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朝鮮語の文法では朝鮮語(韓国語)の文法を概説する。朝鮮語の語順は述語が最後に置かれるSOV言語であり、修飾語が被修飾語の前に置かれる主要部後置言語である。文法的意味は助詞や語尾が付属されることによって表され、膠着語的性質を持っている。また日本語と同じように聞き手や話題中の人物との関係を表す待遇表現(敬語)が文法カテゴリーとして体系化していることも大きな特徴である。

以下では韓国の規範文法である学校文法を中心に記述する。

한국어 문법(韓國語 文法)은 한국어문법을 기술한 말이다. 한국어의 어순은 일본어와 마찬가지로, 서술어가 뒤에 위치하는 주어-목적어-서술어형이다. 그리고 수식어가 피수식어 앞에 위치하는 主要部後置言語である。문법적인 의미는 조사나 어미가 付属されることによって表され、교착어적인 성질을 가지고 있다. 일본어와 유사하게 聞き手나 話題中の人物との관계를 나타내는 待遇表現(경어)가 文法カテゴリー로 체계화된 것도 한국어 문법의 큰 특징이다.

아래는 대한민국에서 제정한 현행 문법인 학교 문법을 중심으로 기술한다.

목차

[편집] 품사

韓国の学校文法では名詞・代名詞・数詞・助詞・動詞・形容詞・冠形詞・副詞・感嘆詞という9つの品詞を設けており、さらに文法成分として体言・関係言・用言・修飾言・独立言を設けている。なお動詞の活用形を作る語尾は、日本の学校文法では助動詞・助詞という名で品詞分類されているが、韓国では動詞に付属した要素として品詞は立てられない。

학교 문법에서는 명사・대명사・수사・조사・동사・형용사・관형사・부사・감탄사 등 9개의 품사가 있고 더 나아가서 문법 성분은 체언・관계언・용언・수식언・독립언등이 있다. 동사의 活用形을 결정짓는 어미는 일본의 학교 문법에선 조동사・조사라는 명칭으로 품사가 분류되어 있지만 한국에선 동사로 付属した 요소로 品詞は立てられない。

  • 体言 - 文章の主体となることができ、事物の実体を指す語の集合。用言と対立する概念である。活用のない不変語。
    • 名詞
    • 代名詞
    • 数詞 - 日本語同様、漢字語と固有語の2種類がある。ただし、固有語で99まで表すことができる。
  • 체언 - 문장의 주체가 되는 것으로, 사물의 実体를 指す 말의 집합이다. 용언과 대립되는 개념이고 活用のない不変語。
    • 명사
    • 대명사
    • 수사 - 한자어와 고유어의 2종류가 있다. 다만 고유어는 99까지 표기할 수 있다.
  • 関係言 - 主に体言の後ろに結合して、述語との文法的関係を表したり(格助詞)、特別な意味を追加したり(補助詞)、二つの単語を同格で結んだり(接続助詞)する単語の集合をいう。主として活用のない不変語であるが、叙述格助詞の「이다」(ida)(名詞述語文を結ぶコピュラ。日本語の「だ」に相当)だけは特殊な語として活用する。
    • 助詞
      • 格助詞 - 主格助詞(이/가, 께서, 에서)、叙述格助詞(이다)、目的格助詞(을/를)、補格助詞(이/가)、冠形格助詞()、副詞格助詞(에, 에게, 에서, 보다, 로, 와, 라고…)、呼格助詞(아/야)
      • 補助詞 - 은/는, 도, 만, 뿐, 까지, 조차, 부터, 마다, (이)야, (이)나…。日本語文法の係助詞・副助詞に相当。
      • 接続助詞 - 과/와, 에다, 하고 (이)며, (이)랑…。日本語文法の格助詞のうち同格を表す「と」などに相当。日本語文法の接続助詞とは異なる。
  • 관계언 - 주로 체언 뒤에서 붙는다. 종류는 서술어와의 문법적 관계를 나타내는 격조사, 의미를 더해주는 보조사, 두 단어를 같은 자격으로 이어주는 접속 조사가 있다. 主として活用のない不変語であるが、서술격 조사 "이다"(名詞述語文を結ぶコピュラ。일본어의 "だ"에 해당)만큼은 特殊な語として활용한다.
    • 조사
      • 격조사 - 주격 조사(이/가, 께서, 에서), 서술격 조사(이다), 목적격 조사(을/를), 보격 조사(이/가), 관형격 조사(), 부사격 조사(에, 에게, 에서, 보다, 로, 와, 라고…), 호격 조사(아/야)이다.
      • 보조사 - 은/는, 도, 만, 뿐, 까지, 조차, 부터, 마다, (이)야, (이)나…이다. 일본어 문법의 계조사・부조사에 해당한다.
      • 접속 조사 - 과/와, 에다, 하고 (이)며, (이)랑…이다. 일본어 문법의 격조사 가운데 동격을 나타내는 "と"등에 해당한다. 단, 일본어 문법의 접속 조사와는 다르다.
  • 用言 - 文章の主語を叙述する機能をになう動詞・形容詞を総称したもの。活用をする可変語であり、日本語と同じく語幹をあまり変化させず、拘束形態素である語尾を繋げていく方法による活用である。
    • 動詞
    • 形容詞
  • 용언 - 문장의 주어를 서술하는 기능을 가진 동사・형용사를 포함하는 말이다. 활용을 하는 可変語であり、일본어와 같이 어간을 あまり 변화시키지 않고 拘束形態素인 어미을 연결하는 방법에 의한 활용이다.
    • 동사
    • 형용사
  • 修飾言 - 後続する語を修飾する機能しかもたない語の集合。活用のない不変語。
    • 冠形詞 - 日本語文法の連体詞に相当する。
    • 副詞
  • 수식언 - 後続する 말을 수식하는 기능밖에 갖지 않는 말의 집합이다. 활용이 없는 不変語。
    • 관형사 - 일본어 문법의 연체사에 해당된다.
    • 부사
  • 独立言 - 感情や呼応などを直接表現する語の集合。活用のない不変語であり、助詞とも結合しない。
    • 感嘆詞
  • 독립언 - 감정이나 呼応 등을 직접표현하는 말의 집합이다. 활용이 없는 不変語이며 조사와는 결합을 안한다.
    • 감탄사

[편집] 활용

[편집] 활용형

한국어의 활용은 용언(동사・형용사)와 서술격 조사(名詞述語文을 作るコピュラ。일본의 한국어학에선 指定詞 등으로 부른다)가 있다. 活用によってできた語形を活用形と呼び、活用形は文が言い切れる形か、そうでないかで終結形非終結形に分けられている(日本の6活用形のような語幹直後の音声的な形態によっては細分されない。文法的意味を表す部分までを含めて語形と考えている)。非終結形は節を構成したり連用接続したりするのであるが、その機能によりさらに連結形転成形に分けられる。連結形は並列節や従属節をつくって主節につなげたり、補助用言に連なる形を分類し、転成形は名詞節や修飾節を作る形を分類している。また活用形は語の意味を表す独立形態素である語幹と文法的関係を表す拘束形態素の語尾によって構成されており、語尾は語を完成させる語末語尾と語末語尾を後続させなければ語を完成できない先語末語尾に分類される。なお文法的意味や語形態は語尾や補助用言を分類することによって説明される。

もし日本の活用形をこのような分類に入れるならば、終止形と命令形は終結形、仮定形は連結形、連体形は転成形、連用形は連結形か転成形に分類されることになるだろう。

한국어의 학교 문법에서는 어간에 -다를 붙인 語形態를 활용형과는 구별되는 基本形으로 정하고 있어 대부분의 국어사전에선 이것에 따라서 항목을 立てている。

[편집] 어간과 어미의 결합

어간의 末音이 자음이냐 모음이냐에 따라 결합이 다른 방법을 말한다.

어미 어간 특징
子音幹 母音幹
- 脱落 - 同音脱落 脱落
単純結合 먹고 알고 보고 가고 쓰고 語尾は母音幹に対してはそのまま結合するが、子音語幹と結合する際にはそのまま結合するものと、媒介に音が挿入(epenthesis)されるものがある。挿入される音はほとんどが母音(ウ)と決まっているが、特殊なものでは습/ㅂ니다ように子音sが挿入されるものもある。また音挿入のない(n)で始まる語尾の前では語幹の子音が鼻音化する。なお語幹の場合はこの規則に当てはまらず、そのまま結合しても挿入されない。さらに(s), (p), (n), 오(o)で始まる語尾の前ではが脱落する。
먹는 아는 보는 가는 쓰는
音挿入 알며 보며 가며 쓰며
아니 보니 가니 쓰니
어/아交替 먹어서 알아서 보아서 가서 써서 모음 로 시작되는 어미는 どちらかを選択して結合することになるが、それは語幹の最終音節の母音との母音調和によって決まっている。
*(ア)・(オ)→
*その他→
ただし、「하다」(する)という語においてはになる。

またこれらの語尾が母音語幹と結合する際には規則的な脱落現象が起こる。幹母音に同音が後続する場合は同音脱落し(ㅏ+아→ㅏ, ㅓ+어→ㅓ, ㅕ+어→ㅕ)、である場合は、幹母音のが脱落する。また口語においてはその他の母音でも1音節に縮約される現象が起こる(ㅣ+어→ㅕㅗ+아→ㅘㅜ+어→ㅝㅚ+어→ㅙ+어→ㅔ+어→ㅐ)。ちなみに不規則用言の「하여」はと縮約される。

[편집] 선어말어미

선어말어미란 それだけでは語を完結させず、かならず語末語尾を後続させる語尾のことをいう。代表的な先語末語尾には以下のようなものがある。

時制
어미 시제 例語 특징
-는/ㄴ- 현재 進行相・持続相 直説法 받는다, 간다 動詞にのみ使われ、子音幹動詞には-는-が、幹・母音幹動詞には-ㄴ-が使われる。日本語の「る」に相当するが、「る」が語末に置かれるに対し、語中に置かれている。この語尾に後続するのは-다-다오といった語尾だけであり、他の語尾は時制先語末語尾をとらないことで現在を表す。
-었/았- 과거 完了相 完結法 받았다, 갔다 過去を表す。日本語の「た」に相当するが、「た」が語末に置かれるのに対し、語中に置かれている。
-더-
-deo-
未完了相 回想法(経験法) 먹더라, 가더라 -라, -냐, -군といった終結語尾や-니, -라면, -라도, -니만큼といった非終結語尾が後続する。
-겠-
-get-
미래 予定相 推測法(推定法) 받겠다, 가겠다 意志や推測などを表す。
敬語
어미 待遇 例語 특징
-(으)시- 主体敬語 받으시고, 가신다 主体を高める表現する主体敬語の語尾。日本語の尊敬語「お~になる」「れる・られる」に相当する。
-ㅂ- 하십시오체 받습니다, 가십시오 聞き手を高める対者敬語(丁寧語)の文体であるハシプシオ体を構成する語尾。日本語の「です・ます」に相当するものを形成する。後続する語尾が固定的で自由度の高くない膠着的先語末語尾であり、終結語尾の一部として分離して扱われない。子音語幹の前では먹습니다, 먹습니까, 먹습디다のようにが挿入されるものが多いが、먹읍시다のようにが挿入されるのが普通の語尾もある。この語尾は古語では客体敬語(動作を受ける人物を高める謙譲語)を表すものであったが、近代になってその機能を失って聞き手を高める対者敬語となり、もともと対者敬語を表した나이다, 나이까, 사이다などと結合して現在の形となった。

なお被動(受動)や使動(使役)を表す-이-, -히-, -기-, -리-などを先語末語尾と見なす立場もあるが、学校文法では語幹に含まれる接辞としている。

[편집] 어말 어미

어말 어미는 それ以上語尾を後続させず、語の形態を完成させる語尾をいう。文が言い切られるか、継続するかによって、終結語尾と非終結語尾(連結語尾・転成語尾)に分けられる。

[편집] 종결어미

その活用語が文全体の述語となり、その文を完成させて言い切りの形態(終結形)を作る語尾を終結語尾という。終結形の多くは話者の態度を表すモダリティ表現であるため、その文法的意味に応じて平叙形・感嘆形・疑問形・命令形・勧誘形に分けられている。また、これらの語尾によって文全体の性格も決定づけられるため、文も終結形に応じて平叙文・感嘆文・疑問文・命令文・勧誘文に分類される。

  • 평서형 - -다, -네, -(으)오, -(스)ㅂ니다…
  • 감탄형 - -(는)구나, -(는)구려…
  • 의문형 - -(느)냐, -는가, -나, -(으)오, -(스)ㅂ니까…
  • 명령형 - -어라, -게, -(으)오, -(으)ㅂ시오…
  • 청유형 - -자, -세, -(으)ㅂ시다…

なおモダリティ表現を表す形式はこれらの活用形以外に補助用言や依存名詞などがあり、いずれも平叙形語尾によって結ばれる。また平叙形語尾自体にも約束を表す-(으)ㄹ게や確認の-(으)렷다などがあり、平叙文はいくつかのモダリティ形式を含んでいることになる。

またこれらの終結語尾はモダリティ表現ばかりでなく、対者待遇表現をも表している。つまり、同じ文法的意味の終結形であっても聞き手との関係や発話場面の違いによって異なる終結語尾が選択することになる。これは日本語で「する」「しよう」といった常体と「します」「しましょう」といった敬体に分けられるのと同様であるが、日本語では常体と敬体の大きく2種類であるのに対し、朝鮮語では7種類に分けられている。これについては下記の対者敬語を参照のこと。

日本語と比較してみると、日本語では自然下降調の抑揚で時制語尾で終われば平叙文、時制語尾を上昇調で終わるか時制語尾に「か」をつけることで疑問文になるが、朝鮮語で時制は先語末語尾として先行する要素となっており、叙述を表す語尾、疑問を表す語尾がそれぞれ用意されている。ただし非格式体では同じ語尾で表され抑揚によって区別されるが、やはり時制語尾は先行要素である。

また日本語では{mas-}という対者待遇表現は{-u}や{-ta}という時制や{-yo:}という勧誘のモダリティ表現よりも先行し、常体においては{mas-}が付かないこととで対者待遇を表している。一方で朝鮮語では格式体と非格式体でその形式が異なっており、対者待遇が4種類ある格式体では、省略といった方法はなされず、各終結語尾ごとに対者待遇のレベルを含むことで表現される。一方、対者待遇が2種類の非格式体では日本語同様、省略するかつけるかで表されるが、その対者待遇を表す{-yo}は文の一番最後に置かれる。

[편집] 연결 어미

연결 어미는 並列節や従属節을 構成して主節と結んだり、補助用言と結ぶ語形を作る語尾のこと。この活用形では文を完結させることはできず、必ず語や節が後続する。

  • 대등적 연결어미 - 後続する節と対等的に結ぶ並列節を構成する語尾。
    • 並列 - -고, -(으)며
    • 逆接 - (으)나, -지만
  • 종속절 연결어미 - 後続する節と従属的関係にある従属節を構成する語尾。
    • 원인・이유 - -어/아서, -(으)니까
    • 양보 - -어/아도, -더라도, -든지, -(으)ㄴ들
    • 목적・의도 - -(으)러, -(으)려고
    • 到達目標 - -게, -도록
    • 必然・当為 - -어/아야
    • 比喩 - -듯
  • 보조적 연결어미 - 本用言と補助用言を結合して1つの述語とする語尾。意味の中心は本用言である前の用言にある。なお、この場合、先語末語尾は補助用言の語幹につけられる。
    • -어/아, -고, -게, -지
분류 補助動詞
否定 -지 아니하다(않다), -지 말다, -지 못하다
進行 -고 있다, -어/아 가다, -어/아 오다
授受 -어/아 주다, -어/아 드리다
被動 -어/아 지다, -게 되다
使動 -게 하다, -게 만들다
終結 -어/아 버리다, -어/아 내다, -고 나다
準備 -어/아 두다, -어/아 놓다
試行 -어/아 보다
外観 -어/아 보이다
분류 補助形容詞
否定 -지 아니하다(않다), -지 못하다
状態 -어/아 있다
希望 -고 싶다
推測 -는가/-(으)ㄴ가 보다

[편집] 전성 어미

転成語尾は、活用語や活用語を含む節が文のなかで他の品詞のように機能させる語末語尾である。その対応する品詞の機能に応じて名詞形語尾・冠形詞形語尾・副詞形語尾に分類される。

전성 어미는 活用語나 活用語을 포함한 절이 문장 속에서 용언의 서술 기능을 또 다른 품사의 기능으로 어말 어미이다. その対応する 품사의 기능에 따라 명사형 어미・관형사형 어미・부사형 어미로 분류한다.

  • 명사형 어미 - 명사절을 導く 어미이다. 문장 속에서 명사와 같이 主語や目的語となる(예로 -(으)ㅁ, -기등). なお명사절을 形成するのは名詞形語尾ばかりではなく、形式名詞の(「の、こと」に相当する)に連体修飾することでも作られる。
  • 관형사형 머미 - 名詞修飾節を形成する語尾。文章のなかで冠形詞(連体詞)のように名詞を修飾する。日本語文法の連体形に相当するが、日本語で連体形と終止形が同じ語形であるのに対し、朝鮮語においては異なる語尾が使われている。また名詞修飾に際しては必ず時制が区別され、現在・過去・過去回想・未来の4種類の語尾がある
시제 동사 형용사 예문
현재 進行相 -는 -(으)ㄴ 먹는 밥, 예쁜 꽃
과거 完了相 -(으)ㄴ -던 먹은 밥, 예쁘던 꽃
過去(回想) 未完了相 -던 먹던 밥, 예쁘던 꽃
미래(推測) 予定相 -(으)ㄹ 먹을 밥, 예쁠 꽃
なお過去回想の-던はそれ自体では未完了相を表すので、完了した過去を回想するには時制先語末語尾の-었/았-の後に接続して、먹었던 밥 (食べたご飯)のように表現される。
  • 부사형 어미 - -게のように形容詞が述語としての機能を失い、連用修飾語すなわち副詞として機能する語形を作る語尾。それに加えて上記の連結語尾など統語論的な観点から語順として用言に連なる語尾すべてをいう場合もある。

[편집] 경어체

朝鮮語には、日本語同様、話し手と聞き手や話題中の人物との関係を言語形式によって表す敬語が存在する。なお韓国の学校文法では文法カテゴリーとしての敬語を「높임법」(ノピムポプ、高めることに関する法)と呼んでいる。「高める」とあるが、対象を低める表現も扱っており、広く待遇表現に相当する。以下、これを「敬語」と訳して話を進める。

[편집] 상대 높임법

상대 높임법은 말하는 이가 特定の終結語尾(文の言い切りの形を作る語尾)を使うことによって聞き手を高めたり、低めたりする文法範疇である。日本語文法の常体・敬体(丁寧語)に相当するものを総合している。聞き手との年齢差や社会的地位の差、会話している場面などに応じて異なる語尾が使われる。

公の場面などで使われる格式体と、ラフな会話で使われる非格式体に分けられるが、格式体に4つのレベル(ヘラ体・ハゲ体・ハオ体・ハシプシオ体)、非格式体に2つのレベル(ヘ体・ヘヨ体)が存在する。格式体において目上に使えるのはハシプシオ体だけであり、中間の2体は目下の聞き手を丁重に扱う表現である。格式体ではそれぞれ全く異なる語尾が使われるのに対し、非格式体の語尾は共通しており、ヘ体の語尾に(ヨ)を接続するだけで目上として高める表現となる。また敬語ではないが、中和体(ハラ体)という文体もあり、例えば本や雑誌などで不特定の対象を聞き手(読み手)とし、相手を高めるのでも低めるのでもなく、中和していることを表すために設けられたものである。

これらの終結語尾の例を文体ごとにまとめると以下のようになるが、その文体名は「하다」(「する」などに相当)の各命令形によって命名されている。ネイティブ以外の者にとってこれらを正確に使い分けるのはなかなか難しいので、初学者はハシプシオ体で通した方が無難であろう。

  レベル 평서법 감탄법 의문법 명령법 청유법
격식체 해라체 とても低める -다 -구나, -어라 -(느)냐, -(으)냐, -니, -지 -어/아라 -자
하게체 少し低める -네 -구먼 -는가, -(으)ㄴ가, -나 -게 -세
하오체 少し高める -(으)오/소 -구려 -(으)오/소 -(으)오/소 -(으)ㅂ시다
하십시오체 とても高める -(스)ㅂ니다   -(스)ㅂ니까 -(으)ㅂ시오, -(으)십시오 -(으)시지요
비격식체 해체(반말) 広く低める -어/아, -지 -어/아, -군 -어/아, -지, -냐, -니, -디, -(으)ㄹ까 -어/아, -지 -어/아, -지
해요체 広く高める -어/아요 -어/아요, -군요 -어/아요 -어/아요, -지요, -시지요/-시죠 -어/아요, -시지요/-시죠
中和体 하라체 - -다 -다 -(으)냐 -(으)라 -자
  • 격식체- 硬く直線的な表現。公の場など格式を改めて話すときに使われる。日常会話のなかで使うと聞き手に固い印象を与え、心理的距離感を感じさせる。
    • 해라체 - 聞き手を目下として低く扱ったり、同等として高めない表現。下称。
    • 하게체 - ある程度年齢や社会的地位のある聞き手を目下として少し低く扱ったり、同等として高めない表現。等称。逆に言えば、聞き手の社会的な立場を認め、子供扱いしない表現である。壮年層で使われる。
    • 하오체 - 目下や同等として低めて扱うことのできる聞き手を格式を改めて自分と同格まで高める表現。中称。文語的であり、日常会話ではあまり使われない。
    • 하십시오체 - 聞き手を目上として高める表現。命令形では動作の主体が聞き手であるので、主体敬語の-(으)시-{-si-}と一緒に使われ、(으)십시오となる。このため、かつてはハプショ体(합쇼체합시오の略)と呼ばれていたが、7次学校文法からハシプシオ体に改められた。また勧誘形の-(으)ㅂ시다は語形態上では、ここに分類されるが、その使用状況からハオ体に分類され、-(으)시지요をハシプシオ体としている。
  • 비격식체 - 柔らかく感情的な表現。くだけた場面で使われ、聞き手への心理的な距離感を解消する機能をもっている。反面、格式を改めなければならない場面で使うと、礼儀知らずといった印象を与えることになる。聞き手との関係ではレベルを広く包括しており、年齢や地位が下であったとしても目上として丁重に扱うこともできる。
    • 해체 - 広く聞き手を目下・同等として扱う表現。略待。
    • 해요체 - 広く聞き手を目上として扱う表現。略待上称。なお学校文法では(ヨ)を語尾とせず、用言の活用形に付くことのできる特別な助詞として分類している。なお主体敬語の-(으)시-{-si-}や語幹がで終わる用言に-어/아で始まる語尾と結合するととなるが、これらの語尾では세요となるのが普通である。
  • 中和体 - 聞き手を特定しない一般的発話状況における文体。相手を高めているわけでも低めているわけでもなく、中和している。本や雑誌、新聞といった印刷媒体で主に使われる。印刷媒体に特有なのは情報発信時と情報受信時に時間的な差があり、発話者と直接対面して得られない間接的な情報であるためである。同様の理屈でこの文体の語尾は間接引用節を導く助詞にも用いられる。
    • ハラ体(하라체) - ヘラ体語尾が多く使われてるが、命令形語尾は-(으)라{-ra}という独自の語尾である。

[편집] 주체 높임법

주체 높임법은 말하는 이가 文の主体となる話題中の人物を高める文法カテゴリーをいい、語幹に先語末語尾-(으)시-{-si-}を後続させることで表される。日本語文法の尊敬語「お~になる」「~れる・られる」に相当する。このとき-시-が付けられるのに呼応して、主格助詞(日本語の「が」に相当)が-이/가{-i/ga}が께서{-ggeseo}(目上にのみ使う主格助詞)に替えられたり、呼称に-님{-nim}(日本語の「様」に相当。ただし人名に直接はつけられず必ずその肩書きにつく。家族呼称以外に先生、社長、理事、監督、作家、弁護士、検事、牧師…など適用範囲が広い)が付けられることがある。

またいくつかの語彙では特別な語形(補充形)が使われる。例えば、

  • 자다(寝る)→주무시다(お休みになる)
  • 있다(いる)→계시다(いらっしゃる)
  • 죽다(死ぬ)→돌아가시다(お亡くなりになる)

なお日本語においては自分の身内について語る時には尊敬語が使われないのが普通であるが、朝鮮語においてはウチ・ソトの区別なく使用される。

[편집] 객체 높임법

객체 높임법은 動作の受け手、すなわち目的語などで示される話題中の人物を高める文法カテゴリーをいう。日本語文法の謙譲語に相当する。これを表す語尾はなく、いくつかの特定の語彙によってのみ示される。

  • 주다(あげる)→드리다(さしあげる)
  • 데리다(連れる)→모시다(お連れする)
  • 묻다(問う)→여쭙다(お伺いする)

主体敬語同様、自分の身内について語る際にも使われる。

なお中期朝鮮語には客体敬語を表す語尾があったが、近代になって聞き手を高める対者敬語を表す語尾に変化した。現在の-(으)옵-, -사옵-, -자옵-といった先語末語尾やハシプシオ体語尾の-(스)ㅂ-がその名残である。

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