbat]], [[wikt:en:afferret|afferret]], [[wikt:en:afferretur|afferrētur]], [[wikt:en:afflictae|afflīctae]], [[wikt:en:affligunt|afflīgunt]], [[wikt:en:aggregabat|aggregābat]], [[wikt:en:aggregaverant|aggregāverant]] ([[wikt:en:aggregarant|aggregārant]]), [[wikt:en:allato|allātō]], [[wikt:en:Alpis#Latin|Alpīs]], [[wikt:en:appelluntur|appelluntur]], [[wikt:en:appetebat|appetēbat]], [[wikt:en:apportari|apportārī]], [[wikt:en:applicant#Latin|applicant]], [[wikt:en:appropinquabat|appropinquābat]], [[wikt:en:appropinquare#Latin|appropinquāre]], [[wikt:en:appropinquarent|appropinquārent]], [[wikt:en:appropinquassent|appropinquāssent]], [[wikt:en:appropinquaverunt|appropinquāvērunt]] ([[wikt:en:appropinquarunt|appropinquārunt]]), [[wikt:en:appropinquavit|appropinquāvit]], [[wikt:en:appulso#Latin|appulsō]], [[wikt:en:arripere|arripere]], [[wikt:en:articlis|articlīs]], [[wikt:en:ascendissent#Latin|ascendissent]], [[wikt:en:ascensu#Noun|ascēnsū]], [[wikt:en:assidua#Latin|assiduā]], [[wikt:en:assuefacti|assuēfactī]], [[wikt:en:assuescere#Latin|assuēscere]], [[wikt:en:attingit|attingit]], [[wikt:en:attingunt|attingunt]], [[wikt:en:attribuerat#Latin|attribuerat]], [[wikt:en:attribuit|attribuit]], [[wikt:en:attribuunt|attribuunt]], [[wikt:en:auris#Latin|aurīs]], [[wikt:en:auxili#Latin|auxilī]], [[wikt:en:cedentis|cēdentīs]], [[wikt:en:civis#Latin|cīvīs]], [[wikt:en:clientis|clientīs]], [[wikt:en:cohortis|cohortīs]], [[wikt:en:coicere|coicere]], [[wikt:en:coicerent|coicerent]], [[wikt:en:coici|coicī]], [[wikt:en:coiciant|coiciant]], [[wikt:en:coiciebant|coiciēbant]], [[wikt:en:coiciunt|coiciunt]], [[wikt:en:coiecerant|coiēcerant]], [[wikt:en:coiecerunt|coiēcērunt]], [[wikt:en:coiecisse|coiēcisse]], [[wikt:en:coiecta|coiecta]], [[wikt:en:coiecti|coiectī]], [[wikt:en:coiectis|coiectīs]], [[wikt:en:collatis|collātīs]], [[wikt:en:collaudantur|collaudantur]], [[wikt:en:collaudat|collaudat]], [[wikt:en:collaudatis#Participle|collaudātīs]], [[wikt:en:collis#Latin|collīs]], [[wikt:en:collocabant|collocābant]], [[wikt:en:collocabat|collocābat]], [[wikt:en:collocandis|collocandīs]], [[wikt:en:collocant#Latin|collocant]], [[wikt:en:collocarat|collocārat]], [[wikt:en:collocare#Latin|collocāre]], [[wikt:en:collocaret|collocāret]], [[wikt:en:collocari|collocārī]], [[wikt:en:collocatas|collocātās]], [[wikt:en:collocati#Latin|collocātī]], [[wikt:en:collocatis#Participle|collocātīs]], [[wikt:en:collocaverat#Latin|collocāverat]], [[wikt:en:collocavit|collocāvit]], [[wikt:en:collocuti|collocūtī]], [[wikt:en:colloquantur|colloquantur]], [[wikt:en:colloquendi|colloquendī]], [[wikt:en:colloqui#Latin|colloquī]], [[wikt:en:colloquium#Latin|colloquium]], [[wikt:en:compluribus|complūribus]], [[wikt:en:compluris|complūrīs]], [[wikt:en:comprehensis|comprehēnsīs]], [[wikt:en:comprehensos|comprehēnsōs]], [[wikt:en:conantis|cōnantīs]], [[wikt:en:consili|cōnsilī]], [[wikt:en:dubitantis#Participle_2|dubitantīs]], [[wikt:en:egredientis#Etymology_2|ēgredientīs]], [[wikt:en:ei#Latin|eī]], [[wikt:en:eis#Latin|eīs]], [[wikt:en:existit#Latin|existit]], [[wikt:en:exposcentis#Participle_2|exposcentīs]], [[wikt:en:ferventis#Latin|ferventīs]], [[wikt:en:finis#Latin|fīnīs]], [[wikt:en:glandis#Latin|glandīs]], [[wikt:en:haesitantis#Participle_2|haesitantīs]], [[wikt:en:hostis#Latin|hostīs]], [[wikt:en:ignis#Latin|ignīs]], [[wikt:en:illatas|illātās]], [[wikt:en:immittit|immittit]], [[wikt:en:immittunt|immittunt]], [[wikt:en:imparatum|imparātum]], [[wikt:en:impedita#Latin|impedīta]], [[wikt:en:incolumis#Latin|incolumīs]], [[wikt:en:indignantis#Participle_2|indignantīs]], [[wikt:en:inopinantis#Adjective_2|inopīnantīs]], [[wikt:en:irridere#Latin|irrīdēre]], [[wikt:en:irrumpere|irrumpere]], [[wikt:en:irrumpit|irrumpit]], [[wikt:en:irruperunt|irrūpērunt]], [[wikt:en:laborantis#Etymology_2|labōrantīs]], [[wikt:en:montis|montīs]], [[wikt:en:natalis#Latin|nātālīs]], [[wikt:en:navis#Latin|nāvīs]], [[wikt:en:negoti|negōtī]], nōn nūllae, nōn nūllōs, [[wikt:en:offici#Noun_2|officī]], [[wikt:en:partis#Latin|partīs]], [[wikt:en:periclum#Latin|perīclum]], plūrīs, [[wikt:en:praesidi|praesidī]], [[wikt:en:proeli|proelī]], proficīscentīs, [[wikt:en:resistentis|resistentīs]], [[wikt:en:singularis#Latin|singulārīs]], [[wikt:en:solaci|sōlācī]], [[wikt:en:spati#Latin|spatī]], [[wikt:en:subeuntis|subeuntīs]], [[wikt:en:suffossis|suffossīs]], [[wikt:en:sumministrata|sumministrāta]], [[wikt:en:summissis|summissīs]], [[wikt:en:summittebat|summittēbat]], [[wikt:en:summittit|summittit]], [[wikt:en:summotis|summōtīs]], [[wikt:en:summoveri|summovērī]], [[wikt:en:supplici#Noun|supplicī]], [[wikt:en:timentis#Participle_2|timentīs]], [[wikt:en:Tituri|Titūrī]], [[wikt:en:Trinobantes#Latin|Trinobantēs]], trīs, [[wikt:en:turris#Latin|turrīs]], [[wikt:en:utilis#Latin|ūtilīs]], [[wikt:en:vectigalis#Latin|vectīgālīs]] --></span> などは、<br>それぞれ <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:imperii#Latin|imperiī]], [[wikt:en:omnes#Latin|omnēs]] <!--[[wikt:en:adclivis#Latin|adclīvis]], [[wikt:en:adcommodatae|adcommodātae]], [[wikt:en:adlatis|adlātīs]], Atuātucam, [[wikt:de:Atuatuci|Atuatucī]], Atuatucīs, Atuatucōs, Haeduae, [[wikt:en:Haedui|Haeduī]], [[wikt:en:Haeduis|Haeduīs]], [[wikt:en:Haeduorum|Haeduōrum]], [[wikt:en:Haeduos|Haeduōs]], Haeduus, [[wikt:en:aequinoctii|aequinoctiī]], [[wikt:en:adfecti|adfectī]], [[wikt:en:adfectus#Adjective|adfectus]], [[wikt:en:adferat|adferat]], [[wikt:en:adferebat|adferēbat]], [[wikt:en:adferret|adferret]], [[wikt:en:adferretur|adferrētur]], [[wikt:en:adflictae|adflīctae]], [[wikt:en:adfligunt|adflīgunt]], [[wikt:en:adgregabat|adgregābat]], [[wikt:en:adgregaverant|adgregāverant]] ([[wikt:en:adgregarant|adgregārant]]), [[wikt:en:adlato|adlātō]], [[wikt:en:Alpes#Latin|Alpēs]], [[wikt:en:adpelluntur|adpelluntur]], [[wikt:en:adpetebat|adpetēbat]], [[wikt:en:adportari|adportārī]], [[wikt:en:adplicant|adplicant]], [[wikt:en:adpropinquabat|adpropinquābat]], [[wikt:en:adpropinquare|adpropinquāre]], [[wikt:en:adpropinquarent|adpropinquārent]], [[wikt:en:adpropinquassent|adpropinquāssent]], [[wikt:en:adpropinquaverunt|adpropinquāvērunt]] ([[wikt:en:adpropinquarunt|adpropinquārunt]]), [[wikt:en:adpropinquavit|adpropinquāvit]], [[wikt:en:adpulso|adpulsō]], [[wikt:en:adripere|adripere]], [[wikt:en:articulis|articulīs]], [[wikt:en:adscendissent|adscendissent]], [[wikt:en:adscensu#Noun|adscēnsū]], [[wikt:en:adsidua|adsiduā]], [[wikt:en:adsuefacti|adsuēfactī]], [[wikt:en:adsuescere#Latin|adsuēscere]], [[wikt:en:adtingit|adtingit]], [[wikt:en:adtingunt|adtingunt]], [[wikt:en:adtribuerat#Latin|adtribuerat]], [[wikt:en:adtribuit|adtribuit]], [[wikt:en:adtribuunt|adtribuunt]], [[wikt:en:aures#Noun|aurēs]], [[wikt:en:auxilii|auxiliī]], [[wikt:en:cedentes#Latin|cēdentēs]], [[wikt:en:cives#Latin|cīvēs]], [[wikt:en:clientes#Latin|clientēs]], [[wikt:en:cohortes#Latin|cohortēs]], [[wikt:en:conicere|conicere]], [[wikt:en:conicerent|conicerent]], [[wikt:en:conici#Latin|conicī]], [[wikt:en:coniciant|coniciant]], [[wikt:en:coniciebant|coniciēbant]], [[wikt:en:coniciunt|coniciunt]], [[wikt:en:coniecerant|coniēcerant]], [[wikt:en:coniecerunt|coniēcērunt]], [[wikt:en:coniecisse|coniēcisse]], [[wikt:en:coniecta|coniecta]], [[wikt:en:coniecti|coniectī]], [[wikt:en:coniectis|coniectīs]], [[wikt:en:conlatis|conlātīs]], [[wikt:en:conlaudantur|conlaudantur]], [[wikt:en:conlaudat|conlaudat]], [[wikt:en:conlaudatis#Participle|conlaudātīs]], [[wikt:en:colles#Latin|collēs]], [[wikt:en:conlocabant|conlocābant]], [[wikt:en:conlocabat|conlocābat]], [[wikt:en:conlocandis|conlocandīs]], [[wikt:en:conlocant|conlocant]], [[wikt:en:conlocarat|conlocārat]], [[wikt:en:conlocare|conlocāre]], [[wikt:en:conlocaret|conlocāret]], [[wikt:en:conlocari|conlocārī]], [[wikt:en:conlocatas|conlocātās]], [[wikt:en:conlocati|conlocātī]], [[wikt:en:conlocatis#Participle|conlocātīs]], [[wikt:en:conlocaverat#Latin|conlocāverat]], [[wikt:en:conlocavit|conlocāvit]], [[wikt:en:conlocuti|conlocūtī]], [[wikt:en:conloquantur|conloquantur]], [[wikt:en:conloquendi|conloquendī]], [[wikt:en:conloqui#Latin|conloquī]], [[wikt:en:conloquium#Latin|conloquium]], [[wikt:en:conpluribus|conplūribus]], [[wikt:en:complures#Latin|complūrēs]], [[wikt:en:conprehensis|conprehēnsīs]], [[wikt:en:conprehensos|conprehēnsōs]], [[wikt:en:conantes|cōnantēs]], [[wikt:en:consilii|cōnsiliī]], [[wikt:en:dubitantes|dubitantēs]], [[wikt:en:egredientes|ēgredientēs]], [[wikt:en:ii#Latin|iī]], [[wikt:en:iis#Latin|iīs]], [[wikt:en:exsistit|exsistit]], [[wikt:en:exposcentes#Latin|exposcentēs]], [[wikt:en:ferventes#Latin|ferventēs]], [[wikt:en:fines#Latin|fīnēs]], [[wikt:en:glandes#Latin|glandēs]], [[wikt:en:haesitantes#Latin|haesitantēs]], [[wikt:en:hostes#Latin|hostēs]], [[wikt:en:ignes|ignēs]], [[wikt:en:inlatas|inlātās]], [[wikt:en:inmittit|inmittit]], [[wikt:en:inmittunt|inmittunt]], [[wikt:en:inparatum|inparātum]], [[wikt:en:inpedita#Latin|inpedīta]], [[wikt:en:incolumes|incolumēs]], [[wikt:en:indignantes#Latin|indignantēs]], [[wikt:en:inopinantes|inopīnantēs]], [[wikt:en:inridere|inrīdēre]], [[wikt:en:inrumpere|inrumpere]], [[wikt:en:inrumpit|inrumpit]], [[wikt:en:inruperunt|inrūpērunt]], [[wikt:en:laborantes#Latin|labōrantēs]], [[wikt:en:montes#Latin|montēs]], [[wikt:en:natales#Latin|nātālēs]], [[wikt:en:naves#Latin|nāvēs]], [[wikt:en:negotii|negōtiī]], [[wikt:en:nonnullae|nōnnūllae]], [[wikt:en:nonnullos|nōnnūllōs]], [[wikt:en:officii#Latin|officiī]], [[wikt:en:partes#Latin|partēs]], [[wikt:en:periculum#Latin|perīculum]], [[wikt:en:plures|plūrēs]], [[wikt:en:praesidii|praesidiī]], [[wikt:en:proelii|proeliī]], [[wikt:en:proficiscentes|proficīscentēs]], [[wikt:en:resistentes#Latin|resistentēs]], [[wikt:en:singulares#Latin|singulārēs]], [[wikt:en:solacii|sōlāciī]], [[wikt:en:spatii#Latin|spatiī]], [[wikt:en:subeuntes|subeuntēs]], [[wikt:en:subfossis|subfossīs]], [[wikt:en:subministrata|subministrāta]], [[wikt:en:submissis|submissīs]], [[wikt:en:submittebat|submittēbat]], [[wikt:en:submittit|submittit]], [[wikt:en:submotis|submōtīs]], [[wikt:en:submoveri|submovērī]], [[wikt:en:supplicii|suppliciī]], [[wikt:en:timentes|timentēs]], [[wikt:en:Titurii|Titūriī]], [[wikt:en:Trinovantes#Latin|Trinovantēs]], [[wikt:en:tres#Latin|trēs]], [[wikt:en:turres#Latin|turrēs]], [[wikt:en:utiles#Latin|ūtilēs]], [[wikt:en:vectigales|vectīgālēs]] --></span> などとした。 *③項 **<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">quī <span style="background-color:#ffc;">sē <u>[[wikt:en:ipsum#Latin|ipsum]]</u> mūnītiōne dēfenderet</span> : &nbsp;</span>主要写本 <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">&omega;</span> の記述で、<br><span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">quī sē <u>ipse sine</u> mūnītiōne dēfenderet</span> という&nbsp;</span> ''<span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:13pt;">[[ガリア戦記/注解編/写本と校訂版#Bentley,_Thomas|Thomas Bentley (1692–1742)]]</span>'' による修正提案がある。 *⑦項 **<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">ab : &nbsp; &alpha;</span>系写本の表記で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">&beta;</span>系写本では <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">ā</span> となっている。 *⑫項 **<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:paene#Latin|paene]]</span> は <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">&beta;</span>系写本の記述で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">&alpha;</span>系写本にはない。 **<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">[[wikt:en:hac#Pronoun|hāc]]</span> は <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">&beta;</span>系写本の記述で、<span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;">&alpha;</span>系写本にはない。 <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;"></span> <span style="font-family:Times New Roman;font-style:normal;font-size:15pt;"></span> <span style="font-family:Times New Roman;font-style:oblique;font-size:15pt;"></span> <span style="color:#b00;"></span> <span style="color:#800;"></span> <span style="font-size:10pt;"></span> <span style="background-color:#ff0;"></span> == 注解 == === 1項 === <span style="font-family:Times New Roman;font-size:20pt;"></span> ;語釈 <span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;background-color:#fff;"></span> <span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"></span> <span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"></span> <span style="background-color:#ccffcc;"></span> <!-- ;対訳 《 》 内は、訳者が説明のために補った語。<span style="font-family:Times New Roman;font-size:30pt;">{</span> <span style="font-family:Times New Roman;font-size:30pt;">}</span> 内は関係文。 <span style="font-family:Times New Roman;font-size:15pt;"></span> --> == 訳文 == *<span style="background-color:#dff;">訳文は、[[ガリア戦記_第7巻#20節]]</span> == 脚注 == {{Reflist}} == 解説 == <!-- {| class="wikitable" style="text-align:center" |- style="height:23em;" | | |} --> == 関連項目 == *[[ガリア戦記]] **[[ガリア戦記/注解編]] ***[[ガリア戦記 第7巻/注解]] **[[ガリア戦記/用例集]] == 関連記事 == == 外部リンク == * [https://babel.hathitrust.org/cgi/pt?id=hvd.hn1tp9&seq=255 #255 - C. Iuli Caesaris De bello gallico libri VII : Caesar's Gallic ... - Full View | HathiTrust Digital Library] [[Category:ガリア戦記 第7巻|20節]] pp2olp6fybuv43tezomg8clesqrl3ag 利用者:Tkkn46tkkn46 2 48053 299319 2026-05-08T11:36:47Z Tkkn46tkkn46 89925 wikibooks図書館(カテゴリー) 作成 299319 wikitext text/x-wiki == 関連項目 == [[Wikibooks:日本十進分類法]] [[カテゴリ:日本十進分類法]] == 総記(0類) == == 哲学(1類) == == 歴史(2類) == == 社会科学(3類) == <div style="column-count:2; column-gap:24px;"> * 300 社会科学 * 310 政治 ** 311 政治学、政治思想 ** 312 政治史・事情 ** 313 国家の形態、政治体制 ** 314 議会 ** 315 政党、政治結社 ** 316 国家と個人・宗教・民族 ** 317 行政 ** 318 地方自治、地方行政 ** 319 外交、国際問題 * 320 法律 ** 321 法学 ** 322 法制史 ** 323 憲法 ** 324 民法、民事法 ** 325 商法、商事法 ** 326 刑法、刑事法 ** 327 司法、訴訟手続法 ** [328] 諸法 ** 329 国際法 * 330 経済 ** 331 経済学、経済思想 ** 332 経済史・事情、経済体制 ** 333 経済政策、国際経済 ** 334 人口、土地、資源 ** 335 企業、経営 *** 336 経営管理 ** 337 貨幣、通貨 ** 338 金融、銀行、信託 ** 339 保険 * 340 財政 ** 341 財政学、財政思想 ** 342 財政史・事情 ** 343 財政政策、財務行政 ** 344 予算、決算 ** 345 租税 ** 346 ** 347 公債、国債 ** 348 専売、国有財産 ** 349 地方財政 * 350 統計 * 360 社会 * 370 教育 * 380 風俗習慣、民俗学、民族学 * 390 国防、軍事 </div> == 自然科学(4類) == == 技術(5類) == == 産業(6類) == == 芸術(7類) == == 言語(8類) == == 文学(9類) == <div style="column-count:2; column-gap:24px;"> * [[:Category:日本十進分類法/900|900 文学]] ** 901 文学理論・作法 ** 902 文学史、文学思想史 ** 903 参考図書(レファレンスブック) ** 904 論文集、評論集、講演集 ** 905 逐次刊行物 ** 906 団体 ** 907 研究法、指導法、文学教育 ** 908 叢書、全集、選集 ** 909 児童文学研究 * 910 日本文学 ** 911 詩歌 ** 912 戯曲 ** 913 小説、物語 ** 914 評論、エッセイ、随筆 ** 915 日記、書簡、紀行 ** 916 記録、手記、ルポルタージュ ** 917 箴言、アフォリズム、寸言 ** 918 作品集 ** 919 漢詩文、日本漢文学 * 920 中国文学 * 929 その他の東洋文学 * 930 英米文学 * 940 ドイツ文学 * 949 その他のゲルマン文学 * 950 フランス文学 * 959 プロバンス文学 * 960 スペイン文学 * 969 ポルトガル文学 * 970 イタリア文学 * 979 その他のロマンス文学 * 980 ロシア・ソビエト文学 ** 981 詩 ** 982 戯曲 ** 983 小説、物語 ** 984 評論、エッセイ、随筆 ** 985 日記、書簡、紀行 ** 986 記録、手記、ルポルタージュ ** 987 箴言、アフォリズム、寸言 ** 988 作品集 * 989 その他のスラブ文学 * 990 その他の諸言語文学 ** 991 ギリシア文学 ** 992 [[:Category:日本十進分類法/992|ラテン文学]] ** 993 その他のヨーロッパ文学 ** 994 アフリカ文学 ** 995 アメリカ諸言語の文学 <span style="background-color:#dde;">※10版3刷での変更</span> ** 996 ** 997 オーストラリア諸言語の文学 <span style="background-color:#dde;">※10版3刷での変更</span> ** 998 ** 999 国際語(人工語)による文学 </div> ==== 社会科学(3類) ==== <div style="column-count:2; column-gap:24px;"> * 300 社会科学 * 310 政治 ** 311 政治学、政治思想 ** 312 政治史・事情 ** 313 国家の形態、政治体制 ** 314 議会 ** 315 政党、政治結社 ** 316 国家と個人・宗教・民族 ** 317 行政 ** 318 地方自治、地方行政 ** 319 外交、国際問題 * 320 法律 ** 321 法学 ** 322 法制史 ** 323 憲法 ** 324 民法、民事法 ** 325 商法、商事法 ** 326 刑法、刑事法 ** 327 司法、訴訟手続法 ** 328 諸法 ** 329 国際法 * 330 経済 * 340 財政 * 350 統計 * 360 社会 * 370 教育 * 380 風俗習慣、民俗学、民族学 * 390 国防、軍事 </div> o7a05jx0etn6d1v053161eljqbl05pa 299320 299319 2026-05-08T11:40:07Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 文学(9類) */ 連続投稿申し訳ありません。 299320 wikitext text/x-wiki == 関連項目 == [[Wikibooks:日本十進分類法]] [[カテゴリ:日本十進分類法]] == 総記(0類) == == 哲学(1類) == == 歴史(2類) == == 社会科学(3類) == <div style="column-count:2; column-gap:24px;"> * 300 社会科学 * 310 政治 ** 311 政治学、政治思想 ** 312 政治史・事情 ** 313 国家の形態、政治体制 ** 314 議会 ** 315 政党、政治結社 ** 316 国家と個人・宗教・民族 ** 317 行政 ** 318 地方自治、地方行政 ** 319 外交、国際問題 * 320 法律 ** 321 法学 ** 322 法制史 ** 323 憲法 ** 324 民法、民事法 ** 325 商法、商事法 ** 326 刑法、刑事法 ** 327 司法、訴訟手続法 ** [328] 諸法 ** 329 国際法 * 330 経済 ** 331 経済学、経済思想 ** 332 経済史・事情、経済体制 ** 333 経済政策、国際経済 ** 334 人口、土地、資源 ** 335 企業、経営 *** 336 経営管理 ** 337 貨幣、通貨 ** 338 金融、銀行、信託 ** 339 保険 * 340 財政 ** 341 財政学、財政思想 ** 342 財政史・事情 ** 343 財政政策、財務行政 ** 344 予算、決算 ** 345 租税 ** 346 ** 347 公債、国債 ** 348 専売、国有財産 ** 349 地方財政 * 350 統計 * 360 社会 * 370 教育 * 380 風俗習慣、民俗学、民族学 * 390 国防、軍事 </div> == 自然科学(4類) == == 技術(5類) == == 産業(6類) == == 芸術(7類) == == 言語(8類) == == 文学(9類) == <div style="column-count:2; column-gap:24px;"> * [[:Category:日本十進分類法/900|900 文学]] ** 901 文学理論・作法 ** 902 文学史、文学思想史 ** 903 参考図書(レファレンスブック) ** 904 論文集、評論集、講演集 ** 905 逐次刊行物 ** 906 団体 ** 907 研究法、指導法、文学教育 ** 908 叢書、全集、選集 ** 909 児童文学研究 * 910 日本文学 * 920 中国文学 * 929 その他の東洋文学 * 930 英米文学 * 940 ドイツ文学 * 949 その他のゲルマン文学 * 950 フランス文学 * 959 プロバンス文学 * 960 スペイン文学 * 969 ポルトガル文学 * 970 イタリア文学 * 979 その他のロマンス文学 * 980 ロシア・ソビエト文学 * 989 その他のスラブ文学 * 990 その他の諸言語文学 ** 991 ギリシア文学 ** 992 [[:Category:日本十進分類法/992|ラテン文学]] ** 993 その他のヨーロッパ文学 ** 994 アフリカ文学 ** 995 アメリカ諸言語の文学 <span style="background-color:#dde;">※10版3刷での変更</span> ** 996 ** 997 オーストラリア諸言語の文学 <span style="background-color:#dde;">※10版3刷での変更</span> ** 998 ** 999 国際語(人工語)による文学 </div> sejwfjdnh7i6k0b5ryg9ew1hdi373zw Wikibooks・トーク:日本十進分類法 5 48054 299323 2026-05-08T11:47:54Z Tkkn46tkkn46 89925 /* 【提案】タイトル「Wikibooks:日本十進分類法」の命名がカタイかも。wikibooks図書館?wikibooks本棚? */ 新しい節 299323 wikitext text/x-wiki == 【提案】タイトル「Wikibooks:日本十進分類法」の命名がカタイかも。wikibooks図書館?wikibooks本棚? == :分類は手段。手段をタイトルは、ピンと来ません。さらに法? :場所又は目的(法律は2通りの解釈があります。)がいいですね。 :purpose 、aim 、object 、subject matterでした。(AIによる概要より) :リダイレクトでも。 --[[利用者:Tkkn46tkkn46|Tkkn46tkkn46]] ([[利用者・トーク:Tkkn46tkkn46|トーク]]) 2026年5月8日 (金) 11:47 (UTC) 1axrkydi6k4u1w3t7s7wdlx90tllraj