Wikibooks jawikibooks https://ja.wikibooks.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8 MediaWiki 1.39.0-wmf.23 first-letter メディア 特別 トーク 利用者 利用者・トーク Wikibooks Wikibooks・トーク ファイル ファイル・トーク MediaWiki MediaWiki・トーク テンプレート テンプレート・トーク ヘルプ ヘルプ・トーク カテゴリ カテゴリ・トーク Transwiki Transwiki‐ノート TimedText TimedText talk モジュール モジュール・トーク Gadget Gadget talk Gadget definition Gadget definition talk 高校化学 合成高分子化合物 0 18220 206336 199806 2022-08-08T03:07:02Z 最終編集 65168 SBR.png -> SBR.svg wikitext text/x-wiki {{pathnav|高等学校の学習|高等学校理科|高等学校理科 化学|pagename=合成高分子化合物|frame=1|small=1}} == 高分子とは == 分子量が 10 000 以上の化合物を'''高分子化合物'''あるいは'''高分子'''という。 常温では固体で、成形が容易な合成高分子を<span style="font-size: large;">'''合成樹脂'''</span>(synthetic resin)あるいは'''プラスチック'''(plastic)という。 高分子化合物を作る際、たとえばポリエチレンはエチレンを合成させて作られるが、 このエチレンのように合成の単位になった分子1個のことを<span style="font-size: large;">単量体</span>(monomer)といい、いっぽうポリエチレンなどのように単量体のエチレンが連結したものを<span style="font-size: large;">多量体</span>(polymer)という。 単量体を「モノマー」と英語読みで呼ぶ場合も多い。多量体も「ポリマー」と英語読みで読む場合も多い。 単量体どうしが、結合することを<span style="font-size: large;">'''重合'''</span>(polymerization)という。 重合の際、たとえば二重結合のあるエチレンから、二重結合が単結合となることで重合するポリエチレンのように、二重結合が単結合となることで重合する結合を<span style="font-size: large;">'''付加重合'''</span>という。 重合の際に、化合物によっては、たとえば単量体に結合していた水素などが欠落し、副生成物として水分子が出来る場合がある。副生成物を生じて重合することを<span style="font-size: large;">'''縮合'''</span>という。特に、重合で水分子が、単量体由来の分子を原料として、水が副生成物として生じる場合の重合反応を<span style="font-size: large;">'''脱水縮合'''</span>という。 分子中の単量体の個数を<span style="font-size: large;">'''重合度'''</span>という。 いっぱんに多量体といった場合、特に重合度に決まりはないが、重合度が数百程度以上の物を指すことが多い。 == 高分子化合物の特徴 == [[File:高分子化合物の分子量の分布.svg|thumb|400px|高分子化合物の分子量の分布]] 高分子化合物を人工的に合成した場合、反応の重合度にばらつきが生じるので、分子量のグラフは右図のようになる。 ある高分子化合物について、その高分子化合物の分子量を平均したものを'''平均分子量'''(へいきん ぶんしりょう、mean molcular weight)という。 高分子の分子量の測定は、溶液の浸透圧や粘土を測定することで分子量を求められる。浸透圧を求めるには、いわゆる浸透圧法で、液中の高さを普通に測定すればよい。 なお、凝固点降下法や沸点上昇法では、分子量が大きすぎるために濃度が小さくなるためだろうか、凝固点や沸点が変化せず、よって分子量を求められない。 しかし、浸透圧法では液中の高さが変化するという実験事実があり(分子量が大きくて濃度が小さくなるにもかかわらず)、よって浸透圧法で高分子化合物の平均分子量を求められる。 {{-}} [[File:高分子の非晶質と結晶.svg|thumb|300px|left|高分子の非晶質と結晶]] 高分子化合物の固体には、結晶構造の部分と非結晶構造の部分とが混ざっているが、大部分は非結晶部分である。 結晶構造の部分が多いと強度が高くなり、硬くなり、また、透明度が増す。 非結晶の部分が多いと、やわらかくなり、不透明になる。 高分子化合物は、一定の融点をもたない。 高分子化合物を熱していくと、明確な融点が分からないまま、だんだん軟化していき、しだいに液体になっていく。このように、高分子化合物において、軟化しはじめる温度を'''軟化点'''(なんかてん、softening point)という。 高分子化合物が一定の融点をもたない理由として、非晶質の部分がわりあい多かったり、あるいは、一定の分子量をもたず分子量が分布している事などが理由であるというのが定説である。(※ 数研出版のチャート式化学などでも、このような見解。なお検定教科書では、どちらか一方のみを紹介してたりする。) なお、高分子化合物であっても、タンパク質などのように天然に由来するものは、分子量のばらつきが少ない。 == 付加重合 == [[File:Vinyl polymer reaction jp.svg|thumb|400px|left|付加重合による樹脂の合成反応]] 付加重合によって合成される樹脂について、その単量体はエチレン C=C やビニル基 CH<sub>2</sub>=CH のように二重結合を持ってる。 付加重合で合成せれた分子の構造には直鎖状の構造を持つものが多い。 {{-}} == 合成繊維 == アミド結合によって重合した化合物を'''ポリアミド'''(polyamide)という。 エステル結合によって重合した化合物を'''ポリエステル'''という。 === ナイロン66 === アジピン酸 <chem>HOOC-(CH2)4-COOH</chem> とヘキサメチレンジアミン <chem>H2N-(CH2)6-NH2</chem> との縮合重合によって、ナイロン66が得られる。<ref>6,6-ナイロンとも言われる。ナイロン66の6はそれぞれ、アジピン酸とヘキサメチレンジアミンの炭素数6に由来している。</ref> この、ポリアミドを繊維にしたものを'''ナイロン'''(nylon)という。 :: [[ファイル:Nyron66_formula.svg|700x700ピクセル|ナイロン66の合成式。]] {{clear}} === ナイロン6 === 環状のアミド結合を持つ、'''ε-カプロラクタム'''(caprolactam)に少量の水を加えて加熱すると、開環重合して'''ナイロン6'''が生成する。 :: [[ファイル:Nylon6_formula_jp.svg|700x700ピクセル|ナイロン6の合成式。]] また、このように、環状分子が開環して 鎖状のポリマーに重合することを'''開環重合'''(ring-opening polymerization)という。アミド結合を持つ環状化合物を'''ラクタム'''という。 === アラミド繊維 === [[ファイル:CNX_Chem_20_04_kevlar1.png|右|サムネイル|300x300ピクセル|アラミド]] 単量体が芳香族化合物であるポリアミドを'''アラミド(aramid)'''という。それを繊維にしたものをアラミド繊維という。 アラミド繊維の一例として、原材料にテレフタル酸ジクロリド <chem>Cl-CO-Ph-CO-Cl</chem>と、p-フェニレンジアミン <chem>H2N-Ph-NN2</chem> とを重合させると、p-フェニレンテレフタルアミドという化合物になる。 ひじょうに丈夫であり、引っ張り強度も高く、耐熱性・難燃性もすぐれるので、防弾チョッキや消防服などに使用される。{{clear}} == ポリエステル系合成繊維 == エステル結合 -COO- によって連なった高分子化合物を'''ポリエステル'''(polyester)という。 ポリエステルは、合成繊維のほかにも、合成樹脂としても使われる。{{clear}} === ポリエチレンテレフタラート === テレフタル酸 HOOC-C<sub>6</sub>H<sub>4</sub>-COOH と、エチレングリコール HO-(CH<sub>2</sub>)<sub>2</sub>-OH の間で縮合重合を行うと、'''ポリエチレンテレフタラート'''という鎖状の重合高分子になる。 略称はPETである。 : [[ファイル:Polyethylene_terephthalate_formula_jp.svg|700x700ピクセル|ポリエチレンテレフタラートの生成式。]] [[ファイル:Ester_in_PET_jp.svg|サムネイル|500x500ピクセル|ポリエチレンテレフタラートのエステル結合。]] このPETは水を吸いにくい性質が有る。 飲料用の容器のPETボトルは、このポリエチレンテレフタラートを用いている。 また、ポリエステル繊維は しわ になりにくいので、衣服にも用いられる。 {{-}} ---- == 付加重合 == === アクリル系合成繊維 === ==== ポリアクリロニトリル ==== [[ファイル:Acrylonitrile-2D.png|サムネイル|150x150ピクセル|アクリロニトリル]] [[ファイル:Polyacrylonitrile-PAN.png|サムネイル|ポリアクリロニトリルの構造式]] '''アクリロニトリル''' CH<sub>2</sub>=CH-CN を重合させようとすると、CH<sub>2</sub>=CH-CN の二重結合の部分であるビニル基 CH<sub>2</sub>=CH-が、付加重合をして一重結合になることで、他の分子との結合が可能になる。 アクリロニトリルを付加重合させたものを'''ポリアクリロニトリル'''という。ポリアクリロニトリルを主成分とした繊維を'''アクリル繊維'''という。 ポリアクリロニトリルは疎水性であり、そのままでは染色しづらいので、ポリアクリロニトリル繊維に添加物として酢酸ビニル CH<sub>2</sub>=CH-OCOCH<sub>3</sub> などの原子団を混ぜて、染色性を高める。 アクリル繊維の肌触りは羊毛に似ていて、やわらかい。 また、アクリロニトリルと塩化ビニルを共重合させた繊維は燃えにくく、カーテンなどに用いられている。 ; 炭素繊維 アクリロニトリルを窒素などの不活性気体中で、温度200℃ から段階的に温度を上げ 温度3000℃程度の高温で熱分解すると、炭素を主成分とする'''炭素繊維'''(カーボンファイバー)が得られる。炭素繊維は強度が優れている。 カーボンファイバーは、テニスラケットなどのスポーツ用品や釣竿に用いられている。 航空機の翼の材料の一つにも、カーボンファイバーは用いられている。{{clear}} ---- === ポリビニルアルコール系合成繊維 === ==== ビニロン ==== ; 原料 : ポリビニルアルコール [[ファイル:Pva.png|サムネイル|150x150ピクセル|ポリビニルアルコールの構造式]] 酢酸ビニルCH<sub>2</sub>=CH-OCOCH<sub>3</sub> を付加重合させて、ポリ酢酸ビニル[-CH<sub>2</sub>-CH(OCOCH<sub>3</sub>)-]<sub>n</sub> を作り、これを水酸化ナトリウムNaOHでけん化すると'''ポリビニルアルコール''' -[CH<sub>2</sub>-CH(OH)]- <sub>n</sub> とCH<sub>3</sub>COONaになる。 ポリビニルアルコールは、ヒドロキシ基を多く持ち、水溶性が高いので、そのままでは繊維には使えない。洗濯のりとして、ポリビニルアルコールは用いられる。 ポリビニルアルコールは、硫酸ナトリウム水溶液へ入れると凝固する。なので、繊維にするために、ポリビニルアルコールを細孔から硫酸ナトリウム水溶液へ送り出す。これは、単に塩析をしただけなので、凝固しても親水性は変わらない。 ; アセタール化 硫酸ナトリウム水溶液で凝固させたポリビニルアルコールを、ホルムアルデヒド水溶液HCHOで処理すると、ポリビニルアセタールになり(アセタール化)、 これを'''ビニロン'''(vinylon)という。 [[ファイル:Synthesis_of_vinylon.png|中央|600x600ピクセル|ビニロンの合成]] このアルデヒドで環にする反応を'''アセタール化'''という。アセタール化によって親水基のOH基が減ったので、ビニロンは水に溶けなくなり、繊維として使える。ビニロンには親水基が残っているため、ビニロンの繊維は吸湿性を持つ。 ビニロンは、防護ネットや漁網などに用いられる。 ビニロンは1939年に日本の桜田一郎によって開発された合成繊維である。 ---- ; 酢酸ビニル 酢酸ビニルそのものの作り方は、エチレンCH<sub>2</sub>=CH<sub>2</sub> に適当な触媒(たとえば酢酸パラジウム)を用いて、酢酸CH<sub>3</sub>COOH と反応させると、酢酸ビニルCH<sub>2</sub>=CH-OCOCH<sub>3</sub> が得られる。 : <math> \mathrm{ 2CH_2=CH_2 + 2CH_3COOH + O_2 \rightarrow 2CH_2=CH-OCOCH_3 + 2H_2O }</math> == 熱可塑性樹脂と熱硬化性樹脂 == 高温に熱すると柔らかくなり、冷やすと固くなる樹脂を<span style="font-size: large;">'''熱可塑性樹脂'''</span>(ねつかそせい じゅし、thermoplastic resin)という。 合成繊維に用いられる高分子は、ほとんどが熱可塑性である。 いっぽう、熱可塑性樹脂に対して、別の種類の樹脂として、熱硬化性樹脂という樹脂がある。熱硬化性樹脂は、加熱しても軟化せず、加熱によって固くなり、また、冷やしても軟化しない樹脂である。 フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂が、熱硬化性樹脂である。 一般に、熱可塑性樹脂は付加反応で合成される場合が多く、いっぽうで熱硬化性樹脂は縮合反応で合成される場合が多いが、例外もある。 たとえばPET樹脂(ポリエチレンテレフタラート)は縮合反応で合成されるが、熱可塑性である。 == 熱可塑性樹脂 == === ポリエチレン === [[ファイル:Polyethylene_repeat_unit.svg|thumb|150px|ポリエチレンは最も簡単な構造をした高分子である。]] [[ファイル:LDPE03.png|thumb|left|製造法によっては、ポリエチレンは分岐構造をもつ。]] :略称はPE 。 エチレンを付加重合すると'''ポリエチレン'''(polyetylene)ができる。 ポリエチレンは<span style="font-size: large;">熱可塑性樹脂</span>である。 ポリエチレンには、重合反応の条件により、'''高密度ポリエチレン'''(HDPE)と'''低密度ポリエチレン'''(LDPE)がある。 {{clear}} ==== 低密度ポリエチレン ==== [[Image:LDPE02.png|thumb|180px|低密度ポリエチレンの分子構造図(概略)]] [[Image:LDPE03.png|thumb|left|300px|低密度ポリエチレンの分岐構造(例)]] 低密度ポリエチレン(Low Denscty PE)は高圧を掛けて重合させたものである。重合の開始剤として過酸化水素または酸素O2を用いる。温度100~350℃で、およそ気圧100atm ~ 200atm (およそ10MPa ~ 20MPa)程度で重合させると、ポリエチレンが得られる。 この低密度ポリエチレンの製法を'''高圧法'''という。 高圧法で作ったポリエチレンは枝分かれが多く、そのため、密度が低く、また軟らかい。 低密度ポリエチレンは軟らかいので、袋などによく用いられる。また、透明である。極性が無いので、吸水性がない。耐薬品性は良い。気体を透過しやすい。 {{clear}} ==== 高密度ポリエチレン ==== 触媒として、四塩化チタンTiCl<sub>4</sub>とトリエチルアルミニウムAl(C<sub>2</sub>H<sub>5</sub>)<sub>3</sub>からなる触媒(この触媒をチーグラー・ナッタ触媒という)を用いて、5atm程度の数気圧でエチレンを付加重合させると、ポリエチレンができる。枝分かれの少ないポリエチレンができる。これは高密度のポリエチレンである。この低圧法で作ったポリエチレンを'''高密度ポリエチレン'''という。 チーグラー・ナッタ触媒でエチレンを高密度で合成できるこの現象の発見者は、チーグラー本人なので(1953年にチーグラーが発見)、書籍によっては触媒名のうちナッタを省略して「チーグラー触媒」と言う場合もある。 チーグラーは、この業績によりノーベル化学賞を1963年に受賞した。 {{clear}} ==== ポリプロピレン ==== [[ファイル:Propylene.PNG|thumb|200px|プロピレン]] :(polypropilene)略称はPP 。 製法には、高圧法と低圧法がある。 熱可塑性樹脂である。ポリエチレンより硬い。耐薬品性は高い。 [[ファイル:Polypropylene tacticity.svg|thumb|438px|left|ポリプロピレン ]] {{clear}} === ポリスチレン === [[ファイル:Polystyrene linear.svg|thumb|300px|ポリスチレンの化学構造]] :(polystylene)略称はPS 。 スチレンの付加重合。 熱可塑性樹脂。透明。電気絶縁材料として使われる。イオン交換樹脂の母材に使われる。 いわゆる「発泡スチロール」とは、このポリスチレン樹脂に気泡を含ませた材料。 === ビニル化合物 === ==== ポリ塩化ビニル ==== ポリ塩化ビニルは、塩化ビニルの付加重合により得られる。 [[Image:PVC-polymerisation.svg|left|250px|ポリ塩化ビニル合成の化学反応式]] :(polyvinyl chloride)略称はPVC 。 他の樹脂と比べて、非常に硬い。この硬さの理由は、塩素の極性の強さによるものである。燃やすと有害な塩化水素ガスが発生するので注意が必要である。耐薬品性が高い。 純粋なものは、光によって化学変化をしてしまい塩素が除かれてしまうので、遮光のため顔料を加えてある。 水道管などに用いられる。 ==== ポリ酢酸ビニル ==== ポリ酢酸ビニルは、酢酸ビニルの付加重合で得られる。略称はPVAc 。(polyvinyl acetate) [[ファイル:PVA.svg|thumb|150px|ポリ酢酸ビニル]] アルコールなどの溶媒に溶ける。水には溶けない。 軟化点が低く40℃~50℃程度で軟化するので成形品には用いられない。 用途は接着剤や、チューインガムのベースなど。ビニロンの原料である。 接着力のもとは、CO基による水素結合が接着力の理由である。 {{clear}} === フッ素樹脂 === [[Image:Polytetrafluoroethylene.svg|thumb|200px|ポリテトラフルオロエチレン]] テトラフルオロエチレンCF<sub>2</sub>=CF<sub>2</sub> の付加重合。 フッ素樹脂をポリテトラフロロエチレン(polytetrafluoetylene)ともいう。略称はPTFE。 耐薬品性が極めて高い。耐熱性が高く、融点は327℃である。 摩擦係数が低い。 === ポリメタクリル酸メチル === メタクリル酸メチルの付加重合。ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate)ともいう。略称は PMMA である。「メタクリル樹脂」と略される場合も多い。 透明度が高い。光学レンズに用いられる。 溶媒に溶ける。耐薬品性は良くない。 有機ガラスと呼ばれる。プラスチック製のガラス材料として用いられる。 以上の樹脂は熱可塑性樹脂である。以上の樹脂は付加重合によって作られる。付加重合とは重合する際に二重結合や三重結合の結合手の一本が開かれる重合である。一般に付加重合で作られる樹脂は熱可塑性樹脂である。 いわゆる「アクリル樹脂」とは、このポリメタクリル酸メチルの場合も多い。 水族館の水槽に使われるプラスチック製の透明板は、このポリメタクリル酸メチルの場合も多い(※ センター試験に出題されたこともある)。 (※ 理科の検定教科書にあるか知らないが、)光ファイバには主にプラスチック製のものとセラミックス製のものがあるが、プラスチック製の光ファイバの透明プラスチックの部分にも、よくポリメタクリル酸メチルが使われている。(工業高校の教科書などで、説明されている。) == 熱硬化性樹脂 == 加熱しても軟化せず、加熱によって固くなり、また、冷やしても軟化しない樹脂を<span style="font-size: large;">'''熱硬化性樹脂'''</span>(ねつこうかせい じゅし、thermosetting resin)という。 構造は立体網目状の構造を持つものが多い。 === フェノール樹脂 === [[ファイル:Bakelit Struktur.svg|thumb|350px|フェノール樹脂 3次元網目構造]] :略称はPFR。(phenol formaldehyde resin) フェノールにホルムアルデヒドを、酸または塩基触媒で加熱反応させると、酸の場合は'''ノボラック'''(novolac)、塩基の場合は'''レゾール'''(resol)という、重合度のひくい中間生成物ができる。これに効果剤を入れて加熱すると、熱硬化性の'''フェノール樹脂'''(ベークライト)ができる。 このフェノール樹脂の合成反応は、付加反応(フェノールとホルムアルデヒドの反応が付加反応)と縮合反応(さきほどの付加反応で生じた2種類の物質がそれぞれ単量体となって縮合していく)が、くりかえし行われて合成される反応なので、'''付加縮合'''(ふかしゅくごう、addition condensation)という。 ==== ノボラック ==== フェノール樹脂の合成で、フェノールとホルムアルデヒドを反応させるさい、触媒に酸を用いると、'''ノボラック'''(novolac)という鎖式構造の重合分子が得られる。ノボラックは軟らかい固体物質である。このノボラックから重合によってフェノール樹脂ができる。 重合の際、ノボラックに硬化剤としてヘキサメチレンテトラミン(CH<sub>2</sub>)<sub>6</sub>N<sub>4</sub>を加える。 [[ファイル:novolak.png|thumb|left|300px|ノボラックの構造モデル]] {{clear}} ==== レゾール ==== フェノール樹脂の合成で、フェノールにホルムアルデヒドを反応させる際に、塩基を触媒としてフェノールにホルムアルデヒドを反応させると'''レゾール'''(resol)という鎖式構造の重合分子が得られる。レゾールは液体であり、また、分子構造がノボラックとは異なる。 レゾールを加熱すると重合反応が進みフェノール樹脂になる。 ==== フェノール樹脂の性質 ==== フェノール樹脂は電気絶縁材料に用いられている。熱硬化性樹脂である。 アルカリには、やや弱い。 フェノール樹脂は、分子構造が、網目の立体構造になっている。 商品名でベークライトという名称がある。 ---- {{clear}} === アミノ樹脂 === アミノ基とホルムアルデヒドの付加縮合によってできる樹脂を<span style="font-size: large;">'''アミノ樹脂'''</span>(amino resin)という。 アミノ樹脂には、尿素樹脂や、メラミン樹脂がある。 ==== 尿素樹脂 ==== [[画像:UreaFormaldehydeResin01.png|thumb|尿素樹脂]] :ユリア樹脂ともいう。略称はUFRである。(urea formaldehyde resin) 尿素樹脂とは、尿素とホルムアルデヒドを縮合縮合させたアミノ樹脂である。透明で、また着色性が良い。酸およびアルカリに弱い。 用途は装飾品や電気器具、食器などに用いられる。 ==== メラミン樹脂 ==== [[Image:Melamine resin.svg|thumb|メラミン樹脂の理想化された構造]] :略称はMFR 。(melamine formaldehyde resin) メラミンとホルムアルデヒドを縮合縮合。 硬い。無色透明。 用途は装飾品や電気器具、食器などに用いられる。 {{clear}} === アルキド樹脂 === [[Image:Cross-linked polyester from glyptal resin.png|thumb|left|アルキド樹脂の例。 Phはフェノール基。]] アルキド樹脂(alkyd resin)とは、無水フタル酸とグリセリンなどの、多価アルコールと多価カルボン酸の縮合重合。耐候性にすぐれる。この樹脂の用途は、おもに塗料や接着剤などであり、成形品には用いないことが多い。 {{clear}} === シリコーン樹脂 === [[File:PDMS.svg|thumb|left|シリコーン樹脂]] [[Image:Silicone resin.png|thumb|right|シリコーン樹脂の立体構造]] :シリコーン樹脂(silicone)はケイ素樹脂ともいう。 シリコーン樹脂は<span style="font-size: large;">'''無機高分子'''</span>の樹脂である。 塩化メチルとケイ素の反応によって、クロロトリメチルシランまたはジクロロトリメチルシラン、またはトリクロロメチルシランなどのメチルクロロシランのアルキルシラン類が作られる。このアルキルシラン類の付加重合によってシリコーン樹脂が作られる。 塩化メチルはメタノールと塩酸から作られる。 構造の骨格は、ケイ素Siと酸素Oが結合したシロキサン結合(-O-Si-O-) で形成されている。 耐熱性や耐薬品性が良い。 === その他の熱硬化性樹脂 === ==== エポキシ樹脂 ==== [[File:Epoxy prepolymer chemical structure.png|thumb|400px|ビスフェノールAジグリシジルエーテルエポキシ樹脂の構造:<br>nは重合サブユニットの数を示しており、0〜25の範囲である]] ビスフェノールとエピクロロヒドリンが架橋(かきょう)して重合。 架橋にはポリアミン化合物などが必要。 エピクロロヒドリンの末端にもつ3員環の基がエポキシ基である。 用途は、よく接着剤に用いられる。接着剤としての利用は、架橋のために加えるポリアミン化合物などを硬化剤として用いる。 <gallery widths="250px"> ファイル:Bisphenol A.svg|ビスフェノール File:Epichlorohydrin for highscool jp.svg|エピクロロヒドリン Image:Ethylene-oxide-2D.png|エポキシ基 </gallery> {{clear}} ==== 不飽和ポリエステル樹脂 ==== フマル酸やマレイン酸などの、二重結合を持つ不飽和酸と、エチレングリコールを重合させた分子を、スチレンで架橋した分子。 繊維強化プラスチックFRP(Fiber reinforced plastic)の母材として、この不飽和ポリエステルは用いられることが多い。 <gallery widths="250px"> File:Fumaric-acid-2D-skeletal.png|フマル酸 File:Glikol.svg|エチレングリコール </gallery> == 天然ゴム == [[ファイル:Latex-production.jpg|サムネイル|333x333ピクセル|ラテックスを取っているところ。ゴムの製造に使われる]] ゴムノキの幹に傷をつけると、その木から白い樹液が取れるが、このゴムノキの白い樹液を'''ラテックス'''(latex)という。このラテックスは白くて粘性がある。 ラテックスは疎水コロイド溶液であり、炭素にタンパク質が保護作用をした保護コロイドによるコロイド溶液である。 ラテックスに酢酸などの酸を加えて凝固させたものが'''天然ゴム'''(natural rubber)あるいは'''生ゴム'''(なまゴム,raw rubber)である。生ゴムの主成分は'''ポリイソプレン'''であり、これは'''イソプレン''' C<sub>5</sub>H<sub>8</sub>(示性式はCH<sub>2</sub>=C(CH<sub>3</sub>)CH=CH<sub>2</sub>である。)が付加重合したものである。 生ゴムには、弾性はあるものの、生ゴムの弾性は弱い。ゴム材料に弾性を持たせるには、加硫(= 硫黄を添加して加熱する処理)という処理が必要である。 [[ファイル:PolyIsopreneCorrected.png|左|サムネイル|320x320ピクセル|ポリイソプレン(シス型)の構造.]] イソプレンの構造式を見ると、2箇所の二重結合の間に単結合がある部位がある。二重結合があるため、シス形とトランス形の二通りがあろうが、一般の生ゴムの場合はシス形ポリイソプレンである。 いっぽう、マレー半島などのアカテツ科の樹液からとれるグッタペルカは、トランス型のポリイソプレンである。グッタペルカは常温ではプラスチック結晶状の硬い固体である。50度以上の温度で柔らかくなる。 == 加硫 == 生ゴムに硫黄Sを数%加えて加熱すると、弾性が増す。この弾性の増したゴムを'''弾性ゴム'''(だんせいゴム、elastic rubber)や加硫ゴムと言い、この生ゴムに硫黄を加えて弾性ゴムを得る一連の操作を'''加硫'''(かりゅう、vulcanization、cure)という。 [[ファイル:Vulcanisation.GIF|中央|サムネイル|700x700ピクセル|ポリイソプレンへの加硫の模式図]] ポリイソプレンの2重結合の部分に硫黄原子Sが結合し、S原子は2個の原子と結合できるから、S原子が他の二重結合とも結びつき、S原子がポリイソプレンを橋架けして、(-S-S-)といった結合が生じるをする。このような高分子鎖などを橋架けをする反応を'''架橋結合'''(かきょう けつごう)または'''架橋'''(cross linkage)という。 加硫ゴムは、2重結合が減った結果、化学反応性が低下するので、耐薬品性が増す。 ; エボナイト 生ゴムに30%~40%の硫黄を加硫して加熱した得られる黒色のかたいプラスチック状の物質を'''エボナイト'''(ebonite)という。 == 合成ゴム == 天然以外に製造したイソプレンを架橋したゴムや、'''ブタジエン'''などを架橋させたゴムなどを、'''合成ゴム'''(synthetic rubber)という。 ブタジエンも単量体に二重結合を持っている。 合成ゴムには、イソプレンゴムやブタジエンゴムの他にも、'''クロロプレンゴム'''や'''スチレン・ブタジエンゴム'''や'''ブチルゴム'''などがある。 === 付加重合による合成ゴム === ブタジエンゴムとクロロプレンゴムは付加重合によりゴム化する。 ブタジエンゴムでは、ブタジエンCH<sub>2</sub>=CH-CH=CH<sub>2</sub>から、ブタジエンゴム[-CH<sub>2</sub>-CH=CH-CH<sub>2</sub>-]n へとなる。シス型とトランス型があり、弾性に富むのはシス型のほうである。シス型を多く得るには'''チーグラー触媒''' TiCl<sub>4</sub>-Al(C<sub>2</sub>H<sub>5</sub>)<sub>3</sub> を用いる。 摩耗性に優れているので靴底や、スチレンブタジエンゴムと配合させてタイヤなどに用いられる。なお、タイヤの色が黒いのは、補強材として炭素を加えているからである(※ 参考文献: 数研出版の教科書より)。 クロロプレンゴムにもシス型とトランス型が有る。 クロロブレンの単量体(重合前のこと)の示性式は CH<sub>2</sub>=CCl-CH=CH<sub>2</sub> である。 === 共重合による合成ゴム === 以上のブタジエンゴムは1種類のブタジエンから合成する合成ゴムであった。重合の単位となる分子を単量体というが、このように1種類の単量体しか用いない場合とは違い、複数種の単量体を用いるゴムを'''共重合ゴム'''(きょうじゅうごうゴム)という。 たとえばスチレン・ブタジエンゴムはスチレンとブタジエンを単量体とした共重合ゴムである。 また、ゴムにかぎらず、単量体(monomer)が複数ある重合結合を'''共重合'''(copolymerlization)という。 共重合で生成した高分子化合物を共重合体(copolymer)という。 ; スチレン・ブタジエンゴム 略称はSBR。 ブタジエン (CH<sub>2</sub>=CH&#x2212;CH=CH<sub>2</sub>) とスチレン(C<sub>6</sub>H<sub>5</sub>&#x2212;CH=CH<sub>2</sub>) が共重合したもの。 [[ファイル:SBR.svg|左|サムネイル|243x243ピクセル|スチレン・ブタジエンゴムの構造式]] 耐磨耗性が良いので、タイヤなどに用いられることが多い(※ 参考文献: 実教出版の教科書より)。なお、タイヤの色が黒いのは、補強材として炭素を加えているからである(※ 参考文献: 数研出版の教科書より)。{{clear}} ; アクリロニトリル・ブタジエンゴム 略称はNBR。アクリロニトリル・ブタジエンゴムも共重合ゴムである。 耐油性が高く、このため石油ホースなどにも用いられてる(※ 参考文献: 東京書籍の教科書より)。 [[ファイル:Nitrile_Butadiene_Rubber.png|左|サムネイル|300x300ピクセル|アクリロニトリル・ブタジエンゴムの構造式]] シアノ基(ニトリル基) R-C&#x2261;N の極性のため、耐油性が高い(※ 第一学習社の教科書で、この説を採用している。)。なお一般に、油は無極性であるので、極性の高い分子とは油は混じりにくい。 : ※ 参考書: 三省堂『化学I・IIの新研究』(卜部吉庸(うらべよしのぶ) 著)も、このシアノ基の極性による耐油性の説を採用している。 {{clear}} == シリコーンゴム == つぎに述べるシリコーンゴムのように、炭素原子以外が骨格になっているゴムもある。 ジクロロジメチルシランを加水分解すると、ケイ素を含む重合体のポリメチルシロキサンが得られる。 これの架橋に、架橋剤として過酸化ベンゾイルなどの過酸化物の架橋剤を用いて架橋をすると、(-C-C-)といった架橋結合をもった'''シリコーンゴム'''が得られる。 シリコーンゴムの架橋には硫黄は用いない。 [[ファイル:Dimethylpolysiloxan.png|サムネイル|200x200ピクセル|シリコーン(架橋前の構造)]] [[ファイル:Dimethylpolysiloxan.png|サムネイル|ポリジメチルシロキサン]] 付加重合による重合とは違い、シリコーンゴムは二重結合を持たないので、大気中の酸素による二重結合の酸化による劣化が少ないので、酸化しづらく耐久性などの性質が優れる。 なお、過酸化ベンゾイルは、非常に酸化能力が強く、危険物であり取り扱いには注意が必要であり、消防法による危険物としての適用を受ける。 == 発展: 高分子の立体規則性 == <gallery widths="300px" heights="200px"> File:Syndiotactic.svg|シンジオタクチック File:Isotactic jp.svg|アイソタクチック </gallery> ポリプロピレンなどの固体の高分子化合物の立体構造において、'''シンジオタクチック'''(syndiotactic)や'''アイソタクチック'''(isotactic)や'''アタクチック'''(atactic)などの立体構造がある。 図中の置換基 R は、ポリプロピレンの場合ならメチル基 CH<sub>3</sub> である。 シンジオタクチックは置換基Rが交互についている。 アイソタクチックは、置換基Rの付きかたが、すべて同じ側にある場合の構造である。アイソタクチックのことを「イソタクチック」ともいう。 [[File:Atactic jp.svg|right|300px|アタクチック]] アタクチックは、置換基Rが不規則に付いている。 触媒を用いないで高分子をつくると、置換基の位置が不規則であるアタクチックが、できる。 アタクチックは、不規則であるため、結晶化しづらく、そのため軟化点も低い。 いっぽう、触媒をもちいて高分子をつくると、アイソタクチックまたはシンジオタクチックが、つくられやすい。 シンジオタクチックおよびアイソタクチックは構造が規則的なので、結晶になりやすく、かたく、耐熱性も比較的に高い。 チーグラー=ナッタ触媒をもちいてポリプロピレンを合成すると、アイソタクチック構造を多くふくむポリプロピレンが出来る。 (なお、チーグラー・ナッタ触媒とは、四塩化チタンTiCl<sub>4</sub>とトリエチルアルミニウムAl(C<sub>2</sub>H<sub>5</sub>)<sub>3</sub>からなる触媒である。) チーグラー・ナッタ触媒でポリプロピレンをアイソタクチック構造で合成できるこの現象の発見者は、ナッタ本人なので(1955年にチーグラーが発見)、書籍によっては触媒名のうちチーグラーを省略して「ナッタ触媒」と言う場合もある。 アイソタクチックは、このような耐久性のよい性質のため、ポリプロピレンの日用品などにはアタクチック構造のものが使われている場合が多い。 ※ 範囲外: ポリエチレンについてのその他の情報 :※ 下記のポリエチレンの応用例は、産業の動向とも関わってくるので、入試に出ないだろう。学生は暗記の必要は無い。 :この単元をはじめて勉強する人は、このコラムには深入りせず、さっさと次の単元に進もう。 {{コラム|ポリエチレンについてのその他の情報 (※ 範囲外)| * 電線被覆用のポリエチレン 高校理科の教科書には書かれてないが、じつは、電線の被覆材料にポリエチレンが使われている。電線用の絶縁材料としてポリエチレンが用いられている。(※ 参考文献: 『電気学会大学講座 電気電子材料』、2006年初版、2012年初版第4刷) (※ おそらく、電気工学的に専門の知識が必要になるので、高校の理科では説明をしてないのだろう。さて、塩化ビニルとは違い、ポリエチレンは塩素は含んでいないので、電圧が掛かってもポリエチレンからは塩素ガスなど有毒ガスが発生せず、比較的に安全でもあろう。) * 「超強力ポリエチレン」と「ゲル延伸」 ポリエチレンには、これとはまったく別の応用もある。 いちぶの運動用シューズなどに、ポリエチレンをゲル状態のときに延伸した材料が用いられており、「超強力ポリエチレン」などと言われている。(※ 実教出版の資料集(高校化学用)に書かれている。)(なお、ポリエチレンをゲル状態のときに延伸することを「ゲル延伸」などと呼んでいる。) * 「架橋(かきょう)ポリエチレン」 :※ 中学の東京書籍の『新編 新しい科学3』の検定教科書で、架橋ポリエチレンに相当する内容を発見。放射線の単元で、架橋ポリエチレンの技術の存在を説明している。「架橋ポリエチレン」という名前は紹介してないが、しかし中学教科書の紹介内容が架橋ポリエチレンである。 ポリエチレンの製造のさい、放射線を照射することにより、結合が強化され、ポリエチレンを強化することができ、主に耐熱性が強化される。(※ 参考文献: 中学の東京書籍の『新編 新しい科学3』)(※ 他社教科書でも「ポリエチレン」の名前は出してないが、放射線で耐熱性強化することを書いてある。)これが架橋ポリエチレンである。(※ 架橋の「放射線」とは言うものの、実用的には架橋ポリエチレンの架橋反応を起こす「線」とは、電子線の場合が多いと言われている。電子線も「放射線」の一種として分類するのである。) 工業高校の教科書にも書かれていないが、じつは、いちぶの水道管やガス管に、ポリエチレンが用いられている。また、電線の絶縁材料に、架橋ポリエチレンが用いられている(※ 中学の東京書籍の教科書で記述を発見。)。 なお自動車業界では、ポリエチレンとは限らないが、また、あまり「架橋」という呼び方はしてないが、自動車のタイヤにも、製造工程の途中で放射線を照射して耐熱性を強化しているものが多くある(※ 中学3年理科の教科書に書いてある)。 さて、主に建築系の業界で、ポリエチレンについて、いくつかの化学メーカーが、おもに住宅用の水道管やガス管の材料として、ポリエチレンを過酸化物で処理した「架橋ポリエチレン」(かきょうポリエチレン)という材料を製造している。架橋ポリエチレンは光によって劣化するので、実用には遮光性のカバーをつける事が必須である。金属管とちがって、架橋ポリエチレンは曲がるので、曲げ部などで溶接の必要が無いので、そのような用途で好まれてる。(金属管の破断などの事故は、溶接部などで起こりやすい。) }} 上記のように書くと、てっきり「光に弱いプラスチックは、ポリエチレンだけ」のように感じられるかもしれない。 しかし、じつは塩化ビニル樹脂なども、光で劣化する。(塩ビの光による劣化は、参考書の文英堂シグマベスト化学でも紹介されている。世間一般の塩ビ樹脂には、光による劣化を弱めるための添加剤が加えられている。) {{コラム|電子線によって分解する材料 (※ 範囲外)| けっして、すべての高分子樹脂が電子線の照射によって架橋して強くなるわけではなく、高分子樹脂の種類によっては逆に電子線の照射によって分解が進む場合もある。 一例として、いわゆる「アクリル樹脂」であるPMMAでは、電子線の照射によって分解が進む。 しかし、これは用途によっては欠点とは言えず、たとえば半導体産業などでの回路の印刷などで、基盤にアクリル樹脂を塗布してから、半導体の基盤に回路の形に電子ビームを照射したあとに、樹脂を分解することで溶媒などに溶解しやすくして洗い流しやすくする事により、回路の形状にアクリル樹脂の洗い流すことにより、回路を印刷しやすくする技術に利用される場合もある(こういう電子線などを利用した印刷技術のことを「(電子線)リソグラフィ-」という)。(半導体業界の専門用語で、アクリル樹脂のように電子線照射によって分解・溶解可能になる材料のことを「ポジ型レジスト」という。業界用語なので高校生には暗記は不要。) 逆に、半導体製造用の材料において、電子線の照射によって架橋反応が起きて強くなる場合は「ネガ型」という。 架橋ポリエチレンはエキシマArF<sub>2</sub>光源の波長の吸収特性が特性が悪く、これらの用途ではあまり用いられていない事もあってか、ポリエチレンを「ネガ型」という場合は少ない。 }} {{コラム|ポリエチレンオキシド (※ 範囲外)| * ポリエチレンオキシド [[File:Poly(ethyleneglycol).png|thumb|ポリエチレンオキシド]] ポリエチレンオキシドという、図のような構造式 (-CH<sub>2</sub>-CH<sub>2</sub>-O-)n の高分子化合物がある。 なお、ウィキペディア日本語版によると、ポリエチレングリコールは、ポリエチレンオキシドの一種である。 ポリエチレングリコールは、バイオテクノロジーの実験でプロトプラストと呼ばれる状態の細胞を作る際に、よく用いられる。(※ 『[[高等学校生物/生物II/遺伝情報の発現]]』) なお、ポリプロピレンオキシドという構造式 (CH<sub>2</sub>-CHCH<sub>3</sub>-O-)n の分子もある。(ポリプロピレンについては、のちの単元で後述する。) ポリエチレンオキシドなどはアルカリ金属塩との複合体を形成しやすいという性質があるので、いちぶの製造業メーカーのリチウムイオン電池の材料として活用されている。(※ 参考文献: 文部科学省『工業材料』(工業高校の教科書)) }} [[Category:高等学校化学]] [[Category:高等学校教育]] [[Category:化学]] 60ltk8uxb273gbb3n3n2qyjhdolet75 中学校社会 公民/日本国憲法の原則 0 18980 206335 180690 2022-08-08T02:39:38Z 240D:1E:292:D200:6890:51B5:9C94:74EA /* ※ 参考: 「法」と「法律」のちがい */ wikitext text/x-wiki == そもそも憲法とは == [[File:日本の法の序列.svg|thumb|300px|'''法の構成'''  憲法を頂点として、上にあるほど、強い効力をもちます。強い下位にある法が、上位にある法に反することはできません。<br />なお、図中の「命令」とは、内閣がさだめる政令や、省庁がさだめる省令のことです。<br />なお、図では省いてあるが、(都道府県議会や市議会などの)地方公共団体が制定する「条例」(じょうれい)も、法律には逆らえない。なので、もし図に「条例」を追加するなら、「条例」は「法律」よりも下のほうに書かれることになる。]] 憲法(けんぽう、英:constitution コンスティチューション)とは、その国の最高の法律です。憲法は <big>最高法規</big>(さいこう ほうき、英:supreme law サプリーム・ロー) です。 そのため、憲法に違反している法律があれば、その違反している法律は無効とされます。(憲法98条) また、憲法は、他の法律についての基本の方針を述べた基本法でもあります。 また、憲法では、法律をつくったり改めたりする際の決まりごとが定められています。 == ※ 参考: 「法」と「法律」のちがい == :(※ 一応、「法」と「法律」のちがいは、中学の範囲内です。いくつかの検定教科書で、欄外や巻末などで、「法」と「法律」のちがいについて、説明されています。) 世間一般では、文脈によっては「法律」(ほうりつ)と「法」(ほう)は、意味が違う場合があります。 一般に、「法律」とは、国会の制定した法のことを言います。(高校教科書の、山川出版社の政治経済の検定教科書では、こう定義している。実教出版の「経済活動と法」教科書でも、こう定義しています。)  たとえば、県議会の制定した県条例(けんじょうれい)は、「法律」とは言わない場合もあります。 中学の社会科では、「法律」の意味は、国会で制定した法のうち、さらに憲法をのぞいた法だけを「法律」という場合もあります。 このように、「法律」と言葉に、憲法を含めるか含めないかは、場合によって、わかれます。 なので、国会で制定した法のうち、憲法を除いた法のことを、「通常の法律」などのように、言う場合もあります。(※ たとえば山川出版社の「現代社会」科目の教科書では、「通常の法律」という言い方をしている。) :※ いっぽう、「一般の法律」とは言わないほうが安全でしょう。なぜかというと、すでに「一般法」という用語が、別の意味で、法学には存在します。 そして、憲法も「法」に含まれます。省令や政令、条例なども「法」に含まれます。広い意味の「法」では、政府が制定した命令も「法」に含める場合もあります。 中学校では、「憲法」の下に「法律」があると習い、法律は憲法に逆らえない、と習いました。なお、行政府の定める規則は、法律に違反できません。 == 日本国憲法の大まかな内容 == 日本国憲法には条文が多くありますが、内容の原則として、つぎの3つの原則があると、有名な学説では言われています。<big>国民主権</big> (英訳:the sovereignty of the people)、<big>平和主義</big>(英訳:Pacifism)、<big>基本的人権の尊重</big>(英訳: respect for fundamental human rights)の3つの原則です(※ いわゆる「憲法の三大原則」)。 === 国民主権 === 日本国憲法では、主権者は日本国民であると、明確に宣言されています。 日本国憲法の前文でも「ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。」と宣言されています。 政治の決め方は、国民からの選挙で選ばれた議員を代表者として、議員を通して議会で政治が決まります。なお、このように、議会を通して政治を決める方式を議会制民主主義(ぎかいせい みんしゅしゅぎ、Representative democracy リプリゼンティティブ・デモクラシー)と言い、また、'''間接民主制'''(かんせつ みんしゅせい)とも言います。 日本国憲法の議会のあり方では、大日本帝国憲法の時代と同様に、議会制が取られています。 日本国憲法では選挙権が与えられる対象が大日本帝国憲法の時代よりも拡張され、選挙権は国民であれば男女ともに18歳以上の大人に選挙権が平等に与えられます。 選挙で選ばれた議員が政治を決めるので、'''選挙権'''(英:voting rights)が大事な権利になります。また、政策を主張するには、そのための自由や権利が無くてはなりません。そのため、言論の自由や表現の自由が、大切な権利です。 このように、主権者が国民であるという方式や考え方などを「国民主権」(こくみんしゅけん)といいます。 また、日本では「司法・立法・行政」の三権分立(さんけん ぶんりつ)が取られていますが、司法でも、最高裁判所の長官は、国民による審査(しんさ)をうけます。 === 基本的人権 === どのような人間にも、生まれながら持っている権利である <big>基本的人権</big>(きほんてき じんけん、英:fundamental human rights ファンダメタル・ヒューマン・ライツ) を定め、この基本的人権を日本国憲法では保障して尊重しています。 基本的人権には、以下のような人権があります。 平等権(びょうどうけん) ・ 自由権(じゆうけん) ・ 社会権(しゃかいけん、英:Social rights ) ・ 参政権(さんせいけん、英:Suffrage サフリー) ・ 裁判を受ける権利 、 ・・・・・・・ どんなふうに法律が改正されても、この基本的人権だけは守らないといけないとされています。基本的人権を侵すような法律は憲法に違反していると考えられます。 ・ 平等権(びょうどうけん)<br> 人種、信条、性別、社会的身分などの差によって、法律では差別されないように、さだめた権利です。 法律以外での平等については、さだめていません。たとえばスーパーマーケットの化粧品売り場に行けば、売り場には女性向けの化粧品が多いかもしれませんが、べつに法律で「男性向けの化粧品を売ってはならない。」と決まってるわけではなく、べつにスーパーマーケットは男性の平等権を侵害したことにはなりません。そのような商業の女性向け製品・男性向け製品などについては、法律の定めの外であり、平等権の違反にはなりません。 == 公共の福祉 == * 公共の福祉(こうきょうのふくし) 憲法で定められた権利は、どうあつかっても良いのではなく、社会全体の利益をそこなわない範囲や、または他人の権利をそこなわない範囲(はんい)で、憲法の権利の活用がみとめられています。 このように、社会全体の利益や権利のことを、<big>'''公共の福祉'''</big>(こうきょうのふくし)と言います。 たとえば授業中に大声でさわいだりして他の生徒の勉強をじゃますることは、他の生徒の「教育を受ける権利」を侵害しているので、公共の福祉の考えによって、授業中に大声でさわぐ生徒を先生が叱っても(しかっても)、人権侵害にはなりません。 しかし、「公共の福祉」を理由にして、人権を侵害することは、ゆるされていません。 == 憲法の平和主義と自衛隊 == 日本国憲法では、戦争をおこさずに平和主義をまもろうとしています。憲法では、日本は戦力(せんりょく)や武力(ぶりょく)を持たないとしており、軍隊を持たないとしていますが、実際には日本国は<big>'''自衛隊'''</big>(じえいたい)が戦車などの兵器をもっています。 自衛隊が存在していたり、自衛隊が兵器をもっていることは、憲法に矛盾しているような状態なので、批判的な意見や議論もあります。ですが、日本の第二次大戦後の政治では、今までのところ、国会議員の選挙で選ばれた政権が、自衛隊の保有を認める時代が、ずっと、つづいています。 {{clear}} == 参考: 憲法の命令先の対象者 == * 憲法の命令の対象は国および政府、役所 憲法は、こまかいことを言うと、国や政府や役所に対する命令であり、日本国民には直接は命令をしていません。 そもそも、もし憲法で、国民に「憲法にしたがえ。」という命令をすると、憲法の改正の議論が出来なくなってしまいます。 ただし、実質的には、憲法にもとづいた法律をとおして、国民にさまざまなことが強制されるので、まるで憲法が国民への命令のような役割を持っています。 == 国民の義務 == 憲法には権利(けんり、英:right)だけでなく、国民の義務(ぎむ、英:obligation オブリゲイション)についても書かれています。 義務は、納税(のうぜい)の義務(第30条) 、 子供に教育を受けさせる義務(第26条) 、 勤労の義務(第27条) の3つの義務があります。 == 基本的人権 == 平等権(びょうどうけん) ・ 自由権(じゆうけん) ・ 社会権(しゃかいけん、英:Social rights ) ・ 参政権(さんせいけん、英:Suffrage サフリー) ・ 裁判を受ける権利 、 自由権には、大まかには身体の自由・精神の自由・経済の自由に、分かれます。以下のような権利があります。 === 身体の自由 === 犯罪をして逮捕されるときなどをのぞけば、体を不当に拘束されない、という権利です。 法律によらなければ、逮捕はされません。 また、奴隷的な拘束を禁じた義務でも、あります。 === 精神の自由 === どのような考えを持っていても、少なくとも法律では、その考えを持つだけでは罰しない、ということに、憲法では、なっています。 精神の自由には、思想・良心の自由、表現の自由、信教の自由や、学問の自由 などがあります。 === 経済活動の自由 === <big>職業選択の自由</big>(しょくぎょうせんたく の じゆう)などがあります。近代よりも昔は、人々は身分のしばりがあって、自由に職業を選ぶことが出来ませんでした。職業選択の自由では、そのような職業をえらぶ際のしばりをなくしています。 ただし、どんな仕事も、お金を払う客がいないと成り立たないので、かならずしも、ある職業を目指したからと、その職業になれるとはかぎりません。 たとえばプロのスポーツ選手を目指しても、その職業につける人は少ないでしょう。 職業選択の自由は、その職業になれることまでは、保証しません。職業選択の自由が保証するのは、ある職業を目指しても、法律では、その目標が禁止されることはない、ということです。 == 天皇について == [[ファイル:Macarthur hirohito.jpg|thumb|left|アメリカ大使館でのマッカーサー(左側の人物)と昭和天皇(右側)(1945年9月27日フェレイス撮影3枚中の1枚)]] 日本国憲法では、明確に国民主権が明記され、天皇の主権が否定されました。大日本帝国憲法では主権者であった天皇は、日本国憲法では天皇は日本国のまとまりの象徴(しょうちょう)になりました。(もっとも、実際には大日本帝国憲法の時代でも、形式的には政治の主権は天皇にあったものの、実際の政治は議会の意向を優先で決めていた。)日本国憲法では、天皇は日本国の「象徴」(しょうちょう)と憲法第1条で規定されています(つまり日本は、いわゆる<big>「'''象徴天皇制'''」</big>(しょうちょう てんのうせい))。 なお、外国からは、天皇が日本の'''元首'''(げんしゅ、英:Head of State)と見なされることもあります。元首とは、国家の長(ちょう)のことです。 政治に関しては、天皇は、実際の政策の決定は行わず、また政策の決定をする権限も天皇は持っていません。天皇は、儀式(ぎしき)的な国の仕事である'''国事行為'''(こくじこうい)を行うとされています。また、その国事行為は、内閣(ないかく)の助言と証人にもとづくとされています。 天皇の国事行為には、次の行為があります。 :・ まず、国会を招集したり、衆議院を解散する行為があります。ただし、国会で政策を天皇が決定することは出来ません。このように、天皇は政治の儀式的な仕事のみを行なっています。<br> :・ 国会で決まった法律や政令や、内閣の決めた条約を公布することも、天皇の仕事です。天皇は法律そのものを決定する権限は行えません。立法の権限を持っているのは国会議員のみであり、天皇に立法の権限は、ありません。<br> :・ 勲章(くんしょう)などの栄典(えいてん)を授与するのも、天皇の仕事です。<br> :・ 外国の大使(たいし)や公使(こうし)を接待(せったい)するのも、天皇の仕事です。<br> :・ 国会がえらんだ内閣総理大臣を、天皇は任命します。内閣がえらんだ最高裁判所の長官を、天皇は任命します。<br> == 前文 == :日本国憲法の条文は長いので、この節では、すべては紹介できません。この節では、日本国憲法の冒頭に書かれている前文(ぜんぶん)を紹介します。 * 前文 <big>日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、 われらとわれらの子孫のために、 諸国民(しょこくみん)との協和(きょうわ)による成果と、わが国(くに)全土(ぜんど)にわたって自由のもたらす恵沢(けいたく)を確保し、 政府の行為によって再び戦争の惨禍(さんか)が起る(おこる)ことのないようにすることを決意し、 ここに主権が国民に存(ぞん)することを宣言(せんげん)し、 この憲法を確定する。 そもそも国政は、国民の厳粛(げんしゅく)な信託によるものであって、 その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使(こうし)し、その福利(ふくり)は国民がこれを享受(きょうじゅ)する。 これは人類普遍(じんるいふへん)の原理であり、この憲法は、かかる原理に基づく(もとづく)ものである。 われらは、これに反する一切の憲法、法令(ほうれい)及び(および)詔勅(しょうちょく)を排除する。 日本国民は、恒久(こうきゅう)の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高(すうこう)な理想を深く自覚するのであって、 平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。 われらは、平和を維持し、専制と隷従(れいじゅう)、圧迫(あっぱく)と偏狭(へんきょう)を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたい(しめたい)と思う。 われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏(けつぼう)から免れ(まぬかれ)、平和のうちに生存する権利を有する(ゆうする)ことを確認する。 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は、普遍的(ふへんてき)なものであり、この法則に従う(したがう)ことは、自国の主権を維持(いじ)し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務(せきむ)であると信ずる。 日本国民は、国家の名誉(めいよ)にかけ、全力をあげて この崇高(すうこう)な理想と目的を達成することを誓う(ちかう)。</big> :(以上、前文) == 憲法改正の手続き == [[File:憲法改正の手続き.svg|thumb|900px]] {{-}} 憲法の改正は、通常の法律とは違う改正の手続きがありますが、改正そのものは日本国憲法でも可能です。 日本国憲法の条文にも改正の手続きが書いてあります。 憲法を安定させるため、改正の条件は、通常の法律よりも、きびしい条件になっています。 通常の法律の改正よりも、より多くの議員の賛成や国民の賛成が、憲法の改正では必要なようになっています。 憲法は最高法規なので、他の法律よりも安定させる必要があり、そのため日本では、きびしい改正の条件になっています。 まず、衆議院と参議院それぞれ両方の総議員の3分の2以上の国会での賛成によって、発議(はつぎ、意味:国会での提案のこと)されます。 この憲法改正の発議では、衆議院と参議院は対等です。 国会での発議ののち、国民投票にかけ、過半数の賛成があれば、憲法は改正されます。 これらの条件の一つでも満たさなければ、その発議での憲法改正は廃案になります。たとえば衆議院の3分の2以上の賛成が合っても参議院の3分の2が満たさなければ廃案です。衆参の3分の2以上を満たしても、国民投票の過半数の賛成に届かなければ廃案です。 以上の条件を満たし、もしも憲法改正が決まったら、天皇が'''国民の名'''で憲法改正を公布することになります。憲法改正の公布も、天皇の国事行為の一つです。 さて、西暦2021年7月の時点では、まだ日本国憲法は一度も改正されていません。 * 国民投票法(こくみん とうひょうほう) 2007年に、憲法改正のための国民投票の手続きを定めた法律の国民投票法(こくみん とうひょうほう)が制定され2010年に施行されました。 なお、国民投票法の正式名称は「日本国憲法の改正手続に関する法律」です。 なお、憲法改正には改正発議のあとの国民投票による「その過半数」(憲法 第96条)の賛成が必要ですが、しかし「その過半数」とは何の過半数なのかは憲法そのものには書かれていません。国民投票法では、有効投票の過半数によって憲法改正をできると制定しています。(※ 検定教科書では、帝国書院や教育出版の教科書で、本文では説明は無いがい、図表で「投票」の過半数だと説明されている。) 有権者の過半数ではなく、有効投票の過半数です。 === 憲法改正の論点 === 憲法の改正で、よく提案される改正案を上げます。 :・自衛隊を確実に合憲にするため、憲法第9条を改正するかどうか? :・新しい人権として、知る権利 や プライバシー権 や 環境権 などを、憲法に追加するかどうか? :・国の歴史や伝統にふれた文を前文に書くか?(現在の日本国憲法では、あまり、ふれてない。) ほかにも、いろいろと改正案はあります。 [[Category:中学校公民|にほんこくけんほうのけんそく]] cun3y39wpi5naoeyvr1ox5tbe3mq0zi 中学校理科 第1分野/力と圧力 0 19243 206333 196348 2022-08-08T01:21:28Z Ef3 694 /* 力の性質 */ s/SI接頭辞/SI接頭語/ wikitext text/x-wiki {{Nav}} == 作用・反作用の法則 == [[File:Spring-mass2.svg|150px|thumb|作用反作用の法則の例。<br>おもりがバネを引っ張リ下げると同時に、バネはおもりを引っ張り上げる。]] バネが物体を吊り下げている場合に関して、物体が重力によってバネを引っ張った場合に、なぜ、重力を受けている物体は運動方程式にしたがって落下していかないのだろうか。それは、吊り下がっている物体が、バネを引っ張っている力と同じ大きさの力で、バネから引き上げる力を受けているからである。 このように、物体が他の物体に力を及ぼすときは、必ず相手の物体からも同じ大きさの力を受けている。これを{{ruby|'''作用・反作用の法則'''|さよう、はんさよう の ほうそく}}(英語: action-reaction law)という。 静電気の力も, 磁力も, 重力も, どんな力であっても、作用・反作用の法則が成り立っている。 == いろいろな力 == === 磁力 === 磁力でも、作用・反作用の法則が成り立っている。磁石が鉄を引きつけるとき、鉄もまた磁石を引きつけているのである。 === 重力 === 重力は, 質量をもつ物体どうしが引き合う力である。 地球上のすべての物体は、地球による{{ruby|'''重力'''|じゅうりょく}}によって、地球の中心方向へと引っ張られている。たとえば、ボールを落とすと落下するのも、重力がボールに働いているからである。 {{ruby|月|つき}}の重力の大きさは、地球の重力の約6分の1である。 {{ruby|星|ほし}}の重力の大きさは、その星の質量に比例する。月の重力が地球よりも小さい理由は、月の質量が地球よりも小さいからである。 重力は、{{ruby|接触|せっしょく}}していなくても、はたらく。 すべての物体は、周囲に重力を発生させている。なので、重力のことを「{{ruby|万有引力|ばんゆう いんりょく}}」ともいう。じつは地球も、私たちから重力によって引っ張られている。 野球ボールやサッカーボールも周囲に重力を発生させている。しかしわたしたちは、野球ボールやサッカーボールなどに引っ張られるとは感じない。それは、野球ボールやサッカーボールの質量が小さすぎて、重力が小さすぎるからである。 月は、地球からの重力を受けている(もしそれが無ければ, 月は地球のまわりを回り続けることはない)。同様に、地球も、月からの万有引力を受けている。 重力の法則は、生き物かどうかとか、星かどうかとかでは、まったく影響されない。物体なら、すべての物に、万有引力は同じ法則で、作用・反作用の関係で働く。 {{コラム|重力の発見の歴史| [[File:GodfreyKneller-IsaacNewton-1689.jpg|thumb|アイザック=ニュートン]] 重力の法則を発見した人物は、イギリス人のニュートンである。木から落ちるリンゴを見て、彼は重力の法則を思いついた、といわれている。たんに、{{ruby|物体|ぶったい}}が下方向へと落下するだけなら、ニュートンでなくても、もっと以前に思いついていただろう。ニュートンが偉大なのは、地球もまた、リンゴによって引っ張られてるはずだ、という事に気がついた事である。そして、宇宙にある月などの星もまた、地球による重力によって引っ張られているはずだ、という事に気がついた事である。そして、地球もまた、月の重力によって、引っ張られてるはずだ、・・・というように。 では、なぜ、月は地球をめがけて落下しないのだろう。ニュートンはこう考えた。ボールを力強く投げると、遠くへ落下する。もっと力強く投げると、もっと遠くへ落下する。ところで、地球は丸いので、地球の半径や直径には限りがある。もし、とても力強くボールを投げて、地球よりも遠くへ落下したら、どうなるだろう、・・・と。結果的には、地球のまわりを、飛び続けるはずだ、と考えた。 なお、じつは、このしくみは、現代の{{ruby|人工衛星|じんこう えいせい}}が地球のまわりを飛びつづけて地球のまわりを回り続ける原理でもある。 }} * 静止している物体にはたらく重力 地面の上で静止しているボールにも、重力がはたらいている。なのに、ボールが地中へと落下していかないのは、地面がボールを押し返しているからである。 == 力の性質 == 止まっている物体を動かしたいときには、その物体を手で押したり、道具を使って押したりする。ここで、そのように止まっている物体を動かす性質を持つものを{{ruby|'''力'''|ちから}}(英語: force、フォース)と呼ぶ。力は、手を使ったり道具を使ったりして物体に対して与えることが出来る。また、磁石などを用いることで、物体に触れることなく力を与えることも出来る。 力には物体を動かす時、対象が粘土などの柔らかいものなら、物体を変形させることができる'''物体を変形させる働き'''や止まっている物体を動かしたり、動いている物体の行き先を逸らしたりできる'''物体の動きを変える働き'''、そして重力に逆らいながらものを抱えるなどができる'''物体を持ち上げたり、支えたりする働き'''がある。 * 注意 実際には、あらゆる物体が原子や分子の集合によって出来ていることを考えると、物体を変形させることは、原子や分子の並びを変化させることであり、物体を動かす働きの一つとして考えられることに注意。分子については後に扱う。 同じ方向に2つの力をかけたときには、物体に働く力はそれら2つの力の和と同じだけの力がかかった時と同じふるまいを示す。また、反対方向に2つの力をかけたときには、物体にはたらく力はそれら2つの力の差と同じだけの力がかかった時と同じふるまいを示す。このように、物体にかかった力は、たがいに強めあったり弱めあったりすることがわかる。 ここでは力のつりあいの条件について考える。力のつりあいとは、物体に複数の力が働いているときに、それらの力が互いに別々の方向を持つことで、お互いを完全に打ち消し合っている場合のことを指す。変形しない物体に対して様々な方向から複数の力をはたらかせる実験を行なうとする。この実験で、物体に対して反対向きの方向に、同じ大きさの力をかけているときには、物体は動かない。このような情況を、物体に働く力がつりあっているという。 また、まったく反対向きで同じ大きさの力がかかったときには、物体が動かないことがわかる。これは、物体に力のつりあいがおこっている状態と、物体にまったく力がはたらいていない状態は、同じ状態であることを示している。 力の大きさは単位は'''ニュートン'''などである。ニュートンの単位の記号は N で表わされる。1 Nはおよそ質量が100 gの物体に働く(地球の表面付近での)重力に近い。質量100 gの物体にはたらく重力は、正確には 0.980665 N である。だが中学では、質量100 gの物体にはたらく地球の表面付近での重力は約 1 N である、と近似してよい。 * 例 月(つき)の重力の大きさは、地球の重力の約6分の1であるが、これを力の単位、ニュートンをつかって考えよう。 たとえば、質量600 gの物体は、地球上では約6 Nの重力がはたらき、月では約1 Nの重力がはたらく。 ---- {{コラム|力「ニュートン」の厳密な定義| (高校レベルだが、ニュートンの定義を正確に言うと、1[[w:キログラム|キログラム]]の[[w:質量|質量]]をもつ[[w:物体|物体]]に1[[w:メートル毎秒毎秒|メートル毎秒毎秒]] (m/s<sup>2</sup>) の[[w:加速度|加速度]]を生じさせる力が1ニュートンと定義される。また、単位質量あたりに働く重力の大きさを[[w:重力加速度|重力加速度]]というが、地球の表面付近での重力加速度は9.80665 N/kg と、約10 N/kg なので、100 gの物体に働く地球の表面付近での重力は近似的に1 Nとして扱える。 (高校で物理を習うときや就職後の実務では、ニュートンの単位は、加速度にもとづいて定義が修正されるので注意のこと。) :(※ ニュートンは組立単位なので、他の単位によって合成することもできるが、中学範囲外である。『[[高等学校理科 物理I]]』の範囲である。) }} なお、重さと質量は区別する必要がある。地球と月とで重力の大きさはちがう。また宇宙の中でどの星からも遠く離れている場所では、ほぼ無重力になる。このように重力の大きさは場所によって変わるので、もし重さと質量を同じ単位で扱うと混乱してしまう。 {{ruby|質量|しつりょう}}とは、物体の動かしにくさの度合い(=[[w:慣性|慣性]])を表す量である。質量の単位には、'''グラム'''[g]や'''キログラム'''[kg]がある。1 kgは1000 gである。 <!--慣性質量と重力質量の等価性は経験的に知られているが、理由はまだ解明されていない(単位が一致しているのは、一致する定数を選んだため)--> {{コラム|キログラム原器| [[File:National prototype kilogram K20 replica.jpg|thumb|キログラム原器(アメリカのキログラム原器の画像)]] 1889年に質量1 kgの基準として、国際キログラム{{ruby|原器|げんき}}という{{ruby|分銅|ふんどう}}が、さだめられた。白金90 %、イリジウム10 %のまざった合金で、円柱形の物体として、キログラム原器がつくられた。なお、日本の国内にあるキログラム原器は、国際キログラム原器の複製(ふくせい)である。 しかし、2007年、この原器の質量が、年数がたった事により、ほんのわずかばかり、小さくなっているという事が、わかった。そこで、より正確な基準をきめようと、研究されてきた。 その結果、2019年に、キログラムの定義が変更された。物理量の測定における基準を国際的に管理している{{ruby|国際度量衡委員会|こくさい どりょうこう いいんんかい}}は、定義を新しくしてプランク定数(という物理定数がある。高校で習う。)を基準にすることにより、キログラムの測定で従来の基準(白金の分銅)よりも高精度に定義できると前々から(2011年ごろから)主張しており、国際度量衡委員会はキログラム原器の定義をプランク定数にもとづく基準へ変更すべきだと主張していた。日本は、国際度量衡委員会のその考えに従って、キログラム原器の定義をプランク定数にもとづく定義に変更した。 {{See also|w:SI基本単位の再定義 (2019年)}} }} {{コラム|重力単位系|2=製造業の機械工業などでは、力の単位に、ニュートンの他にも、「グラム重」(グラムじゅう; gf)や「キログラム重」(kgf)といった単位が使われている(=重力単位系)。 しかし、読者が中学範囲を学習しているなら、試験などでは原則的にニュートンを力の単位に用いるべきである。 さて、工場設備などでは重力単位系が広く用いられており、キログラム重の単位を用いている測定機器や装置が広く使われれいるので、その場合は換算が必要になる。換算は、 :1 N = 101.97グラム重 である。 }} {{コラム|参考 単位系の国際標準化| 近年(きんねん)、力の単位をニュートン単位に統一した理由は、昔は国や業界ごとに単位が別々(べつべつ)であり、不便(ふべん)であったので、その不便を解消しようと国際的な取り決めがなされたからである。その国際的な取り決めによって、力の単位にはニュートンを、質量の単位にはキログラムを標準的に用いることが決まったのである。 この国際的に取り決めた単位系を'''国際単位系'''(こくさい たんいけい)と言い、略称ではフランス語(Système International d'unités)を語源としてSI単位(エスアイたんい)とも言う。 また、国際単位系では、長さの単位にはメートルを、時間の単位には秒を標準的に用いることが原則となっている。 {{See also|w:SI基本単位}} ただし、国際単位系では、これら以外の単位、たとえばグラムや分、時、センチメートル、キロメートルなどを使うことが禁じられているわけではない。 {{See also|w:SI接頭語|w:SI併用単位|w:SI補助単位}} 高校や大学範囲での理科の学習では、物理量の単位系には、原則としてSI単位が用いられる。 中学範囲でも、原則として、SI単位を用いるので、質量の単位はグラムやキログラムだし、重さの単位はニュートンだし、長さはメートル法である。 中学範囲でSI単位以外を用いるとすれば、グラム重とニュートンとの換算や、中学3年理科『地球と宇宙』宇宙の広がりで登場する距離の単位「光年」など限られる。 読者は「長さがメートル法とか、質量がグラム単位なんて、当然じゃないのか?」と思うかもしれないが、日本では明治頃の古くから、メートルやグラムに親しみがあるが、実は外国では、国によってはメートル法やグラム単位はかならずしも当然ではない。長さにインチ単位や、重さにポンド単位を日常的に用いている国も存在するのである。 }} ともかく、読者が中学範囲学習者なら、原則として物理量の単位系には、 * 力の単位には、原則としてニュートンを用いること。 * 重さと質量は区別をすること。 * 質量の単位にはグラムまたはキログラムを用いること。 * 力(重さも含む)の単位にはニュートンを用いること。 * 長さの単位はメートルを用いること。 以上に従うことが、中学範囲の理科でも、高校・大学範囲の理科でも原則である。 [[ファイル:Balance de type Beranger 1kg.jpg|上皿天秤|thumb]] [[ファイル:Balance (PSF).jpg|thumb|上皿天秤に分銅を追加する図]] 質量を測定するときは、'''上皿天びん'''(うわざらてんびん)などの'''天びん'''(てんびん)を用いることが多い。 ;上皿天びんの操作方法 物体の質量を測定する場合は、片側に被測定物をのせ、反対側に分銅を載せる。分銅を質量の基準とする。 両方の皿の釣り合いを見て、質量を判断する仕組みである。 なので、皿に物を乗せる前に、両方の皿が釣り合っているかどうかを確認する必要が有る。もし、釣り合っていなかったら天びん本体に調整用のねじ等が付いているので、それで両方の皿が吊り合うように調整してから、皿に物を乗せる。 粉末などを測定する場合は、粉末が溢れたりしないように薬包紙(やくほうし)などを用いる。この場合は薬包紙を分銅を載せる側の皿にも置いた上で上記の調整を施したり、もしくは薬包紙の質量をあらかじめ測定しておく。 分銅は、あまり直接には、手で触らないようにする。 手の皮脂などが分銅につくと、その皮脂などの質量が追加した分だけ、重さが変わってしまうからである。 軽い分銅を皿に載せたりおろしたりする場合なら、専用のピンセットが天びんに付属していることがあるので、その付属のピンセットなどを用いる。 上皿天びん以外の天びんでは、ピンセットでは運べないような重い分銅を用いる場合も有る。このような場合、ピンセットでの持ち運びが危険な場合なので、他の方法で分銅を運ぶ。たとえば理科実験用の手袋(一般の手袋や軍手は、不可。)などをして、手袋をした手で分銅をつかんで持ち運ぶ場合も有る。 重さを測定する場合は、ばねばかり や 台はかり などを用いることが多い。 == 圧力 == ※新学習指導要領では以下の分野は2年の地学分野で習う。 [[File:Pressure schematic.svg|thumb|400px|圧力の説明図。スポンジの上にある おもり 。 <br />同じ重さの おもり でも、スポンジと接する部分の面積によって、めりこむ深さが違う。狭い面積で接するほど、その面積に重さの力が集中し、スポンジに深く、めりこむ。]] '''圧力'''(あつりょく)とは、単位面積あたりに面に垂直にはたらく力のことである。 圧力は単位面積あたりに働く(面を垂直に押す)力のこと(あるいは同じことだが, 面を垂直に押す力を面の面積で割ったもの)である。 つまり、 :圧力 = 面を垂直に押す力 / 面積 である。 力が働く面積が小さいときには, 上の式の右辺の分母が小さくなるので, 圧力は強くなる。たとえば、えんぴつの両端を、図のように手で、つまんだとする。とがった先端(せんたん)をおさえてる指のほうでは痛く感じる。その理由は、とがったほうでは、力のかかる部分の面積が小さいため、圧力が高くなるからである。 [[File:エンピツの両端の圧力.svg|thumb|エンピツの両端の圧力]] 圧力の単位には、'''Pa'''('''パスカル''')がつかわれる。Paとはどういう単位か, もう少し詳しく述べる。 まず、力の単位をN(ニュートン)で考えよう。いっぽう、面積の単位を、<math>m^2</math> (平方メートル)で考えよう。このとき、 圧力の単位は、力の単位/面積の単位なので, N/m<sup>2</sup>(ニュートン毎平方メートル)となる。この単位が'''Pa'''('''パスカル''')である。「Pa」の 頭文字 P は大文字で書く。 [[File:Blaise Pascal 2.jpg|thumb|left|ブレーズ=パスカル<br />圧力の単位「パスカル」は、フランスの科学者パスカルにちなんで名付けられた。パスカルは数学者、哲学者(てつがくしゃ)でもある。]] {{-}} ここで、空気が与える大気圧と、空気に重さがあることとの関係について述べる。 {{コラム|マグデブルクの半球| [[ファイル:Magdeburg.jpg|thumb|360px|マクデブルクの半球実験]] 17世紀のドイツのマグデブルク市で行われた、物理学者ゲーリケによる古典的な実験として、大気圧の大きさを見せびらかすために、2つに割ることが出来る 鉄球を用意し、鉄球の中を真空(しんくう)にして、その2つの鉄球を分割しようとしたときに、非常に大きな力でないと鉄球を引き離せないことを実験した例が有る。 鉄球を引き離すには、一人の人間では到底は不可能で、馬を何頭も用意して、馬たちに引っ張らせて、やっと鉄球が引き離せる結果になった。 このような巨大な大気の力を、大気中にいる我々が普段の生活では、なぜ、感じないのだろうか。なぜ、われわれの体は大気の巨大な力に押しつぶされないのだろうか。それは、我々の体の中は真空ではないので、中からも空気の圧力がかかっているため、外側の力と打ち消し合い、押しつぶされないのである。(力には方向があった。逆向きの力は打ち消し合って、差引の力が物体に掛かるのであった。圧力もまた同様に、方向があって、逆向きの力は打ち消しあう。) }} [[File:山頂と海面の気圧.svg|thumb|500px|山頂と海面の気圧]] ;大気圧 [[File:Baro 0.png|100px|thumb|left|トリチェリの実験]] 大気圧を測定するには、真空を利用すれば良さそうである。イタリアの物理学者のトリチェリは、ガラス管に液柱を満たして逆さまにする実験で、簡単に真空を作り、この液中の重さが大気圧と釣り合うことから、大気圧を測定した。 大気圧の大きさは、地表ではおよそ100,000 Paである。高山では大気圧は山のふもとよりも低いため、ふもとから密閉された袋を持って行くと袋がふくらむ。なお100 Paをヘクトパスカル[hPa]という。大気圧の100,000 Paをヘクトパスカル単位で表せば、1000 hPaである。 ;※ 注意 トリチェリが実験で用いた液体は水銀(すいぎん)である。この水銀は'''猛毒'''なので、中学生は、この実験は行わない方が良い。トリチェリが実験で水銀を用いた理由は、水銀は比重が大きいので、実験のガラス管の長さを節約できるからである。 なお、トリチェリの実験で、逆さまにしたガラス管の上部に出来た真空を'''トリチェリの真空'''(トリチェリのしんくう)という。 {{clear}} * 写真 このことから、大気圧は高度が低いところではより大きいことがわかる。これは、空気に質量(しつりょう)があるからである。高度が低い地点での空気は上方により多くの空気があるため、それらを支えるためにより多くの圧力を与えることになり、大気圧も大きくなるのである。空気に重さがあることは、後に気体を用いた実験を行なうことでわかる。 ==== 水圧と浮力 ==== [[File:Pressure distribution on an immersed cube.png|thumb|水圧の説明図。水深が深くなるほど、比例して水圧が強くなる。水圧の方向は、物体の面に垂直方向に働く。]] 水中の物体がまわりの水から受ける圧力を'''水圧'''(すいあつ)という。水圧は,同じ深さなら同じ大きさであり,深さが深いほど大きくなる。また,水圧は,あらゆる物体の面に垂直にはたらく。 水圧が深さが深いほど大きくなるのは、水圧が上にある水の重さによって生じているからである。 水中などの液体中にある物体や水面にある物体が、水から受ける、浮き上がる上向き方向の力のことを'''浮力'''(ふりょく)という。この浮力の原因は、物体の下の面が受ける水圧のほうが、物体の上の面が受ける水圧よりも大きいことによって生じる。 :;浮力の大きさ = 空気中で測定した値 - 水中で測定した値 (実は空気中でも空気の重さによる浮力が物体に働くので, 上の式は厳密には正しくはない) === 圧力 === [[File:力の矢印.svg|thumb|力の矢印での、作用点と、向きと、力の大きさを説明する図。]] 一般に「力が強い」、「強い力が働く」、「学力」「気力」など力という言葉はいろいろな意味で用いられる。しかし、科学的な考え方をする時には、力は常に1つの意味で用いられる。 ;圧力 ある面積あたりに働く力を'''圧力'''(あつりょく、pressure、プレッシャ)という。 さて、ある面に働く圧力が一定だとすると、働く面積に比例してその面に働く力の合計は大きくなる。 ;大気圧 地表を取り巻く空気の層を大気(たいき、atmosphere、アトモスフィア)という。大気にも質量があるので、この質量により重さの力がかかり、大気中の物体に重さがかかるので、大気中の物質は大気から力を受ける。この大気から受ける力は、圧力で表示できる。大気がおよぼす圧力を'''大気圧'''(たいきあつ、atmospheric pressure)という。 [[Image:Buoyancy.svg|thumb|浮力の例の説明図。水面に浮いていて静止している物体では、重力(gravity)と浮力(buoyancy)とが、つりあっている。]] [[File:Pressure distribution on an immersed cube.png|thumb|水圧の説明図。水深が深くなるほど、比例して水圧が強くなる。水圧の方向は、物体の面に垂直方向に働く。]] ;浮力 液体の中にあるものに対しては、'''浮力'''(ふりょく、buoyancy)が働くことが知られているが、これは物体の上面に働く圧力と、下面に働く圧力との差によって与えられる。 ここからは、力と圧力の性質についてより詳しく見ていく。 ;フックの法則 [[File:Hookes-law-springs.png|thumb|フックの法則。<br>力は伸びに比例する。]] ばねの伸びは、ばねに働く力の大きさに比例する。このことを'''フックの法則'''という。このことを利用すると、ばねの伸びからばねに働いた力の大きさを知ることができる。これを応用した器具が[[w:ばねばかり|ばねばかり]]である。 ;弾性(だんせい) ばねなどから荷重を取り除くと元に戻るように、物体の中には、力を加えて変形しても、力を取り除くと元に戻る性質を持つものが有る。このような性質を'''弾性'''(だんせい)という。 ばねばかりのばねや、ゴムひもなどが、弾性の有る物体である。 また、ばねなどの弾性のある物体が、弾性によってものを引っ張ったり押したりする力のことを'''弾性力'''(だんせいりょく)という。 [[ File:弾性と塑性 図.svg|thumb|400px|left|弾性(だんせい)と塑性(そせい)の説明図。弾性(だんせい)は加えられた力が小さい場合には、元にもどる性質。塑性(そせい)は、加えられた力が大きすぎると、元通りには もどらない性質。]] ;(参考: 塑性(そせい) ) いっぽう、力を加えて変形すると、力を取り除いても元に戻らない性質の物体も有る。たとえば、工作用の粘土などがそうである。このような、力を取り除いても元に戻らない性質を塑性(そせい)という。 発展: 弾性限界(だんせい げんかい)<br /> 弾性のある物質でも、くわえる力が大きくなりすぎると、力を除いても元に戻らない。それ以上の力を加えられたら、もう戻れない限界の荷重を弾性限界(だんせい げんかい)という。   {{-}} ;摩擦力 [[File:Friction.svg|thumb|摩擦力の図。<br>たとえば図中の左向きの矢印の方向に押したとすると、右向きに摩擦力が働く。摩擦力の大きさは、物体と床との重さに比例する。下向きの矢印が物体に掛かる重力で、上向きの矢印が床からの反作用。]] 物体を押して動かすとき、重さが同じでも、物体の置かれている床がデコボコしていたりザラザラしていたり、あるいは物体がデコボコしていたりザラザラしていると、動かすのに、余計な力が必要になる。このような動かそうとする力に対する抵抗を、'''摩擦'''(まさつ)といい、摩擦による抵抗力のことを'''摩擦力'''(まさつりょく)という。 もし、摩擦がなければ、少しでも力を加えれば物体が動いてしまうが、実際には、どんな物体にも摩擦があるので、そのようなことは起きない。 ボールや、コロ(丸太のような円柱状のもの)などが転がりやすい仕組みは、接触面を減らすことによって、摩擦を減らしているからである。 人間が、ぬれた床や道路などを歩くときに滑りやすいのは、床や道路の表面のザラザラした隙間に水が入り、ザラザラした隙間が埋まってしまうので、摩擦が減るからである。 摩擦について、一種の「抵抗力」というと損失と同一視されやすいが、ぬれた床の例のように、摩擦は必ずしも無ければ良いというものではない。もし摩擦がなければ、われわれ人間は歩くたびに滑って転んでケガをしてしまう。 ==新学習指導要領による変更== {| class="wikitable" ・新中学校学習指導要領により追加される範囲削除される範囲([https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/micro_detail/__icsFiles/afieldfile/2019/03/18/1387018_005.pdf 令和3年度から全面的に実施]) |- ! 追加 !! 削除 |- |2力のつり合い|| 水圧・浮力 |- {{clear}} [[Category:中学校教育|りか1]] [[Category:理科教育|中1]] f5alacvgbg7166jnw1yhyq7nbmjbh92 高校英語の文法 0 21996 206329 206300 2022-08-07T21:05:33Z すじにくシチュー 12058 /* 形容詞・副詞 */ ;副詞の位置 wikitext text/x-wiki <!-- このページには導入部がありません。適切な導入部を作成し、このコメントを除去してください。 --> == 目次 == * [[高校英語の文法/文の種類]] * [[高校英語の文法/動詞と文型]] * [[高校英語の文法/時制]] ※ 参考書によって微妙に単元名が異なるので暫定 * [[高校英語の文法/完了形]] * [[高校英語の文法/助動詞]] * * [[高校英語の文法/比較]] * [[高校英語の文法/関係詞]] * [[高校英語の文法/仮定法]] * [[高校英語の文法/名詞]] * [[高校英語の文法/冠詞]] * * [[高校英語の文法/否定]] * [[高校英語の文法/接続詞]] * [[高校英語の文法/前置詞]] == 文の構造 == === 文の要素 === 文の構造を知るためには、文がどのような要素で成り立っているのかを知らなければならない。 ==== 主語と述語動詞 ==== # '''The old man''' ''is'' a famous singer. # '''My sister''' ''studied'' math. ## 訳例:その老人'''は'''有名な歌手'''だ'''。 ## 訳例:私の姉'''は'''数学を研究'''していた'''。 1の文は「AはBだ」という文であり、2の文は「AはCする」という文である。どちらも # 「…は」「…が」という主題の部分 # 「~である」「~する」という主題が何であるかについて述べる部分 の二つが共通している。 この場合、1を'''主部'''といい、2を'''述部'''という。 そして、主部の中心となる語を'''主語'''(Subject)といい、述部の中心となる部分を'''述語動詞'''(Predicate Verb略して'''動詞'''('''Verb'''))という。以下では、述語動詞は原則として単に動詞と呼ぶ。 {| class="wikitable" style="text-align:center" |- ! || - || 主語 || 述語動詞 || - |- | - | colspan="2" | 主部 | colspan="2" | 述部 |- | 1. | The old | man | is | a famous singer. |- | 2. | My | sister | studied | math. |} 主語は単に'''S'''で表し、動詞は'''V'''で表す。 ==== 目的語 ==== # He ''has'' '''a personal computer'''. # We ''played'' '''soccer'''. # Everone ''likes'' '''Sushi'''. ## 訳例:彼はパソコン'''を'''持っている。 ## 訳例:私たちはサッカー'''を'''した。 ## 訳例:みんなが寿司'''を'''好む。 いずれの文の動詞も「~を」という、動作の対象が必要である。このような動作の対象を表す語を'''目的語'''(Object)といい、'''O'''で表す。 {| class="wikitable" style="text-align:center" |- ! || 主語 || 動詞 || 目的語 |- | - | colspan="1" | 主部 | colspan="2" | 述部 |- | 1. | He | has | a personal computer. |- | 2. | We | played | soccer. |- | 3. | Everone | likes | Sushi. |} このような、'''S+V+O'''という形の文は英文の基本形の一つである。 ==== 補語 ==== # Mary ''is'' '''happy'''. # John ''became'' '''a doctor'''. ## 訳例:メアリーは幸せだ。 ## 訳例:ジョンは医者になった。 これらはいずれも主語の状態を説明した文であるが、isやbecomeで文を切ると意味をとれない。happyやa doctorという、主語の様子をおぎなう語があって初めて意味のある文となる。このように、主語の様子について説明する語を'''補語'''(Complement)という。補語は'''C'''で表される。 {| class="wikitable" style="text-align:center" |- ! || 主語 || 動詞 || 補語 |- | - | colspan="1" | 主部 | colspan="2" | 述部 |- | 1. | Mary | is | happy. |- | 2. | John | became | a doctor. |} このような'''S+V+C'''の文も基本的な文の一つである。なお、後で学ぶように、補語は主語の様子だけでなく目的語の様子を説明する場合もある(例文:I call him Sensei.(私は彼を先生と呼ぶ))。 == 動詞の用法 == === 助動詞 === === 態 === ==== 助動詞と組み合わさった受動態 ==== He could be seen by her. 受動態の文を作るときには、その文の述語は必ずbe動詞の節になるが、be動詞に対して助動詞を用いたり、時制の変化をさせることも普通に行なわれる。 この時には、例えば He is seen by her. という文が He could be seen by her. の様にbe動詞は、助動詞+beの形で書き換えられる。これは、be動詞の原形が beで与えられることによる。同じ様に例えば、 might be may be must be will be なども用いることが出来る。また、過去形や現在完了と組み合わせるときにも通常の規則に従えばよい。例えば、上の文では He was seen by her. He has been seen by her. などとなる。been は be の過去分詞である。ここで、be が過去分詞 been になったのは、現在完了を作るためであり、see が過去分詞 seen になったのは、受動態を作るためであることに注意。 === 不定詞 === ==== 名詞的用法 ==== ==== 形容詞的用法 ==== ==== 副詞的用法 ==== ==== 慣用的表現 ==== ==== 原型不定詞 ==== 使役動詞(make,let,have)や知覚動詞(feel,see,taste,look,hear)に係る形で不定詞の構文が作られる時、'''toは必ず抜きます。''' My mother make me <del>to</del> eat vegetables for breakfast.(私の母は、朝食の際私に野菜を食べさせる。) My father won’t let me <del>to</del> go out of parking lot at night.(私の父は、夜に駐車場へ行くことを許してくれないだろう。) 使役動詞の意味 * make - 〜させる(強制) * have - 〜してもらう(依頼) * let - 〜させる(許可) 基本的に、動詞+目的語+原型不定詞 と使う。 at はよく「6時30分に」(at 6:30 )とか「正午」(at noon)などの時刻・時点を使うのに用いる前置詞だが、例外的に night には at を使う。 ===== 原型不定詞も取る動詞 ===== 動詞“help”は、通常の不定詞、原型不定詞のどちらも取る。 I help my brother (to) do his homework.(私は、私の兄が宿題をする事を助けた。) === 分詞 === === 動名詞 === == さまざまな構文 == === 分詞構文 === 分詞構文は現在分詞や過去分詞を用いて、従属の接続詞節のような意味を持つ文の成分を作る用法である。例文として、 Crying out something, he quickly runs away. がある。この文は「何かを叫びながら、彼は素早く逃げていった。」という 意味だが、この様な文は例えば接続詞whileを用いて、 While he cries out something, he quickly runs away 接続詞を取る。 He cries out something, he quickly runs away. 主語を取る。 Cries out some thing, he guickly runs away. 動詞を現在分詞形にする。 Crying out some thing, he quickly runs away.→'''これで完成!''' などとすることが出来る。分詞構文は文の前後関係から、省略される接続詞が予測できると考えられるとき、接続詞と主語を省略することによって 得られる。ただし、接続詞無しで節を作ることは出来ないことから、接続詞節の述語は対応する現在分詞になるのである。上の例文は while を用いた文から接続詞 while を省き、述語 cries を現在分詞 crying にすることに よって得たものと解釈出来る。ただし、元の従属接続詞節に対応する主文の主語と接続詞節の主語が等しいときには、現在分詞の主語は 省略出来る。上の文で while 節の主語に対応する語が無いのはこのことからである。 主節の主語と従属節の主語が異なっているときには、分詞構文の主語として対応する従属節の主語を所有格として与える。例えば、上の例で主語を省略せず書くと、 His crying out something, ... のようになる。 一般に現在分詞の主語を指定するときは通常所有格を用いる。 分詞構文で省略される接続詞には主なものとして、 because, since, as: 〜だから(理由) when, as, while: 〜のとき(ある時点) などがあげられる。 分詞構文になる従属節では述語がbe動詞であることがある。 このときにも上の規則に従って、Being -,によって分詞構文が作られることも多い。 ==== 分詞構文の受動態 ==== 特にbe動詞に対応する補語が受動態であったり、形容詞であるときには、beingを省いて過去分詞、もしくは形容詞から分詞構文が 始まることも多い。 (Being) seen from airport, everything looked small.(飛行機から見ると、全てのものが小さく見えた) The assignment (being) finished, we went on a hike to the nearby mountain.(その課題が終わってから、私たちは近くの山へハイキングへ行った。) このときには、be動詞と接続詞、必要なら対応する主語も補って考える必要がある。ただし、この様な省略がなされるのは、あくまで省略されたものが文脈からすぐに分かる時のみである。 === 話法 === === 会話表現 === == 品詞 == === 代名詞 === ==== 未分類 ==== 中学校では「代名詞」として、 he や she や we など、基本的な代名詞を習う。 もちろんそれも代名詞であるが、しかしそれ以外にも多くの代名詞がある。 たとえば the same (「同じもの」の意味)も代名詞である(青チャート、ジーニアス)。なぜなら、the same は、なにか具体的な名詞を言う代わりとして使われるのだから、the same も立派な代名詞である。 このように、代名詞は別に一語でなくても構わない。 なお、形容詞的に the same の直後につづけて名詞が来る場合もあり、「the same ~ as ・・・(名詞または代名詞)」で、「・・・と同じ ~」の意味。 こちらの構文では the same は代名詞というよりも形容詞としての用法だが、市販の参考書では都合上、代名詞の章でいっしょにthe same ~ as の構文も教えているのが通例である。 ともかく例文は、たとえば the same ~ as yours で「あなたのと同じ~」の意味(ジーニアス、エバーグリーン)。 the same shoes as yours なら「あなたのと同じ靴」だし(エバー)、 the same computer as yours なら「あなたのと同じコンピュータ」である(ジーニアス)。 一方、慣用的に、節が続く場合は as ではなく that の場合が多く the same man that I saw yesterday で「昨日見かけたのと同じ男の人」の意味だし(エバーの和訳を少し改造)、 the same song that I heard yesterday で「昨日聞いたのと同じ曲」の意味(ジーニアス)。 のように、 「the same ~ that ・・・(節)」 というのもある。 ただし、節が続く場合でも、べつに as を使ってもかまわず、つまり「 the same ~ as ・・・(節)」としてもマチガイではない(ブレイクスルー)。 those who ~ で「~な人々」の意味の代名詞である。 たとえばエバーグリーンいわく、 those who wish to smoke で「たばこを吸いたい人々」である。 such は代名詞として「そのようなもの」「そのような人」として扱われる場合もある。 たとえば He is an adult now, and should be treated as such. 「彼はもう大人なのだから、そのように扱うべきだ。」 ※ジーニアス He is mere child, and should be treated as such. 「彼はまだほんの子供だから、子供として扱ってやるべきだ。」 ※青チャート のように such はよく as such などとして使われる。 ==== some と any ==== {| class="wikitable" style="left" |+ 複合不定代名詞 !   !! some- !! any- !! no- !! every- |- ! 人<br> -one<br> -body |  someone <br> somebody<br>(だれか) ||  anyone <br> anybody<br>(だれか、だれでも) || no one (※ 離して書く)<br> nobody<br>(だれも~ない) ||  everyone<br> everybody<br>(だれでも) |- ! 物<br>-thing |  something ||  anything  || nothing || everything |- |} some にも any にも「いくつかの」という意味がある。 よく参考書では、「 some は肯定文で使う。anyは疑問文・否定文で使う」などと習う(青チャート、ジーニアスなど)。 しかし桐原ファクトいわく、anyの基本的な意味は「どれでも」の意味である。any の「いくつかの」の意味は、「どれでも」の派生だと思うほうが良いだろう。 some と any の区別で悩んだ場合は、この「どれでも」の意味を基準に考えると良い。 だから肯定文であっても、「どれでも」の意味の形容詞には any を使う。 桐原ファクトいわく、疑問文で any を使う場合でも、ニュアンス的には「どれでも」の意味があるのが実際とのこと。否定文の any も同様。 この any の基本的な意味が「どれでも」の説に立てば、たとえば熟語 not ~ any が形容詞 no と同じ意味だということも、 not ~ any は「どれでもいいので存在してほしい(any)という事についてすら、それが成り立たない(not)。 → つまり無い」というふうに理解できます。 なお、any の後ろに否定語を置くのは禁止されている(ジーニアス、青チャート)。 ほか、慣用的な表現として、よくお茶などやコーヒーの飲み物をすすめる際に、 Would you like some coffee? 「コーヒーはいかがですか」(桐原ファクト) Would you like some more tea? 「お茶のお代わりはいかがですか」(青チャート) のようにsome を使う。 青チャートいわく、some は、答えが Yes であることを期待しているニュアンスのある表現とのこと。そういう用法もある。なので、人にものを勧めるからには、some で質問しないと失礼になるので、someを使うのが当然とのこと。 実際にはsome も any もけっして意味中立的な表現ではなく、それぞれニュアンスがあるので、some と any を完全に使い分けるのは難しいだろう。 参考書にあるような代表的な事例についてだけ、some とanyを使い分ければ、とりあえずは平気だろう。 somebody と anybody などの使い分けも、上記の some と any に準じる(桐原ファクト)。 たとえば「誰かに出会いました」といいたい場合は、somebody を使うべきだと桐原は言っている。これがもしanybodyだと 「誰でもいいのですが、その人に会いました」(原文ママ(桐原))という内容の意味不明の文章になってしまうことからも分かるとして、桐原ファクトは誰かに会った事を言いたい場合には somebody を使うべきだと言っている。 ==== every とall の違い ==== 「すべての」という意味での every は形容詞であるが(インスパイア)、市販の参考書では便宜的に代名詞の章で紹介される。形容詞なので、every 単独ではあつかわれず、必ず直後に名詞または代名詞をともなう(インスパイア)。 every には「すべての」の意味もある(桐原ファクト、インスパイア)。しかし every と all には、ニュアンスの違いが明確に存在する。 また、every の後ろは単数形でなければならない。 every は、その全部を構成する一つ一つに関心がある文脈の場合に用いられる(桐原ファクト)。だから every で形容される名詞は必ず単数形でなければならないのも当然である(桐原ファクト)。また、everyは例外がないことを強調している(ジーニアス)。 each は2つ以上、every は3つ以上のものについて使用する。 なお、each は比較的に小さい個数のものに使い、everyは比較的に大きい数のものに使う(ジーニアス)。 each の使用対象はべつに2個限定でなくても構わない。 every と all には、こういったニュアンスの違いがあるので、参考書によってはevery の標準的な和訳を「すべての」以外で紹介する参考書も多い。 たとえば「あらゆる」「どの~も」という訳で every を紹介する参考書がよくある(青チャート、ブレイクスル-)。 なお、every には別の用法で「~(数詞のつく名詞)ごとに」の意味もあり、この場合は複数形になる。 たとえば every six hours で「6時間ごとに」である(ブレイクスルー)。 every four years で「四年ごとに」である(エバーグリーン)、なおオリンピックが四年ごとに開かれる という文章。 なお、「一日おきに」は every other day である(インスパイア)。 {{コラム|every child を受ける代名詞は he か she か?| 桐原ファクトに書いてあるのですが、男女のどちらの場合もある単数の名詞について、それを代名詞で受ける際、 he か she かが、時代とともに変わっていきました。 もともとは、男女不明などの場合は、とりあえず he で代名詞を受けていました(桐原ファクト)。 だから every child も he で受けていました。 しかし、それが男女平等の観点に反するという意見が多くなり、近年になって、「 he/ she 」などと受ける代名詞が変わってきました。 「he / she 」はhe or she と読みます。 しかし、長くなるので会話などで不便でした(桐原ファクト)。 その不便さを解消するためか、さらに最近では、単数形であることを無視して every child のような名詞でも they で受けています(桐原ファクトの 2022年 第2版で確認)。 each も同様、最近では they で受けます(桐原ファクト)。 :※ 上記のような説が有名であるが、それに対する若干の異論もある。それは 「もともと he は男の代名詞ではなく性別不明の代名詞であり、もし、男である何らかの名詞についてそれを代名詞で受ける場合については、とりあえず性別不明の代名詞である he を当てるというルールだった」というような説です。 細かな出典は忘れましたが、たしか、日本どこかの有名大学に勤務している米英人の高齢の学者が、「自分はそう習った(heは性別不明の代名詞だと子供時代に習った)」とツイッターで主張していました。 この場合でも男女は不平等であります。しかし、女性差別とは言いがたい実態になります。 つまり、「女性を無視して男性を意味する he を使っていたのではなく、そもそも he は男女不明の代名詞であったが、女性専用の she という代名詞が存在していたため、あとからhe に男性の意味がついてきた。なのに『性別不明の名詞に he を使う事を女性差別だ』というフェミニズム言説は間違っている」という説です。 もしこの説「he は性別不明の代名詞だった」論のとおりなら(この説が間違っている可能性もありますので、どちらかに決め付けないように)、現代の各国の英語教育が、フェミニズミム運動などに配慮して代名詞 he の歴史の説明について、若干のウソをついている事になる可能性があります。 どちらの場合にせよ(数学の確率問題の場合わけのように、マジメに検証する人は両方の可能性を検討する)、参考書の桐原ファクトをよく読めば、性別不明の代名詞 he → he/she → they の変遷について「男女平等」という表現は説明に用いていますが、しかし「女性差別」という表現は用いていません。桐原ファクトの著者たちは、なかなか優秀です。こういう何気ない言葉の端々に、参考書の著者の優秀さが現れます。 まあ、私たちは背景事情にまでは深入りする必要はありません。上記のような異論もあることも承知した上で、異論もふくめた両者の合意である he → he/she → they という性別不明の単数代名詞の客観的事実を覚えれば済みます。 }} === 形容詞・副詞 === ;副詞の位置 副詞の位置がどこに来るかについて、単語や文章によって様々である。 通常、英語では副詞の位置は、修飾対象に前置きである。 しかし very much や from time to time など複数語から構成される副詞表現になると、通常は文末または修飾対象の後ろに置かれるのが通常である(桐原ファクト)。 == 名詞構文・無生物主語 == === 名詞構文 === === 無生物主語 === The road takes you to the station. 「その道を歩いていくと駅につきます。」 The bus takes you to the station. 「そのバスに乗れば駅に行きます。」 take は「連れて行く」の意味だが、交通機関などを主語にして使うことも出来る。その場合は、たとえば道なら「その道を行けば、~につきます」のような意味になる。 takes の代わりに will take としても良い(ロイヤル英文法)。 「remind 人 of」 で「人に~を思い出させる」の意味である。 This picture reminds me of vacation in Greece. 「その写真を見ると、ギリシャでの休日を思い出す。」 This picture reminds me of holidays in London. 「その写真を見ると、ロンドンでの休日を思い出す。」 なお、大修館ジーニアスだとロンドン、桐原フォレストだとギリシャの例文。 「deprived 人 of ~」 「(機会などが)うばわれる」 The knee injury deprived him of the chance to play in the final game. 「ひざのけがのため、彼は決勝戦に出場する機会を失った。」 または The knee injury deprived the player of the chance to play in the game. 「ひざにけがをしたため、その選手は試合に出場する機会を失った。」 のように例文が参考書によくある。 enable ~ は、「~をできるようにする」「~を可能にする」の意味。「~のおかげで、・・・できるようになった」と訳すことができる。 The scholarship enabled him to go on to university. 「その奨学金のおかげで彼は大学へ進学できた。」 ジーニアス、ロイヤルに scholarship の似た例文。 == 疑問詞 == === 前置詞と疑問詞 === Where are you from? 出身はどちらですか? 文法上、ここでの Where は副詞であり、「疑問副詞」というのに分類される(ロイヤル)。 さて、前置詞 from に注目しよう。 もしかしたら中学高校などで「前置詞は名詞や代名詞の前に移動するのが原則」とか習うかもしれないが、しかし前置詞をけっしてfromの前に移動しない。 なので、Where は副詞であると考えたほうが理解しやすいだろう。(これとは別の解釈で、そもそも「副詞には前置詞がいらない」という考えから副詞ではなく代名詞としての機能だと考える立場もあり、ジーニアスやロイヤルやフォレストがそういう立場。だが、机上の空論だろう。) なお、法学など幾つかの学問では、『原則』というのは例外のありうる規則、という意味である。おそらくジーニアスが「原則」という言葉を使っているのは、Where ~?などの疑問詞を文頭にもちいた疑問文の場合は例外的な事例という含みがあるのだろう。 Where に限らず、たとえば When などで疑問文を作るときも原則、それらの疑問詞の前には前置詞(When の場合は since や till や until など)を置かない。そのため、それら When の文でも前置詞は文末にくる場合が多くなる。 つまり、「いつから~?」なら When do you ~ since ? のような文章になる事が多い。 ただし、Whoの場合はやや例外的である。 たとえば前置詞 With を使う場合、Who が目的格 Whom に変化する場合もあり、 With whom do you ~? 「誰と一緒に~しますか?」 のようにWith が文頭にくる場合もある(桐原)。with以外の前置詞の場合でも文頭に持ってくる場合には同様にwhoではなく whom に変化する(ジーニアス)。なお、前置詞を文頭に持ってくる場合、whomを使わずにwho のままで文頭の前置詞の次に置くのは禁止である。 なお、Whomを使わずとも who のままで下記のように言うこともできる Who do you ~ with? Where are you from? の場合、もし前置詞 from がないと、「あなたはどこ?」となり、それが出身をたずねているのか、それとも現在地をたずねているのか、意味が分からなくなることもあってか、ともかく 「Where are you from?」の文章は from を省略できない。 ジーニアスは、話し言葉ではWhereでは from を省略しないという言い方をしているが、しかし書き言葉であっても from を省略しないのが一般的であろう(省略したら上述のように意味が通らなり読み手に誤解を与えるので。)。 しかし、用いる動詞などによっては前置詞を省略できる場合があり、たとえば Where do you go to? 「どこに行きますか?」 なら、もし前置詞 to を省略しても、動詞 go から意味を推測できるので、この場合は to を省略されるのが許され、つまり Where do you go? でも許される(ジーニアス)。 このように文法の理論というのは、あまり論理的ではない。最終的には、英文法の学習では典型的な構文を覚えて、それを真似して使っていく必要がある。 === 慣用的な疑問文 === How about a cup of tea? 「お茶を一杯いかがですか?」 How about ~? は勧誘を表す。 What do you say to ~ing 名詞/動名詞 ? 「~はいかがですか?」「~しませんか」 What do you say to ~ing でも勧誘を表せる。 ここでのsayの直後にある to は前置詞であると考えられている(桐原フォレスト)。どういうわけか、ジーニアスもロイヤルも、to が前置詞かどうかは言及していない。 ほか、Why don't you 動詞 ~ ? は、「~してはどうしょうか」のような相手に行為を促す(うながす)言い方であり、やや押し付けがましい言い方である(ジーニアス)。 Why don't we の形で、一緒になにかをする時に「~しましょうよ」の意味で使う場合もある(フォレスト)。 また、これを省略的に Why not ~? の形で「~はどうですか」「~してはいかがでしょうか」「~しましょうよ」の意味にもある。 How come S + V ~? How come ~? は「どうして~」の意味でありwhy に近いが、How come のほうが感情的な表現であるので、目上の人に使うのは避けるのが良い(ジーニアス)。なお、How come は語順がSVと肯定形の語順になる。 How come you didn't call me ? 「どうして電話をくれなかったの?」 ※ 「電話してほしかったのに」のような含みがあり、相手を責めているようにも受け取られかねない。だから返事も、Sorry, 「ごめん」とかになる(ジーニアス)。 許可を求める表現である Do you mind if~? で、「~してもいいですか」という許可を求める表現ができる。なお Would you mind if ~? については仮定法になり、つまり「~」中の動詞が過去形になる。Would you mind if ~? については 『[[高校英語の文法/仮定法]]』で説明済み。 Do you mind if のほうは、if ~ の動詞は現在形で構わない。 == 参考文献についての注意 == サブページ中の参考文献で、現代2022年では廃止になったシリーズの桐原『フォレスト』などを掲げているが、現代でも他社の いいずな出版『エバーグリーン』シリーズにフォレストの権利が引き継がれているようなので、わざわざ古本のフォレストを探す必要は無い。 [[カテゴリ:高等学校教育|ふむほふ]] 10rwnks56ub8881330vjerwtll4zr7z トランプ/銀行 0 28757 206339 187072 2022-08-08T06:58:02Z KCAN2022 69720 /* 所要 */内容を追加しました wikitext text/x-wiki {{Pathnav|メインページ|ゲーム|トランプ|frame=1}}{{Wikipedia|銀行}} '''銀行'''はトランプゲームの1つです。銀行と言っても、普通の銀行とは違い、お金を没収されてしまいます。 == 基本的なルール == === 所要 === * プレイ人数 ** 3~8人ほど * 使用カード ** ジョーカーを除きません(54枚)(ジョーカーを除く場合もあります) * カードの点数 ** 数札の黒いカード(♠,♣) *** 1000円(点) ** 数札の赤いカード(♥,♦) *** 2000円(点) * カードの強さ **ジョーカー> A > K > Q > J === 手順 === # カードをお金(2~10)と勝負札(A,K,Q,J)に分けます。 # 数札については合計点数が54000円(点)(上参照)あります。そのうち半分の27000円(点)を親[銀行員]が持ち、残りは子[預金者]に均等に配ります(余る場合は増減させます)。 # 親は勝負札をよくシャッフルし、場に7枚、自分のところに1枚、それぞれ裏向きで置きます。 # 子は勝負札を1枚選び、手札から任意の金額を賭けます。同じ勝負札に2人以上賭けてもかまいません。 # 賭けが終了したら、それぞれのカードを表向きにします。 # 子の勝負札が親より強い場合、「勝ち」となり、親から賭けた金額(点数)がもらえます。子の勝負札が親より弱い場合、「負け」となり、賭けた金額(点数)は親のものとなります。子の勝負札が親と同じ数字の場合、「引き分け」となり、やりとりはありません。 # こうして親が破産する(手札がなくなる)か、子全員が破産するとゲーム終了です。親が破産した場合は、所持金(点数)が多いプレイヤーから1位、2位、…となります。子全員が破産した場合は親の勝ちです。 == 関連項目 == {{デフォルトソート:きんこう}} [[カテゴリ:ゲーム]] 6cysn7e2ta0dk1bm3t33a7tddd19d2a Wikibooks:サンドボックス 4 33504 206323 206307 2022-08-07T18:12:44Z 2400:2200:508:3714:D103:604D:6FB5:AC25 wikitext text/x-wiki <!-- このコメントと説明文は消さないでください --> {{/説明文}} 黒田光輝 gcpzi5skgp03wtrkbbhbf4q4kaml8f7 206324 206323 2022-08-07T18:13:14Z 2400:2200:508:3714:D103:604D:6FB5:AC25 wikitext text/x-wiki <!-- このコメントと説明文は消さないでください --> {{/説明文}} e97n3k765d597tbpjog6kit1ib8wuas 206342 206324 2022-08-08T09:12:42Z 山内健雄 69725 wikitext text/x-wiki < TAKEO【From JAPAN】 【プロフィール】 TAKEO/takeo yamauchi 1999年自身のバンドMashaでメジャーデビュー。 バンド解散後はSLYの(Ba)寺沢功一のバンドBLIND PIGに加入。 SHOW-YAの(Gt)五十嵐美貴、JAM Projectの(Vo)遠藤正明らと活動する。 その後はシンガーの横須賀ゆめなとゴシックロックバンドZEALを結成し活動。 当時はFMラジオ局「Nack5」で毎週土曜日21時からZEALのROCK音楽番組を放送しており、TAKEOがメインパーソナリティをしていた。 クリスマス時期に番組内でエリッククラプトンを流した所、その月の関東ライブ聴取率ランキング首位を偶然獲ってしまい局内がザワめいた事も。 バンド解散後はENDLESS、杉本善徳、HIRO-X、等のライブに参加する。 2008年JAM Projectに参加し、台湾、韓国、香港、ブラジル、ペルー、アルゼンチン、チリ、中国、アメリカ、フランス、アラブ、シンガポールと、世界中へ渡りライブコンサートをする。 同時に在籍している遠藤正明のバックバンドにも参加し、ライブ、レコーディングに参加。 海外アニソンイベント「Anisong World Matsuri at Anime Expo 」 ランティス主催の「ランティス祭り」でもホストバンドを勤め、アメリカ、香港、中国、シンガポール、フランスにて、数々の声優、シンガーと共演する。 現在は兄弟のYASUO(Dr)とユニット「HinotorI」を結成。 そしてTAKEOのソロプロジェクト「UNder Patrol」を立ち上げ日々奮闘中。 !-- このコメントと説明文は消さないでください --> {{/説明文}} leovh5gaseczlwkldu56cw0hcslaefg 206343 206342 2022-08-08T09:39:44Z 山内健雄 69725 wikitext text/x-wiki TAKEO/takeo yamauchi 1976年8月22日神奈川県茅ヶ崎市生まれのB型。 中学生の頃、担任の先生の進めで俳優を目指していたが、たまたま本屋で購入した本ががギター雑誌であり付録の大型ポスターがラウドネス(Gt)高崎晃とイングウェイマルムスティーンであった。当時はバンドブームでもあり邦楽、洋楽のポップスからヘヴィメタルまでなんでも聴き、ギターを練習していた。 中学校卒業後、日中はアルバイトをしながらFAITH ROCKというバンドを組み、横浜7thアベニューなどでバンドマン活動をしていた。 1999年自身のバンドMashaでメジャーデビュー。 バンド解散後はSLYの(Ba)寺沢功一のバンドBLIND PIGに加入。 SHOW-YAの(Gt)五十嵐美貴、JAM Projectの(Vo)遠藤正明らと活動する。 その後、JAYZというバンドを組み目黒ライブステーションなどで活動する。 解散後はシンガーの横須賀ゆめなとゴシックロックバンドZEALを結成しインディーズで2枚のアルバムをリリース。 当時はFMラジオ局「Nack5」で毎週土曜日21時からZEALのROCK音楽番組を放送しており、TAKEOがメインパーソナリティをしていた。 クリスマス時期に番組内でエリッククラプトンを流した所、その月の関東ライブ聴取率ランキング首位を偶然獲ってしまい局内がザワめいた事も。 バンド解散後はENDLESS、杉本善徳、HIRO-X、ブリザード、等のライブに参加する。 2008年JAM Projectに参加し、台湾、韓国、香港、ブラジル、ペルー、アルゼンチン、チリ、中国、アメリカ、フランス、アラブ、シンガポールと、世界中へ渡りライブコンサートをする。 同時に在籍している遠藤正明のバックバンドにも参加し、ライブ、レコーディングに参加。 海外アニソンイベント「Anisong World Matsuri at Anime Expo 」 ランティス主催の「ランティス祭り」でもホストバンドを勤め、アメリカ、香港、中国、シンガポール、フランスにて、数々の声優、シンガーと共演する。 現在は兄弟のYASUO(Dr)とユニット「HinotorI」を結成。 そしてTAKEOのソロプロジェクト「UNder Patrol」を立ち上げ日々奮闘中。 8td3o4d2fx8dd7ppvp6mf41eidqivcb 206344 206343 2022-08-08T10:43:54Z Tomzo 248 内容を「<!-- このコメントと説明文は消さないでください --> {{/説明文}}」で置換 wikitext text/x-wiki <!-- このコメントと説明文は消さないでください --> {{/説明文}} e97n3k765d597tbpjog6kit1ib8wuas 高校英語の文法/否定 0 35113 206325 205030 2022-08-07T20:47:17Z すじにくシチュー 12058 /* 準否定語 */ wikitext text/x-wiki == 否定 == === no === どこの参考書にもある例文で(桐原、大修館)、 I have no money with me. 「お金の持ち合わせが少しもありません。」 no は強い否定を表す。 He is no genius. 「彼は天才なんかじゃない」(=馬鹿だ) He is no gentleman. 「彼は紳士なんかじゃない」 「no 形容詞」で、その逆の意味であることを表す。和訳の際は、単に「決して・・・でない」と訳せば十分(桐原、大修館)。 「no 名詞」は、「~がひとつもない」という意味も表す用法もある。 この場合、続く名詞が単数形か複数形かは、他の一般的な場合に単数であることの多い名詞ならnoに続く名詞も単数形に、同様に一般的に複数であることの多い名詞ならnoに続く名詞もあわせて複数形にする。 === 準否定語 === not や no は、文を完全に否定する。 いっぽう、完全な否定ではなく、「ほとんどない」や「あまりない」といった程度や頻度が少ないことをあらわす語のことを「'''準否定語'''」という(青チャート、桐原ファクト)。 hardly や scarcely 、seldom や rarely, few や little などが準否定語である(インスパイア)。 ;hardly, scarcely 程度が「ほとんど・・・ない」 hardly, scarcely は程度が「ほとんど・・・ない」ことを示す。 hardlyなどの位置は、普通、一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろに置く。 scarcely は固い語である。 ;seldom, rarely 頻度が低い「めったに・・・ない」 seldom, rarely は頻度が低いことを示し、和訳の際はよく「めったに・・・ない」と訳される。 seldom などの位置は、普通、一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろに置く。 なお、hardly ever または scarcely ever で頻度の低さを示すこともできる(桐原、大修館)。 ;few , little 数や量が「ほとんど~ない」 few や little は数や量が「ほとんど~ない」ことを示す。 few は数えられる名詞(可算名詞)の場合で、ほとんどない場合を示す。 たとえば 「few people ~」で、「~な人はほとんどいない」の意味。 little は数えられない名詞(不加算名詞)の場合で、ほとんどない場合を示す。 a few や a little は、否定の意味が消え、「少しはある」の意味。 しかし、まぎらわしいことに、 only a few および only a little は、「ほとんど~ない」の意味である(ロイヤル、大修館)。 なお、only a few および only a little は形容詞的に名詞を修飾するのに使うのが一般的である。参考書では特に言及されてないが、例文がそうである。 === 部分否定と全否定 === not ・・・ all は「すべてが・・・というわけではない」のような意味なので、少しは・・・なものがある、という含みがある。また、このような否定の仕方を、部分否定という。 なお、not always 「いつも~なわけはない」も部分否定である。つまり、例の not always の場合なら時々は~な場合もある。 not ・・・ any は「ひとつも・・・なものはない」のような意味であり、またこのような否定のしかたを全否定という。 ただし、all ~notが部分否定か全否定かは文脈による(ロイヤル)。 また、nobody または no ~ も同様に全否定。 not ~ both は「両方とも~なわけではない」という部分否定。 not ~ neither は全否定。 部分否定を作る語は、次のようなものがある。一般に否定語とともに次の語が用いられると部分否定になる。 always(いつも), altogether(全く), every(すべての), necessarily(必ず), wholly , entirely(完全に), completely(完全に), これらの語の多くは、「全部」や「完全」などの意味をもつ副詞・形容詞であり、それらを否定することは「全部がそうである」という事を否定しているにすぎず、「一部にはそうでないものもありうる」という含みがある。 not necessarily は「必ずしも~というわけではない」の意味。 「not many 名詞」は、「あまり多くない」の意味。 「not much」は「あまり~でない」の意味。 === 二重否定 === たとえば It's not unusual ~ 「~するのは、めずらしいことではない」 のような表現を、二重否定という。 unusual は、usual(普通である)を否定した語である。 さらに not unusual とnotで否定しているので、つまり最終的には肯定の意味に近くなるが、しかし二重否定は肯定とまったく同じとは言えず、二重否定には若干のためらいや控えめな気持ちがある(大修館、ロイヤル)。 このためか、二重否定の文の和訳の際には、「めすらしいことではない」のように訳し分けるのが一般(ロイヤル、大修館)。 never ・・・ without ~ 「~なしで・・・することは決してない」 nobody や nothing や no one などは普通、二重否定にはしないので、つまり not や never とは併用しない(ロイヤル、桐原)。 === 慣用表現 === You cannot be too careful when ~ 「~する時はいくら気をつけても気をつけすぎることはない」 cannot help ~ing 「~せずにはいられない」 ここでの help は「~を避ける」の意味。 not ~ until ・・・ 「・・・して始めて~した」の意味。 no longer 「(今では)もはや~ではない」「(今では)もう~ではない」 not any longer でも言い換えできる。 no sooner ・・・ than ~ 「・・・するとすぐに~」 否定を使った慣用表現は多数あるので、紹介しきれない。市販の参考書でも、参考書によって紹介されている表現がマチマチである。 「do nothing but ~(動詞の原型)」は「~してばかりいる」「~ばかりしている」の意味。 このbutは「~を除いて」の意味であり、それを除くと何もしなくなるのだから、つまりそれしかしていないという意味になるので、上述のような意味になる。 ==== 否定語を使わない否定表現 ==== ===== 不定詞を使った否定表現 ===== 「too ~ to ・・・」は「~すぎて・・・できない」の意味。直訳すると「・・・するには~すぎる」の意味。この直訳のほうを和訳として紹介している参考書もあるので、直訳でも間違いではない。 「be the last person to ~動詞の原型」は、「けっして~しない人である」の意味。主語がheならpersonの部分がmanのこともある。 He is the last man to ~. 「彼はけっして~する男ではない。」 fail to ~(不定詞)「しない」「できない」 は、本来なら起きるべき事が起こらなかった場合に使う。 ===== その他の否定表現 ===== far from ~ 「~から程遠い」=「けっして~とは言えない」、「少しも~ではない」の意味。 far from の後ろには名詞の場合のほかにも、形容詞が来る場合もある。 free from ~ 「~がない」 free from は、束縛するものがないという意味なので、意味的にやっかいなものが後ろに続き、嫌なものや心配や苦痛など(ジーニアス、フォレスト)が「~」の部分に来る。 たとえば、 be free from air pollution 「大気汚染がない」(ロイヤル、桐原フォレスト) 前置詞に fromの代わりにof が来ることもある。 free of ~ 「~がない」 anything but ~ 「けっして~ではない」 but は「~を除いて」「~以外」の意味。anything は「何でも」の意味。 「anything but ~」で直訳すれば「~以外は何でも」の意味だが、英語では「けっして~ではない」のように否定の強調として使われるので、和訳の際には「けっして~ではない」という風に訳す。 その他、前置詞 beyond ~ は「~を超えて」の意味であるが、文脈によっては否定の意味になる事もある。 たとえば、beyond my understanding 「私の理解を超えて」→「私には理解できない」、(ロイヤル英文法) beyond description 「描写を超えている」→(凄すぎたりして)「描写しようがない」 など。beyond の後ろに人がする行動の名詞などが来ると、「~をできる範囲を超えている」→「~できない」のような意味になる。 n5a1kbj9yv9jzw1bpwb2ogwuq7amdtm 206326 206325 2022-08-07T20:52:40Z すじにくシチュー 12058 /* 準否定語 */ wikitext text/x-wiki == 否定 == === no === どこの参考書にもある例文で(桐原、大修館)、 I have no money with me. 「お金の持ち合わせが少しもありません。」 no は強い否定を表す。 He is no genius. 「彼は天才なんかじゃない」(=馬鹿だ) He is no gentleman. 「彼は紳士なんかじゃない」 「no 形容詞」で、その逆の意味であることを表す。和訳の際は、単に「決して・・・でない」と訳せば十分(桐原、大修館)。 「no 名詞」は、「~がひとつもない」という意味も表す用法もある。 この場合、続く名詞が単数形か複数形かは、他の一般的な場合に単数であることの多い名詞ならnoに続く名詞も単数形に、同様に一般的に複数であることの多い名詞ならnoに続く名詞もあわせて複数形にする。 === 準否定語 === not や no は、文を完全に否定する。 いっぽう、完全な否定ではなく、「ほとんどない」や「あまりない」といった程度や頻度が少ないことをあらわす語のことを「'''準否定語'''」という(青チャート、桐原ファクト)。 hardly や scarcely 、seldom や rarely, few や little などが準否定語である(インスパイア)。 ;hardly, scarcely 程度が「ほとんど・・・ない」 hardly, scarcely は程度が「ほとんど・・・ない」ことを示す。 hardlyなどの位置は、普通、一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろに置く。 scarcely は固い語である。 ;seldom, rarely 頻度が低い「めったに・・・ない」 seldom, rarely は頻度が低いことを示し、和訳の際はよく「めったに・・・ない」と訳される。 seldom などの位置は、普通、一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろに置く。 なお、hardly ever または scarcely ever で頻度の低さを示すこともできる(桐原、大修館)。 ;few , little 数や量が「ほとんど~ない」 few や little は数や量が「ほとんど~ない」ことを示す。 few は数えられる名詞(可算名詞)の場合において「ほとんどない」場合を示す。 たとえば 「few people ~」で、「~な人はほとんどいない」の意味。 little は数えられない名詞(不加算名詞)の場合において「ほとんどない」場合を示す。 このように few や little は、やや否定の意味が弱まっている。 なお a few や a little のように不定冠詞 a がつくと、否定の意味がさらに弱まり、「少しはある」の意味になる。 しかし、まぎらわしいことに、 only a few および only a little は、「ほとんど~ない」の意味である(ロイヤル、大修館)。 なお、only a few および only a little は形容詞的に名詞を修飾するのに使うのが一般的である。参考書では特に言及されてないが、例文がそうである。 === 部分否定と全否定 === not ・・・ all は「すべてが・・・というわけではない」のような意味なので、少しは・・・なものがある、という含みがある。また、このような否定の仕方を、部分否定という。 なお、not always 「いつも~なわけはない」も部分否定である。つまり、例の not always の場合なら時々は~な場合もある。 not ・・・ any は「ひとつも・・・なものはない」のような意味であり、またこのような否定のしかたを全否定という。 ただし、all ~notが部分否定か全否定かは文脈による(ロイヤル)。 また、nobody または no ~ も同様に全否定。 not ~ both は「両方とも~なわけではない」という部分否定。 not ~ neither は全否定。 部分否定を作る語は、次のようなものがある。一般に否定語とともに次の語が用いられると部分否定になる。 always(いつも), altogether(全く), every(すべての), necessarily(必ず), wholly , entirely(完全に), completely(完全に), これらの語の多くは、「全部」や「完全」などの意味をもつ副詞・形容詞であり、それらを否定することは「全部がそうである」という事を否定しているにすぎず、「一部にはそうでないものもありうる」という含みがある。 not necessarily は「必ずしも~というわけではない」の意味。 「not many 名詞」は、「あまり多くない」の意味。 「not much」は「あまり~でない」の意味。 === 二重否定 === たとえば It's not unusual ~ 「~するのは、めずらしいことではない」 のような表現を、二重否定という。 unusual は、usual(普通である)を否定した語である。 さらに not unusual とnotで否定しているので、つまり最終的には肯定の意味に近くなるが、しかし二重否定は肯定とまったく同じとは言えず、二重否定には若干のためらいや控えめな気持ちがある(大修館、ロイヤル)。 このためか、二重否定の文の和訳の際には、「めすらしいことではない」のように訳し分けるのが一般(ロイヤル、大修館)。 never ・・・ without ~ 「~なしで・・・することは決してない」 nobody や nothing や no one などは普通、二重否定にはしないので、つまり not や never とは併用しない(ロイヤル、桐原)。 === 慣用表現 === You cannot be too careful when ~ 「~する時はいくら気をつけても気をつけすぎることはない」 cannot help ~ing 「~せずにはいられない」 ここでの help は「~を避ける」の意味。 not ~ until ・・・ 「・・・して始めて~した」の意味。 no longer 「(今では)もはや~ではない」「(今では)もう~ではない」 not any longer でも言い換えできる。 no sooner ・・・ than ~ 「・・・するとすぐに~」 否定を使った慣用表現は多数あるので、紹介しきれない。市販の参考書でも、参考書によって紹介されている表現がマチマチである。 「do nothing but ~(動詞の原型)」は「~してばかりいる」「~ばかりしている」の意味。 このbutは「~を除いて」の意味であり、それを除くと何もしなくなるのだから、つまりそれしかしていないという意味になるので、上述のような意味になる。 ==== 否定語を使わない否定表現 ==== ===== 不定詞を使った否定表現 ===== 「too ~ to ・・・」は「~すぎて・・・できない」の意味。直訳すると「・・・するには~すぎる」の意味。この直訳のほうを和訳として紹介している参考書もあるので、直訳でも間違いではない。 「be the last person to ~動詞の原型」は、「けっして~しない人である」の意味。主語がheならpersonの部分がmanのこともある。 He is the last man to ~. 「彼はけっして~する男ではない。」 fail to ~(不定詞)「しない」「できない」 は、本来なら起きるべき事が起こらなかった場合に使う。 ===== その他の否定表現 ===== far from ~ 「~から程遠い」=「けっして~とは言えない」、「少しも~ではない」の意味。 far from の後ろには名詞の場合のほかにも、形容詞が来る場合もある。 free from ~ 「~がない」 free from は、束縛するものがないという意味なので、意味的にやっかいなものが後ろに続き、嫌なものや心配や苦痛など(ジーニアス、フォレスト)が「~」の部分に来る。 たとえば、 be free from air pollution 「大気汚染がない」(ロイヤル、桐原フォレスト) 前置詞に fromの代わりにof が来ることもある。 free of ~ 「~がない」 anything but ~ 「けっして~ではない」 but は「~を除いて」「~以外」の意味。anything は「何でも」の意味。 「anything but ~」で直訳すれば「~以外は何でも」の意味だが、英語では「けっして~ではない」のように否定の強調として使われるので、和訳の際には「けっして~ではない」という風に訳す。 その他、前置詞 beyond ~ は「~を超えて」の意味であるが、文脈によっては否定の意味になる事もある。 たとえば、beyond my understanding 「私の理解を超えて」→「私には理解できない」、(ロイヤル英文法) beyond description 「描写を超えている」→(凄すぎたりして)「描写しようがない」 など。beyond の後ろに人がする行動の名詞などが来ると、「~をできる範囲を超えている」→「~できない」のような意味になる。 a6y7lxrmj37b9xrtpne50rfz4pa4jyi 206327 206326 2022-08-07T21:00:40Z すじにくシチュー 12058 /* 準否定語 */ コラム|日本語の否定との違い| wikitext text/x-wiki == 否定 == === no === どこの参考書にもある例文で(桐原、大修館)、 I have no money with me. 「お金の持ち合わせが少しもありません。」 no は強い否定を表す。 He is no genius. 「彼は天才なんかじゃない」(=馬鹿だ) He is no gentleman. 「彼は紳士なんかじゃない」 「no 形容詞」で、その逆の意味であることを表す。和訳の際は、単に「決して・・・でない」と訳せば十分(桐原、大修館)。 「no 名詞」は、「~がひとつもない」という意味も表す用法もある。 この場合、続く名詞が単数形か複数形かは、他の一般的な場合に単数であることの多い名詞ならnoに続く名詞も単数形に、同様に一般的に複数であることの多い名詞ならnoに続く名詞もあわせて複数形にする。 === 準否定語 === not や no は、文を完全に否定する。 いっぽう、完全な否定ではなく、「ほとんどない」や「あまりない」といった程度や頻度が少ないことをあらわす語のことを「'''準否定語'''」という(青チャート、桐原ファクト)。 hardly や scarcely 、seldom や rarely, few や little などが準否定語である(インスパイア)。 ;hardly, scarcely 程度が「ほとんど・・・ない」 hardly, scarcely は程度が「ほとんど・・・ない」ことを示す。 hardlyなどの位置は、普通、一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろに置く。 scarcely は固い語である。 ;seldom, rarely 頻度が低い「めったに・・・ない」 seldom, rarely は頻度が低いことを示し、和訳の際はよく「めったに・・・ない」と訳される。 seldom などの位置は、普通、一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろに置く。 なお、hardly ever または scarcely ever で頻度の低さを示すこともできる(桐原、大修館)。 ;few , little 数や量が「ほとんど~ない」 few や little は数や量が「ほとんど~ない」ことを示す。 few は数えられる名詞(可算名詞)の場合において「ほとんどない」場合を示す。 たとえば 「few people ~」で、「~な人はほとんどいない」の意味。 little は数えられない名詞(不加算名詞)の場合において「ほとんどない」場合を示す。 このように few や little は、やや否定の意味が弱まっている。 なお a few や a little のように不定冠詞 a がつくと、否定の意味がさらに弱まり、「少しはある」の意味になる。 しかし、まぎらわしいことに、 only a few および only a little は、「ほとんど~ない」の意味である(ロイヤル、大修館)。 なお、only a few および only a little は形容詞的に名詞を修飾するのに使うのが一般的である。参考書では特に言及されてないが、例文がそうである。 {{コラム|日本語の否定との違い| よく日本語の否定は「否定語が最後にくるので、最後まで聞かないと否定かどうか分からないので、日本語は分かりづらい」などと批判されることもある。 しかし日本語の否定表現には、「あまり~'''ない'''」や「ほとんど~'''ない'''」といった上述でいう準否定のような表現も含めて、必ず日本語では「ない」またはそれを変化した単語が来るのが通例であるので、文末さえ読み書きさえすれば、あとは文章を一見しただけで否定表現であるかどうかが容易に判別できるので、考えようによっては日本語には分かりやすい面もある(青チャート)。 裏を返せば、英語には、日本語のような準否定と完全否定との間においての共通の単語は無い。 seldom のように準否定でしか使われない単語なら、まだ判別しやすいが、ほかにも 「too ~ to 不定詞」(・・・するには~すぎる)のような表現になると too も to も否定以外でも使われるので、文法知識が無いと否定表現だとは判別できなくなる。 このように英文法の学習では、発想を日本語とは切り替える必要がある(青チャート)。 }} === 部分否定と全否定 === not ・・・ all は「すべてが・・・というわけではない」のような意味なので、少しは・・・なものがある、という含みがある。また、このような否定の仕方を、部分否定という。 なお、not always 「いつも~なわけはない」も部分否定である。つまり、例の not always の場合なら時々は~な場合もある。 not ・・・ any は「ひとつも・・・なものはない」のような意味であり、またこのような否定のしかたを全否定という。 ただし、all ~notが部分否定か全否定かは文脈による(ロイヤル)。 また、nobody または no ~ も同様に全否定。 not ~ both は「両方とも~なわけではない」という部分否定。 not ~ neither は全否定。 部分否定を作る語は、次のようなものがある。一般に否定語とともに次の語が用いられると部分否定になる。 always(いつも), altogether(全く), every(すべての), necessarily(必ず), wholly , entirely(完全に), completely(完全に), これらの語の多くは、「全部」や「完全」などの意味をもつ副詞・形容詞であり、それらを否定することは「全部がそうである」という事を否定しているにすぎず、「一部にはそうでないものもありうる」という含みがある。 not necessarily は「必ずしも~というわけではない」の意味。 「not many 名詞」は、「あまり多くない」の意味。 「not much」は「あまり~でない」の意味。 === 二重否定 === たとえば It's not unusual ~ 「~するのは、めずらしいことではない」 のような表現を、二重否定という。 unusual は、usual(普通である)を否定した語である。 さらに not unusual とnotで否定しているので、つまり最終的には肯定の意味に近くなるが、しかし二重否定は肯定とまったく同じとは言えず、二重否定には若干のためらいや控えめな気持ちがある(大修館、ロイヤル)。 このためか、二重否定の文の和訳の際には、「めすらしいことではない」のように訳し分けるのが一般(ロイヤル、大修館)。 never ・・・ without ~ 「~なしで・・・することは決してない」 nobody や nothing や no one などは普通、二重否定にはしないので、つまり not や never とは併用しない(ロイヤル、桐原)。 === 慣用表現 === You cannot be too careful when ~ 「~する時はいくら気をつけても気をつけすぎることはない」 cannot help ~ing 「~せずにはいられない」 ここでの help は「~を避ける」の意味。 not ~ until ・・・ 「・・・して始めて~した」の意味。 no longer 「(今では)もはや~ではない」「(今では)もう~ではない」 not any longer でも言い換えできる。 no sooner ・・・ than ~ 「・・・するとすぐに~」 否定を使った慣用表現は多数あるので、紹介しきれない。市販の参考書でも、参考書によって紹介されている表現がマチマチである。 「do nothing but ~(動詞の原型)」は「~してばかりいる」「~ばかりしている」の意味。 このbutは「~を除いて」の意味であり、それを除くと何もしなくなるのだから、つまりそれしかしていないという意味になるので、上述のような意味になる。 ==== 否定語を使わない否定表現 ==== ===== 不定詞を使った否定表現 ===== 「too ~ to ・・・」は「~すぎて・・・できない」の意味。直訳すると「・・・するには~すぎる」の意味。この直訳のほうを和訳として紹介している参考書もあるので、直訳でも間違いではない。 「be the last person to ~動詞の原型」は、「けっして~しない人である」の意味。主語がheならpersonの部分がmanのこともある。 He is the last man to ~. 「彼はけっして~する男ではない。」 fail to ~(不定詞)「しない」「できない」 は、本来なら起きるべき事が起こらなかった場合に使う。 ===== その他の否定表現 ===== far from ~ 「~から程遠い」=「けっして~とは言えない」、「少しも~ではない」の意味。 far from の後ろには名詞の場合のほかにも、形容詞が来る場合もある。 free from ~ 「~がない」 free from は、束縛するものがないという意味なので、意味的にやっかいなものが後ろに続き、嫌なものや心配や苦痛など(ジーニアス、フォレスト)が「~」の部分に来る。 たとえば、 be free from air pollution 「大気汚染がない」(ロイヤル、桐原フォレスト) 前置詞に fromの代わりにof が来ることもある。 free of ~ 「~がない」 anything but ~ 「けっして~ではない」 but は「~を除いて」「~以外」の意味。anything は「何でも」の意味。 「anything but ~」で直訳すれば「~以外は何でも」の意味だが、英語では「けっして~ではない」のように否定の強調として使われるので、和訳の際には「けっして~ではない」という風に訳す。 その他、前置詞 beyond ~ は「~を超えて」の意味であるが、文脈によっては否定の意味になる事もある。 たとえば、beyond my understanding 「私の理解を超えて」→「私には理解できない」、(ロイヤル英文法) beyond description 「描写を超えている」→(凄すぎたりして)「描写しようがない」 など。beyond の後ろに人がする行動の名詞などが来ると、「~をできる範囲を超えている」→「~できない」のような意味になる。 auzaz0lmonk6apkx7eip283z0m9p094 206328 206327 2022-08-07T21:01:07Z すじにくシチュー 12058 /* 準否定語 */ wikitext text/x-wiki == 否定 == === no === どこの参考書にもある例文で(桐原、大修館)、 I have no money with me. 「お金の持ち合わせが少しもありません。」 no は強い否定を表す。 He is no genius. 「彼は天才なんかじゃない」(=馬鹿だ) He is no gentleman. 「彼は紳士なんかじゃない」 「no 形容詞」で、その逆の意味であることを表す。和訳の際は、単に「決して・・・でない」と訳せば十分(桐原、大修館)。 「no 名詞」は、「~がひとつもない」という意味も表す用法もある。 この場合、続く名詞が単数形か複数形かは、他の一般的な場合に単数であることの多い名詞ならnoに続く名詞も単数形に、同様に一般的に複数であることの多い名詞ならnoに続く名詞もあわせて複数形にする。 === 準否定語 === not や no は、文を完全に否定する。 いっぽう、完全な否定ではなく、「ほとんどない」や「あまりない」といった程度や頻度が少ないことをあらわす語のことを「'''準否定語'''」という(青チャート、桐原ファクト)。 hardly や scarcely 、seldom や rarely, few や little などが準否定語である(インスパイア)。 ;hardly, scarcely 程度が「ほとんど・・・ない」 hardly, scarcely は程度が「ほとんど・・・ない」ことを示す。 hardlyなどの位置は、普通、一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろに置く。 scarcely は固い語である。 ;seldom, rarely 頻度が低い「めったに・・・ない」 seldom, rarely は頻度が低いことを示し、和訳の際はよく「めったに・・・ない」と訳される。 seldom などの位置は、普通、一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろに置く。 なお、hardly ever または scarcely ever で頻度の低さを示すこともできる(桐原、大修館)。 ;few , little 数や量が「ほとんど~ない」 few や little は数や量が「ほとんど~ない」ことを示す。 few は数えられる名詞(可算名詞)の場合において「ほとんどない」場合を示す。 たとえば 「few people ~」で、「~な人はほとんどいない」の意味。 little は数えられない名詞(不加算名詞)の場合において「ほとんどない」場合を示す。 このように few や little は、やや否定の意味が弱まっている。 なお a few や a little のように不定冠詞 a がつくと、否定の意味がさらに弱まり、「少しはある」の意味になる。 しかし、まぎらわしいことに、 only a few および only a little は、「ほとんど~ない」の意味である(ロイヤル、大修館)。 なお、only a few および only a little は形容詞的に名詞を修飾するのに使うのが一般的である。参考書では特に言及されてないが、例文がそうである。 {{コラム|日本語の否定との違い| よく日本語の否定は「否定語が最後にくるので、最後まで聞かないと否定かどうか分からないので、日本語は分かりづらい」などと批判されることもある。 しかし日本語の否定表現には、「あまり~'''ない'''」や「ほとんど~'''ない'''」といった上述でいう準否定のような表現も含めて、必ず日本語では「ない」またはそれを変化した単語が来るのが通例であるので(青チャート)、文末さえ読み書きさえすれば、あとは文章を一見しただけで否定表現であるかどうかが容易に判別できるので、考えようによっては日本語には分かりやすい面もある(青チャート)。 裏を返せば、英語には、日本語のような準否定と完全否定との間においての共通の単語は無い。 seldom のように準否定でしか使われない単語なら、まだ判別しやすいが、ほかにも 「too ~ to 不定詞」(・・・するには~すぎる)のような表現になると too も to も否定以外でも使われるので、文法知識が無いと否定表現だとは判別できなくなる。 このように英文法の学習では、発想を日本語とは切り替える必要がある(青チャート)。 }} === 部分否定と全否定 === not ・・・ all は「すべてが・・・というわけではない」のような意味なので、少しは・・・なものがある、という含みがある。また、このような否定の仕方を、部分否定という。 なお、not always 「いつも~なわけはない」も部分否定である。つまり、例の not always の場合なら時々は~な場合もある。 not ・・・ any は「ひとつも・・・なものはない」のような意味であり、またこのような否定のしかたを全否定という。 ただし、all ~notが部分否定か全否定かは文脈による(ロイヤル)。 また、nobody または no ~ も同様に全否定。 not ~ both は「両方とも~なわけではない」という部分否定。 not ~ neither は全否定。 部分否定を作る語は、次のようなものがある。一般に否定語とともに次の語が用いられると部分否定になる。 always(いつも), altogether(全く), every(すべての), necessarily(必ず), wholly , entirely(完全に), completely(完全に), これらの語の多くは、「全部」や「完全」などの意味をもつ副詞・形容詞であり、それらを否定することは「全部がそうである」という事を否定しているにすぎず、「一部にはそうでないものもありうる」という含みがある。 not necessarily は「必ずしも~というわけではない」の意味。 「not many 名詞」は、「あまり多くない」の意味。 「not much」は「あまり~でない」の意味。 === 二重否定 === たとえば It's not unusual ~ 「~するのは、めずらしいことではない」 のような表現を、二重否定という。 unusual は、usual(普通である)を否定した語である。 さらに not unusual とnotで否定しているので、つまり最終的には肯定の意味に近くなるが、しかし二重否定は肯定とまったく同じとは言えず、二重否定には若干のためらいや控えめな気持ちがある(大修館、ロイヤル)。 このためか、二重否定の文の和訳の際には、「めすらしいことではない」のように訳し分けるのが一般(ロイヤル、大修館)。 never ・・・ without ~ 「~なしで・・・することは決してない」 nobody や nothing や no one などは普通、二重否定にはしないので、つまり not や never とは併用しない(ロイヤル、桐原)。 === 慣用表現 === You cannot be too careful when ~ 「~する時はいくら気をつけても気をつけすぎることはない」 cannot help ~ing 「~せずにはいられない」 ここでの help は「~を避ける」の意味。 not ~ until ・・・ 「・・・して始めて~した」の意味。 no longer 「(今では)もはや~ではない」「(今では)もう~ではない」 not any longer でも言い換えできる。 no sooner ・・・ than ~ 「・・・するとすぐに~」 否定を使った慣用表現は多数あるので、紹介しきれない。市販の参考書でも、参考書によって紹介されている表現がマチマチである。 「do nothing but ~(動詞の原型)」は「~してばかりいる」「~ばかりしている」の意味。 このbutは「~を除いて」の意味であり、それを除くと何もしなくなるのだから、つまりそれしかしていないという意味になるので、上述のような意味になる。 ==== 否定語を使わない否定表現 ==== ===== 不定詞を使った否定表現 ===== 「too ~ to ・・・」は「~すぎて・・・できない」の意味。直訳すると「・・・するには~すぎる」の意味。この直訳のほうを和訳として紹介している参考書もあるので、直訳でも間違いではない。 「be the last person to ~動詞の原型」は、「けっして~しない人である」の意味。主語がheならpersonの部分がmanのこともある。 He is the last man to ~. 「彼はけっして~する男ではない。」 fail to ~(不定詞)「しない」「できない」 は、本来なら起きるべき事が起こらなかった場合に使う。 ===== その他の否定表現 ===== far from ~ 「~から程遠い」=「けっして~とは言えない」、「少しも~ではない」の意味。 far from の後ろには名詞の場合のほかにも、形容詞が来る場合もある。 free from ~ 「~がない」 free from は、束縛するものがないという意味なので、意味的にやっかいなものが後ろに続き、嫌なものや心配や苦痛など(ジーニアス、フォレスト)が「~」の部分に来る。 たとえば、 be free from air pollution 「大気汚染がない」(ロイヤル、桐原フォレスト) 前置詞に fromの代わりにof が来ることもある。 free of ~ 「~がない」 anything but ~ 「けっして~ではない」 but は「~を除いて」「~以外」の意味。anything は「何でも」の意味。 「anything but ~」で直訳すれば「~以外は何でも」の意味だが、英語では「けっして~ではない」のように否定の強調として使われるので、和訳の際には「けっして~ではない」という風に訳す。 その他、前置詞 beyond ~ は「~を超えて」の意味であるが、文脈によっては否定の意味になる事もある。 たとえば、beyond my understanding 「私の理解を超えて」→「私には理解できない」、(ロイヤル英文法) beyond description 「描写を超えている」→(凄すぎたりして)「描写しようがない」 など。beyond の後ろに人がする行動の名詞などが来ると、「~をできる範囲を超えている」→「~できない」のような意味になる。 dqfu5v6a4ifq82nd0dsc0qicbf4414r 206330 206328 2022-08-07T21:58:48Z すじにくシチュー 12058 /* 準否定語 */ 文中でのこれらの準否定語の位置は、never や not などと同じであり、具体的に言えば 一般動詞の前/ be動詞・助動詞の後ろ である(青チャート、桐原ファクト)。 wikitext text/x-wiki == 否定 == === no === どこの参考書にもある例文で(桐原、大修館)、 I have no money with me. 「お金の持ち合わせが少しもありません。」 no は強い否定を表す。 He is no genius. 「彼は天才なんかじゃない」(=馬鹿だ) He is no gentleman. 「彼は紳士なんかじゃない」 「no 形容詞」で、その逆の意味であることを表す。和訳の際は、単に「決して・・・でない」と訳せば十分(桐原、大修館)。 「no 名詞」は、「~がひとつもない」という意味も表す用法もある。 この場合、続く名詞が単数形か複数形かは、他の一般的な場合に単数であることの多い名詞ならnoに続く名詞も単数形に、同様に一般的に複数であることの多い名詞ならnoに続く名詞もあわせて複数形にする。 === 準否定語 === not や no は、文を完全に否定する。 いっぽう、完全な否定ではなく、「ほとんどない」や「あまりない」といった程度や頻度が少ないことをあらわす語のことを「'''準否定語'''」という(青チャート、桐原ファクト)。 hardly や scarcely 、seldom や rarely, few や little などが準否定語である(インスパイア)。 なお、文中でのこれらの準否定語の位置は、never や not などと同じであり、具体的に言えば 一般動詞の前/ be動詞・助動詞の後ろ である(青チャート、桐原ファクト)。 ;hardly, scarcely 程度が「ほとんど・・・ない」 hardly, scarcely は程度が「ほとんど・・・ない」ことを示す。 hardlyなどの位置は、普通、一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろに置く。 scarcely は固い語である。 ;seldom, rarely 頻度が低い「めったに・・・ない」 seldom, rarely は頻度が低いことを示し、和訳の際はよく「めったに・・・ない」と訳される。 seldom などの位置は、普通、一般動詞の前、be動詞/助動詞の後ろに置く。 なお、hardly ever または scarcely ever で頻度の低さを示すこともできる(桐原、大修館)。 ;few , little 数や量が「ほとんど~ない」 few や little は数や量が「ほとんど~ない」ことを示す。 few は数えられる名詞(可算名詞)の場合において「ほとんどない」場合を示す。 たとえば 「few people ~」で、「~な人はほとんどいない」の意味。 little は数えられない名詞(不加算名詞)の場合において「ほとんどない」場合を示す。 このように few や little は、やや否定の意味が弱まっている。 なお a few や a little のように不定冠詞 a がつくと、否定の意味がさらに弱まり、「少しはある」の意味になる。 しかし、まぎらわしいことに、 only a few および only a little は、「ほとんど~ない」の意味である(ロイヤル、大修館)。 なお、only a few および only a little は形容詞的に名詞を修飾するのに使うのが一般的である。参考書では特に言及されてないが、例文がそうである。 {{コラム|日本語の否定との違い| よく日本語の否定は「否定語が最後にくるので、最後まで聞かないと否定かどうか分からないので、日本語は分かりづらい」などと批判されることもある。 しかし日本語の否定表現には、「あまり~'''ない'''」や「ほとんど~'''ない'''」といった上述でいう準否定のような表現も含めて、必ず日本語では「ない」またはそれを変化した単語が来るのが通例であるので(青チャート)、文末さえ読み書きさえすれば、あとは文章を一見しただけで否定表現であるかどうかが容易に判別できるので、考えようによっては日本語には分かりやすい面もある(青チャート)。 裏を返せば、英語には、日本語のような準否定と完全否定との間においての共通の単語は無い。 seldom のように準否定でしか使われない単語なら、まだ判別しやすいが、ほかにも 「too ~ to 不定詞」(・・・するには~すぎる)のような表現になると too も to も否定以外でも使われるので、文法知識が無いと否定表現だとは判別できなくなる。 このように英文法の学習では、発想を日本語とは切り替える必要がある(青チャート)。 }} === 部分否定と全否定 === not ・・・ all は「すべてが・・・というわけではない」のような意味なので、少しは・・・なものがある、という含みがある。また、このような否定の仕方を、部分否定という。 なお、not always 「いつも~なわけはない」も部分否定である。つまり、例の not always の場合なら時々は~な場合もある。 not ・・・ any は「ひとつも・・・なものはない」のような意味であり、またこのような否定のしかたを全否定という。 ただし、all ~notが部分否定か全否定かは文脈による(ロイヤル)。 また、nobody または no ~ も同様に全否定。 not ~ both は「両方とも~なわけではない」という部分否定。 not ~ neither は全否定。 部分否定を作る語は、次のようなものがある。一般に否定語とともに次の語が用いられると部分否定になる。 always(いつも), altogether(全く), every(すべての), necessarily(必ず), wholly , entirely(完全に), completely(完全に), これらの語の多くは、「全部」や「完全」などの意味をもつ副詞・形容詞であり、それらを否定することは「全部がそうである」という事を否定しているにすぎず、「一部にはそうでないものもありうる」という含みがある。 not necessarily は「必ずしも~というわけではない」の意味。 「not many 名詞」は、「あまり多くない」の意味。 「not much」は「あまり~でない」の意味。 === 二重否定 === たとえば It's not unusual ~ 「~するのは、めずらしいことではない」 のような表現を、二重否定という。 unusual は、usual(普通である)を否定した語である。 さらに not unusual とnotで否定しているので、つまり最終的には肯定の意味に近くなるが、しかし二重否定は肯定とまったく同じとは言えず、二重否定には若干のためらいや控えめな気持ちがある(大修館、ロイヤル)。 このためか、二重否定の文の和訳の際には、「めすらしいことではない」のように訳し分けるのが一般(ロイヤル、大修館)。 never ・・・ without ~ 「~なしで・・・することは決してない」 nobody や nothing や no one などは普通、二重否定にはしないので、つまり not や never とは併用しない(ロイヤル、桐原)。 === 慣用表現 === You cannot be too careful when ~ 「~する時はいくら気をつけても気をつけすぎることはない」 cannot help ~ing 「~せずにはいられない」 ここでの help は「~を避ける」の意味。 not ~ until ・・・ 「・・・して始めて~した」の意味。 no longer 「(今では)もはや~ではない」「(今では)もう~ではない」 not any longer でも言い換えできる。 no sooner ・・・ than ~ 「・・・するとすぐに~」 否定を使った慣用表現は多数あるので、紹介しきれない。市販の参考書でも、参考書によって紹介されている表現がマチマチである。 「do nothing but ~(動詞の原型)」は「~してばかりいる」「~ばかりしている」の意味。 このbutは「~を除いて」の意味であり、それを除くと何もしなくなるのだから、つまりそれしかしていないという意味になるので、上述のような意味になる。 ==== 否定語を使わない否定表現 ==== ===== 不定詞を使った否定表現 ===== 「too ~ to ・・・」は「~すぎて・・・できない」の意味。直訳すると「・・・するには~すぎる」の意味。この直訳のほうを和訳として紹介している参考書もあるので、直訳でも間違いではない。 「be the last person to ~動詞の原型」は、「けっして~しない人である」の意味。主語がheならpersonの部分がmanのこともある。 He is the last man to ~. 「彼はけっして~する男ではない。」 fail to ~(不定詞)「しない」「できない」 は、本来なら起きるべき事が起こらなかった場合に使う。 ===== その他の否定表現 ===== far from ~ 「~から程遠い」=「けっして~とは言えない」、「少しも~ではない」の意味。 far from の後ろには名詞の場合のほかにも、形容詞が来る場合もある。 free from ~ 「~がない」 free from は、束縛するものがないという意味なので、意味的にやっかいなものが後ろに続き、嫌なものや心配や苦痛など(ジーニアス、フォレスト)が「~」の部分に来る。 たとえば、 be free from air pollution 「大気汚染がない」(ロイヤル、桐原フォレスト) 前置詞に fromの代わりにof が来ることもある。 free of ~ 「~がない」 anything but ~ 「けっして~ではない」 but は「~を除いて」「~以外」の意味。anything は「何でも」の意味。 「anything but ~」で直訳すれば「~以外は何でも」の意味だが、英語では「けっして~ではない」のように否定の強調として使われるので、和訳の際には「けっして~ではない」という風に訳す。 その他、前置詞 beyond ~ は「~を超えて」の意味であるが、文脈によっては否定の意味になる事もある。 たとえば、beyond my understanding 「私の理解を超えて」→「私には理解できない」、(ロイヤル英文法) beyond description 「描写を超えている」→(凄すぎたりして)「描写しようがない」 など。beyond の後ろに人がする行動の名詞などが来ると、「~をできる範囲を超えている」→「~できない」のような意味になる。 aejm0l9tcmls0m17benomd991zc50vt 高校英語の文法/前置詞 0 35175 206331 205056 2022-08-07T22:25:15Z すじにくシチュー 12058 wikitext text/x-wiki {{substub}} 前置詞は原則、名詞および代名詞をその語の前から修飾するものである。 対象が名詞か代名詞でありさえすれば、その名詞が主語であっても目的語であっても、どちらでも良い。 たとえば、下記の例文における名詞は、主語か目的語かの違いがあるが、どちらでも前置詞を使うことができる。 The book on the desk in mine. 「机の上の本は私のです。」(主語を前置詞で修飾) There is a book on the desk. 「机の上に本があります。」(目的語を前置詞で修飾) There is 構文の主語や目的語が何かという論争があるが、ここでは置いとく。説明の都合上、ほかの一般の文章と同様に、文頭にある There を主語、 文末に近い a book 以下を目的語だと仮定しておく。 前置詞で、for long や from abroad など例外的に名詞ではなく形容詞や副詞を修飾する言い回しもあるが、慣用句的にごく一部の言い回しに限られる。 形容詞を修飾する例 for long (長いあいだ)、 副詞を修飾する例 from abroad (外国から) ;原因 死亡などの際、その原因が病気など内因的な原因の場合、ofを使う。 be died of cancer 「がんが原因で亡くなる」 一方、負傷などが原因の場合は from を使う(ジーニアス)。 しかしジーニアスいわく、最近die については区別せずにどの場合も die of で言う事例も多いとのこと(ジーニアス)。 ここら辺の使い分けはあまり規則的ではなく、参考書によって説明が違う。たとえば桐原フォレストでは、直接的な原因なら of 、間接的な原因なら from としている。 なお、一般に原因を表す前置詞には、上記の of と from のほかにも、 by なども原因を表す。 ;材料について ひと目で材料が分かるなら of を使う。加工されるなどして外見だけでは分からないなら from を使う。なお、加工されているかいないかなど分からない場合、原則的に from を使う(ジーニアス)。 典型的な例文で、 Wine is made from grapes. 「ワインはブドウから作られる。」 前置詞については、あまり論理的・規則的に説明できず、参考書でも羅列的に色々な前置詞の色々な用法をたくさん紹介している。覚えるしかない。 == 群前置詞 == 参考書では、in front of なども説明の都合上、前置詞として分類される(ジーニアス、フォレスト)。 なお、このように2語以上の単語があつまって前置詞としての働きをする語句のことを群前置詞という。 according to や instead of や because of などが群前置詞である。 どの語句を群前置詞とするかは参考書ごとに多少の差異があり、たとえばas far as をフォrストは群前置詞として採用しているが、ジーニアスは不採用である。 どの参考書でも群前置詞とされる語句は、 2語のものについては according to ~ (~によれば) as for ~(~ について言えば) because of ~(~が原因で、~だから) instead of ~(~の代わりに) thanks to ~(~のおかげで) up to ~(~まで) なお、according to ~ については、信頼できる他者の客観的な情報を根拠として紹介するときに使う。なので自分の意見には使えない。自分の意見を言う場合は、「 In my opinion, 」(私の意見では~)という表現を使う(ジーニアス)。 3語以上のものは、 at the cost of ~(~の危険をおかして) by means of ~(~によって(手段・方法)) by way of ~(~経由で) for the sake of ~(~のために) in case of ~(~の場合には) in spite of ~(~にもかかわらず) on account of ~ (~のために(理由)) with regard to ~ (~に関して) == ※ 未分類 == === before === 「前に」「前の」という意味の前置詞 before および in front of について、通常は、時間的な前後における「前」は before を使い、物理的な位置の「前」は in front of を使う、というのがふつうである。 しかし、実は文法的には、物理的な「前」に before を使っても、マチガイではない(ジーニアス、青チャート、桐原ファクト)。 もっとも、物理的な「前」に before を使う場合には、おどろきや強い期待などの感情のたかぶりが込められている場合に使うのが普通(桐原ファクト)。 なので通常は、一般的な参考書の説明のように in front of で物理的な「前」をあらわすのが良い。 そのほか、列のなかでの「前」をbefore で表すこともできる(エバーグリーン)。 9lpegu43itrmbrua4a6e6m4kfnkjuu8 206332 206331 2022-08-07T23:04:08Z すじにくシチュー 12058 /* ※ 未分類 */ === under === wikitext text/x-wiki {{substub}} 前置詞は原則、名詞および代名詞をその語の前から修飾するものである。 対象が名詞か代名詞でありさえすれば、その名詞が主語であっても目的語であっても、どちらでも良い。 たとえば、下記の例文における名詞は、主語か目的語かの違いがあるが、どちらでも前置詞を使うことができる。 The book on the desk in mine. 「机の上の本は私のです。」(主語を前置詞で修飾) There is a book on the desk. 「机の上に本があります。」(目的語を前置詞で修飾) There is 構文の主語や目的語が何かという論争があるが、ここでは置いとく。説明の都合上、ほかの一般の文章と同様に、文頭にある There を主語、 文末に近い a book 以下を目的語だと仮定しておく。 前置詞で、for long や from abroad など例外的に名詞ではなく形容詞や副詞を修飾する言い回しもあるが、慣用句的にごく一部の言い回しに限られる。 形容詞を修飾する例 for long (長いあいだ)、 副詞を修飾する例 from abroad (外国から) ;原因 死亡などの際、その原因が病気など内因的な原因の場合、ofを使う。 be died of cancer 「がんが原因で亡くなる」 一方、負傷などが原因の場合は from を使う(ジーニアス)。 しかしジーニアスいわく、最近die については区別せずにどの場合も die of で言う事例も多いとのこと(ジーニアス)。 ここら辺の使い分けはあまり規則的ではなく、参考書によって説明が違う。たとえば桐原フォレストでは、直接的な原因なら of 、間接的な原因なら from としている。 なお、一般に原因を表す前置詞には、上記の of と from のほかにも、 by なども原因を表す。 ;材料について ひと目で材料が分かるなら of を使う。加工されるなどして外見だけでは分からないなら from を使う。なお、加工されているかいないかなど分からない場合、原則的に from を使う(ジーニアス)。 典型的な例文で、 Wine is made from grapes. 「ワインはブドウから作られる。」 前置詞については、あまり論理的・規則的に説明できず、参考書でも羅列的に色々な前置詞の色々な用法をたくさん紹介している。覚えるしかない。 == 群前置詞 == 参考書では、in front of なども説明の都合上、前置詞として分類される(ジーニアス、フォレスト)。 なお、このように2語以上の単語があつまって前置詞としての働きをする語句のことを群前置詞という。 according to や instead of や because of などが群前置詞である。 どの語句を群前置詞とするかは参考書ごとに多少の差異があり、たとえばas far as をフォrストは群前置詞として採用しているが、ジーニアスは不採用である。 どの参考書でも群前置詞とされる語句は、 2語のものについては according to ~ (~によれば) as for ~(~ について言えば) because of ~(~が原因で、~だから) instead of ~(~の代わりに) thanks to ~(~のおかげで) up to ~(~まで) なお、according to ~ については、信頼できる他者の客観的な情報を根拠として紹介するときに使う。なので自分の意見には使えない。自分の意見を言う場合は、「 In my opinion, 」(私の意見では~)という表現を使う(ジーニアス)。 3語以上のものは、 at the cost of ~(~の危険をおかして) by means of ~(~によって(手段・方法)) by way of ~(~経由で) for the sake of ~(~のために) in case of ~(~の場合には) in spite of ~(~にもかかわらず) on account of ~ (~のために(理由)) with regard to ~ (~に関して) == ※ 未分類 == === before === 「前に」「前の」という意味の前置詞 before および in front of について、通常は、時間的な前後における「前」は before を使い、物理的な位置の「前」は in front of を使う、というのがふつうである。 しかし、実は文法的には、物理的な「前」に before を使っても、マチガイではない(ジーニアス、青チャート、桐原ファクト)。 もっとも、物理的な「前」に before を使う場合には、おどろきや強い期待などの感情のたかぶりが込められている場合に使うのが普通(桐原ファクト)。 なので通常は、一般的な参考書の説明のように in front of で物理的な「前」をあらわすのが良い。 そのほか、列のなかでの「前」をbefore で表すこともできる(エバーグリーン)。 === under === under の基本的な意味は「下に」だが、ほかにも「最中の(未完成で)」という意味もある。 参考書によくあるのは under construction 「工事中」である(エバー、桐原、ジーニアス)。 だが、他にも under discussion 「議論中」というのもある(青チャート)。 参考書によっては「最中の」の under を重視せずに紹介していない参考書もある(インスパイア、ブレイクスルーでは非紹介)。 l8uw8a3pewhxvmfpvpbt0tydrv0bghr 206334 206332 2022-08-08T01:45:07Z すじにくシチュー 12058 /* ※ 未分類 */ wikitext text/x-wiki {{substub}} 前置詞は原則、名詞および代名詞をその語の前から修飾するものである。 対象が名詞か代名詞でありさえすれば、その名詞が主語であっても目的語であっても、どちらでも良い。 たとえば、下記の例文における名詞は、主語か目的語かの違いがあるが、どちらでも前置詞を使うことができる。 The book on the desk in mine. 「机の上の本は私のです。」(主語を前置詞で修飾) There is a book on the desk. 「机の上に本があります。」(目的語を前置詞で修飾) There is 構文の主語や目的語が何かという論争があるが、ここでは置いとく。説明の都合上、ほかの一般の文章と同様に、文頭にある There を主語、 文末に近い a book 以下を目的語だと仮定しておく。 前置詞で、for long や from abroad など例外的に名詞ではなく形容詞や副詞を修飾する言い回しもあるが、慣用句的にごく一部の言い回しに限られる。 形容詞を修飾する例 for long (長いあいだ)、 副詞を修飾する例 from abroad (外国から) ;原因 死亡などの際、その原因が病気など内因的な原因の場合、ofを使う。 be died of cancer 「がんが原因で亡くなる」 一方、負傷などが原因の場合は from を使う(ジーニアス)。 しかしジーニアスいわく、最近die については区別せずにどの場合も die of で言う事例も多いとのこと(ジーニアス)。 ここら辺の使い分けはあまり規則的ではなく、参考書によって説明が違う。たとえば桐原フォレストでは、直接的な原因なら of 、間接的な原因なら from としている。 なお、一般に原因を表す前置詞には、上記の of と from のほかにも、 by なども原因を表す。 ;材料について ひと目で材料が分かるなら of を使う。加工されるなどして外見だけでは分からないなら from を使う。なお、加工されているかいないかなど分からない場合、原則的に from を使う(ジーニアス)。 典型的な例文で、 Wine is made from grapes. 「ワインはブドウから作られる。」 前置詞については、あまり論理的・規則的に説明できず、参考書でも羅列的に色々な前置詞の色々な用法をたくさん紹介している。覚えるしかない。 == 群前置詞 == 参考書では、in front of なども説明の都合上、前置詞として分類される(ジーニアス、フォレスト)。 なお、このように2語以上の単語があつまって前置詞としての働きをする語句のことを群前置詞という。 according to や instead of や because of などが群前置詞である。 どの語句を群前置詞とするかは参考書ごとに多少の差異があり、たとえばas far as をフォrストは群前置詞として採用しているが、ジーニアスは不採用である。 どの参考書でも群前置詞とされる語句は、 2語のものについては according to ~ (~によれば) as for ~(~ について言えば) because of ~(~が原因で、~だから) instead of ~(~の代わりに) thanks to ~(~のおかげで) up to ~(~まで) なお、according to ~ については、信頼できる他者の客観的な情報を根拠として紹介するときに使う。なので自分の意見には使えない。自分の意見を言う場合は、「 In my opinion, 」(私の意見では~)という表現を使う(ジーニアス)。 3語以上のものは、 at the cost of ~(~の危険をおかして) by means of ~(~によって(手段・方法)) by way of ~(~経由で) for the sake of ~(~のために) in case of ~(~の場合には) in spite of ~(~にもかかわらず) on account of ~ (~のために(理由)) with regard to ~ (~に関して) == ※ 未分類 == === before === 「前に」「前の」という意味の前置詞 before および in front of について、通常は、時間的な前後における「前」は before を使い、物理的な位置の「前」は in front of を使う、というのがふつうである。 しかし、実は文法的には、物理的な「前」に before を使っても、マチガイではない(ジーニアス、青チャート、桐原ファクト)。 もっとも、物理的な「前」に before を使う場合には、おどろきや強い期待などの感情のたかぶりが込められている場合に使うのが普通(桐原ファクト)。 なので通常は、一般的な参考書の説明のように in front of で物理的な「前」をあらわすのが良い。 そのほか、列のなかでの「前」をbefore で表すこともできる(エバーグリーン)。 === under === under の基本的な意味は「下に」だが、ほかにも「最中の(未完成で)」という意味もある。 参考書によくあるのは under construction 「工事中」である(エバー、桐原、ジーニアス)。 だが、他にも under discussion 「議論中」というのもある(青チャート)。 参考書によっては「最中の」の under を重視せずに紹介していない参考書もある(インスパイア、ブレイクスルーでは非紹介)。 === out of === 前置詞としてのout of には「内側から外側へ」の意味がある。 into の対義語である。 もっとも、out of order 「故障中」という表現があるが、ここでの out は(前置詞というよりかは)名詞であろう。 これとは別に、out of で「離れている」という意味もある。 He is now out of work. 「彼はいま失業中だ」 という典型的な例文がある(ジーニアス参考書、ジーニアス辞書)。 4erp4je2ozevvzxccugqnk7fmwffe5g 206337 206334 2022-08-08T03:18:19Z すじにくシチュー 12058 /* ※ 未分類 */ beyond wikitext text/x-wiki {{substub}} 前置詞は原則、名詞および代名詞をその語の前から修飾するものである。 対象が名詞か代名詞でありさえすれば、その名詞が主語であっても目的語であっても、どちらでも良い。 たとえば、下記の例文における名詞は、主語か目的語かの違いがあるが、どちらでも前置詞を使うことができる。 The book on the desk in mine. 「机の上の本は私のです。」(主語を前置詞で修飾) There is a book on the desk. 「机の上に本があります。」(目的語を前置詞で修飾) There is 構文の主語や目的語が何かという論争があるが、ここでは置いとく。説明の都合上、ほかの一般の文章と同様に、文頭にある There を主語、 文末に近い a book 以下を目的語だと仮定しておく。 前置詞で、for long や from abroad など例外的に名詞ではなく形容詞や副詞を修飾する言い回しもあるが、慣用句的にごく一部の言い回しに限られる。 形容詞を修飾する例 for long (長いあいだ)、 副詞を修飾する例 from abroad (外国から) ;原因 死亡などの際、その原因が病気など内因的な原因の場合、ofを使う。 be died of cancer 「がんが原因で亡くなる」 一方、負傷などが原因の場合は from を使う(ジーニアス)。 しかしジーニアスいわく、最近die については区別せずにどの場合も die of で言う事例も多いとのこと(ジーニアス)。 ここら辺の使い分けはあまり規則的ではなく、参考書によって説明が違う。たとえば桐原フォレストでは、直接的な原因なら of 、間接的な原因なら from としている。 なお、一般に原因を表す前置詞には、上記の of と from のほかにも、 by なども原因を表す。 ;材料について ひと目で材料が分かるなら of を使う。加工されるなどして外見だけでは分からないなら from を使う。なお、加工されているかいないかなど分からない場合、原則的に from を使う(ジーニアス)。 典型的な例文で、 Wine is made from grapes. 「ワインはブドウから作られる。」 前置詞については、あまり論理的・規則的に説明できず、参考書でも羅列的に色々な前置詞の色々な用法をたくさん紹介している。覚えるしかない。 == 群前置詞 == 参考書では、in front of なども説明の都合上、前置詞として分類される(ジーニアス、フォレスト)。 なお、このように2語以上の単語があつまって前置詞としての働きをする語句のことを群前置詞という。 according to や instead of や because of などが群前置詞である。 どの語句を群前置詞とするかは参考書ごとに多少の差異があり、たとえばas far as をフォrストは群前置詞として採用しているが、ジーニアスは不採用である。 どの参考書でも群前置詞とされる語句は、 2語のものについては according to ~ (~によれば) as for ~(~ について言えば) because of ~(~が原因で、~だから) instead of ~(~の代わりに) thanks to ~(~のおかげで) up to ~(~まで) なお、according to ~ については、信頼できる他者の客観的な情報を根拠として紹介するときに使う。なので自分の意見には使えない。自分の意見を言う場合は、「 In my opinion, 」(私の意見では~)という表現を使う(ジーニアス)。 3語以上のものは、 at the cost of ~(~の危険をおかして) by means of ~(~によって(手段・方法)) by way of ~(~経由で) for the sake of ~(~のために) in case of ~(~の場合には) in spite of ~(~にもかかわらず) on account of ~ (~のために(理由)) with regard to ~ (~に関して) == ※ 未分類 == === before === 「前に」「前の」という意味の前置詞 before および in front of について、通常は、時間的な前後における「前」は before を使い、物理的な位置の「前」は in front of を使う、というのがふつうである。 しかし、実は文法的には、物理的な「前」に before を使っても、マチガイではない(ジーニアス、青チャート、桐原ファクト)。 もっとも、物理的な「前」に before を使う場合には、おどろきや強い期待などの感情のたかぶりが込められている場合に使うのが普通(桐原ファクト)。 なので通常は、一般的な参考書の説明のように in front of で物理的な「前」をあらわすのが良い。 そのほか、列のなかでの「前」をbefore で表すこともできる(エバーグリーン)。 === under === under の基本的な意味は「下に」だが、ほかにも「最中の(未完成で)」という意味もある。 参考書によくあるのは under construction 「工事中」である(エバー、桐原、ジーニアス)。 だが、他にも under discussion 「議論中」というのもある(青チャート)。 参考書によっては「最中の」の under を重視せずに紹介していない参考書もある(インスパイア、ブレイクスルーでは非紹介)。 === out of === 前置詞としてのout of には「内側から外側へ」の意味がある。 into の対義語である。 もっとも、out of order 「故障中」という表現があるが、ここでの out は(前置詞というよりかは)名詞であろう。 これとは別に、out of で「離れている」という意味もある。 He is now out of work. 「彼はいま失業中だ」 という典型的な例文がある(ジーニアス参考書、ジーニアス辞書)。 === beyond === beyond は「~を超えて」の意味の前置詞。 The house is beyond the river. 「その家は川の向こう側にある。」(インスパイアに似た例文) The house is beyond the hill. 「その家は丘の向こう側にある。」(青チャート、ブレイクスルーに似た例文) 比喩的に使われて、限界を超えてのような意味を表すことも多く(ジーニアス)、慣用的には beyond description (言葉では言い表せないくらいに)、 beyond belief (信じられないくらいに)、 beyond doubt (疑いようのない) beyond one's understanding (ジーニアス)または beyond comprehension (桐原ファクト)で「理解を超えて」→「理解不能な」 のような使われ方をすることも多い(ジーニアス、エバーグリーン、桐原ファクト)。 そのほか、能力を超えて不可能なことをあらわすのにも使われる。 たとえば beyond repair 「修理不可能な」(桐原ファクト) beyond my reach 「私の手の届く範囲を超えている」→「私の手に負えない」(エバー)、 0rgq7qrgpkfh5oylkfnkf8t62blkffv 206338 206337 2022-08-08T03:35:48Z すじにくシチュー 12058 /* beyond */ wikitext text/x-wiki {{substub}} 前置詞は原則、名詞および代名詞をその語の前から修飾するものである。 対象が名詞か代名詞でありさえすれば、その名詞が主語であっても目的語であっても、どちらでも良い。 たとえば、下記の例文における名詞は、主語か目的語かの違いがあるが、どちらでも前置詞を使うことができる。 The book on the desk in mine. 「机の上の本は私のです。」(主語を前置詞で修飾) There is a book on the desk. 「机の上に本があります。」(目的語を前置詞で修飾) There is 構文の主語や目的語が何かという論争があるが、ここでは置いとく。説明の都合上、ほかの一般の文章と同様に、文頭にある There を主語、 文末に近い a book 以下を目的語だと仮定しておく。 前置詞で、for long や from abroad など例外的に名詞ではなく形容詞や副詞を修飾する言い回しもあるが、慣用句的にごく一部の言い回しに限られる。 形容詞を修飾する例 for long (長いあいだ)、 副詞を修飾する例 from abroad (外国から) ;原因 死亡などの際、その原因が病気など内因的な原因の場合、ofを使う。 be died of cancer 「がんが原因で亡くなる」 一方、負傷などが原因の場合は from を使う(ジーニアス)。 しかしジーニアスいわく、最近die については区別せずにどの場合も die of で言う事例も多いとのこと(ジーニアス)。 ここら辺の使い分けはあまり規則的ではなく、参考書によって説明が違う。たとえば桐原フォレストでは、直接的な原因なら of 、間接的な原因なら from としている。 なお、一般に原因を表す前置詞には、上記の of と from のほかにも、 by なども原因を表す。 ;材料について ひと目で材料が分かるなら of を使う。加工されるなどして外見だけでは分からないなら from を使う。なお、加工されているかいないかなど分からない場合、原則的に from を使う(ジーニアス)。 典型的な例文で、 Wine is made from grapes. 「ワインはブドウから作られる。」 前置詞については、あまり論理的・規則的に説明できず、参考書でも羅列的に色々な前置詞の色々な用法をたくさん紹介している。覚えるしかない。 == 群前置詞 == 参考書では、in front of なども説明の都合上、前置詞として分類される(ジーニアス、フォレスト)。 なお、このように2語以上の単語があつまって前置詞としての働きをする語句のことを群前置詞という。 according to や instead of や because of などが群前置詞である。 どの語句を群前置詞とするかは参考書ごとに多少の差異があり、たとえばas far as をフォrストは群前置詞として採用しているが、ジーニアスは不採用である。 どの参考書でも群前置詞とされる語句は、 2語のものについては according to ~ (~によれば) as for ~(~ について言えば) because of ~(~が原因で、~だから) instead of ~(~の代わりに) thanks to ~(~のおかげで) up to ~(~まで) なお、according to ~ については、信頼できる他者の客観的な情報を根拠として紹介するときに使う。なので自分の意見には使えない。自分の意見を言う場合は、「 In my opinion, 」(私の意見では~)という表現を使う(ジーニアス)。 3語以上のものは、 at the cost of ~(~の危険をおかして) by means of ~(~によって(手段・方法)) by way of ~(~経由で) for the sake of ~(~のために) in case of ~(~の場合には) in spite of ~(~にもかかわらず) on account of ~ (~のために(理由)) with regard to ~ (~に関して) == ※ 未分類 == === before === 「前に」「前の」という意味の前置詞 before および in front of について、通常は、時間的な前後における「前」は before を使い、物理的な位置の「前」は in front of を使う、というのがふつうである。 しかし、実は文法的には、物理的な「前」に before を使っても、マチガイではない(ジーニアス、青チャート、桐原ファクト)。 もっとも、物理的な「前」に before を使う場合には、おどろきや強い期待などの感情のたかぶりが込められている場合に使うのが普通(桐原ファクト)。 なので通常は、一般的な参考書の説明のように in front of で物理的な「前」をあらわすのが良い。 そのほか、列のなかでの「前」をbefore で表すこともできる(エバーグリーン)。 === under === under の基本的な意味は「下に」だが、ほかにも「最中の(未完成で)」という意味もある。 参考書によくあるのは under construction 「工事中」である(エバー、桐原、ジーニアス)。 だが、他にも under discussion 「議論中」というのもある(青チャート)。 参考書によっては「最中の」の under を重視せずに紹介していない参考書もある(インスパイア、ブレイクスルーでは非紹介)。 === out of === 前置詞としてのout of には「内側から外側へ」の意味がある。 into の対義語である。 もっとも、out of order 「故障中」という表現があるが、ここでの out は(前置詞というよりかは)名詞であろう。 これとは別に、out of で「離れている」という意味もある。 He is now out of work. 「彼はいま失業中だ」 という典型的な例文がある(ジーニアス参考書、ジーニアス辞書)。 === beyond === beyond は「~を超えて」の意味の前置詞。 The house is beyond the river. 「その家は川の向こう側にある。」(インスパイアに似た例文) The house is beyond the hill. 「その家は丘の向こう側にある。」(青チャート、ブレイクスルーに似た例文) 比喩的に使われて、限界を超えてのような意味を表すことも多く(ジーニアス)、慣用的には beyond description (言葉では言い表せないくらいに)→「筆舌に尽くしがたい」(エバーグリーン)、 beyond belief (信じられないくらいに)、 beyond doubt (疑いようのない) beyond one's understanding (ジーニアス)または beyond comprehension (桐原ファクト)で「理解を超えて」→「理解不能な」 のような使われ方をすることも多い(ジーニアス、エバーグリーン、桐原ファクト)。 そのほか、能力を超えて不可能なことをあらわすのにも使われる。 たとえば beyond repair 「修理不可能な」(桐原ファクト) beyond my reach 「私の手の届く範囲を超えている」→「私の手に負えない」(エバー)、 beyond は必ずしも否定的な意味とは限らない。たとえば beyond description は、和訳こそ「言葉では言い表せない」だが、実際には程度が大きい・高いことを比喩的に強調するための表現である。 また、beyond exception 「期待以上に」は(エバー)、べつに期待はずれではない。 このように beyond は必ずしも否定的な意味とは限らないので、早合点しないように。 あくまで「超えて」が beyond の意味である。否定うんぬんは、beyond の派生的な意味のひとつにすぎない。 lv0xzn6sehneopn93r0n35vrp9f6inq 206341 206338 2022-08-08T08:40:58Z すじにくシチュー 12058 for 目的地 wikitext text/x-wiki {{substub}} == 未分類 == 前置詞は原則、名詞および代名詞をその語の前から修飾するものである。 対象が名詞か代名詞でありさえすれば、その名詞が主語であっても目的語であっても、どちらでも良い。 たとえば、下記の例文における名詞は、主語か目的語かの違いがあるが、どちらでも前置詞を使うことができる。 The book on the desk in mine. 「机の上の本は私のです。」(主語を前置詞で修飾) There is a book on the desk. 「机の上に本があります。」(目的語を前置詞で修飾) There is 構文の主語や目的語が何かという論争があるが、ここでは置いとく。説明の都合上、ほかの一般の文章と同様に、文頭にある There を主語、 文末に近い a book 以下を目的語だと仮定しておく。 前置詞で、for long や from abroad など例外的に名詞ではなく形容詞や副詞を修飾する言い回しもあるが、慣用句的にごく一部の言い回しに限られる。 形容詞を修飾する例 for long (長いあいだ)、 副詞を修飾する例 from abroad (外国から) ;原因 死亡などの際、その原因が病気など内因的な原因の場合、ofを使う。 be died of cancer 「がんが原因で亡くなる」 一方、負傷などが原因の場合は from を使う(ジーニアス)。 しかしジーニアスいわく、最近die については区別せずにどの場合も die of で言う事例も多いとのこと(ジーニアス)。 ここら辺の使い分けはあまり規則的ではなく、参考書によって説明が違う。たとえば桐原フォレストでは、直接的な原因なら of 、間接的な原因なら from としている。 なお、一般に原因を表す前置詞には、上記の of と from のほかにも、 by なども原因を表す。 ;材料について ひと目で材料が分かるなら of を使う。加工されるなどして外見だけでは分からないなら from を使う。なお、加工されているかいないかなど分からない場合、原則的に from を使う(ジーニアス)。 典型的な例文で、 Wine is made from grapes. 「ワインはブドウから作られる。」 前置詞については、あまり論理的・規則的に説明できず、参考書でも羅列的に色々な前置詞の色々な用法をたくさん紹介している。覚えるしかない。 == 群前置詞 == 参考書では、in front of なども説明の都合上、前置詞として分類される(ジーニアス、フォレスト)。 なお、このように2語以上の単語があつまって前置詞としての働きをする語句のことを群前置詞という。 according to や instead of や because of などが群前置詞である。 どの語句を群前置詞とするかは参考書ごとに多少の差異があり、たとえばas far as をフォrストは群前置詞として採用しているが、ジーニアスは不採用である。 どの参考書でも群前置詞とされる語句は、 2語のものについては according to ~ (~によれば) as for ~(~ について言えば) because of ~(~が原因で、~だから) instead of ~(~の代わりに) thanks to ~(~のおかげで) up to ~(~まで) なお、according to ~ については、信頼できる他者の客観的な情報を根拠として紹介するときに使う。なので自分の意見には使えない。自分の意見を言う場合は、「 In my opinion, 」(私の意見では~)という表現を使う(ジーニアス)。 3語以上のものは、 at the cost of ~(~の危険をおかして) by means of ~(~によって(手段・方法)) by way of ~(~経由で) for the sake of ~(~のために) in case of ~(~の場合には) in spite of ~(~にもかかわらず) on account of ~ (~のために(理由)) with regard to ~ (~に関して) == ※ 未分類 == === before === 「前に」「前の」という意味の前置詞 before および in front of について、通常は、時間的な前後における「前」は before を使い、物理的な位置の「前」は in front of を使う、というのがふつうである。 しかし、実は文法的には、物理的な「前」に before を使っても、マチガイではない(ジーニアス、青チャート、桐原ファクト)。 もっとも、物理的な「前」に before を使う場合には、おどろきや強い期待などの感情のたかぶりが込められている場合に使うのが普通(桐原ファクト)。 なので通常は、一般的な参考書の説明のように in front of で物理的な「前」をあらわすのが良い。 そのほか、列のなかでの「前」をbefore で表すこともできる(エバーグリーン)。 === under === under の基本的な意味は「下に」だが、ほかにも「最中の(未完成で)」という意味もある。 参考書によくあるのは under construction 「工事中」である(エバー、桐原、ジーニアス)。 だが、他にも under discussion 「議論中」というのもある(青チャート)。 参考書によっては「最中の」の under を重視せずに紹介していない参考書もある(インスパイア、ブレイクスルーでは非紹介)。 === out of === 前置詞としてのout of には「内側から外側へ」の意味がある。 into の対義語である。 もっとも、out of order 「故障中」という表現があるが、ここでの out は(前置詞というよりかは)名詞であろう。 これとは別に、out of で「離れている」という意味もある。 He is now out of work. 「彼はいま失業中だ」 という典型的な例文がある(ジーニアス参考書、ジーニアス辞書)。 === beyond === beyond は「~を超えて」の意味の前置詞。 The house is beyond the river. 「その家は川の向こう側にある。」(インスパイアに似た例文) The house is beyond the hill. 「その家は丘の向こう側にある。」(青チャート、ブレイクスルーに似た例文) 比喩的に使われて、限界を超えてのような意味を表すことも多く(ジーニアス)、慣用的には beyond description (言葉では言い表せないくらいに)→「筆舌に尽くしがたい」(エバーグリーン)、 beyond belief (信じられないくらいに)、 beyond doubt (疑いようのない) beyond one's understanding (ジーニアス)または beyond comprehension (桐原ファクト)で「理解を超えて」→「理解不能な」 のような使われ方をすることも多い(ジーニアス、エバーグリーン、桐原ファクト)。 そのほか、能力を超えて不可能なことをあらわすのにも使われる。 たとえば beyond repair 「修理不可能な」(桐原ファクト) beyond my reach 「私の手の届く範囲を超えている」→「私の手に負えない」(エバー)、 beyond は必ずしも否定的な意味とは限らない。たとえば beyond description は、和訳こそ「言葉では言い表せない」だが、実際には程度が大きい・高いことを比喩的に強調するための表現である。 また、beyond exception 「期待以上に」は(エバー)、べつに期待はずれではない。 このように beyond は必ずしも否定的な意味とは限らないので、早合点しないように。 あくまで「超えて」が beyond の意味である。否定うんぬんは、beyond の派生的な意味のひとつにすぎない。 == for == 乗り物の行き先には普通 for を使う(青チャート)。 Is this the train for Shinjuku? 「これは新宿行きの電車ですか?」 The train already left for Osaka. 「その電車はすでに大阪に向けて出発した。」 (エバーグリーン、桐原ファクトに似た例文) なお、もし for ではなく to を使った場合(つまり 「The train went to Osaka.」 とした場合)、目的地の大阪に到着したと言うニュアンスを含む(桐原ファクト)。 n5e4gfmtmwfcvq9dmmff8yisz63yl5q